(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106934
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】アクセサリの連結具セット
(51)【国際特許分類】
A44C 25/00 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
A44C25/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011446
(22)【出願日】2023-01-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】519158632
【氏名又は名称】北村 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100110814
【弁理士】
【氏名又は名称】高島 敏郎
(72)【発明者】
【氏名】北村 健二
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA02
3B114AA21
3B114EB05
(57)【要約】
【課題】 連結具が有する課題を解決することができ、組み合わせを変更することでデザインの多様性にも対応できるアクセサリの連結具セットを提供する。
【解決手段】 アクセサリ本体の両端に形成された抜け止め用の端末部のうち、一方の端末部12aが収容されて係止される係止用凹部131aが形成された第一の駒部材131と、この第一の駒部材131に磁着され、係止用凹部131aを蓋止する第二の駒部材132と、他方の端末部12aが収容される係止用凹部133aが形成された第三の駒部材133と、この第三の駒部材133に磁着され、係止用凹部133aを蓋止する第四の駒部材134と、第二の駒部材132と第四の駒部材134の間に介在し、各駒部材132,134に磁着する中間駒部材135とを有し、各々の駒部材131~135を適宜に組み合わせることで、種々の連結具13を構成できるようにした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネックレスやブレスレットを含むアクセサリの開放端を連結する連結具セットであって、
アクセサリ本体の両端に形成された抜け止め用の端末部のうち、一方の前記端末部が係止される係止部が形成された第一の駒部材と、
この第一の駒部材に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する第二の駒部材と、
他方の前記端末部が係止される係止部が形成された第三の駒部材と、
この第三の駒部材に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する第四の駒部材と、
前記第二の駒部材と前記第四の駒部材の間に介在し、前記第二の駒部材及び前記第四の駒部材に磁着する一つ又は複数の中間駒部材と、
を有し、
前記第一の駒部材及び前記第三の駒部材に、前記第二の駒部材、前記第四の駒部材及び一つ又は複数の前記中間駒部材を適宜に組み合わせることで、前記開放端を連結すること、
を特徴とするアクセサリの連結具セット。
【請求項2】
前記前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材の前記係止部が、前記端末部を収容する係止用の凹部であること、若しくは、第二の駒部材又は前記第四の駒部材の蓋止する面に、前記端末部の少なくとも一部を収容する凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項3】
前記中間駒部材が複数の場合に、各前記中間駒部材の少なくとも一部が互いに磁着して連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項4】
前記中間駒部材が球形の磁着体から形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項5】
前記中間駒部材の径を大小変化させることで、前記中間駒部材の互いの磁着力を強弱調整するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項6】
前記第一~第四の駒部材及び前記中間駒部材がネオジム磁石から形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセサリの連結具セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネックレスやブレスレット等のアクセサリの開放端を連結する連結具に関し、特に、互いに磁着する複数の駒部材を自在に組み合わせることにより多種多様な形態で前記開放端を連結するアクセサリの連結具セットに関する。
【背景技術】
【0002】
ネックレスや、ブレスレット等のアクセサリにおいて、その開放端を連結する連結具の中には、磁石を用いて簡単に前記開放端の開閉を行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1~2参照)。 例えば特許文献1に記載の装身具用接続部材では、円柱状の磁石を装身具の両端に取り付け、前記磁石部分で連結及びその解除を行うようにしている。 特許文献2に記載のる装身具用留め具では、斜めに切断した形状の本体の内部に磁石を収納するとともに、側面に切り込みを入れて互いに係止できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4184024号
