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特開2024-106451情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106451
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240801BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010703
(22)【出願日】2023-01-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】浅井 拓己
(72)【発明者】
【氏名】井上 万紀
(72)【発明者】
【氏名】友安 菜那子
(72)【発明者】
【氏名】増崎 和彦
(72)【発明者】
【氏名】水田 修
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC18
5L050CC18
(57)【要約】
【課題】ユーザの通信残量が低下する度合いを低くする。
【解決手段】情報処理装置2は、通信サービスを利用するユーザに特典として通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部22と、ユーザが使用するユーザ端末から、ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部231と、ユーザ端末の位置が付与エリアに含まれる場合に、ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して付与エリアに関連付けられている特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部234と、送信部234が表示情報を送信した場合に、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する付与部236と、を有する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、前記特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部と、
前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部と、
前記送信部が前記表示情報を送信した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する付与部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後に、前記ユーザ端末が前記撮像画像に前記特典コンテンツを重畳して表示させたことを示す表示通知を取得し、
前記付与部は、さらに前記取得部が前記表示通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後において、前記ユーザ端末が前記撮像画像に重畳して表示させた前記特典コンテンツに対してユーザが所定の操作を行ったことを示す操作通知を取得し、
前記付与部は、さらに前記取得部が前記操作通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記付与エリアにおける混雑度合いが高いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記付与エリアにおける混雑度合いが低いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が決定した内容の前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザの前記通信サービスの通信残量が少ないほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記ユーザの前記通信サービスの通信残量が多いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記通信サービス又は前記通信サービス以外の他のサービスにおいて前記ユーザが過去に利用した利用度合いが高いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記通信サービス又は前記他のサービスにおいて前記ユーザが過去に利用した利用度合いが低いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記ユーザの同伴者の数を特定するための情報をさらに取得し、
前記情報処理装置は、前記同伴者の数が多いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記同伴者の数が少ないほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記付与エリアにおける天気を示す情報をさらに取得し、
前記情報処理装置は、前記付与エリアにおける天気が悪いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記付与エリアにおける天気が良いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記送信部は、前記特典コンテンツ以外の他のコンテンツをさらに重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特典コンテンツは、前記ユーザが利用するデジタルコンテンツであり、
前記付与部は、前記デジタルコンテンツを利用するために消費した前記通信容量を、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量として前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記特典コンテンツは、前記ユーザに付与する前記通信容量を示し、
前記付与部は、前記表示情報に対応する前記特典コンテンツによって示される前記通信容量を、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量として前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、前記特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部を有するコンピュータが実行する、
前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得するステップと、
前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信するステップと、
前記表示情報を送信した場合に、送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項13】
通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、前記特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部を有するコンピュータを、
前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部、
前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部、及び
