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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107123
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】景品獲得ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024091382
(22)【出願日】2024-06-05
(62)【分割の表示】P 2024008771の分割
【原出願日】2024-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】306014714
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100131303
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 徳人
(74)【代理人】
【識別番号】100070183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 公一
(72)【発明者】
【氏名】福田 学
(72)【発明者】
【氏名】戸島 高広
(72)【発明者】
【氏名】舟山 康
(57)【要約】
【課題】 ゲーム性を向上する。
【解決手段】 景品獲得ゲーム装置1は、開口部OEに落下した景品Pを獲得することが可能となる景品獲得ゲーム装置であって、景品Pを載置することが可能な景品載置部AEと、開口部OEと景品載置部AEとの間を仕切ることが可能な仕切部材と、を備えている。特に、仕切部材が、棒状の部材(ロッド部材440)となっている。これによって、クレーンユニットのアーム(爪部)が、仕切部材に干渉する事態が抑制され、ゲーム性を向上することが可能となる。
【選択図】 図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部に落下した景品を獲得することが可能となる景品獲得ゲーム装置であって、
景品を載置することが可能な載置部と、
前記開口部と前記載置部との間を仕切ることが可能な仕切部材と、を備え、
前記仕切部材は、棒状の部材であることを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
【請求項2】
前記仕切部材の取り付け位置を奥行方向に沿って調整することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の景品獲得ゲーム装置。
【請求項3】
複数の前記仕切部材が奥行方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品獲得ゲーム装置。
【請求項4】
隣り合う前記仕切部材の間において、景品移動手段のアームを通過させることが可能であることを特徴とする請求項3に記載の景品獲得ゲーム装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品獲得ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、景品払出口とターンテーブルとの間を仕切るパーテーションを備え、パーテーションを昇降させることが可能な景品獲得ゲーム装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-143547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の景品獲得ゲーム装置では、ゲーム性を向上することが困難となる恐れがある。
本発明の課題は、ゲーム性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、開口部に落下した景品を獲得することが可能となる景品獲得ゲーム装置であって、景品を載置することが可能な載置部と、前記開口部と前記載置部との間を仕切ることが可能な仕切部材と、を備え、前記仕切部材は、棒状の部材であることを特徴とする。
第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置では、クレーンユニットのアーム(爪部)が、仕切部材に干渉する事態が抑制され、ゲーム性を向上することが可能となる。
ここで、棒状の部材としては、例えば、後述するロッド部材440が該当する。
【0006】
第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、前記仕切部材の取り付け位置を奥行方向に沿って調整することが可能であることを特徴とする。
第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置では、ベース部材における仕切部材の取り付け位置に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
【0007】