【特許文献2】特許第5147175号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した従来の磁石を用いた連結具は、片手で簡単に着脱ができるとい利点は有するものの、連結具が剛体であるため連結部分の柔軟性が無く、アクセサリ全体としてのしなやかさが犠牲になるという問題がある。
そのため、
図6(a)に示すように、複数の珠11を芯紐12で連結したアクセサリ本体10の両端に、ネオジム磁石などの磁石で形成された球状の珠11′,11′を連結し、珠11′,11′の磁着作用により、両端の開閉を行えるようすることが考えられる。珠11′,11′には、テーパ状の係止用の凹部(係止用凹部)11a′が形成され、この係止用凹部11a′の底部には芯紐12が挿通できる貫通孔が形成されている。芯紐12の両端の端末12a,12aは抜け止め処理が施されていて、係止用凹部11a′から前記貫通孔を通って端末12a,12aが珠11′,11′から抜脱しないようになっている。
このような構成であれば、アクセサリ本体10の両端は二つの珠11′,11′の磁着によって簡単に連結することができ、かつ、連結部分は二つの珠11′,11′の作用によって屈曲自在であるので、着脱の容易性を確保しつつアクセサリ全体としてのしなやかさも保つことができる。
【0005】
しかし、
図6に示す連結具においては、
図6(b)に示すようにアクセサリ本体10がしなって二つの球状の珠11′,11′が互いに回転すると、珠11′,11′に形成された係止用凹部11a′及びその内部の端末部12aが見えてしまい、アクセサリの美観性を損なうという新たな問題が生じる。
【0006】
本発明は、
図6に示したような連結具が有する課題を解決することができ、組み合わせを変更することでデザインの多様性にも対応できるアクセサリの連結具セットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的を達成するための連結具セットは、請求項1に記載するように、ネックレスやブレスレットを含むアクセサリの開放端を連結する連結具セットであって、アクセサリ本体の両端に形成された抜け止め用の端末部のうち、一方の前記端末部が係止される係止部が形成された第一の駒部材と、この第一の駒部材に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する第二の駒部材と、他方の前記端末部が係止される係止部が形成された第三の駒部材と、この第三の駒部材に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する第四の駒部材と、前記第二の駒部材と前記第四の駒部材の間に介在し、前記第二の駒部材及び前記第四の駒部材に磁着する一つ又は複数の中間駒部材と、を有し、前記第一の駒部材及び前記第三の駒部材に、前記第二の駒部材、前記第四の駒部材及び一つ又は複数の前記中間駒部材を適宜に組み合わせることで、前記開放端を連結する構成としてある。
【0008】
前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材の前記係止部は、前記端末部を係止できるのであれば、その形態は問わない。例えば、前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材が板状のものであればその平坦面を係止部としてもよいし、請求項2に記載するように、前記端末部を収容できる係止用の凹部を形成してもよい。また、第二の駒部材又は前記第四の駒部材についても、前記係止部や端末部に蓋をして外部から見えないようにすることができるのであれば、第二の駒部材又は前記第四の駒部材の蓋止する面に、前記端末部の少なくとも一部を収容する凹部を形成したものであってもよい。前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材に係止用の凹部を形成する場合は、平坦面であってもよい。
【0009】
また、請求項3に記載するように、前記中間駒部材が複数の場合に、各前記中間駒部材の少なくとも一部が互いに磁着して連結されるようにしてもよい。
【0010】
さらに、請求項4のように、前記中間駒部材を球形の磁着体から形成してもよく、この場合は、請求項5に記載するように、前記中間駒部材の径を大小変化させることで、前記中間駒部材の互いの磁着力を強弱調整することができる。また、請求項6に記載するように、前記第一~第四の駒部材及び前記中間駒部材をネオジム磁石から形成してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の連結具セットの好適な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の連結具セットによる連結具を用いたアクセサリの平面図、
図2は、連結を解除した状態における
図1の連結具の拡大平面図である。各図において連結具の部分は断面図で示してある。
アクセサリ1は、水晶や真珠又は金,銀その他の金属などで形成された複数の珠11を数珠繋ぎにしたアクセサリ本体10と、数珠繋ぎにしたアクセサリ本体10の両端部分の連結及び連結の解除を行う連結具13とを有している。アクセサリ本体10は、珠11の中心を貫通する貫通孔に芯紐12を通すことで複数の珠11を数珠繋ぎにしたものである。
本発明の連結セットは、以下に説明する第一の駒部材31、第二の駒部材32、第三の駒部材33、第四の駒部材34及び中間駒部材35を有し、これらを適宜に組み合わせることで、多様な連結具13を構成することができるものである。
