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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106607
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】立つ剤塗布用ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 5/00 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
A46B5/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010964
(22)【出願日】2023-01-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】319000757
【氏名又は名称】スタージュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 昭久
(72)【発明者】
【氏名】小島 ゆかり
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA12
3B202AA14
3B202AA16
3B202AA17
3B202AB15
3B202BA15
3B202EA01
(57)【要約】
【課題】ブラシ部が載置面に載らない状態で収納でき、収納スペースの省スペース化を図ることができる立つ剤塗布用ブラシを提供する。
【解決手段】立つ剤塗布用ブラシ1は、長手方向に延びた立つ剤塗布用ブラシ1であって、薬剤が塗布されるブラシ部2と、ブラシ部2から長手方向に沿って突出した把持部5と、を備える。把持部5の突出先端面は、立つ剤塗布用ブラシ1の長手方向が鉛直方向に沿うように載置面G1に対して載置可能な載置対向面53を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延びた立つ剤塗布用ブラシであって、
薬剤が塗布されるブラシ部と、
前記ブラシ部から前記長手方向に沿って突出した把持部と、
を備え、
前記把持部の突出先端面は、前記立つ剤塗布用ブラシの長手方向が鉛直方向に沿うように載置面に対して載置可能な載置対向面を有する、
立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項2】
前記把持部は、前記突出先端面に向かうに従って幅広になるように末広がり状に形成されている、
請求項1に記載の立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項3】
前記把持部が中空である、
請求項2に記載の立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項4】
前記ブラシ部は、
基台部と、
前記基台部に設けられたブラシ本体と
を有し、
前記立つ剤塗布用ブラシは、前記基台部における前記ブラシ本体とは反対側の面から突き出る突出部を更に備え、
前記立つ剤塗布用ブラシの長手方向が前記載置面に沿うように、前記突出部の突出先端面と前記把持部の少なくとも一部とが前記載置面に対して載置可能に構成されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項5】
前記把持部は、
前記ブラシ部のブラシ先端と同じ方向を向く第1面と、
前記第1面とは反対側に位置し、前記第1面よりも曲率半径が小さい第2面と
を有する、
請求項1に記載の立つ剤塗布用ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、剤塗布用ブラシに関し、より詳細には、薬剤を体毛に塗布するための立つ剤塗布用ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、毛髪等の体毛に薬剤を塗布する際に用いられる剤塗布用ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の剤塗布用ブラシは、縮毛矯正剤を毛髪に塗布する際に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09-187321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、剤塗布用ブラシは、数回にわたって繰り返し使用することが想定される。しかし、収納時にブラシ部が収納スペースの載置面に載ると、ブラシ部が変形する可能性があるし、剤塗布用ブラシを横倒しで収納するには比較的大きな収納スペースが必要である。
【0005】
本発明の目的は、ブラシ部が載置面に載らない状態で収納でき、収納スペースの省スペース化を図ることができる立つ剤塗布用ブラシを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る一態様の立つ剤塗布用ブラシは、長手方向に延びた立つ剤塗布用ブラシであって、薬剤が塗布されるブラシ部と、前記ブラシ部から前記長手方向に沿って突出した把持部と、を備える。前記把持部の突出先端面は、前記立つ剤塗布用ブラシの長手方向が鉛直方向に沿うように載置面に対して載置可能な載置対向面を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る上記態様の立つ剤塗布用ブラシは、載置面に対して載置対向面を載せることで、立つ剤塗布用ブラシの長手方向が鉛直方向に沿うようにして、載置面に置くことができる。これにより、ブラシ部が載置面に載らない状態で収納できるうえに、収納スペースの省スペース化を図ることができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシの斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシの側面図である。
