IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コニカミノルタ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図1
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図2
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図3
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図4
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図5
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図6
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図7
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図8
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図9
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図10
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図11
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図12
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図13
  • 特開-管理装置、および管理プログラム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106627
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】管理装置、および管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240801BHJP
   H04N 1/62 20060101ALI20240801BHJP
   B41J 2/525 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
G06F3/12 331
G06F3/12 308
G06F3/12 303
G06F3/12 329
H04N1/62
B41J2/525
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023010996
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 和真
【テーマコード(参考)】
2C262
5C079
【Fターム(参考)】
2C262AA02
2C262AA24
2C262AC03
2C262BA11
2C262EA03
2C262GA29
2C262GA51
2C262GA59
5C079HB03
5C079HB08
5C079HB12
5C079LA02
5C079LA10
5C079LA31
5C079LB01
5C079MA04
5C079MA20
5C079NA27
5C079PA03
(57)【要約】
【課題】複数の画像形成装置のそれぞれに対して特色の設定を容易に行うことを一つの目的とする。
【解決手段】各画像形成装置が形成する画像の色を管理する管理装置について、管理装置の演算回路は、第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を形成するための第1設定値が設定された場合であって、かつ、第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、第2画像形成装置において第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として第1設定値を使用する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像形成装置と通信可能に構成され、各画像形成装置が形成する画像の色を管理する管理装置であって、
記憶装置と、
前記複数の画像形成装置の各々について、画像形成装置の識別情報と、特色の画像が満たすべき目標値と、当該特色の画像を形成するための設定値とを対応づけて前記記憶装置に格納する演算回路とを備え、
前記複数の画像形成装置は、第1画像形成装置および第2画像形成装置を含み、
前記演算回路は、前記第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を形成するための第1設定値が設定されている場合であって、かつ、前記第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と前記第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、前記第2画像形成装置において前記第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として前記第1設定値を使用する、管理装置。
【請求項2】
前記演算回路は、前記第2画像形成装置の識別情報と、前記第1目標値とを対応づけて前記記憶装置に格納した場合に、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似しているか否かに基づいて、前記第1設定値を前記第2設定値として使用する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
特色の画像を形成するための設定値は、当該特色の画像を形成するために使用する色を特定可能な色情報を含み、
前記色情報は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各出力値からなる、請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記演算回路は、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似している場合に、前記第1設定値が変更されたときは、当該第1設定値への変更内容を前記第2設定値に反映する、請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項5】
前記管理装置は、前記複数の画像形成装置との間で情報を送受信するための通信インターフェイスをさらに備え、
前記通信インターフェイスは、表示装置との間で情報を送受信するとともに、入力装置を介してユーザからの指示を取得可能に構成されており、
前記演算回路は、
前記第1色空間と前記第2色空間とが類似している場合に、前記第1設定値が変更されたときは、当該第1設定値への変更内容を前記第2設定値に反映するか否かの指示を求める画像を前記表示装置に表示させ、
前記入力装置を介したユーザからの指示に応じて、前記第1設定値への変更内容を前記第2設定値に反映する、請求項4に記載の管理装置。
【請求項6】
前記管理装置は、前記複数の画像形成装置との間で情報を送受信するための通信インターフェイスをさらに備え、
前記通信インターフェイスは、表示装置との間で情報を送受信するとともに、入力装置を介してユーザからの指示を取得可能に構成されており、
前記演算回路は、前記入力装置を介したユーザからの指示に応じて、前記複数の画像形成装置の各々の識別情報と当該識別情報に対応付けられた情報とを前記表示装置に表示させる、請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項7】
前記演算回路は、
前記複数の画像形成装置の各々についての機種を特定可能な機種情報を取得可能であり、
