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特開2024-106372表示装置、学習支援装置、プログラム及び電子付箋表示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106372
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】表示装置、学習支援装置、プログラム及び電子付箋表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0487 20130101AFI20240801BHJP
   G06F 15/02 20060101ALI20240801BHJP
   G09B 5/02 20060101ALI20240801BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240801BHJP
【FI】
G06F3/0487
G06F15/02 315F
G09B5/02
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010606
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二村 亮
【テーマコード(参考)】
2C028
5B019
5E555
【Fターム(参考)】
2C028BB04
2C028BC05
2C028BD01
5B019HD02
5B019HE18
5E555AA07
5E555AA12
5E555AA43
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA42
5E555CB48
5E555DD04
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】所定のシンボルを読み取ることで情報を取得した場合に、その情報を取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく表示できるようにする。
【解決手段】ユーザ端末の制御部は、第1電子付箋として取得した画像に、二次元コード等の所定のシンボルが含まれていた場合に、所定のシンボルに対応する情報が表示された第2電子付箋を派生させ、第2電子付箋を第1電子付箋に視覚的に紐づけて第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電子付箋として取得した画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する情報が表示された第2電子付箋を派生させ、前記第2電子付箋を前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる表示制御手段、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
第1電子付箋として取得した画像に基づいて派生した第2電子付箋を、前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する教材の表示エリアとして前記第2電子付箋を表示させる、
ことを特徴とする学習支援装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記教材の表示エリアとして前記第2電子付箋を表示する場合は、前記教材の種類に対応する操作ツールを前記第2電子付箋に対応付けて表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記操作ツールを介して所定の入力操作を受け付けた場合に、前記第2電子付箋に視覚的に紐づけられた第3電子付箋を、前記第1電子付箋とともに前記ワークスペースに表示させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の学習支援装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記画像に前記所定のシンボルが複数含まれていた場合には、前記所定のシンボル毎に前記第2電子付箋を表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
【請求項6】
前記第1電子付箋とする画像を取得する取得手段を備え、
前記取得手段は、ユーザにより撮影が指示されたタイミングで撮影手段により取得された画像を前記第1電子付箋とする画像として取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
【請求項7】
前記第1電子付箋とする画像を取得する取得手段を備え、
前記取得手段は、撮影手段により画像が取得されるごとに前記所定のシンボルの認識を行い、前記所定のシンボルが認識された画像を前記第1電子付箋とする画像として取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
【請求項8】
前記所定のシンボルは二次元コードである、
ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の学習支援装置。
【請求項9】
コンピュータを、
第1電子付箋として取得した画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する情報が表示された第2電子付箋を派生させ、前記第2電子付箋を前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
第1電子付箋として取得した画像に基づいて派生した第2電子付箋を、前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる表示制御手段として機能させるプログラムであって、
