(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106534
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20240801BHJP
G06Q 10/109 20230101ALI20240801BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q10/109
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010834
(22)【出願日】2023-01-27
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
2.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 高広
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA03
5L010AA13
5L049AA03
5L049AA13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】予約開始時刻を一定時間経過した場合であっても、利用者が利用対象を利用できる状態にある場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐ利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】システムにおいて、利用対象管理装置4は、利用対象の利用開始時刻から所定の時間が経過するまで自動キャンセルをせず(S102)、当該所定の時間が経過した場合、利用対象が予約した利用者により利用開始されたか否かを検出する(S111)。この際に予約した利用者による利用対象の利用開始が検出されない場合でも、利用者の行動履歴(例えば利用者が入門ゲート13を通過したこと)を確認し(S115)、当該行動履歴に基づいて予約した利用対象に対する自動キャンセルを実行しない(S112)。
【選択図】
図28
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置であって、
所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理手段、を有し、
前記予約管理手段は、前記所定の条件が満たされた場合であっても、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合には、前記利用対象の予約のキャンセルを行わない、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項2】
請求項1にかかる利用対象管理装置であって、
前記所定の条件は、前記利用対象の予約開始時刻から一定時間経過した状態である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の利用対象管理装置であって、
前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合は、前記利用対象が設置されている場所に前記利用者が到着した旨の履歴が記録された場合である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の利用対象管理装置であって、
前記場所は前記利用者が勤務する勤務先を含み、
前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合は、前記利用者が勤務する前記勤務先の所定の領域に前記利用者が入った場合である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項5】
請求項3に記載の利用対象管理装置であって、
前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な状態は、前記利用者が勤務する前記勤務先へ前記利用者が出勤する旨の情報が得られた場合である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項6】
利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置であって、
所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理手段、を有し、
前記予約管理手段は、前記所定の条件を満たし、かつ、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用されない場合には、前記利用対象の予約をキャンセルする、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の利用対象管理装置であって、
前記所定の条件は、前記利用対象の予約開始時刻から一定時間経過した状態である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の利用対象管理装置であって、
前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用されない場合は、前記利用対象が設置されている勤務先とは別の勤務先に前記利用者が到着した旨の行動履歴が記録された場合である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項9】
請求項6又は7に記載の利用対象管理装置であって、
前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用されない場合は、前記利用対象が設置されている勤務先へ前記利用者が出勤しない旨の情報が得られた場合である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【請求項10】
利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置が実行する利用対象管理方法であって、
所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理ステップ、を実行し、
前記予約管理ステップは、前記所定の条件が満たされた場合であっても、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合には、前記利用対象の予約のキャンセルを行わない、
ことを特徴とする利用対象管理方法。
【請求項11】
利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置に、請求項10に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にオフィスには、座席等の利用対象が配置されており、これらの利用対象の事前予約が行われている。また、予約開始時刻を一定時間経過した場合に、利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルすることも行われている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、利用者によって利用される利用対象の予約開始時刻から一定時間経過すると、利用者が利用対象を利用できる状態にあっても、利用対象の予約がキャンセルされてしまうという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置であって、所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理手段、を有し、前記予約管理手段は、前記所定の条件が満たされた場合であっても、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合には、前記利用対象の予約のキャンセルを行わない、ことを特徴とする利用対象管理装置を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、予約開始時刻を一定時間経過した場合であっても、利用者が利用対象を利用できる状態にある場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】利用対象管理装置を含むシステムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】利用対象管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】勤務先出勤管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図5】利用対象管理装置を含むシステムの機能構成の一例を示す図である。
【
図6】ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】事業所情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】フロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】利用対象情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図10】予約情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図11】利用者行動履歴情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図12】アプリ起動及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】通信端末におけるアプリ起動及び認証時の画面表示例である。
【
図14】利用対象管理装置における初期設定処理の一例を示すシーケンス図である
【
図15】利用対象管理装置におけるフロア情報の編集/削除時の画面表示例である。
【
図16】利用対象管理装置におけるフロア情報の属性設定時の画面表示例である。
【
図17】利用対象管理装置における利用対象のレイアウト管理の画面表示例である。
【
図18】利用対象管理装置における利用対象情報参照時の画面表示例である。
【
図19】利用対象管理装置における利用対象予約履歴の画面表示例である。
【
図20】エリア情報取得及びエリア選択受付の一例を示すシーケンス図である。
【
図21】通信端末におけるエリア選択の画面表示例である。
【
図22】通信端末における利用対象予約開始時の画面表示例である。
【
図23】通信端末における利用対象予約開始時の他の画面表示例である。
【
図24】予約可能な予約利用対象情報の選択及び登録の一例を示すシーケンス図である。
【
図25】第1の実施形態に係る通信端末における予約完了を示す画面表示例である。
【
図26】第1の実施形態に係る通信端末における予約状況を示す画面表示例である。
【
図27】第1の実施形態に係る勤務先出勤管理装置の利用を示す概念図である。
【
図28】第1の実施形態に係る利用者の行動履歴に基づくシーケンス図の一例である。
【
図29】第2の実施形態における利用対象管理装置4を含むシステム全体図の実施形態である。
【
図30】第2の実施形態における利用者行動履歴情報管理テーブルの一例である。
【
図31】第1の実施形態に係る利用者の行動履歴に基づくシーケンス図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があれば、その説明を省略する。
【0008】
〔第1の実施形態〕
図1乃至
図28を用いて、第1の実施形態について説明する。
【0009】
〔利用対象管理装置を含むシステムの全体構成〕
図1は、利用対象管理装置を含むシステムの全体構成の一例を示す図である。
【0010】
図1に示されて全体構成は、利用対象管理装置4、勤務先出勤管理装置2、通信端末3及び利用対象1を含む。利用対象1、勤務先出勤管理装置2、通信端末3及び利用対象管理装置4は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。
【0011】
<勤務先出勤管理装置>
勤務先出勤管理装置2は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。勤務先出勤管理装置2は、通信ネットワーク100を介して、通信端末3及び利用対象管理装置4と通信が可能である。なお、勤務先出勤管理装置2は、個人の入退出を検出できるものであればよく、IDカードなど個人認証情報を読み込む際の方式は、接触型でも非接触型でもよい。なお、勤務先出勤管理装置2は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末を利用するものであってもよい。さらに勤務先出勤管理装置2は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0012】
