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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106101
(43)【公開日】2024-08-07
(54)【発明の名称】画像形成装置、記録媒体の搬送制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 11/42 20060101AFI20240731BHJP
B65H 7/14 20060101ALI20240731BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20240731BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240731BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240731BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240731BHJP
【ＦＩ】
B41J11/42
B65H7/14
G03G15/00 446
G03G15/00 480
G03G21/00 502
B41J29/38 204
B41J29/38 302
H04N1/00 567M
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023010212
(22)【出願日】2023-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】木俣 明則
(72)【発明者】
【氏名】辻本 隆浩
(72)【発明者】
【氏名】神保 典幸
(72)【発明者】
【氏名】林 健一
(72)【発明者】
【氏名】梅田 史郎
【テーマコード（参考）】
2C058
2C061
2H072
2H270
3F048
5C062
【Ｆターム（参考）】
2C058AB08
2C058AB21
2C058AC08
2C058AE02
2C058AE08
2C058AE13
2C058AF19
2C058GA07
2C058GB01
2C058GB16
2C058GB30
2C058GB47
2C061AP01
2C061AP04
2C061AP07
2C061AS02
2C061HJ02
2C061HK07
2C061HN15
2C061HV12
2C061HV50
2H072AA07
2H072AA16
2H072AA22
2H072AB09
2H072AB20
2H072CA01
2H072HA07
2H072HA08
2H072JA02
2H270KA57
2H270KA68
2H270KA69
2H270LA37
2H270LC02
2H270LC04
2H270LC12
2H270LD03
2H270LD05
2H270LD15
2H270MA24
2H270MA35
2H270MC39
2H270MC44
2H270MC56
2H270MC57
2H270MC67
2H270MD10
2H270MF01
2H270MF08
2H270MH10
2H270MH12
2H270PA06
2H270PA16
2H270PA46
2H270PB03
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC06
2H270ZC08
2H270ZD01
3F048AA01
3F048AB01
3F048AB05
3F048BA06
3F048BB03
3F048BB05
3F048CA02
3F048CA03
3F048DA06
3F048DB07
3F048DC00
3F048EB29
3F048EB37
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB25
5C062AB32
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC58
(57)【要約】
【課題】印刷中に記録媒体の種類が変化した場合であっても、生産性の低下を防止することができる画像形成装置、記録媒体の搬送制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置１は、記録媒体を搬送する搬送部７１ａ、７１ｂと、記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知部９１、９２、１００ｂと、記録媒体検知部に、前記搬送部によって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で記録媒体が搬送されるように搬送部を動作させ、１枚目より後の記録媒体に関する情報が１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、搬送速度を維持して記録媒体が搬送されるように搬送部を動作させる制御部１００と、を備えている。
【選択図】図１２
【解決手段】画像形成装置１は、記録媒体を搬送する搬送部７１ａ、７１ｂと、記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知部９１、９２、１００ｂと、記録媒体検知部に、前記搬送部によって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で記録媒体が搬送されるように搬送部を動作させ、１枚目より後の記録媒体に関する情報が１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、搬送速度を維持して記録媒体が搬送されるように搬送部を動作させる制御部１００と、を備えている。
【選択図】図１２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送する搬送部と、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知部と、
前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させ、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知部と、
前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させ、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって搬送される複数枚の記録媒体に対して、前記記録媒体に関する情報を検知させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記記録媒体検知部が、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体おいて複数回記録媒体に関する情報を検知する中で異なる記録媒体に関する情報を検知した場合、前記記録媒体検知部に、記録媒体に関する情報が異なると判断されたジョブの次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項4】
記録媒体に関する情報は、記録媒体の物性値又は記録媒体の種類である請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記物性値に異なる閾値を設定し、当該閾値を超えた場合に異なる物性値と判断する請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項6】
記録媒体の種類は前記物性値に基づいて決定される請求項４または５に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記記録媒体には、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかからなる封筒、及び／又はOHPが含まれる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項8】
１枚目に搬送される記録媒体とは、各給紙口毎で、給紙口が閉じて最初に搬送される記録媒体、給紙口において記録媒体無から有の状態になって最初に搬送される記録媒体、記録媒体に関する情報のない給紙口から最初に搬送される記録媒体、又は記録媒体検知部の機能がOFFからONになった最初に搬送される記録媒体、のうちの少なくとも何れかである請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、前記搬送部による搬送速度以外の画像形成条件を変更する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、変化後の記録媒体に関する情報、変化前後の記録媒体に関する情報、変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部に記憶させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項12】
