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特開2024-106082ローラユニット、定着装置および画像形成装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106082
(43)【公開日】2024-08-07
(54)【発明の名称】ローラユニット、定着装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/20 20060101AFI20240731BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240731BHJP
【FI】
G03G15/20 515
G03G15/00 551
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010177
(22)【出願日】2023-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【氏名又は名称】半田 淳一
(72)【発明者】
【氏名】石黒 丈賢
【テーマコード(参考)】
2H033
2H171
【Fターム(参考)】
2H033AA13
2H033BA11
2H033BA25
2H033BA26
2H033BB03
2H033BB04
2H033BB13
2H033BB14
2H033BB18
2H033BB30
2H033BB33
2H033BB34
2H171FA19
2H171GA13
2H171JA12
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA24
2H171KA25
2H171KA26
2H171KA27
2H171LA02
2H171PA14
2H171QC40
2H171UA02
2H171XA02
(57)【要約】
【課題】ローラ部材の位置精度の向上を目的とする。
【解決手段】ローラユニット2は、筐体10と、軸方向の一端である第1の端部121と他端である第2の端部122とを有するローラ部材としての定着ローラ12と、筐体10に保持され、定着ローラ12を第1の端部121側で回転自在に支持する第1の支持部材21Lと、筐体10に保持され、定着ローラ12を第2の端部122側で回転自在に支持する第2の支持部材21Rと、定着ローラ12と係合し、第1の端部121から第2の端部122に向かう方向において、定着ローラ12の移動を規制する規制部材31とを備える。規制部材31は、第2の端部122から第1の端部121に向かう方向に定着ローラ12を付勢する付勢部31dを有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
軸方向に延在し、前記軸方向の一端部である第1の端部と、他端部である第2の端部とを有するローラ部材と、
前記筐体に保持され、前記ローラ部材を前記第1の端部側で回転自在に支持する第1の支持部材と、
前記筐体に保持され、前記ローラ部材を前記第2の端部側で回転自在に支持する第2の支持部材と、
前記ローラ部材と係合し、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう方向において、前記ローラ部材の移動を規制する規制部材と
を備え、
前記規制部材は、前記第2の端部から前記第1の端部に向かう方向に前記ローラ部材を付勢する付勢部を有する
ことを特徴とするローラユニット。
【請求項2】
前記ローラ部材の前記第2の端部側に設けられ、前記ローラ部材の前記軸方向の移動と連動する連動部材をさらに備え、
前記連動部材は、前記第2の支持部材の前記第2の端部側の側面と対向する対向部を有し、
前記付勢部の付勢力によって、前記連動部材の前記対向部が前記第2の支持部材に押し当てられる
ことを特徴とする請求項1に記載のローラユニット。
【請求項3】
前記第1の支持部材と前記ローラ部材との間に設けられ、前記ローラ部材を保持する保持部材をさらに備え、
前記保持部材は、前記ローラ部材の周方向に延在して前記規制部材を保持する溝部を有し、
前記規制部材は、前記保持部材の外周面から離間するほど前記第1の端部から前記第2の端部に向かう方向に変位するように傾斜した傾斜部を有し、前記付勢部は前記傾斜部に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のローラユニット。
【請求項4】
前記規制部材は、
前記ローラ部材の外周面に沿って周方向に設けられ、
前記ローラ部材に形成された第1の凹部と係合する第1の係合部と、
前記ローラ部材に形成された第2の凹部と係合する第2の係合部と、
を有し、
前記規制部材の前記付勢部は、前記規制部材の前記第1の係合部と前記第2の係合部との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のローラユニット。
【請求項5】
前記第1の支持部材と前記ローラ部材との間に設けられ、前記ローラ部材を保持する保持部材をさらに備え、
前記保持部材は、前記第1の凹部と連通する第1の孔部と、前記第2の凹部と連通する第2の孔部とを有し、
前記規制部材の前記第1の係合部は、前記第1の凹部と前記第1の孔部とに係合し、
前記規制部材の前記第2の係合部は、前記第2の凹部と前記第2の孔部とに係合する
ことを特徴とする請求項4に記載のローラユニット。
【請求項6】
前記第1の支持部材と前記ローラ部材との間に設けられ、前記ローラ部材を保持する保持部材をさらに備え、
前記規制部材は、前記保持部材に設けられた穴部に嵌合する嵌合部を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のローラユニット。
【請求項7】
前記筐体は、
前記第1の支持部材に当接して、前記第1の支持部材の前記軸方向の位置を規制する第1の位置規制部と、
前記第2の支持部材に当接して、前記第2の支持部材の前記軸方向の位置を規制する第2の位置規制部と
を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のローラユニット。
【請求項8】
前記規制部材は、前記ローラ部材の中心軸を中心として円弧状に延在する円弧状部と、前記円弧状部から前記軸方向に直交する平面に対して傾斜して延在する傾斜部とを有し、
前記付勢部は、前記傾斜部に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のローラユニット。
【請求項9】
前記規制部材は、金属で形成されたワイヤで構成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のローラユニット。
【請求項10】
請求項1または2に記載のローラユニットを備え、
前記ローラ部材は、前記第1の端部と前記第2の端部との間に定着領域を有する定着ローラであり、
前記定着ローラを内側から加熱する加熱部をさらに備えた
ことを特徴とする定着装置。
【請求項11】
媒体を供給する媒体供給部と、
前記媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、
