(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106768
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】関節角度検出装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/107 20060101AFI20240801BHJP
G01B 7/30 20060101ALI20240801BHJP
A61B 5/11 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
A61B5/107 300
G01B7/30 G
A61B5/11 230
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011201
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 賢智
(72)【発明者】
【氏名】佐野 匠
(72)【発明者】
【氏名】岡 真一郎
【テーマコード(参考)】
2F063
4C038
【Fターム(参考)】
2F063AA19
2F063AA25
2F063AA33
2F063BA29
2F063BD11
2F063CA01
2F063CA09
2F063DA02
2F063DA05
2F063DC08
2F063DD03
2F063EC13
4C038VA04
4C038VB11
4C038VB13
4C038VB14
4C038VB23
4C038VC20
(57)【要約】
【課題】関節角度を検出できる関節角度検出装置を提供する。
【解決手段】関節角度検出装置は、曲がった状態の関節に装着され、関節がまっすぐになると皴が発生するストレッチャブルデバイスと、関節の角度を検出する制御装置を備える。ストレッチャブルデバイスは、複数のボディ部と、蛇行しながらボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、を有する樹脂板と、ヒンジ部のひずみ量を検出するひずみゲージを有する。ひずみゲージは、板状に対し直交する厚み方向に2つ設けられている。制御装置は、関節の角度毎に対応する皴の形状に関する関節角度情報を予め記憶している。複数のヒンジ部の曲げ量から、ストレッチャブルデバイスの皴の形状を特定する。関節角度情報に基づいて、特定された皴の形状に対応する関節の角度を演算する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に形成され、曲がった状態の関節に装着され、前記関節がまっすぐになると少なくとも一部に皴が発生するストレッチャブルデバイスと、
前記ストレッチャブルデバイスから出力信号を受け、関節の角度を検出する制御装置と、
を備え、
前記ストレッチャブルデバイスは、
互いに離隔する複数のボディ部と、蛇行しながら前記ボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、を有する樹脂板と、
前記ヒンジ部に配置され、前記ヒンジ部のひずみ量を検出するひずみゲージと、
を有し、
前記ひずみゲージは、前記板状に対し直交する厚み方向に2つ設けられ、
前記制御装置は、
前記関節の角度毎に対応する前記皴の形状に関する関節角度情報を予め記憶しており、
複数の前記ヒンジ部の曲げ量から、前記ストレッチャブルデバイスの前記皴の形状を特定し、
前記関節角度情報に基づいて、特定された前記皴の形状に対応する前記関節の角度を演算する
関節角度検出装置。
【請求項2】
前記皴の形状に関する情報は、前記皴の全体の形状である
請求項1に記載の関節角度検出装置。
【請求項3】
前記皴の形状に関する情報は、前記皴の先端部の曲率である
請求項1に記載の関節角度検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関節角度検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ストレッチャブルデバイスは、伸縮性及び可撓性に優れている。このようなストレッチャブルデバイスは、アレイ層が積層される樹脂基材を有している。樹脂基材は、マトリクス状に配置されたボディ部と、ボディ部同士を接続するヒンジ部と、を有している。特許文献1のヒンジ部は、複数の円弧部を有し、蛇行するミアンダ形状となっている。ストレッチャブルデバイスに引っ張り荷重が作用すると、ヒンジ部の円弧部が拡大するように変形する。この結果、ボディ部同士が離隔し、ストレッチャブルデバイスが伸長する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ストレッチャブルデバイスのヒンジ部にひずみゲージを設け、ヒンジ部のひずみ量を検出することが検討されている。また、このストレッチャブルデバイスを利用し、手指等などの関節の角度を検出できる関節角度検出装置の開発が望まれている。
