(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106794
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】電子スイッチ及び電子スイッチシステム
(51)【国際特許分類】
H05B 45/00 20220101AFI20240801BHJP
H01H 9/54 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
H05B45/00
H01H9/54 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011234
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【氏名又は名称】白井 達哲
(74)【代理人】
【識別番号】100176751
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 耕平
(72)【発明者】
【氏名】宮内 拓也
【テーマコード(参考)】
3K273
5G034
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA25
3K273SA02
3K273SA11
3K273SA22
3K273SA37
3K273SA46
3K273SA57
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA36
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA49
3K273UA12
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3K273UA19
3K273UA22
3K273UA27
3K273UA28
5G034AD01
5G034AD11
(57)【要約】
【課題】制御の汎用性が高い電子スイッチ及び電子スイッチシステムを提供する。
【解決手段】負荷への電力の供給及び供給の停止の切り替えを行う電子スイッチであって、別の電子スイッチを接続するための一対の接続端子と;前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、前記別の電子スイッチに対して信号を送信可能とする信号生成部と;前記一対の接続端子間の電圧を検出することにより、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信可能とする電圧検出部と;前記信号生成部の動作を制御し、前記別の電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記電圧検出部の検出した電圧を基に、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記別の電子スイッチと共有可能とする制御部と;を備えた電子スイッチが提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷への電力の供給及び供給の停止の切り替えを行う電子スイッチであって、
別の電子スイッチを接続するための一対の接続端子と;
前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、前記別の電子スイッチに対して信号を送信可能とする信号生成部と;
前記一対の接続端子間の電圧を検出することにより、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信可能とする電圧検出部と;
前記信号生成部の動作を制御し、前記別の電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記電圧検出部の検出した電圧を基に、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記別の電子スイッチと共有可能とする制御部と;
を備えた電子スイッチ。
【請求項2】
前記信号生成部は、前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、複数のパルスを含むパルス信号を生成するとともに、前記複数のパルスのハイ及びローの組み合わせによって内容の異なる複数の前記パルス信号を生成可能であり、
前記パルス信号の前記複数のパルスのうちの最初のパルスは、前記パルス信号の優先度を表す請求項1記載の電子スイッチ。
【請求項3】
前記一対の接続端子間の電圧を前記制御部に応じた電圧に降圧することにより、前記制御部に応じた制御電源を生成し、前記制御電源を前記制御部に供給する降圧回路をさらに備え、
前記信号生成部は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低く前記制御電源の電圧よりも高い第2電圧と、の間で前記一対の接続端子間の電圧を変化させる請求項1又は2に記載の電子スイッチ。
【請求項4】
電源を接続するための電源端子と;
負荷を接続するための負荷端子と;
前記電源の電力を前記負荷に供給する状態と、前記電源の電力の前記負荷への供給を停止した状態と、の切り替えを行う開閉部と;
別の電子スイッチを接続するための一対の接続端子と;
前記電源から供給された電力を所定の直流電力に変換し、変換後の前記直流電力を前記一対の接続端子を介して前記別の電子スイッチに供給可能とする変換回路と;
前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、前記別の電子スイッチに対して信号を送信可能とする信号生成部と;
前記信号生成部の動作を制御し、前記別の電子スイッチに対する信号の送信を行うことにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記別の電子スイッチと共有可能とする制御部と;
を備えた電子スイッチ。
【請求項5】
電源及び負荷と接続される第1電子スイッチと;
前記第1電子スイッチに接続される第2電子スイッチと;
を備え、
前記第1電子スイッチは、
前記電源を接続するための電源端子と;
前記負荷を接続するための負荷端子と;
前記電源の電力を前記負荷に供給する状態と、前記電源の電力の前記負荷への供給を停止した状態と、の切り替えを行う開閉部と;
前記第2電子スイッチを接続するための一対の第1接続端子と;
前記電源から供給された電力を所定の直流電力に変換し、変換後の前記直流電力を前記一対の第1接続端子を介して前記第2電子スイッチに供給可能とする変換回路と;
前記一対の第1接続端子間の電圧を変化させることにより、前記第2電子スイッチに対して信号を送信可能とする第1信号生成部と;
前記一対の第1接続端子間の電圧を検出することにより、前記第2電子スイッチから送信された信号を受信可能とする第1電圧検出部と;
前記第1信号生成部の動作を制御し、前記第2電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記第1電圧検出部の検出した電圧を基に、前記第2電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記第2電子スイッチと共有可能とする第1制御部と;
を有し、
前記第2電子スイッチは、
前記第1電子スイッチを接続するための一対の第2接続端子と;
前記一対の第2接続端子間の電圧を変化させることにより、前記第1電子スイッチに対して信号を送信可能とする第2信号生成部と;
前記一対の第2接続端子間の電圧を検出することにより、前記第1電子スイッチから送信された信号を受信可能とする第2電圧検出部と;
