(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106192
(43)【公開日】2024-08-07
(54)【発明の名称】印刷装置、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 19/04 20060101AFI20240731BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240731BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20240731BHJP
【FI】
B41J19/04
B41J29/38 301
B41J2/01 451
B41J2/01 401
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010365
(22)【出願日】2023-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】染矢 勝
【テーマコード(参考)】
2C056
2C061
2C480
【Fターム(参考)】
2C056EB03
2C056EB29
2C056EC03
2C056EC11
2C056EC26
2C056EC28
2C056EC31
2C056EC36
2C056EC80
2C056FA10
2C056KD10
2C061AP01
2C061AQ05
2C061HJ07
2C061HN08
2C061HN15
2C061HV21
2C061HV32
2C480CA01
2C480CB02
2C480DA01
2C480EA03
2C480EA05
2C480EA06
(57)【要約】
【課題】印刷装置の動作時に設置場所が揺れることによって印刷装置自体の動作音よりも大きな騒音が発生することを抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置10は、インクを吐出するヘッド20と、前記ヘッド20を搭載するキャリッジ41と、前記ヘッド20及び前記キャリッジ41を収容する筐体13と、音を収音する音センサ17と、情報を出力する出力装置16と、制御装置50と、を備え、前記制御装置50は、前記キャリッジ41を移動させて、前記キャリッジ41の移動時における動作音を前記音センサ17に収音させる動作音収音動作と、前記動作音の音量に基づいて前記筐体13の設置場所Cに関する案内情報を前記出力装置16にて出力させる案内動作と、を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出するヘッドと、
前記ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記ヘッド及び前記キャリッジを収容する筐体と、
音を収音する音センサと、
情報を出力する出力装置と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記キャリッジを移動させて、前記キャリッジの移動時における動作音を前記音センサに収音させる動作音収音動作と、
前記動作音の音量に基づいて前記筐体の設置場所に関する案内情報を前記出力装置に出力させる案内動作と、を実行する、
印刷装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記キャリッジの停止時における環境音を前記音センサに収音させる環境音収音動作と、
前記動作音の音量を閾値と比較する比較動作と、を実行し、
前記閾値は、第1閾値と、前記第1閾値よりも大きい第2閾値と、を含み、
前記比較動作にて、
前記環境音の音量が所定音量よりも大きいか否かを判定し、
前記環境音の音量が前記所定音量よりも大きい場合には前記動作音の音量を前記第2閾値と比較し、
前記案内動作にて、前記動作音の音量と前記第2閾値との比較結果に応じた前記案内情報を出力する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記比較動作にて、前記動作音の音量が前記第1閾値以下であるか否かを判定し、
前記案内動作にて、前記動作音の音量が前記第1閾値以下である場合には、前記設置場所が適当である内容の案内情報を前記出力装置に出力させる、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記比較動作にて、
前記動作音の音量が前記第1閾値以下であるか否かを判定し、
前記動作音の音量が前記第2閾値以下であるか否かを判定し、
前記案内動作にて、前記動作音の音量が前記第1閾値よりも大きく且つ前記第2閾値以下である場合には、前記環境音収音動作の再実行を促す内容の案内情報を前記出力装置に出力させる、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記比較動作にて、
前記動作音の音量が前記第1閾値以下であるか否かを判定し、
前記動作音の音量が前記第2閾値以下であるか否かを判定し、
