(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105490
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】集積された超音波変換器
(51)【国際特許分類】
H04R 17/00 20060101AFI20240730BHJP
A61B 8/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
H04R17/00 332A
H04R17/00 330J
A61B8/00
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024076884
(22)【出願日】2024-05-10
(62)【分割の表示】P 2020549004の分割
【原出願日】2019-03-09
(31)【優先権主張番号】15/933,309
(32)【優先日】2018-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】520342725
【氏名又は名称】エコー イメージング,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ブライゼック,ヤヌシュ
(72)【発明者】
【氏名】アッカラジュ,サンディープ
(72)【発明者】
【氏名】ハク,ユスフ
(72)【発明者】
【氏名】アダム,ジョー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】CMOSウエハ上のpMUT MEMSダイのフリップチップによって、電気的接続を可能にし、かつ、低い電磁障害信号を保証する変換器組立体及び撮像デバイスを提供する。
【解決手段】変換器組立体(MEMS-CMOS組立)700は、複数の圧電素子(pMUT)720を含むマイクロ・エレクトロ・メカニカルシステム(MEMS)ダイ702と、複数のバンプ712によってMEMSダイに電気的に結合され、複数の圧電素子を制御するために少なくとも1つの回路を含む相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイ704と、粘着剤層710によってCMOSダイに固着され、CMOSダイに電気的に接続されたパッケージ706と、を含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変換器組立体であって、
複数の圧電素子を含む微小電気機械システム(MEMS)ダイ、
相補性金属酸化膜半導体(CMOS)ダイであって、第1の複数のバンプによってMEM
Sダイに電気的に結合され、および前記複数の圧電素子を制御するための少なくとも1つ
の回路を含んでなる、CMOSダイ、および、
粘着剤層によってCMOSダイに固着され、かつ前記CMOSダイに電気的に接続された
パッケージを含んでなる、変換器組立体。
【請求項2】
前記複数の圧電素子が各々、
基板と、
前記基板に配置された膜と、
前記膜及び基板の少なくとも1つに配置され、底部電極、圧電層および上部電極を有する
層のスタックと、を含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項3】
前記MEMSダイ上に形成された複数の電線であって、
前記複数の電線の少なくとも1つの電線が前記複数の第1のバンプと直接接触してなる、
複数の電線をさらに含む、請求項2に記載の変換器組立体。
【請求項4】
前記複数の圧電素子の基板をカバーするためのカバー層であって、インピーダンス整合材
料から形成されたカバー層を更に含む、請求項2に記載の変換器組立体。
【請求項5】
前記基板は空胴を含み、当該空胴によって薄くなった基板の一部が膜に相当し、
前記層のスタックが、前記膜から伝播する圧力波を生成するために膜を振動させる、請求
項2に記載の変換器組立体。
【請求項6】
前記粘着剤層は、粘着剤層を通り抜ける圧力波を吸収するために音響学的制振材料から形
成される、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項7】
MEMSダイの周囲のまわりに、かつMEMSダイとCMOSダイとの間に配置され、そ
れによって囲まれた空間を定義するシールリングを更に含み、
前記囲まれた空間が真空である、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項8】
MEMSダイの周囲のまわりに、かつMEMSダイとCMOSダイとの間に配置され、そ
れによって囲まれた空間を定義するシールリングを更に含み、
前記囲まれた空間は不活性ガスと空気の少なくとも1つが充填される、請求項1に記載の
変換器組立体。
【請求項9】
MEMSダイと、CMOSダイの間に配置され、機械的にMEMSダイをCMOSダイに
固着してなるアンダーフィル層を更に含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項10】
前記アンダーフィル層は、圧力波を吸収する材料から形成され、当該圧力波は当該材料を
通り抜ける、請求項9に記載の変換器組立体。
【請求項11】
アンダーフィル材料から形成され、MEMSダイと、CMOSダイとの間に配置され、前
記MEMSダイを前記CMOSダイに固着してなる層を更に含み、
前記アンダーフィル材料は、前記アンダーフィル材料を通り抜ける圧力波を吸収するため
に音響学的制振材料を含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項12】
CMOSダイに接続された一端と、パッケージに接続された他端を有する少なくとも1つ
のワイヤーを更に含み、
前記CMOSダイは、少なくとも1つのワイヤーによってパッケージと情報を電気的に通
信する、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項13】
粘着剤層において形成された第2の複数のバンプを更に含み、
前記CMOSダイは複数のスルーシリコンビア(TSV)を含み、前記第1の複数のバン
プは前記複数のスルーシリコンビアによって、前記第2の複数のバンプに電気的に結合さ
れる、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項14】
複数の圧電素子の2つ以上の上部電極に電気的に結合された導体を更に含み、
前記複数の圧電素子のおのおのの底部電極が前記第1の複数のバンプの1つのバンプに電
気的に結合され、
前記導体は、前記第1の複数のバンプの他のバンプに電気的に結合される、請求項1に記
載の変換器組立体。
【請求項15】
上部電極は、前記第1の複数のバンプの1つのバンプに電気的に結合され、底部電極は、
前記第1の複数のバンプの他のバンプに電気的に結合される、請求項1に記載の変換器組
立体。
【請求項16】
さらに次のものを含む、すなわち、
MEMSダイと、CMOSダイの少なくとも1つの上に形成され、1つ以上の電気的接続
を形成するためにパタニングされた金属層を更に含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項17】
撮像デバイスであって、
変換器組立体であって、当該変換器組立体は、
複数の圧電素子を含む微小電気機械システム(MEMS)ダイ、
第1の複数のバンプによって前記MEMSダイに電気的に結合され、前記複数の圧電素子
を制御するために少なくとも1つの回路を含んでなる相補型金属酸化膜半導体(CMOS
)、
及び、粘着剤層によってCMOSダイに固着され、前記電気的にCMOSダイに接続され
てなる、パッケージ、
前記変換器組立体からの信号を処理するためのプロセッサ、
及び、プロセッサによって処理された信号に基づいて画像を表示するためのディスプレイ
、含んでなる、撮像デバイス。
【請求項18】
前記複数の圧電素子の各々は、
基板と、
