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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106595
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】フォークリフト
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/24 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
B66F9/24 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010946
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA02
3F333AE02
3F333DA02
3F333FA04
3F333FD11
3F333FE05
(57)【要約】
【課題】フォーク先端の状況をより正確に把握すること。
【解決手段】実施形態に係るフォークリフトは、走行車体と、フォークと、センサと、窓部とを備える。フォークは、走行車体の前方に設けられ、少なくとも先端部に凹部を有する。センサは、凹部に収容され、フォークの先端部の周囲の状況を検出する。窓部は、フォークの先端部において、センサの上方および側方の少なくともいずれかに開口形成される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体と、
前記走行車体の前方に設けられ、少なくとも先端部に凹部を有するフォークと、
前記凹部に収容され、前記先端部の周囲の状況を検出するセンサと、
前記先端部において、前記センサの上方および側方の少なくともいずれかに開口形成される窓部と
を備える、フォークリフト。
【請求項2】
前記窓部は、ガラス部材によって覆われている、請求項1に記載のフォークリフト。
【請求項3】
前記窓部は、メッシュ部材によって覆われている、請求項1に記載のフォークリフト。
【請求項4】
前記フォークは、複数であり、
前記窓部は、複数の前記フォークの対向する側面に形成される、請求項1~3のいずれか一つに記載のフォークリフト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、フォークリフトに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フォークリフトにおいて、フォークの基端に設けられたカメラによりフォークの先端側を撮像してフォークを自動制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-17613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来の技術は、フォークの基端側から撮像するため、フォーク自体が撮像画像に含まれてしまい、撮像画像が示すフォーク先端の状況がフォークによって妨げられてしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フォーク先端の状況をより正確に把握することができるフォークリフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係るフォークリフトは、走行車体と、フォークと、センサと、窓部とを備える。前記フォークは、前記走行車体の前方に設けられ、少なくとも先端部に凹部を有する。前記センサは、前記凹部に収容され、前記先端部の周囲の状況を検出する。前記窓部は、前記先端部において、前記センサの上方および側方の少なくともいずれかに開口形成される。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、フォーク先端の状況をより正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係るフォークリフトの概略側面図である。
図2図2は、第1実施形態に係る状況検出センサの設置例を示す図である。
図3図3は、第1実施形態に係る窓部の構成例を示す図である。
図4図4は、第1実施形態に係る制御装置の機能構成例を示すブロック図である。
図5図5は、第1実施形態に係る重量検出装置の機能構成例を示すブロック図である。
図6図6は、第1実施形態に係る紐付情報の一例を示す図である。
図7図7は、第1実施形態に係る制御装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8図8は、第1実施形態に係る重量検出装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9図9は、第1実施形態に係るフォーク先端の状況検出の一例を示す図(その1)である。
図10図10は、第1実施形態に係るフォーク先端の状況検出の一例を示す図(その2)である。
図11図11は、第1実施形態に係るフォークの幅調整の一例を示す図である。