前記第2信号生成部の動作を制御し、前記第1電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記第2電圧検出部の検出した電圧を基に、前記第1電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記第1電子スイッチと共有可能とする第2制御部と;
を有する電子スイッチシステム。
【請求項6】
複数の前記第2電子スイッチを備え、
前記第1電子スイッチは、前記一対の第1接続端子を介して複数の前記第2電子スイッチと接続される請求項5記載の電子スイッチシステム。
【請求項7】
複数の前記第2電子スイッチのうちの1つの第2電子スイッチは、前記一対の第2接続端子を前記第1電子スイッチの前記一対の第1接続端子と接続することによって前記第1電子スイッチと接続されるとともに、前記一対の第2接続端子に接続された一対の第3接続端子をさらに有し、
複数の前記第2電子スイッチのうちの別の1つの第2電子スイッチは、前記一対の第2接続端子を前記1つの第2電子スイッチの前記一対の第3接続端子と接続することによって前記1つの第2電子スイッチを介して前記第1電子スイッチと接続される請求項6記載の電子スイッチシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子スイッチ及び電子スイッチシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
センサなどからの入力情報を基に、負荷への電力の供給及び電力の供給の停止を切り替える電子スイッチがある。電子スイッチは、例えば、人体の手などの接近を非接触で検知することによって負荷への電力の供給を行う非接触式のスイッチや、人体の検知に応じて負荷への電力の供給を行う人感式のスイッチなどとして用いられている。
【0003】
また、複数の電子スイッチを備えた電子スイッチシステムがある。複数の電子スイッチは、負荷に接続された親器と、親器に接続された子器と、に分けられる。子器側の電子スイッチは、入力情報を親器に送信する。親器側の電子スイッチは、自身の入力情報に基づいて負荷への電力供給を切り替えるとともに、子器側の電子スイッチから送信された入力情報に基づいて負荷への電力供給を切り替える。これにより、複数の位置からの入力情報に基づいて、負荷への電力供給を切り替えることが可能となり、利便性の向上を図ることができる。例えば、廊下に設けられた照明の点灯及び消灯を、廊下の一端側に設けられた親器側の電子スイッチと、廊下の他端側に設けられた子器側の電子スイッチと、のそれぞれの入力情報に基づいて切り替えることなどが可能となる。
【0004】
こうした電子スイッチシステムに用いられる電子スイッチでは、制御の汎用性が高いことが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、制御の汎用性が高い電子スイッチ及び電子スイッチシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態によれば、負荷への電力の供給及び供給の停止の切り替えを行う電子スイッチであって、別の電子スイッチを接続するための一対の接続端子と;前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、前記別の電子スイッチに対して信号を送信可能とする信号生成部と;前記一対の接続端子間の電圧を検出することにより、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信可能とする電圧検出部と;前記信号生成部の動作を制御し、前記別の電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記電圧検出部の検出した電圧を基に、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記別の電子スイッチと共有可能とする制御部と;を備えた電子スイッチが提供される。
【発明の効果】
【0008】
制御の汎用性が高い電子スイッチ及び電子スイッチシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態に係る電子スイッチシステムを模式的に表す回路図である。
【
図2】
図2(a)~
図2(d)は、信号の一例を模式的に表す波形図である。
【
図4】第2の実施形態に係る電子スイッチシステムを模式的に表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電子スイッチシステムを模式的に表す回路図である。
図1に表したように、電子スイッチシステム10は、電子スイッチ11(第1電子スイッチ)と、電子スイッチ12(第2電子スイッチ)と、を備える。電子スイッチ11は、電源2及び負荷4に接続される。電子スイッチ12は、電子スイッチ11に接続される。
【0012】
電子スイッチ11及び電子スイッチ12は、負荷4への電力の供給及び供給の停止の切り替えを行う。換言すれば、電子スイッチ11及び電子スイッチ12は、電源2から負荷4への通電状態を切り替える配線器具である。
【0013】
電子スイッチ11は、自身への入力、及び電子スイッチ12からの入力に基づいて、負荷4への通電状態を切り替える。電子スイッチ11は、例えば、入力された信号に基づいて負荷4の通電状態の切り替えを実際に行う親器である。電子スイッチ12は、例えば、親器である電子スイッチ11に対して信号の入力を行う子器である。
【0014】
これにより、電子スイッチシステム10では、親器の位置、子器の位置を含む複数の位置からの入力に基づいて、負荷4への電力供給を切り替えることが可能となり、利便性の向上を図ることができ、負荷4の制御の汎用性を高めることが可能となる。例えば、負荷4が廊下に設けられた照明である場合に、廊下の一端側に電子スイッチ11を設け、廊下の他端側に電子スイッチ12を設けることにより、廊下の両端側において負荷4である照明の点灯及び消灯を切り替えられるようにすることができる。
【0015】
電子スイッチ11及び電子スイッチ12は、例えば、規格化された配線器具取付枠に取り付けられる。これにより、電子スイッチ11及び電子スイッチ12は、例えば、住宅や工場などの建築物の壁などに取り付けて使用される。
【0016】
但し、電子スイッチ11及び電子スイッチ12の取付位置は、建築物の壁に限ることなく、任意の位置でよい。また、電子スイッチ11及び電子スイッチ12は、必ずしも1つの筐体内に収容する構成でなくてもよい。電子スイッチ11及び電子スイッチ12は、例えば、複数の筐体に分割して設置する構成などでもよい。例えば、負荷4への電力の供給及び供給の停止の切り替えに用いられる入力部のみを建築物の壁などに設置し、その他の部分を壁内や天井裏の空間などの別の位置に設置する構成などとしてもよい。電子スイッチ11及び電子スイッチ12の設置方法は、電子スイッチ11及び電子スイッチ12を建築物などに適切に設置可能な任意の方法でよい。
【0017】
電源2は、例えば、交流の商用電源である。電源2の電力は、例えば、交流電力である。但し、電源2は、商用電源に限ることなく、自家発電機などでもよい。電源2の電力は、交流電力に限ることなく、直流電力などでもよい。電源2は、負荷4などに対して適切に電力を供給可能な任意の電源でよい。
【0018】
負荷4は、例えば、光源と、光源を点灯させる点灯回路と、を有する照明装置である。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。この場合、負荷4(照明装置)は、電源2からの電力の供給に応じて光源を点灯させる。但し、負荷4は、照明装置に限ることなく、電力の供給を必要とする任意の負荷でよい。
