(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105161
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】水資源循環式、人工水路水力発電システム
(51)【国際特許分類】
F03B 17/02 20060101AFI20240730BHJP
F03B 9/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
F03B17/02
F03B9/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023019496
(22)【出願日】2023-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】599125593
【氏名又は名称】南雲 光重
(72)【発明者】
【氏名】南雲 光重
(72)【発明者】
【氏名】小泉 陽子
(72)【発明者】
【氏名】小泉 力也
【テーマコード(参考)】
3H072
3H074
【Fターム(参考)】
3H072AA30
3H072BB08
3H072CC65
3H074AA10
3H074AA12
3H074AA18
3H074BB10
(57)【要約】
【課題】 現在日本の発電システムは火力発電が大きな比率を占めており、その資源の殆んどが外国からの輸入です。また化石燃料の使用は地球の温暖化の促進などの問題もあります。
【解決手段】 このシステムは人工水路に傾斜を付けて、ベルトコンベヤ状の回転基盤に水受け板を設置して水を総体的に捉える事で大きな水流動力が得られます。その事から水路下部の両側に原動歯車の設置が可能となり、4機の発電機の設置が可能になり大きな電力を得る事が出来ます。又、発電機の出力は伝動変換装置によりが調製が可能です。使用後の水は物理力学の応用との機械工学を組み合わせ、更に空気圧縮ポンプを利用した方法で水を循環させて使用する事で、大規模の貯水施設を必要としません、この事から発電施設の設置が容易になります。安心、安全、安定、そして経済的な環境に優しい理想的な発電システムです
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水の循環に物理的力学の応用と機械工学を組み合わせ、空気圧ポンプを利用して水を循環させた水力発電システム。
【請求項2】
人工水路に傾斜を付けて、水路に沿ったベルトコンベヤ状の回転基盤に水受け板を設置した水力発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<水の循環法>
貯水槽タワーと水運搬用バケットのタワーを設置します。3槽の貯水槽は傾斜を付けた人工水路で連結します。バケット運搬用タワーの両側に運搬用バケットを設置します、タワーの頂上の中芯部に大型の滑車を設置します。双方のバケットを滑車を通してチエーンなどで連結します。相方バケットの水の比重を利用して物理的力学の応用と機械工学を組み合わせ、更に空気圧縮ポンプを利用してバケットを昇降させます。又、下降時のバケットには惰性動力が働きます、相対側のバケットは空気圧縮ポンプを乗せた状態で一緒に引き上げる事ができ上部槽に排水する事が可能になります
【0002】
<空気圧縮ポンプの役割と作動法>
空気圧縮ポンプを双方のバケットの上部に設置します。受水バケットの水量が規定量になりましたら相対側のバケットのロックを外し、連結された相対側のバッケトの下降時の惰性動力を利用して一緒に引き上げられ、タワーの天板に押し付けて空気を圧縮します。又、圧縮時の空気の抵抗が連結された相対側の下降バケットのブレーキ作用として働き規定位置に停止させる事が出来ます。
圧縮されたポンプはロックされた状態でバケットの排水後、一緒に自重で下降させて、各々を規定位置に停止させてロックして受水します、バケットの水量が規定量に成りましたらバケットのロックを外し上部に空気圧縮ポンプの空気を吹き付けバケットを下降させます。空気圧縮ポンプはその位置の状態で、バケットの上昇時に乗せて上昇し圧縮します
【0003】
<発電方法>
水力強化の為に、傾斜を付けた人工水路を設置します。水路に沿って水受け板の付いたベルトコンベア状の回転盤を設置します。基盤に付けた多数の水受け板で水を総体的に捉える事で大きな水流動力が得られます。その事で水路下部の両側に大きな原動歯車の設置が可能になります。又、発電気の高速回転を得る為に伝動変換装置を連結させて発電機を作動させます
【背景技術】
【0004】
