(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104821
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】スパウト取付用パウチ及びスパウト付パウチ
(51)【国際特許分類】
B65D 33/36 20060101AFI20240730BHJP
B65D 30/16 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
B65D33/36
B65D30/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009198
(22)【出願日】2023-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 愛子
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 宗一郎
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AB23
3E064BA17
3E064BA26
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC08
3E064BC18
3E064EA12
3E064EA30
3E064FA04
3E064FA05
3E064HN65
3E064HS04
(57)【要約】
【課題】利便性を向上できるとともに内容物の残留を低減できるスパウト付パウチ及びそれに用いるスパウト取付用パウチを提供する。
【解決手段】内面側に熱接着性樹脂層を有する表側シート12及び裏側シート13の周部を熱接着部20により熱接着して形成され、上端にスパウト5を取り付けるための開口部15を有したスパウト取付用パウチ10において、熱接着部20の内縁は、開口部15の両側方に隣接する第1垂直部24と、第1垂直部24の下方に連続する傾斜部25と、傾斜部25の下方に連続する第2垂直部26とを有し、第1垂直部24が開口部15の周縁から水平方向に対して略垂直に延び、傾斜部25が第1垂直部24の下端から下方に向かって外側に傾斜し、第2垂直部26が傾斜部25の下端から水平方向に対して略垂直に延びる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面側に熱接着性樹脂層を有する表側シート及び裏側シートの周部を熱接着部により熱接着して形成され、上端にスパウトを取り付けるための開口部を有したスパウト取付用パウチにおいて、
前記熱接着部の内縁は、前記開口部の両側方に隣接する第1垂直部と、前記第1垂直部の下方に連続する傾斜部と、前記傾斜部の下方に連続する第2垂直部とを有し、前記第1垂直部が前記開口部の周縁から水平方向に対して略垂直に延び、前記傾斜部が前記第1垂直部の下端から下方に向かって外側に傾斜し、前記第2垂直部が前記傾斜部の下端から水平方向に対して略垂直に延びることを特徴とするスパウト取付用パウチ。
【請求項2】
前記傾斜部が、上部に配される下に凸の曲線状の曲線部と、前記曲線部の下端から下方に向かって外側に延びる直線状の直線部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のスパウト取付用パウチ。
【請求項3】
前記直線部の水平方向に対する傾斜角度が20°~55°であることを特徴とする請求項2に記載のスパウト取付用パウチ。
【請求項4】
前記傾斜部が、上部に配される下に凸の曲線状の第1曲線部と、前記第1曲線部の下端に連続した上に凸の曲線状の第2曲線部とを有し、前記第1曲線部及び前記第2曲線部は下方を外側に傾斜した共通接線を有することを特徴とする請求項1に記載のスパウト取付用パウチ。
【請求項5】
前記共通接線の水平方向に対する傾斜角度が20°~55°であることを特徴とする請求項4に記載のスパウト取付用パウチ。
【請求項6】
前記熱接着部の外縁が前記傾斜部または前記第1垂直部に交差する水平な直線上に配された水平部を有することを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載のスパウト取付用パウチ。
【請求項7】
前記熱接着部の前記傾斜部に対向した外縁が下方に向かって外側に傾斜することを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載のスパウト取付用パウチ。
【請求項8】
請求項1~請求項5のいずれかに記載のスパウト取付用パウチと、前記スパウト取付用パウチの上端に熱接着されるスパウトとを備え、前記表側シート及び前記裏側シートが上縁熱接着部により熱接着され、前記第1垂直部または前記傾斜部が前記上縁熱接着部の左右方向の両端から下方に連続することを特徴とするスパウト付パウチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパウト付パウチ及びそれに用いるスパウト取付用パウチに関する。
【背景技術】
【0002】
