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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010677
(43)【公開日】2024-01-24
(54)【発明の名称】チェーンベルト用屈曲ガイド
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/22 20060101AFI20240117BHJP
   B65G 21/16 20060101ALI20240117BHJP
   B65G 17/06 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
B65G21/22 B
B65G21/16
B65G17/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2023174073
(22)【出願日】2023-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】000128485
【氏名又は名称】株式会社オーイズミ
(72)【発明者】
【氏名】大津 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】菊谷 彰
(57)【要約】      (修正有)
【課題】チェーンコンベア装置を簡便な構成で汎用性の高い部品で任意の上下左右のカーブを実現し、設置現場のさまざまな状況に応じて設置可能にする。
【解決手段】水平面内で屈曲可能に連結する垂直軸付レールと、垂直面内で屈曲可能に連結する水平軸付レールとを組み合わせて連結することによって、左右方向及び上下方向に屈曲走行が可能で、設置現場のさまざまな状況に応じて設置可能なチェーンコンベア用の垂直軸付きレールを提供する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、走行路側壁とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項2】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、搬送側走行路の上下乗り移り部と、走行路側壁とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
搬送側走行路の上下乗り移り部は、チェーンベルトが、垂直軸付レールの搬送側走行路と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの搬送側走行路との間で乗り移る部位であり、チェーンベルトの進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルトの載置下摺動面の左右線が、垂直軸付レールの搬送側走行路、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側走行路に同時に接触し、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項3】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、走行路側壁と、浮き上がり防止部とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位である
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項4】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、走行路側壁と、浮き上がり防止部と、浮き上がり防止部の上下乗り移り部と、を備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
浮き上がり防止部の上下乗り移り部は、チェーンベルトが、垂直軸付レールの浮き上がり防止部と、他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの浮き上がり防止部との間で乗り移る部位であり、チェーンベルトの進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルトの浮き上がり防止摺動面の左右線が、垂直軸付レールの浮き上がり防止部、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの浮き上がり防止部に同時に接触する
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項5】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、戻り側走行路と、走行路側壁とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項6】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、戻り側走行路と、戻り側走行路の上下乗り移り部と、走行路側壁とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路の上下乗り移り部は、チェーンベルトが、垂直軸付レールの戻り側走行路と、他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの戻り側走行路との間で乗り移るための部位であり、チェーンベルトの進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルトの懸垂摺動面の左右線が、垂直軸付レールの戻り側走行路、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの戻り側走行路に同時に接触し、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項7】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、戻り側走行路と、走行路側壁と、浮き上がり防止部とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位である
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項8】
チェーンベルトを、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レールと、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レールと、を連結可能なチェーンコンベア装置に用いられる垂直軸付レールであって、
垂直軸付レールは、左右屈曲連結部と、上下屈曲連結部と、搬送側走行路と、戻り側走行路と、走行路側壁と、浮き上がり防止部と、浮き上がり防止部の上下乗り移り部とを備え、
左右屈曲連結部は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸と、
他の垂直軸付レールの垂直軸を受容する垂直軸受とを備え、
上下屈曲連結部は、他の水平軸付レールを垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レールの水平軸を受容する水平軸受を備え、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部のうち、
搬送側の浮き上がり防止部は、チェーンベルトに接触して搬送用のチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
戻り側の浮き上がり防止部は、チェーンベルトに接触して戻り側のチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
搬送側の浮き上がり防止部の上下乗り移り部は、チェーンベルトが、垂直軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部と、他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部との間で乗り移る部位であり、チェーンベルトの進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルトの浮き上がり防止摺動面の左右線が、垂直軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部に同時に接触し、
戻り側の浮き上がり防止部の上下乗り移り部は、チェーンベルトが、垂直軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部と、他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部との間で乗り移る部位であり、チェーンベルトの進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルトの浮き上がり防止摺動面の左右線が、垂直軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部に同時に接触する
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の垂直軸付レールにおいて、
他の垂直軸付レールに対する垂直軸周りの回動を制限する左右当接部と、
他の水平軸付レールに対する水平軸周りの回動を制限する上下当接部とを備え、
当該左右当接部を有することにより、他の垂直軸付レールを連結した際に左右方向の屈曲角度が制限され、
当該上下当接部を有することにより、他の水平軸付レールを連結した際に上下方向の屈曲角度が制限される
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項10】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の垂直軸付レールの走行路側壁は、
連結した他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの走行路側壁との間で、チェーンベルトが乗り移るための側壁乗り移り部を有し、
側壁乗り移り部は、チェーンベルトの進行方向に対して上下に伸びるチェーンベルトの横摺動面の上下線が、垂直軸付レールの走行路側壁における側壁乗り移り部、及び連結した他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの走行路側壁における側壁乗り移り部に同時に接触する部位である
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【請求項11】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の垂直軸付レールにおいて、
走行路側壁は、左右の屈曲半径に応じて平面視凸の円弧状に形成した
ことを特徴とする垂直軸付レール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チェーン駒が複数連結されたチェーンベルトが搬送側走行路上を水平方向及び上下方向で屈曲走行するチェーンベルト用屈曲ガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の遊技媒体使用機(例えばスロットマシン等の遊技機、メダル等を貸し出すメダル貸出機、メダル等を計数する遊技媒体計数機等)が並設された遊技機島には、遊技機島内で遊技媒体(例えばメダル)を循環させるための遊技媒体循環システムが構築されている。
遊技媒体循環システムは、チェーンコンベア装置を用いて、スロットマシンから余剰メダルとして排出されたメダルや遊技媒体計数機から排出されたメダルを回収搬送し、遊技機島端の貯留タンクに一時貯留後、必要に応じて各スロットマシンやメダル貸出機への補給搬送を行うものである。そして、チェーンコンベア装置として、チェーン駒が複数連結されたチェーンベルトを一定方向に回転してメダルの搬送をするものが知られている。
【0003】
チェーンコンベア装置において、チェーンベルトを屈曲走行させることが可能なチェーンコンベア装置が知られている(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-002937号公報
【特許文献2】特開2006-096440号公報
【特許文献3】特開2021-088466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1~3のチェーンコンベア装置は、チェーンベルトを水平方向に屈曲走行させることはできるが、上下方向に積極的に屈曲走行させることができないので、コンベアレイアウトの汎用性に欠けるという問題があった。
【0006】
特許文献1及び3のチェーンベルト用屈曲ガイドは、左右方向に屈曲可能なレールを有しているが、各レールの走行路側壁は直線で形成されている。そのため、チェーンベルトが屈曲走行路を走行する際には、チェーンベルトの屈曲半径が逐次変化しながら走行することになるので、チェーンベルトが脈動を生じて駆動抵抗が増大したり、振動や騒音が発生するという不具合を生じていた。
また、特許文献2のレール屈曲部において張出し量を調節する滑動面(51)は、搬送チェーンの車輪の側面に接触させる部材であるが、その用途は、外方への所定の張力を付与することと、搬送チェーンが各ガイド片に引っ掛かることを防止するための部材であり、走行路を屈曲させた際のチェーンベルトの脈動を積極的に減少させるためものではない。そして、屈曲走行路を形成した際に、必ず張出し量の調節が必要になるため、設置時の作業工程が増大するという不具合を生じている。
【0007】
また、特許文献2のチェーンベルト用屈曲ガイドは、設置場所のカーブ曲率長さを予め定めて専用のフレーム材を手配する必要がある。この場合、走行フレーム装置のカーブが予め定まっているため、設置現場における想定外の状況に適応させるための自由度が乏しいという問題があった。
【0008】
また、特許文献3のチェーンベルト用屈曲ガイドは、上下対称でない部品形状をしているため、上下を誤って逆さまに組み立ててしまう不具合が発生していた。また、双方向の搬送動作に対応していないという問題があった。
【0009】
また、特許文献3のチェーンベルト用屈曲ガイドの走行路側壁は直線で形成されているために、チェーンベルトが屈曲走行する際に、平面視多角形状に走行するので旋回半径が一定でなく、チェーンベルトの線速度が変化することにより駆動時に脈動が生じやすく、騒音や振動が増大するといという問題があった。
【0010】
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な構成で汎用性の高い部品で上下左右の任意のカーブを実現し、設置現場のさまざまな状況に応じて設置可能なチェーンベルト用屈曲ガイドを提供することにある。
また、本発明は、チェーンベルトの駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることが可能なチェーンベルト用屈曲ガイドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(手段1:垂直軸付レール)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)であって、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図5図9図13図18図26)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0012】
手段1の構成によれば、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)又は水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45,145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
【0013】
(手段2:垂直軸付レールにおける搬送側走行路13の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(140、150)であって、
垂直軸付レール(140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、搬送側走行路(13)の上下乗り移り部(29)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図18図26)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
搬送側走行路(13)の上下乗り移り部(29)は、搬送用のチェーンベルト(145)が、垂直軸付レールの搬送側走行路(13)と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの搬送側走行路(13)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の載置下摺動面(1452)の左右線(1452a)が、垂直軸付レールの搬送側走行路(13)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側走行路(13)に同時に接触し、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0014】
手段2の構成によれば、
垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
更に、搬送側走行路(13)に上下乗り移り部(29)を形成したので、垂直軸付レール(140、150)と連結した他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、搬送用のチェーンベルト(145)の載置下摺動面(1452)は、滑らかに垂直軸付レール(140、150)と、他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)との間で乗り移ることができ、搬送用のチェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図16(c)、図20)。
【0015】
(手段3:垂直軸付レールにおける浮き上がり防止部16)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)であって、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図5図6図9図10図13図14図18図25図26図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位である。
【0016】
手段3の構成によれば、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)又は水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45,145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45,145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、チェーンベルト(3、45,145)の張力に起因するチェーンベルト(3、45,145)の浮き上がりを防止することができる(図7図12図15(c))。
【0017】
(手段4:垂直軸付レールにおける浮き上がり防止部16の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(140、150)であって、
垂直軸付レール(140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)と、浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)と、を備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図18図26)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、垂直軸付レールの浮き上がり防止部(16)と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの浮き上がり防止部(16)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(載置下摺動面1452)の左右線(1452a)が、垂直軸付レールの浮き上がり防止部(16)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの浮き上がり防止部(16)に同時に接触する。
【0018】
手段4の構成によれば、
垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、チェーンベルト(145)の張力に起因するチェーンベルト(145)の浮き上がりを防止することができる。
更に、浮き上がり防止部(16)に上下乗り移り部(29)を形成したので、垂直軸付レール(140、150)と連結した他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(載置下摺動面1452)は、滑らかに水平軸付レール(141、151)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図16図20)。
【0019】
(手段5:垂直軸付レールにおける戻り側走行路14)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)であって、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14、下底板部114)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図5図6図9図10図13図14図18図25図26図27)、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0020】
手段5の構成によれば、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)又は水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45,145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45,145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)に戻り側走行路(14、下底板部114)を形成したので、チェーンベルト(3、45,145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる(図7図11図15)。
【0021】
(手段6:垂直軸付レールにおける戻り側走行路14の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(140、150)であって、
垂直軸付レール(140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14)と、戻り側走行路(14)の上下乗り移り部(29)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、垂直軸付レールの戻り側走行路(14)と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの戻り側走行路(14)との間で乗り移るための部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の懸垂摺動面(1454)の左右線(1454a)が、垂直軸付レールの戻り側走行路(14)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの戻り側走行路(14)に同時に接触し、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0022】
手段6の構成によれば、
垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、垂直軸付レール(140、150)に戻り側走行路(14)を形成したので、チェーンベルト(145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる。
更に、戻り側走行路(14)に上下乗り移り部(29)を形成したので、垂直軸付レール(140、150)と連結した他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の懸垂摺動面(1454)は、滑らかに垂直軸付レール(140、150)と、他の垂直軸付レール(140、150)若しくは水平軸付レール(141、151)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図20)。
【0023】
(手段7:垂直軸付レールにおける戻り側走行路14及び浮き上がり防止部16)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)であって、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14、下底板部114)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図5図9図13図18図26)、
搬送側走行路は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位である。
【0024】
手段7の構成によれば、
垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)又は水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)に戻り側走行路(14、下底板部114)を形成したので、チェーンベルト(3、45、145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる。
また、チェーンベルト(3、45、145)の張力に起因するチェーンベルト(3、45、145)の浮き上がりを防止することができる(図7図12図15(c))。
【0025】
(手段8:垂直軸付レールにおける搬送側走行路13及び戻り側走行路14の浮き上がり防止部16の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる垂直軸付レール(140、150)であって、
垂直軸付レール(140、150)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)と、浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に延在する垂直軸(71、72)と、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)を備え(図18図26)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部のうち、
搬送側の浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触して搬送用のチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
戻り側の浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触して戻り側のチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