前記案内動作にて、前記動作音の音量が前記第1閾値及び前記第2閾値の何れよりも大きい場合には、前記設置場所の変更、静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を前記出力装置に出力させる、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
情報を入力する入力装置をさらに備え、
前記制御装置は、
前記案内情報のうち前記静音動作モードの探索を選択する情報が前記入力装置により入力されたか否かを判定する判定動作と、
前記静音動作モードの探索を選択する情報が前記入力装置により入力された場合、前記動作音収音動作時の前記キャリッジの動作態様を変更して前記動作音の音量が前記第2閾値以下になる動作態様を探索する探索動作と、を実行する、
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記探索動作にて、
前記キャリッジの速度、
前記キャリッジの速度の変化率、
前記キャリッジの停止時間、
前記キャリッジの速度及び速度の変化率、
前記キャリッジの速度及び停止時間、
前記キャリッジの速度の変化率及び停止時間、又は、
前記キャリッジの速度、速度の変化率及び停止時間を、
前記動作音の音量が前記第2閾値以下になるように変更する、
請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記比較動作にて、
前記環境音の音量が前記所定音量以下である場合には、前記動作音の音量が前記第1閾値以下であるか否かを判定し、
前記案内動作にて、前記動作音の音量が前記第1閾値よりも大きい場合には、前記設置場所の変更、静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を前記出力装置に出力させる、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項9】
情報を入力する入力装置をさらに備え、
前記制御装置は、
前記案内情報のうち前記静音動作モードの探索を選択する情報が前記入力装置により入力されたか否かを判定する判定動作と、
前記静音動作モードの探索を選択する情報が前記入力装置により入力された場合、前記動作音収音動作時の前記キャリッジの動作態様を変更して前記動作音の音量が前記第1閾値以下になる動作態様を探索する探索動作と、を実行する、
請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記探索動作にて、
前記キャリッジの速度、
前記キャリッジの速度の変化率、
前記キャリッジの停止時間、
前記キャリッジの速度及び速度の変化率、
前記キャリッジの速度及び停止時間、
前記キャリッジの速度の変化率及び停止時間、又は、
前記キャリッジの速度、速度の変化率及び停止時間を、
前記動作音の音量が前記第1閾値以下になるように変更する、
請求項9に記載の印刷装置。
【請求項11】
インクを吐出するヘッドと、
前記ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記ヘッド及び前記キャリッジを収容する筐体と、
音を収音する音センサと、
情報を出力する出力装置と、を備える印刷装置の制御方法であって、
前記キャリッジを移動させて、前記キャリッジの移動時における動作音を前記音センサに収音させる動作音収音動作と、
前記動作音の音量に基づいて前記筐体の設置場所に関する案内情報を前記出力装置に出力させる案内動作と、を実行させる、
印刷装置の制御方法。
【請求項12】
インクを吐出するヘッドと、
前記ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記ヘッド及び前記キャリッジを収容する筐体と、
音を収音する音センサと、
情報を出力する出力装置と、を備える印刷装置のコンピュータに、
前記キャリッジを移動させて、前記キャリッジの移動時における動作音を前記音センサに収音させる動作音収音動作と、
前記動作音の音量に基づいて前記筐体の設置場所に関する案内情報を前記出力装置に出力させる案内動作と、を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷装置として、例えば、下記特許文献1の液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置は、インクを媒体に吐出するプリントヘッド、及び、プリントヘッドを移動させるキャリッジを備えている。液体吐出装置は、プリントヘッドをキャリッジにより移動させながら、インクをプリントヘッドから吐出させることにより、画像を媒体に印刷している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の液体吐出装置は、印刷時にプリントヘッドの移動に伴って生じる反作用よって力を受けて振動する。そのため、液体吐出装置の設置場所が不安定である等、適切でない場合には、液体吐出装置の振動によって設置場所が揺れて騒音を発してしまう場合がある。この場合には、液体吐出装置の動作時に設置場所が揺れることで、液体吐出装置自体の動作音よりも大きな騒音が発生してしまうという課題があった。