記憶部に記録媒体に関する情報の変化があったことが記憶されている場合、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、その後の最初の記録媒体に対して前記１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる請求項１１に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記１枚目より後に搬送される記録媒体に対する検知を、前記１枚目の記録媒体の後の全ての記録媒体、任意枚数毎、又はジョブの最終の記録媒体、の少なくとも何れかで行わせる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記搬送部は、前記１枚目の記録媒体を、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度で搬送する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかの判断を、１枚目の記録媒体の物性値からの変化率、又は記録媒体の種類の違いを基に行う請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送された記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記１枚目より後の記録媒体に関する情報の検知を行うか否かを、操作部から設定可能である請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項18】
１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合は、検知された記録媒体に関する情報を通知し、又は、外部装置と共有する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかが検知される前記１枚目より後の記録媒体は、ジョブの最終の記録媒体である請求項３に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合、次のジョブにて、当該１枚目より後の記録媒体に関する情報に基づいて前記搬送部を動作させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項21】
記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
【請求項22】
記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、あるいはＭＦＰ（Multi Function Peripheral）と称される多機能デジタル複合機等の画像形成装置、記録媒体の搬送制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙等の記録媒体の種類を検出する手段としてメディア検知センサを使用した画像形成装置は公知であり、特許文献１には、メディア検知センサにより検知した記録媒体の種類と、既に画像形成された記録媒体の種類が異なり、かつ対応する画像形成条件も異なる場合は、画像形成処理を中止する制御手段を有する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１８－１０６１１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献１に記載の画像形成装置のように、印刷中に記録媒体の種類が変化した場合に画像形成処理が中断されると、生産性が低下するという課題がある。
【0005】
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、印刷中に記録媒体の種類が変化した場合であっても、生産性の低下を防止することができる画像形成装置、記録媒体の搬送制御方法及びプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は以下の手段によって達成される。
（１）記録媒体を搬送する搬送部と、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知部と、
前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させ、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
（２）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって搬送される複数枚の記録媒体に対して、前記記録媒体に関する情報を検知させる前項１に記載の画像形成装置。
（３）前記制御部は、前記記録媒体検知部が、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体おいて複数回記録媒体に関する情報を検知する中で異なる記録媒体に関する情報を検知した場合、前記記録媒体検知部に、記録媒体に関する情報が異なると判断されたジョブの次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（４）記録媒体に関する情報は、記録媒体の物性値又は記録媒体の種類である前項１に記載の画像形成装置。
（５）前記物性値に異なる閾値を設定し、当該閾値を超えた場合に異なる物性値と判断する前項４に記載の画像形成装置。
（６）記録媒体の種類は前記物性値に基づいて決定される前項４または５に記載の画像形成装置。
（７）前記記録媒体には、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかからなる封筒、及び／又はOHPが含まれる前項１に記載の画像形成装置。
（８）１枚目に搬送される記録媒体とは、各給紙口毎で、給紙口が閉じて最初に搬送される記録媒体、給紙口において記録媒体無から有の状態になって最初に搬送される記録媒体、記録媒体に関する情報のない給紙口から最初に搬送される記録媒体、又は記録媒体検知部の機能がOFFからONになった最初に搬送される記録媒体、のうちの少なくとも何れかである前項１に記載の画像形成装置。
（９）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、前記搬送部による搬送速度以外の画像形成条件を変更する前項１に記載の画像形成装置。
（１０）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する前項１に記載の画像形成装置。
（１１）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、変化後の記録媒体に関する情報、変化前後の記録媒体に関する情報、変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部に記憶させる前項１に記載の画像形成装置。
（１２）記憶部に記録媒体に関する情報の変化があったことが記憶されている場合、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、その後の最初の記録媒体に対して前記１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１１に記載の画像形成装置。
（１３）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記１枚目より後に搬送される記録媒体に対する検知を、前記１枚目の記録媒体の後の全ての記録媒体、任意枚数毎、又はジョブの最終の記録媒体、の少なくとも何れかで行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（１４）前記搬送部は、前記１枚目の記録媒体を、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度で搬送する前項１に記載の画像形成装置。
（１５）前記制御部は、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかの判断を、１枚目の記録媒体の物性値からの変化率、又は記録媒体の種類の違いを基に行う前項１に記載の画像形成装置。
（１６）前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送された記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項２に記載の画像形成装置。
（１７）前記１枚目より後の記録媒体に関する情報の検知を行うか否かを、操作部から設定可能である前項２に記載の画像形成装置。
（１８）１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合は、検知された記録媒体に関する情報を通知し、又は、外部装置と共有する前項１に記載の画像形成装置。
（１９）前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかが検知される前記１枚目より後の記録媒体は、ジョブの最終の記録媒体である前項３に記載の画像形成装置。
（２０）前記制御部は、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合、次のジョブにて、当該１枚目より後の記録媒体に関する情報に基づいて前記搬送部を動作させる前項１に記載の画像形成装置。
（２１）記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
（２２）記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
（１）記録媒体を搬送する搬送部と、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知部と、
前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させ、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
（２）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって搬送される複数枚の記録媒体に対して、前記記録媒体に関する情報を検知させる前項１に記載の画像形成装置。