【0005】
本発明は、関節角度を検出できる関節角度検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るストレッチャブルデバイスは、板状に形成され、曲がった状態の関節に装着され、前記関節がまっすぐになると少なくとも一部に皴が発生するストレッチャブルデバイスと、前記ストレッチャブルデバイスから出力信号を受け、関節の角度を検出する制御装置と、を備えている。前記ストレッチャブルデバイスは、互いに離隔する複数のボディ部と、蛇行しながら前記ボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、を有する樹脂板と、前記ヒンジ部に配置され、前記ヒンジ部のひずみ量を検出するひずみゲージと、を有している。前記ひずみゲージは、前記板状に対し直交する厚み方向に2つ設けられている。前記制御装置は、前記関節の角度毎に対応する前記皴の形状に関する関節角度情報を予め記憶している。複数の前記ヒンジ部の曲げ量から、前記ストレッチャブルデバイスの前記皴の形状を特定している。前記関節角度情報に基づいて、特定された前記皴の形状に対応する前記関節の角度を演算する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係るストレッチャブルデバイスを斜視した模式図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るストレッチャブルデバイスの断面を模式的に示した図であり、詳細には、
図3のII-II線に沿って切った断面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るストレッチャブルデバイスの表面の方から樹脂基材及び第1樹脂板の一部を見た拡大図である。
【
図4】
図4は、実施形態の第1ヒンジを拡大した拡大図である。
【
図5】
図5は、実施形態の縦ヒンジ部であって第1方向に伸張するような荷重が作用した場合の拡大図である。
【
図6】
図6は、実施形態において縦ヒンジ部の断面図であり、詳細には、
図4のVI-VI線に沿った切った断面図である。
【
図7】
図7は、実施形態の縦ヒンジ部に対し、第1方向に伸張するような荷重が作用した場合を側面視した断面図である。
【
図8】
図8は、実施形態の縦ヒンジ部に対し、曲げ荷重が作用した場合を断面視した断面図である。
【
図9】
図9は、実施形態において、アレイ層のうちボディに積層されている部分の断面図である。
【
図10】
図10は、実施形態のストレッチャブルデバイスの回路構成を示す回路図である。
【
図11】
図11は、関節角度情報の作成工程を示すフローチャート図である。
【
図12】
図12は、手指にストレッチャブルデバイスを装着し、関節の角度を次第に小さくした状態を示す図である。
【
図13】
図13は、
図12のストレッチャブルデバイスを拡大した状態を模式的に示した図である。
【
図14】
図14は、実施形態の関節角度検出装置の使用時において、制御装置の処理工程を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示の発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
また、本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
【0010】
図1は、実施形態に係るストレッチャブルデバイスを斜視した模式図である。
図1に示すように、関節角度検出装置100は、ストレッチャブルデバイス1と制御装置110とを備えている。関節角度検出装置100は、手指200(
図12参照)の関節角度を検出するための装置である。なお、実施形態の関節角度検出装置100は、手指200の関節の角度を検出するが、本開示は、膝、肘、手首など他の関節の角度を検出する関節角度検出装置であってもよい。
【0011】
ストレッチャブルデバイス1は、板状に形成されている。ストレッチャブルデバイス1は、互いに反対方向を向く表面1aと裏面1b(
図1で不図示。
図2参照)を有している。以下、表面1a及び裏面1bのそれぞれと平行な方向を平面方向と称する。また、平面方向と平行な一方向を第1方向Dxと称する。平面方向と平行であり、かつ第1方向Dxと交差する方向を第2方向Dyと称する。表面1aの法線方向(積層方向)を第3方向Dzと称する。そのほか、ストレッチャブルデバイス1を第3方向Dzから視ることを平面視と称する場合がある。
【0012】