前記送信部が前記表示情報を送信した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する付与部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊園地においては、アトラクションの利用者が順番待ちの列に並んだ順に当該アトラクションが利用されている。特許文献1には、アトラクションの待ち時間を推定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-081615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
利用者は、自身の順番が来るまでの間、スマートフォンで映像をはじめとするデジタルコンテンツを利用する場合がある。この場合において、利用者の待ち時間が長くなると、デジタルコンテンツを利用する時間が長くなることに伴ってデジタルコンテンツを利用するために消費する通信容量が多くなってしまい、利用者が利用する通信サービスにおいて利用可能な通信容量として定められている通信残量が低下する度合いが高くなってしまう場合があった。このように、遊園地等のようなエリアにおいては、ユーザの通信残量が低下する度合いが高くなり得るため、ユーザの通信残量が低下する度合いを低くするための仕組みを構築することが求められている。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザの通信残量が低下する度合いを低くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる情報処理装置は、通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、前記特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部と、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部と、前記送信部が前記表示情報を送信した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する付与部と、を有する。
【0007】
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後に、前記ユーザ端末が前記撮像画像に前記特典コンテンツを重畳して表示させたことを示す表示通知を取得してもよいし、前記付与部は、さらに前記取得部が前記表示通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与してもよい。
【0008】
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後において、前記ユーザ端末が前記撮像画像に重畳して表示させた前記特典コンテンツに対してユーザが所定の操作を行ったことを示す操作通知を取得してもよいし、前記付与部は、さらに前記取得部が前記操作通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与してもよい。
【0009】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記付与エリアにおける混雑度合いが高いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記付与エリアにおける混雑度合いが低いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有してもよいし、前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が決定した内容の前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信してもよい。
【0010】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザの前記通信サービスの通信残量が少ないほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記ユーザの前記通信サービスの通信残量が多いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有してもよいし、前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信してもよい。
【0011】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記通信サービス又は前記通信サービス以外の他のサービスにおいて前記ユーザが過去に利用した利用度合いが高いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記通信サービス又は前記他のサービスにおいて前記ユーザが過去に利用した利用度合いが低いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有してもよいし、前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信してもよい。
【0012】
前記取得部は、前記ユーザの同伴者の数を特定するための情報をさらに取得してもよいし、前記情報処理装置は、前記同伴者の数が多いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記同伴者の数が少ないほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有してもよいし、前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信してもよい。
【0013】
前記取得部は、前記付与エリアにおける天気を示す情報をさらに取得してもよいし、前記情報処理装置は、前記付与エリアにおける天気が悪いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記付与エリアにおける天気が良いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有してもよいし、前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信してもよい。
【0014】
前記送信部は、前記特典コンテンツ以外の他のコンテンツをさらに重畳して表示させるための前記表示情報を送信してもよい。
【0015】
前記特典コンテンツは、前記ユーザが利用するデジタルコンテンツであってもよいし、前記付与部は、前記デジタルコンテンツを利用するために消費した前記通信容量を、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量として前記ユーザに付与してもよい。
【0016】
前記特典コンテンツは、前記ユーザに付与する前記通信容量を示してもよいし、前記付与部は、前記表示情報に対応する前記特典コンテンツによって示される前記通信容量を、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量として前記ユーザに付与してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様にかかる情報処理方法は、通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、前記特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部を有するコンピュータが実行する、前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得するステップと、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信するステップと、前記表示情報を送信した場合に、送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与するステップと、を有する。
