(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107018
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】浸漬型膜ユニットを供給するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
C02F 1/44 20230101AFI20240801BHJP
C02F 3/12 20230101ALI20240801BHJP
【FI】
C02F1/44 K
C02F3/12 S
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024079933
(22)【出願日】2024-05-16
(62)【分割の表示】P 2022502234の分割
【原出願日】2019-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】520513244
【氏名又は名称】フィブラキャスト リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ ベネデック
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ ベネット
(72)【発明者】
【氏名】ババク ラクゴミ
(57)【要約】
【課題】浸漬された膜フィルタ及びその操作方法の提供。
【解決手段】浸漬膜システムでは、流入液は開いた膜タンクに流れ込む。膜タンクは、水平方向に離隔された複数の浸漬膜ユニットを有し得る。浸漬膜ユニットは、膜ケース内に平坦なシート膜エレメントを有し得る。流入液の流れを浸漬膜ユニットに方向付けるために、1つ又は複数のダクトがタンクに設けられる。いくつかの例では、流入液は複数の副流に分割され、これらはバッフルを介して、任意には概ね等量で、任意には単一経路のフローパターンで、対応する浸漬膜ユニットに供給される。膜タンクを操作するプロセスでは、流入流は膜タンクの底部を横切って方向付けられ、複数の部分に分割される。複数の部分の各々は、タンク内に配置された対応する浸漬膜ユニットの底部に直接供給される。流入液は、膜バイオリアクタ(MBR)内の混合液であり得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸漬された膜システムを操作する方法であって、
複数の浸漬された膜ユニットを有する膜タンクを提供するステップと、
前記膜タンクに流入液を供給するステップと、
前記流入液を複数の部分に分割するステップと、
前記流入液の部分の1つを、前記複数の浸漬された膜ユニットの各々の底部に方向付けるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記浸漬された膜システムは、戻り活性汚泥の流量を少なくとも1Q又は少なくとも2Qとして操作される膜バイオリアクタの一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記流入液の部分の1つを、前記複数の膜ユニットを通して上向きに方向付けることをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記膜タンクは細長い形状を有し、かつ/又は、前記複数の膜ユニットは前記膜タンクの長さに沿って互いに離隔している、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記膜タンクに供給される前記流入液の少なくとも90%が、前記浸漬された膜ユニットの底部に直接流れる、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の部分の各々の流量は、前記複数の部分の平均流量の10%以内である、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記流入液を任意にダクトに流すことをさらに含み、前記複数の部分の各々が別個の開口部を通って前記ダクトから流出する、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記流入液が実質1つの経路で前記膜ユニット内を流れる、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記膜ユニットにおける上向きの速度は0.025m/s以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
膜タンクと、
前記膜タンク内に離隔配置された複数の浸漬された膜ユニットと、
前記膜タンクへの入口から、前記複数の膜ユニットに対応する複数の開口部まで延びる1つ又は複数のダクトと、
を有する膜ろ過システム。
【請求項11】