【0019】
電子スイッチ11は、電源端子20a、20bと、負荷端子21a、21bと、開閉部22と、一対の接続端子23a、23b(一対の第1接続端子)と、変換回路24と、信号生成部25(第1信号生成部)と、電圧検出部26(第1電圧検出部)と、制御部27(第1制御部)と、を有する。
【0020】
電源端子20a、20bは、電源2を接続するための端子である。電子スイッチ11は、例えば、一対の電源端子20a、20bを有し、電源2の両端に接続される。負荷端子21a、21bは、負荷4を接続するための端子である。電子スイッチ11は、例えば、一対の負荷端子21a、21bを有し、負荷4の両端に接続される。
【0021】
開閉部22は、電源2の電力を負荷4に供給する状態と、電源2の電力の負荷4への供給を停止した状態と、の切り替えを行う。開閉部22は、例えば、リレーや半導体スイッチなどのスイッチング素子を有し、スイッチング素子の投入及び開放の切り替えによって、負荷4に電力を供給する状態及び負荷4への電力の供給を停止した状態を切り替える。
【0022】
開閉部22は、例えば、負荷4に供給する電力の大きさを調整する機能をさらに有してもよい。開閉部22は、例えば、負荷4が照明装置である場合に、供給する電力の大きさを調整することによって明るさを変化させる調光機能を有してもよい。但し、調光は、例えば、照明装置側の点灯回路などで行ってもよい。
【0023】
一方の負荷端子21aは、一方の電源端子20a側へ接続される。他方の負荷端子21bは、開閉部22を介して他方の電源端子20b側へ接続される。これにより、開閉部22の開閉状態を切り替えることで、負荷4が電源2に接続され、電源2の電力が負荷4に供給される。
【0024】
但し、電源端子20a、20b、負荷端子21a、21b、及び開閉部22の構成は、上記に限定されるものではない。例えば、電源2の電力が三相交流電力である場合、電子スイッチ11は、3つの電源端子を有してもよい。
【0025】
このように、電源端子及び負荷端子の構成は、上記に限ることなく、電子スイッチ11を電源2及び負荷4に適切に接続可能な任意の構成でよい。開閉部22の構成は、負荷4に対する電力の供給及び供給の停止を適切に切り替えることが可能な任意の構成でよい。電子スイッチ11は、2本の配線を接続可能な片切スイッチでもよいし、3本の配線を接続可能な三路スイッチや、4本の配線を接続可能な四路スイッチなどでもよい。
【0026】
一対の接続端子23a、23bは、電子スイッチ12(別の電子スイッチ、例えば、親器である電子スイッチ11に対する子器)を接続するための端子である。電源端子20a、20b、負荷端子21a、21b、及び接続端子23a、23bは、例えば、配線を電気的かつ機械的に接続するための部品である。但し、電源端子20a、20b、負荷端子21a、21b、及び接続端子23a、23bは、電源線を接続するための部品(端子)に限ることなく、例えば、電子部品のリード、又は回路基板に含まれる導体の一部などでもよい。
【0027】
変換回路24は、電源2から供給された電力を所定の直流電力に変換し、変換後の直流電力を一対の接続端子23a、23bを介して電子スイッチ12に供給可能とする。変換回路24は、例えば、100V(実効値)の電源2の交流電力を12Vの直流電力に変換し、変換後の直流電力を一対の接続端子23a、23b間に供給する。接続端子23aは、例えば、高電位側の端子である。接続端子23bは、例えば、低電位側の端子である。
【0028】
変換回路24は、例えば、整流器24aと、平滑コンデンサ24bと、変換器24cと、出力コンデンサ24dと、を有する。整流器24aは、電源2から入力された交流電力を整流して整流電力に変換する。整流器24aは、例えば、4つの整流素子を組み合わせたダイオードブリッジである。整流器24aは、例えば、全波整流器である。整流電力は、例えば、脈流電力である。
【0029】
平滑コンデンサ24bは、整流器24aから出力された整流電力を平滑化することにより、整流電力を直流電力に変換する。変換器24cは、平滑コンデンサ24bの直流電力を電子スイッチ12などに対応した別の直流電力に変換する。変換器24cは、例えば、約140Vの直流電力を12Vの直流電力に降圧する降圧側のDC-DCコンバータである。出力コンデンサ24dは、変換器24cから出力された直流電力に含まれるノイズなどを抑制し、一対の接続端子23a、23bに供給する直流電力を安定化させる。
【0030】
これにより、電源2から供給された電力を電子スイッチ12などに対応した直流電力に変換することができる。但し、変換回路24の構成は、上記に限定されるものではない。変換回路24の構成は、電源2の電力や電子スイッチ12において必要となる直流電力の大きさなどに応じた任意の構成でよい。変換回路24の構成は、電源2から供給された電力を電子スイッチ12などに対応した直流電力に適切に変換可能な任意の構成でよい。また、一対の接続端子23a、23bに供給する直流電力(直流電圧)の大きさは、上記に限ることなく、電子スイッチ12などにおいて必要となる任意の大きさでよい。
【0031】
信号生成部25は、一対の接続端子23a、23b間の電圧を変化させることにより、電子スイッチ12に対して信号を送信可能とする。
【0032】
信号生成部25は、例えば、ツェナーダイオード25aと、スイッチング素子25bと、を有する。スイッチング素子25bは、例えば、一対の主端子と、制御端子と、を有する。スイッチング素子25bは、例えば、トランジスタなどの半導体スイッチである。ツェナーダイオード25aのカソードは、高電位側の接続端子23aと接続されている。ツェナーダイオード25aのアノードは、スイッチング素子25bの一方の主端子と接続されている。スイッチング素子25bの他方の主端子は、低電位側の接続端子23bと接続されている。スイッチング素子25bの制御端子は、制御部27と接続されている。
【0033】
スイッチング素子25bがオフ状態である場合には、変換回路24から出力された直流電圧が一対の接続端子23a、23bの間に印加される。例えば、12Vの直流電圧が、一対の接続端子23a、23bの間に印加される。一方、スイッチング素子25bがオン状態である場合には、変換回路24から出力された直流電流の一部が信号生成部25側に流れ、一対の接続端子23a、23b間の電圧が、ツェナーダイオード25aの降伏電圧に応じた電圧に低下する。スイッチング素子25bがオン状態である場合には、例えば、一対の接続端子23a、23b間の電圧が、4V程度に低下する。
【0034】
これにより、スイッチング素子25bのオン・オフの切り替えによって、一対の接続端子23a、23b間の電圧を変化させることができる。一対の接続端子23a、23b間の電圧に所定の信号を重畳させることができる。但し、信号生成部25の構成は、上記に限ることなく、一対の接続端子23a、23b間の電圧を変化させることが可能な任意の構成でよい。
【0035】
電圧検出部26は、一対の接続端子23a、23b間の電圧を検出することにより、電子スイッチ12から送信された信号を受信可能とする。電圧検出部26は、例えば、一対の接続端子23a、23b間に直列に接続された一対の抵抗素子26a、26bを有し、一対の抵抗素子26a、26bの分圧によって一対の接続端子23a、23b間の電圧を検出可能とする。
【0036】
電圧検出部26は、一対の接続端子23a、23b間の電圧の検出結果を制御部27に入力する。制御部27は、例えば、直列に接続された一対の抵抗素子26a、26bの接続点に接続されている。これにより、一対の抵抗素子26a、26bによって分圧された電圧値が、制御部27に入力される。但し、電圧検出部26の構成は、上記に限ることなく、一対の接続端子23a、23b間の電圧を適切に検出可能な任意の構成でよい。
