(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105456
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】シフトレジスタユニットおよびその駆動方法、ゲート駆動回路および表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20240730BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20240730BHJP
G09G 3/3225 20160101ALI20240730BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20240730BHJP
G11C 19/28 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G09G3/20 622E
G09G3/20 612T
G09G3/20 611C
G09G3/36
G09G3/3225
G09G3/3266
G09G3/20 621F
G09G3/20 611H
G11C19/28 230
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024076245
(22)【出願日】2024-05-09
(62)【分割の表示】P 2020562189の分割
【原出願日】2019-07-08
(31)【優先権主張番号】201810792877.7
(32)【優先日】2018-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】512282165
【氏名又は名称】合肥▲シン▼晟光▲電▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI XINSHENG OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Xinzhan Industrial Park,Hefei,Anhui,230012,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 雪▲歡▼
(72)【発明者】
【氏名】李 永▲謙▼
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シフトレジスタユニットを提供する。
【解決手段】シフトレジスタユニット10は、ブランキング入力回路100、表示入力回路200および出力回路300を含む。ブランキング入力回路100は、ブランキング入力信号端子STU1およびブランキング制御信号端子Bconに基づいてブランキング期間においてブランキングプルアップ信号端子Bla_upを第1の制御ノードQに入力し、ブランキング入力回路100自体を補償するように配置され、表示入力回路200は、表示入力信号端子STU2に応答して表示期間において表示プルアップ信号端子Dis_upを第1の制御ノードQに入力するように配置され、出力回路300は、複合出力信号端子Comを出力端子OPに出力するように配置され、第1の制御ノードQのプルアップ時における閾値電圧の損失を改善する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブランキング入力回路と表示入力回路と出力回路を含むシフトレジスタユニットであって、
前記ブランキング入力回路は、ブランキング入力信号およびブランキング制御信号に基づいてブランキング期間においてブランキングプルアップ信号を第1の制御ノードに入力し、前記ブランキング入力回路自体を補償するように配置され、
前記表示入力回路は、表示入力信号に応答して表示期間において表示プルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力するように配置され、
前記出力回路は、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、複合出力信号を出力端子に出力するように配置されるシフトレジスタユニット。
【請求項2】
ノイズ低減回路と第1の制御回路とをさらに含み、
前記ノイズ低減回路は、第2の制御ノードのレベルの制御で、前記第1の制御ノードおよび前記出力端子に対してノイズ低減を実行するように配置され、
前記第1の制御回路は、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記第2の制御ノードのレベルを制御するように配置される請求項1に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項3】
前記ブランキング入力回路は、
前記ブランキング制御信号に応答して前記ブランキング入力信号を第1のノードに入力するように配置される充電サブ回路と、
前記充電サブ回路により入力された前記ブランキング入力信号を記憶し、第1のクロック信号に応答して前記第1のノードのレベルを補償し、第2のノードのレベルを結合制御するように配置される補償サブ回路と、
前記第2のノードのレベルの制御で、前記ブランキングプルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力するように配置される絶縁サブ回路と、
を含む請求項2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項4】
前記ブランキング入力回路は、前記第2の制御ノードのレベルの制御で、前記第2のノードのレベルを制御するように配置される制御サブ回路をさらに含む、
請求項3に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項5】
前記充電サブ回路は、第1のトランジスタを含み、
前記第1のトランジスタのゲートが、ランダム信号を前記ブランキング制御信号として受信するためにランダム信号端子に接続されるように配置され、
前記第1のトランジスタの第1の極が、前記ブランキング入力信号を受信するためにブランキング入力信号端子に接続されるように配置され、
前記第1のトランジスタの第2の極が、前記第1のノードに接続されるように配置され、
前記補償サブ回路は、第2のトランジスタおよび第1のコンデンサを含み、
前記第2のトランジスタのゲートが、前記第1のノードに接続されるように配置され、
前記第2のトランジスタの第1の極が、前記第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第2のトランジスタの第2の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記第1のコンデンサの第1の極が、前記第1のノードに接続されるように配置され、
前記第1のコンデンサの第2の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記絶縁サブ回路は、第3のトランジスタを含み、
前記第3のトランジスタのゲートが、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記第3のトランジスタの第1の極が、第1の電圧を前記ブランキングプルアップ信号として受信するために第1の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第3のトランジスタの第2の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記制御サブ回路は、第4のトランジスタを含み、
前記第4のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第4のトランジスタの第1の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記第4のトランジスタの第2の極が、第2の電圧を受信するために第2の電圧端子に接続されるように配置される請求項4に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項6】
前記表示入力回路は、第5のトランジスタを含み、
前記第5のトランジスタのゲートが、前記表示入力信号を受信するために表示入力信号端子に接続されるように配置され、
前記第5のトランジスタの第1の極が、第1の電圧を前記表示プルアップ信号として受信するために第1の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第5のトランジスタの第2の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置される請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項7】
前記出力回路は、少なくとも1つのシフト信号出力端子と、少なくとも1つの画素走査信号出力端子とを含む請求項2乃至5のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項8】
前記出力回路は、第6のトランジスタと第7のトランジスタと第2のコンデンサとを含み、
前記第6のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第6のトランジスタの第1の極が、第2のクロック信号を前記複合出力信号として受信するために第2のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第6のトランジスタの第2の極が、前記シフト信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第7のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第7のトランジスタの第1の極が、前記第2のクロック信号を前記複合出力信号として受信するために前記第2のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第7のトランジスタの第2の極が、前記画素走査信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第2のコンデンサの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第2のコンデンサの第2の極が、前記第6のトランジスタの第2の極または前記第7のトランジスタの第2の極に接続されるように配置される請求項7に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項9】
前記ノイズ低減回路は、第8のトランジスタと第9のトランジスタと第10のトランジスタとを含み、
前記第8のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第8のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第8のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第9のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第9のトランジスタの第1の極が、前記シフト信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第9のトランジスタの第2の極が、前記第3の電圧を受信するために前記第3の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第10のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第10のトランジスタの第1の極が、前記画素走査信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第10のトランジスタの第2の極が、第4の電圧を受信するために第4の電圧端子に接続されるように配置される請求項7に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項10】
前記第1の制御回路は、第11のトランジスタと第12のトランジスタと第13のトランジスタとを含み、
前記第11のトランジスタのゲートが、第1の極に接続され、第5の電圧を受信するために第5の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第11のトランジスタの第2の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第12のトランジスタのゲートが、第1の極に接続され、第6の電圧を受信するために第6の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第12のトランジスタの第2の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第13のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第13のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第13のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項2乃至5のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項11】
ブランキングリセット信号に応答して前記第1の制御ノードをリセットするように配置されるブランキングリセット回路をさらに含む、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項12】
前記ブランキングリセット回路は、第14のトランジスタを含み、
前記第14のトランジスタのゲートが、前記ブランキングリセット信号を受信するためにブランキングリセット信号端子に接続されるように配置され、
前記第14のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第14のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項11に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項13】
表示リセット信号に応答して前記第1の制御ノードをリセットするように配置される表示リセット回路をさらに含む、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項14】
前記表示リセット回路は、第15のトランジスタを含み、
前記第15のトランジスタのゲートが、前記表示リセット信号を受信するために表示リセット信号端子に接続されるように配置され、
前記第15のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第15のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項13に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項15】
第1のクロック信号または前記表示入力信号に応答して前記第2の制御ノードのレベルを制御するように配置される第2の制御回路をさらに含む、
請求項2乃至5のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項16】
前記第2の制御回路は、第16のトランジスタと第17のトランジスタとを含み、
前記第16のトランジスタのゲートが、前記第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第16のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第16のトランジスタの第2の極が、第3の電圧端子の第3の電圧を受信するように配置され、
前記第17のトランジスタのゲートが、前記表示入力信号を受信するために表示入力信号端子に接続されるように配置され、
前記第17のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第17のトランジスタの第2の極が、前記第3の電圧を受信するために前記第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項15に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項17】
請求項1乃至16のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路。
【請求項18】
4段ごとのシフトレジスタユニットが、同じ充電サブ回路、同じ補償サブ回路および同じ制御サブ回路を共有し、
4n-3段目のシフトレジスタユニットのランダム信号端子がランダム信号線に接続され、4n-3段目のシフトレジスタユニットの第1のクロック信号端子が第1のクロック線に接続される
(ただし、nは0より大きい整数である)
請求項17に記載のゲート駆動回路。
【請求項19】
第1のサブクロック信号線と、第2のサブクロック信号線と、第3のサブクロック信号線と第4のサブクロック信号線とをさらに含み、
4n-3段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第1のサブクロック信号線に接続され、
4n-2段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第2のサブクロック信号線に接続され、
4n-1段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第3のサブクロック信号線に接続され、
4n段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第4のサブクロック信号線に接続される
(ただし、nは0より大きい整数である)
請求項17に記載のゲート駆動回路。
【請求項20】
n+1段目のシフトレジスタユニットのブランキング入力信号端子が、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続され、
n+2段目のシフトレジスタユニットの表示入力信号端子が、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続され、
n段目のシフトレジスタユニットの表示リセット信号端子が、n+3段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続される
(ただし、nは0より大きい整数である)
請求項17に記載のゲート駆動回路。
【請求項21】
請求項1乃至16のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット、または、
請求項17乃至20のいずれか一項に記載のゲート駆動回路を含む、表示装置。
【請求項22】
請求項1に記載の前記シフトレジスタユニットの駆動方法であって、
1フレームの画像を処理するための表示期間とブランキング期間とを含み、
前記表示期間は、
前記表示入力回路が、前記表示入力信号に応答して前記表示プルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力する第1の入力段階と、