スパウト取付用パウチにスパウトを取り付けた従来のスパウト付パウチは特許文献1に開示されている。スパウト取付用パウチは内面側に熱接着性樹脂層を有する表側シート、裏側シート及び底面シートの周部を熱接着して正面視略矩形に形成される。スパウトは表側シート及び裏側シートに挟まれて熱接着され、スパウト取付用パウチの上端の左右方向中央部に配される。スパウトを開栓してスパウト付パウチを逆さにすることで内容物が注出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-711号公報(第4頁~第8頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のスパウト付パウチは逆さにした際に、内容物がスパウトの両側方に溜まり易い。このため、内容物を容易に注出できないため、内容物の注出に時間がかかってスパウト付パウチの利便性が悪い問題があった。また、内容物が最後まで注出されずにスパウト付パウチ内に残留する問題があった。特に粘稠物の内容物の場合にこれらの問題が大きい。
【0005】
本発明は、利便性を向上できるとともに内容物の残留を低減できるスパウト付パウチ及びそれに用いるスパウト取付用パウチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は、内面側に熱接着性樹脂層を有する表側シート及び裏側シートの周部を熱接着部により熱接着して形成され、上端にスパウトを取り付けるための開口部を有したスパウト取付用パウチにおいて、
前記熱接着部の内縁は、前記開口部の両側方に隣接する第1垂直部と、前記第1垂直部の下方に連続する傾斜部と、前記傾斜部の下方に連続する第2垂直部とを有し、前記第1垂直部が前記開口部の周縁から水平方向に対して略垂直に延び、前記傾斜部が前記第1垂直部の下端から下方に向かって外側に傾斜し、前記第2垂直部が前記傾斜部の下端から水平方向に対して略垂直に延びることを特徴としている。
【0007】
また本発明は上記構成のスパウト取付用パウチにおいて、前記傾斜部が、上部に配される下に凸の曲線状の曲線部と、前記曲線部の下端から下方に向かって外側に延びる直線状の直線部と、を有することを特徴としている。
【0008】
また本発明は上記構成のスパウト取付用パウチにおいて、前記直線部の水平方向に対する傾斜角度が20°~55°であることを特徴としている。
【0009】
また本発明は上記構成のスパウト取付用パウチにおいて、前記傾斜部が、上部に配される下に凸の曲線状の第1曲線部と、前記第1曲線部の下端に連続した上に凸の曲線状の第2曲線部とを有し、前記第1曲線部及び前記第2曲線部は下方を外側に傾斜した共通接線を有することを特徴としている。
【0010】
また本発明は上記構成のスパウト取付用パウチにおいて、前記共通接線の水平方向に対する傾斜角度が20°~55°であることを特徴としている。
【0011】
また本発明は上記構成のスパウト取付用パウチにおいて、前記熱接着部の外縁が前記傾斜部または前記第1垂直部に交差する水平な直線上に配された水平部を有することを特徴としている。
【0012】
また本発明は上記構成のスパウト取付用パウチにおいて、前記熱接着部の前記傾斜部に対向した外縁が下方に向かって外側に傾斜することを特徴としている。
【0013】
また本発明のスパウト付パウチは、上記各構成のスパウト取付用パウチと、前記スパウト取付用パウチの上端に熱接着されるスパウトとを備え、前記表側シート及び前記裏側シートが上縁熱接着部により熱接着され、前記第1垂直部または前記傾斜部が前記上縁熱接着部の左右方向の両端から下方に連続することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、スパウト取付用パウチの熱溶着部の内縁が下方を外側に傾斜した傾斜部を備えるので、内容物を円滑に注出できる。これにより、スパウト付パウチの利便性を向上できるとともに内容物の残留を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1実施形態のスパウト付パウチを示す斜視図
【
図2】本発明の第1実施形態のスパウト付パウチを示す正面図
【
図4】本発明の第1実施形態のスパウト付パウチに用いるスパウト取付用パウチを示す正面図
【
図5】本発明の第1実施形態に係るスパウト取付用パウチを形成する積層フィルムの層構成を示す概略断面図
【
図6】本発明の第2実施形態に係るスパウト取付用パウチを示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1、
図2は第1実施形態のスパウト付パウチ1の斜視図及び正面図を示している。また、
図3は
図2のA-A断面図を示している。スパウト付パウチ1は、スパウト取付用パウチ10(以下、「パウチ10」という)と、パウチ10に取り付けられるスパウト5とを備えている。パウチ10には食品、衛生用品等の液体(特に粘稠物)の内容物が収納され、スパウト5を介して内容物が注出される。
【0017】
パウチ10は積層フィルム30(
図4参照)から成る表側シート12、裏側シート13及び底面シート14を有している。表側シート12及び裏側シート13によってパウチ10の胴部が形成され、底面シート14によってパウチ10の底面が形成される。尚、便宜上、パウチ10の胴部の前後面に配される積層フィルム30の一方を表側シート12として他方を裏側シート13としているが、両者に区別はなく入れ替えても同じである。