前記複数の膜ユニットの各々は、平坦シート又は平坦セラミック膜エレメントの1つ又は複数を有するカセットを膜ケース内に有し、前記カセットを通り垂直に方向付けられた流路を形成する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数の膜ユニットは、全体として、それらの幅の少なくとも2倍の長さを有する、請求項10又は11に記載のシステム。
【請求項13】
複数のバッフルを備えたダクトをさらに有し、前記バッフルは該バッフルの上方の膜ユニットの少なくとも一部の下方を水平方向に延びる、請求項10~12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記複数のバッフルは、前記ダクトの上部の下方に垂直方向に配置される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記複数の開口部は互いに異なる寸法を有する、請求項10~14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数の開口部の寸法は、前記膜ユニットのフットプリントの50%未満である、請求項10~15のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浸漬された膜フィルタ及びその操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
膜は典型的には、平坦なシート、チューブ又は中空糸の形状である。浸漬された膜ユニットでは、複数の膜エレメントが共にモジュール又はカセットに組み立てられ、オープンタンクに浸漬される。透過液は、重力又は膜の内面に接続された透過液ポンプにより生じた吸引によってモジュールから吸い出される。典型的な用途は、地表水をろ過して飲料水を生成すること、膜バイオリアクタ(MBR)で廃水を処理すること、又は三次ろ過アプリケーションで二次排水を処理することを含む。これらの用途では、膜は通常、精密ろ過または限外ろ過の範囲の細孔を有する。
【0003】
浸漬された中空糸膜ユニットのいくつかの例は、米国特許第5639373号に記載されている。これらの中空糸膜ユニットでは、中空糸膜が上部及び下部のポッティングヘッドの間を延びる。他の例では、ポッティングヘッドが1つしかなく、かつ/又は膜が水平に延びる。浸漬された平坦シート膜ユニットのいくつかの例は、米国特許第6287467号に記載されている。平坦シート膜ユニットでは、平坦シート膜のペアが、フレーム又はスペーサ上で共に組み立てられてエレメントを形成する。これらのエレメントの多くは、カセット内に並列に配置される。カセットは、エレメントの周りに垂直に方向付けされたチューブを形成する膜ケースを有し得、これはシュラウドとも称される。カセットには、エアレータのセットを取り付けることができる。場合によっては、カセットの下方のディフューザケースが、垂直に方向付けされたチューブ内のエアレータのセットを含む。エアレータは、膜の表面を洗う気泡を生成するとともに、膜を通過して水を上向きに循環させるエアリフトも生成する。同様の構造が、平板状セラミック膜を有する。代替の平坦シート浸漬膜ユニットは、内部フレーム又はスペーサなしで組み立てられた波形膜シートを備え、米国特許出願公開第2017/0095773号に記載されており、これは本参照を以って本明細書に記載されているものとする。
【0004】
膜ろ過システムでは、1つ又は複数の浸漬膜ユニットは典型的に、開いた(すなわち、自由水面を有する)膜タンク内に配置される。膜バイオリアクタ(MBR)では、膜ろ過システムは活性汚泥プロセスの二次浄化装置のように機能し得る。この場合、水は膜タンクの上流のプロセスタンクで処理されて混合液を生成し、混合液は膜タンクに流れる。透過液は膜ユニットを通って吸い出され、活性汚泥が膜タンクに残る。活性汚泥は膜タンクから取り出され、廃活性汚泥(WAS)と戻り活性汚泥(RAS)とに分けられる。RASはプロセスタンクに戻されて活性汚泥の一部になる。流入(原排水)流量(Q)は、透過液の流量及びWASの流量の合計によって概ねバランスが取れている。RASの流量は通常、2Qから5Qの範囲である。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、本発明及び従うべき詳細な説明を紹介することを意図しているが、クレームされた発明を限定又は定義することを意図するものではない。
【0006】
浸漬膜システムでは、流入液は開いた膜タンクに流れ込み、透過液は膜を通って除去され、濃縮物は膜タンクから流出する。本願発明者は、各膜ユニットを気泡で等しく洗うにもかかわらず、タンク内の様々な部分において、汚染率が膜ユニット間で異なる場合があることを発見した。例えば、膜ユニットが狭いタンクに沿って一列に配置され、該タンクの一端から流入液が供給されるシステムでは、最も下流の膜ユニットが最も汚染される。このことは、少なくとも部分的には、タンクの長さに沿う固形物(又は他の汚染物質)の濃度勾配によって引き起こされる場合がある。しかし典型的には、膜ユニットは全て共通の透過パイプ及び逆洗パイプに接続され、同じ透過・洗浄プロトコルで操作される。その結果、上流の膜ユニットが効率的に作動しないか、下流の膜ユニットが過度に汚染される。しかしこの構成は、複数の並列膜タンクを備えた大規模システムの作製を容易にするため、膜バイオリアクタ(MBR)を含む多くの浸漬膜プラントで使用される。従って、狭いタンクを備えた浸漬膜システムの大きな設置ベースは既に存在している。