前記表示制御手段は、前記画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する教材の表示エリアとして前記第2電子付箋を表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項11】
コンピュータが、
第1電子付箋として取得した画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する情報が表示された第2電子付箋を派生させ、
前記第2電子付箋を前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる、
ことを特徴とする電子付箋表示方法。
【請求項12】
コンピュータが、
第1電子付箋として取得した画像に基づいて派生した第2電子付箋を、前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる電子付箋表示方法であって、
前記画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する教材の表示エリアとして前記第2電子付箋を表示する、
ことを特徴とする電子付箋表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、学習支援装置、プログラム及び電子付箋表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、教育用の図書、博物館のパンフレット、電子辞書、関数電卓等に記載されたQRコード(登録商標)等の所定のシンボルを読み取ることで、学習に有用な情報をユーザ端末に表示することが可能となっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、紙製の学習教材に記載されたQRコードを読み取ると、QRコードが記載されている頁の学習内容を表示部に表示可能な端末装置(学習補助装置)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-207716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来、所定のシンボルを読み取ることで情報を取得した場合に、その情報を取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく表示することはできなかった。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、所定のシンボルを読み取ることで情報を取得した場合に、その情報を取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様の表示装置は、
第1電子付箋として取得した画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する情報が表示された第2電子付箋を派生させ、前記第2電子付箋を前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる表示制御手段、
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様の学習支援装置は、
第1電子付箋として取得した画像に基づいて派生した第2電子付箋を、前記第1電子付箋に視覚的に紐づけて前記第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、前記所定のシンボルに対応する教材の表示エリアとして前記第2電子付箋を表示させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定のシンボルを読み取ることで情報を取得した場合に、その情報取得の作業ステップを視覚的にわかりやすく記録しておくことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る学習支援システムの全体構成例を示す図である。
図2図1のユーザ端末の制御部により実行される画像付箋表示処理の流れを示すフローチャートである。
図3】第1電子付箋として取得した画像にURLを示す二次元コードが含まれていた場合のノートブックの表示例である。
図4】第1電子付箋として取得した画像に関数情報を示す二次元コードが含まれていた場合のノートブックの表示例である。
図5】第1電子付箋として取得した画像に辞書情報を示す二次元コードが含まれていた場合のノートブックの表示例である。
図6図5に示す付箋化ボタンが押下された場合のノートブックの表示例を示す図である。
図7】第1電子付箋として取得した画像に複数の二次元コードが含まれていた場合のノートブックの表示例を示す図である。
図8】第1電子付箋として取得した画像に複数の二次元コードが含まれていた場合のノートブックの他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0012】
[学習支援システム100の構成]
まず、本実施形態に係る学習支援システム100の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る学習支援システム100の全体構成例を示す図である。
図1に示すように、学習支援システム100は、ユーザ端末1と、サーバ2とが、LAN(Local Area Network)、インターネット等を含む通信ネットワークNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。
なお、ユーザ端末1の台数は、特に限定されない。
