(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024105748
(43)【公開日】2024-08-07
(54)【発明の名称】折り畳み携帯用衝立
(51)【国際特許分類】
A47G 5/00 20060101AFI20240731BHJP
【FI】
A47G5/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021099071
(22)【出願日】2021-06-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年2月16日乃至3月2日 合同会社ウィズ工房が、クラウドファウンディングを代行する株式会社マクアケに、折り畳み携帯用衝立について公開を行った。 令和3年3月7日乃至6月15日 合同会社ウィズ工房が、ネット販売事業者である販売ネットショップ等に、折り畳み携帯用衝立について、公開を行った 令和3年4月11日乃至6月15日 合同会社ウィズ工房が、売店を運営する公益財団法人日本棋院に、折り畳み携帯用衝立について、公開を行った。
(71)【出願人】
【識別番号】521148050
【氏名又は名称】合同会社ウィズ工房
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】岡田 結美子
(57)【要約】
【課題】既存の卓上防音用衝立は折りたためるものの、折り畳みサイズが大きいだけでなく、重量もあるため、携帯をすることは困難である。また卓上カードスタンドは携帯サイズであり、卓上に設置できるものの、サイズとしては小さく、飛沫用防止衝立として機能しない。
【解決手段】折り畳みが可能である衝立であって、全高100mm~500mm、及び幅10mm~150mmの右側柱部と、前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、前記右側柱部下部、及び前記左側柱部下部に、折り畳み可能な全長50mm~250mm、及び10mm~150mmの脚部と、前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高100mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部とを備えることを特徴とした折り畳み携帯用衝立によって、持ち運びができる上に、飛沫防止が可能な程度に大きく広げて設置ができるようになる。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳みが可能である衝立であって、
全高300mm~500mm、及び幅30mm~90mmの右側柱部と、
前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、
前記右側柱部下部、及び前記左側柱部下部に、谷折り、又は下部に広げることが可能な全長50mm~250mm、及び幅30mm~90mmの脚部と、
前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高300mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部と、
を備えることを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項2】
請求項1の折り畳み携帯用衝立であって、
前記右側柱部下部、及び左側柱部下部と脚部の接続部が蝶番であること
を特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項3】
折り畳みが可能である衝立であって、
全高300mm~500mm、及び幅30mm~90mmの右側柱部と、
前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、
全長50mm~250mm、及び幅30mm~95mmの2組の脚部と、
前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高300mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部と、
を備え、
前記右側柱部及び左側柱部は下部中心に長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの柱スリット部を有し、
前記2組の脚部は上部中心に長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの脚スリット部を有することによって、前記柱スリット部と前記脚スリット部が嵌り立脚する、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項4】
請求項3の折り畳み携帯用衝立であって、
前記2組の脚部は下部両端にコの字形状のストッパー部、
を備え、
