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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106363
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/786 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
H01L29/78 618B
H01L29/78 626A
H01L29/78 618C
H01L29/78 618F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010585
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】織田 海斗
(72)【発明者】
【氏名】菅原 大地
【テーマコード(参考)】
5F110
【Fターム(参考)】
5F110CC09
5F110DD05
5F110DD14
5F110EE04
5F110FF02
5F110GG01
5F110GG19
5F110GG42
5F110HK07
5F110HK21
5F110HM12
5F110NN03
5F110NN23
5F110QQ04
5F110QQ19
(57)【要約】
【課題】縦型トランジスタを構成する各部の材料等を適正化して低抵抗化を図ること。
【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1の電極と、第1の電極上に設けられた第1の絶縁層と、第1の絶縁層上に設けられたゲート電極と、ゲート電極上に設けられた第2の絶縁層と、第2の絶縁層上に設けられた第2の電極と、第2の絶縁層、ゲート電極、及び第1の絶縁層を貫通し、第1及び第2の電極に接続されるチャネル層と、を備え、チャネル層は、複数の金属を含む複合酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、第1の半導体層と第1の電極との間に設けられた第2の半導体層と、第1の半導体層と第2の電極との間に設けられた第3の半導体層と、を含み、第2及び第3の半導体層は、第1の半導体層と同種の金属を含み、複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電極と、
前記第1の電極上に設けられた第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層上に設けられたゲート電極と、
前記ゲート電極上に設けられた第2の絶縁層と、
前記第2の絶縁層上に設けられた第2の電極と、
一端が前記第1の電極に接続され、他端が前記第2の電極に接続されたチャネル層と、
前記チャネル層と前記ゲート電極との間、前記チャネル層と前記第1の絶縁層との間、及び前記チャネル層と前記第2の絶縁層との間に設けられたゲート絶縁層と、を備え、
前記チャネル層は、
複数の金属を含む複合酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、
前記第1の半導体層と前記第1の電極との間に設けられた第2の半導体層と、
前記第1の半導体層と前記第2の電極との間に設けられた第3の半導体層と、を含み、
前記第2及び第3の半導体層は、
前記第1の半導体層と同種の金属を含み、前記複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が前記第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする、
半導体装置。
【請求項2】
前記チャネル層の主成分である前記複合酸化物半導体は、InとGaとZnとを含むIGZOであり、
前記第2及び第3の半導体層のIn濃度は前記第1の半導体層のIn濃度よりも高い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記チャネル層は、
前記第1の半導体層と前記ゲート絶縁層との間に設けられた第4の半導体層を更に含み、
前記第4の半導体層は、
前記第1の半導体層と同種の金属を含み、前記複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い前記金属の含有率が前記第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2及び第3の半導体層の少なくともいずれかの厚さは5nm以上であり、
前記第4の半導体層の厚さは5nm以下である、
請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第3の半導体層の厚さは前記第2の絶縁層の厚さ以下である、
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
第1の電極と、
前記第1の電極の上方に設けられる第2の電極と、
前記第1及び第2の電極の面方向に沿う第1の方向に延び、前記第1及び第2の電極の面方向に沿い前記第1の方向と交差する第2の方向に所定間隔を空けて、前記第1及び第2の電極の間に設けられる複数のゲート電極と、
前記第1の電極と前記複数のゲート電極との間に介在される第1の絶縁層と、
前記第2の電極と前記複数のゲート電極との間に介在される第2の絶縁層と、
前記第1の電極、前記複数のゲート電極、及び前記第2の電極の積層方向から見て前記複数のゲート電極のそれぞれと重なる位置に設けられ、前記複数のゲート電極のうち対応するゲート電極と上下方向に重なる前記第1及び第2の電極に一端部と他端部とがそれぞれ接続される複数のチャネル層と、
前記複数のチャネル層のそれぞれと、対応する前記ゲート電極との間、対応する前記第1の絶縁層との間、及び対応する前記第2の絶縁層との間に設けられたゲート絶縁層と、
前記第2の方向に並ぶ前記複数のゲート電極の間に設けられ、前記第2の電極の下面の高さ位置から前記第1の電極の上面の高さ位置に到達する第3の絶縁層と、を備え、
前記第3の絶縁層の誘電率は、
前記第1及び第2の絶縁層の誘電率よりも低い、
半導体装置。
【請求項7】
前記第1及び第2の絶縁層は、AlO及びSiNの少なくともいずれかを含み、
前記第3の絶縁層は、SiO、SiOC、及びエアギャップの少なくともいずれかを含む、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1及び第2の絶縁層はHigh-k層であり、
前記第3の絶縁層はLow-k層である、
請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記複数のチャネル層は、
前記複数のゲート電極のそれぞれと重なるよう前記第2の方向に並ぶとともに、前記第1の方向に所定の間隔を空けて、前記複数のゲート電極のそれぞれの延伸方向に沿って設けられ、
前記第3の絶縁層は、
前記第2の絶縁層の高さ位置において、前記第1の方向に並ぶ前記複数のチャネル層の間にも設けられている、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第3の絶縁層は、
前記第1の絶縁層の高さ位置において、前記第1の方向に並ぶ前記複数のチャネル層の間にも設けられている、