（３）前記制御部は、前記記録媒体検知部が、前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送される記録媒体おいて複数回記録媒体に関する情報を検知する中で異なる記録媒体に関する情報を検知した場合、前記記録媒体検知部に、記録媒体に関する情報が異なると判断されたジョブの次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（４）記録媒体に関する情報は、記録媒体の物性値又は記録媒体の種類である前項１に記載の画像形成装置。
（５）前記物性値に異なる閾値を設定し、当該閾値を超えた場合に異なる物性値と判断する前項４に記載の画像形成装置。
（６）記録媒体の種類は前記物性値に基づいて決定される前項４または５に記載の画像形成装置。
（７）前記記録媒体には、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかからなる封筒、及び／又はOHPが含まれる前項１に記載の画像形成装置。
（８）１枚目に搬送される記録媒体とは、各給紙口毎で、給紙口が閉じて最初に搬送される記録媒体、給紙口において記録媒体無から有の状態になって最初に搬送される記録媒体、記録媒体に関する情報のない給紙口から最初に搬送される記録媒体、又は記録媒体検知部の機能がOFFからONになった最初に搬送される記録媒体、のうちの少なくとも何れかである前項１に記載の画像形成装置。
（９）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、前記搬送部による搬送速度以外の画像形成条件を変更する前項１に記載の画像形成装置。
（１０）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する前項１に記載の画像形成装置。
（１１）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、変化後の記録媒体に関する情報、変化前後の記録媒体に関する情報、変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部に記憶させる前項１に記載の画像形成装置。
（１２）記憶部に記録媒体に関する情報の変化があったことが記憶されている場合、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、その後の最初の記録媒体に対して前記１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１１に記載の画像形成装置。
（１３）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記１枚目より後に搬送される記録媒体に対する検知を、前記１枚目の記録媒体の後の全ての記録媒体、任意枚数毎、又はジョブの最終の記録媒体、の少なくとも何れかで行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（１４）前記搬送部は、前記１枚目の記録媒体を、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度で搬送する前項１に記載の画像形成装置。
（１５）前記制御部は、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかの判断を、１枚目の記録媒体の物性値からの変化率、又は記録媒体の種類の違いを基に行う前項１に記載の画像形成装置。
（１６）前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記１枚目より後に前記搬送部によって搬送された記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項２に記載の画像形成装置。
（１７）前記１枚目より後の記録媒体に関する情報の検知を行うか否かを、操作部から設定可能である前項２に記載の画像形成装置。
（１８）１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合は、検知された記録媒体に関する情報を通知し、又は、外部装置と共有する前項１に記載の画像形成装置。
（１９）前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかが検知される前記１枚目より後の記録媒体は、ジョブの最終の記録媒体である前項３に記載の画像形成装置。
（２０）前記制御部は、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合、次のジョブにて、当該１枚目より後の記録媒体に関する情報に基づいて前記搬送部を動作させる前項１に記載の画像形成装置。
（２１）記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
（２２）記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記記録媒体検知ステップにおいて、前記搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目より後に前記搬送ステップにおいて搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、前記１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御し、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、前記搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送ステップを制御する制御ステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る画像形成装置及び記録媒体の搬送制御方法によれば、１枚目に搬送される記録媒体に関する情報が検知され、１枚目より後に搬送される記録媒体に関する情報が検知される。１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で記録媒体が搬送されるように搬送部は動作するが、１枚目より後の記録媒体に関する情報が１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、搬送速度を維持して記録媒体が搬送される。このため、搬送速度の低下による生産性の低下を防止することができる。
【0008】
この発明に係るプログラムによれば、記録媒体を搬送する搬送ステップと、記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、記録媒体検知ステップにおいて、搬送ステップによって１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、１枚目より後に搬送ステップによって搬送される記録媒体に関する情報を検知させ、１枚目の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させ、前記１枚目より後の記録媒体に関する情報が前記１枚目の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合においても、搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように搬送ステップを制御する制御ステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】画像形成装置において、画像が印刷されるシートの搬送経路の一部を模式的に示した図である。
【図2】光学センサの説明図である。
【図3】超音波センサの説明図である。
【図4】画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置の制御部の機能構成を説明するためのブロック図である。
【図6】用紙種類と搬送速度との関係を示す表である。
【図7】用紙種類と坪量との関係を示す表である。
【図8】１枚目に搬送される記録媒体に関する情報を検知する第１の検知モードと、１枚目より後の記録媒体に関する情報を検知する第２の検知モードについてのシーケンス例を示す図である。
【図9】第１の検知モードと第２の検知モードについての他のシーケンス例を示す図である。
【図10】記録媒体検知部毎に検知可能な記録媒体に関する情報をまとめた表である。
【図11】用紙種類の切り替わり前後の搬送速度と画像形成条件との関係を示す表である。
【図12】画像形成装置が行うプリント処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図１は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置１において、画像が印刷される記録媒体（以下、記録媒体をシートまたは用紙ともいう）の搬送経路の一部を模式的に示した図である。
【0012】
画像形成装置１としては、限定はされないが、複写機、プリンタ、あるいは多機能デジタル複合機であるＭＦＰ等が用いられる。
【0013】
図１において、画像形成装置１の下部には給紙部６０が備えられ、この給紙部６０には、上段の１段目給紙カセットである第１給紙トレイ６０ａと下段の２段目給紙カセットである第２給紙トレイ６０ｂが配置されるとともに、第１給紙トレイ６０ａの給紙口８ａ及び第２給紙トレイ６０ｂの給紙口８ｂと連通して、上下方向にシート搬送路８が形成されている。そして、第１給紙トレイ６０ａの給紙口８ａまたは第２給紙トレイ６０ｂの給紙口８ｂからシート搬送路８に給紙されたシートは、搬送ローラー（シート搬送部に相当）７１ａ、７１ｂ等によって、シート搬送路８の上部位置に設置された一対のスキュー補正ローラー７２まで、矢印Ａで示すようにシート搬送路８を上方に搬送されるように構成されている。
