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特開2024-105394オーディオ再生デバイスの無線電力伝送
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105394
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】オーディオ再生デバイスの無線電力伝送
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/50 20160101AFI20240730BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240730BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
H02J50/50
H02J7/00 301D
H04R3/00 310
H04R3/00 320
【審査請求】有
【請求項の数】31
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024074356
(22)【出願日】2024-05-01
(62)【分割の表示】P 2023514079の分割
【原出願日】2021-08-31
(31)【優先権主張番号】62/706,647
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】506030756
【氏名又は名称】ソノス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Sonos, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】ダマート,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ソウザ,チャドウィック
(72)【発明者】
【氏名】ハリス,ジョナサン コール
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線電力を送信および/または受信する方法及びオーディオ再生デバイスを提供する。
【解決手段】ワイヤレス電力伝送グループにおいて、無線電力を、電磁放射(レーザ、マイクロ波など)または電磁結合(誘導結合、容量結合など)などの中距離或いは長距離技術を使用して伝送する。デバイスの性能および/または電力伝送は、無線電力レベル、ユーザの行動、他のデバイスの動作、デバイスのグループ化または他のパラメータに基づいて動的に変更される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスのための方法であって、
無線電力受信器を介して、1つ以上の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップと、
受信した前記無線電力に基づいて、前記デバイスの動作を調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記デバイスの動作を調整するステップは、前記デバイスへの無線電力伝送を異なる外部伝送デバイスに開始させること、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
無線電力伝送を異なる外部伝送デバイスに開始させることは、第2の外部伝送デバイスに信号を送信することと、
前記信号を送信した後に、前記第2の外部伝送デバイスから無線電力を受信することと、
を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記デバイスのエネルギー貯蔵コンポーネントのレベルに基づいて前記デバイスの動作を調整するステップ、を更に含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、前記デバイスの動作を調整するステップは、
オーディオ再生を調整すること、
オーディオ再生の音量を下げること、
オーディオ再生の低周波数出力を低減すること、
同期再生のために低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を第2のオーディオ再生デバイスへルーティングすること、
前記デバイスの少なくとも1つのマイクロフォンを無効化すること、
低無線電力受信を示す警報をユーザに出力すること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記デバイスは、第2の再生デバイスと同期してオーディオを再生するように構成される第1の再生デバイスであり、前記方法は、
前記第1の再生デバイスを介して前記第2の再生デバイスと同期してオーディオを再生するステップと、
前記第1の再生デバイスにおいて、前記第2の再生デバイスにおける無線電力受信の低減を示す表示を受信するステップと、
前記表示を受信した後に、前記第1の再生デバイスにより、前記第2の再生デバイスの動作の調整を行うステップと、
を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記デバイスの動作を調整するステップは、無線電力伝送器を介して第1のオーディオ再生デバイスから第2のオーディオ再生デバイスへ電力を無線で伝送すること、を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
デバイスを介して使用パラメータを受信又は決定するステップと、
前記使用パラメータに基づいて、前記デバイスの動作を調整するステップと、
を更に含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記使用パラメータは、スケジュールされたデバイス動作時間に少なくとも部分的に基づく、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記使用パラメータは、検出されたユーザの存在に少なくとも部分的に基づく、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記検出されたユーザの存在は、
音波検出又は
光学的検出、
超音波検出、
赤外線検出、
受信した無線電力のパターン、
受信無線電力の一時的な低下、又は
受信信号強度インジケータ(RSSI)、
のうちの少なくとも1つに基づく、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記使用パラメータがユーザスリープ表示を含み、
前記デバイスの動作を調整するステップは、
ライトを調光すること、
ライトをオフにすること、
ソフトウェア更新を遅らせる又は取り止めること、又は
オーディオ出力を抑制すること、
のうちの1つ以上を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記デバイスの動作を調整するステップは、スケジュールに従って前記デバイスをアクティブ状態から低電力状態に移行させること、を含み、
前記スケジュールは、任意の所与の時点において複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスがアクティブ状態にあるように、複数のデバイスのための低電力状態のずらした期間を含む、
請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記デバイスが第1の再生デバイスであり、前記外部伝送デバイスが第2の再生デバイスであり、前記方法は、
前記無線電力を受信した後に、前記第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように前記第1の再生デバイスを構成するステップ、
を更に含む、
請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように前記第1の再生デバイスを構成することは、グループを形成することを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の再生デバイスからの前記無線電力の受信を停止するステップと、
前記無線電力の受信を停止した後、前記第1の再生デバイス及び前記第2の再生デバイスの一方を前記グループから除去するステップと、
を更に含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記デバイスによって、第2のデバイスに無線電力を伝送するステップ、を更に含む、
請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記デバイスのネットワークインタフェースを介して、前記1つ以上の外部デバイスの電力受信パラメータを受信するステップと、
前記電力受信パラメータを受信した後、前記デバイスからの無線電力の伝送の修正を行うステップと、
を更に含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記無線電力の伝送の修正を行うステップは、前記無線電力の指向性出力を変更することを含む、
請求項18又は19に記載の方法。
【請求項20】
前記無線電力の伝送の修正を行うステップは、第1の外部デバイスとは異なる1つ以上の第2の外部デバイスに無線電力を伝送することを含む、
請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
1つ以上の前記第2の外部デバイスに、1つ以上の前記第1の外部デバイスへ無線電力を伝送させるステップを更に含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記無線電力の伝送の修正を行うステップは、
無線電力の伝送を停止させること、
無線電力の伝送をある期間にわたって一時停止すること、
前記期間の後に、無線電力の伝送を再開すること、
無線電力伝送の比率を低下させること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項19~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記1つ以上の外部伝送デバイスから受信される前記無線電力がデータを搬送するように変調され、前記方法は、
無線電力信号によって搬送されるデータを回復させるステップと、
前記データに基づいて、前記デバイスの動作を調整するステップと、
を更に含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
受信デバイスから外部の第2の受信デバイスへ無線電力信号を伝送するステップを更に含み、前記無線電力信号が前記データの少なくとも一部を搬送するように変調される、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記無線電力信号の変調は、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、又はスペクトラム拡散変調のうちの少なくとも1つを使用することを含む、
請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
前記無線電力信号は、第1の変調方式に従って変調された第1の無線電力信号を含み、前記方法は、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式に従って変調された第2の無線電力信号を伝送するステップを更に含む、
請求項23~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記デバイスのエネルギー貯蔵レベルに基づいて前記無線電力信号を変調するために使用される変調方式を修正するステップを更に含む、
請求項23~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記データは、
デバイス動作を調整するための受信デバイスへの命令、
1つ以上のライトを調光する、1つ以上のマイクロフォンを無効にする、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正するための命令、
バッテリレベル表示、
デバイスの識別情報、
オーディオ再生同期データ、
オーディオコンテンツメタデータ、
のうちの1つ以上を含む、
請求項23~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
1つ以上の適切な無線電力受信デバイス及び/又は1つ以上の無線電力伝送デバイスのための、前記1つ以上の無線伝送デバイスから前記1つ以上の無線受信デバイスに無線で電力を伝送するのに適した1つ以上の位置を決定するステップと、
1つ以上の無線電力受信デバイス、及び
1つ以上の無線電力伝送デバイス、
のうちの少なくとも一方の配置を容易にするための命令を出力するステップと、
を含む、方法。
【請求項30】
前記1つ以上の適切な位置を決定するステップは、前記1つ以上の位置における前記1つ以上の無線電力受信デバイス及び/又は前記1つ以上の無線電力伝送デバイスの予想音響性能に基づいて決定される、
請求項31に記載の方法。
【請求項31】
前記命令を出力するステップは、
可聴出力、
前記1つ以上の無線電力受信デバイスの配置に関するリアルタイムオーディオフィードバック、
1つ以上の位置決めガイド、
1つ以上の配置インジケータの光学投影、
制御デバイスを介して表示される拡張現実視覚化、
のうちの少なくとも1つを出力することを含む、
請求項29又は30に記載の方法。
【請求項32】
前記決定された1つ以上の位置は、無線電力伝送器から少なくとも約10cm、少なくとも約50cm、又は少なくとも約1m離れた少なくとも1つの無線電力受信器のための位置を含む、
請求項29~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
受信された電力受信パラメータに基づいて、前記1つ以上の無線電力受信デバイスの配置が許容可能であると決定するステップを更に含む、
請求項29~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記電力受信パラメータは、
前記1つ以上の外部デバイスで受信された無線電力の表示、
前記1つ以上の外部デバイスで受信された無線電力のレベルの表示、又は
前記1つ以上の外部デバイスのバッテリレベル表示、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項18及び請求項33のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本国際出願は、2020年8月31日に出願された米国特許出願第62/706,647号明細書の優先権の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンシューマ製品に関するものであり、特に、メディア再生に向けられた方法、システム、製品、機能、サービス、および他の要素に関するものや、それらのいくつかの態様に関する。
【背景技術】
【0003】
2002年に、ソノス・インコーポレイテッドが新しいタイプの再生システムの開発を開始するまで、アウトラウド設定でデジタルオーディオにアクセスして聴くためのオプションは限られていた。ソノスは、2003年に最初の特許出願の1つである「複数のネットワークデバイス間のオーディオ再生を同期する方法(Method for Synchronizing Audio Playback between Multiple Networked Devices)」と題する特許出願を行い、2005年に初のメディア再生システムの販売を開始した。ソノスワイヤレスホームサウンドシステムによって、人々は1つまたは複数のネットワーク再生デバイスを介して多くのソースから音楽を体験できるようになっている。コントローラ(例えば、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、音声入力装置)にインストールされたソフトウェアコントロールアプリケーションを通じて、ネットワーク再生デバイスを備えたいずれの部屋においても、人々は所望の音楽を再生することができる。メディアコンテンツ(例えば、歌、ポッドキャスト、ビデオサウンド)は、再生デバイスにストリーミングされ、再生デバイスを備えた各部屋で、対応する異なるメディアコンテンツを再生できるようになっている。また、同じメディアコンテンツを同期再生するために複数の部屋をグループ化すること、および/またはすべての部屋において同じメディアコンテンツを同期して聴くこともできる。
【0004】
本明細書で開示されている技術の特徴、態様、および利点は、以下に記載されているように、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照するとより理解され得る。当業者においては、図面に示された特徴が図示の目的のためであって、異なる特徴および/または追加の特徴およびその配置を含む変形が可能であることを理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】開示された技術の態様に従って構成されたメディア再生システムを含む環境の部分断面図を示す。
図1B図1Aのメディア再生システムと1つまたは複数のネットワークの概略図を示す。
図1C】再生デバイスのブロック図を示す。
図1D】再生デバイスのブロック図を示す。
図1E】ネットワークマイクロフォンデバイスのブロック図を示す。
図1F】ネットワークマイクロフォンデバイスのブロック図を示す。
図1G】再生デバイスのブロック図を示す。
図1H】制御デバイスの概略部分図を示す。
図1I】対応するメディア再生システムゾーンの概略図を示す。
図1J】対応するメディア再生システムゾーンの概略図を示す。
図1K】対応するメディア再生システムゾーンの概略図を示す。
図1L】対応するメディア再生システムゾーンの概略図を示す。
図1M】メディア再生システムエリアの概略図を示す。
図2A】開示された技術の態様に従って構成された再生デバイスの正面等角図を示す。
図2B】グリルを有さない図2Aの再生デバイスの正面等角図を示す。
図2C図2Aの再生デバイスの分解図を示す。
図3A】開示された技術の態様に従って構成されたネットワークマイクロフォンデバイスの正面図を示す。
図3B図3Aのネットワークマイクロフォンデバイスの側面等角図を示す。
図3C図3Aおよび図3Bのネットワークマイクロフォンデバイスの分解図を示す。
図3D図3Bの一部の拡大図を示す。
図3E図3A図3Dのネットワークマイクロフォンデバイスのブロック図を示す。
図3F】例示的な音声入力の概略図を示す。
図4A】開示された技術にかかる様々な動作段階における制御デバイスの概略図を示す。
図4B】開示された技術にかかる様々な動作段階における制御デバイスの概略図を示す。
図4C】開示された技術にかかる様々な動作段階における制御デバイスの概略図を示す。
図4D】開示された技術にかかる様々な動作段階における制御デバイスの概略図を示す。
図5】制御デバイスの正面図を示す。
図6】メディア再生システムのメッセージのフロー図を示す。
図7】開示された技術にかかるワイヤレス電力伝送デバイスの例示的なメディア再生システムの構成を示す概略図を示す。
図8】開示された技術にかかるワイヤレス電力伝送グループの例示的な構成を示す。
図9A】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9B】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9C】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9D】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9E】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9F】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9G】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9H】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9I】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9J】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9K】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9L】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9M】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9N】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9O】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9P】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9Q】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9R】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9S】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9T】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9U】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9V】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9W】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図9X】開示された技術にかかる例示的な無線電力伝送シナリオを示す。
図10】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図11】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図12】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図13】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図14】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図15】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図16】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図17】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図18】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
図19】開示された技術にかかる無線電力伝送に関する例示的な方法を示す。
【0006】
図面は、いくつかの例示的な実施形態を例示することを目的としているが、当業者であれば、本明細書に開示された技術が、図面に示された配置および手段に限定されるものではないことは理解される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
I.概要
SONOS Inc.は、無線オーディオデバイス及び関連アクセサリの分野における革新者であった。例えば、SONOS Inc.は、無線接続を介してオーディオコンテンツを受信し、グループとして同期してオーディオコンテンツを再生する能力も有する無線再生デバイスを開拓した。更に、SONOS Inc.は、充電を容易にするために、ポータブル再生デバイスSONOS MOVE及び関連するドッキングアクセサリを作り出した。
【0008】
これらのデバイスは大きな進歩を示しているが、電力供給のための電線などの物理的リンクの使用につながったままである(例えば、再生デバイス自体に接続されるか、又はポータブル再生デバイスが周期的に配置されるドッキングステーションに接続される)。これらの従来の技術革新を基礎として、SONOS Inc.は、無線で給電可能なデバイスを提供するために、無線オーディオ再生デバイスの目標を更に拡張している。例えば、再生デバイスは、外部の無線電力伝送器から無線電力を受信するように構成された無線電力受信器を含むことができる。無線電力伝送器は、別のオーディオ再生デバイスであってもよく、又は伝送デバイスは、電力伝送ハブ、一体型無線電力伝送器を備えたテレビなどの別個の外部デバイスであってもよい。幾つかの例では、無線電力伝送器は電力入力ポートを含むことができる(例えば、電源コードなどの物理的リンクを介して電力を受信するために)。それに加えて又は代えて、無線電力伝送器は、無線電力受信器と無線電力伝送器の両方を含むことができる。
【0009】
そのような無線電力伝送は、例えば、約10cmを超える、又は幾つかの例では約50cmを超える、又は約1mを超える距離だけ互いに分離された伝送器及び受信器を用いて効果的な電力伝送を提供するように構成されたデバイスを用いて、中距離又は長距離の無線電力伝送を含むことができる。
【0010】
そのような中距離又は長距離無線電力伝送技術の例としては、レーザ、電波、マイクロ波などの放射技術、又は伝送デバイスから受信デバイスに向かう電磁放射の伝播を含む他のそのような技術が挙げられる。様々な例において、そのような場合の無線電力受信器は、光電池、ダイオード、アンテナ(例えば、レクテナ)、又は電磁放射を電気エネルギーに変換することができる他の適切なハードウェアを含むことができる。同様に、そのような場合の無線電力伝送器としては、レーザ、マイクロ波源、アンテナ(例えば、指向性アンテナ、フェーズドアレイアンテナなど)、又は他の適切な電磁放射源などの光源を挙げることができる。
【0011】
それに加えて又は代えて、そのような中距離又は長距離無線電力伝送は、電磁結合(例えば、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、共振容量結合、磁気力学結合など)などの非放射伝送技術を含むことができる。そのような場合、無線電力伝送器及び無線電力受信器の一方又は両方は、導電性コイル(例えば、誘導結合の場合)、電極(例えば、容量結合の場合)、又は磁石を担持する回転電機子(例えば、磁気力学的結合の場合、)を含むことができる。
【0012】
少なくとも幾つかの例では、本明細書で開示されるデバイスは、短距離無線電力伝送(例えば、約10cm未満、約5cm未満、又は約1cm未満の距離にわたる無線電力の伝送)を使用して無線電力を伝送及び/又は受信することができる。そのような短距離無線電力伝送は、本明細書に記載の中距離及び長距離無線電力伝送に加えて、又はその代わりとすることができる。
【0013】
それに加えて又は代えて、そのような無線電力伝送器は、環境内の周囲エネルギーから電力を導出するように構成された1つ以上のエネルギーハーベスタコンポーネントを組み込むことができる。例示的なエネルギーハーベスタコンポーネントは、例えば、太陽エネルギー、熱エネルギー、風エネルギー、塩分勾配、運動エネルギーなどから電力を導出するように構成することができる。幾つかの例では、エネルギーハーベスタは、受光した光を電圧に変換するように構成された1つ以上の光起電力セルを含むことができる。様々なエネルギーハーベスタのいずれかが、無線電力伝送器に含まれてもよい。そのようなエネルギーハーベスタの例としては、光電池、熱電発電機、マイクロ風力タービン、圧電結晶、電気音響変換器、及び運動エネルギーハーベスタが挙げられる。
【0014】
再生デバイス(及び他のデバイス)に無線電力機能を提供することは幾つかの利点を提供するが、このフレームワークはまた、特定の課題を提示する。例えば、無線電力伝送は一般に有線電力伝送よりも効率が低く、中距離及び長距離の無線電力伝送は一般に近距離無線電力伝送よりも効率が低いため、無線電力伝送を最大化し、かつ/又は一方もしくは両方のデバイスの電力消費を最小化するように無線伝送デバイス及び/又は無線電力受信デバイスを構成することが有益であり得る。電力伝送は、例えば、受信器及び/又は伝送デバイスの適切な相対位置決めを容易にするためにユーザにガイダンスを提供することによって増大させることができる。そのようなガイダンスは、位置決めの無線電力伝送特性と、様々な位置における一方又は両方のデバイスの音響性能との両方を考慮に入れることができる。これに加えて、又はこれに代えて、伝送デバイスは、可動指向性アンテナ、ミラー、レンズ、又は他の調整可能なコンポーネントを使用することなどによって、無線電力伝送の方向を修正することができるように、動的ステアリング機能を含むことができる。動作中、伝送デバイスは、1つ以上の無線電力受信デバイスで受信される無線電力の比率を増大させるように無線電力伝送のステアリングを調整することができる。
【0015】
無線電力伝送に依存する再生デバイスは、断続的に低電力を被るか、又は完全に電力を失うことさえある。したがって、蓄積エネルギーレベル(例えば、バッテリ充電インジケータ)、受信デバイスで受信される無線電力の比率、及び/又は無線電力受信デバイスでの電力消費の比率に基づいてデバイス性能を修正することが有益であり得る。デバイス性能を修正する一例は、スケジューリング、ユーザ存在検出、又は他のそのような使用パラメータに基づいて低電力モード又は待機モードに入ることによって消費電力を低減することを含む。幾つかの例では、オーディオ再生パラメータは、電力レベルの変動(例えば、蓄積されたエネルギーレベル又は無線電力伝送の速度)に基づいて調整することができる。様々な例において、電力レベルの変動に応じて、オーディオ再生は、低減された音量、低減された低周波数出力を有するように、及び/又は少なくとも幾つかのオーディオ再生負担を別のオーディオ再生デバイスにオフロードするように修正することができる。幾つかの例では、影響を受けていないデバイスのオーディオ再生は、影響を受けたオーディオ再生デバイス(例えば、バッテリレベルが少ない、又は無線電力受信レベルが低いデバイス)の低減されたオーディオ性能に一致するか、そうでなければ対応するように修正されてもよい。
【0016】
更に、いくつかの例では、無線電力伝送は、ユーザが伝送デバイスと受信デバイスとの間に配置されているなど、他の活動によって影響を受ける可能性がある。そのような場合、例えば、無線電力を異なる受信デバイスに伝送すること、無線伝送を一時的に一時停止すること、又はユーザに警報を提供すること、又は受信デバイス及び伝送デバイスの一方又は両方の再配置を提案することなどの他のステップをとることによって、無線電力伝送を修正することが有用であり得る。
【0017】
幾つかの例では、無線電力伝送を利用して、伝送デバイスと受信デバイスとの間でデータを同時に転送することができる。例えば、無線電力信号は、データを組み込むように変調することができる搬送波(例えば、レーザを介して放出される光、誘導コイルを通るAC電流など)を含むことができる。受信デバイスでは、無線電力信号を復調して伝送されたデータを回復させると同時に、受信デバイスの動作のために電気エネルギーに変換することができる。様々な例において、その中でデータを伝送するための無線電力信号の変調は、振幅変調、周波数変調、位相変調、パルス幅変調、スペクトル拡散変調、又は任意の他の適切な変調方式及び/又は変調方式の組み合わせを含むことができる。少なくとも幾つかの例では、無線電力信号を介して伝送されるデータは、同期信号、電力レベルインジケータ、デバイス識別子、オーディオコンテンツメタデータ、又は他のそのようなデータを含むことができる。伝送されるべきデータは、例えば、伝送におけるデータエラー(例えば、冗長性を付加するチャネル符号化方式)を低減し、及び/又は伝送のためにデータを圧縮する(例えば、データのサイズを低減する圧縮方式)ために、伝送前に1つ以上の符号化方式に従って符号化されてもよい(又はされなくてもよい)ことを理解すべきである。
【0018】
幾つかの例では、無線電力伝送を使用して、同期オーディオ再生のために再生デバイスを自動的にグループ化又はグループ化解除することができ、又は逆に、再生デバイスをグループ化又はグループ化解除することにより、無線電力伝送を開始させることができる。例えば、第1のオーディオ再生デバイスが第2のオーディオ再生デバイスから無線電力を受信すると、第1のオーディオ再生デバイス及び第2のオーディオ再生デバイスは、同期オーディオ再生のために自動的にグループ化又は結合されることができる。同様に、第1のオーディオ再生デバイスがもはや第2のオーディオ再生デバイスから無線電力を受信しないとき、第1及び第2の再生デバイスは、グループ化解除又は結合解除されることができる。
【0019】
本明細書で開示される例の多くは、ホームシアター構成などのオーディオ再生デバイスに関するものであるが、本技術の例は、非再生デバイスにも適用することができる。例えば、幾つかの例では、無線伝送デバイスは再生デバイスである必要はない。それに加えて又は代えて、本明細書に記載の無線電力伝送は、例えば、満足のいくユーザ体験及びデバイス性能を維持しながら他の電子デバイス間の無線電力伝送を容易にするために、オーディオ再生のコンテキストの外側に完全に適用することができる。
【0020】
本明細書に記載されるいくつかの例は、「ユーザ(user)」、「リスナー(listener)」、および/または他のエンティティのような所定のアクターによって実行される機能を参照してもよいが、これは説明のためだけのものであることが理解されるべきである。特許請求の範囲は、特許請求の範囲自体の用語によって明示的に要求されない限り、そのような例示的なアクターによるアクションを要求するように解釈されるべきではない。
【0021】
図において、同一の参照番号は、概ね類似する、および/または同一の要素を識別する。任意の特定の要素の説明を容易にするために、参照番号の最も重要な桁または複数の桁は、その要素が最初に紹介される図を参照する。例えば、要素110aは、図1Aを参照して最初に紹介され、説明される。図に示された詳細、寸法、角度、および他の特徴の多くは、単に開示された技術の特定の実施形態を例示しているにすぎない。したがって、他の実施形態は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の詳細、寸法、角度、および特徴を有することができる。さらに、当業者であれば、開示された様々な技術のさらなる実施形態が、以下に記載された詳細のいくつかによらずに実施可能であることを理解するであろう。