前記ストッパー部は折り畳み携帯用衝立を折りたたんだ際に、蛇腹状の前記衝立部を上下から押さえ、蛇腹状の前記衝立部が拡がることを防止する、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項5】
折り畳みが可能である衝立であって、
全高300mm~500mm、及び幅60mm~180mmの右側柱部と、
前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、
前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高300mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部と、
を備え、
前記右側柱部及び左側柱部は2枚重ねの筒状部を有し、
前記2枚重ねの筒状部を拡げ、前記2枚重ねの筒状部に円筒形物又は多角柱物を挿入することによって立脚する、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4の折り畳み携帯用衝立であって、
前記右側柱部、前記左側柱部、前記右側柱部下部に設ける右脚部、及び左側柱部下部に設ける左脚部の素材が、金属、木製、紙製、又は高分子材料である、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項7】
請求項5の折り畳み携帯用衝立であって、
前記右側柱部、前記左側柱部、前記右側柱部下部に設ける右脚部、及び左側柱部下部に設ける左脚部の素材が、紙製、又は高分子材料である、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項8】
請求項6の折り畳み携帯用衝立であって、
前記右側柱部、前記左側柱部、前記右脚部、及び前記左脚部の素材が、ポリエチレンテレフタレートである、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項9】
請求項1乃至請求項5の折り畳み携帯用衝立であって、
前記衝立部の素材が、金属、木製、紙製、又は高分子材料であること、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項10】
請求項9の折り畳み携帯用衝立であって、前記衝立部の素材が、和紙である、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【請求項11】
請求項9の折り畳み携帯用衝立であって、前記衝立部の素材が、ポリエチレンテレフタレートである、
ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓上に設置して、会話中や食事中に飛び交う飛沫の防止のために用いられる折り畳み携帯用衝立に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のコロナ禍の中、感染防止の目的で飲食店を中心に、会話中や食事中に飛び交う飛沫を防止するために、アクリル製やビニール製の飛沫防止衝立が設置されている。
【0003】
しかしながら、このような衝立は持ち運びや移動が困難であり、店舗側、もしくは設備側が設置を行う必要があるため、店舗側、もしくは設備側が設置していない場合は顧客側が衝立を設置する手段はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開H9-98867号公報
【特許文献2】特開2006-35577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の衝立や卓上設置物としては、特許文献1の卓上防音用衝立や特許文献2の卓上カードスタンドなどが存在する。
【0006】
しかし特許文献1に記載の卓上防音用衝立は折りたためるものの、折り畳みサイズが大きいだけでなく、重量もあるため、携帯をすることは困難である。
【0007】
また特許文献2に記載の卓上カードスタンドは携帯サイズであり、卓上に設置できるものの、サイズとしては小さく、飛沫用防止衝立として機能しない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、 折り畳みが可能である衝立であって、全高300mm~500mm、及び幅30mm~90mmの右側柱部と、前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、前記右側柱部下部、及び前記左側柱部下部に、谷折り、又は下部に広げることが可能な全長50mm~250mm、及び幅30mm~90mmの脚部と、前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高300mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部と、を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の折り畳み携帯用衝立であって、前記右側柱部下部、及び左側柱部下部と脚部の接続部が蝶番であることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、折り畳みが可能である衝立であって、全高300mm~500mm、及び幅30mm~90mmの右側柱部と、前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、全長50mm~250mm、及び幅30mm~95mmの2組の脚部と、前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高300mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部と、を備え、前記右側柱部及び左側柱部は下部中心に長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの柱スリット部を有し、
前記2組の脚部は上部中心に長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの脚スリット部を有することによって、前記柱スリット部と前記脚スリット部が嵌り立脚する、ことを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3の折り畳み携帯用衝立であって、前記2組の脚部は下部両端にコの字形状のストッパー部、を備え、前記ストッパー部は折り畳み携帯用衝立を折りたたんだ際に、前記右端柱部、前記左柱部及び蛇腹状の前記衝立部を上下から押さえ、蛇腹状の前記衝立部が拡がることを防止すること、を特徴としている。
【0012】
請求項5の発明は、折り畳みが可能である衝立であって、全高300mm~500mm、及び幅60mm~180mmの右側柱部と、前記右側柱部と同様の形状である左側柱部と、前記右側柱部側面と左側柱部側面を繋ぎ、蛇腹状に折り畳み可能な全高300mm~500mm、及び幅200mm~1000mmの衝立部と、を備え、前記右側柱部及び左側柱部は2枚重ねの筒状部を有し、前記2枚重ねの筒状部を拡げ、前記2枚重ねの筒状部に円筒形物又は多角柱物を挿入することによって立脚する、ことを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4の折り畳み携帯用衝立であって、前記右側柱部、前記左側柱部、前記右側柱部下部に設ける右脚部、及び左側柱部下部に設ける左脚部の素材が、金属、木製、紙製、又は高分子材料である、ことを特徴としている。請求項7の発明は、請求項5の折り畳み携帯用衝立であって、前記右側柱部、前記左側柱部、前記右側柱部下部に設ける右脚部、及び左側柱部下部に設ける左脚部の素材が、紙製、又は高分子材料である、ことを特徴としている
【0014】
請求項8の発明は、請求項6の折り畳み携帯用衝立であって、前記右側柱部、前記左側柱部、前記右脚部、及び前記左脚部の素材が、ポリエチレンテレフタレートである、ことを特徴とする折り畳み携帯用衝立。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項5の折り畳み携帯用衝立であって、前記衝立部の素材が、金属、木製、紙製、又は高分子材料であること、ことを特徴としている。
【0016】
請求項10の発明は、請求項9の折り畳み携帯用衝立であって、前記衝立部の素材が、和紙である、ことを特徴としている。
【0017】
請求項11の発明は、請求項9の折り畳み携帯用衝立であって、前記衝立部の素材が、ポリエチレンテレフタレートである、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、コンパクトに折りたためることができるため、持ち運びができる上に、飛沫防止が可能な程度に大きく広げて設置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立1の全体斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立1の正面斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立1を折りたたむ途中の正面斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立1を折りたたんだ後にリングストッパーをかける様子を示した図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るリングストッパーをかけて折り畳み携帯用衝立1を折りたたんだ図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るは折り畳み携帯用衝立1を折りたたむ途中の正面斜視図ある。
【
図7】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立1を折りたたんだ後にリングストッパーをかける様子を示した図である。
【
図8】本発明の実施形態に係るリングストッパーをかけて折り畳み携帯用衝立1を折りたたんだ図である
【