【0037】
制御部27は、信号生成部25の動作を制御し、電子スイッチ12に対する信号の送信を行うとともに、電圧検出部26の検出した電圧を基に、電子スイッチ12から送信された信号を受信することにより、負荷4への電力供給の状態に関する情報を電子スイッチ12と共有可能とする。
【0038】
上記のように、制御部27は、スイッチング素子25bの制御端子と接続されている。制御部27は、スイッチング素子25bのオン・オフの切り替えを制御することにより、信号生成部25による一対の接続端子23a、23b間の電圧の変化の動作を制御する。但し、制御部27による信号生成部25の動作の制御方法は、これに限ることなく、信号生成部25の構成などに応じた任意の制御方法でよい。
【0039】
電子スイッチ11は、降圧回路28をさらに有する。降圧回路28は、一対の接続端子23a、23b間の電圧を制御部27に応じた電圧に降圧することにより、制御部27に応じた制御電源を生成し、制御電源を制御部27に供給する。制御部27は、降圧回路28からの制御電源の供給に応じて動作する。
【0040】
降圧回路28は、例えば、一対の接続端子23a、23b間の12Vの直流電圧を3Vの直流電圧に降圧する。降圧回路28は、例えば、レギュレータである。但し、制御電源の電圧の大きさは、3Vに限ることなく、一対の接続端子23a、23b間の電圧よりも低く、制御部27などを適切に動作させることが可能な任意の大きさでよい。降圧回路28の構成は、制御電源を適切に生成可能な任意の構成でよい。
【0041】
信号生成部25は、第1電圧と第2電圧との間で一対の接続端子23a、23b間の電圧を変化させる。第1電圧は、例えば、変換回路24の出力電圧と同じである。第1電圧は、例えば、12Vである。第2電圧は、第1電圧よりも低く制御電源の電圧よりも高い値に設定される。例えば、第1電圧が12Vで、制御電源の電圧が3Vである場合、第2電圧は、4V程度に設定される。第1電圧は、例えば、スイッチング素子25bをオフ状態とした時の電圧であり、第2電圧は、例えば、スイッチング素子25bをオン状態とした時の電圧である。
【0042】
このように、第1電圧よりも低く制御電源の電圧よりも高い値に第2電圧を設定することにより、信号生成部25の動作に基づいて一対の接続端子23a、23b間の電圧を変化させた際にも、制御電源の電圧の低下により、制御部27の動作が不安定になってしまうことなどを抑制することができる。変換回路24は、換言すれば、電源2から供給された電力を制御部27の制御電源の電圧よりも大きい第1電圧の直流電力に変換し、変換後の直流電力を一対の接続端子23a、23b間に供給する。
【0043】
電子スイッチ11は、センサ部29(入力部)と、操作部30(入力部)と、をさらに有する。センサ部29は、接近する人体の検知を行う。センサ部29は、例えば、焦電センサ、赤外線距離センサ、電波センサなどである。センサ部29は、制御部27と接続され、人体の検知の検知結果を表す検知信号を入力信号として制御部27に入力する。検知信号は、人体を検知していないことを表す非検知状態と、人体を検知していることを表す検知状態と、を有する。
【0044】
制御部27は、センサ部29から入力された検知信号に基づいて開閉部22の動作を制御する。制御部27は、検知信号が非検知状態の時に、開閉部22を負荷4への電力の供給を停止した状態とし、検知信号が検知状態の時に、開閉部22を負荷4に電力を供給する状態とする。これにより、電子スイッチ11を人感式のスイッチとして機能させることができる。例えば、負荷4が照明装置である場合には、センサ部29の検知に応じて負荷4を点灯させ、センサ部29の非検知に応じて負荷4を消灯させることができる。
【0045】
センサ部29は、例えば、人体の手などの接近を非接触で検知する静電センサなどでもよい。この場合には、電子スイッチ11を非接触式のスイッチとして機能させることができる。
【0046】
また、制御部27は、センサ部29から入力された検知信号に基づいて信号生成部25の動作を制御することにより、検知信号に応じた信号を電子スイッチ12に送信する。これにより、センサ部29の検知に基づく負荷4への電力供給の状態を電子スイッチ12と共有することができる。すなわち、電子スイッチ11のセンサ部29の検知に基づいて負荷4に電力が供給された状態か、負荷4への電力の供給が停止した状態かを、電子スイッチ12側でも把握することができる。
【0047】
操作部30は、操作入力の受け付けを行う。操作部30は、例えば、機械式のスイッチやタッチセンサなどである。操作部30は、制御部27と接続され、操作入力に応じた操作信号を入力信号として制御部27に入力する。
【0048】
制御部27は、例えば、センサ部29の入力に基づいて負荷4への電力の供給を切り替えるセンサ入力モードと、センサ部29の入力に関わらず負荷4に電力を供給した状態とする強制入モードと、センサ部29の入力に関わらず負荷4への電力の供給を停止した状態とする強制切モードと、を有する。
【0049】
操作信号は、例えば、センサ入力モードを選択する状態と、強制入モードを選択する状態と、強制切モードを選択する状態と、を有する。制御部27は、操作部30から入力された操作信号に基づいて開閉部22の動作を制御する。制御部27は、センサ入力モードが選択された状態の時には、上記のように、センサ部29から入力された検知信号に基づいて開閉部22の動作を制御する。制御部27は、強制入モードが選択された状態の時には、開閉部22を負荷4に電力を供給する状態とする。そして、制御部27は、強制切モードが選択された状態の時には、開閉部22を負荷4への電力の供給を停止した状態とする。
【0050】
また、制御部27は、操作部30から入力された操作信号に基づいて信号生成部25の動作を制御することにより、操作信号に応じた信号を電子スイッチ12に送信する。これにより、操作部30の操作に基づく負荷4への電力供給の状態を電子スイッチ12と共有することができる。すなわち、センサ入力モード、強制入モード、及び強制切モードの各モードの設定を電子スイッチ12側でも把握することができる。
【0051】
このように、制御部27は、入力信号である検知信号及び操作信号に基づいて開閉部22の動作を制御することにより、検知信号及び操作信号に応じて電源2の電力の負荷4への供給を切り替えるとともに、検知信号及び操作信号に基づいて信号生成部25の動作を制御することにより、検知信号及び操作信号に応じた信号を電子スイッチ12に送信する。
【0052】
なお、制御部27は、検知信号及び操作信号(入力信号)の入力を受けたタイミングで開閉部22の動作を制御してもよいし、検知信号及び操作信号に基づいて信号生成部25の動作を制御し、信号生成部25の動作に基づく信号を電圧検出部26の検出した電圧を基に受信したタイミングで開閉部22の動作を制御してもよい。
【0053】
電子スイッチ12は、一対の接続端子40a、40b(一対の第2接続端子)と、信号生成部41(第2信号生成部)と、電圧検出部42(第2電圧検出部)と、制御部43(第2制御部)と、を有する。
【0054】
一対の接続端子40a、40bは、電子スイッチ11(別の電子スイッチ)を接続するための端子である。一対の接続端子40a、40bは、電子スイッチ11の一対の接続端子23a、23bと接続される。より詳しくは、一方の接続端子40aは、電子スイッチ11の一方の接続端子23aと接続され、他方の接続端子40bは、電子スイッチ11の他方の接続端子23bと接続される。
【0055】