前記出力回路が、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記複合出力信号を前記出力端子に出力する第1の出力段階と、
を含み、
前記ブランキング期間は、
前記ブランキング入力回路が、前記ブランキング入力信号および前記ブランキング制御信号に基づいて前記ブランキングプルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力し、前記ブランキング入力回路自体を補償する第2の入力段階と、
前記出力回路が、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記複合出力信号を前記出力端子に出力する第2の出力段階と、
を含むシフトレジスタユニットの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年7月18日に提出された中国特許出願第201810792877.7号の優先権を主張し、その全体が参照により本出願の一部として組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、シフトレジスタユニットおよびその駆動方法、ゲート駆動回路および表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
表示技術の分野では、例えば、液晶表示パネルや有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode, OLED)表示パネルの画素アレイは、一般的に、複数行のゲート線およびそれらと交互に配列された複数列のデータ線を含む。ゲート線は、ゲート駆動回路によって駆動されることができる。ゲート駆動回路は、通常、ゲート駆動チップ(Gate IC)に組み込まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例は、シフトレジスタユニットを提供し、ブランキング入力回路と表示入力回路と出力回路とを含み、前記ブランキング入力回路は、ブランキング入力信号およびブランキング制御信号に基づいてブランキング期間においてブランキングプルアップ信号を第1の制御ノードに入力し、前記ブランキング入力回路自体を補償するように配置され、前記表示入力回路は、表示入力信号に応答して表示期間において表示プルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力するように配置され、前記出力回路は、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、複合出力信号を出力端子に出力するように配置される。
【0005】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットは、ノイズ低減回路と第1の制御回路とをさらに含み、前記ノイズ低減回路は、第2の制御ノードのレベルの制御で、前記第1の制御ノードおよび前記出力端子に対してノイズ低減を実行するように配置され、前記第1の制御回路は、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記第2の制御ノードのレベルを制御するように配置される。
【0006】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記ブランキング入力回路は、前記ブランキング制御信号に応答して前記ブランキング入力信号を第1のノードに入力するように配置される充電サブ回路と、前記充電サブ回路により入力された前記ブランキング入力信号を記憶し、第1のクロック信号に応答して前記第1のノードのレベルを補償し、第2のノードのレベルを結合制御するように配置される補償サブ回路と、前記第2のノードのレベルの制御で、前記ブランキングプルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力するように配置される絶縁サブ回路と、を含む。
【0007】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記ブランキング入力回路は、前記第2の制御ノードのレベルの制御で、前記第2のノードのレベルを制御するように配置される制御サブ回路をさらに含む。
【0008】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記充電サブ回路は、第1のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタのゲートが、ランダム信号を前記ブランキング制御信号として受信するためにランダム信号端子に接続されるように配置され、前記第1のトランジスタの第1の極が、前記ブランキング入力信号を受信するためにブランキング入力信号端子に接続されるように配置され、前記第1のトランジスタの第2の極が、前記第1のノードに接続されるように配置され、前記補償サブ回路は、第2のトランジスタおよび第1のコンデンサを含み、前記第2のトランジスタのゲートが、前記第1のノードに接続されるように配置され、前記第2のトランジスタの第1の極が、前記第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子に接続されるように配置され、前記第2のトランジスタの第2の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、前記第1のコンデンサの第1の極が、前記第1のノードに接続されるように配置され、前記第1のコンデンサの第2の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、前記絶縁サブ回路は、第3のトランジスタを含み、前記第3のトランジスタのゲートが、前記第2のノードに接続されるように配置され、前記第3のトランジスタの第1の極が、第1の電圧を前記ブランキングプルアップ信号として受信するために第1の電圧端子に接続されるように配置され、前記第3のトランジスタの第2の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記制御サブ回路は、第4のトランジスタを含み、前記第4のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第4のトランジスタの第1の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、前記第4のトランジスタの第2の極が、第2の電圧を受信するために第2の電圧端子に接続されるように配置される。
【0009】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記表示入力回路は、第5のトランジスタを含み、前記第5のトランジスタのゲートが、前記表示入力信号を受信するために表示入力信号端子に接続されるように配置され、前記第5のトランジスタの第1の極が、第1の電圧を前記表示プルアップ信号として受信するために第1の電圧端子に接続されるように配置され、前記第5のトランジスタの第2の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置される。
【0010】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記出力回路は、少なくとも1つのシフト信号出力端子と、少なくとも1つの画素走査信号出力端子とを含む。
【0011】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記出力回路は、第6のトランジスタと第7のトランジスタと第2のコンデンサとを含み、前記第6のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第6のトランジスタの第1の極が、第2のクロック信号を前記複合出力信号として受信するために第2のクロック信号端子に接続されるように配置され、前記第6のトランジスタの第2の極が、前記シフト信号出力端子に接続されるように配置され、前記第7のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第7のトランジスタの第1の極が、前記第2のクロック信号を前記複合出力信号として受信するために前記第2のクロック信号端子に接続されるように配置され、前記第7のトランジスタの第2の極が、前記画素走査信号出力端子に接続されるように配置され、前記第2のコンデンサの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第2のコンデンサの第2の極が、前記第6のトランジスタの第2の極または前記第7のトランジスタの第2の極に接続されるように配置される。
【0012】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記ノイズ低減回路は、第8のトランジスタと第9のトランジスタと第10のトランジスタとを含み、前記第8のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第8のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第8のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置され、前記第9のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第9のトランジスタの第1の極が、前記シフト信号出力端子に接続されるように配置され、前記第9のトランジスタの第2の極が、前記第3の電圧を受信するために前記第3の電圧端子に接続されるように配置され、前記第10のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第10のトランジスタの第1の極が、前記画素走査信号出力端子に接続されるように配置され、前記第10のトランジスタの第2の極が、第4の電圧を受信するために第4の電圧端子に接続されるように配置される。
【0013】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記第1の制御回路は、第11のトランジスタと第12のトランジスタと第13のトランジスタとを含み、前記第11のトランジスタのゲートが、第1の極に接続され、第5の電圧を受信するために第5の電圧端子に接続されるように配置され、前記第11のトランジスタの第2の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第12のトランジスタのゲートが、第1の極に接続され、第6の電圧を受信するために第6の電圧端子に接続されるように配置され、前記第12のトランジスタの第2の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第13のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第13のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第13のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される。
【0014】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットは、ブランキングリセット信号に応答して前記第1の制御ノードをリセットするように配置されるブランキングリセット回路をさらに含む。
【0015】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記ブランキングリセット回路は、第14のトランジスタを含み、前記第14のトランジスタのゲートが、前記ブランキングリセット信号を受信するためにブランキングリセット信号端子に接続されるように配置され、前記第14のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第14のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される。
【0016】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットは、表示リセット信号に応答して前記第1の制御ノードをリセットするように配置される表示リセット回路をさらに含む。
【0017】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記表示リセット回路は、第15のトランジスタを含み、前記第15のトランジスタのゲートが、前記表示リセット信号を受信するために表示リセット信号端子に接続されるように配置され、前記第15のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、前記第15のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される。
【0018】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットは、第1のクロック信号または前記表示入力信号に応答して前記第2の制御ノードのレベルを制御するように配置される第2の制御回路をさらに含む。
【0019】
例えば、本開示の一実施例によるシフトレジスタユニットにおいて、前記第2の制御回路は、第16のトランジスタと第17のトランジスタとを含み、前記第16のトランジスタのゲートが、前記第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子に接続されるように配置され、前記第16のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第16のトランジスタの第2の極が、第3の電圧端子の第3の電圧を受信するように配置され、前記第17のトランジスタのゲートが、前記表示入力信号を受信するために表示入力信号端子に接続されるように配置され、前記第17のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、前記第17のトランジスタの第2の極が、前記第3の電圧を受信するために前記第3の電圧端子に接続されるように配置される。
【0020】
本開示の少なくとも1つの実施例は、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路をさらに提供する。
【0021】
例えば、本開示の一実施例によるゲート駆動回路において、4段ごとのシフトレジスタユニットが、同じ充電サブ回路、同じ補償サブ回路および同じ制御サブ回路を共有し、4n-3段目のシフトレジスタユニットのランダム信号端子がランダム信号線に接続され、4n-3段目のシフトレジスタユニットの第1のクロック信号端子が第1のクロック線に接続される(ただし、nは0より大きい整数である)。
【0022】
例えば、本開示の一実施例によるゲート駆動回路は、第1のサブクロック信号線と、第2のサブクロック信号線と、第3のサブクロック信号線と第4のサブクロック信号線とをさらに含み、4n-3段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第1のサブクロック信号線に接続され、4n-2段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第2のサブクロック信号線に接続され、4n-1段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第3のサブクロック信号線に接続され、4n段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第4のサブクロック信号線に接続される(ただし、nは0より大きい整数である)。
【0023】
例えば、本開示の一実施例によるゲート駆動回路において、n+1段目のシフトレジスタユニットのブランキング入力信号端子が、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続され、n+2段目のシフトレジスタユニットの表示入力信号端子が、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続され、n段目のシフトレジスタユニットの表示リセット信号端子が、n+3段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続される(ただし、nは0より大きい整数である)。
【0024】
本開示の少なくとも1つの実施例は、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニットまたは本開示の任意の実施例に記載のゲート駆動回路を含む表示装置をさらに提供する。
【0025】
本開示の少なくとも1つの実施例は、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法をさらに提供し、1フレームの画像を処理するための表示期間とブランキング期間とを含み、前記表示期間は、前記表示入力回路が、前記表示入力信号に応答して前記表示プルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力する第1の入力段階と、前記出力回路が、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記複合出力信号を前記出力端子に出力する第1の出力段階と、を含み、前記ブランキング期間は、前記ブランキング入力回路が、前記ブランキング入力信号および前記ブランキング制御信号に基づいて前記ブランキングプルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力し、前記ブランキング入力回路自体を補償する第2の入力段階と、前記出力回路が、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記複合出力信号を前記出力端子に出力する第2の出力段階と、を含む。
【0026】
本開示の実施形態の技術的解決手段をより明確に説明するために、実施形態の図面を以下に簡単に説明するが、以下の説明の図面は、本開示のいくつかの実施例にのみ関連しており、本開示を限定するものではないことは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの概略ブロック図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の概略ブロック図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の概略ブロック図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットの概略ブロック図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットの概略ブロック図である。
【
図6】
図4に示すシフトレジスタユニットの具体的な実装例の回路図である。
【
図7】
図5に示すシフトレジスタユニットの具体的な実装例の回路図である。
【
図8】
図5に示すシフトレジスタユニットの別の具体的な実装例の回路図である。
【
