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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105182
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】バナナ用包装材
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/34 20060101AFI20240730BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20240730BHJP
   B65D 30/20 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
B65D85/34 161
B65D85/50 120
B65D30/20 H ZAB
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023213551
(22)【出願日】2023-12-19
(31)【優先権主張番号】P 2023009613
(32)【優先日】2023-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】591161623
【氏名又は名称】株式会社コバヤシ
(74)【代理人】
【識別番号】110001391
【氏名又は名称】弁理士法人レガート知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】月岡 寛介
(72)【発明者】
【氏名】笠松 晴奈
(72)【発明者】
【氏名】田邉 丈人
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 裕太
【テーマコード(参考)】
3E035
3E064
3E096
【Fターム(参考)】
3E035AA11
3E035BA08
3E035BB03
3E035BC01
3E064AA14
3E064AB11
3E064AB23
3E064BA01
3E064BC04
3E064BC18
3E064EA05
3E064FA01
3E064GA01
3E064HH01
3E096AA03
3E096BA27
3E096CA12
3E096DA18
3E096EA01X
3E096FA12
3E096GA02
(57)【要約】
【課題】 この発明は、包装された状態のバナナを外部から視認可能としながらも、運搬時などにはバナナから外れにくく、また、燻蒸処理及び追熟加工にも対応可能な紙製のバナナ用包装材を得ることを課題とする。
【解決手段】 この発明のバナナ用包装材は、紙製の包装材であって、上部が開口した横長袋状の本体1の上縁12に、前記本体1の上部開口部13を挟んで対向する部分間を連結する連結帯2を連設して構成する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バナナを包装するための紙製の包装材であって、
上部が開口した横長袋状の本体の上縁に、前記本体の上部開口部を挟んで対向する部分間を連結する連結帯が連設された、
バナナ用包装材。
【請求項2】
連結帯は、本体上縁の左右中心から片側に偏った位置に設けられた、請求項1記載のバナナ用包装材。
【請求項3】
連結帯は、基端側において本体上縁方向に向かって逆テーパー状に拡幅した、請求項1又は2記載のバナナ用包装材。
【請求項4】
撥水性を備えた、請求項1又は2記載のバナナ用包装材。
【請求項5】
本体上縁及び連結帯側縁には傷付け防止加工が施された、請求項1又は2記載のバナナ用包装材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バナナの包装に用いられる包装材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
外国で生産されたバナナは、生産国において、収穫、カッティング、箱詰め、船積み(輸出)が行われ、日本に輸入される場合には、日本到着後、検疫、燻蒸処理(必要な場合)を経て輸入が認められる。その後、熟成庫で追熟加工が行われた後、販売店に供給され、店頭にて陳列・販売されている。店頭で陳列・販売されるバナナは、合成樹脂製の透明袋に袋詰めされて封をして包装されているのが一般的であるが、このような透明袋への包装は、生産国において箱詰めされる前に行われる場合もあれば、輸入国である日本国内において追熟加工後に行われる場合もある。
【0003】
ところで、昨今、環境保護の観点から、脱プラスチックの社会的要請が高まっており、バナナの包装材にあっても、合成樹脂の使用を抑えることが求められている。
【0004】
この点、従来の合成樹脂製の透明袋に代え、紙製袋を用いるものとすれば、脱プラスチックの要請に即座に応えることができる。しかしながら、紙製袋は不透明であることから、一旦袋詰めされてしまうと、外部から中身を視認することができない。消費者がバナナを購入する際には、包装されたバナナの状態を視認して確認するのが一般的であるところ、外部から中身を視認することができない場合には、包装されたバナナの状態を確認できないため、消費者が購入しにくくなるという問題がある。このため、紙製袋がバナナの店頭陳列用包装材として用いられることはほとんどない。
