(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106853
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】封筒及びその製造装置
(51)【国際特許分類】
B65D 27/34 20060101AFI20240801BHJP
B65D 27/38 20060101ALI20240801BHJP
B31B 70/81 20170101ALI20240801BHJP
B31B 160/10 20170101ALN20240801BHJP
【FI】
B65D27/34
B65D27/38 C
B31B70/81
B31B160:10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011321
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】521036056
【氏名又は名称】井上紙工印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】弁理士法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 慶一郎
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA07
3E075BA43
3E075DB19
3E075DE13
3E075DE14
3E075GA05
(57)【要約】
【課題】 折曲線3上に形成されている第1ジッパー破断線6が開封前に裂ける危険性が低く、開封に際して第1ジッパー破断線6及び第2ジッパー破断線7がスムーズに切断される封筒1を提供すること並びにそのような封筒の製造装置を提供すること。
【解決手段】 本体2と封緘片4からなり、封緘片4に貼付されている剥離シート5を有する両面テープ、折曲線3上に形成されている第1ジッパー破断線6、折曲線3と平行な線上に形成されている第2ジッパー破断線7及び折曲線3に沿って封緘片4に貼着されている開封用テープ8を備える封筒1であって、第1ジッパー破断線6には短い切れ目が第1の間隔を置いて形成され、第2ジッパー破断線7には長い切れ目が第2の間隔を置いて形成されており、短い切れ目の長さは0.2~1.2mm、第1の間隔は1~2mm、長い切れ目の長さは1.5~2.5mm、第2の間隔は0.5~1.5mmである封筒1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
封筒の開口部に設けてある封緘片の折曲線上に形成されている折曲部ジッパー破断線と、
前記封緘片の前記折曲線と平行な線上に形成されている封緘部ジッパー破断線と、
前記折曲線に沿って前記封緘片に貼着されている開封用テープを備え、
前記折曲部ジッパー破断線は、短い切れ目が第1の間隔を置いて形成されており、
前記封緘部ジッパー破断線は、長い切れ目が第2の間隔を置いて形成されており、
前記短い切れ目の長さは0.2~1.2mm、前記第1の間隔は1~2mm、前記長い切れ目の長さは1.5~2.5mm、前記第2の間隔は0.5~1.5mmである
ことを特徴とする封筒。
【請求項2】
前記封緘片の左右端部と前記封緘部ジッパー破断線の両端との間に切欠き部を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の封筒。
【請求項3】
前記開封用テープの両端が、前記封緘片の左右端部から突出している
ことを特徴とする請求項1に記載の封筒。
【請求項4】
前記折曲部ジッパー破断線から前記封緘部ジッパー破断線側に延びる第1切れ目と、
前記封緘部ジッパー破断線から前記折曲部ジッパー破断線側に延びる第2切れ目を有し、
前記第1切れ目と前記第2切れ目は互いに交差及び連結していない
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の封筒。
【請求項5】
前記封筒の開口部側の両隅部に設けた分断線によって形成されている切除片と、
前記切除片の近傍に形成されている点字部を、さらに備えている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の封筒。
【請求項6】
請求項1に係る封筒を製造する封筒製造装置であって、
封筒の裏面側を上にして封緘片の長手方向へ向けて1枚ずつ搬送する封筒搬送手段と、
前記封筒搬送手段によって搬送されている前記封緘片に対して、折曲線上に折曲部ジッパー破断線を形成するとともに、前記折曲線と平行な線上に封緘部ジッパー破断線を形成するジッパー加工手段と、
前記ジッパー加工手段より下流側に設置され、前記封筒搬送手段によって搬送されている前記封緘片に対して、前記折曲線に沿って開封用テープを貼りつけ前記封緘片の左右端部で切断する開封用テープ貼着手段を備え、
前記ジッパー加工手段は、前記封筒搬送手段によって搬送されている前記封緘片の表面側に接しながら、周面が搬送方向に回転する円筒状のマグネットシリンダーと、前記マグネットシリンダーの上面に接する円筒状のアンビルロールを有し、