【0007】
本明細書は、1つ又は複数の浸漬された膜ユニットを有する開放された膜タンクを記載している。各膜ユニットは、ろ過膜を含む1つ又は複数のカセット又は他の構造を有し得る。任意に、膜ユニットはタンクの長さに沿って間隔を開けて配置される。任意に、浸漬膜ユニットは、膜ケース内に配置可能な平坦なシート膜エレメントを有し得る。入口は、タンクの一端、任意にはタンクの底の近くに設けられる。入口を1つ又は複数の浸漬膜ユニットに接続するために、1つ又は複数のダクトが設けられる。いくつかの例では、ダクトは、各々が異なる膜ユニットに接続された複数の開口部を有する。任意に、開口部は様々なサイズを有し、これらは、異なる膜ユニットへの混合液の流れの均等化に役立つように選択され得る。任意に、ダクトは、膜ユニットの下に水平に延びるバッフルを有し得る。いくつかの例では、膜タンクは膜バイオリアクタの一部である。
【0008】
また本明細書は、例えば、MBRの開放された膜タンク等の浸漬膜ろ過システムを操作するプロセスも記載している。該プロセスでは、膜タンクへの流入液の流れは、1つ又は複数の浸漬膜ユニットの底に向かう。任意に、混合液の流れを複数の部分に分割することができる。いくつかの例では、複数の部分の各々の流量は、複数の部分の平均流量の10%以内である。任意に、流入液は、浸漬膜ユニットを通ってさらに上方に向かう。いくつかの例では、貫流又は垂直栓流のレジームが膜ユニットを介して提供され得る。流入液は、例えば、MBRにおける混合液、又は三次ろ過における二次流出物であり得る。
【0009】
本明細書に記載の膜タンク及びプロセスでは、流入液が1つ又は複数の浸漬膜ユニットに通常は直接、供給される結果となる。このことは、流入液、例えば、下流の膜ユニットに供給される流入液が、他の膜ユニットによって予め濃縮されることを防ぐのに役立つ。任意に、システムは、様々な浸漬膜ユニットを通る流入液の流量が概ね等しくなるように構成することもできる。流入液をその元の濃度で(任意に、概ね等しい流量で)異なる浸漬膜ユニットに提供することにより、システム全体の生産性が向上し、かつ/又は操作が容易になる。さらに、流入液は膜ユニットを通って上方に押し上げられる。膜ユニットを通って上向きに流入する水の流れは、隣接する膜を互いに引き離すこと、膜ユニット内のスラッジの脱水又は滞留を抑制すること、及び/又は膜ユニット全体に新鮮な流入物を分散させることに役立つ。このようにして、浸漬された膜タンクへの流入液の流れを使用して、膜ユニットのファウリング又はスラッジングを防止し、かつ/又は膜の洗浄頻度を減らすことができる。MBRの場合、RASの再循環に関連するエネルギの一部は、液体の速度又はインパルスの形で回収可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【0011】
【
図2】
図1の膜バイオリアクタの膜タンクの側面図であり、その側部は除去されてダクトを示す。
【0012】
【
図3】
図2の膜タンクの端面図であり、その前部は除去されている。
【0013】
【0014】
【
図5】
図4の膜シートを含む膜モジュールの正面図である。
【0015】
【
図6】供給液及び透過液の流れ方向を示すカットオープンモジュールの概略斜視図である。
【0016】
【
図7】
図5のモジュールを3つ積み重ねたものの立面図である。
【0017】
【
図8】
図5のモジュールのいくつかを含むブロックの等角図である。
【0018】
【0019】
【0020】
【
図11】
図8のブロックを3つ積み重ねたものを含むカセットの等角図である。
【0021】
【0022】
【0023】
【
図14】タンクに設けられた他のダクトの上部にある、7つの
図11のようなカセットの一部の等角部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、活性汚泥プロセスを使用した膜バイオリアクタ(MBR)100を示す。例えば工業廃水又は都市下水である廃水102は、収集され、粗いスクリーン104、及び任意に細かいスクリーン106を通過する。細かいスクリーン106は、例えば、2~5mmの開口部を有し、
図1に示す位置よりもMBR100の下流に配置可能である。ろ過された廃水102は、浄化装置又は回転ベルトフィルタ等の一次処理ユニット108を通って流れる。一次処理ユニット108は、一次汚泥110及び一次流出物112を生成する。
【0025】