図9A】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図9B】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図9C】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図10】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの表示入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの第2の制御回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図12】本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの信号タイミング図である。
【
図13】本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットの信号タイミング図である。
【
図14】図本開示のいくつかの実施例によるゲート駆動回路の概略ブロック図である。
【
図15A】
図14に示すゲート駆動回路における隣接する4段シフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図15B】
図14に示すゲート駆動回路における隣接する4段シフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図15C】
図14に示すゲート駆動回路における隣接する4段シフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
【
図16】本開示のいくつかの実施例によるゲート駆動回路の信号タイミング図である。
【
図17】本開示のいくつかの実施例による表示装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、本開示の実施例の技術的解決手段を本開示の実施例の図面と併せて以下に明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施例は、すべての実施例ではなく、本開示の実施例の一部である。記載された本開示の実施例に基づいて、創造的な労力を必要とせずに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本開示の保護の範囲内にある。
【0029】
別段の定義がない限り、ここで使用される技術的または科学的な用語は、当業者によって理解される通常の意味であるものとする。本開示で使用される「第1」、「第2」および類似の用語は、順序、量、または重要性を示すものではなく、異なる成分を区別するためにのみ使用される。同様に、「含む」や「含有する」などの類似の単語は、その単語の前に現れる要素、または物体が他の要素または物体を除外することなくその単語の後に現れる要素または物体およびそれらの等価物をカバーすることを意味する。「接続 」や「連結」 などの類似の単語は、物理的または機械的な接続に限定されないが、直接的または間接的であるかどうかにかかわらず、電気的な接続を含むことができる。「上」、「下」、「左」、「右」などの用語は、相対的な位置関係を示すためのものに過ぎず、記載対象物の絶対位置が変化した場合には、それに応じて相対的な位置関係も変化してもよい。
【0030】
一般的なOLED表示パネルでは、補償技術により表示品質を向上させる必要がある。OLED表示パネルにおけるサブ画素ユニットを補償する場合、サブ画素ユニットに画素補償回路を設けて内部補償を行う外に、センシングトランジスタを設けることにより外部補償を行うこともできる。外部補償を行う時、シフトレジスタユニットからなるゲート駆動回路が、走査トランジスタ用の駆動信号とセンストランジスタ用の駆動信号をそれぞれ表示パネルにおけるサブ画素ユニットに供給する必要があり、例えば、1フレームの表示期間において走査トランジスタ用の走査駆動信号(すなわち、表示出力信号)が供給され、1フレームのブランキング期間においてセンストランジスタ用のセンス駆動信号(すなわち、ブランキング出力信号)が供給される。
【0031】
ICの設計で、チップ面積がチップのコストに影響を与える主な要因であり、いかにチップ面積を効果的に削減するかは、技術開発者にとって大きな検討事項である。OLED表示パネルにおいて、ゲート駆動回路のシフトレジスタユニットは、一般的に、検出ユニット(sense unit)と、表示ユニット(scan unit)と、両者の複合パルスを出力する接続ユニット(ゲート回路またはHiz回路)とを含む。前記3部を含む回路構成により、シフトレジスタユニットは、幅とタイミングの異なる2つの波形からなる複合波形の出力パルスを出力することができ、走査トランジスタに表示出力信号を、センストランジスタにブランキング出力信号を、それぞれ供給することができる。しかしながら、上記シフトレジスタユニットは、回路構成が複雑でサイズが大きいため、高解像度や狭いベゼルの実現に寄与せず、さらに、チップ面積を小さくしてコストダウンを図ることにも寄与しない。
【0032】
また、シフトレジスタユニットおよびシフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路のサイズをさらに小さくするために、例えば、1フレームのブランキング期間のブランキング出力信号と表示期間の表示出力信号とが同一の出力回路を介して出力されるように、検出ユニットと表示ユニットと接続ユニットとを一体化して、回路構成を簡素化することができる。しかしながら、一体化した回路では、ブランキング期間において第1の制御ノード(例えばプルアップノード)に対してレベル制御(例えばプルアップ)を行う場合、複数のトランジスタからなる回路で当該機能を実現しているため、閾値電圧の損失が大きくなり、それによって、プルアップノードの電位に影響を与え、例えば、プルアップノードの電位が所定の高電位に達することができず、さらに、ブランキング出力信号の出力に影響を与えてしまう。また、ゲート駆動回路では、一般的にシーケンシャル走査により外部補償を行うが、1ラインずつ補償を長時間に行うと、例えば表示処理中に走査線が1ラインずつ移動し補償時間の違いによる異なる領域間の輝度差が大きくなったなどの問題が生じる。
【0033】
本開示の少なくとも1つの実施例は、シフトレジスタユニットおよびその駆動方法、ゲート駆動回路および表示装置を提供し、当該シフトレジスタユニットは、簡単な回路構成で、ブランキング期間においてブランキング入力回路により第1の制御ノード(例えばプルアップノード)のレベル制御が行われた際の閾値電圧の損失を改善し、第1の制御ノードの電位に影響を与えないようにし、それによって、ブランキング出力信号の精度を向上させることができる。
【0034】
本開示の実施例を、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。異なる図面での同じ参照番号は、説明した同じ要素を参照することに注意すべきである。
【0035】
本開示の少なくとも1つの実施例は、シフトレジスタユニットを提供し、当該シフトレジスタユニットは、ブランキング入力回路、表示入力回路および出力回路を含む。ブランキング入力回路は、ブランキング入力信号およびブランキング制御信号に基づいてブランキング期間においてブランキングプルアップ信号を第1の制御ノードに入力し、ブランキング入力回路自体を補償するように配置される。表示入力回路は、表示入力信号に応答して表示期間において表示プルアップ信号を第1の制御ノードに入力するように配置される。出力回路は、第1の制御ノードのレベルの制御で、複合出力信号を出力端子に出力するように配置される。
【0036】
図1は、本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの概略ブロック図である。
図1を参照し、当該シフトレジスタユニット10は、ブランキング入力回路100、表示入力回路200および出力回路300を含む。例えば、いくつかの例では、シフトレジスタユニット10は、ノイズ低減回路400および第1の制御回路500をさらに含む。前記複数のシフトレジスタユニット10をカスケードすることにより、本開示の任意の実施例によるゲート駆動回路を構築することができる。
【0037】
ブランキング入力回路100は、ブランキング入力信号およびブランキング制御信号に基づいてブランキング期間においてブランキングプルアップ信号を第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に入力し、ブランキング入力回路100自体を補償するように配置される。例えば、ブランキング入力回路100は、ブランキング入力信号端子STU1、ブランキング制御信号端子Bcon、ブランキングプルアップ信号端子Bla_up、およびプルアップノードQに電気的に接続される。例えば、ブランキング入力回路100が、第1のノードN1および第2のノードN2(
図1には示されず)をさらに含み、ブランキング入力回路100が、ブランキング入力信号端子STU1から供給されるブランキング入力信号と、ブランキング制御信号端子Bconから供給されるブランキング制御信号とに応答して、第1のノードN1を充電し、第1のノードN1のレベルを補償するとともに、第2のノードN2のレベルを結合制御することによって、第2のノードN2のレベルの制御でブランキングプルアップ信号端子Bla_upから供給されるブランキングプルアップ信号をプルアップノードQに入力し、プルアップノードQを充電してハイレベルにする。
【0038】
なお、本開示の実施例では、1フレームのブランキング期間においてブランキング出力信号を出力することを実現するために、シフトレジスタユニット10にブランキング入力回路100が設けられる。ブランキング入力回路100における「ブランキング」という用語は、当該回路がブランキング期間に関連することを意味するに過ぎず、ブランキング期間中のみ動作することに限定されるものではなく、以下の各実施例は同様であり、説明を省略する。例えば、ブランキング入力回路100は、表示期間において第1のノードN1を充電し、ブランキング期間まで第1のノードN1のハイレベルを維持し、ブランキング入力回路100は、ブランキング期間において第1のノードN1のレベルを補償し、第2のノードN2のレベルを結合制御するとともに、プルアップノードQを充電してハイレベルにする。
【0039】
例えば、ブランキング入力回路100を複数のトランジスタとして実装し、プルアップノードQの充電中に第1のノードN1のレベルを補償し、第2のノードN2のレベルを結合制御することで、複数のトランジスタで発生する閾値電圧の損失を補償でき、第2のノードN2のレベルが所定値(例えば、所定のハイレベル)になるようにし、それによって、第2のノードN2のレベルの制御でプルアップノードQのレベルが所定値(例えば、所定のハイレベル)になるようにし、プルアップノードQのレベルに影響を与える閾値電圧の損失を回避することができる。
【0040】
例えば、ブランキング制御信号としてランダム信号を用いてもよい。例えば、ランダム信号は、別途に設置されたランダム信号発生回路(例えばFPGA)から供給される。複数のシフトレジスタユニット10がゲート駆動回路としてカスケードされる場合、当該ゲート駆動回路に供給されるランダム信号は、1ラインずつスキャンのタイミングではなく、ランダムまたはそれ以外の規則的なタイミングであるため、ランダム検出機能、すなわち、任意のフレームにおける任意のラインの画素回路の補償検出を実現することができる。したがって、当該ゲート駆動回路がランダム信号の制御でブランキング出力信号を出力して画素回路を外部補償する場合には、ランダム検出機能により、画面に現れるスキャンラインや輝度のずれを解消することができる。
【0041】
表示入力回路200は、表示入力信号に応答して表示期間において表示プルアップ信号を第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に出力するように配置される。例えば、表示入力回路200は、表示入力信号端子STU2、表示プルアップ信号端子Dis_up、およびプルアップノードQに電気的に接続されており、表示入力信号端子STU2から供給される表示入力信号の制御でオンされ、表示プルアップ信号端子Dis_upとプルアップノードQとが電気的に接続され、それによって、表示プルアップ信号端子Dis_upから供給される表示プルアップ信号がプルアップノードQに入力され、プルアップノードQがハイレベルにプルアップされるように配置される。
【0042】
出力回路300は、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)のレベルの制御で、複合出力信号を出力端子OPに出力するように配置される。例えば、出力回路300は、プルアップノードQ、複合出力信号端子Com、および出力端子OPに電気的に接続されており、プルアップノードQのレベルの制御でオンされ、複合出力信号端子Comから供給される複合出力信号が出力端子OPに出力されるように配置される。例えば、出力端子OPの出力信号は、表示出力信号およびブランキング出力信号を含んでもよく、ここで、表示出力信号およびブランキング出力信号が、幅とタイミングが異なる相互に独立した2つの波形であってもよい。例えば、表示期間において、出力回路300は、画素ユニット中の走査トランジスタを駆動するために、プルアップノードQのレベルの制御で出力端子OPを介して表示出力信号を出力することにより表示を行うが、ブランキング期間において、出力回路300は、画素ユニット中のセンシングトランジスタを駆動するために、プルアップノードQのレベルの制御で出力端子OPを介してブランキング出力信号を出力することにより、補償検出を行う。
【0043】
ノイズ低減回路400は、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)のレベルの制御で、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)および出力端子OPに対してノイズ低減を実行するように配置される。例えば、ノイズ低減回路400は、プルダウンノードQB、プルアップノードQおよび出力端子OPに接続されており、プルダウンノードQBのレベルの制御で、プルアップノードQおよび出力端子OPが別途設けられた電圧端子(例えば、低電圧端子)に電気的に接続され、それによって、プルアップノードQおよび出力端子OPが非動作レベル(例えば、ローレベル)にプルダウンされ、ノイズ低減が実現されるように配置される。
【0044】
第1の制御回路500は、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)のレベルの制御で、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)のレベルを制御するように配置される。例えば、第1の制御回路500は、プルアップノードQおよびプルダウンノードQBに電気的に接続されており、プルアップノードQがハイレベルであるときにプルダウンノードQBをローレベルにプルダウンさせ、プルアップノードQがローレベルであるときにプルダウンノードQBをハイレベルにプルアップさせるように配置される。例えば、第1の制御回路500は、反転回路であってもよい。
【0045】
図2は、本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の概略ブロック図である。
図2を参照し、ブランキング入力回路100は、充電サブ回路110、補償サブ回路120および絶縁サブ回路130を含む。
【0046】
充電サブ回路110は、ブランキング制御信号に応答してブランキング入力信号を第1のノードN1に入力するように配置される。例えば、充電サブ回路110は、ブランキング入力信号端子STU1、ブランキング制御信号端子Bconおよび第1のノードN1に接続されており、ブランキング制御信号端子Bconから供給されるブランキング制御信号の制御でオンされ、ブランキング入力信号端子STU1と第1のノードN1とが電気的に接続され、それによって、ブランキング入力信号が第1のノードN1に入力されるように配置される。例えば、いくつかの例では、充電サブ回路110は、ブランキング制御信号の制御でオンされ、ブランキング入力信号がこの時点でハイレベルにあり、それによって、第1のノードN1を充電し、第1のノードN1をハイレベルにプルアップさせる。
【0047】
補償サブ回路120は、充電サブ回路110に入力されたブランキング入力信号を記憶し、第1のクロック信号に応答して第1のノードN1のレベルを補償するとともに、第2のノードN2のレベルを結合制御するように配置される。例えば、補償サブ回路120は、第1のノードN1、第2のノードN2および第1のクロック信号端子CLKAに接続されており、第1のノードN1に書き込まれたブランキング入力信号を記憶し、第1のクロック信号端子CLKAから供給される第1のクロック信号のレベルが(例えば、ローレベルからハイレベルへ)変化したとき、第1のノードN1のレベルを補償し(例えば、第1のノードN1のレベルをさらに第1のレベルまでプルアップさせ)、それによって、第2のノードN2のレベルを結合制御するように配置される。例えば、補償サブ回路120は、第1のノードN1の第1のレベルの制御で十分にオンされ、第1のクロック信号が第2のノードN2に十分に書き込まれるようにする。例えば、いくつかの例では、第1のクロック信号が第2のノードN2に十分に書き込まれるため、第2のノードN2のレベルが、この時点での第1のクロック信号のハイレベルに等しい、すなわち、第2のノードN2のレベルが所定値に達する。もちろん、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、絶縁サブ回路130がオン、または十分にオンされるように制御されば、第2のノードN2のレベルが、第1のクロック信号のハイレベルよりもわずかに低くてもよい。
【0048】
絶縁サブ回路130は、第2のノードN2のレベルの制御で、ブランキングプルアップ信号を第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に入力するように配置される。例えば、絶縁サブ回路130は、第2のノードN2、プルアップノードQおよびブランキングプルアップ信号端子Bla_upに接続されており、第2のノードN2のレベルの制御でオンされ、ブランキングプルアップ信号端子Bla_upとプルアップノードQとが電気的に接続され、それによって、ブランキングプルアップ信号端子Bla_upから供給されるブランキングプルアップ信号がプルアップノードQに入力されるように配置される。例えば、いくつかの例では、絶縁サブ回路130は、第2のノードN2のレベルの制御でオンされ、ブランキングプルアップ信号がこの時点でハイレベルにあり、それによって、プルアップノードQを充電し、プルアップノードQをハイレベルにプルアップさせる。例えば、補償サブ回路120の作用により、第2のノードN2のレベルが所定値に達し、それによって、絶縁サブ回路130は十分にオンされ、ブランキングプルアップ信号のハイレベルがプルアップノードQに十分に書き込まれるようにし、さらに、プルアップノードQのレベルを所定値に達させる。
【0049】
以上のように、ブランキング期間においてブランキング入力回路100によってプルアップノードQがプルアップされたときの閾値電圧の損失を改善し、プルアップノードQの電位に影響を与えないようにすることができ、それによって、ブランキング出力信号の精度を向上させることができる。
【0050】
図3は、本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の概略ブロック図である。
