(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105266
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】中枢神経系に沿って治療するためのシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 1/00 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
A61M1/00 130
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024064128
(22)【出願日】2024-04-11
(62)【分割の表示】P 2022547074の分割
【原出願日】2021-02-03
(31)【優先権主張番号】62/969,632
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520306831
【氏名又は名称】ミネトロニクス ニューロ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MINNETRONIX NEURO,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ダルバンディ、ベジャン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】マッケイブ、アーロン アール.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】中枢神経系に沿ってアクセスするため、かつ治療するためのサンプリングシステムが開示される。
【解決手段】サンプリングシステムは、脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセット(16)を備える。フィルタカセットは、カテーテルに連結され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域(18)と、一つ以上のフィルタと、カテーテルの出口に連結され、かつカテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域(20)と、を有する。システムは、フィルタカセットと連通するサンプリングポート(26a)を備え、サンプリングポートは、脳脊髄液を受け取る第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有する。ストップコックは脳脊髄液が第1端領域から第2端領域へ導かれる第1位置と、脳脊髄液が第1端領域からシリンジポートに導かれる第2位置とを切り替える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプリングシステムであって、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、
前記フィルタカセットと連通するサンプリングポートと、を備え、
前記サンプリングポートは、脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成された、サンプリングシステム。
【請求項2】
前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項3】
前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項4】
一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項5】
前記シリンジポートに連結される着脱可能なシリンジをさらに備える、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項6】
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域と連通する、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項7】
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域から脳脊髄液を受け取るように構成された、請求項6に記載のサンプリングシステム。
【請求項8】
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域から濾過されていない脳脊髄液を受け取るように構成された、請求項6に記載のサンプリングシステム。
【請求項9】
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域と連通する、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項10】
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域から脳脊髄液を受け取るように構成された、請求項9に記載のサンプリングシステム。
【請求項11】
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域から濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された、請求項9に記載のサンプリングシステム。
【請求項12】
前記サンプリングポートは、排水口と連通する、請求項1に記載のサンプリングシステム。
【請求項13】
サンプリングシステムであって、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルに濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、
前記出口領域と連通するサンプリングポートと、を備え、
前記サンプリングポートは、濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成された、サンプリングシステム。
【請求項14】
前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される、請求項13に記載のサンプリングシステム。