【0013】
[ユーザ端末1の構成]
ユーザ端末1は、学習支援アプリ121が搭載されており、表示装置及び学習支援装置として機能する端末である。ユーザ端末1としては、例えば、タブレット端末、スマートフォン、PC(Personal Computer)等が適用可能である。
【0014】
図1に示すように、ユーザ端末1は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、撮影部15、通信部16等により構成され、各部はバス17により接続されている。
【0015】
制御部11は、少なくとも一つのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されている。制御部11のCPUは、ROMや記憶部12に格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて各種処理を実行する。制御部11は、記憶部12に記憶されている学習支援アプリ121との協働により、本発明の表示制御手段、取得手段として機能する。
【0016】
記憶部12は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等により構成され、各種プログラム及びプログラムで使用されるデータ等を記憶する。記憶部12は、ユーザ端末1に内蔵されたものに限られず、ユーザ端末1に対して着脱可能なメモリカード等の外部記録媒体を含んでもよい。
【0017】
本実施形態において、記憶部12には、Web(World Wide Web)ブラウザが記憶されている。また、記憶部12には、学習支援アプリ121が記憶されている。学習支援アプリ121は、制御部11が後述する電子付箋表示処理を含む学習支援に係る各種処理を実行するためのWebアプリケーションプログラムである。
【0018】
操作部13は、表示部14の画面上に重畳されて形成されたタッチパネルを備えている。操作部13は、さらに、ユーザが撮影を指示するためのシャッターボタンを始めとする各種操作ボタンを備えている。操作部13は、ユーザによる操作ボタンの操作や表示部14の画面上の操作を検出し、その操作情報を制御部11に出力する。
【0019】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)又はEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、制御部11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0020】
撮影部15は、撮像レンズ、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサ等からなる撮像素子、A/D変換回路等を備えて構成され、撮像レンズを通過した光学像を撮像素子により二次元の画像信号に変換し、画像データを取得する。
【0021】
通信部16は、LAN(Local Area Network)、インターネット等を含む通信ネットワークNを介して、サーバ2を始めとする外部装置と通信を行うための通信制御を行う。
【0022】
[サーバ2の構成]
サーバ2は、ユーザ端末1の学習支援アプリ121からの要求に応じて、後述するグラフ作成情報や見出し語表示情報を生成したり、ユーザ端末1で生成された電子付箋情報を保存したりする装置である。
【0023】
図2に示すように、サーバ2は、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25等により構成され、各部はバス26により接続されている。
【0024】
制御部21は、少なくとも一つのCPU、ROM、RAM等を備えて構成されている。制御部21のCPUは、ROMや記憶部22に格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて各種処理を実行する。
【0025】
記憶部22は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等により構成され、各種プログラム及びプログラムで使用されるデータ等を記憶する。記憶部22は、サーバ2に内蔵されたものに限られず、サーバ2に対して着脱可能なメモリカード等の外部記録媒体を含んでもよい。
【0026】
本実施形態において、記憶部22には、Webサーバとしての機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
また、記憶部22には、辞書DB(Data Base)221、ユーザDB222、電子付箋DB223が記憶されている。
【0027】
辞書DB221は、辞書コンテンツ番号、項目番号、及び種別番号に対応付けて、辞書コンテンツ番号によって識別される電子辞書の、項目番号(種別番号がある場合には、項目番号及び種別番号)によって識別される見出し語の見出し語表示情報を格納したデータベースである。辞書コンテンツ番号は、辞書の識別番号である。項目番号は、見出し語(単語)の識別番号である。種別番号は、見出し語の中の熟語部分や図表などの識別番号である。見出し語表示情報は、見出し語及び見出し語の品詞・意味・語源・用例等の解説文を表示するための情報である。
【0028】
ユーザDB222は、学習支援アプリ121による学習支援サービスを利用するユーザのユーザ登録情報を格納するデータベースである。ユーザ登録情報としては、例えば、ユーザID、パスワード、ユーザ名、年齢、性別、居住地(都道府県など)、メールアドレス等が含まれる。
【0029】
電子付箋DB223は、ユーザ端末1により生成された電子付箋の情報を格納するデータベースである。電子付箋DB223は、例えば、ユーザID、ノートブック名に対応付けて、電子付箋の情報(電子付箋のデータ、電子付箋同士の紐づけを示す紐づけ情報、電子付箋に対応する操作ツールの情報、並びにノートブックにおける電子付箋及び操作ツールの位置情報等を含む)を記憶する。