【0018】
本発明の第3の態様にかかるプログラムは、通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツを示す情報と、前記特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部を有するコンピュータを、前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部、及び前記送信部が前記表示情報を送信した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する付与部、として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザの通信残量が低下する度合いを低くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】情報処理システムの概要を説明するための図である。
図2】情報処理装置の機能構成を模式的に示す図である。
図3】記憶部に記憶されているデータベースの構成の一例を示す図である。
図4】ユーザ端末に表示された専用アプリの表示画面を模式的に表した図である。
図5】情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、通信事業者が提供する通信サービスを利用するユーザに特典として通信サービスで利用可能な通信容量を付与するために用いられるシステムである。情報処理システムSは、ユーザ端末1と、情報処理装置2とを有する。
【0022】
ユーザ端末1は、ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等である。ユーザ端末1は、情報を表示するディスプレイ等の表示部と、ユーザの操作を受け付けるタッチパネル等の操作部と、ユーザ端末1の位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)受信部と、被写体を撮像するカメラ等の撮像部と、ユーザ端末1の向きを特定するジャイロセンサー等の向き特定部とを有する。
【0023】
ユーザ端末1には、ユーザに通信容量を付与するために用いられる専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という。)がインストールされている。専用アプリは、撮像部が撮像した撮像画像に疑似的なオブジェクトを重畳して表示する、いわゆるAR(Augmented Reality)表示の機能を提供する。
【0024】
情報処理装置2は、通信事業者が管理する装置であり、例えば、サーバである。情報処理装置2は、ユーザに関する情報を管理している。ユーザに関する情報は、例えば、ユーザのID、ユーザの通信残量等を含む情報である。また、情報処理装置2は、ユーザに提供する特典に関する情報を管理している。特典に関する情報は、例えば、特典コンテンツを示す情報と、当該特典コンテンツを付与する付与エリアとを関連付けた情報である。特典コンテンツは、特典として通信サービスで利用可能な通信容量を付与するためのコンテンツであり、例えば、ユーザに付与する通信容量を示す。付与エリアは、遊園地をはじめとする屋外施設が存在するエリア、又はショッピングモール等をはじめとする屋内施設が存在するエリア等である。
以下において、情報処理システムSが実行する処理について説明する。
【0025】
まず、ユーザがユーザ端末1において専用アプリを起動させると、ユーザ端末1は、位置特定情報を情報処理装置2に送信する(図1における(1))。位置特定情報は、ユーザ端末1の位置を特定するための情報である。
【0026】
情報処理装置2は、ユーザ端末1から取得した位置特定情報によって特定されるユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、表示情報をユーザ端末1に送信する(図1における(2))。表示情報は、ユーザ端末1の撮像部が撮像した撮像画像に対して付与エリアに関連付けられている特典コンテンツを重畳して表示させるための情報である。ユーザ端末1は、表示情報を取得すると、当該表示情報に基づいて、撮像部が撮像した撮像画像に特典コンテンツを重畳して表示させる。
【0027】
そして、情報処理装置2は、表示情報を送信した場合に、当該表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する(図1における(3))。このようにすることで、情報処理システムSは、付与エリアに訪れたユーザに対して通信サービスで利用可能な通信容量を提供することができる。これにより、ユーザは、例えば、遊園地におけるアトラクションの利用に伴う待ち時間、又はショッピングモールにおける家族の買い物の付き添いに伴う待ち時間において、付与された通信容量を消費して、電子出版物、音楽、ゲーム、映像等のデジタルコンテンツを利用することができる。その結果、情報処理システムSは、ユーザの通信残量が低下する度合いを低くすることができる。
以下、情報処理装置2の構成について説明する。
【0028】
[情報処理装置2の構成]
図2は、情報処理装置2の機能構成を模式的に示す図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを備える。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示していないデータの流れがあってもよい。図2において、各機能ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示す機能ブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。機能ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0029】
通信部21は、ネットワークに接続するための通信インターフェースであり、外部の端末及び外部のサーバからデータを受信するための通信コントローラを有する。
【0030】
記憶部22は、情報処理装置2を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や情報処理装置2の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
【0031】
記憶部22は、ユーザに関する情報を管理するユーザ管理データベースと、特典に関する情報を管理する特典管理データベースとを記憶している。図3は、記憶部22に記憶されているデータベースの構成の一例を示す図である。
【0032】
図3(a)は、ユーザ管理データベースの構成を示す図である。図3(a)に示す例において、ユーザ管理データベースは、ユーザのIDと、ユーザの通信残量とを関連付けて記憶している。ユーザ管理データベースの構成は、図3(a)に示す例に限らず、例えば、ユーザが通信サービスにおいて過去に消費した通信容量の履歴をさらに関連付けて記憶してもよい。
【0033】