第三の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第一又は第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、複数の前記仕切部材が奥行方向に沿って配置されていることを特徴とする。
第三の発明に係る景品獲得ゲーム装置では、仕切部材の数に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
【0008】
第四の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第三の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、隣り合う前記仕切部材の間において、景品移動手段のアームを通過させることが可能であることを特徴とする。
第四の発明に係る景品獲得ゲーム装置では、クレーンユニットのアーム(爪部)が、仕切部材に干渉する事態が抑制され、ゲーム性を向上することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ゲーム性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】景品獲得ゲーム装置1を上方から見た状態を示すの斜視図である。
図2】景品獲得ゲーム装置1を側方から見た状態を示す斜視図である。
図3】景品獲得ゲーム装置1を下方から見た状態を示すの斜視図である。
図4】各アーム241が開放位置に配置されている状態の景品移動部210を示す斜視図である。
図5】各アーム241が閉鎖位置に配置されている状態の景品移動部210を示す斜視図である。
図6】変形例に係るアームユニット240について、各アーム241が開放位置に配置されている状態を示す正面図である。
図7図6に示すアームユニット240について、板金263を取り外した状態を示す正面図である。
図8】変形例に係るアームユニット240について、各アーム241が閉鎖位置に配置されている状態を示す正面図である。
図9図8に示すアームユニット240について、板金263を取り外した状態を示す正面図である。
図10】第1状態のフロアユニット30を示す斜視図である。
図11】第2状態のフロアユニット30を示す斜視図である。
図12】第3状態のフロアユニット30を示す斜視図である。
図13】ベースフレーム422が上限位置に配置されている状態の間仕切りユニット40を左側から見た状態を示す斜視図である。
図14】ベースフレーム422が中間位置に配置されている状態の間仕切りユニット40を左側から見た状態を示す斜視図である。
図15】ベースフレーム422が下限位置に配置されている状態の間仕切りユニット40を左側から見た状態を示す斜視図である。
図16図15に示す間仕切りユニット40を右上側から見た状態を示す斜視図である。
図17図15に示す間仕切りユニット40を右下側から見た状態を示す斜視図である。
図18】パネル部材450が取り付けられた間仕切りユニット40を示す斜視図である。
図19】ベースフレーム422に取り付けられたロッド部材440を配置部材とした運用の一例を示す図である。
図20】ベースフレーム422に取り付けられた枠部材460を配置部材とした運用の第1例を示す図である。
図21】ベースフレーム422に取り付けられた枠部材460を配置部材とした運用の第2例を示す図である。
図22】景品補充ユニット50を示す斜視図である。
図23図22に示す景品補充ユニット500において、側面カバーを取り外した状態を示す図である。
図24】初期状態の景品補充ユニット50を示す斜視図である。
図25】第1状態の景品補充ユニット50を示す斜視図である。
図26】第2状態の景品補充ユニット50を示す斜視図である。
図27】扉閉鎖状態の開閉扉ユニット60を示す斜視図である。
図28】扉開放状態の開閉扉ユニット60を示す斜視図である。
図29】ディスプレイユニット70を示す斜視図である。
図30】背面板ユニット700の正面側を示す斜視図である。
図31】背面板ユニット700の背面側を示す斜視図である。
図32】固定ユニット710を示す斜視図である。
図33】支持ブレード711の断面図である。
図34】ロッド部材730を示す斜視図である。
図35】制御基板80の構成を示すブロック図である。
図36】設定画面im1の一例を示す図である。
図37】エリア指定画面im2の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る景品獲得ゲーム装置を、景品獲得ゲームを実行することが可能な景品獲得ゲーム装置1に適用した一例を説明する。
「景品獲得ゲーム」は、プレイヤ(ユーザー)が操作部16を操作することで、景品移動部210を動作させて、ゲームエリアGEに配置されている景品Pを開口部OEに落下させることにより、景品Pを獲得することが可能となるゲームとなっている。
「景品P」としては、獲得によりプレイヤに付与される物品であっても、獲得してもプレイヤに付与されず、獲得後に他の物品(プレイヤに付与される物品)と交換可能な物品であっても、どちらでも構わない。