勤務先出勤管理装置2は、入退出管理機能においては、複数の各々の利用者の属性情報や認証情報、入退履歴情報等を保持する。勤務先出勤管理装置2は、各リーダ12と通信しながら、認証時の情報を蓄積し、各利用者の利用者行動履歴を把握する。勤務先出勤管理装置2は、利用者が、規定の入退経路から違反する場合には、認証結果を失敗として入門ゲート13を閉状態にし、入退を不許可にする。
【0013】
勤務先出勤管理装置2の管理者は、会社等の組織の管理者であり、人事等の部門の管理者である。もちろん社員等の利用者の入退出を管理するシステム部門の管理者でもよい。
【0014】
<通信端末>
通信端末3は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。通信端末3は、通信ネットワーク100を介して、勤務先出勤管理装置2及び利用対象管理装置4と通信が可能である。なお、通信端末3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。さらに通信端末3は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。主に、利用者に所持され、利用者の移動と共に移動される端末を指すが、もちろんこれに限定されるわけではない。
【0015】
<利用対象管理装置>
利用対象管理装置4は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。利用対象管理装置4は、専用のアプリケーションプログラムを実行し、通信ネットワーク100を介し、通信端末に対して各利用対象の予定(予約)情報を提供する。また、利用対象管理装置4は、利用対象検索結果を示す通知としての通知メール等の作成等を行う。さらに、本実施形態において利用対象管理装置4は、利用者が予約した各利用対象に係る予定(予約)を管理するカレンダーシステムを有する。つまり、利用対象管理装置4は、利用者の各種の予定を管理するWebブラウザ上で利用可能なアプリ(Webアプリ)を提供する予定管理サーバの機能を含む。このように、利用対象管理装置4には、各利用者が予約した各種利用対象及び各利用者の予定に関する情報が予め登録され、利用対象管理装置4を含むシステム1を利用する企業等の利用対象と予約日時等の予約情報が関連付けられている。
【0016】
例えば、利用対象管理装置4は、以下のような機能を有してもよい。
・利用者の利用対象の予約又は予定の登録を受け付け、いつでもどこからでも利用者の予約状況又は予定が確認できる。
・ある予定の30分前など、設定した日時に利用者に対して電子メール等で通知する。
・一人が複数のカレンダー(仕事用、家庭用など)で予約又は予定を管理できる。
・同じグループのメンバーとカレンダーを共有する。
【0017】
さらに、利用対象管理装置4は、利用者をアカウントで管理する。アカウントとは利用者がサービスを利用する権利のことである。多くのシステムでは、利用者はアカウントを用いてシステムにログインする。このため、アカウントは、システムが利用者を一意に特定する機能(識別情報の機能)を有している。
【0018】
上述したように本実施形態では、利用対象管理装置4が各種利用対象の予約を管理する機能を有している。一方で、利用対象管理装置4が通信ネットワーク100を介して上述した予定管理サーバに予約情報を要求することで、利用対象の予約情報を上述した予定管理サーバから取得するようにしてもよい。あるいは、予定管理サーバが、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約情報を利用対象管理装置4に送信してもよい。なお、アカウントには、電子メール、ID、電話番号など、利用者を一意に識別できる情報が含まれる。この場合、利用者は、最初に予定管理サーバにログイン認証を行い、その後、利用者はアクセス用のトークン等を利用してWebサイトへのアクセスを行うようにしてもよい。このように予定管理サーバは、フリースペース、会議室を含む各種の利用対象を予約した予約情報及び利用者の予定を管理する。なお、予定管理サーバのような予約管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、これらに限らない。
【0019】
●用語について●
本実施形態において利用対象とは、ある会社、団体及び組織等が保有・貸借・管理している資源をいう。会社、団体及び組織等の利用対象としては、例えば、会議室、及び、会議室で使用可能な備品、装置、人(受け付けグループ)などが利用対象となり得る。さらに、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、「フリースペース」という)、机、椅子、ブース等の場所、社用車、自転車、駐車場、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組みなども利用対象となり得る。利用対象のうち移動しにくいものを設備という。本実施形態では、説明の便宜上、利用対象の一例として会議室という用語を使用する。さらに、本実施形態では、利用対象の一例として、各種の電子機器、レンタルオフィス、レンタルスタジオ等の場所、レンタルサイクル、レンタカー(シェアリングカー)、ホテル等の宿泊施設、催物会場、ロッカーなどの貸しスペースや空間など、各種の設備、備品が含まれる。
【0020】
さらに、利用者とは、以下に該当する者をいう。例えば、利用者には、利用対象を予約する(予約した)予約者、予約した利用対象を使用(利用)する使用者、予約した利用対象で実行(実施)されるイベントに参加する参加者、及び上述した各者に招待されて参加するゲスト参加者が含まれる。本実施形態では、説明の便宜上、利用者という用語を使用する。
【0021】
また、本実施形態においてイベントとは、上述した利用対象で行われる各種行事、催し物などをいう。例えば、イベントには、会議、打合せ、講義、講演、レクチャー、競技大会などが含まれる。
【0022】
さらに、本実施形態においてエリアとは、利用対象が配置されている会社、団体等が存在する地域、若しくは一定の領域を表す。
【0023】
〔ハードウエア構成〕
<通信端末のハードウエア構成>
図2は、通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0024】
図2に示されているように、通信端末3は、例えばコンピュータによって構築されている。通信端末3は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ305、撮像素子I/F306、メディアI/F309、バスライン310、ネットワークI/F312、CMOSセンサ313、撮像素子I/F314、マイク315、スピーカ316、音入出力I/F317、ディスプレイ318、外部機器接続I/F319、近距離通信回路320、近距離通信回路320のアンテナ320a及びタッチパネル321を備えている。
【0025】
これらのうち、CPU301は、通信端末3の全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の処理に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。CMOSセンサ313は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F314は、CMOSセンサ313の駆動を制御する回路である。メディアI/F309は、フラッシュメモリ等の記録メディア308に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。バスライン310は、
図2に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0026】
ネットワークI/F312は、通信ネットワーク100を介して他の機器と各種データ(情報)通信するための通信インターフェイスである。このとき、ネットワークI/F312は、ネットワークI/F312のアンテナ312aを使って通信を行ってもよい。マイク315は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ316は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク315及びスピーカ316との間で音信号の入出力を処理する回路である。
【0027】
ディスプレイ318は、被写体の画像や文字、各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F319は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。近距離通信回路320は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。また、近距離通信回路320には近距離通信回路320のアンテナ320aが備わっている。タッチパネル321は、利用者がディスプレイ318上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、通信端末3を操作する入力手段の一種である。なお、通信端末3は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0028】
<利用対象管理装置のハードウエア構成>
図3は、利用対象管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0029】
図3に示されているように、利用対象管理装置4は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ413及びメディアI/F415を備えている。
【0030】
これらのうち、CPU401は、利用対象管理装置4全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。HD404は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ405は、CPU401の制御にしたがってHD404に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ディスプレイ406は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F407は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。バスライン408は、
図3に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0031】
ネットワークI/F409は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード410は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス411は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ413は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW412に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F415は、フラッシュメモリ等の記録メディア414に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。
【0032】
また、利用対象管理装置4は、通信端末3に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、利用対象管理装置4は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用してプッシュ通知することで実現することが可能である。なお、利用対象管理装置4は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)であってもよい。さらに、利用対象管理装置4は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0033】
さらに、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、利用対象管理装置4は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る利用対象管理方法を実現する。
【0034】
<勤務先出勤管理装置のハードウエア構成>
図4は、勤務先出勤管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0035】
