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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104802
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】油絵の描画方法及び油絵
(51)【国際特許分類】
   C09D 191/00 20060101AFI20240730BHJP
   C09D 201/00 20060101ALI20240730BHJP
   C09D 9/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
C09D191/00
C09D201/00
C09D9/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009163
(22)【出願日】2023-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】523027935
【氏名又は名称】片平 ゆふ子
(74)【代理人】
【識別番号】100141427
【弁理士】
【氏名又は名称】飯村 重樹
(72)【発明者】
【氏名】片平 ゆふ子
【テーマコード(参考)】
4J038
【Fターム(参考)】
4J038BA201
4J038BA202
4J038DB001
4J038DG001
4J038KA06
4J038NA01
4J038PB14
4J038PC06
4J038PC10
4J038RA01
4J038RA16
(57)【要約】
【課題】強い光沢感を得ることができる油絵の描画方法および油絵を提供する。
【解決手段】油性の溶解剤で溶解した油絵具を描画の対象となる支持体に塗布して任意の画を描画して描画層を形成する描画工程と、描画工程で形成した描画層の表面に形成される皮膜を除去する皮膜除去工程と、皮膜除去工程で皮膜を除去した描画層に熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する熱硬化性樹脂塗布工程と、を備える。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油性の溶解剤で溶解した油絵具を描画の対象となる支持体に塗布して任意の画を描画して描画層を形成する描画工程と、
該描画工程で形成した前記描画層の表面に形成される皮膜を除去する皮膜除去工程と、
該皮膜除去工程で前記皮膜を除去した前記描画層に熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する熱硬化性樹脂塗布工程と、
を備える油絵の描画方法。
【請求項2】
前記溶解剤は、
テレピン油とポピー油との配合によって調製される、請求項1に記載の油絵の描画方法。
【請求項3】
前記溶解剤は、
テレピン油とポピー油との配合によって調製され、配合比が、テレピン油8:ポピー油2である、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項4】
前記溶解剤は、
テレピン油とポピー油とが配合されて任意の期間に亘って常温で保管されることによって調製される、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項5】
前記熱硬化性樹脂は、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂あるいは繊維強化プラスチックのうちの少なくとも一である、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項6】
前記皮膜除去工程は、
前記描画層の表面にアルコール成分を塗布することによって前記皮膜を除去する、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項7】
油性の溶解剤で溶解した油絵具が描画の対象となる支持体に塗布されて任意の画が描画されて形成された描画層の表面に形成される皮膜が除去され、
前記皮膜が除去された前記描画層に熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層が形成された、
油絵。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油絵の描画方法及び油絵に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、フランスで発祥した芸術運動である印象派の油絵は、油絵の表面に光沢がない落ち着いた色彩で表現されることが多く、油絵といえば、一般的に、このような表現形態のものであるとの認識をもたれることが多いと考えられる。
【0003】
その一方で、油絵にも、強い光沢感をもたせた表現形態を採り入れたいとの要望があり、特許文献1では、光輝感を有する塗膜を得ることを目的として、フレーク状のガラスが金属等で被覆されたガラスフレーク顔料が必須成分として含有された油絵具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-200205公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の油絵具を用いて油絵を描画すると、この油絵具にはガラスフレーク顔料が含有されていることから、油絵の表面に立体感がもたらされることが想定される。