【0005】
そこで、本開示は、印刷装置の動作時に設置場所が揺れることによって印刷装置自体の動作音よりも大きな騒音が発生することを抑制できる印刷装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る印刷装置は、インクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを搭載するキャリッジと、前記ヘッド及び前記キャリッジを収容する筐体と、音を収音する音センサと、情報を出力する出力装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記キャリッジを移動させて、前記キャリッジの移動時における動作音を前記音センサに収音させる動作音収音動作と、前記動作音の音量に基づいて前記筐体の設置場所に関する案内情報を前記出力装置に出力させる案内動作と、を実行する。
【0007】
本開示に係る印刷装置の制御方法は、インクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを搭載するキャリッジと、前記ヘッド及び前記キャリッジを収容する筐体と、音を収音する音センサと、情報を出力する出力装置と、を備える印刷装置の制御方法であって、前記キャリッジを移動させて、前記キャリッジの移動時における動作音を前記音センサに収音させる動作音収音動作と、前記動作音の音量に基づいて前記筐体の設置場所に関する案内情報を前記出力装置に出力させる案内動作と、を実行させる。
【0008】
本開示に係るプログラムは、インクを吐出するヘッドと、前記ヘッドを搭載するキャリッジと、前記ヘッド及び前記キャリッジを収容する筐体と、音を収音する音センサと、情報を出力する出力装置と、を備える印刷装置のコンピュータに、前記キャリッジを移動させて、前記キャリッジの移動時における動作音を前記音センサに収音させる動作音収音動作と、前記動作音の音量に基づいて前記筐体の設置場所に関する案内情報を前記出力装置に出力させる案内動作と、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、印刷装置の動作時に設置場所が揺れることによって印刷装置自体の動作音よりも大きな騒音が発生することを抑制できる印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る印刷装置の構成を示す模式的平面図である。
【
図2】
図2は、印刷装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る印刷装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、探索動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<印刷装置>
本開示の一実施の形態に係る印刷装置10は、
図1に示すように、インクジェットプリンタであって、インクを被印刷媒体Aにヘッド20のノズル21から吐出して、画像を被印刷媒体Aに印刷する装置である。被印刷媒体Aは、例えば、紙及び布等のシートである。
【0012】
印刷装置10は、シリアルヘッド方式であって、ヘッド20、プラテン11、タンク12、筐体13、搬送装置30、移動装置40及び制御装置50を備えている。移動装置40はヘッド20を搭載するキャリッジ41を有している。なお、以下では、キャリッジ41が移動する移動方向を左右方向と称する。キャリッジ41の移動方向に対して交差(例えば、直交)する方向であって、搬送装置30により被印刷媒体Aが搬送される方向を前後方向と称する。また、キャリッジ41の移動方向及び被印刷媒体Aの搬送方向に対して交差(例えば、直交)する方向を上下方向と称する。但し、印刷装置10の配置はこれに限定されない。
【0013】
筐体13は、台などの設置場所C上に設置されており、ヘッド20、プラテン11、タンク12、搬送装置30、移動装置40及び制御装置50を収容している。プラテン11は、ヘッド20の下方に所定距離を隔てて位置している。プラテン11の平坦な上面は、ヘッド20の下面に対向して配置され、被印刷媒体Aを下方から支持する。
【0014】
ヘッド20は、複数のノズル21及び複数の駆動素子22(
図2)を有している。ノズル21はヘッド20の下面に開口する。駆動素子22は、圧電素子、発熱素子及び静電式アクチュエータ等であって、ノズル21毎に設けられ、ノズル21からインクを吐出する圧力をヘッド20内のインクに付与する。
【0015】
タンク12は、ヘッド20に供給するインクを貯留する容器である。複数のタンク12は、例えば、互いに種類が異なるインク、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクをそれぞれ貯留している。各タンク12は、可撓性のチューブ14によってヘッド20に接続されている。タンク12からのインクはチューブ14を通じてヘッド20へ送られる。
【0016】
搬送装置30は、例えば搬送ローラ31、及び、搬送モータ32(