ストレッチャブルデバイス1は、平面視で長方形(四角形)に形成されている。よって、表面1aは、一対の短辺1cと、一対の長辺1dと、を有している。第1方向Dxは、長辺1dと平行な方向とする。第2方向Dyは、短辺1cと平行な方向とする。よって、本実施形態では、第1方向Dxと第2方向Dyとは、互いに直交している。以下、ストレッチャブルデバイスの第1方向Dxの両端部のうち、一方を一端部1eと称し、他方を他端部1fと称する。
【0013】
ストレッチャブルデバイス1は、平面視で、ストレッチャブルデバイス1に入力された荷重を検出可能な検出領域2と、検出領域2の外側を囲む枠状の周辺領域3と、に区分けされる。なお、
図1では、検出領域2と周辺領域3の境界を理解し易くするため、境界線L1を引いている。
【0014】
図2は、実施形態に係るストレッチャブルデバイスの断面を模式的に示した図であり、詳細には、
図3のII-II線に沿って切った断面図である。
図2に示すように、ストレッチャブルデバイス1は、裏面1bを有する第1樹脂板60と、表面1aを有する第2樹脂板70と、第1樹脂板60と第2樹脂板70の間に挟まれた樹脂基材10及びアレイ層30と、を備えている。第1樹脂板60及び第2樹脂板70は、互いに協働して樹脂基材10及びアレイ層30を収容する筐体となっている。第1樹脂板60は、裏面1bの反対面である積層面60aを有している。この積層面60aに、樹脂基材10、アレイ層30の順で積層されている。
【0015】
第1樹脂板60及び第2樹脂板70は、ポリイミドにより製造され、伸縮性及び可撓性に優れている。なお、第1樹脂板60及び第2樹脂板70を形成する樹脂材料は、ポリイミドに限定されず、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などであってもよく、本開示は上記したものに限定されない。また、以下の説明において、上側又は上方とは、第3方向Dzの一方向であり、第1樹脂板60から視て第2樹脂板70が配置されている方を指す。また、下側又は下方とは、第3方向Dzの他方向であり、第2樹脂板70から視て第1樹脂板60が配置されている方を指す。
【0016】
図3は、実施形態に係るストレッチャブルデバイスの表面の方から樹脂基材及び第1樹脂板の一部を見た拡大図である。なお、
図3において樹脂基材10を見易くするため、樹脂基材10にハッチングを施している。樹脂基材10は、第1樹脂板60の積層面60aに設けられている。樹脂基材10は、伸縮性、可撓性、及び絶縁性を有している。樹脂基材10は、例えばポリイミドなどの樹脂材料から形成されている。
【0017】
樹脂基材10は、複数のボディ部11と、蛇行しながら平面方向に延在する複数のヒンジ部12と、を有している。平面視した場合、ボディ部11及びヒンジ部12は、それぞれ検出領域2に配置されている。
【0018】
ボディ部11は、平面視で四角形状(正方形状)となっている。ボディ部11は、4つの角部が第1方向Dxと第2方向Dyを指すように配置されている。複数のボディ部11は、第1方向Dx及び第2方向Dyに配列し、かつ互いに離隔している。ボディ部11に積層されるアレイ層30には、スイッチ素子(トランジスタ36)が含まれている(
図9参照)。なお、本開示は、平面視でのボディ部11の形状に関し、四角形状に限定されず、円形状や他の多角形状であってもよい。
【0019】
ヒンジ部12は、隣り合うボディ部11同士を接続している。ヒンジ部12は、第1方向Dxに延在するする縦ヒンジ部12Aと、第2方向Dyに延在する横ヒンジ部12Bと、の2種類がある。
【0020】
また、樹脂基材10においてボディ部11とヒンジ部12とが設けられていない部分は、樹脂基材10を第3方向Dzに貫通する肉抜き部19となっている。つまり、樹脂基材10は、複数の肉抜き部19を有している。肉抜き部19と重なる領域には、アレイ層30が積層されていない。
図2に示すように、肉抜き部19は、第2樹脂板70により埋められている。このため、ストレッチャブルデバイス1は、肉抜き部19と重なる範囲の剛性が低く、伸縮性や屈曲性(ストレッチャブル性)を備える。そして、ストレッチャブルデバイス1に荷重が作用すると、ヒンジ部12が変形する。一方で、ボディ部11の変形が小さく、ボディ部11に積層される機能素子(本実施形態ではトランジスタ36)の破損が抑制される。
【0021】
なお、本実施形態の肉抜き部19は、第2樹脂板70により埋められているが、本開示は、第1樹脂板60により埋められてもよい。又は、肉抜き部19は、第1樹脂板60と第2樹脂板70により埋められていてもよい。若しくは、肉抜き部19は、第1樹脂板60と第2樹脂板70以外の樹脂材により埋められていてもよい。そのほか、肉抜き部19は、何も配置されておらず、空間となっていてもよい。
【0022】
次に、ヒンジ部12の詳細を説明する。なお、縦ヒンジ部12Aを90°回転させると、横ヒンジ部12Bと同一形状となる。よって、縦ヒンジ部12Aを代表例として説明し、横ヒンジ部12Bの説明を省略する。