図12図12は、第2実施形態に係る窓部の構成例を示す図である。
図13図13は、制御装置および/または重量検出装置として機能するコンピュータのハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るフォークリフト1の概略側面図である。図1に示すフォークリフト1は、概略図であり、説明の便宜上、一部の構成については省略している。なお、本開示で示すフォークリフト1は、自動制御により走行する。つまり、本開示で示すフォークリフト1は、無人による自動走行により積載物の運搬を行う。なお、フォークリフト1は、無人に限らず、有人による手動走行を行う構成であってもよい。あるいは、フォークリフト1は、無人モードと有人モードとを切り替え可能な構成であってもよい。
【0011】
図1に示すように、フォークリフト1は、走行車体2と、フォーク3と、昇降部4と、状況検出センサ5と、荷重センサ6と、制御装置10と、重量検出装置20とを備える。
【0012】
走行車体2は、倉庫等の路面Rを走行する車体である。走行車体2は、路面Rに接する車輪を駆動させて路面Rを走行する。
【0013】
フォーク3は、積載物が載せられたパレットP(図9および10参照)が載置される部材であり、複数設けられる。フォーク3は、例えば、左右1対(すなわち、2本の部材)により構成される。フォーク3は、パレットPに設けられたフォーク挿入孔8(図9および10参照)に挿入されて持ち上げることでパレットPを運搬する。
【0014】
昇降部4は、制御装置10の制御に従ってフォーク3を昇降する。これにより、フォーク3の高さ位置を変更することができる。
【0015】
状況検出センサ5は、フォーク3の先端部に設けられ、フォーク3の先端部の周囲の状況を検出するセンサである。状況検出センサ5は、例えば、カメラや、Lidar(Light Detection And Ranging)、レーダ装置等である。
【0016】
荷重センサ6は、フォーク3にかかる荷重を検出するセンサである。荷重センサ6は、フォーク3にパレットPが載置された場合に、パレットPおよび積載物の合計重量を荷重として検出する。
【0017】
制御装置10は、フォークリフト1全体の制御を行う制御装置である。具体的には、制御装置10は、走行車体2の車輪を制御して路面Rにおける自動走行を制御する。また、制御装置10は、昇降部4を制御してフォーク3の自動昇降を制御する。なお、制御装置10の詳細な構成および処理については後述する。
【0018】
重量検出装置20は、フォーク3に載置されたパレットPおよび積載物の重量を検出する。具体的には、重量検出装置20は、パレットPの重量や、積載物の重量、積載物における外装物の重量、積載物における内容物の重量等を検出する。なお、重量検出装置20による重量の検出方法については後述する。
【0019】
次に、図2を用いて、第1実施形態に係る状況検出センサ5の設置例について説明する。図2は、第1実施形態に係る状況検出センサ5の設置例を示す図である。図2では、フォーク3を先端側から基端側に向かって見た(X軸負方向から見た)図を示している。
【0020】
図2に示すように、フォーク3は、少なくとも先端部に凹部3aを有する。状況検出センサ5は、凹部3aに収容されるように設置される。具体的には、フォーク3の凹部3aは、走行車体2が走行する路面R側(Y軸負方向側)の部位が凹んだ形状である。つまり、状況検出センサ5は、フォーク3における路面R側に設置される。これにより、フォーク3にパレットPが載置された場合であっても、状況検出センサ5がパレットPと接触することを回避できる。
【0021】
図2に示すように、フォーク3は、少なくとも先端部に凹部3aを有する。状況検出センサ5は、凹部3aに収容されるように設置される。具体的には、フォーク3の凹部3aは、走行車体2が走行する路面R側(Y軸負方向側)の部位が凹んだ形状である。つまり、状況検出センサ5は、フォーク3における路面R側に設置される。これにより、フォーク3にパレットPが載置された場合であっても、状況検出センサ5がパレットPと接触することを回避できる。
【0022】
また、図2に示すように、凹部3aの深さ(Y軸方向の長さ)は、状況検出センサ5の高さ(Y軸方向の長さ)よりも長い。つまり、凹部3aの路面R側の先端が、状況検出センサ5の路面側の先端よりも、路面Rに近い。これにより、フォーク3の路面R側から物体が接触した場合であっても、かかる物体と状況検出センサ5とが接触することを回避できる。
【0023】
また、図1で示すように、フォーク3の先端は、状況検出センサ5よりも前方(X軸負方向側)に位置する。これにより、フォーク3の先端から物体が接触した場合であっても、かかる物体と状況検出センサ5とが接触することを回避できる。
【0024】
また、状況検出センサ5がフォーク3の先端に配置されることで、状況検出センサ5の検出結果にフォーク3の情報が含まれない(撮像画像にフォーク3が映りこまない)ため、フォーク先端の状況をより正確に把握することができる。
【0025】
