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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106861
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】懸賞システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240801BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011329
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】523031253
【氏名又は名称】藤田 徹
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】弁理士法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100077919
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100153899
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100172638
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 隆治
(74)【代理人】
【識別番号】100159363
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 淳子
(72)【発明者】
【氏名】藤田 徹
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC19
5L050CC19
(57)【要約】
【課題】画像情報を公開して位置情報で解答させる懸賞問題を提供することが可能な懸賞システム、方法及びプログラムを実現する。
【解決手段】、情報通信網300と、情報通信網300を介して相互通信が可能な複数のユーザ端末200と、サーバ100と、を有し、複数のユーザ端末200は、懸賞画像情報を作成して、サーバ100に送信する懸賞画像情報作成送信手段204と、懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、サーバ100に送信する懸賞応募情報作成送信手段205と、を有し、サーバ100は、送信された懸賞画像情報を登録して複数のユーザ端末200に送信する懸賞画像情報登録公開手段103と、送信された懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段104と、懸賞画像情報と懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段105と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末の間の通信を可能とする情報通信網と、
前記情報通信網を介して前記複数のユーザ端末と通信可能なサーバと、を有し、
前記複数のユーザ端末は、
懸賞画像情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞画像情報作成送信手段と、
前記懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞応募情報作成送信手段と、を有し、
前記サーバは、
送信された前記懸賞画像情報を登録して前記複数のユーザ端末に送信する懸賞画像情報登録公開手段と、
送信された前記懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段と、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段と、
を有することを特徴とする懸賞システム。
【請求項2】
前記懸賞画像情報は正解位置情報を含み、前記当選者判定手段は、前記正解位置情報と前記応募位置情報とに基づいて当選者を判定する請求項1に記載の懸賞システム。
【請求項3】
前記懸賞画像情報作成送信手段は、懸賞画像を撮影した際の現在位置情報を前記正解位置情報とする請求項2に記載の懸賞システム。
【請求項4】
前記懸賞画像情報作成送信手段は、前記懸賞画像情報に含まれる難易度と懸賞金額とを難易度懸賞金額基準情報に基づいて決定する請求項3に記載の懸賞システム。
【請求項5】
前記サーバは、更に、ヒント情報制御手段を有し、
前記ヒント情報制御手段は、前記懸賞画像情報に関するヒント情報を、前記複数のユーザ端末に送信する請求項4に記載の懸賞システム。
【請求項6】
前記複数のユーザ端末は、更に、追加ヒント情報要求手段を有し、
前記複数のユーザ端末のうち第1のユーザ端末の前記追加ヒント情報要求手段は、前記懸賞画像情報に対応する追加ヒント料金情報を前記サーバに送信し、
前記ヒント情報制御手段は、前記第1のユーザ端末の前記追加ヒント情報要求手段から送信された前記追加ヒント料金情報に応じた追加ヒント情報を、前記第1のユーザ端末に送信する請求項5に記載の懸賞システム。
【請求項7】
前記当選者判定手段は、前記正解位置情報に基づいて前記応募位置情報の不正解を判定し、
前記追加ヒント情報は、前記不正解と判定された前記応募位置情報である請求項6に記載の懸賞システム。
【請求項8】
前記第1のユーザ端末の前記追加ヒント情報要求手段は、前記懸賞画像情報に対応するクイズ料金情報を前記サーバに送信し、前記ヒント情報制御手段から受信した前記クイズ料金情報に対応するクイズ問題に対する解答を、前記サーバに送信し、
前記ヒント情報制御手段は、前記クイズ問題を前記第1のユーザ端末に送信し、前記第1のユーザ端末の前記追加ヒント情報要求手段から受信した前記クイズ問題に対する前記解答の正誤に基づいた追加ヒント情報を、前記第1のユーザ端末に送信する請求項7に記載の懸賞システム。
【請求項9】
前記サーバは、更に、難易度懸賞金額制御手段を有し、
前記難易度懸賞金額制御手段は、前記不正解と判定された前記応募位置情報の数に応じて、前記懸賞画像情報に含まれる前記難易度と前記懸賞金額の値を変化させる請求項7記載の懸賞システム。
【請求項10】
