(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106225
(43)【公開日】2024-08-07
(54)【発明の名称】米用袋
(51)【国際特許分類】
B65D 85/50 20060101AFI20240731BHJP
B65D 33/00 20060101ALI20240731BHJP
【FI】
B65D85/50 100
B65D33/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010435
(22)【出願日】2023-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】521488392
【氏名又は名称】株式会社鍋屋商店
(74)【代理人】
【識別番号】100156018
【弁理士】
【氏名又は名称】若田 充史
(74)【代理人】
【識別番号】100081569
【弁理士】
【氏名又は名称】若田 勝一
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敏之
【テーマコード(参考)】
3E035
3E064
【Fターム(参考)】
3E035AA20
3E035BA08
3E035BB10
3E035BC02
3E035BD04
3E035CA07
3E064AA01
3E064BA21
3E064FA01
3E064HB01
3E064HB02
3E064HB03
3E064HN05
(57)【要約】
【課題】米用袋以外に特定量の水を準備することなく、適量の水を判定できる米用袋を提供する。
【解決手段】袋形状をなし、内部に米を入れるための米用袋1である。米用袋1は、内部の米を排出した後に、水を内部に入れられるように構成される。米用袋1から内部の米を排出した後に、米用袋1に水を入れた場合に、米用袋1に入れられていた米の量に対応した炊飯に用いる水の分量を示す水量表示5を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋形状をなし、内部に米を入れるための米用袋であって、
前記米用袋は、内部の米を排出した場合に、水を内部に入れられるように構成され、
前記米用袋から内部の米を排出した場合における、前記米用袋に水を入れる際に、前記米用袋に入れられていた米の量に対応した炊飯に用いる水の分量を示す水量表示を備えている米用袋。
【請求項2】
前記米用袋は、
前記米用袋から内部の米を排出した状態において、炊飯に用いる水を前記米用袋に入れる際に、前記米用袋に、ユーザーが手で持つ位置を示すための持ち位置表示が設けられている、請求項1に記載の米用袋。
【請求項3】
前記米用袋は、
前記持ち位置表示が、袋の側部の1箇所であり、
炊飯に用いる水の分量を示す水量表示は、前記持ち位置表示に従って米用袋をユーザーが持ちながら水を入れた場合に対応して、一方の側部と他方の側部において高低の差があるように斜めに構成される、請求項1に記載の米用袋。
【請求項4】
前記米用袋は、
米を内部から排出する際に切り取るための切取りガイドを備え、
前記切取りガイドによってユーザーにより切り取られた部分が前記水量表示をなし、
前記米用袋から内部の米を排出した場合に、前記切取られた部分まで前記米用袋に水を入れると、前記米用袋に入れられていた米の量に対応した炊飯に用いる水の分量となる、請求項1に記載の米用袋。
【請求項5】
前記米用袋は、床や地面などの水平面に自立可能であり、
前記水量表示を水平に構成する、請求項1に記載の米用袋。
【請求項6】
前記米用袋は、2枚の樹脂製シートが重ねられ、四周を固着されたシーラー部が設けられる、請求項1から請求項4に記載の米用袋。
【請求項7】
前記米用袋の水量表示は、内部の米に対して、水量が容積比1.6から1.8倍となるように表示される、請求項1から請求項5に記載の米用袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてキャンプ等において使用する米用袋に関する。
【背景技術】
【0002】