図2)を有している。搬送ローラ31は左右方向に延びる軸を有し、搬送モータ32は搬送ローラ31の軸に接続されている。搬送モータ32が回転駆動すると、搬送ローラ31はその軸を中心に回転し、プラテン11上において被印刷媒体Aを前後方向へ搬送する。
【0017】
移動装置40は、キャリッジ41、2本のガイドレール42、無端ベルト43、及び、移動モータ44を有している。キャリッジ41は、箱型であり、ヘッド20を搭載している。2本のガイドレール42は、直下に配置された状態のプラテン11上を横切るように左右に延び、全てのノズル21を間に挟むようにして前後に離れて配置されて、キャリッジ41を移動可能に支持している。無端ベルト43は、キャリッジ41と接続されると共に、ガイドレール42に設けられたプーリー45を介して移動モータ44に接続されている。従って、移動装置40は、移動モータ44が回転駆動すると、無端ベルト43が走行し、キャリッジ41及びキャリッジ41に支持されているヘッド20をガイドレール42に沿って左右方向へ移動させる。
【0018】
図2に示すように、印刷装置10は、制御装置50、並びに、この制御装置50に接続された通信インターフェース51、記憶装置52、ヘッド駆動回路53、搬送駆動回路54及び移動駆動回路55をさらに備えている。通信インターフェース51は、印刷装置10以外から独立して存在する外部機器Bに接続する接続装置である。外部機器Bとしては、コンピュータ、通信ネットワーク、記録媒体、ディスプレイ、及び他の印刷装置などが挙げられる。これにより、印刷装置10は、通信インターフェース51を介して外部機器Bから画像データを取得する。この画像データとしては、被印刷媒体Aに印刷される画像を示すラスタデータなどが例示される。
【0019】
記憶装置52は、制御装置50からアクセス可能なメモリであって、例えばRAM、ROM、E2PROM及びNVRAMなどを少なくとも1つを有している。記憶装置52は、制御装置50によるデータ処理に用いられる各種のデータ、及び、各種のデータ処理を行うためのコンピュータプログラムを記憶する。
【0020】
制御装置50は、コンピュータであって、例えば、CPUなどのプロセッサ、ASICなどの集積回路、又は、その両方の回路を含む。制御装置50は、記憶装置52に記憶されたデータを参照しつつコンピュータプログラムを実行することにより、印刷装置10の各部の動作を制御する。なお、制御装置50は、単独の装置により構成されていてもよく、又は、複数の装置が分散配置されていて、それらが協働して印刷装置10の動作を行うよう構成されていてもよい。
【0021】
ヘッド駆動回路53は、ヘッド20の駆動素子22と電気的に接続されている。制御装置50は、駆動素子22を駆動する制御信号を画像データなどに基づいて生成し、ヘッド駆動回路53はこの制御信号に基づいて駆動信号を生成する。そして、駆動素子22は、所定のタイミングで所定の吐出エネルギーをヘッド20内のインクに付与するように、駆動信号に基づいて駆動する。
【0022】
搬送駆動回路54は、搬送装置30の搬送モータ32と電気的に接続されている。制御装置50は、搬送モータ32を駆動する制御信号を画像データなどに基づいて生成し、搬送駆動回路54はこの制御信号に基づいて駆動信号を生成する。そして、搬送モータ32は、プラテン11上の被印刷媒体Aを前後方向へ間欠的又は連続的に搬送すると共に、プラテン11上の所定位置に被印刷媒体Aを停止させるように、駆動信号に基づいて駆動する。
【0023】
移動駆動回路55は、移動装置40の移動モータ44と電気的に接続されている。制御装置50は、移動モータ44を駆動する制御信号を画像データなどに基づいて生成し、移動駆動回路55はこの制御信号に基づいて駆動信号を生成する。そして、移動モータ44は、ヘッド20を支持するキャリッジ41を左右方向へ可変速度で移動させると共に、その可動範囲内の任意の位置にキャリッジ41を停止させるように、駆動信号に基づいて駆動する。
【0024】
さらに、印刷装置10は入力装置15及び出力装置16を備えている。入力装置15及び出力装置16は制御装置50に電気的に接続されている。入力装置15は、情報を制御装置50に入力する装置であって、押しボタン及びポインティングデバイスなどが例示される。出力装置16は、制御装置50による制御に従って情報を出力する装置であって、情報を出力(表示)するディスプレイなどが例示される。
【0025】
さらに、印刷装置10は音センサ17を備えている。音センサ17は制御装置50に電気的に接続されている。音センサ17は、その周囲の音を収音するセンサであって、マイクロフォンが例示され、収音した音の波形に応じた音信号を制御装置50に出力する。制御装置50は、この音信号に基づいて、環境音の音量である環境音量、及び、印刷装置10の動作音の音量である動作音量などの音量を取得する。なお、音センサ17は、その周囲の音を収音し、その音信号に基づいて音量を取得し制御装置50に出力してもよい。
【0026】
<印刷動作>
