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  • 特開-座屈拘束ブレース 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106498
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】座屈拘束ブレース
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/58 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
E04B1/58 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010779
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105843
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 泰三
(72)【発明者】
【氏名】岡本 勇紀
【テーマコード(参考)】
2E125
【Fターム(参考)】
2E125AA33
2E125AB12
(57)【要約】
【課題】芯材となる板状体に板片部が溶接されたことにより生じる溶接ビードに起因する不具合を回避できる座屈拘束ブレースを提供する。
【解決手段】座屈拘束ブレース1は、板状体21の長辺方向の両端に当該板状体21に交差配置で板片部22bが溶接により固定された芯材2と、板状体21の弱軸方向に直交する各面に対向して配置されており、板片部22bの内端側を収容する凹入部312を有する拘束材3と、を備える。凹入部312は、板片部22bの上記内端側と対面する一対の立壁部312aを有しており、上記立壁部312aは、板片部22bに対して、上記溶接により生じる溶接ビードBに接触しない距離をとって位置する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状体の長辺方向の両端に当該板状体に交差配置で板片部が溶接により固定された芯材と、上記板状体の弱軸方向に直交する各面に対向して配置されており、上記板片部の内端側を収容する凹入部を有する拘束材と、を備える座屈拘束ブレースであって、
上記凹入部は、上記板片部の上記内端側と対面する一対の立壁部を有しており、少なくとも上記立壁部における上記板片部の上記溶接された個所の近傍部は、上記板片部に対して、当該板片部の上記溶接における設計上の溶接ビードの幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置することを特徴とする座屈拘束ブレース。
【請求項2】
請求項1に記載の座屈拘束ブレースにおいて、上記立壁部は、上記溶接ビードの近傍部のみ、上記板片部に対して、当該溶接ビードにおける設計上の幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置することを特徴とする座屈拘束ブレース。
【請求項3】
請求項2に記載の座屈拘束ブレースにおいて、上記立壁部は、上記溶接ビードから遠ざかるほど上記板片部に近づくように傾斜されていることを特徴とする座屈拘束ブレース。
【請求項4】
請求項2に記載の座屈拘束ブレースにおいて、上記立壁部は、上記溶接ビードの近傍に位置する部分の上記板片部に対する距離に比べて、上記溶接ビードから遠い側に位置する部分の上記板片部に対する距離が短くされた段形状を有することを特徴とする座屈拘束ブレース。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレースにおいて、上記凹入部は、上記一対の立壁部に繋がる奥壁部を有しており、この奥壁部は、上記板状体の上記弱軸方向に立ち上がることを特徴とする座屈拘束ブレース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物躯体に接合されて地震力に対抗する座屈拘束ブレースに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、芯材と、この芯材の両面に沿って配置した一対の拘束材とを有する座屈拘束ブレースが開示されている。上記一対の拘束材は、それぞれ上記芯材側が開口した溝形鋼材と、この溝形鋼材内に充填したモルタルまたはコンクリートを有する。また、上記芯材は、板状体の長辺方向の両端に当該板状体に交差配置で板片部が溶接により固定された構造を有しており、上記拘束材は、上記板片部の内端側を収容する凹入部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-249833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記座屈拘束ブレースにおける上記板片部の溶接部には、当該溶接によって溶接ビードが生じるが、この溶接ビードの幅が設計値よりも大きくなってしまった場合は、当該溶接ビードの削り作業が必要となる。また、上記の削りが行われない、或いは削りが不十分である場合には、上記溶接ビードに上記凹入部の一部が重なることに起因して、一対の拘束材の設計上の位置を確保できず、当該座屈拘束ブレースにおける地震力の対抗に悪影響が生じるおそれがある。