この結果、例えば、パレットPが高い位置(作業者の目線高さよりも高い位置)に載置されている場合等であっても、フォーク3をパレットPに的確に挿入することができる。
【0026】
次に、図3を用いて、第1実施形態に係る窓部7の構成例について説明する。図3は、第1実施形態に係る窓部7の構成例を示す図である。図3では、図1におけるIII-III線断面を示している。また、図3では、フォーク3を先端側から基端側に向かって斜め下方から見た図を示している。
【0027】
図3に示すように、フォーク3の先端部には、窓部7が形成される。窓部7は、フォーク3の先端部において、凹部3aの内部と連通するように開口形成される。窓部7は、凹部3aの内部に配置された状況検出センサ5の上方および側方の少なくともいずれかに形成される。本実施形態では、窓部7は、状況検出センサ5の上方および左右(Z軸の正方向および負方向)の側方のそれぞれに形成される。
【0028】
かかる構成によれば、フォーク3の先端部に開口形成される窓部7を介して、状況検出センサ5によるフォーク3の上方や側方の状況検出が可能となる。これにより、フォーク先端の状況をより正確に把握することができる。また、フォーク3の上方や側方の状況検出が可能となることで、パレットPのフォーク挿入孔8に対するフォーク3の正確な挿入が可能となる。また、状況検出センサ5の側方に窓部が形成されている場合には、フォーク3の幅方向の調整が容易となる。また、窓部7がフォーク3の先端部の肉抜きとなるため、フォーク3の軽量化も可能となる。
【0029】
なお、窓部7は、状況検出センサ5の上方および左右の側方に形成される構成に限らず、例えば、状況検出センサ5の上方のみや、例えば、状況検出センサ5の左右のうち外側となる側方のみに形成されてもよい。
【0030】
また、窓部7は、矩形状の孔として形成される。なお、窓部7は、矩形状の孔に限らず、例えば、円形状や楕円形状の孔であってもよい。
【0031】
また、窓部7は、ガラス部材7aによって覆われている。ガラス部材7aは、例えば、透明の強化ガラス製の部材である。ガラス部材7aは、状況検出センサ5がカメラの場合には無色透明であることが好ましい。なお、ガラス部材7aは、状況検出センサ5がLidarやレーダ装置の場合には必ずしも透明である必要はない。
【0032】
ガラス部材7aは、窓部7の開口(内部)形状に対応するように設けられる。言い換えれば、ガラス部材7aは、窓部7に充填されるように設けられる。このため、ガラス部材7aは、フォーク3の外周面に対して略面一となる。
【0033】
かかる構成によれば、例えば、フォーク3を動作させても、フォーク3がパレットPに接触するなどの外力による状況検出センサ5の破損を抑制することができ、また、窓部7から侵入した塵埃等が状況検出センサ5に溜まるのを抑制することができる。これにより、状況検出センサ5の耐久性を高めることができる。
【0034】
また、ガラス部材7aが強化ガラス製の部材であるため、ガラス部材7aには適切な強度が確保される。
【0035】
なお、ガラス部材7aは、例えば、窓部7の内部において、窓部7の厚みよりも薄く形成されてもよい。また、ガラス部材7aは、窓部7の厚みよりも薄く、かつ、窓部7の最も外側にフォーク3の外周面と略面一となるように設けられてもよい。この場合、状況検出センサ5の上方の窓部71の場合は、ガラス部材7aは、フォーク3の上面と略面一となり、状況検出センサ5の左右の側方の窓部72,73の場合は、ガラス部材7aは、それぞれフォーク3の左右の側面と略面一となる。
【0036】
この場合も、ガラス部材7aが強化ガラス製の部材であるため、ガラス部材7aが窓部7の厚みよりも薄く形成されても、ガラス部材7aには適切な強度が確保される。
【0037】
また、窓部7およびガラス部材7aは、フォーク3が、例えば、左右1対で構成される場合は、左右のフォーク3L,3Rのそれぞれに設けられる。
【0038】
次に、図4および図5を用いて、第1実施形態に係る制御装置10および重量検出装置20の機能構成例について説明する。図4は、第1実施形態に係る制御装置10の機能構成例を示すブロック図である。図5は、第1実施形態に係る重量検出装置20の機能構成例を示すブロック図である。
【0039】
まず、図4を用いて、制御装置10の機能構成例について説明する。図4に示すように、制御装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを備える。制御部12は、検出部121と、動作制御部122とを備える。
【0040】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。例えば、通信部11は、フォークリフト1を管理するサーバ装置と通信可能に接続される。
【0041】
制御部12は、状況検出センサ5によって検出される情報に基づいて、走行車体2およびフォーク3(昇降部4)を自動制御する。
【0042】
検出部121は、状況検出センサ5によって検出される情報に基づいて、フォーク3の先端部の周囲の状況を検出する。例えば、検出部121は、カメラで撮像された撮像画像や、Lidarまたはレーダ装置によって検出された物標の情報(位置情報や形状情報)を周囲の状況として検出する。