前記基板に配置された膜と、
前記膜及び基板の少なくとも1つに配置され、底部電極、圧電層および上部電極を有する
層のスタックと、を含む、請求項17に記載の撮像デバイス。
【請求項19】
複数の圧電素子の基板をカバーするためのカバー層であって、インピーダンス整合材料か
ら形成されたカバー層を含み、
前記インピーダンス整合材料が前記複数の圧電素子によって生成された圧力波の伝達を増
加させる、請求項18に記載の撮像デバイス。
【請求項20】
前記基板は空胴を含み、当該空胴によって薄くなった基板の一部が前記膜に相当する、請
求項18に記載の撮像デバイス。
【請求項21】
粘着剤層は複数の圧電素子によって生成された圧力波を吸収するために音響学的制振材料
から形成される、請求項17に記載の撮像デバイス。
【請求項22】
MEMSダイの周囲のまわりに、かつMEMSダイとCMOSダイとの間に配置され、そ
れによって囲まれた空間を定義するシールリングを更に含み、前記囲まれた空間が真空で
ある、請求項17に記載の撮像デバイス。
【請求項23】
MEMSダイの周囲のまわりに、かつMEMSダイとCMOSダイとの間に配置され、そ
れによって囲まれた空間を定義するシールリングを更に含み、
前記囲まれた空間は不活性ガスと空気の少なくとも1つが充填される、請求項17に記載
の変換器組立体。
【請求項24】
MEMSダイとCMOSダイの間に配置され、機械的にMEMSダイをCMOSダイに固
着するアンダーフィル層を更に含む、請求項17に記載の撮像デバイス。
【請求項25】
前記アンダーフィル層は圧力波を吸収する材料から形成され、当該圧力波は前記材料を通
り抜ける、請求項24に記載の撮像デバイス。
【請求項26】
アンダーフィル材料から形成され、MEMSダイとCMOSダイの間で配置され、MEM
SダイをCMOSダイに固着する層を更に含み、
アンダーフィル材料は、アンダーフィル材料を通り抜ける圧力波を吸収するために音響学
的制振材料を含んでいる、請求項17に記載の撮像デバイス。
【請求項27】
CMOSダイに接続された一端とパッケージに接続された他端を有する少なくとも1つの
ワイヤーを更に含み、
CMOSダイは、少なくとも1つのワイヤーを介してパッケージと電気的に通信する、請
求項17に記載の撮像デバイス。
【請求項28】
粘着剤層に形成された第2の複数のバンプを更に含み、
CMOSダイは複数のスルービアを含み、第1の複数のバンプが前記複数のスルービアに
よって前記第2の複数のバンプに電気的に結合される、請求項17に記載の撮像デバイス
。
【請求項29】
MEMSダイとCMOSダイの少なくとも1つの上に形成され、1つ以上の電気的接続を
形成するためにパタニングされた金属層を更に含む、請求項17に記載の撮像デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像デバイスに関し、より詳しくは、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイ/ウエハに集積されたマイクロエレクトロメカニカル・システム(MEMS)ダイに関する。
【背景技術】
【0002】
人体の内部臓器の像を作り、内部臓器の像を表示するための侵入しない画像処理システム/プローブは、人体の中への信号の伝達、又は器官から放射されたか、或いは反射された信号を受信とする。典型的には、画像システムにおいて使用される変換器はトランシーバと言われ、トランシーバのいくつかは光音響学的効果又は超音波効果に基づく。
【0003】
医用画像のための使用での従来の超音波探触子は典型的にはジルコニウム酸チタン酸鉛(PZT)や、鉛マグネシウム・ニオブ酸塩チタン酸鉛(PMN-PT)などの圧電材料を使用する。プローブは典型的には変換器および表示装置に像を表示する手段を備えた他のいくつかの電子機器を収容する。変換器用の従来の大量の圧電素子を作り上げるために、厚い圧電材料スラブを単に長方形に形成された圧電素子にカットすることができる。しかしながら、これらの長方形に形成された圧電素子を構築することは高価である、なぜなら、製造プロセスには、長方形に形成された厚いPZTを一度に正確に切断することが含まれており、200Vオーダーの高い駆動電圧を必要とするからである。
【0004】
シリコンをベースにした容量性マイクロ加工された超音波振動子(cMUT)は、1990年代の終わりに、医療画像を実行する新しいツールとして出現し、シリコンウエハ上のcMUTのバッチ組立てを可能にしている。予想される利点の1つは、コストと電力削減への別のステップとして、CMOSを備えたcMUTの集積化の可能性であった。いくつかのアプローチはCMOSプロトタイプを備えたcMUTの集積化のために実証された。すなわち、CMOS回路上のcMUT及び回路に隣接したcMUTを備えたモノリシックな集積化、中間基板(インタポーザ)上のMEMSおよびCMOSのフリップチップ、MEMSとCMOSの間のフリップチップである。しかしながら、これらのコンセプトの商業的な実施は多くの障害に遭遇した。例えば、従来のcMUTセンサーは、高電圧動作の間にチャージ強化により、特に故障あるいは性能のドリフトを起こしがちであり、高調波撮像を制限する非線形の伝達関数を示し、従来のプローブに匹敵する高い駆動電圧を要する。
【0005】
MEMSテクノロジーにおける最近の進歩は、シリコン上に薄いピエゾフィルム蒸着を可能にし、シリコンウエハ上の圧電マイクロ加工した超音波振動子(pMUT)のバッチ組立てを可能にし、cMUTの根本問題をなくしている。cMUTが超音波を形成するダイアフラムの下のギャップを変調するために高圧を要求する一方で、pMUTの圧電層はcMUTよりはるかに低い電圧を使用して、ダイアフラムをそらすために使用される。pMUTの伝達関数は線形で、高調波撮像を可能にし、動作はモバイルの荷電に敏感ではない。
【0006】
典型的には、高機能3D撮像については、単一のダイに多くのpMUTを集積する必要がある。一般に、pMUT要素当たり1つ以上の電気的接続が必要とされ、PMUTダイと、CMOSダイとの間のワイヤボンディングを、艇コストの3Dイメージャーの現実的解決にならなくしている。更に、それらが電磁障害信号を拾い上げるかもしれないので、pMUTの人体側のワイヤボンドは望ましくない。
【0007】
そのため、pMUT MEMSダイと、ASICダイの間の短い接続の要求があり、例えば、CMOSウエハ上のpMUT MEMSダイのフリップチップによって提示され、電気的接続を可能にし、かつ低い電磁障害信号を保証している。
【発明の概要】
【0008】
実施形態において、変換器組立体は、
複数の圧電素子を含む微小電気機械システム(MEMS)ダイと、
相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイであって、当該CMOSダイは第1の複数のバンプ(あるいはピラー)によって電気的に結合され、複数の圧電素子を制御するために少なくとも1つの回路を含んでなるCMOSダイと、
粘着剤層によって固着され、かつ前記CMOSダイに電気的に接続されたパッケージ
を含んでいる。
以下、バンプ、ピラーという用語は交換可能に使用される。
【0009】
実施形態において、撮像デバイスは変換器組立体を含んでおり、
変換器組立体は、
複数の圧電素子を含む微小電気機械システム(MEMS)ダイと、
相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイであって、当該CMOSダイは、複数のバンプによってMEMSダイに電気的に結合され、複数の圧電素子を制御するために少なくとも1つの回路を含んでなるCMOSダイと、
粘着剤層によって固着され、かつ前記CMOSダイに電気的に接続されたパッケージと、
を含んでいる。