【0005】
この発明は、芯材となる板状体に板片部が溶接されたことにより生じる溶接ビードに起因する不具合を回避できる座屈拘束ブレースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の座屈拘束ブレースは、板状体の長辺方向の両端に当該板状体に交差配置で板片部が溶接により固定された芯材と、上記板状体の弱軸方向に直交する各面に対向して配置されており、上記板片部の内端側を収容する凹入部を有する拘束材と、を備える座屈拘束ブレースであって、
上記凹入部は、上記板片部の上記内端側と対面する一対の立壁部を有しており、少なくとも上記立壁部における上記板片部の上記溶接された個所の近傍部は、上記板片部に対して、当該板片部の上記溶接における設計上の溶接ビードの幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置することを特徴とする。
【0007】
上記の構成であれば、上記溶接ビードの幅が設計値よりも大きくなった場合でも、上記立壁部は、上記溶接ビードに接触しないで位置できるので、上記溶接ビードに起因する不具合を回避できる。
【0008】
上記立壁部は、上記溶接ビードの近傍部のみ、上記板片部に対して、当該溶接ビードにおける設計上の幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置してもよい。これによれば、上記立壁部における上記溶接ビードとの接触を回避しつつ、上記立壁部を上記板片部に極力近づけて、上記板片部と上記立壁部との地震時の衝突力の低減を図ることができる。
【0009】
上記立壁部は、上記溶接ビードから遠ざかるほど上記板片部に近づくように傾斜されてもよい。これによれば、上記立壁部を平板によって形成できるので、上記凹入部の作製の容易化が図れる。
【0010】
或いは、上記立壁部は、上記溶接ビードの近傍に位置する部分の上記板片部に対する距離に比べて、上記溶接ビードから遠い側に位置する部分の上記板片部に対する距離が短くされた段形状を有してもよい。
【0011】
上記凹入部は、上記一対の立壁部に繋がる奥壁部を有しており、上記奥壁部は、上記板状体の上記弱軸方向に立ち上がってもよい。ここで、上記板片部の内端側の先端形状が上記板状体の弱軸方向に対して傾く斜め形状であり、この斜め形状に合わせて、上記奥壁部を斜め方向に立ち上げて形成すると、当該凹入部の作製に熟練を要することになるが、上記奥壁部が上記板状体の弱軸方向に直交する方向に立ち上がる構造であると、当該凹入部の作製が比較的容易になる。また、上記拘束材が溝形状鋼材内にモルタル等が充填されてなる構造にあっては、上記モルタル等の充填量を少なくすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明であれば、芯材となる板状体に板片部が溶接されたことにより生じる溶接ビードに拘束材の凹入部の一部が重なることに起因して地震力の対抗に悪影響が生じるのを回避できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態の座屈拘束ブレースの外観を示した斜視図である。
図2】同図(A)は、図1の座屈拘束ブレースの概略のA1-A1矢視断面図であり、同図(B)は、図1の座屈拘束ブレースの概略のA2-A2矢視断面図である。
図3図1の座屈拘束ブレースの分解説明図である。
図4】他の実施形態の座屈拘束ブレースの断面図である。
図5】他の実施形態の座屈拘束ブレースの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施形態1)
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1図2(A)、図2(B)および図3に示すように、実施形態の座屈拘束ブレース1は、芯材2と、一対の拘束材3と、を備える。また、この実施形態の座屈拘束ブレース1は、例えば、アンボンド材4を備える。
【0015】
芯材2は、鋼製の板状体21と、この板状体21の長辺方向の両端側に位置し、他部材との接合のための接合部22と、を有しており、上記接合部22に形成されているボルト挿通孔に通したボルトによって建物の躯体に固定される。
【0016】