図3図3は、図2のB-B線断面図である。
図4図4は、実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシを端面側から見た側面図である。
図5図5は、実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシの把持部の、図1におけるA-A線断面図である。
図6図6(A)は実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシを水平に位置させた状態で載置面に置いた図である。図6(B)は実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシを鉛直に位置させた状態で載置面に置いた図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態>
以下、本実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシ1について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
立つ剤塗布用ブラシ1は、薬剤を体毛に塗布する際に使用されるブラシである。本実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシ1は、薬剤用のボトルを装着して使用するブラシではなく、薬剤をブラシに塗布して使用する毛染め用のブラシ(染毛用ブラシ)である。立つ剤塗布用ブラシ1は、図1に示すように、ブラシ部2と、ブラシ部2から延び出る把持部5と、ブラシ部2に設けられた突出部6と、を備える。立つ剤塗布用ブラシ1は、一方向に延びており、長手方向を有している。
【0011】
立つ剤塗布用ブラシ1により薬剤が塗布される対象の体毛は、例えば、毛髪、眉毛、髭等の体毛である。ヒトに生える体毛が好ましいが、ヒト以外の体毛であってもよい。立つ剤塗布用ブラシ1に使用される薬剤としては、例えば、染毛剤、育毛剤、除毛剤、脱色剤、パーマ剤、トリートメント剤等が挙げられる。
【0012】
以下では、説明の便宜上、立つ剤塗布用ブラシ1の長手方向を「長さ方向」とし、長さ方向において、把持部5側からブラシ部2側に向かう方向を「前方向」とし、その反対方向を「後方向」という場合がある。また、幅方向は、長さ方向に直交する。幅方向及び長さ方向に直交する方向を「高さ方向」として定義する。高さ方向に沿って対象物を見ることを「平面視」又は「上面視」という場合がある。
【0013】
本明細書において「平行」とは、2つの直線、辺、面等が延長しても交わらない場合だけでなく、2つの直線、辺、面等がなす角度が10°以内の範囲で交わる場合も含む。また、「直交」とは、2つの直線、辺、面等を延長して、90°に交差する場合だけでなく、2つの直線、辺、面等がなす角度が90°±10°以内の範囲で交わる場合も含む。
【0014】
(ブラシ部2)
ブラシ部2は、薬剤が塗布される部分であり、体毛に対して薬剤を塗布する。ブラシ部2は、基台部3と、基台部3から突き出るブラシ本体4と、を備える。
【0015】
基台部3は、ブラシ本体4を支える。基台部3は、帯板状に形成されており、長さ方向に沿って延びている。基台部3は、本体部31と、本体部31の前端部から突き出る先端部32と、を備える。先端部32は、図2に示すように、前方向に行くに従って高さ方向のブラシ本体4とは反対側に行くように、本体部31に対して傾斜している。本体部31に対する先端部32の角度は、110°以上135°以下が好ましく、より好ましくは、115°以上125°以下である。先端部32が本体部31に対して傾斜していることにより、塗布領域が小さい場合に、先端部32のみを利用して薬剤を塗布しやすい。
【0016】
基台部3の材料は、合成樹脂であることが好ましい。基台部3が合成樹脂であることで、軽量化が図りやすいうえに、コストダウンを図りやすい。ただし、基台部3の材料は、特に制限はなく、例えば、ゴム、木、金属等であってもよい。
【0017】
ブラシ本体4は、薬剤を載せる部分である。ブラシ本体4は、基台部3の本体部31に支持される第1部分41と、基台部3の先端部32に支持される第2部分42とを備える。第1部分41は、図3に示すように、基台部3の幅方向の両側に設けられた複数の長毛411と、基台部3の幅方向の中央部に設けられた複数の短毛412とを有する。長毛411は、短毛412よりも長い。長毛411は、図2に示すように、長さ方向に並ぶ2つの長毛411を1セットにして、長さ方向に一定の間隔をおいて複数セットが並んで構成されている。1セット同士で隣り合う長毛411間の間隔L2は、1セットの長毛411の長さ方向の距離L1に対して、80%以上120%以下であることが好ましく、より好ましくは、90%以上110%以下である。薬剤は、第1部分41において、主に短毛412の上に配置される。第1部分41は、長毛411と短毛412とを有することにより、薬剤を保持しやすく、毛に塗布する際に、薬剤がブラシ本体4の上から外れにくい。
【0018】
