IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイソン・テクノロジー・リミテッドの特許一覧

特開2024-105347投影ディスプレイを有する真空掃除機
<>
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図1
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図2
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図3
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図4
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図5a
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図5b
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図6a
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図6b
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図7a
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図7b
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図8a
  • 特開-投影ディスプレイを有する真空掃除機 図8b
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105347
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】投影ディスプレイを有する真空掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
A47L9/28 P
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024071130
(22)【出願日】2024-04-25
(62)【分割の表示】P 2022529411の分割
【原出願日】2020-10-14
(31)【優先権主張番号】1916888.9
(32)【優先日】2019-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】500024469
【氏名又は名称】ダイソン・テクノロジー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン リチャード トーマス キング
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン ローソン マクリーン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】投影ディスプレイを有する真空掃除機を提供する。
【解決手段】真空掃除機(100)は表面を清掃するために提供され、真空掃除機(100)は、本体(60)と、工具と、投影面(31)と、プロジェクタ(40)とを含む。工具は、本体(60)への接続のためのコネクタ端部及びコネクタ端部と反対側のクリーナ端部を有する。投影面(31)は、投影情報をその上に表示するためのものであって、工具に設けられている。プロジェクタ(40)は、投影面(31)に投影情報を含む投影を行うように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を清掃するための真空掃除機(100、200、300、400、500)であっ
て、前記真空掃除機(100)は、
本体(60)と、
前記本体(60)への接続ためのコネクタ端部及び前記コネクタ端部と反対側のクリ
ーナ端部を有する工具と、
投影情報を表示するための、前記工具に設けられている投影面(31、32、34、
35、36)と、
前記投影面(31、32、34)に前記投影情報を含む投影を行うためのプロジェク
タ(40、41、42)と
を含む、真空掃除機(100)。
【請求項2】
前記工具は、前記クリーナ端部に設けられたクリーナヘッド(20)を含む、請求項1
に記載の真空掃除機(200、300、400、500)。
【請求項3】
前記投影面(31)は、前記クリーナヘッド(20)の上面に設けられている、請求項
2に記載の真空掃除機(100)。
【請求項4】
前記投影面(32、34、35)は、
前記工具上の少なくとも2つの異なる位置に、又は
前記工具上の少なくとも1つの位置及び前記本体(60)上の少なくとも1つの位置
に、
取り外し可能に取り付けられているように構成されている、請求項1乃至3のいずれか1
項に記載の真空掃除機(200、300、400)。
【請求項5】
前記本体(60)に設けられた、第2の投影面(33、37)をさらに含む、請求項1
乃至4のいずれか1項に記載の真空掃除機(200、300、400)。
【請求項6】
前記工具は、ワンド(10)を含む、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の真空掃除
機(100)。
【請求項7】
前記投影面(32、34、35、36)は、前記ワンド(10)に取り付けられている
、請求項6に記載の真空掃除機(200、300、400、500)。
【請求項8】
前記クリーナヘッド(20)は、ヒンジ(50)によって前記ワンド(10)に接続さ
れており、前記投影面(32、34、35、36)は、前記ワンド(10)に固定的に取
り付けられている前記ヒンジの一部分に取り付けられている、請求項6に記載の真空掃除
機(200、300、400、500)。
【請求項9】
前記クリーナヘッド(20)は、ヒンジ(50)によって前記ワンド(10)に接続さ
れており、前記プロジェクタ(40、41、42)は、前記ヒンジ(50)の角度位置に
依存して前記投影を調整するように構成されている、請求項2又は6に記載の真空掃除機
(100)。
