(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106621
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】卓上切断機
(51)【国際特許分類】
B27B 5/20 20060101AFI20240801BHJP
B23D 45/04 20060101ALI20240801BHJP
B23D 47/02 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
B27B5/20 B
B23D45/04 B
B23D47/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010986
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 幸則
(72)【発明者】
【氏名】可児 利之
【テーマコード(参考)】
3C040
【Fターム(参考)】
3C040AA01
3C040BB03
3C040BB13
3C040CC05
3C040DD01
3C040GG42
3C040GG44
3C040GG46
3C040HH11
(57)【要約】
【課題】複数のスライドバーの捩れを抑制でき、複数のスライドバーが平行に延出した状態を維持できる卓上切断機が必要とされる。
【解決手段】卓上切断機1は、被切断材を載置するターンテーブルと、ターンテーブルに支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1スライドバー42と第2スライドバー43と、第1スライドバー42と第2スライドバー43に支持されかつターンテーブルに対してスライド方向に移動可能な切断機本体と、切断機本体に収容されかつ被切断材を切断する刃具の駆動源である電動モータを有する。卓上切断機1は、各基端部から離れた位置の各先端部42a,43aに当接する第1挟持部材51を有する。卓上切断機1は、スライド方向と直交する方向で第1挟持部材51と対向しかつ第1挟持部材51と協働して第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持する第2挟持部材52を有する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
卓上切断機であって、
被切断材を載置するテーブルと、
前記テーブルに支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1と第2のスライドバーと、
前記第1と第2のスライドバーに支持されかつ前記テーブルに対して前記スライド方向に移動可能な切断機本体と、
前記切断機本体に収容されかつ前記被切断材を切断する刃具の駆動源である電動モータと、
前記テーブルに支持される前記第1と第2のスライドバーの各基端部から離れた位置の前記第1と第2のスライドバーの各先端部に当接する第1挟持部材と、
前記スライド方向と直交する方向で前記第1挟持部材と対向しかつ前記第1挟持部材と協働して前記第1と第2のスライドバーを挟持する第2挟持部材を有する卓上切断機。
【請求項2】
請求項1に記載の卓上切断機であって、
前記第1と第2のスライドバーから外れた位置で前記第1挟持部材と前記第2挟持部材を固定する留め具を有する卓上切断機。
【請求項3】
請求項2に記載の卓上切断機であって、
前記留め具は、前記第1と第2のスライドバーの間に位置する卓上切断機。
【請求項4】
請求項2に記載の卓上切断機であって、
前記留め具は、1個で前記第1挟持部材と前記第2挟持部材を固定可能である卓上切断機。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記留め具は、ボルトである卓上切断機。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記第2挟持部材は、前記第1と第2のスライドバーの前記先端部のそれぞれに当接して前記第1と第2のスライドバーのピッチを規制するピッチ規制部を有する卓上切断機。
【請求項7】
請求項6に記載の卓上切断機であって、
前記第2挟持部材の前記ピッチ規制部は、前記第1と第2のスライドバーの前記先端部のそれぞれが挿入される第1と第2の挿通孔を備える卓上切断機。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記第1挟持部材は、前記第1と第2のスライドバーの前記先端部に当接する平面を備える棒状である卓上切断機。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記第1挟持部材は、外周面が曲面で構成される棒状である卓上切断機。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記第1挟持部材は、鋼製である卓上切断機。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
前記第2挟持部材は、軽金属製である卓上切断機。
【請求項12】
卓上切断機であって、
被切断材を載置するテーブルと、
前記テーブルに支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1と第2のスライドバーと、
前記第1と第2のスライドバーに支持されかつ前記テーブルに対して前記スライド方向に移動可能な切断機本体と、
前記切断機本体に収容されかつ前記被切断材を切断する刃具の駆動源である電動モータと、
前記第1と第2のスライドバーの各先端部を保持するホルダと、
前記第1と第2のスライドバーと別の位置で前記ホルダに取付けられて、前記第1と第2のスライドバーの前記各先端部に当接して前記各先端部の軸回りの回転を規制する回転規制部材を有する卓上切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば木材等の被切断材の切断加工に用いられる卓上切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の卓上切断機は、例えば被切断材を載置するテーブルと、テーブルに支持されて前後方向に延出するスライドバーと、スライドバーに装着されてスライドバーに沿って移動可能な揺動支持部材を有する。揺動支持部材には、切断機本体が上下方向に揺動可能に装着される。切断機本体には、電動モータを動力源として回転する略円盤形の刃具が取付けられる。刃具を回転させ、切断機本体を下方のテーブルに載置された被切断材に向けて下動させる。これにより刃具が被切断材に切り込まれる。さらに切断機本体を揺動支持部材と共にスライドバーの延出方向に沿って移動させる。これにより刃具は、スライドバーの延出方向に沿って水平に移動して被切断材を切断する。
【0003】
切断機本体をスライド方向に移動可能に支持するスライドバーは、複数本、例えば2本設けられる。切断機本体をスライド方向にスムーズに移動させるために、複数本のスライドバーは平行に延出する。特許文献1には、平行に延出した2本のスライドバーの先端部を保持するホルダが記載されている。特許文献1に記載のホルダ101を
図16に概略的に示す(符号は改番した)。ホルダ101には、円筒状のスライドバー102,103を挿入可能な円形の挿通孔が2つ設けられる。ホルダ101には、各挿通孔と直交しかつ各挿通孔に連通されるねじ孔が設けられる。各挿通孔に2本のスライドバー102,103の先端部をそれぞれ挿通させる。これにより2本のスライドバー102,103の先端部は、所定のピッチを空けた状態で保持される。
【0004】
