(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107022
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】PETフィルム
(51)【国際特許分類】
G02B 5/22 20060101AFI20240801BHJP
C08J 5/18 20060101ALI20240801BHJP
B32B 7/023 20190101ALI20240801BHJP
C09D 7/63 20180101ALI20240801BHJP
C09D 7/61 20180101ALI20240801BHJP
C09D 179/00 20060101ALI20240801BHJP
C08L 101/00 20060101ALI20240801BHJP
C08L 75/04 20060101ALI20240801BHJP
C08K 5/07 20060101ALI20240801BHJP
C08K 3/22 20060101ALI20240801BHJP
C08K 5/17 20060101ALI20240801BHJP
C08L 67/02 20060101ALI20240801BHJP
C08L 65/00 20060101ALI20240801BHJP
C08L 79/00 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
G02B5/22
C08J5/18 CFD
B32B7/023
C09D7/63
C09D7/61
C09D179/00
C08L101/00
C08L75/04
C08K5/07
C08K3/22
C08K5/17
C08L67/02
C08L65/00
C08L79/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024080498
(22)【出願日】2024-05-16
(62)【分割の表示】P 2020079715の分割
【原出願日】2020-04-28
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】523055020
【氏名又は名称】株式会社PAVISE
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】崔 大植
(57)【要約】
【課題】 紫外線遮断用の組成物であって、カリックス[4]アレーン系有機高分子を有効成分として含む紫外線遮断用のPETフィルムを提供すること。
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)ベースと、前記ベース100重量部を基準として10~30重量部のカリックス[4]アレーン系有機高分子と、を含む紫外線遮断チップ。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠赤外線遮断コーティング層、第1フィルム層、近赤外線遮断コーティング層、第2フィルム層を含む構成される紫外線及び赤外線遮断用PETフィルムであって、
遠赤外線遮断コーティング層は、
レジンに無機金属酸化物、希釈溶剤、添加剤、光触媒、湿潤分散剤を混合してコーティングする層であって、
前記無機金属酸化物はアンチモンチンオキサイド、インジウムチンオキサイドを使用し、望ましくはインジウムチンオキサイドを使用し、
混合液100重量部を基準にレジン30%~40%、無機金属酸化物40~50%、希釈溶剤は極性を有する有機溶剤5%~10%、光触媒1%~5%、無機金属酸化物の凝集を防止するため湿潤分散剤1~3%を混合するものとし、
第1フィルム層及び第2フィルム層は、ポリエステルを主成分とするベースフィルムの機能を有するものとし、
近赤外線遮断コーティング層は、ウレタンレジンにジモニウム、希釈溶剤、添加剤を混合液としたものであり、その混同割合は、上記混合液100重量部を基準にウレタンレジン55%~70%、ジモニウム1.5%~5%、希釈用剤20%~30%、添加剤は耐光性改善のためにベンゾフェノン系紫外線安定剤4%~8%とした混合液であり、前記ジモニウムの耐光性を改善するためにベンゾフェノン系列を酸化防止剤として含有させるものであり、
紫外線遮断コーティング層は、カリックス[4]アレン系有機高分子を有効成分として含むものであり、
前記カリックス[4]アレーン系有機高分子は、下記の一般式(1)~(3)の1又は2以上のもので示される高分子である、
【化1】
【化2】
【化3】
赤外線、赤外線、熱線を遮断抑制することを特徴とするPETフィルム。
【請求項2】
前記紫外線遮断コーティング層は、請求項1に記載の紫外線遮断フィルム層とすることを特徴とするPETフィルム。
【請求項3】
赤外線780nm~1300nm及び1300nm以降の領域の赤外線を遮断抑制し、熱線を遮断抑制し、紫外線280nm~315nmおよび紫外線315nm~400nmの領域を遮断抑制する前項に記載のPETフィルム。
【請求項4】
可視光線透過率を88%~96%の範囲とし、赤外線透過率を2%~3.2%の範囲とし、紫外線透過率を0%とし、フィルムの厚みを33μm~41μmの範囲とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のPETフィルム。
