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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105720
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】乳化組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/68 20060101AFI20240730BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20240730BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20240730BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20240730BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20240730BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240730BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20240730BHJP
   A61K 8/39 20060101ALI20240730BHJP
   A61K 8/33 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
A61K8/68
A61K8/37
A61K8/60
A61K8/86
A61K8/06
A61Q19/00
A61Q1/00
A61K8/39
A61K8/33
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024085649
(22)【出願日】2024-05-27
(62)【分割の表示】P 2019211529の分割
【原出願日】2019-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉竹 広記
(72)【発明者】
【氏名】森川 優輝
(57)【要約】      (修正有)
【課題】塗布後の肌の皮膜感が低減され、さっぱりとした使用感で、保湿効果の持続感が得られる乳化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)セラミド類0.001~10質量%、
(B)一般式(1);

(Z1は、グリセリン、ソルビタン、ソルビトール又はショ糖残基、Y1は、エステル結合基又はエーテル結合基、Rは、炭素数14~22の炭化水素基、mは1~4の数)
で表される化合物0.001~10質量%、
(C)一般式(2);

(nは、1~10の整数、Z2は、水素原子又は炭素数1~30のヒドロキシ化合物からn個のヒドロキシ基を除去することによって得られる基)
で表されるアルキレンオキシド誘導体0.1~25質量%
を含有する乳化組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)セラミド類 0.001~10質量%、
(B)一般式(1);
【化1】
(式中、Z1は、グリセリン、ソルビタン、ソルビトール又はショ糖残基で、2個以上のヒドロキシル基を有する構造を示し、Y1は、エステル結合基又はエーテル結合基を示し、Rは、炭素数14~22の炭化水素基を示し、mは1~4の数を示す)
で表される化合物 0.001~10質量%、
(C)一般式(2);
【化2】
(式中、nは、1~10の整数を示し、Z2は、水素原子又は炭素数1~30のヒドロキシ化合物からn個のヒドロキシ基を除去することによって得られる基を示し、EOは、エチレンオキシド基を示し、POは、プロピレンオキシド基を示し、AOは、炭素数2~5のアルキレンオキシド基を示し、a、b及びcは、各アルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、独立して0~200である。ただし、a、b及びcの全てが0となることはない。Z2が水素原子のとき、nは1である。
なお、[ ]内において、各アルキレンオキシド基は、ランダム状に付加していてもブロック状に付加していてもよい)
で表されるアルキレンオキシド誘導体 0.1~25質量%
を含有する乳化組成物。
【請求項2】
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.01~5である請求項1記載の乳化組成物。
【請求項3】
成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05~20である請求項1又は2記載の乳化組成物。
【請求項4】
さらに、(E)炭素数12~22の高級アルコールを含有する請求項1~3のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項5】
成分(C)において、一般式(2)中、bが0.1以上である請求項1~4のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項6】
成分(B)において、一般式(1)中、Z1がグリセリンである請求項1~5のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項7】
さらに、成分(F)水溶性増粘剤を含有する請求項1~6のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項8】
成分(F)が、アルキル変性ポリアクリル酸系ポリマー及びアルキル変性多糖類系ポリマーから選ばれる1種又は2種以上である請求項7記載の乳化組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の最外層の角層には、角層細胞とその間隙を埋める細胞間脂質が存在する。その大半は、α-ゲル構造をとっており、皮膚に対して、外部からの物質の侵入、内部からの水分蒸散を抑制すると同時に、そのもの自身が水分を保持することで、皮膚の柔軟性やなめらかな外観を保つ機能を有している。
一般に、細胞間脂質、特にセラミドの減少により、好ましくない肌状態が引き起こされることが知られており、セラミドを外用で補うことは、肌の機能低下の改善につながると考えられている。このため、セラミドを含有し、肌の保湿効果を高めるための組成物が検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、スフィンゴシン類、セラミド類、グリセリン脂肪酸エステル、高級アルコール、水を含有する乳化組成物が、保存安定性に優れ、保湿効果が高いことが記載されている。