一次排水112は、1つ又は複数のプロセスタンク114に流れる。いくつかの例では、1つの好気性プロセスタンク114が存在する。他の例では、好気性、無酸素及び/又は嫌気性の処理ゾーンを含む一連の2つ以上のプロセスタンク114が存在し得る。プロセスタンク114内の微生物は、一次流出物112を消化し、混合液116を生成する。混合液116は、膜タンク70に移送される。図示例では、混合液116は膜タンク70にポンプで送られる。他の例では、混合液は重力によって膜タンク70に流れる。
【0026】
膜タンク70は、1つ又は複数のダクト80及び1つ又は複数の膜ユニット120を含む。1つ又は複数のダクト80は、膜タンク70の入口86から膜ユニット120の底部まで延びる。ダクト80は、混合液116が膜タンク70内を流れて、1つ又は複数の膜ユニット120に到達するというプレナムを提供する。次に混合液116は、膜ユニット120を通って上向きに流れ、膜ユニット120の外側の膜タンク70に入る。透過液ポンプ122は、混合液116が膜ユニット120を通過するときに、混合液116から透過液を抜き出す。故に混合液116は、膜ユニット内で濃縮され、活性汚泥126として膜ユニットから排出される。活性汚泥126は、例えばポンプ又は重力によって、膜タンク70から抜き出され、廃棄活性汚泥(WAS)128と戻り(又はリサイクル)活性汚泥(RAS)130とに分けられる。
【0027】
図1では、膜タンク70はMBR100の一部である。MBR100への廃水の流量102は、慣習的にQと称される。RAS130の流量は、例えば、1Qから5Qの範囲であり得る。混合液116の流量は、例えば、2Qから6Qであり得る。従って、かなりの量のエネルギが、MBR100内のRASの再循環に利用される。これにより、かなりの流量及び/又はエネルギ含有量を有する混合液116が、膜タンク70に流れ込む結果となり得る。しかしいくつかの例では、膜タンク70は、飲料水又は工業用プロセス水の生成を目的とした地上水若しくは地下水ろ過システム、又は既に他のプロセスで処理された廃水を磨く(polish)することを目的とする三次ろ過システム等の別のろ過システムの一部であり得る。
【0028】
膜タンク70は、
図2の側面図及び
図3の端面図に示される。膜タンク70は、膜タンク70の幅の2倍以上、又は4倍以上の長さを有し得る。膜タンク70の壁と膜ユニット120の前面、側面及び背面との間の間隔は、図示例よりも近い場合がある。
【0029】
図示例では、ダクト80は、膜タンク70の底部によって部分的に形成される。側壁82は、膜タンク70の底部から膜ユニット120の底部まで上向きに延びる。ダクト80は、膜ユニット120の下方のタンク70の長さに沿って延びる。ダクト80の下流側端部は、端壁84によって閉じられる。ダクト80の上部は、プレート88で形成される。プレート88は、不連続であり、膜ユニット120の水平方向の寸法に概ね等しい幅及び長さのギャップ89を提供する。
【0030】
ダクト80は任意に、バッフル90を有する。図示例では、バッフル90はプレート88から下向きに延びるので、バッフル90を通って流れる水は、膜ユニット120に入る前に、ギャップ89の全領域に亘って分散することができる。ギャップ89は、その上の膜ユニット120の水平方向断面積の少なくとも80%である面積を有し得る。バッフル90はまた、カセット90の底部の下方を、少なくとも部分的に、任意には完全に、水平に延びる。水平方向に延びるバッフル90は、開口部92を画定する。任意に、開口部92は、互いに異なるサイズを有し、膜ユニット120への全流入混合液流を選択的に分割することに役立つ。バッフル90は、膜ユニット120の底部の全て、又は実質的に全て(すなわち、80%以上若しくは90%以上)に亘って水平方向に延びるが、ダクト80の上部まで下方に変位しており、より広い範囲の流入流量に亘って、膜ユニット120間で流入流の選択的な分布を生成する傾向がある。この理由は部分的には、理論による制限を意図するものではないが、開口部92がギャップ89と比較して面積が小さい(すなわち、50%以下)ため、或いは開口部92がギャップ89の上流の流入流に面しているためである可能性がある。
【0031】
図示例では、第1の(上流側)バッフル90に関連する開口部92の高さは、第1のバッフル90とプレート88との間の垂直方向距離によって定義される。中間バッフル90に関連する開口部92の高さは、中間バッフル90と第1のバッフル90との間の垂直方向距離によって定義される。最も下流側の膜ユニット120のバッフル90は、タンク70の床の一部及びダクト80の端部84によって提供される。最も下流側の膜ユニット120の開口部92は、中間バッフル90とタンク70の底部との間に画定される。或いは、膜ユニット120ごとに別個のダクト80を設けることもできるが、追加の材料及び製造を必要とし、場合によってはダクト80の全体的な水頭損失が増加することが予想される。図示例では、開口部92とギャップ89との間のダクト80の一部は、混合液がダクト80から膜ユニット120の底部に流れるための流路を提供する。