前記サーバは、更に、難易度懸賞金額制御手段を有し、
前記難易度懸賞金額制御手段は、送信された前記追加ヒント料金情報の累積金額に応じて、前記懸賞画像情報に含まれる前記難易度と前記懸賞金額の値を変化させる請求項7記載の懸賞システム。
【請求項11】
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末の間の通信を可能とする情報通信網と、
前記情報通信網を介して前記複数のユーザ端末と通信可能なサーバと、を使用する懸賞方法であって、
前記複数のユーザ端末が、
懸賞画像情報を作成して、前記サーバに送信するステップと、
前記懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、
送信された前記懸賞画像情報を登録して前記複数のユーザ端末に送信するステップと、
送信された前記懸賞応募情報を登録するステップと、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定するステップと、を含む懸賞方法。
【請求項12】
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末の間の通信を可能とする情報通信網と、
前記情報通信網を介して前記複数のユーザ端末と通信可能なサーバと、に所定の手段を実行させる懸賞プログラムであって、
前記複数のユーザ端末に、
懸賞画像情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞画像情報作成送信手段を実行させ、
前記懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞応募情報作成送信手段を実行させ、
前記サーバに、
送信された前記懸賞画像情報を登録して前記複数のユーザ端末に送信する懸賞画像情報登録公開手段を実行させ、
送信された前記懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段を実行させ、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段を実行させる懸賞プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、懸賞システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
各種の企業や団体は、自己の扱う商品やサービス活動を消費者に認知してもらうための施策として、インターネットを活用した懸賞問題の公開を広く行っている。
【0003】
懸賞問題としては、商品やサービス活動の視覚的な印象を活用することが効果的である。したがって、自己の商品画像やサービスの提供場所の画像等を使用して懸賞問題を作成して公開することが好ましい。
【0004】
従来、画像情報を公開する懸賞問題システムとして、特許文献1のような商品の解答画像と応募画像とを使用する懸賞提供サーバによるシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-048137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、商品の解答画像と応募画像とを照合することで懸賞問題の当選判定を行うため、商品の提供場所やサービスの提供場所を意識させるような懸賞問題を実施することができない。
【0007】
本発明は、画像情報を公開して位置情報で解答させる懸賞問題を提供することが可能な懸賞システム、方法及びプログラムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の懸賞システムは、
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末の間の通信を可能とする情報通信網と、
前記情報通信網を介して前記複数のユーザ端末と通信可能なサーバと、を有し、
前記複数のユーザ端末は、
懸賞画像情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞画像情報作成送信手段と、
前記懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞応募情報作成送信手段と、を有し、
前記サーバは、
送信された前記懸賞画像情報を登録して前記複数のユーザ端末に送信する懸賞画像情報登録公開手段と、
送信された前記懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段と、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段と、
を有する。
【0009】
本願の懸賞方法は、
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末の間の通信を可能とする情報通信網と、
前記情報通信網を介して前記複数のユーザ端末と通信可能なサーバと、を使用する懸賞方法であって、
前記複数のユーザ端末が、
懸賞画像情報を作成して、前記サーバに送信するステップと、
前記懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、
送信された前記懸賞画像情報を登録して前記複数のユーザ端末に送信するステップと、
送信された前記懸賞応募情報を登録するステップと、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定するステップと、を含む。
【0010】
本願の懸賞プログラムは、
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末の間の通信を可能とする情報通信網と、
前記情報通信網を介して前記複数のユーザ端末と通信可能なサーバと、に所定の手段を実行させる懸賞プログラムであって、
前記複数のユーザ端末に、
懸賞画像情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞画像情報作成送信手段を実行させ、
前記懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、前記サーバに送信する懸賞応募情報作成送信手段を実行させ、