特許文献2には、セラミド類、油性成分、親水性界面活性剤、水溶性両親媒性成分を含有する水性化粧料が、保湿性、透明性、経時安定性に優れることが記載されている。
特許文献3には、モノベヘン酸又はモノセチルグリセリルエーテルと、高級アルコール、セラミド類、アニオン界面活性剤、水溶性高分子を含有する乳化組成物が、塗布膜が柔軟性及び弾性を有し、水分保持能が高いことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-22997号公報
【特許文献2】特開2013-166709号公報
【特許文献3】特開2012-214469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セラミド類を含有する従来の乳化組成物は、保湿感や水分保持性に優れるものの、皮膜感が強く、べたつくなど、使用感の点で課題があった。
特に、皮膜感は、セラミド等の固体脂を含む組成物を肌に塗布した後、肌がセラミド等の固体脂などで覆われた感じのことであり、この皮膜感があるために、塗布後の肌は保湿効果の持続感が得られると考えられた。しかし、皮膜感のある肌を指で擦ると、その指が滑らかに動かずに肌にひっかかる感じがあり、肌に違和感を感じてしまう。そのため、セラミド等の固体脂を含む組成物においては、皮膜感の低減が課題であった。また、皮膜感が低減すると保湿効果の持続感を得にくいため、皮膜感の低減と保湿効果の持続感の両立が課題でもあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、セラミド類と、バチルアルコール等の特定の化合物、アルキレンオキシド誘導体を組合わせて用いることにより、塗布後の肌の皮膜感が低減され、べたつかず、みずみずしくさっぱりとした使用感で、皮膜感が低減されたにもかかわらず保湿効果の持続感のある乳化組成物が得られることを見出した。
【0007】
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)セラミド類 0.001~10質量%、
(B)一般式(1);
【0008】
【化1】
【0009】
(式中、Z1は、グリセリン、ソルビタン、ソルビトール又はショ糖残基で、2個以上のヒドロキシル基を有する構造を示し、Y1は、エステル結合基又はエーテル結合基を示し、Rは、炭素数14~22の炭化水素基を示し、mは1~4の数を示す)
で表される化合物 0.001~10質量%、
(C)一般式(2);
【0010】
【化2】
【0011】
(式中、nは、1~10の整数を示し、Z2は、水素原子又は炭素数1~30のヒドロキシ化合物からn個のヒドロキシ基を除去することによって得られる基を示し、EOは、エチレンオキシド基を示し、POは、プロピレンオキシド基を示し、AOは、炭素数2~5のアルキレンオキシド基を示し、a、b及びcは、各アルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、独立して0~200である。ただし、a、b及びcの全てが0となることはない。Z2が水素原子のとき、nは1である。
なお、[ ]内において、各アルキレンオキシド基は、ランダム状に付加していてもブロック状に付加していてもよい)
で表されるアルキレンオキシド誘導体 0.1~25質量%
を含有する乳化組成物に関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の乳化組成物は、塗布後の肌の皮膜感が低減され、べたつかず、みずみずしくさっぱりとした使用感で、皮膜感が低減されたにもかかわらず保湿効果の持続感が得られるものである。なお、皮膜感とは、肌を指で擦ると、その指が滑らかに動かずに肌にひっかかる感じがあり、肌に違和感を感じることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明で用いる成分(A)のセラミド類としては、天然型セラミド、擬似型セラミドのいずれでも良く、次の一般式(3)又は(4)で表わされるものから選ばれる1種又は2種以上を含むことが好ましい。
(I)一般式(3)で表わされる天然型セラミドは、天然由来のセラミド類又は同構造の合成物であっても良い。
【0014】
【化3】
【0015】
(式中、R1はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7~19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Z3はメチレン基又はメチン基を示し;X1、X2、及びX3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;X4は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z3がメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。);R2はヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;R3は水素原子を示すか、炭素数1~4のアルキル基を示し;R4はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5~30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
【0016】
好ましくは、R1が炭素数7~19、更に好ましくは炭素数13~15の直鎖アルキル基;R4がヒドロキシル基が置換しても良い炭素数9~27の直鎖アルキル基又はリノール酸がエステル結合した炭素数9~27の直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X4は水素原子を示すか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特に、R4としては、トリコシル、1-ヒドロキシペンタデシル、1-ヒドロキシトリコシル、ヘプタデシル、1-ヒドロキシウンデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
【0017】
天然型セラミドは、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1~7(例えば、J. Lipid Res.,24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0018】
更にこれらのN-アルキル体(例えばN-メチル体)も含まれる。
これらのセラミドは天然型(D(-)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。なかでも、CERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、CERAMIDE2がより好ましい。