【0043】
また、検出部121は、撮像画像や物標の情報に基づいて、フォークリフト1の周囲に存在するパレットP(図9および10参照)を検出する。例えば、検出部121は、撮像画像を用いたパターンマッチングや、物標の情報における形状情報に基づいてパレットPの数やパレットPの位置を検出する。
【0044】
また、検出部121は、検出したパレットPに積載物が載っているか否かを判定する。例えば、検出部121は、撮像画像を用いたパターンマッチングや、物標の情報における形状情報に基づいて、パレットP毎に積載物が載っているか否かを判定する。
【0045】
動作制御部122は、検出部121によって検出された情報に基づいて、走行車体2およびフォーク3を自動制御する。例えば、動作制御部122は、積載物が載っているパレットPのうち、フォークリフト1に最も近い位置のパレットPを特定し、特定したパレットPを運搬対象として自動制御を行う。なお、運搬対象となるパレットPは、フォークリフト1に最も近い位置のパレットPに限らず、特定の領域に存在するパレットPであってもよい。
【0046】
具体的には、動作制御部122は、運搬対象のパレットPの向きを特定し、パレットPの正面に対してフォークリフト1が正面で向かいあう位置に走行車体2を制御して移動する。例えば、動作制御部122は、パレットPが上面視で矩形状の場合、矩形状を構成する4辺のいずれか1辺をパレットPの正面として特定する。つづいて、動作制御部122は、パレットPの正面へ移動後、パレットPのフォーク挿入孔8(図9および10参照)の位置を特定する。例えば、動作制御部122は、検出部121が取得した撮像画像や、物標(パレットP)の形状情報に基づいて、フォーク挿入孔8の位置を特定する。
【0047】
つづいて、動作制御部122は、昇降部4を制御して、特定したフォーク挿入孔8の位置にフォーク3の高さ位置を合わせた後、走行車体2を制御してフォーク挿入孔8にフォーク3を挿入する。そして、動作制御部122は、フォーク挿入孔8にフォーク3を挿入した後、昇降部4を制御して、フォーク3を上昇させることで、パレットPを持ち上げる。そして、動作制御部122は、パレットPを載置する目標位置までのルート(例えば、最短距離のルート)を自動計算する。そして、動作制御部122は、走行車体2を制御してルートに沿って目標位置まで移動させ、目標位置に到着後、昇降部4を制御して目標位置にパレットPを載置する。そして、動作制御部122は、パレットPを載置後、次の運搬対象となるパレットPを特定し運搬を順次行う。
【0048】
次に、図5を用いて、第1実施形態に係る重量検出装置20の機能構成例について説明する。図5に示すように、第1実施形態に係る重量検出装置20は、通信部21と、制御部22と、記憶部23とを備える。制御部22は、検出部221と、特定部222と、推定部223と、記憶処理部224とを備える。
【0049】
通信部21は、例えば、NIC等によって実現される。通信部21は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。例えば、通信部21は、フォークリフト1を管理するサーバ装置と通信可能に接続される。なお、通信部11および通信部21は、制御装置10と重量検出装置20とが共有する1つの通信部であってもよい。
【0050】
記憶部23に記憶される紐付情報231は、後述する記憶処理部224によって生成される情報である。図6は、第1実施形態に係る紐付情報231の一例を示す図である。図6に示すように、紐付情報231は、「パレットID」と、「カテゴリ」と、「品目」と、「数量」と、「重量」とを含む。
【0051】
「パレットID」は、パレットPを識別する識別情報である。「カテゴリ」は、積載物における外装物の種類を示す情報である。「品目」は、内容物の品目を示す情報である。「数量」は、積載物の重量を示す情報である。「重量」は、内容物の重量を示す情報である。
【0052】
制御部22は、フォーク3に挿入されるパレットPに載っている積載物の外観情報を検出し、検出した外観情報に基づいて、積載物における内容物以外の外装物を特定し、特定した外装物に基づいて、内容物の重量を推定する。これにより、積載物における内容物を収容している外装物(例えば、段ボール等)の重量等から内容物の重量を検出することができる。
【0053】
検出部221は、フォーク3に挿入されるパレットPに載っている積載物の外観情報を検出する。例えば、検出部221は、状況検出センサ5であるカメラで撮像した撮像画像や、状況検出センサ5であるLidarやレーダ装置等によって検出される物標の形状情報を外観情報として検出する。
【0054】
また、検出部221は、フォーク3でパレットPを持ち上げた際のフォーク3にかかる荷重を荷重センサ6から検出(取得)する。つまり、検出部221は、荷重センサ6の荷重をパレットPおよび積載物の合計重量として検出する。
【0055】