図3を参照し、当該実施例では、ブランキング入力回路100は、制御サブ回路140をさらに含み、他の構造が、
図2に示すブランキング入力回路100と本質的に同じである。制御サブ回路140は、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)のレベルの制御で、第2のノードN2のレベルを制御(例えばプルダウン)するように配置される。例えば、制御サブ回路140は、第2のノードN2およびプルダウンノードQBに接続されており、プルダウンノードQBのレベルの制御でオンされ、第2のノードN2が別途設けられた電圧端子(例えば、低電圧端子)に電気的に接続され、それによって、第2のノードN2がローレベルにプルダウンされるように配置される。なお、本開示の実施例では、制御サブ回路140は、プルダウンノードQBとの接続に限定されるものではなく、別途設けられたクロック信号端子または他の適用可能な信号端子に接続され、クロック信号または他の適用可能な信号の制御で第2のノードN2がプルダウンされるようにしてもよい。
【0051】
制御サブ回路140を設置することで、第2のノードN2がローレベルを必要とするときには常にローレベルを維持することができるので、ブランキングプルアップ信号がプルアップノードQに影響を与えないように、絶縁サブ回路130を確実に閉状態にすることができる。例えば、いくつかの例では、表示期間において、制御サブ回路140によって第2のノードN2をプルダウンさせ、ブランキングプルアップ信号がプルアップノードQの電位に影響を与えないようにし、それによって、正常な表示機能を実現することができる。
【0052】
なお、本開示の実施例では、ブランキング入力回路100は、対応する機能が達成されば、前述の充電サブ回路110、補償サブ回路120、絶縁サブ回路130、および制御サブ回路140に限定されない任意の適用可能なサブ回路を含んでもよい。
【0053】
図4は、本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットの概略ブロック図である。
図4を参照し、当該実施例では、シフトレジスタユニット10は、ブランキングリセット回路600および表示リセット回路700をさらに含み、他の構造が、
図1に示すシフトレジスタユニット10と本質的に同じである。
【0054】
ブランキングリセット回路600は、ブランキングリセット信号に応答して第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)をリセットするように配置される。例えば、ブランキングリセット回路600は、ブランキングリセット信号端子TRSTおよびプルアップノードQに接続されており、ブランキングリセット信号端子TRSTから供給されるブランキングリセット信号の制御でオンされ、プルアップノードQが別途設けられた電圧端子(例えば、低電圧端子)に電気的に接続され、それによって、プルアップノードQがリセットされるように配置される。例えば、ブランキング期間において、出力回路300が信号出力を終了すると、ブランキングリセット回路600によりプルアップノードQがリセットされる。なお、本開示の実施例では、ブランキングリセット回路600における「ブランキング」とは、当該回路がブランキング期間に関連することを意味するに過ぎず、ブランキング期間中のみ動作することに限定されるものではなく、以下の各実施例は同様であり、説明を省略する。
【0055】
表示リセット回路700は、表示リセット信号に応答して第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)をリセットするように配置される。例えば、表示リセット回路700は、表示リセット信号端子STDおよびプルアップノードQに接続されており、表示リセット信号端子STDから供給される表示リセット信号の制御でオンされ、プルアップノードQが別途設けられた電圧端子(例えば、低電圧端子)に電気的に接続され、それによって、プルアップノードQがリセットされるように配置される。例えば、表示期間において、出力回路300が信号出力を終了すると、表示リセット回路700によりプルアップノードQがリセットされる。
【0056】
図5は、本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットの概略ブロック図である。
図5を参照し、当該実施例では、シフトレジスタユニット10は、第2の制御回路800をさらに含み、他の構造が、
図4に示すシフトレジスタユニット10と本質的に同じである。第2の制御回路800は、第1のクロック信号または表示入力信号に応答して第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)のレベルを制御するように配置される。例えば、第2の制御回路800は、第1のクロック信号端子CLKA、表示入力信号端子STU2およびプルダウンノードQBに接続されており、第1のクロック信号端子CLKAから供給される第1のクロック信号または表示入力信号端子STU2から供給される表示入力信号の制御でオンされ、プルダウンノードQBが別途設けられた電圧端子(例えば、低電圧端子)に電気的に接続され、それによって、プルダウンノードQBがローレベルにプルダウンされるように配置される。
【0057】
例えば、ブランキング期間において、第2の制御回路800は、第1のクロック信号に応答してプルダウンノードQBをプルダウンさせる。表示期間において、第2の制御回路800は、表示入力信号に応答してプルダウンノードQBをプルダウンさせる。もちろん、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、第2の制御回路800は、ブランキング期間中または表示期間においてのみプルダウンノードQBをプルダウンさせるようにしてもよい。第2の制御回路800を設けることで、プルダウンノードQBがローレベルとなるようにすることができ、ブランキング入力回路100または表示入力回路200がプルアップノードQにハイレベルを書き込むことに寄与し、プルアップノードQのレベルが所定値に達するようにすることができるので、トランジスタの閾値電圧のドリフト後に出力信号に影響を与えることを防止し、回路の信頼性を向上させることができる。
【0058】
図6は、
図4に示すシフトレジスタユニットの具体的な実装例の回路図である。以下では、各トランジスタがN型トランジスタである場合を例に挙げて説明するが、これは本開示の実施例を限定するものではない。
【0059】
図6を参照し、当該シフトレジスタユニット10は、第1~第15のトランジスタM1~M15を含み、さらに、第1のコンデンサC1および第2のコンデンサC2を含む。
【0060】
ブランキング入力回路100は、充電サブ回路110と、補償サブ回路120と絶縁サブ回路130と、制御サブ回路140とを含む。充電サブ回路110は、第1のトランジスタM1として実装されてもよい。第1のトランジスタM1のゲートは、ランダム信号を受信するためにランダム信号端子OEに接続されるように配置され(ここでは、ランダム信号端子OEを前記ブランキング制御信号端子Bconとし、ランダム信号を前記ブランキング制御信号とする)、第1のトランジスタM1の第1の極は、ブランキング入力信号を受信するためにブランキング入力信号端子STU1に接続されるように配置され、第1のトランジスタM1の第2の極は、第1のノードN1に接続されるように配置される。ランダム信号が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第1のトランジスタM1がオンされ、それによって、ブランキング入力信号を第1のノードN1に書き込む。例えば、このときのブランキング入力信号をハイレベルにして、第1のノードN1を充電する。
【0061】
補償サブ回路120は、第2のトランジスタM2および第1のコンデンサC1として実装されてもよい。第2のトランジスタM2のゲートが、第1のノードN1に接続されるように配置され、第2のトランジスタM2の第1の極が、第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子CLKAに接続されるように配置され、第2のトランジスタM2の第2の極が、第2のノードN2に接続されるように配置される。第1のコンデンサC1の第1の極が、第1のノードN1に接続されるように配置され、第1のコンデンサC1の第2の極が、第2のノードN2に接続されるように配置される。ブランキング入力信号が第1のノードN1に書き込まれると、第1のノードN1がハイレベルに充電され、第1のコンデンサC1は、後続の段階で使用するために、当該ハイレベルを記憶して、第1のノードN1をハイレベルに維持する。そして、第2のトランジスタM2がオンされ、第1のクロック信号を第2のノードN2に書き込む。第1のクロック信号がローレベルからハイレベルに変化すると、第1のコンデンサC1のブートストラップ効果により、第1のノードN1のレベルがさらに第1のレベルに上昇するので、第2のトランジスタM2が十分にオンされ、それによって、第1のクロック信号のハイレベルが第2のノードN2に十分に書き込まれるようにし、第2のノードN2のレベルを所定値に達させ、例えば、第1のクロック信号のハイレベルに等しくする。
【0062】
絶縁サブ回路130は、第3のトランジスタM3として実装されてもよい。第3のトランジスタM3のゲートが、第2のノードN2に接続されるように配置され、第3のトランジスタM3の第1の極が、第1の電圧を受信するために第1の電圧端子VDDに接続されるように配置され(ここでは、第1の電圧端子VDDがブランキングプルアップ信号端子Bla_upに対応し、第1の電圧をブランキングプルアップ信号とする)、第3のトランジスタM3の第2の極は、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置される。第2のノードN2がハイレベル(例えば、当該ハイレベルが所定値に達する)になると、第3のトランジスタM3は十分またはほぼ十分にオンされ、第1の電圧をプルアップノードQに書き込み、それによって、プルアップノードQのレベルをハイレベルにする。
【0063】
制御サブ回路140は、第4のトランジスタM4として実装されてもよい。第4のトランジスタM4のゲートが、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第4のトランジスタM4の第1の極が、第2のノードN2に接続されるように配置され、第4のトランジスタM4の第2の極が、第2の電圧を受信するために第2の電圧端子VGL2に接続されるように配置される。プルダウンノードQBがハイレベルになると、第4のトランジスタM4がオンされ、第2のノードN2をローレベルにプルダウンさせ、それによって、第3のトランジスタM3が確実にオフされ、表示期間においてブランキングプルアップ信号(例えば、第1の電圧端子VDDの第1の電圧)がプルアップノードQに影響を与えないようにする。
【0064】
例えば、第1の電圧端子VDDが、第1の電圧としての直流ハイレベル信号を供給するように配置され、第2の電圧端子VGL2が、第2の電圧としての直流ローレベル信号を供給するように配置され、例えば接地される。以下の各実施例は同様であり、説明を省略する。
【0065】
表示入力回路200は、第5のトランジスタM5として実装されてもよい。第5のトランジスタM5のゲートが、表示入力信号を受信するために表示入力信号端子STU2に接続されるように配置され、第5のトランジスタM5の第1の極が、第1の電圧を受信するために第1の電圧端子VDDに接続されるように配置され(ここでは、第1の電圧端子VDDが表示プルアップ信号端子Dis_upに対応し、第1の電圧を表示プルアップ信号とする)、第5のトランジスタM5の第2の極は、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置される。表示入力信号が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第5のトランジスタM5がオンされ、それによって、第1の電圧をプルアップノードQに書き込み、プルアップノードQをハイレベルにする。
【0066】
例えば、いくつかの例では、出力回路300の出力端子OPは、当該シフトレジスタユニット10の駆動能力を向上させるために、少なくとも1つのシフト信号出力端子CRおよび少なくとも1つの画素走査信号出力端子Outを含む。例えば、シフト信号出力端子CRが、次段のシフトレジスタユニット10にブランキング入力信号を供給するために使用され、画素走査信号出力端子Outが、画素回路に駆動信号を供給するために使用される。シフト信号出力端子CRと画素走査信号出力端子Outの出力信号とが同じである。
【0067】
出力回路300は、第6のトランジスタM6、第7のトランジスタM7および第2のコンデンサC2として実装されてもよい。第6のトランジスタM6のゲートが、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第6のトランジスタM6の第1の極が、第2のクロック信号を受信するために第2のクロック信号端子CLKBに接続されるように配置され(ここでは、第2のクロック信号端子CLKBが複合出力信号端子Comに対応し、第2のクロック信号を複合出力信号とする)、第6のトランジスタM6の第2の極が、シフト信号出力端子CRに接続されるように配置される。第7のトランジスタM7のゲートが、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第7のトランジスタM7の第1の極が、複合出力信号として第2のクロック信号を受信するために第2のクロック信号端子CLKBに接続されるように配置され、第7のトランジスタM7の第2の極が、画素走査信号出力端子Outに接続されるように配置される。第2のコンデンサC2の第1の極が、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第2のコンデンサC2の第2の極が、第6のトランジスタM6の第2の極に接続されるように配置される。もちろん、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、他の例では、第2のコンデンサC2の第2の極は、第7のトランジスタM7の第2の極に接続されてもよい。プルアップノードQが有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7がすべてオンされ、それによって、第2のクロック信号をそれぞれシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力する。
【0068】
ノイズ低減回路400は、第8のトランジスタM8、第9のトランジスタM9および第10のトランジスタM10として実装されてもよい。第8のトランジスタM8のゲートが、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第8のトランジスタM8の第1の極が、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第8のトランジスタM8の第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。第9のトランジスタM9のゲートが、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第9のトランジスタM9の第1の極が、シフト信号出力端子CRに接続されるように配置され、第9のトランジスタM9の第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。第10のトランジスタM10のゲートが、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第10のトランジスタM10の第1の極が、画素走査信号出力端子Outに接続されるように配置され、第10のトランジスタM10の第2の極が、第4の電圧を受信するために第4の電圧端子に接続されるように配置される(ここでは、第2の電圧端子VGL2を第4の電圧端子とし、第2の電圧を第4の電圧とする)。
【0069】
例えば、第3の電圧端子VGL1は、第3の電圧という直流ローレベル信号を供給するように配置され、例えば接地され、以下の各実施例は同様であり、説明を省略する。例えば、いくつかの例では、第3の電圧端子VGL1における第3の電圧が、第2の電圧端子VGL2における第2の電圧よりも低く、他の例では、第3の電圧端子VGL1における第3の電圧が、第2の電圧端子VGL2における第2の電圧と等しい。第3の電圧と第2の電圧とが、同じであっても異なってもよく、実際のニーズに応じて適宜決定することができる。
【0070】
プルダウンノードQBが有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第8のトランジスタM8、第9のトランジスタM9および第10のトランジスタM10がすべてオンされ、プルアップノードQおよびシフト信号出力端子CRが第3の電圧端子VGL1に電気的に接続されるようにし、画素走査信号出力端子Outが第2の電圧端子VGL2に電気的に接続されるようにし、それによって、プルアップノードQ、シフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに対してノイズ低減を実行する。なお、本開示の実施例では、シフト信号出力端子CRおよび/または画素走査信号出力端子Outが複数ある場合、複数のシフト信号出力端子CRおよび/または画素走査信号出力端子Outのノイズ低減のため、ノイズ低減回路400はまた、シフト信号出力端子CRおよび/または画素走査信号出力端子Outに対応に接続された複数のトランジスタを含む。
【0071】
第1の制御回路500は、第11のトランジスタM11、第12のトランジスタM12および第13のトランジスタM13として実装されてもよい。第11のトランジスタM11のゲートが、第1の極に接続されており、第5の電圧を受信するために第5の電圧端子VDD_Aに接続されるように配置され、第11のトランジスタM11の第2の極が、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置される。第12のトランジスタM12のゲートが、第1の極に接続されており、第6の電圧を受信するために第6の電圧端子VDD_Bに接続されるように配置され、第12のトランジスタM12の第2の極が、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置される。第13のトランジスタM13のゲートが、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第13のトランジスタM13の第1の極が、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第13のトランジスタM13の第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。
【0072】