【請求項10】
前記ワンド(10)を前記本体(60)に取り付けたスティックモードと、前記ワンド
(10)を前記本体(60)から取り外したハンドヘルドモードとで使用されるように構
成されている、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の真空掃除機(100、200、4
00、500)。
【請求項11】
前記プロジェクタ(40、41、42)は、前記ハンドヘルドモード及び前記スティッ
クモードの間の切り替えに依存して前記投影を調整するように構成されている、請求項1
0に記載の真空掃除機(100、200、400、500)。
【請求項12】
前記プロジェクタ(42)は、前記ハンドヘルドモードで、光ファイバ(92)を介し
て前記投影面(33、37)に前記投影が行われるような方法で前記光ファイバ(92)
に結合されるように配置されている、請求項10又は11に記載の真空掃除機(500)
【請求項13】
前記投影面(34)は、前記ワンド(10)のクリーナ端部及びコネクタ端部の間で自
由に移動可能であるスライド可能な取り付け具(90)を介して前記ワンド(10)に取
り付けられている、請求項6乃至12のいずれか1項に記載の真空掃除機(300)。
【請求項14】
前記プロジェクタ(40)は、前記ワンド(10)に対する前記スライド可能な取り付
け具(90)の位置に依存して前記投影を調整するように構成されている、請求項13に
記載の真空掃除機(200、300、400)。
【請求項15】
床表面を清掃するための真空掃除機(400)であって、
コネクタ端部及びクリーナ端部を有するワンド(10)と、
前記ワンド(10)の前記クリーナ端部に設けられたクリーナヘッド(20)と、
投影情報を表示するための投影面(35)であって、前記ワンド(10)の前記クリ
ーナ端部又は前記ワンド(10)の前記コネクタ端部に選択的に設けられているように構
成可能である、前記投影面(35)と、
前記ワンド(10)の前記クリーナ端部及び前記コネクタ端部の間で自由に移動可能
であるスライド可能な取り付け具(91)と、
前記スライド可能な取り付け具(91)に取り付けられている、前記投影面(35)
に前記投影情報を含む投影を行うための、プロジェクタ(41)と
を含む、真空掃除機(400)。
【請求項16】
前記投影面(35)は、前記スライド可能な取り付け具(91)に取り付けられている
、請求項15に記載の真空掃除機(400)。
【請求項17】
前記プロジェクタ(41)は、前記ワンド(10)の前記クリーナ端部の方向又は前記
コネクタ端部の方向のいずれかに前記投影が選択的に行われ得るように、前記スライド可
能な取り付け具に適応可能に取り付けられている、請求項15に記載の真空掃除機(40
0)。
【請求項18】
前記投影面(32、33、34、35、36)は、少なくとも部分的に透明な材料で作
られている、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の真空掃除機(100、200、3
00、400、500)。
【請求項19】
前記プロジェクタ(40、41、42)は、前記表面の色及び/又は質感に依存して前
記投影の背景色及び/又は前記投影情報の色を調整するように構成されている、請求項1
8に記載の真空掃除機(100、200、300、400、500)。
【請求項20】
表面を清掃するための真空掃除機の工具への取り付けのために構成されている取り外し
可能なエレメントであって、
投影情報を表示するための投影面(35)と、
前記投影面(35)に前記投影情報を含む投影を行うためのプロジェクタ(41)と
を含む、取り外し可能なエレメント。
【請求項21】
前記工具は、ワンド(10)を含み、前記取り外し可能なエレメントは、前記ワンド(
10)の少なくとも一部分上を自由に移動可能に構成されているスライド可能な取り付け
具である、請求項20に記載の取り外し可能なエレメント。
【請求項22】
前記取り外し可能なエレメントは、第1の取り外し可能なエレメント部品と、別個又は
分離可能な第2の取り外し可能なエレメント部品とを含み、前記第1の取り外し可能なエ
レメント部品は、前記投影面(35)を含み、前記第2の取り外し可能なエレメント部品
は、プロジェクタ(41)を含む、請求項20に記載の取り外し可能なエレメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、床表面又はテーブルの上面のような、表面を清掃するための真空掃除機に関
する。真空掃除機は、コネクタ端部及びクリーナ端部を有する工具を含む。クリーナヘッ
ドは、工具のクリーナ端部に設けられ得る。
【背景技術】
【0002】
現代の真空掃除機は、ごみ入れの充填レベル、動作の現在のアクティブモード、又はフ
ィルタの清掃又は交換が必要になるまでにどれくらいの期間真空掃除機が使用可能かのよ
うな、動作情報を表示するためのディスプレイスクリーンを含み得る。コードレス真空掃
除機は、バッテリの充電レベル及び充電が必要になるまでに真空掃除機が使用可能な予想
時間についての情報を提供し得る。タッチスクリーン技術を追加するとき、制御機能が、
そのようなディスプレイに追加され得る。
【0003】
EP2700345A1では、使用中に床表面上に、或いは駐車位置にあるときに真空
掃除機本体の上部に、情報を表示するための投影ユニットを使用する真空掃除機が開示さ
れている。しかしながら、EP2700345A1に開示された床投影は、いくつかの不
利な点を伴う。いくつかの投影はユーザが通常注意を向ける場所から遠く離れており、床
の色及び質感が投影を読めない状態にすることがあり、いくつかの状況、例えば、壁又は
家具の近くでは、投影は床上にさえ現れないことがある。同じ特許出願に開示されたディ
スク形状のロボット型真空掃除機では、投影は、真空掃除機の上面に設けられている。さ
らなる実施形態では、投影面は、真空掃除機のワンドのコネクタ端部でハンドルに取り付
けられている。しかしながら、真空掃除機が床表面を清掃するとき、ユーザの焦点及び注
意は典型的に、清掃されている領域に向けられ、ユーザがワンドを握る手に向けられない
。したがって、クリーナヘッドが向かう場所に注意を払うとき、ハンドルに取り付けられ