図4に示されているように、勤務先出勤管理装置2は、例えばコンピュータによって構築されている。勤務先出勤管理装置2は、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ205、撮像素子I/F206、メディアI/F209、バスライン210、ネットワークI/F212、CMOSセンサ213、撮像素子I/F214、マイク215、スピーカ216、音入出力I/F217、ディスプレイ218、外部機器接続I/F219、近距離通信回路220、近距離通信回路220のアンテナ220a及びタッチパネル221を備えている。
【0036】
これらのうち、CPU201は、勤務先出勤管理装置2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の処理に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。CMOSセンサ205(213)は、CPU201の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F206(214)は、CMOSセンサ205(213)の駆動を制御する回路である。メディアI/F209は、フラッシュメモリ等の記録メディア208に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。バスライン210は、
図4に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0037】
ネットワークI/F212は、通信ネットワーク100を介して他の機器と各種データ(情報)通信するための通信インターフェイスである。このとき、ネットワークI/F212は、ネットワークI/F212のアンテナ212aを使って通信を行ってもよい。マイク215は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ216は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F217は、CPU201の制御にしたがってマイク215及びスピーカ216との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ218は、被写体の画像や文字、各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F219は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。近距離通信回路220は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth、Wi-Fi等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は勤務先出勤管理装置等とデータ通信を行うための通信回路である。また、近距離通信回路220には近距離通信回路220のアンテナ220aが備わっている。タッチパネル221は、利用者がディスプレイ218上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、勤務先出勤管理装置2を操作する入力手段の一種である。なお、勤務先出勤管理装置2は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は勤務先出勤管理装置が用いられてもよい。
【0038】
〔利用対象管理装置4を含むシステムの機能構成〕
次に、
図5乃至
図11を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
【0039】
図5は、利用対象管理装置4を含むシステムの機能構成の一例を示す図である。
【0040】
<通信端末の機能構成>
図5に示されているように、通信端末3は、送受信部31、受付部32、表示制御部34、アプリ起動部36、生成部37、登録部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302及びEEPROM304のうち少なくとも一つからRAM303に展開された通信端末3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、通信端末3は、
図2に示されているROM302及びEEPROM304のうち少なくとも一方により構築される記憶部3000を有している。さらに、記憶部3000には、利用対象管理装置4と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ、ブラウザアプリ等)が記憶されている。
【0041】
<<通信端末の各機能構成>>
次に、通信端末3の各機能構成について詳細に説明する。
【0042】
図5に示されている通信端末3の送受信部31は、主に、
図2に示されているネットワークI/F312及び近距離通信回路320に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して利用対象管理装置4との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0043】
受付部32は、主に、
図2に示されているタッチパネル321が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。なお、受付部32は、タッチパネル321に代えて、キーボード、ポインティングデバイス等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0044】
表示制御部34は、主に、
図2に示されているディスプレイ318に対するCPU301の処理によって実現され、通信端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
【0045】
アプリ起動部36は、主に、
図2に示されているCPU301の処理によって実現され、利用対象管理装置4及び勤務先出勤管理装置2との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。また、アプリ起動部36は、利用対象管理装置4で管理されている各種利用対象を予約するためのWebアプリ(ブラウザアプリ)を、RAM303の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部36は、起動手段の一例として機能する。
【0046】
生成部37は、主に、
図2に示されているCPU301の処理によって実現され、例えば、利用対象/備品利用代理者識別情報で示される利用者に対する通知を通知するか否かを選択させるメール送信要否選択画面等を生成する。本実施形態において、生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0047】
登録部38は、主に、
図2に示されているCPU301の処理によって実現され、例えば、利用対象管理装置4に対して行った通信端末3を利用する利用者自身の認証情報を記憶部3000に登録する。本実施形態において、登録部38は、登録手段の一例として機能する。
【0048】
記憶読出部39は、主に、
図2に示されているROM302及びEEPROM304のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0049】
<利用対象管理装置の機能構成>
図5に示されているように、利用対象管理装置4は、送受信部41、受付部42、算出部43、表示制御部44、判断部45、認証部46、生成部47、予約登録部48及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402及びHD404のうち少なくとも一つからRAM403に展開された利用対象管理装置4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用対象管理装置4は、
図3に示されているROM402及びHD404のうち少なくとも一方により構築される記憶部4000を有している。さらに、記憶部4000には、通信端末3と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ、ブラウザアプリ等)が記憶されている。
【0050】
●ログイン管理テーブル●
図6は、ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0051】
図5に示す記憶部4000には、
図6に示されているようなログイン管理テーブルによって構成されたログイン管理DB4001が構築されている。ログイン管理テーブルでは、利用者識別情報ごとに、パスワード及び利用者名が関連付けられて記憶、管理されている。
【0052】
これらのうち、パスワードは、利用対象管理装置4を含むシステム1を利用する際のログイン時の利用者識別情報と関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。なお、パスワードは、任意の文字列、数字、記号をランダムに含む複数文字(桁)の情報である。利用者名は、利用者識別情報で示される利用者の氏名を表し、例えば、「理光太郎」、「馬込花子」等で与えられる。
【0053】
●事業所情報管理テーブル●
図7は、事業所情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0054】
図5に示す記憶部4000には、
図7に示されているような事業所情報管理テーブルによって構成された事業所情報管理DB4002が構築されている。事業所情報管理テーブルでは、事業所識別情報に対応した事業所表示名が記憶、管理されている。
【0055】
これらのうち、事業所識別情報は、利用対象が配置されている会社、団体等が存在する地域、若しくは一定の領域を識別するための、一以上の利用対象が配置された事業所を識別する識別情報であり、例えば、「A001」、「A002」等で表される。事業所表示名は、事業所識別情報に対応する地域、若しくは一定の領域を示す名称で、例えば、「東京本社」、「海老名」、「中央研究所」、「東北支社」等で与えられる。
【0056】
●フロア情報管理テーブル●
図8は、フロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0057】
図5に示す記憶部4000には、
図8に示されているようなフロア情報管理テーブルによって構成されたフロア情報管理DB4003が構築されている。フロア情報管理テーブルでは、フロア識別情報ごとに、フロア表示名、事業所識別情報、階数、フロアマップ画像格納先、フロアマップ画像のサイズ(横)及びフロアマップ画像のサイズ(縦)が記憶、管理されている。
【0058】
これらのうち、フロア識別情報は、利用対象が設置又は配置されているフロア(階数)を識別するための識別情報で、例えば、「F001」、「F002」等で与えられる。フロア表示名は、フロアを表す名称を示し、例えば、「A棟1F」、「A棟2F」等で与えられる。階数は、フロア表示名で示されるフロアの階数を表し、例えば、「1」,「2」等で与えられる。
【0059】
フロアマップ画像格納先は、利用対象管理装置4で編集、管理される利用対象が配置されるフロアマップ画像を格納する格納先を示し、例えば、「File://xxxx/Floor1.jpg」、「File://xxxx/Floor2.jpg」等の画像ファイル名で示される。なお、フロアマップ画像格納先は、利用対象管理装置4を含むシステム1に配置された専用の画像サーバ装置を表すURL情報であってもよい。
【0060】
フロアマップ画像のサイズ(横)及びフロアマップ画像のサイズ(縦)は、フロアマップ画像の縦横のサイズを表し、「600」、「1200」等で与えられる。また、その単位は、[ピクセル]、[ドット]又は[mm]等で与えられる。
【0061】
●利用対象情報管理テーブル●
図9は、利用対象情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0062】
図5に示す記憶部4000には、
図9に示されているような利用対象情報管理テーブルによって構成された利用対象情報管理DB4004が構築されている。利用対象情報管理テーブルでは、利用対象識別情報ごとに、利用対象表示名、フロア識別情報、利用対象種別、フロア内画像(X軸)及びフロア内座標(Y軸)が記憶、管理されている。
【0063】
これらのうち、利用対象識別情報は、座席(机)等の利用対象を識別するための識別情報で、例えば「S001」「S002」等で与えられる。利用対象表示名は、利用対象が設置又は配置されている場所及び利用対象自体の名称を表し、例えば、「海老名C棟15F-机206」、「海老名C棟18F-机229」等で与えられる。利用対象種別は、座席(机)等の利用対象の種類を示すもので、例えば、「座席」等で与えられる。なお、利用対象種別には、ほかに「プロジェクタ」、「テレビ会議システム用端末」等の装置が与えられてもよい。フロア内座標(X軸)及びフロア内座標(Y軸)は、後述するレイアウト画面上のX-Y座標の座標値を表し、例えば、「650.22」、「232.15」等で与えられる。
