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特開2024-106018情報処理装置、店舗システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106018
(43)【公開日】2024-08-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、店舗システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240731BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20240731BHJP
   A47G 23/08 20060101ALI20240731BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240731BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q50/12
A47G23/08 Z
G07G1/12 361E
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010062
(22)【出願日】2023-01-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TENSORFLOW
(71)【出願人】
【識別番号】396011174
【氏名又は名称】くら寿司株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100166811
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 剛
(72)【発明者】
【氏名】田中 邦彦
【テーマコード(参考)】
3B115
3E142
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3B115AA29
3B115CB07
3E142AA07
3E142DA08
3E142EA23
3E142GA16
3E142JA01
5L030BB08
5L049BB08
5L049CC24
5L050CC24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザが搬送路を搬送される商品についての情報を、ユーザに対して適切に通知する情報処理装置、店舗システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】店舗システムにおいて、情報処理装置100は、飲食店で用いられ搬送路上の商品を上流から下流に搬送する商品搬送装置によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品に関する商品情報を取得する商品情報取得部145と、商品情報に基づいて、商品について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する判定部151と、判定部151の判定結果に基づいて、商品に関する通知情報をユーザに対応付けて出力する通知情報出力部161と、を備える処理部140を有し、ユーザに搬送される商品について情報を適切に通知する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食店で用いられ搬送路上の商品を上流から下流に搬送する商品搬送装置によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品に関する商品情報を、前記搬送路上を搬送されている商品に関する検知を行う商品検知部の検知結果に基づいて取得する商品情報取得部と、
前記商品情報に基づいて、当該商品について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該商品に関する通知情報を前記ユーザに対応付けて出力する通知情報出力部とを備える、情報処理装置。
【請求項2】
対象となるユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部を有し、
前記通知条件は、前記ユーザ情報に関する条件を含み、
前記判定部は、前記ユーザ情報取得部により取得したユーザ情報に基づいて、前記通知条件が満たされるか否かを判定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報取得部は、対象となるユーザに対応付けて入力された、当該ユーザの好みに関する情報である嗜好情報を、前記ユーザ情報として取得し、
前記通知条件は、前記嗜好情報に関する条件を含む、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザ情報取得部は、対象となるユーザに関する、当該飲食店における今回の商品の購入履歴に基づいて、前記ユーザ情報を取得し、
前記通知条件は、前記購入履歴に関する条件を含む、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザ情報取得部は、対象となるユーザに関する、過去の商品の購入履歴に基づいて、前記ユーザ情報を取得し、
前記通知条件は、前記購入履歴に関する条件を含む、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザ情報取得部は、対象となるユーザが当該飲食店に来店した状態に関する所定の属性値に基づいて、前記ユーザ情報を取得する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記商品情報は、前記商品のメニュー又は前記商品が属する商品グループを識別する商品識別子を含み、
前記通知条件は、前記商品識別子に関する条件を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記商品情報は、前記商品が所定の対象商品であるか否かに関する情報を含み、
前記通知条件は、前記商品が前記所定の対象商品であるか否かに関する条件を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記通知情報出力部は、当該商品が前記ユーザの席に対する所定の位置に搬送されるタイミングよりも前の所定のタイミングで前記通知情報に基づく通知が当該ユーザに対して行われるように、前記通知情報の出力を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知情報出力部は、一の商品について前記通知情報を前記ユーザに対応付けて出力した場合において、当該ユーザよりも上流側において当該商品の搬送が行われなくなったことが前記商品検知部により検知された場合に、当該ユーザに対応付けて前記商品の搬送が行われなくなったことに関する第二通知情報を出力する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
飲食店において用いられ搬送路上の商品を搬送する商品搬送装置と、
前記搬送路上を搬送されている商品に関する検知を行う商品検知部と、
前記情報処理装置から出力された前記通知情報に対応付けられているユーザの席において当該通知情報に基づく通知を行う通知装置とを備える、店舗システム。
【請求項12】
前記通知装置は、前記通知情報に対応付けられているユーザの席に対する所定の位置に当該通知情報に対応する商品が搬送されるタイミングよりも前の所定のタイミングで、当該通知情報に基づく通知を行うように構成されている、請求項11に記載の店舗システム。
【請求項13】
商品情報取得部、判定部及び通知情報出力部により実現される情報処理方法であって、
前記商品情報取得部が、飲食店で用いられ搬送路上の商品を上流から下流に搬送する商品搬送装置によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品に関する商品情報を、前記搬送路上を搬送されている商品に関する検知を行う商品検知部の検知結果に基づいて取得する商品情報取得ステップと、
前記判定部が、前記商品情報に基づいて、当該商品について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する判定ステップと、
前記通知情報出力部が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、当該商品に関する通知情報を前記ユーザに対応付けて出力する通知情報出力ステップとを含む、情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを、
飲食店で用いられ搬送路上の商品を上流から下流に搬送する商品搬送装置によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品に関する商品情報を、前記搬送路上を搬送されている商品に関する検知を行う商品検知部の検知結果に基づいて取得する商品情報取得部と、
前記商品情報に基づいて、当該商品について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該商品に関する通知情報を前記ユーザに対応付けて出力する通知情報出力部と、として機能させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品搬送装置によってユーザに商品を搬送する飲食店において利用されうる情報処理装置、店舗システム、情報処理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば寿司などを提供する飲食店などにおいて、来店者であるユーザが待つテーブルを巡るように敷かれた搬送路を有する商品搬送装置が用いられている。このような商品搬送装置では、飲食物が乗せられた皿を搬送路に配置することによって当該飲食物をユーザの前まで搬送することで、飲食物をユーザに提供することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、下記特許文献2には、例えば飲食店等の店舗において、席毎に来店者であるユーザが携帯情報端末等を用いて商品の注文を行えるようにする構成が開示されている。
【0004】
なお、下記特許文献3には、飲食物搬送装置の搬送路に載せられた飲食物収容体に収容されて搬送される飲食物を管理するための飲食物管理装置の構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-150156号公報
【特許文献2】特開2021-015529号公報