搬送側の浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、垂直軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(懸垂摺動面1454)の左右線(1454a)が、垂直軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)に同時に接触し、
戻り側の浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、垂直軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(載置下摺動面1452)の左右線(1452a)が、垂直軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)に同時に接触する。
【0026】
手段8の構成によれば、
垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、垂直軸付レール(140、150)に戻り側走行路(14)を形成したので、チェーンベルト(145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる。
また、チェーンベルト(145)の張力に起因するチェーンベルト(145)の浮き上がりを防止することができる。
更に、搬送側及び戻り側の浮き上がり防止部(16)に上下乗り移り部(29)を形成したので、垂直軸付レール(140、150)と連結した他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の懸垂摺動面(1454)及び載置下摺動面(1452)は、滑らかに垂直軸付レール(140、150)と、他の垂直軸付レール(140、150)又は水平軸付レール(141、151)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図16図20)。
【0027】
(手段9:垂直軸付レールにおける左右当接部及び上下当接部)
上記の課題を解決するために手段1乃至手段8のいずれか1に記載の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)は、
他の垂直軸付レールに対する垂直軸周りの回動を制限する左右当接部(17a、17b)と、
他の水平軸付レールに対する水平軸周りの回動を制限する上下当接部(18b)とを備え(図5図9図13図18図26)、
当該左右当接部を有することにより、他の垂直軸付レールを連結した際に左右方向の屈曲角度が制限され(図8図16(b))、
当該上下当接部を有することにより、他の水平軸付レールを連結した際に上下方向の屈曲角度が制限される(図16(c))。
【0028】
手段9の構成によれば、
左右当接部(17a、17b)を有することにより、他の垂直軸付レールを連結した際に左右方向の屈曲角度が制限された搬送側走行路を形成することができる。
また、上下当接部(18b)を有することにより、他の水平軸付レールを連結した際に上下方向の屈曲角度が制限された搬送側走行路を形成することができる(図8図16(b))。
【0029】
(手段10:垂直軸付レールにおける走行路側壁15の側壁乗り移り部27)
上記の課題を解決するために手段1乃至手段8のいずれか1に記載の垂直軸付レール(40、140、150)の走行路側壁(15)は、
連結した他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの走行路側壁(15)との間で、チェーンベルト(45、145)が乗り移るための側壁乗り移り部(27、28)を有し(図13図18図26)、
側壁乗り移り部(27、28)は、チェーンベルト(145)の進行方向に対して上下に伸びるチェーンベルト(145)の横摺動面(453、1453)の上下線(453a、1453a)が、垂直軸付レールの走行路側壁(15)における側壁乗り移り部(27)、及び連結した他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの走行路側壁(15)における側壁乗り移り部(28)に同時に接触する部位である。
【0030】
手段10の構成によれば、
垂直軸付レール(40、140、150)の走行路側壁(15)に側壁乗り移り部(27)を形成したので、連結した他の垂直軸付レール(40、140、150)又は水平軸付レール(41、141、151)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(45、145)の横摺動面(453、1453)が、垂直軸付レールの走行路側壁(15)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの走行路側壁(15)に同時に接触する状態が存在する(図22)。
これにより、チェーンベルト(45、145)の横摺動面(453、1453)は、滑らかに垂直軸付レール(40、140、150)と、他の垂直軸付レール(40、140、150)又は水平軸付レール(41、141、151)の走行路側壁(15)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(45、145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0031】
(手段11:垂直軸付レールにおける走行路側壁15の平面視凸の円弧形状)
上記の課題を解決するために手段1乃至手段8のいずれか1に記載の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の走行路側壁(15)は、
左右の屈曲半径(CR)に応じて平面視凸の円弧状に形成した(図8図18(b))。
【0032】
手段11の構成によれば、
チェーンベルト(3、45、145)の旋回半径を一定に保持することができる(図8図16(b))。これにより、チェーンベルト(3、45、145)の旋回動作を滑らかに行わせることができ、チェーンベルト(3、45、145)の駆動時の脈動を少なくすることができるので、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0033】
(手段2-1:水平軸付レール)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)であって、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)を垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図6図10図14図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0034】
手段2-1の構成によれば、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)又は垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
【0035】
(手段2-2:水平軸付レールにおける搬送側走行路13の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(141、151)であって、
水平軸付レール(141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、搬送側走行路(13)の上下乗り移り部(29)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
搬送側走行路(13)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、水平軸付レールの搬送側走行路(13)と、他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの搬送側走行路(13)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の載置下摺動面(1452)の左右線(1452a)が、水平軸付レールの搬送側走行路(13)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側走行路(13)に同時に接触し、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0036】
手段2-2の構成によれば、
水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
更に、搬送側走行路(13)に上下乗り移り部(29)を形成したので、水平軸付レール(141、151)と連結した他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の載置下摺動面(1452)は、滑らかに水平軸付レール(141、151)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図16(c)、図20)。
【0037】
(手段2-3:水平軸付レールにおける浮き上がり防止部16)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)であって、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図6図10図14図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位である。
【0038】
手段2-3の構成によれば、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)又は垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、チェーンベルト(3、45、145)の張力に起因するチェーンベルト(3、45、145)の浮き上がりを防止することができる(図12図15(c))。
【0039】
(手段2-4:水平軸付レールにおける浮き上がり防止部16の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(141、151)であって、
水平軸付レール(141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)と、浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、水平軸付レールの浮き上がり防止部(16)と、他の水平軸付レール又は垂直軸付レールの浮き上がり防止部(16)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(載置下摺動面1452)の左右線(1452a)が、水平軸付レールの浮き上がり防止部(16)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの浮き上がり防止部(16)に同時に接触する。
【0040】
手段2-4の構成によれば、
水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、チェーンベルト(145)の張力に起因するチェーンベルト(145)の浮き上がりを防止することができる(図15(c))。
更に、浮き上がり防止部(16)に上下乗り移り部(29)を形成したので、水平軸付レール(141、151)と連結した他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(載置下摺動面1452)は、滑らかに水平軸付レール(141、151)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図16図20)。
【0041】
(手段2-5:水平軸付レールにおける戻り側走行路14)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)であって、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14、下底板部114)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図6図10図14図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14、下底板部114)は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0042】
手段2-5の構成によれば、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)又は垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、水平軸付レール(11、11A、41、141、151)に戻り側走行路(14、下底板部114)を形成したので、チェーンベルト(3、45、145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる(図7図12図15)。
【0043】
(手段2-6:水平軸付レールにおける戻り側走行路14の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(141、151)であって、
水平軸付レール(141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14)と、戻り側走行路(14)の上下乗り移り部(29)と、走行路側壁(15)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、水平軸付レールの戻り側走行路(14)と、他の水平軸付レール又は垂直軸付レールの戻り側走行路(14)との間で乗り移るための部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の懸垂摺動面(1454)の左右線(1454a)が、水平軸付レールの戻り側走行路(14)、及び他の水平軸付レール若しくは垂直軸付レールの戻り側走行路(14)に同時に接触し、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものである。
【0044】
手段2-6の構成によれば、
水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、水平軸付レール(141、151)に戻り側走行路(14)を形成したので、チェーンベルト(145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる(図15)。
更に、戻り側走行路(14)に上下乗り移り部(29)を形成したので、水平軸付レール(141、151)と連結した他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の懸垂摺動面(1454)は、滑らかに水平軸付レール(141、151)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる(図20)。
【0045】
(手段2-7:水平軸付レールにおける戻り側走行路14及び浮き上がり防止部16)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(3、45、145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(11、11A、41、141、151)であって、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14、下底板部114)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図6図10図14図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触してチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位である。
【0046】
手段2-7の構成によれば、
水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)又は垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(10、10A、40、140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(3、45、145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図8図15(b)、図16(b))。
また、水平軸付レール(11、11A、41、141、151)に戻り側走行路(14、下底板部114)を形成したので、チェーンベルト(3、45、145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる(図7図12図15)。
また、チェーンベルト(3、45、145)の張力に起因するチェーンベルト(3、45、145)の浮き上がりを防止することができる(図12図15(c))。
【0047】
(手段2-8:水平軸付レールにおける搬送側走行路13及び戻り側走行路14の浮き上がり防止部16の上下乗り移り部29)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる垂直軸付レール(140、150)と、垂直方向に屈曲走行させる水平軸付レール(141、151)と、を連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる水平軸付レール(141、151)であって、
水平軸付レール(141、151)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、戻り側走行路(14)と、走行路側壁(15)と、浮き上がり防止部(16)と、浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の垂直軸付レールを水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の垂直軸付レール(140、150)の垂直軸(71、72)を受容する垂直軸受(81、82)を備え、
上下屈曲連結部(5)は、
水平方向に延在する水平軸(73、74)と、
他の水平軸付レール(141、151)の水平軸(73、74)を受容する水平軸受(83、84)とを備え(図25図27)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
戻り側走行路(14)は、戻り側のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
浮き上がり防止部のうち、
搬送側の浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触して搬送用のチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
戻り側の浮き上がり防止部(16)は、チェーンベルトに接触して戻り側のチェーンベルトの浮き上がりを防止する部位であり、
搬送側の浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)と、他の水平軸付レール又は垂直軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(懸垂摺動面1454)の左右線(1454a)が、水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの搬送側の浮き上がり防止部(16)に同時に接触し、
戻り側の浮き上がり防止部(16)の上下乗り移り部(29)は、チェーンベルト(145)が、水平軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)と、他の水平軸付レール又は垂直軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)との間で乗り移る部位であり、チェーンベルト(145)の進行方向に対して左右に伸びるチェーンベルト(145)の浮き上がり防止摺動面(載置下摺動面1452)の左右線(1452a)が、水平軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)、及び他の水平軸付レール若しくは垂直軸付レールの戻り側の浮き上がり防止部(16)に同時に接触する。
【0048】
手段2-8の構成によれば、
水平軸付レール(141、151)の上下屈曲連結部(5)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)の上下屈曲連結部(5)とを連結することによってチェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図15(c)、図16(c))。
また、水平軸付レール(141、151)の左右屈曲連結部(4)と、他の垂直軸付レール(140、150)の左右屈曲連結部(4)とを連結することによってチェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図15(b)、図16(b))。
また、水平軸付レール(141、151)に戻り側走行路(14)を形成したので、チェーンベルト(145)の往路と復路とをコンパクトに配置することができる(図15)。
また、チェーンベルト(145)の張力に起因するチェーンベルト(145)の浮き上がりを防止することができる(図12図15(c))。
更に、搬送側及び戻り側の浮き上がり防止部(16)に上下乗り移り部(29)を形成したので、水平軸付レール(141、151)と連結した他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の懸垂摺動面(1454)及び載置下摺動面(1452)は、滑らかに水平軸付レール(141、151)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0049】
(手段2-9:左右当接部及び上下当接部)
上記の課題を解決するために、手段2-1乃至手段2-8のいずれか1に記載の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)は、
他の垂直軸付レールに対する垂直軸周りの回動を制限する左右当接部(17b)と、
他の水平軸付レールに対する水平軸周りの回動を制限する上下当接部(18a、18b)とを備え(図6図10図14図25図27)、
当該左右当接部を有することにより、他の垂直軸付レールを連結した際に左右方向の屈曲角度が制限され(図8図16(b))、
当該上下当接部を有することにより、他の水平軸付レールを連結した際に上下方向の屈曲角度が制限される(図16(c))。
【0050】
手段2-9の構成によれば、
左右当接部(17b)を有することにより、他の垂直軸付レールを連結した際に左右方向の屈曲角度が制限された搬送側走行路を形成することができる(図8図16(b))。
また、上下当接部(18a、18b)を有することにより、他の水平軸付レールを連結した際に上下方向の屈曲角度が制限された搬送側走行路を形成することができる(図16(c))。
【0051】
(手段2-10:水平軸付レールにおける走行路側壁15の側壁乗り移り部27)
上記の課題を解決するために、手段2-1乃至手段2-8のいずれか1に記載の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の走行路側壁(15)は、
連結した他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの走行路側壁(15)との間で、チェーンベルト(45、145)が乗り移るための側壁乗り移り部(27、28)を有し、
側壁乗り移り部(27、28)は、チェーンベルト(45、145)の進行方向に対して上下に伸びるチェーンベルト(45、145)の横摺動面(453、1453)の上下線(453a、1453a)が、水平軸付レールの走行路側壁(15)における側壁乗り移り部(27)、及び連結した他の垂直軸付レール又は水平軸付レールの走行路側壁(15)における側壁乗り移り部(28)に同時に接触する部位である。
【0052】
手段2-10の構成によれば、
水平軸付レール(41、141、151)の走行路側壁(15)に側壁乗り移り部(27)を形成したので、連結した他の垂直軸付レール(40、140、150)又は水平軸付レール(41、141、151)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(45、145)の横摺動面(453、1453)が、水平軸付レールの走行路側壁(15)、及び他の垂直軸付レール若しくは水平軸付レールの走行路側壁(15)に同時に接触する状態が存在する(図22)。
これにより、チェーンベルト(45、145)の横摺動面(453、1453)は、滑らかに水平軸付レール(141、151)と、他の水平軸付レール(141、151)又は垂直軸付レール(140、150)の走行路側壁(15)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(45、145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0053】
(手段2-11:水平軸付レールにおける走行路側壁15の平面視凸の円弧形状)
上記の課題を解決するために手段2-1乃至手段2-8のいずれか1に記載の水平軸付レール(11、11A、41、141、151)の走行路側壁(15)は、
左右の屈曲半径に応じて平面視凸の円弧状に形成した(図25(b))。
【0054】
手段2-11の構成によれば、
チェーンベルト(145)の旋回半径を一定に保持することができる(図16(b))。これにより、チェーンベルト(145)の旋回動作を滑らかに行わせることができ、チェーンベルト(145)の駆動時の脈動を少なくすることができるので、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0055】
(手段3-1:左右屈曲用軸受孔付レール160)
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる左右屈曲用軸受孔付レール(160)と、垂直方向に屈曲走行させる上下屈曲用軸受孔付レール(161)とを、垂直連結軸(163)又は水平連結軸(173)を用いて連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる左右屈曲用軸受孔付レール(160)であって、
左右屈曲用軸受孔付レール(160)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)と、上下規制部(水平の係合片70、段差部4014、段差部4024、上水平板1401、下水平板1402)と、左右規制部(左側板1404、右側板1405)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)を、垂直連結軸(163)を用いて水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
垂直方向に開設した垂直軸受孔(81a、82a)と、
他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)の垂直軸受孔(81a、82a)に対応して開設した垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の上下屈曲用軸受孔付レール(161)を、水平連結軸(173)を用いて垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の上下屈曲用軸受孔付レール(161)の水平軸受孔(83a、84a)に対応して開設した水平軸受(83、84)を備え(図28)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
上下規制部(水平の係合片70等)は、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)と摺接して、上下方向の位置決めを行う部位であり、
左右規制部(左側板1404、右側板1405)は、他の上下屈曲用軸受孔付レール(161)と摺接して、左右方向の位置決めを行う部位である。