請求項9に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複合酸化物半導体をチャネル層とする縦型トランジスタとして構成される半導体装置が知られている。チャネル層の側面にはゲート電極が接続され、これらの周囲には層間絶縁層等の絶縁層が設けられている。
【0003】
半導体装置の小型化に伴い、ゲート電極の接続方向におけるチャネル層の断面積、及び層間絶縁層となる絶縁層の層厚も小さくなっている。このため、縦型トランジスタの更なる低抵抗化が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2020/0161309号明細書
【特許文献2】特開2019-117882号公報
【特許文献3】米国特許第10790396号明細書
【特許文献4】米国特許第08772771号明細書
【特許文献5】特開2015-109426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1つの実施形態は、縦型トランジスタを構成する各部の材料等を適正化して低抵抗化を図ることができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の半導体装置は、第1の電極と、前記第1の電極上に設けられた第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極上に設けられた第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上に設けられた第2の電極と、一端が前記第1の電極に接続され、他端が前記第2の電極に接続されたチャネル層と、前記チャネル層と前記ゲート電極との間、前記チャネル層と前記第1の絶縁層との間、及び前記チャネル層と前記第2の絶縁層との間に設けられたゲート絶縁層と、を備え、前記チャネル層は、複数の金属を含む複合酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、前記第1の半導体層と前記第1の電極との間に設けられた第2の半導体層と、前記第1の半導体層と前記第2の電極との間に設けられた第3の半導体層と、を含み、前記第2及び第3の半導体層は、前記第1の半導体層と同種の金属を含み、前記複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が前記第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態1にかかる半導体装置の構成の一例を示す模式図。
図2】実施形態1にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図。
図3】実施形態1にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図。
図4】実施形態1にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図。
図5】実施形態1の変形例にかかる半導体装置の構成の一例を示す模式図。
図6】実施形態1の変形例にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を例示する断面図。
図7】実施形態2にかかる半導体装置の構成の一例を示す模式図。
図8】実施形態2にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を例示する断面図。
図9】実施形態2及び比較例にかかる半導体装置の電気特性と層間絶縁層の層厚との関係を示す模式的なグラフ。
図10】実施形態2の変形例にかかる半導体装置の構成の一例を示す模式図。
図11】実施形態2の変形例にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図。
図12】実施形態2の変形例にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図。
図13】実施形態2の変形例にかかる半導体装置の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図。
図14】その他の変形例にかかる半導体装置の構成の一例を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0009】
[実施形態1]
以下、図面を参照して実施形態1について詳細に説明する。
【0010】
(半導体装置の構成例)
図1は、実施形態1にかかる半導体装置1の構成の一例を示す模式図である。図1(a)は、後述するゲート電極30の高さ位置における半導体装置1のXY断面図である。図1(b)は、半導体装置1のX方向に沿う断面図である。図1(c)は、半導体装置1のY方向に沿う断面図である。
【0011】
なお、本明細書において、X方向およびY方向は共に、後述するゲート電極30の面に沿う方向であり、X方向とY方向とは互いに直交する。Z方向は、半導体装置1が備える各層の積層方向であって、X方向とY方向とに直交する方向である。
【0012】
また、ゲート電極30の延伸方向を第1の方向と呼ぶことがあり、この第1の方向はX方向に沿う方向である。また、後述するビット線70の延伸方向であって、第1の方向と交差する方向を第2の方向と呼ぶことがあり、この第2の方向はY方向に沿う方向である。ただし、半導体装置1は製造誤差を含みうるため、第1の方向と第2の方向とは必ずしも直交しない。
【0013】
図1に示すように、半導体装置1は、第1の電極としての下部電極11、ゲート電極30、第2の電極としての上部電極51、及びピラー60を備える。
【0014】
下部電極11、ゲート電極30、上部電極51、及びピラー60は、シリコン基板等の図示しない基板の上方に設けられている。より詳細には、基板の上方には、絶縁層10,20、ゲート電極30、絶縁層40,50がこの順に設けられている。ゲート電極30及び絶縁層20,40の層厚は、例えばいずれも数十nm程度である。
【0015】
絶縁層10は、例えば窒化シリコン層等である。絶縁層10には、絶縁層10を貫通するコンタクト12がX方向およびY方向に所定の間隔で設けられている。コンタクト12は、例えばアモルファスシリコン層等であり、図示しないソース線を介して、あるいは直接的に基板に接続されている。
【0016】
コンタクト12中には、例えば酸化インジウムスズ (ITO:Indium Tin Oxide)層等である下部電極11が埋没されている。これにより、下部電極11は基板電位に落ちている。ただし、絶縁層10、コンタクト12、及び下部電極11のそれぞれの上面は、略同一平面上に位置しており、下部電極11の上面はコンタクト12または絶縁層10によって覆われてはいない。
【0017】
絶縁層10上には、絶縁層10、コンタクト12、及び下部電極11の上面を覆う絶縁層20が設けられている。第1の絶縁層としての絶縁層20は、例えばSiO層等である。絶縁層20が、SiOC層またはエアギャップ層等のLow-k層であってもよい。
【0018】