【特許文献3】特許5722842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年では、飲食店の来店客(ユーザ)に、美味しい飲食物を安心して味わってもらうことはもちろんのこと、快適で楽しい来店体験(ユーザ体験)を得てもらうことが重要となっている。このような背景のもと、新たなユーザ体験を提供するための取り組みが求められている。従来、商品搬送装置を利用する飲食店において、ユーザは、搬送路を搬送される商品についての情報を知ることができる場面は限られていた。ユーザが、搬送される商品についての情報を知ることができる機会が増えれば、ユーザがより充実した商品選択や商品の購入を行うことができるようになり、ユーザに快適で楽しいユーザ体験を提供することができる。
【0007】
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、ユーザに搬送される商品に関する情報を、ユーザに対して適切に通知することができる情報処理装置、店舗システム、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本第一の発明の情報処理装置は、飲食店で用いられ搬送路上の商品を上流から下流に搬送する商品搬送装置によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品に関する商品情報を、搬送路上を搬送されている商品に関する検知を行う商品検知部の検知結果に基づいて取得する商品情報取得部と、商品情報に基づいて、商品について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて、商品に関する通知情報をユーザに対応付けて出力する通知情報出力部とを備える、情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、ユーザに搬送される商品について情報を適切に通知することができる。
【0010】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、対象となるユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部を有し、通知条件は、ユーザ情報に関する条件を含み、判定部は、ユーザ情報取得部により取得したユーザ情報に基づいて、通知条件が満たされるか否かを判定する、情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、ユーザ情報に基づいて搬送される商品の情報を通知することができる。
【0012】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、ユーザ情報取得部は、対象となるユーザに対応付けて入力された、ユーザの好みに関する情報である嗜好情報を、ユーザ情報として取得し、通知条件は、嗜好情報に関する条件を含む、情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、ユーザの好みに応じて、搬送される商品の情報を通知することができる。
【0014】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第二又は三の発明に対して、ユーザ情報取得部は、対象となるユーザに関する、飲食店における今回の商品の購入履歴に基づいて、ユーザ情報を取得し、通知条件は、購入履歴に関する条件を含む、情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、ユーザの今回の購入履歴に応じて商品の情報を通知することができる。
【0016】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第二から四のいずれか1つの発明に対して、ユーザ情報取得部は、対象となるユーザに関する、過去の商品の購入履歴に基づいて、ユーザ情報を取得し、通知条件は、購入履歴に関する条件を含む、情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、ユーザのこれまでの購入履歴に応じて商品の情報を通知することができる。
【0018】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第二から五のいずれか1つの発明に対して、ユーザ情報取得部は、対象となるユーザが飲食店に来店した状態に関する所定の属性値に基づいて、ユーザ情報を取得する、情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザが来店した状態に関する所定の属性値に応じて商品の情報を通知することができる。
【0020】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から六のいずれか1つの発明に対して、商品情報は、商品のメニュー又は商品が属する商品グループを識別する商品識別子を含み、通知条件は、商品識別子に関する条件を含む、情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、商品のメニュー又は商品グループに応じて、当該商品の情報を通知することができる。
【0022】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から七のいずれか1つの発明に対して、商品情報は、商品が所定の対象商品であるか否かに関する情報を含み、通知条件は、商品が所定の対象商品であるか否かに関する条件を含む、情報処理装置である。
【0023】
かかる構成により、商品が所定の対象商品であるか否かに応じて、当該商品の情報を通知することができる。
【0024】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一から八のいずれか1つの発明に対して、通知情報出力部は、商品がユーザの席に対する所定の位置に搬送されるタイミングよりも前の所定のタイミングで通知情報に基づく通知がユーザに対して行われるように、通知情報の出力を行う、情報処理装置である。
【0025】
かかる構成により、商品がユーザの席に搬送されるタイミングよりも前の所定のタイミングで当該商品の情報を通知することができる。
【0026】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から九のいずれか1つの発明に対して、通知情報出力部は、一の商品について通知情報をユーザに対応付けて出力した場合において、ユーザよりも上流側において商品の搬送が行われなくなったことが商品検知部により検知された場合に、ユーザに対応付けて商品の搬送が行われなくなったことに関する第二通知情報を出力する、情報処理装置である。
【0027】
かかる構成により、ユーザに、情報が通知された商品の搬送が行われなくなったことについて通知することができる。
【0028】
また、本第十一の発明の店舗システムは、第一から十のいずれか1つの発明に対して、情報処理装置と、飲食店において用いられ搬送路上の商品を搬送する商品搬送装置と、搬送路上を搬送されている商品に関する検知を行う商品検知部と、情報処理装置から出力された通知情報に対応付けられているユーザの席において通知情報に基づく通知を行う通知装置とを備える、店舗システムである。
【0029】
かかる構成により、ユーザに搬送される商品について情報を適切に通知することができる。
【0030】
また、本第十二の発明の店舗システムは、第十一の発明に対して、通知装置は、通知情報に対応付けられているユーザの席に対する所定の位置に通知情報に対応する商品が搬送されるタイミングよりも前の所定のタイミングで、通知情報に基づく通知を行うように構成されている、店舗システムである。
【0031】
かかる構成により、ユーザに搬送される商品について情報を適切なタイミングで通知することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明による情報処理装置によれば、ユーザに搬送される商品に関する情報を、ユーザに対して適切に通知することができる
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本実施の形態における店舗システムが用いられる店舗の商品搬送装置の一例について説明する図
図2】同商品搬送装置の一例を示す平面図
図3】同店舗システムのブロック構成を示す図
図4】同情報処理装置が用いるユーザ情報の一例を示す図
図5】同情報処理装置が用いる商品情報の一例を示す図
図6】同情報処理装置が用いる状況情報の一例を示す図
図7】同情報処理装置の動作の一例を示すフローチャート
図8】同情報処理装置の判定処理の一例を示すフローチャート
図9】同通知装置における通知情報に基づく通知が行われている画面の一例を示す図
図10】同通知装置における第二通知情報に基づく通知が行われている画面の一例を示す図
図11】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図12】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0035】
なお、以下において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
【0036】
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。
【0037】
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、他の装置に記憶されている情報を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
【0038】
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力情報を入力とし、取得したい種類の出力情報を出力とする学習器(学習情報)を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力情報と出力情報との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を格納部に蓄積する。なお、学習器は分類器ということもできる。なお、機械学習の手法は、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。このような学習器を用いて情報を取得することを、機械学習による取得ということがある。
【0039】
また、学習器は、機械学習により得られるものに限られない。学習器は、例えば、入力情報等に基づく入力ベクトルと、出力情報との対応関係を示すテーブルであってもよい。この場合、入力情報に基づく特徴ベクトルに対応する出力情報をテーブル中から取得するようにしてもよいし、テーブル中の2以上の入力ベクトルと各入力ベクトルの重み付けなどを行うパラメータとを用いて入力情報に基づく特徴ベクトルに近似するベクトルを生成し、生成に用いた各入力ベクトルに対応する出力情報とパラメータとを用いて、最終的な出力情報を取得するようにしてもよい。このような学習器を用いて情報を取得することを、対応関係を用いた取得ということがある。また、学習器は、例えば、入力情報等に基づく入力ベクトルと、出力情報を生成するための情報との関係を表す関数などであってもよい。この場合、例えば、入力情報に基づく特徴ベクトルに対応する情報を関数により求めて、求めた情報を用いて出力情報を取得するなどしてもよい。このような学習器を用いて情報を取得することを、関数を用いた取得ということがある。