前記第2画像形成装置の機種が前記第1画像形成装置の機種と同一機種または同一シリーズ機種である場合に、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似していると判断する、請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項8】
前記演算回路は、
前記複数の画像形成装置が形成した各画像を測色した測色結果を取得可能であり、
前記第1画像形成装置が形成した画像の測色結果と、前記第2画像形成装置が形成した画像の測色結果とを比較して、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似しているか否かを判断する、請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項9】
演算回路を含む画像形成装置が形成する画像の色を管理する管理プログラムであって、
前記演算回路は、前記管理プログラムを実行することによって、
第1画像形成装置および第2画像形成装置を含む複数の画像形成装置の各々について、画像形成装置の識別情報と、特色の画像が満たすべき目標値と、当該特色の画像を形成するための設定値とを対応づけるステップと、
前記第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を当該第1画像形成装置が形成するための第1設定値が設定されている場合であって、かつ、前記第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と前記第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、当該第2画像形成装置において前記第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として前記第1設定値を使用するステップとを実行する、管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、および管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷業界においては、Japan Color(登録商標)、IDEAlliance、FOGRA、ISO(登録商標)などの規格団体によって定められた色管理目標値、または、自社内で定められた色管理目標値などに基づいて、プリンタの出力能力が管理されている。なお、以下では、色管理目標値を単に目標値と称する場合がある。
【0003】
印刷会社においては、たとえば、印刷物を印刷する前に、目標値に基づいてプリンタの色管理が行われる。具体的には、印刷会社内の担当者などが設定した目標値と、印刷物に印刷した色を測色器で測定して得られた測色結果とを比較し、測色結果が目標値を満たすようにプリンタの設定を行うことで、プリンタの色管理が行われる。
【0004】
また、印刷業界においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)を基本色としている。そして、基本色だけでは再現できない色や、正確な色再現性が要求される色は、個別に設定が必要であり、特色と呼ばれている。印刷会社は、特別に調合された専用のインクを利用したり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の基本色を組み合わせたりすることで、特色を再現する。
【0005】
たとえば、特開2019-181842号公報(特許文献1)には、YMCKの基本色以外に、金、銀、透明、白、オレンジ等の中から選択されたトナーを備えた画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-181842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特色は、個別に設定が必要な色である。そのため、印刷会社は、パッチ画像を印刷し、各パッチを測色したり、目視で各パッチとカラーガイドとを比較したりして、特色を再現するための設定値を決定する。このように、特色の設定は、大変手間がかかるものである。
【0008】
一方で、印刷会社は、複数の画像形成装置を所持していることが多く、特色を再現できる画像形成装置を複数用意できれば、印刷効率を向上させることができる。しかし、上述したように、特色の設定には手間がかかるため、複数の画像形成装置のそれぞれに対して特色の設定を行うことは、時間と手間のかかる作業である。
【0009】
本開示は、複数の画像形成装置のそれぞれに対して特色の設定を容易に行うことを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のある局面に従う管理装置は、複数の画像形成装置と通信可能に構成され、各画像形成装置が形成する画像の色を管理する。管理装置は、記憶装置と、複数の画像形成装置の各々について、画像形成装置の識別情報と、特色の画像が満たすべき目標値と、当該特色の画像を形成するための設定値とを対応づけて記憶装置に格納する演算回路とを含む。複数の画像形成装置は、第1画像形成装置および第2画像形成装置を含む。演算回路は、第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を形成するための第1設定値が設定されている場合であって、かつ、第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、第2画像形成装置において第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として第1設定値を使用する。
【0011】
好ましくは、演算回路は、第2画像形成装置の識別情報と、第1目標値とを対応づけて記憶装置に格納した場合に、第1色空間と第2色空間とが類似しているか否かに基づいて、第1設定値を第2設定値として使用する。
【0012】
好ましくは、特色の画像を形成するための設定値は、当該特色の画像を形成するために使用する色を特定可能な色情報を含む。色情報は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各出力値からなる。
【0013】
好ましくは、演算回路は、第1色空間と第2色空間とが類似している場合に、第1設定値が変更されたときは、当該第1設定値への変更内容を第2設定値に反映する。
【0014】
好ましくは、管理装置は、複数の画像形成装置との間で情報を送受信するための通信インターフェイスをさらに含む。通信インターフェイスは、表示装置との間で情報を送受信するとともに、入力装置を介してユーザからの指示を取得可能に構成されている。演算回路は、第1設定値が変更され、第1色空間と第2色空間とが類似している場合に、当該第1設定値への変更内容を第2設定値に反映するか否かの指示を求める画像を表示装置に表示させ、入力装置を介したユーザからの指示に応じて、第1設定値への変更内容を第2設定値に反映する。
【0015】
好ましくは、管理装置は、複数の画像形成装置との間で情報を送受信するための通信インターフェイスをさらに含む。通信インターフェイスは、表示装置との間で情報を送受信するとともに、入力装置を介してユーザからの指示を取得可能に構成されている。演算回路は、入力装置を介したユーザからの指示に応じて、複数の画像形成装置の各々の識別情報と当該識別情報に対応付けられた情報とを表示装置に表示させる。
【0016】
好ましくは、演算回路は、複数の画像形成装置の各々についての機種を特定可能な機種情報を取得可能であり、第2画像形成装置の機種が第1画像形成装置の機種と同一機種または同一シリーズ機種である場合に、第1色空間と第2色空間とが類似していると判断する。
【0017】
好ましくは、演算回路は、複数の画像形成装置が形成した各画像を測色した測色結果を取得可能であり、第1画像形成装置が形成した画像の測色結果と、第2画像形成装置が形成した画像の測色結果とを比較して、第1色空間と第2色空間とが類似しているか否かを判断する。
【0018】