図9】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立1の組み立て図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立3の全体斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立3の部品である右側柱部31、左側柱部32及び蛇腹状の衝立部35を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立3の部品である右脚部33の拡大図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立3を折りたたむ途中の斜視図である
【
図14】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立3の右脚部33及び左脚部34を取り外す様子を示した図である
【
図15】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立3の右脚部33及び左脚部34をストッパーとして衝立3を折りたたんだ図である
【
図16】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5を正面から見た全体斜視図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5の右側柱部51及び左側柱部52の拡大図並びに上面図
【
図18】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5の実施例として右側柱部51及び左側柱部52にペットボトルを入れた図である。
【
図19】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5の実施例として右脚部53の拡大した図である。
【
図20】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5を拡げる途中の斜視図である。
【
図21】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5の右側柱部51及び左側柱部52で筒状部HOを作る図である。
【
図22】本発明の実施形態に係る折り畳み携帯用衝立5の右側柱部51及び左側柱部52の筒状部HOに、右脚部53及び左脚部54を挿入する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0021】
[折り畳み携帯用衝立の実施例1]
本発明の実施例1として、折り畳み携帯用衝立(以下、衝立1と略す)を
図1に沿って説明する。
図1は衝立1の全体斜視図である。
【0022】
図1に示す通り、衝立1は右側柱部11、左側柱部12、右脚部13、左脚部14、及び蛇腹状の衝立部15から形成される。
【0023】
衝立1は右脚部13、左脚部14が机上などの接地面に触れ、衝立1を支え、右側柱部11、左側柱部12が接地面から垂直に立ち上がり、蛇腹状となっている衝立部15を支える構造となる。
【0024】
右側柱部11、及び左側柱部12は同じ大きさ、形状、素材であることが望ましいが、バランスが取れるようであれば異なっていても良い。右側柱部11、及び左側柱部12の全高PHは200mm~700mm、好ましくは300mm~500mm、さらに好ましくは350mm~450mmである。右側柱部11、及び左側柱部12の幅PWは20mm~100mm、好ましくは30mm~90mm、さらに好ましくは50mm~70mmである。
【0025】
右側柱部11、及び左側柱部12は衝立1の骨格部分にあたるため、素材は形状変化が起きないものが好ましい。具体的には金属、木製、紙製、又は高分子材料であり、例えば金属ではステンレス、アルミニウム等である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチック、又は熱硬化性プラスチックであり、具体的にはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、メラミン樹脂、又は炭素繊維強化エポキシ樹脂であり、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP / Fiber-Reinforced Plastics)等で製作された軽量プラスチックである。
【0026】
右側柱部11の下部には折り畳み可能な右脚部13、同じく左側柱部12の下部には折り畳み可能な左脚部14を備える。右側柱部11と、右脚部13、及び左側柱部と左脚部14の接続は蝶番16で接続をしても良いし、木製、紙製、又は高分子材料の場合は折り目を入れるなどをして、谷折り、又は下部に広げることができる構造とする。
【0027】
右脚部13、及び左脚部14は同じ大きさ、形状、素材であることが望ましいが、バランスが取れるようであれば異なっていても良い。右脚部13、及び左脚部14の全長LL50mm~250mm、好ましくは130mm~170mmである。右脚部13、及び左脚部14の幅LWは20mm~100mm、好ましくは30mm~90mm、さらに好ましくは50mm~70mmである。また右脚部13、及び左脚部14には孔17を設けても良い。孔17は脚部が軽量化され、加えて折りたたんだ際に把持することが可能となる。