【0056】
手段3-1の構成によれば、
左右屈曲用軸受孔付レール(160)の左右屈曲連結部(4)と、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の左右屈曲連結部(4)とを、垂直連結軸(163)を用いて連結することによって、チェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる(図28(b))。
また、左右屈曲用軸受孔付レール(160)の上下屈曲連結部(5)と、他の上下屈曲用軸受孔付レール(161)の上下屈曲連結部(5)とを、水平連結軸(173)を用いて連結することによって、チェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる。
【0057】
(手段3-2:上下屈曲用軸受孔付レール(161))
上記の課題を解決するために本発明は、
チェーンベルト(145)を、水平方向に屈曲走行させる左右屈曲用軸受孔付レール(160)と、垂直方向に屈曲走行させる上下屈曲用軸受孔付レール(161)とを、垂直連結軸(163)又は水平連結軸(173)を用いて連結可能なチェーンコンベア装置(C)に用いられる上下屈曲用軸受孔付レール(161)であって、
上下屈曲用軸受孔付レール(161)は、左右屈曲連結部(4)と、上下屈曲連結部(5)と、搬送側走行路(13)と、走行路側壁(15)と、上下規制部(上水平板1411、下水平板1412)と、左右規制部(垂直の係合片70、左側板1414、右側板1415)とを備え、
左右屈曲連結部(4)は、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)を、垂直連結軸(163)を用いて水平面内で屈曲可能に連結するものであり、
他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)の垂直軸受孔(81a、82a)に対応して開設した垂直軸受(81、82)とを備え、
上下屈曲連結部(5)は、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)を、水平連結軸(173)を用いて垂直面内で屈曲可能に連結するものであり、
水平方向に開設した水平軸受孔(83a、84a)と、
他の上下屈曲用軸受孔付レール(161)の水平軸受孔(83a、84a)に対応して開設した水平軸受(83、84)を備え(図29)、
搬送側走行路(13)は、搬送用のチェーンベルトの屈曲走行を下方から支持するものであり、
走行路側壁(15)は、チェーンベルトの屈曲走行を側方から支持するものであり、
上下規制部(上水平板1411、下水平板1412)は、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)と摺接して、上下方向の位置決めを行う部位であり、
左右規制部(垂直の係合片70等)は、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)と摺接して、左右方向の位置決めを行う部位である。
【0058】
手段3-2の構成によれば、
上下屈曲用軸受孔付レール(161)の上下屈曲連結部(5)と、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の上下屈曲連結部(5)とを、水平連結軸(173)を用いて連結することによって、チェーンベルト(145)を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる(図29(b))。
また、上下屈曲用軸受孔付レール(161)の左右屈曲連結部(4)と、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)の左右屈曲連結部(4)とを、垂直連結軸(163)を用いて連結することによって、チェーンベルト(145)を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる。
【0059】
(手段3-3:走行路側壁15の側壁乗り移り部27)
上記の課題を解決するために手段3-1又は3-2に記載の走行路側壁(15)は、
連結した他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)との間で、チェーンベルト(145)が乗り移るための側壁乗り移り部(27、28)を有し(図28)、
側壁乗り移り部(27、28)は、チェーンベルト(145)の進行方向に対して上下に伸びるチェーンベルト(145)の横摺動面(1453)の上下線(1453a)が、当該左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)における側壁乗り移り部(27)、及び連結した他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)における側壁乗り移り部(28)に同時に接触する部位である。
【0060】
手段3-3の構成によれば、
当該左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)に側壁乗り移り部(27)を形成したので、連結した他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、チェーンベルト(145)の横摺動面(1453)が、当該左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)、及び他の当該左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)に同時に接触する状態が存在する(図22)。
これにより、チェーンベルト(145)の横摺動面(1453)は、滑らかに当該左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)と、他の左右屈曲用軸受孔付レール(160)又は上下屈曲用軸受孔付レール(161)の走行路側壁(15)との間で乗り移ることができるので、チェーンベルト(145)の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0061】
(手段3-4:走行路側壁15の平面視凸の円弧形状)
上記の課題を解決するために手段3-1又は3-2に記載の走行路側壁(15)は、
左右の屈曲半径(CR)に応じて平面視凸の円弧状に形成した(図18(b))。
【0062】
手段3-4の構成によれば、
チェーンベルト(145)の旋回半径を一定に保持することができる(図16(b))。これにより、チェーンベルト(145)の旋回動作を滑らかに行わせることができ、チェーンベルト(145)の駆動時の脈動を少なくすることができるので、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【発明の効果】
【0063】
本発明によれば、汎用性の高い部品で任意の左右の屈曲走行及び上下の屈曲走行を実現し、設置現場のさまざまな状況に応じて設置可能なチェーンコンベア装置を提供することができる。
また、本発明によれば、簡便な構成且つ汎用性の高い部品で上下左右の任意のカーブを実現することができる。
また、本発明によれば、チェーンベルトの駆動抵抗を減少させることができる。また、チェーンベルト駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】円形島及び補給コンベアの上面図である。
図2】補給コンベアの斜視図である。
図3】回収コンベアの斜視図である。
図4】第1実施形態における屈曲ガイドの斜視図である。
図5】第1実施形態における垂直軸付レールの、(a)が上方斜視図であり、(b)が(a)とは異なる角度から視たときの上方斜視図である。
図6】第1実施形態における水平軸付レールの、(a)が上方斜視図であり、(b)が(a)とは異なる角度から視たときの上方斜視図である。
図7】第1実施形態における屈曲ガイドの内部を側方から視た断面図である。
図8】第1実施形態における屈曲ガイドの内部を上方から視た一部断面図である。
図9】第2実施形態における垂直軸付レールの上方斜視図である。
図10】第2実施形態における水平軸付レールの上方斜視図である。
図11】第3実施形態における屈曲ガイドを支持部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
図12】第3実施形態における屈曲ガイドを支持部材に取り付けた状態を示す正面図である。
図13】第3実施形態における垂直軸付レールの上方斜視図である。
図14】第3実施形態における水平軸付レールの上方斜視図である。
図15】第4実施形態におけるチェーンコンベア装置の(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図である。
図16】第4実施形態における屈曲ガイドの(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図(一部断面図)である。
図17】第4実施形態におけるチェーンベルトの(a)側面図、(b)平面図、(c)正面図、(d)下面図である。
図18】第4実施形態における垂直軸付レールの(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図(一部断面図)である。
図19】第4実施形態における垂直軸付レール又は水平軸付レールの乗り移り部の側面視形状を説明する図である。
図20】第4実施形態における垂直軸付レール同士、水平軸付レール同士、又は垂直軸付レールと水平軸付レールとを連結した状態における乗り移り部の側面視形状を説明する図である。
図21】第4実施形態における垂直軸付レール又は水平軸付レールの側壁乗り移り部の平面視断面形状を説明する図である。
図22】第4実施形態における垂直軸付レール同士、水平軸付レール同士、又は垂直軸付レールと水平軸付レールとを連結した状態における側壁乗り移り部の平面視断面形状を説明する図である。
図23】第4実施形態における垂直軸付レール又は水平軸付レールの乗り移り部の側面視形状を説明する図である。
図24】第4実施形態における垂直軸付レール又は水平軸付レールの側壁乗り移り部の平面視断面形状を説明する図である。
図25】第4実施形態における水平軸付レールの(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図(一部断面図)である。
図26】第5実施形態における垂直軸付レールの(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図(一部断面図)である。
図27】第5実施形態における水平軸付レールの(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図(一部断面図)である。
図28】第6実施形態における左右屈曲用軸受孔付レール同士を連結した状態における(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図(一部断面図)である。
図29】第6実施形態における上下屈曲用軸受孔付レール同士を連結した状態における(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図(一部断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態のチェーンコンベア装置は、例えば、遊技場におけるメダルの搬送装置又は汎用の搬送装置であって、所定箇所で所定角度だけ水平面内及び垂直面内で屈曲した搬送路を形成する。
【0066】
≪第1実施形態:天井・底板付・内周側壁ガイド≫
図1に示すように、本実施形態のチェーンコンベア装置Cは、円形島S内部の上部に配置される補給コンベアとして機能することができる。パチスロ機P、及び遊技者が座る椅子Rはそれぞれ、円形島Sの周方向に等間隔で配置されている。また、パチスロ機Pの隣にはメダル貸機Qが配置されている。補給コンベアとしてのチェーンコンベア装置Cは、パチスロ機P及びメダル貸機Qにメダルを補給する。
【0067】
チェーンコンベア装置Cは、複数の屈曲ガイド1と、複数の直線ガイド2と、コンベア駆動ユニットU1と、コンベアリターンユニットU2とを備える。屈曲ガイド1は、チェーンコンベア装置Cが形成する搬送路の屈曲部分を構成する。直線ガイド2は、チェーンコンベア装置Cが形成する搬送路の直線部分を構成する。
【0068】
図1に示すように、複数の屈曲ガイド1と、複数の直線ガイド2が交互に接続しており、屈曲ガイド1の各々が所定角度だけ水平面内で屈曲している。よって、チェーンコンベア装置Cは、円形島Sの円孤に沿った搬送路を提供することができる。
【0069】
コンベア駆動ユニットU1は、チェーンコンベア装置Cが備えるチェーンベルト3を搬送路の搬送方向に駆動する。コンベア駆動ユニットU1は、搬送路の終端部に配置されている。チェーンベルト3は、搬送路に沿って周回移動する無端のベルトである。
コンベア駆動ユニットU1は、チェーンベルト3を搬送方向に駆動するための駆動モータU1a(図2参照)を備える。また、コンベア駆動ユニットU1は、無端のチェーンベルト3を巻回する駆動スプロケットを備える。
【0070】
コンベアリターンユニットU2は、搬送路の始端部に配置されている。また、コンベアリターンユニットU2は、無端のチェーンベルト3を巻回する従動スプロケット(図示せず)を備える。従動スプロケットは、チェーンベルト3に従動することで、チェーンベルト3を搬送路から戻り路に反転させる。図1に示すように、コンベアリターンユニットU2は、円形島Sにメダルを補給するメダル自動補給装置T内に配置されており、メダル自動補給装置Tが補給するメダルの受け入れ口として機能する。なお、メダル自動補給装置Tの手前の屈曲ガイド1は、メダルの受け入れ口との間の高さを合わせるために、上方向に屈曲させた設置をすることもできる。
【0071】
メダル自動補給装置TからコンベアリターンユニットU2に補給されたメダルは、屈曲ガイド1内と直線ガイド2内とを交互に所定回通過して、パチスロ機P内またはメダル貸機Q内に到達する。または、補給されたメダルは、コンベア駆動ユニットU1内に到達し、回収コンベアとしてのチェーンコンベア装置CのコンベアリターンユニットU2へ落下する。
【0072】
図2に示すように、パチスロ機Pに対して、分岐ユニットB1と、補給蛇腹B2とが設けられている。
分岐ユニットB1は、チェーンコンベア装置Cが搬送しているメダルを、搬送方向から、対応のパチスロ機Pに向けて分岐する。分岐ユニットB1は、直線ガイド2に取り付けられている。
補給蛇腹B2は、分岐ユニットB1によって分岐されたメダルをパチスロ機P内に案内する。補給蛇腹B2は、分岐ユニットB1及びパチスロ機Pに取り付けられている。
【0073】
なお、メダル貸機Q(図1参照)に対しても、分岐ユニットB1相当及び補給蛇腹B2相当が設けられており、搬送されたメダルがメダル貸機Q内に案内される。
また、図2に示すように、屈曲ガイド1と直線ガイド2とは、接続部M1、M2によって接続されており、搬送路を連続させている。
【0074】
図3に示すように、本実施形態のチェーンコンベア装置Cは、円形島S内部下部に配置される回収コンベアとして機能することもできる。回収コンベアとしてのチェーンコンベア装置Cは、パチスロ機P及びメダル貸機Qからメダルを回収する。回収コンベアとしてのチェーンコンベア装置Cの構成は、補給コンベアとしてのチェーンコンベア装置Cの構成と同じであるが、チェーンベルト3の搬送速度は異なる速度を用いることができる。
【0075】
図3に示すように、パチスロ機P及びメダル貸機Qに対して、回収受皿D1、D2が設けられている。回収受皿D1は、パチスロ機Pから排出されたメダルをチェーンコンベア装置C内に流す。回収受皿D2は、メダル貸機Qから排出されたメダルをチェーンコンベア装置C内に流す。
【0076】
パチスロ機P及びメダル貸機Qから回収されたメダルは、屈曲ガイド1内と直線ガイド2内とを交互に所定回通過して、コンベア駆動ユニットU1内に到達し、メダル自動補給装置T内へ落下する。
【0077】
[屈曲ガイド1]
図4に示すように、屈曲ガイド1は、同一形状の垂直軸付レール10が搬送経路に沿って複数連結された筒状体である。また、一部に水平軸付レール11を連結することもできる。図4に示す屈曲ガイド1は、本実施形態のチェーンコンベア装置Cに用いられる複数の屈曲ガイド1(図1参照)と共通である。
図4に示す例では、屈曲ガイド1内を通過するチェーンベルト3は、複数の垂直軸付レール10によって形成される水平面内のカーブに沿って屈曲走行する。
【0078】
屈曲ガイド1は、垂直軸付レール10(図5)同士、水平軸付レール11(図6)同士、又は垂直軸付レール10(図5)と水平軸付レール11(図6)とを連結して構成することができる。
垂直軸付レール10同士、又は垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを連結した場合には、第1垂直軸71及び第2垂直軸72を中心として左右方向に屈曲することが可能である(例えば左右に各3°)。
水平軸付レール11同士、又は水平軸付レール11と垂直軸付レール10とを連結した場合には、第1水平軸73及び第2水平軸74を中心として上下方向に屈曲することが可能である(例えば上下に各3°)。
【0079】
なお、図4に示すY-Y線は、後記の図7に示す屈曲ガイド1の内部を見せるために切断したときの切断線である。
また、図4に示すZ-Z線は、後記の図8に示す屈曲ガイド1の内部を見せるために切断したときの切断線である。
【0080】
[チェーンベルト]
図4に示すように、チェーンベルト3は、上面に搬送物の載置面3aを有するトッププレート付のチェーン駒を、複数の連結ピン32で複数個連結したベルトである。チェーン駒の素材として、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、超高分子量ポリエチレン、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレートを用いることができるが、これに限定されるものではない。また、連結ピン32の素材として、例えば、ポリアミド樹脂、ステンレス、黄銅等の金属を用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0081】
<垂直軸付レール10>
図5(a)、図5(b)に示すように、垂直軸付レール10は、略矩形状を呈する枠体である。垂直軸付レール10は、例えば、ポリカーボネートでできているが、これに限定されず、他の樹脂や金属を用いることもできる。特にポリカーボネートは透明であるため、垂直軸付レール10、及び、屈曲ガイド1を透明にすることができる。これにより作業員は、屈曲ガイド1内を通過するメダルの搬送状況を容易に確認することができる。
なお、垂直軸付レール10に関する説明の便宜上、搬送方向正方向を「前」とし、他の方向「後」、「右」、「左」、「上」、「下」は、図5(a)、図5(b)に従う。
【0082】
垂直軸付レール10は、内枠部110と、外枠部120とを備える。内枠部110は、垂直軸付レール10の前部分を構成する。また、外枠部120は、垂直軸付レール10の後部分を構成する。内枠部110の後縁部の外側の形状と、外枠部120の前縁部の内側の形状とが略一致している。垂直軸付レール10は、内枠部110の後縁部の外側ほぼ全周囲が、外枠部120の前縁部の内側ほぼ全周囲に接合して一体に形成されている。
【0083】
(内枠部110)
内枠部110は、内天井部111と、内側板部112と、搬送側走行路13と、下底板部114と、中底板部115と、立設部116と、走行路側壁15と、傾斜面13cと、水平滑走部13cとを備える。
【0084】
内天井部111は、屈曲ガイド1の天井部分を構成する。内天井部111は、チェーンベルト3の上方に配置される。内天井部111は、係合片70と、右天井板111Rと、左天井板111Lとを備える。
【0085】
係合片70は、内天井部111の幅方向中央に配置されており、内天井部111の後縁部中央から前方に延在している。係合片70は、左天井板111L、右天井板111Rから分離しているため、内天井部111の後縁部中央を起点として上下方向に若干変位(弾性変形)することが可能である。係合片70の前端部には、第1垂直軸71が配置されている。図5(a)、図5(b)に示す実施形態では、第1垂直軸71は、上方向(垂直方向)に延在する円柱状体である。
【0086】
右天井板111Rは、内天井部111のおよそ右半分を構成し、内天井部111の後縁部のおよそ右半分から前方に延在している。右天井板111Rの前後方向の寸法は、内天井部111の幅方向中央から右に向かって小さくなっている。つまり、右天井板111Rの前縁部は、垂直軸付レール10の幅方向(左右方向)から斜めに後退している。
【0087】
左天井板111Lは、内天井部111のおよそ左半分を構成し、内天井部111の後縁部のおよそ左半分から前方に延在している。左天井板111Lの前後方向の寸法は、内天井部111の幅方向中央から左に向かって小さくなっている。つまり、左天井板111Lの前縁部は、垂直軸付レール10の幅方向(左右方向)から斜めに後退している。
【0088】
内側板部112は、屈曲ガイド1の側板部分を構成する。水平滑走部13cの上方の内側板部112には、搬送側の浮き上がり防止部16が形成されている。浮き上がり防止部16は、搬送側走行路13の上方を周回移動するチェーンベルト3の外周側の浮き上がり(上方向への変位)を防止する。既に説明したように、屈曲した搬送路に沿って周回移動するチェーンベルト3には、駆動時に加わる張力によって外周側が搬送路から浮き上がる可能性がある。浮き上がり防止部16の搬送路側下面は、水平滑走部13cから浮き上がろうとするチェーンベルト3の外周側を、上方から抑えることができる。浮き上がり防止部16が形成されている突出部の上面側は、前方視内側に下降する斜面を形成しつつ、走行路側壁15とチェーンベルト3の外周側端部との間に生じる隙間を塞ぐように垂直軸付レール10の幅方向内側に突出している。
【0089】
搬送側走行路13(又は水平滑走部13c)は、垂直軸付レール10内を周回移動するチェーンベルト3の下側を支持する底板部である。搬送側走行路13の幅方向両側には、傾斜面13aが形成されている。傾斜面13aは、搬送側走行路13の幅方向途中部分から幅方向外側に向かって所定高さまで上る傾斜面となる。この所定高さは、チェーンベルト3の肉厚と略同じ寸法であるが、この寸法に限定されない。直線ガイド2にも、搬送側走行路13及び傾斜面13aと同様な搬送側走行路と傾斜面とが形成されている。
【0090】
下底板部114は、垂直軸付レール10内を周回移動する戻り側のチェーンベルト3の載置面を下側から支持する底板部である。下底板部114は、係合片70と、右下底板114Rと、左下底板114Lとを備える。
【0091】
係合片70は、下底板部114の幅方向中央に配置されており、下底板部114の後縁部中央から前方に延在している。係合片70は、右下底板114R及び左下底板114Lから分離しているため、下底板部114の後縁部中央を起点として上下方向に若干変位(弾性変形)することが可能である。係合片70の前端部には、第2垂直軸72が配置されている。図5(a)、図5(b)に示す実施形態では、第2垂直軸72は、下方向(垂直方向)に延在する円柱状体である。
【0092】
右下底板114Rは、下底板部114のおよそ右半分を構成し、下底板部114の後縁部のおよそ右半分から前方に延在している。右下底板114Rの前後方向の寸法は、下底板部114の幅方向中央から右に向かって小さくなっている。つまり、右下底板114Rの前縁部は、垂直軸付レール10の幅方向(左右方向)から斜めに後退している。
【0093】
左下底板114Lは、下底板部114のおよそ左半分を構成し、下底板部114の後縁部のおよそ左半分から前方に延在している。左下底板114Lの前後方向の寸法は、下底板部114の幅方向中央から左に向かって小さくなっている。つまり、左下底板114Lの前縁部は、垂直軸付レール10の幅方向(左右方向)から斜めに後退している。
【0094】
下底板部114の幅方向上の所定箇所には、搬送方向に延在している4本の戻り側走行路14が形成されている。戻り側走行路14は、戻り側を走行するチェーンベルト3の搬送面と接触する部位である。なお、下底板部114から4本の戻り側走行路14を延在させることによって、4本の戻り側走行路14を延在させ無い場合と比較して、下底板部114とチェーンベルト3との接触面積を小さくすることができる。その結果、下底板部114とチェーンベルト3との間に生じる摩擦を低減すると共に、塵埃を避けてチェーンベルト3の走行を円滑にすることができる。
【0095】
中底板部115は、搬送側走行路13と、下底板部114との間に配置していることで、垂直軸付レール10自体の剛性と耐久性を向上させることができる。中底板部115の下面は、戻り側のチェーンベルト3の浮き上がり防止部16として機能する。
立設部116は、搬送側走行路13及び中底板部115に接合するように立設することで、垂直軸付レール10自体の剛性と耐久性を向上させることができる。
【0096】
また、内天井部111の係合片70、右天井板111R、及び左天井板111L各々の前縁部から形成される緩い山形の折れ線に対応するように、搬送側走行路13の前縁部、及び中底板部115の前縁部は、緩い山形の折れ線になっている。よって、搬送側走行路13の前縁部、及び中底板部115の前縁部による、緩い山形の折れ線は、下底板部114の係合片70、右下底板114R、及び左下底板114L各々の前縁部から形成される緩い山形の折れ線にも対応している。
【0097】
右天井板111R、左天井板111L、右下底板114R、左下底板114L、内側板部112、搬送側走行路13、傾斜面13a、水平滑走部13c、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、及び立設部116の前縁部は、当該垂直軸付レール10と他の垂直軸付レール10との垂直軸回り(左右方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する左右当接部17aとして機能させることができる(図5(a))。
同様に、右天井板111R、左天井板111L、右下底板114R、左下底板114L、内側板部112、搬送側走行路13、傾斜面13a、水平滑走部13c、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、及び立設部116の後縁部は、当該垂直軸付レール10と他の垂直軸付レール10との垂直軸回り(左右方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する左右当接部17bとして機能させることができる(図5(b))。
また、右天井板111R、左天井板111L、右下底板114R、左下底板114L、内側板部112、搬送側走行路13、傾斜面13a、水平滑走部13c、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、及び立設部116の後縁部は、当該垂直軸付レール10と他の水平軸付レール11との水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する上下当接部18bとしても機能させることができる(図5(b))。
【0098】
(外枠部120)
外枠部120は、天井部121と、側板部122と、底板部123とを備える。
【0099】
天井部121は、屈曲ガイド1の天井部分を構成する。天井部121は、チェーンベルト3の上方に配置される。天井部121は、第1垂直軸受81を備える。
【0100】
第1垂直軸受81は、天井部121の幅方向中央にて、天井部121の板厚方向(垂直方向)に貫通された孔である。他の垂直軸付レール10を連結する際には、自身の垂直軸付レール10の第1垂直軸受81は、他の垂直軸付レール10が備える第1垂直軸71を受容する。
【0101】
側板部122は、屈曲ガイド1の側板部分を構成する。
【0102】
側板部122は、第1水平軸受83、第2水平軸受84を備える。側板部122の第1水平軸受83、第2水平軸受84は、板厚方向(左右方向)に貫通された孔である。第1水平軸受83、第2水平軸受84は、搬送側走行路13(又は水平滑走部13c)と戻り側走行路14との間に開設することが好ましい。第1水平軸受83、第2水平軸受84は、他の水平軸付レール11(図6)が備える第1水平軸73、第2水平軸74を受容する。