前記画像を前記媒体に定着する、請求項10に記載の定着装置と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ローラユニット、定着装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の用途で、回転可能なローラ部材を備えたローラユニットが用いられている。例えば特許文献1には、ローラ部材をその支持部材から外れないように規制するため、規制部材を設けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-111197号公報(図4~6参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ローラ部材の位置精度が低下し、ローラ部材によって搬送される媒体に悪影響が及ぶ場合がある。そのため、ローラ部材の位置精度の向上が求められている。
【0005】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ローラ部材の位置精度の向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のローラユニットは、筐体と、軸方向に延在し、軸方向の一端部である第1の端部と、他端部である第2の端部とを有するローラ部材と、筐体に保持され、ローラ部材を第1の端部側で回転自在に支持する第1の支持部材と、筐体に保持され、ローラ部材を第2の端部側で回転自在に支持する第2の支持部材と、ローラ部材と係合し、第1の端部から第2の端部に向かう方向において、ローラ部材の移動を規制する規制部材とを備える。規制部材は、第2の端部から第1の端部に向かう方向にローラ部材を付勢する付勢部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、付勢部により、ローラ部材が第2の端部から第1の端部に向かう方向に付勢されるため、ローラ部材の軸方向における位置精度を向上することができる。そのため、ローラ部材により搬送される媒体への悪影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1の画像形成装置の構成を示す図である。
図2】実施の形態1の定着装置を示す斜視図である。
図3】実施の形態1の定着装置を示す分解斜視図である。
図4】実施の形態1の定着装置における定着ローラの第1の端部と第2の端部の支持部をそれぞれ示す図(A),(B)、および第2の端部の支持部を拡大して示す図(C)である。
図5】実施の形態1の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す斜視図である。
図6】実施の形態1の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す側面図である。
図7】実施の形態1のスナップを示す正面図(A)および側面図(B)である。
図8】実施の形態1のスリーブを示す正面図(A)および側面図(B)である。
図9】実施の形態1の定着装置における定着ローラの第1の端部とその周囲を拡大して示す断面図である。
図10】実施の形態1の作用を説明するための断面図(A),(B)である。
図11】比較例の定着装置における定着ローラの第1の端部とその周囲を拡大して示す断面図である。
図12】実施の形態2の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す斜視図である。
図13】実施の形態2の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す側面図である。
図14】実施の形態2のスナップを示す正面図(A)および側面図(B)である。
図15】実施の形態2のスリーブを示す正面図(A)および側面図(B)である。
図16】実施の形態2の定着装置における定着ローラの第1の端部とその周囲を拡大して示す断面図である。
図17】実施の形態2の作用を説明するための断面図(A),(B)である。
図18】実施の形態3の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す斜視図である。
図19】実施の形態3の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す側面図である。
図20】実施の形態3のスナップを示す正面図(A)および側面図(B)である。
図21】実施の形態3のスリーブを示す正面図(A)および側面図(B)である。
図22】実施の形態3の定着装置における定着ローラの第1の端部とその周囲を拡大して示す断面図である。
図23】実施の形態3の定着ローラ、ベアリング、スリーブおよびスナップを示す正面図である。
図24】実施の形態3の作用を説明するための断面図(A),(B)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
<画像形成装置5の構成>
まず、実施の形態1の画像形成装置5の構成について説明する。図1は、画像形成装置5を示す図である。画像形成装置5は、電子写真プロセスを利用して画像を形成するプリンタである。
【0010】
画像形成装置5は、印刷用紙等の媒体Mを供給する媒体供給部6と、媒体Mに画像を形成する画像形成部としての画像形成ユニット7と、媒体Mに画像を定着する定着装置1と、媒体Mを排出する媒体排出部8とを備える。これらの構成要素は、筐体50に収容されている。
【0011】
媒体供給部6は、媒体カセット60と、ピックアップローラ62と、フィードローラ63と、リタードローラ64と、レジストローラ65と、搬送ローラ66とを有する。
【0012】
媒体カセット60は、印刷用紙等の媒体Mを収容するカセットであり、媒体Mを載置する載置板61を有する。ピックアップローラ62は、媒体カセット60内の媒体Mを一枚ずつ繰り出す。フィードローラ63およびリタードローラ64は、繰り出された媒体Mを一枚ずつ分離して搬送路P1に送り出す。
【0013】
レジストローラ65は、搬送路P1に送り出された媒体Mのスキューを矯正して搬送するローラ対である。搬送ローラ66は、媒体Mを搬送路P2に沿って画像形成ユニット7に搬送するローラ対である。
【0014】
画像形成ユニット7は、像担持体としての感光体ドラム71を有する。感光体ドラム71に対向するように、露光装置としての露光ヘッド73が配置されている。露光ヘッド73は、発光素子としてのLED(発光ダイオード)を配列したLEDアレイとレンズアレイとを有し、感光体ドラム71の表面に光を照射する。なお、露光ヘッド73は、筐体50の上部を覆うトップカバー52に懸架されて支持されている。
【0015】
画像形成ユニット7は、上記の感光体ドラム71と、帯電部材としての帯電ローラ72と、現像剤担持体としての現像ローラ74と、供給部材としての供給ローラ75と、現像剤収容体としてのトナーカートリッジ78とを有する。
【0016】
感光体ドラム71は、導電性支持体の表面に感光層を形成した円筒状の部材であり、図中時計回りに回転する。感光体ドラム71は、その表面に静電潜像を担持する。
【0017】
帯電ローラ72は、感光体ドラム71の表面に接触するように配置され、感光体ドラム71に追従して回転する。帯電ローラ72は帯電電圧を印加され、感光体ドラム71の表面を一様に帯電させる。
【0018】
現像ローラ74は、感光体ドラム71の表面に接触するように配置され、感光体ドラム71とは逆方向(接触部での表面の移動方向が順方向となる方向)に回転する。現像ローラ74は現像電圧を印加され、感光体ドラム71の表面の静電潜像をトナー(現像剤)により現像する。
【0019】
供給ローラ75は、現像ローラ74の表面に接触するように配置され、現像ローラ74と同方向(接触部での表面の移動方向が逆方向となる方向)に回転する。供給ローラ75は供給電圧を印加され、現像ローラ74にトナーを供給する。
【0020】
画像形成ユニット7のうち、現像ローラ74および供給ローラ75を含む部分(すなわち感光体ドラム71上の潜像の現像に寄与する部分)は、現像部76を構成している。