キャンプにおいては、メスティン等に米を入れて水を足し、焚き火等でメスティンを加熱して炊飯することが行なわれる。この際、メスティンに入れた米の分量に合わせた量の水を加える必要がある。このように米の分量に合わせた量の水を加えるには、水の分量を量る目盛を付した計量カップを用いることが一般的に行なわれる。
【0003】
このような炊飯において、計量カップが無い場合には、米の量に適した水の量を見極めることが困難となり、美味しいご飯を炊くことが困難となる。このような問題点を解決する従来技術として、特許文献1には、定量で市販されているミネラルウォーターに適合する量の無洗米を米用袋に入れておくことが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載のように、ミネラルウォーターの量に合わせた量の米を米用袋に入れておくとすれば、米用袋とミネラルウォーターを必ず用意しなければならず、ミネラルウォーターが準備できない環境では、やはり炊飯に適量の水を確保することが困難になるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑み、米用袋以外のグッズを別途準備することなく、適量の水を用意することを可能にする米用袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の米用袋は、袋形状をなし、内部に米を入れるための米用袋であって、
前記米用袋は、内部の米を排出した場合に、水を内部に入れられるように構成され、
前記米用袋から内部の米を排出した場合における、前記米用袋に水を入れる際に、前記米用袋に入れられていた米の量に対応した炊飯に用いる水の分量を示す水量表示を備えていることを特徴とする。
この米用袋によれば、米用袋の中に入れた米の量に適合する水の分量を表示する水量表示を備えたので、米用袋内の米をメスティン等の炊飯用具に入れた後、米用袋内に、水量表示に合う量の水を入れ、その水を炊飯用の器に加えることにより、米の量に適合した水量で炊飯を行なうことができる。このため、計量カップ等による水の計量又は定量の水を入れたペットボトルを要することなく、米用袋のみで野外などにおいて炊飯ための適量な水を用意することができる。従って、米用袋を利用して水の適量を判定することができるので、ユーザーが炊飯を行うための荷物を増やすことなく、適切な水の量で炊飯をすることが可能になる。
【0008】
前記米用袋は、前記米用袋から内部の米を排出した状態において、炊飯に用いる水を前記米用袋に入れる際に、前記米用袋に、ユーザーが手で持つ位置を示すための持ち位置表示が設けられることが好ましい。
この米用袋によれば、その傾きを一定にすることで、水を入れたときの傾き変更による米用袋の変形に起因する誤差を抑制することができ、水の適量を判定しやすくなるところ、持ち位置表示を設けることにより、ユーザーが強く意識することなく自然に米用袋を傾けて水を入れることができる。
【0009】
前記米用袋は、前記持ち位置表示が、袋の側部の1箇所であり、炊飯に用いる水の分量を示す水量表示は、前記持ち位置表示に従って米用袋をユーザーが持ちながら水を入れた場合に対応して、一方の側部と他方の側部において高低の差があるように斜めに構成される、ことが好ましい。
この米用袋によれば、米用袋を特定の角度に傾けて水を入れることができるため、傾き変更による米用袋の変形に起因する誤差を抑制することができ、水の適量を判定しやすくなる。
【0010】
前記米用袋は、米を内部から排出する際に切り取るための切取りガイドを備え、
前記切取りガイドによってユーザーにより切り取られた部分が前記水量表示をなし、前記米用袋から内部の米を排出した場合に、前記切取られた部分まで前記米用袋に水を入れると、前記米用袋に入れられていた米の量に対応した炊飯に用いる水の分量となる、ようにしてもよい。
この米用袋によれば、米用袋から米を排出した後、水を米用袋に注入する際には、切取りガイドから水が溢れるまで注入すればよいため、水注入が比較的楽に行なえるという効果がある。
【0011】
前記米用袋は、床や地面などの水平面に自立可能であり、前記水量表示を水平に構成してもよい。
このように袋を自立可能としたので、米用袋の角度を一定に保つことができるため、再現性をもって正確に水量を判定することが可能となる。