制御装置50は、画像データに基づいてインクをノズル21から被印刷媒体Aに吐出させて、画像を被印刷媒体Aに印刷する印刷動作を実行する。この印刷動作では、制御装置50はパス動作及び搬送動作を実行する。このパス動作では、制御装置50は、キャリッジ41を右又は左に移動させながら、ヘッド20からインクを被印刷媒体Aに吐出させる。また、搬送動作では、制御装置50は、被印刷媒体Aを前方へ搬送させる。このように、印刷装置10は、パス動作と搬送動作とを交互に繰り返し、印刷動作を進めていく。
【0027】
<印刷装置の制御方法>
印刷装置10の制御方法は、例えば、
図3に示すフローチャートに沿って制御装置50により実行される。この制御方法は、印刷動作時以外の所定のタイミングで実行される。まず、制御装置50は、キャリッジ41の停止時における環境音を音センサ17に収音させる環境音収音動作を実行する(ステップS1)。ここでは、音センサ17は、キャリッジ41が移動していない状態におけるその周囲の音を環境音として収音し、制御装置50は、その環境音の音信号に基づいて環境音の音量である環境音量を演算し、環境音量を記憶装置52に記憶する。
【0028】
制御装置50は、環境音量が所定音量よりも大きいか否かを判定する(ステップS2)。この環境音量が所定音量よりも大きい場合には(ステップS2:YES)、制御装置50は、所定音量を第1閾値に決定し、環境音量を第2閾値に決定し(ステップS3)、第1閾値及び第2閾値を記憶装置52に記憶する。この場合、環境音量が所定音量よりも大きいため、第2閾値は第1閾値よりも大きい。
【0029】
そして、制御装置50は、キャリッジ41を移動させて、キャリッジ41の移動時における動作音を音センサ17に収音させる動作音収音動作を実行する(ステップS4)。この動作音収音動作では、印刷動作の印刷モードで規定されているキャリッジ41の動作態様、例えば速度、速度の変化率及び停止時間の少なくとも1つに従ってキャリッジ41の移動が行われる。印刷装置10が1つの印刷モードを有している場合には、その印刷モードが用いられる。また、印刷装置10が複数の印刷モードを有している場合には、そのうち1つの印刷モードが選択されて用いられる。
【0030】
また、音センサ17は、キャリッジ41が移動している状態におけるその周囲の音を動作音として収音し、制御装置50は、その動作音の音信号に基づいて動作音の音量である動作音量を演算し、動作音量を記憶装置52に記憶する。この動作音は、キャリッジ41の移動により発生する音、及び、キャリッジ41の移動に伴う音などを含んでいる。キャリッジ41の移動に伴う音としては、例えば筐体13の振動により発生する音、及び、筐体13の設置場所Cの揺動により発生する音などが挙げられる。
【0031】
すなわち、キャリッジ41は、左右方向における一方端から移動を開始して加速してから定速移動し、他方端に向かって減速して停止する。このようなキャリッジ41の加速及び減速によって筐体13は力を受け、この力及び反作用で左右方向に振動する。ここで、例えば筐体13の設置場所Cの台が不安定であって揺れ易い場合、設置場所Cが筐体13の振動によって揺れる。この揺動によって音が発生するだけでなく、キャリッジ41の移動による音の音量及び筐体13の振動による音の音量が、安定な設置場所Cでキャリッジ41を移動している場合の音量よりも大きくなる。
【0032】
これにより、不安定な設置場所Cにおける印刷装置10の動作音量が、安定な設置場所Cにおける動作音量である通常音量よりも大きくなる。このように設置場所Cの安定性の状態が動作音量に対応している。このため、制御装置50は、動作音量に基づいて筐体13の設置場所Cに関する案内情報を出力装置16にて出力させる案内動作を実行する。
【0033】
そこで、制御装置50は、動作音量を閾値と比較する比較動作を実行し、案内動作にて動作音量と閾値との比較結果に応じた案内情報を出力する。この閾値は、上記ステップS2及びS3の通り、環境音量が所定音量よりも大きい場合には第1閾値及び第2閾値が用いられる。案内動作にて、動作音量と第2閾値との比較結果に応じた案内情報が出力される。
【0034】
具体的には、制御装置50は、比較動作にて動作音量が第1閾値以下であるか否かを判定する(ステップS5)。この動作音量が第1閾値以下である場合には(ステップS5:YES)、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cが適当である内容の案内情報を出力装置16に出力させる(ステップS6)。このように、動作音量が第1閾値以下であれば通常音量であり、設置場所Cが安定している。このため、ユーザは、動作音量に基づいた安定性の観点で設置場所Cが適当であることを案内情報に基づいて認識することができる。なお、案内情報に加えてステップS4で用いられた印刷モードを出力装置16に出力させてもよい。この場合、ユーザは印刷モードと案内情報とを対応付けて設置場所Cの適否を認識することができる。また、制御装置50はこの印刷モードとステップS5の判定結果とを対応付けて記憶装置52に記憶してもよい。そして、制御装置50は、ステップS12の処理に進む。
【0035】