前記複数の圧電素子は、圧力波を生成し、外部から受信した圧力波に応答して電荷を発現させ、前記電荷に対応する電気的信号を生成する。前記パッケージは。画像を生成するために電気的信号を処理する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に言及するが、その例が添付図面で例証される。これらの図は、例証することが意図されており、限定することは意図されていない。本発明は一般的にこれらの実施形態の文脈で述べられているが、本発明をこれら特定の実施形態に限定することは意図されてないことは理解されるべきである。
【
図1】
図1は本開示の実施形態による画像処理システムを示す。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態による典型的な超音波のイメージャーのブロック・ダイヤグラムを示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態による典型的なMEMダイの概略平面図を示す。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態によるpMUT要素の概略横断面図を示す。
【
図5A】
図5Aは、本開示の実施形態によるCMOSウエハ上のフリップチップが組み立てられたpMUTダイの平面図を示す。
【
図5B】
図5Bは、本開示の実施形態による、
図5のフリップチップ組立体の方向線5-5で切断された横断面図を示す。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態によるMEMSダイとCCMOSダイを含む単体化されたフリップチップ組立体の横断面図を示す。
【
図7】
図7は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体の横断面図を示す。
【
図8】
図8は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体の横断面図を示す。
【
図9】
図9は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体の横断面図を示す。
【
図10】
図10は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体の典型的な概略図を示す。
【
図11A】
図11Aは、本開示の実施形態によるpMUTの電気的接続の概略図を示す。
【
図11B】
図11Bは、本開示の実施形態によるpMUTの電気的接続の概略図を示す。
【
図11C】
図11Cは、本開示の実施形態によるpMUTの電気的接続の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0025]
以下の記載では説明の目的のために、特定の詳細については開示についての理解を提供するために述べられる。しかしながら、当該開示が斯かる詳細がなくても実施され得ることは当業者には明白だろう。更に、当業者であれば、以下に述べられた本開示の実施形態が、装置、システム或いはデバイスなどの様々な方法で実施され得ることを認識するだろう、
【0012】
[0026]
略図の中で示される要素/成分は、開示の典型的な実施形態の例証であり、開示を不明瞭にしないようにするのが目的である。明細書における「一実施形態」、「好ましい実施形態」、「実施形態」あるいは「いくつかの実施形態」についての言及は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造、特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれること、および2以上の実施形態であり得ることを意味する。明細書中の種々の場所における「1つの実施形態において」、「特定の実施形態において」、或いは「幾つかの実施形態において」というフレーズの出現は、同一の実施形態或いは同一のいくつかの実施形態に必ずしも言及している必要はない。「含む(include)」、「含んでいる(including」、「備える(comprise)」および「備えている(comprising)」という用語は、開放した用語(open term)であり、あとに続く如何なるリストは例示であると理解され、リストされた用語に限定されることを意味していない。本明細書において使用される如何なる見出しもどんなヘッディングも組織的な目的のためのもので、発明の総裁な説明或いは特許請求の範囲記載または請求項のスコープを制限するためには使用されないものとする。更に、明細書中の様々な場所のある用語の使用は、例証のためのものであって、限定と解釈されるべきでない。
【0013】
[0027]
実施形態において、pMUTおよび変換器組立体/パッケージは、他の治療への適用と同様に人体/動物の体の内部臓器の撮像のために使用され得るのであり、超音波ビームは治療のために組織を加熱するか、あるいはマイクロサージャリー用にハイパワー超音波ビームを集中させるために使用される。実施形態において、pMUTおよび変換器組立体/パッケージも超音波断層法への適用のために使用され得る。
【0014】
[0028]
実施形態において、pMUTの製造コストは最近の半導体およびウエハ処理技術の適用により低減され得る。実施形態において、薄膜圧電層は半導体ウエハ上でスピンコーティングされるか、スパッタリングされ得、その後、パタニングされて各々2つ以上の電極を有する圧電変換器を作成する。実施形態において、圧電素子はそれぞれ、特定の周波数範囲で信号を発するか受ける能力を持つように設計され得る。以下、圧電素子、pMUT、センサー、変換器、トランシーバおよび単位画素という用語は、交換可能に使用される。
【0015】
[0029]
図1は、本開示の実施形態による画像処理システム100の概略図を示す。表されているように、システム100は次のものを含み得る。送信モード/プロセスで、心臓などの内臓112へ圧力波122を生成し送信し、内臓から反射された圧力波を受信する撮像デバイス(省略して、イメージャー)120と、通信路130および/またはケーブル131を介してイメージャーへと信号を送信し、受信するコンピューティング・デバイス(又は、良略して、デバイス)102、を含む。実施形態において、内臓112は、イメージャー120への圧力波122の一部を反射するかもしれず、イメージャー120は反射圧波を捕らえて、受信モード/プロセス中の電気的信号を生成するかもしれない。イメージャー120はデバイス102に電気的信号を伝えることができ、また、デバイス102は、電気的信号を使用してディスプレイ/スクリーン104上に器官或いはターゲットの画像を表示し得る。
【0016】
[0030]
実施形態において、イメージャー120はAスキャンとして知られている1次元撮像、Bスキャンとして知られている2次元撮像、Cスキャンとして知られている3次元撮像、4次元撮像、そしてドップラー撮像を行なうために使用され得る。また、イメージャーはプログラム制御下で様々な撮像モードに切り替えられ得る。
【0017】
[0031]
実施形態において、イメージャー120は、また、動物の内部臓器の画像を得るために使用され得る。イメージャー120は、また、ドップラー・モード撮像におけるように動脈および静脈の方向および血流速度を決定するために、及び組織の硬化度を測定するために使用され得る。
実施形態において、圧力波122は、人体/動物の体を介して移動することができる音響波であり得、かつ内部臓器、組織あるいは動脈によって反射することができる。
【0018】
[0032]
実施形態において、イメージャー120は携帯機器で、(802.11プロトコルなどのプロトコルを使用して)無線130で、或いは(USB2、USB 3、USB 3.1、USB-CおよびUSBサンダーボルト(thunderbolt)など)のケーブル131のいずれかの通信路を介して信号を伝達し得る。
実施形態において、デバイス102は、携帯電話またはiPad(登録商標)など移動デバイス、あるいはユーザーに画像を表示することができる移動式コンピューティング装置であり得る。