【0022】
II.好適な動作環境
図1Aは、環境101(例えば、家屋)に配置されたメディア再生システム100の部分断面図である。メディア再生システム100は、1つまたは複数の再生デバイス110(再生デバイス110a-nとして個別に識別される)、1つまたは複数のネットワークマイクロフォンデバイス(「NMD」)120(NMD120a-cとして個別に識別される)、および1つまたは複数の制御デバイス130(制御デバイス130a、130bとして個別に識別される)を備える。
【0023】
本明細書で使用されるように、「再生デバイス」という用語は、概して、メディア再生システムのデータを受信し、処理し、出力するように構成されたネットワークデバイスを指すことができる。例えば、再生デバイスは、オーディオコンテンツを受信し、処理するように構成されたネットワークデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、再生デバイスは、1つまたは複数のアンプによって給電される1つまたは複数のトランスデューサまたはスピーカを含む。しかしながら、他の実施形態では、再生デバイスは、スピーカおよびアンプのいずれか一方(またはどちらでもない)を含む。例えば、再生デバイスは、対応するワイヤまたはケーブルを介して再生デバイスの外部にある1つまたは複数のスピーカを駆動するように構成された1つまたは複数のアンプを含むことができる。
【0024】
さらに、本明細書で使用されるように、NMD(すなわち、「ネットワークマイクロフォンデバイス」)という用語は、概して、オーディオ検出のために構成されたネットワークデバイスを指すことができる。いくつかの実施形態では、NMDは、主にオーディオ検出のために構成されたスタンドアロンデバイスである。他の実施形態では、NMDは再生デバイスに組み込まれている(またはその逆である)。
【0025】
「制御デバイス」という用語は、概して、ユーザのアクセス、制御および/またはメディア再生システム100の構成を容易にするために関連する機能を実行するように構成されたネットワークデバイスを指すことができる。
【0026】
再生デバイス110の各々は、1つまたは複数のメディアソース(例えば、1つまたは複数のリモートサーバ、1つまたは複数のローカルデバイス)からオーディオ信号またはデータを受信し、受信したオーディオ信号またはデータを音として再生するように構成されている。1つまたは複数のNMD120は、スポークンワードコマンド(spoken word command)を受信するように構成され、1つまたは複数の制御デバイス130は、ユーザ入力を受信するように構成されている。受信されたスポークンワードコマンドおよび/またはユーザ入力に応答して、メディア再生システム100は、再生デバイス110の1つまたは複数を介してオーディオを再生することができる。特定の実施形態では、再生デバイス110は、トリガに応答してメディアコンテンツの再生を開始するように構成されている。例えば、再生デバイス110の1つまたは複数は、関連するトリガ条件(例えば、キッチン内のユーザの存在、コーヒーマシンの操作の検出)が検出されたときに、朝のプレイリストを再生するように構成され得る。いくつかの実施形態では、例えば、メディア再生システム100は、第2再生デバイス(例えば、再生デバイス100b)と同期して、第1再生デバイス(例えば、再生デバイス100a)からのオーディオを再生するように構成される。本開示の様々な実施形態に従って構成されるメディア再生システム100の再生デバイス110、NMD120、および/または制御デバイス130の間のインタラクションは、図1B図1Lに関して以下でより詳細に説明される。
【0027】
図1Aの例示された実施形態では、環境101は、(左上から時計回りに)マスターバスルーム101a、マスターベッドルーム101b、セカンドベッドルーム101c、ファミリールームまたはデン101d、オフィス101e、リビングルーム101f、ダイニングルーム101g、キッチン101h、および屋外パティオ101iを含む、複数の部屋、空間、および/または再生ゾーンを有する家庭で構成されている。特定の実施形態および例は、家庭環境の文脈で以下に記載されているが、本明細書に記載された技術は、他のタイプの環境で実施されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、メディア再生システム100は、1つまたは複数の商業的な設備(例えば、レストラン、モール、空港、ホテル、小売店または他の店舗)、1つまたは複数の車両(例えば、スポーツユーティリティ車両、バス、自動車、船、ボート、飛行機)、複数の環境(例えば、家庭環境と車両環境の組み合わせ)、および/またはマルチゾーンオーディオが望ましいかもしれない別の適切な環境で実施することができる。
【0028】
メディア再生システム100は、1つまたは複数の再生ゾーンを構成することができ、そのうちのいくつかは、環境101内の部屋に対応していてもよい。メディア再生システム100は、1つまたは複数の再生ゾーンで確立されていてもよく、その後、追加のゾーンが追加されてもよく、または削除されて、例えば図1Aに示す構成を確立してもよい。各ゾーンは、オフィス101e、マスターバスルーム101a、マスターベッドルーム101b、セカンドベッドルーム101c、キッチン101h、ダイニングルーム101g、リビングルーム101f、および/またはパティオ101iのような、異なる部屋または空間に応じた名前を与えられてもよい。いくつかの態様では、単一の再生ゾーンは、複数の部屋またはスペースを含んでいてもよい。特定の態様において、単一の部屋または空間は、複数の再生ゾーンを含んでいてもよい。
【0029】
図1Aの例示された実施形態では、マスターバスルーム101a、セカンドベッドルーム101c、オフィス101e、リビングルーム101f、ダイニングルーム101g、キッチン101h、および屋外パティオ101iは、それぞれ1つの再生デバイス110を含み、マスターベッドルーム101bおよびデン101dは、複数の再生デバイス110を含む。マスターベッドルーム101bにおいて、再生デバイス110lおよび110mは、例えば、複数の再生デバイス110の個々のものとして、結合された再生ゾーンとして、統合再生デバイスとして、および/またはそれらの任意の組み合わせとして、オーディオコンテンツを同期して再生するように構成されていてもよい。同様に、デン101dにおいて、再生デバイス110h-jは、例えば、複数の再生デバイス110の個々のものとして、1つまたは複数の結合再生デバイスとして、および/または1つまたは複数の統合再生デバイスとして、オーディオコンテンツを同期して再生するように構成されてもよい。結合再生デバイスおよび統合再生デバイスに関する追加の詳細は、例えば、図1Bおよび1E、ならびに図1I図1Mに関して以下に記載される。
【0030】
いくつかの態様において、環境101内の1つまたは複数の再生ゾーンは、それぞれ異なるオーディオコンテンツを再生してもよい。例えば、あるユーザがパティオ101iでグリルをしながら、再生デバイス110cによって再生されているヒップホップ音楽を聴いている間に、別のユーザがキッチン101hで料理の準備をしながら、再生デバイス110bによって再生されているクラシック音楽を聴いていてもよい。別の例では、再生ゾーンは、別の再生ゾーンと同期して同じオーディオコンテンツを再生してもよい。例えば、ユーザはオフィス101eにいて、パティオ101iで再生デバイス110cによって再生されている同じヒップホップ音楽が再生デバイス110fによって再生されているのを聴いてもよい。いくつかの態様において、再生デバイス110cおよび110fは、異なる再生ゾーン間を移動しながら、オーディオコンテンツがシームレスに(または少なくとも実質的にシームレスに)再生されていることをユーザが知覚するように、ヒップホップ音楽を同期して再生する。再生デバイスおよび/または再生ゾーン間のオーディオ再生に関する追加の詳細は、例えば、「複数の独立してクロックされるデジタルデータ処理デバイス間で動作を同期するためのシステムおよび方法(System and method for synchronizing operations among a plurality of independently clocked digital data processing devices)」と題する米国特許第8,234,395号明細書に見出すことができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0031】
同期再生を容易にするために、本明細書に記載の再生デバイスは、いくつかの実施形態では、オーディオ再生グループコーディネートモードおよび/またはオーディオ再生グループメンバーモードなどの異なるモードで動作する(および/またはそれらを切り替える)ように構成可能であり得る。オーディオ再生グループコーディネートモードで動作している間、再生デバイスは、例えば、以下の機能のうちの1つまたは複数を実行することによって、グループ内の再生を調整するように構成され得る。(i)オーディオソースからオーディオコンテンツを受信すること、(ii)オーディオコンテンツの再生タイミング情報を生成するために再生デバイス内のクロック(例えば、物理クロックまたは仮想クロック)を使用すること、(iii)オーディオコンテンツの部分およびオーディオコンテンツの部分の再生タイミングを少なくとも1つの他の再生デバイス(例えば、オーディオ再生グループメンバーモードで動作する少なくとも1つの他の再生デバイス)に送信すること、(iv)タイミング情報(例えば、クロックを使用して生成されたもの)を少なくとも1つの他の再生デバイスに送信すること、および/または(v)生成された再生タイミング情報および/またはクロックを使用して、少なくとも1つの他の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生すること。オーディオ再生グループメンバーモードで動作している間、再生デバイスは、以下の機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。(i)少なくとも1つの他のデバイスからオーディオコンテンツおよびオーディオコンテンツの再生タイミングを受信すること、(ii)少なくとも1つの他のデバイス(例えば、オーディオ再生グループコーディネータモードで動作する再生デバイス)からタイミング情報を受信すること、および/または(iii)オーディオコンテンツの再生タイミングおよび/またはタイミング情報を使用して、少なくとも他の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生すること。
【0032】
a.好適なメディア再生システム
図1Bは、メディア再生システム100およびクラウドネットワーク102の概略図である。図示を容易にするために、図1Bでは、メディア再生システム100およびクラウドネットワーク102の特定のデバイスは省略されている。メディア再生システム100とクラウドネットワーク102とを通信接続する1つまたは複数の通信リンク103(以下、「リンク103」という)が設けられている。
【0033】
リンク103は、例えば、1つまたは複数の有線ネットワーク、1つまたは複数の無線ネットワーク、1つまたは複数の広域ネットワーク(WAN)、1つまたは複数のローカルエリアネットワーク(LAN)(例えば、1つ又は複数のWIFIネットワーク等)、1つまたは複数のパーソナルエリアネットワーク(PAN)(例えば、1つ又は複数のBLUTOOTHネットワーク、Z-WAVEネットワーク、ワイヤレス・ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ネットワーク、ZIGBEE(登録商標)ネットワークおよび/またはIRDAネットワーク等)、1つまたは複数の通信ネットワーク(例えば、1つまたは複数のモバイル向けグローバルシステム(GSM:Global System For Mobiles)ネットワーク、符号分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)ネットワーク、長期的進化(LTE:Long-Term Evolution)ネットワーク、5G通信ネットワーク、および/または他の適切なデータ伝送プロトコルネットワーク)などを備えてもよい。クラウドネットワーク102は、リンク103を介してメディア再生システム100から送信された要求に応答して、メディアコンテンツ(例えば、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、写真、ソーシャルメディアコンテンツ)をメディア再生システム100に配信するように構成されている。いくつかの実施形態では、クラウドネットワーク102は、メディア再生システム100からデータ(例えば、音声入力データ)を受信し、対応して、コマンドおよび/またはメディアコンテンツをメディア再生システム100に送信するようにさらに構成されている。
【0034】
クラウドネットワーク102は、コンピューティングデバイス106(第1コンピューティングデバイス106a、第2コンピューティングデバイス106b、および第3コンピューティングデバイス106cとして個別に識別される)を備える。コンピューティングデバイス106は、個々のコンピュータまたはサーバ、例えば、オーディオおよび/または他のメディアコンテンツを格納するメディアストリーミングサービスサーバ、音声サービスサーバ、ソーシャルメディアサーバ、メディア再生システム制御サーバなどを備えてもよい。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス106の1つまたは複数は、単一のコンピュータまたはサーバのモジュールを備える。特定の実施形態では、コンピューティングデバイス106の1つまたは複数は、1つまたは複数のモジュール、コンピュータ、および/またはサーバを備える。さらに、クラウドネットワーク102は、単一のクラウドネットワークの文脈で上述したが、いくつかの実施形態では、クラウドネットワーク102は、通信接続されたコンピューティングデバイスを備える複数のクラウドネットワークを備える。さらに、図1Bでは、クラウドネットワーク102は、3つのコンピューティングデバイス106を有するように示されているが、いくつかの実施形態では、クラウドネットワーク102は、3つより少ない(またはより多い)コンピューティングデバイス106を備えている。
【0035】
メディア再生システム100は、リンク103を介してネットワーク102からメディアコンテンツを受信するように構成されている。受信されたメディアコンテンツは、例えば、ユニフォームリソース識別子(URI)および/またはユニフォームリソースロケータ(URL)を含んでもよい。例えば、いくつかの例では、メディア再生システム100は、受信したメディアコンテンツに対応するURIまたはURLからデータをストリーミング、ダウンロード、またはその他の方法で取得することができる。ネットワーク104は、リンク103と、メディア再生システム100のデバイス(例えば、再生デバイス110、NMD120、および/または制御デバイス130のうちの1つまたは複数)の少なくとも一部と、を通信接続する。ネットワーク104は、例えば、無線ネットワーク(例えば、WiFi(登録商標)ネットワーク、Bluetooth(登録商標)、Z-Waveネットワーク、ZigBee(登録商標)、および/または他の適切な無線通信プロトコルネットワーク)および/または有線ネットワーク(例えば、イーサネット(登録商標)、ユニバーサルシリアルバス(USB(登録商標))、および/または他の適切な有線通信を含むネットワーク)を含むことができる。本明細書で使用されるように、当技術分野の通常の当業者であれば理解するであろうが、「WiFi(登録商標)」は、例えば、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE) 802. 11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.11ac、802.11ad、802.11af、802.11ah、802.11ai、802.11aj、802.11aq、802.11ax、802.11ay、802.15など、2.4ギガヘルツ(GHz)、5GHz、および/または別の適切な周波数で送信される通信プロトコルを含む、いくつかの異なる通信プロトコルを指すことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、ネットワーク104は、メディア再生システム100が個々のデバイス間でメッセージを送信するため、および/またはメディアコンテンツソース(例えば、コンピューティングデバイス106の1つまたは複数)との間でメディアコンテンツを送信するために使用する専用の通信ネットワークを備える。特定の実施形態では、ネットワーク104は、メディア再生システム100内のデバイスのみにアクセス可能に構成され、それにより、他の家庭用デバイスとの干渉および競合を低減する。しかし、他の実施形態では、ネットワーク104は、既存の家庭用通信ネットワーク(例えば、家庭用WiFi(登録商標)ネットワーク)を備える。いくつかの実施形態では、リンク103およびネットワーク104は、1つまたは複数の同じネットワークを備える。いくつかの態様では、例えば、リンク103およびネットワーク104は、通信ネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク)を備える。さらに、いくつかの実施形態では、メディア再生システム100は、ネットワーク104を介さずに実施され、メディア再生システム100を構成するデバイスは、例えば、1つまたは複数の直接接続又は関節接続、PAN、LAN、通信ネットワーク、および/または他の適切な通信リンクを介して、互いに通信することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、オーディオコンテンツソースは、メディア再生システム100から定期的に追加または削除されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、メディア再生システム100は、1つまたは複数のメディアコンテンツソースがメディア再生システム100から更新され、追加され、および/または削除されたときに、メディアアイテムの索引付けを実行する。メディア再生システム100は、再生デバイス110にアクセス可能な一部またはすべてのフォルダおよび/またはディレクトリ内の識別可能なメディアアイテムをスキャンし、見つかった識別可能な各メディアアイテムについてメタデータ(例えば、タイトル、アーティスト、アルバム、トラックの長さ)および他の関連情報(例えば、URI、URL)を含むメディアコンテンツデータベースを生成または更新することができる。いくつかの実施形態では、例えば、メディアコンテンツデータベースは、再生デバイス110、ネットワークマイクロフォンデバイス120、および/または制御デバイス130のうちの1つまたは複数に格納される。
【0038】
図1Bの例示された実施形態では、再生デバイス110lおよび110mは、グループ107aを構成する。再生デバイス110lおよび110mは、家庭内の異なる部屋に配置することができ、メディア再生システム100の制御デバイス130aおよび/または別の制御デバイス130で受信したユーザ入力に基づいて、一時的または恒久的にグループ107aにグループ化することができる。グループ107a内に配置されると、再生デバイス110lおよび110mは、1つまたは複数のオーディオコンテンツソースから、同じまたは類似のオーディオコンテンツを同期して再生するように構成され得る。特定の実施形態では、例えば、グループ107aは、再生デバイス110lおよび110mが、マルチチャネルのオーディオコンテンツの左オーディオチャネルおよび右オーディオチャネルをそれぞれ構成し、それによってオーディオコンテンツのステレオ効果を生成または増強するような結合ゾーンを含む。いくつかの実施形態では、グループ107aは、再生デバイス110をさらに含む。しかし、他の実施形態では、メディア再生システム100は、グループ107aおよび/または再生デバイス110の他のグループ化された配置を省略する。再生デバイスのグループおよびその他の配置に関する詳細は、図1I~1Mを参照して以下で説明する。
【0039】
メディア再生システム100は、ユーザからの音声発話を受信するように構成された1つまたは複数のマイクロフォンを有するNMD120aおよび120dを含む。図1Bの例示された実施形態では、NMD120aはスタンドアロンデバイスであり、NMD120dは再生デバイス110nに統合されている。NMD120aは、例えば、ユーザ123からの音声入力121を受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、NMD120aは、(i)受信した音声入力データを処理し、(ii)対応するコマンドをメディア再生システム100に送信するように構成された音声アシスタントサービス(VAS)に、受信した音声入力121に関連付けられたデータを送信する。いくつかの態様において、例えば、コンピューティングデバイス106cは、VAS(例えば、SONOS(登録商標)、AMAZON(登録商標)、GOOGLE(登録商標)、APPLE(登録商標)、MICROSOFT(登録商標)のうちの1つまたは複数によって運営されるVAS)の1つまたは複数のモジュールおよび/またはサーバを備える。コンピューティングデバイス106cは、ネットワーク104およびリンク103を介して、NMD120aから音声入力データを受信することができる。音声入力データを受信することに応答して、コンピューティングデバイス106cは、音声入力データ(例えば、「ビートルズのHey Judeを再生して(Play Hey Jude by The Beatles)」)を処理し、処理された音声入力が、曲を再生するためのコマンド(例えば、「Hey Jude」)を含むことを決定する。コンピューティングデバイス106cは、それに応じて、適切なメディアサービスから(例えば、コンピューティングデバイス106の1つまたは複数を介して)ビートルズ(The Beatles)の「Hey Jude」を再生デバイス110の1つまたは複数で再生するためのコマンドをメディア再生システム100に送信する。
【0040】
b.好適な再生デバイス
図1Cは、入力/出力111を備える再生デバイス110aのブロック図である。入力/出力111は、アナログI/O111a(例えば、アナログ信号を伝送するように構成された1つまたは複数のワイヤ、ケーブル、および/または他の適切な通信リンク)および/またはデジタルI/O111b(例えば、デジタル信号を伝送するように構成された1つまたは複数のワイヤ、ケーブル、または他の適切な通信リンク)を含むことができる。いくつかの実施形態では、アナログI/O111aは、例えば、自動検出3.5mmオーディオラインイン接続を構成するオーディオラインイン入力接続である。いくつかの実施形態では、デジタルI/O111bは、Sony/Philips Digital Interface Format(S/PDIF)通信インタフェース、および/またはケーブル、および/または東芝リンク(TOSLINK)ケーブルを備える。いくつかの実施形態では、デジタルI/O111bは、High-Definition Multimedia Interface(HDMI(登録商標))インタフェースおよび/またはケーブルを備える。いくつかの実施形態では、デジタルI/O111bは、例えば、無線周波数(RF)、赤外線、WiFi(登録商標)、Bluetoooth(登録商標)、または他の適切な通信プロトコルを備える1つまたは複数の無線通信リンクを含む。特定の実施形態では、アナログI/O111aおよびデジタルI/O111bは、必ずしもケーブルを含まなくてもよく、アナログ信号およびデジタル信号を伝送するケーブルのコネクタのそれぞれを受け入れるように構成されたインタフェース(例えば、ポート、プラグ、ジャック)を含む。
【0041】
再生デバイス110aは、例えば、入力/出力111(例えば、ケーブル、ワイヤ、PAN、Bluetoooth(登録商標)接続、アドホック有線または無線通信ネットワーク、および/または別の適切な通信リンク)を介して、ローカルオーディオソース105からメディアコンテンツ(例えば、音楽および/または他の音からなるオーディオコンテンツ)を受信することができる。ローカルオーディオソース105は、例えば、モバイルデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ)または別の適切なオーディオコンポーネント(例えば、テレビ、デスクトップコンピュータ、アンプ、蓄音機、ブルーレイプレーヤー、デジタルメディアファイルを格納するメモリ)を備えることができる。いくつかの態様において、ローカルオーディオソース105は、スマートフォン、コンピュータ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、および/またはメディアファイルを格納するように構成された別の適切なデバイス上のローカルミュージックライブラリを含む。特定の実施形態では、再生デバイス110、NMD120、および/または制御デバイス130のうちの1つまたは複数が、ローカルオーディオソース105を備える。しかし、他の実施形態では、メディア再生システムは、ローカルオーディオソース105を完全に省略する。いくつかの実施形態では、再生デバイス110aは、入力/出力111を含まず、ネットワーク104を介してすべてのオーディオコンテンツを受信する。
【0042】
再生デバイス110aは、電子機器112と、ユーザインタフェース113(例えば、1つまたは複数のボタン、ノブ、ダイヤル、タッチセンシティブ面、ディスプレイ、タッチスクリーン)と、1つまたは複数のトランスデューサ114(以下、「トランスデューサ114」と称する)と、をさらに備える。電子機器112は、入力/出力111、ネットワーク104を介した1つまたは複数のコンピューティングデバイス106a~106c(図1B)を介して、オーディオソース(例えば、ローカルオーディオソース105)からオーディオを受信し、受信したオーディオを増幅し、増幅されたオーディオを1つまたは複数のトランスデューサ114を介して再生のために出力するように構成されている。いくつかの実施形態では、再生デバイス110aは、オプションとして、1つまたは複数のマイクロフォン115(例えば、単一のマイクロフォン、複数のマイクロフォン、マイクロフォンアレイ)(以下、「マイクロフォン115」と称する)を含む。特定の実施形態では、例えば、オプションの1つまたは複数のマイクロフォン115を有する再生デバイス110aは、ユーザからの音声入力を受信し、受信した音声入力に基づいて対応する1つまたは複数の操作を実行するように構成されたNMDとして動作することができる。
【0043】
図1Cの例示された実施形態では、電子機器112は、1つまたは複数のプロセッサ112a(以下、「プロセッサ112a」と称する)、メモリ112b、ソフトウェアコンポーネント112c、ネットワークインタフェース112d、1つまたは複数のオーディオ処理コンポーネント112g(以下、「オーディオ処理コンポーネント112g」と称する)、1つまたは複数のオーディオアンプ112h(以下、「アンプ112h」と称する)、および電源112i(例えば、1つまたは複数の電源、電源ケーブル、電源コンセント、バッテリ、誘導コイル、Power-over Ethernet(POE)インタフェース、および/または他の適切な電力源)を備える。いくつかの実施形態では、電子機器112は、任意に、1つまたは複数の他のコンポーネント112j(例えば、1つまたは複数のセンサ、ビデオディスプレイ、タッチスクリーン、バッテリ充電ベース)を含む。
【0044】
本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、いくつかの例では、電力コンポーネント112iは、無線電力送信機(例えば、レーザ、誘導コイルなど)、無線電力受信機(例えば、光電池、誘導コイルなど)、エネルギー貯蔵コンポーネント(例えば、コンデンサ、充電式バッテリなど)、エネルギーハーベスタ、有線電力入力ポート、および/または関連する電源回路のうち1つまたは複数を含むことができる。動作中、再生デバイス110aは、無線電力を1つまたは複数の外部デバイスに送信するように構成することができる。追加的または代替的に、再生デバイス110aは、有線接続を介して電力を受け取る代わりに、またはそれに加えて、1つまたは複数の外部送信機デバイスから無線電力を受け取るように構成することができる。
【0045】
プロセッサ112aは、データを処理するように構成されたクロック駆動型コンピューティングコンポーネントを備えることができ、メモリ112bは、様々な動作および/または機能を実行するための命令を記憶するように構成されたコンピュータ可読媒体(例えば、有形の、非一時的なコンピュータ可読媒体、ソフトウェアコンポーネント112cの1つまたは複数がロードされたデータストレージ)を含むことができる。プロセッサ112aは、1つまたは複数の動作を実行するために、メモリ112bに格納された命令を実行するように構成されている。動作は、例えば、再生デバイス110aに、オーディオソース(例えば、コンピューティングデバイス106a~106c(図1B)の1つまたは複数)、および/または再生デバイス110別の1つからオーディオ情報を取得させること、および/または再生デバイス110の別の1つのオーディオ情報を取得させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、動作は、再生デバイス110aを、再生デバイス110aの別の1つ、および/または別のデバイス(例えば、NMD120の1つ)にオーディオ情報を送信させることをさらに含む。特定の実施形態では、再生デバイス110aが、マルチチャンネルオーディオ環境(例えば、ステレオペア、結合ゾーン)を可能にするために、再生デバイス110aに1つまたは複数の再生デバイス110の別のデバイスとペアリングさせる動作をさらに含む。
【0046】
プロセッサ112aは、再生デバイス110aがオーディオコンテンツの再生を1つまたは複数の再生デバイス110の別のものと同期させる動作を実行するようにさらに構成することができる。当業者であれば理解するであろうが、複数の再生デバイスにおけるオーディオコンテンツの同期再生中、リスナーは、好ましくは、再生デバイス110aによるオーディオコンテンツの再生と、1つまたは複数の他の再生デバイス110によるオーディオコンテンツの再生との間の時間遅延差を知覚することができないであろう。再生デバイス間のオーディオ再生同期に関する追加の詳細は、例えば、上記参照により組み込まれた米国特許第8,234,395号明細書に記載されている。
【0047】
いくつかの実施形態では、メモリ112bは、再生デバイス110aがメンバーである1つまたは複数のゾーンおよび/またはゾーングループ、再生デバイス110aにアクセス可能なオーディオソース、および/または再生デバイス110a(および/または1つ複数の再生デバイスの別のもの)が関連付けられる再生キューなど、再生デバイス110aに関連付けられたデータを格納するようにさらに構成される。格納されたデータは、定期的に更新され、再生デバイス110aの状態を記述するために使用される1つまたは複数の状態変数を含むことができる。メモリ112bはまた、メディア再生システム100の1つまたは複数の他のデバイス(例えば、再生デバイス110、NMD120、制御デバイス130)の状態に関連付けられたデータを含むことができる。いくつかの態様では、例えば、状態データは、メディア再生システム100のデバイスの少なくとも一部の間で所定の時間間隔(例えば、5秒ごと、10秒ごと、60秒ごと)で共有され、1つまたは複数のデバイスがメディア再生システム100に関連付けられた最新のデータを有するようになっている。
【0048】
ネットワークインタフェース112dは、再生デバイス110aと、例えばリンク103および/またはネットワーク104(図1B)のようなデータネットワーク上の1つまたは複数の他のデバイスとの間のデータ伝送を容易にするように構成されている。ネットワークインタフェース112dは、メディアコンテンツ(例えば、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、テキスト、写真)およびインターネットプロトコル(IP)ベースのソースアドレスおよび/またはIPベースのデスティネーションアドレス有するデジタルパケットデータを含む他の信号(例えば、非一時的な信号)に対応するデータを送受信するように構成されている。ネットワークインタフェース112dは、電子機器112が再生デバイス110aに向けられたデータを適切に受信して処理するように、デジタルパケットデータを解析することができる。
【0049】
図1Cの例示された実施形態では、ネットワークインタフェース112dは、1つまたは複数の無線インタフェース112e(以下、「無線インタフェース112e」と称する)を備える。無線インタフェース112e(例えば、1つまたは複数のアンテナを備える適当なインタフェース)は、適切な無線通信プロトコル(例えば、WiFi(登録商標)、Bluetoooth(登録商標)、LTE)に従って、ネットワーク104(図1B)に通信接続されている1つまたは複数の他のデバイス(例えば、他の再生デバイス110、NMD120、および/または制御デバイス130のうちの1つまたは複数)と無線通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークインタフェース112dは、任意に、適切な有線通信プロトコルに従って他のデバイスと有線接続で通信するように構成された有線インタフェース112f(例えば、イーサネット(登録商標)、USB-A、USB-C、および/またはサンダーボルトケーブルなどのネットワークケーブルを受信するように構成されたインタフェースまたはレセプタクル)を含む。特定の実施形態では、ネットワークインタフェース112dは、有線インタフェース112fを含み、無線インタフェース112eを除く。いくつかの実施形態では、電子機器112は、ネットワークインタフェース112dを完全に除外し、別の通信経路(例えば、入力/出力111)を介して、メディアコンテンツおよび/または他のデータを送受信する。