【0064】
●予約情報管理テーブル●
図10は、予約情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0065】
図5に示す記憶部4000には、
図10に示されているような予約情報管理テーブルによって構成された予約情報管理DB4005が構築されている。予約情報管理テーブルでは、例えば、予約識別情報ごとに利用対象識別情報、予約名、利用者識別情報、利用者名、開始日時、終了日時及びキャンセルフラグが関連付けられて記憶、管理されている。
【0066】
これらのうち、予約識別情報は、所定のイベントが予約された予約の順番を識別するための識別情報であり、例えば、「R001」、「R002」等で与えられる。利用対象識別情報は、予約された利用対象を識別するための識別情報であり、例えば、「S001」、「S002」等で与えられる。予約名は、予約対象の利用対象が何であるかを示し、例えば、予約対象の利用対象が机(座席)であれば、「座席予約」として与えられる。
【0067】
開始日時は、利用対象の利用が開始された日時を表し、例えば、「2021/4/17 13:00:00」等で与えられる。終了日時は、利用対象の利用が終了された日時を表し、例えば、「2021/4/17 17:00:00」等で与えられる。なお、予約情報管理テーブルでは開始日時、終了日時の二つの項目に分けられているが、開始日時と終了日時を一つにまとめて予約日時として管理されてもよい。
【0068】
キャンセルフラグは、対象利用対象がキャンセルされたか否かを示すキャンセル状態を表し、例えば「False」、「True」等で表される。「False」は予約がキャンセルされていることを表し、「True」は予約がされている状態を表している。
【0069】
●利用者行動履歴情報管理テーブル●
図11は、利用者行動履歴情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0070】
図5に示す記憶部4000には、
図11に示されているような利用者行動履歴情報管理テーブルによって構成された利用者行動履歴情報管理DB4006が構築されている。ここでは主に、利用者が事業所へ出勤した際の利用者の行動履歴を管理する例を示すが、管理する利用者の行動はこれに限られるものではない。
【0071】
利用者行動履歴情報管理テーブルでは、例えば、個人IDごとに個人名、事業所識別情報、事業所表示名、事業所ゲート入退出フラグ、事業所ゲート入退出日時、フロア表示名、フロアゲート入退出フラグ及びフロアゲート入退出日時が関連付けられて記憶、管理されている。
【0072】
図1に示す勤務先出勤管理装置2にて検知した利用者の入退出データは、通信ネットワーク100を介し、利用対象管理装置4へリアルタイムで送信され、利用者行動履歴情報管理DB4006の利用者行動履歴情報管理テーブルへ記録される。または、勤務先出勤管理装置2にて検知した利用者の入退出データは、
図5に示す記録部23に一旦記録された後に、通信ネットワーク100を介し、利用対象管理装置4へ所定のタイミングにて送信され、利用者行動履歴情報管理DB4006の利用者行動履歴情報管理テーブルへ記録されるのでもよい。
【0073】
個人IDは、個人を特定するための識別情報であり、個人名とは一対一に対応付けがされている。例えば、「ID100001」、「ID100002」等で与えられる。
【0074】
上述のように、事業所識別情報は、出社対象の事業所を識別する情報である。例えば、「A001」、「A002」等で表される。
【0075】
事業所表示名は、例えば「海老名(海老名事業所)」、「大森(大森事業所)」及び「中研(中央研究所)」などである。
【0076】
事業所ゲート入退出フラグは、各事業所の敷地内に入る際に通過する入門ゲート13の入退出を識別するフラグである。例えば、入門ゲート13から入ったことを示すフラグを「IN」として、入門ゲート13から出たことを示すフラグを「OUT」として管理する。フラグは「IN」又は「OUT」以外でもよい。事業所に入ったか、又は事業所から出たかがわかるものであればよい。
【0077】
事業所ゲート入退出日時は、事業所に入った日時や事業所から出た日時を記録したものである。
【0078】
フロア表示名は、事業所内のフロアを識別する情報である。例えば「C棟15F」及び「1号館20F」などである。
【0079】
フロアゲート入退出フラグは、各フロアに入る際に通過するフロアに設置されたフロアゲート14の入退出を識別するフラグである。例えば、フロアゲート14から入ったことを示すフラグを「IN」として、フロアゲート14から出たことを示すフラグを「OUT」として管理する。フラグは「IN」又は「OUT」以外でもよい。各フロアに入ったか、又は各フロアから出たかがわかるものであればよい。
【0080】
フロアゲート入退出日時は、各フロアに入った日時や各フロアから出た日時を記録したものである。
【0081】
【0082】
図11の利用者行動履歴情報管理テーブルは、海老名事業所にある勤務先出勤管理装置により利用者行動履歴を管理するものである。
【0083】
利用者行動履歴情報管理テーブルでは、個人IDが「ID100001」である理光太郎さんが、「2022年12月13日の8:10:00」に海老名事業所の事業所の入門ゲート13を通過して、事業所内に入った履歴が記録されている。その後、理光太郎さんは「2022年12月13日の8:20:00」に海老名事業所のC棟15Fのフロアゲート14を通過して、C棟15Fフロア内に入った履歴も記録されている。
【0084】
その後、理光太郎さんは「2022年12月13日の16:10:00」に海老名事業所のC棟15Fフロアのフロアゲート14を通過して、C棟15Fフロアから退出した履歴が記録されている。さらに、理光太郎さんは、「2022年12月13日の16:20:01」に海老名事業所の事業所の入門ゲート13を通過して、事業所から退出した履歴も記録されている。
【0085】
また、利用者行動履歴情報管理テーブルでは、個人IDが「ID100003」である馬込花子さんは、「2022年12月13日の8:30:01」に海老名事業所の事業所の入門ゲート13を通過して、事業所内に入った履歴を記録されている。
【0086】
その後、馬込花子さんは、「2022年12月13日の17:20:02」に海老名事業所の事業所の入門ゲート13ゲートを通過して、事業所から退出した履歴も記録されている。
【0087】
馬込花子さんは、いずれかのフロアゲート14からフロア内に入った履歴は記録されていないため、事業所内であり、かつ、フロアゲート14を通過しないエリアにて勤務していたと考えられる。
【0088】
さらに、利用者行動履歴情報管理テーブルでは、個人IDが「ID100003」である三愛一郎さんは、事業所の入門ゲート13、フロアに設置されたフロアゲート14のいずれも通過した記録が残されていないため、海老名事業所へは出社していないことがわかる。
【0089】
<<利用対象管理装置の各機能構成>>
次に、
図5にて利用対象管理装置4の各機能構成について詳細に説明する。
図5に示されている利用対象管理装置4の送受信部41は、主に、
図3に示されている外部機器接続I/F407及びネットワークI/F409に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して通信端末3及び勤務先出勤管理装置2との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0090】
受付部42は、主に、
図3に示されているCPU401の処理によって実現され、キーボード410及びポインティングデバイス411のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。受付部42はさらに、予約UIからのリクエストを受け付け、各種DBに対する読出し/書込み等を行うWebAPI(Application Programming Interface)としても機能する。本実施形態において、受付部42は、受付手段の一例として機能する。
【0091】
算出部43は、主に、
図3に示されているCPU401の処理によって実現され、予約時に選択された選択利用対象に対する物理的な他の利用対象との距離、時間的な予約時間間隔を算出する。この算出にあたり、CPU401のクロック信号を用いて生成された時計情報を用いてもよい。本実施形態において、算出部43は算出手段の一例として機能する
【0092】
表示制御部44は、主に、
図3に示されているディスプレイ406に対するCPU401の処理によって実現され、利用対象管理装置4における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部44は、表示制御手段の一例として機能する。
【0093】
判断部45は、主に、
図3に示されているCPU401の処理によって実現され、利用対象管理装置4における各種判断を行う。本実施形態において、判断部45は、与えられた所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段の一例として機能する。
【0094】
認証部46は、主に、
図3に示されているCPU401の処理によって実現され、例えば、通信端末3から要求された認証要求に基づいて、通信端末3の認証処理を行う。本実施形態において、認証部46は、認証手段の一例として機能する。
【0095】
生成部47は、主に、
図3に示されているCPU401の処理によって実現され、予約対象の利用対象を予約可能な予約利用対象情報、通信端末3に対する各種メッセージ及び画面データを生成する。本実施形態において、生成部47は、生成手段の一例として機能する。
【0096】
予約登録部48は、主に、
図3に示されているCPU401の処理によって実現され、生成部47によって生成された予約対象の利用対象を予約可能な予約利用対象情報として登録する。本実施形態において、予約登録部48は、登録手段の一例として機能する。
【0097】
記憶読出部49は、主に、
図3に示されているROM402及びHD404のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0098】
<勤務先出勤管理装置の機能構成>
図5に示されているように、勤務先出勤管理装置2は、認証部21、読取部22、記録部23、通信部24及び表示制御部25を有する。これら各機能部は、
図4に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM202及びEEPROM204のうち少なくとも一つからRAM203に展開された勤務先出勤管理装置2用のプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、勤務先出勤管理装置2は、
図4に示されているROM202及びEEPROM204のうち少なくとも一方により構築される記憶部23を有している。さらに、記憶部23には、利用対象管理装置4と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ、ブラウザアプリ等)が記憶されている。
【0099】
<<勤務先出勤管理装置の各機能構成>>
勤務先出勤管理装置2は、プロセッサやメモリ等によって構成される各部として、認証部21、読取部22、記憶部23、通信部24、表示部25を有する。
【0100】
認証部21は、主に、
図4に示されているROM202、RAM203、EEPROM204に対するCPU201の処理によって実現され、読取部22がIDカードから読み取った個人ごとの固有番号(ID番号など)と、記憶部23に記憶されている個人ごとの固有番号を照合し、個人を認証する機能を有している。本実施形態において、認証部21は、認証手段の一例として機能する。
【0101】
例えば、認証部21は、読取部22で読み取られたIDと、記憶部23中の個人認証情報のIDとを比較し、一致がある場合には、その認証を成功として、入門ゲート13を開状態にすることで、その利用者の入退を許可する。認証部21は、認証結果情報を、表示部25の画面に表示させ、対応して音声やLED等を制御する。
【0102】
読取部22は、主に、
図4に示されている近距離通信回路220、近距離通信回路220のアンテナ220aに対するCPU201の処理によって実現され、IDカード内の固有番号(ID番号など)を読み取る機能を有している。本実施形態において、読取部22は、読取手段の一例として機能する。読取対象は、顔認証、指紋認証など個人が認証できるものであればIDカードに限らない。
【0103】
記憶部23は、主に、
図4に示されているROM202、RAM203、EEPROM204に対するCPU201の処理によって実現され、個人ごとの固有番号を記憶している。利用者が会社組織に所属する社員等である場合には、会社組織に属する全社員の固有番号を記憶している。本実施形態において、記憶部23は、記憶手段の一例として機能する。例えば、記憶部23には、個人の人事情報に基づき、個人を認証するための情報等が記憶されている。
【0104】