【0019】
【化4】
【0020】
これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
このような天然型セラミドの市販のものを用いる場合には、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社)、Ceramide TIC-001(高砂香料社)、CERAMIDE II(Quest International社)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社)、CERAMIDE2(セダーマ社)から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0021】
【化5】
【0022】
(II)一般式(4)で表わされる擬似型セラミド。
【0023】
【化6】
【0024】
(式中、R5は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し;X5は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;R6はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8~22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;R7は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~30のアルキル基を示す。)
【0025】
6としては、特にノニル、トリデシル、ペンタデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12-ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。
【0026】
7は、R5が水素原子の場合は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数10~30の、好ましくは総炭素数12~20のアルキル基であり、R5がヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10~22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である場合には、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1~8のアルキル基を示すものが好ましい。R7のヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1~7のものが好ましい。
【0027】
【化7】
【0028】
一般式(4)としては、R5がヘキサデシル基、X5が水素原子、R6がペンタデシル基、R7がヒドロキシエチル基のもの;R5がヘキサデシル基、X5が水素原子、R6がノニル基、R7がヒドロキシエチル基の擬似型セラミド類から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、一般式(4)のR5がヘキサデシル基、X5が水素原子、R6がペンタデシル基、R7がヒドロキシエチル基のもの(N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド)が、さらに好ましい。
【0029】
【化8】
【0030】
成分(A)は、保湿効果の持続感を向上させる観点から、(N-(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド)、セラミド2から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0031】
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感を向上させる観点から、全組成中に0.001~10質量%であり、0.01~8質量%が好ましく、0.1~6質量%がより好ましく、1.5~4質量%がさらに好ましい。
【0032】
本発明で用いる成分(B)は、前記一般式(1)で表されるものである。
式中、Rで示される炭素数14~22の炭化水素基としては、直鎖炭化水素基が好ましく、例えば、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、ベヘニル基等の直鎖アルキル基;パルミトイル基、オレイル基等が挙げられる。
また、Z1としては、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、グリセリンが好ましい。
一般式(1)で表される化合物としては、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ソルビタンジ脂肪酸エステル、ソルビトールモノ脂肪酸エステル、ソルビトールジ脂肪酸エステル、ショ糖モノ脂肪酸エステル、グリセリンモノアルキルエーテル等が挙げられる。グリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル等が挙げられ、グリセリンモノアルキルエーテルとしては、グリセリンモノセチルエーテル(キミルアルコール)、グリセリンモノステアリルエーテル(バチルアルコール)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0033】
成分(B)としては、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、グリセリンモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ステアリン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、グリセリンモノセチルエーテル(キミルアルコール)、グリセリンモノステアリルエーテル(バチルアルコール)、イソステアリルグリセリルエーテルから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、ステアリン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、グリセリンモノステアリルエーテル(バチルアルコール)から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、グリセリンモノステアリルエーテル(バチルアルコール)がよりさらに好ましい。
【0034】
成分(B)は、1種以上を用いることができ、含有量は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、全組成中に0.001~10質量%であり、0.01~8質量%が好ましく、0.1~5質量%がより好ましく、0.9~2.5質量%がさらに好ましい。