【0012】
[第一~第四の駒部材]
図2に示すように、この例の連結具13は、図の左から第一の駒部材131、第二の駒部材132、中間駒部材135、第四の駒部材134及び第三の駒部材133の順で配置して構成される。
芯紐12の一端側に第一の駒部材131が連結され、芯紐12の他端側に第三の駒部材133が連結されて、第一の駒部材131の一方(図の右方)の平坦面に第二の駒部材132の他方(同左方)に形成された平坦面が磁着され、第三の駒部材133の他方の平坦面に第四の駒部材134の一方に形成された平坦面が磁着するようになっている。また、中間駒部材135は第四の駒部材134と第二の駒部材132と第四の駒部材134との間に介在するように配置され、一つ又は複数の中間駒部材135の一方が第四の駒部材134に磁着し、同他方が第二の駒部材132に磁着するようになっている。
【0013】
この実施形態において第一~第四の駒部材131~134の各々は、連結状態で互いに容易に転動しないよう前記した平坦面を有する円柱状又は角柱状の磁石(ネオジム磁石などの強磁性のものが好ましい)から形成されている。
第一の駒部材131は、一方の平坦面から中心軸線方向に円錐状の係止用の凹部(係止用凹部)131aが形成され、その底部には芯紐12が挿通できる貫通孔131bが他側まで貫通形成されている。
アクセサリ本体10に第一の駒部材131を連結するには、アクセサリ本体10の一端から延出する芯紐12の一端を、第一の駒部材131の貫通孔131bから係止用の凹部(係止用凹部)131aまで通し、前記一端に抜け止め用の端末処理を施して端末部12aを形成する。
【0014】
第三の駒部材133は、芯紐12の他端に取り付けられるもので、この実施形態では第一の駒部材131と同じ形状をなしている。第一の駒部材131と同様に、他方(図の左方)の平坦面から中心軸線方向に円錐状の係止用凹部133aが形成され、その底部には芯紐12が挿通できる貫通孔133bが一方まで貫通形成されている。アクセサリ本体10の芯紐12の他端を、貫通孔133bから係止用凹部133aまで通し、前記一端に抜け止め用の端末処理を施して端末部12aを形成する。
このようにすることで、アクセサリ本体10の両端に第一の駒部材131と第三の駒部材133が連結される。
【0015】
この実施形態において第二の駒部材132は、第一の駒部材131と同形状を有し、その他方の平坦面が第一の駒部材131の一方の平坦面に磁着するようになっている。第二の駒部材132の前記一方の平坦面は、平坦面のままでもよいが、図示するように有底の凹部132aを形成してもよい。このような凹部132aを形成することで、端末部12aが第一の駒部材131の係止用凹部131aよりも大きく、第一の駒部材131の前記一方の平坦面から端末部12aの一部が張り出す場合に、この張り出し部分を第二の駒部材132の凹部132aで隠すことができる。
【0016】
第四の駒部材134は第二の駒部材132と同様に、第一の駒部材131と同形状をなしている。そして、その一方の平坦面が第三の駒部材133の前記一方の平坦面に磁着するようになっている。また、第四の駒部材134においても、第二の駒部材132と同様に、前記一方の平坦面には有底の凹部134aを形成してもよい。
第2の駒部材132の他側及び第四の駒部材134の他側は、次に説明する中間駒部材135と磁着するものであるが、図示の例のように平坦面であってもよく、凸形球面又は凹形球面であってもよい。中間駒部材135の形状などに応じて、種々の形状とすることができる。
【0017】
[第一~第四の駒部材の磁極]
上記したように、この実施形態では、第一の駒部材131と第三の駒部材133及び第二の駒部材132と第四の駒部材134はそれぞれ同じ形状に形成されるが、第一~第四の駒部材のそれぞれを磁石で形成する場合には、磁極は第一の駒部材131と第三の駒部材133、第二の駒部材132と第四の駒部材134とで反対になるようにする。
図2に各駒部材131~134の磁極を示すが、第一の駒部材131の前記一方の平坦面がS極である場合は、これに磁着する第二の駒部材132の前記一方の平坦面の磁極はNになるようにする。また、第三の駒部材133及び第四の駒部材の各面の磁極は、
図2に示すように第一の駒部材131及び第二の駒部材132の各面の磁極と反対になるようにする。
【0018】
[中間駒部材]
この実施形態において中間駒部材135は、連結状態で互いに転動しやすいように球状に形成されている。複数の中間駒部材135で連結具13を構成する場合、中間駒部材135の各々を芯材や紐線などで連結するようにしてもよいが、この実施形態では、中間駒部材135の全部又は一部を磁石(ネオジム磁石などの強磁性のものが好ましい)から形成している。複数の中間駒部材135のうちの一部のみを磁石で形成する場合は、残りの中間駒部材135は磁着性を有するステンレスなどの鉄系やニッケル合金などのニッケル系の金属で形成する。
一つ又は複数の中間駒部材135は、第二の駒部材132の他側及び第四の駒部材134の一方側と磁着することで、芯紐12に連結された第一の駒部材131及び第二の駒部材132と第三の駒部材133及び第四の駒部材134とを連結する。
【0019】
[他の実施形態]
図5(a)(b)は、中間駒部材135の径を大小変化させたり、中間駒部材の数を
図1の例よりも増やしたりした場合の一例である。
中間駒部材135は、その径を大小変化させることで互いの磁着力を強弱調整することができる。例えば、
図5(a)のように、