図3(b)は、特典管理データベースの構成を示す図である。図3(b)に示す例において、特典管理データベースは、特典コンテンツを示すコンテンツ情報と、付与エリアとを関連付けて記憶している。コンテンツ情報は、例えば、ユーザに付与する通信容量の内容を含む。ユーザに付与する通信容量の内容は、例えば、付与エリアを管理するエリア管理者によって定められる。特典管理データベースに記憶されている付与エリアは、ABC遊園地、DEFモール等の特定のエリアを示す名称であってもよいし、特定のエリアを定めるための複数の位置座標であってもよいし、特定の位置座標であってもよい。
【0034】
図2に戻り、制御部23は、情報処理装置2のCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することによって、取得部231、判定処理部232、生成部233、送信部234、決定部235及び付与部236として機能する。
【0035】
取得部231は、ユーザ端末1から、ユーザ端末1の位置を特定するための位置特定情報を取得する。位置特定情報は、例えば、ユーザ端末1が撮像した撮像画像、及びユーザ端末1が測定したユーザ端末1の位置座標を示す情報のうちの少なくともいずれかを含む。取得部231は、ユーザ端末1から、ユーザのIDをさらに取得してもよい。
【0036】
送信部234は、取得部231が取得した位置特定情報によって特定されるユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して付与エリアに関連付けられている特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。具体的には、情報処理装置2は、以下の4つのステップを実行することにより、付与エリアに含まれる位置に存在するユーザ端末1に対して表示情報を送信する。
【0037】
第1のステップとして、判定処理部232は、特典管理データベースに記憶されている一以上の付与エリアのうち、取得部231が取得した位置特定情報によって特定されるユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあるか否かを判定する処理を実行する。例えば、ユーザ端末1が撮像した撮像画像が位置特定情報に含まれる場合、まず、判定処理部232は、撮像画像を解析し、当該撮像画像に含まれる被写体(例えば、ABC遊園地の観覧車、DEFモールの入り口等)を特定する。そして、判定処理部232は、特典管理データベースに記憶されている一以上の付与エリアのうち、特定した被写体が存在する付与エリアがあるか否かを判定する。
【0038】
また、例えば、ユーザ端末1の位置座標を示す情報が位置特定情報に含まれる場合、判定処理部232は、特典管理データベースに記憶されている一以上の付与エリアのうち、ユーザ端末1の位置座標を含む付与エリアがあるか否かを判定する。ユーザ端末1が撮像した撮像画像と、ユーザ端末1の位置座標を示す情報とが位置特定情報に含まれる場合、判定処理部232は、特典管理データベースに記憶されている一以上の付与エリアのうち、2つの情報を用いることによって特定されるユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあるか否かを判定してもよい。判定処理部232は、特典管理データベースに記憶されている一以上の付与エリアのうち、取得部231が取得した位置特定情報によって特定されるユーザ端末1の位置を含む付与エリアがないと判定した場合、処理を終了する。
【0039】
第2のステップとして、取得部231は、判定処理部232がユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあると判定した場合、ユーザ端末1から当該ユーザ端末1の状態を示す状態情報を取得する。状態情報には、少なくともユーザ端末1の撮像部の向きを示す情報が含まれるが、これに限らず、ユーザ端末1の位置座標を示す情報がさらに含まれてもよい。
【0040】
例えば、まず、取得部231は、判定処理部232がユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあると判定した場合、状態情報の送信要求をユーザ端末1に送信する。ユーザ端末1は、送信要求を取得すると、状態情報を情報処理装置2に送信する。そして、取得部231は、ユーザ端末1から状態情報を取得する。
【0041】
第3のステップとして、生成部233は、取得部231が取得した状態情報に基づいて、表示情報を生成する。具体的には、生成部233は、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に重畳するための画像であって、特典管理データベースにおいて判定処理部232が判定した付与エリアに関連付けられているコンテンツ情報の特典コンテンツ(オブジェクト)を表示したオブジェクト画像を、表示情報として生成する。
【0042】
第4のステップとして、送信部234は、生成部233が生成した表示情報をユーザ端末1に送信する。その後、ユーザ端末1は、表示情報を取得すると、撮像部が撮像した撮像画像にオブジェクト画像を重畳して表示部に表示させる。情報処理装置2は、第1のステップにおいてユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあると判定すると、所定の間隔で第2のステップから第4のステップまでの処理を繰り返し実行する。
【0043】
送信部234は、例えば、ある付与エリアにおいて各ユーザ共通の内容の特典コンテンツ(特典管理データベースにおいてある付与エリアに関連付けられているコンテンツ情報が示す特典コンテンツ)に対応する表示情報を送信する。送信部234は、ある付与エリアにおいて当該付与エリアの状態又はユーザに応じて異なる内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信してもよい。
【0044】
具体的には、まず、決定部235は、判定処理部232がユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあると判定した場合、当該付与エリアの状態又はユーザに応じて、当該付与エリアに関連付けられている特典コンテンツの内容を決定する。生成部233は、決定部235が決定した内容の特典コンテンツを表示したオブジェクト画像を表示情報として生成する。そして、送信部234は、生成部233が生成した表示情報をユーザ端末1に送信する。
【0045】
例えば、付与エリアが遊園地である場合において、遊園地の混雑度合いが高いと、アトラクションに乗るための待ち時間が長くなり得る。ユーザがユーザ端末1において待ち時間にデジタルコンテンツを利用する場合、待ち時間が長くなるほどデジタルコンテンツの利用に伴って消費する通信容量が多くなり得る。
【0046】
そこで、情報処理装置2は、付与エリアにおける混雑度合いに応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信してもよい。情報処理装置2は、以下の3つのステップを実行することにより、付与エリアにおける混雑度合いに応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信する。
【0047】
第1のステップとして、取得部231は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、当該付与エリアにおける混雑度合いを特定するための混雑特定情報を取得する。混雑特定情報は、例えば、付与エリアの近辺の基地局と通信するユーザ端末1(ユーザ)の数を示す情報であり、取得部231は、付与エリアが通信エリアに含まれる基地局から混雑特定情報を取得する。混雑特定情報は、付与エリアに対応する施設(例えば遊園地、ショッピングモール等)における入場者数を示す情報であってもよく、この場合、取得部231は、付与エリアの管理者が管理する不図示のサーバから混雑特定情報を取得する。