本開示の他の局面に従う管理プログラムは、演算回路を含む画像形成装置が形成する画像の色を管理する管理プログラムである。演算回路は、管理プログラムを実行することによって、第1画像形成装置および第2画像形成装置を含む複数の画像形成装置の各々について、画像形成装置の識別情報と、特色の画像が満たすべき目標値と、当該特色の画像を形成するための設定値とを対応づけるステップと、第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を当該第1画像形成装置が形成するための第1設定値が設定されている場合であって、かつ、第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、当該第2画像形成装置において第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として第1設定値を使用するステップとを実行する。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、複数の画像形成装置のそれぞれに対して特色の設定を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】色管理システムの全体構成を示す概略図である。
図2】プリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】色管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】クライアントPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】特色の設定がされたときの色管理サーバによる処理の流れを示す図である。
図6】特色の設定方法を示す図である。
図7】目標値情報のデータ構造の一例を示す図である。
図8】管理情報のデータ構造の一例を示す図である。
図9】履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。
図10】特色の設定方法を示すフローチャートである。
図11】特色情報の更新方法を示すフローチャートである。
図12】変更の反映を問い合わせるための画面の一例を示す図である。
図13】特色設定の追加を問い合わせるための画面の一例を示す図である。
図14】管理情報の閲覧画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本開示に従う実施の形態および変形例について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される実施の形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0022】
[色管理システムの全体構成]
図1は、色管理システムの全体構成を示す概略図である。色管理システム1は、複数のプリンタ100a,100b,100cと、色管理サーバ200と、クライアントPC300とを備える。複数の100a,100b,100c、色管理サーバ200、およびクライアントPC300は、ネットワーク12を介して互いに通信可能に構成されている。ネットワーク12は、無線および有線の通信ネットワークを含む。このような通信ネットワークは、たとえば、インターネット、公衆回線、公衆無線LAN(Local Area Network)等のパブリックネットワークであってもよいし、LAN、VPN(Virtual Private Network)等のプライベートネットワークであってもよく、これらのネットワークを組み合わせて構成されていてもよい。
【0023】
複数のプリンタ100a,100b,100cは、画像形成装置の一例であって、区別しない場合には、「プリンタ100」と称する。プリンタ100は、クライアントPC300から送信される印刷ジョブに基づいて印刷を行う。プリンタ100は、たとえば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式でカラー画像を印刷用紙等の記録媒体上に形成する。なお、以下では、プリンタ100から出力された記録媒体を、単に「印刷物」と称する場合がある。
【0024】
プリンタ100は、測色器400aを備えていてもよい。また、クライアントPC300には、測色器400bが接続されており、測色器を備えていないプリンタ100から出力された印刷物は、当該印刷物を測色器400bに取り込むことで測色される。以下では、測色器400a,400bは、区別しない場合には、「測色器400」と称する。
【0025】
測色器400は、画像が形成された記録媒体に光を一様に照射し、その反射光をライン状のセンサに結像させることで測色を行う。測色器400は、測色結果を色管理サーバ200に送る。より特定的には、測色器400aは、測色結果をプリンタ100に送り、プリンタ100が測色結果を色管理サーバ200に送る。また、測色器400bは、測色結果をクライアントPC300に送り、クライアントPC300が測色結果を色管理サーバ200に送る。
【0026】
色管理サーバ200は、管理装置の一例であって、色管理サーバ200と通信可能なプリンタ100が形成する画像の色を管理する。色管理サーバ200が管理する色は、YMCKの基本色と、個別に設定される特色とを含む。また、色管理サーバ200は、プリンタ100において特色を再現するための設定値を示す特色情報を管理する。
【0027】
クライアントPC300は、複数のプリンタ100の各々に対して印刷指示を行ったり、色管理サーバ200にアクセスして各プリンタ100から出力される印刷物の色を管理するための設定を行ったりする。
【0028】
プリンタ100およびクライアントPC300は、各々、設定内容等の情報を色管理サーバ200へ送る。色管理サーバ200は、受信した情報を管理する。ユーザは、色管理サーバ200にアクセスすることで、各プリンタ100の色管理に関する情報を閲覧したり、各種設定を行ったりすることができる。
【0029】
[プリンタの構成]
図2は、プリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。プリンタ100は、インクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタであって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクを吐出するカラーのインクジェットプリンタである。なお、プリンタ100は、4色のインクとは別に特別に調合されたインクをさらに備えていてもよい。なお、図2において、プリンタ100は、測色器400aを備えているものとするが、測色器400aを備えていなくともよい。
【0030】
プリンタ100は、演算回路101と、記憶装置103と、画像形成部104と、定着部105と、操作パネル106と、通信インターフェイス107と、測色器400aとを備える。演算回路101と、記憶装置103と、画像形成部104と、定着部105と、操作パネル106と、通信インターフェイス107と、測色器400aとは、バス108によって接続されている。
【0031】
演算回路101は、プログラムを実行することで所定の機能を実現するCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro-Processing Unit)のような汎用プロセッサを含む。記憶装置103は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはフラッシュメモリ、その他の記憶デバイスまたはそれらを適宜組み合わせて実現される。
【0032】
記憶装置103は、プログラム131と、装置情報132と、設定情報133と、履歴情報134とを記憶する。プログラム131は、プリンタ100を制御するためのコンピューター読取可能な命令を含む。
【0033】
プログラム131は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従うプリンタ100の趣旨を逸脱するものではない。また、プログラム131によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
【0034】