一方、動作音量が第1閾値よりも大きい場合には(ステップS5:NO)、制御装置50は、比較動作にて動作音量が第2閾値以下であるか否かを判定する(ステップS7)。動作音量が第1閾値よりも大きく且つ第2閾値以下である場合には(ステップS7:YES)、制御装置50は、案内動作にて、環境音収音動作の再実行を促す内容の案内情報を出力装置16に出力させる(ステップS8)。このように、動作音量は通常音量よりも大きいが環境音量以下である場合には、ユーザにとってはこの動作音を不快に感じないことがある。しかしながら、環境音量が小さい時間帯があることもあるため、環境音量が小さい静かな状態での環境音量の再収音が案内情報で促される。これにより、ユーザは、静かなときにステップS1の環境音収音動作及びそれ以降の処理を案内情報に基づいて実行することができる。
【0036】
なお、この案内情報に加えてステップS4で用いられた印刷モードを出力装置16に出力させてもよい。この場合、ユーザは印刷モードと案内情報とを対応付けて認識することができる。また、制御装置50はこの印刷モードとステップS5の判定結果とを対応付けて記憶装置52に記憶してもよい。そして、制御装置50は、ステップS12の処理に進む。
【0037】
ステップS7において、動作音量が第2閾値よりも大きい場合(ステップS7:NO)、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させる(ステップS9)。このように、動作音量が通常音量及び環境音量よりも大きい場合には、動作音量に基づいた安定性の観点で設置場所Cが適当でない。このため、ユーザは、入力装置15を用いて案内情報の選択肢から1つ選択する。この選択された選択肢の情報が入力装置15から制御装置50に入力される。なお、案内情報に加えてステップS4で用いられた印刷モードを出力装置16に出力させてもよい。この場合、ユーザは印刷モードと案内情報とを対応付けて設置場所Cの適否を認識することができる。また、制御装置50はこの印刷モードとステップS5の判定結果とを対応付けて記憶装置52に記憶してもよい。
【0038】
続いて、制御装置50は、案内情報のうち静音動作モードの探索を選択する情報が入力装置15により入力されたか否かを判定する判定動作を実行する(ステップS10)。ここで、出力された案内情報のうち静音動作モードの探索以外の選択肢の情報が入力された場合(ステップS10:NO)、制御装置50はステップS12の処理に進む。
【0039】
例えば、ユーザが、設置場所Cの変更を入力装置15により選択して制御装置50に入力した場合には、ユーザは印刷装置10を現設置場所Cからこれ以外の他の設置場所Cに変更する。これにより、印刷装置10が安定な設置場所Cに設置されると、印刷装置10の動作時に設置場所Cが揺れることによって印刷装置10自体の動作音よりも大きな騒音が発生することを抑制することができる。また、現設置場所Cから変更できる設置場所Cがない場合には、ユーザは、現状維持の選択肢を入力装置15により選択して制御装置50に入力する。
【0040】
ステップS10において、静音動作モードの探索を選択する情報が入力装置15により入力された場合(ステップS10:YES)、制御装置50は、動作音収音動作時のキャリッジ41の動作態様を変更して動作音量が第2閾値以下になる動作態様を探索する探索動作(ステップS11)を実行する。この探索動作にて、制御装置50は、キャリッジ41の速度、キャリッジ41の速度の変化率、キャリッジ41の停止時間、キャリッジ41の速度及び速度の変化率、キャリッジ41の速度及び停止時間、キャリッジ41の速度の変化率及び停止時間、又は、キャリッジ41の速度、速度の変化率及び停止時間を、動作音量が第2閾値以下になるように変更する。
【0041】
例えば、探索動作は、
図4の例のフローチャートに沿って制御装置50により実行される。上述の通り、キャリッジ41の移動時における加速及び減速によって筐体13の振動、延いては設置場所Cの揺動が生じる。このため、制御装置50は、キャリッジ41の動作態様をステップS4の動作音収音動作時から変更する(ステップS21)。キャリッジ41の動作態様のうち、例えば、キャリッジ41の速度、速度の変化率及び停止時間の少なくとも1つが変更される。例えば、左右方向におけるキャリッジ41の移動範囲は、キャリッジ41が加速しながら移動する加速区間、キャリッジ41が定速で移動する定速区間、及び、キャリッジ41が減速しながら移動する減速区間を有している。
【0042】
ステップS4の動作音収音動作時に比べて、キャリッジ41の加速区間の寸法を変更せずに、キャリッジ41の速度を低くすることにより、キャリッジ41の加速時における速度の変化率の絶対値が小さくなる。また、ステップS4の動作音収音動作時に比べて、キャリッジ41の減速区間の寸法を変更せずに、キャリッジ41の速度を低くすることにより、キャリッジ41の減速時における速度の変化率の絶対値が小さくなる。このように速度の変化率の絶対値が小さくなることにより、キャリッジ41の移動時における加速及び減速によって筐体13に作用する力が低下し、筐体13の振動及び設置場所Cの揺動が小さくなるため、動作音量を小さくすることができる。
【0043】