た投影面に表示された重要な情報は、見逃され得る。ユーザが移動する間にディスプレイ
を読み取ろうとするとき、家具に、クリーナヘッドが当たってしまうことがある。
【0004】
EP3269284A1は、クリーナヘッドに含まれる投影システムを開示する。表示
される情報は、クリーナヘッドのすぐ前の床表面に投影される。このシステムは、真空掃
除機の主要な機能部品及び電子部品から遠く離れて位置しており、それへの接続を必要と
するという不利な点を有する。投影システムは、真空掃除機が特定のクリーナヘッドと組
み合わせて使用されるときにのみ機能し、異なるタイプのクリーナヘッドと使用すること
は不可能であり、或いは非常に費用がかかる。さらに、投影情報の読み取りやすさは、投
影される表面の色及び質感に大きく依存する。壁又は家具の近くを真空掃除機で吸引する
とき、情報が全く読み取れないことがあり得る。
【0005】
本開示の目的は、先行技術に関連された1つ又は複数の不利な点に対処することである
【発明の概要】
【0006】
本開示の一態様によれば、表面を清掃するための真空掃除機が提供され、真空掃除機は
、本体と、本体への接続のためのコネクタ端部及びコネクタ端部と反対側のクリーナ端部
を有する工具とを含む。投影面は、投影情報を表示するためのものであって、工具に設け
られている。プロジェクタは、投影面に投影情報を含む投影を行うために設けられている
【0007】
真空掃除機は、例えば、本体に直接取り付けられているクリーナヘッドを有するハンド
ヘルド真空掃除機であってもよいし、或いは細長いワンドを有するスティック型真空掃除
機であってもよい。スティック型真空掃除機は典型的に、床表面を清掃するために非常に
有用であり、ハンドヘルド真空掃除機は、テーブルトップ、ソファ、窓辺などのような、
床より上の表面に、より実用的である。工具に投影面を設けることは、ユーザが、清掃さ
れている表面領域に対する焦点を失うことなく、ディスプレイから情報を読み取ることを
可能にする。デバイスについての有用な情報は、ユーザが既に見ている領域に表示される
。この利点は、表面自体に直接情報を投影する必要がなく達成されるため、読み取りやす
さを向上させる。表示面に情報を示すための投影の使用により、例えばクリーナヘッドに
複雑で高価な電子機器及び光学機器を設ける必要はない。プロジェクタは、他の全ての電
子機器及び電源が一般的に位置している本体上に或いは本体の非常に近くに設けられてい
てもよい。さらに、投影技術の使用により、工具のコネクタ端部からクリーナ端部に表示
される情報を転送するために、任意の電気配線を追加し、或いは任意の無線通信技術を使
用する必要はない。これは、スティック型真空掃除機にとって特に重要である。
【0008】
投影面は、例えば、クリーナヘッドが取り付けられている場所に近い位置で、ワンドに
取り付けられていてもよい。代替的に或いは追加的に、クリーナヘッドがヒンジによって
工具のクリーナ端部に接続されているとき、投影面は、工具に固定的に取り付けられてい
るヒンジの一部分に取り付けられていてもよい。そのようなヒンジ接続は典型的に、クリ
ーナヘッドが床表面上を移動する間、ユーザがクリーナヘッドまでの彼(又は彼女)の距
離を変えることを可能にするために、スティック型真空掃除機で使用されるであろう。し
かしながら、ハンドヘルド真空掃除機はまた、ユーザが本体及びクリーナヘッドの間の角
度を変えることを可能にするために、クリーナヘッド接続部にヒンジを含んでもよい。工
具又はヒンジの工具取り付け部分に取り付けられた投影面を有することの重要な利点は、
クリーナヘッドを交換するときに投影面は交換される必要がないことであり、例えば隙間
ノズルのような、異なるタイプのクリーナヘッドの使用と互換性があり得ることである。
さらに、クリーナヘッドが工具に対してヒンジで動くとき、投影面は、ユーザに対するそ
の向きを維持することによって、投影の変位又は変形を回避する。
【0009】
代替的に、投影面は、クリーナヘッドの上面に設けられている。本明細書では、上面は
、清掃中、表面に接触する表面と反対側の表面として定義される。使用時、上面は一般的
に、清掃されている表面に対して平行であるが、それに対して湾曲されていてもよいし、
或いは傾斜されていてもよい。クリーナヘッドの上面に直接投影することは、重量が増し
、且つ真空掃除機の使用中に物にぶつかると損傷し得る別個の投影スクリーンの使用を不
要にする。任意に、クリーナヘッドは、ヒンジによって工具のクリーナ端部に接続されて
おり、プロジェクタは、ヒンジの角度位置に依存して投影を調整するように構成されてい
る。プロジェクタに対してクリーナヘッドを枢動するとき、投影面上の投影の入射角は、
変更される。しばしば、そのようなヒンジは、ボールジョイントタイプであり、ワンドを
左右、前後、及びそれらの組み合わせに枢動させることを可能にする。投影に対するその
ような動きの影響は、投影自体を調整することによって、工具に対するプロジェクタの向
きを機械的に調整することによって、或いはその両方の組み合わせによって補填され得る
【0010】
一実施形態では、工具は、ワンドを含み、真空掃除機は、第2の投影面をさらに含み、
真空掃除機は、ワンドのコネクタ端部を本体に取り付けたスティックモードと、ワンドを
本体から取り外したハンドヘルドモードとで使用されるように構成されている。第2の投
影面は、本体に或いはワンドのコネクタ端部に設けられている。スティックモードでは、
すなわち、ワンドを本体に取り付けた状態では、情報は、上述されたように投影され得、
ユーザが、クリーナヘッド及びその直接の近傍における床表面をよく見ながら投影情報を
読み取ることを可能にする。例えば、家具、窓辺などを清掃するためにハンドヘルドモー
ドで使用するために、ワンドを取り外した状態で、第1の投影面は、ワンドと共に取り外
される。その状態では、ユーザは、第1の投影面の代わりに、本体の一部である第2の投
影面上で、同じ情報を読み取り得る。ある好ましい実施形態では、第2の投影面は、ワン
ドが取り外されると、位置が移動してもよい。
【0011】
スティックモードで使用されるとき、両方の投影は、同時に見え得る。任意に、プロジ
ェクタは、ハンドヘルドモード及びスティックモードの間の切り替えに依存して投影を調