演算回路101は、プログラム131を実行することで、プリンタ100の各部を制御する。たとえば、演算回路101は、画像データに基づいて画像形成部104と、図示していない搬送ローラーと、定着部105とを動作させて用紙に画像を形成し、印刷物を出力させる。画像データは、クライアントPC300等のプリンタ100と通信可能な装置から受信してもよく、また、プリンタ100がスキャナを備える場合はスキャナにより生成されてもよい。
【0035】
装置情報132は、プリンタ100を特定可能な識別情報と、プリンタ100の機種を特定可能な機種情報とを含む。識別情報は、色管理サーバ200と通信可能に接続された各プリンタ100(本実施の形態においては、プリンタ100a,100b,100c)を識別可能な情報であって、たとえば、プリンタ100のシリアルナンバー、IP(Internet Protocol)アドレスなどである。機種情報は、機種名、型式等のプリンタ100の機種を識別するための情報が挙げられる。
【0036】
設定情報133は、プリンタ100の設定に関する情報であって、プリンタ100が入力された画像データが示す色を出力するときに利用する情報を含む。設定情報133は、当該プリンタ100に対して要求される基本色の目標値を出力するためのカラープロファイルを少なくとも含む。なお、プリンタ100に対して特色に関する設定がされている場合には、設定情報133は、特色を出力するための設定値を示す特色情報を含む。
【0037】
履歴情報134は、プリンタ100から出力された印刷物の測色結果を少なくとも含む。なお、履歴情報134は、測色結果を得た日時と、当該測色結果を得るために用いた測色器400を特定可能な識別情報とを含み得る。また、履歴情報134は、設定に関する履歴を含んでいてもよい。設定に関する履歴は、たとえば、設定を変更した日時、設定変更前の設定値などを含む。
【0038】
画像形成部104は、図示していない給紙トレイから供給された記録媒体に画像を形成する。画像形成部104は、図示していないものの、加熱部と、インクヘッドユニットとを備える。加熱部は、記録媒体の温度が所定範囲内となるように加熱する。インクヘッドユニットは、加熱部によって加熱された記録媒体にインクを吐出して画像を形成するユニットである。インクヘッドユニットは、インクを吐出するためのインクヘッドを備え、本実施の形態においては、YMCKの各色のインクヘッドを備える。
【0039】
定着部105は、インクヘッドユニットによってインクが吐出された記録媒体に紫外線等のエネルギー線を照射することでインクを硬化させて、記録媒体にインクを定着させる。
【0040】
操作パネル106は、液晶ディスプレイ等の表示装置と、当該表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力装置とを含む。操作パネル106は、プリンタ100の動作ステータス、処理結果、設定値等の各種情報を表示するとともに、入力操作を信号に変換して演算回路101に出力する。
【0041】
通信インターフェイス107は、ネットワーク12に接続されている色管理サーバ200およびクライアントPC300等の各種装置と情報の送受信を行う。たとえば、演算回路101は、通信インターフェイス107を介して、色管理サーバ200から各種設定変更の指示を受信したり、クライアントPC300から画像データを受信したり、また、色管理サーバ200へ各種設定を変更した旨を通知する。また、プリンタ100が測色器400aを備えていない場合、演算回路101は、通信インターフェイス107を介してクライアントPC300から測色結果を受信し、履歴情報134として記憶装置103に記憶する。
【0042】
[色管理サーバの構成]
図3は、色管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。色管理サーバ200は、演算回路201と、記憶装置203と、通信インターフェイス204とを備える。演算回路201と、記憶装置203と、通信インターフェイス204とは、バス205によって接続されている。
【0043】
演算回路201は、プログラムを実行することで所定の機能を実現するCPUまたはMPUのような汎用プロセッサを含む。記憶装置203は、例えば、DRAMやSRAM、HDD、SSD、またはフラッシュメモリ、その他の記憶デバイスまたはそれらを適宜組み合わせて実現される。
【0044】
記憶装置203は、プログラム231と、目標値情報232と、履歴情報233と、装置情報234と、管理情報20とを記憶する。プログラム231は、色管理サーバ200の各種機能を実現するためのコンピューター読取可能な命令を含む。
【0045】
プログラム231は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う色管理サーバ200の趣旨を逸脱するものではない。プログラム231によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
【0046】
演算回路201は、プログラム231を実行することで、通信インターフェイス204を介して通信可能に接続された各プリンタ100から出力される印刷物の色を管理するための各種機能を実現する。より具体的には、演算回路201は、各プリンタ100の識別情報と、プリンタ100から出力される印刷物の色の目標値と、目標値を満たす印刷物を出力するための設定値とを対応付け管理情報20を記憶装置203に格納する。
【0047】
目標値情報232は、プリンタ100が形成した画像を測色器400によって測色した結果が満たすべき目標値を含む。履歴情報233は、各プリンタ100の測色結果を含む。装置情報234は、各プリンタ100の識別情報と機種情報とを含む。管理情報20は、プリンタ100の識別情報と、目標値と、設定値とを対応付けた情報である。
【0048】
通信インターフェイス204は、ネットワーク12に接続されている複数のプリンタ100およびクライアントPC300等の各種装置と情報の送受信を行う。たとえば、演算回路201は、通信インターフェイス204を介して、各プリンタ100から設定に冠する情報を受信し、クライアントPC300から記憶装置203に格納された各種情報の閲覧指示を受信する。また、演算回路201は、通信インターフェイス204を介して、特色の画像を形成するための設定値を示す特色情報をプリンタ100に送る。
【0049】
[クライアントPCの構成]
図4は、クライアントPCのハードウェア構成の一例を示す図である。クライアントPC300は、演算回路301と、記憶装置303と、入力装置304と、表示装置305と、機器インターフェイス306と、通信インターフェイス307とを備える。演算回路301と、記憶装置303と、入力装置304と、表示装置305と、機器インターフェイス306と、通信インターフェイス307とは、バス308によって接続されている。
【0050】
演算回路301は、プログラムを実行することで所定の機能を実現するCPUまたはMPUのような汎用プロセッサを含む。記憶装置303は、例えば、DRAMやSRAM、HDD、SSD、またはフラッシュメモリ、その他の記憶デバイスまたはそれらを適宜組み合わせて実現される。
【0051】
記憶装置303は、プログラム331と、履歴情報332とを記憶する。プログラム331は、色管理サーバ200の各種機能を実現するためのコンピューター読取可能な命令を含む。
【0052】
プログラム331は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従うクライアントPC300の趣旨を逸脱するものではない。プログラム331によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
【0053】
演算回路301は、プログラム331を実行することで、通信インターフェイス307を介して通信可能に接続されたプリンタ100に対する印刷指示をしたり、印刷物の色を管理するための設定作業を行ったり、測色器400bを制御するための機能を実現する。
【0054】
履歴情報332は、測色器400bによって印刷物を測色するときに演算回路301が生成する測色結果を少なくとも含む。
【0055】
入力装置304は、たとえば、マウス、キーボード、タッチセンサ等であって、ユーザの操作を受け付け、当該操作に対応する操作信号を演算回路301に出力する。表示装置305は、たとえば、ディスプレイであって、測色器400bを制御するための各種設定情報や、色管理サーバ200から送信された各種情報を表示する。