【0014】
また、シート搬送路８を挟んで第１給紙トレイ６０ａの反対側には手差しトレイ（図示せず）が設けられ、手差しトレイにセットされたシートが手差し給紙口８ｃを介してシート搬送路８に供給される構成となっている。
【0015】
上記の第１給紙トレイ６０ａの給紙口８ａ、第２給紙トレイ６０ｂ及び手差しトレイは、いずれもシートを保持する保持部に相当し、ユーザーは第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂ及び手差しトレイを画像形成装置１に対して開閉可能となっている。第１給紙トレイ６０ａ及び第２給紙トレイ６０ｂを開くとは、用紙交換や継ぎ足し等のために第１給紙トレイ（給紙カセット）６０ａ及び第２給紙トレイ（給紙カセット）６０ｂを装置本体から抜くことを意味し、手差しトレイを開くとは、手差しトレイからシートを取り去って不使用状態とすることを意味する。
【0016】
一方、第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂを閉じるとは、第１給紙トレイ６０ａ及び第２給紙トレイ６０ｂを装置本体へ装着することを意味し、手差しトレイを閉じるとは、手差しトレイにシートをセットして使用状態とすることを意味する。
【0017】
また、第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂ及び手差しトレイを開くことを、給紙口８ａ、８ｂ、８ｃを開くともいい、第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂ及び手差しトレイを閉じることを、給紙口８ａ、８ｂ、８ｃを閉じるともいう。第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂの開閉は、図示しないセンサで検知可能となっており、手差しトレイの開閉は手差しトレイにおけるシートの有無で検知可能になっている。
【0018】
スキュー補正ローラー７２は、シート搬送路８を搬送されるシートのスキュー（傾き）を補正するためのローラーである。
【0019】
上段の第１給紙トレイ６０ａの給紙口８ａとスキュー補正ローラー７２の間において、シート搬送路８には、２つのメディア検知センサ９１、９２が搬送方向の上流側と下流側に配置されている。これらのメディア検知センサ９１、９２は、シートに関する情報（以下、シートに関する情報をシート情報とも記す）の一例であるシートの物性値を検知するものである。上流側のメディア検知センサ９１は、シートに照射した光を検知する光学センサであり、下流側のメディア検知センサ９２は、シートに向けて出力された超音波を検知する超音波センサである。なお、光学センサ９１が上流側に、超音波センサ９２が下流側に配置されていても良い。
【0020】
図２は、光学センサ９１の説明図である。光学センサ９１は、ＬＥＤ等の透過用光源９１ａ及び反射用光源９１ｂと、フォトダイオード等からなる受光素子９１ｃで構成され、透過用光源９１ａから発光された光がシート搬送路８を搬送されるシートＭを透過する透過光９３の光量と、反射用光源９１ｂから発光された光がシートＭで反射される反射光９４の光量を、物性値として受光素子９１ｃで検知する。そして、検知した透過光量と反射光量のレベルを基に、後述する制御部１００がシートＭの種類（坪量、OHP、再生紙、コート紙等）を判別することで、シート情報の他の例であるシートの種類（シート種）を検知する。なお、光学センサ９１は、例えば赤、緑、青の各色に対応する複数のセンサ群で構成されていても良い。
【0021】
図３は超音波センサ９２の説明図である。超音波センサ９２は、シートＭの通過方向に対しシート搬送路８を挟んで斜めに対向配置（図１参照）された一対の超音波発信部９２ａと超音波受信部９２ｂを備えている。この超音波センサ９２は、通過中のシートＭに対して超音波発信部９２ａから超音波を発信し、シートＭを透過した超音波を超音波受信部９２ｂで受信する。そして、後述する制御部１００が、シートＭによる超音波の減衰量を基に１枚用紙か２枚重ね紙（封筒）かを判別することでシート情報としてシート種を検知する。
【0022】
図４は、画像形成装置１の電気的な構成を示すブロック図である。図４に示すように、画像形成装置１は、制御部１００、記憶装置１１０、画像読取装置１２０、操作パネル部５０、画像形成部１０、給紙部６０、上述した光学センサ９１、超音波センサ９２を備え、さらにプリンタコントローラー１５０及びネットワークインターフェイス（ネットワークI/F）１６０等を備え、互いにシステムバス１７５を介して接続されている。
【0023】
制御部１００は、CPU（Central Processing Unit）１０１、ROM（Read Only Memory）１０２、S-RAM（Static Random Access Memory）１０３、NV-RAM（Non Volatile RAM）１０４及び時計ＩＣ１０５等を備えている。
【0024】
CPU１０１は、ROM１０２等に保存されている動作プログラムを実行することにより、画像形成装置１の全体を統括的に制御する。例えばコピー機能、プリンタ機能、スキャン機能等を実行可能に制御するほか、特にこの実施形態では、光学センサ９１による光量検知や超音波センサ９２による超音波の検知に基づくシートの物性値の検知を実行させ、検知結果を基にシート種を判別し、印刷時には判別結果に基づいて、シート種に対応する画像形成条件を自動的に設定して印刷を実行する。また、光学センサ９１や超音波センサ９２により検知されたシートの物性値やシート種の判別結果等を記憶装置１１０に保存蓄積したり、操作パネル部５０や外部装置に出力する等の制御処理を実行する。
【0025】
ROM１０２は、CPU１０１が実行するプログラムやその他のデータを格納する。
【0026】
S-RAM１０３は、CPU１０１がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に保存する。
【0027】
NV-RAM１０４は、バッテリでバックアップされた不揮発メモリであり、画像形成に係わる各種の設定や、表示部５４の画素数や、表示部５４に表示される各種画面のデータ等を記憶するものである。
【0028】
時計IC１０５は、時刻を計時すると共に、内部タイマーとして機能し処理時間の計測等を行う。
【0029】
記憶装置１１０は、ハードディスク等からなり、プログラムや各種データ等を保存する。特にこの実施形態では、光学センサ９１や超音波センサ９２によるシート物性値の検知結果やシート種の判別結果、さらには検知履歴等を蓄積する。
【0030】
画像読取装置１２０は、スキャナ等を備え、プラテンガラス上にセットされた原稿を走査することによって読み取り、読み取った原稿を画像データに変換する。
【0031】
操作パネル部５０は、ユーザーが画像形成装置１へジョブ等の指示や各種設定を行う際に用いられるものであり、リセットキー５１、スタートキー５２、ストップキー５３、表示部５４及びタッチパネル５５等を備えている。
【0032】
リセットキー５１は、設定をリセットする際に使用されるものであり、スタートキー５２はスキャン等の開始操作に使用されるものであり、ストップキー５３は動作を中断する場合等に押下されるものである。
【0033】
表示部５４は、例えば液晶表示装置からなりメッセージや各種の操作画面等を出力表示するものであり、タッチパネル５５は表示部５４の画面上に形成され、ユーザーのタッチ操作を検出する。
【0034】
画像形成部１０は、画像読取装置１２０で読み取られた原稿の画像データや、外部の端末装置３等から送信されたプリントデータから生成された複写画像を用紙上に印字するものであり、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写ベルト、転写ローラー等の画像形成用のハードウェア部品からなる印刷エンジン１８と、画像が形成されたシートを加熱加圧して画像を定着させる定着部１９等を備えている。
【0035】
ネットワークI/F１６０は、ネットワーク４を介して外部装置、例えば外部のサーバー、クラウドシステム、ユーザーの情報端末装置のプリンタドライバ、他の画像形成装置等との間でデータの送受信を行う通信手段として機能する。
【0036】
図５は、制御部１００の機能構成を説明するためのブロック図である。制御部１００は機能的に、メディア検知制御部１００ａと、シート種検知制御部１００ｂと、画像形成制御部１００ｃと、記憶部１００ｄと、外部通信制御部１００ｅと、搬送制御部１００ｆを備えている。
【0037】
メディア検知制御部１００ａは、後述する第１検知モードと第２の検知モードで、メディア検知センサである光学センサ９１及び超音波センサ９２を動作させてシートの物性等を検知させ、シート種検知制御部１００ｂは光学センサ９１及び超音波センサ９２による検知結果を基にシート情報であるシート種を検知する。
【0038】
画像形成制御部１００ｃは、シート種検知制御部１００ｂで検知されたシート種を基に、各シート種に対応する画像形成条件で画像形成部１０を制御し、シートに画像を印字する。
【0039】
記憶部１００ｄは、光学センサ９１及び超音波センサ９２のシートの物性値の検知結果や、シート種検知制御部１００ｂでのシート種の検知結果や、検知履歴等を一次的に保存する。記憶部１００ｄに保存された情報は、図４の記憶装置１１０に転送され、蓄積更新される。
【0040】
外部通信制御部１００ｅは、図２のネットワークI/F１６０に相当するものであり、端末装置、外部サーバーあるいは他の画像形成装置等で構成される外部装置３との間でデータ送受を行う。