【0018】
底面シート14は
図2の水平線D上で二つ折りして表側シート12の下部と裏側シート13の下部との間に挟み込まれる。表側シート12及び裏側シート13は上縁部同士を上縁熱接着部21において熱接着され、側縁部同士を側縁熱接着部23において熱接着される。底面シート14の周縁は底部熱接着部22において表側シート12及び裏側シート13に熱接着される。これにより、自立可能な底ガセット形式のパウチ10が形成される。
【0019】
スパウト5は合成樹脂により形成され、パウチ10に熱接着される筒部5aと、筒部5aに螺合するキャップ5bとを有している。筒部5aは表側シート12と裏側シート13との間に挟まれて熱接着され、上縁熱接着部21の左右方向中央部に配置される。これにより、スパウト付パウチ1は所謂センタースパウト型に構成される。
【0020】
図4は表側シート12、裏側シート13及び底面シート14を形成する積層フィルム30の層構成を示す概略断面図である。積層フィルム30は外面側から順に保護層32、バリア層33、中間層34、熱接着性樹脂層35が接着剤を介して積層される。
【0021】
保護層32は例えば、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成される。保護層32の内面側には商品名等の図柄を形成する印刷が施される。ポリエチレンテレフタレートフィルムの保護層32により、印刷適性が高く美麗な印刷を行うことができるとともに熱接着時の耐熱性を付与することができる。
【0022】
バリア層33は基材フィルム上に蒸着膜を設けた蒸着フィルムにより形成され、酸素や水蒸気の侵入を防止する。基材フィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることができる。蒸着膜として金属蒸着膜(アルミニウム等)、酸化物蒸着膜(酸化アルミニウム、酸化ケイ素等)を用いることができる。
【0023】
中間層34は例えば、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムにより形成される。延伸ナイロンフィルムの中間層34によってパウチ10の耐突き刺し性を高くすることができる。尚、中間層34を省略してもよい。
【0024】
熱接着性樹脂層35は例えば、厚さ100μmのポリエチレンフィルムにより形成される。熱接着性樹脂層35同士を合わせて加圧及び加熱することにより、積層フィルム30同士の熱接着が行われる。
【0025】
図5はスパウト5を取り付ける前のパウチ10を示す正面図である。パウチ10の上端の左右方向の中央部にはスパウト5を取り付けるための開口部15が設けられる。開口部15に挿入したスパウト5の筒部5aを表側シート12及び裏側シート13で挟んで熱接着することにより、スパウト5が取り付けられる。
【0026】
熱接着部20の側縁熱接着部23の内縁は、第1垂直部24、傾斜部25及び第2垂直部26を有している。第1垂直部24は開口部15の両側方に隣接し、開口部15の周縁から水平方向に対して略垂直に延びる。傾斜部25は第1垂直部24の下方に連続し、第1垂直部24の下端から下方に向かって外側に傾斜する。第2垂直部26は傾斜部25の下方に連続し、傾斜部25の下端から水平方向に対して略垂直に延びる。
【0027】
熱接着部20の側縁熱接着部23の外縁は、傾斜部25に交差する水平な直線上に配された水平部28を有している。水平部28によってパウチ10の上端部の横幅を狭くできるため、表側シート12及び裏側シート13を形成する積層フィルム30を削減することができる。水平部28を第1垂直部24に交差する水平な直線上に設けてもよい。
【0028】
開口部15にスパウト5を熱接着して取り付けた際に、上縁熱接着部21(
図2参照)の左右方向の両端から傾斜部25が下方に連続する。上縁熱接着部21の左右方向の両端から第1垂直部24が下方に連続するように形成してもよい。
【0029】
また、傾斜部25は上部に配される下に凸の曲線状の曲線部25aと、曲線部25aの下端から下方に向かって外側に延びる直線状の直線部25bと、を有する。直線部25bは例えば、曲線部25aの下端から接線方向に延びている。
【0030】
熱接着部20の内縁が傾斜部25を有するため、上縁熱接着部21(
図2参照)の下端の水平方向の長さを短くすることができる。開栓されたスパウト付パウチ1(
図1参照)を逆さにした際に内容物は傾斜部25に沿ってスパウト5の方向に円滑に流下する。これにより、内容物を容易に注出できるためスパウト付パウチ1の利便性を向上できるとともに、内容物の残留を低減することができる。
【0031】
このとき、直線部25bの水平に対する傾斜角度θを20°~55°に形成するとより望ましい。傾斜角度θを20°以上に形成することで、内容物をより円滑に流下させることができる。また、傾斜角度θを55°以下にすることでパウチ10の内容積を広く確保でき、パウチ10を小型にして所望量の内容物を充填することができる。
【0032】
本実施形態によると、パウチ10(スパウト取付用パウチ)の熱接着部20の内縁が下方を外側に傾斜した傾斜部25を備えるので、内容物を円滑に注出できる。これにより、スパウト付パウチ1の利便性を向上できるとともに内容物の残留を低減することができる。