【0012】
前記米用袋は、2枚の樹脂製シートが重ねられ、四周を固着されたシーラー部が設けられて構成してもよい。
このように構成することで、上部を切り取った状態でも、左右と底部の三辺が固着されることにより、樹脂製シートの弾力を調整し、米用袋の変形の再現性が高い袋としやすいことから、水の適量を判定しやすい米用袋を比較的容易に実現することができる。
【0013】
前記米用袋の水量表示は、内部の米に対して、水量が容積比1.6から1.8倍となるように表示してもよい。
アウトドアで用いられるメスティンや飯ごうなどでは、電気式の炊飯器で用いられる水の容積比よりも、上記の水量が好ましい。その好ましい水の量をユーザーに伝えることができ、ユーザーはそのようなアウトドアにおける事情を意識することなく簡易にアウトドアに適した水量を判定することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の米用袋は、米用袋の中に入れた米の量に適合する水の量を表示する水量表示を備えたので、米用袋内の米をメスティン等の炊飯用具に入れた後、米用袋内に、水量表示に合う量の水を入れ、その水を炊飯用の器に加えることにより、米の量に適合した水量で炊飯を行なうことができる。このため、計量カップ等による水の計量又は定量の水を入れたペットボトルを要することなく、米用袋のみで野外などにおいて炊飯ための適量な水を用意することができる。従って、米用袋を利用して水の適量を判定することができるので、ユーザーが炊飯を行うための荷物を増やすことなく、適切な水の量で炊飯をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明による米用袋の一実施の形態を示す正面図である。
【
図4】この実施の形態の米用袋に米を入れた状態を示す正面図である。
【
図5】この実施の形態の米用袋の上辺部を切断する状態を示す正面図である。
【
図6】この実施の形態の米用袋内の米を、メスティンに入れている状態を示す斜視図である。
【
図7】この実施の形態において、米を出した米用袋内に水を入れている状態を示す斜視図である。
【
図8】本発明の米用袋の他の実施の形態を示す正面図である。
【
図9】本発明の米用袋の他の実施の形態を示す正面図である。
【
図10】本発明の米用袋の他の実施の形態を示す正面図である。
【
図11】本発明の米用袋の他の実施の形態を示す正面図である。
【
図13】本発明の米用袋の他の実施の形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1ないし
図3に本発明の米用袋1の一実施の形態を示す。この米用袋1は、内部に空間のある袋形状をなし、正面視において縦長矩形の形状を有し、切取りガイド4、水量表示5、持ち位置表示6を備える。この米用袋1は、少なくとも一部が透明または半透明の樹脂製シート1a、1bを、上下、左右の四周においてシーラー部2で固着して袋を構成している。この米用袋1の内部には、
図4に示すように、予め定められた量(例えば1合に相当する150g)の米3が収容される。なお、この袋1に入れる米としては無洗米を用いと米を研ぐことを省略して炊飯ができるため好ましい。また、この米用袋1は、水を注ぐ際に水面14a(
図7参照)が確認できるように、樹脂製シート1aの水量表示5周辺を透明または半透明とし、樹脂製シート1bを、不透明としてもよい。
【0017】
米用袋1の表面には、後述のように上辺を切り取る際に目安となる切取りガイド4と、後述のように米用袋1内に水を入れる際の目印となる水量表示5と、米用袋1内に水を入れる際に手で掴む位置を表示する持ち位置表示6とを備える。なお、この実施の形態においては、水量表示5は、線で描かれている。そしてその線は、
図1の図面上左側、すなわち持ち位置表示6のある側(第一の側部7a)が低く、持ち位置表示6の無い側(第二の側部7b)が高くなるように、傾斜して設けられている。このように水量表示5の線の傾斜の理由と傾斜の度合については、
図7について後述する。
【0018】