【0103】
底板部123の下面は、垂直軸付レール10を設置する際の載置面として使用することができる。底板部123は、第2垂直軸受82を備える。
【0104】
第2垂直軸受82は、底板部123の幅方向中央にて、底板部123の板厚方向(垂直方向)に貫通された孔である。他の垂直軸付レール10を連結する際には、自身の垂直軸付レール10の第2垂直軸受82は、他の垂直軸付レール10が備える第2垂直軸72を受容する。
【0105】
内枠部110が備える、搬送側走行路13(若しくは水平滑走部13c)、戻り側走行路14(若しくは下底板部114)、並びに走行路側壁15は、チェーンベルト3を支持し、屈曲ガイド1の屈曲レール部を構成する。屈曲ガイド1と直線ガイド2とを接続した際には、屈曲レール部と直線レール部とは連続する。
なお、搬送側走行路13(又は水平滑走部13c)、戻り側走行路14、又は浮き上がり防止部16に、後段の図20にて説明する斜辺部25、26や上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29aを形成して、チェーンベルト3の走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15に、後段の図20にて説明する側壁乗り移り部27、28や、乗り移り左右傾斜部27a、28aを形成して、チェーンベルト3の屈曲走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視内側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト145の旋回半径CRを一定に保つことができる(図8参照)。
【0106】
(垂直軸付レール10同士の連結)
垂直軸付レール10において、内枠部110が備える第1垂直軸71、第2垂直軸72と、外枠部120が備える第1垂直軸受81、第2垂直軸受82とは、連結構造をとる。
作業員が前後2つの垂直軸付レール10同士を連結させる際には、前方の垂直軸付レール10の外枠部120の内側に、後方の垂直軸付レール10の内枠部110を嵌め込む。すると、後方の垂直軸付レール10の第1垂直軸71が、前方の垂直軸付レール10の天井部121に当接し、後方の垂直軸付レール10の係合片70が下方に変位するように又は当該天井部121が上方に変位するように撓み、第1垂直軸71又は第1垂直軸受81が退避する。また、後方の垂直軸付レール10の第2垂直軸72が、前方の垂直軸付レール10の底板部123に当接し、後方の垂直軸付レール10の係合片70が上方に変位するように又は底板部123が下方に変位するように撓み、第2垂直軸72又は第2垂直軸受82が退避する。
【0107】
作業員がさらに嵌め込むと、第1垂直軸71が第1垂直軸受81に受容されて、係合片70及び天井部121の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。また、第2垂直軸72も第2垂直軸受82に受容されて、係合片70及び底板部123の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。
【0108】
上記の連結構造によって、前後2つの垂直軸付レール10同士は、重なり合う内天井部111、121の幅方向中央、及び重なり合う下底板部114、底板部123の幅方向中央の2箇所で連結される。このような連結構造を採用することにより、作業員は垂直軸付レール10を多数連結して屈曲ガイド1を組み立てる作業を容易にすることができる。なお、連結された前後2つの垂直軸付レール10同士を分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0109】
また、垂直軸付レール10が備える、上下方向に延在する第1垂直軸71、第2垂直軸72、及び第1垂直軸受81、第2垂直軸受82(左右屈曲連結部4)によって、前方の垂直軸付レール10に連結した後方の垂直軸付レール10は、後方の垂直軸付レール10の第1垂直軸71、第2垂直軸72周りに水平面内で回動可能となる。ただし、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの回動角度は制限されている。つまり、連結した前後2つの垂直軸付レール10を右に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール10の内天井部111における右天井板111Rの前縁部(左右当接部17a)が、前方の垂直軸付レール10の内天井部111が備える水平の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール10の下底板部114における右下底板114Rの前縁部(左右当接部17a)が、前方の垂直軸付レール10の下底板部114が備える水平の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの右回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0110】
また、連結した前後2つの垂直軸付レール10を左に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール10の内天井部111における左天井板111Lの前縁部が、前方の垂直軸付レール10の内天井部111が備える水平の後縁部のおよそ左半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール10の下底板部114における左下底板114Lの前縁部が、前方の垂直軸付レール10の下底板部114が備える水平の後縁部のおよそ左半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの左回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0111】
垂直軸付レール10同士を連結することによって、前方の垂直軸付レール10と後方の垂直軸付レール10とが水平方向(左右方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト3を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる。
【0112】
(垂直軸付レール10と水平軸付レール11との連結)
垂直軸付レール10において、内枠部110が備える第1垂直軸71、第2垂直軸72と、他の水平軸付レール11の外枠部120が備える第1垂直軸受81、第2垂直軸受82とは、連結構造をとる。
作業員が前方の水平軸付レール11と後方の垂直軸付レール10とを連結させる際には、前方の水平軸付レール11の外枠部120の内側に、後方の垂直軸付レール10の内枠部110を嵌め込む。すると、後方の垂直軸付レール10の第1垂直軸71が、前方の水平軸付レール11の天井部121に当接し、後方の垂直軸付レール10の係合片70が下方に変位するように又は前方の水平軸付レール11の天井部121が上方に変位するように撓み、第1垂直軸71又は第1垂直軸受81が退避する。また、後方の垂直軸付レール10の第2垂直軸72が、前方の水平軸付レール11の底板部123に当接し、後方の垂直軸付レール10の係合片70が上方に変位するように又は前方の水平軸付レール11の底板部123が下方に変位するように撓み、第2垂直軸72又は第2垂直軸受82が退避する。
【0113】
作業員がさらに嵌め込むと、第1垂直軸71が第1垂直軸受81に受容されて、係合片70及び天井部121の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。また、第2垂直軸72も第2垂直軸受82に受容されて、係合片70及び底板部123の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。
【0114】
上記の連結構造によって、前方の水平軸付レール11と後方の垂直軸付レール10とは、重なり合う内天井部111、121の幅方向中央、及び重なり合う下底板部114、底板部123の幅方向中央の2箇所で連結される。このような連結構造を採用することにより、作業員は水平軸付レール11と垂直軸付レール10とを連結して屈曲ガイド1を組み立てる作業を容易にすることができる。なお、連結された水平軸付レール11と垂直軸付レール10とを分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0115】
また、垂直軸付レール10が備える、上下方向に延在する第1垂直軸71、第2垂直軸72、及び第1垂直軸受81、第2垂直軸受82(左右屈曲連結部4)によって、前方の水平軸付レール11に連結した後方の垂直軸付レール10は、後方の垂直軸付レール10の第1垂直軸71、第2垂直軸72周りに水平面内で回動可能となる。ただし、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの回動角度は制限されている。つまり、後方の垂直軸付レール10に対して前方の水平軸付レール11を右方向に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール10の内天井部111における右天井板111Rの前縁部(左右当接部17a)が、前方の水平軸付レール11の内天井部111が備える水平の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール10の下底板部114における右下底板114Rの前縁部(左右当接部17a)が、前方の水平軸付レール11の下底板部114が備える水平の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの右回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0116】
また、後方の垂直軸付レール10に対して前方の水平軸付レール11を左方向に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール10の内天井部111における左天井板111Lの前縁部が、前方の水平軸付レール11の内天井部111が備える水平の後縁部のおよそ左半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール10の下底板部114における左下底板114Lの前縁部が、前方の水平軸付レール11の下底板部114が備える水平の後縁部のおよそ左半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの左回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0117】
水平軸付レール11と垂直軸付レール10とを連結することによって、前方の水平軸付レール11と後方の垂直軸付レール10とが水平方向(左右方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト3を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる。
【0118】
<水平軸付レール11>
図6(a)、図6(b)に示すように、水平軸付レール11は、略矩形状を呈する枠体である。水平軸付レール11は、例えば、ポリカーボネートでできているが、これに限定されず、他の樹脂や金属を用いることもできる。特にポリカーボネートは透明であるため、水平軸付レール11、及び屈曲ガイド1を透明にすることができる。このため、作業員は、屈曲ガイド1内を通過するメダルの搬送状況を容易に確認することができる。
なお、水平軸付レール11に関する説明の便宜上、搬送方向正方向を「前」とし、他の方向「後」、「右」、「左」、「上」、「下」は、図6(a)、図6(b)に従う。なお、垂直軸付レール10と同様の機能を有する部位については垂直軸付レール10と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0119】
水平軸付レール11は、内枠部110と、外枠部120とを備える。内枠部110は、水平軸付レール11の前部分を構成する。また、外枠部120は、水平軸付レール11の後部分を構成する。内枠部110の後縁部の外側の形状と、外枠部120の前縁部の内側の形状とが略一致している。水平軸付レール11は、内枠部110の後縁部の外側ほぼ全周囲が、外枠部120の前縁部の内側ほぼ全周囲に接合して一体に形成されている。
【0120】
(内枠部110)
内枠部110は、内天井部111と、内側板部112と、搬送側走行路13と、傾斜面13aと、水平滑走部13cと、下底板部114と、中底板部115、立設部116と、走行路側壁15とを備える。
【0121】
内側板部112は、屈曲ガイド1の側板部分を構成する。内側板部112における搬送側走行路13(又は傾斜面13a、水平滑走部13c)と戻り側走行路14との上下方向の間には、係合片70を備える。
【0122】
係合片70は、内側板部112の後縁部中央から前方に延在している。係合片70は、内側板部112から分離しているため、内側板部112の後縁部中央を起点として左右方向に若干変位(弾性変形)することが可能である。
係合片70の前端部には、第1水平軸73、第2水平軸74が配置されている。図6(a)、図6(b)に示す実施形態では、第1水平軸73は、右方向(水平方向)に延在する円柱状体である。また、第2水平軸74は、左方向(水平方向)に延在する円柱状体である。
【0123】
内天井部111、下底板部114、内側板部112、搬送側走行路13、傾斜面13a、水平滑走部13c、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、及び立設部116の前縁部は、当該水平軸付レール11と他の水平軸付レール11又は垂直軸付レール10との水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する上下当接部18aとして機能させることができる(図6(a))。
同様に、内天井部111、下底板部114、内側板部112、搬送側走行路13、傾斜面13a、水平滑走部13c、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、及び立設部116の後縁部は、当該水平軸付レール11と他の水平軸付レール11との水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する上下当接部18bとして機能させることができる(図6(b))。
また、内天井部111、下底板部114、内側板部112、搬送側走行路13、傾斜面13a、水平滑走部13c、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、及び立設部116の後縁部は、当該水平軸付レール11と他の垂直軸付レール10との垂直軸回り(左右方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する左右当接部17bとしても機能させることができる(図6(b))。
【0124】
内枠部110が備える、搬送側走行路13(若しくは水平滑走部13c)、戻り側走行路14(若しくは下底板部114)、並びに走行路側壁15は、チェーンベルト3を支持し、屈曲ガイド1の屈曲レール部を構成する。屈曲ガイド1と直線ガイド2とを接続した際には、屈曲レール部と直線レール部とは連続する。
なお、搬送側走行路13(又は水平滑走部13c)、戻り側走行路14、又は浮き上がり防止部16に、後段の図20にて説明する斜辺部25、26や上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29aを形成して、チェーンベルト3の走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15に、後段の図20にて説明する側壁乗り移り部27、28や、乗り移り左右傾斜部27a、28aを形成して、チェーンベルト3の屈曲走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視内側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト3の旋回半径CRを一定に保つことができる(図8参照)。
【0125】
(水平軸付レール11同士の連結)
水平軸付レール11において、側板部122が備える第1水平軸受83、第2水平軸受84と、他の水平軸付レール11の第1水平軸73、第2水平軸74とは、連結構造をとる。
作業員が水平軸付レール11と他の水平軸付レール11とを連結させる際には、前方の水平軸付レール11の外枠部120の内側に、後方の水平軸付レール11の内枠部110を嵌め込む。すると、後方の水平軸付レール11の第1水平軸73が、前方の水平軸付レール11の側板部122に当接し、後方の水平軸付レール11の係合片70が内側に変位するように又は当該側板部122が外側に変位するように撓み、第1水平軸73又は第1水平軸受83が退避する。また、後方の水平軸付レール11の第2水平軸74が、前方の水平軸付レール11の側板部122に当接し、後方の水平軸付レール11の係合片70が内側に変位するように又は側板部122が外側に変位するように撓み、第2水平軸74又は第2水平軸受84が退避する。
【0126】
作業員がさらに嵌め込むと、第1水平軸73が第1水平軸受83に受容されて、係合片70及び側板部122の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。また、第2水平軸74も第2水平軸受84に受容されて、係合片70及び側板部122の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。
【0127】
上記の連結構造によって、水平軸付レール11同士は、重なり合う内側板部112、及び側板部122の2箇所の上下屈曲連結部5で連結される。このような連結構造を採用することにより、作業員は水平軸付レール11を多数連結して屈曲ガイド1を組み立てる作業を容易にすることができる。なお、連結された水平軸付レール11同士を分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0128】
また、水平軸付レール11が備える、左右方向に延在する第1水平軸73、第2水平軸74、及び第1水平軸受83、第2水平軸受84(上下屈曲連結部5)によって、前方の水平軸付レール11に連結した後方の水平軸付レール11は、後方の水平軸付レール11の第1水平軸73、第2水平軸74周りに垂直面内で回動可能となる。ただし、第1水平軸73、第2水平軸74周りの回動角度は制限されている。つまり、連結した水平軸付レール11と水平軸付レール11とを上方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール11の内天井部111の前縁部(上下当接部18a)が、前方の水平軸付レール11の内天井部111が備える水平の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの上回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0129】
また、連結した水平軸付レール11と水平軸付レール11とを下方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール11の下底板部114の前縁部(上下当接部18a)が、前方の水平軸付レール11の下底板部114が備える水平の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの下回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0130】
水平軸付レール11同士を連結することによって、前方の水平軸付レール11と後方の水平軸付レール11とが垂直方向(上下方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト3を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる。
【0131】
(水平軸付レール11と垂直軸付レール10との連結)
水平軸付レール11において、内側板部112が備える第1水平軸73、第2水平軸74と、他の垂直軸付レール10の側板部122が備える第1水平軸受83、第2水平軸受84とは、連結構造をとる。
作業員が垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを連結させる際には、前方の垂直軸付レール10の外枠部120の内側に、後方の水平軸付レール11の内枠部110を嵌め込む。すると、後方の水平軸付レール11の第1水平軸73が、前方の垂直軸付レール10の側板部122に当接し、後方の水平軸付レール11の係合片70が内側に変位するように又は当該側板部122が外側に変位するように撓み、第1水平軸73又は第1水平軸受83が退避する。また、後方の水平軸付レール11の第2水平軸74が、前方の垂直軸付レール10の側板部122に当接し、後方の水平軸付レール11の係合片70が内側に変位するように又は側板部122が外側に変位するように撓み、第2水平軸74又は第2水平軸受84が退避する。
【0132】
作業員がさらに嵌め込むと、第1水平軸73が第1水平軸受83に受容されて、係合片70及び側板部122の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。また、第2水平軸74も第2水平軸受84に受容されて、係合片70及び側板部122の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。
【0133】
上記の連結構造によって、垂直軸付レール10及び水平軸付レール11は、重なり合う内側板部112、及び側板部122の2箇所の上下屈曲連結部5で連結される。このような連結構造を採用することにより、作業員は垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを多数連結して屈曲ガイド1を組み立てる作業を容易にすることができる。なお、連結された垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0134】
また、水平軸付レール11が備える、左右方向に延在する第1水平軸73、第2水平軸74、及び第1水平軸受83、第2水平軸受84(上下屈曲連結部5)によって、前方の垂直軸付レール10に連結した後方の水平軸付レール11は、後方の水平軸付レール11の第1水平軸73、第2水平軸74周りに垂直面内で回動可能となる。ただし、第1水平軸73、第2水平軸74周りの回動角度は制限されている。つまり、連結した垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを上方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール11の内天井部111の前縁部(上下当接部18a)が、前方の垂直軸付レール10の内天井部111が備える水平の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの上回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0135】
また、連結した垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを下方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール11の下底板部114の前縁部(上下当接部18a)が、前方の垂直軸付レール10の下底板部114が備える水平の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの下回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0136】
水平軸付レール11の上下当接部18aは、内側板部112、搬送側走行路13、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、立設部116、傾斜面13a又は水平滑走部13c等の前縁部に設けることもできる。
水平軸付レール11の上下当接部18bは、内側板部112、搬送側走行路13、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、中底板部115、立設部116、傾斜面13a又は水平滑走部13c等の後縁部に設けることもできる。
【0137】
垂直軸付レール10と水平軸付レール11とを連結することによって、前方の垂直軸付レール10と後方の水平軸付レール11とが垂直方向(上下方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト3を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる。
【0138】
≪動作≫
次に、本実施形態のチェーンコンベア装置Cの動作について説明する。ここでは、チェーンコンベア装置Cを、円形島S(図1参照)の内部上部に配置して、メダルを補給する補給コンベアとして用いた場合について説明する。しかし、この説明は、円形島S(図1参照)内部下部に配置され、メダルを回収する回収コンベアとして用いた場合についてもあてはまる。
【0139】
コンベア駆動ユニットU1によって周回移動するチェーンベルト3が屈曲ガイド1内に進入した場合には、チェーンベルト3の下側は、垂直軸付レール10の各々の搬送側走行路13上、及び水平滑走部13c上を摺接しながら、屈曲した搬送方向に移動する(図4図7図8参照)。
【0140】
しかし、チェーンベルト3の張力に起因してチェーンベルト3の外周部が浮き上がろうとする。そのときチェーンベルト3は、垂直軸付レール10の内側板部112に形成されている浮き上がり防止部16の下面に当接する。このため、浮き上がり防止部16は、チェーンベルト3の浮き上がりを防止することができる(図7)。
【0141】
また、下面に浮き上がり防止部16が形成されている突出部の上面側に形成されている斜面(前方視内側に下降する斜面)は、屈曲ガイド1内での搬送中に縦立することがあるメダルが、浮き上がり防止部16の突出部に当接することで、当該メダルをチェーンベルト3上に寝かせる機能を有する。よって、メダルの縦立等に起因するメダル搬送の不具合を未然に防ぐことができる。
【0142】
また、例えばポリカーボネート製の垂直軸付レール10の搬送側走行路13に、POM製のチェーンベルト3を摺接させる(異なる材質でできた部材同士を摺接させる)ことによって、垂直軸付レール10の搬送側走行路13とチェーンベルト3との間に生じる摩擦を低減することができ、チェーンベルト3の走行を円滑にすることができる。また、垂直軸付レール10及びチェーンベルト3の耐摩耗性を向上させることができる。
【0143】
また、図8に示すように、屈曲ガイド1を右方向に屈曲した場合には、垂直軸付レール10の各々が、第1垂直軸71(及び第2垂直軸72)を中心にして右周りに屈曲する。このとき、垂直軸付レール10の各々が備える内枠部110の前縁部全体のうちおよそ右半分の左右当接部17aは、1つ手前の垂直軸付レール10の各々が備える内枠部110の後縁部全体のうちおよそ右半分の左右当接部17bに当接する。同時に、垂直軸付レール10の各々が備える内枠部110の前縁部全体のうちおよそ左半分と、1つ手前の垂直軸付レール10の各々が備える内枠部110の後縁部全体のうちおよそ左半分との間には相当量の隙間CLが形成される。
【0144】
しかし、図8に示すように、垂直軸付レール10の形状の設計上、最大限右に屈曲したとしても、垂直軸付レール10が備える内枠部110と、1つ手前の垂直軸付レール10が備える外枠部120とは常時重なっていて、外部とは遮断されている。このため、隙間CLは、外枠部120の枠内に収まり、チェーンベルト3が屈曲ガイド1の外部に露出することは無い。また、隙間CLの大きさは搬送対象であるメダルよりも小さい。このため、チェーンベルト3で搬送されるメダルが隙間CLに入り込むことはなく、屈曲ガイド1内でのメダル詰まりは生じない。
【0145】
(第1実施形態のまとめ)