【0006】
しかし、鏡面あるいは水面のような高反射性あるいは透明感をもたらすような光沢感を求める観点からは、油絵の表面に立体感がもたらされると、要望する光沢感とは質感が異なるものになることが想定される。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、強い光沢感を得ることができる油絵の描画方法および油絵を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る油絵の描画方法は、油性の溶解剤で溶解した油絵具を描画の対象となる支持体に塗布して任意の画を描画して描画層を形成する描画工程と、描画工程で形成した描画層の表面に形成される皮膜を除去する皮膜除去工程と、皮膜除去工程で皮膜を除去した描画層に熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する熱硬化性樹脂塗布工程と、を備えるものである。
【0009】
これによれば、熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層が形成されることによって、ギラつきが抑制されたうえで、鏡面あるいは水面のような高反射性あるいは透明感をもたらすような強い光沢感を発する油絵を描画することができる。
【0010】
この油絵の描画方法に用いられる溶解剤は、テレピン油とポピー油との配合によって調製されるものであり、配合比が、テレピン油8:ポピー油2であり、さらに、テレピン油とポピー油とが配合されて任意の期間に亘って常温で保管されることによって調製されるものである。
【0011】
この油絵の描画方法に用いられる熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂あるいは繊維強化プラスチックのうちの少なくとも一である。
【0012】
この油絵の描画方法における皮膜除去工程は、描画層の表面にアルコール成分を塗布することによって皮膜を除去するものである。
【0013】
上記目的を達成するための本発明に係る油絵は、油性の溶解剤で溶解した油絵具が描画の対象となる支持体に塗布されて任意の画が描画されて形成された描画層の表面に形成される皮膜が除去され、皮膜が除去された描画層に熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層が形成されたものである。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、鏡面あるいは水面のような高反射性あるいは透明感をもたらすような強い光沢感を発する油絵を描画することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態に係る油絵の構成の概略を模式的な断面で説明する図である。
図2】同じく、本実施の形態に係る支持体11の構成の概略を説明する図である。
図3】同じく、本実施の形態に係る油絵の描画方法の概略を説明するフローチャートである。
図4】同じく、本実施の形態に係る油絵の描画方法の概略を模式的な断面で説明する図である。
図5】本発明の実施の形態に係る油絵の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、図1図5に基づいて、本発明の実施の形態に係る油絵について説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態に係る油絵の構成の概略を模式的な断面で説明する図である。図示のように、油絵10は、本実施の形態では、支持体11、支持体11に積層される描画層12及び描画層12に積層される樹脂層13によって構成される。
【0018】
支持体11は、油絵具が塗布されて任意の画が描画される対象であって、例えば釘が打ち付けられることによって作成された矩形の木枠に麻布が貼付されて形成された一般的には「キャンバス」と称されるもの、あるいは板材によって形成された一般的には「パネル」と称されるもの等が存在するところ、本実施の形態ではキャンバスが採用される。
【0019】
図2は、支持体11の構成の概略を説明する図である。図示のように、キャンバスとしての支持体11は、本実施の形態では、厚みが5mm程度であって任意の形状(例えば楕円形)に成形された2枚の軽量なベニヤ板11-1、11-1、このベニヤ板11-1、11-1の間に介在されるポリスチレン樹脂を原料とした押出発泡ポリスチレン11-2及び図示しない麻布によって作成される。
【0020】
本実施の形態では、支持体11は、押出発泡ポリスチレン11-2の両面に木工用ボンド等の接着剤が塗布されたうえで、押出発泡ポリスチレン11-2の両面が2枚のベニヤ板11-1、11-1に挟持された状態で圧着機等の押圧器具で圧着されることによって作成される。
【0021】
押圧器具による圧着は、接着剤が乾燥されるまで、例えば2日間程度に亘って圧着の状態が保持され、その後、任意の形状に成形された2枚のベニヤ板11-1、11-1の外縁に沿って押出発泡ポリスチレン11-2が裁断されて、任意の形状の支持体11が作成される。