【0028】
右脚部13、及び左脚部14は衝立1を支える土台にあたるため、素材は形状変化が起きないものが好ましい。具体的には金属、木製、紙製、又は高分子材料であり、例えば金属ではステンレス、アルミニウム等である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチック、又は熱硬化性プラスチックであり、具体的にはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、メラミン樹脂、又は炭素繊維強化エポキシ樹脂であり、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP / Fiber-Reinforced Plastics)等で製作された軽量プラスチックである。
【0029】
衝立部15は右側柱部11、及び左側柱部12の全幅PWの幅毎に折れる蛇腹状に折りたたむ構造である。蛇腹の幅は右側柱部11、及び左側柱部12の幅PWと同様であることが好ましく、蛇腹の数は4~20が好ましい。右側柱部11、及び左側柱部12を左右に広げることで衝立部15が広がり、飛沫を防ぐ衝立となる。衝立の全高は右側柱部11、及び左側柱部12の全高PHと同様であり、全幅SWは200mm~1000mm、好ましくは200mm~1000mm、さらに好ましくは300mm~700mmである。
【0030】
衝立部15は衝立1で飛沫防止を担う部位のため、素材は形状が維持可能であれば問わないが、金属、木製、紙製、又は高分子材料であることが好ましい。例えば紙製では扇子などを同様に和紙である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチックであり、具体的にはポリエチレンテレフタレート、及びポリ塩化ビニル等である。衝立部15は透明であると衝立の反対側が可視化できるため好ましい。
【0031】
[衝立1の折り畳み実施例1]
本発明にかかる衝立1の折り畳み実施例1として、衝立1の折りたたむ過程を
図2乃至
図5に沿って説明する。
図2は衝立1の正面斜視図、
図3は衝立1を折りたたむ途中の正面斜視図、
図4は衝立1を折りたたんだ後にリングストッパーをかける様子を示した図、及び
図5はリングストッパーをかけて衝立1を折りたたんだ図である。
【0032】
(ステップS1)
図2は衝立1を正面からみた斜視図である。この状況から
図3に示す通り、右側柱部11、及び左側柱部12を左右から押して蛇腹状の衝立部15を縮める。
【0033】
(ステップS2)
次に
図3に示す通り、右脚部13を谷折りで折り畳み、右側柱部11に重ねる。
【0034】
(ステップS3)
ステップS2と同様に、左脚部14を谷折りで折り畳み、左側柱部12に重ねる。
【0035】
(ステップS4)
ステップS3後、衝立1が携帯時に再び広がらないよう、
図4に示す通り、輪状の上部ストッパー21を衝立1にかける。輪状の上部ストッパー21の素材は高分子材料、又は紙製が好ましいが、金属、又は木製でもよい。また上部ストッパー21は携帯時に再び広がらないような機能であればクリップ状のものでもよい。
【0036】
(ステップS5)
ステップS4同様に、輪状の下部ストッパー22を衝立1にかける。輪状の下部ストッパー22の素材は高分子材料、又は紙製が好ましいが、金属、又は木製でもよい。また下部ストッパー22は携帯時に再び広がらないような機能であればクリップ状のものでもよい。
【0037】
図5に示す通り、ストッパー21、及びストッパー22によって携帯用に衝立部15が広がらず固定され、衝立1の携帯が可能となる。
【0038】
[衝立1の折り畳み実施例2]
次に本発明にかかる衝立1の折り畳み実施例2として、衝立1の折りたたむ過程を
図6乃至
図8に沿って説明する。
図6は衝立1を折りたたむ途中の正面斜視図、
図7は衝立1を折りたたんだ後にリングストッパーをかける様子を示した図、及び
図8はリングストッパーをかけて衝立1を折りたたんだ図である。
【0039】
(ステップS11)
図6に示す通り、右側柱部11、及び左側柱部12を左右から押して蛇腹状の衝立部15を縮める。
【0040】
(ステップS12)
次に
図6に示す通り、右脚部13を下部方向へ広げ、右側柱部11と水平とする。
【0041】
(ステップS13)
ステップS12と同様に、左脚部14を下部方向に広げ、左側柱部12と水平とする。
【0042】
(ステップS14)
ステップS13後、衝立1が携帯時に再び広がらないよう、
図7に示す通り、輪状の上部ストッパー21を衝立1にかける。輪状の上部ストッパー21の素材は高分子材料、又は紙製が好ましいが、金属、又は木製でもよい。また上部ストッパー21は携帯時に再び広がらないような機能であればクリップ状のものでもよい。
図8に示す通り、ストッパー21によって携帯用に衝立部15が広がらず固定されるため袋に入れる、又は孔17を把持することによって衝立1の携帯が可能となる。