【0030】
操作部23は、表示部24の画面上に重畳されて形成されたタッチパネル、キーボード、各種操作ボタン等を備える。操作部23は、ユーザによるキーボードや操作ボタンの操作や表示部24の画面上の操作を検出し、その操作情報を制御部21に出力する。
【0031】
表示部24は、LCD、ELディスプレイ等で構成され、制御部21から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0032】
通信部25は、LAN、インターネット等を含む通信ネットワークNを介して、ユーザ端末1を始めとする外部装置と通信を行うための通信制御を行う。
【0033】
[学習支援システム100の動作]
次に、学習支援システム100の動作について説明する。
ユーザ端末1において、操作部13により学習支援アプリ121の起動指示が検出されると、制御部11は、ログイン認証を行って学習支援アプリ121を起動させる。そして、制御部11は、学習支援アプリ121との協働により、以下の処理を実行する。
【0034】
制御部11は、学習支援アプリ121の起動中、操作部13によりノートブック141(例えば、図3参照)の表示指示が検出されると、表示部14にノートブック141を表示させる。ここで、ノートブック141は、学習に関するテキストや手書き文字、Webページのリンク情報、画像ファイルやPDF(Portable Document Format)ファイル、撮影部15による撮影画像、関数のグラフ、辞書で調べた情報等の表示エリアとしての電子付箋を表示するためのワークスペースである。すなわち、ノートブック141は、ユーザが学習のために入力又は手書きした情報の他、学習に関連するWebページのリンク先や画像、撮影画像、関数のグラフ、辞書で調べた内容等の教材を電子付箋に記録し表示する。
【0035】
ノートブック141には、電子付箋の生成を指示するための、カメラボタン141a及びファイルボタン141b、保管ボタン141c等を含むボタン群が表示されている。
カメラボタン141aは、撮影部15により撮影された撮影画像が表示された電子付箋の生成を指示するためのボタンである。
ファイルボタン141bは、画像ファイル、動画ファイル、PDFファイル等のファイルを取得し、取得したファイルの画像が表示された電子付箋の生成を指示するためのボタンである。
保管ボタン141cは、生成された電子付箋のうち、選択された電子付箋のデータを予め定められた保存先に保存することを指示するためのボタンである。
【0036】
操作部13によりカメラボタン141a又はファイルボタン141bの押下が検出されると、制御部11は、図2に示す画像付箋表示処理を実行する。画像付箋表示処理は、制御部11と学習支援アプリ121との協働により実行される。以下、図2を参照して画像付箋表示処理について説明する。
【0037】
画像付箋表示処理において、まず、制御部11は、電子付箋に表示する画像を取得する(ステップS1)。
カメラボタン141aが押下された場合、制御部11は、撮影部15を起動させ、例えば、撮影部15により取得された画像のうち、ユーザによりシャッターボタンが押下されたタイミングの撮影画像を電子付箋に表示する画像として取得する。
ファイルボタン141bが押下された場合、制御部11は、記憶部12に記憶されている画像ファイル、動画ファイル及びPDFファイルの一覧画面を表示部14に表示させ、ユーザにより一覧画面から選択されたファイルを記憶部12又は記憶部22から取り込んで画像を取得する。選択されたファイルがPDFファイルの場合は、PDFファイルを記憶部12から取り込んで画像形式に変換する。
【0038】
ここで、ユーザは、所定のシンボル(本実施形態では、例えば、QRコード等の二次元コード)が表示された被写体(例えば、本やパンフレット、関数電卓の表示画面や電子辞書の表示画面)を撮影したり、記憶部12又は記憶部22に記憶されている二次元コードが写った画像を選択したりすることができる。
【0039】
次いで、制御部11は、取得した画像が表示された第1電子付箋を生成する(ステップS2)。
【0040】
次いで、制御部11は、取得した画像から二次元コードを認識する処理を実行する(ステップS3)。
【0041】
次いで、制御部11は、取得した画像から二次元コードが認識できたか否かを判断する(ステップS4)。
取得した画像から二次元コードが認識できたと判断した場合(ステップS4;;YES)、制御部11は、二次元コードが示す情報がURL(Uniform Resource Locator)、関数情報、辞書情報のいずれであるかを判断する(ステップS5)。
ここで、例えば、関数情報を表す二次元コードをデコードした情報には、関数情報を表す二次元コードであることを示す特別なパターンが含まれている。同様に、辞書情報を表す二次元コードをデコードした情報には、辞書情報を表す二次元コードであることを示す特別なパターンが含まれている。制御部11は、取得した画像から認識された二次元コードをデコードした情報に、これらの特別なパターンが含まれているか否かに基づいて、二次元コードが示す情報がURL、関数情報、辞書情報のいずれであるかを判断する。
【0042】
二次元コードが示す情報がURLであると判断した場合(ステップS5;URL)、制御部11は、二次元コードが示すURL情報を取得し(ステップS6)、ステップS9に移行する。
例えば、制御部11は、二次元コードをデコードすることにより得られた文字列がURL形式の文字列であるか否かを判断し、URL形式の文字列である場合に、その文字列をURL情報として取得する。なお、二次元コードをデコードした情報がURL形式の文字列ではない場合、制御部11は、ステップS20に移行する。