【0012】
(景品獲得ゲーム装置1の構成)
まず、景品獲得ゲーム装置1の構成を説明する。
図1は、景品獲得ゲーム装置1を上方から見た状態を示すの斜視図である。図2は、景品獲得ゲーム装置1を側方から見た状態を示す斜視図である。
ここで、図1に示す例では、1台の筐体10において、1台の景品獲得ゲーム装置1が構成されている例を示している。しかしながら、1台の筐体10において、複数台の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。
図1及び図2に示すように、景品獲得ゲーム装置1は、筐体10と、クレーンユニット20と、フロアユニット30と、間仕切りユニット40と、景品補充ユニット50と、開閉扉ユニット60と、ディスプレイユニット70と、制御基板80(図35参照)と、を含んで構成されている。
【0013】
(筐体10)
まず、筐体10の構成を説明する。
筐体10は、箱状に形成されている。筐体10内には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリア(プレイエリア)GEと、景品Pが陳列されるディスプレイエリアDEと、が構成される。ゲームエリアGEは、後述する景品移動部210のアーム241が届くエリア(領域)となっている。一方、ディスプレイエリアDEは、景品移動部210のアーム241が届かないエリア(領域)となっている。本実施形態では、ゲームエリアGEの背面側において、ディスプレイエリアDEが構成されている。
筐体10は、上部筐体11と、下部筐体12と、を含んで構成されている。
【0014】
上部筐体11の正面、背面、左側面及び右側面は、それぞれ、ガラス、アクリル板等の透明な板材により構成されている。これによって、プレイヤは、筐体10の外側から、筐体10の内側に構成されたゲームエリアGEを視認することが可能となっている。
上部筐体11の正面は、引戸(図示せず)により構成され、開閉可能となっている。これによって、オペレータ(管理者)は、上部筐体11の引戸を開放することにより、ゲームエリアGEにおいて、景品Pの配置・移動等を行うことが可能となっている。
【0015】
下部筐体12の正面には、コントロールパネル13が設けられている。コントロールパネル13には、硬貨投入口14と、タッチパネルディスプレイ15と、操作部16と、が設けられている。
硬貨投入口14は、プレイヤによる硬貨(コイン)の投入が可能となっている。プレイヤは、硬貨投入口14へ硬貨を投入することにより、景品獲得ゲームをプレイするためのクレジットを獲得することが可能となっている。なお、プリペイドカード、クレジットカード等の記憶媒体による電子マネーの決済装置を設け、電子マネーの決済によりクレジットを獲得することが可能な構成としても構わない。
タッチパネルディスプレイ15は、各種画像を表示する機能と、ユーザ(又は、オペレータ)による操作入力を受け付ける機能と、を有する。具体的に、タッチパネルディスプレイ15は、タッチパネル15a(図35参照)と、表示部15bと(図35参照)、を含んで構成されている。タッチパネル15aは、静電容量式、感圧式等の入力装置であり、ユーザの指、タッチペン等による操作入力を受け付ける。表示部15bは、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により実現される。表示部15bには、プレイヤが獲得したクレジットの残数等の各種情報が表示される。すなわち、硬貨投入口14への硬貨の投入によりクレジットを獲得するごとに、表示部15bに表示されるクレジットの残数が増加する。また、景品獲得ゲームがプレイされるごとに、表示部15bに表示されるクレジットの残数が減少する。
【0016】
操作部16は、プレイヤの操作を受け付ける。操作部16は、ジョイスティック16aと、操作ボタン16bと、を含んで構成されている。ジョイスティック16aは、プレイヤによる傾倒操作が可能となっている。ジョイスティック16aは、景品獲得ゲーム中に、景品移動部210を水平方向(左右方向・前後方向)に移動させる操作を受け付ける。操作ボタン16bは、プレイヤによる押下操作が可能となっている。操作ボタン16bは、景品獲得ゲーム中に、後述する景品獲得動作を開始する操作を受け付ける。
また、下部筐体12の正面には、開口部OEに連通する景品取出口17が設けられている。開口部OEに落下した景品Pは、景品収容部CS内に収容(誘導)される。そして、プレイヤは、景品取出口17を介して、景品収容部CS内に収容されている景品Pを取り出し、取り出した景品Pを獲得すことが可能となっている。ここで、景品収容部CS内には、景品獲得センサ17a(図35参照)が配置されている。景品獲得センサ17aは、開口部OEから落下した景品Pの検知(景品Pの獲得の検知)に応じて、所定の検知信号を、制御基板80に対して出力する。
また、下部筐体12の正面には、開閉扉19が設けられている。そして、開閉扉19の内側には、各種の制御基板(制御基板80等)が配置されている。
【0017】