【0041】
搬送制御部１００ｆはシートの給紙搬送を制御する。
【0042】
次に、画像形成装置１の動作を制御部１００による制御を中心に説明する。
【0043】
この実施形態では、制御部１００は、第１の検知モードと第２の検知モードで、シート搬送路８を搬送されるシートに対して、光学センサ９１及び超音波センサ９２による物性値の検知やシート種の検知を行わせる。
【0044】
第１の検知モードは、１枚目に搬送されるシートに対して実施する。１枚目に搬送されるシートとは、第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂを開いて（第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂを抜いて）、シートの交換、補充、継ぎ足し等を行い、第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂを閉じた（第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂを挿した）後の最初に搬送されるシートでも良いし、あるいは手差しトレイの場合は、シート有無検知が無から有になった後、即ち手差しトレイが閉じられた後の最初に搬送されるシートでも良い。あるいは画像形成装置１の電源OFF/ON、スリープ復帰などによりシート種の情報がリセットされて、シート種情報のない給紙口から最初に搬送されるシートでも良いし、メディア検知機能がOFFからONになって、給紙口から最初に搬送されるシートでも良い。あるいは、プリントジョブの１枚目に搬送されるシートでも良い。
【0045】
給紙性能は、シートの坪量と給紙速度に影響し、一般的に、坪量が高くなると給紙性能が低下するため、搬送速度を遅くして給紙性能を安定させている。図６にシート種と搬送速度との関係を示す。図６に示される給紙速度は、スキュー補正ローラー７２へと搬送されるシートの搬送速度であり、プロセス速度は画像形成時のシートの搬送速度である。また図７にシート種と坪量との関係を示す。
【0046】
第１の検知モードで検知される１枚目のシートに関する情報は不確定のため、第１の検知モードでは、スキュー補正ローラー７２までは低速の搬送速度（給紙速度）での搬送を実施する。具体的には、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度（例えば厚紙３の給紙速度１５０mm/ｓ）で搬送する。また、詳細な検知を行うためシート面内のセンサ読み取り回数も増やして精度アップを図るのが良い。スキュー補正ローラ７２よりも下流は、当該シートについて検知されたシート情報に対応する搬送速度（プロセス速度）で搬送すれば良い。例えばシート種が普通紙であることが検知された場合は、普通紙の搬送速度で搬送すればよい。
【0047】
また、１枚目のシートの画像形成については、検知されたシート情報に合わせたプロセス条件（画像形成条件）にて、定着温度や、転写電圧が決定され、画像形成が行われる。
【0048】
１枚目より後のシートは、１枚目のシートで検知されたシート情報に対応した適正な搬送速度を選択してプリントが実行される。
【0049】
一方、第２の検知モードは、第１の検知モードでの１枚目のシート情報の確定後、第１給紙トレイ６０ａ、第２給紙トレイ６０ｂまたは手差しトレイが開かれるまでの間に、１枚目のシートを除くシートに対してシート情報の検知を行うモードである。第２の検知モードでの検知は、１枚目のシートを除く全てのシートに対して行われても良いし、例えば、１枚おき、５枚おきというように複数シート毎に行われても良いし、あるいは１枚目のシートを除くジョブの最初と最後に行われても良い。
【0050】
第２の検知モード時には、第１の検知モードでの検知により確定したシート情報に応じた搬送速度になっている。このため、シート種によっては、第１の検知モード時よりも搬送速度が速くなるので、シートが各メディア検知センサ９１、９２に到達してからスキュー補正ローラー７２に到達するまでの時間が短くなり、従って第１の検知モードよりも検知時間も短くなる。
【0051】
図８及び図９に第１の検知モードと第２の検知モードについてのそれぞれ異なるシーケンス例を示す。図８及び図９では、「カセット動作」の信号に示すように例えば第１給紙トレイ６０ａの抜き挿し（開閉）がなされた後に、「印刷ジョブ」の信号に示すように各４シートからなる４つの印刷ジョブ（１）～（４）が実行されるものとする。
【0052】
図８及び図９のいずれにおいても、第１の検知モードでは、第１給紙トレイ６０ａの抜き挿し（開閉）がなされた後の１枚目に第１給紙トレイ６０ａから給紙搬送されるシート、換言すれば印刷ジョブ（１）の１枚目のシートについて検知を行っている。
【0053】
一方、第２の検知モードについては、図８では１枚目のシートを除く全てのシートについて検知を実行しており、図９では各ジョブの最後のシートについて検知を実行している。また、図８では印刷ジョブ（３）の３枚目のシート（給紙カセット開閉後から積算して１１枚目のシート）の検知によりシート情報の切り替わり（シート情報の変化）を検知したこと、図９では印刷ジョブ（３）の最後のシートの検知によりシート情報の切り替わりを検知したことが示されている。このような検知により、同一の給紙カセットにおいて異なる種類のシートが継ぎ足されたことを検知することができる。
【0054】
【0055】
画像形成装置１は第２の検知モードとして図８、図９のどちらも実施可能に構成しておき、画像形成装置１の性能、搬送するシート種に応じて、どちらかを選択するようにしてもよい。例えば、画像形成装置１の処理性能が低く、シートの搬送速度が速い場合、毎シートの検知では印刷中の各種制御が間に合わない可能性がある。このため、図９のようにジョブの最後のシートのみ物性値やシート種を検知するようにして、制御負荷を軽減しても良い。また、ジョブの最後のシートだけではなく、２枚、３枚毎など所定枚数毎に検知してもよい。
【0056】
また、この実施形態では、上述した第２の検知モードを行うか否かを、ユーザーが操作パネル部５０の操作により設定できるようになっている。ユーザーによっては、冊子印刷時に同じ給紙カセット内に表紙と中身のシートを入れて印刷する場合もあり、このような使い方をする画像形成装置、又は、給紙カセットは、不用意にシート種の切り替りが働かないような仕組みを設ける必要があるからである。第２の検知モードを行わない設定がなされた場合は、第１の検知モードのみが実施される。
【0057】
この実施形態では、メディア検知センサ９１、９２によって検知されるシート情報はシートの物性値またはシート種であり、物性値には、シートの透過率情報、反射率情報、剛度情報、厚み情報、坪量情報、サイズ情報、目方向情報、色情報、水分情報、平滑度情報、抵抗情報、摩擦情報及びシートの構成情報の少なくとも１つが含まれていても良い。シートの構成情報には、パルプ材、コート剤、蛍光剤、填料のうちの少なくとも１つが含まれる。
【0058】
図１０に示す表は、シート情報を、取得する検知手段毎にまとめたものである。例えば、光学センサ９１からは、光学特性から判定したシート種、透過率、反射率、坪量、コート剤、蛍光剤、填料、色情報、パルプ材の各情報を、超音波センサ９２からはシート種の情報をそれぞれ得ることができる。また、シート搬送ローラーの変位量を変位センサで測定することで剛度、シート厚みの情報を、給紙カセット９０ａ、９０ｂの用紙規制板位置センサからは用紙サイズの情報を、CMOSを利用したセンサからは、紙の目方向、色、平滑度、パルプ材の各情報を、静電センサからは水分、坪量の情報を、転写電流の検知により抵抗を、それぞれ得ることができる。
【0059】
シート種については、検知対象の物性値例えば透過率に閾値を設けることで、異なる物性値と判断でき、薄紙から厚紙までのシート種を検知することができる。また、シートとしては、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかから構成されるもの、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかから構成される封筒、及び／又はOHP等が含まれる。
【0060】
シート情報が切り替わったかどうかは、例えばシートの物性値が１０％以上変化したかどうかや、シート種そのものが切り替わったかどうかで判断すれば良い。この変化率１０％は、同一給紙口からの同一シート種のシートでは実現しない値であるが、物性値によって変化率の閾値を変えても良い。
【0061】
画像形成装置１の制御部１００は、第１の検知モード及び第２の検知モードの実行をそれぞれ制御し、検知した結果を基に以下のような制御を行う。
【0062】
即ち、シートの搬送速度については、前述したように、第１の検知モードで検知されたシート情報に対応した搬送速度を適用して、第１のシートより後のシートを搬送する。また、第２の検知モードで検知されたシート情報が、第１の検知モードで検知されたシート情報と異なっていた場合、つまりシート情報の切り替わりが検知された場合であっても、同一ジョブの印刷であれば、搬送速度を変化させることなく、第１の検知モードで検知されたシート情報に対応する搬送速度がそのまま維持される。搬送速度の維持により、搬送速度の低下や搬送停止を発生させることなく、生産性を維持することができる。なお、第２の検知モードで検知されたシート情報が、第１の検知モードで検知されたシート情報と異なっているかどうかの判断は、第２の検知モードで検知されたシート情報と、第１の検知モードで検知されたシート情報を直接に比較して行われても良い。あるいは、第２の検知モードが既に実施されている場合は、既に実施されている第２の検知モードの結果との比較により、間接的に判断されても良い。
【0063】