前記マグネットシリンダーの周面には、短い直線刃が第1の間隔を置いて形成されている折曲部ジッパー破断線用カッター部と、長い直線刃が第2の間隔を置いて形成されている封緘部ジッパー破断線用カッター部とを有しており、
前記短い直線刃の長さは0.2~1.2mm、前記第1の間隔は1~2mm、前記長い直線刃の長さは1.5~2.5mm、前記第2の間隔は0.5~1.5mmである
ことを特徴とする封筒製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封筒の開口部に形成されている封緘片の折曲線上及びその折曲線と平行な線上に2本のジッパー破断線を形成し、その折曲線に沿って封緘片に開封用テープを貼着した封筒及びその製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特許第4039573号公報)には、封筒(1)の封止片(2)の折り目にミシン目等の切断穴(2a)を形成し、折り目の内側に沿って糸やテープ等の線材(3)を張り渡すとともに封筒(1)の隅部に切除片(4)を形成することにより、切除片(4)を封筒(1)から分断した後、線材(3)で切断穴(2a)を形成した折り目に沿って切断して容易に開封できるようにした構造の封筒(1)が記載され(
図1~5等を参照)、特許文献2(特開2018-1426号公報)には、このような封筒を製造するための封筒加工装置が記載されている。
【0003】
また、特許文献3(特開2021-11317号公報)には、封緘片(5)に平行な2本の切り離し線(9)からなる開封用ジッパー(8)を形成し、一方の切り離し線(9)を表紙(1)上部の折曲線(4)に設け、開封用ジッパー(8)の摘まみ部(10)を摘まみ、切り離し線(9)に沿って引っ張り上げることで容易に開封できる開封用ジッパー付き封筒が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4039573号公報(国際公開2003/86885号)
【特許文献2】特開2018-1426号公報(特許第6090702号公報)
【特許文献3】特開2021-11317号公報(特許第6872826号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1及び2に記載されている封筒は、線材(3)で切断穴(2a)を形成した折り目に沿って切断するため、線材(3)には糸や非常に細い幅のテープを用いる必要があり、折り目に形成する切断穴(2a)の長さや幅が大きいと、封筒(1)に収容する書類等が厚い場合には開封前に折り目が裂けてしまう危険性がある。
また、特許文献3に記載されている開封用ジッパー付き封筒は、平行な2本の切り離し線(9)の強度を同程度にする必要があるため、強度が低すぎると特許文献1及び2に記載されている封筒と同様、封筒に収容する書類等が厚い場合には開封前に折曲線(4)が裂けてしまう危険性があり、強度が高すぎると開封に際して2本の切り離し線(9)がスムーズに切断されないことがある。
【0006】
本発明は、これらの問題点を解消し、開封前に折曲線上に形成されている折曲部ジッパー破断線が裂ける危険性が低く、開封に際して2本の切り離し線がスムーズに切断される封筒を提供すること及びそのような封筒の製造装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明の封筒は、
封筒の開口部に設けてある封緘片の折曲線上に形成されている折曲部ジッパー破断線と、
前記封緘片の前記折曲線と平行な線上に形成されている封緘部ジッパー破断線と、
前記折曲線に沿って前記封緘片に貼着されている開封用テープを備え、
前記折曲部ジッパー破断線は、短い切れ目が第1の間隔を置いて形成されており、
前記封緘部ジッパー破断線は、長い切れ目が第2の間隔を置いて形成されており、
前記短い切れ目の長さは0.2~1.2mm、前記第1の間隔は1~2mm、前記長い切れ目の長さは1.5~2.5mm、前記第2の間隔は0.5~1.5mmであることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の封筒において、前記封緘片の左右端部と前記封緘部ジッパー破断線の両端との間に切欠き部を有していることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の封筒において、前記開封用テープの両端が、前記封緘片の左右端部から突出していることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1~3のいずれかに記載の封筒において、
前記折曲部ジッパー破断線から前記封緘部ジッパー破断線側に延びる第1切れ目と、
前記封緘部ジッパー破断線から前記折曲部ジッパー破断線側に延びる第2切れ目を有し、
前記第1切れ目と前記第2切れ目は互いに交差及び連結していないことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1~3のいずれかに記載の封筒において、
前記封筒の開口部側の両隅部に設けた分断線によって形成されている切除片と、