例えば、いくつかの例では、第5の電圧端子VDD_Aと第6の電圧端子VDD_Bは、直流ハイレベル信号を交互に供給するように配置され、それによって、第11のトランジスタM11と第12のトランジスタM12が交互にオンされ、長期的なトランジスタのオンによる性能ドリフトを回避することができる。例えば、第5の電圧端子VDD_Aがハイレベル信号を供給し、第6の電圧端子VDD_Bがローレベル信号を供給すると、第11のトランジスタM11がオンされ、第12のトランジスタM12はオフされる。第6の電圧端子VDD_Bがハイレベル信号を供給し、第5の電圧端子VDD_Aがローレベル信号を供給すると、第12のトランジスタM12がオンされ、第11のトランジスタM11がオフされる。例えば、第5の電圧端子VDD_Aから供給される信号を第5の電圧とし、第6の電圧端子VDD_Bから供給される信号を第6の電圧とし、以下の各実施例は同様であり、説明を省略する。
【0073】
プルアップノードQが有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第13のトランジスタM13がオンされ、第13のトランジスタM13とオンされた第11のトランジスタM11または第12のトランジスタM12とのチャネル幅長比を設けることで、プルダウンノードQBをローレベルにプルダウンさせることができる。プルアップノードQがローレベルになると、第13のトランジスタM13がオフされ、この場合、オンされた第11のトランジスタM11または第12のトランジスタM12は、第5の電圧端子VDD_Aまたは第6の電圧端子VDD_Bから供給されるハイレベル信号をプルダウンノードQBに書き込み、プルダウンノードQBをハイレベルにプルアップさせる。
【0074】
ブランキングリセット回路600は、第14のトランジスタM14として実装されてもよい。第14のトランジスタM14のゲートは、ブランキングリセット信号を受信するためにブランキングリセット信号端子TRSTに接続されるように配置され、第14のトランジスタM14の第1の極は、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第14のトランジスタM14の第2の極は、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。例えば、ブランキング期間において、ブランキングリセット信号が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第14のトランジスタM14はオンされ、プルアップノードQが第3の電圧端子VGL1に電気的に接続されるようにし、それによって、プルアップノードQをリセットする。
【0075】
表示リセット回路700は、第15のトランジスタM15として実装されてもよい。第15のトランジスタM15のゲートは、表示リセット信号を受信するために表示リセット信号端子STDに接続されるように配置され、第15のトランジスタM15の第1の極は、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に接続されるように配置され、第15のトランジスタM15の第2の極は、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。例えば、表示期間において、表示リセット信号が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第15のトランジスタM15はオンされ、プルアップノードQが第3の電圧端子VGL1に電気的に接続されるようにし、それによって、プルアップノードQをリセットする。
【0076】
図7は、
図5に示すシフトレジスタユニットの具体的な実装例の回路図である。
図7を参照し、当該シフトレジスタユニット10は、第1~第17のトランジスタM1~M17を含み、第1のコンデンサC1および第2のコンデンサC2をさらに含む。第1~第15のトランジスタM1~M15、第1のコンデンサC1および第2のコンデンサC2の接続は、
図6に示すシフトレジスタユニット10と本質的に同じであり、ここで説明を省略する。
【0077】
第2の制御回路800は、第16のトランジスタM16および第17のトランジスタM17として実装されてもよい。第16のトランジスタM16のゲートは、第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子CLKAに接続されるように配置され、第16のトランジスタM16の第1の極は、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第16のトランジスタM16の第2の極は、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。第17のトランジスタM17のゲートは、表示入力信号を受信するために表示入力信号端子STU2に接続されるように配置され、第17のトランジスタM17の第1の極は、第2の制御ノード(例えばプルダウンノードQB)に接続されるように配置され、第17のトランジスタM17の第2の極は、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子VGL1に接続されるように配置される。ブランキング期間において、第1のクロック信号が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第16のトランジスタM16がオンされ、プルダウンノードQBが第3の電圧端子VGL1に電気的に接続されるようにし、それによって、プルダウンノードQBをローレベルにプルダウンさせる。表示期間において、表示入力信号が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第17のトランジスタM17はオンされ、プルダウンノードQBが第3の電圧端子VGL1に電気的に接続されるようにし、それによって、プルダウンノードQBをローレベルにプルダウンさせる。
【0078】
なお、本開示の実施例では、ブランキング入力回路100、表示入力回路200、出力回路300、ノイズ低減回路400、第1の制御回路500、ブランキングリセット回路600、表示リセット回路700および第2の制御回路800の具体的な実現は、上述した態様に限定されるものではなく、対応する機能が確実に達成される限り、当業者にはよく知られた従来の接続方法など、任意の適用可能な実現であってもよい。
【0079】
図8は、
図5に示すシフトレジスタユニットの別の具体的な実装例の回路図である。
図8を参照し、当該実施例のシフトレジスタユニット10は、複数の漏れ防止回路、2つの第2の制御ノード(例えば、第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_B)、2つの画素走査信号出力端子(第1の画素走査信号出力端子Out1および第2の画素走査信号出力端子Out2)を含み、他の構造は、
図7に示すシフトレジスタユニット10と本質的に同じである。
【0080】
図7に示すシフトレジスタユニット10では、第1のコンデンサC1により第1のノードN1のハイレベルを維持し、第2のコンデンサC2によりプルアップノードQのハイレベルを維持することができ、この場合、第1の極がプルアップノードQおよび/または第1のノードN1に接続され、第2の極がローレベルの信号線に接続されているいくつかのトランジスタが存在する。これらのトランジスタのゲートに入力されたのは非オン信号である場合でも、それらの第1の極と第2の極の電圧差により漏れが発生する可能性があり、それによって、この回路では、プルアップノードQおよび/または第1のノードN1におけるハイレベルの維持効果が低くなる。したがって、
図8に示すシフトレジスタユニット10には、プルアップノードQおよび/または第1のノードN1におけるハイレベルの維持効果を向上させるために、複数の漏れ防止回路が追加される。
【0081】
例えば、
図8を参照し、第1の漏れ防止回路は、第1の漏れ防止トランジスタM1_bおよび第2の漏れ防止トランジスタM1_cとして実装されてもよく、第1のノードN1がハイレベルであるとき、第1のトランジスタM1を介して第1のノードN1での電荷がブランキング入力信号端子STU1に漏れることを防止するように配置される。第1の漏れ防止トランジスタM1_bのゲートは、第1のトランジスタM1のゲート(ランダム信号端子OE)に接続され、第1の極は第1のトランジスタM1の第2の極に接続され、第2の極は第1のノードN1に接続される。第2の漏れ防止トランジスタM1_cのゲートは第1のノードN1に接続され、第1の極は第1の電圧端子VDDに接続され、第2の極は第1の漏れ防止トランジスタM1_bの第1の極に接続される。
【0082】
第1のノードN1がハイレベルであるとき、第2の漏れ防止トランジスタM1_cは、第1のノードN1の制御でオンされ、第1の漏れ防止トランジスタM1_bの第1の極と第2の極の両方がハイレベルになるように、第1の電圧(高電圧)を第1の漏れ防止トランジスタM1_bの第1の極に書き込むことで、第1のノードN1での電荷が第1の漏れ防止トランジスタM1_bを介して漏れることを防止する。この場合、第1のトランジスタM1のゲートが、第1の漏れ防止トランジスタM1_bのゲートに接続されるので、第1の漏れ防止トランジスタM1_bと第1のトランジスタM1との組み合わせにより、前述した第1のトランジスタM1と同様の機能を実現することができ、同時に漏れ防止効果を得ることができる。
【0083】
同様に、プルアップノードQに接続される第8のトランジスタM8、第14のトランジスタM14、第15のトランジスタM15および第22のトランジスタM22についても、前述した原理と同じ漏れ防止回路を使用して漏れ防止効果を実現することができる。例えば、第2の漏れ防止回路は、第3の漏れ防止トランジスタM8_b、第4の漏れ防止トランジスタM14_b、第5の漏れ防止トランジスタM15_b、第6の漏れ防止トランジスタ22_bおよび第7の漏れ防止トランジスタM23として実装されてもよい。第2の漏れ防止回路は、前述した第1の漏れ防止回路と同様の方法で接続されており、ここで説明を省略する。
【0084】
プルアップノードQがハイレベルであるとき、第7の漏れ防止トランジスタM23がオンされて漏れ防止ノードOFFをハイレベルとし、それによって、第3の漏れ防止トランジスタM8_b、第4の漏れ防止トランジスタM14_b、第5の漏れ防止トランジスタM15_b、第6の漏れ防止トランジスタM22_bのそれぞれの第1の極および第2の極がハイレベルになり、プルアップノードQでの電荷漏れを防止する。この場合、第8のトランジスタM8、第14のトランジスタM14、第15のトランジスタM15および第22のトランジスタM22と第2の漏れ防止回路との組み合わせにより、前述した第8のトランジスタM8、第14のトランジスタM14、第15のトランジスタM15と同様の機能を実現することができ、同時に漏れ防止効果を得ることができる。
【0085】
なお、当業者であれば、本開示の実施形態に係る漏れ防止機能を有する回路の例によれば、状況に応じて、シフトレジスタユニット10の1つ以上のトランジスタが、漏れ防止回路構成を追加するように選択され得ることを理解するであろう。
図8は、漏れ防止回路を含む例示的な回路構成のみを示しており、本開示の実施例を限定するものではない。
【0086】
図8に示すように、当該シフトレジスタユニット10は、例えば、第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bの2つの第2の制御ノードを含む。それに応じて、第11のトランジスタM11と第13のトランジスタM13は、第1のプルダウンノードQB_Aのレベルを共同で制御し、第12のトランジスタM12と第20の四トランジスタM24は、第2のプルダウンノードQB_Bのレベルを共同で制御する。第5の電圧端子VDD_Aと第6の電圧端子VDD_Bが交互にハイレベルの信号を供給するので、プルアップノードQがローレベルであるとき、第1のプルダウンノードQB_Aと第2のプルダウンノードQB_Bが交互にハイレベルになり、プルアップノードQがハイレベルであるとき、第1のプルダウンノードQB_Aと第2のプルダウンノードQB_Bがすべてローレベルになる。このようにして、トランジスタの閾値電圧のドリフトを防止することができる。上述した2つの第2の制御ノードの回路接続および関連する動作原理については、従来のダブルプルダウンノードシフトレジスタユニットを参照することができ、ここで説明を省略する。
【0087】
それに応じて、第2の制御回路800もまた、一方のグループとして第25のトランジスタM25、第26のトランジスタM26および第27のトランジスタM27を、他方のグループとして第16のトランジスタM16、第17のトランジスタM17および第28のトランジスタM28を、2つのグループに分けて実装され、上述した2つのグループのトランジスタは、それぞれ第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bに接続され、第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bをそれぞれプルダウンさせる。例えば、第16のトランジスタM16と第28のトランジスタM28とが第2のプルダウンノードQB_Bと第3の電圧端子VGL1との間に直列に接続され、第16のトランジスタM16のゲートが第1のクロック信号端子CLKAに接続され、第28のトランジスタM28のゲートが第1のノードN1に接続される。
【0088】
第1のクロック信号と第1のノードN1の両方が有効レベル(例えば、ハイレベル)になると、第16のトランジスタM16と第28のトランジスタM28の両方がオンされ、それによって、第2のプルダウンノードQB_Bをローレベルにプルダウンさせる。第2の制御回路800は、第1のプルダウンノードQB_Aを第2のプルダウンノードQB_Bと同様に制御し、ここで説明を省略する。例えば、複数のシフトレジスタユニット10がカスケードされている場合、上述したように、出力を行うシフトレジスタユニット10の第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bをプルダウンさせ、他のシフトレジスタユニット10の第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bをプルダウンさせないようにして、他のシフトレジスタユニット10のシフト信号出力端子CR、第1の画素走査信号出力端子Out1および第2の画素走査信号出力端子Out2がフローティング状態になることが回避され、出力信号のノイズが低減される。
【0089】
当該シフトレジスタユニット10は、第1の画素走査信号出力端子Out1および第2の画素走査信号出力端子Out2の2つの画素走査信号出力端子を含む。第1の画素走査信号出力端子Out1は、前述した画素走査信号出力端子Outと同様に接続される。第2の画素走査信号出力端子Out2が第20のトランジスタM20の第2の極に接続され、第20のトランジスタM20のゲートがプルアップノードQに接続され、第20のトランジスタM20の第1の極が第3のクロック信号端子CLKCに接続される。第3のコンデンサC3が第20のトランジスタM20のゲートと第2の極との間に接続される。
【0090】
プルアップノードQがハイレベルであるとき、第7のトランジスタM7と第20のトランジスタM20がオンされ、第2のクロック信号端子CLKBの第2のクロック信号が第1の画素走査信号出力端子Out1に出力され、第3のクロック信号端子CLKCの第3のクロック信号が第2の画素走査信号出力端子Out2に出力される。例えば、いくつかの例では、第2のクロック信号端子CLKBと第3のクロック信号端子CLKCが同じクロック信号を供給することにより、第1の画素走査信号出力端子Out1と第2の画素走査信号出力端子Out2が同じ信号を出力し、駆動能力をさらに向上させることができる。例えば、他の例では、第2のクロック信号端子CLKBと第3のクロック信号端子CLKCが異なる信号を供給することにより、第1の画素走査信号出力端子Out1と第2の画素走査信号出力端子Out2が異なる信号を出力し、画素ユニットに多様な駆動信号を供給することができる。
【0091】
それに応じて、第2の画素走査信号出力端子Out2にプルダウンノイズ低減を行うためには、2つのトランジスタM21_aおよびM21_bが必要であり、そのゲートはそれぞれ第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bに接続される。同様に、トランジスタM9およびM18のゲートは、それぞれ第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bに接続され、シフト信号出力端子CRにプルダウンノイズ低減を行う。トランジスタM10およびM19のゲートは、それぞれ第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bに接続され、第1の画素走査信号出力端子Out1にプルダウンノイズ低減を行う。それに応じて、トランジスタM4_aおよびM4_bのゲートは、それぞれ第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bに接続され、第2のノードN2にプルダウン制御を行う。
【0092】
図9A~
図9Cは、本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットのブランキング入力回路の具体的な実装例の回路図である。
図9Aを参照し、当該ブランキング入力回路100は、第1のノードN1の漏れを防止するための漏れ防止回路を有し、漏れ防止回路の動作原理が前述した漏れ防止回路と同様であり、ここで説明を省略する。本実施例では、
図7に示す実施例と異なり、第4のトランジスタM4のゲートが、第4のクロック信号を受信するために第4のクロック信号端子CLKDに接続され、第4のクロック信号の制御で第2のノードN2をプルダウンさせるように配置される。なお、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、第4のトランジスタM4のゲートが、第4のトランジスタM4がオンされ第2のノードN2をプルダウンさせるように制御できるものであれば、プルダウンノードQB、第4のクロック信号端子CLKDまたは他の適用可能な信号端子に接続されてもよい。
図9Bを参照し、本実施例では、第4のトランジスタM4のゲートが、
図9Aに示すブランキング入力回路100と比較して、異なるように制御される。トランジスタM4_1およびM4_2によって形成された回路構成を介して、第4のクロック信号端子CLKDがハイレベルを供給すると、第4のトランジスタM4のゲートがハイレベルとなり、第4のトランジスタM4がオンされ、それによって、第2のノードN2をプルダウンさせる。
図9Cを参照し、
図9Aに示すブランキング入力回路100と比較して、本実施例のブランキング入力回路100は、プルアップノードQの漏れを防止するために、第3のトランジスタM3に対する漏れ防止回路をさらに含み、漏れ防止回路の動作原理は前述した漏れ防止回路と同様であり、ここで説明を省略する。そして、本実施例では、第3のトランジスタM3の第1の極は、ブランキングプルアップ信号として第5のクロック信号を受信するために、第5のクロック信号端子CLKEに接続される。
【0093】
図10は、本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの表示入力回路の具体的な実装例の回路図である。
図10(1)を参照し、いくつかの例では、第5のトランジスタM5のゲートは、第1の極に接続されており、表示入力信号端子STU2に接続されるように配置される。
図10(2)を参照し、本実施例では、
図10(1)に示す接続方法と比較して、プルアップノードQの漏れを防止するための漏れ防止回路が追加されている。