前記サーバに、
送信された前記懸賞画像情報を登録して前記複数のユーザ端末に送信する懸賞画像情報登録公開手段を実行させ、
送信された前記懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段を実行させ、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像情報を公開して位置情報で解答させる懸賞問題を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成の例を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る全体処理フローチャートの例である。
図3】利用者情報の登録画面の例を示す図である。
図4】メニュー画面の例を示す図である。
図5】懸賞画像問題作成画面の例を示す図である。
図6】新規画像撮影画面の例を示す図である。
図7】画像カテゴリ分類表の例を示す図である。
図8】正解位置情報設定画面の例を示す図である。
図9】難易度懸賞金額基準情報の例を示す図である。
図10】懸賞画像問題一覧画面の例を示す図である。
図11】懸賞応募情報登録画面の例を示す図である。
図12】出題した懸賞画像問題一覧を表示する画面の例を示す図である。
図13】当選者判定画面の例を示す図である。
図14】追加ヒント要求画面の例を示す図である。
図15】クイズ要求画面の例を示す図である。
図16】クイズ要求処理のフローチャートの例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、一実施形態に係るシステムの全体構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、一実施形態に係る懸賞システムは、
複数のユーザ端末200と、
複数のユーザ端末200の間の通信を可能とする情報通信網300と、
情報通信網300を介して複数のユーザ端末200と通信可能なサーバ100と、を有し、
複数のユーザ端末200は、
懸賞画像情報を作成して、サーバ100に送信する懸賞画像情報作成送信手段204と、
懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、サーバ100に送信する懸賞応募情報作成送信手段205と、を有し、
サーバ100は、
送信された懸賞画像情報を登録して複数のユーザ端末200に送信する懸賞画像情報登録公開手段103と、
送信された懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段104と、
懸賞画像情報と懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段105と、
を有する。なお、本願において、懸賞画像情報とは、懸賞画像問題の出題者側が設定する情報であって、懸賞出題者、懸賞画像、難易度、懸賞金額等から構成される。懸賞応募情報とは、それぞれの懸賞画像問題に対する応募者側が設定する情報であって、懸賞応募者、応募位置情報等から構成される。
【0014】
サーバ100を構成するハードウェアやソフトウェアは、所定の手段を実装できるものであれば、特に制限はない。具体的には、例えば、ハードウェアは、単独または複数のサーバ基板ボードやその周辺機器、あるいはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路で実装されていてもよい。また、例えば、ソフトウェアは、上述の各種ハードウェア上で動作するプログラム等であってよい。また、各手段をソフトウェアとして実装するときにOS(Operating System)やミドルウェア等を使用する場合も、特にOSやミドルウェア等の種類は限定されない。
【0015】
サーバ100は、一般向けに提供されているクラウドプラットフォームを使用して実装されていてもよい。
【0016】
ユーザ端末200を構成するハードウェアやソフトウェアも、所定の手段を実装できるものであれば、特に制限はない。具体的には、例えば、ハードウェアは、スマートフォンやタブレットなどの携帯型情報端末として実装されていてもよい。ユーザ端末200のハードウェアは、動画を含む画像撮影機能とGPS(Global Positioning System)等の位置情報取得機能とを備えていることが好ましい。また、例えば、ソフトウェアは、上述の各種ハードウェア上で動作するプログラム等であってよい。また、各手段をソフトウェアとして実装するときにOSやミドルウェア等を使用する場合も、特にOSやミドルウェア等の種類は限定されない。
【0017】
情報通信網300は、インターネットを用いることが好ましいが、インターネットに限らず、LAN、WANなどの他の情報通信網を用いることができる。情報通信網300は、サーバ100と複数のユーザ端末200とを、相互アクセス可能な状態で接続している。
【0018】
サーバ100は、受信手段101と、記憶手段102と、懸賞画像情報登録公開手段103と、懸賞応募情報登録手段104と、当選者判定手段105と、難易度懸賞金額制御手段106と、ヒント情報制御手段107と、を有している。受信手段101は、各種の通信プロトコルに対応しており、情報通信網300を介した通信を制限なく実施できることが好ましい。記憶手段102は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であり、種々の情報及びプログラムを記憶することができる。サーバ100の各手段が登録する情報は、記憶手段102に記憶されることとしてよい。本システムで使用する各種情報としては、例えば、利用者情報、懸賞画像情報、懸賞応募情報、ヒント情報、難易度懸賞金額基準情報等がある。
【0019】
ユーザ端末200は、受信手段201と、記憶手段202と、表示操作手段203と、懸賞画像情報作成送信手段204と、懸賞応募情報作成送信手段205と、追加ヒント情報要求手段206と、を有している。受信手段201と記憶手段202の実装に関しては、サーバ100の受信手段101と記憶手段102と同様である。表示操作手段203は、種々の文字、記号及び画像等の表示と入力が可能であり、各種機能実行ボタンの押下あるいはタップ等も可能であることが好ましい。
【0020】