これにより、電子スイッチ12は、一対の接続端子23a、23b及び一対の接続端子40a、40bを介して電子スイッチ11から電力の供給を受けるとともに、一対の接続端子23a、23b及び一対の接続端子40a、40bを介して電子スイッチ11と信号の送受を行う。
【0056】
信号生成部41は、一対の接続端子40a、40b間の電圧を変化させることにより、電子スイッチ11に対して信号を送信可能とする。信号生成部41は、例えば、ツェナーダイオード41aと、スイッチング素子41bと、を有する。信号生成部41の構成は、信号生成部25の構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。但し、信号生成部41の構成は、必ずしも信号生成部25の構成と同じでなくてもよい。信号生成部41の構成は、一対の接続端子40a、40b間の電圧を変化させることが可能な任意の構成でよい。
【0057】
電圧検出部42は、一対の接続端子40a、40b間の電圧を検出することにより、電子スイッチ11から送信された信号を受信可能とする。電圧検出部42は、例えば、一対の接続端子40a、40b間に直列に接続された一対の抵抗素子42a、42bを有する。電圧検出部42の構成は、電圧検出部26の構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。但し、電圧検出部42の構成は、必ずしも電圧検出部26の構成と同じでなくてもよい。電圧検出部42の構成は、一対の接続端子40a、40b間の電圧を適切に検出可能な任意の構成でよい。
【0058】
制御部43は、信号生成部41の動作を制御し、電子スイッチ11に対する信号の送信を行うとともに、電圧検出部42の検出した電圧を基に、電子スイッチ11から送信された信号を受信することにより、負荷4への電力供給の状態に関する情報を電子スイッチ11と共有可能とする。
【0059】
制御部43は、スイッチング素子41bの制御端子と接続されている。制御部43は、スイッチング素子41bのオン・オフの切り替えを制御することにより、信号生成部41による一対の接続端子40a、40b間の電圧の変化の動作を制御する。但し、制御部43による信号生成部41の動作の制御方法は、これに限ることなく、信号生成部41の構成などに応じた任意の制御方法でよい。
【0060】
電子スイッチ12は、降圧回路44をさらに有する。降圧回路44は、一対の接続端子40a、40b間の電圧を制御部43に応じた電圧に降圧することにより、制御部43に応じた制御電源を生成し、制御電源を制御部43に供給する。制御部43は、降圧回路44からの制御電源の供給に応じて動作する。降圧回路44の構成は、降圧回路28の構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
【0061】
また、信号生成部41は、信号生成部25と同様に、第1電圧と第2電圧との間で一対の接続端子40a、40b間の電圧を変化させる。第2電圧は、第1電圧よりも低く制御電源の電圧よりも高い値に設定される。
【0062】
電子スイッチ12は、センサ部45(入力部)と、表示部46と、をさらに有する。センサ部45は、接近する人体の検知を行う。センサ部45の構成は、センサ部29の構成と同様であるから、詳細な説明は省略する。
【0063】
制御部43は、センサ部45から入力された検知信号に基づいて信号生成部41の動作を制御することにより、検知信号に応じた信号を電子スイッチ11に送信する。
【0064】
電子スイッチ11の制御部27は、電圧検出部26の検出した電圧を基に、電子スイッチ12から送信された信号を受信することにより、電子スイッチ12から送信された信号に応じて電源2の電力の負荷4への供給を切り替える。これにより、電子スイッチシステム10では、電子スイッチ12も、人感式のスイッチや非接触式のスイッチなどとして機能させることができる。電子スイッチ11は、センサ部45の検知結果を電子スイッチ12と共有し、センサ部45の検知結果に基づいて負荷4への電力供給の状態を切り替えることができる。
【0065】
表示部46は、負荷4への電力供給の状態に関する情報に応じた表示を行う。表示部46は、例えば、負荷4に電力を供給している状態を点灯で表し、負荷4への電力の供給を停止している状態を消灯で表す表示ランプである。例えば、負荷4に供給する電力の大きさを調整できる場合には、表示部46は、負荷4に供給する電力の大きさを数値で表す7セグメントディスプレイや液晶ディスプレイなどでもよい。
【0066】
例えば、負荷4が照明装置であり、電子スイッチ11が、負荷4の調光機能を有する場合には、表示部46は、負荷4の調光度の設定を数値で表してもよい。例えば、電子スイッチ11が、負荷4に電力を供給した状態から電力の供給を停止した状態への切り替えのタイミングを遅らせる遅動機能を有し、切り替えのタイミングを遅らせる時間を調整できる場合には、表示部46は、遅らせる時間の設定を数値で表してもよい。
【0067】
但し、表示部46の表示の内容は、上記に限ることなく、負荷4に電力を供給している状態に応じた任意の内容でよい。表示部46の構成は、上記に限ることなく、表示の内容などに応じた任意の構成でよい。
【0068】
制御部43は、センサ部45から入力された検知信号(入力信号)に基づいて表示部46の動作を制御することにより、検知信号に応じた表示を表示部46に行わせる。また、制御部43は、電圧検出部42の検出した電圧を基に、電子スイッチ11から送信された信号を受信し、電子スイッチ11から送信された信号を基に、表示部46の表示を制御することにより、電子スイッチ11から送信された信号に応じた表示を表示部46に行わせる。
【0069】
これにより、例えば、電子スイッチ12が負荷4から離れた位置に設置され、負荷4への電力の供給状態が目視などで確認できない場合などにも、表示部46の表示を参照することで、負荷4への電力の供給状態を確認することができる。
【0070】
なお、制御部43は、センサ部45からの検知信号の入力を受けたタイミングで表示部46の表示を制御してもよいし、検知信号に基づいて信号生成部41の動作を制御し、信号生成部41の動作に基づく信号を電圧検出部42の検出した電圧を基に受信したタイミングで表示部46の表示を制御してもよい。
【0071】
電子スイッチシステム10では、電子スイッチ11のセンサ部29の検知又は操作部30の操作入力に基づいて負荷4への電力の供給状態が変化するとともに、電子スイッチ11から電子スイッチ12に送信された信号を基に、電子スイッチ12の表示部46の表示も、負荷4への電力供給の状態に応じて変化する。そして、電子スイッチシステム10では、電子スイッチ12のセンサ部45の検知に基づいて表示部46の表示が変化するとともに、電子スイッチ12から電子スイッチ11に送信された信号を基に、負荷4への電力の供給状態も変化する。
【0072】
このように、電子スイッチシステム10では、電子スイッチ11及び電子スイッチ12の双方において負荷4への電力供給の状態に関する情報をお互いに共有し、負荷4への電力供給の状態に関する情報に応じた動作を実行することができる。
【0073】
なお、電子スイッチ11に表示部をさらに設け、情報の表示を行ってもよい。また、電子スイッチ12に操作部をさらに設け、操作入力を受けられるようにしてもよい。
【0074】
電子スイッチ12は、一対の接続端子40a、40bに接続された一対の接続端子47a、47b(一対の第3接続端子)をさらに有する。接続端子47aは、接続端子40aに接続されている。接続端子47bは、接続端子40bに接続されている。
【0075】
一対の接続端子47a、47bは、例えば、電子スイッチシステム10が複数の電子スイッチ12を備える場合に、別の電子スイッチ12の接続に用いられる。一対の接続端子47a、47bは、別の電子スイッチ12の一対の接続端子40a、40bと接続される。一対の接続端子47a、47bは、例えば、送り端子である。