【0035】
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感を向上させる観点から、0.05~20が好ましく、0.1~10がより好ましく、0.45~5.8がさらに好ましく、1.2~2.5がよりさらに好ましい。
【0036】
成分(C)のアルキレンオキシド誘導体は、前記一般式(2)で表されるものである。
式中、nは、1~10の整数を示し;Z2は、水素原子又は炭素数1~30のヒドロキシ化合物からn個のヒドロキシ基を除去することによって得られる基を示し;EOは、エチレンオキシド基を示し;POは、プロピレンオキシド基を示し;AOは、炭素数2~5のアルキレンオキシド基を示し;a、b及びcは、各アルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、独立して0~200である。ただし、a,b及びcの全てが0となることはない。さらにZ2が水素原子のときは、nは1である。なお、式(2)の[ ]内において、各アルキレンオキシド基は、ランダム状に付加していてもブロック状に付加していてもよい。
また、a、b、cは、それぞれが0以外である場合、
aは、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、0.5~200が好ましく、1~170がより好ましく、1.5~100がさらに好ましく、2~50がよりさらに好ましい。
bは、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、0.1~200が好ましく、0.5~170がより好ましく、0.8~100がさらに好ましく、1~50がよりさらに好ましい。
cは、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、0.1~200が好ましく、0.3~100がより好ましく、0.5~50がさらに好ましく、0.8~10がよりさらに好ましい。
なお、bは、a、cの値に関わらず、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、0.1以上が好ましい。
【0037】
さらに、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感を向上させる観点から、Z2は水素原子であるか、あるいは、炭素数4~24のアルキルモノアルコール、グリセリン、アルキルグリコシド、ジグリセリン、ソルビトールから、n個のヒドロキシ基を除去することによって得られる基である、すなわちこれらのアルコール化合物に由来する基であることが好ましく、水素原子であるか、あるいは、炭素数4~24のアルキルモノアルコール、グリセリン、アルキルグリコシドに由来する基であることがより好ましく、水素原子であるか、あるいは、炭素数2~6のアルキルモノアルコール、グリセリン、メチルグルコシドに由来する基であることがさらに好ましく、グリセリンであることがよりさらに好ましい。
【0038】
より具体的には、成分(C)としては、
2がグリセリンに由来する基であるものとしては、
ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)(化粧品表示名称:PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン)、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル(化粧品表示名称:PPG-16グリセリルエーテル)等が挙げられ;
2がメチルグルコシドに由来する基であるものとしては、
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(化粧品表示名称:PPG-10メチルグルコース、PPG-20メチルグルコース)等が挙げられ;
2が炭素数4のアルキルモノアルコールに由来する基であるものとしては、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル(化粧品表示名称:PPG-10ブテス-9、PPG-17ブテス-17)等が挙げられ;
2がソルビトールに由来する基であるものとしては、
ポリオキシプロピレンソルビット(化粧品表示名称:PPG-25ソルビトール、PPG-10ソルビトール)等が挙げられ;
2が水素原子であるものとしては、
ポリプロピレングリコール(化粧品表示名称:PPG-7、PPG-34)、
ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール(化粧品表示名称:PEG/PPG-150/35コポリマー、PEG/PPG-160/30コポリマー)等が挙げられ;
2がジグリセリンに由来する基であるものとしては、
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(化粧品表示名称:PPG-14ポリグリセリル-2エーテル、PPG-9ジグリセリル)等が挙げられる。
これらのうち、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、PPG-10メチルグルコース、PPG-20メチルグルコース、PPG-7、PPG-10デプス-9、PPG-17デプス-17から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、
PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、PPG-10メチルグルコース、PPG-20メチルグルコース、PPG-10デプス-9、PPG-17デプス-17から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、
PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、PPG-10デプス-9、PPG-17デプス-17から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、
PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリンがよりさらに好ましい。
【0039】
成分(C)のアルキレンオキシド誘導体は、公知の方法で合成することができる。
また、ウィルブライドS-753(PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン)、マクビオブライドMG-10P(PPG-10メチルグルコース)、