【0032】
膜ユニット120は任意に、シュラウドとも称される膜ケースを含み、これは膜自体を含み垂直方向に延びるコンジットを提供する構造である。膜ケースは、別個の構造でもよいし、或いは膜ユニット120の他の部分と一体的に形成されてもよい。膜ユニット120は任意に、送風機134から空気が供給されると気泡を生成するエアレータ132を含む。いくつかの例では、エアレータ132は膜ユニット120と一体化され、例えば膜ケース内に配置される。他の例では、エアレータは、膜ユニット120の下方に配置可能であり、任意に、垂直方向に延びてダクト80を膜ユニット120に接続するコンジットを提供するシュラウド又はエアレータケース内に配置可能である。膜が膜ケース内にある場合、膜は好ましくは、液体が膜ユニットを通って膜を越えて上方に流れるための垂直通路を提供するように構成される。例えば膜は、平坦なシート膜又は平坦なセラミック膜であり得る。
【0033】
いくつかの例では、ダクト80と混合液入口86との間の接続、及びダクト80と膜ユニット120の底部との間の接続は、通常は液密式である。入口86及び膜ユニット120への接続を除き、ダクト80は通常は閉じたプレナムである。膜ケース及びエアレータケースを使用する場合、それらは通常は閉じた管である。このようにして、膜タンク70への流入物は、通常は直接、膜ユニット120に提供される。膜タンク70内の予め濃縮された流入物と、ダクト80を通して膜ユニットに供給される流入物とは、実質的に混合しない。しかし、これらは大規模な土木工事であるため、完全に液密な接続や完全に閉じたダクト又は膜ケースは期待できない。例えば、ダクト80の曲がった板金フランジと、膜タンク70のコンクリート製の壁若しくは床又はカセット50のフレームとの間の接続は、ある程度の漏れを生じさせる可能性があり、ダクト80自体は、完全な液密式には互いに接続されていない複数の部品から製造され得る。しかしながら、開放された膜タンク70及び浸漬膜ユニット120の使用は、完全に閉鎖されたシステムと比較して、より経済的な大規模システムの構築を可能にする。
【0034】
従来は撹拌槽型リアクタとして操作される開放膜タンク70内にあるにもかかわらず、
図2及び3の例における膜ユニット120は、より貫流クロスフローのようなフローレジームの下で操作可能である。好ましくは、膜タンク70に入る流入液の少なくとも90%、又は少なくとも95%は、ダクト80を通って膜ユニット120に向けられ、膜ユニット120を通って上向きに流れる流入液の10%以下、又は5%以下は、入口86から膜タンク70への流入とは対照的に、ダクト80の外側の膜タンク70から流入する。任意に、ダクト80、ダクト80への接続、及びダクト80からの接続は、膜ユニット120の底部での流入液の総懸濁固体(TSS)濃度が流入液のTSS濃度よりも5%以下、又は3%以下高くなるのに十分に閉じられ、緊密である。これにより、膜タンク70の異なる部分において膜ユニット120に到達する流入液の濃度も、概ね等しくなる。またダクト80は、膜タンク70の異なる部分における膜ユニット120への流れを概ね均一に分配することに役立つ。膜ユニット120が膜ケース(及びエアレータ132が膜ユニットの下方にある場合はエアレータケース)を含む例では、複数の膜ユニット120から出る水の濃度も概ね等しい。例えば、
図1のようなMBR100では、膜ユニット120の上部にある水(濃縮物)の総懸濁固形物(TSS)濃度は、全体として膜タンク120の活性汚泥126のTSS濃度より5%以下低くなる。混合液116及び活性汚泥126が固形分を多く含むMBR100の場合、膜ユニット120間の固形分濃度の差を低減することにより、膜洗浄頻度を低減し、膜ユニット120の平均流束を上げることができる。
【0035】
流入液(すなわち混合液116)は、ダクト80から複数の膜ユニット120の膜ケースを通って上方に流れ、その平均速度は主に、流入流量及び膜ユニットの膜ケースの開いた水平方向断面積によって決定される。膜ユニット120を1回通過する際に流入液の有意な濃度を達成する能力(これは、過度のRAS再循環速度又は6Q以上の回避に役立つ)は主に、膜ユニット120の水平方向断面積(フットプリント)に対するそれらの充填密度によって決定される。平坦形状(すなわち平坦シート又は平坦セラミック)の膜のフットプリントが大きい場合は、間隔を狭くしたり、複数のシートを積み重ねたりすることができる。例えば、膜間の垂直方向の空間(すなわち対面間隔)は、5mm以下、3mm以下、又は2mm以下であり得る。膜ユニット120は、垂直に積み重ねられた2つ又は3つ以上のモジュールで作製可能である。
【0036】
ある試験では、MBRに4つの膜ユニット120があり、各々が