図2に示すように、下部筐体12の内側には、一対の昇降フレームユニット100が配置されている。各昇降フレームユニット100は、下部筐体12に取り付けられている。
各昇降フレームユニット100は、ベースフレーム110と、ベースフレーム110を昇降させる昇降機構(図示せず)と、を含んで構成されている。
ベースフレーム110は、略四角柱状に形成されている。ベースフレーム110は、前後方向に沿って延びるように配置されている。以下の説明では、ベースフレーム110の4つの側面のうち、上側の側面を「上側面」とし、下側の側面を「下側面」とし、内側(ゲームエリアGE側)の側面を「内側面」とする。
ベースフレーム110の4つの側面のうち、少なくとも、内側面には、T溝tgが設けられている。本実施形態では、ベースフレーム110の4つの側面のうち、内側面と、上側面と、において、T溝tgが設けられている。
各T溝tgは、ベースフレーム110の長手方向(ベースフレーム110が延びる方向)に沿って直線的に延びている。各T溝tgは、ベースフレーム110の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
ベースフレーム110は、昇降機構を介して、下部筐体12に取り付けられている。そして、ベースフレーム110は、昇降機構により、上下方向に沿って、昇降させることが可能となっている。
各昇降フレームユニット100には、下部筐体12に対するベースフレーム110の昇降をロックすることが可能なロック機構(図示せず)が設けられている。そして、各昇降フレームユニット100では、ロック機構により、下部筐体12に対するベースフレーム110の昇降をロック又は解除することが可能となっている。本実施形態では、ロック機構が、ロック解除レバーを含んで構成されている。そして、ロック解除レバーを解除位置に引き上げることにより、下部筐体12に対するベースフレーム110のロックが解除され、下部筐体12に対してベースフレーム110を昇降させることが可能となる。一方、ロック解除レバーをロック位置に押し下げることにより、下部筐体12に対してベースフレーム110がロックされ、下部筐体12に対してベースフレーム110を昇降させることが阻止される。
本実施形態では、一対の昇降フレームユニット100のうち、一方の昇降フレームユニット100が、下部筐体12内の左端部(ゲームエリアGEの左端部)に配置され、他方の昇降フレームユニット100が、下部筐体12内の右端部(ゲームエリアGEの右端部)に配置されている。そして、一対の昇降フレームユニット100は、個別に、ベースフレーム110を昇降させることが可能となっている。この際、各昇降フレームユニット100では、ベースフレーム110の高さについて、任意の高さに調整することが可能となっている。そして、各ベースフレーム110のT溝tgに対して、各種の部材(ロッド、パネル等)を取り付けることにより、ゲームエリアGE内において、景品Pを配置するための機構を構成することが可能となっている。
【0018】
(クレーンユニット20)
次に、クレーンユニット20の構成を説明する。
図3は、景品獲得ゲーム装置1を下方から見た状態を示すの斜視図である。図4は、各アーム241が開放位置に配置されている状態の景品移動部210を示す斜視図である。図5は、各アーム241が閉鎖位置に配置されている状態の景品移動部210を示す斜視図である。図6は、変形例に係るアームユニット240について、各アーム241が開放位置に配置されている状態を示す正面図である。図7は、図6に示すアームユニット240について、板金263を取り外した状態を示す正面図である。図8は、変形例に係るアームユニット240について、各アーム241が閉鎖位置に配置されている状態を示す正面図である。図9は、図8に示すアームユニット240について、板金263を取り外した状態を示す正面図である。
なお、図4及び図5では、景品移動部210において、キャッチャーケース211を取り外した状態を示している。
図3に示すように、クレーンユニット20は、景品移動部210と、景品移動部210を水平方向に移動させる水平移動装置220と、景品移動部210を昇降させる昇降装置230と、を含んで構成されている。
【0019】
水平移動装置220は、一対のX方向レールLxと、Y方向レールLyと、X方向モータm1(図35参照)と、Y方向モータm2(図35参照)と、を含んで構成されている。
一対のX方向レールLxは、上部筐体11の天面(内側)に取り付けられている。X方向レールLxは、左右方向に沿って、直線的に延びている。
Y方向レールLyは、一対のX方向レールLxに取り付けられている。具体的に、Y方向レールLyの一方側の端部は、一方のX方向レールLxにより支持され、Y方向レールLyの他方側の端部は、他方のX方向レールLxにより支持されている。そして、Y方向レールLyは、一対のX方向レールLxに沿ってスライド可能となっている。Y方向レールLyは、前後方向に沿って、直線的に延びている。Y方向レールLyは、X方向モータm1を駆動することにより、X方向レールLxに沿って移動される。X方向モータm1の駆動は、制御基板80により制御される。