絶縁層20上には、X方向に沿う方向に延び、Y方向に所定の間隔を空けて並ぶ複数のゲート電極30が設けられている。複数のゲート電極30は、タングステン層等であり、X方向およびY方向にグリッド状に並ぶ下部電極11とZ方向に重なる位置に設けられている。上述の絶縁層20は、Y方向に隣接するゲート電極30間にも設けられる。ただし、Y方向に隣接するゲート電極30間に、ゲート電極30の上層である絶縁層40が充填されていてもよい。
【0019】
複数のゲート電極30上には、これらのゲート電極30を覆う絶縁層40が設けられている。第2の絶縁層としての絶縁層40は、絶縁層20と同種の材料で構成されていてよく、例えばSiO層等であり、あるいは、SiOC層もしくはエアギャップ層等のLow-k層である。
【0020】
絶縁層40上には、SiO層等の絶縁層50が設けられている。絶縁層50の下面側には、複数の上部電極51が、複数の下部電極11とZ方向に重なる位置に設けられている。これらの上部電極51は、下部電極11と同様、例えばITO層等であり、絶縁層50を貫通するプラグ52を介して、絶縁層50より更に上方のビット線70に接続されている。複数のビット線70は、それぞれがY方向に沿う方向に延び、X方向に所定の間隔を空けて並んでいる。
【0021】
下部電極11と上部電極51とで挟まれた位置には、絶縁層40、その位置に対応するゲート電極30、及び絶縁層20を貫通する複数のピラー60がそれぞれ設けられている。複数のピラー60のそれぞれは、チャネル層61及びゲート絶縁層62を有する。
【0022】
チャネル層61は、半導体層61c,61eを有しており、絶縁層40、ゲート電極30、及び絶縁層20を貫通して下部電極11と上部電極51とに接続されている。
【0023】
第1の半導体層としての半導体層61cは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)の酸化物層であるIGZO層等の複合酸化物半導体層(Composite Oxide Semiconductor)であり、ピラー60のコアとなる中心部分に設けられている。
【0024】
半導体層61eは、半導体層61cの上端部、下端部、及び側壁を覆っている。半導体層61eの層厚は例えば5nm以下である。半導体層61eは、半導体層61cと同種の金属を含むIGZO層等の複合酸化物半導体層である。ただし、半導体層61eにおいて、半導体層61e中に含まれる金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が半導体層61cよりも高い。
【0025】
例えばIGZO層に含まれる金属中では、Inのキャリア濃度がGa及びZn等の他の金属よりも高い。したがって、半導体層61c,61eが例えばIGZO層である場合、半導体層61e中のInの含有率は、半導体層61c中のInの含有率よりも高い。
【0026】
ゲート絶縁層62は、例えばSiO層等であり、チャネル層61の側壁を覆っている。
【0027】
以上のように、半導体装置1は例えば縦型トランジスタとして構成されている。つまり、ゲート電極30を貫通するピラー60のチャネル層61に、ゲート電極30から所定の電圧が印加されることで、縦型トランジスタをオンすることができる。したがって、1つ1つのピラー60と、それらのピラー60のそれぞれに接続される下部電極11、ゲート電極30、及び上部電極51を1つの縦型トランジスタとして、半導体装置1が複数の縦型トランジスタを含むものと捉えてもよい。また、縦型トランジスタにおいて、チャネル層61に電圧を印加するゲート電極30はワード線として機能している。
【0028】
下部電極11及び上部電極51とチャネル層61との接続部分に、キャリア濃度の高い半導体層61eを介在させることで、下部電極11及び上部電極51とチャネル層61との間のショットキー抵抗が低下する。また、チャネル層61が、キャリア濃度の高い半導体層61eを含むことで、全体としてチャネル層61自体の抵抗も低下する。
【0029】
一方で、半導体層61eの層厚を5nm以下としているので、例えば縦型トランジスタの閾値電圧が適正な値に維持され、縦型トランジスタがオフしない等の動作不良が抑制される。
【0030】
ここで、半導体層61cの下端部と下部電極11との間に介在される半導体層61eは、第2の半導体層の一例である。半導体層61cの上端部と上部電極51との間に介在される半導体層61eは、第3の半導体層の一例である。
【0031】
また、半導体層61cの側壁とゲート電極30との間に介在される半導体層61eは、第4の半導体層の一例である。ただし、チャネル層61の最外周、つまり、半導体層61cの側壁部分の半導体層61eとゲート電極30との間には、上述のようにゲート絶縁層62が更に介在される。
【0032】
(半導体装置の製造方法)
次に、図2図4を用いて、実施形態1の半導体装置1の製造方法の例について説明する。図2図4は、実施形態1にかかる半導体装置1の製造方法の手順の一部を順に例示する断面図である。より詳細には、図2図4の(Aa)~(Ea)は製造途中の半導体装置1のX方向に沿う断面図であり、図2図4の(Ab)~(Eb)は製造途中の半導体装置1のY方向に沿う断面図である。
【0033】
図2(Aa)(Ab)に示すように、基板の上方に、窒化シリコン層またはLow-k層等の絶縁層10を形成する。また、絶縁層10を貫通する複数のコンタクト12、及びこれらのコンタクト12に埋め込まれた複数の下部電極11を形成する。
【0034】
また、絶縁層10、コンタクト12、及び下部電極11の上面を覆うSiO層等の絶縁層20を形成する。このとき、絶縁層20を、最終的に半導体層1の絶縁層20が有することとなる層厚よりも、例えば上述のゲート電極30の層厚分だけ厚く形成する。
【0035】
図2(Ba)(Bb)に示すように、Y方向に所定間隔を空けて、X方向に沿う方向に延びる複数の溝30tを絶縁層20に形成する。これらの溝30tは、複数の下部電極11とZ方向に重なる位置に形成される。
【0036】
図2(Ca)(Cb)に示すように、複数の溝30tにタングステン層等を充填する。これにより、配線間に絶縁層20が設けられた複数のゲート電極30が形成される。
【0037】
図2(Da)(Db)に示すように、絶縁層20及び複数のゲート電極30の上面を覆うSiO層またはLow-k層等の絶縁層40を形成する。
【0038】
なお、図2(Ba)~図2(Ca)及び図2(Bb)~図2(Cb)に示すゲート電極30の形成手法をダマシン法とも呼ぶ。ただし、複数のゲート電極30は、ダマシン法以外の手法で形成されてもよい。
【0039】
一例として、最終的に半導体層1の絶縁層20が有することとなる層厚で、当初から絶縁層20を形成し、絶縁層20を覆うタングステン層等を形成する。また、タングステン層上に、複数のゲート電極30のパターンを有するレジスト層等を形成してタングステン層をエッチング加工し、複数のゲート電極30を形成する。
【0040】
レジスト層を剥離した後、図2(Da)(Db)と同様、複数のゲート電極30を覆う絶縁層40を形成する。この場合、Y方向に並ぶ複数のゲート電極30間には絶縁層40が充填されることとなる。
【0041】
図2(Ea)(Eb)に示すように、複数の下部電極11とZ方向に重なる位置に、絶縁層40、ゲート電極30、及び絶縁層20を貫通し、下部電極11に到達する複数の貫通孔60hを形成する。
【0042】