【請求項15】
前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される、請求項13に記載のサンプリングシステム。
【請求項16】
一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む、請求項13に記載のサンプリングシステム。
【請求項17】
前記シリンジポートに連結される着脱可能なシリンジをさらに備える、請求項13に記載のサンプリングシステム。
【請求項18】
脳脊髄液システムからサンプルを収集するための方法であって、
脳脊髄液システムを用いて患者から脳脊髄液を抽出することと、
前記脳脊髄液システムは、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有するフィルタカセットと、
前記出口領域と連通するサンプリングポートと、を含み、
前記サンプリングポートは、濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成され、
前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることと、を含む方法。
【請求項19】
前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
さらに、前記シリンジポートにシリンジを着脱可能に取り付けることを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記シリンジポートにシリンジを着脱可能に取り付けることは、前記ストップコックが前記第1位置から前記第2位置へ切り替えるより前に、前記シリンジポートに前記シリンジを着脱可能に取り付けることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることは、前記シリンジ内へ濾過された脳脊髄液を導く、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることは、前記シリンジ内へ濾過された脳脊髄液を自動的に導く、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は中枢神経系に沿って治療するためのシステム、カテーテル、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の医療デバイスが、医療使用のために開発されている。これらのデバイスのいくつかは、ガイドワイヤ、およびカテーテルなどを含む。これらのデバイスは、様々な異なる製造方法の任意の一つによって製造され、様々な方法の任意の一つに従って使用され得る。既知の医療デバイスおよび方法のうち、それぞれが明確な利点および欠点を有する。医療デバイスを製造および使用するための代替方法だけでなく、代替の医療デバイスを提供することが、継続的に必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、医療デバイスの設計、材料、製造方法、および使用代替物を提供する。サンプリングシステムが開示される。前記サンプリングシステムは、脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ濾過された脳脊髄液を前記カテーテルへ導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、前記フィルタカセットと連通するサンプリングポートと、を備え、前記サンプリングポートは、脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、前記ストップコックは、脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成される。
【0004】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される。
【0005】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される。
【0006】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む。
【0007】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記シリンジポートに着脱可能に連結されたシリンジをさらに備える。
【0008】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域と連通する。
【0009】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域から脳脊髄液を受け取るように構成される。
【0010】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域から濾過されていない脳脊髄液を受け取るように構成される。
【0011】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域と連通する。
【0012】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域から脳脊髄液を受け取るように構成される。
【0013】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域から濾過された脳脊髄液を受け取るように構成される。
【0014】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記サンプリングポートは、排水口と連通する。
【0015】
サンプリングシステムが開示される。前記サンプリングシステムは、脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、前記出口領域と連通するサンプリングポートと、を備え、前記サンプリングポートは、濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、前記ストップコックは、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成される。