図11に示すようなカセット50の形状であり、膜シート間の対向間隔が1.5mmであり、2.78QのRAS再循環速度によって、カセット50内で0.023m/sの平均(上向き)液体速度が生成された。RAS再循環率を5Q及び5.6Qに上げると、それぞれ0.035及び0.046m/sの平均(上向き)液体速度が生成された。平均液体速度は、カセット内の空きスペースの水平方向領域(すなわち、個々の膜間を垂直方向に延びる複数の1.5mm幅のギャップの累積領域)と、各カセットの底部への流入流量とを考慮して計算したが、カセット内に与えられる気泡に関する調整はしていない。0.023m/sの速度で動作している間、4つのカセットの上部に集められた水の中の混合液懸濁物質(MLSS)の最大濃度と最小濃度との間には、20%の差(すなわち、平均から約10%の変動)があり、4つのカセットのうち2つは、他の2つのカセットよりも汚染率が高かった。0.046m/sで動作した場合、4つのカセットの上部に集められた水の中の混合液懸濁物質(MLSS)の最大濃度と最小濃度との差は、僅か10%(すなわち、平均から約5%の変動)であり、4つのカセット全ての汚染率は同様に低かった。0.035m/sの速度での動作でも、4つのカセット全てにおいて、同様に低い汚染率での持続可能な操作が可能であった。理論による制限を意図するものではないが、最低速度での比較的悪い結果は、低速であること自体と、低いRASリサイクル率における、(開口部の寸法は様々であったが、
図2及び3に示されていないバッフル構造を有していた)特定のダクトで発生した4つのカセット間の総流入流の不均等な分布と、又はその双方の組み合わせに起因している可能性がある。
【0037】
任意に、膜ユニット内の平均液体速度は、0.025m/s以上又は0.03m/s以上である。1つ又は複数のパラメータ(例えば、RAS再循環率)を変更することで、最大0.05m/s、最大0.7m/s、又は最大0.1m/sのより高い平均液体速度を実現できる。これらの速度は、従来の密閉システム(すなわち、プレート及びフレームシステム、インサイドアウトの中空糸システム又は管状膜システム)におけるクロスフローろ過で典型的に使用される速度(概ね清浄な流入水をろ過する場合は約0.2m/s以上、混合液をろ過する場合は1.0m/s以上)よりもはるかに低い。理論による制限を意図するものではないが、関与する速度がはるかに低いため、ここで説明するシステム及びプロセスの膜表面上を流れる液体のせん断力は、典型的なクロスフローろ過システムでは流体せん断が重要であるのと同じ意味で、効果的ではない場合がある。しかし、複数のカセットを通して概ね一致した流体速度で新鮮な混合液を提供することは、カセット間で一致した条件を有利に提供するように見受けられ、それにより、他のカセットよりも急速に汚れる1つ又は複数のカセットによって決定されるシステムの洗浄及び操作プロトコルが回避される。さらに、液体の強制的な流れは、1つ又は複数の効果をもたらす場合があり、例えば、複数の膜を互いに引き離したり、初期に蓄積した固体を膜の間から排出したりする。これらのことは、せん断力とは関係ないにも関わらず、流入するエネルギを使用して、カセットを通る気泡によって誘発された(すなわち、エアリフト)液体の流れによっては提供されない方法で、ファウリングやスラッジを回避することに役立つ。
【0038】
図4-11は、カセット50又はその様々な部品の例を示す。カセット50は、単独で、又は複数のカセット50の組として使用可能であり、膜ユニット120を提供する。
【0039】
図4は、エレメントとも称される膜シート10の例を示す。膜シート10は、形成され互いに結合されて内部チャネル14を提供する2つの基板シート12から作製される。基板シート12の外側は、多孔質分離層16でコーティングされる。分離層16は、膜形成ドープを基板シート12上に成型し、該ドープを急冷浴で硬化させることで作成可能である。これにより、非溶媒誘起相分離(NIPS)法に従い、典型的には限外ろ過又は精密ろ過の範囲で、細孔が生成される。2つの基板シート12の間の中央シート18は任意であるが、必要に応じて、より剛性の高い膜シート10を提供するために追加され得る。他の例では、エレメントは、例えばKubota又はMicrodyn Nadirエレメントのように、フレーム又はスペーサ上に共に取り付けられた2つの平坦シート膜から作製可能である。他の例では、エレメントは板状セラミックから作製可能である。
【0040】
図5は、膜モジュール20を示す。モジュール20は、1つ又は複数の膜シート10を有する。内部チャネル14に向けて開口している膜シート10の縁(すなわち、
図1に示す縁)は、ヘッダー22に埋め込まれ、ポッティングヘッド又は透過コレクタとも称される。使用中、ヘッダー22は概ね垂直に方向付けされ、内部チャネル14は概ね水平である。例えばポンプ又はサイフォンによってヘッダー22の透過液ポート24に吸引力が与えられると、透過液26が内部チャネル14内に生成され、ヘッダー22を通って流れる。任意に、透過液は、膜シート10の一端又は両端から吸い出すことができる。モジュール20は典型的には、複数の平行な膜シート10を有する。互いに隣接する膜シート10は、概ね等しい幅、例えば幅が1.5mmから4mmの間の垂直ギャップによって分離される。一例では、モジュール20は、幅が約1900mm、高さが約800mm、厚さが約60mmであり、その厚さを横切って概ね等間隔に配置された16枚の膜シート10を含む。この例では、ヘッダー22及び外側の膜シート10は、膜ケースを形成する。他の例では、モジュールを別の膜ケースで囲むことができる。