また、ステップS4の動作音収音動作時に比べて、キャリッジ41の往復移動においてキャリッジ41が移動を停止してから次に移動を開始するまでの間のキャリッジ41の停止時間を長くする。これにより、キャリッジ41の移動停止前の減速による力が筐体13に作用してから、キャリッジ41の移動開始後の加速による力が筐体13に作用するまで時間が長くなる。この減速による力で生じる筐体13の振動が減衰してから、加速による力が筐体13に作用するため、筐体13の振動、設置場所Cの揺動及び動作音量を小さくすることができる。
【0044】
そして、制御装置50は、S21で変更した動作態様に従ってキャリッジ41を移動しながら、キャリッジ41の移動時における動作音を音センサ17に収音させる動作音収音動作を実行する(ステップS22)。そして、制御装置50は、キャリッジ41の移動時に音センサ17により収音された動作音の音信号に基づいて動作音量を演算し、動作音量を記憶装置52に記憶する。
【0045】
続いて、制御装置50は動作音量が第2閾値以下であるか否かを判定する(ステップS23)。動作音量が第2閾値よりも大きい場合には(ステップS23:NO)、制御装置50は全ての動作態様を変更したか否かを判定する(ステップS24)。変更していない動作態様がある場合には(ステップS24:NO)、制御装置50はステップS21の処理に戻り、これ以降の処理を実行する。一方、全ての動作態様を変更している場合には(ステップS24:YES)、制御装置50は、
図3のステップS12の処理に進む。
【0046】
ステップS23において、動作音量が第2閾値以下である場合には(ステップS23:YES)、制御装置50は、動作音量が第2閾値以下になったときのステップS21で変更した動作態様を、静音動作モードにおけるキャリッジ41の動作態様として記憶装置52に記憶する。例えば、このような静音動作モードで印刷動作を実行すると、ステップS21で変更した動作態様に従ってキャリッジ41が移動するため、キャリッジ41の移動に伴う設置場所Cの揺動が低減され、印刷装置10の動作時に設置場所Cが揺れることによって印刷装置10自体の動作音よりも大きな騒音が発生することを抑制することができる。そして、制御装置50は、
図3のステップS12の処理に進む。
【0047】
ステップS12では、制御装置50は、全ての印刷モードの検討を行ったか否かを判定する。ここで、検討が残っている印刷モードがあれば(ステップS12:NO)、制御装置50は、ステップS4の処理に戻り、残っている印刷モードのうち1つの印刷モードを選択し、その印刷モードの動作態様でキャリッジ41を移動することにより動作音収音動作を実行する。そして、制御装置50はステップS4以降の処理を実行する。そして、全ての印刷モードにおけるキャリッジ41の動作態様が検討されていれば(ステップS12:YES)、処理を終了する。
【0048】
また、ステップS2において、環境音量が所定音量以下である場合には(ステップS2:NO)、制御装置50は、環境音量を第2閾値に決定せずに、所定音量を第1閾値に決定し(ステップS13)、第1閾値を記憶装置52に記憶する。そして、制御装置50は、キャリッジ41を移動させて、キャリッジ41の移動時における動作音を音センサ17に収音させる動作音収音動作を実行する(ステップS14)。この動作音収音動作はS4の動作音収音動作と同様である。動作音収音動作において、制御装置50は、キャリッジ41の移動時に音センサ17により収音された動作音の音信号に基づいて動作音量を演算し、動作音量を記憶装置52に記憶する。
【0049】
制御装置50は、比較動作にて動作音量が第1閾値以下であるか否かを判定する(ステップS15)。この動作音量が第1閾値以下である場合には(ステップS15:YES)、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cが適当である内容の案内情報を出力装置16に出力させる(ステップS16)。この案内動作はステップS6と同様である。この案内動作によって、ユーザは、動作音量に基づいた安定性の観点で設置場所Cが適当あると認識することができる。そして、制御装置50は、ステップS20の処理に進む。
【0050】
一方、動作音量が第1閾値よりも大きい場合には(ステップS15:NO)、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させる(ステップS17)。この案内動作は、ステップS9の案内動作と同様である。そして、制御装置50は、案内情報のうち静音動作モードの探索を選択する情報が入力装置15により入力されたか否かを判定する判定動作を実行する(ステップS18)。この判定動作はステップS10の判定動作と同様である。ここで、出力された案内情報のうち静音動作モードの探索以外の選択肢の情報が入力された場合(ステップS18:NO)、制御装置50はステップS20の処理に進む。
【0051】