【0043】
[衝立1の組み立て例]
次に本発明にかかる衝立1の組み立て例として、衝立1を組み立てる過程を
図9沿って説明する。
図9は衝立1の組み立て図である。
【0044】
(ステップS21)
図9に示す通り、左側柱部12の側面を蛇腹状の衝立部15の左端に取り付ける。取り付けは接着剤を使用しての接着、圧縮成形加工での圧着、又はかしめ接合等の接合加工を行っても良いし、他の方法でも良い。
【0045】
(ステップS22)
同様に
図9に示す通り、右側柱部11の側面を蛇腹状の衝立部15の右端に取り付ける。取り付けは接着剤を使用しての接着、圧縮成形加工での圧着、又はかしめ接合等の接合加工を行っても良いし、他の方法でも良い。
【0046】
[折り畳み携帯用衝立の実施例2]
本発明の実施例2として、折り畳み携帯用衝立(以下、衝立3と略す)を
図10乃至
図12に沿って説明する。
図10は衝立3の全体斜視図、
図11は衝立3の部品である右側柱部31、左側柱部32及び蛇腹状の衝立部35を示す図、
図12は衝立3の部品である右脚部33の拡大図である。
【0047】
図10に示す通り、衝立3は右側柱部31、左側柱部32、右脚部33、左脚部34、及び蛇腹状の衝立部35から形成される。
【0048】
衝立3は右脚部33、左脚部34のコの字形状ストッパー部Kが机上などの接地面に触れ、衝立3を支え、右側柱部31、左側柱部32が接地面から垂直に立ち上がり、蛇腹状となっている衝立部35を支える構造となる。
【0049】
右側柱部31、及び左側柱部32は同じ大きさ、形状、素材であることが望ましいが、バランスが取れるようであれば異なっていても良い。右側柱部31、及び左側柱部32の全高PHは200mm~700mm、好ましくは300mm~500mm、さらに好ましくは350mm~450mmである。右側柱部31、及び左側柱部32の幅PWは20mm~100mm、好ましくは30mm~90mm、さらに好ましくは50mm~70mmである。
【0050】
右側柱部31、及び左側柱部32は衝立3の骨格部分にあたるため、素材は形状変化が起きないものが好ましい。具体的には金属、木製、紙製、又は高分子材料であり、例えば金属ではステンレス、アルミニウム等である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチック、又は熱硬化性プラスチックであり、具体的にはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、メラミン樹脂、又は炭素繊維強化エポキシ樹脂であり、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP / Fiber-Reinforced Plastics)等で製作された軽量プラスチックである。
【0051】
図11に示す通り、右側柱部31の下部には右脚部33が嵌る長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの柱スリット部PSL、同じく左側柱部32の下部には左脚部34が嵌る長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの柱スリット部PSLを備える。右側柱部31と、右脚部33、及び左側柱部32と左脚部34の接続は柱スリット部PSLを介して嵌っているが、接続については後述する。
【0052】
右脚部33、及び左脚部34は同じ大きさ、形状、素材であることが望ましいが、バランスが取れるようであれば異なっていても良い。右脚部33の拡大図を
図12に示す。右脚部33は全長50mm~250mm、好ましくは130mm~170mmである。右脚部33の幅30mm~95mm、好ましくは40mm~80mm、さらに好ましくは50mm~70mmである。
図12に示す通り、右脚部33は長さ20mm~100mm及び幅1mm~10mmの脚スリット部LSLを有し、右側柱部31と、右脚部33、及び左側柱部32と左脚部34の接続は脚スリット部LSLを介して嵌っているが、接続については後述する。また収納時とストッパーとして機能するよう、コの字形状ストッパー部Kを備えていることが好ましい。
図12が示す右脚部33は、あくまでも例示であって、等脚台形状とコの字形状ストッパー部Kが一体化しているが、必ずしもこの形状である必要はなく、コの字形状ストッパー部Kの上部は等脚台形状でなくともよい。
【0053】
右脚部33、及び左脚部34は衝立3を支える土台にあたるため、素材は形状変化が起きないものが好ましい。具体的には金属、木製、紙製、又は高分子材料であり、例えば金属ではステンレス、アルミニウム等である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチック、又は熱硬化性プラスチックであり、具体的にはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、メラミン樹脂、又は炭素繊維強化エポキシ樹脂であり、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP / Fiber-Reinforced Plastics)等で製作された軽量プラスチックである。