昇降装置230は、Y方向レールLyに取り付けられている。昇降装置230は、Y方向レールLyに沿ってスライド可能となっている。昇降装置230は、Y方向モータm2を駆動することにより、Y方向レールLyに沿って移動される。Y方向モータm2の駆動は、制御基板80により制御される。
昇降装置230は、ワイヤの送り出し又は巻き取りが可能なリール(図示せず)と、リールを駆動する昇降モータm3(図35参照)と、を含んで構成されている。ワイヤの先端部は、景品移動部210に取り付けられている。これによって、昇降モータm3によりリールを駆動して、ワイヤを送り出すことにより、景品移動部210を下降させることが可能となっている。また、昇降モータm3によりリールを駆動して、ワイヤを巻き取ることにより、景品移動部210を上昇させることが可能となっている。この際、景品移動部210は、上昇位置と、予め設定された下降位置と、の間において、昇降させることが可能となっている。昇降モータm3の駆動は、制御基板80により制御される。
以上により、クレーンユニット20では、各モータm1,m2,m3を駆動することにより、景品移動部210を、左右方向、前後方向、上下方向に移動させることが可能となっている。
【0020】
景品移動部210は、伸縮自在の支持部(図示せず)を介して、昇降装置230の底面に取り付けられている。
図4及び図5に示すように、景品移動部210は、キャッチャーケース211(図3参照)と、ベース部材212と、3つのアームユニット240と、を含んで構成されている。なお、本実施形態では、景品移動部210について、3つのアームユニット240を備える3本爪仕様に構成されている。しかしながら、景品移動部210について、2つのアームユニット240を備える2本爪仕様に構成されていても構わない。または、景品移動部210について、1つのアームユニット240を備える1本爪仕様に構成されていても構わない。
キャッチャーケース211は、略円筒状のケーシングとなっている。ベース部材212、及び、3つのアームユニット240は、キャッチャーケース211内に収容されている。この際、各アームユニット240のアーム241の先端側は、キャッチャーケース211の側面に設けられた貫通孔を介して、キャッチャーケース211の外側へ突出している。
ベース部材212は、ステンレス等の金属製の板材により形成されている。ベース部材212の上面には、昇降装置230のリールから延びるワイヤの下端部が連結されている。これによって、昇降装置230によるワイヤの送り出し又は巻き取りに応じて、ベース部材212(景品移動部210)を昇降させることが可能となっている。
【0021】
各アームユニット240は、ベース部材212に取り付けられている。この際、3つのアームユニット240は、アーム241が等角度間隔(本実施形態では、120°間隔)となるように、ベース部材212に取り付けられている。3つのアームユニット240は、互いに同一の構成を有している。
各アームユニット240は、ベース部材242と、開閉モータm4と、動力伝達ユニット243と、アーム保持部244と、アーム241と、ポテンションメータ245と、アームロック機構246と、を含んで構成されている。
ベース部材242は、ステンレス等の金属製の板材により形成されている。
開閉モータm4は、動力伝達ユニット243に取り付けられている。本実施形態では、開閉モータm4として、ステッピングモータが用いられている。開閉モータm4の駆動は、制御基板80により制御される。
動力伝達ユニット243は、ベース部材242に取り付けられている。動力伝達ユニット243は、開閉モータm4の動力をアーム保持部244(後述する回転軸244a)に伝達する動力伝達機構を含んで構成されている。
【0022】
アーム保持部244には、回転軸244aの基端部が取り付けられている。アーム保持部244は、回転軸244aを介して、動力伝達ユニット243に取り付けられている。アーム保持部244には、アーム241の基端部が装着される装着部(図示せず)が設けられている。装着部は、四角筒状に形成され、アーム241の基端部を挿入(嵌合)することが可能となっている。アーム保持部244は、回転軸244aを中心として、閉鎖位置(図5参照)と開放位置(図4参照)との間において変位(回転)させることが可能となっている。これによって、アーム保持部244に装着されたアーム241は、アーム保持部244の変位(回転)に伴い、閉鎖位置(図5参照)と開放位置(図4参照)との間において変位させることが可能となっている。
アーム241は、略L字型の棒状に形成されている。なお、アーム241の形状は、円弧型、波型、平板型、フック型等、適宜、変更することが可能となっている。アーム241の先端部(下端部)には、金属製の爪部材241aが取り付けられている。
ポテンションメータ245は、動力伝達ユニット243の正面側に取り付けられている。ポテンションメータ245は、可変抵抗により構成されている。ポテンションメータ245は、アーム保持部244(アーム241)の開度(回転位置・回転角度)を検出する。すなわち、ポテンションメータ245は、回転軸244aの開度(回転位置・回転角度)に応じた検出信号を、制御基板80に対して出力する。そして、制御基板80の処理部81は、各ポテンションメータ245から入力された検出信号に基づいて、当該ポテンションメータ245に対応するアーム保持部244(アーム241)の開度(回転位置・回転角度)を検出する。