【0040】
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
【0041】
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線若しくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0042】
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
【0043】
(実施の形態)
【0044】
本実施の形態において、情報処理装置及びそれを用いた店舗システムの概要は、以下のとおりである。店舗システムは、店舗において商品を来店者であるユーザの元に搬送するように構成された商品搬送装置を用いている。情報処理装置は、ユーザよりも上流側で搬送される商品に関する商品情報を取得し、当該商品について所定の通知条件が満たされるか否かの判定結果に基づいて、当該商品に関する通知情報を出力する。通知情報に基づいて、店舗システムにおいて用いられる装置によってユーザに商品に関する通知を行うことができる。
【0045】
通知条件は、ユーザのユーザ情報に関する条件を含むようにすればよい。例えば、ユーザにより入力された嗜好情報や、ユーザの今回の購入履歴や、ユーザのこれまでの購入履歴に基づいてユーザ情報を取得し、これらに関する通知条件を満たすかどうかを判定するようにしてもよい。また、ユーザの来店状況等の所定の属性値に基づいてユーザ情報を取得し、これに関する通知条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
【0046】
商品情報は、例えば、メニュー又は商品グループに関する事項を含むものとすることができる。また、例えば、セール中の商品であるなど所定の対象商品であることを示す情報であってもよい。これらに関する通知条件を満たすかどうかを判定するようにしてもよい。
【0047】
通知情報は、ユーザに対して、当該商品5がユーザの席に対する所定の位置に搬送されるタイミングよりも前の所定のタイミングで通知情報に基づく通知が行われるように出力されることが好ましい。一の商品5について通知情報が出力された後に、ユーザよりも上流側で当該商品5の搬送が行われなくなった場合に、それに応じて通知が行われるようにしてもよい。
【0048】
以下、このように構成された情報処理装置や、それを用いた店舗システムについて説明する。
【0049】
図1は、本実施の形態における店舗システム1が用いられる店舗の商品搬送装置900の一例について説明する図である。図2は、同商品搬送装置900の一例を示す平面図である。
【0050】
本実施の形態に係る店舗システム1は、例えば飲食店などの店舗内において用いられるものである。図1には、その什器等の一部が示されている。図2には、飲食店などの店舗内における、商品搬送装置900の一例が示されている。飲食店は、例えばいわゆる回転寿司店である。なお、店舗システム1が用いられる店舗はその他の業態、業種の飲食店であってもよい。また、ユーザに提供される商品は、有償であるか無償であるかを問わない。
【0051】
なお、本実施の形態において、商品とは、例えば寿司等の飲食物である。例えば、にぎり寿司や、手巻き寿司等の料理であったり、その他の料理であったりしてもよい。また、飲食物として、飲料や、菓子や、容器入りの食品や、包装された食品などが含まれてもよい。また、商品には、飲食物以外の、価値を有する物が含まれてもよい。
【0052】
本実施の形態において、店舗システム1は、席毎に来客者であるユーザが商品の注文を行えるようにするものである。また、店舗システム1において、商品搬送装置900により、ユーザの元に商品を搬送することができるようになっている。
【0053】
ここで、席とは、商品の提供先となるユーザが利用する座席又はテーブルを意味する概念である。一の席は、例えば、商品を購入する一又は二以上のユーザの客グループ(客グループは、1人以上のユーザを含み、1人のユーザであってもよい)に対応する。例えば、飲食店である店舗に、複数のユーザで構成される客グループが来店した場合において、当該客グループが店舗内の一のテーブルに案内される場合、当該一のテーブルは、席に該当する。また、例えば、飲食店である店舗において、1人のユーザである客グループが来店した場合において、当該客グループが店舗内の一のカウンター席に案内される場合、当該一のカウンター席は、席に該当する。なお、席とは、実際の座席又はテーブルを示すものに限られない。席は、一以上のユーザにより構成されるグループに対応するものとして当該グループによる商品の購入者、発注元、提供先などを示す他のものであってもよい。このような席は、実在するものでも仮想上のものであってもよい。すなわち、席とは、商品の提供先となり、商品の対価を課金する単位を示す概念である。以下の説明において、このようなユーザ(客グループ)に対応する席のことを、単にユーザという場合がある。すなわち、ユーザ(客グループ)に対応する席に商品が提供されることを、単に、ユーザに商品が提供されると表現することがある。
【0054】
店舗システム1は、商品搬送装置900と、情報処理装置100と、席に対応する受付端末である通知装置700とを有している。また、店舗システム1は、例えばネットワークを介して情報処理装置100と通信可能な端末装置600を有していると解釈することができる。すなわち、店舗システム1は、飲食店等の客であるユーザが、端末装置600等を用いて利用可能に構成されている。なお、店舗システム1は、飲食店等の管理者により種々の設定等が行われて使用可能に構成することができるものである。
【0055】
本実施の形態において、一の客グループは、彼らが利用する席に対応するように設置された、タッチパネル等の画面である通知表示部761を有する通知装置700を用いて、商品の注文等を行うことができる。なお、客グループは、彼らが所有する一以上の端末装置600を用いて、商品の発注等を行うことができるようになっていてもよい。この場合、例えば、上記特許文献2に記載されているような店舗システムの構成を採用することができる。
【0056】
なお、図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置が端末装置600として示されている。端末装置600は、タッチパネル等の画面である端末表示部661を有している。なお、タブレット型の情報端末装置及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などが、端末装置600として用いられてもよい。また、タブレット型の情報端末装置が通知装置700として示されているが、携帯情報端末装置やパーソナルコンピュータ(PC)などが、通知装置700として用いられてもよい。
【0057】
なお、店舗システム1において、互いに通信可能な装置同士は、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能であるが、これに限られるものではない。店舗システム1に含まれるそれぞれの装置の数は問わないし、他の装置が店舗システム1に含まれていてもよい。
【0058】
商品搬送装置900は、ユーザが飲食を行う店内1aと厨房1bとにわたって設けられている。店内1aにおいては、例えば、ユーザが飲食を行う際のテーブル980や、座席981等が設けられている。テーブル980としては、ユーザが一列に並んで飲食を行うことが可能なカウンターテーブル980bが用いられていてもよい。
【0059】
商品搬送装置900は、例えば寿司等の商品5が載った皿が乗せられる搬送路960を有している。搬送路960は、各テーブル980の近傍において皿が搬送されるように、店内1aに敷設されている。搬送路960は、例えば、上面がフラットに構成されたクレセントチェーンなどを用いて構成されているが、これに限られない。搬送路960は、皿を所定の搬送方向(図2において矢印で示す)に搬送して店内1aの各テーブル980及び厨房1bを循環させるように構成されている。すなわち、搬送路960は、商品5である寿司等が載った皿を、上流から下流に搬送する。搬送路960上のある地点から見たときに、上流とは、商品5が近づいてくる側であり、下流とは、商品5が離れていく側である。
【0060】
商品搬送装置900において、搬送路960の上方には、上側ユニット951が配置されている。上側ユニット951には、照明手段が設けられており、搬送路960を照らすように、下方に光を照射するように構成されている。上側ユニット951には、通知装置700が配置されている。店舗システム1において、通知装置700により表示されるいわゆる電子メニューを用いて、対応する席のユーザが、商品5の注文等を行うことができるようになっている。このような商品5の注文を受け付けるための構成については、例えば公知のものを用いることができる。例えば、情報処理装置100が、各席に対応する通知装置700等に対するユーザの注文操作に基づいて各席の注文を受け付け、厨房1bに設けられた端末等(図示せず)に注文の内容を送信することにより、当該注文に応じた商品5の提供が可能となっている。
【0061】
本実施の形態において、通知装置700や、端末装置600は、情報処理装置100から出力(送信)される情報を受信し、受信した情報に基づいて通知表示部761や端末表示部661に情報等を表示することができるように構成されている。通知装置700や、端末装置600は、それ自身に対して後述のような通知情報が出力された場合に、通知情報に基づいて情報等を表示することができるように構成されている。なお、通知装置700や端末装置600は、音声や光等を出力可能に構成されているものであって、出力された通知情報に基づいて、音声や光等を出力するように構成されていてもよい。このような通知情報に基づいた情報の表示や、音声や光等の出力を、通知情報に基づく通知と言ってもよい。
【0062】
ここで、本実施の形態において、商品5は、飲食物収容体10を用いてユーザに提供される。飲食物収容体10は、搬送路960上に配置可能に構成されている。飲食物収容体10は、商品5が載せられた皿が載置される載置台11と、載置台11の上面を覆うように構成された蓋体12とを有するものである。商品5が載せられた皿は、飲食物収容体10において蓋体12により覆われた状態で搬送路960において搬送される。各ユーザは、飲食物収容体10の蓋体12を開動作させることにより、搬送された商品5を皿ごと取り上げ、テーブル980に移動させて食することができる。商品5が取り上げられた飲食物収容体10は、蓋体12が開いた開状態のままとなり、搬送路960により厨房1bに届けられる。
【0063】
このような飲食物収容体10は、例えば、上述の特許文献3に記載されているような構成を有するものを用いることができる。なお、本実施の形態においては、2つの飲食物収容体10が互いに連結された連結体500として、2つの商品5が一緒に搬送路960により提供可能であるが、提供方法はこれに限られない。