この発明は、3槽の人工貯水槽を設置して、傾斜を付けた人工水路で連結します。水路に沿ってベルトコンベヤ状に設置された、多数の水受け板で水を総体的に捉える事で大きな水の動力が得られ、水路下部の両側に原動歯車の設置が可能になります。使用後の水は運搬用タワーの両側に設置した2.台の運搬用バット相方の水の比重を利用して、物理的力学の応用と工学技術を組み合わせ、更に、空気圧縮ポンプを利用した方法で作動させて、バケットの作動に電力を使用しない画期的な方法で水を循環させて水資源を有効に活用した発電システムです
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021―167596
【特許文献2】特開2022―166791
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在日本の発電システムは火力発電が大きな比率を占めています、その資源の殆んどが外国からの輸入依存です。又、化石燃料の使用は地球の温暖化の促進などの問題もあります。原子力発電も事故処理や使用済み核燃料処理施設など様々な問題があります。又、再生可能エネルギーとして太陽光発電や風力発電などが有りますが、気象状況に大きく影響されて発電量が不安定です。既存の水力発電にも大小様々な発電の方法が有ります。例えば、ダムを使用しない既存の水車式発電システムでは、水を部分的に捉える構造の為、大きな動力を得る事は出来ません。又、水を使用する為には様々な規制や問題もあります
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は傾斜を付けた人工水路で水流動力を向上させ、水路に沿ってベルトコンベヤ状の回転基盤に水受け板を設置します。線状に装着した、多数の水受け板で水を総体的に捉える事により大きな動力が得れます。又このシステムは水を循環させて使用する為に大規模の貯水施設を必要としません、更に水の取り入れ口を低い槽で行う事で取り入れを容易にします。更に、貯水槽や水路の規模も自由に設定が可能ですが大規模の電力を得る為には大量の水が必要になります。その事から海水などを使用出来る海辺や河口周辺の設置が有効です
【0008】
<人工水路循環の構成と発電方法>
水は低位置に設置のC槽へ取り入れ、物理力学の応用と機械工学を組み合わせ、更に空気圧縮ポンプを使用して上部のA槽へ揚水します。A、B、C槽への水の流導は傾斜を付けた人工水路で連結します。水路に沿って設置したベルトコンベヤ状基盤に水受け板を設置します。水路の両側に設置した下部の原動歯車を作動させます。更に伝動変換装置を使用して両側の発電機を高速回転に変換して.作動させます。又、使用後のB槽の水は前述と同様の方法でC槽へ戻し循環させます
【発明の効果】
【0009】
この発電システムは燃料を使用しません、天候の影響も受けません、ダムも必要ありません、物理的力学の応用と機械工学を組み合わせ、更に空気圧縮ポンプを利用して作動させた画期的な発電システムです。又、人工水路の為に発電施設の規模が自由に設定する事も可能です。この事から設置地域も限定されず設置が容易です。更に傾斜を付けて水流動力を強化させて水流動力を総体的に捉える事で大きな動力が得られ4機の発電機を作動させる事が可能なります。安心、安全、安定、そして経済的、環境に優しい理想的な発電システムです
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
<貯水槽の設置>
<水の循環と運搬方法>
水運搬用タワーを設置します。両側に運搬用バケットを設置して、タワー上部に大きな滑車を設置します。双方のバケットをチエーンなどで連結します。物理力学の応用と機械工学を組み合わせ、更に空気圧縮ポンプを応用した方法てバケットの水を昇降させます。A,B,C3槽の貯水槽を設置します。水の循環は傾斜を付けた人工水路で連結します。そし
ます
【0012】
<空気圧縮ポンプの作動方法>
相方バケットの水の比重が規定量に成りましたら、圧縮された空気圧縮ポンプからバケ
側のバケットは、空気圧縮ポンプを乗せて上昇する事が可能になります。又バケットの制動時にも空気圧縮ポンプの抵抗力とエアーブレーキを利用します。相対側のバケットをC槽の排水位置まで上昇させ、バケットに乗せた空気圧縮ポンプを天板に押し当てて空気を圧縮しロックします。排水した空のバケットは空気圧縮ポンプを乗せて自重で受水位置に戻して、各々をロックして、バケットに水を注水します。
【符号の説明】
【0013】
1 大滑車
2 小滑車
3 空気圧縮ポンプ受け天板
4 空気圧縮ポンプ
5 水運搬用バケット
6 バケット運搬用タワー
7 バケット吊り用チエーン
8 A貯水槽
9 排水口
10 A槽~B貯水槽水路
11 ベルトコンベア状水受け板
12 原動歯車(B槽)
13 発電機 (1)(3)
14 水量調整装置
15 B貯水槽
16 B槽~C槽水路
17 ベルトコンベヤ状水受け板
18 原動歯車(C槽)
19 発電機 (2)(4)
20 水の取り入れ口
21 C貯水槽
22 バケット注水口