【0050】
オーディオ処理コンポーネント112gは、電子機器112によって受信されたメディアコンテンツを含むデータを処理および/またはフィルタリングして(例えば、入力/出力111および/またはネットワークインタフェース112dを介して)、出力オーディオ信号を生成するように構成されている。いくつかの実施形態では、オーディオ処理コンポーネント112gは、例えば、1つまたは複数のデジタル/アナログ変換器(DAC)、オーディオ前処理コンポーネント、オーディオエンハンスメントコンポーネント、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または他の適切なオーディオ処理コンポーネント、モジュール、回路などを含む。特定の実施形態では、オーディオ処理コンポーネント112gの1つまたは複数は、プロセッサ112aの1つまたは複数のサブコンポーネントを含むことができる。いくつかの実施形態では、電子機器112は、オーディオ処理コンポーネント112gを省略する。いくつかの態様では、例えば、プロセッサ112aは、出力オーディオ信号を生成するためのオーディオ処理動作を実行するために、メモリ112bに格納された命令を実行する。
【0051】
アンプ112hは、オーディオ処理コンポーネント112gおよび/またはプロセッサ112aによって生成されたオーディオ出力信号を受信して増幅するように構成されている。アンプ112hは、1つまたは複数のトランスデューサ114を駆動するのに十分なレベルまでオーディオ信号を増幅するように構成された電子デバイスおよび/またはコンポーネントを含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、アンプ112hは、1つまたは複数のスイッチングまたはD級パワーアンプを含む。しかしながら、他の実施形態では、アンプは、1つまたは複数の他のタイプのパワーアンプ(例えば、リニアゲインパワーアンプ、A級アンプ、B級アンプ、AB級アンプ、C級アンプ、D級アンプ、E級アンプ、F級アンプ、G級アンプおよび/またはH級アンプ、および/または別の適切なタイプのパワーアンプ)を含む。特定の実施形態では、アンプ112hは、前述のタイプのパワーアンプのうちの2つ以上の適切な組み合わせを含む。さらに、いくつかの実施形態では、個々のアンプ112hは、個々のトランスデューサ114に対応する。しかしながら、他の実施形態では、電子機器112は、増幅されたオーディオ信号を複数のトランスデューサ114に出力するように構成された単一のアンプ112hを含む。いくつかの他の実施形態では、電子機器112は、アンプ112hを省略する。
【0052】
トランスデューサ114(例えば、1つまたは複数のスピーカおよび/またはスピーカドライバ)は、アンプ112hから増幅されたオーディオ信号を受信し、増幅されたオーディオ信号をサウンド(例えば、約20ヘルツ(Hz)と約20キロヘルツ(kHz)の間の周波数を有する可聴音波)としてレンダリングまたは出力する。いくつかの実施形態では、トランスデューサ114は、単一のトランスデューサを備えることができる。しかしながら、他の実施形態では、トランスデューサ114は、複数のオーディオトランスデューサを備える。いくつかの実施形態では、トランスデューサ114は、2つ以上のタイプのトランスデューサを備える。例えば、トランスデューサ114は、1つまたは複数の低周波トランスデューサ(例えば、サブウーファ、ウーファ)、中周波トランスデューサ(例えば、ミッドレンジトランスデューサ、ミッドウーファ)、および1つまたは複数の高周波トランスデューサ(例えば、1つまたは複数のツイータ)を含むことができる。本明細書で使用されるように、「低周波」は、概して約500Hz未満の可聴周波数を指すことができ、「中周波」は、概して約500Hzと約2kHzとの間の可聴周波数を指すことができ、「高周波」は、概して約2kHzを超える可聴周波数を指すことができる。しかしながら、特定の実施形態では、トランスデューサ114の1つまたは複数は、前述の周波数範囲に準拠しないトランスデューサを備える。例えば、トランスデューサ114の1つは、約200Hzから約5kHzの間の周波数でサウンドを出力するように構成されたミッドウーファトランスデューサを備えていてもよい。
【0053】
例示のために、ソノス・インコーポレイテッドは、現在、例えば、「SONOS ONE」、「PLAY:1」、「PLAY:3」、「PLAY:5」、「PLAYBAR」、「PLAYBASE」、「CONNECT:AMP」、「CONNECT」、および「SUB」を含む特定の再生デバイスを販売のために提供している(または提供してきた)。他の好適な再生デバイスは、本明細書に開示された例示的な実施形態の再生デバイスを実施するために、追加的にまたは代替的に使用され得る。さらに、当業者であれば、再生デバイスは、本明細書に記載された例示的な実施形態に限定されないこと、またはソノス製品の提供物に限定されないことを理解するであろう。いくつかの実施形態では、例えば、1つまたは複数の再生デバイス110は、有線または無線のヘッドフォン(例えば、オーバーイヤーヘッドフォン、オンイヤーヘッドフォン、インイヤーイヤフォン)を備える。ヘッドフォンは、1つまたは複数のイヤーカップに接続されたヘッドバンドを備え得る。例えば、第1イヤーカップをヘッドバンドの第1端部に接続し、第2イヤーカップをヘッドバンドの第1端部とは反対側の第2端部に接続し得る。1つまたは複数のイヤーカップのそれぞれは、1つまたは複数の変換器など、再生デバイス内の電子コンポーネントの任意の部分を収容することができる。さらに、イヤーカップの1つまたは複数は、オーディオ再生、音量レベル、および他の機能を制御するなど、ヘッドフォンの動作を制御するためのユーザインタフェースを含み得る。ユーザインタフェースは、ボタン、ノブ、ダイヤル、タッチセンシティブ面、および/またはタッチスクリーンなどのさまざまな制御要素のいずれかを含み得る。イヤークッションは、1つまたは複数のイヤーカップのそれぞれに接続され得る。イヤークッションは、ユーザの頭と1つまたは複数のイヤーカップとの間にソフトバリアを提供して、ユーザの快適性を向上させ、および/または周囲からの音響分離を提供し得る(例えば、パッシブノイズリダクション(PNR)を提供する)。さらに(または代わりに)、ヘッドフォンはアクティブノイズリダクション(ANR)技術を採用して、再生中の外部ノイズに対するユーザの知覚をさらに低減し得る。
【0054】
いくつかの例では、ヘッドフォンデバイスは可聴デバイスの形をとってもよい。可聴デバイスは、メディアコンテンツ(PANを介したユーザデバイスからのストリーミングメディアコンテンツ、WLANおよび/またはセルラーネットワーク接続などを介したストリーミング音楽サービスプロバイダ)の再生をサポートしつつ、ヒアリング強化機能を提供するように構成されたヘッドフォンデバイスを備え得る。いくつかの例では、可聴デバイスは、外部環境(例えば、すべての音、人間の発話などの選択音など)から検出された少なくともいくつかの音の増幅バージョンを再生するように構成されたインイヤーヘッドフォンデバイスとして実装され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の再生デバイス110は、個人用モバイルメディア再生デバイスのためのドッキングステーションおよび/またはドッキングステーションと相互作用するように構成されたインタフェースを備える。特定の実施形態では、再生デバイスは、テレビ、照明器具、または屋内または屋外で使用するためのいくつかの他のデバイスのような別のデバイスまたはコンポーネントと一体であってもよい。いくつかの実施形態では、再生デバイスは、ユーザインタフェースおよび/または1つまたは複数のトランスデューサを省略している。例えば、図1Dは、ユーザインタフェース113またはトランスデューサ114を備えず、入力/出力111および電子機器112を備える再生デバイス110pのブロック図である。
【0056】
図1Eは、再生デバイス110i(例えば、サブウーファ)(図1A)と音響的に結合した再生デバイス110a(図1C)を含む再生デバイス110q(図1C)を備える結合再生デバイス110qのブロック図である。図示された実施形態では、再生デバイス110aおよび110iは、別個のエンクロージャに収容された再生デバイス110の別個のものである。しかし、いくつかの実施形態では、結合再生デバイス110qは、再生デバイス110aおよび110iの両方を収容する単一のエンクロージャを備える。結合再生デバイス110qは、結合されていない再生デバイス(例えば、図1Cの再生デバイス110a)および/またはペアリングされたまたは結合された再生デバイス(例えば、図1Bの再生デバイス110lおよび110m)とは異なる音を処理し、再生するように構成することができる。いくつかの実施形態では、例えば、再生デバイス110aは、低周波、中周波、および高周波のオーディオコンテンツをレンダリングするように構成されたフルレンジ再生デバイスであり、再生デバイス110iは、低周波のオーディオコンテンツをレンダリングするように構成されたサブウーファである。いくつかの態様では、再生デバイス110aは、第1再生デバイスと結合したときに、特定のオーディオコンテンツの中周波成分および高周波数成分のみをレンダリングするように構成され、再生デバイス110iは、特定のオーディオコンテンツの低周波成分をレンダリングするように構成されている。いくつかの実施形態では、結合再生デバイス110qは、追加の再生デバイスおよび/または別の結合再生デバイスを含む。追加の再生デバイスの実施形態は、図2A図3Dに関して以下でさらに詳細に説明する。
【0057】
c.好適なネットワークマイクロフォンデバイス(NMD)
図1Fは、NMD120a(図1Aおよび図1B)のブロック図である。NMD120aは、1つまたは複数の音声処理コンポーネント124(以下、「音声コンポーネント124」という)と、プロセッサ112a、メモリ112b、電力コンポーネント112i、およびマイクロフォン115を含む再生デバイス110a(図1C)に関して説明した複数のコンポーネントと、を含む。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、いくつかの例では、電力コンポーネント112iは、無線電力送信機(例えば、レーザ、誘導コイルなど)、無線電力受信機(例えば、光電池、誘導コイルなど)、エネルギー貯蔵コンポーネント(例えば、コンデンサ、充電式バッテリなど)、エネルギーハーベスタ、有線電力入力ポート、および/または関連する電源回路のうち1つまたは複数を含むことができる。動作中、NMD120aは、無線電力を1つまたは複数の外部デバイスに送信するように構成することができる。追加的または代替的に、NMD120aは、有線接続を介して電力を受け取る代わりに、またはそれに加えて、1つまたは複数の外部送信機デバイスから無線電力を受け取るように構成することができる。
【0058】
NMD120aは、任意に、ユーザインタフェース113および/またはトランスデューサ114などの再生デバイス110a(図1C)にも含まれる他のコンポーネントを含む。いくつかの実施形態では、NMD120aは、メディア再生デバイス(例えば、再生デバイス110の1つまたは複数)として構成され、例えば、オーディオ処理コンポーネント112g(図1C)、トランスデューサ114、および/または他の再生デバイスコンポーネントの1つまたは複数をさらに含む。特定の実施形態では、NMD120aは、例えば、サーモスタット、アラームパネル、火災検知器および/または煙検知器などのモノのインターネット(IoT)デバイスを備える。いくつかの実施形態では、NMD120aは、マイクロフォン115、音声処理124、および図1Bに関して上述した電子機器112のコンポーネントの一部のみを含む。いくつかの態様では、例えば、NMD120aは、電子機器112の1つまたは複数の他のコンポーネントを省略しながら、プロセッサ112aおよびメモリ112b(図1B)を含む。いくつかの実施形態では、NMD120aは、追加のコンポーネント(例えば、1つまたは複数のセンサ、カメラ、温度計、気圧計、湿度計)を含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、NMDを再生デバイスに組み込むことができる。図1Gは、NMD120dを備える再生デバイス110rのブロック図である。再生デバイス110rは、再生デバイス110aのコンポーネントの多くまたはすべてを備えることができ、マイクロフォン115および音声処理124(図1F)をさらに含む。再生デバイス110rは、任意に、統合された制御デバイス130cを含む。制御デバイス130cは、例えば、別個の制御デバイスを使用せずにユーザ入力(例えば、タッチ入力、音声入力)を受信するように構成されたユーザインタフェース(例えば、図1Bのユーザインタフェース113)を含むことができる。しかし、他の実施形態では、再生デバイス110rは、別の制御デバイス(例えば、図1Bの制御デバイス130a)からのコマンドを受信する。NMDの実施形態については、図3A図3Fに関して以下でさらに詳細に説明する。
【0060】
図1Fを再び参照すると、マイクロフォン115は、環境(例えば、図1Aの環境101)および/またはNMD120aが配置されている部屋からサウンドを取得し、捕捉し、および/または受信するように構成されている。受信したサウンドは、例えば、発声、NMD120aおよび/または別の再生デバイスによるオーディオ再生、背景音、環境音等を含むことができる。マイクロフォン115は、受信したサウンドを電気信号に変換してマイクロフォンデータを生成する。音声処理124は、マイクロフォンデータを受信して分析し、マイクロフォンデータに音声入力が存在するかどうかを決定する。音声入力は、例えば、ユーザ要求を含む発声に続く起動ワード(activation word)を含むことができる。当業者であれば理解できるように、起動ワードは、ユーザの音声入力を意味する単語または他の音声キューである。例えば、AMAZON(登録商標) VASに問い合わせをする際に、ユーザは「アレクサ(Alexa)」という起動ワードを話す場合がある。他の例としては、GOOGLE(登録商標) VASを呼び出すための「オーケー、グーグル(OK,Google)」や、APPLE(登録商標) VASを呼び出すための「ヘイ、シリ(Hey,Siri)」などがある。
【0061】
起動ワードを検出した後、音声処理124は、音声入力に付随するユーザ要求のためにマイクロフォンデータをモニタする。ユーザ要求は、例えば、サーモスタット(例えば、NEST(登録商標)サーモスタット)、照明装置(例えば、PHILIPS HUE(登録商標)照明装置)、またはメディア再生デバイス(例えば、Sonos(登録商標)再生デバイス)などのサードパーティデバイスを制御するためのコマンドを含んでもよい。例えば、ユーザは、家庭(例えば、図1Aの環境101)内の温度を設定するために、「アレクサ(Alexa)」という起動ワードを話し、続いて「サーモスタットを68度に設定して」と話してもよい。ユーザは、家庭のリビングルーム領域の照明装置をオンにするために、同じ起動ワードを話し、続いて「リビングルームをオンにして」と話してもよい。ユーザは、同様に、起動ワードを話し、続いて特定の曲、アルバム、または音楽のプレイリストを家庭内の再生デバイスで再生するための要求を話してもよい。音声入力データの受信と処理については、図3A図3Fを参照して、以下でさらに詳細に説明する。
【0062】
d.好適な制御デバイス
図1Hは、制御デバイス130a(図1Aおよび1B)の部分的な概略図である。本明細書で使用されるように、「制御デバイス」という用語は、「コントローラ」または「制御システム」と互換的に使用することができる。他の特徴の中で、制御デバイス130aは、メディア再生システム100に関連するユーザ入力を受信し、それに応答して、メディア再生システム100内の1つまたは複数のデバイスに、ユーザ入力に対応する動作または操作を実行させるように構成されている。図示された実施形態では、制御デバイス130aは、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアがインストールされているスマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、Androidフォン)を備える。いくつかの実施形態では、制御デバイス130aは、例えば、タブレット(例えば、iPad(登録商標))、コンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)、および/または他の適切なデバイス(例えば、テレビ、自動車オーディオヘッドユニット、IoTデバイス)を備える。特定の実施形態では、制御デバイス130aは、メディア再生システム100のための専用コントローラを備える。他の実施形態では、図1Gに関して上述したように、制御デバイス130aは、メディア再生システム100内の別のデバイス(例えば、再生デバイス110、NMD120、および/またはネットワークを介して通信するように構成された他の適切なデバイスのうちの1つまたは複数)に統合される。
【0063】
制御デバイス130aは、電子機器132と、ユーザインタフェース133と、1つまたは複数のスピーカ134と、1つまたは複数のマイクロフォン135と、を含む。電子機器132は、1つまたは複数のプロセッサ132a(以下、「プロセッサ132a」と称する)と、メモリ132bと、ソフトウェアコンポーネント132cと、ネットワークインタフェース132dと、を備える。プロセッサ132aは、ユーザによるメディア再生システム100へのアクセス、制御、および構成を容易にすることに関連する機能を実行するように構成することができる。メモリ132bは、それらの機能を実行するためにプロセッサ302によって実行可能な1つまたは複数のソフトウェアコンポーネントをロードすることができるデータストレージを含むことができる。ソフトウェアコンポーネント132cは、メディア再生システム100の制御を容易にするように構成されたアプリケーションおよび/または他の実行可能なソフトウェアを含むことができる。メモリ112bは、例えば、ソフトウェアコンポーネント132c、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェア、および/またはメディア再生システム100およびユーザに関連する他のデータを格納するように構成することができる。
【0064】
ネットワークインタフェース132dは、制御デバイス130aとメディア再生システム100内の1つまたは複数の他のデバイス、および/または1つまたは複数のリモートデバイスとの間のネットワーク通信を容易にするように構成されている。いくつかの実施形態では、ネットワークインタフェース132dは、1つまたは複数の適切な通信業界標準(例えば、赤外線、無線、IEEE 802.3を含む有線標準、IEEE 802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.15、4G、LTEを含む無線標準)に従って動作するように構成されている。ネットワークインタフェース132dは、例えば、再生デバイス110、NMD120、制御デバイス130の他のもの、図1Bのコンピューティングデバイス106の1つ、1つまたは複数の他のメディア再生システムを備えるデバイスなどにデータを送信および/または受信するように構成することができる。送信および/または受信されたデータは、例えば、再生デバイスの制御コマンド、状態変数、再生ゾーンおよび/またはゾーングループの構成を含むことができる。例えば、ユーザインタフェース133で受信したユーザ入力に基づいて、ネットワークインタフェース132dは、制御デバイス304から再生デバイスの1つまたは複数に再生デバイス制御コマンド(例えば、音量制御、オーディオ再生制御、オーディオコンテンツ選択)を送信することができる。ネットワークインタフェース132dはまた、例えば、ゾーンへの1つまたは複数の再生デバイスの追加/削除、ゾーングループへの1つまたは複数のゾーンの追加/削除、結合プレーヤまたは統合プレーヤの形成、結合プレーヤまたは統合プレーヤから1つまたは複数の再生デバイスを分離することなどの構成変更を送信および/または受信することができる。ゾーンおよびグループの詳細については、図1Iから図1Mに示す。
【0065】
ユーザインタフェース133は、ユーザ入力を受信するように構成されており、メディア再生システム100の制御を容易にすることができる。ユーザインタフェース133は、メディアコンテンツアート133a(例えば、アルバムアート、歌詞、ビデオ)、再生状態インジケータ133b(例えば、経過時間および/または残り時間インジケータ)、メディアコンテンツ情報領域133c、再生制御領域133d、およびゾーンインジケータ133eを含む。メディアコンテンツ情報領域133cは、現在再生中のメディアコンテンツおよび/またはキューまたはプレイリスト内のメディアコンテンツに関する関連情報(例えば、タイトル、アーティスト、アルバム、ジャンル、リリース年)の表示を含むことができる。再生制御領域133dは、選択された再生ゾーンまたはゾーングループ内の1つまたは複数の再生デバイスに、例えば、再生または一時停止、早送り、巻き戻し、次へスキップ、前へスキップ、シャッフルモードの開始/終了、リピートモードの開始/終了、クロスフェードモードの開始/終了などの再生動作を実行させるための選択可能な(例えば、タッチ入力を介して、および/またはカーソルまたは別の適切なセレクタを介して)アイコンを含むことができる。再生制御領域133dはまた、イコライゼーション設定、再生音量、および/または他の好適な再生動作を変更するための選択可能なアイコンを含んでもよい。図示された実施形態では、ユーザインタフェース133は、スマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、Androidフォン)のタッチスクリーンインタフェース上に提示されるディスプレイを備える。しかしながら、いくつかの実施形態では、メディア再生システムへの同等の制御アクセスを提供するために、様々なフォーマット、スタイル、およびインタラクティブなシーケンスのユーザインタフェースが、代替的に、1つまたは複数のネットワークデバイス上に実装されてもよい。
【0066】
1つまたは複数のスピーカ134(例えば、1つまたは複数のトランスデューサ)は、制御デバイス130aのユーザにサウンドを出力するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のスピーカは、低周波、中周波、および/または高周波数を対応して出力するように構成された個々のトランスデューサを備える。いくつかの態様では、例えば、制御デバイス130aは、再生デバイス(例えば、再生デバイス110の1つ)として構成される。同様に、いくつかの実施形態では、制御デバイス130aは、1つまたは複数のマイクロフォン135を介して音声コマンドおよび他のサウンドを受信するNMD(例えば、NMD120の1つ)として構成される。
【0067】
1つまたは複数のマイクロフォン135は、例えば、1つまたは複数のコンデンサマイクロフォン、エレクトレットコンデンサマイクロフォン、ダイナミックマイクロフォン、および/または他の適切なタイプのマイクロフォンまたはトランスデューサを含むことができる。いくつかの実施形態では、2つ以上のマイクロフォン135は、オーディオソース(例えば、音声、可聴音)の位置情報を捕捉するように配置され、および/またはバックグラウンドノイズのフィルタリングを容易にするように構成されている。さらに、特定の実施形態では、制御デバイス130aは、再生デバイスおよびNMDとして動作するように構成されている。しかしながら、他の実施形態では、制御デバイス130aは、1つまたは複数のスピーカ134および/または1つまたは複数のマイクロフォン135を省略する。例えば、制御デバイス130aは、スピーカまたはマイクを省略して、電子機器132の一部およびユーザインタフェース133(例えば、タッチスクリーン)を備えるデバイス(例えば、サーモスタット、IoTデバイス、ネットワークデバイス)を備えていてもよい。追加の制御デバイスの実施形態は、図4A図4Dおよび図5に関して以下でさらに詳細に説明する。
【0068】
e.適切な再生デバイス構成
図1I図1Mは、ゾーンおよびゾーングループにおける再生デバイスの例示的な構成を示す。最初に図1Mを参照すると、一例では、単一の再生デバイスがゾーンに属することができる。例えば、セカンドベッドルーム101c(図1A)の再生デバイス110gは、ゾーンCに属していてもよい。以下に説明するいくつかの実装形態では、複数の再生デバイスを「結合」して「結合ペア」を形成することができ、これらは一緒になって単一のゾーンを形成する。例えば、再生デバイス110l(例えば、左再生デバイス)は、ゾーンAを形成するように再生デバイス110l(例えば、左再生デバイス)に結合させることができる。結合された再生デバイスは、異なる再生の責任(例えば、チャネルの責任)を有してもよい。以下に説明する別の実施態様では、複数の再生デバイスをマージして単一のゾーンを形成することができる。例えば、再生デバイス110h(例えば、フロント再生デバイス)は、単一のゾーンDを形成するように再生デバイス110i(例えば、サブウーファ)および再生デバイス110jおよび110k(例えば、それぞれ左右のサラウンドスピーカ)とマージされてもよい。別の例では、再生デバイス110gおよび110hをマージして、マージされたグループまたはゾーングループ108bを形成することができる。マージされた再生デバイス110gおよび110hは、異なる再生責任を特に割り当てられなくてもよい。すなわち、マージされた再生デバイス110hおよび110iは、同期してオーディオコンテンツを再生することとは別に、各々がマージされなかった場合と同様にオーディオコンテンツを再生することができる。
【0069】
メディア再生システム100内の各ゾーンは、単一のユーザインタフェース(UI)エンティティとして制御のために設けられてもよい。例えば、ゾーンAは、マスターバスルームと呼ばれる単一のエンティティとして設けられ得る。ゾーンBは、マスターベッドルームと呼ばれる単一のエンティティとして設けられ得る。ゾーンCは、セカンドベッドルームと呼ばれる単一のエンティティとして設けられ得る。
【0070】
結合された再生デバイスは、特定のオーディオチャネルに対する責任など、異なる再生責任を有することができる。例えば、図1-Iに示されるように、再生デバイス110lおよび110mは、オーディオコンテンツのステレオ効果を生成または強化するように結合されてもよい。この例では、再生デバイス110lは、左チャネルのオーディオコンポーネントを再生するように構成されてもよく、一方、再生デバイス110kは、右チャネルのオーディオコンポーネントを再生するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、そのようなステレオの結合は「ペアリング」と呼ばれることがある。
【0071】
さらに、結合された再生デバイスは、追加のおよび/または異なるそれぞれのスピーカドライバを有してもよい。図1Jに示されるように、フロントと名付けられた再生デバイス110hは、サブと呼ばれる再生デバイス110iと結合されてもよい。フロントデバイス110hは、中~高周波数の範囲をレンダリングするように構成することができ、サブデバイス110iは、低周波数をレンダリングするように構成することができる。しかしながら、結合されていない場合、フロントデバイス110hは、全範囲の周波数をレンダリングするように構成することができる。別の例として、図1Kは、左再生デバイス110jおよび右再生デバイス110kとそれぞれさらに結合されたフロントデバイス110hおよびサブデバイス110iを示す。いくつかの実装形態では、右デバイス110jおよび左デバイス102kは、ホームシアターシステムのサラウンドまたは「サテライト」チャネルを形成するように構成することができる。結合された再生デバイス110h、110i、110j、および110kは、単一のゾーンD(図1M)を形成することができる。
【0072】
マージされた再生デバイスは、再生責任を割り当てられていなくてもよく、それぞれの再生デバイスが可能なオーディオコンテンツの全範囲を各々がレンダリングすることができる。それにもかかわらず、マージされたデバイスは、単一のUIエンティティ(すなわち、上述したように、ゾーン)として表されてもよい。例えば、マスターバスルームの再生デバイス110aおよび110nは、ゾーンAの単一のUIエンティティを有する。一実施形態では、再生デバイス110aおよび110nはそれぞれ、それぞれの再生デバイス110aおよび110nが同期して可能なオーディオコンテンツの全範囲を出力することができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、NMDは、ゾーンを形成するように別のデバイスと結合またはマージされる。例えば、NMD120bは、ともにリビングルームと呼ばれるゾーンFを形成する再生デバイス110eと結合されてもよい。他の実施形態では、スタンドアロンのネットワークマイクロフォンデバイスは、それ自体がゾーン内にあってもよい。しかしながら、他の実施形態では、スタンドアロンのネットワークマイクロフォンデバイスは、ゾーンに関連付けられていなくてもよい。ネットワークマイクロフォンデバイスと再生デバイスとを指定のデバイスまたはデフォルトデバイスとして関連付けることに関するさらなる詳細は、例えば、先に参照した米国特許出願公開第15/438,749号明細書に見出すことができる。
【0074】
個々の、結合された、および/またはマージされたデバイスのゾーンは、ゾーングループを形成するためにグループ化され得る。例えば、図1Mを参照すると、ゾーンAをゾーンBとグループ化して、2つのゾーンを含むゾーングループ108aを形成することができる。同様に、ゾーンGをゾーンHとグループ化して、ゾーングループ108bを形成してもよい。別の例として、ゾーンAは、1つ以上の他のゾーンC-Iとグループ化されてもよい。ゾーンA~Iは、多数の方法でグループ化およびグループ解除することができる。例えば、ゾーンA~Iの3つ、4つ、5つ、またはそれより多く(例えば、すべて)がグループ化されてもよい。グループ化されると、個々のおよび/または結合された再生デバイスのゾーンは、先に参照された米国特許第8,234,395号明細書に記載されているように、互いに同期してオーディオを再生することができる。再生デバイスは、オーディオコンテンツを同期して再生する新たなまたは異なるグループを形成するために、動的にグループ化およびグループ化解除されてもよい。
【0075】
様々な実施態様では、環境内のゾーンは、グループ内のゾーンのデフォルト名またはゾーングループ内のゾーンの名前の組み合わせであってもよい。例えば、ゾーングループ108bには、図1Mに示すように、「ダイニング+キッチン」などの名前を割り当てることができる。いくつかの実施形態では、ゾーングループが、ユーザによって選択された固有の名前を与えられてもよい。
【0076】
特定のデータは、再生ゾーン、再生デバイス、および/または、それに関連付けられたゾーングループの状態を記述するために定期的に更新されて使用される1つ以上の状態変数として再生デバイス(例えば、図1Cのメモリ112b)のメモリに記憶されてもよい。メモリはまた、メディアシステムの他のデバイスの状態と関連付けられ、デバイスのうちの1つまたは複数がシステムと関連付けられた最新データを有するように、デバイス間で時々共有されるデータを含むことができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、メモリは、状態に関連する様々な変数型のインスタンスを記憶することができる。変数インスタンスは、タイプに対応する識別子(例えば、タグ)と共に格納され得る。例えば、特定の識別子は、ゾーンの再生デバイスを識別するための第1タイプ「a1」、ゾーン内で結合されることができる再生デバイスを識別するための第2タイプ「b1」、および、ゾーンが属することができるゾーングループを識別するための第3タイプ「c1」であってもよい。関連する例として、セカンドベッドルーム101cに関連付けられた識別子は、再生デバイスがゾーングループ内ではなくゾーンCの唯一の再生デバイスであることを示すことができる。デンに関連付けられた識別子は、デンが他のゾーンとグループ化されていないが、結合された再生デバイス110h~110kを含むことを示すことができる。ダイニングルームに関連付けられた識別子は、ダイニングルームがダイニング+キッチンゾーングループ108bの一部であり、デバイス110bおよび110dがグループ化されている(図1L)ことを示すことができる。キッチンに関連付けられた識別子は、キッチンがダイニング+キッチンゾーングループ108bの一部であることによって、同じまたは類似の情報を示すことができる。他の例示的なゾーン変数および識別子を以下に説明する。
【0078】
さらに別の例では、メディア再生システム100は、図1Mに示すように、エリアに関連付けられた識別子など、ゾーンおよびゾーングループの他の関連付けを表す変数または識別子を記憶することができる。エリアは、ゾーングループのクラスタおよび/またはゾーングループ内にないゾーンを含み得る。例えば、図1Mは、ゾーンA~Dを含む上部エリア109aと、ゾーンE~Iを含む下部エリア109bとを示す。一態様では、エリアは、ゾーングループのクラスタ、および/または1つ以上のゾーンを共有するゾーンおよび/または別のクラスタのゾーングループを呼び出すために使用され得る。別の態様では、これは、別のゾーングループとゾーンを共有しないゾーングループとは異なる。エリアを実装するための技術のさらなる例は、例えば、2017年8月21日に出願され、「Room Association Based on Name」と題する米国特許出願公開第15/682,506号明細書、および2007年9月11日に出願され、「Controlling and manipulating groupings in a multi-zone media system」と題する米国特許第8,483,853号明細書に見出すことができる。これらの出願の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、メディア再生システム100は、エリアを実装しなくてもよく、その場合、システムは、エリアに関連付けられた変数を記憶しなくてもよい。
【0079】