【0064】
なお、これに限られず、商品5が載せられた皿等が直接に搬送路960上に配置されて提供されるようにしてもよい。
【0065】
本実施の形態において、店舗システム1には、搬送路上を搬送されている商品5に関する検知を行う商品検知部970が設けられている。本実施の形態において、商品検知部970は、例えば、商品5が収容された飲食物収容体10を検知することにより商品5に関する検知を行うものであるが、商品5を直接的に検知するものであってもよい。
【0066】
商品検知部970は、例えば、搬送路960上に設けられて商品5を検知するセンサ等である。センサ等は、例えば、接触式のセンサ、光電センサや近接センサ等の非接触式のセンサ、画像を取得するカメラ、又はRFタグ(ICタグ)を読み取り可能な読み取り装置などであるが、これらに限られず、また、これらのうち2以上のセンサが併用されていてもよい。また、商品検知部970は、例えば、情報処理装置100やその他のコンピュータ等の装置において格納されている、データベース等の情報や店舗の従業員等により入力された情報等を用いて商品5に関する検知を行うものであってもよい。商品検知部970は、搬送路960上に設けられたセンサと情報処理装置100やその他のコンピュータ等の装置とが共に用いられて機能するものであってもよいし、センサを用いずに、情報処理装置100等により商品5に関する検知を行うものであってもよい。
【0067】
商品5に関する検知として、例えば、商品5の識別に関する情報の取得や、商品5の状態に関する情報の取得などが行われる。
【0068】
商品5の識別に関する情報は、例えば、個々の商品5を識別するための属性値や、種別(メニュー名や、商品5が属するカテゴリー等)を特定するための属性値である。このような属性値としては、商品5の提供に用いられる個々の皿や個々の飲食物収容体10を識別する識別子や、所定の態様で商品5が提供されている場合のその態様の識別結果や、商品5を撮影した画像に基づく情報(画像そのものであってもよいし、画像から取得可能な特徴量等であってもよい)などが該当しうる。すなわち、商品5に関する検知を行うとは、商品5に関する識別を行うと言ってもよい。
【0069】
商品5の状態に関する情報とは、例えば、商品5の状態を示す情報や、商品5の状態を把握するために用いられる情報である。商品5の状態とは、例えば、商品5の位置や、商品5の有無等や、商品5が搬送路960上で提供されてから経過した時間等であるが、これらに限られない。商品5の位置とは、例えば、搬送路960上での相対的な位置であってもよいし、店舗1内における当該商品5の絶対的な位置すなわち各ユーザに対する商品5の位置であってもよい。搬送路960上の相対的な位置(搬送路960上の起点からの商品5の位置)が把握できる場合に、商品5の状態を把握するために用いられる情報として、相対的な位置が検知されてもよい。すなわち、相対的な位置と、搬送路960の位置とに基づいて、当該商品5の絶対的な位置を把握することが可能である。また、商品5の有無に関する情報として、あるタイミングでそれまで存在していた商品5の存在が検知されなかったことを示す情報が得られるようにしてもよい。また、特定の商品5を収容していた飲食物収容体10が開状態となったことを示す情報が得られるようにしてもよい。これらの情報は、商品5が搬送路960からユーザ等によって取り上げられたことを示すものであるといえる。商品5の状態とは、商品5の提供状態と言ってもよい。
【0070】
商品検知部970は、搬送路960上を搬送されている2以上の商品5のそれぞれについて、当該商品5に関する検知を行うことができるように構成されている。
【0071】
商品検知部970としては、例えば、上述の特許文献3に記載されているような、開閉検出器と読み取り器とを用いた構成のものを利用することができる。この場合、例えば、飲食物収容体10に固有のRFタグ等が設けられており、それを読み取り器で読み取った情報を各商品5の識別に関する情報として利用することができる。また、飲食物収容体10の開閉に関する状態を、開閉検出器を利用して検出し、商品5の状態に関する情報とすることができる。
【0072】
なお、本実施の形態において、商品検知部970の開閉検出器は、各席の間(テーブル980間や、カウンターテーブル980bの座席981間)に対応する位置において飲食物収容体10の開閉に関する状態を検知可能となるように配置されている。すなわち、商品検知部970によって、搬送路960のどの席に対応する区間において飲食物収容体10が開状態になったか、すなわち商品5が搬送路960から取り上げられたかが検知されるようになっている。なお、これに限られず、搬送路960上に所定の間隔を空けて開閉検出器が配置されるようにしたり、店舗のレイアウト等に合わせて任意の箇所に開閉検出器が配置されるようにしたりしてもよい。すなわち、商品検知部970は、搬送路960上の2以上の箇所において、搬送されていた商品5が搬送路960上に存在しなくなったことを検知することができるように構成されている。
【0073】
なお、商品検知部970は、このような開閉検出器やRFタグの読み取り器を用いて構成されているものに限られない。例えば、カメラによって搬送路960を撮影することにより得た画像を用いて、飲食物収容体10の開閉を検知したり、商品5の種別等に関する属性値を取得可能に構成されていてもよい。この場合、例えば、飲食物収容体10等に識別子を表す二次元コード等が付されており、その二次元コードの読み取り結果を用いて商品5に関する検知を行うように構成されていてもよい。また、商品検知部970は、例えば、商品5が搬送路960に配置された位置すなわち商品5の搬送路960上の相対的な位置と、搬送路960との位置とに基づいて、商品5の絶対的な位置を示す情報を取得可能に構成されていてもよい。
【0074】
図3は、同店舗システム1のブロック構成を示す図である。
【0075】
図に示されるように、情報処理装置100は、格納部110と、受信部120と、受付部130と、処理部140と、送信部170とを備える。
【0076】
格納部110は、商品情報格納部111と、状況情報格納部113と、ユーザ情報格納部115とを備える。
【0077】
格納部110は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。これらには、それぞれの装置において取得された情報などがそれぞれ格納されるが、情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が記憶されるようになってもよい。
【0078】
商品情報格納部111には、商品5に関する商品情報が格納されている。商品情報は、例えば、一の商品を特定可能な識別子や、当該商品の商品名や、商品の価格等に関する情報など、一の商品に関する種々の属性値である。
【0079】
本実施の形態において、商品情報は、例えば、商品5のメニューを識別可能な商品識別子を含む。例えば、各種の寿司(例えば、「まぐろ」、「はまち」、「いくら」、「たまご」、など)のほか、飲料類(例えば、「瓶ビール(大)」、「瓶ビール(小)」、「ウーロン茶」、「オレンジジュース」、「ドリンクバー」、など)や、サイドメニュー(「コロッケ」、「漬物」など)や、デザート類(「プリン」、「バニラアイス」、「いちご」、など)などの商品がある場合を想定する。この場合において、商品識別子として、例えば、「まぐろ」、「はまち」、「ウーロン茶」、「コロッケ」などの各メニューを識別するものが用いられる。なお、商品情報は、商品5が属する商品グループを識別する商品識別子を含むものであってもよい。この場合、例えば、「寿司」、「飲料」、「サイドメニュー」等の商品グループを識別するものが商品識別子として用いられうる。なお、商品識別子はこれらに限られず、それ自体では意味をなさない符号列であってもよい。また、商品グループは商品識別子と区別される識別子によって識別されるようにしてもよい。
【0080】
なお、本実施の形態において、商品情報は、商品5が所定の対象商品であるか否かに関する情報を含んでいる。所定の対象商品とは、例えば、販売促進キャンペーンの対象品やセール対象品であったり、適宜設定された商品であったりすることをいう。所定の対象商品であるか否かに関する情報は、例えば、各商品5の商品識別子に対応付けられた、所定の対象商品であることを示すフラグ等の情報であるが、これに限られない。なお、予め定められる対象商品は、適宜変更されてもよい。例えば、季節、時間帯、天候、客グループの性質(例えば、来店回数、人数、年齢、性別等)、商品の在庫数、店舗の混雑度など、種々の要素に応じて、予め設定された設定ルール等に従って処理部140などにより設定されたり、ネットワークを通じて通信可能な他の管理装置から送信された情報に応じて設定されたりしてもよい。また、いずれの商品5についても所定の対象商品ではないことを示す情報が商品情報として格納されていてもよい。
【0081】
状況情報格納部113には、店舗内において搬送路960上で搬送されている商品5の状況に関する状況情報が格納されている。状況情報には、例えば、搬送路960上にあるそれぞれの商品5の位置に関する情報や、状態に関する情報が含まれる。状況情報は、例えば、商品検知部970の検知結果に応じて、適宜更新されうる。
【0082】
本実施の形態において、状況情報として、例えば、各飲食物収容体10の搬送路960上の相対的な位置を示す情報と、当該飲食物収容体10に商品5が収容されているか否かに関する情報とが、当該飲食物収容体10を識別可能な識別子に対応付けて格納されている。飲食物収容体10に商品5が収容されているか否かに関する情報としては、飲食物収容体10が開状態であるか閉状態であるかの検出結果が用いられうる。
【0083】
本実施の形態において、各飲食物収容体10には、収容対象となる商品5のメニューが対応付けられている。すなわち、各飲食物収容体10について、収容される商品5の商品識別子が対応付けられている。具体的には、例えば、「まぐろ」を収容するための飲食物収容体10や、「はまち」を収容するための飲食物収容体10が予め用意されており、「まぐろ」である商品5や「はまち」である商品5は、それぞれ対応する飲食物収容体10に収容されて搬送路960上で搬送される。そのため、飲食物収容体10を識別可能な識別子(用具識別子)と、当該飲食物収容体10が開状態であるか閉状態であるかの検出結果とに基づいて、対応する商品識別子により識別される商品5が当該飲食物収容体10により搬送中であるか否かが特定されうる。
【0084】