整するように構成されている。切り替えは、例えば、ワンドが本体から取り外されること
を検出するとき、自動的に実現されてもよい。投影情報は、例えば、それぞれのモードで
予想される特定の使用に合わせてもよいし、或いはそれぞれの投影面の寸法及び位置に、
よりよく適合するために、異なって編成され、方向転換され、且つ/或いは再スケール化
されてもよい。
【0012】
任意に、プロジェクタは、ハンドヘルドモードで、光ファイバを介して第2の投影面に
投影が行われるような方法で光ファイバに結合されるように配置されている。ワンドがハ
ンドヘルドモードで真空掃除機を使用するために本体から取り外された後、ユーザは、光
ファイバの1つの端部をプロジェクタに結合し得る。光ファイバの他の端部は、現在第2
の投影面に投影が行われているような方法で本体に既に接続されていてもよい。代替的に
、ユーザは、他の端部も正しく接続する必要があるだろう。ハンドヘルドモードからステ
ィックモードに切り替えるとき、光ファイバは、プロジェクタが再び第1の投影面に情報
を投影することを可能にするために、プロジェクタから切り離される。
【0013】
代替的に、投影面は、工具のクリーナ端部又は工具のコネクタ端部に選択的に設けられ
ているように構成可能であってもよい。これは、ハンドヘルドのみの真空掃除機において
いくつかの利点を有し得、スティックモードで或いはハンドヘルドモードで動作され得る
真空掃除機において特に有用である。スティックモード及びハンドヘルドモードを切り替
えるとき、次にユーザは、投影面を再配置し得る。投影は、プロジェクタ及び投影面の間
の変更された距離に適合するために適応されてもよい。必要であれば、投影の方向も適応
されるであろう。
【0014】
任意に、投影面は、ワンドのクリーナ端部及びコネクタ端部の間で自由に移動可能であ
るスライド可能な取り付け具を介してワンドに取り付けられている。これは、ユーザが、
投影面を取り外し且つ取り付ける必要なく、投影面の位置を変更することを可能にする。
さらに、それは、ユーザが、個人的な好みに従って、そのコネクタ端部及びクリーナ端部
の位置の間のどこかの位置で投影面を設置することを可能にする。これは、例えば、投影
面が床表面のあまりにも近くに位置しているとき、情報を読み取るのに問題があり得る視
力の悪い人々にとって役立ち得る。そのようなスライド可能な取り付け具が使用されると
き、プロジェクタは、ワンドに対するスライド可能な取り付け具の位置に依存して投影を
調整するように構成されていてもよい。
【0015】
別の実施形態では、投影面は、ワンドのクリーナ端部で或いはワンドのコネクタ端部で
選択的に設けられているように構成可能であり、プロジェクタは、スライド可能な取り付
け具に取り付けられている。プロジェクタをスライド可能な取り付け具に取り付けた状態
で、プロジェクタと、投影を可能にするために必要なデータ及び指示を生成及び提供する
真空掃除機のコントローラとの間で、例えばWiFi(商標)又はBluetooth(
登録商標)の無線通信を提供することは有益であろう。
【0016】
投影面はまた、スライド可能な取り付け具に取り付けられていてもよく、投影面がプロ
ジェクタと一定の距離を保ち得、スライド可能な取り付け具の位置が変更されるときに投
影が適応される必要がないという利点をもたらす。
【0017】
プロジェクタは、ワンドのクリーナ端部の方向又はコネクタ端部の方向のいずれかに投
影が選択的に行われ得るように、スライド可能な取り付け具に適応可能に取り付けられて
いてもよい。クリーナ端部でのとき、プロジェクタは、プロジェクタのクリーナヘッド側
に設けられた投影面に情報を投影し得る。コネクタ端部でのとき、プロジェクタは、約1
80度を超えて回転され、ワンドのコネクタ端部に或いは真空掃除機の本体に設けられた
投影面に情報を投影してもよい。プロジェクタソフトウェアは、投影情報が常にユーザに
とって正しい向きを有するように、向きに応じて投影を自動的に反転してもよい。
【0018】
上述された任意の真空掃除機の投影面は、少なくとも部分的に透明な材料で作られても
よく、ユーザが投影情報も投影面の背後の床表面も同時に見ることを可能にする。投影は
、ユーザにとって、情報が床に投影されるように見えるようなものであってもよい。さら
に、プロジェクタは、床表面の色及び/又は質感に依存して投影の背景色及び/又は投影
情報の色を調整するように構成されている。これは、情報の読み取りやすさをさらに向上
させるのに役立つであろう。
【0019】
本開示のさらなる一態様によれば、取り外し可能なエレメントが提供され、取り外し可
能なエレメントは、表面を清掃するための真空掃除機の工具への取り付けのために構成さ
れている。取り外し可能なエレメントは、投影情報を表示するための投影面と、投影面に
投影情報を含む投影を行うためのプロジェクタとを含む。そのような取り外し可能なエレ
メントは、上述されたような真空掃除機のうちの1つのプロジェクタ及び投影面を提供す
るために使用されてもよい。
【0020】
任意に、取り外し可能なエレメントは、工具の少なくとも一部分上を自由に移動可能に
構成されているスライド可能な取り付け具である。取り外し可能なエレメントは、第1の
取り外し可能なエレメント部品と、別個又は分離可能な第2の取り外し可能なエレメント
部品とを含んでもよく、第1の取り外し可能なエレメント部品は、投影面を含み、第2の
取り外し可能なエレメント部品は、プロジェクタを含む。取り外し可能なエレメントが2
つの別個の部品で構成されているとき、2つの別個の部品は、真空掃除機及びその意図さ
れた使用モードに最も適している任意の相対的な向きに容易に取り付けられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の実施形態は、添付図面を参照して例として説明される。
【0022】
図1図1は、クリーナヘッドに投影面を有する真空掃除機を概略的に示す。
図2図2は、ワンドのクリーナ端部の近くに取り付けられた投影スクリーンを有する真空掃除機を概略的に示す。
図3図3は、異なる構成で使用し得る投影システムを有する真空掃除機を示す。
図4図4は、異なる構成で使用し得る投影システムを有する真空掃除機を示す。