【0016】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される。
【0017】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される。
【0018】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む。
【0019】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、さらに、前記シリンジポートに着脱可能に連結されたシリンジを備える。
【0020】
脳脊髄液システムからサンプルを収集するための方法が開示される。前記方法は、脳脊髄液システムを用いて患者から脳脊髄液を抽出することと、前記脳脊髄液システムは、脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、前記出口領域と連通するサンプリングポートと、を含み、前記サンプリングポートは、濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を含み、前記ストップコックは、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成され、前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることと、を含む。
【0021】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される。
【0022】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される。
【0023】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、一つ以上の前記フィルタは接線流フィルタを含む。
【0024】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記シリンジポートにシリンジを着脱可能に取り付けることをさらに備える。
【0025】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記シリンジポートにシリンジを着脱可能に取り付けることは、前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えるより前に、前記シリンジポートに前記シリンジを着脱可能に取り付けることを含む。
【0026】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることは、濾過された脳脊髄液を前記シリンジ内へ導く。
【0027】
上記実施形態のいずれかの代替あるいは追加で、前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることは、濾過された脳脊髄液を前記シリンジ内へ自動的に導く。
【0028】
いくつかの実施形態の上記概要は、本開示の開示された各実施形態あるいは全ての実施を説明する意図はない。以下の図面、および詳細な説明は、これらの実施形態をより詳細に例示する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本開示は、添付図面と関連して以下の詳細な説明を考慮することで、より完全に理解され得る。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
本開示は様々な修正および代替の形態を受け入れるが、その詳細は、図面に例として示され、詳細に説明され得る。しかし、その意図は、説明された特定の実施形態に開示を制限しないことは理解されるべきである。対照的に、その意図は、本開示の主旨および範囲に収まる全ての修正、均等物、および代替物を保護することである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書において、全ての数値は、明確に指示されたかどうかに関わらず、「約」という用語によって修飾されることが推測される。「約」という用語は、一般に、当業者の一人が列挙された値と同等であると考慮し得る(例えば、同じ機能あるいは結果を有する)数字の範囲を示す。多くの例において、「約」という用語は、最も近い有効数字に丸められた数字を含み得る。
【0038】
両端が定められている数字の範囲の列挙では、その範囲内の全ての数字を含む(例えば、1から5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、および5を含む)。
【0039】
本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられるように、内容が明確に指示されていなければ、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数の指示対象を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられるように、内容が明確に指示されていなければ、「あるいは」という用語は、一般に、「および/あるいは」を含む意味として用いられる。
【0040】
本明細書において、「一つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」などへの言及は、説明された実施形態が一つ以上の特定の特徴、構造、および/あるいは特性を含み得ることを示すことに注意されたい。しかし、そのような列挙は、特定の特徴、構造、および/あるいは特性を含む全ての実施形態を必ずしも意味しない。さらに、特定の特徴、構造、および/あるいは特性が、一つの実施形態に関連して説明されるとき、特段の記載がない限り、そのような特徴、構造、および/あるいは特性はまた、明確に説明されたかどうかに関わらず、他の実施形態に関連して用いられ得ることは理解されるべきである。
【0041】
以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、異なる図面における類似の要素には同じ番号が付けられる。必ずしも縮尺通りではない図面は、例示的な実施形態を示し、発明の範囲を制限する意図はない。
【0042】