【0023】
図4は、実施形態の第1ヒンジを拡大した拡大図である。
図5は、実施形態の縦ヒンジ部であって第1方向に伸張するような荷重が作用した場合の拡大図である。なお、
図4、
図5で示す仮想線Kは、縦ヒンジ部12Aの幅方向の中央を通過する仮想線である。
【0024】
図4に示すように、縦ヒンジ部12Aの幅方向の大きさWは、縦ヒンジ部12Aが延在する長さ方向に一定となっている。縦ヒンジ部12Aは、縦ヒンジ部12Aの長さ方向の両端部に位置する2つの基部13と、2つの基部13の間に配置された4つの屈曲部14と、を有している。よって、縦ヒンジ部12Aは、2つのボディ部11の間を蛇行しながら第1方向Dxに延在している。説明の都合上、縦ヒンジ部12Aの一端と接続するボディ部11を第1ボディ部11aと称し、縦ヒンジ部12Aの他端と接続するボディ部11を第2ボディ部11bと称する。
【0025】
基部13は、ボディ部11に連続し、ボディ部11から第1方向Dxに直線状に延びている。なお、2つの基部13のうち第1ボディ部11aに連続する基部13を第1基部13aと称し、第2ボディ部11bに連続する基部13を第2基部13bと称する。
【0026】
屈曲部14は、第2方向Dyに折れ曲がっている。本実施形態の屈曲部14は、円弧状を成している。なお、本開示の屈曲部は、円弧状でなく、角状に形成されていてもよい。4つの屈曲部14は、第1基部13aから第2基部13bに向かって順に配置される第1円弧部21、第2円弧部22、第3円弧部23、第4円弧部24である。第1円弧部21及び第4円弧部24は、四分円状を成し、90度折れ曲がっている。第2円弧部22及び第3円弧部23は、半円弧状を成し、180度折れ曲がっている。
【0027】
第1円弧部21の一端は、第1基部13aと接続している。第1円弧部21は、第1基部13aに対し、第2方向Dyの一方に折れ曲がっている。また、第4円弧部24の一端は、第2基部13bと接続している。第4円弧部24は、第2基部13bから第2方向Dyの他方に折れ曲がっている。よって、第1円弧部21と第4円弧部24とは、折れ曲がる方向が反対となっている。
【0028】
第2円弧部22の一端は、第1円弧部21と接続している。第2円弧部22の他端は、第2方向Dyの他方を向いている。また、第3円弧部23は、一端が第4円弧部24と接続し、他端が第2方向Dyの一方を向き、第2円弧部22の他端と接続している。以上か、4つの屈曲部14により縦ヒンジ部12Aが蛇行している。
【0029】
図4で示すように、各屈曲部14は、仮想線Kを境界として、内側(内周側)に配置される内周部と、外側(外周側)に配置される外周部と、に区分けされる。なお、
図4では、各屈曲部14の内周部と外周部の範囲を明確にするため、内周部と外周部を楕円形で囲んでいる。ただし、仮想線Kよりも内周側の全てが内周部であり、仮想線Kよりも外周側の全てが外周部である。よって、楕円で囲まれた範囲は、内周部又は外周部の一部である。
【0030】
図5に示すように、ストレッチャブルデバイス1が第1方向Dxに引っ張られると(
図5の矢印A1参照)、縦ヒンジ部12Aが第1方向Dxに伸張する。つまり、各屈曲部14が折れ曲がり角度が大きくなり、縦ヒンジ部12Aの第1方向Dxの長さが大きくなる。また、各屈曲部14の折れ曲がり角度が大きくなった場合、各屈曲部14の内周部と外周部とでは、つぎのような荷重(応力)が作用する。
【0031】
第1円弧部21の第1内周部21Nには、引っ張り荷重が作用する。第1円弧部21の第1外周部21Gに圧縮荷重が作用する。第2円弧部22の第2内周部22Nには、引っ張り荷重が作用する。第2円弧部22の第2外周部22Gには、圧縮荷重が作用する。第3円弧部23の第3内周部23Nには、引っ張り荷重が作用する。第3円弧部23の第3外周部23Gは、圧縮荷重が作用する。第4円弧部24の第4内周部24Nは、引っ張り荷重が作用する。第4円弧部24の第4外周部24Gは、圧縮荷重が作用する。
【0032】
以上から、縦ヒンジ部12Aが第1方向Dxに伸張した場合、各屈曲部14の内周部には、引っ張り荷重が作用する。一方、各屈曲部14の外周部には、圧縮荷重が作用する。そのほか、縦ヒンジ部12Aに作用する応力の大きさに関し、ヒンジ部12の幅方向の中央部から幅方向の端部に近づくにつれて、応力(引っ張り荷重又は圧縮荷重)が大きくなる。次にアレイ層30について説明する。アレイ層30は、ヒンジ部12(縦ヒンジ部12A、横ヒンジ部12B)に配置される部分と、ボディ部11に配置されている部分と、アレイ層30のうち周辺領域3に配置されている部分と、に分けて説明する。
【0033】
図6は、実施形態において縦ヒンジ部の断面図であり、詳細には、
図4のVI-VI線に沿った切った断面図である。