【0021】
トナーカートリッジ78は、現像剤としてのトナーを収容する着脱可能な容器であり、現像部76の上部に取り付けられている。トナーカートリッジ78は、トナー供給口78aから現像部76にトナーを供給する。トナーは、例えばブラックトナーであるが、これに限定されるものではない。
【0022】
感光体ドラム71の表面に接触するように、転写部としての転写ローラ77が配置されている。転写ローラ77は転写電圧を印加される。この転写電圧により、感光体ドラム71の表面のトナー像が、感光体ドラム71と転写ローラ77との間を通過する媒体Mに転写される。
【0023】
画像形成装置5は、画像形成ユニット7により単色画像を形成するように構成されているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の複数の画像形成ユニットを媒体Mの搬送方向に配列し、カラー画像を形成するように構成してもよい。
【0024】
定着装置1は、定着ローラ12と加圧ローラ11とを有する。定着ローラ12は、ハロゲンランプ等のヒータ13を内蔵する。加圧ローラ11は定着ローラ12に圧接され、ニップ部(定着ニップ)を形成する。定着ローラ12および加圧ローラ11は、ニップ部を通過する媒体Mに熱と圧力を加え、トナー像を媒体Mに定着させる。定着装置1の構成については、後述する。
【0025】
媒体排出部8は、定着装置1を通過した媒体Mを排出搬送路P3に沿って搬送する排出ローラ81と、排出搬送路P3に沿って搬送された媒体Mを排出口83から排出する排出ローラ82とを有する。トップカバー52には、排出された媒体Mを載置するスタッカ84が形成されている。
【0026】
画像形成装置5には、両面印刷のため、定着装置1を通過した媒体Mを反転してレジストローラ65まで搬送する再搬送部を備えてもよいが、これについては説明を省略する。
【0027】
図1において、感光体ドラム71の軸方向を、X方向とする。X方向は、画像形成装置5内の各ローラの軸方向であり、搬送される媒体Mの幅方向でもある。媒体Mが画像形成ユニット7を通過するときの媒体Mの移動方向を、Y方向とする。X方向とY方向に直交する方向を、Z方向とする。ここでは、Z方向は上下方向である。
【0028】
Y方向については、媒体Mが画像形成ユニット7を通過するときの搬送方向を+Y方向とし、その反対方向を-Y方向とする。X方向については、+Y方向を向いて右手方向を+X方向とし、左手方向を-X方向とする。Z方向については、図1の上方向を+Z方向とし、下方向を-Z方向とする。なお、これらの方向は、画像形成装置5の向きを限定するものではない。
【0029】
<定着装置1の構成>
次に、定着装置1の構成について説明する。図2は、定着装置1の構成を示す斜視図である。図3は、定着装置1の構成を示す分解斜視図である。
【0030】
図2に示すように、定着装置1は、ローラ部材としての定着ローラ12と、加圧部材としての加圧ローラ11と、これらを収容する筐体10とを有する。定着ローラ12の内側には、ハロゲンヒータ等のヒータ13が配設されている。定着ローラ12および加圧ローラ11の軸方向は、X方向である。定着ローラ12の回転中心である中心軸を、中心軸Axと称する。
【0031】
図3に示すように、筐体10は、定着ローラ12および加圧ローラ11の-X方向に位置するサイドプレート14Lと、定着ローラ12および加圧ローラ11の+X方向に位置するサイドプレート14Rとを有する。サイドプレート14L,14Rはいずれも板金で構成され、定着ローラ12および加圧ローラ11をX方向両側から支持する。
【0032】
加圧ローラ11は、一対の可動フレーム17L,17RによってX方向の両側から支持されている。可動フレーム17L,17Rは、サイドプレート14L,14RのX方向内側に配置され、X方向の回動軸145を中心として回動可能である。
【0033】
可動フレーム17Lとサイドプレート14Lの前方壁143との間には、コイルばね18Lが設けられている。同様に、可動フレーム17Rとサイドプレート14Rの前方壁144との間には、コイルばね18Rが設けられている。
【0034】
コイルばね18L,18Rは、可動フレーム17L,17Rを、加圧ローラ11を定着ローラ12に押し当てる方向に回動させるように付勢している。これにより、定着ローラ12と加圧ローラとの間に定着ニップが形成される。
【0035】
定着装置1のうち、定着ローラ12と、筐体10(サイドプレート14L,14R)と、筐体10に対して定着ローラ12を支持する各構成要素(後述)とを合わせて、ローラユニット2と称する。ローラユニット2は、加圧ローラ11および可動フレーム17L,17R等を含んでもよい。
【0036】
<定着ローラ12の支持構造>
定着ローラ12は、-X方向の端部である第1の端部121と、+X方向の端部である第2の端部122と、これらの間に位置する中央部120とを有する。中央部120の外径は、端部121,122の外径よりも大きい。中央部120は、定着領域とも称する。
【0037】
サイドプレート14Lには、定着ローラ12の第1の端部121を通過させる開口部141が形成されている。同様に、サイドプレート14Rには、定着ローラ12の第2の端部122を通過させる開口部142が形成されている。
【0038】
サイドプレート14Lの開口部141には、定着ローラ12の第1の端部121を保持するベアリング21Lが取り付けられている。サイドプレート14Lの開口部141の内縁部には、ベアリング21Lを位置決めするための複数(ここでは3つ)の突起部15が形成されている。ベアリング21Lは第1の支持部材とも称し、突起部15は第1の位置規制部とも称する。
【0039】
同様に、サイドプレート14Rの開口部142には、定着ローラ12の第2の端部122を保持するベアリング21Rが取り付けられている。サイドプレート14Rの開口部142の内縁部には、ベアリング21Rを位置決めするための複数(ここでは3つ)突起部16が形成されている。ベアリング21Rは第2の支持部材とも称し、突起部16は第2の位置規制部とも称する。
【0040】
図4(A)は、定着ローラ12の第1の端部121の支持部を示す断面図である。図4(A)に示すように、定着ローラ12の第1の端部121の外周面には、保持部材としてのスリーブ22が取り付けられている。スリーブ22は環状であり、その一部が定着ローラ12の第1の端部121とベアリング21Lとの間に位置している。
【0041】
スリーブ22は、断熱性の高い樹脂、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)で形成されている。特に、カーボンブラック等を添加して導電性を付与したPPSが望ましい。
【0042】
スリーブ22は、互いに同軸のフランジ部221および円筒部222を有する。フランジ部221は円筒部222に対して-X方向に位置し、円筒部222よりも外径が大きい。円筒部222の外周面には、ベアリング21Lが取り付けられている。フランジ部221は、ベアリング21Lに軸方向に対向する。
【0043】
また、定着ローラ12の第1の端部121の外周面には、規制部材としてのスナップ31が取り付けられているが、このスナップ31については図5,7等を参照して後述する。また、スナップ31の形状は、上述した図3では簡略化して示している。
【0044】
サイドプレート14Lに形成された突起部15は、サイドプレート14Lから+X方向に突出し、且つ開口部141の内周側に突出している。突起部15は、ベアリング21Lの+X方向の端面に対向する第1の面15a(図9)と、ベアリング21Lの外周面に対向する第2の面15b(図9)とを有する。