図5図5a及び図5bは、調整可能な投影スクリーンを有する真空掃除機を示す。
図6図6a及び図6bは、調整可能なプロジェクタを有する真空掃除機を示す。
図7図7a及び図7bは、異なる構成で使用され得る投影システムのさらなる一実施例を示す。
図8図8a及び図8bは、異なるタイプの真空掃除機と使用され得る投影システムの一実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、クリーナヘッド20に投影面31を有する真空掃除機100を概略的に示す。
真空掃除機100は、吸引ファンを駆動し、床表面を清掃するために使用される吸引力を
提供するためのモータのような、真空掃除機100の中核機能ユニットのいくつかを含む
本体60を含む。もちろん、真空掃除機100の使用は、床のみに限定されない。それは
また、他の表面を清掃し得る。本体60はさらに、吸引気流から埃及び他の汚れを濾過す
るための1つ又は複数のフィルタと、濾過された埃及び汚れの回収のためのリザーバ又は
バッグとを含んでもよい。例えば、サイクロン粒子セパレータのような、吸引気流から汚
れ粒子を分離するための代替手段も使用され得る。電力及び制御電子部品は、少なくとも
モータに電力を供給し、制御するために設けられていてもよい。モータ及び他の電子部品
は、バッテリ駆動でもよく、その場合、本体60は、電池パック80をさらに含んでもよ
い。
【0024】
グリップ又はハンドル70は、ユーザが使用中に真空掃除機をつかみ、取り扱うことを
可能にするために、本体に取り付けられている。本体60は、ワンド10のコネクタ端部
に取り付けられている。ワンド10の他の端部には、使用中、清掃される表面、典型的に
、床表面上を移動させられるクリーナヘッド20が設けられている。図1に示されるクリ
ーナヘッド20は、ワンド10の長手方向軸に対して一般的に垂直な方向に延在する。代
替的に、クリーナヘッドは、例えば、より狭く、よりアクセスしにくい場所に到達するこ
とを可能にするために、異なる形状を有してもよい。より狭いクリーナヘッドのよく知ら
れた一実施例は、隙間ノズルである。隙間ノズルは典型的に、ハンドヘルド真空掃除機(
図4及び図8aを参照)に使用される好ましいタイプのクリーナヘッドであるが、図1
示されるようなスティック型真空掃除機100でも使用され得る。好ましくは、クリーナ
ヘッド20は、クリーナヘッド20が床表面との接触を失うことなく、ユーザがユーザ自
身の足に、より近い、或いはユーザ自身の足から、より離れた、クリーナヘッド20を保
持することを選択できるように、ワンド10に対するクリーナヘッド20の枢動を可能に
するヒンジ50を介してワンド10のクリーナ端部に取り付けられている。ジョイント5
0は、前後方向のクリーナヘッド20に対するワンド10の回転のみを可能にする単一の
ヒンジジョイントであってもよい。好ましくは、ジョイント50は、全方向にワンド10
を移動させることを可能にするボールジョイントである。
【0025】
本開示の代替の実施形態(図示せず)では、本体60は、ワンド10から分離していて
もよく、床表面上を走行するように構成されていてもよい。その場合、ホースが、ワンド
10のコネクタ端部に本体60を接続していてもよい。ユーザは、床表面上でクリーナヘ
ッド20を移動させるためにワンド10を使用しながら、ワンド10のコネクタ端部を握
り、部屋中本体60を引っ張って動かす。
【0026】
プロジェクタ40は、ワンド10のグリップ端部に設けられている。本実施形態では、
プロジェクタ40は、本体60の上面に取り付けられているが、他の実施形態では、例え
ば、ワンド10自体に取り付けられていてもよい。プロジェクタ40は、プロジェクタ4
0に投影される画像及び/又はデータを提供するコントローラに結合されている。プロジ
ェクタ40は、ワンド10に一般的に平行な方向に、且つクリーナヘッド20の上部の投
影面31に向かって光ビームを放射する。好ましくは、投影面31は、投影情報の読み取
りやすさを向上させるために実質的に平らであり、均一に着色されている。好ましくは、
プロジェクタ40は、投影面31の相対的な向きに依存して投影方向を変更し得る電子的
に制御可能なスイベルに取り付けられている。
【0027】
本明細書を通じて、用語「投影」、「投影画像」及び「投影情報」は、ユーザが投影ス
クリーン上で或いは投影面31上で見得る画像及び情報を指すために言い換え可能に使用
されてもよいことに留意されたい。そのような情報は、テキスト、画像及び他のグラフィ
ックスを含んでもよく、動くグラフィックスも、本格的なビデオ又はアニメーションも含
み得る。
【0028】
クリーナヘッド20は、ヒンジ50を介してワンド10のクリーナ端部に接続されてい
る。真空掃除機100の使用中、ユーザは、クリーナヘッド20の底面を一般的に平行に
保ち、且つ床表面との接触を保ちながら、床表面上でクリーナヘッド20を移動させる。
ヒンジ50は、クリーナヘッド20がワンド10に対して旋回することを可能にし、ユー
ザがクリーナヘッド20に対する距離及び向きを変えることを可能にする。旋回運動の結
果、投影面31上の投影の入射角が変化し、投影の変位及び変形をもたらし得る。任意に
、この変形は、投影を調整することによって補填され得る。この目的のために、角度セン
サは、現在のヒンジ角度を測定してヒンジ角度をコントローラに送信してもよい。代替的
に、例えばプロジェクタ40に隣接して設けられたカメラ(図示せず)は、投影面31に
投影される画像を監視してもよい。次に、コントローラは、投影がいつ且つどのように変
位され或いは変形されたかを判定するためにカメラ画像を使用し得る。
【0029】
次に、測定されたヒンジ角度又は取得されたカメラ画像に基づいて、コントローラは、
投影面31の変更された向きを補填するために投影を適応させてもよい。投影を適応する
ことは、例えば、旋回運動によって引き起こされる変形を補填するような方法で投影され
る画像を意図的に変形することによって行われてもよい。代替的に或いは追加的に、ワン
ド10に対するプロジェクタ40の向きは、機械的に調整されてもよいし、或いはプロジ
ェクタ40内の或いはプロジェクタ40の近くのレンズ又はミラーは、移動されてもよい