【0076】
複数の電子スイッチ12のうちの1つの電子スイッチ12は、一対の接続端子40a、40bを電子スイッチ11の一対の接続端子23a、23bと接続することによって電子スイッチ11と接続され、複数の電子スイッチ12のうちの別の1つの電子スイッチ12は、一対の接続端子40a、40bを1つの電子スイッチ12の一対の接続端子47a、47bと接続することによって1つの電子スイッチ12を介して電子スイッチ11と接続される。
【0077】
このように、複数の電子スイッチ12は、別の電子スイッチ12の一対の接続端子47a、47bを介して電子スイッチ11と接続される。電子スイッチ11は、一対の接続端子23a、23bを介して複数の電子スイッチ12と接続される。但し、電子スイッチ12は、必ずしも一対の接続端子47a、47bを有しなくてもよい。一対の接続端子47a、47bは、必ずしも複数の電子スイッチ12のそれぞれに設けられていなくてもよい。
【0078】
複数の電子スイッチ12は、電子スイッチ11の一対の接続端子23a、23bに対して並列的に接続される。これにより、複数の電子スイッチ12のいずれかの信号生成部41の動作により、一対の接続端子23a、23b間の電圧を変化させ、電子スイッチ11及び複数の電子スイッチ12のそれぞれに信号を送信することが可能となる。従って、電子スイッチ11及び複数の電子スイッチ12のそれぞれにおいて負荷4への電力供給の状態に関する情報を共有することができる。
【0079】
但し、電子スイッチシステム10が複数の電子スイッチ12(複数の子器)を備える場合の、複数の電子スイッチ12の電子スイッチ11(親器)への接続形態は、上記に限定されるものではない。複数の電子スイッチ12の電子スイッチ11への接続形態は、電子スイッチ11及び複数の電子スイッチ12のそれぞれにおいて負荷4への電力供給の状態に関する情報を共有可能な任意の接続形態でよい。
【0080】
図2(a)~
図2(d)は、信号の一例を模式的に表す波形図である。
図3は、信号の一例を模式的に表す表である。
図2(a)及び
図2(c)は、制御部27、43から信号生成部25、41に入力される信号の一例を模式的に表す。より詳しくは、制御部27、43から信号生成部25、41のスイッチング素子25b、41bの制御端子に入力される信号の一例を模式的に表す。
図2(b)及び
図2(d)は、信号生成部25、41によって生成される信号の一例を模式的に表す。
図2(b)及び
図2(d)は、換言すれば、一対の接続端子23a、23b間(一対の接続端子40a、40b間)の電圧の一例を模式的に表す。
【0081】
図2(a)~
図2(d)、及び
図3に表したように、信号生成部25、41は、一対の接続端子23a、23b間(一対の接続端子40a、40b間)の電圧を変化させることにより、複数のパルスを含むパルス信号を生成するとともに、複数のパルスのハイ及びローの組み合わせによって内容の異なる複数のパルス信号を生成可能である。
【0082】
パルス信号(一対の接続端子23a、23b間の電圧)は、例えば、スイッチング素子25b、41bの制御端子の電圧をローに設定し、スイッチング素子25b、41bをオフ状態とすることによってハイになり、スイッチング素子25b、41bの制御端子の電圧をハイに設定し、スイッチング素子25b、41bをオン状態とすることによってローになる。但し、パルス信号のハイ及びローの設定方法は、上記に限ることなく、信号生成部25、41の構成などに応じた任意の方法でよい。
【0083】
パルスの幅や回数を変えることで複数の異なる信号を扱うことができる。例えば、
図3に表したように、通常の入り/切りのほかに、センサ部29、45の状態にかかわらず強制入/切とする強制入/切モードなどを用意することで、メンテナンス時等センサ部29、45で動作させたくない状況にも対応することができる。
【0084】
複数のパルス信号の複数のパルスのうちの最初のパルスは、パルス信号の優先度を表す。複数のパルス信号の複数のパルスのうちの残りのパルスは、パルス信号の内容を表す。この例では、4つのパルスのハイ及びローの組み合わせによって複数の内容を表す場合を示している。
【0085】
複数のパルス信号は、第1パルス信号と、第1パルス信号よりも優先度の高い第2パルス信号と、に分けられる。
図2(a)及び
図2(b)は、第1パルス信号の一例を模式的に表している。
図2(c)及び
図2(d)は、第2パルス信号の一例を模式的に表している。
【0086】
また、この例では、センサ部29、45の検知に基づいて負荷4への電力の供給の切り替えを行う信号を優先度の低い第1パルス信号とし、強制入モードの設定及び設定解除、強制切モードの設定及び設定解除を行う信号を優先度の高い第2パルス信号としている。但し、第1パルス信号に設定する信号、及び第2パルス信号に設定する信号は、上記に限ることなく、任意の信号でよい。
【0087】
図2(a)~
図2(d)に表したように、第1パルス信号及び第2パルス信号において、最初のパルスのパルス幅は、残りのパルスのパルス幅よりも長い。例えば、第1パルス信号の最初のパルスのパルス幅は、5msに設定され、第1パルス信号の残りパルスのパルス幅は、2msに設定される。第2パルス信号の最初のパルスのパルス幅は、20msに設定され、第2パルス信号の残りパルスのパルス幅は、2msに設定される。また、各パルスの間隔は、2msに設定される。
【0088】
制御部27、43は、例えば、最初のパルスの受信に応じて自身からの信号の送信を停止する。これにより、例えば、電子スイッチ11及び電子スイッチ12の双方から信号が送信され、電子スイッチ11及び電子スイッチ12の動作が不安定になってしまうことなどを抑制することができる。例えば、電子スイッチ11から送信されたパルス信号と電子スイッチ12から送信されたパルス信号とが僅かにずれた状態で重なり、意図しない制御状態になってしまうことなどを抑制することができる。
【0089】
また、
図2(a)~
図2(d)に表したように、第2パルス信号の最初のパルスのパルス幅T1は、第1パルス信号の残りのパルスの全体の長さT2よりも長い。電子スイッチ11の制御部27は、例えば、電子スイッチ12から送信された第1パルス信号の受信中に、操作部30から操作信号の入力を受けた際に、第1パルス信号の受信の完了を待たずに第2パルス信号の送信を行ってもよい。この際、上記のように、第2パルス信号の最初のパルスのパルス幅T1を、第1パルス信号の残りのパルスの全体の長さT2よりも長くすることにより、第2パルス信号の最初のパルスを第1パルス信号の残りのパルスに重ねることができる。これにより、第1パルス信号の受信中に第2パルス信号の送信を開始した際にも、優先度の高い第2パルス信号を適切に電子スイッチ12に受信させることができる。例えば、第1パルス信号の残りのパルスの部分が、第2パルス信号の残りのパルスの部分と重なり、意図しない制御状態となってしまうことを抑制することができる。なお、第2パルス信号の最初のパルスのパルス幅T1は、例えば、第1パルス信号の全体の長さよりも長くしてもよい。これにより、優先度の高い第2パルス信号をより適切に受信させることができる。
【0090】
例えば、2つの電子スイッチを2線接続し、一方を電源及び負荷に接続される親器とし、他方を親器に接続される子器とする際に、子器は、親器への送信機能のみを有し、受信機能を有しない場合がある。この場合、子器側は、親器側で行われた操作の内容などを把握することができず、機能が制限されてしまう。
【0091】