図3(Aa)(Ab)に示すように、複数の貫通孔60hのそれぞれの側壁および底面を覆うSiO層等のゲート絶縁層62bを形成する。このとき、ゲート絶縁層62bは、絶縁層40の上面をも覆っている。
【0043】
図3(Ba)(Bb)に示すように、複数の貫通孔60hのそれぞれの底面からゲート絶縁層62bを除去する。これにより、絶縁層40上面からもゲート絶縁層62bが除去されて、複数の貫通孔60hのそれぞれの側壁を覆うゲート絶縁層62が形成される。
【0044】
図3(Ca)(Cb)に示すように、例えば原子層堆積(ALD: Atomic Layer Deposition)法を用いて、複数の貫通孔60hのそれぞれの側壁および底面を覆うIGZO層等の半導体層61bを形成する。半導体層61bは、In含有率が高く、後に半導体層61eの一部となる層である。このとき、半導体層61bは、絶縁層40の上面をも覆っている。
【0045】
図3(Da)(Db)に示すように、例えばALD法を用いて、複数の貫通孔60h内にIGZO層等の半導体層61fを充填する。半導体層61fは、In含有率が半導体層61bよりも低く、後にピラー60のコア部分の半導体層61cとなる層である。このとき、半導体層61fは、半導体層61bを介して絶縁層40の上面をも覆っている。
【0046】
図3(Ea)(Eb)に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等により、絶縁層40上面の半導体層61f,61bを順次除去する。これにより、半導体層61bは個々に分離され、複数の貫通孔60hのそれぞれの側壁および底面を覆う半導体層60sとなる。また、半導体層61fは個々に分離され、上述の半導体装置1の半導体層61cとなる。ただし、この段階で、半導体層61cは貫通孔60hの上端部まで充填された状態である。
【0047】
図4(Aa)(Ab)に示すように、複数の貫通孔60h内の半導体層61c,61sをリセスエッチングして、複数の貫通孔60hの上端部にそれぞれ凹部60rを形成する。
【0048】
図4(Ba)(Bb)に示すように、複数の貫通孔60hのそれぞれの凹部60r内にIGZO層等の半導体層61bを充填する。半導体層61bは、上述の図3(Ca)(Cb)の半導体層61bと同様、In含有率が高く、後に半導体層61eの一部となる層である。このとき、半導体層61bは、絶縁層40の上面をも覆っている。
【0049】
図4(Ca)(Cb)に示すように、CMP等により絶縁層40上面の半導体層61bを除去する。これにより、半導体層61bは個々に分離され、貫通孔60h内に形成済みの半導体層61cの上端部、下端部、及び側壁を覆う半導体層61eが形成される。また、これにより、半導体層61c,61eを含むチャネル層61と、ゲート絶縁層62とを備える複数のピラー60が形成される。
【0050】
図4(Da)(Db)に示すように、絶縁層40及び複数のピラー60の上面を覆うSiO層等の絶縁層50を形成する。
【0051】
図4(Ea)(Eb)に示すように、複数の上部電極51と、絶縁層50を貫通し、これらの上部電極51に接続される複数のプラグ52とを絶縁層50に形成する。
【0052】
以上により、実施形態1の半導体装置1が製造される。
【0053】
(概括)
縦型トランジスタとして構成される半導体装置において微細化が図られている。このとき、チャネル径を縮小しつつオン電流を維持するため、如何にコンタクト抵抗を低減するかが課題となる。
【0054】
実施形態1の半導体装置1によれば、複数の金属を含む複合酸化物半導体を主成分とする半導体層61cと下部電極11との間、及び半導体層61cと上部電極51との間に設けられた半導体層61eを含む。半導体層61eは、半導体層61cと同種の複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が半導体層61cより高い複合酸化物半導体を主成分とする。
【0055】
これにより、チャネル層61と下部電極11及び上部電極51とのショットキー抵抗を低減することができる。つまり、チャネル層61の材料を適正化して、縦型トランジスタの低抵抗化を図ることができる。
【0056】
実施形態1の半導体装置1によれば、半導体層61eは、半導体層61cの側壁を覆い、半導体層61cとゲート絶縁層30との間にも介在される。これにより、チャネル層61の全体としての低抵抗化を図ることができる。
【0057】
実施形態1の半導体装置1によれば、半導体層61c側壁の半導体層61eの厚さは5nm以下である。これにより、縦型トランジスタの閾値電圧の低下を抑制して、オフ特性を良好に保つことができる。
【0058】
(変形例)
次に、図5及び図6を用いて、実施形態1の変形例の半導体装置1aについて説明する。変形例の半導体装置1aは、In含有率の高い半導体層161eが、チャネル層161の上端部側において他の部分より厚く形成されている点が上述の実施形態1とは異なる。
【0059】
図5は、実施形態1の変形例にかかる半導体装置1aの構成の一例を示す模式図である。より詳細には、図5(a)は半導体装置1aのX方向に沿う断面図であり、図5(b)は半導体装置1aのY方向に沿う断面図である。
【0060】
なお、以下の図面においては、上述の実施形態1と同様の構成に同様の符号を付して、その説明を省略する場合がある。
【0061】
図5に示すように、変形例の半導体装置1aが備えるピラー160は、上述の実施形態1の半導体層61eに替えて、半導体層161eを備える。半導体層161eもまた、半導体層61cの上端部、下端部、及び側壁を覆っており、半導体層61cと同種の金属を含むIGZO層等の複合酸化物半導体層である。また、半導体層161e中に含まれる金属のうちキャリア濃度が他よりも高いIn等の金属の含有率が半導体層61cよりも高い。
【0062】
また、半導体層61cの下端部および側壁を覆う半導体層161eの層厚は、上述の実施形態1の半導体層61eと同様、例えば5nm以下である。一方、半導体層61cの上端部を覆う半導体層161eの層厚は、例えば5nm以上であり、かつ、絶縁層40の層厚以下である。これにより、半導体層61cの上端部側の半導体層161eの下面は、ゲート電極30の上面の高さ位置よりも上方に位置することとなる。
【0063】
このように、半導体層61cと上部電極51との間の半導体層161eの層厚を5nm以上とすることで、チャネル層161と上部電極51とのショットキー抵抗がよりいっそう低減する。また、半導体層161eの厚膜部分が、チャネル層61のゲート電極30で挟まれた部分、つまり、ゲート電極30から電圧が印加される部分に重なっていないので、閾値電圧の低下を抑制して、縦型トランジスタのオフ特性が維持される。
【0064】
ここで、半導体層61cの下端部と下部電極11との間に介在される半導体層161eは、第2の半導体層の一例である。半導体層61cの上端部と上部電極51との間に介在される半導体層161eは、第3の半導体層の一例である。半導体層61cの側壁とゲート電極30との間に介在される半導体層161eは、第4の半導体層の一例である。
【0065】
図6は、実施形態1の変形例にかかる半導体装置1aの製造方法の手順の一部を例示する断面図である。より詳細には、図6(Aa)~図6(Ea)は製造途中の半導体装置1aのX方向に沿う断面図であり、図6(Ab)~図6(Eb)は製造途中の半導体装置1aのY方向に沿う断面図である。