マクビオブライドMG-20P(PPG-20メチルグルコース)、ユニルーブ50MB-11(PPG-10ブテス-9)、ユニルーブ50MB-26(PPG-17ブテス-17)、ユニオールHS-1600D(PPG-25ソルビトール)、プロノン#208(PEG/PPG-150/35コポリマー)、ユニオールD-400(PPG-7)、ユニオールD-2000(PPG-34)(以上、日油社製);SY-DP14T(PPG-14ポリグリセリル-2エーテル)、SY-DP9(PPG-9ジグリセリル)(以上、阪本薬品工業社製);ニューポールGP-1000(PPG-16グリセリルエーテル)、ニューポールSP-750(PPG-10ソルビトール)、ニューポールPE-68(PEG-160/30コポリマー)、ニューポールPE-78(PEG-150/35コポリマー)(以上、三洋化成社製);エマルゲンPP-290(PEG/PPG-160/30コポリマー、花王社製)等の市販品を用いることもできる。
【0040】
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感を向上させる観点から、全組成中に、0.1~25質量%であり、1.7~15質量%が好ましく、3.8~8質量%がより好ましい。
【0041】
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感を向上させる観点から、0.01~5が好ましく、0.07~1.2がより好ましく、0.11~0.75がさらに好ましく、0.23~0.45がよりさらに好ましい。
【0042】
本発明の乳化組成物において、(D)水の含有量は、全組成中に40~97質量%であるのが好ましく、50~96質量%がより好ましく、60~93質量%がさらに好ましい。
【0043】
本発明の乳化組成物は、さらに、(E)炭素数12~22の高級アルコールを含有することができ、保湿効果の持続感をより高めることができる。
かかる高級アルコールとしては、例えば、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
成分(E)の高級アルコールとしては、保湿効果の持続感を向上させる観点から、炭素数14~18のものが好ましく、炭素数16がより好ましい。
【0044】
成分(E)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、保湿効果の持続感を向上させる観点から、全組成中に0.001~10質量%であるのが好ましく、0.01~5質量%がより好ましく、0.5~4質量%がさらに好ましい。
【0045】
本発明の乳化組成物は、さらに、(F)水溶性増粘剤を含有することができ、塗布後の肌のつや感を向上させることができる。
水溶性増粘剤としては、アルキル変性ポリアクリル酸系ポリマー、アルキル変性多糖類系ポリマー、ウレタン系ポリマーなどが挙げられる。より具体的には、アルキル変性ポリアクリル酸系ポリマーとしては、アクリル酸アルキル重合体、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30))コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマー等が挙げられ;アルキル変性多糖類系ポリマーとしては、ラウレス-13PGヒドロキシエチルセルロース、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na等が挙げられ;ポリウレタン系ポリマーとしては、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー等が挙げられる。
成分(F)としては、塗布後の肌のつや感を向上させる観点から、アルキル変性ポリアクリル酸系ポリマー、アルキル変性多糖類系ポリマーから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、アルキル変性ポリアクリル酸系ポリマーがより好ましく、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30))コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマーがよりさらに好ましい。
【0046】
また、成分(F)の市販品としては、例えば、アクリル酸アルキル重合体として、アキュリン33(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー)、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30))コポリマーとして、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カーボポールETD2020(以上、Lubrizol Advanced Materials, Inc.)等が挙げられる。また、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマーとして、アキュリン22(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー)等が挙げられる。ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naとして、SPS-S-SA、ラウレス-13PGヒドロキシエチルセルロースとして、ソフケアEP-S(以上、花王社)、Natrosol Plus(Hercules-Aqualon)等が挙げられる。ウレタン系ポリマーとしては、 (PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマーとして、アデカノールGT-700(ADEKA社製)等が挙げられる。
【0047】
成分(F)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感、塗布後の肌のつや感を向上させる観点から、全組成中に0.01~3質量%であるのが好ましく、0.2~1.5質量%がより好ましく、0.4~0.8質量%がさらに好ましい。
【0048】
本発明において、成分(F)に対する成分(A)の質量割合(A)/(F)は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感、塗布後の肌のつや感を向上させる観点から、0.01~100が好ましく、0.1~50がより好ましく、0.5~14がさらに好ましく、3~7がよりさらに好ましい。
【0049】
本発明において、成分(F)に対する成分(C)の質量割合(C)/(F)は、塗布後の肌の皮膜感を低減させ、さっぱり感、保湿効果の持続感、塗布後の肌のつや感を向上させる観点から、0.1~100が好ましく、1~70がより好ましく、4~42がさらに好ましく、7~29がよりさらに好ましく、9~14がことさら好ましい。
【0050】