【0045】
図4(B)は、定着ローラ12の第2の端部122の支持部を示す断面図である。図4(B)に示すように、定着ローラ12の第2の端部122の外周面には、連動部材としての定着ギア23が取り付けられている。定着ギア23は環状であり、その一部が定着ローラ12の第2の端部122とベアリング21Rとの間に位置している。
【0046】
定着ギア23は、互いに同軸のギア部231および円筒部232を有する。ギア部231は円筒部232に対して+X方向に位置し、円筒部232よりも外径が大きい。円筒部232の外周面には、ベアリング21Rが取り付けられている。ギア部231の外周にはギア歯が形成され、図示しない定着モータからの回転伝達を受ける。
【0047】
図4(C)は、図4(B)の第2の端部122の支持部を拡大して示す断面図である。図4(C)に示すように、サイドプレート14Rに形成された突起部16は、サイドプレート14Rから-X方向に突出し、且つ開口部142の内周側に突出している。突起部16は、ベアリング21Rの-X方向の端面に対向する第1の面16aと、ベアリング21Rの外周面に対向する第2の面16bとを有する。
【0048】
定着ギア23の円筒部232には、位置決め部材としてのスナップ32が取り付けられている。スナップ32は、ベアリング21Rに対して-X方向に位置している。スナップ32は金属製のワイヤである。より具体的には、スナップ32はステンレス鋼(SUS304-WPB)で形成され、線径は例えば1.0mmである。
【0049】
スナップ32は、中心軸Axを中心として180度以上の角度で略円弧状に延在している(図3参照)。スナップ32は、内周側に突出するように屈曲された2つの係合部32bを有する。2つの係合部32bは、中心軸Axを中心として互いに180度の位置関係にある。
【0050】
スナップ32は、定着ギア23の円筒部232に形成された溝部234に収容される。スナップ32の係合部32bは、円筒部232に形成された孔部(図示せず)を介して、定着ローラ12の第2の端部122に形成された取付孔126に嵌合する。
【0051】
スナップ32の係合部32bと定着ローラ12の取付孔126との嵌合により、定着ギア23が定着ローラ12に対して軸方向に固定される。すなわち、定着ギア23は、X方向において定着ローラ12と連動する。
【0052】
また、定着ギア23の円筒部232には、ベアリング21R(より具体的にはベアリング21Rの内輪)の+X方向の端面に対向する対向部としての対向面233が形成されている。後述するスナップ31の付勢力により、定着ギア23の対向面233がベアリング21Rの+X方向の端面に押し当てられる。
【0053】
図5は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ22およびスナップ31を示す斜視図である。図6は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ22およびスナップ31を示す側面図である。
【0054】
図5および図6に示すように、定着ローラ12の第1の端部121の外周面には、規制部材としてのスナップ31が取り付けられている。スナップ31は、スリーブ22のフランジ部221に対して-X方向に配置されている。スナップ31は金属製のワイヤである。より具体的には、スナップ31はステンレス鋼(SUS304-WPB)で形成され、線径は例えば1.0mmである。
【0055】
スナップ31は、中心軸Axを中心として180度以上の角度で略円弧状に延在している。スナップ31は、内周側に突出するように屈曲された2つの係合部31bを有する。2つの係合部31bは、中心軸Axを中心として互いに180度の位置関係にある。
【0056】
スナップ31の係合部31bは、定着ローラ12の第1の端部121に形成された凹部としての取付孔125に嵌合する。取付孔125は、定着ローラ12の周方向に長い長孔である。スナップ31の係合部31bと定着ローラ12の取付孔125との嵌合により、スナップ31が定着ローラ12に対して軸方向に位置決めされる。
【0057】
図7(A)は、スナップ31を示す正面図である。図7(B)は、スナップ31を示す側面図である。図7(A)に示すように、スナップ31は、中心軸Axを中心とする周方向に円弧状に延在する2つの円弧状部31aを有する。
【0058】
2つの円弧状部31aは、中心軸Axを挟んで対称に形成されている。上述した係合部31bは、円弧状部31aから内周側に突出している。円弧状部31aは、図7(B)に示すように、中心軸Axに直交する平面S内で延在している。
【0059】
スナップ31は、また、周方向において2つの円弧状部31aの間に、2つの傾斜部31cを有する。傾斜部31cは、図7(B)に示すように、中心軸Axに直交する平面Sに対し、+X方向に傾斜している。
【0060】
スナップ31は、また、周方向において2つの傾斜部31cの間に、付勢部31dを有する。付勢部31dは、2つの傾斜部31cの最も+X方向に突出した端部同士を連結した部分である。
【0061】
図8(A)は、スリーブ22を示す正面図である。図8(B)は、スリーブ22を示す側面図である。図8(A)および図8(B)に示すように、スリーブ22は、上述したフランジ部221と円筒部222とを有する。
【0062】
なお、スリーブ22の周方向の1か所には、定着ローラ12への取り付け時にスリーブ22を拡径するための切欠き22fが形成されているが、この切欠き22fは必ずしも形成されていなくてもよい。
【0063】
スリーブ22のフランジ部221の-X方向の端面は、スナップ31の付勢部31dに当接する当接面22aとなる。フランジ部221の+X方向の端面は、ベアリング21LにX方向に対向する対向面22bとなる。スリーブ22の円筒部222の外周面は、ベアリング21Lが取り付けられる外周面(ベアリング保持面)22cとなる。
【0064】
このように構成されているため、図5および図6に示すように、スナップ31の係合部31bを定着ローラ12の取付孔125に係合させると、スナップ31の付勢部31dがスリーブ22の当接面22aに当接し、スリーブ22を+X方向に付勢する。
【0065】
スナップ31は、図6に示すように、中心軸Axに直交する平面Sに対する傾斜部31cの角度が、取り付け前の角度R(図7(B))よりも小さくなるように弾性変形した状態で、スリーブ22の当接面22aに当接する。
【0066】
図9は、定着ローラ12の第1の端部121とその周囲を拡大して示す断面図である。ベアリング21Lは、外輪211と、内輪212と、これらの間に設けられた転動体213とを有する。転動体213は、例えば、ボールである。
【0067】
外輪211の外周面は、突起部15の第2の面15bに対向している。外輪211の+X方向の端面は、突起部15の第1の面15aに当接している。内輪212の内周面は、スリーブ22の外周面22cに嵌合している。内輪212の-X方向の端面は、スリーブ22の対向面22bに当接している。
【0068】
上記の通り、スナップ31の係合部31bが定着ローラ12の取付孔125に嵌合した状態で、スナップ31の付勢部31dがスリーブ22の当接面22aに当接し、スリーブ22を+X方向に付勢する。
【0069】
スリーブ22が+X方向に付勢されると、スリーブ22の対向面22bがベアリング21Lの内輪212の-X方向の端面に当接し、ベアリング21Lを+X方向に付勢する。ベアリング21Lが+X方向に付勢されると、ベアリング21Lの外輪211の+X方向の端面が突起部15の第1の面15aに当接する。