【請求項5】
可視光線透過率を70%~77%の範囲とし、赤外線透過率を0%とし、紫外線透過率を0%とし、フィルムの厚みを44μm~56μmの範囲とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のPETフィルム。
【請求項6】
請求項1に記載のPETベースおよびカリックス[4]アレーン系有機高分子を含む紫外線遮断チップを用意する第1のステップと、
PETベースチップおよび前記ベースチップ100重量部を基準として10~30重量部の前記紫外線遮断チップを溶融混合する第2のステップと、
前記ステップから得た溶融混合物を他のフィルム層に塗布することでシートを形成する第3のステップと、
を含む、紫外線遮断用のPETフィルムの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線遮断用の組成物であって、カリックス[4]アレーン系有機高分子を有効成分として含む紫外線遮断抑制用のPETフィルム、及び当該PETフィルムを含む紫外線及び赤外線遮断抑制用のPETフィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線は、我々の目には見えない波長帯の光であって、人間の肌を焼けたり、殺菌作用をしたりするが、紫外線にばく露され過ぎる場合には、皮膚癌や結膜炎と白内障などの眼科疾患などの原因になることもある。
【0003】
その一方で、最近、環境汚染によるオゾン層の異常に起因して、紫外線の地表への到達量が増えつつあり、これに伴い、老化の促進、肌のしわの形成、突然変異の誘発および癌の誘発など紫外線による人体の被害が益々増加しつつある傾向にある。オゾン層を通過しながら地表面に到達した紫外線は、肌の表皮まで浸透して紅斑とそばかす、浮腫などを引き起こし、肌の真皮まで浸透して皮膚癌としわ、メラニンの形成を促すなど肌の老化および肌の刺激を引き起こすことが知られている。
【0004】
この理由から、最近、日常生活を営む中で知らず知らずのうちに紫外線にばく露されることを防ぐために、自動車の窓ガラスや建物のガラスなどに紫外線遮断抑制機能を有する透明フィルムを用いたりもする。
【0005】
これにより、多種多様な紫外線遮断フィルムへの取り組みが盛んに行われているが、これまでは、370nm波長帯までの光を遮断するフィルムが用いられているが、400nmまで拡張された領域の紫外線に対しては遮断し難いため、依然として皮膚癌や眼球乾燥症、白内障、視力の低下などを引き起こす虞があるという余地がある。
【0006】
これに加えて、コーティング液を用いてフィルムの表面をコーティングして紫外線を遮断する方法が用いられることもあるが、このようなコーティング済みのフィルムを製造するためには、特別の装置および/または煩雑な工程を必要とするため、量産に不利であり、たとえ生産するとしても、生産コストが高騰し、これは、コストアップにつながるため、商用化には向いていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このため、簡単な工程を用いて、透明性および/または柔軟性を保ちながらも、優れた紫外線遮断用のフィルムを提供できる方法を探るために鋭意努力を進めた結果、基本的なPETベースに有効成分として優れた紫外線遮断能が確認されたカリックス[4]アレーン系有機高分子を所定の含量にて含むマスターチップを用意し、これを再びベースチップと混合して製造したフィルムが、PETフィルムそれ自体の透明性および柔軟性を保つが、250~400nmの領域の全体において99%以上、ひいては、99.9%の光を遮断し得るフィルムを提供することができるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
また、本発明の紫外線遮断抑制用のPETフィルムを含み、赤外線遮断抑制用コーティング層を設けた、光透過性を十分に維持させた紫外線及び赤外線遮断抑制用のPETフィルムを提供する。
【0009】
本発明の一つの目的は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)ベースと、前記ベース100重量部を基準として10~30重量部のカリックス[4]アレーン系有機高分子と、を含む紫外線遮断チップ又は紫外線遮断フィルム層を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)ベースチップと、前記ベースチップ100重量部を基準として10~20重量部の請求項1または2に記載の紫外線遮断チップ又は紫外線遮断フィルム層と、を混合して製造したPETフィルムを提供することである。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、前記PETベースおよびカリックス[4]アレーン系有機高分子を含む紫外線遮断チップ又は紫外線遮断フィルム層を用意する第1のステップと、PETベースチップおよび前記ベースチップ100重量部を基準として10~20重量部の前記紫外線遮断チップ又は紫外線遮断フィルム層を溶融混合する第2のステップと、以前のステップから得た溶融混合物を押圧してシートを形成する第3のステップと、を含む紫外線遮断用のPETフィルムの製造方法を提供することである。