【0041】
膜バイオリアクタ(MBR)又はろ過プラントで使用される場合、モジュール20の下方から提供される気泡28は、ろ過される液体30が、モジュール20を通って(互いに隣接する膜シート10間のギャップを通って)上方に流れるのを助ける。
【0042】
図6は、モジュール20の概略図を示しており、モジュール20は、モジュール20を通る液体30の流れをさらに説明するために切り開かれている。膜シート10の起伏のある形状は、液体30が上昇するときに乱流を生成する。膜シート10は、それらの間を液体30及び気泡28が移動するときに振動し得る。気泡28は、液体の流れを補助することに加え、いくつかの膜シート10を直接的に洗浄することができる。
【0043】
図7は、3つのモジュール20の積層体32を示す。モジュール20は、互いの上に垂直に積み重ねられる。下側のモジュールの透過液ポート24は、上側のモジュールのヘッダー22のソケット(見えない)に嵌合する。最も下側のモジュール20のソケットは、塞がれている。最も上側のモジュールの透過液ポート24は、透過液吸出パイプに接続可能であり、3つのモジュール20全てから透過液を吸い出すために使用可能である。積層体32は、2つ、4つ又は他の個数のモジュール20で作製することもできる。互いに隣接するモジュールのヘッダー22は垂直方向に整列されて連続しているので、供給液は、ヘッダー22によって妨げられることなく、積層体32全体を通って垂直に流れることができる。
【0044】
図8は、フレーム42内に複数のモジュール20を含むブロック40を示す。モジュール20は、フレーム42内に並べて配置される。モジュール20は、フレーム42内に又はフレーム42から垂直方向にスライド可能である。フレーム42内では、モジュール20のヘッダー22は対応するスロットに嵌合しており、該スロットは図示例では、フレーム42に取り付けられた樹脂成形品44である。フレーム42は、好ましくはステンレス鋼から作製されるが、他の材料も使用可能である。サイドプレート45は、モジュール20に平行なフレームの側面を覆う。ヘッダー22の各々は、複数のモジュール20を含み、隣接するヘッダー22は互いに接触するか、又は近接しており、例えば10mm未満又は5mm未満、互いに離れている。これにより、サイドプレート45及びヘッダー22は、ブロック40を通って垂直に延びる流体通路を画定する一体的膜ケースを形成する。
【0045】
図9は、ブロック40の上部の拡大図を示す。ブロック40の上部にあるフランジ46と、ブロック40の下部にある同様のフランジ(
図9には図示せず)とを使用して、上部又は下部のブロック40を支持し、スタック内のブロック40を共に固定することができる。モジュール20の透過液ポート24は、フランジ46の上方に突き出ており、
図4に記載されているようなスタック内でのモジュール20間の透過液の連通を可能にする。
【0046】
図10は、ブロック40の一部の水平方向断面の拡大図を示す。ヘッダー22は、ヘッダー22、膜シート10の縁及び膜シート10間のポッティング樹脂27によって画定される透過液チャンバ23を含む。透過液チャンバ23は、透過液ポート24及びソケットと流体的に連通している。モジュール20をフレーム42内に保持するために、図示のように、ボルト48がフレーム42を貫通し、ヘッダー22に接着され又は樹脂成形によってヘッダー22と一体成形されたナット25に螺着する。
【0047】
図11は、互いの上に垂直に積み重ねられた3つのブロック40からなるカセット50を示す。任意に、作製されたカセット50は、1つ、2つ、4つ又は他の個数のブロック40を有する。上側のブロック40の透過液ポート24は、図示のように任意に接続パイプ52を介して、透過液ヘッダーパイプ54に接続される。ブロック40のフレーム42は、支柱58によって互いに接続されており、支柱58は図示例では、それらの端部にナットを備えたねじ付きロッドである。また支柱58によって、カセット50をタンクに吊るすために使用可能なカセットフレーム56に、上側のブロック40が取り付けられる。空気供給パイプ60は、カセットの底部に空気を送り、該空気は、最も下側のブロック40の下のエアレータのセット(見えない)に供給される。垂直方向に隣接するブロック40サイドプレート45及び成形品44は、連続して垂直に延びる流体通路を形成する。それにより、カセット50は全体として、一体的膜ケースを有する。或いは、別個の膜ケースを提供することもできる。
【0048】