第2部分42は、先端部32の略全面にわたって設けられている。第2部分42は、複数の短毛で構成されている。第2部分42の全部が短毛であることにより、ユーザは、例えば、髭、眉毛、こめかみ、生え際等の小さな塗布領域に対して、第2部分42を利用して薬剤を塗布しやすい。ただし、第2部分42は、第1部分41と同じく、長毛411と短毛412とを含んでもよい。
【0019】
ブラシ部2の材料は、合成樹脂であることが好ましい。ブラシ部2が合成樹脂であることで、軽量化が図りやすいうえに、コストダウンを図りやすい。ただし、ブラシ部2の材料は、特に制限はなく、例えば、ゴム、布等であってもよい。
【0020】
(把持部5)
把持部5は、ユーザが把持する部分である。把持部5は、平面視において、ブラシ部2から長さ方向に沿って突出する。把持部5は、図2に示すように、基台部3に接続された基端部51と、基端部51に接続された把持本体部52とを備える。基端部51は、基台部3から長さ方向の後方向に行くに従って、高さ方向のブラシ本体4とは反対側に行くように基台部3に対して傾斜している。基台部3に対する基端部51が延びる方向のなす角θ1は、20°以上35°以下が好ましく、より好ましくは、25°以上30°以下である。
【0021】
把持本体部52は、基端部51の一端から後方向に沿って延びている。把持本体部52の高さ方向においてブラシ本体4とは反対側の面(第1面54)は、長さ方向に平行に延びている。また、把持本体の高さ方向においてブラシ本体4側の面(第2面55)は、後方向に行くに従ってブラシ本体4側に行くように、長さ方向に対して傾斜している。これによって、把持本体部52は、後端面に向かうに従って幅広になるように末広がり状に形成されている。なお、把持本体部52は、幅方向においても、後端面に向かうに従って幅広になるように末広がり状に形成されている。
【0022】
把持本体部52は、図5に示すように、中空であることが好ましい。把持本体部52が中空であることで、材料費を削減できる。
【0023】
把持本体部52の後端面は、長さ方向に直交している。把持本体部52の後端面は、本実施形態では、把持本体部52の内部に通じる開口面を有する。図6(B)に示すように、立つ剤塗布用ブラシ1の長さ方向が鉛直方向に沿うように、立つ剤塗布用ブラシ1を位置させた状態において、立つ剤塗布用ブラシ1の重心は、把持本体部52の後端面の直上に位置するように設定されている。このため、立つ剤塗布用ブラシ1の長さ方向が鉛直方向に沿うように、載置面G1に対して把持部5の後端面(突出先端面)を載せると、載置面G1上に起立する。すなわち、本実施形態では、把持部5の後端面を「載置対向面53」という場合がある。
【0024】
立つ剤塗布用ブラシ1の長さ方向が鉛直方向に沿うように、立つ剤塗布用ブラシ1を位置させた状態において、立つ剤塗布用ブラシ1の重心が把持本体部52の載置対向面53の直上に位置するように設定するために、図2に示すように、載置対向面53の高さ方向の最もブラシ本体4側の点P1を、基台部3のブラシ本体4側の辺の延長線K1上か、それよりも突き出る位置に位置させることが好ましい。また、本実施形態では、載置対向面53の面積(開口面を含む)が、基端部51と把持本体部52との接続部分の断面積よりも大きくなるように設定されている。このようにすることで、把持本体部52を中空にしても、載置対向面53を載置面G1に載置した際の安定感が損なわれることを軽減できる。この結果、本実施形態では、立つ剤塗布用ブラシ1を、その長さ方向が鉛直に沿う位置で載置面に置いておくことができ、収納スペースを小さくできる。
【0025】
第1面54は、ブラシ部2のブラシ先端(ブラシ本体4の先端)と同じ方向を向いている。第2面55は、図4に示すように、把持本体部52において、幅方向及び高さ方向の一方側(ブラシ本体4側)を含む方向に向いており、第1面54とは異なる方向を向いている。第1面54と第2面55とで、把持本体部52の外周面を構成する。把持本体部52は、第1面54の曲率半径が、第2面55の曲率半径よりも大きいことが好ましい。より詳細には、第1面54はフラットな面であることが好ましい。本明細書でいう「フラットな面」は、断面視において、把持本体部52の最大幅に対して、曲率半径が1.5倍以上の面を意味する。なお、第2面55の曲率半径は、断面視において、把持本体部52の最大幅に対して、0.5倍程度である。このように構成することで、ユーザは把持部5を握りやすいし、ブラシ部2のブラシ先端が向いている方向を目視することなく把握できる。
【0026】
把持本体部52には、図1に示すように、貫通孔56が形成されている。貫通孔56は、本実施形態では、第1面54を有する把持本体部52の側壁を貫通する。貫通孔56に対して、例えば、フックを通すことで、立つ剤塗布用ブラシ1を吊り下げて収納することも可能である。
【0027】
(突出部6)
突出部6は、基台部3におけるブラシ本体4とは反対側の面から突き出る。突出部6は、基台部3に対して直交しており、突出先端面は、基台部3に対して平行である。突出先端面と、把持部5の第1面54における最も高さ方向に突き出た部分とを含む仮想平面は、基台部3に対して平行である。このため、図6(A)に示すように、突出部6の突出先端面と把持部5とを載せるようにして、載置面G1に対して載置できる。このとき、基台部3は、載置面G1に対して平行である。このように構成することで、立つ剤塗布用ブラシ1の長さ方向を水平方向に沿うように位置させた状態で、載置面G1上に保つことができるため、ブラシ部2に薬剤を載せた状態で、載置面G1に一時的に置いておくことができる。突出部6の突出先端面が平面であるため、塗布用ブラシの長さ方向を水平方向に沿うように位置させた状態から倒れることが軽減され、安定した載置状態を得ることができる。
【0028】