なお、状況情報は、このような情報に限られない。例えば、商品検知部970等により、搬送路960上にあるそれぞれの商品5やその位置を把握可能である場合、その情報が状況情報として格納されていてもよい。また、飲食物収容体10自体は、上述のように特定の商品5に予め対応付けられたものではなくてもよい。すなわち、商品5を収容して搬送路960上に配置された状態において、当該飲食物収容体10の用具識別子と、それに収容されている商品5の商品識別子とが対応付けられていればよい。例えば、所定の商品5の商品識別子を特定することが可能な、宣伝POP等の表示具等である識別具と、特定の商品5に予め対応付けられていない飲食物収容体10とが所定の条件を満たす態様で搬送路960上に配置されて搬送される場合に、当該商品識別子と各飲食物収容体10の用具識別子とが対応付いていると判断されるようにしてもよい。この場合、例えば、搬送路960上において識別具との距離が所定距離以内であることや、識別具に続いて配置される所定数(例えば、1つから3つまでの数など)までの飲食物収容体10であることや、識別具に続いて他の物(他の識別具など)を挟まずに配置される飲食物収容体10であることなどを、所定の条件として設定することができる。なお、識別具として特定の商品5に予め対応付けられている飲食物収容体10が用いられてもよい。また、例えば、店舗の管理者や従業者等が、飲食物収容体10を搬送路960に配置する際に、その用具識別子と商品識別子との対応関係について情報処理装置100等に登録するようにしてもよい。
【0085】
ユーザ情報格納部115には、店舗システム1を利用するユーザに関するユーザ情報が格納される。本実施の形態において、ユーザ情報は、店舗システム1を利用するユーザを識別する識別子であるユーザ識別子と、当該ユーザに関する情報とが対応付けられている情報である。ユーザ情報には、種々の情報が含まれうる。ユーザ情報は、例えば、受信部120により受信されたり、受付部130により受け付けられたり、処理部140による情報処理の結果として取得されたりして、ユーザ情報格納部115に蓄積される。
【0086】
本実施の形態において、ユーザ情報には、ユーザが飲食店に来店した状態に関する所定の属性値が含まれうる。所定の属性値とは、例えば、ユーザである客グループの人数や、来店時刻(来店してから経過した時間であってもよい)等の情報であるが、これに限られない。客グループに含まれる大人の人数や子供の人数等の情報が含まれてもよい。
【0087】
また、本実施の形態において、ユーザ情報には、ユーザに対応付けて入力された、当該ユーザの好みに関する情報である嗜好情報が含まれうる。嗜好情報は、例えば、ユーザによって端末装置600や通知装置700を用いて入力された情報に基づく情報であるが、これに限られない。嗜好情報は、例えば、メニューや、味付け、商品グループ、商品5の提供態様に関するユーザの好みを示す情報であるが、これらに限られない。嗜好情報は、例えば、ユーザの注文履歴等に基づいて取得された情報であってもよい。また、例えば、嗜好情報は、ユーザの好む飲食方法等に関する情報であってもよい。飲食方法とは、ここでは、例えば、飲食するメニューの順番や、1回の食事機会における商品の消費ペースなどであるが、これらに限られない。
【0088】
また、ユーザ情報には、例えば、商品5の購入履歴等に関する情報が含まれうる。例えば、席毎に行われた注文の受け付け状況を示す注文情報や、席毎の商品5の消費状況を示す消費情報がユーザ情報として含まれていてもよい。
【0089】
注文情報は、例えば、商品の注文に関する情報であり、席を特定する席特定情報を有する情報である。注文情報は、例えば、商品を一意に識別可能な商品識別子を有する。注文情報は、例えば、商品識別子と注文する個数とを有する。なお、注文情報は、例えば、商品識別子と金額とを有していてもよい。注文情報は、例えば、商品5が乗せられた皿が客グループに出された(提供された)旨を示す情報であってもよい。換言すると、注文情報は、注文後の情報でもよい。
【0090】
消費情報は、ユーザが消費する商品5の額又は数量に関する情報である。本実施の形態において、消費情報は、例えば、ユーザが消費した商品5の金額であるが、これに限られない。ユーザが消費した商品5の数が消費情報として用いられてもよい。本実施の形態においては、商品5は所定の単位毎に皿に配置されてユーザに提供される。この場合、ユーザが消費した商品5の皿の数が消費情報として用いられてもよい。
【0091】
なお、このような注文情報や消費情報などの購入履歴に関する情報として、ユーザの今回の飲食機会における購入履歴(今回の購入履歴)に関する情報がユーザ情報に含まれるようにしてもよい。
【0092】
また、本実施の形態において、ユーザ情報格納部115に格納されるユーザ情報は、今回の飲食機会に関して取得された情報に限られず、過去の購入履歴に関する情報を含むようにしてもよい。
【0093】
また、一のユーザについて、今回来店した店舗における飲食機会において取得されるユーザ情報に限られず、過去に他の店舗に来店した機会において取得されたユーザ情報が用いられるようにしてもよい。例えば、一の飲食店の店舗とは異なる他の店舗における当該ユーザの購入履歴に関する情報が、ユーザ情報に含まれるようにしてもよい。例えば、ユーザのユーザアカウントに対応付けて、情報処理装置100が通信可能な他のサーバ装置等において、様々な店舗における当該ユーザの購入履歴や、これまでに取得された嗜好情報などを含むユーザ情報が管理されていてもよい。この場合、ユーザの来店時等のタイミングにおいて、サーバ装置において管理されているユーザ情報が情報処理装置100により取得されて、ユーザ情報格納部115に蓄積されるようにしてもよい。
【0094】
なお、このような購入履歴に関する情報は、例えば、客グループに属する個々のユーザ毎に記録されるようにしてもよい。
【0095】
なお、ユーザが来店中である場合、ユーザ情報は、ユーザに対応する席に関する情報であると言ってもよい。すなわち、本実施の形態において、ユーザの今回の飲食機会において端末装置600や通知装置700などのユーザが操作可能な端末から送信された情報に基づくユーザ情報が、席を識別する席識別子や端末装置600を識別する端末識別子等の席特定情報に対応付けて格納されるようにしてもよい。
【0096】
なお、本実施の形態において、ユーザ識別子又は席特定情報に対応付けて、当該席又はユーザに対して後述のような通知機能により通知されたことを示す通知記録情報がユーザ情報として記録されるようにしてもよい。通知記録情報は、例えば、所定の商品5(飲食物収容体10)の到来に際して通知を行った場合に、それに対応して記録されるフラグ情報などである。なお、通知記録情報は、これに限られず、種々の態様の情報とすることができる。通知記録情報としては、例えば、通知が行われた商品5についてユーザの元に到来するまで付与される監視フラグなどが用いられうる。このような通知記録情報により、通知を行った商品5であるかどうかを判別することができる。なお、通知記録情報は、例えば、状況情報であると捉えられてもよい。
【0097】
受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0098】
受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を用いて情報の入力等を行い、情報処理装置100に送信可能である。受信部120は、送信された各情報を、端末識別子や席識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。本実施の形態において、受信部120は、各端末装置600や通知装置700から送信された注文情報を受信し、端末識別子や席識別子に対応付けて格納部110に保存することができる。なお、受信部120は、通知装置700から情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係る通知装置700に対応する席を特定する席識別子を特定可能である。また、受信部120は、端末装置600から情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係る端末識別子を特定可能である。
【0099】
受付部130は、情報処理装置100に接続された図示しない入力手段を用いて入力された情報を受け付ける。受付部130は、受け付けた情報を、例えば、格納部110に保存する。なお、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でもよい。受付部130は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。受付部130は、情報処理装置100に接続された読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作(例えば、装置により読み取られた情報も含む)により入力された情報を受け付けてもよい。
【0100】
また、受付部130は、受信部120が受信した情報を、情報処理装置100に入力された情報として受け付けるといってもよい。すなわち、情報処理装置100への情報の入力とは、これらの情報が通知装置700や端末装置600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。
【0101】
処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。処理部140は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0102】
本実施の形態において、処理部140は、飲食店を利用中のユーザを対象として、搬送路960上において搬送されている商品5がユーザの元に到来することを通知する通気機能を行うように構成されている。このような通知機能は、処理部140に設けられている、ユーザ情報取得部141、商品情報取得部145、判定部151及び通知情報出力部161などにより実現される。これらの処理部140の各部は、対象となるユーザ毎に、以下のような処理を行いうる。
【0103】
ユーザ情報取得部141は、飲食店を利用するユーザ、すなわち対象となるユーザに関する情報であるユーザ情報を取得する。ユーザ情報取得部141は、例えば、処理対象となる各ユーザを識別するユーザ識別子に対応するユーザ情報をユーザ情報格納部115から取得する。なお、ユーザ情報取得部141は、ユーザ情報の取得を、他の情報に基づいて取得してもよい。この場合、ユーザ情報取得部141は、ユーザ情報格納部115へ当該ユーザ情報の蓄積を合わせて行うように構成されていてもよい。この場合、ユーザ情報の蓄積は、一時的に行われるものであってもよい。
【0104】
本実施の形態において、ユーザ情報取得部141は、例えば、対象となるユーザに対応付けて入力された、ユーザの好みに関する情報である嗜好情報を、ユーザ情報として取得する。
【0105】
また、例えば、ユーザ情報取得部141は、対象となるユーザが飲食店に来店した状態に関する所定の属性値に基づいて、ユーザ情報を取得する。所定の属性値とは、上述のような属性値である。例えば、ユーザ情報取得部141は、情報処理装置100に対して店舗の従業員や来店したユーザが入力した、客グループの人数等の情報に基づいて、客グループの人数や、来店時刻等の属性値を取得可能に構成されている。
【0106】