【0054】
衝立部35は右側柱部31、及び左側柱部32の全幅PWの幅毎に折れる蛇腹状に折りたたむ構造である。蛇腹の幅は右側柱部31、及び左側柱部32の幅PWと同様であることが好ましく、蛇腹の数は4~20が好ましい。右側柱部31、及び左側柱部32を左右に広げることで衝立部15が広がり、飛沫を防ぐ衝立となる。衝立の全高は右側柱部31、及び左側柱部32の全高PHと同様であり、全幅SWは200mm~1000mm、好ましくは200mm~1000mm、さらに好ましくは300mm~700mmである。
【0055】
衝立部35は衝立1で飛沫防止を担う部位のため、素材は形状が維持可能であれば問わないが、金属、木製、紙製、又は高分子材料であることが好ましい。例えば紙製では扇子などを同様に和紙である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチックであり、具体的にはポリエチレンテレフタレート、及びポリ塩化ビニル等である。衝立部15は透明であると衝立の反対側が可視化できるため好ましい。
【0056】
[衝立3の折り畳み実施例3]
本発明かかる衝立3の折り畳み実施例2として、衝立3の折りたたむ過程を
図13乃至
図15に沿って説明する。
図13は衝立3を折りたたむ途中の斜視図、
図14は衝立3の右脚部33及び左脚部34を取り外す様子を示した図、及び
図15は衝立3の右脚部33及び左脚部34をストッパーとして衝立3を折りたたんだ図である。
【0057】
(ステップS31)
図13は衝立3の斜視図であり、この状況から
図13に示す通り、右側柱部31、及び左側柱部32を左右から押して蛇腹状の衝立部35を縮める。
【0058】
(ステップS32)
次に
図14に示す通り、脚スリット部LSLによって嵌っている右脚部33を、右側柱部31の柱スリット部PSLから外す。
【0059】
(ステップS33)
ステップS32と同様に、脚スリット部LSLによって嵌っている左脚部34を、左側柱部32の柱スリット部PSLから外す。
【0060】
(ステップS34)
ステップS33後、衝立3が携帯時に再び広がらないよう、
図15に示す通り、右脚部33のコの字形状ストッパー部K(
図12参照)を衝立3の右側柱部31、左側柱部32及び衝立部35にはめる。
【0061】
(ステップS35)
ステップS34同様に、左脚部34のコの字形状ストッパー部Kを衝立3の右側柱部31、左側柱部32及び衝立部35にはめる。これら実施によって携帯用に衝立部35が広がらず固定され、衝立3の携帯が可能となる。また、衝立3の組み立ては、ステップS35から逆にステップを踏むことによって実施が可能であり、脚スリット部LSLと柱スリット部PSLを嵌め、ステップS31で衝立部35を拡げる。
【0062】
[折り畳み携帯用衝立の実施例3]
本発明の実施例3として、折り畳み携帯用衝立(以下、衝立5と略す)を
図16乃至
図18に沿って説明する。
図16は衝立5を正面から見た全体斜視図、
図17は衝立5の右側柱部51及び左側柱部52の(a)拡大図並びに(b)上面図、
図18は衝立5の実施例として右側柱部51及び左側柱部52にペットボトルを入れた図である。実施例では右側柱部51及び左側柱部52内のペットボトルが可視状態であるが、実施例の素材をポリエチレンテレフタレートとしているため、透明であることを前提としている。
【0063】
図16に示す通り、衝立5は右側柱部51、左側柱部52、及び蛇腹状の衝立部55から形成される。右脚部53、左脚部54は
図16ではペットボトルを図示しているが、円筒形又は多角柱物等であれば、形状は問わない。
【0064】
衝立5は右脚部53、左脚部54の円筒形又は多角柱物が机上などの接地面に触れ、衝立5を支え、右側柱部51、左側柱部52が接地面から垂直に立ち上がり、蛇腹状となっている衝立部55を支える構造となる。
【0065】
右側柱部51、及び左側柱部52は同じ大きさ、形状、素材であることが望ましいが、バランスが取れるようであれば異なっていても良い。右側柱部51、及び左側柱部52の全高PHは200mm~700mm、好ましくは300mm~500mm、さらに好ましくは350mm~450mmである。右側柱部51、及び左側柱部52の幅PWは40mm~200mm、好ましくは60mm~180mm、さらに好ましくは100mm~140mmである。
【0066】
右側柱部51、及び左側柱部52は、
図17(a)に示す通り、2枚重ねとなっており、円筒形又は多角柱物等の右側柱部51及び左側柱部52が挿入できるような構造となっている。