【0005】
バナナの店頭陳列用包装材として紙製袋を用いようとした場合に、外部から中身を視認できるようにするためには、例えば、浅底の紙製袋にバナナを収容し、開口部を閉じない状態にして包装することが考えられる。しかしながら、この場合には、運搬時などに包装袋がバナナから外れやすいという問題がある。
【0006】
また、バナナの包装袋への袋詰めは、生産国での箱詰め工程の前に行われる場合もあるところ、袋詰めが生産国で行われた場合には、日本到着後に行われる燻蒸処理や追熟加工は、生産国で袋詰めされた状態のままで行うのが効率的であるから、燻蒸処理及び追熟加工に対応可能な包装材とする必要もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3014778号公報
【0008】
【特許文献2】特開2019-147595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、包装された状態のバナナを外部から視認可能としながらも、運搬時などにはバナナから外れにくく、また、燻蒸処理及び追熟加工にも対応可能な紙製のバナナ用包装材を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、バナナを包装するための紙製の包装材であって、上部が開口した横長袋状の本体の上縁に、前記本体の上部開口部を挟んで対向する部分間を連結する連結帯を連設して構成する。
【0011】
前記本体は、上部が開口した紙製の横長袋状のものであればよく、二方袋、三方袋、合掌袋、ガゼット袋、底ガゼット袋等、種々のタイプの袋を用いることができる。また、前記本体の大きさは、収容されるバナナの本数や大きさに応じて適宜選択できる。
【0012】
前記連結帯は、前記本体の上縁に、前記本体の上部開口部を挟んだ対向部分間を連結するものとして設けてあればよく、前記本体と一体成形して設けてもよいし、前記本体とは別に形成された紙製の帯状部材を前記本体と接続することにより設けてもよい。また、前記連結帯は、前記本体の上部開口部から前記本体にバナナを収容することに支障がない程度の幅及び長さのものとしてあればよく、収容されるバナナの本数や大きさ、前記本体の大きさに応じて適宜選択できる。
【0013】
請求項2の発明は、前記連結帯を、本体上縁の左右中心から片側に偏った位置に設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、前記連結帯の基端側を、前記本体上縁方向に向かって逆テーパー状に拡幅したことを特徴とする。前記逆テーパーは、前記連結帯の基端側が前記本体上縁方向に向かって次第に拡幅するように設けてあればよく、直線状であっても、曲線状であってもよい。
【0015】
請求項4の発明は、撥水性を備えたことを特徴とする。前記撥水性は、撥水加工が施された紙(撥水性のあるニスが印刷又は塗布された紙)を包装材の素材に用いることによって得ることが考えられる。
【0016】
請求項5の発明は、本体上縁及び連結帯側縁に傷付け防止加工を施したことを特徴とする。前記傷付け防止加工は、前記本体上縁及び連結帯側縁の形状を凹部と凸部とが交互に連続してなる連続凹凸線形状に形成したり、前記本体上縁及び連結帯側縁に所定間隔を介して多数のスリットを連続して形成したりすることによって施すことが考えられる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、バナナを包装するための紙製の包装材において、上部が開口した横長袋状の本体の上縁に、前記本体の上部開口部を挟んで対向する部分間を連結する連結帯を連設したので、バナナを包装する際には本体の上部開口部からバナナを収容して包装することができ、包装されたバナナは上部開口部を通して外部から視認することができる。そして、バナナが包装された状態において、連結帯が本体の上部開口部を跨ぐように掛け渡された状態となるので、運搬時などに本体がバナナから外れそうになっても、連結帯がバナナに引っかかり、外れてしまうことがない。したがって、不透明な紙製袋を包装材に用いた場合であっても、包装されたバナナを外部から視認できるとともに、運搬時などに包装材がバナナから外れてしまうことを防止することができる。
【0018】
また、バナナを包装した状態において、本体の上部開口部は閉塞されていないので、燻蒸処理が行われる場合にもそのままの状態で対応することができ、本体に追加的に孔を設けたりする必要もない。加えて、上部開口部からバナナを本体内に収容した後に封をする必要もないので、包装作業の工程を削減することができる。
【0019】