【0056】
機器インターフェイス306は、測色器400bと情報の送受信を行う。演算回路301は、機器インターフェイス306を介して、測色器400bを制御し、測色器400bによって得られた測色結果を取得する。
【0057】
通信インターフェイス307は、ネットワーク12に接続されている複数のプリンタ100および色管理サーバ200等の各種装置と情報の送受信を行う。たとえば、演算回路301は、通信インターフェイス307を介して、プリンタ100に印刷指示をしたり、色管理サーバ200に情報の閲覧要求を指示したりする。また、演算回路301は、通信インターフェイス307を介して、色管理サーバ200の記憶装置203に格納された各種情報を受信し、当該情報を表示装置305に表示する。
【0058】
[特色の設定がされたときに実行される処理]
図5は、特色の設定がされたときの色管理サーバによる処理の流れを示す図である。図中の(1)~(6)の順に処理を説明する。
【0059】
(1) 特色の設定
プリンタ100aに対して特色の設定がされたとする。図6を参照して、特色の設定方法について説明する。図6は、特色の設定方法を示す図である。
【0060】
一の特色を再現しようとした場合、図6に示すように、プリンタ100は、複数のパッチPからなるチャートCを印刷する。複数のパッチPは、互いに、YMCKの各色の濃度(「出力値」ともいう)が異なるように形成されている。
【0061】
プリンタ100は、各パッチPのうち、再現したい特色の色味に最も近いパッチのYMCKの濃度を中心に、少なくとも一の出力値を変えて再度、チャートCを印刷する。図6に示す例では、1回目の印刷においては、複数のパッチPの中で、G列6行目のパッチPが再現したい特色の色味に最も近かったものとする。
【0062】
パッチPの選択方法は、限定されるものではなく、特色の色見本と比較して目視で選択する方法や、測色器400によって各パッチPを測色して得られた測色値と特色の目標値とを比較することで選択される方法などがある。各パッチPの測色結果を得られる場合、ユーザがパッチPを選択してもよく、また、プリンタ100の演算回路101またはクライアントPC300の演算回路301が選択してもよい。
【0063】
パッチPを選択して再度チャートCを印刷するという工程を繰り返すことで、特色の色味を再現するための設定値が決定される。図6に示す例では、3回目のチャートC印刷によって設定値が決定された例を示している。
【0064】
(2) 設定値の登録
図5を再び参照して、特色の設定がされた場合、プリンタ100aは、特色の画像を形成するための設定値を含む情報を送信する。色管理サーバ200は、送信された情報に基づいて、プリンタ100aにおいて特色の画像を形成するための設定値として特色情報24aをプリンタ100aの管理情報20aに追加する。管理情報20aは、プリンタ100aの識別情報23aと、目標値を特定可能な識別情報22aとを含む。管理情報20の詳細については、図8を参照して後述する。
【0065】
(3) 新たな管理情報の登録
続いて、新たにプリンタ100bがネットワーク12に接続され、プリンタ100bの管理情報20bを色管理サーバ200が生成したとする。たとえば、ユーザは、プリンタ100bの操作パネル106を操作したり、クライアントPC300の入力装置304を操作したりすることで、プリンタ100bに関する管理情報20bを登録する。登録時における管理情報20bは、プリンタ100bの識別情報23bと、目標値の識別情報22bとを含む。
【0066】
管理情報20bを登録する場合、ユーザは、複数種類の目標値の中からプリンタ100bに対して設定する目標値を選択して登録してもよく、新たに目標値を作成して登録してもよい。複数種類の目標値は、目標値情報232として色管理サーバ200の記憶装置203に記憶されており、プリンタ100またはクライアントPC300を介して閲覧、選択可能に構成されている。
【0067】
図7は、目標値情報のデータ構造の一例を示す図である。記憶装置203には、目標値の種類ごとに目標値情報232が記憶されている。目標値情報232は、目標値の識別情報232A、当該目標値の作成日232B、特色に関する情報232C、目標値の検証に用いる規格232D、目標値の検証に用いるウェッジ232E、目標値に対して許容される許容範囲232F、および基本色に対する目標値232Gを含む。
【0068】
特色に関する情報232Cは、特色を特定可能な情報232C1と、当該特色に対して設定されている目標値を示す情報232C2とを含む。特色が規定されている場合に、特色に関する情報232Cが生成される。
【0069】
たとえば、図7に示す例では、「JapanColorターゲット+sp」という名称の目標値に対して「PT7408」という名前の特色が規定されている。一方、「Forgraターゲット設定」という名称の目標値に対しては特色が設定されておらず、特色に関する情報232Cの欄は空である。なお、「特色設定」欄の「PT7408」に付して記載されているかっこ内の数値は、当該特色を再現するためのYMCKの出力値の基準値である。また、「特色目標値」欄の当該数値は、目標値であって、たとえば、Lab値である。特色を設定する場合には、図6で説明したように、基準値を中心に使用するプリンタ100でチャートCを印刷し、規定された目標値の測色値となるようにYMCKの出力値を微調整することで、当該プリンタ100における特色の設定値を決定する。すなわち、本実施の形態において、設定値は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各出力値からなる。
【0070】
色管理サーバ200の演算回路201は、プリンタ100bに対する目標値が選択されて登録されると、プリンタ100bと目標値とを対応付けた管理情報20bを生成して、記憶装置203に格納する。
【0071】
図8は、管理情報のデータ構造の一例を示す図である。記憶装置203には、目標値とプリンタ100とを対応付けた管理対象ごとに管理情報20が記憶されている。管理情報20は、管理対象の名称21と、目標値の識別情報22と、プリンタ100の識別情報23と、特色の設定値を特定するための特色情報24とを含む。演算回路201は、目標値の識別情報22およびプリンタ100の識別情報23に基づいて、プリンタ100と目標値情報232とを対応づけて管理する。
【0072】
管理対象の目標値に特色の設定が含まれている場合、管理情報20には特色情報24が対応付けられて記憶される。たとえば、図5に示すように、プリンタ100aにおいて特色設定がされると、設定値を特定可能な特色情報24がプリンタ100aの識別情報23aと対応付けて記憶装置203に記憶される。本実施の形態において、管理情報20に含まれる特色情報24は、特色の基準値に対する差分値を特定可能な情報である。演算回路201は、特色情報24と目標値情報232の特色を特定可能な情報232C1とに基づいて、実際の特色の設定値を特定可能である。
【0073】
(4) 色空間の比較
図5を再び参照して、演算回路201は、特色の設定値が設定されたプリンタ100aから出力される印刷物の色空間と、プリンタ100bから出力される印刷物の色空間とが類似していると判断した場合に、プリンタ100aに対して設定されている特色の設定値を、プリンタ100bの設定値として使用する。
【0074】
図5に示す例では、プリンタ100bに対する目標値として、特色の設定を含む目標値が選択され、目標値に含まれる特色の種類が、プリンタ100aとプリンタ100bとで同じであったとする。この場合に、演算回路201は、プリンタ100aが形成する画像の色空間とプリンタ100bが形成する画像の色空間とが類似しているか否かを判断する。演算回路201は、類似している場合に選択した特色の目標値を満たす印刷物をプリンタ100bが出力するための設定値として、プリンタ100aの設定値を使用する。
【0075】
色管理サーバ200は、機種を比較したり、測色結果を比較したりすることで、色空間が類似しているかを判断する。色管理サーバ200は、装置情報234に含まれる機種情報に基づいて機種を比較し、履歴情報233に基づいて測色結果を比較する。