【0043】
二次元コードが示す情報が関数情報であると判断した場合(ステップS5;関数情報)、制御部11は、二次元コードが示す関数情報に基づいてグラフ作成情報を取得し(ステップS7)、ステップS9に移行する。
ステップS7において、まず、制御部11は、二次元コードをデコードすることにより得られた情報から関数情報を取得する。関数情報は、グラフを作成するために必要な情報である。関数情報としては、例えば、グラフの形式(y=x、y=x、…)の情報、ステップ数(きざみ幅)の情報、描画範囲(描画するxの範囲)の情報等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
次いで、制御部11は、取得した関数情報を通信部16によりサーバ2に送信し、グラフ作成情報の送信要求を行う。
サーバ2の制御部21は、ユーザ端末1から関数情報と、グラフ作成情報の送信要求とを受信すると、受信した関数情報に基づいて、グラフを作成するために必要なプロット点等を算出し、算出結果をグラフ作成情報として通信部25によりユーザ端末1に送信する。
ユーザ端末1は、サーバ2から送信されたグラフ作成情報を通信部16により受信する。
【0044】
二次元コードが示す情報が辞書情報であると判断した場合(ステップS5;辞書情報)、制御部11は、二次元コードが示す辞書情報に基づいて見出し語表示情報を取得し(ステップS8)、ステップS9に移行する。
ステップS8において、まず、制御部11は、二次元コードをデコードすることにより得られた情報から辞書情報を取得する。辞書情報は、電子辞書の検索履歴に登録されている見出し語(単語)と、単語帳に登録されている見出し語とを特定するための情報である。辞書情報には、例えば、検索履歴に登録されている見出し語(単語)のそれぞれについての辞書コンテンツ番号、項目番号、種別番号と、単語帳に登録されている見出し語のそれぞれについての辞書コンテンツ番号、項目番号、種別番号とが含まれる。
次いで、制御部11は、取得した辞書情報を通信部16によりサーバ2に送信し、見出し語表示情報の送信要求を行う。
サーバ2の制御部21は、ユーザ端末1から辞書情報と、見出し語表示情報の送信要求とを受信すると、受信した辞書情報に基づいて、辞書DB221から、検索履歴に登録されている見出し語についての見出し語表示情報と、単語帳に登録されている見出し語についての見出し語表示情報を取得し、通信部25によりユーザ端末1に送信する。
ユーザ端末1は、サーバ2から送信された見出し語表示情報を通信部16により受信する。
【0045】
ステップS9において、制御部11は、二次元コードに基づき取得した情報に基づいて、第2電子付箋を生成する(ステップS9)。
ステップS6でURL情報を取得した場合、制御部11は、URL情報によるリンク先のWebページ(Webページのサムネイル)が表示された第2電子付箋を生成する(派生させる)。
ステップS7でグラフ作成情報を取得した場合、制御部11は、グラフ作成情報に基づいてグラフを作成し、作成したグラフが表示された第2電子付箋を生成する(派生させる)。
ステップS8で見出し語表示情報を取得した場合、制御部11は、見出し語表示情報に基づいて、電子辞書の見出し語リストが表示された第2電子付箋を生成する(派生させる)。
【0046】
次いで、制御部11は、ステップS2で生成した第1電子付箋とステップS9で生成した第2電子付箋とを紐づける(ステップS10)。
次いで、制御部11は、生成した第1電子付箋の情報及び第2電子付箋の情報を、ログインユーザのユーザID及びノートブック141のノートブック名に対応付けて通信部16によりサーバ2に送信する(ステップS11)。
サーバ2においては、ユーザ端末1から受信した第1電子付箋及び第2電子付箋の情報を、ユーザID及びノートブック名に対応付けて電子付箋DB223に保存する。
【0047】
次いで、制御部11は、第1電子付箋及び第2電子付箋を紐づけてノートブック141に表示させる(ステップS12)。
ここで、第2電子付箋が、リンク先が表示された第2電子付箋である場合、制御部11は、リンク先に対応する操作ツールT1を第2電子付箋に対応付けて表示する。
第2電子付箋が、グラフが表示された第2電子付箋である場合、制御部11は、グラフに対応する操作ツールT2を第2電子付箋に対応付けて表示する。
第2電子付箋が、電子辞書の見出し語リストが表示された第2電子付箋である場合、制御部11は、電子辞書に対応する操作ツールである付箋化ボタンT3を第2電子付箋に対応付けて表示する。本実施形態では、電子辞書に対応する操作ツールである付箋化ボタンT3を第2電子付箋上に表示する。
すなわち、制御部11は、教材の種類(例えば、リンク先、グラフ、電子辞書等)に対応する操作ツールを第2電子付箋に対応付けて表示させる。
【0048】
図3図5は、第1電子付箋及び第2電子付箋が表示されたノートブック141の表示例を示す図である。図3は、取得した画像にURLを示す二次元コードが含まれていた場合の表示例である。図4は、取得した画像に関数情報を示す二次元コードが含まれていた場合の表示例である。図5は、取得した画像に辞書情報を示す二次元コードが含まれていた場合の表示例である。
【0049】
図3に示すように、取得した画像にURLを示す二次元コードC1が含まれていた場合、取得した画像が表示された第1電子付箋A11に対し、取得した画像に含まれる二次元コードC1が示すURLのリンク先(例えば、リンク先のWebページのサムネイル)が表示された第2電子付箋A12が紐づけ線L1により紐づけられてノートブック141に表示される。また、第2電子付箋A12に対応付けて、リンク先のWebページを開くことを指示するためのリンクボタンB1を含む操作ツールT1が表示される。リンクボタンB1が押下されると、制御部11は、リンク先のWebページを表示部14に表示する。