III.例示的なシステムおよびデバイス
図2Aは、開示された技術の態様に従って構成される再生デバイス210の正面等角図である。図2Bは、グリル216eを有さない再生デバイス210の正面等角図である。図2Cは、再生デバイス210の分解図である。図2A図2Cを併せて参照すると、再生デバイス210は、上側部分216aと、右側または第1側部216bと、下側部分216cと、左側または第2側部216dと、グリル216eと、後側部分216fとを含むハウジング216を含む。複数の留め具216g(例えば、1つ以上のねじ、リベット、クリップ)は、フレーム216hをハウジング216に取り付ける。ハウジング216内のキャビティ216j(図2C)は、フレーム216hおよび電子機器212を受け入れるように構成される。フレーム216hは、複数のトランスデューサ214(図2Bではトランスデューサ214a~fとして個別に識別される)を担持するように構成される。電子機器212(例えば、図1Cの電子機器112)は、オーディオソースからオーディオコンテンツを受信し、再生のためにオーディオコンテンツに対応する電気信号をトランスデューサ214に送信するように構成される。
【0080】
トランスデューサ214は、電子機器112から電気信号を受信するように構成され、再生中に受信した電気信号を可聴音に変換するようにさらに構成される。例えば、トランスデューサ214a~214c(例えば、ツイータ)は、高周波音(例えば、約2kHzを超える周波数を有する音波)を出力するように構成することができる。トランスデューサ214d~214f(例えば、ミッドウーファ、ウーファ、ミッドレンジスピーカ)は、トランスデューサ214a~214c(例えば、約2kHzより低い周波数を有する音波)よりも低い周波数で音を出力するように構成することができる。いくつかの実施形態では、再生デバイス210は、図2A図2Cに示されるものとは異なるいくつかのトランスデューサを含む。例えば、図3A図3Cに関して以下にさらい詳細に説明されるように、再生デバイス210は、6つ未満のトランスデューサ(例えば、1、2、3)を含むことができる。しかしながら、他の実施形態では、再生デバイス210は、6つを超える(例えば、9、10)トランスデューサを含む。さらに、いくつかの実施形態では、トランスデューサ214のすべてまたは一部は、トランスデューサ214の放射パターンを望ましく調整(例えば、狭くまたは広く)するためにフェーズドアレイとして動作するように構成され、それにより、ユーザの再生デバイス210から発せられる音の知覚を変更する。
【0081】
図2A図2Cの図示の実施形態では、フィルタ216iは、トランスデューサ214bと軸方向に整列している。フィルタ216iは、トランスデューサ214bが出力する所定の周波数範囲を望ましく減衰させて、トランスデューサ214によってまとめて出力される音質および知覚音響ステージを改善するように構成することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、再生デバイス210は、フィルタ216iを省略する。他の実施形態では、再生デバイス210は、トランスデューサ214bおよび/またはトランスデューサ214の少なくとも別のものと位置合わせされた1つ以上の追加のフィルタを含む。
【0082】
図3Aおよび図3Bは、それぞれ、開示された技術の実施形態に従って構成されたNMD320の正面および右側等角側面図である。図3Cは、NMD320の分解図である。図3Dは、NMD320のユーザインタフェース313を含む図3Bの一部の拡大図である。最初に図3A図3Cを参照すると、NMD320は、上側部分316a、下側部分316b、および中間部分316c(例えば、グリル)を備えるハウジング316を含む。上側部分316aの複数のポート、穴、または開口316dは、ハウジング316内に配置された1つ以上のマイクロフォン315(図3C)への音の通過を可能にする。1つ以上のマイクロフォン315は、開口316dを介して音を受信し、受信した音に基づいて電気信号を生成するように構成される。図示の実施形態では、ハウジング316のフレーム316e(図3C)は、第1トランスデューサ314a(例えば、ツイータ)および第2トランスデューサ314b(例えば、ミッドウーファ、ミッドレンジスピーカ、ウーファ)をそれぞれ収容するように構成されたキャビティ316fおよび316gを囲む。しかしながら、他の実施形態では、NMD320は、単一のトランスデューサ、または3つ以上(例えば、2、5、6)のトランスデューサを含む。特定の実施形態では、NMD320は、トランスデューサ314aおよび314bを完全に省いている。
【0083】
電子機器312(図3C)は、トランスデューサ314aおよび314bを駆動するように構成され、さらに、1つ以上のマイクロフォン315によって生成された電気信号に対応するオーディオ情報を解析するように構成されたコンポーネントを含む。いくつかの実施形態では、例えば、電子機器312は、図1Cに関して上述した電子機器112のコンポーネントの多くまたはすべてを含む。特定の実施形態では、電子機器312は、例えば、1つ以上のプロセッサ112a、メモリ112b、ソフトウェアコンポーネント112c、ネットワークインタフェース112dなど、図1Fに関して上述したコンポーネントを含む。いくつかの実施形態では、電子機器312は、追加の適切なコンポーネント(例えば、近接性または他のセンサ)を含む。
【0084】
図3Dを参照すると、ユーザインタフェース313は、第1制御面313a(例えば、以前の制御)、第2制御面313b(例えば、次の制御)、および第3制御面313c(例えば、再生および/または一時停止制御)を含む複数の制御面(例えば、ボタン、ノブ、静電容量性表面)を含む。第4制御面313dは、一方または複数のマイクロフォン315の起動および停止に対応するタッチ式入力を受信するように構成される。第1インジケータ313e(例えば、1つ以上の発光ダイオード(LED)または別の適切な照明装置)は、1つ以上のマイクロフォン315が起動されたときにのみ点灯するように構成され得る。第2インジケータ313f(例えば、1つ以上のLED)は、通常動作においては点灯したままであり、音声アクティビティの検出を示すために点滅するか、そうでなければ点灯から変化するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース313は、追加のまたはより少ない制御面および照明装置を含む。一実施形態では、例えば、ユーザインタフェース313は、第2インジケータ313fを省いた第1インジケータ313eを含む。さらに、特定の実施形態では、NMD320は、再生デバイスおよび制御デバイスを備え、ユーザインタフェース313は、制御デバイスのユーザインタフェースを備える。
【0085】
図3A図3Dを一緒に参照すると、NMD320は、1つ以上のマイクロフォン315を介して1つ以上の隣接ユーザから音声コマンドを受信するように構成されている。図1Bに関して上述したように、1つ以上のマイクロフォン315は、近傍(例えば、NMD320から10m以内の領域)の音を取得、捕捉、または記録し、記録された音に対応する電気信号を電子機器312に送信することができる。電子機器312は、電気信号を処理することができ、結果として生じるオーディオデータを分析して、1つ以上の音声コマンド(例えば、1つ以上の活性化語)の存在を判定することができる。いくつかの実施形態では、例えば、NMD320は、1つ以上の適切な音声コマンドを検出した後、さらなる分析のために、記録されたオーディオデータの一部を別のデバイスおよび/またはリモートサーバ(例えば、図1Bのコンピューティングデバイス106のうちの1つまたは複数)に送信するように構成される。リモートサーバは、オーディオデータを分析し、音声コマンドに基づいて適切なアクションを決定し、適切なアクションを実行するためにメッセージをNMD320に送信することができる。例えば、ユーザは「ソノス、マイケル・ジャクソンを再生して」と発することができる。NMD320は、1つ以上のマイクロフォン315を介して、ユーザの音声発話を録音し、音声コマンドの存在を判定し、音声コマンドを有するオーディオデータをリモートサーバ(例えば、図1Bのリモートコンピューティングデバイス106の1つまたは複数、VASの1つまたは複数サーバ、および/または別の適切なサービス)に送信することができる。リモートサーバは、オーディオデータを分析し、コマンドに対応するアクションを決定することができる。次いで、リモートサーバは、決定されたアクションを実行するためのコマンドをNMD320に送信することができる(例えば、マイケル・ジャクソンに関連するオーディオコンテンツを再生する)。NMD320は、このコマンドを受信し、メディアコンテンツソースからマイケル・ジャクソンに関連するオーディオコンテンツを再生することができる。図1Bに関して上述したように、適切なコンテンツソースは、LAN(例えば、図1Bのネットワーク104)、リモートサーバ(例えば、図1Bのリモートコンピューティングデバイス106のうちの1つまたは複数)などを介してNMD320に通信可能に結合されたデバイスまたはストレージを含むことができる。しかしながら、特定の実施形態では、NMD320は、外部デバイス、コンピュータ、またはサーバの介入または関与なしに、1つ以上の音声コマンドに対応する1つ以上のアクションを決定および/または実行する。
【0086】
図3Eは、本開示の態様に係るNMD320のさらなる特徴を示す機能ブロック図である。NMD320は、音声アクティビティ検出器コンポーネント312k、ビームフォーマコンポーネント312l、音響エコーキャンセル(AEC)および/または自己音抑制コンポーネント312m、起動ワード検出器コンポーネント312n、ならびに、音声/発話変換コンポーネント312o(例えば、音声-テキストおよびテキスト-音声)を含む、音声コマンド捕捉を容易にするように構成されるコンポーネントを含む。図3Eの図示の実施形態では、前述のコンポーネント312k~312oが別個のコンポーネントとして示される。しかしながら、いくつかの実施形態では、コンポーネント312k~312oのうちの1つ以上がプロセッサ112aのサブコンポーネントである。
【0087】
ビームフォーミングおよび自己音抑制コンポーネント312lおよび312mは、オーディオ信号を検出し、方向、振幅、周波数スペクトルなど、検出されたオーディオ信号に表わされる音声入力の態様を決定するように構成される。音声アクティビティ検出器アクティビティコンポーネント312kは、ビームフォーミングおよびAECコンポーネント312lおよび312mと動作可能に結合され、検出されたオーディオ信号において音声アクティビティが発生した可能性が高い1つの方向および/または複数の方向を決定するように構成される。潜在的な発話方向は、発話を他の音から区別するメトリックを監視することによって識別され得る。そのようなメトリックとしては、例えば、バックグラウンドノイズに対する発話帯域内のエネルギーおよびスペクトル構造の指標である発話帯域内のエントロピーを挙げることができる。当業者であれば分かるように、発話は、一般に、最も一般的なバックグラウンドノイズよりも低いエントロピーを有する。起動ワード検出器コンポーネント312nは、受信されたオーディオを監視および解析して、受信されたオーディオに任意の起動ワード(例えば、ウェイクワード)が存在するかどうかを決定するように構成される。起動ワード検出器コンポーネント312nは、起動ワード検出アルゴリズムを使用して受信されたオーディオを解析することができる。起動ワード検出器312nが起動ワードを検出する場合、NMD320は、受信されたオーディオに含まれる音声入力を処理することができる。起動ワード検出アルゴリズムの例は、オーディオを入力として受け入れ、起動ワードがオーディオ内に存在するかどうかの表示を与える。多くの第一者および第三者起動ワード検出アルゴリズムが知られており市販されている。例えば、音声サービスのオペレータは、第三者デバイスで使用するためにアルゴリズムを利用可能にし得る。あるいは、アルゴリズムは、特定の起動ワードを検出するように訓練されてもよい。いくつかの実施形態において、起動ワード検出器312nは、受信されたオーディオに対して複数の起動ワード検出アルゴリズムを同時に(または実質的に同時に)実行する。前述したように、異なる音声サービス(例えば、AMAZONのALEXA(登録商標)、APPLEのSIRI(登録商標)、または、MICROSOFTのCORTANA(登録商標))はそれぞれ、それぞれの音声サービスを呼び出すために異なる起動ワードを使用することができる。複数のサービスをサポートするために、起動ワード検出器312nは、それぞれのサポートされた音声サービスごとに起動ワード検出アルゴリズムを介して受信されたオーディオを並行して実行することができる。
【0088】
発話/テキスト変換コンポーネント312oは、音声入力における発話をテキストに変換することによって処理を容易にすることができる。いくつかの実施形態において、電子機器312は、家庭と関連付けられる特定のユーザまたはユーザの特定のセットに対して訓練される音声認識ソフトウェアを含むことができる。そのような音声認識ソフトウェアは、特定の音声プロファイルに合わせて調整される音声-処理アルゴリズムを実装することができる。特定の音声プロファイルに合わせた調整は、一般に広範なベースのユーザおよびメディア再生システムを対象としない多様な要求からサンプリングする従来の音声アクティビティサービスよりも計算集約的なアルゴリズムを殆ど必要としない場合がある。
【0089】
図3Fは、本開示の態様に係るNMD320により捕捉される音声入力328の一例の概略図である。音声入力328は、起動ワード部分328aおよび音声発話部分328bを含むことができる。いくつかの実施形態において、起動ワード557aは、AMAZONのALEXA(登録商標)と関連付けられる「Alexa」などの既知の起動ワードとなり得る。しかしながら、他の実施形態では、音声入力328が起動ワードを含まなくてもよい。いくつかの実施形態において、ネットワークマイクロフォンデバイスは、起動ワード部分328aの検出時に可聴応答および/または可視応答を出力してもよい。これに加えてまたは代えて、NMBは、音声入力および/または一連の音声入力を処理した後に可聴応答および/または可視応答を出力してもよい。
【0090】
音声発話部分328bは、例えば、(第1のコマンド328cおよび第2のコマンド328eとして個別に識別される)1つ以上の口語コマンドと、(第1のキーワード328dおよび第2のキーワード328fとして個別に識別される)1つ以上の口語キーワードとを含んでもよい。一例において、第1のコマンド328cは、特定の曲、アルバム、プレイリストなどの音楽を再生するためのコマンドとなり得る。この例において、キーワードは、図1Aに示されるリビングルームおよびダイニングルームなど、音楽が再生されるようになっている1つ以上のゾーンを識別する1つ以上の単語であってもよい。いくつかの例において、音声発話部分328bは、図3Fに示されるように、ユーザが話した単語間の検出された一時停止(例えば、非発話の期間)などの他の情報を含むことができる。一時停止は、音声発話部分328b内でユーザによって話された別個のコマンド、キーワード、または、他の情報の位置を画定することができる。
【0091】
いくつかの実施形態において、メディア再生システム100は、起動ワード部557aを検出している間に再生しているオーディオコンテンツの音量を一時的に下げるように構成される。メディア再生システム100は、図3Fに示されるように、音声入力328を処理した後に音量を回復することができる。そのようなプロセスは、ダッキングと呼ぶことができ、その例は、参照によりその全体が本願に組み入れられる米国特許出願第15/438,749号に開示される。
【0092】
図4A図4Dは、様々な動作状態における対応するユーザインタフェースディスプレイを示す制御デバイス430(例えば、図1Hの制御デバイス130a、スマートフォン、タブレット、専用制御デバイス、IoTデバイス、および/または別の適切なデバイス)の概略図である。第1ユーザインタフェースディスプレイ431a(図4A)は、ディスプレイ名433a(すなわち、「ルーム」)を含む。選択されたグループ領域433bには、選択されたグループおよび/またはゾーンで再生されるオーディオコンテンツのオーディオコンテンツ情報(例えば、アーティスト名、トラック名、アルバムアート)が表示される。グループ領域433cおよび433dは、対応するグループおよび/またはゾーン名、ならびにそれぞれのグループまたはゾーンの再生キューにおいて再生または次に再生されるオーディオコンテンツ情報、オーディオコンテンツを表示する。オーディオコンテンツ領域433eは、選択されたグループおよび/またはゾーン内のオーディオコンテンツに関する情報(すなわち、選択されたグループ領域433bに示されたグループおよび/またはゾーン)を含む。下部表示領域433fは、タッチ入力を受信して、1つ以上の他のユーザインタフェースディスプレイを表示するように構成されている。例えば、ユーザが下部表示領域433fで「閲覧」を選択した場合、制御デバイス430は、複数の音楽サービス433g(例えば、スポティファイ、ラジオバイチューンイン、アップルミュージック、パンドラ、アマゾン、TV、ローカル音楽、ラインイン)を備える第2ユーザインタフェースディスプレイ431b(図4B)を出力するように構成することができ、ユーザは、このディスプレイから、1つ以上の再生デバイス(例えば、図1Aの再生デバイス110のうちの1つ)を介して再生するためのメディアコンテンツを閲覧することができ、また、再生するためのメディアコンテンツを選択することができる。あるいは、ユーザが下部表示領域433f内の「マイソノス」を選択した場合、制御デバイス430は、第3ユーザインタフェースディスプレイ431c(図4C)を出力するように構成することができる。第1メディアコンテンツ領域433hは、個々のアルバム、ステーション、またはプレイリストに対応するグラフィカル表現(例えば、アルバムアート)を含むことができる。第2メディアコンテンツ領域433iは、個々の曲、トラック、または他のメディアコンテンツに対応するグラフィカル表現(例えば、アルバムアート)を含むことができる。ユーザがグラフィカル表現433j(図4C)を選択した場合、制御デバイス430は、グラフィカル表現433jに対応するオーディオコンテンツの再生を開始し、グラフィカル表現433jの拡大版、メディアコンテンツ情報433k(例えば、トラック名、アーティスト、アルバム)、搬送制御433m(例えば、再生、巻き戻し、早送り、一時停止、音量)、ならびに現在選択されているグループおよび/またはゾーン名の表示433nを含む第4ユーザインタフェースディスプレイ431d第4ユーザインタフェースディスプレイ431dを出力するように構成されることができる。
【0093】
図5は、制御デバイス530(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)の概略図である。制御デバイス530は、トランスデューサ534、マイクロフォン535、およびカメラ536を含む。ユーザインタフェース531は、トランスポート制御領域533aと、再生ステータス領域533bと、再生ゾーン領域533cと、再生キュー領域533dと、メディアコンテンツソース領域533eとを含む。トランスポート制御領域は、例えば、音量、前へ、再生/一時停止、次へ、繰り返し、シャッフル、トラック位置、クロスフェード、イコライゼーションなどを含むメディア再生を制御するための1つ以上の制御を含む。オーディオコンテンツソース領域533eは、再生および/または再生キューへの追加のためのメディアアイテムをユーザが選択することができる、1つ以上のメディアコンテンツソースのリストを含む。
【0094】
再生ゾーン領域533bは、メディア再生システム100(図1Aおよび図1B)内の再生ゾーンの表現を含むことができる。いくつかの実施形態では、再生ゾーンのグラフィカル表現は、結合ゾーンの作成、ゾーングループの作成、ゾーングループの分離、ゾーングループの名称変更など、メディア再生システムにおける再生ゾーンを管理または構成するための追加の選択可能アイコンを表示するために選択可能であってもよい。図示の実施形態では、「グループ」アイコンが、再生ゾーンのグラフィカル表現の各々の中に設けられる。特定のゾーンのグラフィカル表現内に設けられる「グループ」アイコンは、特定のゾーンとグループ化されるべきメディア再生システム内の1つ以上の他のゾーンを選択するためのオプションを表示するために選択可能であってもよい。グループ化されると、特定のゾーンとグループ化されたゾーン内の再生デバイスは、特定のゾーン内の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成することができる。同様に、「グループ」のアイコンをゾーングループのグラフィカル表現内に設けることができる。図示の実施形態では、「グループ」のアイコンを選択可能にして、ゾーングループから除去されるゾーングループ内の1つ以上のゾーンを選択解除するオプションを表示することができる。いくつかの実施形態では、制御デバイス530は、ユーザインタフェース531を介してゾーンをグループ化およびグループ解除するための他の対話および実装を含む。特定の実施形態では、再生ゾーン領域533b内の再生ゾーンの表現は、再生ゾーンまたはゾーングループ構成が変更されるときに動的に更新させることができる。
【0095】
再生ステータス領域533cは、選択された再生ゾーンまたはゾーングループにおいて現在再生中、以前に再生、または次に再生するようにスケジュールされているオーディオコンテンツのグラフィカル表現を含む。選択された再生ゾーンまたはゾーングループは、再生ゾーン領域533bおよび/または再生キュー領域533d内など、ユーザインタフェースで視覚的に区別されてもよい。グラフィカル表現は、トラックタイトル、アーティスト名、アルバム名、アルバム年、トラック長、および、ユーザインタフェース531を介してメディア再生システム100を制御するときにユーザが知るのに有用であり得る他の関連情報を含んでもよい。
【0096】
再生キュー領域533dは、選択された再生ゾーンまたはゾーングループに関連付けられた再生キュー内のオーディオコンテンツのグラフィカル表現を含む。いくつかの実施形態では、各再生ゾーンまたはゾーングループは、再生ゾーンまたはゾーングループによる再生のための0以上のオーディオアイテムに対応する情報を含む再生キューに関連付けられてもよい。例えば、再生キュー内の各オーディオアイテムは、ユニフォームリソースアイデンティファイア(URI)、ユニフォームリソースロケータ(URL)、または、場合によっては再生デバイスによる再生のために、ローカルオーディオ・コンテンツ・ソースまたはネットワーク化されたオーディオ・コンテンツ・ソースからオーディオアイテムを発見および/または検索するために再生ゾーンまたはゾーングループ内の再生デバイスによって使用されることができる何らかの他の識別子を、備えることができる。いくつかの実施形態では、例えば、プレイリストを再生キューに追加することができ、プレイリスト内の各オーディオアイテムに対応する情報を再生キューに追加することができる。いくつかの実施形態では、再生キュー内のオーディオアイテムは、プレイリストとして保存されてもよい。特定の実施形態では、再生キューは、再生ゾーンまたはゾーングループが、再生持続時間を有する個別のオーディオアイテムではなく、そうでなければ停止するまで再生し続けることができるインターネットラジオなどのオーディオコンテンツを、連続的にストリーミング再生しているとき、空であるか、または事前設定されているが「使用されていない」場合がある。いくつかの実施形態では、再生キューは、インターネットラジオおよび/または他のストリーミングオーディオコンテンツアイテムを含むことができ、再生ゾーンまたはゾーングループがそれらのアイテムを再生しているときに「使用中」であることができる。
【0097】
再生ゾーンまたはゾーングループが「グループ化」または「グループ解除」されている場合、影響を受ける再生ゾーンまたはゾーングループに関連付けられた再生キューは、クリアまたは再関連付けされることができる。例えば、第1再生キューを含む第1再生ゾーンが第2再生キューを含む第2再生ゾーンとグループ化される場合、確立されたゾーングループは、最初は空である、第1再生キューからのオーディオアイテムを含む(第2再生ゾーンが第1再生ゾーンに追加された場合など)、第2再生キューからのオーディオアイテムを含む(第1再生ゾーンが第2再生ゾーンに追加された場合など)、または第1および第2再生キューの両方からのオーディオアイテムの組み合わせに関連付けられた再生キューを有することができる。その後、確立されたゾーングループがグループ解除された場合、結果として得られる第1再生ゾーンは、前の第1再生キューに再度関連付けされてもよく、または、確立されたゾーングループがグループ解除される前に、空であるかまたは確立されたゾーングループに関連付けられた再生キューからのオーディオアイテムを含む新たな再生キューに関連付けられてもよい。同様に、結果として得られる第2再生ゾーンは、前の第2再生キューに再関連付けられてもよく、または、空であるか、または、確立されていたゾーングループがグループ解除される前に確立されたゾーングループに関連付けられた再生キューからのオーディオアイテムを含む新たな再生キューに、関連付けられてもよい。
【0098】
図6は、メディア再生システム100(図1A図1M)のデバイス間のデータ交換を示すメッセージのフロー図である。
【0099】
ステップ650aにおいて、メディア再生システム100は、制御デバイス130aを介して、選択されたメディアコンテンツ(例えば、1つ以上の曲、アルバム、プレイリスト、Podcast、ビデオ、ステーション)の表示を受信する。選択されたメディアコンテンツは、例えば、メディア再生システムに接続された1つ以上のデバイス(例えば、図1Cのオーディオソース105)にローカルに記憶されたメディアアイテムおよび/または1つ以上のメディアサービスサーバ(図1Bのリモートコンピューティングデバイス106のうちの1つ以上)に記憶されたメディアアイテムを含むことができる。選択されたメディアコンテンツの表示の受信に応答して、制御デバイス130aは、再生デバイス110aの再生キューに選択されたメディアコンテンツを追加するためにメッセージ651aを再生デバイス110a(図1A図1C)に送信する。
【0100】
ステップ650bにおいて、再生デバイス110aは、メッセージ651aを受信し、再生のために選択されたメディアコンテンツを再生キューに追加する。
【0101】
ステップ650cにおいて、制御デバイス130aは、選択されたメディアコンテンツを再生するコマンドに対応する入力を受信する。選択されたメディアコンテンツを再生するコマンドに対応する入力を受信したことに応答して、制御デバイス130aは、再生デバイス110aに選択されたメディアコンテンツを再生させるメッセージ651bを再生デバイス110aに送信する。メッセージ651bの受信に応答して、再生デバイス110aは、選択されたメディアコンテンツを要求するメッセージ651cを第1コンピューティングデバイス106aに送信する。第1コンピューティングデバイス106aは、メッセージ651cの受信に応答して、要求されたメディアコンテンツに対応するデータ(例えば、オーディオデータ、ビデオデータ、URL、URI)を含むメッセージ651dを送信する。
【0102】
ステップ650dにおいて、再生デバイス110aは、要求されたメディアコンテンツに対応するデータを有するメッセージ651dを受信し、関連するメディアコンテンツを再生する。
【0103】
ステップ650eにおいて、再生デバイス110aは、任意選択的に、選択されたメディアコンテンツを再生することを1つ以上の他のデバイスに行わせる。一例では、再生デバイス110aは、2人以上のプレーヤの結合ゾーンのうちの1つである(図1M)。再生デバイス110aは、選択されたメディアコンテンツを受信し、メディアコンテンツの全部または一部を結合ゾーン内の他のデバイスに送信することができる。別の例では、再生デバイス110aは、グループのコーディネータであり、グループ内の1つ以上の他のデバイスからタイミング情報を送受信するように構成される。グループ内の他の1つ以上のデバイスは、第1コンピューティングデバイス106aから選択されたメディアコンテンツを受信し、再生デバイス110aからのメッセージに応答して選択されたメディアコンテンツの再生を開始することができ、それにより、グループ内のすべてのデバイスが、選択されたメディアコンテンツを同期して再生する。
【0104】
IV.無線電力伝送器及び関連するシステム及び方法
無線電力を受信することができるオーディオ再生デバイスは、従来の有線デバイスを超える幾つかの明確な利点を与える。例えば、見苦しい電源コードを壁又は家具の下に通すことによって隠す必要はない。無線電力伝送はまた、ユーザが、電源コードを切断又は再ルーティングする必要なく、家庭又は部屋の周りでデバイスをより容易に再配置できるようにし得る。この機能を可能にするために、内部に無線電力受信器を有するオーディオ再生デバイスの近傍に1つ以上の無線電力伝送デバイスを設けることができる。そのような伝送デバイスは、別の再生デバイス(例えば、サウンドバー、サブウーファ、又は有線電源接続を有する任意の再生デバイス)又は非再生デバイス(例えば、それ自体がオーディオ出力を駆動することなく再生デバイスに無線電力を供給するパワーハブ)を含むことができる。幾つかの例では、1つ以上の再生デバイスは、無線電力受信器及び無線電力伝送器の両方を含むことができ、これらのデバイスはいずれかの構成で使用することができ、又は幾つかの例では両方の構成で同時に使用することができる(例えば、デバイスが外部の伝送デバイスから無線電力を受信し、外部の受信デバイスに無線電力を伝送する「リレー」として)。場合によっては、複数のそのような再生デバイスは、メッシュ構成で互いに無線電力を伝送することができ、特定のデバイス間伝送は、所望の電力レベル、デバイス性能、及びユーザ体験を提供するように選択される。
【0105】
本明細書で使用される場合、「無線電力伝送器」又は「伝送デバイス」は、適切な受信デバイスによって受信及び回復され得る無線電力を伝送することができる任意のデバイス(又はデバイスのコンポーネント)を含む。同様に、「無線電力受信器」又は「受信デバイス」は、(例えば、再生デバイスの少なくとも1つの増幅器に電力を供給するために)遠隔伝送デバイスから無線電力を受信し、その電力を利用して受信デバイスの1つ以上のコンポーネントを動作させることができる任意のデバイス(又はデバイスのコンポーネント)を含む。様々な例において、単一の再生デバイス(又は他のデバイス)は、無線電力伝送器及び無線電力受信器の両方であってもよく、他の例では、特定のデバイスは、伝送デバイスのみ又は受信デバイスのみであってもよい。
【0106】
本明細書で開示される様々な例では、そのような無線電力伝送は、中距離又は長距離無線電力伝送を含むことができる。本明細書で使用する場合、中距離及び長距離の無線電力伝送は、約10cmを超える、又は幾つかの例では約50cmを超える、又は約1mを超える距離にわたる無線電力伝送を含む。例えば、場合によっては、無線電力伝送器と無線電力受信デバイスとは、無線電力伝送中に少なくとも約10cm、少なくとも約50cm、又は少なくとも約1mだけ互いに分離することができる。
【0107】
本明細書の他の箇所で述べたように、そのような中距離又は長距離無線電力伝送技術は、放射技術(例えば、レーザ、電波、マイクロ波、又は伝送デバイスから受信デバイスに向かう電磁放射の他のそのような伝播)を含む。様々な例において、そのような場合の無線電力受信器は、光電池、ダイオード、アンテナ(例えば、レクテナ)、又は電磁放射を電気エネルギーに変換することができる他の適切なハードウェアを含むことができる。同様に、そのような場合の無線電力伝送器としては、レーザ、マイクロ波源、アンテナ(例えば、指向性アンテナ、フェーズドアレイアンテナなど)、又は他の適切な電磁放射源などの光源を挙げることができる。
【0108】
それに加えて又は代えて、そのような中距離又は長距離無線電力伝送は、電磁結合(例えば、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、共振容量結合、磁気力学結合など)などの非放射伝送を含むことができる。そのような場合、無線電力伝送器と無線電力受信器の両方は、導電性コイル(例えば、誘導結合の場合)、電極(例えば、容量結合の場合)、又は磁石を担持する回転電機子(例えば、磁気力学的結合の場合)を含むことができる。
【0109】
a.適切な無線電力伝送デバイスコンポーネント
図7は、無線電力伝送(WPT)デバイス700の概略ブロック図である。幾つかの例では、デバイス700は、再生デバイス(例えば、図1Cの再生デバイス110a)、NMD(例えば、図1FのNMD120a)、又は他の適切なデバイスに結合、統合、又は含まれ得る。
【0110】
図7を参照すると、WPTデバイス700は、1つ以上のプロセッサ702、ネットワークインタフェース704、及びメモリ706を含む。これらは、図1C及び図1Fに関して前述したプロセッサ112a、ネットワークインタフェース112d、及びメモリ112bと同様であるか、同一であるか、それらを含むことができる。様々な例において、無線電力伝送デバイス700は、本明細書で前述した再生デバイス110a又はNMD120aの特徴のいずれか又は全てを含むことができる。幾つかの例では、ネットワークインタフェース704は、少なくとも1つのWIFIネットワーク及び/又は少なくとも1つのBLUETOOTH(登録商標)ネットワークを介して通信するように構成された1つ以上のトランシーバを含むことができる。
【0111】
WPTデバイス700は、任意選択的に、AC電力ポート又はUSBポートなどの有線電力710(例えば、USB TYPE-Aポート、USB TYPE-Bポート、USB TYPE-Cポートなど)に(例えば、110V/220V壁電力、USB-C充電器などを介して)電気的に結合されるように構成された有線電力入力ポート708を含む。電力入力ポート708は、(例えば、交流(AC)電力を受信するために)家庭用電源コンセントに直接(例えば、ケーブルを介して)又は電源アダプタ(例えば、家庭用コンセントからの交流電力を直流電力に変換するデバイス)を介して間接的に結合することができる。幾つかの例では、有線電力入力ポート708は省略され、WPTデバイス700は、外部伝送デバイスから無線で受信した電力及び/又はエネルギーハーベスタ716を介して生成されたエネルギーのみに基づいて動作する。
【0112】