さらに、袋1の表面には、一例として、下記のA~Dの欄を設ける。A欄には袋1内に入れる米は無洗米であることや商標等を記載する。B欄にはこの米用袋の使用方法やレシピ等を記載してもよい。その具体例としては、例えば、「炊飯用具に米を入れる。」、「米用袋の水量表示5である目安線まで水を入れる。」、「米を30分水に浸す。」、「強火で10分、弱火で10分炊き、その後火を止めて10分待つ。」などである。C欄には米用袋1内の米が無洗米であること、米の銘柄、産地、販売者等を表示する。D欄には警告や注意すべきこと等を表示する。これらの表示内容は適宜変更、追加、削除可能である。
【0019】
この実施の形態において、キャンプ地等で炊飯をする場合には、
図5に示すように、鋏やナイフ等の切断具8を用いて切取りガイド4に沿って米用袋1の上辺部を切断することにより、米用袋1を開く。続いて
図6に示すように、米用袋1の中の米3を、メスティン等の炊飯用具9に入れる。
【0020】
続いて
図7に示すように、空になった米用袋1の図面上左側に位置する持ち位置表示6の箇所を左手11で持ち、右手12で、例えばペットボトル等の容器10あるいは水道水等の適宜用意された水源から水13を米用袋1内に注ぎ込む。
図7は米用袋1内に注ぎこまれた水14の水面14aが水量表示5のレベル以下である状態を示している。水13を注ぎ込むことにより、米用袋1内の水14の水面14aが線で表示された水量表示5に達したとき、すなわち水が適量に達したときに水13の注入を停止する。その後、この米用袋1内の水13を炊飯用具9内に注入する。水量表示5の線は、持ち位置表示6のある側が低く、持ち位置表示6の無い側が高くなるように、持ち位置表示6に対応した水面14aを想定して傾斜して設けられている。
【0021】
このように、この実施の形態の米入り米用袋1を用いれば、キャンプ地において、計量カップ等が無い場合であっても、適量でかつ味のよいご飯を炊くことができ、計量カップ等を携帯する煩わしさがなくなる。また、特許文献1に記載のような定量のミネラルウォーター等を準備しておく必要もなくなる。なお、米と水の量(容積比)は、本実施形態においては、水量表示5は、米(無洗米)と水の容積比を1.6から1.8倍となるように設けてもよい。これは、電気式の炊飯器では米(無洗米)と水は容積比が1.3から1.4倍程度であるが、メスティン、飯ごう及びダッチオーブン等のアウトドア用の炊飯用具では、電器式の炊飯器よりも、炊飯の際に水蒸気が外部に流出するから、水の量は、1.6から1.8倍とすると、味のよい炊飯が可能となるためである。即ち、米用袋1の水量表示5によってこのような水量に誘導することで、メスティン等のアウトドア用の炊飯用具でさらに味のよいご飯を炊くことができる。ユーザーは、アウトドア用の炊飯用具では比較的多くの水を用いると美味しく炊飯ができるというアウトトドア特有の事情を意識することなく、簡単に味のよいご飯を炊くことができる。
【0022】
この実施の形態においては、
図7に示す米用袋1内の水14の水面14aのレベルが、水量表示5の左端から右端の全体にほぼ一致する状態に至ったときが、炊飯用具9内に入れてある米の量に適合する量の水量であるように設定されている。すなわち、米用袋1内に好適な量の水14が注入された際に、水14の水面14aが、水量表示5となる線の左端から右端までほぼ一致するように構成されている。すなわち、水量表示5は、米用袋1を手11で持ち位置表示6の位置で持ったとき、水面にあわせるように傾斜している。このように、水面14aと米用袋の傾きを一定にさせ、米用袋1の傾きが変わったときに水14の重みによって米用袋1が変形して容積の誤差が生じることを抑制することができるから、米用袋1内に注入する水の量が適量に達したか否かの判定が正確かつ容易に行なえる。更に、持ち位置表示6を設けてユーザーに持つ位置を指示することで、ユーザーが米用袋1を持つ段階では、それほど傾きを意識することなく、自然に米用袋に傾きを持たせるように誘導することができ、そのように米用袋1を傾けて持ったことにより、その後ユーザーが米用袋1の内部に水14を注ぐ段階では、水面14aが水量表示5のレベルに近づくと、水面14aと水量表示5の傾きは近いため、設定された傾斜に合わせることは簡単にできる。即ち、米用袋1が持ち位置表示6と水量表示5を備えることで、ユーザーフレンドリーに水量表示5の傾きに従わせることができ、楽に水の適量を判定することができる。