【0050】
このように、第1電子付箋として取得した画像にURLを示す二次元コードC1が含まれていた場合、二次元コードC1が表示されていた媒体の画像が表示された第1電子付箋A11に対し、二次元コードC1が示すURLのリンク先が表示された第2の電子付箋A12が紐づけ線L1により紐づけられて表示される。したがって、リンク先を取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく記録し表示することが可能となる。図3に示す例では、木に取り付けられたプレート上の二次元コードC1を読み取ることでリンク先の情報を取得したという作業ステップを視覚的に分かりやすく記録し表示することが可能となる。
【0051】
また、図4に示すように、取得した画像に関数情報を示す二次元コードC2が含まれていた場合、取得した画像が表示された第1電子付箋A21に対し、取得した画像に含まれる二次元コードC2が示す関数情報に基づいて作成されたグラフが表示された第2電子付箋A22が紐づけ線L2により紐づけられてノートブック141に表示される。また、第2電子付箋A22に対応付けて、グラフを編集等するための操作ツールT2が表示される。
【0052】
このように、第1電子付箋として取得した画像に関数情報を示す二次元コードC2が含まれていた場合、二次元コードC2が表示されていた媒体の画像が表示された第1電子付箋A21に対し、二次元コードC2が示す関数情報に基づいて作成されたグラフが表示された第2の電子付箋A22が紐づけ線L2により紐づけられて表示される。したがって、グラフを取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく記録し表示することが可能となる。図4に示す例では、関数電卓の画面に表示された二次元コードC2を読み取ることでグラフ(二次関数のグラフ)を取得したという作業ステップを視覚的に分かりやすく記録し表示することが可能となる。
【0053】
また、図5に示すように、取得した画像に辞書情報を示す二次元コードC3が含まれていた場合、取得した画像が表示された第1電子付箋A31に対し、取得した画像に含まれる二次元コードC3が示す辞書情報に基づいて作成された電子辞書の見出し語リストが表示された第2電子付箋A32が紐づけ線L3により紐づけられてノートブック141に表示される。また、第2電子付箋A32に対応付けて、見出し語リストから選択された見出し語の辞書内容を付箋化することを指示するための操作ツールである付箋化ボタンT3が表示される。
【0054】
このように、第1電子付箋として取得した画像に辞書情報を示す二次元コードC3が含まれていた場合、二次元コードC3が表示されていた媒体の画像が表示された第1電子付箋A31に対し、二次元コードC3が示す辞書情報に基づいて作成された見出し語リストが表示された第2の電子付箋A32が紐づけ線L3により紐づけられて表示される。したがって、見出し語リストを取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく記録し表示することが可能となる。図5に示す例では、電子辞書の**辞典の画面に表示された二次元コードC3を読み取ることで見出し語リストの情報を取得したという作業ステップを視覚的に分かりやすく記録し表示することが可能となる。
【0055】
次いで、制御部11は、操作部13からの入力に基づき、第2の電子付箋に対応付けられた操作ツールが操作されたか否かを判断する(ステップS13)。
操作ツールが操作されたと判断した場合(ステップS13;YES)、制御部11は、実施された操作が付箋化ボタンT3の押下であるか否かを判断する(ステップS14)。
【0056】
実施された操作が付箋化ボタンT3の押下であると判断した場合(ステップS14;YES)、制御部11は、見出し語リスト上から選択された見出し語の見出し語表示情報に基づいて、選択された見出し語の解説文が表示された第3電子付箋を生成し(ステップS15)、第3電子付箋を第2電子付箋に紐づける(ステップS16)。
【0057】
次いで、制御部11は、第3電子付箋の情報を、ログインユーザのユーザID及びノートブック名とともに通信部16によりサーバ2に送信する(ステップS17)。
サーバ2においては、ユーザ端末1から受信した第3電子付箋の情報をユーザID及びノートブック名に対応付けて電子付箋DB223に保存する。
【0058】
次いで、制御部11は、第3電子付箋を第2電子付箋に紐づけて、第1の電子付箋とともに表示部14のノートブック141に表示させ(ステップS18)、画像付箋表示処理を終了する。
【0059】
図6は、第1電子付箋~第3電子付箋が表示されたノートブック141の一例を示す図である。図6は、図5に示す付箋化ボタンT3が押下された場合のノートブック141の一例を示している。図6に示すように、第2電子付箋A32において付箋化ボタンT3が押下されると、第2電子付箋A32から選択された見出し語(図6ではset、despite)のそれぞれの解説文を表す第3電子付箋A33が、紐づけ線L3で第2電子付箋A32に紐づけてノートブック141に表示される。
このように、第2電子付箋A32に対応する操作ツールである付箋化ボタンT3が押下されると、第2電子付箋A32で選択された見出し語の解説文が表示された第3電子付箋A33が表示される。したがって、ユーザは、第2電子付箋A32において選択された見出し語の解説文を電子付箋に表示させることができる。また、第1電子付箋A31と第2電子付箋A32、第2電子付箋A32と第3電子付箋A33が視覚的に紐づけられて表示されるので、見出し語に対応する解説文を取得した際の作業ステップを視覚的にわかりやすく表示することが可能となる。
【0060】