【0070】
<作用>
図10(A),(B)は、実施の形態1の作用を説明するための断面図である。図10(A)に示すように、スナップ31がスリーブ22を+X方向に付勢することにより、スリーブ22とベアリング21Lとの間のX方向のガタを無くし、また、ベアリング21Lと突起部15の間のX方向のガタを無くすことができる。
【0071】
また、スナップ31がスリーブ22およびベアリング21Lを突起部15に対して+X方向に付勢するため、その力の反作用で、定着ローラ12が-X方向に付勢される。定着ローラ12が-X方向に付勢されるため、定着ローラ12が矢印Aで示すように+X方向に移動(位置ずれ)することが抑制される。
【0072】
また、定着ローラ12が-X方向に付勢されることで、図4(C)に示した定着ギア23の対向面233がベアリング21Rの+X方向の端面に当接し、ベアリング21Rの-X方向の端面が突起部16の第1の面16aに当接する。そのため、定着ローラ12をX方向に位置決めすることができる。
【0073】
また、図10(B)に示すように、定着ローラ12がヒータ13(図3)の熱によって熱膨張した場合、定着ローラ12が矢印Bで示すように伸びる。そのため、スナップ31による付勢がなければ、スリーブ22とベアリング21Lとの間、およびベアリング21Lと突起部15との間に、X方向のガタが生じる可能性がある。
【0074】
しかしながら、この実施の形態では、スナップ31がスリーブ22を矢印Cで示すように+X方向に付勢しているため、定着ローラ12が熱膨張した場合であっても、スリーブ22とベアリング21Lとの間のガタ、およびベアリング21Lと突起部15との間のガタを無くすことができる。その結果、定着ローラ12のX方向の位置ずれを抑制することができる。
【0075】
図11は、比較例における定着ローラ12の第1の端部121とその周囲を拡大して示す断面図である。比較例は、スナップ31が付勢部31d(図9)を有さない点で、実施の形態1と異なる。説明の便宜上、比較例の構成要素についても、実施の形態1の構成要素と同一の符号を付して説明する。
【0076】
比較例では、定着ローラ12の第1の端部121にスナップ31が取り付けられ、スナップ31の係合部31bは第1の端部121の取付孔125に係合している。定着ローラ12が+X方向に移動すると、スナップ31がスリーブ22の当接面22aに当接する。
【0077】
しかしながら、定着装置1の組立誤差若しくは寸法公差、または定着ローラ12の熱膨張若しくは経年変化により、スナップ31とスリーブ22との間、スリーブ22とベアリング21Lとの間、およびベアリング21Lと突起部15との間に、X方向のガタが生じる可能性がある。このようなガタが生じると、定着ローラ12のX方向の位置ずれが発生する。
【0078】
定着ローラ12のX方向の位置ずれが発生すると、定着ローラ12によって搬送される媒体Mに悪影響が及ぶ可能性がある。例えば、媒体Mの皺の発生を抑制するため、定着ローラ12が逆クラウン形状(X方向中心で外径が最小となる形状)を有する場合がある。このような場合に定着ローラ12のX方向の位置ずれが発生すると、皺を抑制する効果が低下する可能性がある。
【0079】
また、定着ローラ12のX方向の位置ずれが発生すると、媒体Mの斜行が発生し、媒体M上に印刷される画像の品位(印刷品位)の低下を招く可能性がある。また、定着ローラ12のX方向の位置ずれに伴って、ベアリング21L,21Rと突起部15,16との間にX方向のガタが生じ、振動による騒音が発生する可能性もある。
【0080】
これに対し、本実施の形態では、組立誤差、寸法公差、熱膨張あるいは経年変化に起因するガタが生じたとしても、スナップ31がスリーブ22を付勢することにより、スナップ31とスリーブ22との間、スリーブ22とベアリング21Lとの間、およびベアリング21Lと突起部15との間のガタを無くすことができる。そのため、定着ローラ12のX方向の位置ずれを抑制することができる。その結果、定着ローラ12によって搬送される媒体Mへの悪影響を抑制することができる。例えば、印刷品位の低下を抑制し、皺の抑制効果を維持し、また、振動および騒音を抑制することができる。
【0081】
また、定着ローラを軸方向に位置決めする構成としては、定着ローラの外周面にリング状プレートを固定し、リング状プレートとベアリングとの間にコイルばねを配置する構成も考えられる。しかしながら、この構成では、定着ローラはリング状プレートを固定できる程度の肉厚を有さなければならず、また、定着ローラの周囲にコイルばねの配置スペースが必要になるため、定着装置が大型化する。
【0082】
本実施の形態では、定着ローラ12に取り付けたスナップ31によって付勢力を発生しているため、定着装置1を大型化することなく、簡単な構成で定着ローラ12をX方向に位置決めすることができる。
【0083】
ここでは、スナップ31の付勢部31dがスリーブ22に当接して、スリーブ22およびベアリング21Lを+X方向に付勢する例について説明した。しかしながら、スナップ31の付勢部31dが直接ベアリング21Lに当接して、これを+X方向に付勢するようにしてもよい。
【0084】
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態1におけるローラユニット2は、筐体10と、X方向に延在し、第1の端部121と第2の端部122とを有するローラ部材としての定着ローラ12と、筐体10に保持され、定着ローラ12を第1の端部121側で回転自在に支持する第1の支持部材としてのベアリング21Lと、筐体10に保持され、定着ローラ12を第2の端部122側で回転自在に支持する第2の支持部材としてのベアリング21Rと、定着ローラ12と係合し、第1の端部121から第2の端部122に向かう方向(すなわち+X方向)において、定着ローラ12の移動を規制する規制部材としてのスナップ31とを備える。スナップ31は、第2の端部122から第1の端部121に向かう方向(-X方向)に定着ローラ12を付勢する付勢部31dを有する。
【0085】
定着ローラ12の+X方向の移動を規制するスナップ31が、定着ローラ12を-X方向に付勢する付勢部31dを有しているため、部品間の軸方向のガタをなくすことができ、X方向の位置ずれを抑制することができる。これにより、定着ローラ12により搬送される媒体Mへの悪影響を抑制することができる。例えば、印刷品位の低下を抑制し、皺の抑制効果を維持し、また、振動および騒音を抑制することができる。
【0086】
また、連動部材としての定着ギア23が、ベアリング21Rの+X方向の端面と対向する対向部としての対向面233を有し、スナップ31の付勢部31dの付勢力により、定着ギア23の対向面233がベアリング21Rに押し当てられる。そのため、定着ギア23の対向面233とベアリング21Rとの当接により、定着ローラ12がX方向に位置決めされる。
【0087】
また、定着ローラ12には2つの取付孔125が設けられている。スナップ31は定着ローラ12の外周面に沿って周方向に設けられ、一方の取付孔125(第1の凹部)と係合する係合部31b(第1の係合部)と、他方の取付孔125(第2の凹部)と係合する係合部31b(第2の係合部)とを有し、2つの係合部31bの間に付勢部31dを有する。そのため、付勢部31dとスリーブ22との当接により、2つの係合部31bの形状にゆがみが生じ、係合部31bと取付孔125との係合が外れにくくなる。
【0088】
また、スナップ31は定着ローラ12の中心軸Axを中心として環状に延在し、スナップ31の付勢部31dが中心軸Axに直交する平面Sに対して傾斜した傾斜部31cに設けられているため、簡単な構成で、傾斜部31cの傾斜角度に応じて付勢力を発生することができる。