また、例えば、ユーザ情報取得部141は、対象となるユーザに関する、今回の商品5の購入履歴に基づいて、ユーザ情報を取得する。ユーザ情報取得部141は、対象となるユーザに関する、過去の商品5の購入履歴に基づいて、ユーザ情報を取得してもよい。なお、このような購入履歴に基づくユーザ情報として、ユーザ情報格納部115に蓄積された注文情報や消費情報等の購入履歴そのものが取得されるようにしてもよい。また、購入履歴に基づいて取得したユーザの行動や消費傾向に関する情報であってもよい。例えば、過去の購入履歴に基づいて、1回の飲食機会において消費する商品5の数や、1回の飲食機会において消費する商品5の所定の栄養指標の量(熱量など)等の消費量に関する情報や、店舗において使用する金額や消費する個々の商品の平均額等の消費金額に関する情報や、1回の飲食機会において店舗に滞在する時間等に関する時間に関する情報や、よく消費される(又は、消費されない)商品5のメニューや商品グループ等に関するメニューに関する情報などが、ユーザ情報として取得されるようにしてもよい。また、今回の購入履歴に基づいて、予め設定された、目安となる商品5の数や消費金額と、これまでに消費した実績との差分に関する情報がユーザ情報として取得されるようにしてもよい。
【0107】
商品情報取得部145は、商品搬送装置900によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品5に関する商品情報を取得する。商品情報取得部145は、商品検知部970の検知結果に基づいてユーザよりも上流側において搬送されている商品情報を取得する。商品情報取得部145は、例えば、所定の処理タイミングにおける商品情報を取得する。所定の処理タイミングとは、例えば、所定の時刻が到来したタイミングや、前回の処理の実行から所定の時間が経過したタイミングや、ユーザ等により所定の操作が行われたタイミングや、ユーザ等の状態について所定の変化があったタイミングなどであるが、これらに限られない。商品情報取得部145は、例えば、所定の処理タイミングにおいて取得された状況情報に基づいて、ユーザよりも上流側において搬送されている商品5を特定し、特定した商品5に関する商品情報を取得する。この場合、状況情報とは、例えば、所定の処理タイミングにおいて状況情報格納部113に蓄積されている情報が用いられればよいが、これに限られない。
【0108】
具体的には、例えば、商品情報取得部145は、所定の処理タイミングにおいて、搬送路960上の所定の範囲において搬送されている商品5に関する商品情報を取得する。所定の範囲とは、例えば、搬送路960のうち、所定の第一の地点と第一の地点よりも下流にある第二の地点との間の範囲をいう。このような地点や範囲は、席から見て絶対的な地点又は範囲である。本実施の形態において、第一の地点と第二の地点とは、いずれも、ユーザすなわちユーザが使用している席の位置(テーブル980、座席981の位置等)から上流側にある。なお、第二の地点は席の位置から見て下流側の位置であってもよい。このような所定の範囲は、席毎、すなわち対象となるユーザ毎に異なり、各席に対応する範囲であるといえる。なお、所定の範囲の設定方法(例えば、第一の起点や第二の起点の席からの距離)は、席毎に異なっていたり、ユーザ毎に異なっていたりしてもよい。
【0109】
判定部151は、商品情報取得部145が取得した商品情報に基づいて、商品5について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する。通知条件は、適宜設定可能である。本実施の形態において、通知条件は、例えば、ユーザ情報に関する条件を含む。すなわち、判定部151は、ユーザ情報取得部141により取得したユーザ情報に基づいて、通知条件が満たされるか否かを判定するように構成されている。通知条件として、例えば、ユーザ識別子に対応する条件が用いられうる。他方、各ユーザについて共通の通知条件が用いられるようにしてもよい。通知条件として、2以上の条件が用いられていてもよいし、また、2以上の条件を組み合わせた条件が用いられるようにしてもよい。
【0110】
より具体的には、通知条件は、例えば、嗜好情報に関する条件(例えば、「まぐろ」であること、「エビ」であること、軍艦巻きであること、貝類であること、揚げ物であること、など)を含むものとすることができる。また、通知条件は、例えば、商品5が所定の対象商品であるか否かに関する条件(例えば、販売促進キャンペーン等の対象商品であることを示すフラグが付されていることなど)とすることができる。また、通知条件は、例えば、ユーザの購入履歴に関する条件(例えば、今回の飲食機会にまだ購入していないこと、過去所定の期間内において、所定の回数以上購入していること、など)とすることができる。
【0111】
また、例えば、通知条件は、2以上の商品のうち予め決められた1以上の商品に関する条件とすることができる。通知条件は、例えば、通知対象となる商品であることを識別する商品識別子を含む情報でもよいし、通知対象とならない商品を識別する商品識別子を含む情報でもよい。
【0112】
また、例えば、通知条件は、所定の属性値に関するものを含んでいてもよい。例えば、対象となるユーザが、飲食を開始してから(来店してからであってもよい)所定の時間が経過していないことや、小学生以下の子供が含まれるユーザ(客グループ)であることや、所定の時間帯であることなどが通知条件として含まれていてもよい。
【0113】
本実施の形態において、判定部151は、商品情報が取得された商品5について、判定を行うように構成されていればよい。なお、これに限られず、判定部151は、商品情報が取得された商品5のうち、所定の条件に該当する商品5について判定を行うように構成されていてもよい。この場合、所定の条件が通知条件に含まれるものとして構成を捉えてもよい。
【0114】
通知情報出力部161は、判定部151の判定結果に基づいて、商品5に関する通知情報をユーザに対応付けて出力する。例えば、通知情報出力部161は、判定部151によって、通知条件が満たされると判定された場合に、それに応じて、対応する商品5に関する通知情報を、ユーザに対応付けて出力する。
【0115】
本実施の形態において、通知情報は、例えば、対象となるユーザの元(席)に、まもなく通知条件が満たすことに対応する商品5が搬送される予定である旨を、当該ユーザに通知する情報である。すなわち、通知情報に基づいてユーザに通知が行われることにより、ユーザは、まもなく搬送中の商品5が席に到来する予定であることを知ることができ、その商品5が搬送されてくることに注意を向けることができる。搬送される商品5を購入するか否か(搬送路960から取り上げるか否か)を前もって検討して意思決定を行うことができるので、適切に商品選択を行うことができ、飲食機会における体験が充実したものとなる。
【0116】
なお、通知情報をユーザに対応付けて出力するとは、例えば、通知情報を、対象のユーザに対応する通知装置700や端末装置600に送信することである。このように出力を行うことにより、対象となるユーザに対応する通知装置700や端末装置600において、適切に通知が実行されるようにすることができる。なお、通知情報をユーザに対応付けて出力するとは、これに限られず、通知情報を対象のユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて所定の装置に送信したり格納部110等に記録したりすることなどであってもよい。
【0117】
このように出力される通知情報は、例えば、以下のようなコンテンツ情報を含むものである。例えば、所定のキャンペーン対象商品であることが通知条件であり、当該通知条件が満たされた場合には、対象となるユーザに対して、商品5を示す情報と、当該商品がキャンペーン対象商品である旨を示す情報と、その商品5がまもなく搬送されてくることを示す情報とを含む通知情報が出力される。商品5を示す情報は、例えば、メニュー(商品名)や、写真や図等で商品5を示す画像や、その価格などでありうる。また、まもなく搬送されてくることを示す情報は、例えば、「もうすぐ来るよ」というような文字等でその旨を示す情報や、搬送されてくるまでにかかる見込みである時間を示す情報や、商品5までの距離を示す情報などでありうる。このような各情報を含む通知情報が出力されることにより、通知装置700や端末装置600において、ユーザに対する通知を適切に行うことができる。
【0118】
なお、通知情報は、上述のようなコンテンツ情報それ自体は含まず、通知装置700や端末装置600において通知が行われるようにするための指示情報を含むように構成されていてもよい。例えば、予め、通知装置700や端末装置600において、ユーザに対して通知される各態様のコンテンツ情報が取得可能に構成されていてもよい。この場合、例えば、どのコンテンツ情報を表示させるかを指定する情報が通知情報に含められて出力されるようにすればよい。通知装置700や端末装置600において、このように出力された通知情報に基づいて取得されるコンテンツ情報を用いて、ユーザに対して通知を行うことができる。
【0119】
なお、商品5を示す情報や、当該商品がキャンペーン対象商品である旨を示す情報は、通知情報に含まれていなくてもよい。例えば、どのような商品5が搬送されてくるかは明示したり示唆したりせずとも、ユーザに注目されるべき商品5がまもなく搬送されてくることを示す情報を通知情報に含めて出力するようにしてもよい。このように通知情報を出力することにより、ユーザが購入を検討する価値があると考えられる商品5の到来をユーザに知らせることができる。
【0120】
本実施の形態において、通知情報出力部161は、商品5がユーザの席に対する所定の位置に搬送されるタイミングよりも前の所定の通知タイミングで通知情報に基づく通知がユーザに対して行われるように、通知情報の出力を行うように構成されている。所定の通知タイミングで通知が行われるように通知情報を出力するとは、当該通知タイミングにおいて出力を行うことであってもよいし、通知情報に通知タイミングを示す情報を含めて、当該通知タイミングよりも前に通知情報を出力することであってもよい。例えば通知装置700や端末装置600により通知が行われる場合において、通知タイミングにおいて通知情報が出力される場合には、通知装置700や端末装置600が、出力された通知情報を用いて直ちに通知を行うようにすればよい。また、通知タイミングを示す情報を含めて通知情報が出力される場合には、通知装置700や端末装置600が、当該通知タイミングを示す情報に基づいて、通知タイミングが実際に到来した場合に通知を行うようにすればよい。
【0121】
なお、所定の通知タイミングとは、種々のタイミングを設定しうる。例えば、商品5が席に搬送される所定の時間前のタイミングであってもよいし、商品5が、席までの距離が所定値となる地点まで搬送されるタイミングであってもよい。
【0122】