図7は、実施形態の縦ヒンジ部に対し、第1方向Dxに伸張するような荷重が作用した場合を断面視した断面図である。
図6に示すように、アレイ層30のうち縦ヒンジ部12Aに配置されている部分は、第3方向Dzに順に積層される複数の第1絶縁層31、第2絶縁層32、第3絶縁層33、第4絶縁層34、及び第5絶縁層35を有している。各絶縁層は、柔軟性が高いポリイミドにより形成されている。このため、縦ヒンジ部12Aが変形し易くなっている。
【0034】
また、第2絶縁層32には、電圧供給線40が積層されている。第3絶縁層33には、第1信号線41と第2信号線42とが積層されている。
図3に示すように、電圧供給線40、第1信号線41、及び第2信号線42のそれぞれは、縦ヒンジ部12Aに沿って第1方向Dxに延在している。また、電圧供給線40、第1信号線41、及び第2信号線42のそれぞれは、複数の縦ヒンジ部12Aと複数のボディ部11とに跨って配置されている。これにより、電圧供給線40、第1信号線41、及び第2信号線42のそれぞれは、検出領域2内を第1方向Dxに延在している。
【0035】
また、電圧供給線40の端部は、周辺領域3に延在し、共通電極105(
図1参照)に接続している。第1信号線41の端部は、周辺領域3に延在し、第1信号線選択回路103(
図1参照)に接続している。第2信号線42の端部は、周辺領域3に延在し、第2信号線選択回路104(
図1参照)に接続している。
【0036】
また、
図6に示すように、電圧供給線40、第1信号線41、及び第2信号線42のそれぞれは、縦ヒンジ部12Aの幅方向の中央部に配置されている。このため、電圧供給線40、第1信号線41、及び第2信号線42に作用する応力が小さい。
【0037】
また、アレイ層30のうち縦ヒンジ部12Aに配置されている部分には、ひずみゲージ27が設けられている。また、ひずみゲージ27は、ヒンジ部12の変形に対応して変形し、抵抗値が変化する。ひずみゲージ27は、第1絶縁層31に積層される第1ひずみゲージ28と、第5絶縁層35に積層される第2ひずみゲージ29と、を有している。また、第1ひずみゲージ28が下側(裏面1b寄り)に配置され、第2ひずみゲージ29が上側(表面1a寄り)に配置されている。
【0038】
第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29は、第3方向Dzに重なっている。つまり、
図4に示すように、平面視すると、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29が重なっている。第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29は、第1ボディ部11aから第2ボディ部11bに延在している。第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29は、各屈曲部14において、内周部(第1内周部21N、第2内周部22N、第3内周部23N、第4内周部24N)のみと重なるように配置されている。
【0039】
以上から、ヒンジ部12が第1方向Dxに伸張した場合(
図5、
図7の矢印A1参照)、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29は、各屈曲部14と重なっている部分において、共通した応力(引っ張り荷重)が作用する。また、
図7に示すように、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29のそれぞれは、第3方向Dzに離隔しているが、第1方向Dxに延びる量が等しい(矢印A2、A3参照)。よって、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29に発生するひずみ量も等しい。
【0040】
次に、ストレッチャブルデバイス1に曲げ荷重が作用した場合について説明する。以下、説明の都合上、アレイ層30のうち第1ボディ部11aに積層されている部分を第1アレイ部30Aと称し、第2ボディ部11bに積層されている部分を第2アレイ部30Bと称し、縦ヒンジ部12Aに積層されている部分をヒンジ用アレイ部30Cと称する。
【0041】
図8は、実施形態の縦ヒンジ部に対し、曲げ荷重が作用した場合を断面視した断面図である。
図8に示すように、第2方向Dyに延びる仮想線P(
図1参照)を中心とする曲げ荷重Bがストレッチャブルデバイス1に作用した場合、ストレッチャブルデバイス1が撓み、ストレッチャブルデバイス1は断面視で円弧状となる。詳細には、ヒンジ用アレイ部30Cは、第1方向Dxの中央部が上方に突出し、断面視(側面視)で円弧状に変形する。また、第1アレイ部30Aと第2アレイ部30Bが相対的にヒンジ用アレイ部30C寄りも相対的に下方に変位する。
【0042】