また、検出部221は、パレットPの重量を検出する。例えば、検出部221は、パレットPに記された重量情報をカメラ等の状況検出センサ5によって検出することで、パレットPの重量を検出する。重量情報は、例えば、パレットPの重量の情報が埋め込まれたコード情報である。コード情報は、2次元コードや、バーコードである。また、重量情報は、コード情報以外に、パレットPの重量がパレットPに直接印字された情報であってもよい。
【0056】
特定部222は、検出部221が検出した外観情報に基づいて、積載物における内容物以外の外装物を特定する。例えば、特定部222は、撮像画像や、物標の形状情報に基づいて、外装物を特定する。外装物は、例えば、段ボールや包み紙、包材、箱、ケース等といった内容物を収容する部材である。また、特定部222は、特定した外装物のカテゴリ(段ボール等の素材)を特定する。
【0057】
また、特定部222は、外観情報に基づいて積載物に関する積載物情報を特定する。積載物情報は、例えば、内容物の品目や、積載物の数量(段ボールの数等)を特定する。例えば、特定部222は、撮像画像や、物標の形状情報に基づいて、積載物情報を特定する。積載物の品目は、例えば、外装物である段ボールに印字された情報に基づいて特定可能である。
【0058】
推定部223は、特定した外装物に基づいて、内容物の重量を推定する。まず、推定部223は、特定した外装物の重量を推定する。例えば、推定部223は、外装物の大きさや素材等に基づいて外装物の重量を推定する。そして、推定部223は、推定した外装物の重量と、荷重センサ6により検出した荷重に基づいて、内容物の重量を推定する。より具体的には、推定部223は、上記の荷重からパレットPの重量および外装物の重量を減算することで内容物の重量を推定する。つまり、推定部223は、荷重(パレットPおよび積載物の合計重量)からパレットPの重量および外装物の重量を減算した重量を内容物の重量として推定する。
【0059】
記憶処理部224は、特定部222が特定した積載物情報と、推定部223が推定した内容物の重量とを紐付けて記憶部23の紐付情報231として記憶する。なお、記憶処理部224は、積載物情報の紐付け対象が内容物の重量である場合に限らず、外装物の重量を含めた積載物の重量であってよく、さらに、パレットPの重量を含めたパレット総重量であってもよい。これにより、パレットP毎に積載物(内容物)の重量を作業者が紙に記入する作業をなくすことができる。
【0060】
次に、図7を用いて、第1実施形態に係る制御装置10が実行する処理の処理手順について説明する。図7は、第1実施形態に係る制御装置10が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
制御部12は、状況検出センサ5によりパレットPを検出する(ステップS101)。つづいて、制御部12は、走行車体2を制御してパレットP近傍まで移動させる(ステップS102)。
【0062】
つづいて、制御部12は、パレットPのフォーク挿入孔8の位置を検出し(ステップS103)、昇降部4を制御してフォーク3をフォーク挿入孔8の高さ位置に移動させる(ステップS104)。
【0063】
つづいて、制御部12は、走行車体2を移動してフォーク3をパレットPに挿入し(ステップS105)、昇降部4を制御してフォーク3を上昇させてパレットPを持ち上げる(ステップS106)。
【0064】
つづいて、制御部12は、パレットPを持ち上げた状態で走行車体2を制御して、目標位置まで移動させ(ステップS107)、目標位置において昇降部4を制御して、フォーク3を下降させてパレットPを載置し(ステップS108)、処理を終了する。
【0065】
次に、図8を用いて、第1実施形態に係る重量検出装置20が実行する処理の処理手順について説明する。図8は、第1実施形態に係る重量検出装置20が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
制御部22は、パレットPに載っている積載物の外観情報を検出する(ステップS201)。
【0067】
つづいて、制御部22は、フォーク3でパレットPを持ち上げた状態で、荷重センサ6からフォーク3にかかる荷重を検出する(ステップS202)。
【0068】
つづいて、制御部22は、外観情報に基づいて積載物における外装物を特定し(ステップS203)、かかる外装物の重量を推定する(ステップS204)。
【0069】
つづいて、制御部22は、フォーク3にかかる荷重および外装物の重量に基づいて内容物の重量を推定する(ステップS205)。つづいて、制御部22は、外観情報に基づいて積載物に関する積載物情報を特定する(ステップS206)。
【0070】
つづいて、制御部22は、特定した積載物情報と、推定した内容物の重量とを紐付けた紐付情報231を記憶部23に記憶し(ステップS207)、処理を終了する。
【0071】
次に、図9および10を用いて、第1実施形態に係るフォーク先端の状況検出の一例について説明する。図9および10は、第1実施形態に係るフォーク先端の状況検出の一例を示す図である。図9では、パレットPおよびパレットPのフォーク挿入孔8に挿入されたフォーク3を側方から見た(Z軸正方向から見た)の概略断面を示している。図10では、パレットPおよびパレットPのフォーク挿入孔8に挿入されたフォーク3を上方から見た(Y軸正方向から見た)の概略断面を示している。