通信部24は、主に、
図4に示されているネットワークI/Fに対するCPU201の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介し、利用対象管理装置4及び通信端末3と接続されている。主に利用者の認証情報を、利用対象管理装置4及び通信端末3へ送信する。本実施形態において、通信部24は、通信制御手段の一例として機能する。例えば、通信部24は、利用対象管理装置4から認証情報や席割当情報を受信し、利用対象管理装置4へ認証結果情報等を送信する。
【0105】
表示制御部25は、主に、
図4に示されているディスプレイ218に対するCPU201の処理によって実現され、勤務先出勤管理装置2における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部22は、表示制御手段の一例として機能する。例えば、表示部25は、液晶ディスプレイ等の表示装置で構成され、利用者に対し、入退時の認証の認証結果情報や、フリーアドレスオフィス管理に係わる席割当情報等を表示する。
【0106】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図12乃至
図28を用いて、第1の実施形態に係る利用対象管理装置4を含むシステムにおける各処理又は動作を説明する。
【0107】
図12は、アプリ起動及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【0108】
<アプリ起動及び認証処理>
まず、通信端末3の利用者は、通信端末3で動作する通信アプリ及びWebアプリの起動操作を行う。これにより、通信端末3の受付部32は、利用者により通信アプリ及びWebアプリの起動操作を受け付ける(ステップS11)。
【0109】
利用者による通信アプリ及びWebアプリの起動操作を受け付けた後、アプリ起動部36は、予め記憶部3000にインストールされている利用対象管理装置4との間で通信を行うための通信アプリ及び利用対象予約を受け付けるWebアプリを起動する(ステップS12)。その後、表示制御部34は、ディスプレイ318に認証画面(サインイン画面)を表示して利用者による認証操作を待つ(ステップS13)。
【0110】
アプリ起動部36によって通信アプリが起動された後、利用者は、利用対象管理装置4に対する認証処理(サインイン)を行う。利用者による認証処理は、例えば、後述の
図13に示すような認証画面を用いて行われる。
【0111】
この状態で、受付部32は、認証情報として、利用者によって操作サインインボタンへの操作(押下、クリック又はタップ等)を受け付ける(ステップS21)。
【0112】
続いて、送受信部31は、利用対象管理装置4に対して認証処理の要求を送信する(ステップS22)。これにより、利用対象管理装置4の送受信部41は、通信端末3が送信した認証処理の要求を受信する。このとき、認証処理の要求には、利用者を識別する利用者識別情報及びパスワードが含まれる。
【0113】
認証要求を受信した利用対象管理装置4の認証部46は、受信されたパスワードと記憶出部49によってログイン管理DB4001(
図6参照)から読み出された利用者識別
情報に対応するパスワードを比較してログイン認証処理を行う(ステップS23)。ここでは、利用者による利用対象管理装置4に対するログイン認証処理が成功しているものとする。利用者によるログイン認証処理が成功すると、送受信部41は、通信端末3に対して認証処理の応答を送信する(ステップS24)。これにより、通信端末3の送受信部31は、利用対象管理装置4が送信した認証処理の応答を受信する。
【0114】
認証処理の応答を受信した通信端末3の登録部38は、次回以降のログイン処理の簡略化のために、記憶部3000の所定領域に、利用者識別情報とパスワードとを組にして記憶させて登録する(ステップS25)。なお、ステップS25の処理は省略されてもよい。
【0115】
なお、他の形態において利用対象管理装置4は、通信ネットワーク100を介して接続された予定管理サーバで管理されている各利用者の予約情報を、一定期間ごとに取得するようにしてもよい。
【0116】
本実施形態に係る利用対象管理装置4を含むシステムでは、例えば、上述したステップS22及びS24の処理が実行される場合、通信端末3と利用対象管理装置4との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、通信端末3と利用対象管理装置4との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成及び処理方法は、通信端末3と利用対象管理装置4との間の他の処理ステップにおいても適用可能である。
【0117】
●画面表示例●
図13は、通信端末におけるアプリ起動及び認証時の画面表示例である。
【0118】
通信端末3の表示制御部34は、ディスプレイ318に認証画面3010を表示する。この認証画面3010には、利用対象予約アプリとしての機能説明と、利用者にサインインを行わせるためのサインインボタン3501が併せて表示される。これにより、利用者は、サインインボタン3501を操作(押下、タップを含む操作)してサインインを行うことが可能になる。
【0119】
<利用対象管理装置における初期設定処理>
図14は、利用対象管理装置における初期設定処理の一例を示すシーケンス図である。
【0120】
図14に示されているように、利用対象管理装置4の表示制御部44は、ディスプレイ406に
図15以降に示したような初期設定画面を表示して利用者による初期設定操作を待つ(ステップS31)。
【0121】
続いて、受付部42は、管理者による初期設定画面へのフロア情報の入力を受け付ける(ステップS32)。
【0122】
その後、表示制御部44は、フロアの管理画面をディスプレイ406に表示し、受付部42は、利用対象情報の入力を受け付ける(ステップS33)。
【0123】
ステップS33の処理が実行された後、表示制御部44は、共有利用対象の管理画面を表示し、受付部42は、表示された共有利用対象の管理画面に対する設定入力を受け付ける(ステップS34)。
【0124】
その後、表示制御部44は、予約履歴の一覧画面をディスプレイ406に表示する(ステップS35)。
【0125】
なお、利用対象管理装置における初期設定処理は、必ずしも上述したステップS31-S35に従って行う必要はない。また、これらの処理において、それぞれの画面に対する操作は、例えば利用対象管理装置4を管理する管理者によって行われるが、これに限らない。
【0126】
●画面表示例●
図15は、利用対象管理装置におけるフロア情報の編集/削除時の画面表示例である。
【0127】
利用対象管理装置4の表示制御部44は、上述したステップS31の処理においてディスプレイ406にフロア情報管理画面4010を表示する。このフロア情報管理画面4010には、例えば、フロアを構成するフロア名、ロケーション、階数、編集、削除の各項目と、利用者に確認を行わせるための「確認」ボタン4101が併せて表示される。
【0128】
ここで、フロア名には、例えば、「本館2階」、「北P研究所1階」、「C棟18階」、「K棟5階」、「1号館5階」等の情報が表示される。また、ロケーションには、例えば、「沼津事業所」、「中央研究所」、「海老名」、「本社」等の情報が表示される。階数には、例えば、「2」,「1」,「18」,「5」等の情報が表示される。そして、編集の項目には、例えば、各フロア名、ロケーション及び階数に対応させた「ペンマーク」が表示され、管理者はこのペンマークを選択することにより、フロア名、ロケーション及び階数情報のうち少なくとも一つの項目を編集することが可能になる。さらに削除の項目も同様に、各フロア名、ロケーション及び階数に対応させた「ごみ箱マーク」が表示され、管理者はこのごみ箱マークを選択することにより、フロア名、ロケーション及び階数のうち少なくとも一つの項目を削除することが可能になる。但し、フロア情報管理画面4010に表示される項目は上述した項目に限らず、例えば、利用対象の内容を公開しない「非公開」等の項目が追加されて表示、管理されてもよい。
【0129】
なお、管理者は、「確認」ボタン4101を操作することにより、フロア情報管理画面4010から他の画面に遷移することが可能になる。
【0130】
●画面表示例●
図16は、利用対象管理装置におけるフロア情報の属性設定時の画面表示例である。
【0131】
利用対象管理装置4の表示制御部44は、上述したステップS33の処理においてディスプレイ406にフロア情報属性設定画面4011を表示する。このフロア情報属性設定画面4011には、フロア名設定欄、階数設定欄、ロケーション設定欄、フロアマップ登録欄と、利用者に保存を行わせるための「保存」ボタン4111及び「キャンセル」ボタン4112が併せて表示される。ここで、管理者は、フロア名設定欄に対してフロア名を設定することが可能であり、階数設定欄に対してフロアの階数を設定することが可能である。さらに、管理者は、ロケーション設定欄に対してロケーションを設定することが可能である。このときの各設定は、管理者によるキーボード410又はポインティングデバイス411に対する各種操作によって行われる。
【0132】
フロアマップ設定欄に対しては、管理者は、アップロードするファイルのドロップ又は選択等によってフロアマップファイルを格納先とあわせて登録することが可能である。上述した各種設定を行った後、管理者による「保存」ボタン4111が操作されることで、記憶読出部49は、フロア情報管理DBで管理されているフロア情報管理テーブル(
図8参照)のそれぞれの対応する項目を更新する。
【0133】
なお、管理者は、「保存」ボタン4111又は「キャンセル」ボタン4112を操作することにより、フロア情報属性設定画面4011から他の画面に遷移することが可能になる。
【0134】
●画面表示例●
図17は、利用対象管理装置における利用対象のレイアウト管理の画面表示例である。
【0135】
利用対象管理装置4の表示制御部44は、上述したステップS33の処理においてディスプレイ406にフロアレイアウト管理画面4021を表示する。このフロアレイアウト管理画面4021には、利用対象の一例としての座席がフロアに配置された情報が二次元配置図として表示されている。また、フロアレイアウト管理画面4021内の各利用対象(座席)には、その座席の座標値に対応したピンマークが表示される。このピンマークは、管理者によってフロアレイアウト管理画面4021への操作により与えられるが、マークの種類に制限はなく、点、丸、三角、四角等の図形情報、文字等の情報であってもよい。
【0136】
なお、フロアレイアウト管理画面4021には「確認」ボタン4121が併せて表示され、管理者は、「確認」ボタン4121を操作することでフロアレイアウト管理画面4021から他の画面に遷移することが可能になる。
【0137】
●画面表示例●
図18は、利用対象管理装置における利用対象情報参照時の画面表示例である。
【0138】
利用対象管理装置4の表示制御部44は、上述したステップS34の処理においてディスプレイ406に共有利用対象情報参照画面4031を表示する。この共有利用対象情報参照画面4031には、例えば、共有利用対象を構成する共有利用対象名、フロア名、利用対象種別、重複予約の許可、マップ上の位置の各項目と、管理者により選択及び設定が可能なフロア選択欄4131と利用対象種別設定欄4132が併せて表示される。フロア選択欄4131と利用対象種別設定欄4132にはそれぞれプルダウンキーが表示され、管理者はこれらのプルダウンキーを操作することでフロア情報、利用対象種別の詳細を参照することができる。つまり、表示制御部44は、一以上の利用対象が配置されるフロア名及び利用対象種別情報を含む情報を、ディスプレイ406に表示する。
【0139】
ここで、共有利用対象名には、例えば、「海老名C棟15F-机206」、「海老名C棟18F-机229」、「北P研1F-机17」等で示される共有利用対象名の各項目が表示される。フロア名には、例えば、「C棟15階」、「C棟18階」、「北研1階」等のフロア名を示す情報が表示される。また、利用対象種別には、例えば、「座席」等の情報が表示される。さらに、重複予約の許可には、例えば、「×」、「○」等の記号や情報が表示される。但し、利用対象情報参照画面4031には、上述した項目に限らず、例えば、「カレンダーサービスへの連携設定要否」、「ユーザのカレンダーへの登録要否」等の項目が表示されてもよい。
【0140】
なお、共有利用対象情報参照画面4031には「確認」ボタン4133が併せて表示され、管理者は、「確認」ボタン4133を操作することで共有利用対象情報参照画面4031から他の画面に遷移することが可能になる。
【0141】
●画面表示例●
図19は、利用対象管理装置における利用対象予約履歴の画面表示例である。
【0142】
利用対象管理装置4の表示制御部44は、上述したステップS35の処理においてディスプレイ406に予約履歴確認画面4041を表示する。この予約履歴確認画面4041には、例えば、予約履歴を構成する利用者名、利用者識別情報、フロア名、利用対象名、利用開始日時及び利用終了日時の各項目と、管理者により選択が可能な予約の検索表示欄4141とフロア表示欄4142が併せて表示されている。