【0066】
なお、変形例の半導体装置1aの製造工程においても、上述の実施形態1の図2及び図3と同様の処理が行われる。図6は、これらの処理を経た後の処理を示している。すなわち、図6には、複数の貫通孔60hのそれぞれの側壁および底面を覆う半導体層60sと、複数の貫通孔60hのそれぞれに充填された半導体層60cとが形成された後の処理を示す。
【0067】
図6(Aa)(Ab)に示すように、複数の貫通孔60h内の半導体層61c,61sをリセスエッチングして、複数の貫通孔60hの上端部にそれぞれ凹部160rを形成する。このとき、半導体層61c,61s上端部のリセスエッチング時間を長くすること等によって、例えば上述の実施形態1の図4(Aa)(Ab)に示す凹部60rよりも深く、凹部160rを形成する。凹部160rの深さは、例えば5nm以上かつ絶縁層40の層厚以下とする。
【0068】
図6(Ba)(Bb)に示すように、複数の貫通孔60hのそれぞれの凹部160r内にIGZO層等の半導体層161bを充填する。半導体層161bは、In含有率が高く、後に半導体層161eの一部となる層である。このとき、半導体層161bは、絶縁層40の上面をも覆っている。
【0069】
図6(Ca)(Cb)に示すように、CMP等により絶縁層40上面の半導体層161bを除去する。これにより、半導体層161bは個々に分離され、貫通孔60h内に形成済みの半導体層61cの上端部、下端部、及び側壁を覆う半導体層161eが形成される。このとき、半導体層161eの層厚は、半導体層61cの上端部において他の部分より厚くなる。
【0070】
また、上記処理により、半導体層61c,161eを含むチャネル層161と、ゲート絶縁層62とを備える複数のピラー160が形成される。
【0071】
これ以降、変形例の半導体装置1aの製造方法においても、以下に示すように、上述の実施形態1と同様の処理が行われる。
【0072】
図6(Da)(Db)に示すように、絶縁層40及び複数のピラー160の上面を覆うSiO層等の絶縁層50を形成する。
【0073】
図6(Ea)(Eb)に示すように、複数の上部電極51と、絶縁層50を貫通し、これらの上部電極51に接続される複数のプラグ52とを絶縁層50に形成する。
【0074】
以上により、実施形態1の変形例の半導体装置1aが製造される。
【0075】
変形例の半導体装置1aによれば、半導体層61cの上端部の半導体層161eの厚さは5nm以上であり、かつ、絶縁層40の厚さ以下である。このように、上部電極51側の半導体層161eを厚く形成することで、チャネル層61と上部電極51とのショットキー抵抗をいっそう低減することができる。また、上部電極51側の半導体層161eが、ゲート電極30に挟まれた領域と重ならないように形成されることで、縦型トランジスタの閾値電圧の低下を抑制して、オフ特性を良好に保つことができる。
【0076】
変形例の半導体装置1aによれば、その他、上述の実施形態1の半導体装置1と同様の効果を奏する。
【0077】
なお、上述の変形例においては、製造方法がより簡便となるよう、半導体層61cの上端部において、半導体層161eを厚くした半導体装置1aの例を挙げたが、これに替えて、あるいは加えて、半導体層61cの下端部において、半導体層161eを厚くしてもよい。半導体層61cの下端部および上端部の半導体層161eの少なくともいずれかの厚さを5nm以上とすることで、縦型トランジスタのショットキー抵抗を低減することができる。
【0078】
また、この場合においても、半導体層61cの上下端における半導体層161eの層厚を、それぞれの絶縁層40,20以下とし、半導体層61cの側壁の半導体層161eの層厚を5nm以下に維持することが好ましく、これにより、縦型トランジスタのオフ特性が良好に保たれる。
【0079】
[実施形態2]
以下、図面を参照して実施形態2について詳細に説明する。実施形態2においては、半導体装置のゲート電極の上下に設けられる層間絶縁層が一部、High-k層となっている点が上述の実施形態1とは異なる。
【0080】
(半導体装置の構成例)
図7は、実施形態2にかかる半導体装置2の構成の一例を示す模式図である。図7(a)は、ゲート電極30の高さ位置における半導体装置2のXY断面図である。図7(b)は、後述する絶縁層82の高さ位置における半導体装置2のXY断面図である。図7(c)は、半導体装置2のX方向に沿う断面図である。図7(d)は、半導体装置2のY方向に沿う断面図である。
【0081】
なお、以下の図面においては、上述の実施形態1と同様の構成に同様の符号を付して、その説明を省略する場合がある。
【0082】
図7に示すように、半導体装置2においては、基板の上方に、絶縁層10,81、ゲート電極30、絶縁層82,50がこの順に設けられている。第2及び第1の絶縁層としての絶縁層81,82は、例えばAlO層またはSiN層等のHigh-k層である。ゲート電極30及び絶縁層81,82の層厚は、例えばいずれも数十nm程度である。
【0083】
また、半導体装置2は、Y方向に所定間隔を空けて設けられた複数のゲート電極30間の領域にZ方向に重なる位置に、絶縁層82,81を貫通し、複数のゲート電極30の延伸方向に延びる絶縁層240を備えている。第3の絶縁層としての絶縁層240は、例えばSiO層、または、SiOC層もしくはエアギャップ層等のLow-k層である。
【0084】
また、半導体装置2は、上述の実施形態1のピラー60に替えて、絶縁層82、対応するゲート電極30、及び絶縁層81を貫通する複数のピラー260を備えている。複数のピラー260のそれぞれは、上述の実施形態1の半導体層61c,61eを備えるチャネル層61に替えて、IGZO層等の複合酸化物半導体層である単一な半導体層から構成されるチャネル層260を備える。
【0085】
ところで、縦型トランジスタにおいては、ゲート電極間に挟まれたチャネル層が、上下の絶縁層にまで延びたエクステンション領域を有している。エクステンション領域においては、ゲート電極による制御が弱まり、あるいは殆ど働かないため、エクステンション領域の寄生抵抗を如何に抑えるかが課題となる。
【0086】
上記のように、実施形態2の半導体装置2においては、ゲート電極30上下の層間絶縁層である絶縁層82,81がHigh-k層となっている。これにより、エクステンション領域の寄生抵抗が低減される。
【0087】
このとき、以下の式(1)で表されるように、High-k層である絶縁層81,82の容量と、Low-k層等である絶縁層240の容量との比が3以上8以下であると、ゲート電極30による電界をエクステンション領域に効かせることができ、エクステンション領域の寄生容量が低減されて、縦型トランジスタのオン電流が維持される。なお、エクステンション領に働く電界をフリンジ電界とも呼ぶ。
【0088】
【数1】
【0089】
上記の式中、εhighは層間容量、つまり、層間絶縁層であるHigh-k層の容量である。εlowは配線間容量、つまり、配線間絶縁層であるLow-k層等の容量である。また、dWLはY方向に並ぶゲート電極間の距離であり、HWLは個々のゲート電極の高さであり、LWLはゲート電極の単位長さである。また、RWLはゲート電極の下端部における幅であり、RChはゲート電極の下面におけるチャネル層の径である。