このような曲げ荷重Bが作用すると、第1樹脂板60は、第1方向Dxの圧縮荷重を受ける。第2樹脂板70は、第1方向Dxの引っ張り荷重を受ける。このため、ヒンジ用アレイ部30Cのうち、第1樹脂板60寄りに配置されている層には、第1方向Dxへの圧縮荷重が作用する(
図8の矢印B1参照)。また、第2樹脂板70寄りに配置されている層には、第1方向Dxへの引っ張り荷重が作用する(
図8の矢印B2参照)。以上から、第1ひずみゲージ28に圧縮荷重が作用し、第2ひずみゲージ29に引っ張り荷重が作用する。以上から、曲げ荷重Bが作用した場合、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29に発生するひずみの向きが異なる。つまり、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29の抵抗値が互いに異なるため、曲げ荷重Bを検出することができる。
【0043】
次に横ヒンジ部12Bについて説明する。特に図示しないが、アレイ層30のうち横ヒンジ部12Bに配置されている部分は、複数の絶縁層と、ゲート線43と、を有している。また、
図4に示すように、ゲート線43は、複数の横ヒンジ部12Bと複数のボディ部11とに跨って配置されている。これにより、ゲート線43は、検出領域2内を第2方向Dyに延在している。また、ゲート線43の端部は、周辺領域3に延在し、ゲート線駆動回路102と接続している。
【0044】
図9は、実施形態において、アレイ層のうちボディに積層されている部分の断面図である。アレイ層30のうちボディ部11に積層されている部分は、ボディ部11の上方に順に積層された第1絶縁層44、第2絶縁層45、第3絶縁層46、第4絶縁層47、及び第5絶縁層48を有している。第1絶縁層44、第2絶縁層45、第3絶縁層46、第4絶縁層47、及び第5絶縁層48は、例えばシリコン酸化膜である。また、第1絶縁層44と第2絶縁層45の間には、トランジスタ36のゲート絶縁膜36bが介在している。
【0045】
アレイ層30のうちボディ部11に積層されている部分は、トランジスタ36を有している。トランジスタ36は、半導体層36aと、ゲート絶縁膜36bと、ゲート電極36cと、ドレイン電極36dと、ソース電極36eと、を備えている。半導体層36aは、コンタクト層を介して、ドレイン電極36dとソース電極36eとに接続している。
【0046】
ゲート電極36cは、コンタクト層を介して、ゲート線43と接続している。ドレイン電極36dは、電圧供給線40と接続している。ソース電極36eは、コンタクト層を介して、第1ひずみゲージ28の一端と第2ひずみゲージ29の一端とにそれぞれ接続している。
【0047】
アレイ層30のうち周辺領域3に配置されている部分は、
図1に示すように、接続部101と、ゲート線駆動回路102と、第1信号線選択回路103と、第2信号線選択回路104と、共通電極105と、を有している。
【0048】
接続部101は、ストレッチャブルデバイス1の外部に配置された駆動IC(Integrated Circuit)と接続するためのものである。本実施形態では、制御装置110が駆動ICの機能を有し、接続部101は制御装置110と接続している。なお、駆動ICは、図示しないフレキシブルプリント基板やリジット基板の上に、COF(Chip On Film)として実装されてもよい。または、駆動ICは、第1樹脂板60の周辺領域3にCOG(Chip On Glass)として実装されてもよい。
【0049】
ゲート線駆動回路102は、制御装置110からの各種制御信号に基づいて複数のゲート線43を駆動する回路である。ゲート線駆動回路102は、複数のゲート線43を順次又は同時に選択し、選択したゲート線43にゲート駆動信号を供給する。
【0050】
第1信号線選択回路103は、第1信号線41を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。第1信号線選択回路103は、制御装置110から供給される選択信号に基づき、選択された第1信号線41と制御装置110とを接続し、第1信号線41の信号が制御装置110に送られる。
【0051】
第2信号線選択回路104は、第2信号線42を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。第2信号線選択回路104は、駆動ICから供給される選択信号に基づき、選択された第2信号線42と制御装置110とを接続し、第2信号線42の信号が制御装置110に送られる。
【0052】
共通電極105は、電圧供給線40に電圧を供給するための配線であり、周辺領域3に沿って延在している。共通電極105は、接続部101を介して制御装置110に接続しており、所定の電圧が印加されている。
【0053】
図10は、実施形態のストレッチャブルデバイスの回路構成を示す回路図である。