図10(3)を参照し、
図6に示すシフトレジスタユニット10における表示入力回路200と比較して、ダイオード接続されたトランジスタM5_bが、第5のトランジスタM5とプルアップノードQとの間に直列に接続され、漏れ防止の作用も果たしている。
【0094】
図11は、本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの第2の制御回路の具体的な実装例の回路図である。
図11(1)を参照し、
図8に示すシフトレジスタユニット10における第2の制御回路800と比較して、本実施例では、
図8の第26のトランジスタM26および第28のトランジスタM28が省略されている。本実施例の第2の制御回路800では、対応する機能を実現し、回路構成を簡素化することができる。
図11(2)を参照し、
図11(1)に示す回路と比較して、本実施例では、トランジスタM25およびM16が省略されているため、本実施例の第2の制御回路800は、表示期間において表示入力信号端子STU2から供給される表示入力信号に応答して第1のプルダウンノードQB_Aおよび第2のプルダウンノードQB_Bをプルダウンさせるだけであり、ブランキング期間においてプルダウンさせないので、表示効果に影響を与えなく、回路構成を簡素化することができる。
【0095】
なお、本開示の実施例では、第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2および第3のコンデンサC3は、例えば、専用のコンデンサ電極を作製するなどの工程によって作製されたコンデンサ素子であってもよく、当該コンデンサの各電極は、金属層、半導体層(例えばドープされたポリシリコン)などによって実現されてもよく、また、第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2および第3のコンデンサC3は、各素子間の寄生コンデンサであってもよく、トランジスタ自体や他の素子、回路によって実現されてもよい。第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2および第3のコンデンサC3の接続方法は、上述した方法に限定されるものではなく、対応するレベルを記憶できるものであれば、他の適用可能な接続方法であってもよい。
【0096】
さらに、本開示の各実施例の説明において、第1の制御ノード、第2の制御ノード、第1のノードN1、第2のノードN2、プルアップノードQ、プルダウンノードQB、第1のプルダウンノードQB_A、第2のプルダウンノードQB_Bおよび漏れ防止ノードOFFは、回路図で関連する電気的接続が収束する点、または回路図で関連する電気的接続が収束する単一のワイヤ、または複数の相互接続ワイヤを示してもよく、本開示の実施例はこれらに限定されない。
【0097】
なお、本開示の実施例で使用されるトランジスタは、すべて薄膜トランジスタ、電界効果トランジスタ、または同じ特性を有するスイッチング素子であってもよく、本開示の実施例では、すべて薄膜トランジスタを例として説明する。ここで使用されるトランジスタは、ソースとドレインが構造的に対称であるため、そのソース、ドレインは構造的に区別がつかない。本開示の実施例では、ゲート以外のトランジスタの2つの極を区別するために、一方の電極を第1の極として、他方の電極を第2の極として直接記述する。
【0098】
さらに、本開示の実施例におけるトランジスタはすべて、トランジスタの第1の極がドレインであり、第2の極がソースであるN型トランジスタを例示している。なお、本開示は、これを含むが、これに限定されない。例えば、本開示の実施例によるシフトレジスタユニット10における1つ以上のトランジスタはまた、トランジスタの第1の極がソースであり、第2の極がドレインであるP型トランジスタを使用してもよく、本開示の実施例の対応するトランジスタの各極を参照して、選択されたトランジスタの各極を適宜接続し、対応する電圧端子が対応する高電圧または低電圧を供給するようにすればよい。N型トランジスタを用いる場合には、薄膜トランジスタの活性層としてインジウムガリウム亜鉛酸化物(Indium Gallium Zinc Oxide,IGZO)を用いることができ、薄膜トランジスタの活性層として低温ポリシリコン(Low Temperature Poly Silicon,LTPS)またはアモルファスシリコン(例えば、水素化アモルファスシリコン)を用いる場合と比較して、トランジスタの小型化および漏れ電流の防止を効果的に図ることができる。
【0099】
本開示の各実施例の説明において、例えば、各回路がN型トランジスタとして実装される場合、「プルアップ」という用語は、対応するトランジスタの操作(例えば、オン)を実現するために、ノードまたは電極のレベルの絶対値が増加するように、ノードまたはトランジスタの電極を充電することを意味し、「プルダウン」とは、対応するトランジスタの操作(例えば、オフ)を実現するために、ノードまたは電極のレベルの絶対値が低下するように、ノードまたはトランジスタの電極を放電させることを意味する。または、例えば、各回路がP型トランジスタとして実装される場合、「プルアップ」という用語は、対応するトランジスタの操作(例えば、オン)を実現するために、ノードまたは電極のレベルの絶対値が低下するように、ノードまたは一个トランジスタの電極を放電させることを意味し、「プルダウン」とは、対応するトランジスタの操作(例えば、オフ)を実現するために、ノードまたは電極のレベルの絶対値が増加するように、ノードまたはトランジスタの電極を充電することを意味する。
【0100】
図12は、本開示のいくつかの実施例によるシフトレジスタユニットの信号タイミング図である。以下、
図12に示す信号タイミング図と併せて、
図6に示すシフトレジスタユニット10の動作原理について説明し、ここでは、各トランジスタをN型トランジスタとした場合を例示しているが、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0101】
図12および以下の説明では、1Fがゲート駆動回路による1フレームの表示中にシフトレジスタユニット10が動作するタイミングを示し、DSが1フレームの表示期間を示し、Bが1フレームのブランキング期間を示す。STU1、STU2、TRST、OE、VDD_A、VDD_B、CLKA、CLKB、Out、CRなどは、対応する信号端子および対応する信号の両方を表すために使用される。以下の各実施例は同様であり、説明を省略する。
【0102】
初期段階0(図示せず)では、ランダム信号OEおよびブランキングリセット信号TRSTはすべてハイレベルである。第1のトランジスタM1がオンされると、ブランキング入力信号STU1がローレベルとなり、それによって、第1のノードN1をリセットする。第14のトランジスタM14がオンされ、それによって、プルアップノードQをリセットする。例えば、複数のシフトレジスタユニット10がカスケードされる場合、この段階では、複数のシフトレジスタユニット10の第1のノードN1およびプルアップノードQをグローバルにリセットすることができる。
【0103】
表示期間DS中に、第1の段階1で、表示入力信号STU2および第6の電圧VDD_Bがハイレベルである。第5のトランジスタM5がオンされ、プルアップノードQをハイレベルにプルアップさせる。第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7は、プルアップノードQの制御でオンされ、第2のクロック信号CLKBをシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力する。このとき、第2のクロック信号CLKBがローレベルであるため、シフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outの両方がローレベルを出力する。第13のトランジスタM13がオンされ、第12のトランジスタM12がオンされることにより、第13のトランジスタM13と第12のトランジスタM12との間で電圧が分圧されるため、プルダウンノードQBがローレベルになる。
【0104】
第2の段階2で、ランダム信号OEおよびブランキング入力信号STU1がハイレベルになり、第1のトランジスタM1がオンされ、第1のノードN1をハイレベルにプルアップさせ、第1のコンデンサC1によって記憶する。第2のトランジスタM2は、第1のノードN1の制御でオンされ、第1のクロック信号CLKAを第2のノードN2に書き込む。このとき、第1のクロック信号CLKAがローレベルであるため、第2のノードN2もローレベルになり、第3のトランジスタM3がオフされる。この段階では、第1のコンデンサC1は、第1のノードN1のハイレベル信号を記憶し、1フレームの表示期間が終了するまで維持し、それをブランキング期間に使用する。プルアップノードQがハイレベルを維持し、第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7がオン状態を維持し、ローレベル信号を出力し続ける。
【0105】
第3の段階3で、第2のクロック信号CLKBがローレベルからハイレベルに変化し、第2のコンデンサC2のブートストラップ効果により、プルアップノードQの電位がさらに上昇し、第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7が十分にオンされ、第2のクロック信号CLKBのハイレベルをシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力する。
【0106】
第4の段階4で、第2のクロック信号CLKBがローレベルに変化し、第2のコンデンサC2のブートストラップ効果により、プルアップノードQの電位は低下しているが、依然としてハイレベルを維持しており、第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7がオン状態を維持し、第2のクロック信号CLKBのローレベルをシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力して出力信号のリセットを完了する。
【0107】
第5の段階5で、表示リセット信号STD(図示せず)がハイレベルになり、第15のトランジスタM15がオンされ、それによってプルアップノードQをリセットし、プルアップノードQをローレベルにする。第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7がオフされる。第13のトランジスタM13がオフされ、オンされた第12のトランジスタM12によってプルダウンノードQBがハイレベルにプルアップされる。第8のトランジスタM8は、プルダウンノードQBのハイレベルの作用下でオンされ、プルアップノードQのノイズをさらに低減する。第9のトランジスタM9および第10のトランジスタM10は、プルダウンノードQBのハイレベルの作用下でオンされるので、シフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outのノイズを低減する。第4のトランジスタM4は、プルダウンノードQBのハイレベルの作用下でオンされるので、第3のトランジスタM3がオフされるように、第2のノードN2をプルダウンさせる。表示期間DSの後続段階で、プルダウンノードQBがハイレベルを維持し、第4のトランジスタM4がオン状態を維持するので、第3のトランジスタM3を介してプルアップノードQにノイズを書き込まないように、第3のトランジスタM3をオフする。
【0108】
上述した各段階において、第2のノードN2が常にローレベルを維持しているため、第3のトランジスタM3はオフ状態にあり、それによって、第1の電圧端子VDDとプルアップノードQが絶縁され、第1の電圧端子VDDの第1の電圧がプルアップノードQのレベルに影響を与えず、さらに表示期間の出力信号に影響を与えないようにする。プルアップノードQのレベルはタワー波形であり、シフト信号出力端子CRの出力信号のプルアップおよびリセットは第6のトランジスタM6によって実現され、画素走査信号出力端子Outの出力信号のプルアップおよびリセットは第7のトランジスタM7によって実現され、第9のトランジスタM9および第10のトランジスタM10はシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outの出力信号に対して補助プルダウンの役割を果たすので、第9のトランジスタM9および第10のトランジスタM10のサイズを小さくし、回路配置面積の削減に寄与することができる。
【0109】
ブランキング期間BL中に、第6の段階6で、第1のノードN1は、表示期間において書き込まれたハイレベルを維持し、第2のトランジスタM2はオン状態を維持する。第1のクロック信号CLKAがハイレベルに変化し、第1のコンデンサC1のブートストラップ効果により、第1のノードN1のレベルがさらに第1のレベルまで上昇し、例えば、第1のレベルが第1の電圧VDDよりも高い。したがって、表示期間において第1のノードN1を充電する際に第1のトランジスタM1によって損失された閾値電圧が補償される。第1のノードN1のハイレベルによって第2のトランジスタM2が十分にオンされ、第1のクロック信号CLKAのハイレベルが十分に第2のノードN2に書き込まれ、例えば、第2のノードN2のレベルが第1のクロック信号CLKAのハイレベルと等しくなるようにする。第3のトランジスタM3は、第2のノードN2のハイレベルの制御でオンされ、プルアップノードQをハイレベルにプルアップさせる。第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7はオンされ、第2のクロック信号CLKBをシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力する。このとき、第2のクロック信号CLKBがローレベルであるため、シフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outの両方はローレベルを出力する。第13のトランジスタM13がオンされ、第12のトランジスタM12がオンされることにより、第13のトランジスタM13と第12のトランジスタM12との間で電圧が分圧されるため、プルダウンノードQBがローレベルになる。
【0110】
第7の段階7で、第1のクロック信号CLKAがローレベルに変化し、第3のトランジスタM3がオフされ、プルアップノードQが第3のトランジスタM3を介して漏れないようにする。第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7はオン状態を維持する。第2のクロック信号CLKBがハイレベルに変化し、第2のコンデンサC2のブートストラップ効果により、プルアップノードQの電位がさらに上昇し、第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7が十分にオンされ、第2のクロック信号CLKBのハイレベルをシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力する。
【0111】
第8の段階8で、第2のクロック信号CLKBがローレベルに変化し、第2のコンデンサC2のブートストラップ効果により、プルアップノードQの電位は低下しているが、依然としてハイレベルを維持しており、第6のトランジスタM6および第7のトランジスタM7がオン状態を維持し、第2のクロック信号CLKBのローレベルをシフト信号出力端子CRおよび画素走査信号出力端子Outに出力して出力信号のリセットを完了する。
【0112】
第9の段階9(ブランキング期間BLの末段)で、ブランキングリセット信号TRSTおよびランダム信号OEがハイレベルになり、第14のトランジスタM14および第1のトランジスタM1がオンされることにより、プルアップノードQおよび第1のノードN1をリセットする。これにより、第1のノードN1に接続されたトランジスタ閾値電圧ドリフト(例えば、正のドリフト)のリスクを低減するために、第1のノードN1を短時間だけハイレベルに維持することができ、この回路の信頼性を向上させることができる。
【0113】
本実施例では、ブランキング入力回路100は、第1のノードN1の充電中に発生する閾値電圧損失に対して第1のノードN1のレベルを補償し、第2のノードN2のレベルが所定値(例えば、第1のクロック信号CLKAのハイレベルと等しいか、またはそれよりわずかに小さい)になるように、第2のノードN2のレベルを結合制御することができ、それによって、第2のノードN2のレベルの制御で、プルアップノードQのレベルも所定値(例えば、第1の電圧VDDと等しいか、またはそれよりわずかに小さい)になるようにし、プルアップノードQのレベルに影響を与える閾値電圧の損失を回避し、さらにブランキング出力信号の精度を向上させることができる。ソフトウェアシミュレーションによれば、各トランジスタの閾値電圧を+10Vとし、第1のクロック信号CLKAのハイレベルを+24Vとすると、
図6に示すシフトレジスタユニット10の第2のノードN2のレベルは、+24Vに達することができ、すなわち、第1のクロック信号CLKAのハイレベルと等しくなる。第1のノードN1のレベルは、第1のコンデンサC1のブートストラップ効果により、+35V以上まで上昇することができる。
【0114】
図13は、本開示のいくつかの実施例による別のシフトレジスタユニットの信号タイミング図である。例えば、本実施例では、シフトレジスタユニット10のブランキング入力回路100は、
図9Aに示す回路構成として実装され、シフトレジスタユニット10の他の構造は、
図6に示すシフトレジスタユニット10と本質的に同じである。第4のトランジスタM4のゲートが、第4のクロック信号を受信するために第4のクロック信号端子CLKDに接続される。例えば、
図13および以下の説明において、CLKDが、第4のクロック信号端子および第4のクロック信号の両方を表すために使用される。
図13に示すように、表示期間DS中に、第4のクロック信号CLKDがハイレベルを維持し、第4のトランジスタM4がオン状態を維持するので、第3のトランジスタM3が表示期間においてオフ状態となるように、第2のノードN2を連続的にプルダウンさせる。ブランキング期間において、第4のクロック信号CLKDがローレベルに変化し、第4のトランジスタM4がオフされる。したがって、第1のクロック信号CLKAによって第2のノードN2をプルアップさせることができ、それによって、第3のトランジスタM3がオンされ、プルアップノードQをハイレベルにプルアップさせることができる。
図13に示すタイミングでの当該シフトレジスタユニット10の動作原理は、上述した動作原理と本質的に同じであり、ここで説明を省略する。
【0115】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ゲート駆動回路をさらに提供する。当該ゲート駆動回路は、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニットを含む。当該ゲート駆動回路は、簡単な回路構成を有し、ブランキング期間においてブランキング入力回路により第1の制御ノード(例えばプルアップノード)のレベル制御(例えばプルアップ)が行われた際の閾値電圧の損失を改善し、第1の制御ノードの電位に影響を与えないようにし、それによってブランキング出力信号の精度を向上させることができる。
【0116】
図14は、本開示のいくつかの実施例によるゲート駆動回路の概略ブロック図である。