【0012】
また、紫外線遮断抑制用のPETフィルムを含み、赤外線遮断抑制用コーティング層を設けた、光透過性を十分に維持させた紫外線及び赤外線遮断抑制用のPETフィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するための一つの態様であって、本発明は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)ベースと、前記ベース100重量部を基準として10~30重量部のカリックス[4]アレーン系有機高分子とを含む、紫外線遮断フィルム層を提供する。
【0014】
例えば、前記カリックス[4]アレーン系有機高分子は、下記の一般式(1)~(3)で示される高分子であってもよいが、これに制限されない:
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
具体的に、前記高分子としては、一般式(1)~(3)で示される高分子のいずれか一種を単独で用いてもよく、あるいは、二種以上の高分子を混合して用いてもよいが、これに制限されない。
【0019】
ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)ベース層と、前記記載の紫外線遮断フィルム層とを含む紫外線遮断PETフィルムを提供する。
【0020】
製造されたフィルムの厚さは、20~50μmの範囲で選択される前記記載の紫外線遮断PETフィルムを提供する。
【0021】
紫外線280nm~315nmおよび紫外線315nm~400nmの領域の光をそれぞれ99.9%以上遮断するものである、前記記載の紫外線遮断PETフィルムを提供する。
【0022】
前記記載のPETベースおよびカリックス[4]アレーン系有機高分子を含む紫外線遮断チップを用意する第1のステップと、 PETベースチップおよび前記ベースチップ100重量部を基準として10~30重量部の前記紫外線遮断チップを溶融混合する第2のステップと、前記ステップから得た溶融混合物を他のフィルム層に塗布することでシートを形成する第3のステップと、を含む、紫外線遮断用のPETフィルムの製造方法を提供する。
【0023】
遠赤外線遮断コーティング層、第1フィルム層、近赤外線遮断コーティング層、第2フィルム層を含む構成される紫外線及び赤外線遮断用フィルムであって、遠赤外線遮断コーティング層は、レジンに無機金属酸化物、希釈溶剤、添加剤、光触媒、湿潤分散剤を混合してコーティングする層であって、前記無機金属酸化物はアンチモンチンオキサイド、インジウムチンオキサイドを使用し、望ましくはインジウムチンオキサイドを使用し、混合液100重量部を基準にレジン30%~40%、無機金属酸化物40~50%、希釈溶剤は極性を有する有機溶剤5%~10%、光触媒1%~5%、無機金属酸化物の凝集を防止するため湿潤分散剤1~3%を混合するものとし、第1フィルム層及び第2フィルム層は、ポリエステルを主成分とするベースフィルムの機能を有するものとし、近赤外線遮断コーティング層は、ウレタンレジンにジモニウム、希釈溶剤、添加剤を混合液としたものであり、その混同割合は、上記混合液100重量部を基準にウレタンレジン55%~70%、ジモニウム1.5%~5%、希釈用剤20%~30%、添加剤は耐光性改善のためにベンゾフェノン系紫外線安定剤4%~8%とした混合液であり、前記ジモニウムの耐光性を改善するためにベンゾフェノン系列を酸化防止剤として含有させるものであり、紫外線遮断コーティング層は、カリックス[4]アレン系有機高分子を有効成分として含むものであり、赤外線、赤外線、熱線を遮断抑制することを特徴とするPETフィルムを提供する。
【0024】
前記紫外線遮断コーティング層は、前記記載の紫外線遮断フィルム層とすることを特徴とするPETフィルムを提供する。
【0025】
赤外線780nm~1300nm及び1300nm以降の領域の赤外線を遮断抑制し、熱線を遮断抑制し、紫外線280nm~315nmおよび紫外線315nm~400nmの領域を遮断抑制する前項に記載のPETフィルムを提供する。
【0026】
可視光線透過率を88%~96%の範囲とし、赤外線透過率を2%~3.2%の範囲とし、紫外線透過率を0%とし、フィルムの厚みを33μm~41μmの範囲とすることを特徴とする。
【0027】
可視光線透過率を70%~77%の範囲とし、赤外線透過率を0%とし、紫外線透過率を0%とし、フィルムの厚みを44μm~56μmの範囲とすることを特徴としても良い。
【0028】
これに従って製造されたフィルムは、合計で用いられたPETベース100重量部を基準として1.5~5重量部のカリックス[4]アレーン系有機高分子を含んでいてもよいが、これに制限されない。
【0029】
例えば、製造されたフィルムは、20~50μmの厚さを有していてもよく、さらに、前記厚さは、1%以内、ひいては、±1μmの偏差を有するように均一に形成されたものであってもよいが、これに制限されない。
【0030】
具体的に、前記製造されたフィルムは、紫外線Aおよび紫外線Bの領域の光をそれぞれ99.9%以上遮断してもよい。
【0031】