WPTデバイス700は、充電式バッテリ、キャパシタ、スーパーキャパシタ、又はエネルギーを貯蔵することができる任意の他の適切なコンポーネントの形態をとることができるエネルギー貯蔵コンポーネント712を更に含む。エネルギー貯蔵コンポーネント712は、エネルギーを貯蔵し、デバイス(例えば、再生デバイスの1つ以上の増幅器に電力を供給する)の動作を容易にするように構成することができる。これに関して、エネルギー貯蔵コンポーネント712は、リチウムイオン(Li-ion)、ニッケル水素(NiMH)、ニッケルカドミウム(NiCd)などのバッテリの再充電を容易にする化学的性質を有するバッテリとすることができる。バッテリは、プロセッサ702及びWPTデバイス700の他のコンポーネントが、バッテリを再充電する必要なしに、バッテリ電源のみで長時間動作することができるようなサイズにすることができる。例えば、バッテリは、バッテリ電源のみで少なくとも4時間オーディオの連続再生を容易にする20ワット時(Wh)の容量を有することができる。バッテリは、デバイス700内の1つ以上の他のコンポーネント(例えば、有線電力入力ポート708、無線電力受信器720、エネルギーハーベスタ716など)からの電力を使用して充電することができる。
【0113】
前述のように、幾つかの例では、無線電力デバイス700は、オーディオ再生コンポーネント714(例えば、1つ以上のトランスデューサ、オーディオ処理回路、マイクロフォン、オーディオ処理回路など)を含むことができ、したがって、WPTデバイス700は、本明細書の他の箇所に記載されているように、オーディオ再生デバイス又はネットワークマイクロフォンデバイスを含むか、それらの一部とすることができる。様々な例において、そのようなオーディオ再生デバイスは、サウンドバー、サブウーファ、ヘッドフォンデバイス、ヒアラブルデバイス、ポータブルオーディオ再生デバイス、アーキテクチャ再生デバイス、又はビデオ再生デバイスであってもよい。
【0114】
WPTデバイス700は、任意選択的に、1つ以上のエネルギーハーベスタ716を含む。エネルギーハーベスタ716は、環境内のエネルギー源(例えば、太陽エネルギー、熱エネルギー、風エネルギー、塩分勾配、運動エネルギー、音エネルギーなど)から電力を導出するように構成されたデバイスを含むことができる。例えば、エネルギーハーベスタ716は、受光した光を電圧に変換するように構成された1つ以上の光起電力セルを含むことができる。様々なエネルギーハーベスタ716のいずれかが、WPTデバイス700に含まれてもよい。そのようなエネルギーハーベスタの例としては、光電池、熱電発電機、マイクロ風力タービン、圧電結晶、電気音響変換器、及び運動エネルギーハーベスタが挙げられる。
【0115】
WPTデバイスは、無線電力伝送器718と、無線電力受信器720と、電力回路722とを更に含む。動作中、WPTデバイス700は、受信器720を介して外部伝送デバイスから無線電力を受信することができ、伝送器720を介して外部受信デバイスに無線電力を伝送することができ、電力回路722は、これらの動作に関連する機能の一部又は全てを制御する。
【0116】
無線電力伝送器718は、外部の無線電力受信デバイスに無線電力を伝送することができる任意のコンポーネント又はコンポーネントの組み合わせを含むことができる。そのような無線電力伝送は、例えば、伝送器と受信器とが約10cmを超える、又は幾つかの例では約50cmを超える、又は約1mを超える距離だけ互いに分離された有効電力伝送を提供するように構成された中距離又は長距離無線電力伝送を含むことができる。様々な例において、無線電力伝送器718は、レーザ、電波、マイクロ波、又は伝送デバイスから受信デバイスに向かう電磁放射の伝播を含む他のそのような技術を使用するなどの放射技術を介して電力を伝送することができる。様々な実施形態において、そのような電磁放射は、指向性(例えば、1つ以上の受信デバイスに向けられる)又は全方向性(例えば、無線電力伝送器718から実質的に全方向に放射する)であり得る。様々な例において、そのような場合の無線電力伝送器718は、レーザ、マイクロ波源、アンテナ(例えば、指向性アンテナ、フェーズドアレイアンテナなど)、又は任意の他の電磁放射源などの光源を含むことができる。場合によっては、無線電力伝送器718は、無線電力を誘導、集束、又は操縦するように構成された1つ以上のステアリングコンポーネントを含むことができる。そのようなステアリングコンポーネントは、例えば、1つ以上のレンズ、ミラー、指向性アンテナ、又は他の適切なコンポーネントを含むことができる。
【0117】
それに加えて又は代えて、無線電力伝送器718は、電磁結合(例えば、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、共振容量結合、磁気力学結合など)などの非放射技術を使用して無線電力を伝送するように構成することができる。そのような場合、無線電力伝送器718は、導電性コイル(例えば、誘導結合の場合)、電極(例えば、容量結合の場合)、磁石を担持する回転アーマチュア(例えば、磁気力学的結合の場合)、又は電磁結合を介して無線で電力を受信することができる任意の他の適切な構造を含むことができる。
【0118】
無線電力受信器720は、外部無線伝送デバイスから無線で(例えば、インダクタンス、共振、放射などを介して)電力を受信するように構成された任意のコンポーネント又は構造を含むことができる。前述のように、そのような無線電力伝送は、例えば、約10cmを超える、又は幾つかの例では約50cmを超える、又は約1mを超える距離だけ互いに分離された伝送器及び受信器を用いて効果的な電力伝送を提供するように構成された中距離又は長距離無線電力伝送を含むことができる。様々な例において、無線電力受信器720は、レーザ、電波、マイクロ波、又は伝送デバイスから受信デバイスに向かう電磁放射の伝播を含む他のそのような技術などの放射技術を介して電力を受信することができる。そのような場合の無線電力受信器720は、ダイオード、光電池、アンテナ(例えば、レクテナ)、又は電磁放射を電気エネルギーに変換することができる他の適切なハードウェアなどの光受信器を含むことができる。
【0119】
それに加えて又は代えて、無線電力受信器720は、電磁結合(例えば、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、共振容量結合、磁気力学結合など)などの非放射技術を使用して無線電力を受信するように構成することができる。そのような場合、無線電力受信器720は、導電性コイル(例えば、誘導結合の場合)、電極(例えば、容量結合の場合)、磁石を担持する回転電機子(例えば、磁気力学的結合の場合)、又は電磁結合を介して無線で電力を受信することができる任意の他の適切な構造を含むことができる。
【0120】
引き続き図7を参照すると、WPTデバイス700は、エネルギー貯蔵コンポーネント712、有線電力入力708、及び/又は無線電力受信器720から電力を受け取り、そこから得られた電力を使用して、ソースオーディオに基づくオーディオ出力で増幅器及び/又は電気音響トランスデューサを駆動するように構成された電力回路722を含むことができる。電力回路722は、例えば、以下のうちの1つ以上を含む様々な電力関連タスクのいずれかを実行するように構成することができる。(1)電力変換(例えば、AC-AC変換、AC-DC変換、DC-AC変換、及び/又はDC-DC変換);(2)電力調整;(3)バッテリ充電;及び/又は(4)電力監視(例えば、バッテリ監視)。電力回路722に統合することができる電気部品の例は、変圧器、整流器、インバータ、コンバータ、レギュレータ、バッテリ充電器、及び/又は電力管理集積回路(PMIC)を含む。幾つかの例では、そのような電力回路722は、無線電力伝送器718及び無線電力受信器720のいずれか又は両方に統合することができる。
【0121】
幾つかの例では、電力回路722は、バッテリの状態の監視を容易にするバッテリ回路を含むことができる。これらの例では、バッテリ回路は、以下のバッテリ状態:充電状態(SoC)、温度、寿命、及び/又は内部インピーダンスのうちの1つ以上に関する情報を含むバッテリ状態情報を識別することができる。バッテリ回路は、バッテリ状態情報を例えばプロセッサ702に通信することができる。
【0122】
電力回路722は、可変量の電圧(例えば、バッテリからの可変電圧、エネルギーハーベスタからの可変電圧など)を安定したDC電圧に変換することを容易にする調整回路を含むことができる。例えば、調整回路は、バック、ブースト、バックブースト、フライバック、共振などのスイッチングレギュレータ回路を含むことができる。調整回路は、低ドロップアウト(LDO)レギュレータなどの1つ以上の線形電圧レギュレータを含むことができる。調整回路は、1つ以上の固定DC電圧(例えば、±5V、±12V)又はAC電圧を出力するように構成することができる。
【0123】
b.無線電力グループの例
図8は、電力及び/又はデータを互いに転送することができる複数のWPTデバイスを含む電力グループ間の相互作用を示す。図8に示す例では、グループは、電力グループコーディネータ800と、第1及び第2の電力グループメンバ850a及び850bとを含む。電力グループコーディネータ800並びに電力グループメンバ850a及び850bのそれぞれは、図7のWPTデバイス700に関して前述したコンポーネントの一部又は全部を含むことができる。幾つかの例では、これらのデバイスの一部又は全部は、オーディオ再生デバイスを含むか、又はオーディオ再生デバイスであり得る。図示されたグループは3つのデバイスを含むが、様々な例では、1つ、2つ、4つ、5つ、又はそれ以上の電力グループメンバ(図示せず)が存在してもよい。
【0124】
本明細書で使用される場合、「電力グループ」は、それらの間で電力を無線で伝送するように構成された2つ以上のデバイスを含むことができる。図示の例では、コーディネータ800は、第1の電力グループメンバ850a及び第2の電力グループメンバ850bのそれぞれに(例えば、無線電力伝送器718を介して)無線電力を送電する。また、第1のグループ要素850aは、第2の電力グループメンバ850bに無線電力を伝送する。代替の例では、電力グループコーディネータ800は、無線電力グループの全要素よりも少ない要素へ無線電力を伝送することができ、グループの各デバイスがグループの少なくとも1つの他のデバイスとの間で無線電力を受信又は伝送するように、1つ以上のグループ要素850が他のグループ要素850へ電力を伝送する。
【0125】
図示の例では、電力グループコーディネータ800は、無線電力受信器720を含まず、有線電力710に接続される。しかしながら、他の例では、電力グループコーディネータ800は、有線電力710への接続を有さず、無線電力伝送及び/又はエネルギーハーベスティングによってのみ電力供給されてもよい。幾つかの例では、電力グループメンバ850のうちの1つ以上は、他のグループ要素から無線電力を受信する代わりに、又はそれに加えて、有線電力に接続されてもよい。
【0126】
本明細書で使用する場合、「電力グループコーディネータ」は、1つ以上の電力グループメンバへ、それらの間の無線電力伝送を開始、停止、又は変調する命令を伝送するように構成された無線電力伝送器を含むことができる。例えば、電力グループコーディネータは、第1の電力グループメンバ850aに、第2の電力グループメンバ850bへの無線電力伝送を開始させてもよい。本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、幾つかの例では、無線電力伝送は、幾つかのパラメータ(例えば、デバイスのバッテリレベル、デバイスで受信されるレベル又は比率又は無線電力、オーディオ再生レベルなど)に基づいて開始、停止、又は修正することができる。幾つかの例では、そのようなパラメータは、電力グループコーディネータ800によって決定されるか、又はそれに伝送されてもよく、次いでグループ内の無線電力伝送に対する任意の適切な修正を決定することができ、それに応じてグループ要素に命令を伝送することができる。
【0127】
少なくとも幾つかの例では、電力コーディネータが存在しなくてもよい。そのような場合、各無線電力伝送器は、任意の外部伝送デバイス又は受信デバイスから無線電力を伝送又は受信するかどうか、どのように、及びいつ伝送又は受信するかを独立して決定することができる。
【0128】
前述したように、幾つかの例では、同期オーディオ再生のために複数のオーディオ再生デバイスを一緒にグループ化することができる(例えば、結合ゾーンとして)。そのような場合、再生デバイスのうちの1つは、グループのコーディネータであってもよく、グループ内の1つ以上の他のデバイスからタイミング情報を送受信してもよい。様々な例において、パワーグループは、オーディオ再生グループと同一であってもよい。或いは、パワーグループは、任意のオーディオ再生グループと少なくとも部分的に異なっていてもよい。少なくとも幾つかの例では、電力グループコーディネータ800は、オーディオ再生グループコーディネータとしても機能することができる。そのような場合、電力グループコーディネータ800は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、無線ネットワークを介して、及び/又は無線電力信号に組み込まれたデータを介して、グループ要素へタイミングデータ又は他の情報を伝送することができる。或いは、電力グループコーディネータ800とオーディオ再生グループコーディネータは異なるデバイスであってもよい。更に他の例では、パワーグループは、オーディオ再生グループ化が行われることなく形成されてもよく、その場合、オーディオ再生グループコーディネータは存在しなくてもよい。
【0129】
V.無線電力伝送シナリオの例
図9A図9Xは、無線電力伝送器及び関連する方法を使用することができる様々な例示的なシナリオを示す。本明細書に記載のシナリオは例示的なものにすぎず、当業者であれば分かるように、無線電力伝送をオーディオ再生及び他の用途に有用に用いることができる無数の変形例がある。これらの例は、様々な異なる配置でグループ要素間で無線電力が伝送される電力グループ間の相互作用を示している。様々な例では、電力グループ内の無線電力伝送の特定の構成は、事前に決定することができ、又は貯蔵されたエネルギーレベル、デバイスの一部又は全部、デバイスの一部又は全部の電力消費率、デバイスの一部又は全部での無線電力受信率、デバイスの一部又は全部の相対位置、ユーザの有無などの使用パラメータ、又は電力貯蔵、電力伝送、もしくは電力消費に関連する任意の他のパラメータなどの関連パラメータに少なくとも部分的に基づいて動的に選択又は決定することができる。
【0130】
図9Aにおいて、第1のWPTデバイス901は、第2及び第3のWPTデバイス903及び905に無線電力を伝送する。例えば、第1のWPTデバイス901は、有線電力入力を有するサウンドバー又は他のそのようなオーディオ再生デバイスとすることができる。任意選択的に、第1のWPTデバイス901は、テレビなどのビデオ再生デバイス907に統合されるか、又は通信可能に結合される(例えば、有線又は無線接続を介して)。第2及び第3のWPTデバイス903及び905は、サラウンドサウンドオーディオ(例えば、第2のWPTデバイス903は左後部サラウンドであってもよく、第3のWPTデバイス905は右後部サラウンドであってもよい)を提供するように構成されたオーディオ再生デバイスであってもよい。
【0131】
図9Aに示すシナリオでは、第1のWPTデバイス901は、第2及び第3のWPTデバイス903,905のそれぞれに無線電力を伝送する。図9Bに示すシナリオでは、第1のWPTデバイス901は第1のWPTデバイス903にのみ無線電力を伝送し、第1のWPTデバイスは第2のWPTデバイス905に無線電力を伝送する。この構成では、第1のWPTデバイス903は、第1のWPTデバイス901から無線電力を受け取り、第3のWPTデバイス905に無線電力を伝送する「リレー」として機能する。
【0132】
図9Cに示すシナリオでは、ユーザは、第1のWPTデバイス901と第2のWPTデバイス903との間の伝送路に移動している。ユーザの位置が第1のWPTデバイス901と第2のWPTデバイス903との間の無線電力伝送を遮断する可能性があるため、第2のWPTデバイス903で受信される無線電力の比率が低下する可能性がある。第1のWPTデバイス903に電力を供給し続けるために、第1のWPTデバイス901は代わりに無線電力を第3のWPTデバイス905に伝送してもよく、第3のWPTデバイスは次に無線電力を第2のWPT903に伝送する。
【0133】
幾つかの例では、この移行は、第2のWPT903で受信された無線電力の比率又はレベルが所定の閾値を下回ったという判定に基づいて行うことができる。それに加えて又は代えて、追加のセンサを使用して、第1のWPTデバイス901と第2のWPTデバイス903との間の視線を遮るユーザ(又は他の物体)の存在を検出することができる。
【0134】
図9Dは、第1のWPT901が映像表示デバイス907に無線電力も供給する別の構成を示す。そのような無線電力伝送は、映像表示デバイス907に提供される任意の有線電力の代わりに、又はそれに加えて行うことができる。
【0135】
図9Eでは、別のWPTデバイス909(例えば、自身の有線電源を有するオーディオ再生デバイス)が第2のWPTデバイス903に無線電力を別々に供給する一方で、第1のWPTデバイス901は第3のWPT905に無線電力を供給する。幾つかの例では、WPTデバイス911は、有線電力入力を有するサブウーファ又は他のオーディオ再生デバイスとすることができる。
【0136】
図9Fに示すシナリオでは、ユーザは、WPTデバイス909と第2のWPT903との間の視線へと移動している。これに応じて、無線電力伝送の構成を修正することができる。例えば、第1のWPTデバイス901は、代わりに第2のWPT903に無線電力を伝送してもよく、一方、WPTデバイス909は、第3のWPTデバイス905に無線電力を伝送する。
【0137】
図9Gは、第2及び第3のWPTデバイス903及び905がWPTデバイス909のみによって給電され、第1のWPT901から無線電力が伝送されない構成を示す。図9Hは、第2及び第3のWPTデバイス903及び905がWPT909から更に離れて第1のWPT901に近づくシナリオを示す。これに応じて、第1のWPT901は、第2及び第3のWPTデバイス903,905への無線電力伝送を開始してもよく、WPTデバイス909は無線電力伝送を停止してもよい。例えば、特定のデバイスで受信された無線電力のレベルが低下すると、システムは、異なるデバイスがそれらのデバイスに無線電力を伝送し始めるように伝送を再構成することができる。
【0138】
図9I図9Kは、第1の、第2の、及び第3のWPTデバイス901,903、及び905が2つの追加のWPTデバイス911及び913によって接合される構成を示す。これらの追加のWPTデバイス911及び913は、例えば、前方左及び前方右サラウンド再生デバイスとすることができる。図9Iに示す例では、第1のWPTデバイス901は、無線電力を4つのWPTデバイス903,905,911及び913の全てに伝送する。図9Jに示す例では、第1のWPTデバイス901は第1及び第2のWPTデバイス903及び905に無線電力を伝送するが、追加のWPTデバイス911及び913は他のデバイスから無線電力を受信しない。少なくとも幾つかの場合において、デバイス911及び913は、有線接続を介して給電され、任意選択的に、外部伝送デバイスから無線電力を受信することができないオーディオ再生デバイスであってもよい。図9Kに示す例では、WPTデバイス911及び913は、それぞれ第1及び第2のWPTデバイス903及び905に無線電力を伝送する。
【0139】
ここで図9Lを参照すると、追加のWPT909(例えば、任意選択的に有線電源接続を有するサブウーファ又は他の再生デバイス)は、第1及び第2のWPTデバイス903及び905に無線電力を伝送し、第1のWPTデバイス901は、WPTデバイス911及び913に無線電力を伝送する。図9Mは、追加のWPTデバイス909が無線電力をWPTデバイス903及び911に伝送し、第1のWPT901が無線電力をWPTデバイス905及び913に伝送することを除いて、同様の構成を示す。図9Nでは、追加のWPTデバイス909はWPTデバイス903,905、911に無線電力を伝送し、第1のWPTデバイス901はWPT913のみに無線電力を伝送する。この移行は、ユーザがWPTデバイス909とWPTデバイス913との間の視線を遮るように移動する結果として、又は他のパラメータに基づいて行うことができる。
【0140】
図9Oに示される配置では、第2及び第3のWPTデバイス903及び905は有線電力に接続され、一方、WPTデバイス909はWPTデバイス911に無線電力を供給し、第1のWPTデバイス901はWPTデバイス913に無線電力を供給する。図9Pは、WPTデバイス909が無線電力を伝送も受信もせず、第2のWPTデバイス903(有線電力入力に接続される)がWPTデバイス911に無線で電力を供給することを除いて、同様の配置を示す。幾つかの例では、システムは、ユーザがWPTデバイス909をWPTデバイス911から遠い新しい位置に移動させると、図9Oの配置から図9Pの配置に移行することができる。
【0141】
図9Qは、WPTデバイス909(サブウーファ又は有線接続を有する他のデバイスであり得る)がWPTデバイス903及び911に無線で電力を供給することを除いて同様の構成を示し、一方、WPTデバイス905及び913はそれぞれ独自の有線電力接続を有する。図9Rに示す配置では、WPTデバイス909は、WPTデバイス903及び911から更に移動し(或いは、WPTデバイス909を完全に除去することによって、又はWPTデバイス909が電力を失うことによって)、これに応じて、電力グループは、第3のWPTデバイス905から第2のWPTデバイス903に無線電力を伝送し、第1のWPTデバイス901からWPTデバイス911に無線電力を伝送することによって適応することができる。
【0142】
図9Sに示す構成では、WPTデバイス909及び915はそれぞれ、有線電力接続を有するオーディオ再生デバイス(例えば、サブウーファ)の形態をとることができる。これらのデバイスは、それぞれ第2及び第3のWPTデバイス903及び905に無線電力を供給し、一方、第1のWPTデバイス901は、WPTデバイス911及び913に無線電力を供給する。図9Tに示す代替状態では、WPTデバイス909及び915はそれぞれ2つのWPTデバイスに電力を供給し、無線電力は第1のWPTデバイス901から伝送されない。この(図9Sの配置から図9Tの配置への)移行は、例えば、WPTデバイス911及び913をそれぞれのWPTデバイス909及び915に近づけることに基づいて、又は第1のWPTデバイス901の電力レベル又は他の状態の変化によって行うことができる。
【0143】
図9U及び図9Vに示される例では、第1の再生デバイス901(例えば、有線電力接続を有するサウンドバー)は、有線電力接続を有さないWPTデバイス917に置き換えられる。図9Uに示すように、WPTデバイス909(例えば、有線電力接続を有するサブウーファ)は、WPTデバイス903,905,911、917のそれぞれに電力を供給することができる。しかしながら、ユーザがWPTデバイス909とWPTデバイス913との間の視線を遮っているため、電力はWPTデバイス913に伝送されない。図9Vでは、第3のWPTデバイス905は、例えば、WPTデバイス913がバッテリレベルが少ない、受信器の電力を停止した、又は他のそのような表示に応じて、無線電力をWPTデバイス913に伝送する。
【0144】
図9W及び図9Xは、WPTハブデバイス919が第2及び第3のWPTデバイス903及び905に無線電力を供給する例を示す。幾つかの例では、WPTハブデバイス919は、オーディオ再生機能を有さないが、有線電力入力を有し、無線電力を1つ以上の外部受信デバイスに伝送するように構成されたスタンドアロンデバイスとすることができる。幾つかの例では、WPTハブデバイス919は、構造(例えば、天井に取り付けられ、壁に取り付けられ、テレビ台などの家具に組み込まれる)に統合されるように構成されたアーキテクチャ特徴とすることができる。幾つかの例では、WPTハブデバイス919は、外部WPTデバイスに電力を供給することができ、少なくとも第1のWPT901と通信することもできる。図示の例では、第1のWPT901は、WPTハブデバイス919にデータを伝送し、WPTハブデバイスは、第2及び第3のWPTデバイス903及び905に無線電力を供給する。図9Xに示す例では、WPTハブデバイス919は、1つ以上の外部デバイス(例えば、1つ以上のリモートコンピューティングデバイス、他のローカルデバイスなどである。)からデータを受信し、任意選択的に、第1のWPT901及び/又は任意の他のデバイスにデータを伝送してもよい。場合によっては、受信したデータに基づいて、WPTハブデバイス919は、近くの受信デバイスへの無線電力の伝送を開始、停止、又は修正することができる。
【0145】
VI.無線電力伝送デバイスを管理する例示的な方法
図10図19は、無線電力伝送器及び/又は無線電力受信デバイスが組み込まれたオーディオ再生デバイスなどの無線電力伝送(WPT)デバイスを管理するための例示的な方法を示す。本明細書に記載の方法は、図7のWPTデバイス700、図8の電力グループコーディネータ800もしくはパワーグループメンバ850a~b、図1AのNMD103a、又は図2Aの再生デバイス120などの再生デバイスなどのデバイスによって実行することができる。様々な例において、図示されたブロックは、本明細書に示され説明された順序以外の順序で修正、結合、細分化、又は実行されてもよい。
【0146】
a.送達される無線電力に基づく無線電力伝送の変調
いくつかの場合では、1つ以上の外部受信デバイスによって受信された無線電力の比率、レベル、又は量に基づいて無線電力の伝送を修正することが有用であり得る。例示的な方法1000は、ブロック1002において、伝送デバイスから1つ以上の外部デバイスに無線電力を伝送することから始まる。伝送デバイスは、例えば、無線電力伝送器が組み込まれたオーディオ再生デバイスとすることができ、および/または外部デバイスは、無線電力受信器が組み込まれたオーディオ再生デバイスとすることができる。幾つかの例では、1つ以上の外部デバイスは、伝送デバイスから少なくとも約10cm、約50cm、又は約1m離間している。
【0147】
ブロック1004において、伝送デバイスは、1つ以上の外部デバイスに対応する電力受信パラメータを受信する。様々な例において、電力受信パラメータは、外部デバイスによって受信された電力の表示を含むことができる。表示は、受信した無線電力の比率、受信した無線電力の総量、又は無線電力が現在(又は最近)外部デバイスによって受信されているか否かのバイナリインジケータとすることができる。幾つかの例では、電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスのエネルギー貯蔵レベル表示(例えば、バッテリレベル)を含む。
【0148】
方法1000はブロック1006に進み、電力受信パラメータに少なくとも部分的に基づいて無線電力伝送を修正する。例えば、無線電力伝送を修正することは、ある期間にわたって無線電力の伝送を一時的に中断し、その期間の後に無線電力の伝送を再開することを含むことができる。このような一時的な中断は、例えば、ユーザがデバイス間の無線電力伝送の経路を一時的に遮断している場合に有用であり得る。
【0149】
それに加えて又は代えて、無線電力伝送を修正することは、無線電力の指向性出力を修正すること(例えば、調整可能なレンズ、ミラー、アンテナなどを使用する)を含むことができる。いくつかの場合では、外部デバイスから受信した無線電力に関してリアルタイム又はほぼリアルタイムのフィードバックを提供することができ、このフィードバックを使用して、外部デバイスが無線電力出力を介して十分な電力を受信するようにするべく、無線電力の方向出力を操作又は変更することができる。
【0150】
幾つかの例では、無線電力伝送を修正することは、第1の外部デバイスとは異なる1つ以上の第2の外部デバイスに無線電力を伝送することを含む。例えば、第1のデバイスが伝送デバイスからの無線電力の受信を停止した場合、伝送デバイスは、代わりに、第2の外部デバイスに無線電力を供給してもよい。任意選択的に、第2の外部デバイスは、第1の外部デバイス(例えば、「リレー」構成では、)に無線電力を供給するように構成されてもよい。少なくとも幾つかの例では、無線電力伝送を修正することは、無線電力の伝送を完全に停止することを含む。
【0151】
b.無線電力受信デバイスの配置のためのガイダンス
いくつかの場合では、無線電力伝送器及び受信デバイスの相対的な位置決めに関してユーザを案内することが有用であり得る。例示的な方法1100は、ブロック1102において、無線電力受信デバイスの配置を容易にするための命令を出力することから始まる。所与の無線電力伝送デバイス及び無線電力受信デバイスについて、特定の相対位置は、無線電力伝送を受信するようにより有利に適合され得る。したがって、意図された無線電力受信デバイスが配置されるべき場所に関するガイダンス(例えば、伝送デバイスからの出力の形態を成す)を提供することが有用であり得る。
【0152】
様々な例では、ガイダンスは、環境内の適切な配置位置の視覚的又は聴覚的表現の形態をとることができる。例えば、命令又はガイダンスは、1つ以上の第2のデバイスの配置に関するリアルタイム又はほぼリアルタイムのオーディオフィードバックなどの可聴出力を含むことができる。それに加えて又は代えて、ガイダンスは、光学的投射などの1つ以上の位置決めガイドを含むことができる。一例として、光学パターンは、ユーザが見るために視覚的に示された所望の位置(例えば、伝送デバイスからの視線が明確なもの)を有する環境に投影することができる。幾つかの例では、そのようなガイダンスは、環境内の受信デバイスの望ましい配置位置を示す拡張現実視覚化(例えば、制御デバイスを介して表示される)として提示することができる。いくつかの場合では、例えば制御デバイス又は他の適切な撮像デバイスに結合されたカメラを使用して環境をスキャンすることによって、望ましい配置位置を決定することができる。環境に関する画像、ビデオ、又は他のデータを分析して、伝送デバイス及び受信デバイスの望ましい相対位置を決定することができる。
【0153】
少なくとも幾つかの例では、命令は、無線電力(例えば、無線電力伝送器から、)を受け取るのに適した1つ以上の第2のデバイスの位置を示すことができる。様々な例では、命令は、伝送デバイスから少なくとも約10cm、少なくとも約50cm、又は少なくとも約1m離れた位置を示すことができる。
【0154】
そのような示された配置位置は、予想された又は決定された無線電力伝送パラメータに全体的又は部分的に依存することができるが、幾つかの例では、命令は、1つ以上の位置における1つ以上の第2のデバイスの予想音響性能に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の第2のデバイスの1つ以上の位置を示す。例えば、受信デバイスが所与の位置で音響的に特に良好に機能することができる場合、その位置は、それが無線給電のための最適な位置ではない場合でも好ましい場合がある。これは、改善された音響性能が、そのデバイスの電力消費を低減することができ、デバイスを音響的に有益な位置に配置することによってデバイス動作時間の全体的な最適化をもたらすからである。
【0155】
方法1100は、ブロック1104で、無線電力を受信デバイスに伝送することを続ける。幾つかの例では、伝送デバイスは、受信デバイスの許容可能な配置を示す電力受信パラメータを受信することができる。それに加えて又は代えて、本方法は、1つ以上の受信デバイスの配置が成功したことを示すインジケータをユーザに出力するステップを更に含むことができる。様々な例において、インジケータは、(i)光、(ii)音、又は(iii)制御デバイスを介して出力される通知のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0156】
c.受信した無線電力に基づくデバイス動作の調整
本明細書の他の箇所で述べたように、いくつかの場合では、無線受信デバイスで受信される電力は、時間とともに変化し得る。したがって、受信した無線電力に基づいて受信デバイスの動作を修正することが有用であり得る。例示的な方法1200は、ブロック1202において、外部伝送デバイスから無線電力を受信することから始まる。ブロック1204において、デバイスは、無線電力を外部受信デバイスに伝送する。いくつかの場合では、外部伝送デバイス及び外部受信デバイスは、デバイスが1つのデバイスから無線電力を受信し、別のデバイスに無線電力を供給することによってリレーとして機能するように、区別することができる。
【0157】
方法1200はブロック1206に進み、外部伝送デバイスから受信した無線電力の変化を検出した後、外部受信デバイスへの無線電力の伝送を修正する。例えば、無線電力レベルが低下した場合(例えば、受信される電力の比率が低減される)、外部受信デバイスに伝送される無線電力を修正することができる。様々な例において、そのような修正は、無線電力伝送を停止もしくは一時停止すること、および/または比率もしくは無線電力伝送を低減することを含むことができる。それに加えて又は代えて、無線電力伝送を修正することは、第2の異なる外部受信デバイスへと無線電力伝送を変向させることを含むことができる。
【0158】
幾つかの例では、デバイスは第1のオーディオ再生デバイスであり、外部伝送デバイスは第2のオーディオ再生デバイスであり、第1及び第2のオーディオ再生デバイスは、オーディオを同期して再生するように構成される(例えば、第1及び第2のオーディオ再生デバイスは、オーディオ再生のためにともにグループ化される)。幾つかの例では、外部受信デバイスは、第3のオーディオ再生デバイスとすることができ、第1及び第2のオーディオ再生デバイスは、オーディオを同期して(例えば、第1及び第3のオーディオ再生デバイスは、オーディオ再生のために一緒にグループ化される。)再生するように構成することができる。
【0159】
本方法は、第2の外部伝送デバイスに信号、例えば、受信されている無線電力のレベルが低下したことを示す信号を伝送するステップを更に含むことができる。信号を伝送した後、第2の外部伝送デバイスは、デバイスが第2の外部伝送デバイスから無線電力を受信し始めるように、無線電力伝送を開始することができる。
【0160】
d.低電力状態における電力消費の低減