【0072】
図9および10に示すように、フォークリフト1(図1参照)では、フォーク3がパレットPのフォーク挿入孔8に挿入され、フォーク3の入口(挿入口)とは反対側となる出口に先端部が到達したか否か(すなわち、フォーク3の先端部がフォーク挿入孔8から出たか否か)を、状況検出センサ5によって検出する。
【0073】
この場合、図9に示すように、状況検出センサ5がフォーク3の上方の状況を検出することで、フォーク3の先端部がフォーク挿入孔8の出口から出たことを検出することができる。また、この場合、図10に示すように、状況検出センサ5がフォーク3の左右の側方の状況を検出することで、フォーク3の先端部がフォーク挿入孔8の出口から出たことを検出することができる。
【0074】
次に、図11を用いて、第1実施形態に係るフォーク3の幅D(左右の幅)調整の一例について説明する。図11は、第1実施形態に係るフォーク3の幅D調整の一例を示す図である。図11では、フォーク3を先端側から基端側に向かって見た(X軸負方向から見た)図を示している。
【0075】
図11に示すように、フォークリフト1(図1参照)では、窓部7(72,73)が、複数のフォーク3、たとえば、左右1対のフォーク3(3L,3R)の対向する側面(2本のフォーク3L,3Rにおける内側となる側面)に形成されることで、状況検出センサ5が2本のフォーク3L,3Rの左右の間隔を検出して、フォーク3L,3R同士の幅D調整を行う。
【0076】
この場合、2本のフォーク3L,3Rのそれぞれの状況検出センサ5で2本のフォーク3L,3Rの左右の間隔を検出してもよいし、2本のフォーク3L,3Rのうちいずれか一方の状況検出センサ5で2本のフォーク3L,3Rの左右の間隔を検出してもよい。
【0077】
かかる構成によれば、2本のフォーク3L,3R同士の幅D方向への調整が可能となるため、フォーク挿入孔8に対するフォーク3のより正確な挿入が可能となる。
【0078】
<第2実施形態>
次に、図12を用いて、第2実施形態に係るフォークリフトについて説明する。図12は、第2実施形態に係る窓部7の構成例を示す図である。図12には、図3(第1実施形態)と同様、図1におけるIII-III線断面を示している。図12では、フォーク3を先端側から基端側に向かって斜め下方から見た図を示している。
【0079】
なお、以下で説明する第2実施形態は、窓部7を覆っている部材(後述するメッシュ部材7b)が上記の第1実施形態とは異なる。このため、以下の説明では、第1実施形態と同一または同等の箇所には同一の符号を付し、また、第1実施形態と同一または同等の箇所の説明を省略する場合がある。
【0080】
図12に示すように、第2実施形態においても、フォーク3の先端部には、窓部7が形成される。窓部7は、フォーク3の先端部において、凹部3aの内部と連通するように開口形成される。窓部7は、凹部3aの内部に配置された状況検出センサ5の上方および側方の少なくともいずれかに形成される。本実施形態では、窓部7は、状況検出センサ5の上方および左右(Z軸の正方向および負方向)の側方のそれぞれに形成される。
【0081】
かかる構成によれば、フォーク3の先端部に開口形成される窓部7を介して、状況検出センサ5によるフォーク3の上方や側方の状況検出が可能となる。これにより、フォーク先端の状況をより正確に把握することができる。また、フォーク3の上方や側方の状況検出が可能となることで、パレットP(図9および10参照)のフォーク挿入孔8(図9および10参照)に対するフォーク3の正確な挿入が可能となる。また、状況検出センサ5の側方に窓部が形成されている場合には、フォーク3の幅D(図11参照)方向の調整が容易となる。また、窓部7がフォーク3の先端部の肉抜きとなるため、フォーク3の軽量化も可能となる。
【0082】
なお、窓部7は、状況検出センサ5の上方および左右の側方に形成される構成に限らず、例えば、状況検出センサ5の上方のみや、例えば、状況検出センサ5の左右のうち外側となる側方のみに形成されてもよい。
【0083】
また、窓部7は、矩形状の孔として形成される。なお、窓部7は、矩形状の孔に限らず、例えば、円形状や楕円形状の孔であってもよい。
【0084】
また、窓部7は、網目を有するメッシュ部材7bによって覆われている。メッシュ部材7bは、例えば、金属製である。なお、メッシュ部材7bは、金属以外の硬質素材(例えば、硬質の合成樹脂)製であってもよい。この場合は、メッシュ部材7bとして、エンジニアリングプラスチック等を用いることができる。
【0085】
メッシュ部材7bは、窓部7の開口形状に対応するように設けられる。メッシュ部材7bは、フォーク3の外周面に対して略面一となる。
【0086】
かかる構成によれば、例えば、フォーク3を動作させても、フォーク3がパレットPに接触するなどの外力による状況検出センサ5の破損を抑制することができる。これにより、状況検出センサ5の耐久性を高めることができる。
【0087】