【0048】
第2のステップとして、決定部235は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、当該付与エリアにおける混雑度合いが高いほど価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、付与エリアにおける混雑度合いが低いほど価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。具体的には、決定部235は、取得部231が取得した混雑特定情報によって示されるユーザの数が混雑度閾値を超える場合、価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、当該ユーザの数が混雑度閾値を超えない場合、価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。混雑度閾値は、例えば、付与エリアごとに予め定められた閾値である。
【0049】
例えば、特典管理データベースには、付与エリアと、ユーザの数が混雑度閾値を超える場合における第1コンテンツ情報と、ユーザの数が混雑度閾値を超えない場合における第2コンテンツ情報とが関連付けて記憶されている。第1コンテンツ情報及び第2コンテンツ情報は、異なる内容のコンテンツ情報であり、第1コンテンツ情報(例えば、通信容量1GBを付与)の方が、第2コンテンツ情報(例えば、通信容量500MBを付与)よりも価値が高い特典コンテンツの内容である。
【0050】
この場合において、決定部235は、ユーザの数が混雑度閾値を超える場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第1コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。一方、決定部235は、ユーザの数が混雑度閾値を超えない場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第2コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。
【0051】
第3のステップとして、送信部234は、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して決定部235が決定した内容の特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。このようにすることで、情報処理装置2は、付与エリアの状況に応じた通信容量をユーザに提供することができる。
【0052】
送信部234は、ユーザの通信サービスの通信残量に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信してもよい。情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、ユーザの通信サービスの通信残量に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信する。
【0053】
第1のステップとして、決定部235は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、ユーザの通信サービスの通信残量が少ないほど価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、ユーザの通信サービスの通信残量が多いほど価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。具体的には、決定部235は、取得部231が取得したユーザIDに関連付けてユーザ管理データベースに記憶されているユーザの通信残量が予め定められた残量閾値(例えば、100MB等)を超えない場合、価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、当該ユーザの通信残量が残量閾値を超える場合、価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。
【0054】
例えば、特典管理データベースには、付与エリアと、通信残量が残量閾値を超えない場合における第1コンテンツ情報と、通信残量が残量閾値を超える場合における第2コンテンツ情報とが関連付け記憶されている。
【0055】
この場合において、決定部235は、ユーザの通信残量が残量閾値を超えない場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第1コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。一方、決定部235は、ユーザの通信残量が残量閾値を超える場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第2コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。
【0056】
第2のステップとして、送信部234は、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して決定部235が内容を決定した特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザの通信残量に応じた通信容量をユーザに提供することができる。
【0057】
送信部234は、通信サービス又は通信サービス以外の他のサービス(以下、「対象サービス」という。)におけるユーザの利用実績に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信してもよい。他のサービスは、例えば、ショッピングサービス等である。情報処理装置2は、以下の3つのステップを実行することにより、対象サービスにおけるユーザの利用実績に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信する。
【0058】
第1のステップとして、取得部231は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、対象サービスにおけるユーザの利用実績を示す情報を取得する。例えば、対象サービスが通信サービスである場合、取得部231は、取得したユーザのIDに関連付けてユーザ管理データベースに記憶されているユーザが通信サービスにおいて過去に消費した通信容量の履歴を、ユーザの利用実績を示す情報として取得する。また、例えば、対象サービスが他のサービスである場合、取得部231は、他のサービスを管理する不図示のサーバから、他のサービスにおけるユーザの利用実績を示す情報を取得する。
【0059】
第2のステップとして、決定部235は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、対象サービスにおいてユーザが過去に利用した利用度合いが高いほど価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、通信サービス又は他のサービスにおいてユーザが過去に利用した利用度合いが低いほど価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。対象サービスの利用度合いは、例えば、通信サービスにおいてユーザが過去に消費した通信容量、ユーザが他のサービスにおいて支払った金額、又はユーザが他のサービスを利用した回数等である。