【0143】
ここで、利用者名には、例えば、「理光太郎」、「馬込花子」、「三愛理華」等で示される利用者名が表示される。利用者識別情報には、例えば、「taroh.r@ricoh.ex.com」、「hanako.m@ricoh.ex.com」、「rika.s@ricoh.ex.com」等の利用者識別情報(例えばメールアドレス)が表示される。また、利用対象名には、例えば、「海老名C棟15F-机206」、「海老名C棟18F-机229」、「北P研1F-机17」等の情報が表示される。さらに、利用開始日時及び利用終了日時には、「2021/1/22 08:51:00」、「2021/1/22 17:21:00」等の日時情報が表示される。但し、利用対象情報参照画面4031には、上述した項目に限らず、例えば、「所属」、「予約キャンセル」等の項目が表示されてもよい。
【0144】
なお、予約履歴確認画面4041には「確認」ボタン4143が併せて表示され、管理者は、「確認」ボタン4143を操作することで予約履歴確認画面4041から他の画面に遷移することが可能になる。
【0145】
<エリア情報取得処理>
図20は、エリア情報取得及びエリア選択受付の一例を示すシーケンス図である。
【0146】
図19に示されているように、通信端末の受付部32は、上述したステップS12で起動されたアプリに伴い表示されたWebサイトに対する利用者のアクセスを受け付ける(ステップS41)。
【0147】
続いて、受付部32は、Webサイト上で利用者により行われる利用対象を予約するための予約抽選機能選択を受け付ける(ステップS42)。
【0148】
予約抽選機能選択を受け付けた後、送受信部31は、利用対象管理装置4に対してエリア情報取得要求を送信する(ステップS43)。これにより、利用対象管理装置4の送受信部41は、通信端末3が送信したエリア情報取得要求を受信する。このときのエリア情報取得要求には、エリア情報を取得するための要求情報が含まれる。
【0149】
エリア情報取得要求を受信した利用対象管理装置4の記憶読出部49は、エリア情報管理DB4002(
図7参照)からエリア情報としてのエリア識別情報及びエリア表示名を読み出して取得する(ステップS44)。
【0150】
エリア情報を取得後、送受信部41は、通信端末3に対してエリア情報取得応答を送信する(ステップS45)。これにより、通信端末3の送受信部31は、利用対象管理装置4が送信したエリア情報取得応答を受信する。このとき、エリア情報取得応答には、エリア情報としてのエリア識別情報及びエリア表示名の一覧リスト情報が含まれる。
【0151】
エリア情報取得応答を受信した通信端末3の表示制御部34は、ディスプレイ318にエリア一覧を表示する(ステップS46)。
【0152】
エリア一覧を表示した後、受付部32は、利用者によるエリア選択を受け付ける(ステップS47)。
【0153】
利用者によるエリア選択を受け付けた後、表示制御部34は、ディスプレイ318にフロア一覧を表示する(ステップS48)。
【0154】
フロア一覧を表示した後、受付部32は、利用者によるフロア選択を受け付ける(ステップS49)。
【0155】
●画面表示例●
図21は、通信端末におけるエリア選択の画面表示例である。
【0156】
通信端末3の表示制御部34は、上述したステップS46の処理において、ディスプレイ318にエリア選択画面3011を表示する。このエリア選択画面3011には、例えば、エリア一覧を構成するエリア表示名及び選択の各項目が表示されている。
【0157】
ここでエリア表示名欄には、例えば、「本社」、「海老名」、「中央研究所」、「沼津事業所」等が表示される。選択欄にはそれぞれのエリア表示名で表示される名称に対して例えば、チェックボックスが与えられ、利用者は任意のエリア表示名で示される項目にレ点チェックを与えることができる。
【0158】
なお、エリア選択画面3011には「決定」ボタン3511が併せて表示されるため、利用者は、「決定」ボタン3511を操作することでエリア選択画面3011から他の画面(例えば、後述するフロア一覧表示画面)に遷移することが可能になる。
【0159】
●画面表示例●
図22は、通信端末における利用対象予約開始時の画面表示例である。
【0160】
通信端末3の表示制御部34は、上述したステップS48の処理において、ディスプレイ318にフロア選択画面3021を表示する。このフロア選択画面3021には、例えば、フロア一覧を構成するフロア名、ロケーション、階数及びマップの各項目が表示されている。
【0161】
ここで、フロア名には、例えば、「A棟2階」、「A棟4階」等のフロア情報が表示される。ロケーションには、例えば、「海老名」、「本社」等の情報が表示される。階数には、例えば、「2」、「4」等の情報が表示される。マップには、例えば、「MAP」といった文字が表示され、対応するフロアにマップ情報が登録されている(又は登録可能)であることが示される。
【0162】
なお、フロア選択画面3021には「予約する」ボタン3521が併せて表示されるため、利用者は、「予約する」ボタン3521を操作することで、フロア選択画面3021から他の画面(例えば、後述する予約検索結果表示画面、又は予約完了画面)に遷移することが可能になる。
【0163】
●画面表示例●
図23は、通信端末における利用対象予約開始時の他の画面表示例である。
【0164】
通信端末3の表示制御部34は、上述したステップS48の処理において、ディスプレイ318にフロア選択画面3031を表示する。このフロア選択画面3031には、例えば、フロア一覧を構成するフロア名、ロケーション、階数、マップの各項目が表示されている。さらに、フロア選択画面3031には、選択チェックボックス欄3532が表示されている。
【0165】
選択チェックボックス欄3532では、上述したフロア名等に対応する選択ボックスがそれぞれ設けられており、例えば、利用者はいずれかの項目に対応する選択チェックボックスにレ点チェックを加えることで、その項目のフロアを選択することが可能である。
図23の例では、「C棟15階」のフロアが選択されたことになる。このようにして選択されたフロア(「C棟15階」)に対して、利用対象管理装置4は、予約可能な利用対象を検索することになる。
【0166】
なお、フロア選択画面3031には「予約する」ボタン3531が併せて表示されるため、利用者は、「予約する」ボタン3531を操作することで、フロア選択画面3031から他の画面(例えば、後述する予約検索結果表示画面、又は予約完了画面)に遷移することが可能になる。
【0167】
<予約情報取得処理>
図24は、予約可能な予約利用対象情報の選択及び登録の一例を示すシーケンス図である。
【0168】
上述したステップS49で利用者によるフロア選択の受付が行われた後、通信端末3の送受信部31は、利用対象管理装置4に対して、利用対象の予約要求を送信する(ステップS51)。これにより、利用対象管理装置4の送受信部41は、通信端末3が送信した予約要求を受信する。このとき、予約要求には、選択したエリアのエリア識別情報が含まれる。この場合、エリア識別情報には、例えば、海老名を示す「A002」が含まれている。
【0169】
続いて、利用対象管理装置4の記憶読出部49は、受信したエリア識別情報を検索キーとしてフロア情報管理DB4003(
図8参照)を検索することにより、対応するフロア情報を読み出す(ステップS52)。このときに記憶読出部49によって読み出されるフロア情報には、フロア識別情報、フロア表示名、フロアマップ画像格納先及びフロアマップ画像の縦横サイズを表す各情報が含まれる。
【0170】
さらに、記憶読出部49は、ステップS52で読み出されたフロア識別情報を検索キーとして利用対象情報管理DB4004(
図9参照)を検索することにより、対応する利用対象情報を読み出す(ステップS53)。このときに記憶読出部49によって読み出される利用対象情報には、利用対象識別情報、利用対象表示名及び利用対象種別を表す各情報が含まれる。
【0171】
さらに、記憶読出部49は、ステップS53で読み出された利用対象識別情報を検索キーとして予約情報管理DB4005(
図10参照)を検索することにより、対応する予約情報を読み出す(ステップS54)。このときに記憶読出部49によって読み出される予約情報には、予約識別情報、予約名、利用者識別情報、利用者名、開始日時及び終了日時を表す各情報が含まれる。
【0172】
<予約可能な予約利用対象情報の選択及び登録処理>
その後、予約登録部48は、算出部43,判断部45及び生成部47と協働して、予約可能な予約利用対象情報の選択及び登録処理を行う(ステップS55)。この場合、予約登録部48は、予約情報管理DB4005(
図10参照)に対して、最新の予約情報を登録して登録することになる。この場合、最新の予約情報は、既存の予約情報に上書きされてもよいし、新たに登録されてもよい。
【0173】
●画面表示例●
図25は、第1の実施形態に係る通信端末における予約完了を示す画面表示例である。
【0174】
上述したステップS55の処理後、通信端末3の表示制御部34は、ディスプレイ318に予約完了画面3081を表示する。この予約完了画面3081には、予約を試みたフロアにおいて利用対象の予約が完了した結果が表示される。具体的には、日時表示欄3082、フロア名・階数表示欄3083、予約利用対象名表示欄3084及びコメント表示欄3085がそれぞれ表示される。日時表示欄3082には例えば、「2021/4/17 13:00-17:00」が表示される。フロア名・階数表示欄3083には例えば、「海老名C棟 15階」が表示される。予約利用対象名表示欄3084には例えば、「海老名C棟15F-机206」が表示される。コメント表示欄3085には利用対象を予約した際のコメントが表示される。
【0175】
なお、予約完了画面3081には「予約状況確認」ボタン3581が併せて表示されるため、利用者は、「予約状況確認」ボタン3581を操作することで、予約完了画面3081から他の画面(例えば、予約状況画面)に遷移することが可能になる。
【0176】
●画面表示例●
図26は、第1の実施形態に係る通信端末における予約状況を示す画面表示例である。
【0177】
図25で示した「予約状況確認」ボタン3581に対する操作を受けて、通信端末3の表示制御部34は、ディスプレイ318に予約状況画面3091を表示する。この予約状況画面3091には、例えば、予約状況を構成するステータス、開始日時、終了日時、利用対象、フロアの各項目が表示されている。このとき、ステータスは「利用中」に更新される。また、開始日時については、例えば、利用者が予約された利用対象に貼付されたQRコード等を読み取った日時情報を、この開始日時の項目に反映されるようにしてもよい。具体的には、利用者が予約された利用対象に貼付されたQRコードを利用者が利用する通信端末3で撮影すると、撮影された(読み取られた)QRコード情報が利用対象管理装置4に送信される。そこで、利用対象管理装置4は、通信端末3が送信したQRコードを受信後、予約情報管理DB4005(
図10参照)をアクセスし、QRコードに含まれる利用対象識別情報に対応する開始日時を現在時刻に書き換えて登録する。この結果を、
図25の開始日時に対応させた後、表示制御部34は、ディスプレイ318に更新された予約状況画面3091を表示する。但し、このような登録方法に限らず、その他の方法によって利用対象の登録、管理がされてもよい。
【0178】
なお、予約状況画面3091には「利用履歴確認」ボタン3591が併せて表示されるため、利用者は、「利用履歴確認」ボタン3591を操作することで、予約状況画面3091から他の画面(例えば、後述する利用履歴画面)に遷移することが可能になる。
【0179】
図27は、第1の実施形態に係る勤務先出勤管理装置の利用を示す概念図を示している。
【0180】
なお、本システムでの実施形態の説明には、利用対象管理装置及び勤務先出勤管理装置を含めている。
【0181】
本実施形態では、管理対象の利用対象として、オフィスにおけるフリーアドレス利用を一例としている。
図27では、フリーアドレスの席を、席IDである机101から机408の番号により識別している。これらの席IDは、利用対象管理装置4の管理者により事前に割り当てられている。例えば席IDである机206の使用を事前に予約した場合、利用者は予約した机206の席を他の者に優先して利用できることになる。
【0182】
以下、この場合の利用者の行動履歴について説明をする。
【0183】
図27の例では、IDカードをリーダに読み取らせることで入門ゲート13及びフロアゲート14を通過した利用者が、勤務先出勤管理装置2により認証をおこなった後に、フリーアドレス番号が席IDである机206の席へと移動する様子を示している。
【0184】
まず、勤務先出勤管理装置2の動作を説明する。
【0185】