図10に示すように、ゲート線43にゲート駆動信号が送られると、トランジスタ36がONとなる。そして、電圧供給線40から第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29に同時に所定量の電流が流れる。そして、また、第1ひずみゲージ28の抵抗値に応じた(電流量)が第1信号線41に送られる。また、第2ひずみゲージ29の抵抗値に応じた信号(電流量)が第2信号線42に送られる。そして、第1信号線41及び第2信号線42を介して、検出結果(電流量)が制御装置110に送られる。
【0054】
以上、ストレッチャブルデバイス1について説明したが、ストレッチャブルデバイス1を検査対象に装着した場合、ストレッチャブルデバイス1の少なくとも一部に皴300が発生する(
図13参照)。詳細については後述する。次に制御装置110について説明する。
【0055】
制御装置110は、いわゆるコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive)などの記憶装置と、を備えている。CPUは、RAMに格納されたプログラムを読み出して実行し、その演算結果を記憶装置に出力する。RAMは、プログラム及びデータの記録及び読み出しができるメインメモリである。ROMには、BIOS(Basic Input Output System)などのプログラムが記憶されている。
【0056】
また、制御装置110は、関節角度情報を記憶している。この関節角度情報とは、関節の角度毎に対応する皴300(
図13参照)の形状に関する情報である。また、関節角度情報は、予め試験することで取得している。以下、関節角度情報を得るための作成工程(試験工程)について説明する。また、本実施形態の対象となる部位は、手指200の第2関節201とする。
【0057】
図11は、関節角度情報の作成工程を示すフローチャート図である。
図12は、手指にストレッチャブルデバイスを装着し、関節の角度を次第に小さくした状態を示す図である。
図13は、
図12のストレッチャブルデバイスを拡大した状態を模式的に示した図である。
【0058】
図11に示すように、関節角度情報の作成工程のステップS1は、手指200を折り曲げて関節にストレッチャブルデバイス1を装着する工程である。詳細に説明すると、
図12に示すように、手指200が最も折り曲がった状態する。これにより、手指200の第2関節201の折れ曲がり角度が約90度となった状態となる。そして、この第2関節201の外側にストレッチャブルデバイス1を装着する。なお、ストレッチャブルデバイス1の装着方法は、結束具や両面テープなど挙げられるが、本開示において特に問わない。
【0059】
また、ストレッチャブルデバイス1で曲げ荷重(
図8の矢印B参照)を検出できるようにするため、手指200の長さ方向とストレッチャブルデバイス1の第1方向Dxとが一致するように装着する。また、ストレッチャブルデバイス1の形状は、
図13のステップS1に示すように、第2関節201に沿って状態となる。
【0060】
次に関節角度情報の作成工程のステップS2は、手指200をまっすぐに延びた状態にし、ストレッチャブルデバイス1の形状を変化させる工程である。詳細には、最初に、
図12のステップS21に示すように、手指200の折り曲げ角度を次第に小さくし、最終的には、
図12のステップS22に示すように、手指200がまっすぐに延びた状態にする。
【0061】
これによれば、ストレッチャブルデバイス1の形状は、
図13に示すように、ステップS21の状態で、ストレッチャブルデバイス1全体の撓み量が低減する。また、ストレッチャブルデバイス1に第1方向Dxに圧縮荷重が生じ、ストレッチャブルデバイス1の一部に皴300が発生する。皴300は、第3方向Dzの一方に突出する凸部301と、第3方向Dzの他方に突出する凸部301とが、第1方向Dxに交互に複数並んだ形状をしている。
【0062】
さらに、ステップS22の状態によれば、第2関節201の折れ曲がり角度が0°となり、ストレッチャブルデバイス1の撓みがなくなる。また、ステップS22の皴300を構成する凸部301の先端部302は、ステップS21の皴300の先端部302よりも鋭利な形状となる。つまり、先端部302に配置された縦ヒンジ部12Aには、大きな曲げ荷重が作用している。
【0063】
そのほか、関節角度情報の作成工程のステップS2では、制御装置110は、ストレッチャブルデバイス1の形状が変化する全過程の出力信号(電流値)を受け取る。また、ステップS2において、手指200の第2関節201を図示しない撮像装置で撮像する。
【0064】