本発明の乳化組成物は、化粧料等の皮膚外用剤として適用することができる。化粧料とする場合には、前記成分以外に、更に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、上記以外の油性成分、界面活性剤、低級アルコール、保湿剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、美白剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、植物抽出物、その他各種薬効成分、粉体、香料、色材等を含有することができる。
【0051】
また、本発明の乳化組成物は、通常の方法により製造することができ、例えば、成分(A)、(B)、(C)及びその他の成分を加熱混合した後、冷却することにより、製造することができる。
【実施例0052】
実施例1~19及び比較例1~3
表1~表4に示す組成の乳化組成物を製造し、塗布後の肌の皮膜感のなさ、さっぱり感及び保湿効果の持続感を評価した。結果を表1~表4に併せて示す。
【0053】
(製造方法)
成分(A)、(B)、(C)及びその他の成分を60℃以上で加熱混合し、溶解を確認した後、25℃まで冷却して、乳化組成物を得た。
【0054】
(評価方法)
(1)塗布後の肌の皮膜感のなさ:
専門評価者3名が、各乳化組成物を手の甲に0.1g塗布してマッサージし、直後の肌を触り、皮膜感のなさについて、以下の基準で官能評価した。皮膜感がないとは、塗布後の肌を指で触った時に、引っかかりがなく、指が滑らかに動くことを示す。なお、表中の評価結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
5;明らかに皮膜感がない。
4;皮膜感がない。
3;皮膜感があまりない。
2;やや皮膜感がある。
1;皮膜感がある。
【0055】
(2)塗布後の肌のさっぱり感:
専門評価者3名が、各乳化組成物を手の甲に0.1g塗布してマッサージし、直後の肌を触り、さっぱり感について、以下の基準で官能評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
5;非常にさっぱり感がある。
4;さっぱり感がある。
3;ややさっぱり感がある。
2;さっぱり感があまりない。
1;さっぱり感がない。
【0056】
(3)塗布後の肌の保湿効果の持続感:
専門評価者3名が、各乳化組成物を手の甲に0.1g塗布してマッサージし、直後の肌と1時間後の肌を触り、保湿効果の持続感について、以下の基準で官能評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
5;保湿効果が非常に持続している。
4;保湿効果が持続している。
3;保湿効果がやや持続している。
2;保湿効果があまり持続していない。
1;保湿効果が持続していない。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
実施例20~30
実施例1~19と同様にして、表5に示す組成の乳化組成物を製造し、塗布後の肌の皮膜感のなさ、さっぱり感、保湿の持続感、さらに、つや感を評価した。結果を表5に併せて示す。
【0062】
(評価方法)
(4)塗布後の肌の見た目のつや感:
専門評価者3名が、各乳化組成物を手の甲に0.1g塗布してマッサージし、直後の肌を目視し、つや感の有無について、以下の基準で官能評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
5;非常につや感がある。
4;つや感がある。
3;ややつや感がある。
2;つや感があまりない。
1;つや感がない。
【0063】
【表5】
【0064】
処方例1~3
実施例1~19と同様にして、表6~表8に示す組成の乳化組成物を製造した。
得られた乳化組成物はいずれも、塗布後の肌の皮膜感が低減され、べたつかず、みずみずしくさっぱりとした使用感で、皮膜感が低減されたにもかかわらず保湿効果の持続感が得られるものである。
【0065】
【表6】
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【手続補正書】
【提出日】2024-06-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)
(A)セラミド類 0.4~5質量%、
(B)バチルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル、ステアリン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、キミルアルコールから選ばれる1種以上 0.3~4.5質量%、
(C)ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)、PPG-10メチルグルコース、PPG-20メチルグルコース、PPG-7、PPG-10ブテス-9、PPG-17ブテス-17、PPG-9ジグリセリルから選ばれる1種又は2種以上のアルキレンオキシド誘導体 1~20質量%、
(D)水 74.6~93.6質量%
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.06~1.5であり、皮膚外用剤である乳化組成物(ただし、以下の(1)~(4)の皮膚外用組成物を除く)。
(1)
ニコチン酸アミド 5(質量%)
ジグリセリン 5
1,3-ブチレングリコール 5
1,3-プロパンジオール 6
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.1
加水分解ヒアルロン酸 1
ヒアルロン酸クロスポリマーナトリウム 0.01
ヘパリン類似物質 0.05
アルギン酸ナトリウム 0.2
ヒドロキシエチルウレア 0.5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル(17E.O.)(17P.O.) 0.5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(24E.O.)(24P.O.) 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.3
ポリビニルピロリドン 1
流動パラフィン 5
セタノール 0.3
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル) 0.2
ジメチコン 1
フェノキシエタノール 0.5
モノステアリン酸ソルビタン 0.75
ポリソルベート-60 0.5
トコフェロール 0.03
セラミド1 0.001
セラミド2 0.001
酵母エキス 0.001
ローヤルゼリーエキス 0.001
トリエタノールアミン 適量
香料 適量
精製水 残量