ホルダ101のねじ孔には、止めねじ104,105が取付けられる。止めねじ104,105を締結させることで各スライドバー102,103の先端部が径方向に押圧される。これにより各スライドバー102,103の先端部は、軸周りの回転が抑制される。2本のスライドバー102,103の基端部は、切断機本体の後方に設けられた支持アームの挿通孔に圧入される。そのため2本のスライドバー102,103の基端部は、所定のピッチを空けた状態で保持されかつ軸周りの回転が抑制される。かくして2本のスライドバー102,103は、基端部を支持アームに保持されかつ先端部をホルダ101に保持されて相互に平行に延出する。
【0005】
スライドバー102,103には、切断機本体が傾斜姿勢の時に上方から手で負荷を与えて切断機本体を下動させる場合等において、捩れ方向の負荷がスライドバー102,103に加わる場合がある。スライドバー102,103には、捩れ方向の負荷に対抗する力として止めねじ104,105の締結力しか加わっていない。そのため捩れ方向の負荷が止めねじ104,105の締結力を超えた場合、止めねじ104,105の先端がスライドバー102,103の先端部の表面に対して滑ってしまう。例えば下側のスライドバー103の軸回りの回転力R1が生じた時、上側のスライドバー102は略右方の方向F1へ移動する。この時、ホルダ101は回転力R1によって下側のスライドバー103の軸回りに回転する。一方、上側のスライドバー102はあまり回転せずに右方へ略平行に移動する。そのため止めねじ104の先端が上側のスライドバー102に対して滑ってしまい、負荷に対して抗しきれない。この時、下側のスライドバー103は、上側のスライドバー102に対して相対的に回転して捩れる。この捩れは、使用者が負荷を加える時のみ2本のスライドバー102,103に生じる動的な捩れである。
【0006】
特許文献2には、特許文献1とは異なる方式で2本のスライドバーの先端部を保持するバー保持部が記載されている。特許文献2に記載のバー保持部を
図17,18に概略的に示す(符号は改番した)。バー保持部は、矩形平板状の連結プレート111を有する。各スライドバー112,113の先端部には、軸方向に延出する平面部が設けられる。各スライドバー112,113の平面部を連結プレート111の1つの平面に当接させる。各スライドバー112,113の先端部と連結プレート111をそれぞれボルト114,115で固定する。そのため2本のスライドバー112,113の先端部は、所定のピッチを空けた状態で保持されかつ軸周りの回転が抑制される。
【0007】
スライドバー112,113の組付けは、先ず各スライドバー112,113の基端部を支持アームに圧入して固定させ、次に各スライドバー112,113の先端部を連結プレート111に締結させる。各スライドバー112,113の基端部を支持アームに圧入した時、各スライドバー112,113の先端部に設けられた平面部が面一にならない場合がある。各平面部が面一でない状態で各スライドバー112,113の先端部と連結プレート111をボルト114,115で締結させる。この時、スライドバー112に締結されたボルト114の軸力がスライドバー113にも作用し、スライドバー113に締結されたボルト115の軸力が他方のスライドバー112にも作用する。これにより面一でない各平面部を連結プレート111に倣って面一になるように、各スライドバー12,113ーの先端部に負荷が加わる。負荷が大きい場合、2本のスライドバー112,113の先端部は平行な状態を維持できず、捩れが生じてしまう。例えば下側のスライドバー113の平面部が傾斜して軸回りに回転する負荷R2が生じた時、上側のスライドバー112は略右方の方向F2へ移動する。この捩れは、使用者が加える負荷によらずに、部品の組付けによって恒久的に維持されてしまう静的な捩れである。
【0008】
上述するように複数のスライドバーの先端部を保持する構造について、従来構造では複数のスライドバーの捩れを抑制して複数のスライドバーを平行にするために種々改良の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2015-16514号公報
【特許文献2】特開平9-1502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって複数のスライドバーの捩れを抑制でき、複数のスライドバーが平行に延出した状態を維持できる卓上切断機が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の1つの特徴によると卓上切断機は、被切断材を載置するテーブルを有する。卓上切断機は、テーブルに支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1と第2のスライドバーを有する。卓上切断機は、第1と第2のスライドバーに支持されかつテーブルに対してスライド方向に移動可能な切断機本体を有する。卓上切断機は、切断機本体に収容されかつ被切断材を切断する刃具の駆動源である電動モータを有する。卓上切断機は、テーブルに支持される第1と第2のスライドバーの各基端部から離れた位置の第1と第2のスライドバーの各先端部に当接する第1挟持部材を有する。卓上切断機は、スライド方向と直交する方向で第1挟持部材と対向しかつ第1挟持部材と協働して第1と第2のスライドバーを挟持する第2挟持部材を有する。
【0012】
したがって第1と第2のスライドバーの各先端部は、第1挟持部材と第2挟持部材が協働して挟持することで保持される。そのため第1と第2のスライドバーは、第1挟持部材と第2挟持部材のいずれにも固定されていない。そのため第1スライドバーに作用する挟持力によって第2スライドバーに負荷が生じることを抑制できる。第2スライドバーに作用する挟持力によって第1スライドバーに負荷が生じることを抑制できる。これにより第1スライドバーと第2スライドバーに、使用者が加える負荷による動的な捩れと恒久的に維持される静的な捩れのいずれについても捩れが生じることを抑制できる。かくして第1と第2のスライドバーが平行に延出する状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の第1実施例に係る卓上切断機の斜視図である。
【
図3】切断機本体が前方に位置しかつ上死点に位置する卓上切断機の右側面図である。
【
図4】切断機本体が後方に位置しかつ上死点に位置する卓上切断機の右側面図である。
【
図5】切断機本体が後方に位置しかつ下死点に位置する卓上切断機の右側面図である。
【
図10】スライドバーとバー保持部の斜視図である。
【
図11】スライドバーとバー保持部の分解斜視図である。
【
図12】第2挟持部材の後方から見た斜視図である。
【
図13】
図6中のXIII-XIII線断面矢視図である。
【
図14】第2実施例に係るバー保持部を
図6中のXIII-XIII線断面で見た縦断面図である。
【
図15】本開示の第3実施例に係るスライドバーとバー保持部の斜視図である。
【
図16】特許文献1のスライドバーの構造を模式化した正面図である。
【
図17】特許文献2のスライドバーの構造を90度回転して模式化した正面図である。
【
図18】特許文献2のスライドバーの構造に対して連結プレートがわずかに回転した状態を90度回転して模式化した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の他の特徴によると卓上切断機は、第1と第2のスライドバーから外れた位置で第1挟持部材と第2挟持部材を固定する留め具を有する。したがって第1のスライドバーまたは第2のスライドバーには、留め具が直接締結されない。そのため留め具の締結力が第1スライドバーと第2スライドバーに作用することを抑制できる。これにより第1スライドバーと第2スライドバーが相互に捩れる負荷が生じることを抑制できる。