【0090】
また、上記において、以下の式(2)(3)で表されるように、層間絶縁層の容量が、配線間絶縁層の容量、及び通常のSiO層の容量よりも大きいことが前提となる。
【0091】
【数2】
【0092】
上記の式中、εSiO2はSiO層の容量であり、層間容量εhighとの比較のために基準として示している。SiO層の容量εSiO2は、例えば3.9である。
【0093】
層間絶縁層であるHigh-k層の誘電率が充分に高く、上記の式(1)~(3)を満たせば、配線間絶縁層は必ずしもLow-k層である必要はない。したがって、上述の絶縁層81,82をHigh-k層としたうえで、絶縁層240を適宜、SiO層、またはLow-k層などとすることができる。
【0094】
(半導体装置の製造方法)
次に、図8を用いて、実施形態2の半導体装置2の製造方法の例について説明する。図8は、実施形態2にかかる半導体装置2の製造方法の手順の一部を例示する断面図である。より詳細には、図8(Aa)~図8(Ea)は製造途中の半導体装置2のX方向に沿う断面図であり、図8(Ab)~図8(Eb)は製造途中の半導体装置2のY方向に沿う断面図である。
【0095】
図8(Aa)(Ab)に示すように、基板の上方に、窒化シリコン層等の絶縁層10を形成し、複数のコンタクト12、及び複数の下部電極11を絶縁層10に形成する。
【0096】
また、絶縁層10上に、High-k層等の絶縁層81、タングステン層30b、及びHigh-k層等の絶縁層82をこの順に形成する。タングステン層30bは、後にゲート電極30のパターンに加工され、複数のゲート電極30となるブランケット層である。
【0097】
図8(Ba)(Bb)に示すように、複数の下部電極11から外れた位置に、絶縁層82、タングステン層30b、及び絶縁層81を貫通し、Y方向に沿う方向に延びる複数の貫通溝240tを形成する。複数の貫通溝240tの下端部は、下部電極11の間の絶縁層10上面に接することとなる。これにより、タングステン層30bが複数のゲート電極30のパターンに加工される。
【0098】
図8(Ca)(Cb)に示すように、複数の貫通溝240tにLow-k層等の絶縁層240を充填する。絶縁層240は絶縁層82の上面にも形成されるが、全面エッチバック等により除去する。
【0099】
また、複数の下部電極11とZ方向に重なる位置に、絶縁層82、ゲート電極30、及び絶縁層81を貫通し、下部電極11に到達する複数の貫通孔260hを形成する。
【0100】
図8(Da)(Db)に示すように、例えば上述の実施形態1と同様の手法により、複数の貫通孔260hの側壁を覆うゲート絶縁層62を形成する。また、複数の貫通孔260h内にIGZO層等の半導体層261fを充填する。
【0101】
図8(Ea)(Eb)に示すように、CMP等により絶縁層240上面の半導体層261fを除去する。これにより、半導体層261fは個々に分離され、単体の半導体層から構成されたチャネル層261となる。また、これにより、チャネル層261及びゲート絶縁層62を備える複数のピラー260が形成される。
【0102】
これ以降、例えば上述の実施形態1と同様の手法により、絶縁層50を形成し、チャネル層261に接続される上部電極51を絶縁層50に形成し、また、絶縁層50を貫通し、上部電極51に接続されるプラグ52を形成する。
【0103】
以上により、実施形態2の半導体装置2が製造される。
【0104】
(概括)
上述のように、ゲート電極の上下方向に延びるチャネル層のエクステンション領域では寄生抵抗が増大する。このため、寄生抵抗の大きいエクステンション領域に流すことのできる最大電流が、縦型トランジスタのオン電流の上限となってしまう。縦型トランジスタにおいては、エクステンション領域の寄生抵抗を低減し、オン電流の低下を抑制することが課題となる。
【0105】
エクステンション領域の寄生抵抗を低減するため、エクステンション領域を極力短く設計することも考えられる。しかしながら、エクステンション領域が延びる層間絶縁層は、IGZO層形成後のCMP等によりディッシングが生じることを見越して、ある程度の層厚を有していることが望ましい。このため、層間絶縁層を薄層化して、エクステンション領域を短縮することには限界がある。
【0106】
また、シリコン系半導体材料を用いたトランジスタと異なり、IGZO層等の複合酸化物半導体層を用いた縦型トランジスタでは、例えばエクステンション領域に不純物を注入するなどして、抵抗値を下げる手法も用いることができない。
【0107】
実施形態2の半導体装置2によれば、下部電極11と複数のゲート電極30との間に介在されるHigh-k層等の絶縁層81と、上部電極51と複数のゲート電極30との間に介在されるHigh-k層等の絶縁層82と、Y方向に並ぶ複数のゲート電極30の間に設けられ、上部電極51の下面の高さ位置から下部電極11の上面の高さ位置に到達するSiO層またはLow-k層等の絶縁層240と、を備える。
【0108】
ゲート電極30には、ゲート電極30の周囲に広がるフリンジ電界が発生する。上記のように、層間絶縁層である絶縁層81,82にHigh-k層を用いることで、このようなゲート電極30のフリンジ電界をチャネル層260のエクステンション領域にも働かせることができる。これにより、エクステンション領域の寄生抵抗を低減して、縦型トランジスタのオン電流の低下を抑制することができる。
【0109】
図9は、実施形態2及び比較例にかかる半導体装置の電気特性と層間絶縁層の層厚との関係を示す模式的なグラフである。図9のグラフの横軸は層間絶縁層の層厚である。図9のグラフの左側の縦軸は、電圧を印加した際のゲート電極の電流値の立ち上がりに要する時間TWLである。図9のグラフの右側の縦軸は、チャネル層の全体的な寄生抵抗Ronである。
【0110】
また、図9中、比較例の半導体装置の電気特性を破線で、実施形態2の半導体装置2の電気特性を実線で示す。図9に示す比較例の半導体装置は、層間絶縁層としてゲート電極の上下にSiO層を有しているものとする。
【0111】
図9に示すように、比較例の半導体装置において、ゲート電極の立ち上がり時間TWLは、層間絶縁層の層厚が増していくほど、緩やかなカーブを描いて低下していく。また、チャネル層の寄生抵抗Ronは、層間絶縁層の層厚が増していくほど、緩やかなカーブを描いて増大していく。
【0112】
ここで、ゲート電極の立ち上がり時間TWLには、設計上の許容範囲が定められている。比較例の半導体装置では、層間絶縁層が層厚TH1以下となると、図9に示すゲート電極の立ち上がり時間TWLの上限値Tmaxを超えてしまう。また、層間絶縁層が層厚TH3以上となると、寄生抵抗Ronの上昇により縦型トランジスタのオン電流が許容値を超えて低下してしまう。
【0113】
したがって、比較例の半導体装置では、層間絶縁層の好ましい厚さは層厚TH1以上層厚TH3以下の範囲である。
【0114】
一方、実施形態2の半導体装置2では、層間絶縁層が層厚TH2以下で、ゲート電極の立ち上がり時間TWLの上限値Tmaxを超える。また、層間絶縁層が層厚TH4以上で、縦型トランジスタのオン電流が許容値を超える。
【0115】
このように、実施形態2の半導体装置2では、層間絶縁層である絶縁層81,82をHigh-k層とすることで、フリンジ電界によって寄生抵抗を低減させて、好ましい層間絶縁層の厚さを厚膜側にシフトさせることが可能である。