【0019】
[0033]
実施形態において、2以上のイメージャーは標的器官の画像を表示するために使用され得る。例えば、第1イメージャーは、標的器官へ圧力波を送り得る一方、第2イメージャーは、標的器官から反射された圧力波を受信し、受信波に応答して電荷を発現させ得る。
【0020】
[0034]
図2は、本開示の実施形態による典型的なイメージャー201の概略図を示す。実施形態において、イメージャー201はイメージャー120と同じであり得る。イメージャー201が、
図2に示した要素より多いか、或いは少ない要素を持ちうることは注目される。
【0021】
[0035]
実施形態において、イメージャー201は超音波のイメージャーであり得る。
図2に表されるように、イメージャー201は、
圧力波を送受信するための送受信機タイル210、
伝搬方向に設定するため、及び/又は圧力波を集中させるためのレンズとして動作し、前記送受信機タイルと人体110の間の音響インピーダンスインターフェースとして機能するコーティング層212、
送受信機タイル210を制御するためのASICチップ(又は、省略してASIC)などの制御装置202であって、バンプによって変換器210に結合された制御装置202、
イメージャー201の要素を制御するためのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)214、
信号を処理する/調整する、ためのアナログ・フロントエンド(AFE)などの回路215、
波を吸収するための音響吸収層203であって、当該波は変換器タイル210によって生成され、前記回路215の方へ伝播してなる、音響吸収層203、
1以上のポート216を介してデバイス102などの外部デバイスとデータを通信するための通信ユニット208、
データを格納するためのメモリ218、
イメージャーの要素に電力を供給するためのバッテリー206、
および随意に、標的器官の画像を表示するためのディスプレイ217、を含む。
【0022】
[0036]
実施形態において、デバイス102はディスプレイ/スクリーンを有し得る。そのような場合では、ディスプレイはイメージャー201に含まれていないかもしれない。実施形態において、イメージャー201はポート216のうちの1つを介してデバイス102から電力を受信し得る。
そのような場合では、イメージャー201はバッテリー206を含めてはならない。イメージャー201の構成要素の1つ以上が1つの一体的な電気素子に組み合わせられ得ることは注目される。同様に、イメージャー201の構成要素は、それぞれ1つ以上の電気素子で実施され得る。
【0023】
[0037]
実施形態において、人体110がコーティング層212とダイレクトコンタクトをする前に、ユーザーは、人体110の皮膚上にゲルを塗布してもよい。その結果、コーティング層212と人体110の間の界面でのインピーダンス・マッチングが改善され得る。すなわち、界面での圧力波122の損失は低減され、イメージャー201の方へ移動する反射波の損失も、界面で低減される。実施形態において、送受信機タイル210は基板にマウントされ得、音響吸収層に付けられ得る。この層は、逆方向の中で放射されるあらゆる超音波信号を吸収する。それはそうでなければ反射され、画像の質に干渉し得る。
【0024】
[0038]
以下に述べられるとおり、コーティング層212は、単に変換器から人体まで、およびその逆まで音響信号の伝達を最大限にするために、水平な整合層だけであり得る。ビームの焦点は、この場合必要ではない、なぜなら制御装置202で電子的に実行され得るからである。イメージャー201は、器官112の画像を作成するために反射信号を使用し得る。また、結果は、器官112の画像と共に、あるいはその画像なしに示されたグラフ、プロット、統計などの様々なフォーマットでスクリーンに表示され得る。
【0025】
[0039]
実施形態において、ASICなどの制御装置202は、送受信機タイルと一緒に1ユニットとして組み立てられ得る。他の実施形態において、制御装置202はイメージャー120の外側に位置づけられ、ケーブルを介して送受信機タイル210に電気的に結合され得る。実施形態において、イメージャー201は、構成要素202-215を囲むハウジング、および構成要素によって生成された熱エネルギーを散らすための放熱機構を含め得る。
【0026】
[0040]
図3は、本開示によるMEMSパッケージ210に含まれる典型的なMEMSダイ300の上面図を示す。表されるように、MEMSダイ300は、送受信機基板304と、該送受信機基板304上で1次元アレイ又は2次元アレイで配列された、1以上の圧電素子(又は、pMUT)302を含み得る。
【0027】
[0041]
大量の圧電素子を使用する従来のシステムと異なり、実施形態において、pMUT302はウエハ上で形成され得、ウエハはMEMSダイ300を形成するためにダイシング処理され得る。このプロセスは製造コストを下げ得る。なぜなら、MEMSダイ300は、高い容積で、かつ低価格で製作され得るからである。実施形態において、ウエハの直径は6乃至12インチであり、多くのpMUTアレイが各ウエハ上でバッチ製造され得る。さらに、実施形態において、以下に述べるように、pMUT302を制御するための集積回路は、CMOSウエハ/ダイ(例えば、ASICチップ)で形成され得る。その結果、pMUT302は、整合集積回路と近接して、好ましくは25μm乃至100μmの範囲内で接続され得る。実施形態において、バイポーラ相補型金属酸化膜半導体(BICMOS)あるいは他の適切なプロセスは、CMOSウエハ/ダイの代わりに使用され得る。
【0028】
[0042]
実施形態において、各圧電素子302の投影域は、正方形、長方形および円などの如何なる適切な形状でも持ち得る。実施形態において、2つ以上の圧電素子がより大きな画素要素を形成するために接続され得る。実施形態において、圧電素子302の2次元アレイは直角の方向に配列され得る。実施形態において、線要素を作成するために、N圧電素子302の縦列は、平行に電気的に接続され得る。その後、この線要素は、連続的な圧電素子によって達成されたものに類似した超音波信号の送信および受信を提供し得、当該連続的な圧電素子は各エレメントより約N倍長い。
【0029】
[0043]
従来の設計の線要素を模倣するために、所与の幅の圧電素子の形状は非常に高くなっている必要がある。例えば、従来の設計の線要素は、幅280μmで高さ8000μmで、厚さ100μmであり得る。しかしながら、MEMSダイ300上で、複数の同一の圧電素子302を使用して、線要素を設計することが有利であり、ここで各構成要素は特有の中心周波数を有しうる。
実施形態において、複数の圧電素子302がともに接続される場合、複合構造(すなわち線要素)は中心周波数を備えた1つの線要素として働き得、当該中心周波数は、すべての要素画素の中心周波数から成る。現今の半導体プロセスでは、これらの中心周波数は、互いによく整合し、線要素の中心周波数からの非常に小さな偏差があるだけである。
【0030】
[0044]
実施形態において、圧電素子302には1つ以上下垂した膜があり、当該膜は圧電素子フィルム302に関連づけられ、中心周波数で振動し、その中心周波数で励振にさらされた時に、共振器のように振舞う。Qファクターとして知られているこれらの共振器に関連した選択性がある。実施形態において、超音波イメージャーのために、Qは、通常低くなるように(1乃至3、あるいはその辺りに近い)設計され得、画素の設計の組合せおよび実際の使用における画素に適用されるローディングによって達成され得る。実施形態において、ローディングは、圧電素子の最上面にRTVポリジメチルシロキサン(PDMS)の層あるいは他の整合する材料層の適用によって提供され得、ここでローディングは、圧力波を放射し受け入れる、変換器表面と、撮像された人体部分の間でより接近するインピーダンス整合を促進し得る。実施形態において、低いQと、良好に整合した中心周波数が、線要素が実質的に1つの中心周波数を持つライン撮像素子のように作用することを可能にし得る。