【0015】
本開示の他の特徴によると留め具は、第1と第2のスライドバーの間に位置する。したがって少ない数の留め具で第1挟持部材と第2挟持部材で第1と第2のスライドバーを挟持できる。そのため第1と第2のスライドバーを挟持する構造をコンパクトにできる。また、部品点数を少なくして製造コストを抑制できる。
【0016】
本開示の他の特徴によると留め具は、1個で第1挟持部材と第2挟持部材を固定可能である。したがって留め具の数を最小限にして第1挟持部材と第2挟持部材で第1と第2のスライドバーを挟持できる。
【0017】
本開示の他の特徴によると留め具は、ボルトである。したがって第1と第2のスライドバーを挟持する構造をシンプルに設けることで、組付け作業の作業性を向上させることができる。
【0018】
本開示の他の特徴によると第2挟持部材は、第1と第2のスライドバーの先端部のそれぞれに当接して第1と第2のスライドバーのピッチを規制するピッチ規制部を有する。したがって第1と第2のスライドバーが径方向に相対的に移動することを抑制できる。そのため第1と第2のスライドバーが平行に延出する状態を維持し易くなる。これにより切断機本体をスライド方向にスムーズに移動させることができる。
【0019】
本開示の他の特徴によると第2挟持部材のピッチ規制部は、第1と第2のスライドバーの先端部のそれぞれが挿入される第1と第2の挿通孔を備える。したがって第1と第2のスライドバーのピッチを規制するピッチ規制部をシンプルな構造で設けることで、組付け作業の作業性を向上させることができる。
【0020】
本開示の他の特徴によると第1挟持部材は、第1と第2のスライドバーの先端部に当接する平面を備える棒状である。したがって第1と第2のスライドバーの各先端部が軸回りに回転する捩れが生じることを精度良く抑制できる。
【0021】
本開示の他の特徴によると第1挟持部材は、外周面が曲面で構成される棒状である。したがって第1挟持部材の加工工程を少なくできる。これにより製造コストを抑制できる。
【0022】
本開示の他の特徴によると第1挟持部材は、鋼製である。したがって第1挟持部材を剛性の高い材料で設けることができる。そのため第1と第2のスライドバーの各先端部が相互に捩れる負荷が生じることを精度良く抑制できる。
【0023】
本開示の他の特徴によると第2挟持部材は、軽金属製である。したがって第2挟持部材を加工し易い材料で設けることができる。そのため製造コストを抑制できる。
【0024】
本開示の他の特徴によると卓上切断機は、被切断材を載置するテーブルを有する。卓上切断機は、テーブルに支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1と第2のスライドバーを有する。卓上切断機は、第1と第2のスライドバーに支持されかつテーブルに対してスライド方向に移動可能な切断機本体を有する。卓上切断機は、切断機本体に収容されかつ被切断材を切断する刃具の駆動源である電動モータを有する。卓上切断機は、第1と第2のスライドバーの各先端部を保持するホルダを有する。卓上切断機は、第1と第2のスライドバーと別の位置でホルダに取付けられて、第1と第2のスライドバーの各先端部に当接して各先端部の軸回りの回転を規制する回転規制部材を有する。
【0025】
したがって回転規制部材は、第1と第2のスライドバーの各先端部が軸回りに回転することを規制する。しかしながら回転規制部材によって第1と第2のスライドバーの各先端部に軸回りに回転する負荷を生じることは抑制される。ホルダは、第1と第2のスライドバーの各先端部を保持する。しかしながらホルダによって、第1と第2のスライドバーの各先端部に軸回りに回転する負荷を生じることは抑制される。そのため第1と第2のスライドバーの各先端部が相互に捩れることを抑制できる。これにより第1と第2のスライドバーが平行に延出する状態を維持できる。
【0026】
本開示の第1実施例を
図1~13に基づいて説明する。本実施例ではいわゆるスライドマルノコと称される卓上切断機1を例示する。
図1に示すように卓上切断機1は、卓上や床上等に載置されるベース2と、被切断材を載置するためのターンテーブル4と、ターンテーブル4の上方に位置する切断機本体10を有する。ターンテーブル4は、ベース2の上方に支持される。ターンテーブル4は、上下方向に延びるテーブル回転支軸2aを中心に水平方向に回転可能である。切断機本体10には、チップソー(英語名:tipped saw blade)と称される略円盤形の刃具(丸鋸刃)11が回転可能に支持される。使用者は、卓上切断機1の手前に位置して切断作業を行う。以下の説明において前後方向は使用者から見て手前を前側とする。上下左右方向については使用者を基準にして規定する。
【0027】
図1,6に示すようにターンテーブル4のテーブル上面4aは、平面視で略円形状であり水平に延出する。ターンテーブル4の略円板形状の中央にテーブル回転支軸2aが位置する。ベース2は、ターンテーブル4の左右両側にテーブル上面4aと同じ上面高さの補助テーブル3を有する。ターンテーブル4は、刃具11の側面に沿って前方へ延出するテーブル延長部5を有する。ターンテーブル4及びテーブル延長部5の上面には刃口板5aが設けられる。刃口板5aの中央には、刃具11の側面に沿って延びる切欠き状の溝孔5bが設けられる。
【0028】
図2に示すように、テーブル延長部5の下部には、テーブル延長部5を下から支持するアジャストボルト67が設けられる。アジャストボルト67は、テーブル延長部5に支持されて、ねじ操作によって上下動可能である。アジャストボルト67を上下動させてアジャストボルト67の下端を設置面と当接させる。これによりテーブル延長部5の高さを調整できる。また、テーブル延長部5の設置のガタツキを解消できる。
【0029】
図1,6に示すようにターンテーブル4と補助テーブル3の上方には、左右方向に延びかつ上方に延びる壁形状の位置決めフェンス6が設けられる。位置決めフェンス6は、左右の補助テーブル3に支持される。位置決めフェンス6の前面である位置決め面6aは、テーブル回転支軸2aを通る鉛直面上に位置する。ターンテーブル4に載置される被切断材は、位置決め面6aに当てることで前後方向に位置決めされる。
【0030】
図1~3に示すようにベース2の前部の略半周の領域には、水平方向に延出する円弧形状のマイタスケールプレート7が設けられる。マイタスケールプレート7は、ターンテーブル4の左右に設けられたインジケータ8と協働してターンテーブル4の回転角度(マイタ角度)を表示する。マイタ角度は、刃具11の側面と位置決めフェンス6の位置決め面6aがなす角度である。ターンテーブル4を左右のいずれかに回転させることによって、刃具11を位置決めフェンス6の位置決め面6aに対して斜めの姿勢にすることができる。この姿勢で被削材を切断することを、斜め切り(英語名:miter cut)と呼んでいる。マイタスケールプレート7には、径方向内方へ延びる溝状の複数の位置決め凹部7bが設けられる。位置決め凹部7bは、マイタスケールプレート7の周方向に所定の角度間隔で設けられる。位置決め凹部7bには、後述する位置決めピン66aの先端が進入可能である。マイタスケールプレート7は、複数の固定ねじ7aによってベース2に固定される。固定ねじ7aは、マイタスケールプレート7を上下方向に貫通する長孔に挿入される。固定ねじ7aを緩めてマイタスケールプレート7を左右方向に動かすことによりマイタ角度を微調整できる。例えば位置決めピン66aが直角位置の位置決め凹部7bに挿入された状態であれば、そのマイタ角度を直角として精密に調整できる。この調整は、主に製品の生産過程で行われる。
【0031】