脳脊髄液(CSF)は、脳室に存在する脈絡叢内で生成され、水に類似する粘性を有する、一般に、透明で、無色な液体である。合計のCSF量は、健康な成人において、約150から300ミリリットルの範囲であると推定されている。脈絡叢は、毒素あるいは代謝産物を取り除くべく、CSFの洗い流しあるいは再利用を行うために、毎日約500ミリリットルのCSFを生成することが信じられる。CSFの合計量は、睡眠周期および他の活動の間に、一日に数回あるいはより多くの回数満たされる。CSFはまた、アルキメデスの原理によって、繊細な脳組織を浮かせることに役立ち、組織への緩衝作用により、突然の動きから脳を保護する。CSFは、脈絡叢から脳および脊柱の周囲の空間内へ、一連の開口部を通ってゆっくり流れ、次に、くも膜顆粒、篩板、硬膜リンパ管、脊髄神経根スリーブ、および可能性のある脳組織内への他の経路を含む複数の流出経路を通って体の中に流れる。CSFは、軟膜とくも膜との間の、くも膜下腔と呼ばれる空間に見いだされ、脳の脳室システム内および脳の外部に位置する一連の槽にも存在する。CSFの流れの正味の生成および吸収に加えて、心臓および呼吸の周期と同調する前後の動きによって、CSFは変動する。これらの変動の大きさは、CSFの特定の領域に応じて変わる。CSFの流れはまた、バルサルバ、咳、くしゃみ、楽器の演奏、および運動のような様々な動作に基づいて断続的に変わる可能性がある。健康な成人のCSF圧は、仰臥位の状態において、約10水銀柱ミリメートルである。CSF圧は、立位の状態において、CSFシステムに沿った静水圧勾配により変わり、咳のような動作によって一時的に影響を受ける可能性もある。
【0043】
研究は、CSFの生物学的組成の変化が、多くの中枢神経系の疾患状態の病理学的プロセスにおいて、示されおよび/あるいは関与されることを示した。例えば、脳卒中あるいは他の脳の外傷が発生した場合、血液はCSFシステムに入り、血液凝固および他の生物学的プロセスにより、次に、脳へ損傷を与える可能性がある。筋萎縮性側索硬化症という状況下において、複数の化学物質(炎症性タンパク質あるいはCHIT1のようなサイトカイン)は、異常に高められ、疾患病態に寄与する可能性があることが発見された。同様に、複数の硬化タンパク質において、サイトカインおよびケモカインは高められ、潜在的に内在する疾患が進行することが発見された。従って、原理において、異常な生物学的組成を有するCSFを取り除くことは有益であり得る。しかし、比較的少量のみが安全に取り出せるように、CSFを直接取り除くことは制限される。従って、ある位置(例えば、脊柱の頸部領域、あるいは脳室)からCSFを取り除き、それを変え(例えば、濾過)、それを第2位置(例えば、脊柱の腰部領域)でCSF空間に戻すことが望ましい可能性がある。このプロセスは、同様の合計CSF量を維持しながら、望ましくない生物学的生産物を取り除くために用いられる可能性がある。
【0044】
Neurapheresisと呼ばれるプロセスは、CSFからの物質の修正(例えば、微生物、細胞、ウイルス、異物、薬物、およびその組み合わせ等の除去)を行うことが理解され得る。上記および他の治療技術は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、様々な原因の脳炎、様々な原因の髄膜炎、ギラン-バレー症候群(GBS)、多発性硬化症(MS)、HIV関連神経認知障害、脊髄損傷、外傷性脳損傷、脳血管けいれん、脳卒中および他の疾患および状態のような、多くの神経疾患および状態を治療するために用いられる可能性がある。さらに、Neurapheresisは、例えば、手術中にCSFに混入し得る血液を取り除くために、切開あるいは内視鏡を用いた脊椎手術あるいは脳の手術の間に用いられる可能性がある。
【0045】
Neurapheresisのような医療介入の間に、CSFのサンプルを収集することが望ましい。例えば、サンプルの分析、CSF内の一つ以上の物質(例えば、病原体、原核生物、真核生物、ウイルス、混入物質、および/あるいは薬物など)の定量、CSF内の薬物レベルの監視、処置の進行の監視、および/あるいはその組み合わせなどを行うためにCSFのサンプルを収集することが望ましい。本明細書の開示は、CSFのサンプルを介入中に収集することを可能にするシステムである。
【0046】
図1は、一例のシステム10の一部分、例えば、Neurapheresisシステム10の一部分の斜視図である。システム10は、コントローラアセンブリ12を含み得る。コントローラアセンブリ12は、フィルタ部材あるいはカセット16を収納するように設計された、ソケットあるいは開口部14を含み得る。少なくともいくつかの例において、フィルタカセット16は、一般に、CSFを濾過するように設計された一つ以上のフィルタ(例えば、接線流フィルタ、デッドエンドフィルタ、エレクトロフィルタ、および/あるいはその組み合わせなど)を含む。管は、フィルタカセット16に連結され得る。いくつかの例において、管は、フィルタカセット16に連結され得る、吸引あるいは入口領域18を含み得る。吸引領域18は、カテーテル(図示無し)に連結されてもよく、CSFが患者から取り除かれ、かつフィルタカセット16によって処理/濾過され得る経路を定義してもよい。いくつかの例において、管は、フィルタカセット16に連結され得る、返却あるいは出口領域20を含み得る。返却領域20は、CSF(例えば、濾過されたCSF)を患者に返すために用いられ得る。返却領域20は、カテーテル(図示無し)に連結されてもよく、処理/濾過されたCSFが患者に返され得る経路を定義してもよい。
【0047】
フィルタカセット16に連結された管はまた、例えば、フィルタカセット16から延び得る第1ポンプ領域22を含み得る。第1ポンプ領域22は、ポンプヘッド(図示無し)と係合するように設計されてもよく、それによりCSFは、フィルタカセット16によってくみ出され/循環され、最終的に、濾過されたCSFは、患者へ返され得る。フィルタカセット16に連結された管は、例えば、フィルタカセット16から延び得る第2ポンプ領域24を含み得る。第2ポンプ領域24は、別のポンプヘッド(図示無し)と係合するように設計されてもよく、それにより廃棄物質が、ポンプカセット16からくみ出され得る。
【0048】