【0089】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2のローラユニットおよび定着装置は、スナップ33およびスリーブ24の形状が、実施の形態1のローラユニット2および定着装置1と異なる。
【0090】
図12は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ24およびスナップ33を示す斜視図である。図13は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ24およびスナップ33を示す側面図である。
【0091】
図12および図13に示すように、定着ローラ12の第1の端部121の外周面には、規制部材としてのスナップ33と、保持部材としてのスリーブ24が取り付けられている。スナップ33の材質は実施の形態1のスナップ31と同様であり、スリーブ24の材質は実施の形態1のスリーブ22の材質と同様である。
【0092】
スナップ33は、実施の形態1のスナップ31と同様、スリーブ24の-X方向に配置されている。スリーブ24は、実施の形態1のスリーブ22と同様、ベアリング21Lを内周側から保持している。
【0093】
スナップ33は、中心軸Axを中心として180度以上の角度で略円弧状に延在している。スナップ33は、内周側に突出するように屈曲された2つの係合部33bを有する。2つの係合部33bは、中心軸Axを中心として互いに180度の位置関係にある。
【0094】
スナップ33の係合部33bは、定着ローラ12の第1の端部121に形成された取付孔125に嵌合する。スナップ33の係合部33bと定着ローラ12の取付孔125との嵌合により、スナップ33が定着ローラ12に対して軸方向に位置決めされる。
【0095】
図14(A)は、スナップ33を示す正面図である。図14(B)は、スナップ33を示す側面図である。図14(A)に示すように、スナップ33は、2つの円弧状部33aと、2つの係合部33bと、2つの傾斜部33cと、1つの付勢部33dと、1つの嵌合部33eとを有する。円弧状部33a、係合部33bおよび傾斜部33cは、実施の形態1のスナップ31の円弧状部31a、係合部31bおよび傾斜部31cと同様に構成されている。
【0096】
スナップ33の付勢部33dは、傾斜部33cの最も+X方向に突出した端部同士を連結した部分であるが、付勢部33dの幅方向(すなわち中心軸Axを中心とする周方向)の中央には、略U字状の嵌合部33eが形成されている。
【0097】
嵌合部33eは、図14(B)に示すように、傾斜部33cの先端の付勢部33dから、+X方向で且つ中心軸Axに向かう方向に延在している。嵌合部33eは、スリーブ24の後述する穴部24eに嵌合する部分である。
【0098】
図15(A)は、スリーブ24を示す正面図である。図15(B)は、スリーブ24を示す側面図である。図16は、定着ローラ12と、ベアリング21Lと、スリーブ24と、スナップ33とを拡大して示す断面図である。図15(A)および図15(B)に示すように、スリーブ24は、フランジ部241と円筒部242とを有する。
【0099】
スリーブ24のフランジ部241の-X方向の端面は、スナップ33の付勢部33dに当接する当接面24aとなる。フランジ部241の+X方向の端面は、ベアリング21Lに軸方向に対向する対向面24bとなる。スリーブ24の円筒部242の外周面は、ベアリング21Lが取り付けられる外周面(ベアリング保持面)24cとなる。
【0100】
スリーブ24のフランジ部241および円筒部242は、実施の形態1のスリーブ22のフランジ部221および円筒部222と同様に構成されている。但し、実施の形態2のスリーブ24のフランジ部241には、穴部24eが形成されている。
【0101】
穴部24eは、スリーブ24の当接面24aに開口し、また、スリーブ24の内周面24dに連通している。穴部24eは、中心軸Axを中心とする周方向の1箇所に形成されている。また、穴部24eの幅(すなわち周方向の寸法)は、嵌合部33eの幅よりも僅かに広い。
【0102】
このように構成されているため、図12および図13に示すように、スナップ33の係合部33bを定着ローラ12の取付孔125に係合させると、スナップ33の付勢部33dがスリーブ24の当接面24aに当接し、スリーブ24を+X方向に付勢する。
【0103】
スナップ33の付勢部33dがスリーブ24の当接面24aに当接すると、図16に示すように、スナップ33の嵌合部33eがスリーブ24の穴部24eに嵌合する。そのため、スナップ33とスリーブ24とは、中心軸Axを中心とする周方向に互いに係止される。
【0104】
図17(A),(B)は、実施の形態2の作用を説明するための断面図である。図17(A)に示すように、実施の形態1と同様、スナップ33がスリーブ24を+X方向に付勢することにより、スナップ33とスリーブ24との間、スリーブ24とベアリング21Lとの間、およびベアリング21Lと突起部15の間のX方向のガタを無くすことができる。
【0105】
また、スナップ33の付勢力によって定着ローラ12が-X方向に付勢されるため、実施の形態1で図4(C)を参照して説明したように定着ギア23の対向面233がベアリング21Rの+X方向の端面に当接し、定着ローラ12をX方向に位置決めすることができる。
【0106】
また、図17(B)に矢印Bで示すように定着ローラ12が熱膨張した場合であっても、スナップ33がスリーブ24を矢印Cで示すように+X方向に付勢しているため、スリーブ24とベアリング21Lとの間、およびベアリング21Lと突起部15との間のガタを無くすことができる。その結果、定着ローラ12のX方向の位置ずれを抑制することができる。
【0107】
さらに、実施の形態2では、スナップ33の嵌合部33eがスリーブ24の穴部24eに嵌合するため、スナップ33とスリーブ24とが回転方向に互いに係止される。そのため、スナップ33とスリーブ24との摺動、およびスリーブ24と定着ローラ12との摺動を抑制することができる。
【0108】
一般に、定着ローラとベアリングとの間に保持部材を設けた場合(例えば特許文献1参照)では、定着ローラと保持部材とが互いに摺動し、樹脂製の保持部材の摩耗が生じる可能性がある。保持部材の摩耗が生じると、ガタが発生し、また定着装置の着脱時あるいは媒体のジャム解除時に摩耗粉が外部に漏れる可能性がある。
【0109】
これに対し、実施の形態2では、スナップ33の嵌合部33eがスリーブ24の穴部24eに嵌合するため、スナップ33とスリーブ24との摺動、およびスリーブ24と定着ローラ12との摺動を抑制することができ、スリーブ24等の摩耗を抑制することができる。これにより、摩耗によるガタの発生あるいは摩耗粉の発生を抑制することができる。
【0110】
上述した点を除き、実施の形態2のローラユニットおよび定着装置は、実施の形態1のローラユニット2および定着装置1と同様に構成されている。
【0111】
以上説明したように、実施の形態2では、規制部材としてのスナップ33が、保持部材としてのスリーブ24の穴部24eに嵌合する嵌合部33eを有する。そのため、スナップ33とスリーブ24との摺動、およびスリーブ24と定着ローラ12との摺動を抑制し、スリーブ24等の摩耗を抑制することができる。
【0112】
また、嵌合部33eが、スナップ33の付勢部33dの一部を変形させたものであるため、スナップ33によるスリーブ24の付勢と回転方向の係止とを簡単な構成で実現することができる。
【0113】