【0116】
よって、ディッシングマージン確保のため、層間絶縁層の層厚を維持しつつ、寄生抵抗を低減させて縦型トランジスタの特性を向上させることができる。すなわち、層間絶縁層である絶縁層81,82の材料を適正化して、縦型トランジスタの低抵抗化を図ることができる。
【0117】
(変形例)
次に、図10図12を用いて、実施形態2の変形例の半導体装置2aについて説明する。変形例の半導体装置2aは、X方向に並ぶチャネル層260のエクステンション領域間にもLow-k層等が用いられている点が上述の実施形態2とは異なる。
【0118】
上述の実施形態2では、ゲート電極30の上下の層間絶縁層にHigh-k層を用いることとした。しかし、チャネル層260のエクステンション領域のごく近傍を除く層間には、極力Low-k層等のHigh-k層より誘電率が低い絶縁層が用いられていることが好ましい。これにより、配線間容量が低下して縦型トランジスタの動作速度が向上する。
【0119】
図10は、実施形態2の変形例にかかる半導体装置2aの構成の一例を示す模式図である。図10(a)は、ゲート電極30の高さ位置における半導体装置2aのXY断面図である。図10(b)は、絶縁層82の高さ位置における半導体装置2aのXY断面図である。図10(c)は、半導体装置2aのX方向に沿う断面図である。図10(d)は、半導体装置2aのY方向に沿う断面図である。
【0120】
なお、以下の図面においては、上述の実施形態2と同様の構成に同様の符号を付して、その説明を省略する場合がある。
【0121】
図10に示すように、半導体装置2aにおいては、ゲート電極30の下方に設けられたHigh-k層等の絶縁層81を貫通し、チャネル層260の下部のエクステンション領域間をY方向に沿う方向に延びるSiO層またはLow-k層等の第3の絶縁層としての絶縁層41が設けられている。
【0122】
半導体装置2aにおいては、同様に、ゲート電極30の上方に設けられたHigh-k層等の絶縁層82を貫通し、チャネル層260の下部のエクステンション領域間をY方向に沿う方向に延びるSiO層またはLow-k層等の第3の絶縁層としての絶縁層42が設けられている。
【0123】
これにより、チャネル層260の上下のエクステンション領域に接する部分の絶縁層81,82を除き、半導体装置2aは、層間絶縁層として、SiO層またはLow-k層等の絶縁層240,41,42を備えることとなる。
【0124】
図11図13は、実施形態2の変形例にかかる半導体装置2aの製造方法の手順の一部を順に例示する断面図である。より詳細には、図11(Aa)~図11(Da)、図12(Aa)~図12(Ba)、及び図13(Aa)~図13(Ba)は、製造途中の半導体装置2aのX方向に沿う断面図である。図11(Ab)~図11(Db)、図12(Ab)~図12(Bb)、及び図13(Ab)~図13(Bb)は、製造途中の半導体装置2aのY方向に沿う断面図である。図11(E)及び図12(C)は、製造途中の半導体装置2aの上面図である。
【0125】
図11(Aa)(Ab)に示すように、基板の上方に、窒化シリコン層等の絶縁層10を形成し、複数のコンタクト12、及び複数の下部電極11を絶縁層10に形成する。また、絶縁層10上に、High-k層等の絶縁層81を形成する。
【0126】
また、絶縁層81の下部電極11とZ方向に重なる部分を残して、絶縁層81を貫通し、Y方向に沿う方向に延びる複数の貫通溝41tを形成する。
【0127】
図11(Ba)(Bb)に示すように、貫通溝41t内をSiO層またはLow-k層等の絶縁層41で充填する。
【0128】
図11(Ca)(Cb)に示すように、絶縁層81,41上に、タングステン層30b、及びHigh-k層等の絶縁層82をこの順に形成する。また、絶縁層82の下部電極11とZ方向に重なる部分を残して、絶縁層82を貫通し、Y方向に沿う方向に延びる複数の貫通溝42tを形成する。
【0129】
図11(Da)(Db)(E)に示すように、貫通溝42t内をSiO層またはLow-k層等の絶縁層42で充填する。これにより、下部電極11とZ方向に重なる位置を除く、タングステン層30bを上下に挟む絶縁層41,42が、絶縁層81,82中に形成される。
【0130】
図12(Aa)(Ab)に示すように、複数の下部電極11から外れた位置に、絶縁層82、タングステン層30b、及び絶縁層81を貫通し、Y方向に沿う方向に延びる複数の貫通溝240tを形成する。このとき、絶縁層81,82中をY方向に延びる絶縁層41,42の貫通溝240tとの交差部も除去されてよい。これにより、タングステン層30bが複数のゲート電極30のパターンに加工される。
【0131】
図12(Ba)(Bb)(C)に示すように、貫通溝240t内をSiO層またはLow-k層等の絶縁層240で充填する。また、複数の下部電極11とZ方向に重なる位置に、絶縁層82、ゲート電極30、及び絶縁層81を貫通し、下部電極11に到達する複数の貫通孔260hを形成する。
【0132】
これにより、複数の貫通孔260hの周囲を絶縁層81,82が取り囲み、ゲート電極30の上下の絶縁層81,82中をX方向およびY方向に格子状に延びる絶縁層240,41,42が形成される。
【0133】
図13(Aa)(Ab)に示すように、例えば上述の実施形態2と同様の手法により、複数の貫通孔260hの側壁を覆うゲート絶縁層62を形成する。また、複数の貫通孔260h内にIGZO層等の半導体層261fを充填する。
【0134】
図13(Ba)(Bb)に示すように、CMP等により絶縁層240上面の半導体層261fを除去する。これにより、半導体層261fは個々に分離され、単体の半導体層から構成されたチャネル層261となる。また、これにより、チャネル層261及びゲート絶縁層62を備える複数のピラー260が形成される。
【0135】
これ以降、例えば上述の実施形態1と同様の手法により、絶縁層50を形成し、チャネル層260に接続される上部電極51を絶縁層50に形成し、また、絶縁層50を貫通し、上部電極51に接続されるプラグ52を形成する。
【0136】
以上により、変形例の半導体装置2aが製造される。
【0137】
変形例の半導体装置2aによれば、絶縁層81,82の高さ位置において、Y方向に並ぶ複数のチャネル層260の間にも、SiO層またはLow-k層等の絶縁層41,42が設けられている。これにより、層間絶縁層の誘電率を下げ、縦型トランジスタの動作をいっそう高速化することができる。
【0138】
変形例の半導体装置2aによれば、その他、上述の実施形態2の半導体装置2と同様の効果を奏する。
【0139】
(その他の変形例)
上述の実施形態2及び変形例においては、縦型トランジスタのチャネル層261は、単一の半導体層から構成されることとした。しかし、層間絶縁層として絶縁層240,41,42,81,82を備えるこれらの構成に、実施形態1及び変形例の半導体層61c,61eを備えるチャネル層61を適用することも可能である。図14に一例を示す。
【0140】
図14は、その他の変形例にかかる半導体装置3の構成の一例を示す模式図である。より詳細には、図14(a)は、上述の実施形態2の構成を適用した半導体装置3aのX方向に沿う断面図である。図14(b)は、上述の実施形態2の変形例の構成を適用した半導体装置3bのX方向に沿う断面図である。図14(c)は半導体装置3(3a,3b)のY方向に沿う断面図である。