【0031】
[0045]
実施形態において、各圧電素子302は、互いに他の中心から中心まで100乃至250μm離間し得る。さらに単純化するには、言ってみれば、それらが正方形の形状である。ここで、言ってみれば、従来の線要素を模倣するには、圧電素子302の縦列は互いに接続され得る。例えば、縦列における24個の圧電素子302は、おのおの0.25mmの幅を持ち、高さが約8mmの線要素を生成し得る。実施形態において、この接続は、金属相互接続層を使用して、ウエハレベルで達成され得るか、又は制御装置202の回路を使用して、平行に接続され得る。
【0032】
[0046]
従来の大量の圧電素子については、上部&底部電極を横切る電位は100V乃至200Vの範囲である。従来のpMUTについては、上部&底部電極を横切る電位は同じ音圧を生成するのに約10倍低くなり得る。実施形態において、この電圧をさらに低減するために、圧電素子302は、縮小した薄い圧電層を含み得、当該圧電層は、約1μm以下の厚さを持ち得る。
【0033】
[0047]
図4は本開示の実施形態による、方向線4-4に沿って切断された、典型的な圧電素子302の概略断面図を示す。表されるように、圧電素子302は基板430に支持される薄膜層434上に配置され得る。実施形態において、空胴432は膜を定義するために基板430に形成され得る。すなわち、基板430および膜434はモノリシック・ボディ(monolithic body)から形成され得る。代替実施形態では、薄膜層434は基板430にSiO
2を堆積することにより形成され得る。実施形態において、1つ以上の圧電素子302が膜に配置され得る代替実施形態では、圧電素子はそれぞれ別々の膜に配置され得る。
【0034】
[0048]
実施形態において、圧電素子302は圧電層410および第1の(あるいはボトム)電極(O)402を含み得、第1(あるいは底部)電極(O)402は、信号線(O)404に電気的に接続される。実施形態において、信号線(O)404は、薄膜層434上でTiO2と金属層を堆積することにより形成され得る。実施形態において、圧電層410はスパッタリング技術、あるいはゾルゲル法によって形成され得る。
【0035】
[0049]
実施形態において、第2電極(X)406は圧電層410上に成長され得、そして、電気的に、第2導電体408に接続される。第3電極(T)412も圧電層410上に成長され得、そして、第2導電体412に隣接して配置される。しかし、電気的に第2導電体(X)408から分離される。実施形態において、第2電極(X)406および第3電極(T)412(又は、等価的に2つの上部電極)は、圧電層410上で1つの金属層を堆積し、金属層をパタニングことにより形成され得る。実施形態において、電極402、406および412の投影域は、正方形、長方形、円および楕円などの如何なる適切な形状も有し得る。
【0036】
[0050]
実施形態において、第1電極(O)402は、金属、ビア及び層間絶縁膜を使用して、導電体(O)404に電気的に接続され得る。実施形態において、第1電極(O)402は圧電層410と直接接触し得る。第3導線(T)414は、第1電極(O)402に関して圧電層410の反対側に堆積されるか、成長され得る。圧電素子302を製造するための工程についてのより多くの情報が、「LOW VOLTAGE、LOW POWER MEMS TRANSDUCER WITH DIRECT INTERCONNECT CAPABILITY」と題する、同時係属中の米国特許出願第15,826,614号に見出される。この米国出願は、2017年11月29日付で出願され、引用によって本明細書全体に組み入れられる。
【0037】
[0051]
ユニモルフ圧電素子は、あくまでも例証の目的で
図4に示されているが、実施形態において、複数の圧電気のサブレイヤと電極からなるマルチプレーヤーの圧電素子が利用され得る。実施形態において、圧電層410は、PZT、KNN、PZTN、PMN-Pt、AlN、Sc-AlN、ZnO、PVDFおよびLiNiO3材料の少なくとも1つを含み得る。
【0038】
[0052]
MEMSダイ300の圧電素子が他の適切な数の上部電極を含み得ることが注目される。例えば、圧電素子はたった1つの上部電極(例えばX電極)を含んでいるかもしれない。別の例において、圧電素子は2つを超える上部電極を含み得る。上部電極および上部電極との電気的接続の数についてのより多くの情報が、同時係属中の米国特許出願第15/826,614号に見出され得る。
【0039】
[0053]
図4が概略図で、そういうものとして、圧電素子の詳細な構造を例証しないことは注目される。例えば、電気的なパッドは、導電体(X)408および電極(X)406の1つの端部間で配置されるかもしれない。さらに、MEMSダイ300は、圧電素子302とは異なる構造を有する圧電素子を含み得る。例えば、MEMSダイ300中の圧電素子にはそれぞれたった1つの上部電極があるかもしれない。したがって、圧電素子302がMEMSダイ300に含まれ得るいくつかのタイプの圧電素子のうちの1つであることは当業者には明らかである。
【0040】
[0054]
図5Aは、本開示の実施形態によるCMOSウエハ502上にマウントされた多数のMEMSダイス(あるいはMEMSウエハ)504を含んでいるフリップチップ組立体500の平面図を示す。
図5Bは、方向線5-5に沿って切られた、本開示の実施形態による、フリップチップ組立体500の断面図を示す。表されるように、MEMSダイス504は金属バンプあるいはピラー506によってCMOSウエハ502にマウントされ得る。実施形態において、CMOSウエハ502はMEMSダイス504中のpMUTを制御するためにASICを含み得る。(以下、CMOS、ASICという用語は交換可能に使用される。)実施形態において、バンプあるいはピラー506の間のピッチは、1乃至100マイクロメートルに及び得、pMUTの大きなアレイを有するMEMSダイスに適用可能な高密度の相互接続を可能にする。実施形態において、多数のpMUTをもつMEMSダイス504は、2次元、3次元、及び4次元の撮像のために使用され得る。
【0041】
[0055]
図6は、単一化されたフリップチップ組立体の断面図を示し、それは、本開示の実施形態によるCMOSダイ618上にマウントされたMEMSダイ610を含んでいる。実施形態では、MEMSダイ610はMEMSダイ504に似ているかもしれない。実施形態において、多数のMEMSダイスを有するMEMSウエハが製造され得、シングルチップにダイシングされ得る。同様に、実施形態において、多数のASICチップを有するCMOSウエハが製造され得、シングルチップにダイシングされ得る。その後、
図6に表されるように、MEMSダイ610は多数のバンプあるいはピラー616によってCMOSダイ618上にマウントされ得る。
【0042】
[0056]
実施形態において、単一のMEMSダイはCMOSウエハ上にマウントされ得る。実施形態において、フリップチップ組立体は、ダイ上のダイ、ウエハ上のダイあるいはウエハ上ウエハ結合によって生成され得る。実施形態において、ウエハ対ウエハ・ボンディング処理が産出増加効果を生じ得る。すなわち、集積された(組み立てられた)ダイの産出は、CMOSウエハ産出によって乗算されたMEMSウエハ産出の積であり得る。実施形態において、よく知られたダイ・オン・ダイ・ボンディングプロセス又はよく知られたウエハ・サイト・ボンディングプロセスのよく知られたダイは、産出増加効果を除去するかもしれない。
【0043】
[0057]