なお、本実施の形態において、通知情報出力部161は、一の商品5について通知情報をユーザに対応付けて出力した場合において、当該ユーザよりも上流側において商品5の搬送が行われなくなったことが商品検知部970により検知された場合に、当該ユーザに対応付けて、第二通知情報を出力するように構成されている。第二通知情報は、先に到来予定であることを通知済みである商品5の搬送が行われなくなったことに関する情報である。第二通知情報は、すでに通知された商品5が到来することはなくなったことをユーザに対して通知するための情報であると言ってもよい。搬送が行われなくなったこととは、例えば、搬送路960から取り出されたことである。具体的には、上流側の別の客や店舗スタッフ等によって、商品5が搬送路960から取り上げられたことであるといえる。
【0123】
第二通知情報の出力は、例えば、状況情報に基づいて、すでに通知を行った商品5の存否に関する状態が変化したこと(商品5が存在しなくなったこと)が検知されたと判断される場合に行われうる。このような第二通知情報に基づく通知がユーザに対して行われることにより、ユーザは、到来する予定であることが通知されたものの実際には到来することはなくなった商品5があることを知ることができる。
【0124】
送信部170は、情報を、ネットワーク等を介して他の装置に送信する。送信部170は、例えば、通知装置700や端末装置600に対して情報を送信する。換言すると、送信部170は、例えば、通知装置700や端末装置600に対して情報を出力する。
【0125】
なお、送信部170は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0126】
本実施の形態において、通知情報出力部161が通知情報を出力する場合、例えば、送信部170により、対応するユーザが利用する通知装置700又は端末装置600に対して、通知情報を送信する。そうすると、通知装置700や端末装置600において、通知情報に基づく通知を、通知表示部761や端末表示部661に表示させることにより行われる。これにより、ユーザは、通知情報に基づく通知を認識することができる。
【0127】
なお、本実施の形態において用いられるユーザ情報や、商品情報や、状況情報の一例は、次の通りである。
【0128】
図4は、同情報処理装置100が用いるユーザ情報の一例を示す図である。
【0129】
図に示される例において、ユーザ情報として、例えば、席特定情報や、来店時刻や、小児が含まれるか否かに関する情報や、嗜好情報などの属性値が、ユーザ情報を識別するユーザ識別子(ユーザID)に対応付けて記録されている。例えば、席特定情報としては、ユーザが使用しているテーブル980を識別可能なテーブル番号や、カウンターテーブル980bを使用するユーザの座席981を識別可能な席番号等の席識別子が含まれうる。また、小児に関する属性値は、客グループに小児が含まれるか否かを示す情報であるが、人数等であっても構わない。嗜好情報は、例えば、ユーザにより指定されたメニューを示す情報である。なお、嗜好情報は、今回や過去の購入履歴等に基づいて自動的に取得された情報であってもよい。
【0130】
このような各ユーザのユーザ情報に基づいて、ユーザの嗜好情報に商品5が一致するというような条件や、ユーザが来店してから所定時間が経過していないというような条件や、ユーザに小児が含まれないというような条件などが含まれる通知条件について、判定を行うことができる。
【0131】
なお、ユーザ情報には、上述の通知記録情報が含まれていてもよい。例えば、各ユーザ識別子に対応付けて、通知を行うべき商品5を特定する情報や、通知後の監視対象とするべき商品5を特定する情報や、第二通知情報を出力するべき商品5を特定する情報などが記録されていてもよい。
【0132】
図5は、同情報処理装置100が用いる商品情報の一例を示す図である。
【0133】
図に示される例において、商品情報として、例えば、価格、対象商品であることを示す対象フラグ及び該当する商品グループを示す情報などの属性値が、商品識別子に対応付けて記録されている。商品識別子としては、商品名(メニュー)が用いられるが、これに限られない。例えば、商品識別子として、「まぐろ」、「はまち」、「コロッケ」などの商品名が用いられる。それぞれの商品5に、価格や、対象フラグ(例えば「1」が対象商品であることを示す)や、該当する商品グループを識別するグループ識別子が対応付けられている。
【0134】
図6は、同情報処理装置100が用いる状況情報の一例を示す図である。
【0135】
図に示される例において、状況情報として、例えば、搬送路960上にある飲食物収容体10のそれぞれについて、対応する商品5の商品識別子、開閉状態すなわち商品5の有無及び搬送路960上の相対位置(例えば、基準点からの距離)が記録されている。各情報は、飲食物収容体10を識別する用具識別子に対応付けて記録されている。すなわち、搬送路960の回転位置(例えば、基準点の店舗内における絶対位置;各席からの位置と言ってもよい)と、状況情報とに基づいて、各商品5の絶対位置が判別可能である。なお、状況情報として、各商品5の搬送が開始されてから経過した時間などが記録されていてもよい。
【0136】
このような商品情報と状況情報とに基づいて、ある時点において搬送路960上にある各商品5の位置と、その商品5の商品識別子や価格、対象商品であるか否かを識別可能な情報等とが、判別可能となっている。
【0137】
本実施の形態において、情報処理装置100は、例えば以下のように種々の動作を行うことにより、通知機能を実現するように構成されている。これらの動作は、処理部140が、各部を用いながら制御動作等を実行することにより行われる。
【0138】
図7は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0139】
図に示されるような処理は、例えば、定期的に、来店しているユーザ毎(客グループ毎)に実行される。
【0140】
(ステップS11)処理部140は、ユーザ情報の取得タイミングが到来したか否かを判断する。取得タイミングが到来したと判断した場合にはステップS12に進み、そうでない場合はステップS13に進む。
【0141】
(ステップS12)処理部140は、対象となるユーザに対応するユーザ情報を取得する。例えば、来店人数や、嗜好情報や、購入履歴等のユーザ情報が取得される。処理部140は、取得したユーザ情報をユーザ情報格納部115に蓄積する。すなわち、処理部140は、ユーザ情報格納部115に格納されているユーザ情報を更新する。
【0142】
(ステップS13)処理部140は、状況情報の取得タイミングが到来したか否かを判断する。取得タイミングが到来したと判断した場合にはステップS14に進み、そうでない場合はステップS15に進む。
【0143】
(ステップS14)処理部140は、状況情報を取得する。商品検知部970の検知結果等に基づいて、状況情報が取得される。処理部140は、取得した情報を状況情報格納部113に蓄積する。すなわち、処理部140は、状況情報格納部113に格納されている状況情報を更新する。
【0144】
(ステップS15)処理部140は、所定の処理タイミングが到来したか否かを判断する。処理タイミングが到来したと判断した場合にはステップS16に進み、そうでない場合はステップS11に戻る。
【0145】
(ステップS16)処理部140は、対象となるユーザに対応する搬送路960上の所定の範囲において搬送されている商品5のそれぞれについて、商品情報を取得する。例えば、処理部140は、状況情報に基づいて、所定の範囲にある商品5を特定(検出)し、特定した各商品5の商品識別子を用いて、各商品5の商品情報を取得する。例えば、ユーザが位置する席から、上流側の所定の距離内にある商品5について、商品情報が取得される。
【0146】
(ステップS17)処理部140は、特定した各商品5に関する判定処理を行う。判定処理の詳細は、例えば、以下のようである。
【0147】
図8は、同情報処理装置100の判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0148】
(ステップS31)処理部140は、監視フラグがセットされた状態である商品5のうち、今回所定の範囲外となった商品5があるか否かを判断する。範囲外となった商品5がある場合には、ステップS32に進み、そうでない場合には、ステップS33に進む。
【0149】
(ステップS32)処理部140は、今回範囲外となった商品5について、監視フラグをリセットする。
【0150】
(ステップS33)処理部140は、監視フラグがセットされた状態である商品5のうち、今回特定された商品5に含まれないものがあるか否かを判断する。含まれない商品5がある場合には、ステップS34に進み、そうでない場合には、ステップS35に進む。
【0151】
(ステップS34)処理部140は、今回特定された商品5に含まれない商品5について、監視フラグをリセットし、解除フラグをセットする。
【0152】
(ステップS35)処理部140は、変数Nに1をセットする。
【0153】
(ステップS36)処理部140は、特定した商品5のうちN番目の商品5が存在するか否かを判断する。存在する場合はステップS37に進み、そうでない場合は上位の処理に戻る。
【0154】
(ステップS37)処理部140は、N番目の商品5の商品情報と、ユーザ情報とに基づいて、N番目の商品5について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する。通知条件が満たされると判定された場合はステップS38に進み、そうでない場合はステップS39に進む。
【0155】
(ステップS38)処理部140は、N番目の商品5について通知フラグをセットする。
【0156】
(ステップS39)処理部140は、変数Nをインクリメントする。ステップS36に戻る。
【0157】
(ステップS18)図7に戻って、判定処理から戻ると、処理部140は、通知フラグが対応付けられた(セットされた)商品5に関する通知情報を構成すると共に、当該商品5について通知フラグをリセットして監視フラグをセットする。
【0158】
(ステップS19)処理部140は、解除フラグがセットされた商品5に関する第二通知情報を構成し、解除フラグをリセットする。
【0159】
(ステップS20)処理部140は、構成された通知情報又は第二通知情報を、ユーザに対応付けて出力する。これにより、通知情報や第二通知情報に基づく通知が行われる。その後、一連の処理を終了する。
【0160】
このように通知情報や第二通知情報が出力された場合に、通知装置700等では、例えば以下のような通知画面を表示し、通知が行われるようにすればよい。
【0161】
図9は、同通知装置700における通知情報に基づく通知が行われている画面の一例を示す図である。
【0162】
図に示すように、本実施の形態において、通知装置700によって通知情報に基づく通知が行われる場合、通知装置700の通知表示部761には、通知画面81が表示される。通知画面81には、例えば、もうすぐ特定の商品5がユーザの元に到来する旨の案内表示や、購入することをおすすめする文言などが含まれる。なお、商品5についての詳細をユーザに知らせず、どのような商品5が搬送されてくるかユーザに期待感を持たせるような案内表示が行われるようにしてもよい。
【0163】