図1~3に示すように、ターンテーブル4の後部には、前後方向を軸方向とする略円柱状のアーム支持部4bが設けられる。アーム支持部4bの後方には、略上方に延びる支持アーム40が設けられる。支持アーム40は、前後方向に延びる左右傾動支軸40aを中心にして、アーム支持部4bに対して左右方向に傾動可能に支持される。
【0032】
図2,8に示すように支持アーム40の下側後部には、最大傾斜角度切替レバー47が設けられる。最大傾斜角度切替レバー47を回転させることで、左右傾動支軸40aを中心とする支持アーム40の最大傾斜角度を、例えば45°から46°へと変更できる。刃具11を左右に傾動させることでターンテーブル4に載置された被切断材に対していわゆる傾斜切り(英語名:bevel cut)をすることができる。
【0033】
図3,4に示すように支持アーム40の上部には、刃具11の側面と平行に前後方向に延出する複数のスライドバー41が装着される。スライドバー41は、長尺に円筒状に設けられる。複数のスライドバー41は、上側の第1スライドバー42と下側の第2スライドバー43を含む。第1スライドバー42は、前端に先端部42aを有し、後端に基端部42cを有する。第2スライドバー43は、前端に先端部43aを有し、後端に基端部43cを有する。第1スライドバー42の基端部42cは、支持アーム40に設けられた挿通孔40bに圧入される。第2スライドバー43の基端部43cは、支持アーム40において挿通孔40bの下方に設けられた挿通孔40cに圧入される。第1スライドバー42の先端部42aと第2スライドバー43の先端部43aは、バー保持部50に保持される。第1スライドバー42と第2スライドバー43は、支持アーム40とバー保持部50に保持されて相互に平行に延出する。バー保持部50については後で詳しく説明する。
【0034】
図4,5に示すように第1スライドバー42と第2スライドバー43には、揺動支持部材44が前後方向にスライド可能に装着される。揺動支持部材44のバー装着部44cには、第1スライドバー42と第2スライドバー43をそれぞれ挿通可能な貫通孔が設けられる。バー装着部44cの各貫通孔と各スライドバー41との間にはベアリングが介在される。これにより揺動支持部材44は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の延出する前後方向にスライド可能である。揺動支持部材44を前後方向にスライドさせることで、ターンテーブル4に載置された例えば幅広の被切断材を切断できる。バー装着部44cには、回転操作可能なノブ44dが設けられる。ノブ44dを締付け方向に回転させることにより、揺動支持部材44を第1スライドバー42と第2スライドバー43に対して所定の前後位置で固定できる。
【0035】
図3,6,7に示すように切断機本体10は、バー装着部44cの左方で揺動支持部材44に連結される。第1スライドバー42と第2スライドバー43は、刃具11が垂直な状態で切断機本体10の右方に位置する。切断機本体10は、左右方向に延出する上下揺動支軸10aを中心にして揺動支持部材44に対して上下方向に揺動可能である。上下揺動支軸10aは、刃具11の後方に位置する。刃具11は、左右方向に延出しかつ切断機本体10に回転可能に支持された出力軸24に一体に取り付けられる。切断機本体10を下方へ揺動させることでターンテーブル4に載置した被切断材に刃具11を切り込ませることができる。
【0036】
図1,2に示すように、切断機本体10は、刃具11を覆う固定カバー12と可動カバー13を有する。固定カバー12は、刃具11の上側半周の範囲を左右両側及び径方向外方から覆う。固定カバー12の左側部には、刃具11の回転方向を示す白抜きの矢印12aが表示される。可動カバー13は、刃具11の下側半周の範囲を覆うことが可能である。可動カバー13は、切断機本体10の上下揺動に連動して回転し、刃具11の下側半周範囲を開閉する。切断機本体10を上方に揺動させる場合、可動カバー13が閉じ位置方向(
図2において時計回り方向)に回転する。切断機本体10が上死点に位置する際には刃具11の下側半周範囲が覆われる。切断機本体10を下方に揺動させる場合、可動カバー13が開き位置方向(
図2において反時計回り方向)に回転する。そのため刃具11の下側半周範囲が露出され、露出範囲の刃具11をターンテーブル4に載置した被切断材に切り込ませることができる。
【0037】
図5,8に示すように切断機本体10の後部には、下死点ストッパ16が設けられる。下死点ストッパ16は、切断機本体10にねじ結合されかつ下方へ突出したボルトで構成される。揺動支持部材44には、上方を向いた平面状の下死点ストッパ当接部44aが設けられる。切断機本体10を下方へ揺動する際、下死点ストッパ16が下死点ストッパ当接部44aに当接することで切断機本体10の下動が下死点で停止される。下死点ストッパ16の下方への突き出し長さは、例えば下死点ストッパ16の頭部の六角孔に六角棒スパナを差し込んで回転させることにより変更できる。これにより切断機本体10の下死点の位置を微調整できる。
【0038】
図3,4に示すように固定カバー12の右側部には、右方へ突出する上死点ストッパ17が設けられる。上死点ストッパ17は、下死点ストッパ16の下方に設けられる。上死点ストッパ17は、ゴム製のスリーブにて形成されて固定カバー12にねじ止めされる。揺動支持部材44は、下死点ストッパ当接部44aの下方に前方および下方を向いた平面状の上死点ストッパ当接部44bを有する。切断機本体10を上方へ揺動する際、上死点ストッパ17が上死点ストッパ当接部44bに当接することで切断機本体10の上動が上死点で停止される。
【0039】
図1,2に示すように揺動支持部材44の前部の左側面には、左方へ延出する下死点ロックピン46が設けられる。下死点ロックピン46は、左右方向に移動可能である。固定カバー12には、切断機本体10が下死点に移動する際に下死点ロックピン46を進入可能な貫通孔が設けられる。下死点ロックピン46の左端を押して右方へ移動させ、下死点ロックピン46を固定カバー12の貫通孔に進入させることにより、切断機本体10を下死点でロックできる。
【0040】
図6,7に示すように切断機本体10は、固定カバー12の右方かつスライドバー41の左方にモータハウジング20を有する。モータハウジング20には電動モータ21が収容される。電動モータ21には、DCブラシレスモータと称されるモータが用いられる。電動モータ21のモータ軸は、刃具11の側面と平行なモータ軸線Jに沿って前後方向に延出する。
【0041】
図6に示すようにモータ軸線Jの延出方向においてモータハウジング20の前部には、ギヤハウジング22が連結される。ギヤハウジング22には、電動モータ21の回転動力を減速して出力軸24に伝達する減速ギヤ列23が収容される。
【0042】
図3~5に示すようにモータハウジング20の後部上方には、矩形箱形のコントローラハウジング25が設けられる。コントローラハウジング25には、主として電動モータ21の動作制御を行うコントローラ26が収容される。コントローラ26は、浅い略直方体のケースと、ケース内に収容されかつ樹脂モールドされた制御基板を有する。制御基板には、電動モータ21に制御信号を送信するマイコンを備えた制御回路、制御回路からの受信信号に基づいて電動モータ21の電流をスイッチングするFETを備えた駆動回路が搭載される。また、制御基板には、バッテリ28の状態の検出結果に応じて過放電または過電流状態とならないように電動モータ21への電力供給を遮断するオートストップ回路等が搭載される。
【0043】