前記切除片の近傍に形成されている点字部を、さらに備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1に係る封筒を製造する封筒製造装置であって、
封筒の裏面側を上にして封緘片の長手方向へ向けて1枚ずつ搬送する封筒搬送手段と、
前記封筒搬送手段によって搬送されている前記封緘片に対して、折曲線上に折曲部ジッパー破断線を形成するとともに、前記折曲線と平行な線上に封緘部ジッパー破断線を形成するジッパー加工手段と、
前記ジッパー加工手段より下流側に設置され、前記封筒搬送手段によって搬送されている前記封緘片に対して、前記折曲線に沿って開封用テープを貼りつけ前記封緘片の左右端部で切断する開封用テープ貼着手段を備え、
前記ジッパー加工手段は、前記封筒搬送手段によって搬送されている前記封緘片の表面側に接しながら、周面が搬送方向に回転する円筒状のマグネットシリンダーと、前記マグネットシリンダーの上面に接する円筒状のアンビルロールを有し、
前記マグネットシリンダーの周面には、短い直線刃が第1の間隔を置いて形成されている折曲部ジッパー破断線用カッター部と、長い直線刃が第2の間隔を置いて形成されている封緘部ジッパー破断線用カッター部とを有しており、
前記短い直線刃の長さは0.2~1.2mm、前記第1の間隔は1~2mm、前記長い直線刃の長さは1.5~2.5mm、前記第2の間隔は0.5~1.5mmであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、折曲線上に形成されている折曲部ジッパー破断線の短い切れ目は第1の間隔を置いて形成されているとともに、短い切れ目の長さは0.2~1.2mm、第1の間隔は1~2mmとなっており、折曲部ジッパー破断線が切断されにくいので、開封前に折曲部ジッパー破断線が裂ける危険性の低い封筒を提供できる。
また、折曲線と平行な線上に形成されている封緘部ジッパー破断線の長い切れ目は第2の間隔を置いて形成されているとともに、長い切れ目の長さは1.5~2.5mm、第2の間隔は0.5~1.5mmとなっているので、封緘部ジッパー破断線が切断され易い。
さらに、開封用テープは折曲線に沿って封緘片に貼りつけてあるので、開封に際して開封用テープを引っ張り上げると折曲部ジッパー破断線は確実に切断され、折曲部ジッパー破断線の切断に伴って、切断され易い封緘部ジッパー破断線もスムーズに切断される。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明による効果に加え、封緘片の左右端部と封緘部ジッパー破断線の両端との間に切欠き部を有しているので、開封に際して左右にある切欠き部の一方に指をかけ、容易に開封用テープを引っ張り上げることができる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る発明による効果に加え、開封用テープの両端が封緘片の左右端部から突出しているので、開封に際して封緘片の左右端部から突出している開封用テープを摘まめば、容易に開封用テープを引っ張り上げることができる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、請求項1~3のいずれかに係る発明による効果に加え、折曲部ジッパー破断線から封緘部ジッパー破断線側に延びる第1切れ目と、封緘部ジッパー破断線から折曲部ジッパー破断線側に延びる第2切れ目を有しているので、開封に際して開封用テープを引っ張り上げることによって、折曲部ジッパー破断線及び封緘部ジッパー破断線ともに、よりスムーズに切断される。また、第1切れ目と第2切れ目は互いに交差及び連結していないので、封緘片の強度が弱くなり過ぎることもない。
さらに、開封用テープを引っ張り上げる際に、第1切れ目同士の設置間隔及び第2切れ目同士の設置間隔に応じて異なる音程の破断音が発生するので、その設置間隔を適宜設定することによって、封筒に新たな付加価値を付与することができる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、請求項1~3のいずれかに係る発明による効果に加え、封筒の開口部側の両隅部に設けた分断線によって形成されている切除片を備えているので、左右いずれかの切除片をつかみ分断線に沿って封筒から破断すれば、開封用テープを引っ張り上げることができる。さらに、切除片の近傍に点字部が形成されているので、視力障害者でもカッター等の道具を用いることなく容易に開封することができる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、請求項1に係る封筒の生産効率を向上することができる。特に、ジッパー加工手段は、封筒搬送手段によって搬送されて来る封緘片の表面側に接しながら、周面が搬送方向に回転する円筒状のマグネットシリンダーと、マグネットシリンダーの上面に接する円筒状のアンビルロールを有し、マグネットシリンダーの周面には、短い直線刃が第1の間隔を置いて形成されている折曲部ジッパー破断線用カッター部と、長い直線刃が第2の間隔を置いて形成されている封緘部ジッパー破断線用カッター部とを有しているので、折曲部ジッパー破断線及び封緘部ジッパー破断線を1つの工程で形成することができ、両ジッパー破断線の位置決めも容易である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】実施例1の封筒を封緘した状態における封緘片側の平面図。