勤務先出勤管理装置2は、会社等の組織の勤務者である利用者の通過を検知し、管理する装置である。利用者が入門ゲート13を介して通過する際、IDカード26中にある個人を特定するための固有番号(ID番号など)をリーダ12により読み取ることにより、勤務先出勤管理装置2は、入門ゲート13を通過した利用者個人を特定し、認証する。ここで、リーダ12は、勤務先出勤管理装置2との連携に基づいて認証を行う認証装置の一部であり、実施の形態1ではIDカードリーダ装置である。リーダ12は、入門ゲート13の付近に設置され、入門ゲート13と通信手段を通じて接続されている。リーダ12が利用者によってかざされたIDカード14のIDを読み取り、勤務先出勤管理装置2の認証部が認証を行い、利用者の認証がされることで入門ゲート13は開く。
【0186】
ここで入門ゲート13は電子錠付きのゲートやドア等である。個人認証の結果により制御される電子錠が開状態では、利用者が入門ゲート13を入退可能である。また電子錠が閉状態では、利用者が入門ゲート13を通過するのは不可能である。
【0187】
図27では、利用者個人を特定し、認証するための手段として、IDカード14およびリーダ12を用いているが、これに限らず、指を用いた生体認証や、カメラを用いた顔認証等の各種の方式も適用可能である。
【0188】
入門ゲート13の設置場所は、会社の敷地への入退出口付近に設置されていてもよいし、建物の入退出口付近に設置されてもよい。フロアゲート14は、各フロアの出入り口付近に設置されてもよい。
【0189】
利用者がIDカード26をリーダ12に読み取らせることにより、入門ゲート13を通過した場合には、勤務先出勤管理装置2は利用者が会社の敷地内、建物内へ入ったことを認識する。また、利用者がIDカード26をリーダ12に読み取らせることにより、フロアゲート14を通過した場合には、勤務先出勤管理装置2は利用者がフロア内へ入ったことを認識する。
【0190】
勤務先出勤管理装置2は、いずれの場所に設置してもよいし、その個数に制限はない。また、距離的に離れた勤務先(事業所)にそれぞれ配置してもよく、国内の会社拠点すべてに設置してもよい。
【0191】
ここで勤務先出勤管理装置2について、詳細に説明する。
【0192】
図5に示されているように、勤務先出勤管理装置2は、認証部21、読取部22、記録部23、通信部24及び表示制御部25を有する。
【0193】
認証部21は、CPU、ROM、RAM等によって構成され、公知の入退出管理機能を実現する部分である。記録部23は、メモリ等の記憶装置で構成される。通信部24は、通信インターフェイス装置で構成され、LAN等を通じて、リーダ12との通信処理を行う。
【0194】
読取部22は、利用者が入門ゲート13を通過する際に、通過する利用者のIDカード12を読み取る。このタイミングにおいては、読取部22は、IDカード内の利用者の固有番号(ID番号)等を読み取る。
【0195】
読取部22が読み取った利用者の固有番号(ID番号)は、勤務先出勤管理装置2の認証部21へ送られる。認証部21では、読取部22から受け取った固有番号(ID番号)と、記憶部23中の個人認証情報のID番号とを比較し、一致する場合には、その認証を成功として、入門ゲート13を開状態にすることで、その利用者の入退を許可する。
【0196】
表示部25は認証された結果情報を、表示部25の画面に表示させ、またはこれに対応して音声やLED等を制御する。
【0197】
また認証部21は、認証された結果、すなわち固有番号の利用者が入門ゲート13を通過した情報を、勤務先出勤管理装置2の通信部24及び通信ネットワーク100を介し、利用対象管理装置4へ送信する。
【0198】
このようにして、利用者が入門ゲート13を通過した情報である入退出情報が、勤務先出勤管理装置2から通信ネットワーク100を介して利用対象管理装置4へ送信される。
【0199】
ここで勤務先出勤管理装置2の記憶部23に、利用者の入退出情報の履歴を
図11の利用者行動履歴情報管理テーブルとして管理しておき、システム上問題ない周期で、利用対象管理装置4の記憶部4000へ送信することとしてもよい。
【0200】
次に、利用対象管理装置4の詳細な動作について説明する。
【0201】
利用対象管理装置4は、IDカードをリーダに読み取らせることで入門ゲート13を通過した利用者の行動履歴情報を、勤務先出勤管理装置2から受信し、
図11に示した利用者行動履歴情報管理テーブルとして管理している。また、利用対象管理装置4は、前述のようにフリーアドレスオフィスにおける利用者によるフリーアドレスの席の予約を管理する装置でもある。
【0202】
通常、フリーアドレスの席などの利用対象が特定の利用者により指定した時間の予約がされると、当該予約がされた利用対象は、予約をした指定時間内は特定の利用者以外の者には予約ができない。そのようにして当該指定時間内は、予約した利用者が予約した利用対象を確実に利用できるようにしている。
【0203】
しかしながら、予約した利用者が予約した予約対象を利用しないにもかかわらず予約をキャンセルしないままでいると、当該指定時間内は当該利用対象が誰からも使われずに放置されてしまい、利用対象の稼働率をさげてしまうことになる。
【0204】
上記の問題を解決するため、本実施形態では、以下の処理を行うことにより、予約開始時刻を一定時間経過した場合であっても、利用者の行動履歴に基づいて利用対象が利用可能な場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐことが可能な利用対象管理装置を提供する。
【0205】
図28は、第1の実施形態に係る利用者の行動履歴に基づくシーケンス図の一例である。
【0206】
利用対象管理装置4においては、すでに利用者により利用対象の予約がされている。当該予約は、予約開始時刻から一定時間経過した場合に利用者が予約した利用対象を利用していない場合には、自動キャンセルを行う自動キャンセル機能付きの予約である。
【0207】
利用対象に対する予約は、利用対象管理装置4の認証部46で個人特定がされて認証がされた利用者が保有する通信端末3の送受信部31からネットワーク100を介して利用対象管理装置4の送受信部41が受信する。受信した予約は、利用対象管理装置4の予約登録部48により記憶部4000の予約情報管理DB4005へ記憶されることにより登録される。このように予約された情報は、
図10に示す予約情報管理テーブルとして予約情報管理DB4005に記憶されている。
【0208】
このような状況下において、利用対象管理装置4の判断部45は、予約した利用開始時刻になったか否かを判断する(S101)。
【0209】
利用対象管理装置4の判断部45は、記憶部4000の予約情報管理DB4005に登録されている予約の利用開始時刻後、所定の時間が経過するまで待つ(S102)。
【0210】
一方、利用者は利用対象を利用する際には利用者IDを特定できる個人ごとの通信端末3を用いることができる。
【0211】
通信端末3はアプリ起動部36によりQRコード読み取りアプリを起動して利用対象に付されているQRコード読み取ることで利用対象を特定することができる。このようにQRコードを読み取ることで得られた利用対象を特定する情報等(利用対象ID、利用者ID、時刻等)を、送受信部31及び通信ネットワーク100を介して利用対象管理装置4へ送信する(S103)。
【0212】
利用対象管理装置4の送受信部41は通信端末3からのこれらの情報を受信し、利用対象情報管理DB4004の利用対象情報管理テーブル(
図9)へ記録する(S104)。
【0213】
なおS103及びS104のステップは、S101及びS102のステップ以前の時間においてされてもよい。
【0214】
また、利用対象管理装置4が、利用者が予約対象を利用した事実を、通信端末3から受信できない場合であっても、勤務先出勤管理装置2からの情報により、利用者が所定時間内に入門ゲート13を通過したことを確認できればよい。
【0215】
予約した利用対象が存在する事業所の勤務先出勤管理装置2の読取部22は、IDカード内の固有番号を読み取ることにより、利用者による入門ゲート13の通過を検出し(S105)、認証部21はIDカード内の固有番号を使って通過した利用者の個人特定を行う(S106)。その後、通信部24は、個人特定ができる利用者ID、事業所ID、通過した時刻及び通過した勤務先出勤管理装置を特定する勤務先出勤管理装置ID等を利用対象管理装置4へ送信する(S107)。
【0216】
一方、利用対象管理装置4の送受信部41は、この利用者が通過した情報を受信し、利用対象情報管理DB4006の行動履歴情報管理テーブル(
図11)へ記録する(S108)。
【0217】
なおS105からS108のステップは、S101及びS102のステップ以前の時間においてされてもよい。
【0218】
予約開始時刻から所定の時間が経過した後、利用対象管理装置4の記憶読出部49は、予約情報管理DB4005から、利用対象の予約情報を読み出す(S109)。また一方で、利用対象管理装置4の記憶読出部49は、利用対象情報管理DB4004から、利用者による利用情報を読み出す(S110)。
【0219】
利用対象管理装置4の判断部45は、読み出した利用対象の予約情報と利用者による利用情報を比較し、利用対象の予約開始時刻から所定の時間内に、利用者が利用を開始したか否かを判断する(S111)。
【0220】
利用対象管理装置4の判断部45が、利用者が利用を開始していると判断した場合には、自動キャンセル機能を解除し、自動キャンセルをおこなわないようにする(S112)。
【0221】
利用対象管理装置4の判断部45が、利用者が利用を開始していないと判断した場合には、記憶読出部49は、予約情報管理DB4005から、利用対象の予約情報を読み出す(S113)。なお、判断部45が上記S109にて既に読み出している予約情報を使う場合には、本ステップは不要である。
【0222】
利用対象管理装置4の記憶読出部49は、利用行動履歴情報管理DB4006から、利用者による行動履歴情報を読み出す(S114)。
【0223】
利用対象管理装置4の判断部45は、読み出した利用対象の予約情報と利用者による利用者行動履歴情報を比較し、特定の利用対象を予約した利用者が、当該特定の利用対象を予約開始時刻から所定の時間内に、利用者が入門ゲート13を通過したか否かを判断する(S115)。
【0224】
利用対象管理装置4の判断部45が、予約開始時刻から所定の時間内に利用者が入門ゲート13を通過していると判断した場合には、自動キャンセル機能を解除し、自動キャンセルをおこなわないようにする(S112)。
【0225】
〔第1の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、利用対象管理装置4は、利用対象管理装置4は、利用対象の利用開始時刻から所定の時間が経過するまで自動キャンセルをしない(S102)。当該所定の時間が経過した場合、利用対象が予約した利用者により利用開始されたか否かを検出する(S111)。この際に予約した利用者による利用対象の利用開始が検出されない場合でも、利用者の行動履歴(例えば利用者が入門ゲート13を通過したこと)を確認し(S115)、当該行動履歴に基づいて予約した利用対象に対する自動キャンセルを実行しない(S112)。
【0226】
これにより、予約開始時刻を一定時間経過した場合であっても、利用者の行動履歴に基づいて利用対象が利用可能な場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐことができるという効果を奏する。
【0227】
〔第2の実施形態〕
図29及び
図31を用いて、第2の実施形態について説明する。
【0228】
図29は、第2の実施形態における利用対象管理装置4を含むシステム全体図の実施形態を示している。
【0229】
第1の実施形態を表した
図27と異なる点は、勤務先出勤管理装置2(リーダ12及び入門ゲート13を含む。)が、複数ある点である。なお、第1の実施形態で説明した各装置、通信端末等のハードウエア構成、機能構成について、第1の実施形態と同様の部分の説明を省略する。
【0230】
勤務先出勤管理装置2(リーダ12及び入門ゲート13を含む。)が遠隔地にある勤務先(事業所)にある場合や、または隣接する勤務先であっても入門ゲート13が別々の勤務先である場合などである。
【0231】
図29で示されるように、利用対象管理装置4は、複数の勤務先出勤管理装置2と通信ネットワーク100を介してつながっている。それぞれの勤務先出勤管理装置2において利用者が入門ゲート13を通過した情報は、通信ネットワーク100を介して利用対象管理装置4と共有される。
【0232】
勤務先出勤管理装置2は一つであるが、リーダ12及びゲートが複数存在して、これらのリーダ12及び入門ゲート13からの利用者の出勤に関する情報を単一の勤務先出勤管理装置2が管理し、これらのリーダ12及び入門ゲート13から得た利用者の出勤に関する通過情報を、利用対象管理装置4と共有している場合も第2の実施形態に含まれる。
【0233】
また利用対象管理装置4が勤務先ごとに複数存在し、それらの利用対象管理装置4が連携している場合もこれに含まれる。