図1の例の場合よりも中間駒部材135の径を小さくすることで、互いの磁着力を小さくすることができ、非力な女性や子供、老人でも簡単にアクセサリ1を開放させることができる。
また、
図5(a)(b)に示すように、中間駒部材135の数を
図1の例の場合よりも増やすことで、連結部分がしなりやすくなり、指を差し込んでの連結部分の開放がしやすくなる。
また、
図5(b)は、第一の駒部材131と第三の駒部材133を平板状としたもので、先の実施形態と異なり、係止用凹部131a,133aを有しない形態のものである。このような平板状の第一の駒部材131、第三の駒部材133であっても、凹部132a,134aを有する第二の駒部材131,第四の駒部材134によって、第一の駒部材131の一面側及び第三の駒部材133の他面側を蓋止し、端末部12aを見えないように隠すことができる。このような形態とすれば、連結具13における第一~第四の駒部材131~134の長さを小さくすることができるという利点がある。特に図示はしないが、第二の駒部材132及び第四の駒部材134を平板状とし、第一の駒部材131及び第三の駒部材133に係止用凹部131a,133aを形成するものとしてもよい。
【0020】
[作用の説明]
上記構成の連結具セットの作用を、
図1~
図4を参照しながら説明する。
図1及び
図2の例では、第二の駒部材132と第四の駒部材134の間に三つの球状の中間駒部材135を介在させて連結具13を構成している。
第一~第四の駒部材131~134及び中間駒部材135をネオジム磁石などの磁石で形成することで、アクセサリ本体10の両端を開閉させてのアクセサリ1の脱着が容易になり、片手でも脱着が可能である。
また、各磁石の磁着力が同じである場合に、外力を作用させたときの磁着状態の解放は磁着面積の小さい部分で起きやすいことから、アクセサリ1を取り外すためにアクセサリ本体10の一部や連結具13を引っ張ると、複数の中間駒部材135の間か、中間駒部材135と第二の駒部材132との間又は中間駒部材135と第四の駒部材134との間で、磁着状態が解放される。同様に、アクセサリ1をしならせた場合も、連結具13では磁着面積の小さい部分でしなり(屈曲)が生じやすい。そのため、第一の駒部材131と第二の駒部材132及び第三の駒部材133と第四の駒部材134とのしっかりとした磁着状態が維持され、アクセサリ1を脱着のする際やしならせた際にも、芯紐12の端末12aが外部から見えてしまうという不都合が生じにくい。
【0021】
上記したように本発明の連結具13は、第一~第四の駒部材131~134及び一つ又は複数の中間駒部材135を適宜に組み合わせることで、アクセサリ1における連結部分のデザインを種々に変更することができ、アクセサリ1のデザインの多様性にも対応が可能である。
例えば、
図1及び
図2の例では、三つの球状の中間駒部材135を連結しているが、中間駒部材135の形状は、第一~第四の駒部材131~134の磁着部分を分離することなく屈曲する範囲内であれば、楕円球状、多角形状、雲形、不定形状及びこれらの組み合わせなど、種々の形状・形態とすることができ、多種多様なデザインに対応することが可能である。
また、中間駒部材135の数も三つに限らず、一つ、二つ又は四つ以上としてもよく、球状に限らず多面体としてもよい。
図3は、中間駒部材135を用いず、第一~第四の駒部材131~134だけで連結具13を構成した例を示す平面図である。また、
図4は、第一の駒部材131と第三の駒部材133だけで連結具13を構成した例である。各図において連結具の部分は断面図で示してある。
このように、本発明の連結具セットでは、第一~第四の駒部材131~134及び一つ又は複数の中間駒部材135を適宜に組み合わせることが可能である。
【0022】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、第一~第四の駒部材131~134及び中間駒部材135のすべてを磁石で形成するとして説明したが、互いに磁着する関係の組み合わせであれば、例えば、第一の駒部材131及び第三の駒部材133を磁着性の金属で形成し、第二の駒部材132及び第四の駒部材134を磁石で形成するようにしてもよい。
また、連結具13に柔軟性を有する所定デザインのカバーを被せるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の連結具セットによる連結具を用いたアクセサリの平面図である。
【
図2】連結解除状態における
図1の連結具の拡大平面図である。
【
図3】中間駒部材を用いず、第一~第四の駒部材だけで連結具を構成した例を示す平面図である。また、
図4は、第一の駒部材131と第三の駒部材133とで連結した例を示していて、従来の連結具と同様の構成となっている。
【
図4】第一の駒部材と第三の駒部材だけで連結具を構成した例である。
【
図5】本発明の連結具セットによる他の実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
【0024】
1 アクセサリ
10 アクセサリ本体
11 珠
12 芯紐
13 連結具
131 第一の駒部材
132 第二の駒部材
133 第三の駒部材
134 第四の駒部材
135 中間駒部材
【手続補正書】
【提出日】2023-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の珠を芯紐で繋いだアクセサリ本体を有し、前記アクセサリ本体の開放端を連結するアクセサリの連結具セットであって、