全量 100(pH5.5)
(2)
ニコチン酸アミド 6(質量%)
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
ヘパリン類似物質 0.3
1,3-ブチレングリコール 7
ジプロピレングリコール 9
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル(17E.O.)(17P.O.) 1
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(24E.O.)(24P.O.) 2
(POE-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー 3
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液 0.2
ヒドロキシエチルセルロース 0.2
カラギーナン 0.05
中鎖脂肪酸トリグリセリド 2
オリーブ油 5
ワセリン 2
ミツロウ 0.5
シア脂 0.5
ジメチコン 3
デカメチルシクロポリシロキサン 2
架橋型メチルポリシロキサン 2
安息香酸Na 0.2
カプリルヒドロキサム酸 0.1
親油型モノステアリン酸グリセリル 1
ポリソルベート-20 0.3
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(7E.O.) 2
酢酸トコフェロール 1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.03
アスコルビン酸 0.01
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1
セラミド2 0.05
セラミド3 0.03
イザヨイバラエキス 0.1
グレープフルーツエキス 1
ドクダミエキス 0.01
ローヤルゼリーエキス 1
クエン酸 0.05
クエン酸Na 1
トリエタノールアミン 適量
精製水 残量
全量 100(pH5.8)
(3)
ニコチン酸アミド 3(質量%)
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
加水分解ヒアルロン酸 0.05
ヒアルロン酸クロスポリマーナトリウム 0.01
1,3-ブチレングリコール 5
1,3-プロパンジオール 1
ペンタンジオール 1
ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.) 0.5
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液 1
2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液 0.1
ジェランガム 0.1
キサンタンガム 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.4
プルラン 0.1
トリエチルヘキサノイン 5
ステアリルアルコール 1.5
バチルアルコール 1
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル 0.1
メチルフェニルポリシロキサン 2
フェノキシエタノール 0.1
イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 2
イソステアリン酸グリセリル 2
アスコルビン酸 0.01
アスコルビン酸エチル 1
コラーゲン・トリペプチドF 0.005
セラミド1 0.001
セラミド2 0.001
トコフェロール 0.1
酵母エキス 1
ローヤルゼリーエキス 0.05
水酸化ナトリウム 0.5
エデト酸二ナトリウム 0.05
オクトクリレン 7
ポリシリコーン-15 1.5
4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン 1.5
疎水化処理微粒子酸化チタン 2
L-アルギニン 適量
精製水 残量
全量 100
(4)
ニコチン酸アミド 10(質量%)
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
1,3-ブチレングリコール 7
ヘキサンジオール 2
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(10) 0.5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(24E.O.)(24P.O.) 0.5
ジェランガム 0.1
キサンタンガム 0.05
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
アクリル酸・メタクリルアルキル共重合体 0.4
コハク酸ジエチルヘキシル 4
ステアリルアルコール 1.5
水素添加大豆リン脂質 0.2
セスキオレイン酸ソルビタン 1.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1
イソステアリン酸グリセリル 0.5
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1
グリセリルアスコルビン酸 0.1
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
アーティチョークエキス 0.001
ローヤルゼリーエキス 0.005
セラミド2 0.005
セラミド3 0.005
ソルビン酸 0.05
安息香酸Na 0.1
トリエタノールアミン 0.15
エデト酸二ナトリウム 0.05
サリチル酸2-エチルヘキシル 7
4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン 1
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸へキシル 1
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 1
疎水化処理微粒子酸化亜鉛 3
疎水化処理顔料級酸化チタン 3.5
疎水化処理酸化鉄 1.5
雲母チタン 1.5
精製水 残量
全量 100
【請求項2】
成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05~20である請求項記載の乳化組成物。
【請求項3】
さらに、(E)炭素数12~22の高級アルコールを含有する請求項1又は2記載の乳化組成物。
【請求項4】
さらに、成分(F)水溶性増粘剤を含有する請求項1~のいずれか1項記載の乳化組成物。
【請求項5】
成分(F)が、アルキル変性ポリアクリル酸系ポリマー及びアルキル変性多糖類系ポリマーから選ばれる1種又は2種以上である請求項記載の乳化組成物。