【0234】
図30は、第2の実施形態における利用者行動履歴情報管理テーブルの一例である。
【0235】
図30が、
図11のテーブルと異なる点は、複数の事業所(勤務先)の利用者の行動履歴情報を作成し管理している点である。この例では、作成している行動履歴情報の勤務先は、海老名事業所と本社の2つの勤務先のものである。
【0236】
以下、第1の実施形態における利用者行動履歴情報管理テーブル(
図11)と異なる点について説明する。
【0237】
図30のテーブルでは、個人IDが「ID100005」である三愛一郎さんが、「2022年12月13日の8:30:02」に本社の入門ゲート13を通過して、本社敷地内に入った履歴が記録されている。その後、三愛一郎さんは「2022年12月13日の8:35:00」に本社の1号館20Fのフロアゲート14を通過して、1号館20Fフロア内に入った履歴も記録されている。
【0238】
その後、三愛一郎さんは「2022年12月13日の18:10:02」に本社の1号館20Fのフロアゲート14を通過して、本社の1号館20Fフロアから退出した履歴が記録されている。さらに、三愛一郎さんは、「2022年12月13日の18:20:03」に本社の入門ゲート13を通過して、本社から退出した履歴も記録されている。
【0239】
図31は、第2の実施形態に係る利用者の行動履歴に基づくシーケンス図の一例である。
【0240】
図31が、
図28のシーケンス図と異なる点は、予約した利用対象が存在する事業とは異なる他の事業所における利用者の行動履歴情報に基づいて、自動キャンセル機能の扱い方が変わる点である。
【0241】
以下、第1の実施形態に係る利用者の行動履歴に基づくシーケンス図(
図28)と異なる点について説明する。
【0242】
別の事業所の勤務先出勤管理装置2の読取部22は、IDカード内の固有番号を読み取ることにより、利用者による入門ゲート13の通過を検出し(S201)、認証部21はIDカード内の固有番号を使って通過した利用者の個人特定を行う(S202)。その後、通信部24は、個人特定ができる利用者ID、事業所ID、通過した時刻及び通過した勤務先出勤管理装置を特定する勤務先出勤管理装置ID等を利用対象管理装置4へ送信する(S203)。
【0243】
利用対象管理装置4の送受信部41は通信端末3からのこれらの情報を受信し、利用者が他の事業所の入門ゲートを通過したか否かを判断する(S204)。
【0244】
利用対象管理装置4の判断部45が、利用者が他の事業所の入門ゲートを通過したと判断した場合には、予約してあった利用対象の予約をキャンセルする(S205)。
【0245】
以下に、
図30の利用者行動履歴情報管理テーブルの例を使って説明する。
【0246】
三愛一郎さんは、利用開始予約時間を8:20として海老名事業所の予約対象を予約していたが、利用開始予約時間の8:20から約10分後である8:30:02に、海老名から遠隔地にある本社事業所(A001)に出社している。
【0247】
このため、三愛一郎さんは本社事業所から遠隔地にある海老名事業所の予約対象は利用ができないことは確実である。
【0248】
しかし、所定の条件である自動キャンセルまでの時間を30分と設定していた場合、三愛一郎さんは利用開始予約時間の8:20から約10分後である8:30:01に本社事業所(A001)へ出社しているにもかかわらず、利用開始予約時間から所定の時間(例えば30分)が経過しないと、予約していた利用対象は自動キャンセルされない。
【0249】
これでは利用対象の効率的な活用につながらない。むしろ、三愛一郎さんが本社事業所(A001)に出勤したことが判明した段階で、予約を即時キャンセルすることが、利用対象を第三者にいち早く開放し、利用対象の効率的な活用に貢献できる。
【0250】
効率的な活用のため、他の事業所の入門ゲートを通過したことを確認した場合には、自動キャンセルする時間前に、予約対象をキャンセルする。
【0251】
〔第2の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、別の事業所の勤務先出勤管理装置2は利用者が入門ゲート13の通過した情報を検出し(S201)、利用者個人を特定し(S202)、これらの情報を利用対象管理装置4へ送信する(S203)。利用対象管理装置4はこの情報を受信して利用者が他の事業所の入門ゲートを通過したか否かを判断する(S204)。
その後、利用者が他の事業所の入門ゲートを通過したと判断した場合には、予約してあった利用対象の予約をキャンセルする(S205)。
【0252】
これにより、利用者が予約した予約対象の存在しない他の事業所の入門ゲートを利用者が通過した場合には、利用者の行動履歴に基づいて予約対象を即時にキャンセルすることで利用対象の効率的な活用をすることができる。
【0253】
●まとめ●
【0254】
本発明の一実施形態にかかる装置では、利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置であって、所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理手段、を有し、前記予約管理手段は、前記所定の条件が満たされた場合であっても、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合には、前記利用対象の予約のキャンセルを行わないことを特徴とする。
【0255】
これにより、所定の要件が満たされた場合には、利用者の行動履歴に基づいて利用対象が利用可能な場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐことができる。
【0256】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項1にかかる利用対象管理装置であって、前記所定の条件は、前記利用対象の予約開始時刻から一定時間経過した状態である、ことを特徴とする。
【0257】
これにより、予約開始時刻を一定時間経過した場合であっても、利用者の行動履歴に基づいて利用対象が利用可能な場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐことができる。
【0258】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項1又は2に記載の利用対象管理装置であって、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合は、前記利用対象が設置されている場所に前記利用者が到着した旨の履歴が記録された場合である、ことを特徴とする。
【0259】
これにより、利用対象が利用可能な場所へ利用者が到着したにもかかわらず、自動キャンセルがされてしまうことを防止することができる。
【0260】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項3に記載の利用対象管理装置であって、前記場所は前記利用者が勤務する勤務先を含み、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合は、前記利用者が勤務する前記勤務先の所定の領域に前記利用者が入った場合である、ことを特徴とする。
【0261】
これにより、利用対象が設置されている勤務先に到着し、利用対象を利用する可能性が高いにもかかわらず、自動キャンセルがされてしまうことを防止することができる。
【0262】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項3に記載の利用対象管理装置であって、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な状態は、前記利用者が勤務する前記勤務先へ前記利用者が出勤する旨の情報が得られた場合である、ことを特徴とする。
【0263】
これにより、利用対象が設置されている勤務先に出勤する旨の利用者の意思があるにもかかわらず、自動キャンセルがされてしまうことを防止することができる。
【0264】
本発明の一実施形態にかかる装置では、利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置であって、所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理手段、を有し、前記予約管理手段は、前記所定の条件を満たし、かつ、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用されない場合には、前記利用対象の予約をキャンセルする、ことを特徴とする。
【0265】
これにより、所定の条件が満たされ、かつ、利用者の行動履歴に基づいて利用者には予約した利用対象を利用することができない場合には、利用対象の予約をキャンセルし、利用対象を第三者に開放することで、利用対象の有効利用を図ることができる。
【0266】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項6に記載の利用対象管理装置であって、前記所定の条件は、前記利用対象の予約開始時刻から一定時間経過した状態である、ことを特徴とする。
【0267】
これにより、利用対象の予約をキャンセルし、利用対象を第三者に開放する場合であっても、予約開始から一定時間の経過前は予約した利用者に再活用のチャンスを与えることができる。ちなみにここでいう再活用には、利用者の所属するチームメンバーへの譲渡等が含まれる。
【0268】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項6又は7に記載の利用対象管理装置であって、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用されない場合は、前記利用対象が設置されている勤務先とは別の勤務先に前記利用者が到着した旨の行動履歴が記録された場合である、ことを特徴とする。
【0269】
これにより、利用対象の予約をキャンセルするトリガとして、別の出勤先に出勤した情報を使うことにより、出勤先が急に変更になった場合に予約のキャンセルを忘れても、利用対象の有効利用を図ることができる。
【0270】
本発明の一実施形態にかかる装置では、請求項6又は7に記載の利用対象管理装置であって、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用されない場合は、前記利用対象が設置されている勤務先へ前記利用者が出勤しない旨の情報が得られた場合である、
ことを特徴とする利用対象管理装置。
【0271】
これにより、利用対象が設置されている勤務先に出勤しない旨の利用者の意思がある場合に、利用予定で会った利用対象の予約を確実にキャンセルすることができる。
【0272】
本発明の一実施形態にかかる装置では、利用者による利用対象の予約を管理する利用対象管理装置が実行する利用対象管理方法であって、前記利用対象管理装置は、所定の条件が満たされた場合、前記利用者が予約した利用対象の予約をキャンセルする予約管理ステップ、を実行し、前記予約管理ステップは、前記所定の条件が満たされた場合であっても、前記利用者の行動履歴に基づいて前記利用対象が利用可能な場合には、前記利用対象の予約のキャンセルを行わない、ことを特徴とする。
【0273】
これにより、所定の要件が満たされた場合には、利用者の行動履歴に基づいて利用対象が利用可能な場合には、利用対象の予約がキャンセルされることを防ぐことができる。
【0274】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)及び従来の回路モジュール等をいう。
【0275】
さらに、上述した実施形態により得られる予約可能な予約利用対象情報は、人工知能(AI)を利用した機械学習の学習効果によって他のデータベース等から取得されたものでもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、さらに、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0276】
これまで本発明の一実施形態に係る利用対象管理装置4を含むシステム、利用対象管理装置、リソース管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0277】
1 利用対象管理装置を含むシステム
2 勤務先出勤管理装置
3 通信端末
4 利用対象管理装置
31 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
32 受付部(受付手段の一例)
34 表示制御部(表示制御手段の一例)
41 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
45 判断部(判断手段の一例)
47 生成部(生成手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0278】