【0023】
アームロック機構246は、ソレノイド251と、カム252と、を含んで構成されている。
ソレノイド251は、ベース部材242に取り付けられている。ソレノイド251では、通電(励磁)されていないときに、プランジャ251aが自重により落下して、突出位置(図4参照)に配置され、通電されているときに、プランジャ251aが上方に引き込まれ、没入位置(図5参照)に配置される。
カム252は、回転軸244aの先端部に取り付けられている。カム252は、回転軸244aの回転に伴い、当該回転軸244aと共に回転する。カム252の外周面には、凹部252aが設けられている。
アームロック機構246では、凹部252a(係合部)が、プランジャ251aの先端部(被係合部)に係合することにより、ベース部材242に対するアーム241(アーム保持部244)の回転をロック(阻止・係止)することが可能となっている。
具体的に、図4に示すように、アームロック機構246では、アーム241が開放位置に配置されているときに、凹部252aが、プランジャ251aの下方に位置する。これによって、ソレノイド251が通電されていない状態で、開閉モータm4が駆動(励磁)されて、アーム241が開放位置まで回転されると、プランジャ251aが、その自重により、凹部252a内に落ち込んで、突出位置に配置される。すると、凹部252aがプランジャ251aの先端部に係合することで、アーム241の閉鎖位置側に向かう回転がロック(阻止・係止)される。これによって、開閉モータm4の励磁を停止しても、アーム241が開放位置に配置されている状態が維持される。
また、図5に示すように、ソレノイド251を通電すると、プランジャ251aが没入位置に引き込まれ、プランジャ251aに対する凹部252aの係合が解除される。これによって、アーム241の回転のロックが解除され、開閉モータm4を駆動(励磁)することで、アーム241を、閉鎖位置側に向かって回転することが可能となる。
【0024】
本実施形態では、後述するアトラクト状態中において、景品移動部210が、ホームポジションに配置される。ホームポジションでは、景品移動部210が上昇位置に配置されるとともに、各アームユニット240において、開閉モータm4の励磁が停止されている状態で、アーム241が開放位置に配置される。この際、本実施形態では、各アームユニット240において、アームロック機構246により、アーム241の回転がロックされることで、開閉モータm4を励磁することなく、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持することが可能となる。これによって、景品移動部210において、3本のアーム241が開放されている状態となり、周囲のユーザの注意を引き付けることが可能となる。
また、景品獲得ゲームの実行中において、後述する景品獲得動作により景品移動部210が下降位置まで下降すると、各アームユニット240において、アームロック機構246によるアーム241の回転のロックが解除される。これによって、開閉モータm4の駆動により、アーム241を開放位置から閉鎖位置まで回転させることが可能となる。さらに、景品獲得動作の終了時に、各アームユニット240において、アーム241が開放位置まで回転されると、アームロック機構246により、アーム241の回転がロックされる。これによって、景品獲得動作の終了に伴い、開閉モータm4の励磁が停止されても、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持することが可能となる。
本実施形態では、景品移動部210において、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持するアームロック機構246が設けられている。これによって、アトラクト状態中において、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持することが容易となる。
また、本実施形態では、アームロック機構246が、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持するロック状態(プランジャ251aが、突出位置に配置され、凹部252aが、プランジャ251aの先端部に係合している状態)と、当該維持が解除される解除状態(プランジャ251aが、没入位置に配置されている状態)と、に変位することが可能となっている。これによって、より確実に、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持することが可能となる。
さらに、本実施形態では、アームロック機構246が、ソレノイド251と、ソレノイド251のプランジャ251aが係合する凹部252aを有するカム252と、を含んで構成されている。これによって、簡易な構成により、アームロック機構246を構成することが可能となる。