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3のローラユニットおよび定着装置は、スナップ34およびスリーブ25の形状が、実施の形態1のローラユニット2および定着装置1と異なる。
【0114】
図18は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ25およびスナップ34を示す斜視図である。図19は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ25およびスナップ34を示す側面図である。
【0115】
図18および図19に示すように、定着ローラ12の第1の端部121の外周面には、保持部材としてのスリーブ25が取り付けられている。スリーブ25には、規制部材としてのスナップ34が取り付けられている。スリーブ25の材質は実施の形態1のスリーブ22と同様であり、スナップ34の材質は実施の形態1のスナップ31と同様である。
【0116】
すなわち、実施の形態3では、スナップ34は定着ローラ12には接触しておらず、スリーブ25を介して定着ローラ12に取り付けられている。
【0117】
図20(A)は、スナップ34を示す正面図である。図20(B)は、スナップ34を示す側面図である。図20(A)に示すように、スナップ34は、2つの円弧状部34aと、2つの係合部34bと、2つの傾斜部34cと、1つの付勢部34dとを有する。
【0118】
スナップ34の円弧状部34a、係合部34b、傾斜部34cおよび付勢部34dは、実施の形態1のスナップ31の円弧状部31a、係合部31b、傾斜部31cおよび付勢部34dとそれぞれ同様に構成されている。但し、係合部34bの内周側への突出量は、係合部31bの内周側への突出量よりも大きい。
【0119】
図21(A)は、スリーブ25を示す正面図である。図21(B)は、スリーブ25を示す側面図である。図16は、定着ローラ12と、ベアリング21Lと、スリーブ25と、スナップ34とを拡大して示す断面図である。
【0120】
図21(A)および図21(B)に示すように、スリーブ25は、円筒状の外周面25cを有する。スリーブ25の外周面25cには、中心軸Axを中心とする周方向に延在する溝部25eが形成されている。溝部25eの幅は、スナップ34の線径よりも僅かに広い程度が望ましい。スナップ34は、図19に示すようにスリーブ25の溝部25eによって保持される。
【0121】
図21(B)に示すように、スリーブ25の溝部25eに周方向に連続して、溝部25eよりも幅の広い収容凹部25fが形成されている。収容凹部25fは、溝部25eに対して+X方向に広がっている。収容凹部25fは、スナップ34の傾斜部34cおよび付勢部34dが収容される部分である。
【0122】
スリーブ25の溝部25eには、スリーブ25の内周面25dまで達する孔部としての2つの貫通孔25g(図21(B)では一方のみ示されている)が形成されている。貫通孔25gは、定着ローラ12の取付孔125に対応する位置に形成されている。
【0123】
スリーブ25の貫通孔25gは、溝部25eに収容されたスナップ34の係合部34bを貫通させる穴である。貫通孔25gは、周方向に長い長孔であることが望ましい。
【0124】
スリーブ25の-X方向の端部には、定着ローラ12の第1の端部121の-X方向の端面に当接する環状部25hが形成されている。スリーブ25の環状部25hの周方向の1箇所には、+X方向に突出する凸部25aが形成されている。
【0125】
スリーブ25の凸部25aは、定着ローラ12の内周面に形成された係合片127(図18)に係合している。スリーブ25の凸部25aと定着ローラ12の係合片127との係合により、スリーブ25と定着ローラ12とが回転方向に互いに係止される。
【0126】
図22は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ25およびスナップ34を示す、中心軸Axに直交する面における断面図である。上記の通り、定着ローラ12の溝部にスリーブ25が設けられ、スリーブ25の溝部25e(図21(B))にスナップ34が収容される。
【0127】
スナップ34をスリーブ25の溝部25eに収容すると、スナップ34の係合部34bが、スリーブ25の貫通孔25gを通って、定着ローラ12の取付孔125に係合する。これにより、スナップ34およびスリーブ25が、定着ローラ12に対して回転方向およびX方向に位置決めされる。
【0128】
図23は、定着ローラ12、ベアリング21L、スリーブ25およびスナップ34を示す、中心軸Axと平行な面における断面図である。スナップ34の傾斜部34cは、中心軸Axに直交する平面に対して傾斜している。傾斜部34cは、スリーブ25の収容凹部25fに収容されているが、一部はスリーブ25の外周面から突出している。傾斜部34cは、スリーブ25の外周面から離間するほど+X方向(第1の端部121から第2の端部122に向かう方向)に変位するように傾斜している。この傾斜部34cの先端に、付勢部34dが設けられている。
【0129】
スナップ34の傾斜部34cの先端に位置する付勢部34dは、ベアリング21Lの内輪212の-X方向の面に当接する。スナップ34の付勢力により、ベアリング21Lが+X方向に付勢され、ベアリング21Lの+X方向の端面が突起部15の第1の面15aに当接する。
【0130】
図24(A),(B)は、実施の形態3の作用を説明するための断面図である。図24(A)に示すように、スナップ34がスリーブ25を+X方向に付勢することにより、ベアリング21Lと突起部15の間のX方向のガタを無くすことができる。
【0131】
また、スナップ34の付勢力によって定着ローラ12が-X方向に付勢されるため、実施の形態1で図4(C)を参照して説明したように定着ギア23の対向面233がベアリング21Rの+X方向の端面に当接し、定着ローラ12がX方向に位置決めされる。
【0132】
また、図17(B)に矢印Bで示すように定着ローラ12が熱膨張した場合であっても、スナップ34がスリーブ25を矢印Cで示すように+X方向に付勢しているため、ベアリング21Lと突起部15との間のガタを無くすことができる。その結果、定着ローラ12のX方向の位置ずれを抑制することができる。
【0133】
また、実施の形態3では、スナップ34の係合部34eがスリーブ25の貫通孔25gおよび定着ローラ12の取付孔125に係合するため、スナップ34とスリーブ25との摺動、およびスリーブ25と定着ローラ12との摺動を抑制することができ、スリーブ25等の摩耗を抑制することができる。これにより、実施の形態2と同様、摩耗によるガタの発生あるいは摩耗粉の発生を抑制することができる。
【0134】
上述した点を除き、実施の形態3のローラユニットおよび定着装置は、実施の形態1のローラユニット2および定着装置1と同様に構成されている。
【0135】
以上説明したように、実施の形態3では、スリーブ25が周方向に延在する溝部25eを有し、スナップ34が溝部25eに保持されると共に、付勢部34dは溝部25eから周方向に突出する。また、付勢部34dは、スリーブ25の外周面から離間するほど第1の端部121から第2の端部122に向かう方向(+Y方向)に変位するように傾斜した傾斜部34cに設けられている。そのため、溝部25eに収容したスナップ34の付勢部34dによってベアリング21Lを+X方向に付勢し、X方向のガタをなくすことができる。これにより、定着ローラ12をX方向に位置決めすることができる。
【0136】