図7は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体700の断面図を示す。表されるように、MEMS-CMOS組立体700は次のものを含み得る。MEMSダイ702、バンプまたはピラーの712によってMEMSダイに電気的に結合されたCMOSダイ704、および、粘着剤層710によってCMOSダイに固着されたパッケージ706を含む。実施形態において、CMOSダイ704は、1つ以上のワイヤー708によってパッケージ706に電気的に結合され得る。実施形態において、各ワイヤー708のチップは、ワイヤボンディング技術によって、CMOSダイ704およびパッケージ706に結合され得る。
【0044】
[0058]
実施形態において、
図3のMEMSダイ300に類似し得るMEMSダイ702は、pMUT720のアレイを含み得、pMUTはそれぞれ
図4のpMUT400に類似し得る。実施形態において、pMUT720は、それぞれ、基板726上に形成された膜と722と、層728のスタックを含み、層728のスタックは底部電極、圧電層および1つ以上の上部電極を含む。実施形態では、膜722は基板726に空胴をエッチングすることにより形成されるかもしれない、すなわち、単一体は空胴を形成するためにエッチングされ得、その結果、エッチングされていない部分が基板になり、エッチングされた部分が膜を定義する。代替実施形態では、膜722は基板726と異なる材料から作られ得る。実施形態において、MEMSダイ702は1つ以上の膜722を含み得る。
【0045】
[0059]
実施形態において、MEMSダイ702の部分は、バンプ712に直接付けられ得、CMOSダイ704に電気的接続を提供する。実施形態において、少なくとも1つの金属層はMEMSダイの底部表面に堆積され、パタニングされ、それによってワイヤーおよび/またはトレースなどの電気的接続を形成し、電気的接続のうちのいくつかは、CMOSダイ704との電気通信のためのバンプ712と直接接触し得る。例えば、導電体(O)404に類似し得る導電体は、
MEMSダイ702の底部表面に金属層を堆積しパタニングすることにより形成された電線(あるいはトレース)であり得る。
【0046】
[0060]
MEMS-CMOS組立体700が不注意に硬い表面に落下する場合、衝撃は約10,000gの衝撃を生成するかもしれない。それはバンプまたはピラーの712をはぎ取るかもしれない。
実施形態において、MEMSダイ702とCMOSダイ704の間の空間は、アンダーフィル材730で充填され得、それは外的応力衝撃を縮小し、衝撃応力に敏感であるバンプ712などの構成部品を保護するかもしれない。さらに、アンダーフィル材(層)730は、機械的にCMOSダイ704にMEMSダイ702を固着し得る。実施形態において、アンダーフィル材730にはさらに音響学的制動性を有し得、アンダーフィル材730を通り抜ける圧力波を吸収する。
【0047】
[0061]
実施形態において、pMUT720は、(404、408および414のような)適切な電気的導体によってバンプまたはピラー712に電気的に結合され得る。実施形態において、電気的接続は、膜722の底部表面上と、層728のスタック上に形成された金属トレース(およびビア)を含み得る。
【0048】
[0062]
実施形態において、CMOSダイ704はpMUT720を感知し、駆動するための電気回路を含み得、その結果、pMUTが送信モード/プロセス中に圧力波を生成し得、受信モード/プロセス中に電荷を発現し得る。送信モード中に、CMOSダイ704における駆動回路は、バンプ712を介してpMUT720に電気パルスを送り得、パルスに応答して、pMUTは、垂直方向で膜722を振動させて圧力波730を生成し得る。受信モード中に、標的器官から反射された圧力波は膜722を変形するかもしれない。それは、次にはpMUT720の電荷を発現する。更なる処理のためにバンプ712を介してCMOSダイ704の電気回路へ電荷が送られ得る。
【0049】
[0063]
送信モード中に、膜722によって生成された圧力波の一部は、CMOSダイ704の方へ伝播し得る。これらの圧力波が標的器官から反射された圧力波に邪魔をするためにCMOSダイ704および/またはパッケージ706から反射され得るので、これらの圧力波は否定的に画質に影響し得る。実施形態において、接着剤730は、不適当な圧力波を吸収し、熱エネルギーに放散し得る音響学的制動材料から作られ得る。
【0050】
[0064]
実施形態では、パッケージ706は1つ以上のワイヤー708によって、CMOSダイ704へ/CMOSダイ704から、電気的信号を接続するかもしれない。実施形態において、CMOSダイ704のASIC部位は、ASIC部位およびパッケージ706の間のワイヤボンディングを可能にするために、MEMSダイ704より多少大きくてもよい。
【0051】
[0065]
上述されるように、パッケージ706の方へ伝播する圧力波は不適当であり得る。なぜなら、パッケージ706から反射されるかもしれないし、標的器官から反射された圧力波の妨げになるかもしれないからである。実施形態において、粘着剤層710は音響学的制振材料から形成され得る。その結果、粘着剤層710を通り抜ける圧力波が吸収され熱エネルギーに放散する。
【0052】
[0066]
図8は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体800の断面図を示す。表されるように、MEMS-CMOS組立体800は次のものを含み得る。MEMSダイ802、バンプまたはピラー812によってMEMSダイに電気的に結合されたCMOSダイ804、粘着剤層810によってCMOSダイ804に固着されたパッケージ806、および、CMOSダイ804に電気的にパッケージ806を結合し得る1つ以上のワイヤー808を含む。実施形態において、MEMSダイ802、CMOSダイ804およびパッケージ806は、MEMS-CMOS組立体700における相当物として類似の構造および機能であり得る。
【0053】
[0067]
図7に関連して議論されるように、膜822は送信モード中に圧力波を生成し得、圧力波の一部はCMOSダイ804の方へ伝播し得る。この望まれない圧力波の強度を減少するために(あるいは除去するために)、MEMS-CMOS組立体800はシールリング832を含み得、それはMEMSダイ802の周囲のまわりで配置され得、シールリングによって囲まれた空間830は、真空あるいは、非常な低圧で、空間を介して圧力波の縮小化/阻止することを維持し得る。例えば、スペース830は事前に設定された圧力で、好ましくは大気圧より低い不活性ガスまたは空気で満たされ得る。
【0054】
[0068]
実施形態において、カバー層824は、人体に面するMEMSダイ802の側部のまわりに配置され得る。カバー層824は、MEMSダイ802と人体の間のインピーダンス整合層として機能し得、界面で音響インピーダンス整合を向上させ、保護機構として、外部インパクト/衝撃に対する保護を提供し、MEMSダイがそれによって直接人間の皮膚に触れるのを防ぎ、衰耗に対する保護を提供する。
【0055】
[0069]
図9は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体900の断面図を示す。表されるように、MEMS-CMOS組立体900は、CMOSダイ904がスルービア(TVS)914及びバンプ又はピラー916によって電気的にパッケージ906と結合され得るという違いがあるものの、MEMS組立体700に似ている。実施形態において、TVS914はCMOSダイ904において、スルーホールをエッチングし、電気的伝導材でホールを堆積し/充填するなど適切なウエハ処理技術によって形成され得る。実施形態において、追加のバンプあるいはピラー916はCMOSダイ904とパッケージ906の間の電気的接続を提供して、CMOSダイ904あるいはパッケージ906上で形成され得る。実施形態において、パッケージ906はTVS 914、バンプあるいはピラー916を介してCMOS904に電気的信号を伝え得る。粘着剤層910が音響学的制振材料から作られ得、その結果、圧力波が吸収され熱エネルギーへ放散され得ることは注目される。