本実施形態によれば、屈曲ガイド1を構成する複数の垂直軸付レール10は同一形状を呈しているため、搬送路の任意のカーブを実現するための専用部品を用意することなく、複数の垂直軸付レール10を組み合わせるだけで所望の屈曲角度を作り出すことができる。また、垂直軸付レール10に左右屈曲連結部4を設けたことにより、垂直軸付レール10同士の屈曲角度を自在に変更することができる。このため、設置現場の状況に応じた屈曲ガイド1の屈曲の自由度を高くすることができる。
また、垂直軸付レール10と垂直軸付レール10との間に水平軸付レール11を連結することによって、上下方向にも屈曲する屈曲ガイド1を形成して、チェーンベルト3を水平方向及び垂直方向(左右方向及び上下方向)に屈曲走行させることができる。
したがって、汎用性の高い部品で任意のカーブを実現し、設置現場のさまざまな状況に応じて設置可能なチェーンコンベア装置を提供することができる。
【0146】
特に、本実施形態の、チェーンベルト3と、屈曲ガイド1との組み合わせによれば、チェーンベルト3が周回移動中であっても(チェーンベルト3の周回移動を停止することなく)、作業員による屈曲ガイド1の屈曲動作を可能にする。これにより、別途の振り分け機構を新たに設けることなく、屈曲ガイド1の姿勢を変形させることで、搬送物の搬送先を変更することができる。
【0147】
図5(a)(b)に示す第1垂直軸71、第2垂直軸72は、垂直軸付レール10と一体に形成した軸であるが、一体成型とせずに別途独立した垂直軸を用いることもできる。例えば第1垂直軸71、第2垂直軸72に代えて軸受孔を開設しておき、当該軸受孔と対応する第1垂直軸受81、第2垂直軸受82に受容可能な別途独立した垂直連結軸を挿通する構成を採用することもできる。
また、図6(a)(b)に示す第1水平軸73、第2水平軸74は、水平軸付レール11と一体に形成した軸であるが、一体成型とせずに別途独立した水平軸を用いることもできる。例えば第1水平軸73、第2水平軸74に代えて軸受孔を開設しておき、当該軸受孔と対応する第1水平軸受83、第2水平軸受84に受容可能な別途独立した水平連結軸を挿通する構成を採用することもできる。
【0148】
≪第2実施形態:天井無し・底板付・内周側壁ガイド≫
図9図10に示す第2実施形態の垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aは、左右屈曲連結部4を搬送側走行路13及び中底板部115に配置した実施形態である。この垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aについて、第1実施形態の垂直軸付レール10、水平軸付レール11との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
【0149】
屈曲ガイド1は、垂直軸付レール10A(図9)同士、水平軸付レール11A(図10)同士、又は垂直軸付レール10A(図9)と水平軸付レール11A(図10)とを連結して構成することができる。
垂直軸付レール10A同士、又は垂直軸付レール10Aと水平軸付レール11Aとを連結した場合には、第1垂直軸71及び第2垂直軸72を中心として左右方向に屈曲することが可能である(例えば左右に各3°)。
水平軸付レール11A同士、又は水平軸付レール11Aと垂直軸付レール10Aとを連結した場合には、第1水平軸73及び第2水平軸74を中心として上下方向に屈曲することが可能である(例えば上下に各3°)。
【0150】
垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aが、垂直軸付レール10と相違する点は、垂直軸付レール10(図5参照)及び水平軸付レール11A(図6参照)が備える、内枠部110の内天井部111も、外枠部120の天井部121も備えておらず、チェーンベルト3(図9図10では図示せず)の上方を開放する形状を呈している点である。この相違点に伴い、垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aの内側板部112は上部分が切り欠かれた形状を呈しているため、チェーンベルト3上の搬送物に対するアクセスが容易となる。
【0151】
垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aは、チェーンベルト3が搬送する搬送対象物を上方からアクセス可能とすると共に、垂直軸付レール10及び水平軸付レール11と比較して高さ寸法を低減することができる。
【0152】
垂直軸付レール10Aの搬送側走行路13は、係合片70を備える。係合片70は、搬送側走行路13の幅方向中央から延在して配置されている。係合片70は、搬送側走行路13の前縁部中央を起点として上下方向に若干変位(弾性変形)することが可能である。係合片70の前端部には、第1垂直軸71が配置されている。第1垂直軸71は、上方向(垂直方向)に延在する円柱状体である。
【0153】
また、垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aの搬送側走行路13は、第1垂直軸受81を備える。第1垂直軸受81は、搬送側走行路13の幅方向中央にて、搬送側走行路13の板厚方向(垂直方向)に貫通された孔である。垂直軸付レール10A又は水平軸付レール11Aと垂直軸付レール10Aとを連結する際には、後方の垂直軸付レール10Aの第1垂直軸71を、前方の垂直軸付レール10A又は水平軸付レール11Aが備える第1垂直軸受81が受容する。
【0154】
垂直軸付レール10Aの中底板部115は、係合片70を備える。係合片70は、中底板部115の幅方向中央から延在して配置されている。係合片70は、中底板部115の前縁部中央を起点として上下方向に若干変位(弾性変形)することが可能である。係合片70の前端部には、第2垂直軸72が配置されている。第2垂直軸72は、下方向(垂直方向)に延在する円柱状体である。
【0155】
また、垂直軸付レール10A及び水平軸付レール11Aの中底板部115は、第2垂直軸受82を備える。第2垂直軸受82は、中底板部115の幅方向中央にて、中底板部115の板厚方向(垂直方向)に貫通された孔である。垂直軸付レール10A又は水平軸付レール11Aと垂直軸付レール10Aとを連結する際には、後方の垂直軸付レール10Aの第2垂直軸72を、前方の垂直軸付レール10A又は水平軸付レール11Aが備える第2垂直軸受82が受容する。
【0156】
なお、搬送側走行路13、戻り側走行路14に、後段の図20にて説明する斜辺部25、26や上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29aを形成して、チェーンベルト3の走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15に、後段の図20にて説明する側壁乗り移り部27、28や、乗り移り左右傾斜部27a、28aを形成して、チェーンベルト3の屈曲走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視内側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト3の旋回半径CRを一定に保つことができる(図8参照)。
【0157】
(第2実施形態のまとめ)
第1実施形態の場合と同様に、前方に垂直軸付レール10A又は水平軸付レール11Aを配置しておき、後方に垂直軸付レール10Aを連結することによって、左右方向に屈曲可能な屈曲ガイド1を構成することができる。
また、第1実施形態の場合と同様に、前方に垂直軸付レール10A又は水平軸付レール11Aを配置しておき、後方に水平軸付レール11Aを連結することによって、上下方向に屈曲可能な屈曲ガイド1を構成することができる。
【0158】
(その他)
チェーンコンベア装置Cによって搬送される搬送物は、メダルに限られない。
【0159】
各実施形態では、屈曲ガイド1(図4参照)を構成する垂直軸付レール10、水平軸付レール11(図5図6参照)は、内枠部110が外枠部120よりも前方(搬送方向正方向)になるように連結されていた。しかし、外枠部120が内枠部110よりも前方(搬送方向逆方向)になるように連結してもよい。
【0160】
第2実施形態の垂直軸付レール10A、水平軸付レール11A(図9図10参照)において、下方に延在する第2垂直軸72を備える係合片70は、中底板部115が備える代わりに、下底板部114が備えるようにしてもよい。同時に、第2垂直軸受82は、中底板部115が備える代わりに、下底板部114が備えるようにしてもよい。
【0161】
図5及び図9に示す第1垂直軸71、第2垂直軸72は、垂直軸付レール10、10Aと一体に形成した軸であるが、一体成型とせずに別途独立した垂直軸を用いることもできる。例えば第1垂直軸71、第2垂直軸72に代えて軸受孔を開設しておき、当該軸受孔と対応する第1垂直軸受81、第2垂直軸受82とに受容可能な別途独立した垂直連結軸を挿通する構成を採用することもできる。
【0162】
図6及び図10に示す第1水平軸73、第2水平軸74は、水平軸付レール11、11Aと一体に形成した軸であるが、一体成型とせずに別途独立した水平軸を用いることもできる。例えば第1水平軸73、第2水平軸74に代えて軸受孔を開設しておき、当該軸受孔と対応する第1水平軸受83、第2水平軸受84とに受容可能な別途独立した水平連結軸を挿通する構成を採用することもできる。
【0163】
≪第3実施形態:外周側壁ガイド≫
次に、第3実施形態について説明する。図11及び図12に示す実施形態は、上下対称に形成した屈曲ガイド1を用いて、チェーンベルト45が跨座型モノレールのように走行路上を走行する構成である。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0164】
屈曲ガイド1は、垂直軸付レール40(図13)同士、水平軸付レール41(図14)同士、又は垂直軸付レール40(図13)と水平軸付レール41(図14)とを連結して構成することができる。
垂直軸付レール40同士、又は垂直軸付レール40と水平軸付レール41とを連結した場合には、第1垂直軸71及び第2垂直軸72を中心として左右方向に屈曲することが可能である(例えば左右に各3°)。
水平軸付レール41同士、又は水平軸付レール41と垂直軸付レール40とを連結した場合には、第1水平軸73及び第2水平軸74を中心として上下方向に屈曲することが可能である(例えば上下に各3°)。
【0165】
[チェーンベルト45]
図11及び図12に示すように、第3実施形態のチェーンベルト45は、正面視π字型の走行路を上下対称に組み合わせた形状を有する屈曲ガイド1の、上部(搬送側)を跨いで走行(跨座型)し、下部(戻り側)を跨いで懸垂走行する。なお、屈曲ガイド1は、垂直軸付レール40同士、水平軸付レール41同士、又は垂直軸付レール40と水平軸付レール41とを連結して構成することができる。
【0166】
チェーンベルト45は、載置面45aと、連結凹部45cと、連結凸部45dと、連結ピン孔45fと、レール取付溝451とを有する。レール取付溝451は、跨座摺動面452と、横摺動面453と、横摺動面453の一部を示す上下線453aと、懸垂摺動面454とを有する。
【0167】
載置面45aは、チェーンベルト45において搬送物を載置する部位である。
【0168】
連結凹部45cは、他のチェーンベルト45の連結凸部45dを挿入する部位である。連結凹部45c及び連結凸部45dには、チェーンベルトの駒同士を連結するための連結ピンを挿通させる連結ピン孔45fを開設してある。図11では、チェーンベルト45の駒は1つのみ記載してある。
【0169】
レール取付溝451は、チェーンベルト45の下部において前後方向に沿って対向して形成した溝である。搬送用のチェーンベルト45のレール取付溝451は、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41における上水平板の左右方向両端縁を上下方向から挟み込むようにして、上下方向及び左右方向を屈曲ガイド1に案内される。このようにして、搬送用のチェーンベルト45は屈曲ガイド1上を走行することが可能になる。
【0170】
また、戻り側のチェーンベルト45のレール取付溝451は、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41における下水平板の左右方向両端縁を上下方向から挟み込むようにして、上下方向及び左右方向を屈曲ガイド1に案内される。このようにして、搬送用のチェーンベルト45は屈曲ガイド1の下部にぶら下がって懸垂式の走行をすることが可能になる。
【0171】
跨座摺動面452は、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41における上水平板の搬送側走行路13と摺接する部位であり、上下方向に支持される部位である。
【0172】
横摺動面453は、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41における走行路側壁15と摺接する部位であり、左右方向に支持される部位である。
【0173】
戻り側のチェーンベルト45の懸垂摺動面454は、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41における下水平板の戻り側走行路14と摺接する部位であり、懸垂支持される部位である。
【0174】
他方、搬送用のチェーンベルト45の懸垂摺動面454は、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41における上水平板の浮き上がり防止部16と摺接する部位であり、搬送用のチェーンベルト45が浮き上がることを防止することができる。
【0175】
なお、本実施形態においては、チェーンベルト45の正転、逆転が可能であり、正転時と、逆転時において性能に差異が生じないという特徴を有する。
【0176】
[垂直軸付レール40]
図13は垂直軸付レール40の外観斜視図である。同図に示す垂直軸付レール40は、上下左右対称な形状にしてある。よって、図13では説明の便宜上、上下(天地)、左右、前後を設定して説明するが、図13に示す垂直軸付レール40の上下(天地)を逆にしても同様の構成である。
【0177】
図13に示す垂直軸付レール40は、上水平板401と、下水平板402と、上水平板401及び下水平板402同士を接続する左右2つの垂直板403と404とを備えている。上水平板401の上面には搬送側走行路13を形成してある。下水平板402の左右端部の上面には戻り側走行路14を形成してある。上水平板401及び下水平板402の左右方向両端縁には、走行路側壁15を形成してある。上水平板401及び下水平板402の左右方向両端部の下面は、チェーンベルト45(図11、12参照)が浮き上がることを防止するための浮き上がり防止部16として機能する。また、上水平板401及び下水平板402の左右方向両端部における前端縁は、左右当接部17aとして機能する。
【0178】
上水平板401の左右方向両端部における前後の端縁には、それぞれ段差部4014及び4024を突出させている。下水平板402の左右方向両端部における前後の端縁には、それぞれ段差部4024及び4014を突出させている。段差部4014側端縁にはチェーンベルト45に対する側壁乗り移り部27を形成し、段差部4024の側端縁にはチェーンベルト45に対する側壁乗り移り部28を形成してある。
【0179】
上水平板401の左右中央部下面の前方には、係合片70を形成してある。係合片70の前端部には、上方に延在する第1垂直軸71を形成してある。上水平板401の後部の左右中央部には、板厚方向(垂直方向)に第1垂直軸受81を開設させてある。
【0180】
下水平板402の左右中央部上面の前方にも、係合片70を形成してある。係合片70の前端部には、下方に延在する第2垂直軸72を形成してある。下水平板402の後部の左右中央部には、板厚方向(垂直方向)に第2垂直軸受82を開設させてある。
【0181】
垂直板403の後部の上下中央部には、板厚方向(水平方向)に第1水平軸受83と、スタンド取付部4232を開設させてある。
垂直板404の後部の上下中央部には、板厚方向(水平方向)に第2水平軸受84と、スタンド取付部4232を開設させてある。
【0182】
搬送側走行路13は、搬送用のチェーンベルト45を支持してチェーンベルト45の摺動走行の上下方向の案内をする機能を有する。
【0183】
戻り側走行路14は、戻り側のチェーンベルト45を支持してチェーンベルト45の摺動走行の上下方向の案内をする機能を有する。
【0184】
走行路側壁15は、搬送側及び戻り側のチェーンベルト45を側方から支持してチェーンベルト45の摺動による走行の左右方向の案内をする機能を有する。走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視外側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト45の旋回半径を一定に保持することができる。これにより、チェーンベルト45の旋回動作を滑らかに行わせることができ、チェーンベルト45の駆動時の脈動を少なくすることができるので、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0185】
浮き上がり防止部16は、走行中のチェーンベルト45が駆動用の張力により、チェーンベルト45が搬送側走行路13又は戻り側走行路14から離間して浮き上がってしまう不具合を防止するための部位である。
【0186】
側壁乗り移り部27は、走行路側壁15の後端部に存在して、当該垂直軸付レール40と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41とを連結した際に、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41の側壁乗り移り部28の一部と上下方向に重なる部位である。
【0187】
側壁乗り移り部28は、走行路側壁15の前端部に存在して、当該垂直軸付レール40と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41とを連結した際に、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41の側壁乗り移り部27の一部と上下方向に重なる部位である。
【0188】
側壁乗り移り部27は、チェーンベルト45の横摺動面453におけるチェーンベルト45の進行方向に対して上下に伸びる上下線453aが、垂直軸付レール40の走行路側壁15(側壁乗り移り部28)、及び他の垂直軸付レール40若しくは水平軸付レール41の走行路側壁15(側壁乗り移り部28)に同時に接触することとなる部位である。
【0189】
垂直軸付レール40同士を連結した状態でチェーンベルト45を左右方向に屈曲走行させる場合には、屈曲外側の走行路側壁15とチェーンベルト45の横摺動面453(図11参照)とが摺接する。このとき、チェーンベルト45の駆動用の張力によって、強い力でチェーンベルト45の横摺動面453がレールの走行路側壁15を押圧する。そのため、チェーンベルト45の横摺動面453が、他の垂直軸付レール40の走行路側壁15から当該垂直軸付レール40の走行路側壁15へと乗り移る際には、不連続とならないように連続して滑らかに乗り移る動作が行われることが望ましい。
【0190】
本発明によれば、垂直軸付レール40の側壁乗り移り部27と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41の側壁乗り移り部28とが上下方向で重なる範囲が存在する。したがって、チェーンベルト45の横摺動面453が、垂直軸付レール40の走行路側壁15と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41の走行路側壁15との間で乗り移る際には、必ず側壁乗り移り部27と側壁乗り移り部28の双方に接触している範囲が存在することになるために、チェーンベルト45と2つの走行路側壁15との摺動状態が連続するので、旋回時における乗り移り動作を滑らかに行わせることができる。したがって、チェーンベルト45の駆動時の脈動を少なくすることができるので、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0191】
上水平板401の係合片70の上面は、他の垂直軸付レール40の上水平板401又は水平軸付レール41の上水平板411の下面と当接する。他方、下水平板402の係合片70の下面は、他の垂直軸付レール40の下水平板402又は水平軸付レール41の下水平板412の下面と当接して、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41との上下方向の位置決めを行う。
【0192】
第1垂直軸71及び第2垂直軸72は、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41の第1垂直軸受81及び第2垂直軸受82に挿通させて、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41と連結すると共に、左右方向への回動を可能にするものである。
第1垂直軸71及び第2垂直軸72を、係合片70に対して上方向及び下方向の逆方向に延在させることにより、第1垂直軸71及び第2垂直軸72を2箇所に形成しても、軸及び軸受を薄型に形成できるので、屈曲ガイド1を小型にすることができ、屈曲ガイド1をより狭い場所に通すことが可能となる。
【0193】
なお、図13図14に示す実施例では、例えば係合片70と第1垂直軸71と第1垂直軸受81とを含めた全体の高さは5mm程度であるため、上水平板401と下水平板402との間に2組の第1垂直軸71と第1垂直軸受81及び、第2垂直軸72と第2垂直軸受82を収めることができる。したがって第1垂直軸71と第1垂直軸受81及び、第2垂直軸72と第2垂直軸受82とが存在することに伴う上下方向の寸法の増加分は殆ど無く、屈曲ガイド1を小型にすることができる。
【0194】
係合片70は、第1垂直軸71又は第2垂直軸72に上下方向の力を加えた際に、曲げモーメントによる弾性変形を生じさせて、第1垂直軸71又は第2垂直軸72を上下方向に揺動させて退避させることを可能にする弾性変形部として機能する。第1垂直軸71又は第2垂直軸72に加えていた上下方向の力を解除すると、係合片70(弾性変形部)は上水平板401又は下水平板402と平行な状態に戻る。
【0195】
図13に示す第1垂直軸71及び第2垂直軸72は、垂直軸付レール40において一体成型した実施例を示してあるが、退避可能な退避構造を複数の部品から構成することもできる。
【0196】
なお、搬送側走行路13及び戻り側走行路14の前後方向(搬送方向)の長さは、左右屈曲時の屈曲角度ぶんだけ、中心部から左右両端に向かって徐々に短くなるように形成してもよい。
【0197】
第1水平軸受83及び第2水平軸受84は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の位置に開設されている。第1水平軸受83、第2水平軸受84は、他の水平軸付レール41が備える第1水平軸73、第2水平軸74を受容して、他の水平軸付レール41を連結すると共に、上下方向への回動を可能にするものである。
【0198】
搬送側走行路13及び戻り側走行路14は、搬送方向に直交する左右方向の幅よりも搬送方向(前後方向)の長さが短くなるように寸法を設定してある。このように構成することによって、垂直軸付レール40の一駒あたりの左右の屈曲角度を小さくすると共に、この少ない屈曲角度の駒を多く組み合わせることによってチェーンベルト45の旋回動作を滑らかに行わせることができる。これにより、チェーンベルト45の駆動時の脈動を少なくすることができ、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0199】
左右当接部17aは、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41の左右当接部17bと当接することにより、垂直軸付レール40と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41との垂直軸回りの屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位である。左右当接部17aとして機能する部位は、上水平板401及び下水平板402の左右方向両端部の前端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の左右半分の前端縁、垂直板403若しくは垂直板404の前端縁、又は走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の前端縁、側壁乗り移り部27の後端縁及び側壁乗り移り部28の前端縁、のうちの少なくとも一部に形成することができる。
【0200】
左右当接部17bは、他の垂直軸付レール40の左右当接部17aと当接することにより、垂直軸付レール40と、他の垂直軸付レール40との垂直軸回りの屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位である。左右当接部17bとして機能する部位は、上水平板401及び下水平板402の左右方向両端部の後端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の左右半分の後端縁、垂直板403若しくは垂直板404の後端縁、又は走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の後端縁、側壁乗り移り部27の後端縁及び側壁乗り移り部28の前端縁、のうちの少なくとも一部に形成することができる。
【0201】
上下当接部18bは、他の水平軸付レール41の上下当接部18aと当接することにより、当該垂直軸付レール40と他の水平軸付レール41との水平軸回りの屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位である。上下当接部18bとして機能する部位を上水平板401及び下水平板402の後端縁に形成することができる。その他にも、垂直板413、414、浮き上がり防止部16や戻り側走行路14の後端縁、側壁乗り移り部27の後端縁及び側壁乗り移り部28の前端縁、のうちの少なくとも一部に形成することができる。
【0202】
段差部4014の上面は、他の垂直軸付レール40の段差部4024の下面、又は水平軸付レール41の段差部4124の下面と係合させることによって、垂直軸付レール40と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41との連結時における捩じり方向の剛性を更に高めると共に、捩じり方向の変位を減少させることができる。
【0203】
段差部4024の下面は、他の垂直軸付レール40の段差部4014の上面、又は水平軸付レール41の段差部4114の上面と係合させることによって、垂直軸付レール40と、他の垂直軸付レール40又は水平軸付レール41との連結時における捩じり方向の剛性を更に高めると共に、捩じり方向の変位を減少させることができる。
【0204】
なお、搬送側走行路13、戻り側走行路14に、後段の図20にて説明する斜辺部25、26や上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29aを形成して、チェーンベルト45の走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視内側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト45の旋回半径CRを一定に保つことができる。
【0205】
(垂直軸付レール40同士の連結)
垂直軸付レール40において、第1垂直軸71、第2垂直軸72と、他の垂直軸付レール40の第1垂直軸受81、第2垂直軸受82とは、連結構造をとる。
作業員が前後2つの垂直軸付レール40同士を連結させる際には、前方の垂直軸付レール40の後方から、後方の垂直軸付レール40の前側を嵌め込む。すると、後方の垂直軸付レール40の第1垂直軸71が、前方の垂直軸付レール40の上水平板401に当接し、後方の垂直軸付レール40の係合片70が下方に変位するように又は上水平板401が上方に変位するように撓み、第1垂直軸71又は第1垂直軸受81が退避する。また、後方の垂直軸付レール40の第2垂直軸72が、前方の垂直軸付レール40の下水平板402に当接し、後方の垂直軸付レール40の係合片70が上方に変位するように又は下水平板402が下方に変位するように撓み、第2垂直軸72又は第2垂直軸受82が退避する。