【0060】
具体的には、決定部235は、対象サービスにおいてユーザが過去に利用した利用度合いが予め定められた利用閾値を超える場合、価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、対象サービスにおいてユーザが過去に利用した利用度合いが利用閾値を超えない場合、価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。
【0061】
例えば、特典管理データベースには、付与エリアと、ユーザの利用度合いが利用閾値を超える場合における第1コンテンツ情報と、ユーザの利用度合いが利用閾値を超えない場合における第2コンテンツ情報とが関連付け記憶されている。
【0062】
この場合において、決定部235は、ユーザの利用度合いが利用閾値を超える場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第1コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。一方、決定部235は、ユーザの利用度合いが利用閾値を超えない場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第2コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。
【0063】
第3のステップとして、送信部234は、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して決定部235が内容を決定した特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザの対象サービスにおける利用度合いに応じた通信容量をユーザに提供することができる。
【0064】
送信部234は、ユーザに同伴する同伴者の数に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信してもよい。情報処理装置2は、以下の3つのステップを実行することにより、ユーザの同伴者の数に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信する。
【0065】
第1のステップとして、取得部231は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、ユーザの同伴者の数を特定するための同伴者特定情報をさらに取得する。同伴者特定情報は、例えば、ユーザがユーザ端末1において入力した情報であり、取得部231は、ユーザ端末1から同伴者特定情報を取得する。同伴者特定情報は、ユーザが付与エリアに対応する施設に入場する時に提示した情報であってもよく、この場合、取得部231は、付与エリアの管理者が管理するサーバから同伴者特定情報を取得する。
【0066】
第2のステップとして、決定部235は、ユーザの同伴者の数が多いほど価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、ユーザの同伴者の数が少ないほど価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。具体的には、決定部235は、取得部231が取得した同伴者情報によって示されるユーザの同伴者の数が予め定められた同伴者閾値(例えば、1人等)を超える場合、価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、当該ユーザの同伴者の数が同伴者閾値を超えない場合、価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。
【0067】
例えば、特典管理データベースには、付与エリアと、ユーザの同伴者の数が同伴者閾値を超える場合における第1コンテンツ情報と、ユーザの同伴者の数が同伴者閾値を超えない場合における第2コンテンツ情報とが関連付け記憶されている。
【0068】
この場合において、決定部235は、ユーザの同伴者の数が同伴者閾値を超える場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第1コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。一方、決定部235は、ユーザの同伴者の数が同伴者閾値を超えない場合に、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリアに関連付けられている第2コンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。
【0069】
第3のステップとして、送信部234は、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して決定部235が内容を決定した特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザの同伴者の数に応じた通信容量をユーザに提供することができる。
【0070】
送信部234は、付与エリアの天気に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信してもよい。情報処理装置2は、以下の3つのステップを実行することにより、付与エリアの天気に応じた内容の特典コンテンツに対応する表示情報を送信する。
【0071】
第1のステップとして、取得部231は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、付与エリアにおける天気を示す天気情報をさらに取得する。取得部231は、例えば、天気予報を管理する不図示のサーバから、天気情報を取得する。
【0072】
第2のステップとして、決定部235は、付与エリアにおける天気が悪い(例えば、雨、雪等)ほど価値が高い特典コンテンツの内容を決定し、付与エリアにおける天気が良い(例えば、晴れ、くもり等)ほど価値が低い特典コンテンツの内容を決定する。
【0073】
例えば、特典管理データベースには、付与エリアと、天気ごとのコンテンツ情報とが関連付け記憶されている。例えば、雨(悪い天気)に対応するコンテンツ情報の方が、晴れ(良い天気)に対応するコンテンツ情報よりも価値が高い特典コンテンツの内容が設定されている。この場合において、決定部235は、特典管理データベースにおいてユーザ端末1の位置が含まれる付与エリア及び付与エリアの天気に関連付けられているコンテンツ情報を、ユーザに付与する特典コンテンツの内容として決定する。
【0074】
第3のステップとして、送信部234は、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して決定部235が内容を決定した特典コンテンツを示す特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。このようにすることで、情報処理装置2は、付与エリアの天気に応じた特典コンテンツをユーザに提供することができる。
【0075】
送信部234は、特典コンテンツ以外の他のコンテンツをさらに重畳して表示させるための表示情報を送信してもよい。他のコンテンツは、例えば、花火等のエンターテインメントのコンテンツである。このようにすることで、情報処理装置2は、専用アプリを利用するための動機づけをユーザに提供することができる。