上記接合部22は、上記板状体21の両端から延設された延設部分22aに対して直交配置で板片部22bが溶接により固定されることで、断面略十字形をなしている。なお、板片部22bの上記溶接によって、延設部分22aと板片部22bとの接合箇所に溶接ビードBが形成される。
【0017】
また、板片部22bの内端側は、当該板片部22bの外端側(ボルト挿通側)よりも高さが低くなっている。さらに、板片部22bの上記内端側の先端形状は、上記板状体21の弱軸方向に対して上記外端側に45度傾く斜め形状、換言すれば、上記板状体21の弱軸方向に直交する各面(弱軸面)に対して斜め45度に立ち上がる斜め形状となっている。
【0018】
拘束材3は、上記芯材2の上記板状体21の上記弱軸方向に直交する上記弱軸面にそれぞれ対向して位置する。各拘束材3は、箱状部材31と、硬化部材32と、を備える。
【0019】
各箱状部材31は、一対の対向面部と当該対向面部を繋ぐ繋ぎ面部とを有する溝形鋼状に折り曲げ加工された鋼板からなり、上記芯材2側に開口が位置している。上記箱状部材31における上記対向面部の一方側は、他方側よりも高さが高くされている。そして、一方の箱状部材31における高い側の対向面部は、他方の箱状部材31における低い側の対向面部の外側に重なっており、この重なりの箇所が溶接されることで、上記一対の拘束材3が互いに固定される。また、一例として、各箱状部材31の高い側の対向面部の内面における芯材2の配置される高さ相当位置には、当該箱状部材31の長手方向に長い棒状スペーサ35が溶接等により固定されている。
【0020】
また、上記箱状部材31の両端箇所には、当該箱状部材31の端部形状を形成する端壁部311が溶接固定されている。上記端壁部311の高さは、箱状部材31の低い側の対向面部の高さと同じである。上記端壁部311の中央には、上記接合部22の板片部22bにおける上記内端側との干渉を避ける凹入部312が形成されている。
【0021】
上記硬化部材32は、上記箱状部材31内に充填されて硬化したものであり、例えば、モルタルまたはコンクリートである。
【0022】
上記アンボンド材4は、芯材2と拘束材3との間であって当該芯材2の一方の接合部22と他方の接合部22との間に配置されており、このアンボンド材4の厚みをクリアランスとして板状体21が圧縮力を受けたときに波状の変形が生じるようになっている。アンボンド材4は、例えば、ブチルゴムなどからなる。
【0023】
また、上記拘束材3の凹入部312は、板片部22bと平行に対面する一対の立壁部312aを有している。これら立壁部312aは、箱状部材31の上記繋ぎ面部に溶接固定される。
【0024】
また、各立壁部312aは、板片部22bに対して、当該板片部22bの各側の上記溶接における設計上の溶接ビードBの幅数値(延設部分22a上の幅)よりも大きな数値で離間する距離をとって位置する。この実施形態では、一対の立壁部312aは、板片部22bと平行に対面するので、板片部22bの上記溶接ビードBの近傍部だけでなく、この溶接ビードBから遠い側でも、同じように、上記設計上の溶接ビードBの幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置する。例えば、上記距離は、溶接ビードBの各側の設計上の幅数値(例えば、5mm程度)に対して、各側で3~5mm程度加算した距離とされる。このため、実際の溶接ビードBの幅が、上記設計上の幅に対して或る程度大きくなったとしても、立壁部312aが上記溶接ビードBに接触する(重なる)ことはない。
【0025】
また、上記凹入部312の奥側には、上記一対の立壁部312aに繋がる奥壁部312bが設けられている。上記奥壁部312bは、上記板状体21の弱軸方向に真っすぐに立ち上がっている。
【0026】
上記の座屈拘束ブレース1であれば、溶接ビードBの実際幅が設計値よりも大きくなってしまっても、立壁部312aは、溶接ビードBに接触しないで位置できるので、溶接ビードBに起因する不具合を回避することができる。
【0027】
また、板片部22bの上記内端側の先端の斜め形状に合わせて、奥壁部312bを斜めに立ち上げた形状であると、当該凹入部312の作製に熟練を要することになるが、この座屈拘束ブレース1では、上記奥壁部312bが上記板状体21の弱軸方向に真っすぐに立ち上がる構造であるので、これら奥壁部312bおよび立壁部312aは方形の平板とすることができ、当該凹入部312の作製が比較的容易になる。また、上記拘束材3が箱状部材31内にモルタル等が充填される本構造にあっては、上記モルタル等の充填量を少なくすることができる。なお、板片部22bの上記内端側の先端形状を、板状体21の上記弱軸面に対して直角に立ち上がる形状とし、且つ、上記奥壁部312bを、上記板状体21の弱軸方向に真っすぐに立ち上げた構造とすることもできる。