図14を参照し、当該ゲート駆動回路20は、複数のカスケードされたシフトレジスタユニット(A1、A2、A3、A4など)を含む。複数のシフトレジスタユニットの数は、特に限定されず、実際のニーズに応じて適宜決定することができる。例えば、シフトレジスタユニットは、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニット10を使用する。例えば、ゲート駆動回路20において、シフトレジスタユニットの一部または全部は、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニット10を使用してもよい。例えば、当該ゲート駆動回路20を、薄膜トランジスタと同様の作製工程で表示装置のアレイ基板上に直接集積してGOA(Gate Driver On Array)を形成し、プログレッシブスキャン駆動機能を実現してもよい。
【0117】
例えば、いくつかの例では、4段ごとのシフトレジスタユニットは、同じ充電サブ回路110、同じ補償サブ回路120および同じ制御サブ回路140を共有し、それによって、回路構成を簡素化し、狭いベゼルの実現に寄与している。例えば、シフトレジスタユニットが
図8に示す回路として実装される場合、4段ごとのシフトレジスタユニットは、トランジスタM1、M1_b、M1_c、M2、M4_a、M4_bおよび第1のコンデンサC1を共有し、各段シフトレジスタユニットのそれぞれは、第3のトランジスタM3(絶縁サブ回路130)を有し、第2のノードN2が当該4段シフトレジスタユニットにおける各第3のトランジスタM3のゲートに接続される。ブランキング期間において、第2のノードN2がハイレベルであるとき、当該4段シフトレジスタユニットは、ブランキング出力信号を同時に出力し、すなわち、補償検出を同時に実行する。
【0118】
例えば、
図14および
図15Aを参照し、1段目のシフトレジスタユニットA1は、トランジスタM1、M1_b、M1_c、M2、M4_a、M4_bおよび第1のコンデンサC1を含み、さらに第3のトランジスタM3<n>を含む。2段目~4段目のシフトレジスタユニットA2~A4はそれぞれ、第3のトランジスタM3<n+1>、M3<n+2>およびM3<n+3>を含み、ゲートがすべて、1段目のシフトレジスタユニットA1における第2のノードN2に接続される。第2のノードN2がハイレベルであるとき、上述した4つのシフトレジスタユニットA1~A4における第3のトランジスタM3<n>、M3<n+1>、M3<n+2>およびM3<n+3>がすべてオンされるので、上述した4つのシフトレジスタユニットA1~A4におけるプルアップノードQ<n>、Q<n+1>、Q<n+2>およびQ<n+3>のすべてをハイレベルにプルアップさせ、それによって、ブランキング出力信号をさらに出力する。
【0119】
図15Bは、共有場合の別の実装例の回路図であり、充電サブ回路110、補償サブ回路120および制御サブ回路140は、
図9Aに示す回路構成として実装され、他の部分は、
図15Aに示す回路と本質的に同じであり、ここで説明を省略する。
図15Cは、共有場合のさらなる実装例の回路図であり、
図15Bの例と比較して、各段シフトレジスタユニットの絶縁サブ回路130には、プルアップノードQ<n>、Q<n+1>、Q<n+2>およびQ<n+3>の漏れを防止するための漏れ防止回路が追加されている。そして、各段シフトレジスタユニットの第3のトランジスタM3<n>、M3<n+1>、M3<n+2>およびM3<n+3>の第1の極はすべて、ブランキングプルアップ信号として第5のクロック信号を受信するために、第5のクロック信号端子CLKEに接続される。
【0120】
なお、本開示の実施例では、同じ充電サブ回路110、同じ補償サブ回路120および同じ制御サブ回路140を共有するシフトレジスタユニットの数は、特に限定されず、任意の数であってもよいが、上述した4個の例で説明したが、本開示を限定するものではない。そして、上述サブ回路を共有する複数のシフトレジスタユニットは隣接してもよいし、隣接していなくてもよく、本開示の実施例はこれらに限定されない。
【0121】
図14に示すゲート駆動回路20において、4段ごとのシフトレジスタユニットは、同じ充電サブ回路110、同じ補償サブ回路120および同じ制御サブ回路140を共有し、共有された各サブ回路は、4n-3段目のシフトレジスタユニットに設けられ、nは0より大きい整数である。各シフトレジスタユニットは、
図8に示す回路構成を使用する。当該ゲート駆動回路20の具体的なカスケード関係については後述する。
【0122】
例えば、各シフトレジスタユニットは、ブランキング入力信号端子STU1、表示入力信号端子STU2、表示リセット信号端子STD、シフト信号出力端子CR、第1の画素走査信号出力端子Out1、第2の画素走査信号出力端子Out2、ブランキングリセット信号端子TRST、第2のクロック信号端子CLKB、および第3のクロック信号端子CLKCなどを有する。4n-3段目のシフトレジスタユニットは、ランダム信号端子OEおよび第1のクロック信号端子CLKAをさらに有する。例えば、4n-3段目のシフトレジスタユニットのランダム信号端子OEは、ランダム信号線OE_1に接続され、4n-3段目のシフトレジスタユニットの第1のクロック信号端子CLKAは、第1のクロック線CLKA_1に接続される。各段シフトレジスタユニットのブランキングリセット信号端子TRSTは、ブランキングリセット線TRST_1に接続される。
【0123】
1段目を除いて、n+1段目のシフトレジスタユニットのブランキング入力信号端子STU1は、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子CRに接続される。1段目および1段目を除いて、n+2段目のシフトレジスタユニットの表示入力信号端子STU2は、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子CRに接続される。最後の三段を除いて、n段目のシフトレジスタユニットの表示リセット信号端子STDは、n+3段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子CRに接続される。例えば、1段目のシフトレジスタユニットA1のブランキング入力信号端子STU1および表示入力信号端子STU2は、トリガ信号線STUに接続され、2段目のシフトレジスタユニットA2の表示入力信号端子STU2も、トリガ信号線STUに接続される。最後の三段のシフトレジスタユニットの表示リセット信号端子STDは、別途設けられたリセット信号線に接続される。各シフトレジスタユニットの第1の画素走査信号出力端子Out1および第2の画素走査信号出力端子Out2は、対応する行の画素ユニットに接続され、その行の画素ユニットに駆動信号を出力するようにする。
【0124】
例えば、当該ゲート駆動回路20はさらに、第1のサブクロック信号線CLKB_1、第2のサブクロック信号線CLKB_2、第3のサブクロック信号線CLKB_3および第4のサブクロック信号線CLKB_4をさらに含み、各段シフトレジスタユニットと上述した各サブクロック信号線との接続については、後述する。4n-3段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子CLKBは、第1のサブクロック信号線CLKB_1に接続され、4n-2段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子CLKBは、第2のサブクロック信号線CLKB_2に接続され、4n-1段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子CLKBは、第3のサブクロック信号線CLKB_3に接続され、4n段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子CLKBは、第4のサブクロック信号線CLKB_4に接続される。
【0125】
例えば、当該ゲート駆動回路20は、第5のサブクロック信号線CLKC_1、第6のサブクロック信号線CLKC_2、第7のサブクロック信号線CLKC_3および第8のサブクロック信号線CLKC_4をさらに含み、各段シフトレジスタユニットと上述した各サブクロック信号線との接続については、後述する。4n-3段目のシフトレジスタユニットの第3のクロック信号端子CLKCは、第5のサブクロック信号線CLKC_1に接続され、4n-2段目のシフトレジスタユニットの第3のクロック信号端子CLKCは、第6のサブクロック信号線CLKC_2に接続され、4n-1段目のシフトレジスタユニットの第3のクロック信号端子CLKCは、第7のサブクロック信号線CLKC_3に接続され、4n段目のシフトレジスタユニットの第3のクロック信号端子CLKCは、第8のサブクロック信号線CLKC_4に接続される。
【0126】
例えば、当該ゲート駆動回路20はさらに、例えば、各段シフトレジスタユニットのそれぞれに上述した各クロック信号を供給するように配置されたタイミングコントローラT-CONを含んでもよく、タイミングコントローラT-CONはさらに、トリガ信号およびリセット信号を供給するように配置されてもよい。なお、タイミングコントローラT-CONから供給される複数のクロック信号間の位相関係は、実際のニーズに応じて適宜決定することができる。異なる例では、構成によって、追加のクロック信号がゲート駆動回路20に供給されてもよい。例えば、当該ゲート駆動回路20は、各段シフトレジスタユニットに複数の電圧信号を供給するための複数の電圧線をさらに含む。
【0127】
例えば、当該ゲート駆動回路20が表示パネルを駆動する場合、当該ゲート駆動回路20が表示パネルの一方の側に配置されてもよい。例えば、当該表示パネルは、複数のゲート線を含み、ゲート駆動回路20における各段シフトレジスタユニットの第1の画素走査信号出力端子Out1と第2の画素走査信号出力端子Out2は、駆動信号を出力するために、複数のゲート線に順次に接続されるように配置されてもよい。もちろん、当該ゲート駆動回路20を表示パネルの両側に設けて双方向駆動を実現することも可能であり、本開示の実施例は、ゲート駆動回路20を設ける態様を限定するものではない。
【0128】
図16は、本開示のいくつかの実施例によるゲート駆動回路の信号タイミング図であり、当該信号タイミング図は、
図14中に示すゲート駆動回路20のタイミングである。ゲート駆動回路20の動作原理は、本開示の実施例におけるシフトレジスタユニット10の対応する記述を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0129】
図16を参照し、3段目、4段目のシフトレジスタユニットA3、A4の第2の画素走査信号出力端子Out2の出力信号Out2<3>およびOut2<4>の波形は、1フレームの表示期間において第1の画素走査信号出力端子Out1の出力信号Out1<3>およびOut1<4>の波形と同じであり、各フレームのブランキング期間において順次にシフトして第1の画素走査信号出力端子Out1の出力信号Out1<3>およびOut1<4>の波形と異なり、それによって、様々な用途のニーズに対応することができる。
【0130】
例えば、第1のサブクロック信号CLKB_1、第2のサブクロック信号CLKB_2、第3のサブクロック信号CLKB_3および第4のサブクロック信号CLKB_4の波形は、1フレームの表示期間において有効パルス幅の50%に順次に重なり、各フレームのブランキング期間において順次にシフトされる。3段目、4段目のシフトレジスタユニットA3、A4の第1の画素走査信号出力端子Out1の出力信号Out1<3>およびOut1<4>の波形は、1フレームの表示期間において有効パルス幅の50%に順次に重なり、各フレームのブランキング期間において順次にシフトされる。当該ゲート駆動回路20の出力信号は、表示期間においてタイミングが重なっているため、プリチャージ機能を実現し、画素回路の充電時間を短縮することができ、高いリフレッシュレートの実現に寄与している。第5~第8のサブクロック信号CLKC_1~CLKC_4の波形は、1フレームの表示期間において有効パルス幅の50%に順次に重なり、各フレームのブランキング期間において順次にシフトされるため、第2の画素走査信号出力端子Out2の出力信号も、表示期間においてタイミングが重なっている部分を持つようにする。
【0131】
なお、本開示の実施例では、ゲート駆動回路20は、
図14に記載されたカスケードに限定されるものではなく、任意の適用可能なカスケードであってもよい。カスケード方式またはクロック信号を変更すると、各段シフトレジスタユニットの第1の画素走査信号出力端子Out1または第2の画素走査信号出力端子Out2の出力信号の波形は、表示期間において重なっている部分も対応して変化し、例えば、33%または0%(すなわち重ならない)重なくなり、それによって、様々な用途のニーズに対応することができる。
【0132】
本開示の少なくとも1つの実施例は、表示装置をさらに提供する。当該表示装置は、本開示の任意の実施例に記載のシフトレジスタユニット、または本開示の任意の実施例に記載のゲート駆動回路を含む。当該表示装置のシフトレジスタユニットまたはゲート駆動回路は、簡単な回路構成を有し、ブランキング期間においてブランキング入力回路により第1の制御ノード(例えばプルアップノード)のレベル制御(例えばプルアップ)が行われた際の閾値電圧の損失を改善し、第1の制御ノードの電位に影響を与えないようにし、それによってブランキング出力信号の精度を向上させることができる。
【0133】
図17は、本開示のいくつかの実施例による表示装置の概略ブロック図である。
図17を参照し、表示装置30がゲート駆動回路20を含み、ゲート駆動回路20が本開示の任意の実施例に記載のゲート駆動回路である。例えば、表示装置30は、OLED表示パネル、OLEDテレビ、OLEDディスプレイ、液晶表示パネル、液晶テレビなどであってもよいし、電子書籍、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲーション装置などの表示機能を有する製品や部品であってもよく、本開示の実施例はこれらに限定されない。表示装置30の技術的効果は、上述した実施例におけるシフトレジスタユニット10およびゲート駆動回路20の対応する記述を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0134】
例えば、いくつかの例では、表示装置30は、表示パネル3000、ゲートドライバ3010、タイミングコントローラ3020およびデータドライバ3030を含む。表示パネル3000は、複数の走査線GLと複数のデータ線DLとの交差によって定義された複数の画素ユニットPを含み、ゲートドライバ3010が、複数の走査線GLを駆動するために使用され、データドライバ3030が、複数のデータ線DLを駆動するために使用され、タイミングコントローラ3020が、表示装置30の外部から入力された画像データRGBを処理して、データドライバ3030に処理された画像データRGBを供給するとともに、ゲートドライバ3010およびデータドライバ3030を制御するための走査制御信号GCSおよびデータ制御信号DCSをゲートドライバ3010およびデータドライバ3030に出力するために使用される。
【0135】
例えば、ゲートドライバ3010は、上述した任意の実施例で提供されるゲート駆動回路20を含む。ゲート駆動回路20における複数のシフトレジスタユニット10の画素走査信号出力端子Outは、複数の走査線GLに対応して接続される。複数の走査線GLは、複数列に配置された画素ユニットPに対応して接続される。表示期間において、ゲート駆動回路20における各段シフトレジスタユニット10の画素走査信号出力端子Outは、表示パネル3000における複数列の画素ユニットPをプログレッシブに走査できるように、複数の走査線GLに信号を順次に出力し、ブランキング期間において、ゲート駆動回路20における各段シフトレジスタユニット10の画素走査信号出力端子Outは、表示パネル3000における一列以上の画素ユニットPの補償検出を可能にするために、1つ以上の走査線GLにランダムに信号を出力する。例えば、ゲートドライバ3010は、半導体チップとして実装されてもよいし、表示パネル3000に組み込まれてGOA回路を形成してもよい。
【0136】
例えば、データドライバ3030は、タイミングコントローラ3020から入力されたデジタル画像データRGBを、タイミングコントローラ3020から供給された複数のデータ制御信号DCSに基づいて、基準ガンマ電圧を用いてデータ信号に変換する。データドライバ3030は、複数のデータ線DLに変換されたデータ信号を供給する。例えば、データドライバ3030は、半導体チップとして実装されてもよい。
【0137】
例えば、タイミングコントローラ3020は、外部から入力された画像データのRGBを表示パネル3000のサイズや解像度に合わせて処理し、処理した画像データをデータドライバ3030に供給する。タイミングコントローラ3020は、表示装置30の外部から入力された同期信号(例えば、ドットクロックDCLK、データイネーブル信号DE、水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsync)を用いて、複数の走査制御信号GCSと複数のデータ制御信号DCSを生成する。タイミングコントローラ3020は、ゲートドライバ3010およびデータドライバ3030を制御するために、生成した走査制御信号GCSおよびデータ制御信号DCSを、それぞれゲートドライバ3010およびデータドライバ3030に供給する。
【0138】
当該表示装置30はさらに、信号復号回路、電圧変換回路などの他の構成要素を含んでもよく、これらの構成要素は、例えば、既存の構成要素を使用してもよく、ここでは詳細には説明しない。
【0139】
本開示の少なくとも1つの実施例は、シフトレジスタユニットの駆動方法をさらに提供し、本開示の任意の実施例によるシフトレジスタユニットを駆動するために使用されてもよく、そのような複数のシフトレジスタユニットは、画面の少なくとも1つのフレームを表示するために表示パネルを駆動するためのゲート駆動回路を形成するためにカスケードされてもよい。当該駆動方法によって、ブランキング期間においてブランキング入力回路により第1の制御ノード(例えばプルアップノード)のレベル制御(例えばプルアップ)が行われた際の閾値電圧の損失を改善し、第1の制御ノードの電位に影響を与えないようにし、それによってブランキング出力信号の精度を向上させることができる。
【0140】
例えば、いくつかの例では、当該シフトレジスタユニット10の駆動方法は、1フレームの画像を処理するための表示期間およびブランキング期間を含み、表示期間が、第1の入力段階および第1の出力段階を含み、ブランキング期間が、第2の入力段階および第2の出力段階を含む。上述した各段階では、当該シフトレジスタユニット10の駆動方法は、以下の動作を含む。
【0141】
表示期間は、
表示入力回路200が、表示入力信号に応答して表示プルアップ信号を第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に入力する第1の入力段階と、
出力回路300が第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)のレベルの制御で、複合出力信号を出力端子OPに出力する第1の出力段階と、を含む。
【0142】
ブランキング期間は、
ブランキング入力回路100が、ブランキング入力信号およびブランキング制御信号に基づいてブランキングプルアップ信号を第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)に入力し、ブランキング入力回路100自体を補償する第2の入力段階と、