突出部6の突出先端面の幅は、把持本体部52の第1面54の幅に対して、80%以上120%以下であることが好ましく、より好ましくは、90%以上110%以下であり、更に好ましくは85%以上100%以下である。このようにすることで、塗布用ブラシの長さ方向を水平方向に沿うように位置させた状態において、より安定した載置状態を得ることができる。
【0029】
突出部6は、矩形板状であることが好ましい。ただし、突出部6としては、例えば、棒状、円柱状、円筒状、断面U字状、T字状、末広がり状等であってもよい。
【0030】
<変形例>
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0031】
上記実施形態では、把持部5の一部が中空であったが、把持部5は中実であってもよい。
【0032】
上記実施形態に係る立つ剤塗布用ブラシ1は突出部6を有したが、突出部6が設けられなくてもよい。
【0033】
上記実施形態に係る基台部3は、本体部31に対して傾斜する先端部32を有したが、先端部32は本体部31に対して傾斜しなくてもよい。
【0034】
把持部5は、載置対向面53に向かうに従って幅方向及び高さ方向の両方が拡がるように形成されたが、高さ方向のみが、載置対向面53に向かうに従って拡がるように形成されてもよい。すなわち、把持部5は、長さ方向に沿って同一幅であってもよい。
【0035】
<まとめ>
以上説明した立つ剤塗布用ブラシ1は以下の態様を含む。
【0036】
項1.長手方向に延びた立つ剤塗布用ブラシ1であって、薬剤が塗布されるブラシ部2と、ブラシ部2から長手方向に沿って突出した把持部5と、を備え、把持部5の突出先端面は、立つ剤塗布用ブラシ1の長手方向が鉛直方向に沿うように載置面G1に対して載置可能な載置対向面53を有する、立つ剤塗布用ブラシ1。
項2.把持部5は、突出先端面に向かうに従って幅広になるように末広がり状に形成されている、項1に記載の立つ剤塗布用ブラシ1。
項3.把持部5が中空である、項2に記載の立つ剤塗布用ブラシ1。
項4.ブラシ部2は、基台部3と、基台部3に設けられたブラシ本体4とを有し、立つ剤塗布用ブラシ1は、基台部3におけるブラシ本体4とは反対側の面から突き出る突出部6を更に備え、立つ剤塗布用ブラシ1の長手方向が水平方向に沿うように、突出部6の突出先端面と把持部5の少なくとも一部とが載置面G1に対して載置可能に構成されている、項1から項3のいずれか一項に記載の立つ剤塗布用ブラシ1。
項5.把持部5は、ブラシ部2のブラシ先端と同じ方向を向く第1面54と、第1面54とは反対側に位置し、第1面54よりも曲率半径が小さい第2面55とを有する、項1から項4のいずれか一項に記載の立つ剤塗布用ブラシ1。
【符号の説明】
【0037】
1 立つ剤塗布用ブラシ
2 ブラシ部
5 把持部
53 載置対向面
54 第1面
55 第2面
6 突出部
G1 載置面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延びた立つ剤塗布用ブラシであって、
薬剤が塗布されるブラシ部と、
前記ブラシ部から前記長手方向に沿って突出した把持部と、
を備え、
前記把持部の突出先端面は、前記立つ剤塗布用ブラシの長手方向が鉛直方向に沿うように載置面に対して載置可能な載置対向面を有し、
前記ブラシ部は、
前記長手方向に平行な長手方向を有する基台部と、
前記基台部に設けられたブラシ本体と
を有し、
前記立つ剤塗布用ブラシは、前記基台部における前記ブラシ本体とは反対側の面から突き出る突出部を更に備え、
前記立つ剤塗布用ブラシの長手方向が前記載置面に沿い、かつ前記基台部の長手方向と前記載置面とが平行となるように、前記突出部の突出先端面と前記把持部の少なくとも一部とが前記載置面に対して載置可能に構成されている、
立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項2】
前記把持部は、前記突出先端面に向かうに従って幅広になるように末広がり状に形成されている、
請求項1に記載の立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項3】
前記把持部が中空である、
請求項2に記載の立つ剤塗布用ブラシ。
【請求項4】
前記把持部は、
第1面と、
前記第1面とは反対側に位置し、前記ブラシ部のブラシ先端と同じ方向を向く第2面と、
を有し、
前記第2面は、前記第1面よりも曲率半径が小さい、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の立つ剤塗布用ブラシ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
第2面55は、ブラシ部2のブラシ先端(ブラシ本体4の先端)と同じ方向を向いている。第1面54は、図4に示すように、把持本体部52において、幅方向の端部では幅方向を向き、それ以外の部分ではブラシ本体4とは反対側に向いており、第2面55とは異なる方向を向いている。第1面54と第2面55とで、把持本体部52の外周面を構成する。把持本体部52は、第1面54の曲率半径が、第2面55の曲率半径よりも大きいことが好ましい。より詳細には、第1面54はフラットな面であることが好ましい。本明細書でいう「フラットな面」は、断面視において、把持本体部52の最大幅に対して、曲率半径が1.5倍以上の面を意味する。なお、第2面55の曲率半径は、断面視において、把持本体部52の最大幅に対して、0.5倍程度である。このように構成することで、ユーザは把持部5を握りやすいし、ブラシ部2のブラシ先端が向いている方向を目視することなく把握できる。