。もちろん、投影面31の変更された向きを補填するための異なるストラテジーが組み合
わせられてもよい。
【0030】
図2は、ワンド10のクリーナ端部の近くに取り付けられた投影スクリーン32を有す
る真空掃除機200を概略的に示す。投影スクリーン32は、投影が表示される投影面を
含む。本実施形態では、投影スクリーン32は、ワンド10に対して移動するヒンジ50
の上方で、ワンド10に取り付けられている。代替的に、投影スクリーン32は、ワンド
10に固定的に取り付けられているヒンジ50の動かない上部分に取り付けられていても
よい。図1の実施形態と比較して、本実施形態は、真空掃除機200の総重量及びコスト
を増加させ得る追加の部品(スクリーン32、取り付けエレメント)を必要とするが、ク
リーナヘッド20がワンド10に対して枢動するときに投影を調整する必要性を不要にす
る。好ましくは、投影面32は、均一に着色されている。白色又は他の明るい色は、投影
情報及びその投影情報が投影される背景の間に十分なコントラストを与えるために非常に
適している。
【0031】
投影面32は、ユーザが、投影情報を読み取ることと同時に、クリーナヘッド20又は
ユーザが清掃している床表面を見張ることを可能にするために、透明或いは半透明であっ
てもよい。投影スクリーン32は、柔軟なフィルムとして提供されてもよいが、投影スク
リーン32はまた、より硬質であってもよい。投影スクリーン32は、透明であったとし
ても、好ましくは、クリーナヘッド20の視界を完全に遮らないようなサイズを有する。
投影は、床表面又はクリーナヘッド20に投影されるように見えるようなものであっても
よい。背景色及び/又は投影情報の色は、情報の読み取りやすさを向上させるために、床
表面の色及び質感に依存して連続的に或いは周期的に適応されてもよい。異なるプロファ
イルは、異なる床タイプ、床色、又はユーザの好みに対して選択可能であってもよい。そ
のようなプロファイルは、ユーザが選択してもよいし、或いはセンサ入力に依存して自動
的に起動されてもよい。カメラが、例えば、プロジェクタ40と共に或いはクリーナヘッ
ド20内に、その目的及び他の目的のために設けられていてもよい。
【0032】
図3及び図4は、異なる構成で使用され得る投影システムを有する真空掃除機200を
示す。図3は、スティックモード、すなわち、ワンド10を取り付けた状態の真空掃除機
200を示す。このモードでは、真空掃除機200及び投影システムは、図2の真空掃除
機100と同じ方法で機能する。しかしながら、図2を参照して既に上述された特徴に加
えて、今、この真空掃除機200は、ワンド10のコネクタ端部に共に取り付けられてい
る、枢動可能に取り付けられている投影スクリーン33と、任意に投影トランスフォーマ
44とをさらに含む。
【0033】
図3のように、真空掃除機200がスティックモードであるとき、枢動可能な投影スク
リーン33は、ワンド10の下に「隠されて」いる。投影トランスフォーマ44は、長焦
点レンズを有し、プロジェクタ40からの投影を受け、ワンド10のクリーナ端部で投影
スクリーン32に投影の焦点を合わせるように配置されている。代替的に、投影は、図1
のように、クリーナヘッド20に焦点を合わせてもよい。
【0034】
図4に示されるように、ワンド10が真空掃除機200のハンドヘルドの使用のために
取り外されるとき、投影トランスフォーマ44も取り外される。ハンドヘルドモードでは
、ワンド10は、例えば、工具11又は本体に直接取り付けられているクリーナヘッドに
よって交換されてもよい。このハンドヘルドモードでは、枢動可能な投影スクリーン33
は、上方に枢動される。この枢動は、例えば、付勢されたバネ(図示せず)によって、或
いはユーザによる手動設定によって引き起こされてもよい。今、プロジェクタ40は、ユ
ーザとユーザが清掃している表面との間の視界のラインにうまく設けられている、枢動可
能なスクリーン33に直接投影している。ハンドヘルドモードの場合のみ、工具11又は
真空掃除機200の本体60に取り付けられている単一の取り付け可能な第2の投影スク
リーンによって枢動可能な投影スクリーン33を代替することで、同様の機能性が提供さ
れ得ることに留意されたい。この取り付け可能な第2の投影スクリーンは、元の投影スク
リーン32であってもよいが、今、工具11のクリーナ端部又はコネクタ端部のいずれか
に取り付けられていてもよい。全ての実施形態では、投影フィルム又はスクリーンは、取
り外し可能であってもよく、誤って損傷された場合に交換され得る。
【0035】
投影トランスフォーマ44の主な機能は、スティックモード又はハンドヘルドモードで
の真空掃除機200の使用に依存して、第1の投影スクリーン32又は枢動可能な投影ス
クリーン33のいずれかに鮮明な投影を選択的に提供することである。この目的のために
、真空掃除機200は、例えば、ワンド10の存在及び本体60との接続を検出するよう
に構成されているワンドセンサ(図示せず)を含んでもよい。そのようなセンサは、例え
ば、ワンド10の取り付け及び取り外しによって、或いは枢動可能な投影スクリーン33
の枢動によって引き起こされる機械的な切り替えであり得る。代替的に、電気接点センサ
又は光学センサが、その目的のために使用される。
【0036】
光学トランスフォーマ44がスティックモードの使用中に投影の焦点を合わせるために
使用されない場合、トランスフォーマの機能性は、プロジェクタ40自体に具現化されて
もよい。例えば、プロジェクタユニット40に含まれるレンズ又はミラーを機械的に操作
することによってである。代替的に、投影トランスフォーマ44の機能性は、同じプロジ
ェクタ40がスティックモードである時のクリーナ端部のプロジェクタスクリーン32、
又はハンドヘルドモードでの使用中の枢動可能な投影スクリーン33のいずれかに鮮明な
画像を投影するような方法で投影を変換するソフトウェアで部分的に或いは完全に具現化
されてもよい。
【0037】
本開示は典型的に、スティックモード及びハンドヘルドモードの両方で使用され得る真
空掃除機に有益であるが、本開示はまた、スティックモードで使用され得ないハンドヘル
ド真空掃除機で使用され得ることに留意されたい。ハンドヘルド真空掃除機ではまた、例