前記アクセサリ本体の前記開放端から突出する前記芯紐の一端及び他端に形成された抜け止め用の端末部のうち、一方の前記端末部が係止される係止部が形成された第一の駒部材と、
この第一の駒部材の一方の面に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する他方の面を備えた第二の駒部材と、
前記芯紐の他方の前記端末部が係止される係止部が形成された第三の駒部材と、
この第三の駒部材の他方の面に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する一方の面を備えた第四の駒部材と、
前記第二の駒部材と前記第四の駒部材の間に介在し、前記第二の駒部材及び前記第四の駒部材に磁着する一つ又は複数の球状の中間駒部材と、
を有し、
前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材の前記係止部が、前記端末部を収容する係止用の凹部として形成されているか、若しくは、前記第二の駒部材又は前記第四の駒部材の蓋止する面に、前記端末部の少なくとも一部を収容する凹部が形成され、
前記第一の駒部材及び前記第三の駒部材に、前記第二の駒部材、前記第四の駒部材及び一つ又は複数の前記中間駒部材を適宜に組み合わせることで、前記開放端を連結すること、
を特徴とするアクセサリの連結具セット。
【請求項2】
前記中間駒部材が複数の場合に、各前記中間駒部材の少なくとも一部が互いに磁着して連結されることを特徴とする請求項1に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項3】
前記中間駒部材が球形の磁着体から形成されていることを特徴とする請求項2に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項4】
前記中間駒部材の径を大小変化させることで、前記中間駒部材の互いの磁着力を強弱調整するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のアクセサリの連結具セット。
【請求項5】
前記第一~第四の駒部材及び前記中間駒部材がネオジム磁石から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアクセサリの連結具セット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の目的を達成するための連結具セットは、請求項1に記載するように、複数の珠を芯紐で繋いだアクセサリ本体を有し、前記アクセサリ本体の開放端を連結するアクセサリの連結具セットであって、前記アクセサリ本体の前記開放端から突出する前記芯紐の一端及び他端に形成された抜け止め用の端末部のうち、一方の前記端末部が係止される係止部が形成された第一の駒部材と、この第一の駒部材の一方の面に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する他方の面を備えた第二の駒部材と、前記芯紐の他方の前記端末部が係止される係止部が形成された第三の駒部材と、この第三の駒部材の他方の面に磁着され、前記端末部及び前記係止部を蓋止する一方の面を備えた第四の駒部材と、前記第二の駒部材と前記第四の駒部材の間に介在し、前記第二の駒部材及び前記第四の駒部材に磁着する一つ又は複数の球状の中間駒部材と、を有し、前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材の前記係止部が、前記端末部を収容する係止用の凹部として形成されているか、若しくは、前記第二の駒部材又は前記第四の駒部材の蓋止する面に、前記端末部の少なくとも一部を収容する凹部が形成され、前記第一の駒部材及び前記第三の駒部材に、前記第二の駒部材、前記第四の駒部材及び一つ又は複数の前記中間駒部材を適宜に組み合わせることで、前記開放端を連結する構成としてある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記構成によれば、前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材の前記係止部は、前記端末部を係止できるのであれば、その形態は問わず、前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材が板状のものであればその平坦面を係止部としてもよい。また、前記端末部を収容できる係止用の凹部を形成してもよい。さらに、第二の駒部材又は前記第四の駒部材は、前記係止部や端末部に蓋をして外部から見えないようにすることができるのであれば、これら駒部材の蓋止する面に、前記端末部の少なくとも一部を収容する凹部を形成してもよい。前記第一の駒部材又は前記第三の駒部材に係止用の凹部を形成する場合は、平坦面であってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、請求項2に記載するように、前記中間駒部材が複数の場合に、各前記中間駒部材の少なくとも一部が互いに磁着して連結されるようにしてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
さらに、請求項3に記載するように、前記中間駒部材を球形の磁着体から形成してもよく、この場合は、請求項4に記載するように、前記中間駒部材の径を大小変化させることで、前記中間駒部材の互いの磁着力を強弱調整することができる。また、請求項5に記載するように、前記第一~第四の駒部材及び前記中間駒部材をネオジム磁石から形成してもよい。