カセット50は、カセットフレーム56に取り付けられたクレーン又はホイストによって、膜タンク70内に下降させたり、膜タンク70から持ち上げたりすることができる。カセットフレーム56は、膜タンク70の棚に載置可能である。図示例では、カセット50は84個のモジュール20を有する。体積充填密度は、450-500m2/m3である。フットプリントでの充填密度は約850m2/m3である。一例では、各モジュール20の幅は、約7~10cmである。モジュール20は、高さが1-5個のモジュール20の垂直スタックとしてカセット50内に構成可能である。カセット50内でのモジュール20の各スタックは、スタック内の最も下側のモジュール20の下方に、約3-6cmの幅の1つのエアレータを有する。
【0049】
適切な膜シート、モジュール、ブロック及びカセットを説明する追加の情報は、2017年4月6日に公開されたFibracast Ltdによる米国特許出願公開第2017/0095773号の「膜フィルタの操作方法」、2013年4月25日に公開されたFibracast Ltdによる国際公開第WO2013/056373号の「成形シート膜エレメントをコーティングするためのコーティング装置及びプロセス」、並びに、2011年10月27日に公開されたFibracast Ltdによる国際公開第WO2011/130853号の「成形シート膜エレメント及びろ過システム」において見出すことができ、これらは本参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0050】
図12及び13は、他のダクト80の2つの図を示す。この例では、ダクト80は、各々が1つのカセット50を有する2つの膜ユニット120に流入物を方向付ける。バッフル90は、プレートの下に配置された垂直シートに接続された水平シートで作製される。上流側のバッフルの開口部92は、面積に関し、ダクト80の幅に、ダクト80上部の下方の水平シート94の変位を乗じたものによって定義される。下流側のバッフルの開口部92は、面積に関し、ダクト80の幅に、膜タンク70の床の上方の水平シート94の変位を乗じたものによって定義される。
【0051】
図14は、3つの膜ユニット120の下方を延びる他のダクト80を示す。第1の膜ユニット98は、3つのカセット50を有する。第2及び第3の膜ユニット120は、それぞれ2つのカセット50を有する。
【0052】
入口から下流側に延びる同じサイズの5つの一列に並んだ膜ユニットにおいて使用することを目的としたダクトの他の例は、計算流体力学を使用してMBRで使用されるようにモデル化された。ダクト80は、概ね
図12及び13に示すように構成されたが、より多くのバッフル90及び開口部92を備えていた。各中間開口部92の面積は、ダクト80の幅に、上流側バッフル90の水平シート94の下方の現バッフルの水平シート94の変位を乗じたもので定義された。
【0053】
表1は、上記モデリング例において開口部の寸法が等しい場合の開口部を通過する混合液の平均速度を示す。表1に示すように、開口部の寸法が等しい場合、異なる開口部を通過する混合液の速度は近似しているが、互いに同一ではない。
【0054】
【0055】
表2は、上記モデリング例において開口部の寸法が調節されている(互いに等しくない)場合の開口部を通過する混合液の平均速度を示す。表2に示すように、バッフル及び/又は開口部を調節することにより、開口部を通る流速を実質的に等しくすることが可能である。さらなる調節により、膜ユニットを通過する平均液体速度を実質的に等しくすることができる。任意に、各膜ユニットを流れる液体の速度は、選択された流入流量、例えば平均又はピークの設計流量で、全ての膜ユニットを通る平均速度の10%以内にすることができる。平均速度よりも実質的に遅い膜ユニットは、膜ユニットの上部においてより濃縮された混合液にさらされ、かつ/又は移動する液体によって効果的に洗浄されないため、概ね等しい速度が望ましい。
【0056】
【0057】
実験用MBRは、
図11に示すように、2つのカセットを備えた別個の膜タンクを有していた。タンクはカセットよりも大幅に大きかった。戻り活性汚泥(RAS)のリサイクル率は4Qであった。膜タンクは、初期はダクトなしで操作された。膜タンクは、
図12及び13に示すように、後にダクト80で操作された。ダクトあり、なしで操作しているときに14kPa(2psi)であった膜間圧力(TMP)を上げることなく、ダクトが追加されたときに、透過液の生成は2倍以上になった。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸漬された膜システムを操作する方法であって、
複数の浸漬された膜ユニットを有する膜タンクを提供するステップと、
前記膜タンクに流入液を供給するステップと、
前記流入液を複数の部分に分割するステップと、
前記流入液の部分の1つを、前記複数の浸漬された膜ユニットの各々の底部に方向付けるステップと、
を含む方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【外国語明細書】