ただし、プロセス条件は、切り替わり後のシート情報に対応した画像形成条件を採用する。例えばシート種が普通紙から厚紙２に切り替わった場合、搬送速度は普通紙の搬送速度を維持しつつ、プロセス条件として厚紙２のプロセス条件を採用する。
【0064】
図１１に、シート種の切り替わり前後の搬送速度（プロセス速度）とプロセス条件（ここでは定着温度と転写電圧）との関係を示す。前述の例でいえば、普通紙から厚紙２に切り替わると、プロセス速度は３００mm/sのまま維持されるが、定着温度は１８０℃から２３０℃に、転写電圧は１４００Ｖから１９００Ｖに設定が変更される。
【0065】
このように、シート情報の切り替わりが検知されても、シートの搬送速度を維持し、プロセス条件を切り替わり後のシートに最適な条件に変更することにより、搬送速度が最適でなくても、生産性の低下防止と画像品質の低下防止を図ることができる。
【0066】
シート情報の切り替わりが検知された次のジョブの最初に搬送されるシートに対しては、第１の検知モードによる１枚目のシートの検知として実施される。この場合のシート搬送速度は、シート情報が未確定の場合の低速度の搬送速度でも良いが、スキュー補正ローラー７２までは、前ジョブでの切り替え検知前のシートの搬送速度で搬送し、その間に検知されたシート情報に対応した搬送速度で、スキュー補正ローラー７２よりも下流を搬送しても良い。
【0067】
また、例えば普通紙から再生紙に切り替わったと判断された場合のように、１枚目より後のシート情報が１枚目のシート情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、次のジョブの最初に搬送されるシートに対して第２の検知モードを実施しても良い。
【0068】
また、図８のシーケンス例において、印刷ジョブ（３）の３枚目でシート情報の切り替わりを検知した後、４枚目のシートについて切り換え前の元のシート情報を検知した場合、３枚目のシートに異種シートが混在していた可能性がある。この場合には、ジョブの最終シートでシート情報の切り替わりの有無を判断し、切り替わりなしと判断する。そして、次の印刷ジョブ（４）については１枚目から第２の検知モードで検知動作を行う。
【0069】
また、ジョブが後処理装置での後処理としてステープル処理を行うジョブであり、このステープルジョブの途中で、シート情報の切り替わりが検知された場合、搬送速度は維持しつつ、切り替わり後のシート情報に対応した条件を後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する。例えば、シート種が普通紙から厚紙２に切り替わった場合、搬送速度は変えることなく、ステープル綴じ枚数を５０枚から３０枚に変更したり、シートの整合動作を厚紙２の条件で行う。
【0070】
さらに画像形成装置１の制御部１００は、第２の検知モードでの検知の結果、シート情報に変化があった場合の変化後のシート情報、変化前後のシート情報、あるいは変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部１００ｄに記憶する。望ましくは、これらの情報を、給紙口８ａ、８ｂ、８ｃあるいは第１、第２給紙トレイ６０ａ、６０ｂ、手差しトレイの情報と関連付けて記憶するのが良い。そして、シート情報の変化（切り替え）有の情報が関連付けられている給紙口８ａ、８ｂ、８ｃからシートが搬送される場合は、最初のシートに対して第１の検知モードが適用されるのが望ましい。
【0071】
さらには、シート情報に変化があった場合の変化後のシート情報、変化前後のシート情報、あるいは変化の有無、の少なくともいずれかを操作パネル部５０の表示部５４に表示してユーザーに通知したり、クラウドサーバーやユーザーの端末装置等の外部装置３に送信し、あるいは外部装置からの不定期のまたは定期的なアクセスを受け付けて、これらの情報を外部装置と共有しても良い。
【0072】
図１２は画像形成装置１が行うプリント処理を説明するためのフローチャートである。このプリント処理は、画像形成装置１の制御部１００のＣＰＵ１０１がＲＯＭ１０２等の記憶部に格納された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0073】
ステップＳ０１で１枚目の給紙を開始し、ステップＳ０２で、第１の検知モードの実施タイミングかどうかを判断する。第１の検知モードの実施タイミングであれば（ステップＳ０２でＹＥＳ）、ステップＳ０３に進み第１の検知モードでの搬送速度でシートを搬送する。
【0074】
次にステップＳ０４で、第１の検知モードでメディア検知を実施してシート情報を検知し、ステップＳ０５では検知したシート情報を基にシート種を判断する。
【0075】
ステップＳ０６では、シート種に応じた搬送速度でシートを搬送する。つまり、ステップＳ０３での搬送速度がシート種に対応していなければ、対応する搬送速度に切り替えて搬送する。ステップＳ０３での搬送速度がシート種に対応していれば、そのままの搬送速度で搬送する。次いでステップＳ１３に進む。
【0076】
ステップＳ０２で第１の検知モードの実施タイミングでなければ（ステップＳ０２でＮＯ）、ステップＳ０７で、第１の検知モードで検知したシート種（ステップＳ０５で判断されたシート種）に応じた搬送速度でシートを搬送する。
【0077】
次いで、ステップＳ０７で、第２の検知モードの実施タイミングかどうかを判断する。第２の検知モードの実施タイミングであれば（ステップＳ０８でＹＥＳ）、ステップＳ０９で、第２の検知モードでメディア検知を実施してシート情報を検知し、ステップＳ１０では検知したシート情報を基にシート種を判断する。そして、ステップＳ１１で、シート種が第１の検知モードで検知したシート種と異なっているかどうかを判断する。なお、前回の第２の検知モードで検知したシート種と異なっているかどうかを判断することで、間接的に、第１の検知モードで検知したシート種と異なっているかどうかを判断しても良い。
【0078】
異なっていれば（ステップＳ１１でＹＥＳ）、ステップＳ１２で、搬送速度を維持してステップＳ１３に進む。異なっていなければ（ステップＳ１０でＮＯ）、そのままステップＳ１３に進む。
【0079】
ステップＳ０８で第２の検知モードの実施タイミングでない場合も（ステップＳ０８でＮＯ）、ステップＳ１３に進む。
【0080】
ステップＳ１３では、第１検知モード又は第２検知モードで検知されたシート種に応じたプロセス条件で画像形成した後、ステップＳ１３で、プリントジョブが終了したかどうかを判断する。終了していなければ（ステップＳ１４でＮＯ）、ステップＳ０２に戻って次のシートを給紙したのち、ステップＳ０２～ステップＳ１４の動作を繰り返す。プリントジョブが終了していれば（ステップＳ１４でＹＥＳ）、本処理を終了する。
【0081】
なお、ステップＳ０５、Ｓ１０で、シート種を判断したが、物性値を基にシートの変化の有無を判断しても良い。
【符号の説明】
【0082】
１ 画像形成装置
３ 外部装置
４ ネットワーク
１０ 画像形成部
５０ 操作パネル部
５４ 表示部
６０ 給紙部
６０ａ 第１給紙トレイ（１段目給紙カセット）
６０ｂ 第２給紙トレイ（１段目給紙カセット）
７１ａ、７１ｂ 搬送ローラー（シート搬送部）
７２ スキュー補正ローラー
９１ 光学センサ（記録媒体検知部）
９１ａ、９１ｂ 光源
９１ｃ 受光検知素子
９２ 超音波センサ（記録媒体検知部）
９１ａ 超音波送信部
９１ｂ 超音波受信部
１００ 制御部
１００ａ メディア検知制御部
１００ｂ シート種検知制御部（記録媒体検知部）
１００ｃ 画像形成制御部
１００ｄ 記憶部
１００ｅ 外部通信制御部
１００ｆ エッジ処理部
１１０ 記憶装置
３ 外部装置
４ ネットワーク
１０ 画像形成部
５０ 操作パネル部
５４ 表示部
６０ 給紙部
６０ａ 第１給紙トレイ（１段目給紙カセット）
６０ｂ 第２給紙トレイ（１段目給紙カセット）
７１ａ、７１ｂ 搬送ローラー（シート搬送部）
７２ スキュー補正ローラー
９１ 光学センサ（記録媒体検知部）
９１ａ、９１ｂ 光源
９１ｃ 受光検知素子
９２ 超音波センサ（記録媒体検知部）
９１ａ 超音波送信部
９１ｂ 超音波受信部
１００ 制御部
１００ａ メディア検知制御部
１００ｂ シート種検知制御部（記録媒体検知部）
１００ｃ 画像形成制御部
１００ｄ 記憶部
１００ｅ 外部通信制御部
１００ｆ エッジ処理部
１１０ 記憶装置
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【手続補正書】
【提出日】2024-07-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送する搬送部と、
記録媒体に関する情報を取得する記録媒体検知部と、
前記搬送部により搬送される第１の記録媒体に対し取得された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について取得された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
記録媒体に関する情報を取得する記録媒体検知部と、