【0025】
ここで、各アームユニット240では、アームロック機構246に替えて、アームロック機構260が配置されている構成としても構わない。
図6から図9に示すように、アームロック機構260は、ボールプランジャ261と、クランク部材262と、を含んで構成されている。
ボールプランジャ261の先端部には、バネ(図示せず)により突出する向きに付勢されたボール(図示せず)が設けられている。ボールプランジャ261は、板金263を介して、ベース部材242に取り付けられている。この際、ボールプランジャ261は、背面側に向けて、ボールを出没させることが可能となっている。
クランク部材262は、角柱状に形成されている。クランク部材262の基端部は、回転軸244aの先端部に取り付けられている。クランク部材262は、回転軸244aの回転に伴い、その先端側を揺動させることが可能となっている。クランク部材262の先端部には、凹部262aが設けられている。
アームロック機構260では、凹部262a(係合部)が、ボールプランジャ261のボール(被係合部)に係合することにより、ベース部材242に対するアーム241(アーム保持部244)の回転をロック(阻止・係止)することが可能となっている。
具体的に、図6及び図7に示すように、アームロック機構260では、アーム241が開放位置に配置されているときに、凹部262aが、ボールプランジャ261のボールに係合する。これによって、凹部262aがボールプランジャ261のボールに係合することで、開閉モータm4の励磁を停止しても、アーム241の閉鎖位置側に向かう回転がロック(阻止・係止)され、アーム241が開放位置に配置されている状態が維持される。
また、図8及び図9に示すように、開閉モータm4を駆動(励磁)して、アーム241を閉鎖位置側に向かって回転することで、開閉モータm4の駆動力により、ボールプランジャ261のボールに対する凹部262aの係合が解除され、アーム241を、閉鎖位置側に向かって回転することが可能となる。
これによって、アトラクト状態中において、景品移動部210が、ホームポジションに配置されているときに、各アームユニット240において、開閉モータm4の励磁が停止されている状態で、アーム241が開放位置に配置される。この際、各アームユニット240において、アームロック機構260により、アーム241の回転がロックされることで、開閉モータm4を励磁することなく、アーム241が開放位置に配置されている状態を維持することが可能となる。
本実施形態では、アームロック機構260が、ボールプランジャ261と、ボールプランジャ261のボールが係合する凹部262aを有するクランク部材262と、を含んで構成されている。これによって、簡易な構成により、アームロック機構260を構成することが可能となる。
【0026】
(フロアユニット30)
次に、フロアユニット30の構成を説明する。
図10は、第1状態のフロアユニット30を示す斜視図である。図11は、第2状態のフロアユニット30を示す斜視図である。図12は、第3状態のフロアユニット30を示す斜視図である。
図10から図12に示すように、フロアユニット30は、スライドフロア310と、2枚の着脱フロア320と、を含んで構成されている。
スライドフロア310は、平面視で略長方形の平板状に形成されている。スライドフロア310は、下部筐体12に取り付けられている。そして、スライドフロア310は、左右方向に沿ってスライドすることが可能となっている。具体的に、スライドフロア310の長手方向の各端部には、ローラー309(図13から図15参照)が設けられている。また、下部筐体12の正面側の内壁面には、前枠311が設けられている。前枠311は、下部筐体12の左端部から右端部まで、左右方向に沿って延びている。前枠311の背面には、フロアレール(図示せず)が設けられている。フロアレールは、前枠311に沿って延びている。また、下部筐体12の背面側の内壁面には、後枠312が設けられている。後枠312は、下部筐体12の左端部から右端部まで、左右方向に沿って延びている。後枠312の正面には、フロアレール313が設けられている。フロアレール313は、後枠312に沿って延びている。そして、スライドフロア310は、一方側(正面側)のローラー309が、前枠311のフロアレールによりスライド可能に支持されるとともに、他方側(背面側)のローラー309が、後枠312のフロアレール313によりスライド可能に支持されることにより、下部筐体12に取り付けられている。これによって、スライドフロア310は、下部筐体12の内部において、左右方向に沿ってスライドすることが可能となっている。
各着脱フロア320は、平面視で略長方形の平板状に形成されている。各着脱フロア320は、下部筐体12に対して着脱することが可能に構成されている。具体的に、各着脱フロア320は、前枠311の上面と後枠312の上面との間に掛け渡すことによって、下部筐体12に対して取り付けることが可能となっている。
【0027】