図17(b)に示す通り、衝立5の衝立部55の折り曲げ部55a及び55bを軸に、右側柱部51及び左側柱部52の折り曲げ部51a、51b、52a及び51bを拡げると、円筒形又は多角柱物等の右側柱部51及び左側柱部52が挿入できる筒状部HOが現れる。筒状部HOに円筒形又は多角柱物等の右側柱部51及び左側柱部52を挿入することによって衝立5が立脚する。右側柱部51、及び左側柱部52は、筒状部HOを形成する際に形状を変えるため、素材は形状変化が起きるものは好ましい。具体的には紙製、又は高分子材料であり、高分子材料とは、例えば熱可塑性プラスチック、又は熱硬化性プラスチックであり、具体的にはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、メラミン樹脂、又は炭素繊維強化エポキシ樹脂であり、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP / Fiber-Reinforced Plastics)等で製作された軽量プラスチックである。
【0067】
図17及び
図18に示す通り、右側柱部51の筒状部HOには円筒形又は多角柱物等の右脚部53を挿入し、同じく左側柱部52の筒状部HOには円筒形又は多角柱物等の右脚部53を挿入する。図示ではペットボトルで表現しているが、必ずしもペットボトルである必要はなく、円筒形又は多角柱物等であればよい。
【0068】
右脚部53、及び左脚部54は同じ大きさ、形状、素材であることが望ましいが、バランスが取れるようであれば異なっていても良い。右脚部53の拡大図を
図19に示す。右脚部33及び左脚部54はPW以下であればよい。右側柱部51及び左側柱部52の筒状部HO挿入可能であれば大きさ及び素材は問わないが、衝立5を支える土台にあたるため、重量がある方が好ましい。
【0069】
衝立部55は右側柱部51、及び左側柱部52の全幅PWの幅毎に折れる蛇腹状に折りたたむ構造である。蛇腹の幅は右側柱部51、及び左側柱部52の幅PWの半分のサイズであることが好ましく、蛇腹の数は4~20が好ましい。右側柱部51、及び左側柱部52を左右に広げることで衝立部55が広がり、飛沫を防ぐ衝立となる。衝立の全高は右側柱部51、及び左側柱部52の全高PHと同様であり、全幅SWは200mm~1000mm、好ましくは200mm~1000mm、さらに好ましくは300mm~700mmである。
【0070】
衝立部55は衝立5で飛沫防止を担う部位のため、素材は形状が維持可能であれば問わないが、金属、木製、紙製、又は高分子材料であることが好ましい。例えば紙製では扇子などを同様に和紙である。また高分子材料とは例えば熱可塑性プラスチックであり、具体的にはポリエチレンテレフタレート、及びポリ塩化ビニル等である。衝立部15は透明であると衝立の反対側が可視化できるため好ましい。
【0071】
[衝立5の設置実施例4]
本発明かかる衝立5の設置実施例2として、衝立5の組み立てる過程を
図20乃至
図22に沿って説明する。
図20は衝立5を拡げる途中の斜視図、
図21は衝立5の右側柱部51及び左側柱部52で筒状部HOを作る図、及び
図22は衝立5の右側柱部51及び左側柱部52の筒状部HOに、右脚部53及び左脚部54を挿入する図である。
【0072】
(ステップS51)
図20は衝立5の斜視図であり、この状況から
図20に示す通り、右側柱部51、及び左側柱部52を左右に引っ張り、蛇腹状の衝立部55を広げる。
【0073】
(ステップS52)
次に
図21に示す通り、衝立5の衝立部55の折り曲げ部55aを軸に、左側柱部52の折り曲げ部52a及び52bを拡げ、筒状部HOを作る。
【0074】
(ステップS53)
ステップS52と同様に、衝立5の衝立部55の折り曲げ部55bを軸に、右側柱部51の折り曲げ部51a及び51bを拡げ、筒状部HOを作る。
【0075】
(ステップS54)
次に
図22に示す通り、右側柱部51の筒状部HOに円筒形又は多角柱物等の右脚部53(図示ではペットボトル)を挿入する。この右脚部53により衝立5が立脚する。
【0076】
(ステップS55)
ステップS54と同様に、左側柱部52の筒状部HOに円筒形又は多角柱物等の左脚部54(図示ではペットボトル)を挿入する。この左脚部54により衝立5が立脚する。
【符号の説明】
【0077】
1 折り畳み携帯用衝立
3 折り畳み携帯用衝立
5 折り畳み携帯用衝立
11 折り畳み携帯用衝立1右側柱部
12 折り畳み携帯用衝立1左側柱部
13 折り畳み携帯用衝立1右脚部
14 折り畳み携帯用衝立1左脚部
15 折り畳み携帯用衝立1衝立部
16 折り畳み携帯用衝立1蝶番
17 折り畳み携帯用衝立1孔
21 上部ストッパー
22 下部ストッパー
31 折り畳み携帯用衝立3右側柱部
32 折り畳み携帯用衝立3左側柱部
33 折り畳み携帯用衝立3右脚部
34 折り畳み携帯用衝立3左脚部
35 折り畳み携帯用衝立3衝立部
51 折り畳み携帯用衝立5右側柱部
52 折り畳み携帯用衝立5左側柱部
53 折り畳み携帯用衝立5右脚部
54 折り畳み携帯用衝立5左脚部
55 折り畳み携帯用衝立5衝立部
HO 折り畳み携帯用衝立5筒状部
K 折り畳み携帯用衝立3コの字形状ストッパー部
LL 折り畳み携帯用衝立脚部全長
LW 折り畳み携帯用衝立脚部全幅
LSL 折り畳み携帯用衝立3脚スリット部
PH 折り畳み携帯用衝立側柱部全高
PW 折り畳み携帯用衝立側柱部全幅
PSL 折り畳み携帯用衝立3柱スリット部