図3~5に示すように、コントローラハウジング25の後部には、バッテリ取付部27が設けられる。バッテリ取付部27の取付面は、切断機本体10が上死点に位置する状態で後方を向きかつ概ね垂直に延出する。バッテリ取付部27には、略矩形箱形のバッテリ28を上方から下方へスライドさせて装着できる。バッテリ28は、下方から上方へスライドさせることでバッテリ取付部27から取外すことができる。バッテリ28は、例えば出力電圧が36Vのリチウムイオンバッテリである。バッテリ28は、バッテリ取付部27から取外して別途用意した充電器を利用して繰り返し充電できる。バッテリ28は、ねじ締め機や電気ドリル等のその他の充電式電動工具との間で電源として使い回すことができる。
【0044】
図3,7に示すように切断機本体10はハンドル部30を有する。ハンドル部30の前部には、ループ形状の操作ハンドル31が設けられる。操作ハンドル31は、固定カバー12の右方かつスライドバー41の左方に設けられる。操作ハンドル31の内周側には、スイッチレバー32が設けられる。スイッチレバー32は、使用者が操作ハンドル31を把持した状態で指を掛けて引くことができる。スイッチレバー32を引くと電動モータ21が起動して刃具11が回転する。操作ハンドル31の前面にはロックオフボタン33が設けられる。ロックオフボタン33を押してない状態では、スイッチレバー32はロック状態である。ロックオフボタン33を押すことで、スイッチレバー32を引く操作が可能になる。これにより不用意な電動モータ21の起動が回避される。
【0045】
図1,2,6に示すようにハンドル部30は、操作ハンドル31の後方にループ形状のキャリングハンドル34を有する。キャリングハンドル34は、固定カバー12の左側部と、コントローラハウジング25の左側部に連結される。キャリングハンドル34は、切断機本体10を下死点に移動させた状態で前後方向に概ね水平に延出する。下死点ロックピン46で切断機本体10を下死点でロックした状態で、使用者はキャリングハンドル34を把持して卓上切断機1を持ち運びできる。
【0046】
図3に示すように操作ハンドル31の右側部には、スイッチ35,36が設けられる。スイッチ35を押すことで、スミ線合わせ用のレーザ照射器37(
図7参照)のレーザ光をオンオフ切替えできる。スイッチ36を押すことで、切断機本体10の上方に設けられた照明具38の照射光をオンオフ切替えできる。照明具38は、操作ハンドル31の上部から左方へ延出するアーム38aに支持される。照明具38は、刃具11の切断領域の周辺を照射する。
【0047】
図1,2に示すようにテーブル延長部5の下部には、ターンテーブル固定機構60が設けられる。テーブル延長部5の前部には、グリップ部61が設けられる。使用者は、グリップ部61を把持してターンテーブル4をベース2に対して水平方向に回転させることができる。グリップ部61からテーブル延長部5の内部後方に向けて固定ロッド62が前後方向に延出する。使用者はグリップ部61を把持して軸回りに回転させることができる。グリップ部61を軸回りに回転させると、固定ロッド62が前後方向に変位する。固定ロッド62を後方に変位させて後端をベース2と係合させることで、ターンテーブル4をベース2に対して任意のマイタ角度で位置決めできる。固定ロッド62を前方に変位させることで、任意のマイタ角度におけるターンテーブル4の位置決めを解除できる。
【0048】
図2,9に示すようにテーブル延長部5の下部には、ポジティブロック機構65が設けられる。ポジティブロック機構65を利用することで、マイタスケールプレート7の位置決め凹部7bに対応した所定のマイタ角度でターンテーブル4を位置決めできる。ポジティブロック機構65は、ロック解除レバー66と位置決めピン66aを有する。ロック解除レバー66は、テーブル延長部5の前部のグリップ部61の後方に設けられる。位置決めピン66aは、テーブル延長部5の下部においてテーブル延長部5の長手方向に沿って前後方向に延出する。位置決めピン66aは、マイタスケールプレート7と略同じ高さで前後方向に移動可能にピン支持部66cに支持される。位置決めピン66aは、ピン支持部66cの前方に設けられた圧縮ばね66bによって後方へ付勢されている。
【0049】
図2,9に示すように位置決めピン66aの前部は、ロック解除レバー66と連結される。ピン支持部66cの内部には、位置決めピン66aの回転を位置決めピン66aの前後動に変換するリード面が設けられる。ロック解除レバー66を下方に押すと、位置決めピン66aが回転し、ピン支持部66cで位置決めピン66aの前動に変換される。位置決めピン66aは、圧縮ばね66bの付勢力に抗して前方へ移動する。前方へ移動した位置決めピン66aの後端は、位置決め凹部7bの外側に位置し、位置決め凹部7bとは係合していない。そのためターンテーブル4の位置決めが解除されている場合、グリップ部61を把持してターンテーブル4を左右方向に自由に回転させることができる。ロック解除レバー66を上方に上げると、位置決めピン66aは圧縮ばね66bの付勢力で後動する。後方へ移動した位置決めピン66aの後端は、マイタスケールプレート7の外周縁に当接する。グリップ部61を把持してターンテーブル4を水平方向に回転させると、マイタスケールプレート7の外周縁に設けられた何れかの位置決め凹部7bに位置決めピン66aが進入する。かくしてターンテーブル4は、位置決め凹部7bに対応した所定のマイタ角度の位置で位置決めされる。
【0050】
図2,9に示すようにテーブル延長部5の前部には、支持アーム40を左右方向に傾動可能に位置保持する傾動固定機構70が設けられる。傾動固定機構70は、傾動固定操作部71と減速ギヤ部72と伝達軸73を有する。傾動固定操作部71は、グリップ部61とテーブル延長部5の前端の間に設けられる。傾動固定操作部71は、グリップ部61と同軸の軸回りに回転させることができる。傾動固定操作部71の回転動力は、テーブル延長部5の下部に設けられた減速ギヤ部72を介して伝達軸73に伝達される。伝達軸73は、テーブル延長部5およびターンテーブル4の下部で前後方向に延出する。伝達軸73は、支持アーム40の下部に連結される。伝達軸73は、アーム支持部4bと支持アーム40の境界位置で軸力を生じるためのスラストニードルベアリングを有する。傾動固定操作部71を回転させて伝達軸73を締付け方向に回転させると、アーム支持部4bと支持アーム40は軸力によって前後方向に締結される。これにより支持アーム40は、アーム支持部4bに対して所定の左右傾動角度で位置決めされる。傾動固定操作部71を回転させて伝達軸73を緩み方向に回転させると、軸力が解消されてアーム支持部4bと支持アーム40の締結状態が解除される。これにより支持アーム40は、左右傾動支軸40aの軸回りに左右に傾動可能になる。
【0051】
図3,11,13に示すように第1スライドバー42の先端部42aと第2スライドバー43の先端部43aは、略円筒状に設けられる。第2スライドバー43は、第1スライドバー42よりも外径がわずかに大きく設けられる。そのため第2スライドバー43の先端部43aは、第1スライドバー42の先端部42aよりも外径がわずかに大きく設けられる。第1スライドバー42の軸心と第2スライドバー43の軸心は、左右方向の位置が一致する。すなわち、第1スライドバー42の軸心と第2スライドバー43の軸心は、同一の鉛直面上で延在する。第1スライドバー42の先端部42aには、軸方向(前後方向)に延出する平面部42bが設けられる。第2スライドバー43の先端部43aには、軸方向(前後方向)に延出する平面部43bが設けられる。平面部42b,43bは、第1スライドバー42と第2スライドバー43を支持アーム40に圧入した状態で上下方向に延出し、かつ面一に上下に並ぶ。平面部42b,43bは、鉛直面に平行である。
【0052】