また、スリーブ25は、定着ローラ12との一方の取付孔125(第1の凹部)と連通する貫通孔25g(第1の孔部)と、他方の取付孔125(第2の凹部)と連通する貫通孔25g(第2の孔部)とを有する。また、スナップ34の一方の係合部34b(第1の係合部)は当該一方の取付孔125および貫通孔25gに係合し、スナップ34の他方の係合部34b(第2の係合部)は当該他方の取付孔125および貫通孔25gに係合する。そのため、スナップ34とスリーブ25との摺動、およびスリーブ25と定着ローラ12との摺動を抑制し、スリーブ25等の摩耗を抑制することができる。
【0137】
以上、望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本開示は上記の実施の形態に限定されるものではなく、各種の改良または変形を行なうことができる。上記の各実施の形態は、適宜組み合わせることが可能である。
【0138】
以下に、本開示の諸態様を、付記としてまとめて記載する。
(付記1)
筐体と、
軸方向に延在し、前記軸方向の一端部である第1の端部と、他端部である第2の端部とを有するローラ部材と、
前記筐体に保持され、前記ローラ部材を前記第1の端部側で回転自在に支持する第1の支持部材と、
前記筐体に保持され、前記ローラ部材を前記第2の端部側で回転自在に支持する第2の支持部材と、
前記ローラ部材と係合し、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう方向において、前記ローラ部材の移動を規制する規制部材と
を備え、
前記規制部材は、前記第2の端部から前記第1の端部に向かう方向に前記ローラ部材を付勢する付勢部を有する
ことを特徴とするローラユニット。
(付記2)
前記ローラ部材の前記第2の端部側に設けられ、前記ローラ部材の前記軸方向の移動と連動する連動部材をさらに備え、
前記連動部材は、前記第2の支持部材の前記第2の端部側の側面と対向する対向部を有し、
前記付勢部の付勢力によって、前記連動部材の前記対向部が前記第2の支持部材に押し当てられる
ことを特徴とする付記1に記載のローラユニット。
(付記3)
前記第1の支持部材と前記ローラ部材との間に設けられ、前記ローラ部材を保持する保持部材をさらに備え、
前記保持部材は、前記ローラ部材の周方向に延在して前記規制部材を保持する溝部を有し、
前記規制部材は、前記保持部材の外周面から離間するほど前記第1の端部から前記第2の端部に向かう方向に変位するように傾斜した傾斜部を有し、前記付勢部は前記傾斜部に設けられている
ことを特徴とする付記1または2に記載のローラユニット。
(付記4)
前記規制部材は、
前記ローラ部材の外周面に沿って周方向に設けられ、
前記ローラ部材に形成された第1の凹部と係合する第1の係合部と、
前記ローラ部材に形成された第2の凹部と係合する第2の係合部と、
を有し、
前記規制部材の前記付勢部は、前記規制部材の前記第1の係合部と前記第2の係合部との間に設けられている
ことを特徴とする付記1から3までの何れか1項に記載のローラユニット。
(付記5)
前記第1の支持部材と前記ローラ部材との間に設けられ、前記ローラ部材を保持する保持部材をさらに備え、
前記保持部材は、前記第1の凹部と連通する第1の孔部と、前記第2の凹部と連通する第2の孔部とを有し、
前記規制部材の前記第1の係合部は、前記第1の凹部と前記第1の孔部とに係合し、
前記規制部材の前記第2の係合部は、前記第2の凹部と前記第2の孔部とに係合する
ことを特徴とする付記4に記載のローラユニット。
(付記6)
前記第1の支持部材と前記ローラ部材との間に設けられ、前記ローラ部材を保持する保持部材をさらに備え、
前記規制部材は、前記保持部材に設けられた穴部に嵌合する嵌合部を有する
ことを特徴とする付記1から5までの何れか1項に記載のローラユニット。
(付記7)
前記筐体は、
前記第1の支持部材に当接して、前記第1の支持部材の前記軸方向の位置を規制する第1の位置規制部と、
前記第2の支持部材に当接して、前記第2の支持部材の前記軸方向の位置を規制する第2の位置規制部と
を有する
ことを特徴とする付記1から6までの何れか1項に記載のローラユニット。
(付記8)
前記規制部材は、前記ローラ部材の中心軸を中心として円弧状に延在する円弧状部と、前記円弧状部から前記軸方向に直交する平面に対して傾斜して延在する傾斜部とを有し、
前記付勢部は、前記傾斜部に設けられている
ことを特徴とする付記1から7までの何れか1項に記載のローラユニット。
(付記9)
前記規制部材は、金属で形成されたワイヤで構成されている
ことを特徴とする付記1から8までの何れか1項に記載のローラユニット。
(付記10)
付記1から9までの何れか1項に記載のローラユニットを備え、
前記ローラ部材は、前記第1の端部と前記第2の端部との間に定着領域を有する定着ローラであり、
前記定着ローラを内側から加熱する加熱部をさらに備えた
ことを特徴とする定着装置。
(付記11)
媒体を供給する媒体供給部と、
前記媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、
前記画像を前記媒体に定着する、付記10に記載の定着装置と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0139】
各実施の形態の画像形成装置は、例えば、LEDプリンタ、レーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリ、MFP(MultiFunction Peripherals)等に利用することができる。
【符号の説明】
【0140】
1 定着装置、 5 画像形成装置、 6 媒体供給部、 7 画像形成ユニット(画像形成部)、 8 媒体排出部、 10 筐体、 11 加圧ローラ、 12 定着ローラ(ローラ部材)、 13 ヒータ、 14L,14R サイドプレート、 15 突起部、 16 突起部、 21L ベアリング(第1の支持部材)、 21R ベアリング(第2の支持部材)、 22 スリーブ(保持部材)、 22a 当接面、 22b 対向面、 22c 外周面、 23 定着ギア(連動部材)、 24 スリーブ(保持部材)、 24a 当接面、 24b 対向面、 24c 外周面、 24e 穴部、 25 スリーブ(保持部材)、 25a 凸部、 25c 外周面、 25e 溝部、 25f 収容凹部、 25g 貫通孔(第1の孔部、第2の孔部)、 31 スナップ(規制部材)、 31a 円弧状部、 31b 係合部、 31c 傾斜部、 31d 付勢部、 32 スナップ、 32b 係合部、 33 スナップ(規制部材)、 33a 円弧状部、 33b 係合部、 33c 傾斜部、 33d 付勢部、 33e 嵌合部、 34 スナップ(規制部材)、 34a 円弧状部、 34b 係合部、 34c 傾斜部、 34d 付勢部、 71 感光体ドラム(像担持体)、 72 帯電ローラ(帯電部材)、 73 露光ヘッド(露光装置)、 74 現像ローラ(現像剤担持体)、 75 供給ローラ(供給部材)、 76 現像部、 77 転写ローラ(転写部材)、 78 トナーカートリッジ(現像剤収容体)、 100 ローラユニット、 120 中央部(定着領域)、 121 第1の端部、 122 第2の端部、 125 取付孔(第1の凹部、第2の凹部)、 126 取付孔、 211 外輪、 212 内輪、 213 転動体、 231 ギア部、 232 円筒部、 233 対向面(対向部)、 234 溝部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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