図2は、一実施形態に係る全体処理フローチャートの例である。
【0021】
まず、図2のステップST201において、システム利用者は、ユーザ端末200を使用して利用者情報の登録を行う。利用者情報は、本システムを利用する者の基本的な情報である。
【0022】
図3は、利用者情報を新規登録する画面の表示例を示す。登録内容は、氏名または名称、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号、利用者ID、パスワード、精算口座等である。利用者IDは、システムにおいて利用者を識別するために使用される。精算口座には、懸賞金やその他必要費用等の引き出しや振り込みが行われる銀行口座等の情報を登録する。システム利用者は所定の内容を入力した後、「上記内容で登録する」ボタンをタップすることで、利用者情報をシステムに登録する。この情報は、情報通信網300を介してサーバ100に送信され、記憶手段102に記憶されることとしてよい。
【0023】
図2のステップST202として、懸賞画像問題を公開したいシステム利用者、すなわち、懸賞出題者は、まず、懸賞画像情報の作成を行う。懸賞画像問題は、静止画像を対象としたものでも、動画像を対象としたものであってもよい。図4は、システム利用者がユーザ端末200を使用して本システムにアクセスした際に表示されるメニュー画面の表示例である。「懸賞画像問題を作成する」ボタン、「懸賞画像問題に応募する」ボタン、「出題した懸賞画像問題の判定処理を行なう」ボタンが設置されている。懸賞出題者が、図4に示す画面において「懸賞画像問題を作成する」ボタンをタップすると、図5の画面に遷移し、懸賞画像情報作成送信手段204が懸賞画像情報の作成を実施する。
【0024】
図5は、懸賞画像問題作成画面の表示例である。図5に示す画面にある各項目を、以下に順番に説明する。懸賞画像問題番号は、懸賞画像情報作成送信手段204が、システム内で一意になるような番号を自動採番して設定する。懸賞出題者は、懸賞画像情報作成送信手段204が、利用者情報として登録されている懸賞出題者の氏名または名称を自動的に引用して設定する。懸賞画像は、懸賞出題者が、「既存画像を使う」ボタンや「新規撮影する」ボタンをタップすることにより懸賞画像を設定する。「既存画像を使う」の場合は、既存画像の電子データの格納場所を指定することによって設定する。「新規撮影する」の場合は、「新規撮影する」ボタンをタップすると図6に示す画像に遷移し、その画面を使用して行う。詳細は後述する。画像カテゴリは、システムが保持している画像カテゴリ分類表の中から、懸賞出題者がリストボックスによって選択することとするのが好ましい。詳細は、図7を使用して後述する。正解位置情報は、懸賞出題者が、懸賞画像問題の正解として使用する正解位置情報を、緯度と経度として直接入力する。緯度と経度を直接入力しない場合やできない場合は、「地図上で指定する」ボタンをタップして、地図上で指定すると値が反映されることとしてもよい。地図上で指定する場合の詳細は、図8を使用して後述する。なお、懸賞出題者にとって正解位置情報が不明の場合は、設定しないままの状態とすることもできる。難易度は、懸賞出題者が、懸賞画像問題の難易度の高低を設定する。図5に示す画面では、難易度低から難易度高が、数字の1.0~5.0に対応することが示されているが、必ずしも数字での設定に限られない。システム標準の難易度の基準値を適用するために、「基準値を適用する」ボタンが設置されていてもよい。懸賞出題者が「基準値を適用する」ボタンをタップすると、図9に示す難易度懸賞金額基準情報に基づいた難易度の基準値が設定される。詳細は、図9を使用して後述する。懸賞金額は、懸賞出題者が懸賞画像問題の当選者に支払う懸賞金の額を設定する。懸賞金額は、懸賞出題者の精算口座から引き出されて、当選者の精算口座に振り込まれる。システム標準の懸賞金額の基準値を適用するために、「基準値を適用する」ボタンが設置されていてもよい。懸賞出題者が「基準値を適用する」ボタンをタップすると、図9に示す難易度懸賞金額基準情報に基づいた懸賞金額の基準値が設定される。詳細は、図9を使用して後述する。実施期間は、懸賞出題者が懸賞画像問題として公開し応募を受け付ける期間を設定する。関連キーワードは、懸賞出題者が、この懸賞画像問題に関するヒント情報として使用してもよいと考えるキーワードである。懸賞出題者は、該当するキーワードがあれば指定する。懸賞出題者は、キーワードを複数指定してもよい。なお、ヒント情報とは、サーバ100がヒント情報制御手段107を有する場合に作成される情報であって、懸賞応募者に対して与えるための、解答に役立つ付加的な情報である。関連コメントには、懸賞出題者が、ヒント情報として使用してもよいコメント文があれば指定する。コメント文は、短文であったり、長文であったりしてよい。懸賞出題者は、コメント文を複数指定してもよい。関連画像には、懸賞出題者が、ヒント情報として使用してもよい関連画像があれば指定する。懸賞出題者は、関連画像を複数指定してもよい。
【0025】
図6は、新規画像撮影画面の例である。図5に示す画面において懸賞画像を設定する際に、懸賞出題者が「新規撮影する」ボタンをタップすると、図6に示す画面に遷移する。画面下部の撮影モードは、「写真」または「動画」の文字にタッチすることで設定する。ユーザ端末200のハードウェアが備える撮影レンズによって写される画像が画面表示されるので、画面下部にある「撮影する」ボタンをタップする。撮影モードが「写真」の場合は、「撮影する」ボタンを1回タップするだけで写真撮影完了となる。撮影モードが「動画」の場合は、「撮影する」ボタンを1回タップすると、動画撮影開始となり、再度タップすると、動画撮影完了となる。これにより、懸賞画像情報作成送信手段204によって、画像が撮影され、懸賞画像としてとして設定される。懸賞出題者が画面下部にある「位置情報を取得する」ボタンをタップすると、現在位置情報(緯度、経度)の値が図6に示す画面の(a11、b11)のように表示される。これは、懸賞画像情報作成送信手段204が、ユーザ端末200のハードウェアのGPS等を動作させることで、現在位置の緯度と経度を入手して表示することによる。なお、懸賞画像情報作成送信手段204の実装に利用する位置情報取得のための方式は、GPSに限る必要はない。この現在位置情報(緯度、経度)は、懸賞画像情報作成送信手段204によって図5に示す画面の正解位置情報の値に反映され、正解位置情報として利用される。