【0023】
図8は切取りガイド4Aを設ける箇所を変更した本発明の他の実施の形態の米用袋1Aを示す。この実施の形態は、切取りガイド4AをL字形に形成し、米用袋1の上辺の片側に持ち位置表示6Aを設けたものである。この実施の形態によれば、ユーザーが持ち位置表示6Aをもちながら、水を水量表示5Aに合わせることができるので、
図1~
図7で示した実施の形態と同様の効果が得られる。
【0024】
図9は切取りガイド4Bを設ける箇所を変更した本発明の他の実施の形態の米用袋1Bを示す。この実施の形態は、切取りガイド4Bを水量表示5Aに一致させて設けたものである。この実施の形態によれば、米用袋1Bから米を排出した後、水を米用袋1Bに注入する際には、切取りガイド4Bから水が溢れるまで注入すればよいため、水注入が比較的楽に行なえるという効果がある。なお、本実施の形態においては、切取りガイド4B(水量表示5A)の下に、位置表示を設けてもよい。また、切取りガイド4B(水量表示5A)の傾きは変更してもよい。
【0025】
図10は袋の構造を変更した本発明の他の実施の形態の米用袋1Cを示す。この実施の形態は、前述の実施形態とは袋の形状が異なり、筒状の樹脂製シート20の上辺20aと下辺20bを固着して米用袋1Cとしたものである。図示は省略するが、この形状の米用袋1Cに、切取りガイド、水量表示、及び位置表示を設ける。
【0026】
図11は袋の構造をさらに変更した本発明の他の実施の形態の米用袋1Dを示す正面図、
図12はその縦断面図である。この実施の形態は、2枚の樹脂製シート30、31の上辺30a、31bを固着し、下辺30b、31bの間、および側辺の間には、折り畳み構造の樹脂製シート32、33を介在させたものである。この構造では、折り畳み構造の樹脂製シート32、33を開くことにより、米用袋1Dの底面を広げることが可能であり、このため、米用袋1Dは自立可能である。そして、この米用袋1Dの上部に、切取りガイド4Cが設けられ、その下側に水平の水量表示5Cが設けられている。この実施の形態の米用袋1Dによれば、米用袋1Dが自立可能であるため、水を米用袋1D内に注入する際に、米用袋1Dを手で持つ必要がなく、炊飯に適量の水の注入が容易になるという効果がある。
【0027】
図13は、本発明の他の実施の形態の米用袋1Eを示す正面図である。本実施の形態の米用袋1Eは、切取りガイド4、水量表示5B、持ち位置表示6を備える。水量表示5Dは直線ではなく、正面中央部(裏面でもよい)にポイントを示す円で構成され。ユーザーが持ち位置表示6を持つことにより米用袋1E傾きを一定に保たせて、水量表示5Bに水面を合わせれば、前述までの実施形態と近い傾きを保持できることにより、水の適量を判定することができる。
【0028】
以上の実施の形態においては、水量表示5を線状又は円形状に設けた例を示したが、その代わりに色分け、段差、凹凸、又は多角形その他の使用者が水量を視覚的に識別できる表現によって水量を表示するようにしてもよい。切取りガイド4についても、直線状ではなく、凹凸や米用袋1の両サイドの切り込みや、曲線状に連続した切込みを設ける等の他の手段に変更してもよい。なお、米用袋は、縦長矩形の形状としたが、水を適量入れることができれば他の形状でもよい。米用袋1に用いられる樹脂製シートを透明か半透明としたが、半透明とはユーザーが外部から水面を確認できる程度に光を透過できることをいう。その他、本発明を実施する場合、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、構成要素やその組み合わせについて、種々の変更、付加が可能である。
【符号の説明】
【0029】
1、1A~1E 米用袋
2 シーラー部
3 米
4、4A~4C 切取りガイド
5、5A~5D 水量表示
6、6A 持ち位置表示
7a、7b 側部
8 切断具
9 炊飯用具
10 ペットボトル
13、14 水
14a 水面
20 筒状の樹脂製シート
30、31 樹脂製シート
32、33 折り畳み構造の樹脂製シート