えば、清掃されている表面を見ながら読み取られ得るような情報を投影するために、或い
は単に、合理的なサイズの表示スクリーンを設置するため、より実用的な位置であるよう
に見えるという理由により、クリーナヘッドの近くの投影スクリーンに情報を投影するこ
とは有益であり得る。
【0038】
図5a及び図5bは、調整可能な投影スクリーン34を有する真空掃除機300を示す
図5aでは、投影スクリーン34は、ワンド10のクリーナ端部に設けられている。図
5bでは、投影スクリーン34は、ワンド10のコネクタ端部に設けられている。本実施
形態では、投影スクリーン34は、使用時、クリーナ端部及びコネクタ端部の位置の間で
ワンド10上を容易にスライドされ得る、スライド可能なエレメント90に取り付けられ
ている。好ましくは、ワンド10がハンドヘルドモードで真空掃除機300を使用するた
めに取り外されるとき、スライド可能なエレメント90は、本体60に近い工具10の端
部部分にスライドされ得る。そのような端部部分は、残りのワンド部分が取り外されると
き、その本体60に取り付けられたままであってもよい。代替的に、スライド可能なエレ
メント90は、ワンド又は工具10にスライド可能なエレメント90を取り付けるために
、共に接続され得る2つの部品から構成されている。スライド可能なエレメント90は、
異なる使用のための異なる位置に投影スクリーン34を非常に置きやすくする。ワンドの
クリーナ端部又はコネクタ端部で投影スクリーン34を使用することに加えて、1つ又は
複数の中間位置で投影スクリーン34を使用することも可能であり得る。センサが、ワン
ド10に対するスライド可能なエレメント90の正確な位置を測定するために設けられて
いてもよい。好ましくは、オートフォーカス機構が、投影スクリーン34の位置に投影を
自動的に適応するために設けられている。スライド可能なエレメント90の代わりに、取
り外し可能なエレメントが使用されてもよく、ワンド10(又は異なる工具)は、取り外
し可能なエレメントが取り付けられ得る1つ又は複数の位置を含んでもよい。
【0039】
図6a及び図6bは、調整可能なプロジェクタ41を有する真空掃除機400を示す。
調整可能なプロジェクタ41は、図5a及び図5bを参照して上述されたものと同様の、
スライド可能なエレメント91に設けられている。プロジェクタ41は、本体60に直接
取り付けられていないので、好ましくは、その本体60内の制御ユニットとの無線通信を
行うように構成されている。使用時、真空掃除機400のメインコントローラ、又はそれ
と通信する専用の投影コントローラは、この無線通信を使用して調整可能なプロジェクタ
41に投影されるデータ又は画像を送る。調整可能なプロジェクタ41は、スライド可能
なエレメント91に回転可能に取り付けられている。ワンド10のクリーナ端部にあると
き(図6a)、プロジェクタ41は、投影が、ワンド10のクリーナ端部に、或いはワン
ド10を取り囲んでワンド10をクリーナヘッド20に結合するカフに取り付けられた投
影スクリーン35に示されるように、クリーナヘッド20の方向に画像を投影するように
回転される。
【0040】
本実施形態では、投影スクリーン35は、ユーザが望むとき、例えばスティックモード
及びハンドヘルドモードを切り替えるとき、ワンド10の1つの端部から取り出され得、
他の端部に取り付けられ得る。図6bでは、投影スクリーン35は、ワンド10のコネク
タ端部に、或いはワンド10を取り囲むビンカフ(bin cuff)に取り付けられている。ス
ライド可能なエレメント91はまた、コネクタ端部に向かってスライドされ、例えば、ハ
ンドヘルドモードで機能するときに本体60に取り付けられたままである部品へスライド
される。次に、プロジェクタ41は、再度取り付けられた投影スクリーン35に投影する
ことを可能にするために、180度を超えて回転される。本実施形態では、投影スクリー
ン35は、投影をユーザにとって見える状態に保ちながら、スクリーン35のいずれの側
からの投影を可能にするために、少なくとも部分的に透明である。後部から投影されると
き、投影画像は、ユーザの視点から読み取り可能にするために反転される。
【0041】
代替の一実施形態では、投影スクリーンはまた、スライド可能なエレメント91に取り
付けられていてもよい。これは、投影スクリーンの位置を変更することをさらに容易にす
る。プロジェクタ41はスクリーンと共にワンド上を移動するので、投影の調整は、変更
するスクリーンの位置を補填するために必要とされない。しかしながら、表示されるデー
タは、依然として投影スクリーンの位置に且つ/或いは清掃モードに依存してもよい。プ
ロジェクタ41及び投影スクリーンは共に、スライド可能なエレメント91に対して回転
可能であってもよい。
【0042】
図7a及び図7bは、異なる構成で使用され得る投影システムのさらなる一実施例を示
す。この真空掃除機500では、プロジェクタ42は、バッテリパック80のハウジング
に具現化されている。そのようなプロジェクタ42の位置決めはまた、他の実施形態、例
えば、図1から図5の実施形態で、利点であり得ることに留意されたい。バッテリパック
80の近くにプロジェクタ42を取り付けることは、プロジェクタ42のためのパワーエ
レクトロニクスの設計を単純化し、デバイス500の重量のバランスを取るのに役立ち得
るという追加の利点を有する。今、投影スクリーン36は、プロジェクタ42から投影ス
クリーン36への投影のための経路をワンド10が妨害するのを防ぐために、ワンド10
のクリーナ端部の側に取り付けられている。投影スクリーン36は、プロジェクタ42に
対して一定の角度で保つように取り付けられていてもよい。
【0043】
代替的に、投影スクリーン36は、ユーザによってワンド10に垂直な軸の周りに回転
可能である。そのような回転が可能である場合、投影は、好ましくは、投影スクリーン3
6の全ての可能な向きにおいて明瞭に読み取り可能な情報をユーザに提供するために、現
在の角度に自動的に調整される。センサは、投影スクリーンの向きを検出するために、投
影スクリーンの取り付け具に設けられていてもよい。代替的に、カメラが、本体60に設
けられていてもよいし、或いはプロジェクタ42を伴ってもよい。このカメラによって捉