WPTデバイスが低電力状態に達するシナリオでは、デバイスの動作時間を延長し、予期せぬデバイスの「ドロップアウト」の貧弱なユーザ体験を回避するために、消費電力を低減することが必要又は有益であり得る。方法1300の一例は、ブロック1302において、デバイスにおいて無線電力を受信することから始まる。ブロック1304において、本方法は、デバイスのエネルギー貯蔵レベル(例えば、バッテリ充電レベル又はパーセンテージ、推定残り動作時間など)を監視する。
【0161】
ブロック1306において、本方法は、受信した無線電力および/またはエネルギー貯蔵レベルに基づいてデバイスの動作を調整するステップを含む。例えば、バッテリ充電レベルが通常の動作条件下でデバイス動作時間の短縮を示す場合、デバイス動作は、予想デバイス動作時間を延長するように調整され得る(例えば、低電力状態又は待機状態に入ることによって)。
【0162】
幾つかの例では、デバイスはオーディオ再生デバイスであり、デバイスの動作を調整することは、オーディオ再生の音量を低減すること、および/またはオーディオ再生の低周波数出力を低減することなど、オーディオ再生を調整することを含む。更に、幾つかの例では、オーディオ再生を調整することは、低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を同期再生のために第2のオーディオ再生デバイスにルーティングすることを含むことができる。低周波数コンテンツは再生するのに特に電力集約的であるため、そのような低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部の再生責任をオフロードすることが特に有用であり得る。
【0163】
それに加えて又は代えて、デバイスの動作を調整することは、デバイスの少なくとも1つのマイクロフォンを無効にすることを含むことができる。場合によっては、これは、デバイスに関連付けられた任意の関連するオーディオアシスタントサービスへのアクセスを無効にすることを含むことができる。
【0164】
少なくとも幾つかの場合において、デバイスの動作を調整することは、異なる外部伝送デバイスに無線電力伝送を開始させることを含むことができる。別の例として、デバイス動作は、低無線電力受信を示す警報(例えば、可聴警報、制御デバイスを介した表示、点滅灯など)をユーザに出力することによって調整することができる。それに応じて、ユーザは、デバイスを再配置するか、伝送デバイスを再配置するか、又はデバイスにおける無線電力受信を改善する環境に対する他の修正を行うことができる。
【0165】
e.無線電力伝送に基づく再生デバイスのグループ化
いくつかの場合では、同期再生のためのオーディオ再生デバイスのグループ化(例えば、結合)は、少なくとも部分的に、再生デバイス間の無線電力の伝送に基づくことができる。方法1400の一例は、ブロック1402において、第1及び第2の再生デバイスを介してオーディオを同期的に再生することから始まる。
【0166】
ブロック1404において、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスにおける低減された無線電力受信の表示を受信する。ブロック1406において、第1の再生デバイスの動作が調整される。例えば、第2の再生デバイスは電力が低減されているため、そのオーディオ再生は修正されてもよい(例えば、音量の低下、低音出力の低下など)。(例えば、第1のデバイス及び第2のデバイスが左右の周囲として動作するように構成されている場合のように)2つのデバイス間の不整合を低減又は排除するために、第1の再生デバイスの動作は、第2の再生デバイスの状態に応じて調整されることができる。
【0167】
幾つかの例では、第1の再生デバイスの調整動作は、オーディオ再生の音量を低減すること、オーディオ再生の低周波数出力を低減することなど、第2の再生デバイスを介したオーディオ再生に対応するようにオーディオ再生を調整することを含むことができる。いくつかの場合では、低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部は、同期再生のために第1の再生デバイスから第3のオーディオ再生デバイスにルーティングされてもよい。
【0168】
デバイスの調整動作は、任意選択的に、無線電力伝送器を介して第2のオーディオ再生デバイスに電力を無線で伝送することを含む。この電力伝送は、オーディオ再生条件を維持することができるように第2の再生デバイスの低電力受信を改善することができる。
【0169】
少なくとも幾つかの場合において、第1の再生デバイスの調整動作は、第2の再生デバイスにおける低無線電力受信の警報(例えば、可聴又は可視表示)を出力することを含むことができる。
【0170】
f.充電時間を短縮するための待機モードの利用
電力を節約し、WPTデバイスを完全に充電するのに必要な時間を短縮するために、スタンバイモード又は他の低電力状態をインテリジェントに利用することが有用であり得る。方法1500の一例は、ブロック1502において、デバイス(例えば、無線電力受信デバイス)を介して使用パラメータを受信又は決定することから始まる。
【0171】
様々な例において、使用パラメータは、デバイスの使用を示す、又はそれに基づく任意のパラメータとすることができる。例えば、使用パラメータは、スケジュールされたデバイス動作時間、および/または検出されたユーザの存在に少なくとも部分的に基づくことができる。ユーザの存在は、例えば、音波検出、超音波検出、光学検出(例えば、赤外線センサ)、受信無線電力のパターン(例えば、受信される無線電力の一時的な減少は、伝送デバイスと受信デバイスとの間の視線を通過するユーザを示し得る)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、又は任意の他の適切なパラメータもしくは検知技術を介して検出することができる。幾つかの実施形態では、使用パラメータは、デバイスが現在オーディオ再生に使用されているかどうかを示す。それに加えて又は代えて、使用パラメータは、デバイスがスタンバイモードに安全に移行できるかどうかを示す(例えば、デバイスがこれまでユーザによって起動されていなかったオフアワー中に)。
【0172】
ブロック1504において、無線電力がデバイスで受信され、ブロック1506において、デバイス動作は、使用パラメータに少なくとも部分的に基づいて調整される。様々な例において、デバイスの調整動作は、デバイスを低電力状態に移行させること、デバイスの1つ以上のマイクロフォンを無効にすること、又はオーディオコンテンツの再生を調整すること(例えば、音量の低減、オーディオ再生の一時停止又は停止、低周波数出力の低減など)を含むことができる。
【0173】
幾つかの例では、デバイスの動作を調整することは、スケジュールに従ってデバイスをアクティブ状態から低電力状態に移行させることを含み、スケジュールは、任意の所与の時点において、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスがアクティブ状態にあるように、複数のデバイスのためのずらした期間(staggered period)の低電力状態を含む。いくつかの場合では、デバイスは、スケジューリング、他のデバイスからの命令(例えば、ユーザが別の再生デバイスを起動したという表示)、又は他のそのような使用パラメータに基づいて、低電力状態(例えば、アクティブ状態に戻るように移行される)から覚醒され得る。
【0174】
幾つかの例によれば、使用パラメータは、ユーザスリープ表示を含む。例えば、ユーザの睡眠は、デバイスのマイクロフォンを使用して、フィットネスバンドなどの別のデバイスからスリープ表示を受信することによって検出され得る。そのような場合、デバイスの動作を修正することは、ユーザの睡眠を妨げないように、ライトを減光すること、ライトをオフにすること、ソフトウェア更新を遅延又は取り止めること、又はオーディオ出力を抑制することのうちの1つ以上を含むことができる。
【0175】
g.無線電力信号を用いたデータ伝送
本明細書の他の箇所で述べたように、いくつかの場合では、無線電力信号は、WPTデバイス間の通信のためのデータを付与することができる。図16及び図17は、データが組み込まれた無線電力信号を伝送及び受信する方法を示す。ここで図16を参照すると、方法1600は、ブロック1602において、伝送デバイスを介して無線電力信号を伝送することから始まる。ブロック1604において、無線電力信号が変調されて該信号でデータが搬送される。幾つかの例では、信号は任意の伝送の前に変調することができるが、他の例では、無線電力信号はデータ転送のための変調なしで最初に伝送することができ、一定期間後に信号を変調してデータを伝送することができる。無線電力信号は、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、スペクトル拡散変調、又は任意の他の適切な変調技術のうちの少なくとも1つを使用してデータを搬送するように変調することができる。
【0176】
様々な例では、その中に組み込まれるデータは、伝送器又は受信デバイスのバッテリレベル表示、伝送デバイスの識別情報、同期データ、オーディオ再生同期データ、又はオーディオコンテンツメタデータのうちの1つ以上を含むことができる。メディア再生システムのデバイス間で伝送される同期データの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2020年4月21日に出願された米国仮出願第63/013,069号(代理人整理番号19-1008p)に見出すことができる。
【0177】
幾つかの例では、無線電力信号は、第1の変調方式に従って変調された第1の無線電力信号であり、無線電力伝送は、第1の変調方式とは異なる第2の変調方式に従って変調された第2の無線電力信号を伝送することができる。例えば、伝送デバイスのエネルギー蓄積レベルに少なくとも部分的に基づいて、無線電力信号を変調するために使用される変調方式を修正することができる(例えば、電力伝送と比較してより少ないデータ伝送を提供するため、又はその逆)。
【0178】
伝送されるデータは、任意選択的に、例えば、1つ以上のライトを暗くする、1つ以上のマイクロフォンを無効にする、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正するために、そのデバイス動作を調整するための受信デバイスへの命令を含むことができる。これは、受信デバイスが低電力状態にあると判定された場合に特に適切であり得る。
【0179】
図17を参照すると、方法1700は、データを搬送する無線電力信号を受信するための例示的な方法を示す。ブロック1702において、受信デバイスは、外部伝送デバイスからデータを搬送するために変調された無線電力信号を受信する。無線電力信号は、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、スペクトル拡散変調、又は任意の他の適切な変調技術のうちの少なくとも1つを使用してデータを搬送するように変調することができる。
【0180】
ブロック1704において、無線電力信号を使用してデータが回復される(例えば、無線電力信号は、データを回復させるために復調されてもよい)。様々な例では、データは、外部伝送デバイスのバッテリレベル表示、外部伝送デバイスの識別情報、同期データ、オーディオ再生同期データ、又はオーディオコンテンツメタデータの一部又は全部を含むことができる。
【0181】
方法1700は、無線電力信号から電力を回復させるブロック1706に進む。例えば、無線電力信号から回復された電力は、オーディオ再生デバイスの1つ以上の増幅器を駆動するために使用されてもよく、或いは受信デバイスの動作に寄与してもよい。
【0182】
ブロック1708において、受信デバイスの動作は、受信データに基づいて調整される。例えば、そのような調整は、1つ以上のライトを減光すること、1つ以上のマイクロフォンを無効にすること、又は受信デバイスの1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正することを含むことができる。それに加えて又は代えて、データの少なくとも一部を外部受信デバイスに伝送することができ、受信デバイスは、外部伝送デバイスから外部受信デバイスにデータを中継するための媒介として機能する。幾つかの例では、受信デバイスは、無線電力伝送器を更に含み、無線電力信号を外部受信デバイスに伝送することができる。無線電力信号は、データの少なくとも一部を搬送するために前述のように変調されてもよい。
【0183】
h.無線電力伝送に基づく再生デバイスグループ化
いくつかの場合では、再生デバイスのグループ化は、無線電力伝送に基づいて自動的に修正されてもよい。例えば、方法1800及び1900は、それらの間の無線電力伝送に少なくとも部分的に基づいて一時的な再生デバイスグループ化を管理するための方法に関する。方法1800は、ブロック1802において、第1の再生デバイスにおいて、第2の再生デバイスから無線電力を受信することによって開始する。ブロック1804において、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成される(例えば、少なくとも第1及び第2の再生デバイスを含むグループを形成する)。
【0184】
幾つかの例では、方法は、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止することと、無線電力の受信を停止した後、グループから第1の再生デバイスを除去することとを更に含む。受信した無線電力のこの停止は、第2の再生デバイスが環境から除去されたこと(例えば、ユーザの家の別の部分に移転する)を示すことができ、したがって、第2の再生デバイスをオーディオ再生グループから除去することが適切であり得る。それに加えて又は代えて、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止した後、第2の再生デバイスは、同じ理由でグループから除去されてもよい。
【0185】
少なくとも幾つかの場合において、第1及び第2の再生デバイスが一緒にグループ化された後に、第1の再生デバイスの動作を修正することができる。例えば、そのような修正は、第1の再生デバイスの周波数出力を調整する(例えば、低周波数オーディオコンテンツの出力を増大又は減少させる)ことを含むことができる。
【0186】
ここで図19を参照すると、方法1900は、ブロック1902において、第1及び第2の再生デバイスを介して同期してオーディオコンテンツを再生することから始まる。これは、少なくとも第1及び第2の再生デバイスを含むグループを形成することを含むことができる。ブロック1904において、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスから無線電力を受信する。
【0187】
次に、ブロック1906において、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止する。この停止後、第1の再生デバイスは、もはや第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生しないように構成される(例えば、デバイスはグループ化されていないか、又は結合されていない)。幾つかの例では、第1の再生デバイスにおける無線電力の受信を停止した後、第1の再生デバイス又は第2の再生デバイスのいずれかがグループから除去されてもよい。
【0188】
少なくとも幾つかの場合において、第1及び第2の再生デバイスがグループ解除された後に、第1の再生デバイスの動作を修正することができる。例えば、そのような修正は、第1の再生デバイスの周波数出力を調整する(例えば、低周波数オーディオコンテンツの出力を増大又は減少させる)ことを含むことができる。
【0189】
VII.例
本技術は、例えば、以下に記載される様々な態様にしたがって例示される。本技術の態様の様々な例は、便宜上番号を付した例として説明される。これらは、一例として与えられ、本技術を限定するものではない。なお、従属例のいずれも、任意の組み合わせで組み合わされてもよく、それぞれの独立した例に入れられてもよい。他の例も同様に提示することができる。
【0190】
例1:無線電力伝送器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときにデバイスに動作を実行させ、動作は、無線電力伝送器に、1つ以上の外部受信デバイスに無線電力を伝送させることを含む、デバイス。
【0191】
例2:無線電力受信器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときにデバイスに動作を実行させ、動作は、無線電力受信器を介して、1つ以上の外部伝送デバイスから無線電力を受信することを含む、デバイス。
【0192】
例3:無線電力受信器と無線電力伝送器の両方を備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0193】
例4:無線電力受信器に結合されたエネルギー貯蔵コンポーネントを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0194】
例5:エネルギー貯蔵コンポーネントが充電式バッテリを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0195】
例6:エネルギー貯蔵コンポーネントがコンデンサを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0196】
例7:エネルギーハーベスタを更に備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0197】
例8:エネルギーハーベスタは、環境内のエネルギー源から電力を導出するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0198】
例9:エネルギーハーベスタが、太陽エネルギー、熱エネルギー、又は運動エネルギーのうちの少なくとも1つから電力を導出するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0199】
例10:エネルギーハーベスタは、光電池、熱電発電機、又は圧電結晶のうちの少なくとも1つを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0200】
例11:有線電気接続を介して電力を受けるように構成された有線電力入力を更に備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0201】
例12:ネットワークインタフェースを更に備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0202】
例13:ネットワークインタフェースが少なくとも1つのWIFIネットワークを介して通信するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0203】
例14:ネットワークインタフェースが少なくとも1つのBLUETOOTH(登録商標)ネットワークを介して通信するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0204】
例15:オーディオ再生デバイスを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0205】
例16:1つ以上のオーディオトランスデューサを駆動するように構成された1つ以上の増幅器を備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0206】
例17:1つ以上のオーディオトランスデューサを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0207】
例18:サウンドバー、サブウーファ、ヘッドフォンデバイス、ポータブルオーディオ再生デバイス、アーキテクチャ再生デバイス、又はビデオ再生デバイスのうちの少なくとも1つを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0208】
例19:無線電力伝送器が電磁結合を介して無線電力を伝送するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0209】
例20:無線電力伝送器が電磁放射を介して無線電力を伝送するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0210】
例21:無線電力伝送器がレーザを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0211】
例22:無線電力伝送器がマイクロ波源を備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0212】
例23:無線電力伝送器が導電性コイルを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0213】
例24:無線電力伝送器は、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、磁気力学的結合、マイクロ波、赤外線、又はレーザのうちの1つ以上を介して無線電力を伝送するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0214】
例25:無線電力伝送器が中距離又は長距離無線電力伝送器である、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0215】
例26:無線電力伝送器は、約10cm、約50cm、又は約1mを超える距離にわたって無線電力を伝送するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0216】
例27:無線電力受信器が電磁結合を介して無線電力を受信するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0217】
例28:無線電力受信器が電磁放射を介して無線電力を受信するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0218】
例29:無線電力受信器が光電池を備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0219】
例30:無線電力受信器がダイオードを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0220】
例31:無線電力受信器が導電性コイルを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0221】
例32:無線電力受信器は、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、磁気力学的結合、マイクロ波、赤外線、又はレーザのうちの1つ以上を介して無線電力を受信するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0222】
例33:無線電力受信器が中距離又は長距離無線電力受信器である、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0223】
例34:無線電力受信器は、約10cm、約50cm、又は約1mを超える距離にわたって無線電力を受信するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0224】
例35:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、1つ以上の外部デバイスが第2のオーディオ再生デバイスを備え、第1のオーディオ再生デバイスは、第2のオーディオ再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0225】
例36:無線電力伝送器を介して、無線電力を1つ以上の外部受信デバイスに伝送するステップを含む方法。
【0226】
例37:無線電力受信器を介して、無線電力を1つ以上の外部伝送デバイスから受信するステップを含む方法。
【0227】
例38:方法は、無線電力を1つ以上の外部受信デバイスに伝送するステップ、及び無線電力を1つ以上の外部伝送デバイスから受信するステップの両方を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0228】
例39:受信した無線電力を使用してエネルギー貯蔵コンポーネントを介してエネルギーを貯蔵するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0229】
例40:エネルギー貯蔵コンポーネントが充電式バッテリを備える、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0230】
例41:エネルギー貯蔵コンポーネントがコンデンサを備える、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0231】
例42:1つ以上のエネルギーハーベスタを介してエネルギーを収穫するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0232】
例43:エネルギーを収穫するステップは、環境内のエネルギー源から電力を導出するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0233】
例44:エネルギーを収穫するステップは、太陽エネルギー、熱エネルギー、又は運動エネルギーのうちの少なくとも1つから電力を導出するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0234】
例45:エネルギーハーベスタは、光電池、熱電発電機、又は圧電結晶のうちの少なくとも1つを備える、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0235】
例46:有線電気接続を介して電力を受けるステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0236】
例47:ネットワークインタフェースを介して1つ以上の外部デバイスと通信するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0237】
例48:ネットワークインタフェースを介して通信するステップは、WIFIネットワークを介して通信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0238】
例49:ネットワークインタフェースを介して通信するステップは、BLUETOOTH(登録商標)ネットワークを介して通信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0239】
例50:デバイスの1つ以上の増幅器を介してオーディオを再生するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0240】
例51:デバイスは、サウンドバー、サブウーファ、ヘッドフォンデバイス、ポータブルオーディオ再生デバイス、アーキテクチャ再生デバイス、又はビデオ再生デバイスのうちの少なくとも1つを備える、本明細書の例のいずれか一項に記載の方法。
【0241】
例52:無線電力を伝送するステップは、電磁結合を介して無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0242】
例53:無線電力を伝送するステップは、電磁放射を介して無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0243】
例54:無線電力を伝送するステップは、光を放射するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0244】
例55:無線電力を伝送するステップは、マイクロ波を放射するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0245】
例56:無線電力を伝送するステップは、導電性コイルに電流を供給するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0246】
例57:無線電力を伝送するステップは、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、磁気力学的結合、マイクロ波、赤外線、又はレーザのうちの1つ以上を介して無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0247】
例58:無線電力を伝送するステップは、中距離又は長距離にわたって無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0248】
例59:無線電力を伝送するステップは、約10cm、約50cm、又は約1mを超える距離にわたって無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0249】
例60:無線電力を受信するステップは、電磁結合を介して無線電力を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0250】
例61:無線電力を受信するステップは、電磁放射を介して無線電力を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0251】
例62:無線電力を受信するステップは、光電池で光を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0252】
例63:無線電力を受信するステップは、ダイオードで光を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0253】
例64:無線電力を受信するステップは、導電性コイルで誘導電流を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0254】
例65:無線電力を受信するステップは、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、磁気力学的結合、マイクロ波、赤外線、又はレーザのうちの1つ以上を介して無線電力を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0255】
例66:無線電力受信器が中距離又は長距離無線電力受信器である、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0256】
例67:無線電力を受信するステップは、中距離又は遠距離にわたって1つ以上の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0257】
例68:無線電力を受信するステップは、約10cm、約50cm、又は約1mを超える距離にわたって1つ以上の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0258】
例69:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、1つ以上の外部デバイスが第2のオーディオ再生デバイスを備え、方法は、第2のオーディオ再生デバイスと同期して、第1のオーディオ再生デバイスを介してオーディオコンテンツを再生するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0259】
例70:無線電力伝送器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、デバイスに動作を実行させ、動作は、無線電力伝送器に、1つ以上の外部デバイスに無線電力を伝送させること、ネットワークインタフェースを介して、1つ以上の外部デバイスの電力受信パラメータを受信すること、電力受信パラメータを受信した後に、無線電力伝送器に無線電力伝送を修正させることを含む、デバイス。
【0260】
例71:電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスで受信された無線電力の表示を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0261】
例72:電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスで受信された無線電力のレベルの表示を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0262】
例73:電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスのバッテリレベル表示を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0263】
例74:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、1つ以上の外部デバイスが1つ以上の第2のオーディオ再生デバイスを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0264】
例75:無線電力伝送を修正するステップは、無線電力の伝送を停止するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0265】
例76:無線電力伝送を修正するステップは、ある期間にわたって無線電力の伝送を一時的に中断するステップと、前記期間の後に無線電力の伝送を再開するステップとを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0266】
例77:無線電力伝送を修正するステップは、無線電力の指向性出力を修正するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0267】
例78:無線電力伝送を修正するステップは、第1の外部デバイスとは異なる1つ以上の第2の外部デバイスに無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0268】