使用中に、システム10は、カテーテル(図示無し)をシステム10に連結し、カテーテルを脳脊髄の空間の中に/空間に沿って(例えば、腰部の脳脊髄空間に沿って)配置することによって用いられ得る。CSFは、カテーテルを用いて除去/吸引されてもよく、除去されたCSFは、フィルタカセット16を用いて処理/濾過されてもよい。次に、濾過/調整されたCSFは、カテーテルを用いて患者に返され得る。
【0049】
管は、一つ以上のサンプリングポートを含んでもよく、例えば、サンプリングポート26a、26bは、一般に、フィルタカセット16の管に沿って配置される。所与のサンプリングポートの位置が、収集されたCSFサンプルの種類に影響を与え得ることは、理解される。例えば、サンプリングポート26aで収集されたサンプルが、患者から直接収集されたCSF(例えば、「濾過されていない」あるいは「処理されていない」CSF)を示すように、サンプリングポート26aはフィルタカセット16に隣接して配置されてもよく、吸引領域18と連通してもよい。従って、サンプリングポート26aで収集されたサンプルは、CSFの分析、CSF内の一つ以上の物質(例えば、病原体、原核生物、真核生物、ウイルス、混入物質、および/あるいは薬物など)の定量、CSF内の薬物レベルの監視、処置の進行の監視、および/あるいはその組み合わせなどを行うために用いられ得る。廃棄物質(例えば、CSFから除去/濾過された物質)が、収集され得るように、および/あるいは分析され得るように、サンプリングポート26bは、フィルタカセット16に隣接して配置されてもよい。従って、サンプリングポート26bは、排水口(例えば、廃棄物質が運ばれる、フィルタカセット16からの経路)と連通することが理解され得る。システム10は、追加のポートを含んでもよく、Neurapheresis進行中に、臨床医に対して濾過の評価を可能にする。そのようなサンプリングポートは、返却領域20に沿って、あるいは返却領域20と連通して配置され得る。例えば、一つ以上の追加サンプリングポートは、このサンプリングポートで収集されたサンプルが、濾過/処理されたCSFを示すように、返却領域20と連通し得る。従って、総じて、サンプリングポートは、(a)濾過されていないCSF、(b)濾過/処理されたCSF、および/あるいは(c)廃棄物質を収集するために用いられ得ることが、熟考される。
【0050】
システム10の任意のサンプリングポート(例えば、サンプリングポート26a、26bを含む)を代表する、代表のサンプリングポート26が、
図2から
図6に示される。ここで、サンプリングポート26は、入口領域34に連結されるように構成された第1端領域32を含み得ることが見られる。サンプリングポート26はまた、出口領域30に連結されるように構成された第2端領域28を含み得る。この例において、出口領域30は、フィルタカセット16と連通する。サンプリングポート26はまた、シリンジ38に連結されるように構成されたシリンジポート36を含み得る。シリンジ38は、シリンジバレル40およびプランジャ42を含み得る。
【0051】
ストップコックあるいはバルブ44は、サンプリングポート26に連結され得る。ストップコック44は、一つ以上の位置の間あるいは複数の構造の間を切り替えるように構成され得る。例えば、ストップコック44が第1位置(例えば、
図2に示す)に存在するとき、CSFは、第1端領域32から第2端領域28へ導かれる。少なくともいくつかの例において、ストップコック44が第1位置に存在するとき、CSFは、実質的にシリンジポート36から遮断される。
【0052】
ストップコック44が、第2位置(例えば、
図3に示す)に切り替えられ、あるいは第2位置に存在するとき、CSFは、第1端領域32からシリンジポート36へ導かれる。少なくともいくつかの例において、ストップコック44が第2位置に存在するとき、CSFは、実質的に第2端領域28から遮断される。
【0053】
ストップコック44が第2位置に存在するとき、CSFのサンプル46は、
図4に示されるようにシリンジ38内に流れ得る。例えば、
図5に示されるように、十分な量のサンプル46が収集されるとき、ストップコック44は、
図6に示されるように第1位置へ戻され得る。望まれるように、シリンジ38は、シリンジポート36から取り外される可能性があり、例えば、それによりサンプル46は、分析/処理される可能性がある。
図2から
図6に示される例において、シリンジ38内に収集されたサンプルが、濾過されていないCSFを含み得ることは理解される。他の例において、この例と同様に、サンプルは濾過/処理されたCSFあるいは廃棄物質を含み得る。これらの他の例において、サンプルポート28の位置は、適切に配置され得る。
【0054】
多くの点において、この開示が単なる例示であることは、理解されるべきである。本開示の範囲を超えることなく、詳細において、特に形状、大きさ、および工程の並びについて、変更を行い得る。これは、適切な範囲で、他の実施形態において用いられている一つの例示的な実施形態の特徴のいずれかの使用を含み得る。本発明の範囲は、もちろん、添付された特許請求の範囲に述べられた言葉において、定義される。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプリングシステムであって、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、
前記フィルタカセットと連通するサンプリングポートと、を備え、
前記サンプリングポートは、脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成された、サンプリングシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
多くの点において、この開示が単なる例示であることは、理解されるべきである。本開示の範囲を超えることなく、詳細において、特に形状、大きさ、および工程の並びについて、変更を行い得る。これは、適切な範囲で、他の実施形態において用いられている一つの例示的な実施形態の特徴のいずれかの使用を含み得る。本発明の範囲は、もちろん、添付された特許請求の範囲に述べられた言葉において、定義される。
(付記)
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
[項目1]
サンプリングシステムであって、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、