【0022】
このとき、支持体11の裏面には、油絵10が壁に掛けられるように、例えばヒートン等の取付部材が設けられることが好ましい。
【0023】
本実施の形態の支持体11は、釘によって打ち付けられた一般的な矩形の木枠の支持体とは異なり、釘を用いることなく、上記のように軽量なベニヤ板11-1、11-1と押出発泡ポリスチレン11-2とが接着剤を介して圧着されることによって作成される。
【0024】
したがって、その形状は、油絵に一般的な矩形に限られることがなく、例えば楕円形や円形等といった、油絵には馴染みが薄く一般的には用いられることがない特殊な形状に容易に加工することができる。
【0025】
さらに、支持体11は、経年劣化によって錆が発生する釘を用いることなく作成することができることから、油絵10の耐性も向上することが期待される。
【0026】
なお、本実施の形態の支持体11に用いられる押出発泡ポリスチレン11-2は、例えば断熱材として用いられる「スタイロフォーム」(登録商標)が用いられることが想定される。
【0027】
描画層12は、本実施の形態では、支持体11に油絵具が塗布されて任意の画が描画されることによって、支持体11に積層されて形成される。一般に、油絵具によって画を描画する場合は、リンシード油あるいはポピー油等の乾性油からなる溶解剤で油絵具を溶解させて描画する。
【0028】
この溶解剤は、本実施の形態では、テレピン油とポピー油との配合によって調製される。
【0029】
油絵具が乾燥して描画層12が形成されると、描画層12の表面には溶解剤を起因とした油分によって皮膜が形成されるところ、溶解剤において、ポピー油の配合比を低くしてテレピン油の配合比を高めると、形成される皮膜は薄くなるものの、油絵具の筆致が残りやすくなるという特質がある。
【0030】
本実施の形態では、形成される皮膜を薄くする観点から、テレピン油とポピー油との配合比を、テレピン油6~8:ポピー油4~2としておくことが好ましく、特に、テレピン油8:ポピー油2としておくことが好ましい。
【0031】
溶解剤の調製は、本実施の形態では、テレピン油とポピー油とが配合されて、任意の期間、例えば1日~2日ほど常温で保管されることによって調製されることが好ましい。
【0032】
樹脂層13は、本実施の形態では、二液型の熱硬化性樹脂が描画層12に塗布されることによって、描画層12に積層されて形成される。
【0033】
油絵を描画する場合は、一般的に、描画層の変色(黄変)やひび割れ等といった経年劣化等から描画層を保護する目的で、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂あるいは天然樹脂等が保護用ワニスとして描画層の表面に塗布されることがある。
【0034】
本実施の形態の油絵10では、これらの樹脂に代えて、描画層12の表面に二液型の熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層13が形成される。
【0035】
熱硬化性樹脂は、本実施の形態では、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂あるいは繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic:FRP)のうちの少なくとも一であることが好ましく、特に、エポキシ樹脂であることが好ましい。
【0036】
一般的に、熱硬化性樹脂、特にエポキシ樹脂は、船体の被覆、建築材の被覆等といった産業分野で用いられることが多い材料であり、わずかな油分であっても撥水してしまうという特性を有することから、油絵の描画において一般的に用いられるほど通用していない材料であると想定される。
【0037】
次に、本実施の形態に係る油絵10の描画方法について説明する。
【0038】
図3は、油絵10の描画方法の概略を説明するフローチャートである。図示のように、本実施の形態に係る油絵10の描画方法は、描画工程S1、皮膜除去工程S2、熱硬化性樹脂塗布工程S3及び加温工程S4によって構成される。
【0039】
描画工程S1を実行する前に、まず、テレピン油とポピー油とを配合して、本実施の形態では、1日~2日ほど常温で保管して、溶解剤を予め調製しておく。
【0040】
本実施の形態では、テレピン油とポピー油との配合比は、テレピン油6~8:ポピー油4~2の範囲で配合しておくことが好ましく、特に、テレピン油8:ポピー油2の配合比で配合しておくことが好ましい。
【0041】
溶解剤の調製と併せて、任意の形状に成形した支持体11を準備しておく。
【0042】
続いて、描画工程S1において、油絵具を溶解剤で溶解しながら、支持体11に塗布して任意の画を描画する。油絵具が乾燥すると、描画層12が支持体11に積層されて形成される。
【0043】
油絵具が乾燥して描画層12が形成されると、描画層12の表面には、溶解剤を起因とした油分によって皮膜が形成される。本実施の形態では、ポピー油に対してテレピン油の配合比が高められて溶解剤が調製されていることから、比較的薄い皮膜が形成される。
【0044】
続いて、皮膜除去工程S2において、描画工程S1で形成した描画層12の表面に形成される皮膜を除去する。皮膜の除去は、本実施の形態では、描画層12の表面にアルコール成分を塗布することによって実行する。