【0033】
また、傾斜部25が、上部に配される下に凸の曲線状の曲線部25aと、曲線部25aの下端から下方に向かって外側に延びる直線状の直線部25bとを有するので、傾斜した傾斜部25を容易に実現することができる。
【0034】
また、直線部の水平方向に対する傾斜角度が20°~55°であるので、スパウト付パウチ1を逆さにした際に内容物をより円滑に流下させることができるとともにパウチ10を小型にして所望量の内容物を充填することができる。
【0035】
また、熱接着部20の外縁が傾斜部25または第1垂直部24に交差する水平な直線上に配された水平部28を有するので、積層フィルム30を削減してパウチ10のコストを削減することができる。
【0036】
また、表側シート12及び裏側シート13が上縁熱接着部21により熱接着され、上縁熱接着部21の両端から第1垂直部24または傾斜部25が下方に連続する。これにより、内容物を円滑に注出できるスパウト付パウチ1を容易に実現することができる。
【0037】
<第2実施形態>
次に、
図6は第2実施形態のスパウト付パウチ1のパウチ10を示す正面図である。説明の便宜上、前述の
図1~
図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は側縁熱接着部23の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0038】
側縁熱接着部23の内縁は第1実施形態と同様に、第1垂直部24、傾斜部25、第2垂直部26を有している。傾斜部25は、上部に配される下に凸の曲線状の曲線部25a(第1曲線部)と、曲線部25aの下端に連続した上に凸の曲線状の曲線部25c(第2曲線部)とを有する。また、曲線部25a、25cは下方を外側に傾斜した共通接線25dを有している。これにより、傾斜部25は下方を外側に傾斜して形成される。
【0039】
開栓されたスパウト付パウチ1(
図1参照)を逆さにした際に内容物は傾斜部25に沿ってスパウト5の方向に円滑に流下する。これにより、内容物を容易に注出できるためスパウト付パウチ1の利便性を向上できるとともに、内容物の残留を低減することができる。
【0040】
このとき、共通接線25dの水平に対する傾斜角度θを20°~55°に形成するとより望ましい。傾斜角度θを20°以上に形成することで、内容物をより円滑に流下させることができる。また、傾斜角度θを55°以下にすることでパウチ10の内容積を広く確保でき、パウチ10を小型にして所望量の内容物を充填することができる。
【0041】
また、側縁熱接着部23の外縁は傾斜部25に対向して下方に向かって外側に傾斜する傾斜部29を有する。これにより、パウチ10の上端部の横幅を狭くできるため、表側シート12及び裏側シート13を形成する積層フィルム30を削減することができる。
【0042】
本実施形態によると第1実施形態と同様に、パウチ10(スパウト取付用パウチ)の熱接着部20の内縁が下方を外側に傾斜した傾斜部25を備えるので、内容物を円滑に注出できる。これにより、スパウト付パウチ1の利便性を向上できるとともに内容物の残留を低減することができる。
【0043】
また、傾斜部25が、上部に配される下に凸の曲線状の曲線部25a(第1曲線部)と、曲線部25aの下端に連続した上に凸の曲線状の曲線部25c(第2曲線部)とを有し、曲線部25a、25cは下方を外側に傾斜した共通接線25dを有する。これにより、傾斜した傾斜部25を容易に実現することができる。
【0044】
また、共通接線25dの水平方向に対する傾斜角度が20°~55°であるので、スパウト付パウチ1を逆さにした際に内容物をより円滑に流下させることができるとともにパウチ10を小型にして所望量の内容物を充填することができる。
【0045】
また、傾斜部25に対向した外縁が下方に向かって外側に傾斜する傾斜部29により形成される。これにより、積層フィルム30を削減してパウチ10のコストを削減することができる。
【0046】
尚、第1実施形態と同様に、側縁熱接着部23の外縁に水平部28を設けてもよい。また、本実施形態と同様に、第1実施形態のパウチ10の側縁熱接着部23の外縁に傾斜部29を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明によると、食品、衛生用品等の特に粘稠物の内容物を収納するセンタースパウト型のスパウト付パウチに広く利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 スパウト付パウチ
5 スパウト
5a 筒部
5b キャップ
10 スパウト取付用パウチ(パウチ)
12 表側シート
13 裏側シート
14 底面シート
15 開口部
20 熱接着部
21 上縁熱接着部
22 底部熱接着部
23 側縁熱接着部
24 第1垂直部
25 傾斜部
25a 曲線部(第1曲線部)
25b 直線部
25c 曲線部(第2曲線部)
25d 共通接線
26 第2垂直部
28 水平部
29 傾斜部
30 積層フィルム
32 保護層
33 バリア層
34 中間層
35 熱接着性樹脂層
D 水平線
θ 傾斜角度