【0076】
図9は、履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。履歴情報233は、履歴情報233は、履歴番号233Aと、測色日233Bと、管理対象の名前233Cと、測色結果233Dと、使用した測色器名233Eと、基本色の測色値233Fと、特色の測色値233Gとを含む。たとえば、色管理サーバ200は、基本色の測色値233Fからプリンタ100が再現可能な色域(色空間座標)を算出し、色域の重なり度合いに基づいて、色空間が類似しているか否かを判断する。
【0077】
(5) 特色情報の使用
図5を再び参照して、演算回路201は、プリンタ100aが形成する画像の色空間とプリンタ100bが形成する画像の色空間とが類似していると判断したとする。演算回路201は、プリンタ100aに対応付けられた特色情報24aとして特色情報24bを使用する。たとえば、図8において、プリンタ100aが「プリンタA」という名称で登録されており、プリンタ100bが「プリンタB」という名称で登録されていたとする。この場合に、演算回路201は、プリンタ100aとプリンタ100bとの間で色空間が類似していると判断すると、プリンタAと対応付けられている特色情報をプリンタBに対応付けられている特色情報にコピーする。
【0078】
(6) プリンタへの特色の設定値の登録
図5を再び参照して、演算回路201は、特色情報24aを特色情報24bに使用した場合に、特色情報24bが示す特色の設定値をプリンタ100bに登録する。演算回路201は、特色情報24aと、目標値の識別情報22に対応する目標値情報232とを参照することで、特色の画像を形成するためのプリンタ100の設定値を特定し、特定した設定値を含む情報をプリンタ100bに送信する。
【0079】
プリンタ100bの演算回路101は、受信した特色の設定値を記憶装置103の設定情報133として格納する。
【0080】
これにより、図6に示した特色の設定を行うことなく、プリンタ100bに対して特色の設定値を登録することができる。その結果、複数のプリンタ100のそれぞれに対して特色の設定を容易に行うことができる。
【0081】
[特色の設定方法]
図10は、特色の設定方法を示すフローチャートである。図10に示す処理は、新たにプリンタ100がネットワーク12に接続されて、目標値が設定されたことを契機に実行される。図10の各処理(ステップ)は、色管理サーバ200の演算回路201がプログラム331を実行することによって実現される。以下、ステップは、単に「S」と省略する。また、一例として、ユーザは、プリンタ100の操作パネル106を操作して設定を行うものとして説明する。なお、クライアントPC300を介して設定を行う場合であっても、同様の処理が行われることは言うまでもない。
【0082】
S101において、演算回路201は、新たに接続されたプリンタ100の管理情報20を生成し、記憶装置203に格納する。演算回路201は、操作パネル106に、記憶装置203に格納された目標値情報232を表示させる。ユーザは、当該目標値情報232に基づいて、新たに接続されたプリンタ100に対して設定する目標値を選択する。目標値が選択されると、演算回路201は、選択された目標値の識別情報22と、新たに接続されたプリンタ100の識別情報23とを対応づけた管理情報20を生成する。なお、当該ステップにおいて、特色情報24は空である。
【0083】
S102において、演算回路201は、選択された目標値に特色設定が含まれているか否かを判断する。具体的には、S101において生成した管理情報20に含まれる目標値の識別情報22と、目標値情報232に基づいて、選択された目標値に特色設定が含まれているか否かを判断する。含まれていない場合(S102においてNO)、演算回路201は、処理を終了する。含まれている場合(S102においてYES)、演算回路201は、処理をS103に進める。
【0084】
S103において、演算回路201は、特色情報24を含む管理情報20が記憶装置203に格納されているか否かを判断する。このとき、演算回路201は、S101において選択された特色設定と同じ特色設定の特色情報24を含む管理情報20を検索する。
【0085】
記憶装置203に格納されていないと判断した場合(S103においてNO)、演算回路201は、処理をS120に進める。記憶装置203に格納されていると判断した場合(S103においてYES)、演算回路201は、処理をS104に進める。なお、以下では、S103において特定された管理情報20に対応するプリンタ100を「参照元のプリンタ100」と称する場合がある。
【0086】
S104において、演算回路201は、参照元のプリンタ100が、新たに接続されたプリンタ100と同型機種か否かを装置情報234に基づいて判断する。同型機種とは、同一または同一シリーズ機種を意味する。
【0087】
同型機種であると判断した場合(S104においてYES)、演算回路201は、処理をS107に進める。同型機種ではないと判断した場合(S104においてNO)、演算回路201は、処理をS105に進める。
【0088】
S105において、演算回路201は、新たに接続されたプリンタ100および参照元のプリンタ100の各測色結果を取得可能か判断する。より具体的には、演算回路201は、記憶装置203に格納された履歴情報233に基づいて、新たに接続されたプリンタ100の測色結果と、参照元のプリンタ100の測色結果とを取得可能かを判断する。
【0089】
なお、演算回路201は、履歴情報233にプリンタ100の測色結果が含まれていない場合に、プリンタ100およびクライアントPC300のうちの少なくとも一方に対して測色結果の送信を命令してもよい。演算回路201は、命令を受けた各装置からの送信結果に基づいて、再度、測色結果を取得可能か判断してもよい。
【0090】
測色結果を取得できないと判断した場合(S105においてNO)、演算回路201は、処理をS120に進める。測色結果を取得できると判断した場合(S105においてYES)、演算回路201は、処理をS106に進める。
【0091】
なお、演算回路201は、測色結果を取得できないと判断した場合にS120に処理を進める前に、測色結果の取得作業の実行を促す表示を、プリンタ100の操作パネル106等に表示にさせてもよい。そして、測色結果を取得した後に、演算回路201は、S106に処理を進めてもよい。
【0092】
S106において、演算回路201は、新たに接続されたプリンタ100の印刷物の色空間が、参照元のプリンタ100と同型機種相当の色空間を有するか否かを、各測色結果を比較することで判断する。たとえば、演算回路201は、測色結果からプリンタ100が再現可能な色域(色空間座標)を算出する。演算回路201は、新たに接続されたプリンタ100が再現可能な色域と、参照元のプリンタ100が再現可能な色域とを比較し、2つの色域の重なり度合いに基づいて色空間が類似しているか否かを判断する。
【0093】
同型機種相当の色空間を有していないと判断した場合(S106においてNO)、演算回路201は、処理をS120に進める。同型機種相当の色空間を有していると判断した場合(S106においてYES)、演算回路201は、処理をS107に進める。
【0094】
S107において、演算回路201は、参照元のプリンタ100の特色情報24を、新たに接続されたプリンタ100の特色情報24に反映するか否かを確認する。具体的には、演算回路201は、反映するか否かの判断を求める表示を、プリンタ100の操作パネル106に表示させる。なお、演算回路201は、反映するか否かの判断に必要な情報をプリンタ100の操作パネル106に合わせて表示してもよい。判断に必要な情報は、たとえば、参照元のプリンタ100の機種情報、参照元のプリンタ100の色空間座標と新たに接続されたプリンタ100の色空間座標とを比較するための情報、特色の目標値、特色の設定値などである。また、演算回路201は、判断に必要な情報を取得するための処理を新たに接続されたプリンタ100に対して実行するように要求してもよい。たとえば、演算回路201は、参照元のプリンタ100の設定値を使用して画像を形成するように新たに接続されたプリンタ100に要求してもよい。このようにすることで、ユーザは、実際に出力された印刷物を確認した上で参照元のプリンタ100の設定値を使用するか否かを判断できる。