これに対し、本実施形態に係る電子スイッチシステム10では、電子スイッチ11及び電子スイッチ12の双方において負荷4への電力供給の状態に関する情報をお互いに共有し、負荷4への電力供給の状態に関する情報に応じた動作を実行することができる。これにより、電子スイッチ11及び電子スイッチ12に、より多くの機能を持たせることができる。つまり、制御の汎用性が高い電子スイッチを実現することができる。
【0092】
例えば、子器側の電子スイッチ12に表示部46を設け、親器側の電子スイッチ11で行われた操作などに応じた表示を電子スイッチ12の表示部46にも反映することなどが可能となる。
【0093】
また、電子スイッチ11及び電子スイッチ12では、互いに接続される2線間の電圧の変化により、信号の送受を行う。電子スイッチ11及び電子スイッチ12では、電子スイッチ11から電子スイッチ12への電力の供給と、信号の送受と、を同じ2本の線のみで実現することができる。従って、信号送受用の配線などを追加する必要がなく、より簡単な構成で、情報の共有を可能とすることができる。電子スイッチ11及び電子スイッチ12では、より多くの機能を持たせることを簡単な構成で実現することができる。つまり、制御の汎用性が高い電子スイッチを実現することができる。
【0094】
なお、上記の実施形態では、入力信号を制御部に入力する入力部の一例として、センサ部29、45、及び操作部30を示している。入力部は、これに限定されるものではない。入力部は、例えば、リモコンやスマートフォンなどからの信号を受信するための受信機、負荷4への電力の供給を周囲の明るさによって切り替えるための光センサ、負荷4への電力の供給を音声操作によって切り替えるためのマイクロフォン、あるいは負荷4への電力の供給を画像処理によって切り替えるためのカメラなどでもよい。入力部は、上記に限ることなく、任意の入力信号を入力するための任意の機器でよい。
【0095】
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る電子スイッチシステムを模式的に表す説明図である。
図5は、信号の一例を模式的に表す表である。
図4に表したように、電子スイッチシステム10aは、電子スイッチ13(第2電子スイッチ)と、電子スイッチ14(第2電子スイッチ)と、をさらに備える。なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0096】
電子スイッチ13、14は、電子スイッチ12と同様に、親器である電子スイッチ11に接続される子器である。電子スイッチシステム10aは、複数の子器(複数の第2電子スイッチ)を備える。電子スイッチ13、14の構成は、電子スイッチ12の構成と同様とすることができるから、詳細な説明は省略する。
【0097】
電子スイッチ11は、一対の接続端子23a、23bを介して複数の電子スイッチ12~14と接続される。電子スイッチ12は、一対の接続端子40a、40bを電子スイッチ11の一対の接続端子23a、23bと接続することによって電子スイッチ11と接続される。電子スイッチ13は、一対の接続端子40a、40bを電子スイッチ12の一対の接続端子47a、47bと接続することによって電子スイッチ12を介して電子スイッチ11と接続される。電子スイッチ14は、一対の接続端子40a、40bを電子スイッチ13の一対の接続端子47a、47bと接続することによって電子スイッチ12、13を介して電子スイッチ11と接続される。
【0098】
このように、複数の電子スイッチ12~14のうちの1つの電子スイッチ12は、一対の接続端子40a、40bを電子スイッチ11の一対の接続端子23a、23bと接続することによって電子スイッチ11と接続され、複数の電子スイッチ12~14のうちの別の1つの電子スイッチ13は、一対の接続端子40a、40bを1つの電子スイッチ12の一対の接続端子47a、47bと接続することによって1つの電子スイッチ12を介して電子スイッチ11と接続される。
【0099】
この例において、負荷4は、例えば、照明装置である。電子スイッチ12は、例えば、負荷4の点灯及び消灯を切り替えるスイッチとして機能する。電子スイッチ12は、例えば、センサ部45を有し、センサ部45の検知に基づいて負荷4の点灯及び消灯を切り替える(電力の供給及び停止を切り替える)。また、電子スイッチ12は、複数の操作部48を有し、複数の操作部48の操作に基づいて負荷4の点灯及び消灯を切り替えられるようにしてもよい。操作部48の構成は、操作部30の構成と同様とすることができるから、詳細な説明は省略する。
【0100】
電子スイッチ13は、例えば、負荷4から照射される光の明るさ(負荷4に供給する電力の大きさ)を切り替える調光器として機能する。電子スイッチ13は、例えば、複数の操作部48を有し、複数の操作部48の操作に基づいて調光度を設定可能とする。また、電子スイッチ13は、例えば、表示部46を有し、設定された調光度を表示部46に表示可能とする。
【0101】
電子スイッチ14は、例えば、負荷4に供給する電力の切り替えのタイミングを遅らせる遅動時間を設定するための遅動スイッチとして機能する。電子スイッチ14は、例えば、複数の操作部48を有し、複数の操作部48の操作に基づいて遅動時間を設定可能とする。また、電子スイッチ14は、例えば、表示部46を有し、設定された遅動時間を表示部46に表示可能とする。
【0102】
例えば、
図5に表したように、多種の信号に応じて異なる処理を行うようにパルスの幅や回数などを設定しておくことにより、用途に応じた異なる機能を有した複数の子器(電子スイッチ12~14)を親器(電子スイッチ11)に接続することができる。また、これらの信号はすべて親器と子器両方で共有されるため、子器側にも表示部46を用いて状態を表示させることで、使用者に知らせることができる。
【0103】
このように、親器である電子スイッチ11に接続される子器の台数は、1台に限ることなく、複数台としてもよい。親器である電子スイッチ11に接続される子器側の電子スイッチの台数は、上記のように3台に限ることなく、任意の台数でよい。なお、親器である電子スイッチ11の有する機能は、上記に限ることなく、任意の機能でよい。子器である電子スイッチ12~14の有する機能は、上記に限ることなく、任意の機能でよい。各電子スイッチの機能は、負荷4の機能などに応じて適宜設定すればよい。複数台の子器を親器に接続する場合に、一対の接続端子47a、47bは、必ずしも複数台の子器のそれぞれに設けられていなくてもよい。例えば、上記の例において、最も端に位置する電子スイッチ14は、一対の接続端子47a、47b(一対の第3接続端子)を有しなくてもよい。一対の接続端子47a、47bは、親器と別の子器との間に位置する少なくとも1つの子器に設けられていればよい。
【0104】
本実施形態は、以下の態様を含む。
(付記1)
負荷への電力の供給及び供給の停止の切り替えを行う電子スイッチであって、
別の電子スイッチを接続するための一対の接続端子と;
前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、前記別の電子スイッチに対して信号を送信可能とする信号生成部と;
前記一対の接続端子間の電圧を検出することにより、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信可能とする電圧検出部と;
前記信号生成部の動作を制御し、前記別の電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記電圧検出部の検出した電圧を基に、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記別の電子スイッチと共有可能とする制御部と;
を備えた電子スイッチ。
【0105】
(付記2)