【0206】
作業員がさらに嵌め込むと、第1垂直軸71が第1垂直軸受81に受容されて、係合片70及び上水平板401の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。また、第2垂直軸72も第2垂直軸受82に受容されて、係合片70及び下水平板402の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。なお、連結された前後2つの垂直軸付レール40同士を分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0207】
また、垂直軸付レール40が備える第1垂直軸71、第2垂直軸72、及び他の垂直軸付レール40が備える第1垂直軸受81、第2垂直軸受82(左右屈曲連結部4)によって、前方の垂直軸付レール40に連結した後方の垂直軸付レール40は、後方の垂直軸付レール40の第1垂直軸71、第2垂直軸72周りに水平面内で回動可能となる。ただし、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの回動角度は制限されている。つまり、連結した前後2つの垂直軸付レール40を右に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール40の上水平板401における右側の前縁部(左右当接部17a)が、前方の垂直軸付レール40の上水平板401が備える後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール40の下水平板402における右側の前縁部(左右当接部17a)が、前方の垂直軸付レール40の下水平板402の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの右回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0208】
また、連結した前後2つの垂直軸付レール40を左に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール40の上水平板401の前縁部(左右当接部17a)が、前方の垂直軸付レール40の上水平板401の後縁部(左右当接部17b)のおよそ左半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール40の下水平板402の前縁部(左右当接部17a)が、前方の垂直軸付レール40の下水平板402の後縁部(左右当接部17b)のおよそ左半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの左回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0209】
垂直軸付レール40同士を連結することによって、前方の垂直軸付レール40と後方の垂直軸付レール40とが水平方向(左右方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト45を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる。
【0210】
(垂直軸付レール40と水平軸付レール41との連結)
垂直軸付レール40において、第1垂直軸71、第2垂直軸72と、他の水平軸付レール41の第1垂直軸受81、第2垂直軸受82とは、連結構造をとる。
作業員が前方の水平軸付レール41と後方の垂直軸付レール40とを連結させる際には、前方の水平軸付レール41の後方から、垂直軸付レール40の前側を嵌め込む。すると、後方の垂直軸付レール40の第1垂直軸71が、前方の水平軸付レール41の上水平板411に当接し、後方の垂直軸付レール40の係合片70が下方に変位するように又は当該上水平板411が上方に変位するように撓み、第1垂直軸71又は第1垂直軸受81が退避する。また、後方の垂直軸付レール40の第2垂直軸72が、前方の水平軸付レール41の下水平板412に当接し、後方の垂直軸付レール40の係合片70が上方に変位するように又は下水平板412が下方に変位するように撓み、第2垂直軸72又は第2垂直軸受82が退避する。
【0211】
作業員がさらに嵌め込むと、第1垂直軸71が第1垂直軸受81に受容されて、係合片70及び上水平板411の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。また、第2垂直軸72も第2垂直軸受82に受容されて、係合片70及び下水平板412の形状は初期状態に戻り、左右屈曲連結部4の組み立てが完了する。なお、連結された水平軸付レール41と垂直軸付レール40とを分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0212】
そして、後方の垂直軸付レール40が備える第1垂直軸71、第2垂直軸72と、前方の水平軸付レール41が備える第1垂直軸受81、第2垂直軸受82(左右屈曲連結部4)とを連結することによって、垂直軸周りに水平面内で回動可能となる。ただし、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの回動角度は制限されている。つまり、後方の垂直軸付レール40に対して前方の水平軸付レール41を右方向に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール40の上水平板401の前縁部(左右当接部17a)が、前方の水平軸付レール41の上水平板411の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール40の下水平板402の前縁部(左右当接部17a)が、前方の水平軸付レール41の下水平板412の後縁部(左右当接部17b)のおよそ右半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの右回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0213】
また、後方の垂直軸付レール40に対して前方の水平軸付レール41を左方向に屈曲した場合には、後方の垂直軸付レール40の上水平板401の前縁部(左右当接部17a)が、前方の水平軸付レール41の上水平板411の後縁部(左右当接部17b)のおよそ左半分に当接する。また、後方の垂直軸付レール40の下水平板402の前縁部(左右当接部17a)が、前方の水平軸付レール41の下水平板412の後縁部(左右当接部17b)のおよそ左半分に当接する。このような当接によって、第1垂直軸71、第2垂直軸72周りの左回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0214】
水平軸付レール41と垂直軸付レール40とを連結することによって、前方の水平軸付レール41と後方の垂直軸付レール40とが水平方向(左右方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト45を水平方向(左右方向)に屈曲走行させることができる。
【0215】
[水平軸付レール]
図14に示す水平軸付レール41は、上水平板411と、下水平板412と、上水平板411及び下水平板412同士を接続する左右2つの垂直板413と414とを備えている。上水平板411の上面には搬送側走行路13を形成してある。下水平板412の左右端部の上面には戻り側走行路14を形成してある。上水平板411及び下水平板412の左右方向両端縁には、走行路側壁15を形成してある。上水平板411及び下水平板412の左右方向両端部の下面は、チェーンベルト45(図11、12参照)が浮き上がることを防止するための浮き上がり防止部16として機能する。また、上水平板411及び下水平板412の左右方向中央部における前端縁は、上下当接部18aとして機能する。
【0216】
上水平板411の左右方向両端部における前後の端縁には、それぞれ段差部4114及び4124を突出させている。下水平板412の左右方向両端部における前後の端縁には、それぞれ段差部4124及び4114を突出させている。段差部4114の左右方向両端部における側端縁には側壁乗り移り部27を形成してある。段差部4124の左右方向両端部における側端縁には側壁乗り移り部28を形成してある。なお、垂直軸付レール40の構成について説明した機能と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0217】
垂直板413の上下中央部内面の前方には、係合片70を延在させてある。係合片70の前端部には、左方に延在する第1水平軸73を延在させてある。垂直板413の後部の上下中央部には、板厚方向(水平方向)に第1水平軸受83と、スタンド取付部4232を開設させてある。
【0218】
垂直板414の上下中央部内面の前方にも、係合片70を延在させてある。係合片70の前端部には、右方に延在する第2水平軸74を延在させてある。垂直板414の後部の上下中央部には、板厚方向(水平方向)に第2水平軸受84と、スタンド取付部4232を開設させてある。
【0219】
上水平板411の左右中央部の後部には、板厚方向(垂直方向)に第1垂直軸受81を開設させてある。
下水平板412の左右中央部の後部には、板厚方向(垂直方向)に第2垂直軸受82を開設させてある。
【0220】
垂直板413の係合片70は、垂直軸付レール40の垂直板403の内面、又は他の水平軸付レール41の垂直板413の内面と当接する。他方、垂直板414の係合片70は、垂直軸付レール40の垂直板404の内面、又は他の水平軸付レール41の垂直板414の内面と当接して、当該水平軸付レール41と連結した垂直軸付レール40又は水平軸付レール41との左右方向の位置決めを行う。
【0221】
第1水平軸73及び第2水平軸74は、他の垂直軸付レール40又は他の水平軸付レール41の第1水平軸受83及び第2水平軸受84に挿通させて、当該水平軸付レール41と垂直軸付レール40又は他の水平軸付レール41とを連結すると共に、上下方向への回動を可能にするものである。第1水平軸73及び第2水平軸74を、係合片70に対して左方向及び右方向の逆方向に延在させることにより、第1水平軸73及び第2水平軸74を2箇所に形成しても、軸及び軸受を薄型且小型に形成できるので、屈曲ガイド1を小型にすることができ、屈曲ガイド1をより狭い場所に通すことが可能となる。図13乃至図14に示す実施例では、垂直板413及び414の間に2組の第1水平軸73と第1水平軸受83及び、第2水平軸74と第2水平軸受84を収めることができる。したがって第1水平軸73と第1水平軸受83及び、第2水平軸74と第2水平軸受84とが存在することに伴う左右方向の寸法の増加分は無く、屈曲ガイド1を小型にすることができる。
【0222】
図14に示す第1水平軸73及び第2水平軸74は、水平軸付レール41において一体成型した実施例を示してあるが、退避可能な退避構造を複数の部品から構成することもできる。
【0223】
上下当接部18aは、他の垂直軸付レール40又は他の水平軸付レール41の上下当接部18bと当接することにより、当該水平軸付レール41と他の垂直軸付レール40又は他の水平軸付レール41との水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位である。上下当接部18aとして機能する部位は、上水平板411と下水平板412の前端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の前端縁、垂直板413若しくは垂直板414の前端縁、走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の前端縁、又は段差部4124若しくは段差部4114の少なくとも一部に形成することができる。
【0224】
上下当接部18bは、他の水平軸付レール41の上下当接部18aと当接することにより、当該水平軸付レール41と他の水平軸付レール41との水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位である。上下当接部18bとして機能する部位は、上水平板411と下水平板412の後端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の後端縁、垂直板413若しくは垂直板414の後端縁、走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の後端縁、又は段差部4124若しくは段差部4114の少なくとも一部に形成することができる。
【0225】
段差部4114の上面は、他の垂直軸付レール40の段差部4024の下面又は他の水平軸付レール41の段差部4124の下面と係合させることによって、当該水平軸付レール41と、他の垂直軸付レール40又は他の水平軸付レール41との連結時における捩じり方向の剛性を更に高めると共に、捩じり方向の変位を減少させることができる。
【0226】
段差部4124の下面は、他の垂直軸付レール40の段差部4014の上面又は他の水平軸付レール41の段差部4114の上面と係合させることによって、当該水平軸付レール41と、他の垂直軸付レール40又は他の水平軸付レール41との連結時における捩じり方向の剛性を更に高めると共に、捩じり方向の変位を減少させることができる。
【0227】
なお、搬送側走行路13、戻り側走行路14に、後段の図20にて説明する斜辺部25、26や上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29aを形成して、チェーンベルト45の走行時の脈動を減少させることもできる。
また、走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視内側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト45の旋回半径CRを一定に保つことができる。
【0228】
(水平軸付レール41同士の連結)
水平軸付レール41において、第1水平軸受83、第2水平軸受84と、他の水平軸付レール41の第1水平軸73、第2水平軸74とは、連結構造をとる。
作業員が前後2つの水平軸付レール41同士を連結させる際には、前方の水平軸付レール41の後方から、後方の水平軸付レール41の前側を嵌め込む。すると、後方の水平軸付レール41の第1水平軸73が、前方の水平軸付レール41の垂直板413に当接し、後方の水平軸付レール41の係合片70が内側に変位するように又は当該垂直板413が外側に変位するように撓み、第1水平軸73又は第1水平軸受83が退避する。また、後方の水平軸付レール41の第2水平軸74が、前方の水平軸付レール41の垂直板414に当接し、後方の水平軸付レール41の係合片70が内側に変位するように又は垂直板414が外側に変位するように撓み、第2水平軸74又は第2水平軸受84が退避する。
【0229】
作業員がさらに嵌め込むと、第1水平軸73が第1水平軸受83に受容されて、係合片70及び垂直板413の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。また、第2水平軸74も第2水平軸受84に受容されて、係合片70及び垂直板414の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。なお、連結された水平軸付レール41同士を分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0230】
また、水平軸付レール41が備える第1水平軸73、第2水平軸74、及び他の水平軸付レール41が備える第1水平軸受83、第2水平軸受84(上下屈曲連結部5)によって、前方の水平軸付レール41に連結した後方の水平軸付レール41は、後方の水平軸付レール41の第1水平軸73、第2水平軸74周りに垂直面内で回動可能となる。ただし、第1水平軸73、第2水平軸74周りの回動角度は制限されている。つまり、連結した2つの水平軸付レール41を上方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール41の上水平板411の前縁部(上下当接部18a)が、前方の水平軸付レール41の上水平板411の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの上回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0231】
また、連結した水平軸付レール41と水平軸付レール41とを下方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール41の下水平板412の前縁部(上下当接部18a)が、前方の水平軸付レール41の下水平板412の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの下回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0232】
水平軸付レール41同士を連結することによって、前方の水平軸付レール41と後方の水平軸付レール41とが垂直方向(上下方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト45を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる。
【0233】
(水平軸付レール41と垂直軸付レール40との連結)
水平軸付レール41において、第1水平軸73、第2水平軸74と、他の垂直軸付レール40の第1水平軸受83、第2水平軸受84とは、連結構造をとる。
作業員が前方の垂直軸付レール40と後方の水平軸付レール41とを連結させる際には、前方の垂直軸付レール40の後方から、水平軸付レール41の前側を嵌め込む。すると、後方の水平軸付レール41の第1水平軸73が、前方の垂直軸付レール40の垂直板403に当接し、後方の水平軸付レール41の係合片70が内側に変位するように又は当該垂直板403が外側に変位するように撓み、第1水平軸73又は第1水平軸受83が退避する。また、後方の水平軸付レール41の第2水平軸74が、前方の垂直軸付レール40の垂直板404に当接し、後方の水平軸付レール41の係合片70が内側に変位するように又は垂直板404が外側に変位するように撓み、第2水平軸74又は第2水平軸受84が退避する。
【0234】
作業員がさらに嵌め込むと、第1水平軸73が第1水平軸受83に受容されて、係合片70及び垂直板403の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。また、第2水平軸74も第2水平軸受84に受容されて、係合片70及び垂直板404の形状は初期状態に戻り、上下屈曲連結部5の組み立てが完了する。なお、連結された垂直軸付レール40と水平軸付レール41とを分離する際には、組立時と逆の手順により容易に分離することができる。
【0235】
そして、後方の水平軸付レール41が備える第1水平軸73、第2水平軸74と、前方の垂直軸付レール40が備える第1水平軸受83、第2水平軸受84(上下屈曲連結部5)とを連結することによって、水平軸周りに垂直面内で回動可能となる。ただし、第1水平軸73、第2水平軸74周りの回動角度は制限されている。つまり、前方の垂直軸付レール40に対して後方の水平軸付レール41を上方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール41の上水平板411の前縁部(上下当接部18a)が、前方の垂直軸付レール40の上水平板401の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの上回動が制限される(例えば、最大3°)。
【0236】
また、前方の垂直軸付レール40に対して後方の水平軸付レール41を下方に屈曲した場合には、後方の水平軸付レール41の下水平板412の前縁部(上下当接部18a)が、前方の垂直軸付レール40の下水平板402の後縁部(上下当接部18b)に当接する。このような当接によって、第1水平軸73、第2水平軸74周りの下回動が制限される(例えば、最大3°)。
垂直軸付レール40と水平軸付レール41とを連結することによって、前方の垂直軸付レール40と後方の水平軸付レール41とが垂直方向(上下方向)に回動することが可能となり、チェーンベルト45を垂直方向(上下方向)に屈曲走行させることができる。
【0237】
図13に示す第1垂直軸71、第2垂直軸72は、垂直軸付レール40と一体に形成した軸であるが、一体成型とせずに別途独立した垂直軸を用いることもできる。例えば第1垂直軸71、第2垂直軸72に代えて軸受孔を開設しておき、当該軸受孔と対応する第1垂直軸受81、第2垂直軸受82に受容可能な別途独立した垂直連結軸を挿通する構成を採用することもできる。
また、図14に示す第1水平軸73、第2水平軸74は、水平軸付レール41と一体に形成した軸であるが、一体成型とせずに別途独立した水平軸を用いることもできる。例えば第1水平軸73、第2水平軸74に代えて軸受孔を開設しておき、当該軸受孔と対応する第1水平軸受83、第2水平軸受84に受容可能な別途独立した水平連結軸を挿通する構成を採用することもできる。
【0238】
[屈曲ガイドの支持方法]
図11及び図12に示すように、第3実施形態に係る屈曲ガイド1は、スタンド46によって支持することが可能である。スタンド46は、ブラケット461と、ブラケット461を支持する円柱状の垂直支持部462と、垂直軸付レール40又は水平軸付レール41を取り付けるレールホルダ463を備えている。
【0239】
ブラケット461は、コの字側に折り曲げ形成されたフレームからなる。そして、ブラケット461の底面に垂直支持部462を取り付けている。レールホルダ463は円柱状に形成されており、その両端をブラケット461の両側板にねじ止めしている。
【0240】
そして、レールホルダ463は垂直軸付レール40又は水平軸付レール41のスタンド取付部4232に挿通された状態でブラケット461に固定する。これにより、スタンド46によって垂直軸付レール40又は水平軸付レール41を保持することができる。
【0241】
垂直軸付レール40や水平軸付レール41を連結した状態で、これらをレールホルダ463で保持することにより、屈曲ガイド1を所定の位置に設置することができる。
【0242】
≪第4実施形態:半内周側壁ガイド≫
次に、第4実施形態について、図15(a)~(c)に示すチェーンコンベア装置Cの組立図、及び図16(a)~(c)に示す屈曲ガイド1の組立図を参照して説明する。なお、上記実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0243】
図15(a)~(c)に示すチェーンコンベア装置Cは、正面視「エ」字形のチェーンベルト145(図17参照)が屈曲ガイド1に案内されて走行するチェーンコンベア装置Cの外観図である。図15(a)は、チェーンコンベア装置Cを、チェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図15(b)は、チェーンコンベア装置Cを、チェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図15(c)は、チェーンコンベア装置Cを、チェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した右側面図である。
【0244】
[第4実施形態のチェーンコンベア装置の構成]
図15(a)~(c)に示すチェーンコンベア装置Cのチェーンベルト145は、上下対称の形状を有する屈曲ガイド1の上部(搬送側)に乗って走行し、下部(戻り側)にぶら下がって走行する。チェーンベルト145の進行方向は図15(b)において「搬送方向」として記載してあるが、逆方向に変更することもできるし、チェーンベルト145の設置方向を逆方向に変更することもできる。
【0245】
図16(a)~(c)に示す屈曲ガイド1は、屈曲ガイド1の連結状態を見易くするために、図15(a)~(c)に示す組立図からチェーンベルト145を取り除いた状態を示す外観図及び側面断面図である。図16(a)は、屈曲ガイド1を、チェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図16(b)は、屈曲ガイド1を、チェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図16(c)は、屈曲ガイド1を、チェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図16(a)に示すX-X矢視断面図である。
【0246】
屈曲ガイド1は、垂直軸付レール140(図18)同士、水平軸付レール141(図15)同士、又は垂直軸付レール140(図18)と水平軸付レール141(図15)とを連結して構成することができる。
垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結した場合には、第1垂直軸71及び第2垂直軸72を中心として左右方向に屈曲することが可能である(例えば左右に各3°)。
水平軸付レール141同士、又は水平軸付レール141と垂直軸付レール140とを連結した場合には、第1水平軸73及び第2水平軸74を中心として上下方向に屈曲することが可能である(例えば上下に各3°)。
【0247】
なお、第1垂直軸71と第2垂直軸72とは同軸である。また、第1水平軸73と第2水平軸74とは同軸である。
【0248】
[チェーンベルト145]
図17(a)、(b)、(c)、(d)は、チェーンベルト145の側面図、平面図、正面図、下面図である。チェーンベルト145は、載置面145aと、連結凹部145cと、連結凸部145dと、連結ピン孔145fと、レール取付溝1451とを有する。レール取付溝1451は、載置下摺動面1452と、左右線1452aと、横摺動面1453と、上下線1453aと、懸垂摺動面1454と、左右線1454aとを有する。
【0249】
載置面145aは、チェーンベルト145において搬送物を載置する部位である。
【0250】
連結凹部145cは、他のチェーン駒の連結凸部145dを挿入する部位である。連結凸部145dと、連結凹部145cの左右両脇とには、チェーンベルトの駒同士を連結するための連結ピンを挿通させる連結ピン孔145fを開設してある。
【0251】
レール取付溝1451は、チェーン駒の上下方向の中央部において左右外向きに開放した溝であり、前後方向に沿って形成されている。搬送用のチェーンベルト145のレール取付溝1451は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141とにおける搬送側走行路13と、走行路側壁15と、浮き上がり防止部16とから構成される対向端部を挟み込む部位である。このレール取付溝1451により、搬送用のチェーンベルト145は上下方向及び左右方向に規制されて、屈曲ガイド1の上面を前後方向に走行することが可能になる。
【0252】
また、戻り側のチェーンベルト145のレール取付溝1451は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141における戻り側走行路14と、走行路側壁15と、浮き上がり防止部16とから構成される対向端部を上下方向から挟み込む部位としても機能する。このレール取付溝1451により、戻り側のチェーンベルト145は上下方向及び左右方向に規制されて、屈曲ガイドの下部にぶら下がって前後方向に懸垂式の走行をすることが可能になる。
【0253】
載置下摺動面1452は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141とにおける上水平板の搬送側走行路13と摺接する部位であり、上下方向に支持される部位である。
【0254】
横摺動面1453は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141とにおける走行路側壁15と摺接する部位であり、左右方向に支持される部位である。
【0255】
戻り側のチェーンベルト145の懸垂摺動面1454は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141における戻り側走行路14と摺接する部位であり、懸垂支持される部位である。