ステップS18において、静音動作モードの探索を選択する情報が入力装置15により入力された場合(ステップS18:YES)、制御装置50は、動作音収音動作時のキャリッジ41の動作態様を変更して動作音量が第1閾値以下になる動作態様を探索する探索動作(ステップS19)を実行する。この探索動作では動作音量を第1閾値以下になるように動作態様を探索するのに対し、ステップS11の探索動作では動作音量を第2閾値以下になるように動作態様を探索する。これ以外は、ステップS19の探索動作はステップS11の探索動作と同様である。
【0052】
このため、探索動作にて、制御装置50は、キャリッジ41の速度、キャリッジ41の速度の変化率、キャリッジ41の停止時間、キャリッジ41の速度及び速度の変化率、キャリッジ41の速度及び停止時間、キャリッジ41の速度の変化率及び停止時間、又は、キャリッジ41の速度、速度の変化率及び停止時間を、動作音量が第1閾値以下になるように変更する。
【0053】
図4の例では、制御装置50は、キャリッジ41の動作態様をステップS14の動作音収音動作時からステップS21にて変更し、ステップS22の動作音量が第1閾値か否かをステップS23にて判定する。このステップS23において、動作音量が第1閾値以下である場合には、制御装置50は、動作音量が第1閾値以下になったときのステップS21で変更した動作態様を、静音動作モードとして記憶装置52に記憶する。この静音動作モードにより、印刷装置10の動作時に設置場所Cが揺れることによって印刷装置10自体の動作音よりも大きな騒音が発生することを抑制することができる。そして、制御装置50は、
図3のステップS20の処理に進む。
【0054】
ステップS20では、制御装置50は、全印刷モードの検討を行ったか否かを判定する。ここで、検討が残っている印刷モードがあれば(ステップS20:NO)、制御装置50は、ステップS14の処理に戻り、ステップS14の動作音収音動作にて、残っている印刷モードのうち1つの印刷モードを選択し、その印刷モードの動作態様でキャリッジ41を移動する。そして、制御装置50はステップS14以降の処理を実行する。そして、全ての印刷モードにおけるキャリッジ41の動作態様が検討されていれば(ステップS20:YES)、処理を終了する。
【0055】
<その他の変形例>
上記実施の形態では、ステップS12及びS20において、全ての印刷モードが検討された。但し、複数の印刷モードのうち、一部の印刷モードについては検討されなくてもよい。例えば、印刷動作が、キャリッジ41の移動速度が異なる複数の印刷モードを有していてもよい。この場合、制御装置50は、ステップS4、S14の動作音収音動作において、複数の印刷モードのうち、キャリッジ41の移動速度が速い印刷モードから順に、その印刷モードの動作態様でキャリッジ41を移動させてもよい。キャリッジ41の移動速度が速いほど、動作音量が大きくなる傾向がある。このため、例えばキャリッジ41の移動速度が速い高速印刷モードにおける動作態様で動作音収音動作を実行し、その動作音量が第1閾値以下である場合には、そのキャリッジ41の移動速度が遅い低速印刷モードにおけるステップS4、S14の移行の処理を実行しなくてもよい。
【0056】
発明を実施するための形態では、ステップS7において、動作音量が第2閾値よりも大きい場合(ステップS7:NO)、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させていた(ステップS9)。しかし、この案内動作はこれに限られない。例えば、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更だけを案内情報として出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて静音動作モードの探索だけを案内情報として出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、及び、静音動作モードの探索、を含む案内情報を出力装置16に出力させてもよい。
【0057】
ステップS17においてもステップS9と同様に、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更だけを案内情報として出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて静音動作モードの探索だけを案内情報として出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて静音動作モードの探索、及び、現状維持、を含む案内情報を出力装置16に出力させてもよい。また、制御装置50は、案内動作にて設置場所Cの変更、及び、静音動作モードの探索、を含む案内情報を出力装置16に出力させてもよい。
【0058】
なお、上記説明から、当業者にとっては、本開示の多くの改良及び他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本開示の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更することができる。
【符号の説明】
【0059】
10 :印刷装置
13 :筐体
15 :入力装置
16 :出力装置
17 :音センサ
20 :ヘッド
41 :キャリッジ
50 :制御装置