【0141】
図14に示すように、半導体装置3は、上述の実施形態1と同様、チャネル層61のコア部分となるIGZO層等の半導体層61cと、半導体層61cを覆い、例えばIn等のキャリア濃度の高い金属の含有率が半導体層61cよりも高いIGZO層等の半導体層61eと、を含むチャネル層61を備える。
【0142】
図14(a)(c)に示すように、このようなチャネル層61を有する半導体装置3aが、上述の実施形態2と同様、層間絶縁層としてはHihg-k層等の絶縁層81,82を備え、配線間絶縁層としてはSiO層またはLow-k層等の絶縁層240を備えていてもよい。
【0143】
図14(b)に示すように、このような半導体装置3bが、チャネル層61のエクステンション領域近傍を除く層間絶縁層として、更に、SiO層またはLow-k層等の絶縁層41,42を備えていてもよい。
【0144】
また、図14の例によらず、半導体層61cの周囲を覆うIn濃度の高い半導体層が、上述の実施形態1の変形例と同様、半導体層61cの上端部および下端部の少なくとも一方において、5nm以上、かつ、層間絶縁層の層厚以下の層厚を有していてもよい。
【0145】
その他の変形例の半導体装置3によれば、上述の実施形態1,2及び変形例と同様の効果を奏する。
【0146】
[付記]
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
【0147】
(付記1)
本発明の一態様によれば、
第1の電極と、
前記第1の電極上に設けられた第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層上に設けられたゲート電極と、
前記ゲート電極上に設けられた第2の絶縁層と、
前記第2の絶縁層上に設けられた第2の電極と、
一端が前記第1の電極に接続され、他端が前記第2の電極に接続されたチャネル層と、
前記チャネル層と前記ゲート電極との間、前記チャネル層と前記第1の絶縁層との間、及び前記チャネル層と前記第2の絶縁層との間に設けられたゲート絶縁層と、を備え、
前記チャネル層は、
複数の金属を含む複合酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、
前記第1の半導体層と前記第1の電極との間に設けられた第2の半導体層と、
前記第1の半導体層と前記第2の電極との間に設けられた第3の半導体層と、を含み、
前記第2及び第3の半導体層は、
前記第1の半導体層と同種の金属を含み、前記複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が前記第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする、
半導体装置が提供される。
【0148】
(付記2)
上記の付記1に記載の半導体装置において、
前記第1及び第2の絶縁層は、SiO、SiOC、及びエアギャップの少なくともいずれかを含む。
【0149】
(付記3)
上記の付記2に記載の半導体装置において、
前記第1及び第2の絶縁層はLow-k層である。
【0150】
(付記4)
本発明の他の態様によれば、
第1の電極と、
前記第1の電極の上方に設けられる第2の電極と、
前記第1及び第2の電極の面方向に沿う第1の方向に延び、前記第1及び第2の電極の面方向に沿い前記第1の方向と交差する第2の方向に所定間隔を空けて、前記第1及び第2の電極の間に設けられる複数のゲート電極と、
前記第1の電極と前記複数のゲート電極との間に介在される第1の絶縁層と、
前記第2の電極と前記複数のゲート電極との間に介在される第2の絶縁層と、
前記第1の電極、前記複数のゲート電極、及び前記第2の電極の積層方向から見て前記複数のゲート電極のそれぞれと重なる位置に設けられ、前記複数のゲート電極のうち対応するゲート電極と上下方向に重なる前記第1及び第2の電極に一端部と他端部とがそれぞれ接続される複数のチャネル層と、
前記複数のチャネル層のそれぞれと、対応する前記ゲート電極との間、対応する前記第1の絶縁層との間、及び対応する前記第2の絶縁層との間に設けられたゲート絶縁層と、
前記第2の方向に並ぶ前記複数のゲート電極の間に設けられ、前記第2の電極の下面の高さ位置から前記第1の電極の上面の高さ位置に到達する第3の絶縁層と、を備え、
前記第3の絶縁層の誘電率は、
前記第1及び第2の絶縁層の誘電率よりも低い、
半導体装置が提供される。
【0151】
(付記5)
上記の付記4に記載の半導体装置において、
前記複数のチャネル層のそれぞれは、
複数の金属を含む複合酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、
前記第1の半導体層と前記第1の電極との間に設けられた第2の半導体層と、
前記第1の半導体層と前記第2の電極との間に設けられた第3の半導体層と、を含み、
前記第2及び第3の半導体層は、
前記第1の半導体層と同種の金属を含み、前記複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い金属の含有率が前記第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする。
【0152】
(付記6)
上記の付記5に記載の半導体装置において、
前記複数のチャネル層の主成分である前記複合酸化物半導体は、InとGaとZnとを含むIGZOであり、
前記第2及び第3の半導体層のIn濃度は前記第1の半導体層のIn濃度よりも高い。
【0153】
(付記7)
上記の付記5に記載の半導体装置において、
前記複数のチャネル層は、
前記第1の半導体層と前記ゲート絶縁層との間に設けられた第4の半導体層を更に含み、
前記第4の半導体層は、
前記第1の半導体層と同種の金属を含み、前記複数の金属のうちキャリア濃度が他よりも高い前記金属の含有率が前記第1の半導体層より高い複合酸化物半導体を主成分とする。
【0154】
(付記8)
上記の付記7に記載の半導体装置において、
前記第2及び第3の半導体層の少なくともいずれかの厚さは5nm以上であり、
前記第4の半導体層の厚さは5nm以下である。
【0155】
(付記9)
上記の付記8に記載の半導体装置において、
前記第3の半導体層の厚さは前記第2の絶縁層の厚さ以下である。
【0156】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0157】
1,1a,2,2a,3,3a,3b…半導体装置、11…下部電極、20,40,41,42,240,81,82…絶縁層、30…ゲート電極、51…上部電極、60,160,260…ピラー、61,161,261…チャネル層、61c,61e,161e…半導体層、62…ゲート絶縁層。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10
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図12
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図14