図10,11に示すようにバー保持部50は、第1スライドバー42と第2スライドバー43を左右方向に挟持する第1挟持部材51と第2挟持部材52を有する。第1挟持部材51は左側に位置し、第2挟持部材52は右側に位置する。第1挟持部材51は、鋼を材料に設けられ、長手方向を上下方向とする矩形棒状(四角柱状)に設けられる。第1挟持部材51は、上下方向に延出する平面51aを有する。第1挟持部材51の上下方向の中央には、平面51aと面直方向に第1挟持部材51を貫通する円形状の透孔51bが設けられる。
【0053】
図11~13に示すように第2挟持部材52は、例えばアルミニウム、マグネシウム等の軽金属を材料にして設けられる。第2挟持部材52は、前方から見て上下方向に長い略長円形状の筒状に設けられる。第2挟持部材52の上部後面には、円形の凹部に形成された第1挿通孔52bが設けられる。第1挿通孔52bの内径は、第1スライドバー42の先端部42aの外径と略同じ、またはわずかに大きく設けられる。第1スライドバー42の先端部42aは、第1挿通孔52bに中間嵌めまたは締まり嵌めまたは隙間嵌めで挿通される。第2挟持部材52の下部後面には、円形の凹部に形成された第2挿通孔52cが設けられる。第2挿通孔52cの内径は、第2スライドバー43の先端部43aの外径と略同じ、またはわずかに大きく設けられる。第2スライドバー43の先端部43aは、第2挿通孔52cに中間嵌めまたは締まり嵌めまたは隙間嵌めで挿通される。
【0054】
図12,13に示すように第2挟持部材52は、第1挿通孔52bと第2挿通孔52cの前後方向の間にピッチ規制部52aを有する。ピッチ規制部52aの内部には、変形を抑制するための複数のリブが設けられる。ピッチ規制部52aによって、第1挿通孔52bに挿通された第1スライドバー42の先端部42aと、第2挿通孔52cに挿通された第2スライドバー43の先端部43aは、径方向に相対的に移動することが規制される。
【0055】
図12,13に示すようにピッチ規制部52aの左端には、上下方向および前後方向に延出する平面部52dが設けられる。平面部52dは、第1スライドバー42の平面部42bと第2スライドバー43の平面部43bよりもわずかに左方に位置する。平面部52dには、平面部52dの面直方向に延出するねじ孔52eが設けられる。ねじ孔52eは、上下方向において第1挿通孔52bと第2挿通孔52cの中間に位置する。
【0056】
図11,13に示すようにバー保持部50は、第1挟持部材51と第2挟持部材52を左右方向に締結させるボルト53を有する。ボルト53は、棒スパナ等で軸回りの回転操作可能な六角孔付きの頭部53aと、雄ねじ53bを有する。雄ねじ53bは、左方から右方へ第1挟持部材51の透孔51bに挿通され、さらに右方に配置された第2挟持部材52のねじ孔52eに締結される。第1挟持部材51の平面51aと第2挟持部材52の平面部52dは、わずかな隙間を有して平行な位置関係で対向している。ボルト53を締結することで第2挟持部材52がわずかに撓む。これにより第1挟持部材51の平面51aと第2挟持部材52の平面部52dは、わずかに距離が短くなり、当接しているスライドバー42,43を介して強固に一体化される。すなわち、第1挟持部材51、スライドバー42,43、および第2挟持部材52の4部品は一体化される。
【0057】
図13に示すように第1スライドバー42の先端部42aは、第2挟持部材52の第1挿通孔52bに挿通されることで軸回りの回転以外の移動が抑制される。第1挟持部材51の平面51aには、第1スライドバー42の平面部42bの少なくとも一部が当接可能である。これにより第1スライドバー42の先端部42aは、第2スライドバー43に対する相対的な軸回りの回転(動的な捩れ)が抑制される。ボルト53の軸力は、第1挟持部材51と第2挟持部材52の間で作用し、第1スライドバー42の先端部42aには直接作用しない。そのため第1スライドバー42の先端部42aを軸回りに回転させる負荷の発生(静的な捩れ)が抑制される。
【0058】
図13に示すように第2スライドバー43の先端部43aは、第2挟持部材52の第2挿通孔52cに挿通されることで軸回りの回転以外の移動が抑制される。第1挟持部材51の平面51aには、第2スライドバー43の平面部43bの少なくとも一部が当接可能である。これにより第2スライドバー43の先端部43aは、第1スライドバー42に対する相対的な軸回りの回転(動的な捩れ)が抑制される。ボルト53の軸力は、第1挟持部材51と第2挟持部材52の間で作用し、第2スライドバー43の先端部43aには直接作用しない。そのため第2スライドバー43の先端部43aを軸回りに回転させる負荷の発生(静的な捩れ)が抑制される。
【0059】
上述するように卓上切断機1は、
図3,6に示すように被切断材を載置するターンテーブル4を有する。卓上切断機1は、ターンテーブル4に支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1スライドバー42と第2スライドバー43を有する。卓上切断機1は、第1スライドバー42と第2スライドバー43に支持されかつターンテーブル4に対してスライド方向に移動可能な切断機本体10を有する。卓上切断機1は、切断機本体10に収容されかつ被切断材を切断する刃具11の駆動源である電動モータ21を有する。卓上切断機1は、ターンテーブル4に支持される各基端部42c,43cから離れた位置の第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aに当接する第1挟持部材51を有する。卓上切断機1は、スライド方向と直交する方向で第1挟持部材51と対向しかつ第1挟持部材51と協働して第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持する第2挟持部材52を有する。
【0060】
したがって第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aは、第1挟持部材51と第2挟持部材52が協働して挟持することで保持される。そのため第1スライドバー42と第2スライドバー43は、第1挟持部材51と第2挟持部材52のいずれにも固定されていない。そのため第1スライドバー42に作用する挟持力によって第2スライドバー43に負荷が生じることを抑制できる。第2スライドバー43に作用する挟持力によって第1スライドバー42に負荷が生じることを抑制できる。これにより第1スライドバー42と第2スライドバー43に、使用者が加える負荷による動的な捩れと恒久的に維持される静的な捩れのいずれについても捩れが生じることを抑制できる。かくして第1スライドバー42と第2スライドバー43が平行に延出する状態を維持できる。
【0061】
図13に示すように卓上切断機1は、第1スライドバー42と第2スライドバー43から外れた位置で第1挟持部材51と第2挟持部材52を固定するボルト(留め具)53を有する。したがって第1スライドバー42または第2スライドバー43には、ボルト53が直接締結されない。そのためボルト53の締結力が第1スライドバー42と第2スライドバー43に作用することを抑制できる。これにより第1スライドバー42と第2スライドバー43が相互に捩れる負荷が生じることを抑制できる。
【0062】
図13に示すようにボルト53は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の間に位置する。したがって少ない数のボルト53で第1挟持部材51と第2挟持部材52で第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持できる。そのため第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持する構造をコンパクトにできる。また、部品点数を少なくして製造コストを抑制できる。
【0063】