一方、ステップS14において、実施された操作ツールの操作が付箋化ボタンT3の押下ではないと判断した場合(ステップS14;NO)、制御部11は、操作されたツールに応じた処理を実行し(ステップS19)、画像付箋表示処理を終了する。
【0061】
一方、ステップS4において、取得した画像から二次元コードが認識できなかったと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部11は、第1電子付箋の情報を通信部16によりサーバ2に送信する(ステップS20)。そして、制御部11は、第1電子付箋をノートブック141に表示させ(ステップS21)、画像付箋表示処理を終了する。
【0062】
なお、ノートブック141では、ユーザ操作に応じて、画像付箋表示処理で生成された電子付箋(第1電子付箋~第3電子付箋)の変更(位置の移動など)、他の電子付箋の追加、電子付箋の削除が可能である。制御部11は、ノートブック141における電子付箋の変更、追加、削除があるごとに、サーバ2に、ログインユーザのユーザID及びノートブック141のノートブック名に対応付けて、電子付箋の変更、追加又は削除の情報をサーバ2に送信して電子付箋DB223を更新する。ノートブック141が閉じられた後、操作部13によりノートブック141の表示指示が検出されると、制御部11は、ログインユーザのユーザID及び表示が指示されたノートブック141のノートブック名をサーバ2に送信し、ユーザID及びノートブック名に対応付けて電子付箋DB223に保存されている電子付箋の情報をサーバ2から取得する。そして、制御部11は、取得した電子付箋の情報に基づいて、ノートブック141に電子付箋を表示させる。ユーザは、ノートブック141に記録した電子付箋を閲覧することができる。
【0063】
また、生成された電子付箋は、電子付箋単位で予め設定された保存先(フォルダ)に保存させることができる。例えば、ノートブック141上の第1電子付箋~第3電子付箋のいずれかを操作部13により選択して保存ボタン141cが押下されると、制御部11は、選択された電子付箋のデータを予め設定された保存先に保存させる。よって、例えば、生成された電子付箋を他のノートブックに貼り付けたり、所定の提出先フォルダに送信したりする等、電子付箋の個別の利用が可能となる。
【0064】
(変形例)
上記実施形態では、取得した画像に含まれる二次元コードが一つである場合について説明したが、取得した画像に複数の二次元コードが含まれていた場合、制御部11は、それぞれの二次元コードに基づいて、それぞれの二次元コードに対応する第2電子付箋を生成する。そして、制御部11は、複数の第2電子付箋のそれぞれを第1の電子付箋に紐づけてノートブック141に表示させる。
【0065】
図7は、取得した画像に複数の二次元コードが含まれていた場合のノートブック141の表示例を示す図である。図7は、一例として、取得した画像に関数情報を示す複数の二次元コードC2が含まれていた場合のノートブック141の表示例を示しているが、二次元コードが示す情報は関数情報に限定されるものではない。
図7に示すように、第1電子付箋A21に対し、第1電子付箋A21に含まれる各二次元コードC2に対応する複数の第2電子付箋A22のそれぞれが、複数の紐づけ線L2を介して紐づけられて表示されている。紐づけ線L2は、第1電子付箋A21に表示された各二次元コードC2の近傍から出てそれぞれの二次元コードC2に対応する情報が表示された第2電子付箋A22に繋がっている。これにより、どの二次元コードからどの情報が取得されたのかを視覚的にわかりやすく表示することができる。
【0066】
また、取得した画像に複数の二次元コードが含まれていた場合、制御部11は、取得した画像から認識された二次元コードのそれぞれを抽出して表示した複数の第4電子付箋を第1電子付箋から派生させ、第1電子付箋に対して、複数の第4電子付箋を紐づけ線で紐づけて表示することとしてもよい。そして、制御部11は、第4電子付箋のそれぞれに対し、それぞれの二次元コードに対応する情報が表示された第2電子付箋を紐づけ線で紐づけて表示することとしてもよい。
【0067】
図8は、取得した画像に複数の二次元コードが含まれていた場合のノートブック141の他の表示例を示す図である。図8は、一例として、取得した画像に関数情報を示す複数の二次元コードC2が含まれていた場合のノートブック141の表示例を示しているが、二次元コードが示す情報は関数情報に限定されない。
図8に示すように、第1電子付箋A21に対し、第1電子付箋A21に含まれる各二次元コードC2を抽出して表示した複数の第4電子付箋A24が、紐づけ線L2で紐づけて表示されている。また、複数の第4電子付箋A24のそれぞれには、それぞれの第4電子付箋A24に表示された二次元コードC2に対応する情報が表示された第2電子付箋A22が紐づけ線L2で紐づけて表示されている。これにより、どの二次元コードからどの情報が取得されたのかを視覚的にわかりやすく表示することができる。
【0068】
また、上記実施形態では、撮影部15により取得された撮影画像を電子付箋に表示する画像として取得する場合、撮影部15により取得された画像のうち、操作部13のシャッターボタンが押下されたタイミングの画像を電子付箋に表示する画像として取得することとしたが、画像の取得方法はこれに限定されない。例えば、制御部11は、撮影部15により画像が取得されるごとに二次元コードの認識処理を行い、二次元コードが認識されたタイミングの画像を電子付箋に表示する画像として自動的に取得することとしてもよい。上記実施形態のように、操作部13のシャッターボタンが押下されたタイミングの画像を電子付箋に表示する画像として取得する場合、ユーザの好みに合った画角の画像、あるいはユーザの欲しい情報を含んだ画像を第1電子付箋に表示することが可能となる。また、本変形例のように、二次元コードが認識されたタイミングの画像を電子付箋に表示する画像として自動的に取得する場合、ユーザがシャッターボタンを押下する手間なく、二次元コードを含んだ画像を取得することが可能となる。