請求項2の発明によれば、連結帯は、本体上縁の左右中心から片側に偏った位置に設けたので、連結帯によって2分割されることになる本体の上部開口部について、一方の開口部を他方の開口部よりも相対的に大きくすることができる。そして、相対的に大きな開口部の大きさは、連結帯を本体上縁の左右中心位置に設けた場合の各開口部の大きさよりも大きくなるので、バナナを本体に収容する際には、相対的に大きな開口部から収容することで、連結帯を本体上縁の左右中心位置に設けた場合よりも、収容しやすい。また、包装されたバナナを外部から視認する際にも、相対的に大きな開口部から視認することで、連結帯を本体上縁の左右中心位置に設けた場合よりも、視認しやすい。
【0020】
請求項3の発明によれば、連結帯の基端側を本体上縁方向に向かって逆テーパー状に拡幅したので、連結帯の基端側が補強され、破損しにくい。すなわち、バナナを収容する際などに連結帯に接触したり、バナナを包装した状態で連結帯を持ち手代わりに持ったりするなどして連結帯に力が加わると、連結帯と本体上縁との接続部に負荷がかかって破損しやすいところ、連結帯の基端側を本体上縁方向に向かって逆テーパー状に拡幅してあるので、連結帯と本体上縁との接続部分に加わる力が逆テーパーに沿って分散される。これにより、連結帯と本体上縁との接続部に過度な負荷がかかって破損することを防止できる。また、逆テーパーを曲線状にした場合には、加わる力が曲線に沿って分散され、特定の箇所に集中することがないので、連結帯と本体上縁との接続部における破損を一層防止することができる。
【0021】
請求項4の発明によれば、撥水性を備えたバナナ用包装材としたので、包装された状態のまま高湿度の熟成庫内でバナナの追熟を行った場合でも、ふやけなどの湿気に起因する包装材の破損を防止することができる。
【0022】
請求項5の発明によれば、本体上縁及び連結帯側縁に傷付け防止加工が施されているので、本体上縁や連結帯側縁にバナナが接触しても傷つきにくく、人の手が接触しても怪我をしにくい。また、折り畳まれた状態から開口部を拡げる際には、傷付け防止加工が施された本体上縁や連結帯側縁に指を引っかけやすく、開口部を拡げやすいという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】この発明の第1の実施例の概要を示す正面図
図2】同じく拡げた状態の斜視図
図3】同じく房バナナを包装した状態の平面側斜視図
図4】同じく房バナナを包装した状態の底面側斜視図
図5】この発明の第2の実施例の概要を示す正面図
図6】同じく変形例を示す図
図7】同じく別の変形例を示す図
図8】この発明の第3の実施例の概要を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1ないし4は、この発明のバナナ用包装材の第1の実施例の概要を示す図である。
【0025】
この発明のバナナ用包装材は、片面側にヒートシール剤が、他面側に撥水ニスが塗工されたクラフト紙を素材とし、ヒートシール剤が塗工された面同士を部分的に貼り合わせることにより、クラフト紙のヒートシール剤塗工面側が包装材の内側表面を、撥水ニス塗工面側が包装材の外側表面をなす袋状に構成されている。クラフト紙に塗工されるヒートシール剤には、食品に直接触れても問題がないとされている、食品衛生法のポジティブリストに適合したものを用いている。
【0026】
上部が開口した横長袋状の本体1は、底面が内側に折り畳み可能な底ガゼット11を備え、正面視左右下部が中央側に向かって傾斜する船底型に形成されている。そして、本体1の上縁12には、本体1の上部開口部13を挟んで対向する部分間を連結する連結帯2が連設されている。
【0027】
連結帯2は、本体1の上縁12の正面視左右中心から右側に偏った位置に設けてあり、上縁12と接続される基端側21は、上縁12方向に向かって曲線で構成される逆テーパー状に拡幅されている。
【0028】
図中符号Sは、クラフト紙のヒートシール剤塗工面同士を部分的に貼り合わせたヒートシール部である。このヒートシール部Sは、他の部分よりも硬くなってしまうことから、バナナに接触した際にバナナの皮を傷つけないようにするために、角部には面取り加工が施されている。
【0029】
図2は、底ガゼット11を開いて本体1の上部に開口部13が出現した状態を示す図である。この開口部13には、開口部13を挟んで対向する本体1の上縁部12同士を連結する連結帯2が開口部13を跨ぐようにして掛け渡されているので、本体1の開口部13は、開口面積が相対的に大きな開口部(主開口部13a)と、開口面積が相対的に小さな開口部(副開口部13b)とに2分割されている。
【0030】
図3及び4は、この実施例のバナナ用包装材を用いて房バナナを包装した状態を示す図である。バナナを包装する際には、開口面積の大きな主開口部13aから本体1内にバナナを収容し、開口面積の小さな副開口部13bからバナナのヘタ部分を露出させて包装することができる。このように包装することで、主開口部13aを通してバナナの胴体部分の大半を外部から視認することができる。また、本体1の開口部13には連結帯2が掛け渡されているので、本体1がバナナから外れそうになっても、連結帯2がバナナに引っかかって外れることがない。加えて、本体1は船底型に形成されているので、バナナの背中側を下にして本体1内に収容することで、概ねバナナの背中側に沿った形状でバナナが包装され、余剰部分が生じないようになっている。
【0031】