図11,13に示すようにボルト53は、1個で第1挟持部材51と第2挟持部材52を固定可能である。したがってボルト53の数を最小限にして第1挟持部材51と第2挟持部材52で第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持できる。
【0064】
図11に示すように留め具53は、ボルトである。したがって第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持する構造をシンプルに設けることで、組付け作業の作業性を向上させることができる。
【0065】
図13に示すように第2挟持部材52は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の先端部42a,43aのそれぞれに当接して第1スライドバー42と第2スライドバー43のピッチを規制するピッチ規制部52aを有する。したがって第1スライドバー42と第2スライドバー43が径方向に相対的に移動することを抑制できる。そのため第1スライドバー42と第2スライドバー43が平行に延出する状態を維持し易くなる。これにより切断機本体10(
図3参照)をスライド方向にスムーズに移動させることができる。
【0066】
図13に示すように第2挟持部材52のピッチ規制部52aは、第1スライドバー42と第2スライドバー43の先端部42a,43aのそれぞれが挿入される第1挿通孔52bと第2挿通孔52cを備える。したがって第1スライドバー42と第2スライドバー43のピッチを規制するピッチ規制部52aをシンプルな構造で設けることで、組付け作業の作業性を向上させることができる。
【0067】
図11,13に示すように第1挟持部材51は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の先端部42a,43aに当接する平面51aを備える棒状である。したがって第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aが軸回りに回転する捩れが生じることを精度良く抑制できる。
【0068】
図11,13に示すように第1挟持部材51は、鋼製である。したがって第1挟持部材51を剛性の高い材料で設けることができる。そのため第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aが相互に捩れる負荷が生じることを精度良く抑制できる。
【0069】
図11,13に示すように第2挟持部材52は、軽金属製である。したがって第2挟持部材52を加工し易い材料で設けることができる。そのため製造コストを抑制できる。
【0070】
図3,6に示すように卓上切断機1は、被切断材を載置するターンテーブル4を有する。卓上切断機1は、ターンテーブル4に支持されかつスライド方向に相互に平行に延出する第1スライドバー42と第2スライドバー43を有する。卓上切断機1は、第1スライドバー42と第2スライドバー43に支持されかつターンテーブル4に対してスライド方向に移動可能な切断機本体10を有する。卓上切断機1は、切断機本体10に収容されかつ被切断材を切断する刃具11の駆動源である電動モータ21を有する。卓上切断機1は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aを保持する第2挟持部材(ホルダ)52を有する。卓上切断機1は、第1スライドバー42と第2スライドバー43と別の位置で第2挟持部材52に取付けられて、第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aに当接して各先端部42a,43aの軸回りの回転を規制する第1挟持部材(回転規制部材)51を有する。
【0071】
したがって第1挟持部材51は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aが軸回りに回転することを規制する。しかしながら第1挟持部材51によって、第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aに軸回りに回転する負荷を生じることは抑制される。第2挟持部材52は、第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aを保持する。しかしながら第2挟持部材52によって、第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aに軸回りに回転する負荷を生じることは抑制される。そのため第1スライドバー42と第2スライドバー43の各先端部42a,43aが相互に捩れることを抑制できる。これにより第1スライドバー42と第2スライドバー43が平行に延出する状態を維持できる。
【0072】
次に、本開示の第2実施例を
図14に基づいて説明する。第2実施例の卓上切断機80は、
図13に示すバー保持部50に代えて、バー保持部81を有する。以下の説明においては第1実施例と異なる箇所のみ詳細に説明する。
図14に示すようにバー保持部81は、第1スライドバー42と第2スライドバー43を左右方向に挟持する第1挟持部材82と第2挟持部材83を有する。第1挟持部材82は左側に位置し、第2挟持部材83は右側に位置する。
【0073】
図14に示すように第1挟持部材82は、鋼を材料に設けられ、長手方向を上下方向とする矩形棒状(四角柱状)に設けられる。第1挟持部材82は、上下方向に延出する平面82aを有する。第1挟持部材82の上下方向の中央には、平面82aと面直方向に第1挟持部材82を貫通する円形状の透孔82bが設けられる。
【0074】
図14に示すように第2挟持部材83は、例えばアルミニウム、マグネシウム等の軽金属を材料にして設けられる。第2挟持部材83は、上下方向に長い略矩形の棒状に設けられる。第2挟持部材83は、上下方向に延出する平面83aを有する。第2挟持部材83の上下方向の中央には、左方から右方へ延出するねじ孔83bが設けられる。
【0075】
図14に示すようにバー保持部81は、第1挟持部材82と第2挟持部材83左右方向に締結させるボルト53を有する。ボルト53の雄ねじ53bは、左方から右方へ第1挟持部材82の透孔82bに挿通され、さらに右方に配置された第2挟持部材83のねじ孔83bに締結される。
【0076】
図14に示すように第1挟持部材82の平面82aには、第1スライドバー42の平面部42bの少なくとも一部が当接可能である。これにより第1スライドバー42の先端部42aは、軸回りの回転が抑制される。第2挟持部材83の平面83aには、第1スライドバー42の先端部42aの外周が当接する。第1挟持部材82の平面82aには、第2スライドバー43の平面部43bの少なくとも一部が当接可能である。これにより第2スライドバー43の先端部43aは、軸回りの回転が抑制される。ボルト53の軸力は、第1挟持部材82と第2挟持部材83の間で作用し、第1スライドバー42の先端部42aと第2スライドバー43の先端部43aには直接作用しない。そのため第1スライドバー42の先端部42aまたは第2スライドバー43の先端部43aを軸回りに回転させる負荷の発生が抑制される。なお、第2実施例の場合には第1スライドバー42と第2スライドバー43のピッチを規制する手段はないが、ピッチ規制手段を設けても良い。例えばスライドバー42,43に各1つの透孔を設け、第2挟持部材83に2つの透孔を設ける。第1スライドバー42の透孔と第2挟持部材83の第1の孔に第1のピンを圧入し、第2スライドバー43の透孔と第2挟持部材83の第2の孔に第2のピンを圧入する。2つのピンによってスライドバー42,43のピッチを規制することができる。
【0077】
次に、本開示の第3実施例を
図15に基づいて説明する。第3実施例の卓上切断機90は、