例79:1つ以上の外部デバイスは、少なくとも約10cm、約50cm、又は約1mだけデバイスから離間される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0269】
例80:伝送デバイスから1つ以上の外部デバイスに無線電力を伝送するステップと、ネットワークインタフェースを介して、伝送デバイスにおいて、1つ以上の外部デバイスの電力受信パラメータを受信するステップと、電力受信パラメータを受信した後に、伝送デバイスからの無線電力の伝送を修正させるステップとを含む、方法。
【0270】
例81:電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスで受信された無線電力の表示を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0271】
例82:電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスで受信された無線電力のレベルの表示を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0272】
例83:電力受信パラメータは、1つ以上の外部デバイスのバッテリレベル表示を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0273】
例84:伝送デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、1つ以上の外部デバイスが1つ以上の第2のオーディオ再生デバイスを備える、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0274】
例85:無線電力伝送を修正するステップは、無線電力の伝送を停止するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0275】
例86:無線電力伝送を修正するステップは、ある期間にわたって無線電力の伝送を一時的に中断するステップと、前記期間の後に無線電力の伝送を再開するステップとを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0276】
例87:無線電力伝送を修正するステップは、無線電力の指向性出力を修正するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0277】
例88:無線電力伝送を修正するステップは、第1の外部デバイスとは異なる1つ以上の第2の外部デバイスに無線電力を伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0278】
例89:1つ以上の外部デバイスは、少なくとも約10cm、約50cm、又は約1mだけデバイスから離間される、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0279】
例90:無線電力伝送器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、デバイスに動作を実行させ、動作は、1つ以上の第2のデバイスの配置を容易にする命令を出力すること、及び、無線電力伝送器に、1つ以上の第2のデバイスに無線電力を伝送させることを含む、デバイス。
【0280】
例91:命令が可聴出力を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0281】
例92:可聴出力は、1つ以上の第2のデバイスの配置に関するリアルタイムオーディオフィードバックを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0282】
例93:命令が1つ以上の位置決めガイドを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0283】
例94:命令が光学投影を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0284】
例95:命令を出力することは、制御デバイスを介して拡張現実視覚化を表示させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0285】
例96:命令は、無線電力を受信するのに適した1つ以上の第2のデバイスの位置を示す、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0286】
例97:命令は、無線伝送器から無線電力を受信するのに適した1つ以上の第2のデバイスの位置を示す、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0287】
例98:命令は、1つ以上の位置における1つ以上の第2のデバイスの予想音響性能に少なくとも部分的に基づいて1つ以上の第2のデバイスの1つ以上の位置を示す、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0288】
例99:動作は、1つ以上の第2のデバイスの許容可能な配置を示す電力受信パラメータを受信することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0289】
例100:動作は、1つ以上の第2のデバイスの配置が成功したことのインジケータをユーザに出力することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0290】
例101:インジケータは、(i)光、(ii)音、又は(iii)制御デバイスを介した通知出力のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0291】
例102:命令は、デバイスから少なくとも約10cm、少なくとも約50cm、又は少なくとも約1m離れた位置を示す、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0292】
例103:無線電力伝送デバイスを介して、1つ以上の無線電力受信デバイスの配置を容易にするための命令を出力するステップと、1つ以上の無線電力受信デバイスに無線電力を伝送するステップと、を含む方法。
【0293】
例104:命令が可聴出力を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0294】
例105:可聴出力は、1つ以上の無線電力受信デバイスの配置に関するリアルタイムオーディオフィードバックを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0295】
例106:命令が1つ以上の位置決めガイドを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0296】
例107:命令を出力するステップは、1つ以上の配置インジケータを光学的に投影するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0297】
例108:命令を出力するステップは、制御デバイスを介して拡張現実視覚化を表示させるステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0298】
例109:命令は、無線電力を受信するのに適した1つ以上の第2のデバイスの位置を示す、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0299】
例110:命令は、無線伝送デバイスから無線電力を受信するのに適した1つ以上の無線電力受信デバイスの位置を示す、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0300】
例111:命令は、1つ以上の位置における1つ以上の無線電力受信デバイスの予想音響性能に少なくとも部分的に基づいて1つ以上の無線電力受信デバイスの1つ以上の位置を示す、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0301】
例112:動作は、1つ以上の無線電力受信デバイスの許容可能な配置を示す電力受信パラメータを受信することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0302】
例113:動作は、1つ以上の無線電力受信デバイスの配置が成功したことを示すインジケータをユーザに出力することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0303】
例114:インジケータは、(i)光、(ii)音、又は(iii)制御デバイスを介した通知出力のうちの少なくとも1つを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0304】
例115:命令は、無線電力伝送器から少なくとも約10cm、少なくとも約50cm、又は少なくとも約1m離れた位置を示す、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0305】
例116:無線電力受信器と、無線電力伝送器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、デバイスに動作を実行させ、動作は、外部伝送デバイスから前記無線電力受信器を介して電力を受信することと、無線電力伝送器に、外部伝送デバイスとは異なる外部受信デバイスへ無線電力を伝送させることと、無線電力受信器を介して受信した電力の変化の後に、無線電力伝送器に無線電力伝送を修正させることと、を含むデバイス。
【0306】
例117:外部伝送デバイスと外部受信デバイスとが別個である、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0307】
例118:受信した電力の変化が、受信電力比率の低下を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0308】
例119:無線電力伝送器に無線電力伝送を修正させることは、無線電力伝送器に無線電力伝送を停止させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0309】
例120:無線電力伝送器に無線電力伝送を修正させることは、無線電力伝送器に、無線電力伝送を第2の異なる外部受信デバイスへと変向させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0310】
例121:無線電力伝送器に無線電力伝送を修正させることは、無線電力伝送器に無線電力伝送の速度を低下させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0311】
例122:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、外部伝送デバイスが第2のオーディオ再生デバイスを備え、第1のオーディオ再生デバイスは、第2のオーディオ再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0312】
例123:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、外部受信デバイスが第3のオーディオ再生デバイスを備え、第1のオーディオ再生デバイスは、第3のオーディオ再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0313】
例124:動作は、第2の外部伝送デバイスに信号を送信することと、信号を送信した後に第2の外部伝送デバイスから無線電力を受信することとを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0314】
例125:第2の外部伝送デバイスがオーディオ再生デバイスを備える、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0315】
例126:第1のデバイスにおいて、外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップと、第1のデバイスを介して、外部受信デバイスに無線電力を伝送するステップと、外部伝送デバイスから受信した電力の変化後に、外部受信デバイスへの無線電力の伝送を修正するステップと、を含む方法。
【0316】
例127:外部受信デバイスと外部伝送デバイスとが別個である、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0317】
例128:受信電力の変化が受信電力比率の低下を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0318】
例129:無線電力の伝送を修正するステップは、無線電力伝送を停止するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0319】
例130:無線電力の伝送を修正するステップは、第2の異なる外部受信デバイスへと無線電力伝送を変向するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0320】
例131:無線電力の伝送を修正するステップは、無線電力伝送の比率を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0321】
例132:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、外部伝送デバイスが第2のオーディオ再生デバイスを備え、方法は、第2のオーディオ再生デバイスと同期して、第1のオーディオ再生デバイスを介してオーディオコンテンツを再生するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0322】
例133:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、外部受信デバイスが第3のオーディオ再生デバイスを備え、方法は、第3のオーディオ再生デバイスと同期して第1のオーディオ再生デバイスを介してオーディオコンテンツを再生するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0323】
例134:第2の外部伝送デバイスに信号を送信するステップと、信号を送信した後に、第2の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0324】
例135:第2の外部伝送デバイスがオーディオ再生デバイスを備える、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0325】
例136:無線電力受信器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、デバイスに動作を実行させ、動作は、無線電力受信器を介して無線電力を受信することと、受信した無線電力に基づいて、デバイスの動作を調整することとを含む、デバイス。
【0326】
例137:エネルギー貯蔵コンポーネントを更に備え、動作は、エネルギー貯蔵コンポーネントのレベルを監視することと、電力レベルに基づいて、デバイスの動作を調整することとを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0327】
例138:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整することは、オーディオ再生を調整することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0328】
例139:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整することは、オーディオ再生の音量を低減することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0329】
例140:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整することは、オーディオ再生の低周波数出力を低減することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0330】
例141:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整することは、同期再生のために低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を第2のオーディオ再生デバイスへルーティングすることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0331】
例142:デバイスの動作を調整することは、デバイスの少なくとも1つのマイクロフォンを無効にすることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0332】
例143:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整することは、異なる外部伝送デバイスに無線電力伝送を開始させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0333】
例144:デバイスの動作を調整することは、低無線電力受信を示す警報をユーザに出力することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0334】
例145:警報を出力することは、低無線電力受信の可聴表示を出力すること、又は低無線電力受信の可視表示を出力することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0335】
例146:デバイスにおいて、無線電力を受信するステップと、受信した無線電力に基づいて、デバイスの動作を調整するステップと、を含む方法。
【0336】
例147:デバイスのエネルギー貯蔵コンポーネントのレベルを監視するステップと、電力レベルに基づいて、デバイスの動作を調整するステップとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0337】
例148:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整するステップは、オーディオ再生を調整するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0338】
例149:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整するステップは、オーディオ再生の音量を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0339】
例150:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整するステップは、オーディオ再生の低周波数出力を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0340】
例151:デバイスが第1のオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整するステップは、同期再生のために低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を第2のオーディオ再生デバイスにルーティングするステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0341】
例152:デバイスの動作を調整するステップは、デバイスの少なくとも1つのマイクロフォンを無効にするステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0342】
例153:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整するステップは、異なる外部伝送デバイスに無線電力伝送を開始させるステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0343】
例154:デバイスの動作を調整するステップは、低無線電力受信を示す警報をユーザに出力するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0344】
例155:警報を出力するステップは、低無線電力受信の可聴表示を出力するステップ、又は低無線電力受信の可視表示を出力するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0345】
例156:1つ以上のオーディオトランスデューサを駆動するように構成される1つ以上の増幅器と、無線電力受信器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備える第1の再生デバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、第1の再生デバイスに動作を実行させ、動作は、第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生することと、第2の再生デバイスにおいて低減された無線電力受信の表示を受信することと、表示を受信した後に第1の再生デバイスの動作を調整することと、を含む、第1の再生デバイス。
【0346】
例157:第1の再生デバイスの動作を調整することは、第2の再生デバイスを介したオーディオ再生に対応するようにオーディオ再生を調整することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0347】
例158:第1の再生デバイスの動作を調整することは、オーディオ再生の音量を低減することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0348】
例159:第1の再生デバイスの動作を調整することは、オーディオ再生の低周波数出力を低減することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0349】
例160:第1の再生デバイスの動作を調整することは、同期再生のために低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を第3のオーディオ再生デバイスにルーティングすることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0350】
例161:無線電力伝送器を更に備え、デバイスの動作を調整することは、無線電力伝送器を介して第2のオーディオ再生デバイスへ電力を無線伝送することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0351】
例162:警報を出力することは、低無線電力受信の可聴表示を出力すること、又は低無線電力受信の可視表示を出力することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0352】
例163:第2の再生デバイスと同期して、第1の再生デバイスを介して、オーディオを再生するステップと、第1の再生デバイスにおいて、第2の再生デバイスにおける低減された無線電力受信の表示を受信するステップと、記表示を受信した後に第1の再生デバイスの動作を調整するステップとを含む、方法。
【0353】
例164:デバイスの動作を調整するステップは、第2の再生デバイスを介したオーディオ再生に対応するようにオーディオ再生を調整するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0354】
例165:第1の再生デバイスの動作を調整するステップは、オーディオ再生の音量を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0355】
例166:第1の再生デバイスの動作を調整するステップは、オーディオ再生の低周波数出力を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0356】
例167:第1の再生デバイスの動作を調整するステップは、同期再生のために低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を第3のオーディオ再生デバイスにルーティングするステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0357】
例168:第1の再生デバイスの動作を調整するステップは、無線電力伝送器を介して第1のオーディオ再生デバイスから第2のオーディオ再生デバイスへ電力を無線伝送するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0358】
例169:警報を出力するステップは、低無線電力受信の可聴表示を出力するステップ、又は低無線電力受信の可視表示を出力するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0359】
例170:無線電力受信器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、デバイスに動作を実行させ、動作は、使用パラメータを受信又は決定することと、無線電力受信器を介して無線電力を受信することと、使用パラメータに基づいて、デバイスの動作を調整することとを含む、デバイス。
【0360】
例171:使用パラメータは、スケジュールされたデバイス動作時間に少なくとも部分的に基づく、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0361】
例172:使用パラメータは、検出されたユーザの存在に少なくとも部分的に基づく、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0362】
例173:検出されたユーザの存在は、音波検出又は光学検出のうちの少なくとも一方に基づく、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0363】
例174:検出されたユーザの存在は、超音波検出又は赤外線検出のうちの少なくとも一方に基づく、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0364】
例175:検出されたユーザの存在は、受信した無線電力のパターンに基づく、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0365】
例176:受信した無線電力の一時的な低下が、検出されたユーザの存在を示す、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0366】
例177:検出されたユーザの存在は、受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づく、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0367】
例178:デバイスの動作を調整することは、デバイスを低電力状態に移行させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0368】
例179:デバイスの動作を調整することは、デバイスの1つ以上のマイクロフォンを無効にすることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0369】
例180:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整することは、オーディオコンテンツの再生を調整することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0370】
例181:オーディオコンテンツの再生を調整することは、オーディオ再生の音量を低減することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0371】
例182:オーディオコンテンツの再生を調整することは、オーディオ再生を一時停止又は停止することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0372】
例183:デバイスの動作を調整することは、スケジュールに従ってデバイスをアクティブ状態から低電力状態に移行させることを含み、スケジュールは、任意の所与の時点において複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスがアクティブ状態にあるように、複数のデバイスのための低電力状態のずらした期間を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0373】
例184:使用パラメータがユーザスリープ表示を含み、デバイスの動作を修正することは、ライトを調光すること、ライトをオフにすること、ソフトウェア更新を遅らせる又は取り止めること、又はオーディオ出力を抑制することのうちの1つ以上を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0374】
例185:デバイスを介して使用パラメータを受信又は決定するステップと、デバイスの無線電力受信器を介して無線電力を受信するステップと、使用パラメータに基づいて、デバイスの動作を調整するステップと、を含む方法。
【0375】
例186:使用パラメータは、スケジュールされたデバイス動作時間に少なくとも部分的に基づく、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0376】
例187:使用パラメータは、検出されたユーザの存在に少なくとも部分的に基づく、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0377】
例188:検出されたユーザの存在は、音波検出又は光学検出の少なくとも一方に基づく、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0378】
例189:検出されたユーザの存在は、超音波検出又は赤外線検出の少なくとも一方に基づく、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0379】
例190:検出されたユーザの存在は、受信した無線電力のパターンに基づく、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0380】
例191:受信した無線電力の一時的な低下が、検出されたユーザの存在を示す、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0381】
例192:検出されたユーザの存在は、受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づく、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0382】
例193:デバイスの動作を調整するステップは、デバイスを低電力状態に移行させるステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0383】
例194:デバイスの動作を調整するステップは、デバイスの1つ以上のマイクロフォンを無効にするステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0384】
例195:デバイスがオーディオ再生デバイスを備え、デバイスの動作を調整するステップは、オーディオコンテンツの再生を調整するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0385】
例196:オーディオコンテンツの再生を調整するステップは、オーディオ再生の音量を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0386】
例197:オーディオコンテンツの再生を調整するステップは、オーディオ再生を一時停止又は停止するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0387】
例198:デバイスの動作を調整するステップは、スケジュールに従ってデバイスをアクティブ状態から低電力状態に移行させるステップを含み、スケジュールは、任意の所与の時点において複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスがアクティブ状態にあるように、複数のデバイスのための低電力状態のずらした期間を含む、本明細書の例のいずれか一項に記載の方法。
【0388】
例199:使用パラメータがユーザスリープ表示を含み、デバイスの動作を修正するステップは、ライトを調光するステップ、ライトをオフにするステップ、ソフトウェア更新を遅らせる又は取り止めるステップ、又はオーディオ出力を抑制するステップのうちの1つ以上を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0389】
例200:無線電力信号を伝送するように構成される無線信号伝送器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、再生デバイスに動作を実行させ、動作は、データを搬送するように変調された無線電力信号を前記無線信号伝送器に伝送させることを含む、デバイス。
【0390】
例201:データは、デバイス動作を調整するための受信デバイスへの命令を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0391】
例202:命令は、1つ以上のライトを調光する、1つ以上のマイクロフォンを無効にする、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正するための命令を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0392】
例203:データがバッテリレベル表示を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0393】