また、連結帯2の基端側21は、本体上縁12側に向かって曲線で構成される逆テーパー状に拡幅されているので、バナナを包装する際に連結帯2に触れるなどして連結帯2に力が加わっても、その力は曲線状の逆テーパーに沿って分散される。これにより、連結帯2と上縁12との接続部に力が集中して破損してしまうことを防止することができる。
【0032】
また、バナナを包装した状態において、本体1の開口部13は閉塞されていないので、バナナを包装した状態のまま燻蒸処理を行うこともできる。加えて、上部開口部からバナナを本体内に収容した後に封をする必要もないので、包装作業の工程を削減することができる。
【0033】
さらに、このバナナ用包装材の素材に用いられるクラフト紙には、撥水ニス加工が施されているので、紙製の包装材であっても耐湿性を備えたものとすることができ、高湿度の熟成庫内でバナナを追熟させる際にも用いることができる。
【0034】
この実施例においては、本体1は底ガゼット型の横長袋を用いたが、これに限られるものではなく、二方袋、三方袋、合掌袋、ガゼット袋等、種々のタイプの横長袋を用いることができる。
【0035】
図5ないし8は、本体1の上縁12と連結帯2の側縁22に傷付け防止加工を施した実施例の概要を示す図である。図5ないし7は、本体上縁お及び連結帯側縁の形状を連続凹凸線形状に形成して傷付け防止加工を施した場合の実施例であり、図8は、本体上縁及び連結帯側縁に所定間隔を介して多数のスリットを連続形成して傷付け防止加工を施した場合の実施例である。
【0036】
図5は、この発明の第2の実施例の概要を示す図であり、本体上縁12及び連結帯側縁22の形状を波線状の連続凹凸線形状に形成して傷付け防止加工を施してある。本体上縁12と連結帯側縁22は、曲線状の凹部31及び凸部32が交互に連続してなる波線状の連続凹凸線形状に形成されている。この実施例にあっては、凹凸の高低差は1mm、凹凸のピッチは4mmに設定されている。その他の構成は、第1の実施例と同様である。
【0037】
この実施例にあっては、本体上縁12及び連結帯側縁22に、連続する凹凸線形状の傷付け防止加工が施してあるので、バナナや人の手が本体上縁12や連結帯側縁22に接触する場合には凸部32において接触することとなり、バナナや人の手との接触領域が小さい。そのため、本体上縁12や連結帯側縁22にバナナが接触しても傷つきにくく、人の手が接触しても怪我をしにくい。また、折り畳まれた状態から開口部を拡げる際に、凸部32に指が引っかかりやすいので、容易に開口部を拡げることができる。その他の効果は第1の実施例と同様である。
【0038】
図6は、第2の実施例の変形例であり、本体上縁12及び連結帯側縁22の形状を矩形波状の連続凹凸線形状としたものである。本体上縁12と連結帯側縁22の形状を、矩形状の凹部31と凸部32とが交互に連続してなる矩形波状の連続凹凸線形状に形成した点以外の構成は第2の実施例と同様である。また、この変形例における効果も第2の実施例と同様である。
【0039】
図7は、第2の実施例の別の変形例であり、本体上縁12及び連結帯側縁22の形状を三角波状の連続凹凸線形状に変更したものである。本体上縁12と連結帯側縁22の形状を、逆三角形状の凹部31と三角形状の凸部32とが交互に連続してなる三角波状の連続凹凸線形状に形成した点以外の構成は第2の実施例と同様である。この変形例における効果も第2の実施例と同様である。
【0040】
図8は、この発明の第3の実施例の概要を示す図であり、本体上縁12及び連結帯側縁22に所定間隔を介して多数のスリット33を連続して形成することによって傷付け防止加工を施してある。本体上縁12と連結帯側縁22には、深さ2mmのスリットが4mm間隔で全体に亘って形成されている。その他の構成は、第1の実施例と同様である。
【0041】
この実施例にあっては、本体上縁12及び連結帯側縁22に所定間隔を介して多数のスリット33を形成することによって傷付け防止加工を施してあるので、本体上縁12や連結帯側縁22にバナナや人の手が接触すると、スリット33で分割された本体上縁12や連結帯側縁22が接触した部分において部分的に面方向に折れ曲がってバナナや人の手と面接触するので、鋭利な端縁にバナナや人の手が接触することを防止することができる。そのため、本体上縁12や連結帯側縁22にバナナが接触しても傷つきにくく、人の手が接触しても怪我をしにくい。また、折り畳まれた状態から開口部を拡げる際にも、スリット33の形成された本体上縁12や連結帯側縁22の任意の位置で部分的に折り曲げて開口部を拡げることができる。その他の効果は第1の実施例と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
この発明は、バナナの包装に用いられる包装材に関するものであり、産業上の利用可能性を有するものである。
【符号の説明】
【0043】
1 本体
11 底ガゼット
12 上縁
13 開口部
13a 主開口部
13b 副開口部
2 連結帯
21 基端側
22 側縁
31 凹部
32 凸部
33 スリット
S ヒートシール部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8