図13に示すバー保持部50に代えて、バー保持部91を有する。以下の説明においては第1,第2実施例と異なる箇所のみ詳細に説明する。
図15に示すようにバー保持部91は、第1スライドバー42と第2スライドバー43を左右方向に挟持する第1挟持部材92と第2挟持部材52を有する。第1挟持部材92は左側に位置し、第2挟持部材52は右側に位置する。
【0078】
図15に示すように第1挟持部材92は、鋼を材料に設けられ、長手方向を上下方向とする円形棒状に設けられる。第1挟持部材92の外周面は、円筒状の曲面92aとして設けられる。曲面92aは、上下方向においては直線状に延出する。第1挟持部材92の上下方向の中央には、第1挟持部材92を左右方向に貫通する円形状の透孔が設けられる。
【0079】
図15に示すようにバー保持部91は、第1挟持部材92と第2挟持部材52を左右方向に締結させるボルト53を有する。ボルト53の雄ねじ53bは、左方から右方へ第1挟持部材92の透孔に挿通され、さらに右方に配置された第2挟持部材52のねじ孔52eに締結される。
【0080】
図15に示すように第1挟持部材92の曲面92aには、第1スライドバー42の平面部42bの少なくとも一部が当接可能である。これにより第1スライドバー42の先端部42aは、軸回りの回転が抑制される。第1挟持部材92の曲面92aには、第2スライドバー43の平面部43bの少なくとも一部が当接可能である。これにより第2スライドバー43の先端部43aは、軸回りの回転が抑制される。ボルト53の軸力は、第1挟持部材92と第2挟持部材52間で作用し、第1スライドバー42の先端部42aと第2スライドバー43の先端部43aには直接作用しない。そのため第1スライドバー42の先端部42aまたは第2スライドバー43の先端部43aを軸回りに回転させる負荷の発生が抑制される。
【0081】
上述するように第1挟持部材92は、
図15に示すように外周面が曲面92aで構成される棒状である。したがって第1挟持部材92の加工工程を少なくできる。これにより製造コストを抑制できる。
【0082】
以上説明した各実施例の卓上切断機1,80,90には様々な変更を加えることができる。ターンテーブル4の上方かつ支持アーム40の前方かつ切断機本体10の右方に位置するスライドバー41を例示した。これに代えてスライドバー41は、例えばターンテーブルの下方に設けられていても良い。例えばスライドバー41は、支持アーム40の後方に設けられていても良い。例えばスライドバー41は、切断機本体10の左方または後方または上方に設けられていても良い。スライドバー41が支持アーム40に圧入されて固定され、揺動支持部材44がスライドバー41に対して前後方向にスライドする卓上切断機1を例示した。これに代えてスライドバー41は、例えば揺動支持部材44に固定され、支持アーム40に対して前後方向にスライド可能であっても良い。
【0083】
第1スライドバー42と第2スライドバー43の2つの相互に平行なスライドバー41を備える構成を例示した。これに代えて3つ以上のスライドバー41を備えていても良い。上下に並んだ第1スライドバー42と第2スライドバー43を例示した。これに代えて第1スライドバー42と第2スライドバー43は、例えば左右に並んでいても良い。例えば第1スライドバー42と第2スライドバー43は、垂直方向または水平方向に対して傾斜する方向に並んでいても良い。スライドバー41は、刃具11の側面と非平行であっても良い。スライドバー41は、水平線に対して非平行であっても良い。
【0084】
第1挟持部材51が左側に位置し、第2挟持部材52が右側に位置する構成を例示したが、左右逆に配置しても良い。第1挟持部材51と第2挟持部材52は、例えば上下方向に第1スライドバー42と第2スライドバー43を挟持しても良い。第1挟持部材51と第2挟持部材52を別部材で設ける構成を例示した。これに代えて第1挟持部材51と第2挟持部材52を1つの部材として設けても良い。
【0085】
ボルト53が上下方向において第1スライドバー42と第2スライドバー43の間で第1挟持部材51と第2挟持部材52を締結する構成を例示した。これに代えてボルト53は、例えば第1スライドバー42の上方、あるいは第2スライドバー43の下方で第1挟持部材51と第2挟持部材52を締結しても良い。ボルト53に代えて、例えばベルト等で第1挟持部材51と第2挟持部材52を締結しても良い。
【0086】
矩形棒状(四角柱状)の第1挟持部材51を例示した。これに代えて第1挟持部材51は、少なくとも1つの平面51aを備えた半円柱状、多角形柱状等であっても良い。円柱形状の第1挟持部材92を例示した。これに代えて第1挟持部材92は、曲面92aを備えた楕円柱状、長円柱状等であっても良い。
【0087】
DC電源であるバッテリ28を電源として電動モータ21を駆動させる卓上切断機1を例示した。これに代えて、例えばAC電源によって電動モータ21を駆動させる卓上切断機に適用しても良い。電動モータ21の姿勢(モータ軸線Jの延出方向)、バッテリ28の装着位置、操作ハンドル31の配置等は例示したものに限定されず、適宜変更して良い。
【符号の説明】
【0088】
1…卓上切断機
2…ベース、2a…テーブル回転支軸
3…補助テーブル
4…ターンテーブル(テーブル)、4a…テーブル上面、4b…アーム支持部
5…テーブル延長部、5a…刃口板、5b…溝孔
6…位置決めフェンス、6a…位置決め面
7…マイタスケールプレート、7a…固定ねじ、7b…位置決め凹部
8…インジケータ
10…切断機本体、10a…上下揺動支軸
11…刃具
12…固定カバー、12a…矢印
13…可動カバー
16…下死点ストッパ
17…上死点ストッパ
20…モータハウジング
21…電動モータ
22…ギヤハウジング
23…減速ギヤ列
24…出力軸
25…コントローラハウジング
26…コントローラ
27…バッテリ取付部
28…バッテリ
30…ハンドル部
31…操作ハンドル
32…スイッチレバー
33…ロックオフボタン
34…キャリングハンドル
35…スイッチ(レーザ照射器用)
36…スイッチ(照明具点灯用)
37…レーザ照射器
38…照明具、38a…アーム
40…支持アーム、40a…左右傾動支軸、40b,40c…挿通孔
41…スライドバー
42…第1スライドバー、42a…先端部、42b…平面部、42c…基端部
43…第2スライドバー、43a…先端部、43b…平面部、43c…基端部
44…揺動支持部材、44a…下死点ストッパ当接部、44b…上死点ストッパ当接部、44c…バー装着部、44d…ノブ
46…下死点ロックピン
47…最大傾斜角度切替レバー
50…バー保持部
51…第1挟持部材(回転規制部材)、51a…平面(回転規制部)、51b…透孔
52…第2挟持部材(ホルダ)、52a…ピッチ規制部、52b…第1挿通孔
52c…第2挿通孔、52d…平面部、52e…ねじ孔
53…ボルト(留め具)、53a…頭部、53b…雄ねじ
60…ターンテーブル固定機構
61…グリップ部
62…固定ロッド
65…ポジティブロック機構
66…ロック解除レバー、66a…位置決めピン、66b…圧縮ばね
66c…ピン支持部
67…アジャストボルト
70…傾動固定機構
71…傾動固定操作部
72…減速ギヤ部
73…伝達軸
80…卓上切断機
81…バー保持部
82…第1挟持部材(回転規制部材)、82a…平面(回転規制部)、82b…透孔
83…第2挟持部材(ホルダ)、83a…平面、83b…ねじ孔
90…卓上切断機
91…バー保持部
92…第1挟持部材(回転規制部材)、92a…曲面
101…ホルダ
102,103…スライドバー
104,105…止めねじ
111…連結プレート
112,113…スライドバー
114,115…ボルト
J…モータ軸線
R1…回転力、R2…(回転方向の)負荷
F1,F2…方向