【0056】
[0070]
図8に示されるように、カバー層824に似ているカバー層がMEMSダイ902のまわりに配置され得ることが注目される。さらに、MEMS組立体900が、シールリング832に似ているシールリングを含み得、その結果、シールリングによって囲まれた空間が真空で維持され得、圧力波がCMOSダイ904の方へ伝播するのを防ぐことは注目される。実施形態において、さらに、MEMSダイ902とCMOSダイ904との間の空間が、材料730に似ているアンダーフィル材で充填され得る。
【0057】
[0071]
図10は、本開示の実施形態によるMEMS-CMOS組立体(又は、省略して組立体)1000の典型的な概略図を示す。実施形態において、MEMSダイ1002およびCMOSダイ(又はASICチップ)1004は、MEMSダイ702(802及び902)と、CMOSダイ704(804及び904)にそれぞれ類似し得る。従来のシステムでは、圧電変換器を駆動するための電子機器は、典型的に圧電変換器から著しく遠くに位置づけられ、同軸ケーブルを使用して、圧電変換器に接続される。一般に、同軸ケーブルは、電子機器上の、追加のコンデンサなどの寄生ローディングを増加させ、追加のコンデンサはより多くの熱を引き起こし、電力の損失を引き起こす。対照的に、
図10に表されるように、送信ドライバあるいはドライバ(又は等価的に、回路)1012a乃至1012n(又は、まとめて1012)は、(矢印1020によって示されるように)、Cuピラーまたはハンダ・バンプ1032(バンプ712、812又は912に類似し得る)、又はウエハボンディングまたは、類似のアプローチなどの低インピーダンス2次元(2D)相互連結機構を使用して、圧電素子(又は等価的に、画素)1006a乃至1006n+i(又は、まとめて1006)に直接接続され得る。実施形態において、MEMSダイ1002をCMOSダイ1004と集積すると、回路1012は、100μm未満だけ垂直に(或いは略垂直に)圧電素子1006から遠ざけて位置づけられ得る。実施形態において、ドライバ1012と圧電素子1006の間のインピーダンス整合用の如何なる従来のデバイスは要求され得ず、組立体1000の設計をさらに単純化し、組立体1000の電力効率を増加する。回路1012のインピーダンスは、圧電素子1006の要求と一致するように設計され得る。
【0058】
[0072]
圧電素子が2つを超える上部電極を有する場合、圧電素子がそれぞれ3つを超えるバンプによって、対応する駆動回路に結合され得ることが注目される。更に、以下に述べるように、圧電素子はそれぞれ3つ未満のバンプによって対応する駆動回路に結合され得る。したがって、
図10がMEMSダイとCMOSダイの間の典型的な接続機構を示すことは当業者には明白であろう。
【0059】
[0073]
実施形態では、圧電素子1006の各々はX、TおよびOによって表された三つのリード線を有し得る。圧電素子の各々からのリード線は、バンプ1032によってCMOSダイ1004に位置づけられた回路1012の対応する1つに電気的に接続され得る。実施形態において、1006n+1乃至1006n+iなどの圧電素子のラインは、1つの共通回路1012nに電気的に結合され得る。実施形態では、送信ドライバ回路1012nは、送信モード中に圧電素子への送信信号を生成する1つの送信ドライバを含んでいるかもしれない。代替実施形態では、MEMSまたはASIC上でトレースを接続することは、例えば、約1μmの典型的な金属化の代わりに10μmの厚い金属を使用した製造であり得る。
【0060】
[0074]
CMOSダイ1004は、回路1012nに似ている如何なる適切な数の回路でも有し得ることは当業者には明らかであろう。実施形態において、制御装置1042は、2次元の画素アレイにおいて水平に又は垂直に圧電素子を構成し、当該圧電素子の長さを構成し、送受信モード若しくはポーリング・モード又はアイドルモードにする能力を持ち得る。実施形態において、MEMSダイ1002がバンプ1032によってCMOSダイ1004と結合した後、制御装置1042は分極処理を行ない得る。組立体1000についてのより多くの情報は、2017年11月29日に出願され、「CONFIGURABLE ULTRASONIC IMAGER」と題する同時係属中の米国特許出願No.15/826,606号で見出され得、引用によってその全体において本明細書に組み入れられる。
【0061】
[0075]
実施形態において、少なくとも1つの金属層はMEMSダイ1002の表面に堆積され得、それによって電線(あるいはトレース)1034を形成するためにパタニングされ、ここで電線のうちのいくつかは、CMOSダイ1004との電気通信のためにバンプ1032と直接接触し得る。電線1034は、複数の圧電素子1006間に信号を伝達するために使用され得る。実施形態において、少なくとも1つの金属層はCMOSダイ1004の表面に堆積され得、そのために電線(あるいはトレース)1036を形成するためにパタニングされ、また電線のうちのいくつかがMEMSダイ1002との電気通信のためのバンプ1032と直接接触し得るダイレクトコンタクトであり得る。電線1036もCMOSダイ1004中の電気部品間の信号を通信するために使用されてもよい。実施形態において、電線(トレース)の多層を形成するために、多重金属層およびビアが、MEMSダイおよび/またはCMOSダイ上でパタニングされ得る。
【0062】
[0076]
図7-9に関連して述べたように、実施形態において、MEMSダイ1002およびCMOSダイ1004は別々に製造され、バンプ1032を用いる金属相互接続技術などの2D相互接続技術によって互いに組み合わせられ得る。実施形態において、相互接続技術は、ウエハ対ウエハ一体化の低い産出増加効果を除去し得、構成部品の歩留まりを低下する。実施形態において、
図10のMEMSダイは、
図7-9のMEMSダイに類似した構造と機能を持ち得、
図10のMEMSダイは、
図7-9のMEMSダイに類似した構造と機能を持ち得る。
【0063】
[0077]
図11Aは、本開示の実施形態によるpMUT1100の電気的接続の概略図を示す。表されるように、pMUT1100はそれぞれ上部及び底部電極を有するコンデンサによって象徴的に表わされ得る。実施形態において、各pMUT110上部は、バンプ1102に電気的に結合され得、各pMUTの底部電極はバンプ1104に電気的に結合され得、ここでバンプ1102および1104は、バンプ712、812、912および1082に類似し得る。
【0064】
[0078]
電極がそれぞれ1つのバンプに直接結合されるので、駆動回路抵抗は最も小さい、しかし、相互接続(バンプ)の数は最も多く、MEMSダイのpMUTの数が増加すると、潜在的にバンピング歩留まりに影響を与える。バンプおよび駆動回路抵抗の数、いくつかのバンプあるいはポスト形を最適化することは、多数のpMUTによって共有されるかもしれない。実施形態において、厚い金属層はMEMSダイとCMOSダイの少なくとも1つに堆積され得、pMUTの中の2つ以上の電極が当該厚い金属層に電気的に結合され得る。
図11Bは、本開示の実施形態によるpMUTの電気的接続の概略図を示す。表されるように、各pMUTの上部電極はバンプ1112に電気的に結合され得る一方で、アレイ1110の8つのpMUTの底部電極が、共通の導線1111を介してバンプ1114に電気的に結合され得る。
【0065】
[0079]
実施形態において、導体1111は、CMOSダイ上(及び/又はMEMSダイ上)に厚い金属層を堆積し、当該金属層をパタニングすることにより形成され得る。より具体的には、厚い金属層は、CMOSダイ1004の上部表面上(またはMEMSダイ1002の底部表面上)で形成され、適切なウエハ処理技術によってパタニングされ得、電線/トレース1036(及び/または1034)を形成し、電線1036(及び/または1034)のうちのいくつかが、導体1111として使用される。動作中に、導体1111を通って流れる電流は約1アンペアのオーダーであり得る。そのため、ワイヤー1036(及び/または1034)の抵抗は非常に低くする必要があり、ワイヤーの抵抗を低減する必要があり、金属層の厚さは調節され得る。実施形態において、金属層の厚さは約10μmであり得る。