【0026】
また、懸賞画像情報作成送信手段204は、上述の新規撮影画像と取得した現在位置情報とを紐づけて記憶手段202等に記憶してもよい。この記憶された画像が、後に、懸賞画像に使用するための「既存画像」として指定された場合、懸賞画像情報作成送信手段204は、この画像に紐づけられている現在位置情報の値を正解位置情報として利用することとしてもよい。
【0027】
図7は、システムが保持している画像カテゴリ分類表の例である。懸賞出題者が、図5に示す画面において画像カテゴリを設定する際、画像カテゴリ分類表の項目からリストボックスを使用して選択できることが好ましい。選択された画像カテゴリは、懸賞画像情報を構成する情報のひとつとして使用される。
【0028】
図8は、正解位置情報設定画面の例である。懸賞出題者が、図5に示す画面において正解位置情報を設定する際、「地図上で指定する」ボタンをタップすると、図8に示す画面に遷移する。懸賞出題者が、地図検索入力フィールドに、目的とする地図を検索するためのキーワード、例えば、住所、店舗名称、施設名称等を入力して、「地図検索する」ボタンをタップすると、地図表示フィールドに該当する地図がマップピンとともに表示される。正解位置情報フィールドには、地図中のマップピンの位置に対応する緯度と経度が合わせて表示される。地図は、懸賞出題者がタッチして操作することで、拡大、縮小、移動が可能である。このタッチ操作で、マップピンが指す正解位置情報を調整することができる。なお、懸賞画像情報作成送信手段204が、地図検索や地図表示の処理部分を実装するにあたっては、インターネット上で利用可能なAPI(Application Programming Interface)を活用することが好ましい。正解位置情報の値を決定したら、懸賞出題者が「上記内容で正解位置情報を設定する」ボタンをタップすると、指定した値が懸賞画像情報に含まれる正解位置情報の値として使用される。
【0029】
図9は、システムが保持している難易度懸賞金額基準情報の例である。図5に示す画面において難易度や懸賞金額を設定する際に、懸賞出題者によって「基準値を適用する」ボタンがタップされた場合、懸賞画像情報作成送信手段204は、難易度懸賞金額基準情報に基づいて、難易度や懸賞金額を決定して、設定値に反映させる。図9に示す難易度懸賞金額基準情報に基づく場合、例えば、画像カテゴリが「飲食店外観」である懸賞画像問題の基準難易度は「2.0」、基準懸賞金額は「10,000円」である。よって、これらの値が、画像カテゴリが「飲食店外観」である懸賞画像問題の難易度や懸賞金額の設定値として使用される。
【0030】
難易度懸賞金額基準情報の作成の方式は、必ずしも、図9のように画像カテゴリの分類を基準として作成する方式である必要はない。例えば、正解位置情報が示す地域を分類の基準とする方式であってもよい。また、難易度懸賞金額基準情報の作成の方式は、複数の基準を組み合わせて利用する方式であってもよい。
【0031】
また、難易度懸賞金額基準情報は、システム運用実績に基づいて、適宜、見直すことができることとしてよい。
【0032】
図5に示す画面で上述の入力作業を行った懸賞出題者は、図5の「上記内容で登録する」ボタンをタップする。これにより、ユーザ端末200の懸賞画像情報作成送信手段204は、ユーザ端末200を使用して入力された値に基づいて懸賞画像情報を作成し、サーバ100に送信する。
【0033】
図2のステップST203として、懸賞画像情報の登録と公開が行われる。サーバ100の懸賞画像情報登録公開手段103は、送信された懸賞画像情報をシステム登録し、情報通信網300を介して複数のユーザ端末200に送信することで公開を行う。これに合わせて、サーバ100がヒント情報制御手段107を有する場合、ヒント情報制御手段107は、懸賞画像情報に関するヒント情報を作成してシステム登録し、情報通信網300を介して複数のユーザ端末200に送信することで公開を行う。このヒント情報は、それぞれの懸賞画像情報に関する標準のヒント情報として公開される。
【0034】
サーバ100は、ヒント情報制御手段107を有することが好ましい。ヒント情報制御手段107を有している場合、ヒント情報制御手段107は、正解位置情報、関連キーワード、関連コメント、関連画像にて設定された情報を用いて、対象とする懸賞画像情報に関するヒント情報を作成する。例えば、ヒント情報制御手段107は、正解位置情報にて設定された緯度と経度を使用してインターネット上で検索して、ヒットしたキーワードをヒント情報向けの関連キーワードとして使用することとしてもよい。あるいは、ヒント情報制御手段107は、関連キーワード、関連コメント、関連画像から、ひとつまたは複数を選択してヒント情報を作成してもよい。ヒント情報制御手段107は、ヒント情報の情報量をポイント付けすることで制御してもよい。例えば、ヒント情報制御手段107は、関連キーワード1つは5ポイント、短文の関連コメント1つは10ポイント、長文の関連コメント1つは20ポイント、関連画像1つは30ポイントとして、合計値が特定のポイント数となるようにヒント情報を作成してもよい。
【0035】
図2のステップST204として、懸賞画像問題に応募したいシステム利用者、すなわち、懸賞応募者は、まず、ユーザ端末200を使用して、懸賞応募情報の作成を行う。懸賞応募者が、図4に示すメニュー画面において「懸賞画像問題に応募する」ボタンをタップすると、図10に示す画面に遷移し、懸賞応募情報作成送信手段205が懸賞応募情報の作成を開始する。
【0036】
図10は、システムに登録されている懸賞画像問題の一覧を表示する画面の例である。それぞれの懸賞画像問題について、懸賞出題者、懸賞画像、難易度、懸賞金額、実施期間、標準のヒント情報、現時点での応募者数、「応募する」ボタン等が表示されている。なお、ユーザ端末200が追加ヒント情報要求手段206を有している場合は、「応募する」ボタンに加えて、「追加ヒントを要求する」ボタンと「クイズを要求する」ボタンも合わせて表示される。「追加ヒントを要求する」ボタンや「クイズを要求する」ボタンをタップした際の処理の説明は後述する。
【0037】
懸賞応募者が、図10に示す画面にて、応募したい懸賞画像問題に対応する「応募する」ボタンをタップすると、図11に示す画面に遷移する。