【0069】
また、取得した画像に二次元コードが含まれていた場合、制御部11は、二次元コードに対応する情報が表示された第2電子付箋を生成するか否かをユーザが選択するためのダイアログを表示部14に表示することとしてもよい。そして、第2電子付箋を生成することがダイアログから選択された場合に、第1電子付箋及び第2電子付箋を生成して表示し、第2電子付箋を生成しないことがダイアログから選択された場合は、第1電子付箋のみを生成し表示することとしてもよい。これにより、第2電子付箋の生成が必要な場合にのみ第2電子付箋を生成するように制御することができる。
【0070】
以上説明したように、ユーザ端末1の制御部11は、第1電子付箋として取得した画像に、二次元コード等の所定のシンボルが含まれていた場合に、所定のシンボルに対応する情報が表示された第2電子付箋を派生させ、第2電子付箋を第1電子付箋に視覚的に紐づけて第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させる。
したがって、二次元コード等の所定のシンボルを読み取ることで情報を取得した場合、その情報取得の作業ステップを視覚的にわかりやすく記録しておくことが可能となる。すなわち、第1電子付箋の画像に含まれる所定のシンボルを読み取ることで第2電子付箋に表示された情報が取得されたという作業ステップを視覚的にわかりやすく記録しておくことが可能となる。
【0071】
また、制御部11は、第1電子付箋として取得した画像に基づいて派生した第2電子付箋を、第1電子付箋に視覚的に紐づけて第1電子付箋とともに所定のワークスペースに表示させ、取得した画像に所定のシンボルが含まれていた場合に、所定のシンボルに対応する教材の表示エリアとして第2電子付箋を表示させる。
したがって、所定のシンボルを読み取ることで教材を取得した場合、その教材の取得の作業ステップを視覚的にわかりやすく記録しておくことが可能となる。すなわち、第1電子付箋の画像に含まれる所定のシンボルを読み取ることで第2電子付箋に表示された教材が取得されたという作業ステップを視覚的にわかりやすく記録しておくことが可能となる。
【0072】
また、制御部11は、教材の表示エリアとして第2電子付箋を表示する場合は、教材の種類に対応する操作ツールを第2電子付箋に対応付けて表示させる。
したがって、第2電子付箋の教材の種類に応じた所定の入力操作をユーザが実施することが可能となる。
【0073】
また、制御部11は、第2電子付箋に対応する操作ツールを介して所定の入力操作を受け付けた場合に、第2電子付箋に視覚的に紐づけられた第3電子付箋を、第1電子付箋とともにワークスペースに表示させる。
したがって、第2電子付箋に対応する操作ツールの操作に応じて第3電子付箋の情報が取得されたという作業ステップを視覚的にわかりやすく記録しておくことが可能となる。
【0074】
また、制御部11は、ユーザによりシャッターボタンが押下されたタイミングで撮影部15により取得された画像を第1電子付箋とする画像として取得する。
したがって、ユーザの好みに合った画角の画像あるいはユーザが欲しい情報を含んだ画像を第1電子付箋として取得することが可能となる。
【0075】
また、制御部11は、撮影部15により画像が取得されるごとに所定のシンボルの認識を行い、所定のシンボルが認識された画像を第1電子付箋とする画像として取得する。
したがって、ユーザがシャッターボタンを押下する手間なく、所定のシンボルを含んだ画像を取得することが可能となる。
【0076】
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る表示装置、学習支援装置、プログラム、及び電子付箋方法の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0077】
例えば、上記実施形態では、サーバ2が各種データベースを備え、グラフ作成情報や見出し語表示情報の作成などの一部の処理ステップや生成された電子付箋の保存をサーバ2で行うこととしたが、これらの処理や電子付箋の保存をユーザ端末1で行うこととしてもよい。また、上記実施形態でユーザ端末1が実施した一部の機能をサーバ2で実行することとしてもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として半導体メモリやハードディスクを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、SSDや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0079】
その他、学習支援システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0080】
以上に本発明の実施形態及び変形例を説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載に基づいて定められる。更に、特許請求の範囲の記載から本発明の本質とは関係のない変更を加えた均等な範囲も本発明の技術的範囲に含む。
【符号の説明】
【0081】
100 学習支援システム
1 ユーザ端末
11 制御部
12 記憶部
121 学習支援アプリ
13 操作部
14 表示部
15 撮影部
16 通信部
2 サーバ
21 制御部
22 記憶部
221 辞書DB
222 ユーザDB
223 電子付箋DB
23 操作部
24 表示部
25 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8