前記搬送部により搬送される第１の記録媒体に対し取得された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について取得された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって搬送される複数枚の記録媒体に対して、前記記録媒体に関する情報を検知させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第１の記録媒体に関する情報を検知する際はあらかじめ決められた第１の搬送速度で前記第１の記録媒体を搬送させ、前記第１の記録媒体に関する情報を検知した後は、前記第１の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記第１の記録媒体以降の記録媒体を搬送させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第１情報と前記第２情報が異なる情報であった場合においても、ジョブ中の搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記記録媒体検知部が、前記第２の記録媒体において異なる記録媒体に関する情報を検知した場合、前記記録媒体検知部に、記録媒体に関する情報が異なると判断されたジョブの次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記第１の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第１の記録媒体とは、各給紙口毎で、給紙口が閉じて最初に搬送される記録媒体、給紙口において記録媒体無から有の状態になって最初に搬送される記録媒体、記録媒体に関する情報のない給紙口から最初に搬送される記録媒体、記録媒体検知部の機能がOFFからONになった最初に搬送される記録媒体、またはジョブの１枚目に搬送される記録媒体のうちの少なくとも何れかである請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項7】
記録媒体に関する情報は、記録媒体の物性値又は記録媒体の種類に対応する情報である請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記物性値に異なる閾値を設定し、当該閾値を超えた場合に異なる物性値と判断する請求項７に記載の画像形成装置。
【請求項9】
記録媒体の種類は前記物性値に基づいて決定される請求項７または８に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記記録媒体には、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかからなる封筒、及び／又はOHPが含まれる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、前記搬送部による搬送速度以外の画像形成条件を変更する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、変化後の記録媒体に関する情報、変化前後の記録媒体に関する情報、変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部に記憶させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項14】
記憶部に記録媒体に関する情報の変化があったことが記憶されている場合、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、その後の最初の記録媒体に対して前記第１の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる請求項１３に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記第２の記録媒体に対する検知を、前記第１の記録媒体の後の全ての記録媒体、任意枚数毎、又はジョブの最終の記録媒体、の少なくとも何れかで行わせる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記搬送部は、前記第１の記録媒体を、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度で搬送する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかの判断を、前記第１の記録媒体の物性値からの変化率、又は記録媒体の種類の違いを基に行う請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記第２の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記第２の記録媒体に関する情報の検知を行うか否かを、操作部から設定可能である請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合は、検知された記録媒体に関する情報を通知し、又は、外部装置と共有する請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記第１の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかが検知される前記第２の記録媒体は、ジョブの最終の記録媒体である請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記制御部は、前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合、次のジョブにて、当該第２の記録媒体に関する情報に基づいて前記搬送部を動作させる請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項23】
記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記搬送ステップにより搬送される第１の記録媒体に対し前記記録媒体検知ステップで検知された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について検知された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記搬送ステップにより搬送される第１の記録媒体に対し前記記録媒体検知ステップで検知された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について検知された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的は以下の手段によって達成される。
（１）記録媒体を搬送する搬送部と、
記録媒体に関する情報を取得する記録媒体検知部と、
前記搬送部により搬送される第１の記録媒体に対し取得された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について取得された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
（２）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって搬送される複数枚の記録媒体に対して、前記記録媒体に関する情報を検知させる前項１に記載の画像形成装置。
（３）前記制御部は、前記第１の記録媒体に関する情報を検知する際はあらかじめ決められた第１の搬送速度で前記第１の記録媒体を搬送させ、前記第１の記録媒体に関する情報を検知した後は、前記第１の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記第１の記録媒体以降の記録媒体を搬送させる前項１に記載の画像形成装置。
（４）前記制御部は、前記第１情報と前記第２情報が異なる情報であった場合においても、ジョブ中の搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる前項１に記載の画像形成装置。
（５）前記制御部は、前記記録媒体検知部が、前記第２の記録媒体において異なる記録媒体に関する情報を検知した場合、前記記録媒体検知部に、記録媒体に関する情報が異なると判断されたジョブの次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記第１の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（６）前記第１の記録媒体とは、各給紙口毎で、給紙口が閉じて最初に搬送される記録媒体、給紙口において記録媒体無から有の状態になって最初に搬送される記録媒体、記録媒体に関する情報のない給紙口から最初に搬送される記録媒体、記録媒体検知部の機能がOFFからONになった最初に搬送される記録媒体、またはジョブの１枚目に搬送される記録媒体のうちの少なくとも何れかである前項１に記載の画像形成装置。
（７）記録媒体に関する情報は、記録媒体の物性値又は記録媒体の種類に対応する情報である前項１に記載の画像形成装置。
（８）前記物性値に異なる閾値を設定し、当該閾値を超えた場合に異なる物性値と判断する前項７に記載の画像形成装置。
（９）記録媒体の種類は前記物性値に基づいて決定される前項７または８に記載の画像形成装置。
（１０）前記記録媒体には、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかからなる封筒、及び／又はOHPが含まれる前項１に記載の画像形成装置。
（１１）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、前記搬送部による搬送速度以外の画像形成条件を変更する前項１に記載の画像形成装置。
（１２）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する前項１に記載の画像形成装置。
（１３）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、変化後の記録媒体に関する情報、変化前後の記録媒体に関する情報、変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部に記憶させる前項１に記載の画像形成装置。