例204:データがデバイスの識別情報を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0394】
例205:データが同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0395】
例206:データがオーディオ再生同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0396】
例207:データがオーディオコンテンツメタデータを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0397】
例208:無線電力信号は、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、又はスペクトラム拡散変調のうちの少なくとも1つを使用してデータを搬送するように変調される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0398】
例209:無線電力信号は、第1の変調方式に従って変調された第1の無線電力信号を含み、動作は、無線電力伝送器に、第1の変調方式とは異なる第2の変調方式に従って変調された第2の無線電力信号を伝送させることを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0399】
例210:動作は、デバイスのエネルギー貯蔵レベルを監視することと、エネルギー貯蔵レベルに少なくとも部分的に基づいて、無線電力信号を変調するために使用される変調方式を修正することとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0400】
例211:デバイスを介して無線電力信号を伝送するステップと、無線電力信号を変調して該信号でデータを搬送するステップと、を含む方法。
【0401】
例212:データは、デバイス動作を調整するための受信デバイスへの命令を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0402】
例213:命令は、1つ以上のライトを調光する、1つ以上のマイクロフォンを無効にする、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正するための命令を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0403】
例214:データがバッテリレベル表示を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0404】
例215:データがデバイスの識別情報を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0405】
例216:データが同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0406】
例217:データがオーディオ再生同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0407】
例218:データがオーディオコンテンツメタデータを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0408】
例219:無線電力信号を変調するステップは、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、又はスペクトラム拡散変調のうちの少なくとも1つを使用するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0409】
例220:無線電力信号が第1の変調方式に従って変調された第1の無線電力信号を含み、方法は、第1の変調方式とは異なる第2の変調方式に従って変調された第2の無線電力信号を伝送するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0410】
例221:デバイスのエネルギー貯蔵レベルを監視するステップと、エネルギー貯蔵レベルに少なくとも部分的に基づいて、無線電力信号を変調するために使用される変調方式を修正するステップとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0411】
例222:無線電力信号を受信するように構成される無線信号受信器と、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備えるデバイスであって、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、再生デバイスに動作を実行させ、動作は、データを搬送するように変調された無線電力信号を外部伝送デバイスから受信することと、データに基づいてデバイスの動作を調整することとを含む、デバイス。
【0412】
例223:動作は、無線電力信号から電力を回復させることを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0413】
例224:動作は、無線電力信号からの電力を使用して1つ以上の増幅器を駆動することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0414】
例225:動作は、無線電力信号からデータを回復させることを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0415】
例226:デバイスの動作を調整することは、1つ以上のライトを調光すること、1つ以上のマイクロフォンを無効化すること、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0416】
例227:データが外部伝送デバイスのバッテリレベル表示を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0417】
例228:データが外部伝送デバイスの識別情報を含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0418】
例229:データが同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0419】
例230:データがオーディオ再生同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0420】
例231:データがオーディオコンテンツメタデータを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0421】
例232:無線電力信号は、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、又はスペクトラム拡散変調のうちの少なくとも1つを使用してデータを搬送するように変調される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0422】
例233:動作は、データの少なくとも一部を外部受信デバイスに伝送することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0423】
例234:無線電力伝送器を更に備え、動作は、無線電力伝送器に、外部受信デバイスに無線電力信号を伝送させることを更に含み、無線電力信号がデータの少なくとも一部を搬送するように変調される、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0424】
例235:受信デバイスにおいて、外部伝送デバイスから、データを搬送するように変調された無線電力信号を受信するステップと、無線電力信号を使用してデータを回復させるステップと、データに基づいて、受信デバイスの動作を調整するステップとを含む方法。
【0425】
例236:無線電力信号から電力を回復させるステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0426】
例237:無線電力信号からの電力を使用して1つ以上の増幅器を駆動するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0427】
例238:受信デバイスの動作を調整するステップは、1つ以上のライトを調光するステップ、1つ以上のマイクロフォンを無効化するステップ、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0428】
例239:データが外部伝送デバイスのバッテリレベル表示を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0429】
例240:データが外部伝送デバイスの識別情報を含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0430】
例241:データが同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0431】
例242:データがオーディオ再生同期データを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0432】
例243:データがオーディオコンテンツメタデータを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0433】
例244:データを搬送するように無線電力信号を変調するステップが、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、又はスペクトル拡散変調のうちの少なくとも1つを使用するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0434】
例245:データの少なくとも一部を外部の第2の受信デバイスに伝送するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0435】
例246:受信デバイスから外部の第2の受信デバイスに無線電力信号を伝送し、無線電力信号がデータの少なくとも一部を搬送するように変調される、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0436】
例247:複数のオーディオトランスデューサを介してオーディオを再生するための第1の再生デバイスであって、1つ以上のオーディオトランスデューサを駆動するように構成される1つ以上の増幅器と、無線電力受信器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、第1の再生デバイスに動作を実行させ、動作は、第2の再生デバイスから無線電力を受信することと、無線電力を受信した後に第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように第1の再生デバイスを構成することとを含む、第1の再生デバイス。
【0437】
例248:第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように第1の再生デバイスを構成することは、グループを形成することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0438】
例249:動作は、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止することと、無線電力の受信を停止した後にグループから第1の再生デバイスを除去することとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0439】
例250:動作は、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止することと、無線電力の受信を停止した後にグループから第2の再生デバイスを除去することとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0440】
例251:動作は、第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように第1の再生デバイスを構成した後に第1の再生デバイスの動作を修正することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0441】
例252:第1の再生デバイスの動作を修正することは、第1の再生デバイスの周波数出力を調整することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0442】
例253:第1の再生デバイスの動作を修正することは、低周波数オーディオコンテンツの出力を低減することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0443】
例254:第1の再生デバイスにおいて、第2の再生デバイスから無線電力を受信するステップと、無線電力を受信した後に第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように第1の再生デバイスを構成するステップとを含む、方法。
【0444】
例255:第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように第1の再生デバイスを構成するステップは、グループを形成するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0445】
例256:第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止するステップと、無線電力の受信を停止した後にグループから第1の再生デバイスを除去するステップとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0446】
例257:第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止するステップと、無線電力の受信を停止した後にグループから第2の再生デバイスを除去するステップとを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0447】
例258:第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように第1の再生デバイスを構成した後に第1の再生デバイスの動作を修正するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0448】
例259:第1の再生デバイスの修正するステップは、第1の再生デバイスの周波数出力を調整するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0449】
例260:第1の再生デバイスの動作を修正するステップは、低周波数オーディオコンテンツの出力を低減するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0450】
例261:複数のオーディオトランスデューサを介してオーディオを再生するための第1の再生デバイスであって、1つ以上のオーディオトランスデューサを駆動するように構成される1つ以上の増幅器と、無線電力受信器と、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、第1の再生デバイスに動作を実行させ、動作は、第2の再生デバイスと同期して1つ以上の増幅器を介してオーディオコンテンツを再生することと、第2の再生デバイスから無線電力を受信することと、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止することと、無線電力の受信を停止した後に、もはや第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生しないように第1の再生デバイスを構成することとを含む、第1の再生デバイス。
【0451】
例262:第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生することは、グループを形成することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0452】
例263:動作は、無線電力の受信を停止した後、グループから第1の再生デバイスを除去することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0453】
例264:動作は、無線電力の受信を停止した後、グループから第2の再生デバイスを除去することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0454】
例265:動作は、もはや第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生しないように第1の再生デバイスを構成した後に第1の再生デバイスの動作を修正することを更に含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0455】
例266:第1の再生デバイスの動作を修正することは、第1の再生デバイスの周波数出力を調整することを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0456】
例267:第1の再生デバイスの動作を修正することは、低周波数オーディオコンテンツの出力を増大させることを含む、本明細書の例のいずれか1つのデバイス。
【0457】
例268:第2の再生デバイスと同期して第1の再生デバイスを介してオーディオコンテンツを再生するステップと、第1の再生デバイスにおいて第2の再生デバイスから無線電力を受信するステップと、第2の再生デバイスからの無線電力の受信を停止するステップと、無線電力の受信を停止した後に、もはや第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生しないように第1の再生デバイスを構成するステップとを含む、方法。
【0458】
例269:第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するステップは、グループを形成するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0459】
例270:無線電力の受信を停止した後、グループから第1の再生デバイスを除去するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0460】
例271:無線電力の受信を停止した後、グループから第2の再生デバイスを除去するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0461】
例272:、もはや第2の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生しないように第1の再生デバイスを構成した後に第1の再生デバイスの動作を修正するステップを更に含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0462】
例273:第1の再生デバイスの動作を修正するステップは、第1の再生デバイスの周波数出力を調整するステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0463】
例274:第1の再生デバイスの動作を修正するステップは、低周波数オーディオコンテンツの出力を増大させるステップを含む、本明細書の例のいずれか1つの方法。
【0464】
例275:本明細書の例のいずれか1つの動作を行なうことを含む方法。
【0465】
例276:1つ以上のプロセッサによって実行されるときに本明細書の例のいずれか1つの方法を含む動作を1つ以上のプロセッサに実行させる命令を記憶する有形の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0466】
VIII.結論
無線電力伝送デバイス、再生デバイス、制御デバイス、再生ゾーン構成、およびメディアコンテンツソースに関する上述した説明は、以下に説明する機能および方法が実装され得る動作環境のいくつかの例を示しているに過ぎない。本明細書で明示的に記載されていない無線電力伝送システム、メディア再生システム、再生デバイス、およびネットワークデバイスの他の動作環境および構成もまた、機能および方法の実装に適用可能であり、好適であり得る。
【0467】
上記の説明は、数ある中で、他のコンポーネントの中で、ハードウェア上で実行されるファームウェアおよび/またはソフトウェアを含む、様々な例示的なシステム、方法、装置、および製造品を開示している。そのような例は単なる例示であり、限定的なものと考えるべきではないことが理解される。例えば、ファームウェア、ハードウェア、および/またはソフトウェアの態様またはコンポーネントのいずれかまたはすべてが、ハードウェアのみで、ソフトウェアのみで、ファームウェアのみで、またはハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせで具現化され得ることが意図されている。したがって、提供される例は、そのようなシステム、方法、装置、および/または製造品を実装するための唯一の方法ではない。
【0468】
さらに、本明細書において「実施形態」への言及は、実施形態に関連して記載された特定の機能、構造、または特徴が、本発明の少なくとも1つの例示的な実施形態に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な場所で現れているこの用語は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すものではなく、また、別個の実施形態または代替的な実施形態が他の実施形態と相互に排他的であるものでもない。そのように、本明細書に記載された実施形態は、当業者であれば明示的にも暗黙的にも理解されるように、他の実施形態と組み合わせることができる。
【0469】
本明細書は、ネットワークに接続されたデータ処理デバイスの動作に直接または間接的に類似した例示的な環境、システム、手順、ステップ、論理ブロック、処理、および他の記号的表現の観点から広く提示されている。これらのプロセス記述および表現は、当業者が、他の当業者にその作業の実体を最も効果的に伝えるために典型的に使用される。多くの特定の詳細は、本開示の完全な理解を提供するために記載されている。しかしながら、本開示の特定の実施形態は、特定の具体的な詳細なしに実施することができることは、当業者に理解されるであろう。他の実施例では、実施形態の態様を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の方法、手順、コンポーネント、および回路が詳細に記載されていない。したがって、本開示の範囲は、前記の実施形態の説明よりもむしろ、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0470】
添付の特許請求の範囲のいずれかが、純粋にソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装をカバーするために読み取られる場合、少なくとも1つの例における要素のうちの少なくとも1つは、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを格納するメモリ、DVD、CD、ブルーレイなどのような有形の非一時的な媒体を含むことを本明細書では明示的に定義される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図1L
図1M
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図9H
図9I
図9J
図9K
図9L
図9M
図9N
図9O
図9P
図9Q
図9R
図9S
図9T
図9U
図9V
図9W
図9X
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生デバイスのための方法であって、
前記再生デバイスの無線電力受信器を介して、1つ以上の第1の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップと、
前記無線電力の受信に基づいて、前記再生デバイスのメディア再生を調整するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記無線電力の受信に基づいて、前記再生デバイスの少なくとも1つのマイクロフォンを無効にするステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線電力の受信に基づいて、低無線電力受信を示す警報をユーザに出力するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記再生デバイスのメディア再生を調整するステップは、オーディオ再生の音量を下げることを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記再生デバイスのメディア再生を調整するステップは、オーディオ再生の低周波数出力を低減することを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記再生デバイスのメディア再生を調整するステップは、同期再生のために低周波数オーディオコンテンツの少なくとも一部を別の再生デバイスへルーティングすることを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記再生デバイスへの無線電力伝送を第2の外部伝送デバイスに開始させるステップ、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記再生デバイスへの無線電力伝送を第2の外部伝送デバイスに開始させるステップは、前記第2の外部伝送デバイスに信号を送信することと、
前記信号を送信した後に、前記第2の外部伝送デバイスから無線電力を受信することと、
を含む、
請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記再生デバイスのメディア再生を調整するステップは、前記再生デバイスのエネルギー貯蔵コンポーネントのレベルに基づ
請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記再生デバイスは、ウェアラブル再生デバイスである、
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
第1の再生デバイスと第2の再生デバイスとを含むメディア再生システムの方法であって、
前記第2の再生デバイスの無線電力受信機を介して、1つ以上の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップと、
前記第2の再生デバイスによる第2のオーディオと同期して前記第1の再生デバイスによって第1のオーディオを再生するステップと、
前記第2の再生デバイスにおける無線電力受信の低減を示す表示を受信するステップと、
前記表示を受信した後に、前記第1の再生デバイスのメディア再生の調整を行うステップと、
を含む、方法。
【請求項12】
無線電力伝送器を介して第1の再生デバイスから第2の再生デバイスへ電力を無線で伝送するステップ、を更に含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の再生デバイス又は前記第2の再生デバイスのうちの少なくとも1つは、ウェアラブル再生デバイスである、
請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
第1の無線電力デバイスのための方法であって、
第1の無線電力デバイスの無線電力受信機を介して、1つ以上の外部伝送デバイスから無線電力を受信するステップと、
前記第1の無線電力デバイスによって無線電力を1つ以上の第2の無線電力デバイスに伝送するステップと、
前記第1の無線電力デバイスのネットワークインタフェースを介して、前記1つ以上の第2の無線電力デバイスの電力受信パラメータを受信するステップと、
前記電力受信パラメータを受信した後、前記第1の無線電力デバイスからの無線電力の伝送の修正を行うステップと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記無線電力の伝送の修正を行うステップは、前記無線電力の指向性出力を変更することを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記無線電力の伝送の修正を行うステップは、前記1つ以上の無線電力デバイスとは異なる1つ以上の第無線電力デバイスに無線電力を伝送することを含む、
請求項15又は14に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上の第3の無線電力デバイスに、前記1つ以上の第2の無線電力デバイスへ無線電力を伝送させるステップを更に含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記無線電力の伝送の修正を行うステップは、
無線電力の伝送を停止させること、
無線電力の伝送をある期間にわたって一時停止すること、
前記期間の後に、無線電力の伝送を再開すること、
無線電力伝送の比率を低下させること、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項19】
受信される無線電力信号がデータを搬送するように変調され、前記方法は、
無線電力信号によって搬送されるデータを回復させるステップと、
前記データに基づいて、前記再生デバイス又は前記無線電力デバイスの動作又はメディア再生を調整するステップと、
を更に含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
部の無線電力デバイスへ無線電力信号を伝送するステップを更に含み、前記無線電力信号が前記データの少なくとも一部を搬送するように変調される、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記無線電力信号の変調は、周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス幅変調、又はスペクトラム拡散変調のうちの少なくとも1つを使用することを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記無線電力信号は、第1の変調方式に従って変調された第1の無線電力信号を含み、前記方法は、前記第1の変調方式とは異なる第2の変調方式に従って変調された第2の無線電力信号を伝送するステップを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記再生デバイス又は無線電力デバイスのエネルギー貯蔵レベルに基づいて前記無線電力信号を変調するために使用される変調方式を修正するステップを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記データは、
デバイス動作を調整するための受信デバイスへの命令、
1つ以上のライトを調光する、1つ以上のマイクロフォンを無効にする、又は1つ以上のオーディオ再生パラメータを修正するための命令、
バッテリレベル表示、
受信デバイスの識別情報、
オーディオ再生同期データ、
オーディオコンテンツメタデータ、
のうちの1つ以上を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項25】
1つ以上の無線電力受信デバイス及び/又は1つ以上の無線電力伝送デバイスのための、前記1つ以上の無線電力伝送デバイスから前記1つ以上の無線電力受信デバイスに無線で電力を伝送するのに適した1つ以上の位置を決定するステップと、
1つ以上の無線電力受信デバイス、及び
1つ以上の無線電力伝送デバイス、
のうちの少なくとも一方の配置を容易にするための命令を出力するステップと、
を含む、
請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記1つ以上の位置を決定するステップは、前記1つ以上の位置における前記1つ以上の無線電力受信デバイス及び/又は前記1つ以上の無線電力伝送デバイスの予想音響性能に基づいて決定される、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記命令を出力するステップは、
可聴出力、
前記1つ以上の無線電力受信デバイスの配置に関するオーディオフィードバック、
1つ以上の位置決めガイド、
1つ以上の配置インジケータの光学投影、又は
制御デバイスを介して表示される拡張現実視覚化、
のうちの少なくとも1つを出力することを含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記決定された1つ以上の位置は、無線電力伝送デバイスから少なくとも約10cm、少なくとも約50cm、又は少なくとも約1m離れた少なくとも1つの無線電力受信デバイスのための位置を含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記1つ以上の無線電力受信デバイスから電力受信パラメータを受信するステップと、 受信された前記電力受信パラメータに基づいて、前記1つ以上の無線電力受信デバイスの配置が許容可能であると決定するステップと、
を更に含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記電力受信パラメータは、
前記1つ以上の無線電力受信デバイスで受信された無線電力の表示、
前記1つ以上の無線電力受信デバイスで受信された無線電力のレベルの表示、又は
前記1つ以上の無線電力受信デバイスのバッテリレベル表示、
のうちの少なくとも1つを含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の無線電力デバイス又は前記1つ以上の第2の無線電力デバイスのうちの少なくとも1つは、ウェアラブル再生デバイスを含む、
請求項14~30のいずれか一項に記載の方法。
【外国語明細書】