前記フィルタカセットと連通するサンプリングポートと、を備え、
前記サンプリングポートは、脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成された、サンプリングシステム。
[項目2]
前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目3]
前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目4]
一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目5]
前記シリンジポートに連結される着脱可能なシリンジをさらに備える、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目6]
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域と連通する、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目7]
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域から脳脊髄液を受け取るように構成された、項目6に記載のサンプリングシステム。
[項目8]
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記入口領域から濾過されていない脳脊髄液を受け取るように構成された、項目6に記載のサンプリングシステム。
[項目9]
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域と連通する、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目10]
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域から脳脊髄液を受け取るように構成された、項目9に記載のサンプリングシステム。
[項目11]
前記サンプリングポートは、前記フィルタカセットの前記出口領域から濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された、項目9に記載のサンプリングシステム。
[項目12]
前記サンプリングポートは、排水口と連通する、項目1に記載のサンプリングシステム。
[項目13]
サンプリングシステムであって、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルに濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有する前記フィルタカセットと、
前記出口領域と連通するサンプリングポートと、を備え、
前記サンプリングポートは、濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成された、サンプリングシステム。
[項目14]
前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される、項目13に記載のサンプリングシステム。
[項目15]
前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される、項目13に記載のサンプリングシステム。
[項目16]
一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む、項目13に記載のサンプリングシステム。
[項目17]
前記シリンジポートに連結される着脱可能なシリンジをさらに備える、項目13に記載のサンプリングシステム。
[項目18]
脳脊髄液システムからサンプルを収集するための方法であって、
脳脊髄液システムを用いて患者から脳脊髄液を抽出することと、
前記脳脊髄液システムは、
脳脊髄液を濾過するように設計されたフィルタカセットであって、カテーテルに連結されるように構成され、かつ脳脊髄液を受け取るように構成された入口領域と、一つ以上のフィルタと、前記カテーテルの出口に連結されるように、かつ前記カテーテルへ濾過された脳脊髄液を導くように構成された出口領域と、を有するフィルタカセットと、
前記出口領域と連通するサンプリングポートと、を含み、
前記サンプリングポートは、濾過された脳脊髄液を受け取るように構成された第1端領域と、ストップコックと、シリンジポートと、第2端領域と、を有し、
前記ストップコックは、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記第2端領域へ導かれる第1位置と、濾過された脳脊髄液が前記第1端領域から前記シリンジポートへ導かれる第2位置との間を切り替えるように構成され、
前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることと、を含む方法。
[項目19]
前記ストップコックが前記第1位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記シリンジポートから遮断される、項目18に記載の方法。
[項目20]
前記ストップコックが前記第2位置に存在するとき、濾過された前記脳脊髄液は、実質的に前記第2端領域から遮断される、項目18に記載の方法。
[項目21]
一つ以上の前記フィルタは、接線流フィルタを含む、項目18に記載の方法。
[項目22]
さらに、前記シリンジポートにシリンジを着脱可能に取り付けることを含む、項目18に記載の方法。
[項目23]
前記シリンジポートにシリンジを着脱可能に取り付けることは、前記ストップコックが前記第1位置から前記第2位置へ切り替えるより前に、前記シリンジポートに前記シリンジを着脱可能に取り付けることを含む、項目22に記載の方法。
[項目24]
前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることは、前記シリンジ内へ濾過された脳脊髄液を導く、項目22に記載の方法。
[項目25]
前記ストップコックを前記第1位置から前記第2位置へ切り替えることは、前記シリンジ内へ濾過された脳脊髄液を自動的に導く、項目22に記載の方法。
【外国語明細書】