【0076】
付与部236は、所定の条件を満たす場合に、ユーザに通信容量を付与する。具体的には、付与部236は、送信部234が表示情報を送信した場合に、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する。
【0077】
具体的には、付与部236は、送信部234が表示情報を送信した場合に、表示情報に対応する特典コンテンツによって示される通信容量を、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量としてユーザに付与する。付与部236は、例えば、所定の条件を満たす場合に、取得部231が取得したユーザのIDに関連付けてユーザ管理データベースに記憶されているユーザの通信残量に、表示情報に対応する通信容量を加算することにより、ユーザに通信容量を付与する。
【0078】
付与部236は、さらに、ユーザ端末1において特典コンテンツが表示された場合に、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与してもよい。具体的には、まず、取得部231は、送信部234が表示情報を送信した後に、ユーザ端末1が撮像画像に特典コンテンツを重畳して表示させたことを示す表示通知を取得する。そして、付与部236は、さらに取得部231が表示通知を取得した場合に、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する。
【0079】
図4は、ユーザ端末1に表示された専用アプリの表示画面を模式的に表した図である。図4(a)に示す表示画面には、付与エリアに対応する施設(例えば遊園地)においてある位置及びある向きで撮像された撮像画像G1が表示されている。図4(a)に示す表示画面には、特典コンテンツが表示されていない。この場合において、ユーザ端末1を所持するユーザが移動したり、ユーザがユーザ端末1の向きを変えたりすると、図4(b)に示す表示画面が表示される。図4(b)に示す表示画面には、撮像画像G1が撮像された向きとは異なる他の向き、又は撮像画像G1が撮像された位置とは異なる他の位置で撮像された撮像画像G2が表示されている。図4(b)に示す表示画面には、特典コンテンツを示すオブジェクトCが表示されている。
【0080】
この場合において、ユーザ端末1は、表示画面にオブジェクトCが表示されると、表示通知を情報処理装置2に送信する。そして、情報処理装置2において、付与部236は、取得部231がユーザ端末1から表示通知を取得すると、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する。このようにすることで、情報処理装置2は、付与する通信容量をユーザに認識させることができる。
【0081】
付与部236は、さらに、ユーザ端末1に表示された特典コンテンツに対してユーザが所定の操作を行った場合に、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与してもよい。所定の操作は、例えば、表示された特典コンテンツをタップする操作である。
【0082】
具体的には、まず、取得部231は、送信部234が表示情報を送信した後において、ユーザ端末1が撮像画像に重畳して表示させた特典コンテンツに対してユーザが所定の操作を行ったことを示す操作通知を取得する。そして、付与部236は、さらに取得部が操作通知を取得した場合に、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する。
【0083】
図4(b)に示す例において、ユーザがユーザ端末1の表示画面に表示されたオブジェクトCをタップする操作を行うと、ユーザ端末1は、操作通知を情報処理装置2に送信する。そして、情報処理装置2において、付与部236は、取得部231がユーザ端末1から操作通知を取得すると、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する。このようにすることで、情報処理装置2は、通信容量の付与を希望するユーザに対して通信容量を付与することができる。
【0084】
上記において、付与部236が、表示情報に対応する特典コンテンツによって示される通信容量を、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量としてユーザに付与する例を説明したが、これに限らない。例えば、付与部236は、デジタルコンテンツを利用するために消費した通信容量をユーザに付与してもよい。
【0085】
具体的には、特典コンテンツは、ユーザが利用するデジタルコンテンツであり、付与部236は、デジタルコンテンツを利用するために消費した通信容量を、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量としてユーザに付与する。
【0086】
例えば、まず、ユーザ端末1は、デジタルコンテンツを示すためのオブジェクトを表示させる。デジタルコンテンツを示すためのオブジェクトは、デジタルコンテンツを表示したオブジェクトであってもよいし、デジタルコンテンツを出力するWebページにアクセスするための情報であってもよい。
【0087】
ユーザ端末1は、デジタルコンテンツを出力させている間において、当該デジタルコンテンツの出力に伴って消費した通信容量を測定し、測定した通信容量を示す情報を情報処理装置2に送信する。そして、付与部236は、取得部231がユーザ端末1から取得した情報によって示される通信容量を、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量としてユーザに付与する。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザの通信残量を消費させずにデジタルコンテンツを利用させることができる。
【0088】
[情報処理装置2の処理]
続いて、情報処理装置2が実行する処理の流れについて説明する。図5は、情報処理装置2が実行する処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、取得部231が、ユーザ端末1から位置特定情報を取得したことを契機として開始する(S1)。
【0089】
判定処理部232は、取得部231が取得した位置特定情報によって特定されるユーザ端末1の位置が付与エリア内か否か、すなわち、特典管理データベースに記憶されている一以上の付与エリアのうち、取得部231が取得した位置特定情報によって特定されるユーザ端末1の位置を含む付与エリアがあるか否かを判定する(S2)。判定処理部232は、ユーザ端末1の位置が付与エリア内ではないと判定した場合(S2においてNOの場合)、処理をS1に戻す。
【0090】
一方、判定処理部232が、ユーザ端末1の位置が付与エリア内であると判定した場合(S2においてYESの場合)、取得部231は、ユーザ端末1から状態情報を取得する(S3)。生成部233は、取得部231が取得した状態情報に基づいて、表示情報を生成する(S4)。
【0091】
送信部234は、生成部233が生成した表示情報をユーザ端末1に送信する(S5)。そして、付与部236は、送信部234が送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する(S6)。