【0256】
搬送用のチェーンベルト145の懸垂摺動面1454は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141における搬送側走行路13の下側の浮き上がり防止部16と摺接する部位であり、搬送用のチェーンベルト145が浮き上がることを防止することができる。
【0257】
戻り側のチェーンベルト145の載置下摺動面1452は、垂直軸付レール140と水平軸付レール141における戻り側走行路14の下側の浮き上がり防止部16と摺接する部位であり、戻り側のチェーンベルト145が浮き上がることを防止することができる。
【0258】
[垂直軸付レール]
図18(a)、(b)、(c)は垂直軸付レール140の正面図、平面図、側面図(一部断面図)である。図18(a)は、垂直軸付レール140をチェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図18(b)は、垂直軸付レール140をチェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図18(c)は、垂直軸付レール140をチェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図18(a)に示すW-W矢視断面図である。
【0259】
同図に示す垂直軸付レール140は、上下、左右に対称な形状にしてある。よって、図18では説明の便宜上、上下(天地)、左右、前後を設定して説明するが、図18に示す垂直軸付レール140の上下(天地)を逆にしても同様の構成である。
【0260】
図18に示す垂直軸付レール140は、搬送側走行路13と、戻り側走行路14と、走行路側壁15と、浮き上がり防止部16と、左右当接部17aと、左右当接部17bと、上下当接部18bと、斜辺部25と、斜辺部26と、側壁乗り移り部27と、側壁乗り移り部28と、上下乗り移り部29と、係合片70と、第1垂直軸71と、第2垂直軸72と、第1垂直軸受81と、第2垂直軸受82と、第1水平軸受83と、第2水平軸受84と、左側板1404と、右側板1405と、段差部4014、4024と、上水平板1401と、下水平板1402と、上水平板1401及び下水平板1402同士を接続する左右2つの垂直板1406、1407と、スタンド取付部4232とを備えている。
【0261】
搬送側走行路13は、搬送用のチェーンベルト145の載置下摺動面1452を支持してチェーンベルト145の摺動走行の上下方向の案内をする機能を有する。
【0262】
戻り側走行路14は、戻り側のチェーンベルト145の懸垂摺動面1454を支持してチェーンベルト145の摺動走行の上下方向の案内をする機能を有する。
【0263】
走行路側壁15は、搬送側走行路13と浮き上がり防止部16との間の垂直面、及び戻り側走行路14と浮き上がり防止部16との間の垂直面であり、左右の走行路側壁15は対向して形成してある。走行路側壁15は、チェーンベルト145の横摺動面1453と摺接する部位であり、チェーンベルト145の左右方向を支持してチェーンベルト145を前後方向に案内する。
【0264】
走行路側壁15は、左右の屈曲半径に応じて平面視内側に凸の円弧状に形成して、チェーンベルト145の旋回半径CRを一定に保つことができる。これにより、チェーンベルト145の旋回動作を滑らかに行わせることができ、チェーンベルト145の駆動時の脈動を少なくすることができるので、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0265】
浮き上がり防止部16は、走行中のチェーンベルト145が駆動用の張力により、搬送側走行路13又は戻り側走行路14からチェーンベルト145が離間して浮き上がってしまう不具合を防止するための部位である。
【0266】
左右当接部17aは、垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結した際において、垂直軸回り(左右方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位であり、左側板1404及び右側板1405の後端縁に形成することができる。また、左右当接部17aとして機能する部位は、左側板1404及び右側板1405の後端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の左右半分の後端縁、垂直板1406若しくは1407の後端縁、走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の後端縁、又は上水平板1401若しくは下水平板1402の左右の後端縁の少なくとも一部に形成することができる。
【0267】
左右当接部17bは、垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141との間の垂直軸回り(左右方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位であり、左側板1404及び右側板1405の前端縁に形成することができる。また、左右当接部17bとして機能する部位は、左側板1404及び右側板1405の前端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の左右の前端縁、垂直板1406若しくは1407の前端縁、又は走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の前端縁、上水平板1401及び下水平板1402の左右の前端縁の少なくとも一部に形成することができる。
【0268】
上下当接部18bは、垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結した際に、垂直軸付レール140と水平軸付レール141との間の水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位であり、左側板1404及び右側板1405の上部及び下部における前端縁に形成することができる。また、上下当接部18bとして機能する部位は、左側板1404及び右側板1405の上部及び下部における前端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の前端縁、垂直板1406若しくは1407の上部及び下部における前端縁、走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の前端縁、又は上水平板1401及び下水平板1402の前端縁の少なくとも一部に形成することができる。
【0269】
垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結した場合には、垂直軸回りに屈曲することが可能であるので、図16(b)に示すように、垂直軸付レール140の左右当接部17aと、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の左右当接部17bとの間の隙間(屈曲時に広くなったり狭くなったりする隙間)は、左右屈曲時の屈曲角度ぶんだけ、中央部から左右両端に向かって徐々に広くなるように形成することができる。
【0270】
図18(b)に示される斜辺部25は、搬送側走行路13、戻り側走行路14及び浮き上がり防止部16の前端部において、平面視凸状に形成したことにより、チェーンベルト145の乗り移り部として機能する部分である。この平面視凸状の斜辺部25は、垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結したときに、他の垂直軸付レール140又は他の水平軸付レール141に形成されている平面視凹状の斜辺部26に入り込む部位である。図18(b)に示す実施形態では、塵埃の噛み込みによる乗り移り時の衝撃を緩和するために斜辺部25、26を直線形状の斜辺で形成してあるが、矩形や曲線を用いることもできる。
【0271】
斜辺部26は、搬送側走行路13、戻り側走行路14及び浮き上がり防止部16の後端部において、平面視凹状に形成したことにより、チェーンベルト145の乗り移り部として機能する部分である。この平面視凹状の斜辺部26は、垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結したときに、垂直軸付レール140又は水平軸付レール141に形成されている平面視凸状の斜辺部25が入り込む部位である。
【0272】
ここで、左右の走行路側壁15に形成した側壁乗り移り部27の側面視形状について図19及び図20を用いて説明し、平面視形状について図21及び図22を用いて説明する。図19及び図20は、図16(c)及び図18(c)の範囲Eを拡大して説明する側面図である。図21及び図22は、図16(b)及び図18(b)の範囲Fを拡大して説明する平面断面図であり、その切断面は、図18(a)に示すV-V矢視断面である。
【0273】
左右の走行路側壁15に形成した側壁乗り移り部27は、走行路側壁15の後の端部において側面視凸状に形成したことにより、チェーンベルト145の乗り移り部として機能する部分である(図16(c)、図18(c)、図19図20参照)。この凸状の側壁乗り移り部27は、垂直軸付レール140同士、又は他の水平軸付レール141とを連結したときに、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141に形成されている凹状の側壁乗り移り部28に入り込む部位である(図16(c)、図18(c)、図20参照)。図16(c)、図18(c)及び図20に示す実施形態では、塵埃の噛み込みによる乗り移り時の衝撃を緩和するために、側壁乗り移り部27、28の側面視形状に直線を組み入れて先細の凸状に形成してあるが、矩形や曲線を用いることもできる。
【0274】
次に、左右の走行路側壁15に形成した側壁乗り移り部27の平面形状について、図21図22を参照して説明する。図21に示すように、側壁乗り移り部27の平面形状は、走行路側壁15に乗り移り左右傾斜部27aを形成して、先細形状にしてある。また、図22に示すように、相手方の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の側壁乗り移り部28の平面形状も、走行路側壁15に乗り移り左右傾斜部28aを形成して、先細形状にしてある。側壁乗り移り部27及び側壁乗り移り部28の乗り移り左右傾斜は、平面視直線に形成することもできるし、平面視曲線に形成することもできる。乗り移り左右傾斜部27a及び乗り移り左右傾斜部28aの斜面同士は、垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141とを左右に屈曲させた状態においても、平面視した場合に180°に近い鈍角で交差する組み合わせが好ましい。
【0275】
次に、側壁乗り移り部28の側面視形状について図23及び図20を用いて説明し、平面視形状について図24及び図22を用いて説明する。なお、図23は、図18(c)の範囲Gを拡大して説明する側面図である。図24は、図18(b)の範囲Hを拡大して説明する平面断面図であり、その切断面は、図18(a)に示すV-V矢視断面である。
【0276】
側壁乗り移り部28は、走行路側壁15の前後の端部において、側面視凹状に形成したことにより、チェーンベルト145の乗り移り部として機能する部分である(図18(c)、図20図23図25(c)参照)。この凹状の側壁乗り移り部28は、垂直軸付レール140同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結したときに、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141に形成されている凸状の側壁乗り移り部27が入り込む部位である(図16(c)、図20参照)。
【0277】
次に、側壁乗り移り部28の平面形状について、図24を参照して説明する。図24に示すように、側壁乗り移り部28の平面形状は、走行路側壁15に乗り移り左右傾斜部28aを形成して、先細形状にしてある。
【0278】
このように側壁乗り移り部27、28を形成して垂直軸付レール140同士、又は他の水平軸付レール141と連結すると、チェーンベルト145が走行して垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との間で乗り移る際に、チェーンベルト145の横摺動面1453が、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の側壁乗り移り部28(乗り移り左右傾斜部28a)→垂直軸付レール140の側壁乗り移り部27(乗り移り左右傾斜部27a)→走行路側壁15と接触しながら摺動する。このときチェーンベルト145の進行方向に対して上下に伸びるチェーンベルト145の横摺動面1453の上下線1453aは、側壁乗り移り部27の斜面と側壁乗り移り部28の斜面との双方に同時に接触してから乗り移る。このように、乗り移り左右傾斜部27a、28aで摺動状態が連続するように形成してある。
【0279】
したがって、垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141とを屈曲させた場合であっても、屈曲角度や隙間の増減にかかわらずチェーンベルト145の横摺動面1453は滑らかに垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との間で乗り移ることができ、チェーンベルト145の脈動を減少させることができる。そして、チェーンベルト145の駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0280】
垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141とを連結した状態でチェーンベルト145を左右方向に屈曲走行させる場合には、屈曲内側の走行路側壁15とチェーンベルト145の横摺動面1453とが摺接する。このとき、チェーンベルト145の駆動用の張力によって、強い力でチェーンベルト145の横摺動面1453が屈曲内側のレールの走行路側壁15を押圧する。そのため、チェーンベルト145の横摺動面1453が、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の走行路側壁15から当該垂直軸付レール40の走行路側壁15へと乗り移る際には、上述のように不連続とならないように連続して滑らかに乗り移る動作が行われることが望ましい。
【0281】
上下乗り移り部29は、斜辺部25に形成した側面形状の特徴部分である。図19に示すように斜辺部25の上下乗り移り部29は、搬送側走行路13(又は戻り側走行路14)及び浮き上がり防止部16の前後の端部に乗り移り上下傾斜部29aを形成して、上下乗り移り部29を先細形状にしてある。また、図20に示すように、相手方の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の斜辺部26にも、側面形状に特徴を有する上下乗り移り部29を形成してある。斜辺部26の上下乗り移り部29も、搬送側走行路13(又は戻り側走行路14)及び浮き上がり防止部16の前後の端部に乗り移り上下傾斜部29aを形成して、上下乗り移り部29を先細形状にしてある。上下乗り移り部29の乗り移り上下傾斜は、側面視直線に形成することもできるし、側面視曲線に形成することもできる。斜辺部25及び斜辺部26の上下乗り移り部29の斜面同士は、垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141とを左右に屈曲させた状態においても、側面視した場合に180°に近い鈍角で交差する組み合わせが好ましい。
【0282】
このように上下乗り移り部29を形成して垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141とを連結すると、搬送用のチェーンベルト145が走行して垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との間で乗り移る際に、チェーンベルト145の載置下摺動面1452が、垂直軸付レール140の搬送側走行路13→上下乗り移り部29(乗り移り上下傾斜部29a)→他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の上下乗り移り部29(乗り移り上下傾斜部29a)→搬送側走行路13と接触しながら摺動する。このときチェーンベルト145の載置下摺動面1452の左右線1452a(又は懸垂摺動面1454の左右線1454a)は、垂直軸付レール140の上下乗り移り部29の斜面、及び他の垂直軸付レール140若しくは水平軸付レール141の上下乗り移り部29の斜面の双方に同時に接触してから乗り移る。このように、乗り移り上下傾斜部で摺動状態が連続するように形成してある。
【0283】
したがって、チェーンベルト145の載置下摺動面1452は、屈曲に伴う垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との間の屈曲角度や隙間の増減にかかわらず、滑らかに垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との間で乗り移ることができ、チェーンベルト145の脈動を減少させることができる。そして、駆動抵抗と駆動時の振動や騒音を減少させることができる。
【0284】
また同様に、搬送用のチェーンベルト145の懸垂摺動面1454(及び載置下摺動面1452)も、垂直軸付レール140の浮き上がり防止部16から上下乗り移り部29を介して他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141の浮き上がり防止部16へと乗り移ることができる。
【0285】
上水平板1401の左右中央部の後方には、係合片70を形成してある。係合片70の後端部には、上方に延在する第1垂直軸71を形成してある。
【0286】
下水平板1402の左右中央部の後方にも、係合片70を形成してある。係合片70の後端部には、下方に延在する第2垂直軸72を形成してある。
【0287】
スタンド取付部4232は、左側板1404及び右側板1405の上下中央部かつ左右中央部に形成してある。スタンド取付部4232は、図11に示すスタンド46等を取り付けるため部位である。
【0288】
係合片70の左右両側の上水平板1401及び下水平板1402には、後方に段差部4014及び4024を突出させてある。段差部4014の上面は、当該垂直軸付レール140を連結する相手である他の垂直軸付レール140の上水平板1401の下面、又は水平軸付レール141の上水平板1411の下面と係合させることによって、垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との連結時における捩じり方向の剛性を更に高めると共に、捩じり方向の変位を減少させることができる。また同様に、段差部4024の下面は、当該垂直軸付レール140を連結する相手である他の垂直軸付レール140の下水平板1402の上面、又は水平軸付レール141の下水平板1412の上面と係合させることによって、垂直軸付レール140と、他の垂直軸付レール140又は水平軸付レール141との連結時における捩じり方向の剛性を更に高めると共に、捩じり方向の変位を減少させることができる。
【0289】
[水平軸付レール]
図25(a)、(b)、(c)は水平軸付レール141の正面図、平面図、側面図(一部断面図)である。図25(a)は、水平軸付レール141をチェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図25(b)は、水平軸付レール141をチェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図25(c)は、水平軸付レール141をチェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図25(a)に示すU-U矢視断面図である。
【0290】
同図に示す水平軸付レール141は、上下、左右に対称な形状にしてある。よって、図25では説明の便宜上、上下(天地)、左右、前後を設定して説明するが、図25に示す水平軸付レール141の上下(天地)を逆にしても同様の構成である。
【0291】
図25に示す水平軸付レール141は、搬送側走行路13と、戻り側走行路14と、走行路側壁15と、浮き上がり防止部16と、左右当接部17bと、上下当接部18aと、上下当接部18bと、斜辺部25と、斜辺部26と、側壁乗り移り部27と、側壁乗り移り部28と、上下乗り移り部29と、係合片70と、第1水平軸73と、第2水平軸74と、第1垂直軸受81と、第2垂直軸受82と、第1水平軸受83と、第2水平軸受84と、左側板1414と、右側板1415と、上水平板1411と、下水平板1412と、上水平板1411及び下水平板1412同士を接続する左右2つの垂直板1416と垂直板1417と、スタンド取付部4232とを備えている。なお、垂直軸付レール140の構成について説明した機能と同一の機能を有する部位については、同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0292】
上下当接部18aは、水平軸付レール141同士、又は他の垂直軸付レール140と連結した際において、水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位であり、左側板1414及び右側板1415の上部及び下部の後端縁に形成することができる。また、上下当接部18aとして機能する部位は、左側板1414及び右側板1415の上部及び下部の後端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の後端縁、垂直板1416若しくは1417の上下方向の後端縁、走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の後端縁、又は上水平板1411及び下水平板1412の後端縁の少なくとも一部に形成することができる。
【0293】
上下当接部18bは、水平軸付レール141同士、又は他の垂直軸付レール140と連結した際において、水平軸回り(上下方向)の屈曲角度を所定の角度に制限する回動制限部として機能する部位であり、左側板1414及び右側板1415の上部及び下部の前端縁に形成することができる。また、上下当接部18aとして機能する部位は、左側板1414及び右側板1415の上下方向の前端縁に限られず、搬送側走行路13若しくは戻り側走行路14の前端縁、垂直板1416若しくは1417の上下方向の前端縁、走行路側壁15若しくは浮き上がり防止部16の前端縁、又は上水平板1411及び下水平板1412の前端縁の少なくとも一部に形成することができる。
【0294】
水平軸付レール141同士、又は垂直軸付レール140と水平軸付レール141とを連結した場合には、水平軸回りに屈曲することが可能であるので、図16(c)に示すように、水平軸付レール141の上下当接部18aと、他の水平軸付レール141又は垂直軸付レール140の上下当接部18bとの間の隙間(屈曲時に広くなったり狭くなったりする隙間)は、上下屈曲時の屈曲角度ぶんだけ、中央部から上下両端に向かって徐々に広くなるように形成することができる。
【0295】
斜辺部25、26と、側壁乗り移り部27、28、乗り移り左右傾斜部27a、28a、上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29aの形状及び機能については、図19及び図20の範囲Eの説明、図21及び図22の範囲Fの説明、図23の範囲G、図24の範囲Hの説明と同様であるため、その詳細説明は省略する。
【0296】
スタンド取付部4232は、左側板1414及び右側板1415の上下中央部かつ左右中央部に形成してある。スタンド取付部4232は、図11に示すスタンド46等を取り付けるため部位である。
【0297】
水平軸付レール141と他の水平軸付レール141又は垂直軸付レール140とを連結すると、上下方向に屈曲することが可能である。このとき、搬送用のチェーンベルト145の昇降半径CRが一定になるように、浮き上がり防止部16の側面視形状を下に凸の形状(半径CR)に形成することもできる。また、搬送側走行路13の側面視形状を上に凹形状又は凸形状(半径CR)に形成することもできる。また、戻り側のチェーンベルト145の昇降半径CRが一定になるように、戻り側走行路14の側面視形状を上に凸の形状又は凸形状(半径CR)に形成することもできる。
【0298】
なお、本実施形態の垂直軸付レール140、水平軸付レール141では、チェーンベルト145の正転、逆転が可能であり、正転時と、逆転時において性能に差異が生じない。
【0299】
≪第5実施形態:底板付き半内周側壁ガイド≫
次に、第5実施形態について、図26及び図27を用いて説明する。第5実施形態の屈曲ガイド1は、上述の第4実施形態と同一のチェーンベルト145を用いるものであり、第4実施形態において説明した搬送側走行路13、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、左右当接部17a、左右当接部17b、上下当接部18a、上下当接部18b、斜辺部25、斜辺部26、側壁乗り移り部27、28、乗り移り左右傾斜部27a、28a、上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29a、係合片70、第1垂直軸71、第2垂直軸72、第1水平軸73、第2水平軸74、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82、第1水平軸受83、第2水平軸受84、段差部4014、段差部4024、上水平板1401、下水平板1402、垂直板1406、垂直板1407、上水平板1411、下水平板1412、垂直板1416、垂直板1417、及びスタンド取付部4232等は同一形状であるので、その説明は省略する。
【0300】
第5実施形態が上述の第4実施形態と相違する点は、上述の第4実施形態が、スタンド取付部4232を用いて垂直軸付レール140や水平軸付レール141を設置する構成であったのに対し、第5実施形態では左右の側板を戻り側のチェーンベルト145よりも下方まで伸ばして脚の機能を持たせて、水平な底板又は足部に接続して、この底板又は足部を用いて屈曲ガイドを設置することを可能にした点である。
【0301】
[垂直軸付レール]
図26(a)、(b)、(c)は垂直軸付レール150の正面図、平面図、側面図(一部断面図)である。図26(a)は、垂直軸付レール150をチェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図26(b)は、垂直軸付レール150をチェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図26(c)は、垂直軸付レール150をチェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図26(a)に示すR-R矢視断面図である。
【0302】
同図に示す垂直軸付レール150は、左右対称な形状にしてある。
【0303】
底板1503は、戻り側のチェーンベルト145の下方において、左側板1504及び右側板1505を接続する部位である。
【0304】
左側板1504及び右側板1505は、戻り側のチェーンベルト145よりも下方まで伸ばすことで脚の機能を持たせて、最下部において水平な底板1503又は足部1506に接続してある。左側の足部1506は左側板1504よりも左側(外側)に延出させてあり、右側の足部1506は右側板1505よりも右側(外側)に延出させてある。この底板1503又は足部1506により垂直軸付レール150の設置を容易にすることができる。
【0305】
足部1506には、固定孔1590を開設してある。固定孔1590に螺子やピンを挿通することで、垂直軸付レール150を設置台に位置決めしたり、固定することが容易となる。
【0306】