図11Aの接続配列と比較して、導体1111は、CMOSダイとの底部電極の電気的接続に必要なバンプの数を減らし得る。
【0066】
[0080]
たとえ
図11Bの電気的接続が
図11Aの電気的接続より少ないバンプの数を必要としても、アレイ1110の異なるpMUTは送信モード中にpMUTで異なる駆動電圧に帰着する異なる直列抵抗を有し得る。pMUTが送信モード中に高いスパイク電流を有するパルスによって駆動され得るので、異なる駆動電圧はpMUTアレイ1110の動作効率を下げ得、画質を劣化させるかもしれない。直列抵抗を著しく危険にさらすことなく、バンプの数を減らすには、共通の導体に結合されたpMUTの数は調節され得る。
図11Cは、本開示の実施形態によるpMUTの電気的接続の概略図を示す。実施形態において、MEMSダイの2つのpMUTの2つの底部電極が、共通の電気的導体1120に電気的に結合され得、電気的導体は、つぎにバンプ1122に電気的に結合され得る。
【0067】
[0081]
実施形態において、一例として、
図11BのpMUTはそれぞれ1つの底部電極と1つの上部電極を有し得る。そのような構成において、各pMUTの上部電極は別々のバンプに結合され得、2つの隣接するpMUTの2つの底部電極は導体1120を介して1つのバンプに結合され得る。すなわち、3つのバンプだけがCMOSダイへ2つの pMUTを結合するために必要である。言い換えれば、相互接続(すなわちバンプ)の数はpMUTの数の1.5倍と等しいかもしれない、しかし、直列抵抗は
図11Aの構成と比較して、2の倍数だけ増加されるかもしれない。
【0068】
[0082]
pMUTの他の適切な数が共通の導線に電気的に連結されるかもしれないことは注目される。
例えば、pMUTはそれぞれ1つの底部電極および1つの上部電極を含み得る。また、4つの隣接したpMUTの4つの底部電極が共通の導線に結合され得る一方、各pMUTの上部電極は個別のバンプに連結され得る。そのような場合、5つのバンプだけが電気的にCMOSダイに4つのpMUT電気的に接続する必要がある。すなわち、相互接続(すなわちバンプ)の数はpMUTの数の1.25倍に等しいかもしれない。
【0069】
[0083]
図4に示されるように、各pMUTは、(406と412などの)2つ以上の上部電極を有し得ることが注目される。そのような場合では、バンプの数を減らすために、隣接するpMUTの2つ以上のX電極が第1共通電極に結合され得る一方で、隣接するpMUTの2つ以上のT電極が第2共通電極に結合され得る。
【0070】
[0084]
本発明は様々な変更および選択方式がなりたつ一方で、その特定の例は図面で示されており、本明細書に詳細に記述される。しかしながら、本発明は開示された特定の形態に限定されるものではないが、反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲内にある、変更、均等物、および代替物をすべてカバーすると、解されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の圧電素子を含む微小電気機械システム(MEMS)ダイと、
第1の複数のバンプによって前記微小電気機械システム(MEMS)ダイに電気的に結合され、前記複数の圧電素子を制御するために少なくとも1つの回路を含んでなる相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイと、
微小電気機械システム(MEMS)ダイの周囲のまわりに、かつ微小電気機械システム(MEMS)ダイと相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイとの間に配置され、それによって囲まれた空間を定義するシールリングと、
粘着剤層によって相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイに固着され、前記電気的に相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイに接続されてなる、パッケージと、
を含む変換器組立体。
【請求項2】
前記複数の圧電素子の各々は、
基板と、
前記基板に配置された膜と、
前記膜及び基板の少なくとも1つに配置され、底部電極、圧電層および上部電極を有する層のスタックと、
を含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項3】
前記微小電気機械システム(MEMS)ダイ上に形成された複数の電線であって、前記複数の電線の少なくとも1つの電線が前記複数の第1のバンプと直接接触してなる、複数の電線をさらに含む、請求項2に記載の変換器組立体。
【請求項4】
複数の圧電素子の基板をカバーするためのカバー層であって、インピーダンス整合材料から形成されたカバー層を含む請求項2に記載の変換器組立体。
【請求項5】
前記基板は空胴を含み、当該空胴によって薄くなった基板の一部が前記膜に相当し、前記層のスタックが、前記膜から伝播する圧力波を生成するために膜を振動させる、請求項2に記載の変換器組立体。
【請求項6】
前記粘着剤層は、粘着剤層を通り抜ける圧力波を吸収するために音響学的制振材料から形成される、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項7】
相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイに接続された一端と、パッケージに接続された他端を有する少なくとも1つのワイヤーを更に含み、
前記相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイは、少なくとも1つのワイヤーによってパッケージと情報を電気的に通信する、
請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項8】
複数の圧電素子の2つ以上の上部電極に電気的に結合された導体を更に含み、
前記複数の圧電素子のおのおのの底部電極が前記第1の複数のバンプの1つのバンプに電気的に結合され、
前記導体は、前記第1の複数のバンプの他のバンプに電気的に結合される、
請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項9】
複数の圧電素子の上部電極は、前記第1の複数のバンプの1つのバンプに電気的に結合され、複数の圧電素子のおのおのの底部電極は、前記第1の複数のバンプの他のバンプに電気的に結合される、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項10】
微小電気機械システム(MEMS)ダイと、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)ダイの少なくとも1つの上に形成され、1つ以上の電気的接続を形成するためにパタニングされた金属層を更に含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項11】
前記囲まれた空間が真空である、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項12】
前記囲まれた空間は不活性ガスと空気の少なくとも1つが充填される、請求項1に記載の変換器組立体。
【請求項13】
前記変換器組立体からの信号を処理するためのプロセッサと、
前記プロセッサによって処理された信号に基づいて画像を表示するためのディスプレイと、
を含む、請求項1に記載の変換器組立体。
【外国語明細書】