関節角度情報の作成工程のステップS3において、制御装置110は、ストレッチャブルデバイス1の出力値から、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29の抵抗値を算出し、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29のひずみ量、言い換えると縦ヒンジ部12Aの曲げ量を算出する。そして、縦ヒンジ部12Aの曲げ量からストレッチャブルデバイス1に発生した皴300全体の形状を特定する。また、制御装置110は、ストレッチャブルデバイス1の形状が変化する全過程の出力信号を受け取っている。よって、制御装置110は、全過程における皴300全体の形状を特定する。
【0065】
続いて、関節角度情報の作成工程のステップS4において、撮像装置で撮像したデータを解析し、第2関節201の角度の変化を検出する。そして、検出した第2関節201の角度の変化と、ステップS3で得られた皴300全体の形状の変化と、を対応付けして関節角度情報を作成する。なお、第2関節201の角度の変化の検出方法として、撮像して解析する例を挙げて説明したが、本開示はこれに限定されない。目視により第2関節201の角度の変化を特定してもよく、特に限定されない。
【0066】
次に、実施形態の関節角度検出装置100の使用方法を説明する。使用方法は、最初に、手指200を折り曲げ、第2関節201の外側にストレッチャブルデバイス1を装着する(
図12のステップS1参照)。次に、第2関節201の折れ曲がり角度を変化させる(
図12のステップS2又はステップS3参照)。これにより、ストレッチャブルデバイス1に圧縮荷重が作用し、ストレッチャブルデバイス1の一部に皴300が発生する。そして、制御装置110は、ストレッチャブルデバイス1の検出結果を受け取り、以下の処理工程を行い、第2関節201の角度を検出する。
【0067】
図14は、実施形態の関節角度検出装置の使用時において、制御装置の処理工程を示すフローチャート図である。制御装置110は、ステップS31として、ストレッチャブルデバイス1の検出結果から、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29の抵抗値を算出し、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29のひずみ量を検出する。さらに、第1ひずみゲージ28と第2ひずみゲージ29のひずみ量から縦ヒンジ部12Aの曲げ量を算出し、皴300全体の形状を特定する。
【0068】
次に制御装置110は、ステップS32として、関節角度情報に基づいて、特定された皴300の形状に対応する第2関節201の角度を演算する。具体的にステップS32では、特定された皴300全体の形状と一致する形状(皴形状)を関節角度情報から抽出する。そして、抽出した形状(皴形状)に対応する関節の角度を、検出結果(第2関節201の角度)と判定する。判定後、制御装置110は、図示しない表示装置等に検出結果を表示して、終了する。以上から、実施形態の関節角度検出装置100によれば、関節の角度を検出することができる。
【0069】
以上、実施形態について説明したが、本開示は、上記した例に限定されない。例えば、関節角度情報に含まれる皴の形状に関する情報に関し、実施形態では、皴全体の形状となっているが、本開示は、皴の形状の一部であってもよい。また、皴の形状の一部としては、
図13に示すように皴300の先端部302の形状であってもよい。以下、詳細を説明する。
【0070】
図13のステップS21及びステップS22に示すように、皴300の先端部302は、円弧状となっている。また、ステップS21よりもステップS22の方が、皴300の凸部301の先端部302が鋭利となり、先端部302の曲率が大きくなっている。言い換えると、ステップS21の先端部の曲率よりも、ステップS21の先端部の曲率の方が大きい。つまり、第2関節201の折り曲げ角度が小さくなるにつれて、凸部301の先端部302の曲率が大きくなる、という性質を有している。よって、関節角度情報に含まれる皴の形状に関する情報を、先端部302の曲率としてもよい。これによれば、ステップS31において、皴300全体の形状でなく、凸部301の先端部302の形状のみを特定すればよく、演算が容易となる。
【符号の説明】
【0071】
1 ストレッチャブルデバイス
2 検出領域
3 周辺領域
10 樹脂基材
11 ボディ部
12 ヒンジ部
12A 縦ヒンジ部
12B 横ヒンジ部
14 屈曲部
19 肉抜き部
21 第1円弧部
22 第2円弧部
23 第3円弧部
24 第4円弧部
27 ひずみゲージ
28 第1ひずみゲージ
29 第2ひずみゲージ
30 アレイ層
36 トランジスタ
40 電圧供給線
41 第1信号線
42 第2信号線
43 ゲート線
60 第1樹脂板
70 第2樹脂板
100 関節角度検出装置
110 制御装置
200 手指
201 第2関節
300 皴
301 凸部
302 先端部