【0038】
図11は、懸賞応募情報登録画面の例である。画面上部に応募対象とする懸賞画像問題の情報が表示されている。画面下部に地図検索入力フィールド、地図表示フィールド、応募位置情報フィールドがある。
【0039】
懸賞応募者の表示は、登録されている利用者情報から懸賞応募情報作成送信手段205が自動的に引用して設定する。
【0040】
懸賞応募者が、地図検索入力フィールドに、目的とする地図を検索するためのキーワード、例えば、住所、店舗名称、施設名称等を入力して、「地図検索する」ボタンをタップすると、地図表示フィールドに該当する地図がマップピンとともに表示される。応募位置情報フィールドには、地図中のマップピンの位置に対応する緯度と経度が合わせて表示される。地図は、懸賞応募者がタッチして操作することで、拡大、縮小、移動が可能である。このタッチ操作で、マップピンが指す応募位置情報を調整することができる。あるいは、懸賞応募者が、地図検索を使用せずに、応募位置情報フィールドに直接、緯度と経度を入力することもできる。なお、懸賞応募情報作成送信手段205が、地図検索や地図表示の処理部分を実装するにあたっては、インターネット上で利用可能なAPIを活用することが好ましい。
【0041】
懸賞応募者は、懸賞画像、標準のヒント情報等に基づいて、応募する懸賞画像問題に対する応募位置情報の値を検討する。懸賞応募者は、応募位置情報の値を決定したら、図11に示す応募位置情報フィールドの値が決定した値となるように、地図のタッチ操作または緯度と経度の直接入力を行う。その後、懸賞応募者は、「上記内容で応募登録する」ボタンをタップする。これにより、ユーザ端末200の懸賞応募情報作成送信手段205は、ユーザ端末200を使用して入力された値に基づいて懸賞応募情報の作成を完了し、サーバ100に送信する。
【0042】
図2のステップST205として、懸賞応募情報の登録が行われる。サーバ100の懸賞応募情報登録手段104は、送信された懸賞応募情報をシステム登録する。このとき、懸賞応募情報登録手段104は、それぞれの懸賞応募情報を識別するための応募番号や、応募の日付と時刻を示す応募日時を、懸賞応募情報の内容として追加する。懸賞応募情報は記憶手段102に記憶されることとしてよい。
【0043】
図2のステップST206として、懸賞出題者は、懸賞画像問題の当選者の決定を行う。
懸賞出題者が図4に示すメニュー画面において「出題した懸賞画像問題の判定処理を行なう」ボタンをタップすると、図12に示す画面に遷移し、サーバ100の当選者判定手段105が当選者判定の処理を開始する。
【0044】
図12は、懸賞出題者が出題した懸賞画像問題の一覧を表示する画面の例である。それぞれ、自分で出題した懸賞画像問題に関する情報が表示される。それぞれの懸賞画像問題に関して表示される事項は、懸賞画像問題番号、実施ステータス、正解位置情報、応募番号、応募日時、懸賞応募者、応募位置情報、距離差等である。これらの情報は、当選者判定手段105が、懸賞画像情報と懸賞応募情報とに基づいて表示する。距離差は、正解位置情報とそれぞれの応募位置情報との距離が計算されて表示される。実施ステータスは、「実施終了」または「実施中」と表示される。実施ステータスが「実施中」の懸賞画像問題に対しては、選択チェックボックスと「判定する」ボタンが合わせて表示される。懸賞出題者が、選択チェックボックスにチェックをして、「判定する」ボタンをタップすると図13に示す画面に遷移する。
【0045】
図13は、当選者判定画面の例である。当選者判定の対象となる懸賞画像問題に関する情報が表示される。図13に示す画面では、正解位置情報が「未設定」と表示されている。これは、懸賞画像問題の作成時に正解位置情報を設定しなかった場合、すなわち、懸賞画像情報が正解位置情報を含んでいない場合に対応する。この場合、それぞれの応募位置情報に対して距離差は計算できないので、距離差は「不明」と表示される。このように、懸賞画像問題は必ずしも正解位置情報を設定しなくても出題できる。正解位置情報が設定されている場合、すなわち、懸賞画像情報が正解位置情報を含む場合は、それぞれの応募位置情報に対して距離差が計算されて表示される。懸賞出題者は、通常、最も距離差の小さい応募位置情報の懸賞応募者に対応するチェックボックスにチェックして、「チェックしたものを当選者として認定する」ボタンをタップする。正解位置情報が「未設定」の場合は、懸賞出題者がそれぞれの応募位置情報を確認した上で、当選者とする懸賞応募者を選択し、チェックボックスにチェックして、「チェックしたものを当選者として認定する」ボタンをタップする。
【0046】
「チェックしたものを当選者として認定する」ボタンのタップにより、当選者判定手段105は、当選者として決定された懸賞応募者に対して、当選メールの通知や懸賞金の口座振り込み等を実施する。また、当選者判定手段105は、懸賞画像問題の実施ステータスの更新等の処理も行う。これらにより、当選者判定手段105は、懸賞画像情報と懸賞応募情報とに基づいた当選者の判定処理を完了する。
【0047】
なお、懸賞画像問題に正解位置情報が設定されている場合、すなわち、懸賞画像情報が正解位置情報を含む場合は、当選者判定手段105が、各懸賞画像問題の実施期間終了時に、それぞれの応募位置情報の距離差をもとに当選者を自動的に決定することとしてよい。この場合、実施期間終了時点で最も距離差の小さい応募位置情報の懸賞応募者が当選者となる。当選者判定手段105は、当選者に対する当選メール通知や懸賞金の口座振り込み等の一連の処理を実施する。
【0048】
また、当選者判定手段105は、正解位置情報とそれぞれの応募位置情報との距離差を、サーバ100が懸賞応募情報を受信するごとに計算し、所定の距離差以下の応募位置情報であった場合、即座に当選と判定することとしてもよい。この場合、実施期間終了の前に当選者が決定され、当選者判定手段105は、当選者に対する当選メール通知や懸賞金の口座振り込み等の一連の処理を実施する。
【0049】
以下に、懸賞応募者が「追加ヒントを要求する」ボタンや「クイズを要求する」ボタンをタップした際の処理の説明を記述する。
【0050】
図10に示す画面にて、懸賞応募者が、応募しようとする懸賞画像問題に対応する「追加ヒントを要求する」ボタンをタップすると、図14に示す画面に遷移する。
【0051】