【
図3】実施例2の封筒を封緘した状態における封緘片側の平面図。
【
図4】実施例3の封筒を封緘した状態における封緘片側の平面図。
【
図5】実施例4の封筒を封緘した状態における封緘片側の平面図。
【
図6】実施例5の封筒を封緘した状態における封緘片側の平面図。
【
図7】実施例5の封筒を製造する封筒製造装置の斜視図。
【
図8】実施例5の封筒を製造する封筒製造装置の平面図。
【
図9】実施例5の封筒を製造する封筒製造装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例によって本発明の実施形態を説明する。
【実施例0021】
図1は実施例1の封筒1の斜視図であり、
図2は実施例1の封筒1を封緘した状態における封緘片4側の平面図である。
実施例1の封筒1は、表面部(
図1では下方側)と裏面部(
図1では上方側)を有し下部が閉鎖されている本体2と、本体2の上部に延設され折曲線3に沿って折り曲げることにより本体2の開口部を閉じて封緘するための封緘片4とからなる。
そして、封緘片4の裏面側には上辺に沿って両面テープが貼付してあり、本体2の開口部から収納物を入れた後、両面テープの剥離シート5を剥がして接着層を露出させ、封緘片4を折曲線3に沿って折り曲げ、接着層を本体2の裏面部に貼り付けることによって、封筒1を容易に封緘することができるようになっている。
また、封緘片4の折曲線3上には第1ジッパー破断線6が形成され、折曲線3と平行な線上には第2ジッパー破断線7が形成され、第1ジッパー破断線6と第2ジッパー破断線7との間には、折曲線3に沿って封緘片4の裏面側に開封用テープ8が貼着されている。
【0022】
第1ジッパー破断線6と第2ジッパー破断線7は、
図2に示すように、両端に開封用テープ8を把持するためのテープ把持用切れ目9及び10を有している。
そして、第1ジッパー破断線6には、一端(
図2では左端)にあるテープ把持用切れ目9から他端(
図2では右端)にあるテープ把持用切れ目10に向かって、短い切れ目11が第1の間隔12を置いて形成されており、第2ジッパー破断線7には、同様に一端にあるテープ把持用切れ目9から他端にあるテープ把持用切れ目10に向かって、長い切れ目13が第2の間隔14を置いて形成されている。
なお、実施例1ではテープ把持用切れ目9及び10は5mm、短い切れ目11は1mm、第1の間隔12は1mm、長い切れ目13は2mm、第2の間隔14は1mmであるが、テープ把持用切れ目9及び10の長さは2~7mm、短い切れ目11の長さは0.2~1.2mm、第1の間隔12は1~2mm、長い切れ目13の長さは1.5~2.5mm、第2の間隔14は0.5~1.5mmの範囲から、封筒1の材質、厚さ、利用者の要望等を考慮しつつ適宜選択して決定すれば良い。
例えば、封筒1が薄い場合や利用者が第1ジッパー破断線6の裂けにくさを望む場合は、短い切れ目11の長さを0.2~0.5mm、第1の間隔12を1.5~2mm、長い切れ目13の長さを1.5~2mm、第2の間隔14を1~1.5mmの範囲から選択し、封筒1が厚い場合や利用者が封筒1の開け易さを望む場合は、短い切れ目11の長さを0.5~1.2mm、第1の間隔12を1~1.5mm、長い切れ目13の長さを2~2.5mm、第2の間隔14を0.5~1mmの範囲から選択すれば良い。
【0023】
以上の構成からなる実施例1の封筒1を使用する方法について説明する。
封筒1に書類等の収納物を封入する際には、本体2の開口部から収納物を入れた後、封緘片4の剥離シート5を剥がして接着層を露出させ、封緘片4を折曲線3に沿って裏面側に折り曲げ、本体2の裏面部に接着層を接着させて封緘する。
収納物が封入された封筒1を開ける際には、右手の親指を封緘片4の左端の第1ジッパー破断線6と第2ジッパー破断線7の間に当て、封緘片4をめくり上げると2つのテープ把持用切れ目9に挟まれた部分が折れ曲がるので、その部分を摘まむと封緘片4の裏面側に貼着されている開封用テープ8を把持できる。その後、開封用テープ8を右上方に引っ張り上げていくと、開封用テープ8は折曲線3に沿って封緘片に貼着されているので、第1ジッパー破断線6は確実に切断され、第1ジッパー破断線6の切断に伴って第2ジッパー破断線7もスムーズに切断され、封筒1の開封を容易に行うことができる。
また、左手の親指を封緘片4の右端の第1ジッパー破断線6と第2ジッパー破断線7の間に当て、封緘片4をめくり上げると2つのテープ把持用切れ目10に挟まれた部分が折れ曲がるので、右手でめくり上げた場合と同様に開封用テープ8を把持できる。その後、開封用テープ8を左上方に引っ張り上げていくと、右手で開封用テープ8を右上方に引っ張り上げた場合と同様に第1ジッパー破断線6は確実に切断され、第2ジッパー破断線7もスムーズに切断されるので、左手でも封筒1の開封を容易に行うことができる。