また、メッシュ部材7bが金属製の部材であるため、メッシュ部材7aには適切な強度が確保される。
【0088】
また、窓部7およびメッシュ部材7bは、フォーク3が、例えば、左右1対で構成される場合は、左右のフォーク3L,3Rのそれぞれに設けられる。
【0089】
なお、上記の第1および第2実施形態では、窓部7を覆うための部材としてガラス部材7aまたはメッシュ部材7bを設ける構成としているが、窓部7を覆うための部材は、これらに限らず、例えば、アクリル樹脂製の部材(アクリル部材)であってもよい。かかるアクリル部材を用いても、状況検出センサ5の破損や状況検出センサ5に塵埃等が溜まるのを抑制することができ、状況検出センサ5の耐久性を高めることができる。
【0090】
なお、アクリル部材は、状況検出センサ5がカメラの場合には透明である必要があるが、状況検出センサ5がLidarやレーダ装置の場合には必ずしも透明である必要はない。
【0091】
また、状況検出センサ5がLidarやレーダ装置の場合、窓部7を覆うための部材として、例えば、光や電波が透過する布製の部材(布部材)を用いてもよい。また、この場合の布部材は、例えば、樹脂コーティングが施されたような強化布である。このため、布部材には適切な強度が確保される。かかる布部材を用いても、状況検出センサ5の破損や状況検出センサ5に塵埃等が溜まるのを抑制することができ、状況検出センサ5の耐久性を高めることができる。
【0092】
さらに、窓部7を覆うための部材として、複数の板材が所定の間隔をあけて平行に並んだルーバー状の部材(ルーバー部材)を用いてもよい。なお、ルーバー部材には隙間が形成されているため、状況検出センサ5がカメラの場合でも、隙間からフォーク3の上方や側方の状況検出が可能となる。かかるルーバー材を用いても、状況検出センサ5の破損や状況検出センサ5に塵埃等が溜まるのを抑制することができ、状況検出センサ5の耐久性を高めることができる。
【0093】
また、ルーバー部材を用いる場合、ルーバー部材による窓部7の開閉制御が可能な構成とすれば、例えば、ルーバー部材を、フォーク3をパレットPのフォーク挿入孔8に挿入する場合には窓部7を開放し、それ以外の場合には窓部7を閉鎖するように制御することも可能である。
【0094】
次に、図13を用いて、制御装置10および重量検出装置20のハードウェア構成について説明する。図13は、制御装置10および/または重量検出装置20として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0095】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0096】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0097】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0098】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0099】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0100】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0101】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0102】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0103】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0104】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0105】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0106】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0107】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0108】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0109】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0110】
1 フォークリフト
2 走行車体
3 フォーク
3a 凹部
4 昇降部
5 センサ(状況検出センサ)
6 荷重センサ
7 窓部
7a ガラス部材
7b メッシュ部材
8 フォーク挿入孔
10 制御装置
11、21 通信部
12、22 制御部
13、23 記憶部
20 重量検出装置
121、221 検出部
122 動作制御部
222 特定部
223 推定部
224 記憶処理部
231 紐付情報
P パレット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13