【0095】
S108において、演算回路201は、特色情報24に反映する旨の入力を受け付けたか否かを判断する。反映する旨の入力を受け付けなかった場合、すなわち、反映しない旨の入力を受け付けた場合(S108においてNO)、演算回路201は、処理をS120に進める。反映する旨の入力を受け付けた場合(S108においてYES)、演算回路201は、処理をS109に進める。
【0096】
S109において、演算回路201は、参照元のプリンタ100の特色情報24を、新たに接続されたプリンタ100の特色情報24として使用する。
【0097】
S110において、演算回路201は、S109において使用した特色情報24が示す設定値を新たに接続されたプリンタ100に送信して、処理を終了する。なお、プリンタ100は、受信した設定値を設定情報133に反映する。
【0098】
参照元となるプリンタ100の情報がないと判断した場合(S103においてNO)、測色結果を取得できないと判断した場合(S105においてNO)、同型機種相当の色空間を有していないと判断した場合(S106においてNO)、および反映を受け付けなかったと判断した場合(S108においてNO)、演算回路201は処理をS120に進める。
【0099】
S120において、演算回路201は、新たに接続されたプリンタ100に対して、設定された特色の目標値を満たす設定値を得るための作業を要求し、設定値を取得する。演算回路201は、取得した設定値を新たに接続されたプリンタ100の管理情報20の特色情報24に反映して、処理を終了する。
【0100】
なお、演算回路201は、反映を受け付けなかったと判断して(S108においてNO)S120の処理を実行する場合、参照元のプリンタ100の設定値を新たに接続されたプリンタ100に対して送信し、プリンタ100は、送信された設定値を最初の基準値としてチャートCを作成するようにしてもよい。参照元のプリンタ100の設定値を基準に設定を開始することで、ユーザは、より早く設定を完了させることができる。
【0101】
以上より、色管理サーバ200は、新たに接続されたプリンタ100が出力する画像の色空間と類似する色空間の画像を出力するプリンタ100に対して特色の設定がされている場合に、新たに接続されたプリンタ100にすでにある特色の設定を反映することができる。これにより、複数のプリンタ100に対して容易に特色の設定を行うことができる。
【0102】
[特色の設定が変更または追加された場合の特色情報の更新方法]
図11は、特色情報の更新方法を示すフローチャートである。図11に示す処理は、ネットワーク12に接続された一のプリンタ100から特色の設定値を受信したことを契機に実行される。図11の各処理(ステップ)は、色管理サーバ200の演算回路201がプログラム331を実行することによって実現される。
【0103】
S201において、演算回路201は、設定値が変更されたか否かを判断する。設定値が変更されたとは、管理情報20に含まれる特色に対応する設定値が変更されたことを意味する。たとえば、演算回路201は、プリンタ100から送られた情報から特色の名称(識別情報)を抽出し、識別情報に対応する特色の設定が当該プリンタ100の管理情報20に格納されているか否かに基づいて判断する。
【0104】
設定値が変更されたと判断すると(S201においてYES)、演算回路201は、S202以降の処理を実行する。設定値が変更されていないと判断すると(S202においてNO)、演算回路201は、S206以降の処理を実行する。
【0105】
S202において、演算回路201は、変更された設定値に対応する特色の目標値を特定する。たとえば、測色結果が目標値を満たしていない場合に、ユーザは、再度、色味を調整するため設定値を変更する場合がある。プリンタ100は、設定値が変更された場合には、当該設定値と、当該設定値に対応する特色を特定可能な情報(たとえば、名称)とを色管理サーバ200に対して送信する。演算回路201は、受信した特色を特定可能な情報に基づいて目標値を特定する。
【0106】
S203において、演算回路201は、特定した目標値と共通の目標値が設定されており、かつ、色空間の類似するプリンタ100を抽出する。
【0107】
S204において、演算回路201は、抽出した各プリンタの設定値を更新するか否かを問い合わせる。具体的には、演算回路201は、抽出した各プリンタの特色の設定値と、変更後の特色の設定値とを示す情報を操作パネル106またはクライアントPC300の表示装置305に表示させ、変更後の設定値を反映させるプリンタ100をユーザに選択するように要求する。
【0108】
図12は、変更の反映を問い合わせるための画面の一例を示す図である。ユーザは、表示された情報に基づいて、いずれのプリンタに変更を反映するか否かを選択する。なお、図12に示した画面は一例であって、設定値とともに、または、設定値に代えて、特色の画像を測色した結果を表示してもよい。このように、変更を反映する対象のプリンタ100とともに、設定値や履歴情報などが表示されることで、ユーザは、設定を反映するか否かの判断を行い易い。また、ユーザは、自身で反映先を選択できるため、プリンタ100個々の状況を加味した設定を行い易い。
【0109】
S205において、演算回路201は、問い合わせた結果を反映して、処理を終了する。具体的には、演算回路201は、ユーザによって選択されたプリンタ100の特色情報24を更新するとともに、更新対象の各プリンタ100に更新後の特色情報(設定値)を送信する。プリンタ100は、受信した特色情報が示す設定値を設定情報133に反映する。なお、演算回路201は、ユーザに設定の反映を問い合わせることなく、変更を反映してもよい。このように、一の設定値が変更された場合に、対応する他のプリンタの設定値も変更可能にすることで、複数のプリンタ100に対して容易に設定値の更新を行うことができる。
【0110】
設定値が変更されていないと判断すると(S201においてNO)、演算回路201は、S206以降の処理を実行する。演算回路201は、特色情報24が送られたにも関わらず、設定値が変更されていない場合、新たな特色が設定されたものと判断する。
【0111】
S206において、演算回路201は、新たに設定された特色の目標値と、設定値とを管理情報20に登録する。
【0112】
S207において、演算回路201は、特色情報を送信したプリンタ100と色空間の類似するプリンタ100を抽出する。
【0113】
S208において、演算回路201は、抽出した各プリンタ100に登録した特色を反映するか否かを問い合わせる。具体的には、演算回路201は、抽出した各プリンタの管理情報20と、新たに追加する特色の情報(目標値と設定値)とを示す情報を操作パネル106またはクライアントPC300の表示装置305に表示させ、特色を追加するプリンタ100をユーザに選択するように要求する。図13は、特色設定の追加を問い合わせるための画面の一例を示す図である。ユーザは、表示された情報に基づいて、いずれのプリンタに特色設定を反映するか否かを選択する。
【0114】
S209において、演算回路201は、問い合わせた結果を反映して、処理を終了する。具体的には、演算回路201は、ユーザによって選択されたプリンタ100の管理情報20に新たに追加する特色の情報として特色の目標値と特色の設定値とを追加するとともに、選択された各プリンタ100に追加する特色の情報を送信する。プリンタ100は、受信した特色情報が示す設定値を設定情報133に新たに登録する。
【0115】
以上のように、色管理サーバ200は、特色の設定値を受信した場合に、当該特色の設定値を反映可能なプリンタ100を抽出し、反映するか否かをユーザに問い合わせ、問い合わせ結果に従って設定値を反映する。
【0116】
[管理情報の閲覧]
図14は、管理情報の閲覧画面の一例を示す図である。クライアントPC300は、ユーザの入力操作に応じて、色管理サーバ200に対して管理情報20の閲覧を要求する。色管理サーバ200は、当該要求に従い、クライアントPC300の表示装置305に図14に示す画面を表示させる。