【0045】
上記のように、描画層12の表面に形成される皮膜は、本実施の形態では、比較的薄い皮膜であることから、例えば布材等に低濃度のアルコール成分を浸透させて塗布することによって、容易かつ確実に除去することができる。
【0046】
皮膜除去工程S2において、描画層12の表面の皮膜を除去した後、熱硬化性樹脂塗布工程S3において、描画層12の表面に二液型の熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層13を形成する。
【0047】
本実施の形態では、熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂であることが好ましいが、ウレタン樹脂あるいは繊維強化プラスチックであってもよい。
【0048】
ここで、熱硬化性樹脂は、上記のように、わずかな油分であっても撥水してしまうという特性を有することから、描画層12の表面に形成される皮膜を除去しないで描画層12の表面に熱硬化性樹脂を塗布すると、図4で示すように、描画層12の表面から熱硬化性樹脂13aが撥水してしまい、樹脂層13を形成することができないこととなる。
【0049】
したがって、熱硬化性樹脂塗布工程S3に先立って、皮膜除去工程S2において、描画層12の表面の皮膜を除去する作業を実行することが必要であり、皮膜を除去することによって、熱硬化性樹脂13aを撥水させることなく描画層12の表面に塗布することができる。
【0050】
ところで、溶解剤は、本実施の形態では、ポピー油に対してテレピン油の配合比が高められて調製されていることから、上記のように、このような溶解剤を用いて画を描画すると、油絵具の筆致が残りやすくなるという特質がある。
【0051】
このような場合において、熱硬化性樹脂塗布工程S3において、描画層12の表面に熱硬化性樹脂を塗布すると、描画層12の表面が溶解することから、油絵具の筆致も溶解して消失する。したがって、油絵10の質感が向上する。
【0052】
描画層12の表面に塗布した熱硬化性樹脂が硬化する前、すなわち硬化の途上において、塗布した熱硬化性樹脂に気泡が発生することがある。この場合は、気泡が発生した部位を、例えばヒートガンやバーナ等の加温器具を用いて加温して気泡を抜去する、図3で示す加温工程S4を実行する。
【0053】
これら描画工程S1、皮膜除去工程S2、熱硬化性樹脂塗布工程S3及び加温工程S4を実行することによって、図5で一例を示すような油絵10が仕上げられる。
【0054】
図示のように、油絵10は、熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層が形成されることによって、ギラつきが抑制されたうえで、鏡面あるいは水面のような高反射性あるいは透明感をもたらすような強い光沢感を発する。
【0055】
さらに、熱硬化性樹脂によって形成された樹脂層は、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂あるいは天然樹脂等が保護用ワニスとして描画層の表面に塗布される場合と比べると、変色しにくくかつひび割れにくいといった耐性を有することから、耐用期間が長くなると考えられる。
【0056】
上記のように、熱硬化性樹脂は、油絵の描画において一般的に用いられるほど通用していない材料であると想定されるところ、熱硬化性樹脂が用いられて強い光沢感がもたらされることによって、油絵10は極めて特徴的な外観を呈することになることから、油絵10の描画方法において熱硬化性樹脂を用いる工程を採用することは、通常の創作能力を発揮しても達成できないものであると考えられる。
【0057】
しかも、熱硬化性樹脂を描画層12に塗布するに際しては、描画層12の表面に形成される皮脂を除去する必要があるところ、皮脂の除去の容易化及び確実性を求める観点からは、描画層12の表面に形成される皮脂が薄いものであることが好ましい。
【0058】
本実施の形態では、溶解剤を起因とした油分によって皮膜が形成されることに着目して、ポピー油に対してテレピン油の配合比が高められて溶解剤が調製されていることから、比較的薄い皮膜が形成される。
【0059】
したがって、皮脂を容易かつ確実に除去することができることから、良好な状態で描画層12に熱硬化性樹脂を塗布することができる。
【0060】
さらに、熱硬化性樹脂を描画層12に塗布すると、樹脂層13の重みによって壁に架けられた油絵10が壁から落下したり、その重量ゆえの搬送に困難性が生じたりすること等が想定されるところ、本実施の形態の油絵10は、支持体11が軽量に作成されることから、油絵10が落下したり搬送に困難性が伴ったりすること等といった油絵10を取り扱う際の煩雑さが抑制される。
【0061】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0062】
上記実施の形態では、熱硬化性樹脂塗布工程S3に続いて加温工程S4を実行する場合を説明したが、熱硬化性樹脂塗布工程S3において、熱硬化性樹脂に発生する気泡がほとんど気にならない程度に微小である場合は、加温工程S4を実行しなくてもよい。
【符号の説明】
【0063】
10 油絵
11 支持体
12 描画層
13 樹脂層
図1
図2
図3
図4
図5