えられた画像は、そこから投影スクリーンの向きを導くために処理される。
【0044】
さらに進んだ一実施形態では、図1を参照して上述されたように、現在のヒンジ角度を
監視するための角度センサが、床表面に対する投影スクリーン36の位置及び向きについ
ての情報を取得するために設けられていてもよい。次に、この情報は、例えば、ワンドに
対する投影スクリーン36の向きを調整することによって、且つ/或いはプロジェクタ4
2によって送り出される投影を調整することによって、投影を適応するために使用されて
もよい。
【0045】
図7bは、取り付けられた投影スクリーン36の存在を必要としない、この真空掃除機
500のプロジェクタ42を使用する代替の一方法を示す。これは、この図に示されるよ
うに、スティックモードでもハンドヘルドモードでも有用であり得る。光ファイバ92は
、プロジェクタ42の出力に接続されている。プロジェクタ42及び光ファイバ92の接
続は、押し込み金具又はねじ金具を使用する従来の方法で行われ得る。光ファイバ92の
他の端部は、本体60の上部の投影面37に通じている。そこで他の端部は、単一の機械
的なコネクタによって固定されてもよく、これにより、光ファイバ92が投影面37に投
影情報を投影することを可能にする。光ファイバ92の端部は、適切に焦点を合わせた投
影が投影面に示されることを保証するレンズを含んでもよい。代替的に、光ファイバ92
は、同じことを行う投影ハブ(図示せず)に接続されていてもよい。
【0046】
プロジェクタ42は、光ファイバ92が接続されていることを検出するセンサを含んで
もよく、投影情報は、これに応答して変更され或いは調整されてもよい。さらに、本体上
の投影面37はおそらく、図7aに示される(部分的に透明であってもよい)投影スクリ
ーン36とは異なる色及び質感を有するので、投影画像の背景色、フォントサイズ及び他
のグラフィカルな態様はまた、読み取りやすさ及び使いやすさを高めるために適応されて
もよい。
【0047】
図8a及び図8bは、異なるタイプの真空掃除機400、真空掃除機600と使用され
得る投影システムの一実施例を示す。ここに示される投影システムは、プロジェクタ41
及びスクリーン35が取り付けられているスライド可能なエレメント91を使用する。ス
クリーン35のための別個の前部及び後部の取り付け位置は、図6a及び図6bに示され
るものと同様に、前部及び後部の両方の投影を可能にするために、スライド可能なエレメ
ント91に配置されていてもよい。代替的に、スライド可能なエレメント91は、スクリ
ーン35のための第2の取り付け位置又はプロジェクタ41を回転させるための旋回軸を
必要とすることなく、前部及び後部の両方の投影を可能にするために、工具11又はワン
ド10から取り外され、再び取り付けられる前に180度を超えて回転され得る。
【0048】
他の実施形態では、別個のスライド可能なエレメントは、プロジェクタ41及びスクリ
ーン35を運ぶために使用されてもよく、別個のスライド可能なエレメントは、異なる真
空掃除機のために、且つ/或いは異なるモードで使用される真空掃除機のために有用な投
影を提供することを可能にするために、異なる順序に且つ/或いは異なる方向で取り付け
られ得る。
【0049】
スライド可能なエレメントの代わりに、そうでなければ、取り外し可能な或いは変位可
能なエレメントが使用されてもよい。そして、ワンド10又は工具11は、取り外し可能
なエレメントの取り付けに適している1つ又は複数の位置を含んでもよい。さらなる一実
施例では、プロジェクタ表面及び/又はプロジェクタは、本体60と、ワンド10又は工
具11との間に、且つ/或いはワンド10又は工具11と、それに取り付けられるクリー
ナヘッド20との間に挿入され得る特別なコネクタの部品に設けられていてもよい。
【0050】
上記の説明は、異なる特徴及び特徴の組み合わせを有する多数の異なる実施形態を説明
することが理解されるであろう。そのような特徴が1つ又はいくつかの可能な実施形態に
のみ関連して説明されるとき、技術的に可能であれば、これらの特徴はまた、他の実施形
態においても使用され得ることが明らかであるべきである。したがって、特定の例示的な
実施形態は、任意の方法で本開示の範囲を限定するものと理解されるべきではない。例に
よって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図8a
図8b
【手続補正書】
【提出日】2024-05-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を清掃するための真空掃除機であって、前記真空掃除機は
体と
前記本体への接続のためのコネクタ端部及び前記コネクタ端部と反対側のクリーナ端部を有するワンドと、
投影情報を表示するための投面と
前記投影面に前記投影情報を含む投影を行うためのプロジェクタと、
を含み、
前記投影面は、前記ワンドのクリーナ端部及びコネクタ端部の間で自由に移動可能であるスライド可能な取り付け具を介して前記ワンドに取り付けられている、
真空掃除機。
【請求項2】
前記プロジェクタは、前記ワンドに対する前記スライド可能な取り付け具の位置に依存して前記投影を調整するように構成されている、請求項に記載の真空掃除機。
【請求項3】
前記プロジェクタは、前記スライド可能な取り付け具に取り付けられている、請求項1に記載の真空掃除機。
【請求項4】
前記プロジェクタは、前記ワンドの前記クリーナ端部の方向又は前記コネクタ端部の方向のいずれかに前記投影が選択的に行われ得るように、前記スライド可能な取り付け具に適応可能に取り付けられている、請求項に記載の真空掃除機。
【請求項5】
前記プロジェクタは、前記本体内の制御ユニットに無線接続される、請求項3又は4に記載の真空掃除機。
【請求項6】
前記スライド可能な取り付け具は、前記ワンドから取り外し可能である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の真空掃除機。
【請求項7】
前記投影面は、少なくとも部分的に透明な材料で作られている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の真空掃除機。
【外国語明細書】