【0117】
また、色管理サーバ200は、クライアントPC300またはプリンタ100からの要求に従い、各装置の表示画面に図9に示した履歴情報を表示可能である。
【0118】
このように、特色情報を含む管理情報20を閲覧可能にすることで、複数のプリンタ100に対する特色の設定を容易に管理することができる。
【0119】
[変形例]
なお、上記実施の形態において、色管理サーバ200は、プリンタ100ごとに特色の目標値と設定値とを対応づけて管理するものとした。なお、一のプリンタ100に対して、一の特色を設定する場合に、使用する記録媒体の種類に応じて設定値を変更することがある。そのため、色管理サーバ200は、各プリンタ100に特色の目標値を対応づけ、さらに各プリンタ100に対応づけた一の目標値に対してさらに記録媒体ごとに目標値を対応づけて管理してもよい。
【0120】
このような場合であっても、色管理サーバ200は、色空間の類似するプリンタ100の設定値として、目標値と、当該目標値に対応づけた複数の設定値とを対応づけた情報を使用してもよい。
【0121】
上記実施の形態において、プリンタ100は、YMCKの基本色のトナーを備えるものとした。なお、プリンタ100は、YMCKの各トナーに加えて、特色用に調整されたトナー(インク)をさらに備えていてもよい。このような場合であっても、ユーザは、濃淡を確認するために設定値を調整する必要がある。そのため、設定値に基本色とは異なる専用に調整された色の出力値が含まれている場合であっても、色空間が類似するプリンタ間で設定値を共有することで、設定作業を容易にすることができる。
【0122】
[付記]
上述した実施の形態および変形例は、以下のような技術思想を含む。
【0123】
(構成1)
複数の画像形成装置と通信可能に構成され、各画像形成装置が形成する画像の色を管理する管理装置であって、
記憶装置と、
前記複数の画像形成装置の各々について、画像形成装置の識別情報と、特色の画像が満たすべき目標値と、当該特色の画像を形成するための設定値とを対応づけて前記記憶装置に格納する演算回路とを備え、
前記複数の画像形成装置は、第1画像形成装置および第2画像形成装置を含み、
前記演算回路は、前記第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を形成するための第1設定値が設定された場合であって、かつ、前記第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と前記第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、前記第2画像形成装置において前記第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として前記第1設定値を使用する、管理装置。
【0124】
(構成2)
前記演算回路は、前記第2画像形成装置の識別情報と、前記第1目標値とを対応づけて前記記憶装置に格納した場合に、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似しているか否かに基づいて、前記第1設定値を前記第2設定値として使用する、構成1に記載の管理装置。
【0125】
(構成3)
特色の画像を形成するための設定値は、当該特色の画像を形成するために使用する色を特定可能な色情報を含み、
前記色情報は、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各出力値からなる、構成1または構成2に記載の管理装置。
【0126】
(構成4)
前記演算回路は、前記第1設定値が変更され、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似している場合に、当該第1設定値への変更内容を前記第2設定値に反映する、構成1~構成3のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【0127】
(構成5)
前記複数の画像形成装置との間で情報を送受信するための通信インターフェイスをさらに備え、
前記通信インターフェイスは、表示装置との間で情報を送受信するとともに、入力装置を介してユーザからの指示を取得可能に構成されており、
前記演算回路は、
前記第1設定値が変更され、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似している場合に、当該第1設定値への変更内容を前記第2設定値に反映するか否かの指示を求める画像を前記表示装置に表示させ、
前記入力装置を介したユーザからの指示に応じて、前記第1設定値への変更内容を前記第2設定値に反映する、構成4に記載の管理装置。
【0128】
(構成6)
前記複数の画像形成装置との間で情報を送受信するための通信インターフェイスをさらに備え、
前記通信インターフェイスは、表示装置との間で情報を送受信するとともに、入力装置を介してユーザからの指示を取得可能に構成されており、
前記演算回路は、前記入力装置を介したユーザからの指示に応じて、前記複数の画像形成装置の各々の識別情報と当該識別情報に対応付けられた情報とを前記表示装置に表示させる、構成1~構成5のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【0129】
(構成7)
前記演算回路は、
前記複数の画像形成装置の各々についての機種を特定可能な機種情報を取得可能であり、
前記第2画像形成装置の機種が前記第1画像形成装置の機種と同一機種または同一シリーズ機種である場合に、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似していると判断する、構成1~構成6のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【0130】
(構成8)
前記演算回路は、
前記複数の画像形成装置が形成した各画像を測色した測色結果を取得可能であり、
前記第1画像形成装置が形成した画像の測色結果と、前記第2画像形成装置が形成した画像の測色結果とを比較して、前記第1色空間と前記第2色空間とが類似しているか否かを判断する、構成1~構成7のうちいずれか1項に記載の管理装置。
【0131】
(構成9)
演算回路を含む画像形成装置が形成する画像の色を管理する管理プログラムであって、
前記演算回路は、前記管理プログラムを実行することによって、
第1画像形成装置および第2画像形成装置を含む複数の画像形成装置の各々について、画像形成装置の識別情報と、特色の画像が満たすべき目標値と、当該特色の画像を形成するための設定値とを対応づけるステップと、
前記第1画像形成装置において、特色の画像が満たすべき第1目標値を満たす画像を当該第1画像形成装置が形成するための第1設定値が設定された場合であって、かつ、前記第1画像形成装置によって形成される画像の第1色空間と前記第2画像形成装置によって形成される画像の第2色空間とが類似している場合に、当該第2画像形成装置において前記第1目標値を満たす画像を形成するための第2設定値として前記第1設定値を使用するステップとを実行する、管理プログラム。
【0132】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0133】
1 色管理システム、12 ネットワーク、20 管理情報、21 名称、22,23 識別情報、24 特色情報、100,100a~100c プリンタ、101,201,301 演算回路、103,203,303 記憶装置、104 画像形成部、105 定着部、106 操作パネル、107,204,307 通信インターフェイス、108,205,308 バス、131,231,331 プログラム、132,234 装置情報、133 設定情報、134,233,332 履歴情報、200 色管理サーバ、232 目標値情報、304 入力装置、305 表示装置、306 機器インターフェイス、400,400a,400b 測色器、300 クライアントPC。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14