図14は、追加ヒント要求画面の例である。追加ヒント要求とは、標準のヒント情報に加えて、懸賞画像問題の解答に役立つ情報である追加ヒント情報を要求することである。追加ヒント要求には追加ヒント料を支払う必要がある。画面上部に応募しようとしている懸賞画像問題の情報が表示されている。懸賞応募者が追加ヒント情報を入手したい場合は、画面中央の追加ヒント料のフィールドに追加ヒント料として払う金額を入力して、「送信する」ボタンをタップする。これにより、追加ヒント情報要求手段206は追加ヒント料金情報を、サーバ100に送信する。追加ヒント料金情報とは、追加ヒント料として懸賞応募者が払う金額の情報である。ヒント情報制御手段107は、送信された追加ヒント料金情報に応じた追加ヒント情報を、追加ヒント要求をしたユーザ端末200に送信する。この結果、画面下部に、追加ヒント情報が表示される。追加ヒント要求は複数回実行できることとしてよい。図14の画面下部には、追加ヒント情報-1と追加ヒント情報-2とが示されている。これは、2回の追加ヒント要求を行ったことに対応している。
【0052】
図10に示す画面にて、懸賞応募者が、応募しようとしている懸賞画像問題に対応する「クイズを要求する」ボタンをタップすると、図15に示す画面に遷移する。
【0053】
図15は、クイズ要求画面の例である。クイズ要求とは、懸賞応募者が追加ヒント情報を入手するためのクイズ問題を要求することである。クイズ問題とは、それに正解すれば、より効果の高い追加ヒント情報を得ることができる特典のある問題である。クイズ要求には、クイズ料を支払う必要がある。
【0054】
図16は、クイズ要求処理のフローチャートの例である。図16は、サーバ100のヒント情報制御手段107における処理を示している。以下、図15図16とを参照して、クイズ要求処理の流れを説明する。
【0055】
図15に示す画面上部において、懸賞応募者は、クイズ料のフィールドに金額を入力して「送信する」ボタンをタップすると、ユーザ端末200の追加ヒント情報要求手段206から、サーバ100にクイズ料金情報が送信される。クイズ料金情報とは、懸賞応募者がクイズ料として払う金額の情報である。図16におけるステップST601として、サーバ100はクイズ料金情報を受信し、ヒント情報制御手段107は、クイズ料金情報を入手する。
【0056】
図16におけるステップST602として、ヒント情報制御手段107は、クイズ料金情報の金額に応じたクイズ問題を、クイズ料金情報を送信したユーザ端末200に送信する。使用するクイズ問題は、システムとして記憶部101等に記憶されていることが好ましい。クイズ料とクイズ問題との関係は自由に設定してよい。例えば、クイズ料が高いほど、より有効な追加ヒント情報が得られるクイズ問題になることとしてもよい。
【0057】
図15に示す画面中央において、クイズフィールドにクイズ問題が表示されている。懸賞応募者は、解答に値を入力して「送信する」ボタンをタップすると、ユーザ端末200の追加ヒント情報要求手段206から、サーバ100に解答が送信される。図16におけるステップST603として、サーバ100はクイズ問題の解答を受信し、ヒント情報制御手段107は、クイズ問題の解答を入手する。
【0058】
図16におけるステップST604として、ヒント情報制御手段107は、クイズ問題に対する解答の正誤を判定する。正解であった場合、図16におけるステップST605として、ヒント情報制御手段107は、正解向けの追加ヒント情報を、解答を送信した懸賞応募者のユーザ端末200に対して送信する。不正解であった場合、図16におけるステップST606として、ヒント情報制御手段107は、不正解向けの追加ヒント情報を、解答を送信したユーザ端末200に対して送信する。ヒント情報制御手段107は、正解向けの追加ヒント情報の方が、不正解向け追加ヒント情報よりも、有効度が高い情報となるようにする。
【0059】
図15に示す画面下部において、追加ヒントフィールドに、クイズ解答の正誤の判定結果と、追加ヒント情報とが表示されている。図15に示す画面の場合、クイズの解答が正解であり、この結果に応じた特典として、追加ヒント情報-1が得られたことが示されている。
【0060】
なお、追加ヒント要求やクイズ要求の処理と並行して、ヒント情報制御手段107が、懸賞応募者の精算口座から指定された料金の引き出しを行うことで、追加ヒント料やクイズ料の精算を行うこととしてよい。
【0061】
また、当選者判定手段105は、正解位置情報とそれぞれの応募位置情報との距離差を、サーバ100が懸賞応募情報を受信するごとに計算し、所定の距離差以上の応募位置情報を即座に不正解と判定してもよい。
【0062】
また、ヒント情報制御手段107は、当選者判定手段105により不正解と判定された応募位置情報の値を、その判定時点以降の追加ヒント情報としても使用することとしてよい。この場合、追加ヒント情報における応募位置情報の表示の仕方は、緯度と経度の数字自体であってもよいし、地図を使用したものであってもよい。また、表示の仕方は、不正解である複数の応募位置情報の値を同時に表示するものであってもよい。
【0063】
また、サーバ100は、難易度懸賞金額制御手段106を有することが好ましい。
難易度懸賞金額制御手段106は、当選者判定手段105により、不正解と判定された応募位置情報の数が特定の値を超えた場合、対応する懸賞画像情報に含まれる難易度と懸賞金額の値を変化させることとしてもよい。
【0064】
また、難易度懸賞金額制御手段106は、それぞれの懸賞画像情報に対して送信された追加ヒント料金情報の累積金額をそれぞれ計算し、累積金額が特定の値を超えた場合、対応する懸賞画像情報に含まれる難易度と懸賞金額の値を変化させることとしてもよい。
【0065】
また、上述の一実施形態では、懸賞金額、追加ヒント料、クイズ料は、通貨を使用した記述となっているが、必ずしも通貨である必要はない。各種決済システムや懸賞出題者等が運用する特定種類のポイントや、クーポン等であってよい。
【0066】
一実施形態に係る懸賞方法は、
複数のユーザ端末200と、
複数のユーザ端末200の間の通信を可能とする情報通信網300と、
情報通信網300を介して複数のユーザ端末200と通信可能なサーバ100と、を使用する懸賞方法であって、
複数のユーザ端末200が、
懸賞画像情報を作成して、サーバ100に送信するステップと、
懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、サーバ100に送信するステップと、
サーバ100が、
送信された懸賞画像情報を登録して複数のユーザ端末200に送信するステップと、
送信された懸賞応募情報を登録するステップと、
懸賞画像情報と懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定するステップと、を含む。
【0067】
一実施形態に係る懸賞プログラムは、
複数のユーザ端末200と、
複数のユーザ端末200の間の通信を可能とする情報通信網300と、
情報通信網300を介して複数のユーザ端末200と通信可能なサーバ100と、に所定の手段を実行させる懸賞プログラムであって、
複数のユーザ端末200に、
懸賞画像情報を作成して、サーバ100に送信する懸賞画像情報作成送信手段204を実行させ、
懸賞画像情報に対応する応募位置情報を含む懸賞応募情報を作成して、サーバ100に送信する懸賞応募情報作成送信手段205を実行させ、
サーバ100に、
送信された前記懸賞画像情報を登録して複数のユーザ端末200に送信する懸賞画像情報登録公開手段103を実行させ、
送信された懸賞応募情報を登録する懸賞応募情報登録手段104を実行させ、
前記懸賞画像情報と前記懸賞応募情報とに基づいて当選者を判定する当選者判定手段105を実行させる。
【0068】
次に、一実施形態が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する効果は一例であり、一実施形態が奏する効果は、以下に記載するものに限定されることはない。
【0069】
上述した一実施形態の懸賞システム、方法及びプログラムを利用することで、懸賞出題者は、自己の商品やサービスの提供場所自体を意識させる懸賞画像問題を公開実施することができる。懸賞応募者が提供場所自体を特に意識することになるのは、懸賞画像問題への応募には応募位置情報が必須であり、応募位置情報の精度に応じて当選者が判定されるためである。懸賞応募者は、ユーザ端末上で、主に地図の画面を意識して使用することになるため、この効果は高いものとなる。
【0070】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、自分自身が正解位置情報を知らない場合も、システムを使用して、懸賞応募者が送信した懸賞応募情報から、正解位置情報の候補位置を多数入手することができる。つまり、懸賞出題者は、位置不明な場所を検索する目的でも、懸賞システムを利用することができる。
【0071】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者が懸賞画像問題に正解位置情報を設定した場合、システムが応募位置情報の値によって自動時に当選者を判定し、懸賞金の支払い等の処理を行なうことができる。判定タイミングは、懸賞画像問題の実施期間の終了時であってもよいし、随時であってもよい。懸賞出題者による判定操作が不要であり、システム運用が容易である。
【0072】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、既に保有している画像や新たに自分のユーザ端末で撮影する画像を容易に懸賞画像問題の画像として使用できる。また、懸賞出題者は、新たに作成する画像に対して、正解位置情報を撮影と連動して設定できるので、利便性が高い。懸賞画像は、静止画でも動画でもよいので、懸賞出題者は、必要に応じて表現力がより高い画像を使用することができる。
【0073】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、懸賞画像問題の難易度や懸賞金額を設定する際に、システムが提供する基準値を使用することができるので便利である。システム運用者が、この基準値の値や基準値作成方式を、システム運用実績に基づいて、適宜、見直すこととすれば、より適切なシステム運用とすることもできる。
【0074】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、懸賞応募者の解答作業を支援するために、懸賞応募者に標準のヒント情報や追加ヒント情報を提供することができる。このことは、これらの懸賞画像の関連情報を通じて、懸賞出題者の商品やサービス活動をアピールすることに繋がる。したがって、事業のマーケティング活動としても効果がある。
【0075】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、不正解であった応募位置情報の値を追加ヒント情報として提供することができる。この情報は、リアルタイム性があり、懸賞応募者にとって有益である。また、懸賞画像問題の運用がダイナミックに行われていることをアピールすることにもなる。
【0076】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、懸賞応募者にクイズ問題を提示することができ、クイズ問題の正誤に応じた追加ヒント情報を提供することができる。クイズ問題は、娯楽性もあり、有効な追加ヒント情報が獲得できる特典の魅力と合わせて、懸賞応募者の興味を引き付けることができる。
【0077】
また、一実施形態によれば、懸賞出題者は、懸賞問題の難易度や懸賞金額を、懸賞問題の実施状況に応じて、例えば、不正解である応募位置情報の数や、獲得した追加ヒント料の金額に応じて、変動させることができる。これにより、出題時に設定した難易度や懸賞金額が実態と異なっていた場合に、これらの値を自動的に適正化することが可能である。あるいは、実施状況に応じて懸賞金額を上げることにより、懸賞応募者の応募意欲を喚起することができる。
【符号の説明】
【0078】
100 サーバ
101受信手段
102 記憶手段
103 懸賞画像情報登録公開手段
104 懸賞応募情報登録手段
105 当選者判定手段
106 難易度懸賞金額制御手段
107 ヒント情報制御手段
200 ユーザ端末
201受信手段
202 記憶手段
203 表示操作手段
204 懸賞画像情報作成送信手段
205 懸賞応募情報作成送信手段
206 追加ヒント情報要求手段
300 情報通信網
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16