【0092】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置2は、ユーザ端末1の位置が付与エリアに含まれる場合に、ユーザ端末1が撮像した撮像画像に対して付与エリアに関連付けられている特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する。そして、情報処理装置2は、表示情報を送信した場合に、送信した表示情報に対応する通信容量をユーザに付与する。このようにすることで、情報処理装置2は、付与エリアに訪れたユーザに対して通信サービスで利用可能な通信容量を提供することができる。これにより、ユーザは、例えば、遊園地におけるアトラクションの利用に伴う待ち時間、又はショッピングモールにおける家族の買い物の付き添いに伴う待ち時間において、付与された通信容量を消費してデジタルコンテンツを利用することができる。その結果、情報処理装置2は、ユーザの通信残量が低下する度合いを低くすることができる。
【0093】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0094】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0095】
1 ユーザ端末
2 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 取得部
232 判定処理部
233 生成部
234 送信部
235 決定部
236 付与部
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-08-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツであって前記特典コンテンツが付与される付与エリアを管理する管理者によって定められた前記通信容量を示す前記特典コンテンツを示す情報と、前記付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部と、
前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部と、
を有し、
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後に、前記ユーザ端末が前記撮像画像に前記特典コンテンツを重畳して表示させたことを示す表示通知を取得し、
前記送信部が前記表示情報を送信し、かつ、前記取得部が前記表示通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記特典コンテンツによって示される前記通信容量を前記ユーザに付与する付与部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後において、前記ユーザ端末が前記撮像画像に重畳して表示させた前記特典コンテンツに対してユーザが所定の操作を行ったことを示す操作通知を取得し、
前記付与部は、さらに前記取得部が前記操作通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記通信容量を前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記付与エリアにおける混雑度合いが高いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記付与エリアにおける混雑度合いが低いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が決定した内容の前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザの前記通信サービスの通信残量が少ないほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記ユーザの前記通信サービスの通信残量が多いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記通信サービス又は前記通信サービス以外の他のサービスにおいて前記ユーザが過去に利用した利用度合いが高いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記通信サービス又は前記他のサービスにおいて前記ユーザが過去に利用した利用度合いが低いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記ユーザの同伴者の数を特定するための情報をさらに取得し、
前記情報処理装置は、前記同伴者の数が多いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記同伴者の数が少ないほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記付与エリアにおける天気を示す情報をさらに取得し、
前記情報処理装置は、前記付与エリアにおける天気が悪いほど価値が高い前記特典コンテンツの内容を決定し、前記付与エリアにおける天気が良いほど価値が低い前記特典コンテンツの内容を決定する決定部をさらに有し、
前記送信部は、前記撮像画像に対して前記決定部が内容を決定した前記特典コンテンツを示す前記特典コンテンツを重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記送信部は、前記特典コンテンツ以外の他のコンテンツをさらに重畳して表示させるための前記表示情報を送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツであって前記特典コンテンツが付与される付与エリアを管理する管理者によって定められた前記通信容量を示す前記特典コンテンツを示す情報と、前記付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部を有するコンピュータが実行する、
前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得するステップと、
前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信するステップと、
前記表示情報を送信した後に、前記ユーザ端末が前記撮像画像に前記特典コンテンツを重畳して表示させたことを示す表示通知を取得するステップと、
前記表示情報を送信し、かつ、前記表示通知を取得した場合に、送信した前記表示情報に対応する前記特典コンテンツによって示される前記通信容量を前記ユーザに付与するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項10】
通信サービスを利用するユーザに特典として前記通信サービスで利用可能な通信容量を付与するための特典コンテンツであって前記特典コンテンツが付与される付与エリアを管理する管理者によって定められた前記通信容量を示す前記特典コンテンツを示す情報と、前記付与エリアとを関連付けて記憶する記憶部を有するコンピュータを、
前記ユーザが使用するユーザ端末から、前記ユーザ端末の位置を特定するための情報を取得する取得部、及び
前記ユーザ端末の位置が前記付与エリアに含まれる場合に、前記ユーザ端末が撮像した撮像画像に対して前記付与エリアに関連付けられている前記特典コンテンツを重畳して表示させるための表示情報を送信する送信部、
として機能させ、
前記取得部は、前記送信部が前記表示情報を送信した後に、前記ユーザ端末が前記撮像画像に前記特典コンテンツを重畳して表示させたことを示す表示通知を取得し、
前記コンピュータを、前記送信部が前記表示情報を送信し、かつ、前記取得部が前記表示通知を取得した場合に、前記送信部が送信した前記表示情報に対応する前記特典コンテンツによって示される前記通信容量を前記ユーザに付与する付与部、
としてさらに機能させるためのプログラム。