さらに他の態様であって、本発明は、前記PETベースおよびカリックス[4]アレーン系有機高分子を含む紫外線遮断チップを用意する第1のステップと、PETベースチップおよび前記ベースチップ100重量部を基準として10~20重量部の前記紫外線遮断チップを溶融混合する第2のステップと、以前のステップから得た溶融混合物を押圧してシートを形成する第3のステップと、を含む紫外線遮断用のPETフィルムの製造方法を提供する。
【0032】
前記本発明の製造方法は、第3のステップ後に、必要に応じて、i)長手方向への延伸ステップと、ii)プライマーコーティングステップと、iii)幅方向への延伸ステップまたはiv)巻き取りステップのいずれか一つをさらに行ってもよいが、これに制限されない。
【0033】
本発明の製造方法は、当業界における公知の擬似工程に用いられる方法をそのまま若しくは適宜に変更して行ってもよいが、これに制限されない。
【発明の効果】
【0034】
本発明のPETフィルムは、有効成分としてカリックス[4]アレーン系有機高分子を最終生成物において約5重量部内外の少ない含量にて含む50μm以内の薄肉でも紫外線AおよびBの領域の光を両方とも99.9%以上遮断するといった優れた性能を示すことから、成形しやすく、柔軟性に優れていることから、被コーティング体に適用し易い紫外線遮断用のフィルムとして用いることができる。
【0035】
また、本発明のPETフィルムは、可視光線透過率を70%~96%の範囲とする高い透明度を保持しながら、赤外線透過率を0%~3.2%の範囲とし、紫外線透過率を0%とし、フィルムの厚みを33μm~56μmの範囲とすることを特徴とするものである。
【0036】
すなわち、本発明のPETフィルムは、紫外線透過率を0%となる画期的な効果を奏するものである。また、赤外線透過率を0%または3.2%以下の範囲とすることで、実質的に熱線の遮断抑制の効果を奏するものとなる。さらに、これらの遮断抑制能力を持ちながら、フィルムの厚みを薄くすることが実現できたので、曲面ガラスに対する貼り付けなどの加工容易性を有するものである。
【0037】
また、本発明のPETフィルムは、可視光線透過率を70%~96%の範囲とする高い透明度を保持するので、自動車のフロントガラスなど高い透明度が要求される場合でも装着できるといったメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明の一実施例に係るカリックス[4]アレーン系有機高分子含有PETフィルムの製造工程を図式化させて示す図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る紫外線遮断用のPETフィルムの製造工程を簡略に示す図である。
【
図3】本発明の一実施例に従って製造したカリックス[4]アレーン系有機高分子含有PETフィルムに対する250~450nmの領域における透過度を示す図である。
【
図4】本発明のPETフィルム(1)の分光透過率の試験結果を示すグラフ。
【
図5】本発明のPETフィルム(2)の分光透過率の試験結果を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明について実施例を挙げてより具体的に説明する。しかしながら、これらの実施例は、本発明を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されることはない。
【0040】
実施例1:紫外線遮断用のPETフィルムの製造
通常のPETフィルムに用いられるベースチップに、紫外線遮断用の成分として前記一般式(1)~(3)の高分子を混合して、紫外線遮断チップを用意した。このとき、ベースチップ100重量部を基準として15~30重量部の割合にて含有するように調節した。次いで、PETベースチップ100重量部に、前記用意した紫外線遮断チップを10~20重量部の割合にて混合して、フィルム状に成形した。本発明に係る具体的な工程を
図1および
図2に示す。
【0041】
実験例1:紫外線遮断能の確認
前記実施例1に従って製造されたフィルムの紫外線遮断能を確認するために、250~450nmの領域における透過度を測定し、その結果を
図3および下記表1に示す。
図3および表1に示すように、本発明に係るフィルムは、400nmまでの領域において紫外線を99.9%以上遮断することができるということを確認した。
【0042】
【0043】
実験例2:本発明のPETフィルム(1)の各種光線の遮断実験
本願の請求項4に係る発明に基づいた発明品(本発明のPETフィルム(1))について、各種光線の遮断抑制の効果を試験した。本発明のPETフィルム(1)の厚みは、38μmである。試験結果を下記の表及び
図3に示します。
図3は、分光透過率の試験結果を示すグラフである。SolidSpec-3700DUV(島津製作所)を用いて、本発明のPETフィルム(1)に対して直角方向に入射させて試験した。
【0044】
実験例3:本発明のPETフィルム(2)の各種光線の遮断実験
本願の請求項5に係る発明に基づいた発明品(本発明のPETフィルム(2))について、各種光線の遮断抑制の効果を試験した。本発明のPETフィルム(2)の厚みは、50μmである。試験結果を下記の表及び
図4に示します。
図4は、分光透過率の試験結果を示すグラフである。SolidSpec-3700DUV(島津製作所)を用いて、本発明のPETフィルム(2)に対して直角方向に入射させて試験した。