（１４）記憶部に記録媒体に関する情報の変化があったことが記憶されている場合、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、その後の最初の記録媒体に対して前記第１の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１３に記載の画像形成装置。
（１５）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記第２の記録媒体に対する検知を、前記第１の記録媒体の後の全ての記録媒体、任意枚数毎、又はジョブの最終の記録媒体、の少なくとも何れかで行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（１６）前記搬送部は、前記第１の記録媒体を、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度で搬送する前項１に記載の画像形成装置。
（１７）前記制御部は、前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかの判断を、前記第１の記録媒体の物性値からの変化率、又は記録媒体の種類の違いを基に行う前項１に記載の画像形成装置。
（１８）前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記第２の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項２に記載の画像形成装置。
（１９）前記第２の記録媒体に関する情報の検知を行うか否かを、操作部から設定可能である前項２に記載の画像形成装置。
（２０）前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合は、検知された記録媒体に関する情報を通知し、又は、外部装置と共有する前項１に記載の画像形成装置。
（２１）前記第１の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかが検知される前記第２の記録媒体は、ジョブの最終の記録媒体である前項１に記載の画像形成装置。
（２２）前記制御部は、前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合、次のジョブにて、当該第２の記録媒体に関する情報に基づいて前記搬送部を動作させる前項１に記載の画像形成装置。
（２３）記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記搬送ステップにより搬送される第１の記録媒体に対し前記記録媒体検知ステップで検知された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について検知された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
（１）記録媒体を搬送する搬送部と、
記録媒体に関する情報を取得する記録媒体検知部と、
前記搬送部により搬送される第１の記録媒体に対し取得された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について取得された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
（２）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記搬送部によって搬送される複数枚の記録媒体に対して、前記記録媒体に関する情報を検知させる前項１に記載の画像形成装置。
（３）前記制御部は、前記第１の記録媒体に関する情報を検知する際はあらかじめ決められた第１の搬送速度で前記第１の記録媒体を搬送させ、前記第１の記録媒体に関する情報を検知した後は、前記第１の記録媒体に関する情報に基づいた搬送速度で前記第１の記録媒体以降の記録媒体を搬送させる前項１に記載の画像形成装置。
（４）前記制御部は、前記第１情報と前記第２情報が異なる情報であった場合においても、ジョブ中の搬送速度を維持して前記記録媒体が搬送されるように前記搬送部を動作させる前項１に記載の画像形成装置。
（５）前記制御部は、前記記録媒体検知部が、前記第２の記録媒体において異なる記録媒体に関する情報を検知した場合、前記記録媒体検知部に、記録媒体に関する情報が異なると判断されたジョブの次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記第１の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（６）前記第１の記録媒体とは、各給紙口毎で、給紙口が閉じて最初に搬送される記録媒体、給紙口において記録媒体無から有の状態になって最初に搬送される記録媒体、記録媒体に関する情報のない給紙口から最初に搬送される記録媒体、記録媒体検知部の機能がOFFからONになった最初に搬送される記録媒体、またはジョブの１枚目に搬送される記録媒体のうちの少なくとも何れかである前項１に記載の画像形成装置。
（７）記録媒体に関する情報は、記録媒体の物性値又は記録媒体の種類に対応する情報である前項１に記載の画像形成装置。
（８）前記物性値に異なる閾値を設定し、当該閾値を超えた場合に異なる物性値と判断する前項７に記載の画像形成装置。
（９）記録媒体の種類は前記物性値に基づいて決定される前項７または８に記載の画像形成装置。
（１０）前記記録媒体には、パルプ素材、樹脂素材、テキスタイル素材のうちの少なくとも何れかからなる封筒、及び／又はOHPが含まれる前項１に記載の画像形成装置。
（１１）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、前記搬送部による搬送速度以外の画像形成条件を変更する前項１に記載の画像形成装置。
（１２）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、後処理装置の制御条件及び禁則条件に反映する前項１に記載の画像形成装置。
（１３）前記記録媒体検知部により検知された記録媒体に関する情報に変化があった場合、前記制御部は、変化後の記録媒体に関する情報、変化前後の記録媒体に関する情報、変化の有無、の少なくともいずれかを記憶部に記憶させる前項１に記載の画像形成装置。
（１４）記憶部に記録媒体に関する情報の変化があったことが記憶されている場合、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、その後の最初の記録媒体に対して前記第１の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項１３に記載の画像形成装置。
（１５）前記制御部は、前記記録媒体検知部に、前記第２の記録媒体に対する検知を、前記第１の記録媒体の後の全ての記録媒体、任意枚数毎、又はジョブの最終の記録媒体、の少なくとも何れかで行わせる前項１に記載の画像形成装置。
（１６）前記搬送部は、前記第１の記録媒体を、厚めの記録媒体を給紙可能な給紙速度として予め設定された給紙速度で搬送する前項１に記載の画像形成装置。
（１７）前記制御部は、前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかの判断を、前記第１の記録媒体の物性値からの変化率、又は記録媒体の種類の違いを基に行う前項１に記載の画像形成装置。
（１８）前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合であっても、画像形成条件に変更がない場合は、前記制御部は、前記記録媒体検知部に、次ジョブの最初に搬送される記録媒体に対して前記第２の記録媒体に関する情報を検知した際と同じように検知を行わせる前項２に記載の画像形成装置。
（１９）前記第２の記録媒体に関する情報の検知を行うか否かを、操作部から設定可能である前項２に記載の画像形成装置。
（２０）前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合は、検知された記録媒体に関する情報を通知し、又は、外部装置と共有する前項１に記載の画像形成装置。
（２１）前記第１の記録媒体に関する情報とは異なるかどうかが検知される前記第２の記録媒体は、ジョブの最終の記録媒体である前項１に記載の画像形成装置。
（２２）前記制御部は、前記第２の記録媒体に関する情報が前記第１の記録媒体に関する情報とは異なることが検知された場合、次のジョブにて、当該第２の記録媒体に関する情報に基づいて前記搬送部を動作させる前項１に記載の画像形成装置。
（２３）記録媒体を搬送する搬送ステップと、
記録媒体に関する情報を検知する記録媒体検知ステップと、
前記搬送ステップにより搬送される第１の記録媒体に対し前記記録媒体検知ステップで検知された前記第１の記録媒体に関する第１情報と、前記第１の記録媒体より後に搬送される第２の記録媒体について検知された前記第２の記録媒体に関する第２情報とが、異なる情報であった場合においても継続して前記第２の記録媒体が搬送されるように制御する制御ステップと、
を含む記録媒体の搬送制御方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
この発明に係る画像形成装置及び記録媒体の搬送制御方法によれば、搬送される第１の記録媒体に関する第１の情報が取得され、１枚目より後に搬送される第２の記録媒体に関する第２の情報が取得される。第１の情報と第２の情報とが異なる情報であった場合においても、継続して第２の記録媒体が搬送される。このため、搬送速度の低下による生産性の低下を防止することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】削除
【補正の内容】