入力信号を前記制御部に入力する入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記入力信号に基づいて前記信号生成部の動作を制御することにより、前記入力信号に応じた信号を前記別の電子スイッチに送信する付記1記載の電子スイッチ。
【0106】
(付記3)
前記負荷への電力供給の状態に関する情報に応じた表示を行う表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記別の電子スイッチから送信された信号を基に、前記表示部の表示を制御する付記1又は2に記載の電子スイッチ。
【0107】
(付記4)
前記信号生成部は、前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、複数のパルスを含むパルス信号を生成するとともに、前記複数のパルスのハイ及びローの組み合わせによって内容の異なる複数の前記パルス信号を生成可能であり、
複数の前記パルス信号の前記複数のパルスのうちの最初のパルスは、前記パルス信号の優先度を表し、
複数の前記パルス信号の前記複数のパルスのうちの残りのパルスは、前記パルス信号の内容を表し、
複数の前記パルス信号は、第1パルス信号と、前記第1パルス信号よりも優先度の高い第2パルス信号と、に分けられ、
前記第2パルス信号の前記最初のパルスのパルス幅は、前記第1パルス信号の前記残りのパルスの全体の長さよりも長い付記1~3のいずれか1つに記載の電子スイッチ。
【0108】
(付記5)
前記一対の接続端子間の電圧を前記制御部に応じた電圧に降圧することにより、前記制御部に応じた制御電源を生成し、前記制御電源を前記制御部に供給する降圧回路をさらに備え、
前記信号生成部は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低く前記制御電源の電圧よりも高い第2電圧と、の間で前記一対の接続端子間の電圧を変化させる付記1~4のいずれか1つに記載の電子スイッチ。
【0109】
(付記6)
電源を接続するための電源端子と;
負荷を接続するための負荷端子と;
前記電源の電力を前記負荷に供給する状態と、前記電源の電力の前記負荷への供給を停止した状態と、の切り替えを行う開閉部と;
別の電子スイッチを接続するための一対の接続端子と;
前記電源から供給された電力を所定の直流電力に変換し、変換後の前記直流電力を前記一対の接続端子を介して前記別の電子スイッチに供給可能とする変換回路と;
前記一対の接続端子間の電圧を変化させることにより、前記別の電子スイッチに対して信号を送信可能とする信号生成部と;
前記信号生成部の動作を制御し、前記別の電子スイッチに対する信号の送信を行うことにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記別の電子スイッチと共有可能とする制御部と;
を備えた電子スイッチ。
【0110】
(付記7)
入力信号を前記制御部に入力する入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記入力信号に基づいて前記開閉部の動作を制御することにより、前記入力信号に応じて前記電源の電力の前記負荷への供給を切り替えるとともに、前記入力信号に基づいて前記信号生成部の動作を制御することにより、前記入力信号に応じた信号を前記別の電子スイッチに送信する付記6記載の電子スイッチ。
【0111】
(付記8)
前記一対の接続端子間の電圧を検出することにより、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信可能とする電圧検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記電圧検出部の検出した電圧を基に、前記別の電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記別の電子スイッチから送信された信号に応じて前記電源の電力の前記負荷への供給を切り替える付記6又は7に記載の電子スイッチ。
【0112】
(付記9)
電源及び負荷と接続される第1電子スイッチと;
前記第1電子スイッチに接続される第2電子スイッチと;
を備え、
前記第1電子スイッチは、
前記電源を接続するための電源端子と;
前記負荷を接続するための負荷端子と;
前記電源の電力を前記負荷に供給する状態と、前記電源の電力の前記負荷への供給を停止した状態と、の切り替えを行う開閉部と;
前記第2電子スイッチを接続するための一対の第1接続端子と;
前記電源から供給された電力を所定の直流電力に変換し、変換後の前記直流電力を前記一対の第1接続端子を介して前記第2電子スイッチに供給可能とする変換回路と;
前記一対の第1接続端子間の電圧を変化させることにより、前記第2電子スイッチに対して信号を送信可能とする第1信号生成部と;
前記一対の第1接続端子間の電圧を検出することにより、前記第2電子スイッチから送信された信号を受信可能とする第1電圧検出部と;
前記第1信号生成部の動作を制御し、前記第2電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記第1電圧検出部の検出した電圧を基に、前記第2電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記第2電子スイッチと共有可能とする第1制御部と;
を有し、
前記第2電子スイッチは、
前記第1電子スイッチを接続するための一対の第2接続端子と;
前記一対の第2接続端子間の電圧を変化させることにより、前記第1電子スイッチに対して信号を送信可能とする第2信号生成部と;
前記一対の第2接続端子間の電圧を検出することにより、前記第1電子スイッチから送信された信号を受信可能とする第2電圧検出部と;
前記第2信号生成部の動作を制御し、前記第1電子スイッチに対する信号の送信を行うとともに、前記第2電圧検出部の検出した電圧を基に、前記第1電子スイッチから送信された信号を受信することにより、前記負荷への電力供給の状態に関する情報を前記第1電子スイッチと共有可能とする第2制御部と;
を有する電子スイッチシステム。
【0113】
(付記10)
複数の前記第2電子スイッチを備え、
前記第1電子スイッチは、前記一対の第1接続端子を介して複数の前記第2電子スイッチと接続される付記9記載の電子スイッチシステム。
【0114】
(付記11)
複数の前記第2電子スイッチのそれぞれは、前記一対の第2接続端子に接続された一対の第3接続端子をさらに有し、
複数の前記第2電子スイッチのうちの1つの第2電子スイッチは、前記一対の第2接続端子を前記第1電子スイッチの前記一対の第1接続端子と接続することによって前記第1電子スイッチと接続され、
複数の前記第2電子スイッチのうちの別の1つの第2電子スイッチは、前記一対の第2接続端子を前記1つの第2電子スイッチの前記一対の第3接続端子と接続することによって前記1つの第2電子スイッチを介して前記第1電子スイッチと接続される付記10記載の電子スイッチシステム。
【0115】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0116】
2…電源、 4…負荷、 10、10a…電子スイッチシステム、 11~14…電子スイッチ、 20a、20b…電源端子、 21a、21b…負荷端子、 22…開閉部、 23a、23b…接続端子、 24…変換回路、 25…信号生成部、 26…電圧検出部、 27…制御部、 28…降圧回路、 29…センサ部、 30…操作部、 40a、40b接続端子、 41信号生成部、 42電圧検出部、 43制御部、 44…降圧回路、 45…センサ部、 46…表示部、 47a、47b…接続端子、 48…操作部