切除部1507は、足部1506を左側板1504又は右側板1505から容易に取り外すことを可能にするための部位である。例えば切除部1507として、左側板1504又は右側板1505と足部1506との間に薄肉部を形成することができる。この場合には、足部1506を左側板1504又は右側板1505に対して大きく屈曲させることによって、切除部1507において破断を発生させて、左側板1504又は右側板1505から足部1506を取り外すことができる。チェーンコンベア装置Cの設置時において、一部の足部1506の存在が邪魔になる場合には、足部1506を容易に取り外すことができ、設置作業が容易になる。
【0307】
第1垂直軸71は、上水平板1401の左右中央部の後方に延出する係合片70から、上方に延在させてある。
【0308】
第2垂直軸72は、垂直軸による支持幅を広くして、連結時の剛性や強度を増すために、底板1503の左右中央部の後方に延出する係合片70から、下方に延在させてある。なお、第2垂直軸72は、第4実施形態と同様に下水平板1402から延出させた係合片70から下方に延在させることも可能であるし、第2垂直軸72に加えて第3垂直軸を延在させて、3箇所に垂直軸を形成することも可能である。ここで、第1垂直軸71、第2垂直軸72及び第3垂直軸は同軸である。
【0309】
第1垂直軸受81は、上水平板1401の左右中央部の前部に形成してある。第2垂直軸受82は、底板1503の左右中央部の前部に形成してある。なお、第2垂直軸受82は、下水平板1402の左右中央部の前部に形成することも可能であるし、第2垂直軸受82に加えて第3垂直軸受を開設させて、3箇所に垂直軸受を形成することも可能である。ここで、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82及び第3垂直軸受は同軸である。
【0310】
第1水平軸受83は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の左側板1504の前部に形成してある。第2水平軸受84は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の右側板1505の前部に形成してある。
【0311】
[水平軸付レール]
図27(a)、(b)、(c)は水平軸付レール151の正面図、平面図、側面図(一部断面図)である。図27(a)は、水平軸付レール151をチェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図27(b)は、水平軸付レール151をチェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図27(c)は、水平軸付レール151をチェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図27(a)に示すQ-Q矢視断面図である。
【0312】
同図に示す水平軸付レール151は、左右、前後に対称な形状にしてある。
【0313】
底板1513は、戻り側のチェーンベルト145の下方において、左側板1514及び右側板1515を接続する部位である。
【0314】
左側板1514及び右側板1515は、戻り側のチェーンベルト145よりも下方まで伸ばすことで脚の機能を持たせて、最下部において水平な底板1513又は足部1516に接続してある。左側の足部1516は左側板1514よりも左側(外側)に延出させてあり、右側の足部1516は右側板1515よりも右側(外側)に延出させてある。この底板1513又は足部1516により水平軸付レール151の設置を容易にすることができる。
【0315】
足部1516には、固定孔1590を開設してある。固定孔1590に螺子やピンを挿通することで、水平軸付レール151を設置台に位置決めしたり、固定することが容易となる。
【0316】
切除部1517は、容易に足部1516を左側板1514又は右側板1515から取り外すことを可能にするための部位である。例えば切除部1517として、左側板1514又は右側板1515と足部1516との間に薄肉部を形成することができる。この場合には、足部1516を左側板1514又は右側板1515に対して大きく屈曲させることによって、切除部1517において破断を発生させて、左側板1514又は右側板1515から足部1516を取り外すことができる。チェーンコンベア装置Cの設置時において、一部の足部1516の存在が邪魔になる場合には、足部1516を容易に取り外すことができ、設置作業が容易になる。
【0317】
第1水平軸73は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の左側板1514において後方に延出する係合片70から、左方に延在させてある。
【0318】
第2水平軸74は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の右側板1515において後方に延出する係合片70から、右方に延在させてある。ここで、第1水平軸73と第2水平軸74とは同軸である。
【0319】
第1垂直軸受81は、上水平板1411の左右中央部の前部に形成してある。第2垂直軸受82は、底板1513の左右中央部の前部に形成してある。なお、第2垂直軸受82は、下水平板1412の左右中央部の前部に形成することもできる。
【0320】
第1水平軸受83は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の左側板1514の前部に形成してある。第2水平軸受84は、搬送側走行路13と戻り側走行路14との間の右側板1515の前部に形成してある。
【0321】
なお、本実施形態の垂直軸付レール150、水平軸付レール151では、チェーンベルト145の正転、逆転が可能であり、正転時と、逆転時において性能に差異が生じない。
【0322】
≪第6実施形態:連結軸及び半内周側壁ガイド≫
次に、第6実施形態について、図28及び図29を用いて説明する。第6実施形態の屈曲ガイド1は、上述の第4実施形態と同一のチェーンベルト145を用いるものであり、第4実施形態において説明した搬送側走行路13、戻り側走行路14、走行路側壁15、浮き上がり防止部16、左右当接部17a、左右当接部17b、上下当接部18a、上下当接部18b、斜辺部25、斜辺部26、側壁乗り移り部27、28、乗り移り左右傾斜部27a、28a、上下乗り移り部29、乗り移り上下傾斜部29a、係合片70、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82、第1水平軸受83、第2水平軸受84、段差部4014、段差部4024、上水平板1401、下水平板1402、垂直板1406、垂直板1407、上水平板1411、下水平板1412、垂直板1416、垂直板1417、及びスタンド取付部4232等は同一形状であるので、その説明は省略する。
【0323】
第6実施形態が上述の第4実施形態と相違する点は、上述の第4実施形態では、垂直軸付レール140が第1垂直軸71及び第2垂直軸72を有すると共に、水平軸付レール141が第1水平軸73及び第2水平軸74を有していたのに対して、第6実施形態では、これらの軸に代えて、第1垂直軸受孔81a、第2垂直軸受孔82a、第1水平軸受孔83a、第2水平軸受孔84aを開設して、垂直連結軸163及び水平連結軸173を用いて連結することを可能にした点である。
【0324】
[左右屈曲用軸受孔付レール]
図28(a)、(b)、(c)は左右屈曲用軸受孔付レール160を説明する図であり、左右屈曲用軸受孔付レール160同士を連結した状態における正面図、平面図、側面図(一部断面図)である。図28(a)は、左右屈曲用軸受孔付レール160をチェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図28(b)は、左右屈曲用軸受孔付レール160をチェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図28(c)は、左右屈曲用軸受孔付レール160をチェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図28(a)に示すN-N矢視断面図である。
【0325】
同図に示す左右屈曲用軸受孔付レール160は、上下、左右に対称な形状にしてある。
【0326】
上水平板1401の左右中央部の後方には、係合片70を延在させてある。図28に示す実施形態では、上水平板1401の係合片70は、他の左右屈曲用軸受孔付レール160の上水平板1401又は上下屈曲用軸受孔付レール161の上水平板1411の下面に摺接する。そして、上下方向に支持されて、上下方向の位置決めを行う。
【0327】
上水平板1401の係合片70には、第1垂直軸71に代えて第1垂直軸受孔81aを開設してある。左右屈曲用軸受孔付レール160と、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161と連結する際には、左右屈曲用軸受孔付レール160の第1垂直軸受孔81aと、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161の第1垂直軸受81との軸心を一致させることができる。
【0328】
下水平板1402の左右中央部の後方にも、係合片70を延在させてある。図28に示す実施形態では、下水平板1402の係合片70は、他の左右屈曲用軸受孔付レール160の下水平板1402又は上下屈曲用軸受孔付レール161の下水平板1412の上面に摺接する。そして、上下方向に支持されて、上下方向の位置決めを行う。
【0329】
下水平板1402の係合片70には、第2垂直軸72に代えて第2垂直軸受孔82aを開設してある。第1垂直軸受孔81aと第2垂直軸受孔82aとは同軸である。左右屈曲用軸受孔付レール160と、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161とを連結する際には、左右屈曲用軸受孔付レール160の第2垂直軸受孔82aと、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161の第2垂直軸受82との軸心を一致させることができる。
【0330】
垂直連結軸163は、左右屈曲用軸受孔付レール160と、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161とを連結するために用いる部材であると共に、左右屈曲用の垂直軸として機能する部材である。左右屈曲用軸受孔付レール160と、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161とを連結する際には、左右屈曲用軸受孔付レール160の第1垂直軸受孔81aと、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161の第1垂直軸受81、及び左右屈曲用軸受孔付レール160の第2垂直軸受孔82aと、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161の第2垂直軸受82との軸心を合わせておき、垂直連結軸163を第1垂直軸受81と、第1垂直軸受孔81aと、第2垂直軸受孔82aと、第2垂直軸受82とに挿通して連結することができる。なお、垂直連結軸163を第1の連結軸と第2の連結軸との2つに分けることもできる。このとき第1の連結軸は、第1垂直軸受孔81aと第1垂直軸受81とに挿通し、第2の連結軸は第2垂直軸受82と第2垂直軸受孔82aとに挿通する。
【0331】
垂直連結軸163は、連結軸頭部164と、連結軸弾性変形部165と、連結軸先端掛部166とを有している。連結軸頭部164は、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161の第1垂直軸受81に垂直連結軸163を挿通した際に、第1垂直軸受81の周囲における上水平板1401又は上水平板1411の上面に当接することで、垂直連結軸163を上下方向に位置決めして、脱落を防止する大径の部位である。連結軸弾性変形部165は、垂直連結軸163の軸部と連結軸先端掛部166との間に形成した屈曲部位であり、ここの屈曲動作により、垂直連結軸163を第1垂直軸受81、第1垂直軸受孔81a、第2垂直軸受孔82a及び第2垂直軸受82に挿通する際、又は抜脱する際に、外径が大きい連結軸先端掛部166を第1垂直軸受81、第1垂直軸受孔81a、第2垂直軸受孔82a及び第2垂直軸受82の直径内に狭める様に力を加えることで、連結軸先端掛部166の退避動作を行うことができる。連結軸先端掛部166に加えた狭める力を開放すると、連結軸先端掛部166は元の大径の位置に戻り、垂直連結軸163が所定の位置に位置決めされる。垂直連結軸163の軸部は、屈曲軸の摺動軸部として機能する。
【0332】
連結軸先端掛部166は、垂直連結軸163における連結軸頭部164の反対側の端部に形成した部位であり、他の左右屈曲用軸受孔付レール160又は上下屈曲用軸受孔付レール161の第2垂直軸受82に垂直連結軸163を挿通した際に、第2垂直軸受82の周囲における下水平板1402又は下水平板1412の下面に当接することで、垂直連結軸163を上下方向に位置決めして、脱落を防止する大径の部位である。
【0333】
図28に示す実施形態では、垂直連結軸163の着脱に際して連結軸弾性変形部165を変形させることにより垂直連結軸163の挿抜と位置決めを可能にしているが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、螺子による位置決め、割ピン及びワッシャを併用した位置決め、EリングやCリングを用いた位置決め等を用いることもできる。
【0334】
[上下屈曲用軸受孔付レール]
図29(a)、(b)、(c)は上下屈曲用軸受孔付レール161を説明する図であり、上下屈曲用軸受孔付レール161同士を連結した状態における正面図、平面図、側面図(一部断面図)である。図29(a)は、上下屈曲用軸受孔付レール161をチェーンベルト145の搬送の後方向から観察した正面図である。図29(b)は、上下屈曲用軸受孔付レール161をチェーンベルト145の搬送の上方向から観察した平面図である。図29(c)は、上下屈曲用軸受孔付レール161をチェーンベルト145の搬送方向に対して右側から観察した図であり、図29(a)に示すM-M矢視断面図である。
【0335】
同図に示す上下屈曲用軸受孔付レール161は、上下、左右に対称な形状にしてある。
【0336】
左側板1414の上下中央部の後方には、係合片70を延在させてある。図29に示す実施形態では、左側板1414の係合片70は、他の上下屈曲用軸受孔付レール161の左側板1414又は左右屈曲用軸受孔付レール160の左側板1404の右内面に摺接する。そして、左右方向に支持されて、左右方向の位置決めを行う。
【0337】
左側板1414の係合片70には、第1水平軸73に代えて第1水平軸受孔83aを開設してある。上下屈曲用軸受孔付レール161と、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160と連結する際には、上下屈曲用軸受孔付レール161の第1水平軸受孔83aと、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160の第1水平軸受83との軸心を一致させることができる。
【0338】
右側板1415の上下中央部の後方には、係合片70を延在させてある。図29に示す実施形態では、右側板1415の係合片70は、他の上下屈曲用軸受孔付レール161の右側板1415又は左右屈曲用軸受孔付レール160の右側板1405の左内面に摺接する。そして、左右方向に支持されて、左右方向の位置決めを行う。
【0339】
右側板1415の係合片70には、第2水平軸74に代えて第2水平軸受孔84aを開設してある。第1水平軸受孔83aと第2水平軸受孔84aとは同軸である。上下屈曲用軸受孔付レール161と、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160とを連結する際には、上下屈曲用軸受孔付レール161の第2水平軸受孔84aと、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160の第2水平軸受84との軸心を一致させることができる。
【0340】
水平連結軸173は、上下屈曲用軸受孔付レール161と、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160とを連結するために用いる部材であると共に、上下屈曲用の水平軸として機能する部材である。上下屈曲用軸受孔付レール161と、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160とを連結する際には、上下屈曲用軸受孔付レール161の第1水平軸受孔83aと、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160の第1水平軸受83、及び上下屈曲用軸受孔付レール161の第2水平軸受孔84aと、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160のの第2水平軸受84との軸心を合わせておき、水平連結軸173を第1水平軸受83と、第1水平軸受孔83aと、第2水平軸受孔84aと、第2水平軸受84とに挿通して連結することができる。なお、水平連結軸173を第1の連結軸と第2の連結軸との2つに分けることもできる。このとき第1の連結軸は、第1水平軸受孔83aと第1水平軸受83とに挿通し、第2の連結軸は第2水平軸受84と第2水平軸受孔84aとに挿通する。
【0341】
水平連結軸173は、連結軸頭部174と、連結軸弾性変形部175と、連結軸先端掛部176とを有している。連結軸頭部174は、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160の第1水平軸受83に水平連結軸173を挿通した際に、第1水平軸受83の周囲における左側板1414又は左側板1404の左側面に当接することで、水平連結軸173を左右方向に位置決めして、脱落を防止する大径の部位である。連結軸弾性変形部175は、水平連結軸173の軸部と連結軸先端掛部176の間に形成した屈曲部位であり、ここの屈曲動作により、水平連結軸173を第1水平軸受83、第1水平軸受孔83a、第2水平軸受孔84a及び第2水平軸受84に挿通する際、又は抜脱する際に、外径が大きい連結軸先端掛部176を第1水平軸受83、第1水平軸受孔83a、第2水平軸受孔84a及び第2水平軸受84の直径内に狭める様に力を加えることで、連結軸先端掛部176の退避動作を行うことができる。連結軸先端掛部176に加えた狭める力を開放すると、連結軸先端掛部176は元の大径の位置に戻り、水平連結軸173が所定の位置に位置決めされる。水平連結軸173の軸部は、屈曲軸の摺動軸部として機能する。
【0342】
連結軸先端掛部176は、水平連結軸173における連結軸頭部174の反対側の端部に形成した部位であり、他の上下屈曲用軸受孔付レール161又は左右屈曲用軸受孔付レール160の第2水平軸受84に水平連結軸173を挿通した際に、第2水平軸受84の周囲における右側板1415又は右側板1405の左側面に当接することで、水平連結軸173を左右方向に位置決めして、脱落を防止する大径の部位である。
【0343】
図29に示す実施形態では、水平連結軸173の着脱に際して連結軸弾性変形部175を変形させることにより水平連結軸173の挿抜と位置決めを可能にしているが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、螺子による位置決め、割ピン及びワッシャを併用した位置決め、EリングやCリングを用いた位置決め等を用いることもできる。
【0344】
図28及び図29に示す垂直連結軸163及び水平連結軸173を用いたレールの連結方法は、図5図6図9図10図13図14図26及び図27に示す屈曲ガイドにおける各レールの連結(垂直軸付レール10同士、垂直軸付レール10と水平軸付レール11との連結、垂直軸付レール10A同士、垂直軸付レール10Aと水平軸付レール11Aとの連結、垂直軸付レール40同士、垂直軸付レール40と水平軸付レール41との連結、垂直軸付レール150同士、垂直軸付レール150と水平軸付レール151との連結)にも適用することができる。
【0345】
≪その他≫
第1実施形態乃至第5実施形態において、垂直軸は第1垂直軸及び第2垂直軸の2箇所に限定するものではなく、同軸上の3箇所以上に延在させると共に、垂直軸受も3箇所以上に開設させることができる。
また、第1実施形態乃至第5実施形態において、水平軸は第1水平軸及び第2水平軸の2箇所に限定するものではなく、同軸上の3箇所以上に延在させると共に、水平軸受も3箇所以上に開設させることができる。
第6実施形態において、垂直軸受孔は第1垂直軸受孔及び第2垂直軸受孔の2箇所に限定するものではなく、同軸上の3箇所以上に開設させると共に、垂直軸受も3箇所以上に開設させることができる。
また、第6実施形態において、水平軸受孔は第1水平軸受孔及び第2水平軸受孔の2箇所に限定するものではなく、同軸上の3箇所以上に開設させると共に、水平軸受も3箇所以上に開設させることができる。
【0346】
第1実施形態乃至第5実施形態において、第1垂直軸71、第2垂直軸72、第1水平軸73、又は第2水平軸74に角柱を用いることもできる。
第1実施形態乃至第5実施形態において、第1垂直軸71、第2垂直軸72、第1水平軸73、又は第2水平軸74の呼び径は同一であってもよいし、異なる呼び径を用いることができる。
【0347】
第1実施形態乃至第5実施形態において、第1垂直軸71、第2垂直軸72、第1水平軸73、又は第2水平軸74を円柱、又は円筒軸とすることができ、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82、第1水平軸受83、又は第2水平軸受84の内径は、第1垂直軸71、第2垂直軸72、第1水平軸73、及び第2水平軸74の呼び径に対して中間ばめ又は若干の隙間ばめに設定することができる。このように、軸と軸受との間の隙間を少なくすることによって、チェーンベルト(3、45、145)に大きな張力が加わった場合(相対的に屈曲ガイド1には圧縮力が加わる)であっても、屈曲ガイド1の長さに変化が生じにくくすることができる。
【0348】
なお、屈曲ガイド1に加わる圧縮力等によって、連結された屈曲ガイド1の長さが短くなると、相対的にチェーンベルト(3、45、145)の長さが余るため、チェーンベルト(3、45、145)に緩みが生じてしまう。これとは逆に、連結された屈曲ガイド1の長さが長くなると、相対的にチェーンベルト(3、45、145)の長さが不足するため、屈曲ガイド1の屈曲が制限されるなどの不具合が生じてしまう。特に、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82、第1水平軸受83、又は第2水平軸受84の内径を広い隙間ばめに設定したり、長孔に設定したりすると、連結された屈曲ガイド1の長さは顕著に変化することになる。
【0349】
また、第1垂直軸71、第2垂直軸72、第1水平軸73、及び第2水平軸74に対して、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82、第1水平軸受83、及び第2水平軸受84を設けて各レールを連結することにより、各レールを上下左右に屈曲させても、チェーンベルト(3、45、145)に対して、屈曲ガイド1の長さに変化が生じにくいという特徴がある。従って、チェーンベルト(3、45、145)の摺動動作中において屈曲ガイド1を上下左右に屈曲させても、不具合が生じにくい。
【0350】
第6実施形態において、垂直連結軸163又は水平連結軸173に角柱を用いることもできる。
第6実施形態において、垂直連結軸163又は水平連結軸173を円柱、又は円筒軸とすることができ、第1垂直軸受81、第2垂直軸受82、第1垂直軸受孔81a、第2垂直軸受孔82a、第1水平軸受83、第2水平軸受84、第1水平軸受孔83a、又は第2水平軸受孔84aの内径は、垂直連結軸163及び水平連結軸173の呼び径に対して中間ばめ又は若干の隙間ばめに設定することができる。このように、軸と軸受との間の隙間を少なくすることによって、チェーンベルト(145)に大きな張力が加わった場合(相対的に屈曲ガイド1には圧縮力が加わる)であっても、屈曲ガイド1の長さに変化が生じにくくすることができる。
【符号の説明】
【0351】
1 屈曲ガイド
2 直線ガイド
3 チェーンベルト
3a 載置面
4 左右屈曲連結部
5 上下屈曲連結部
10、10A 垂直軸付レール
11、11A 水平軸付レール
13 搬送側走行路
13a 傾斜面
13c 水平滑走部
14 戻り側走行路
15 走行路側壁
16 浮き上がり防止部
17a 左右当接部
17b 左右当接部
18a 上下当接部
18b 上下当接部
25、26 斜辺部
27、28 側壁乗り移り部
27a、28a 乗り移り左右傾斜部
29 上下乗り移り部
29a 乗り移り上下傾斜部
32 連結ピン
40 垂直軸付レール
41 水平軸付レール
45 チェーンベルト
45a 載置面
45c 連結凹部
45d 連結凸部
45f 連結ピン孔
46 スタンド
70 係合片(左右規制部の一形態、上下規制部の一形態)
71 第1垂直軸(左右屈曲連結部)
72 第2垂直軸(左右屈曲連結部)
73 第1水平軸(上下屈曲連結部)
74 第2水平軸(上下屈曲連結部)
81 第1垂直軸受(左右屈曲連結部)
81a 第1垂直軸受孔(第6実施形態)
82 第2垂直軸受(左右屈曲連結部)
82a 第2垂直軸受孔(第6実施形態)
83 第1水平軸受(上下屈曲連結部)
83a 第1水平軸受孔(第6実施形態)
84 第2水平軸受(上下屈曲連結部)
84a 第2水平軸受孔(第6実施形態)
110 内枠部
111 内天井部(上下規制部の一形態)
111L 左天井板(上下規制部の一形態)
111R 右天井板(上下規制部の一形態)
112 内側板部(左右規制部の一形態)
114 下底板部(上下規制部の一形態)
114L 左下底板(上下規制部の一形態)
114R 右下底板(上下規制部の一形態)
115 中底板部
116 立設部
120 外枠部
121 天井部(上下規制部の一形態)
122 側板部(左右規制部の一形態)
123 底板部(上下規制部の一形態)
140 垂直軸付レール
141 水平軸付レール
145 チェーンベルト
145a 載置面
145c 連結凹部
145d 連結凸部
145f 連結ピン孔
150 垂直軸付レール
151 水平軸付レール
160 左右屈曲用軸受孔付レール
161 上下屈曲用軸受孔付レール
163 垂直連結軸
164 連結軸頭部
165 連結軸弾性変形部
166 連結軸先端掛部
173 水平連結軸
174 連結軸頭部
175 連結軸弾性変形部
176 連結軸先端掛部
401 上水平板
402 下水平板
403、404 垂直板(左右規制部の一形態)
411 上水平板
412 下水平板
413、414 垂直板
451 レール取付溝
452 跨座摺動面
453 横摺動面
453a 上下線
454 懸垂摺動面
461 ブラケット
462 垂直支持部
463 レールホルダ
1401 上水平板(上下規制部の一形態)
1402 下水平板(上下規制部の一形態)
1404 左側板(左右規制部の一形態)
1405 右側板(左右規制部の一形態)
1406、1407 垂直板
1411 上水平板(上下規制部の一形態)
1412 下水平板(上下規制部の一形態)
1414 左側板(左右規制部の一形態)
1415 右側板(左右規制部の一形態)
1416、1417 垂直板
1451 レール取付溝
1452 載置下摺動面
1452a 左右線
1453 横摺動面
1453a 上下線
1454 懸垂摺動面
1454a 左右線
1503 底板
1504 左側板(左右規制部の一形態)
1505 右側板(左右規制部の一形態)
1506 足部
1507 切除部
1513 底板
1514 左側板(左右規制部の一形態)
1515 右側板(左右規制部の一形態)
1516 足部
1517 切除部
1590 固定孔
4014、4024、4114、4124 段差部(上下規制部の一形態)
4232 スタンド取付部
B1 分岐ユニット
B2 補給蛇腹
C チェーンコンベア装置
CL 隙間
CR 旋回半径、昇降半径
D1、D2 回収受皿
M1、M2 接続部
P パチスロ機
Q メダル貸機
R 椅子
S 円形島
T メダル自動補給装置
U1 コンベア駆動ユニット
U1a 駆動モータ
U2 コンベアリターンユニット
図1
図2
図3
図4
図5
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