出力回路300が、第1の制御ノード(例えばプルアップノードQ)のレベルの制御で、複合出力信号を出力端子OPに出力する第2の出力段階と、を含む。
【0143】
なお、当該駆動方法の詳細な説明およびその技術的効果は、本開示の実施例におけるシフトレジスタユニット10およびゲート駆動回路20の対応する記述を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0144】
以下の点を説明する必要がある。
【0145】
(1)本開示の実施例の図面は、本開示の実施例に係る構造のみに関するものであり、他の構造は通常の設計を参照してもよい。
【0146】
(2)矛盾がない場合、本開示の実施例と実施例の特徴を互いに組み合わせて、新たな実施例を得ることができる。
【0147】
前記のように、本開示の具体的な実施形態に過ぎないが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示の保護範囲は、記載された特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0148】
10 シフトレジスタユニット
100 ブランキング入力回路
200 表示入力回路
300 出力回路
400 ノイズ低減回路
500 第1の制御回路
【手続補正書】
【提出日】2024-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの第1のシフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路であって、
前記第1のシフトレジスタユニットは、ブランキング入力回路と表示入力回路、出力回路とノイズ低減回路、第1の制御回路を含み、
前記ブランキング入力回路は、ブランキング入力信号およびブランキング制御信号に基づいてブランキング期間においてブランキングプルアップ信号を第1の制御ノードに入力し、前記ブランキング入力回路自体を補償するように配置され、
前記表示入力回路は、表示入力信号に応答して表示期間において表示プルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力するように配置され、
前記出力回路は、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、複合出力信号を出力端子に出力するように配置され、
前記ノイズ低減回路は、第2の制御ノードのレベルの制御で、前記第1の制御ノードおよび前記出力端子に対してノイズ低減を実行するように配置され、
前記第1の制御回路は、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記第2の制御ノードのレベルを制御するように配置され、
前記ブランキング入力回路は、
前記ブランキング制御信号に応答して前記ブランキング入力信号を第1のノードに入力するように配置される充電サブ回路と、
前記充電サブ回路により入力された前記ブランキング入力信号を記憶し、第1のクロック信号に応答して前記第1のノードのレベルを補償し、第2のノードのレベルを結合制御するように配置される補償サブ回路と、
前記第2のノードのレベルの制御で、前記ブランキングプルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力するように配置される絶縁サブ回路と、
を含み、
前記ゲート駆動回路はさらに、少なくとも一つの第2のシフトレジスタユニット、少なくとも一つの第3のシフトレジスタユニット、少なくとも一つの第4のシフトレジスタユニットを含み、
前記ゲート駆動回路は、前記第1のシフトレジスタユニット、前記第2のシフトレジスタユニット、前記第3のシフトレジスタユニット、前記第4のシフトレジスタユニットの順でカスゲート接続されて構成され、第4n-3段目のシフトレジスタユニットは前記第1のシフトレジスタユニットであって、第4n-2段目のシフトレジスタユニットは前記第2のシフトレジスタユニットであって、第4n-1段目のシフトレジスタユニットは前記第3のシフトレジスタユニットであって、第4n段目のシフトレジスタユニットは前記第4のシフトレジスタユニットであるようになり、nは0より大きい整数であり、
前記第2のシフトレジスタユニット、前記第3のシフトレジスタユニット、前記第4のシフトレジスタユニットは同じ回路構成を有し、かつ前記回路構成は前記第1のシフトレジスタユニットの前記ブランキング入力回路を絶縁サブ回路のみが含まれたブランキング入力回路に切り替えたように得られた回路構成であり、
前記第1のシフトレジスタユニット、前記第2のシフトレジスタユニット、前記第3のシフトレジスタユニット、前記第4のシフトレジスタユニットそれぞれは絶縁サブ回路がプリセットトランジスタを含み、
4段ごとのシフトレジスタユニットを一つのグループとして、毎グループシフトレジスタユニットにおいて、毎シフトレジスタユニットの前記プリセットトランジスタのゲートのいずれも当該グループのシフトレジスタにおける第1のシフトレジスタユニットの前記第2のノードに接続するようになるゲート駆動回路。
【請求項2】
前記複合出力信号はブランキング期間においてブランキング出力信号であり、
前記第2のノードが有効レベルになるとき、当該グループのシフトレジスタユニットにおける毎シフトレジスタユニットの前記第1の制御ノードを有効レベルにさせ、当該グループのシフトレジスタユニットにおける毎シフトレジスタユニットがブランキング出力信号を出力するように、当該グループのシフトレジスタユニットにおける毎シフトレジスタユニットの前記プリセットトランジスタがすべてオンされる請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項3】
前記ブランキング入力回路は、前記第2の制御ノードのレベルの制御で、前記第2のノードのレベルを制御するように配置される制御サブ回路をさらに含む、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項4】
前記充電サブ回路は、第1のトランジスタを含み、
前記第1のトランジスタのゲートが、ランダム信号を前記ブランキング制御信号として受信するためにランダム信号端子に接続されるように配置され、
前記第1のトランジスタの第1の極が、前記ブランキング入力信号を受信するためにブランキング入力信号端子に接続されるように配置され、
前記第1のトランジスタの第2の極が、前記第1のノードに接続されるように配置され、
前記補償サブ回路は、第2のトランジスタおよび第1のコンデンサを含み、
前記第2のトランジスタのゲートが、前記第1のノードに接続されるように配置され、
前記第2のトランジスタの第1の極が、前記第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第2のトランジスタの第2の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記第1のコンデンサの第1の極が、前記第1のノードに接続されるように配置され、
前記第1のコンデンサの第2の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記絶縁サブ回路に含まれたプリセットトランジスタは、第3のトランジスタを含み、
前記第3のトランジスタのゲートが、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記第3のトランジスタの第1の極が、第1の電圧を前記ブランキングプルアップ信号として受信するために第1の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第3のトランジスタの第2の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記制御サブ回路は、第4のトランジスタを含み、
前記第4のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第4のトランジスタの第1の極が、前記第2のノードに接続されるように配置され、
前記第4のトランジスタの第2の極が、第2の電圧を受信するために第2の電圧端子に接続されるように配置される請求項3に記載のゲート駆動回路。
【請求項5】
前記表示入力回路は、第5のトランジスタを含み、
前記第5のトランジスタのゲートが、前記表示入力信号を受信するために表示入力信号端子に接続されるように配置され、
前記第5のトランジスタの第1の極が、第1の電圧を前記表示プルアップ信号として受信するために第1の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第5のトランジスタの第2の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置される請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
【請求項6】
前記出力回路は、少なくとも1つのシフト信号出力端子と、少なくとも1つの画素走査信号出力端子とを含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
【請求項7】
前記出力回路は、第6のトランジスタと第7のトランジスタと第2のコンデンサとを含み、
前記第6のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第6のトランジスタの第1の極が、第2のクロック信号を前記複合出力信号として受信するために第2のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第6のトランジスタの第2の極が、前記シフト信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第7のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第7のトランジスタの第1の極が、前記第2のクロック信号を前記複合出力信号として受信するために前記第2のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第7のトランジスタの第2の極が、前記画素走査信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第2のコンデンサの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第2のコンデンサの第2の極が、前記第6のトランジスタの第2の極または前記第7のトランジスタの第2の極に接続されるように配置される請求項6に記載のゲート駆動回路。
【請求項8】
前記ノイズ低減回路は、第8のトランジスタと第9のトランジスタと第10のトランジスタとを含み、
前記第8のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第8のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第8のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第9のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第9のトランジスタの第1の極が、前記シフト信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第9のトランジスタの第2の極が、前記第3の電圧を受信するために前記第3の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第10のトランジスタのゲートが、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第10のトランジスタの第1の極が、前記画素走査信号出力端子に接続されるように配置され、
前記第10のトランジスタの第2の極が、第4の電圧を受信するために第4の電圧端子に接続されるように配置される請求項6に記載のゲート駆動回路。
【請求項9】
前記第1の制御回路は、第11のトランジスタと第12のトランジスタと第13のトランジスタとを含み、
前記第11のトランジスタのゲートが、第1の極に接続され、第5の電圧を受信するために第5の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第11のトランジスタの第2の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第12のトランジスタのゲートが、第1の極に接続され、第6の電圧を受信するために第6の電圧端子に接続されるように配置され、
前記第12のトランジスタの第2の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第13のトランジスタのゲートが、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第13のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第13のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
【請求項10】
前記シフトレジスタユニットは、ブランキングリセット信号に応答して前記第1の制御ノードをリセットするように配置されるブランキングリセット回路をさらに含む、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
【請求項11】
前記ブランキングリセット回路は、第14のトランジスタを含み、
前記第14のトランジスタのゲートが、前記ブランキングリセット信号を受信するためにブランキングリセット信号端子に接続されるように配置され、
前記第14のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第14のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項10に記載のゲート駆動回路。
【請求項12】
前記シフトレジスタユニットは、表示リセット信号に応答して前記第1の制御ノードをリセットするように配置される表示リセット回路をさらに含む、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
【請求項13】
前記表示リセット回路は、第15のトランジスタを含み、
前記第15のトランジスタのゲートが、前記表示リセット信号を受信するために表示リセット信号端子に接続されるように配置され、
前記第15のトランジスタの第1の極が、前記第1の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第15のトランジスタの第2の極が、第3の電圧を受信するために第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項12に記載のゲート駆動回路。
【請求項14】
前記シフトレジスタユニットは、第1のクロック信号または前記表示入力信号に応答して前記第2の制御ノードのレベルを制御するように配置される第2の制御回路をさらに含む、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
【請求項15】
前記第2の制御回路は、第16のトランジスタと第17のトランジスタとを含み、
前記第16のトランジスタのゲートが、前記第1のクロック信号を受信するために第1のクロック信号端子に接続されるように配置され、
前記第16のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第16のトランジスタの第2の極が、第3の電圧端子の第3の電圧を受信するように配置され、
前記第17のトランジスタのゲートが、前記表示入力信号を受信するために表示入力信号端子に接続されるように配置され、
前記第17のトランジスタの第1の極が、前記第2の制御ノードに接続されるように配置され、
前記第17のトランジスタの第2の極が、前記第3の電圧を受信するために前記第3の電圧端子に接続されるように配置される請求項14に記載のゲート駆動回路。
【請求項16】
4段ごとのシフトレジスタユニットが、同じ充電サブ回路、同じ補償サブ回路および同じ制御サブ回路を共有し、
4n-3段目のシフトレジスタユニットのランダム信号端子がランダム信号線に接続され、4n-3段目のシフトレジスタユニットの第1のクロック信号端子が第1のクロック線に接続される、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項17】
第1のサブクロック信号線と、第2のサブクロック信号線と、第3のサブクロック信号線と第4のサブクロック信号線とをさらに含み、
4n-3段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第1のサブクロック信号線に接続され、
4n-2段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第2のサブクロック信号線に接続され、
4n-1段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第3のサブクロック信号線に接続され、
4n段目のシフトレジスタユニットの第2のクロック信号端子が、前記第4のサブクロック信号線に接続される、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項18】
n+1段目のシフトレジスタユニットのブランキング入力信号端子が、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続され、
n+2段目のシフトレジスタユニットの表示入力信号端子が、n段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続され、
n段目のシフトレジスタユニットの表示リセット信号端子が、n+3段目のシフトレジスタユニットのシフト信号出力端子に接続される、
請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項19】
請求項1乃至18のいずれか一項に記載のゲート駆動回路を含む、表示装置。
【請求項20】
請求項1に記載の前記ゲート駆動回路の駆動方法であって、
1段目のシフトレジスタユニットにより実現された、1フレームの画像を処理するための表示期間とブランキング期間とを含み、
前記表示期間は、
前記表示入力回路が、前記表示入力信号に応答して前記表示プルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力する第1の入力段階と、
前記出力回路が、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記複合出力信号を前記出力端子に出力する第1の出力段階と、
を含み、
前記ブランキング期間は、
前記ブランキング入力回路が、前記ブランキング入力信号および前記ブランキング制御信号に基づいて前記ブランキングプルアップ信号を前記第1の制御ノードに入力し、前記ブランキング入力回路自体を補償する第2の入力段階と、
前記出力回路が、前記第1の制御ノードのレベルの制御で、前記複合出力信号を前記出力端子に出力する第2の出力段階と、
を含むゲート駆動回路の駆動方法。
【外国語明細書】