このように、本実施の形態においては、所定の通知条件に関する判定結果に基づいて、通知情報が出力され、ユーザに対して通知が行われる。このような通知機能によって、ユーザは、注目するべき商品5が到来することを確実に知ることができる。したがって、飲食を行うユーザに、快適で楽しい来店体験を得てもらうことができ、ユーザの満足度を向上させることができる。例えば所定のキャンペーンの対象商品の到来を確実にユーザに知らせることができるので、キャンペーンの実施効果を高めることができる。
【0164】
なお、通知画面81には、通常の表示画面(例えば、注文するための注文画面)に遷移させるための復帰ボタン812を表示させ、ユーザが通常の表示画面に画面遷移させることができるようにしてもよい。また、通知画面81が表示された状態で所定の復帰条件が満たされた場合に、通常の表示画面に遷移するように構成されていてもよい。復帰条件は、例えば、所定の時間が経過したことであってもよいし、監視フラグがリセットされたことであってもよい。
【0165】
図10は、同通知装置700における第二通知情報に基づく通知が行われている画面の一例を示す図である。
【0166】
図に示すように、本実施の形態において、通知装置700によって第二通知情報に基づく通知が行われる場合、通知装置700の通知表示部761には、第二通知画面82が表示される。第二通知画面82には、例えば、到来することが通知されていた特定の商品5が到来しなくなったことをユーザに知らせるための案内表示が含まれる。このような第二通知画面82が表示されることにより、ユーザが、到来することがなくなった商品5のために待機することがなくなり、飲食を行うユーザの満足度を損ねることがなくなる。
【0167】
なお、本実施の形態において、第二通知画面82には、到来する可能性があった特定の商品5について、ユーザからの注文を受け付けるための注文ボタン822が含まれる。ユーザは、注文ボタン822を操作して商品5を注文することにより、確実に商品5を購入することができる。したがって、ユーザの満足度をさらに向上させることができる。
【0168】
なお、第二通知情報は、このような特定の商品5が到来しなくなったことを案内する第二通知画面82の表示に代えて、その時点においてユーザの元にまもなく搬送される他の商品5について案内するものであってもよい。この場合、他の商品5としては、通知条件が満たされるものが望ましいが、これに限られない。例えば、情報処理装置100は、通知情報が出力された原因となった通知条件とは異なる通知条件を満たすことに関係する商品5がある場合に、その商品5に関する通知を行うための第二通知情報を出力するように構成されていてもよい。
【0169】
具体的には、例えば、通知条件として、キャンペーン対象商品であることという第一条件とユーザの嗜好情報に一致することという第二条件とのいずれかが満たされた場合に通知情報を出力するように構成されている場合を想定する。このような場合において、第一条件が満たされたと判定されてキャンペーンの対象商品の到来を案内する通知情報が出力された後に、当該対象商品について解除フラグがセットされると、第二通知情報が出力されることになる。このような場合において、第二条件を満たすような商品5が到来間近となっているような場合には、対象商品が到来しなくなったことの案内に代えて、第二条件を満たす商品5が到来することを案内するための第二通知情報が出力されるようにしてもよい。このようにすることにより、飲食を行うユーザにポジティブな態様で通知を行うことができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0170】
なお、通知情報や第二通知情報が端末装置600に出力され、このような通知画面81や第二通知画面82が端末装置600の端末表示部661に表示されるようにしてもよい。また、端末装置600により通知が行われる際には、例えば、いわゆるプッシュ通知などの機能により通知が行われるようにしてもよい。
【0171】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアを光ディスクなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における、情報処理装置100を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、情報処理装置100のコンピュータで実行されるプログラムであって、情報処理装置100のコンピュータを、飲食店で用いられ搬送路上の商品を上流から下流に搬送する商品搬送装置によって対象となるユーザよりも上流側において搬送されている商品に関する商品情報を取得する商品情報取得部と、商品情報に基づいて、当該商品について所定の通知条件が満たされるか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて、当該商品に関する通知情報をユーザに対応付けて出力する通知情報出力部と、として機能させるための、プログラムである。
【0172】
(その他)
【0173】
図11は、上記実施の形態におけるコンピュータシステム800の概観図である。図12は、同コンピュータシステム800のブロック図である。
【0174】
これらの図においては、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの構成例が示されている。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現されうる。
【0175】
コンピュータシステム800は、光ディスクドライブを含むコンピュータ801と、キーボード802と、マウス803と、モニタ804とを含む。
【0176】
コンピュータ801は、光ディスクドライブ(ODD)8012に加えて、MPU8013と、光ディスクドライブ8012等に接続されたバス8014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM8015と、MPU8013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM8016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク(HDD)8017とを含む。ここでは図示しないが、コンピュータ801は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでもよい。
【0177】
コンピュータシステム800に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、光ディスク8101に記憶されて、光ディスクドライブ8012に挿入され、さらにハードディスク8017に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ801に送信され、ハードディスク8017に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM8016にロードされる。プログラムは、光ディスク8101又はネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0178】
プログラムは、コンピュータ801に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、又はサードパーティープログラム等を、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム800がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0179】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0180】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0181】
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の構成要素は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
【0182】
上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、又は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現されうる。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。また、そのプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、そのプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、又は分散処理を行ってもよい。
【0183】
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。
【0184】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0185】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0186】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0187】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
【0188】
上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態や変形例のそれぞれの構成要素について、適宜、他の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態や変形例のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0189】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、ユーザに搬送される商品について情報を適切に通知することができるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0190】
1 店舗システム
5 商品
81 通知画面
82 第二通知画面
10 飲食物収容体
100 情報処理装置
110 格納部
111 商品情報格納部
113 状況情報格納部
115 ユーザ情報格納部
120 受信部
130 受付部
140 処理部
141 ユーザ情報取得部
145 商品情報取得部
151 判定部
161 通知情報出力部
170 送信部
600 端末装置
661 端末表示部
700 通知装置
761 通知表示部
900 商品搬送装置
960 搬送路
970 商品検知部
980 テーブル
981 座席
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12