【0028】
(実施形態2)
以下、この発明の他の実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0029】
この実施形態の座屈拘束ブレース1Aにおいては、各立壁部312aは、上記溶接ビードBから遠ざかる側ほど板片部22bに近づくように傾斜されている。すなわち、各立壁部312aは、上記溶接ビードBの近傍部のみ、板片部22bに対して、当該溶接ビードBにおける設計上の幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置する。この実施形態2では、立壁部312aの溶接箇所である箱状部材31の繋ぎ面部側が最も板片部22bに近づいており、当該立壁部312aと板片部22bとの最接近距離は、例えば、各々の側で1~5mm程度とされる。
【0030】
また、この実施形態の座屈拘束ブレース1Aにおいても、上記奥壁部312bは、上記板状体21の弱軸方向に真っすぐに立ち上がっている。
【0031】
上記の座屈拘束ブレース1Aであれば、溶接ビードBの幅が設計値よりも大きくなってしまっても、立壁部312aは、板片部22bに対して、溶接ビードBに接触しない距離をとって位置できるので、溶接ビードBに起因する不具合を回避することができる。さらに、立壁部312aが溶接ビードBと接触するのを回避しつつ、立壁部312aを板片部22bに極力近づけて、立壁部312aと板片部22bとの地震時の衝突力の低減を図ることができる。
【0032】
また、奥壁部312bが上記板状体21の弱軸方向に真っすぐに立ち上がる構造であるので、立壁部312aは方形の平板となり、当該凹入部312の作製が比較的容易になる。一方、奥壁部312bは台形状になるので、この奥壁部312bとして、台形状平板を用いることができる。なお、端壁部311における凹入部312側の立縁部は、上記台形状平板の立縁傾斜と同様に傾斜してもよい。ただし、端壁部311が溶接ビードBと接触することを許容するのであれば、端壁部311における凹入部312側の立縁部が箱状部材31の繋ぎ面部に対して垂直に立ち上がるようにしてもよい。
【0033】
ここで、奥壁部312bである上記台形状平板を箱状部材31の繋ぎ面部側の所定位置に垂直に立てて溶接した後、この台形状平板に対して立壁部312aとなる長方形平板を溶接する製作手順を採用すれば、上記溶接において奥壁部312bである台形状の平板の縁が位置決めになるので、溶接作業が容易になる。なお、奥壁部312bに立壁部312aが別箇所で予め溶接固定されてなるコ字状の部品を用意しておき、当該コ字状の部品を箱状部材31の繋ぎ面部側へ溶接することもできる。
【0034】
(実施形態3)
以下、この発明の他の実施の形態を図5に基づいて説明する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0035】
この実施形態の座屈拘束ブレース1Bにおいては、各立壁部312aは、溶接ビードBの近傍に位置する部分の上記板片部22bに対する距離に比べて、溶接ビードBから遠い側に位置する部分の上記板片部22bに対する距離が短くされた段形状を有している。すなわち、各立壁部312aは、溶接ビードBの近傍部のみ、板片部22bに対して、当該溶接ビードBにおける設計上の幅数値よりも大きな数値で離間する距離をとって位置する。奥壁部312bとしては、例えば、凸形状の平板を用いることができる。
【0036】
各立壁部312aにおける上記ビード遠方距離は、上記板片部22bから、例えば、1~5mm程度とされる。一方、各立壁部312aにおける上記ビード近傍距離は、溶接ビードBの幅(延設部分22a上の幅)の設計上の寸法に対して、3~5mm程度加算した距離とされる。
【0037】
上記の座屈拘束ブレース1Bであれば、溶接ビードBの幅が設計値よりも大きくなってしまっても、立壁部312aは、板片部22bに対して、溶接ビードBに接触しない距離をとって位置できるので、溶接ビードBに起因する不具合を回避することができる。さらに、立壁部312aが溶接ビードBと接触するのを回避しつつ、立壁部312aを板片部22bに極力近づけて、立壁部312aと板片部22bとの地震時の衝突力の低減を図ることができる。
【0038】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 :座屈拘束ブレース
1A :座屈拘束ブレース
1B :座屈拘束ブレース
2 :芯材
3 :拘束材
4 :アンボンド材
21 :板状体
22 :接合部
22a :延設部分
22b :板片部
31 :箱状部材
32 :硬化部材
35 :棒状スペーサ
311 :端壁部
312 :凹入部
312a :立壁部
312b :奥壁部
B :溶接ビード
図1
図2
図3
図4
図5