本実施形態では、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを載置することが可能な面(以下、「景品載置部AE」とする)が構成される。この際、スライドフロア310(着脱フロア320)の上面において、景品載置部AEが構成される。
特に、本実施形態では、スライドフロア310の位置と、2枚の着脱フロア320の有無と、の組み合わせを変更することで、景品載置部AEの広さを変更することが可能となっている。換言すると、スライドフロア310の位置と、2枚の着脱フロア320の有無と、の組み合わせを変更することで、開口部OEの広さを変更することが可能となっている。
本実施形態では、フロアユニット30の構成について、第1状態と、第2状態と、第3状態と、に変更することが可能となっている。
図10に示すように、第1状態のフロアユニット30では、スライドフロア310が左位置に配置されるとともに、スライドフロア310の右側において、2枚の着脱フロア320が取り付けられる。これによって、スライドフロア310の上面、及び、2枚の着脱フロア320の上面により、景品載置部AEが構成される。特に、スライドフロア310の下面、及び、2枚の着脱フロア320の下面により、景品収容部CSの天面が区画される(景品収容部CSに通じる開口の一部が塞がれる)。これによって、スライドフロア310の左側において、開口部OEが構成される。ここで、第1状態のフロアユニット30では、開口部OEの面積よりも、景品載置部AEの面積の方が広くなっている。また、第1状態のフロアユニット30では、左右方向において、景品載置部AEの左端の位置が、景品取出口17の右端の位置より左側にある状態(景品載置部AEの左端が景品取出口17の上方にあり、景品載置部AEが景品取出口17の上方を覆っている状態)となる。
図11に示すように、第2状態のフロアユニット30では、スライドフロア310が中央位置(左位置より右側の位置)に配置されるとともに、スライドフロア310の右側において、1枚の着脱フロア320が取り付けられる。これによって、スライドフロア310の上面、及び、1枚の着脱フロア320の上面により、景品載置部AEが構成される。これによって、第2状態のフロアユニット30では、第1状態のフロアユニット30と比較して、景品載置部AEが狭くなる(左右方向の寸法が小さくなる)。特に、スライドフロア310の下面、及び、1枚の着脱フロア320の下面により、景品収容部CSの天面が区画される(景品収容部CSに通じる開口の一部が塞がれる)。これによって、第2状態のフロアユニット30では、第1状態のフロアユニット30と比較して、スライドフロア310の左側において構成される開口部OEが広くなる(左右方向の寸法が大きくなる)。ここで、第2状態のフロアユニット30では、景品載置部AEの面積よりも、開口部OEの面積の方が広くなっている。また、第2状態のフロアユニット30では、左右方向において、景品載置部AEの左端の位置が、景品取出口17の右端の位置より左側にある状態(景品載置部AEの左端が景品取出口17の上方にあり、景品載置部AEが景品取出口17の上方を覆っている状態)となる。
図12に示すように、第3状態のフロアユニット30では、スライドフロア310が右位置(中央位置より右側の位置)に配置され、着脱フロア320が取り付けられない。これによって、スライドフロア310の上面により、景品載置部AEが構成される。これによって、第3状態のフロアユニット30では、第2状態のフロアユニット30と比較して、景品載置部AEが狭くなる(左右方向の寸法が小さくなる)。特に、スライドフロア310の下面により、景品収容部CSの天面が区画される(景品収容部CSに通じる開口の一部が塞がれる)。これによって、第3状態のフロアユニット30では、第2状態のフロアユニット30と比較して、スライドフロア310の左側において構成される開口部OEが広くなる(左右方向の寸法が大きくなる)。ここで、第3状態のフロアユニット30では、景品載置部AEの面積よりも、開口部OEの面積の方が広くなっている。また、第3状態のフロアユニット30では、左右方向において、景品載置部AEの左端の位置が、景品取出口17の右端の位置より右側にある状態(景品載置部AEの左端が景品取出口17の上方になく、景品載置部AEが景品取出口17の上方を覆っていない状態)となる。
【0028】
下部筐体12には、スライドフロア310の位置(左位置・中央位置・右位置)を検知することが可能なフロアセンサ330(図35参照)が設けられている。フロアセンサ330は、スライドフロア310の位置に応じた検知信号を、制御基板80に対して出力する。そして、制御基板80は、フロアセンサ330から入力される検知信号に応じて、景品移動部210の水平方向の可動域を設定する。また、制御基板80は、フロアセンサ330から入力される検知信号に応じて、後述する景品自動補充動作の実行を許可するか否かを判定する。この際、本実施形態では、スライドフロア310が左位置に配置されている場合(フロアユニット30が第1状態を構成している場合)に限って、景品自動補充動作の実行が許可される。
【0029】
本実施形態では、フロアユニット30の構成を変更することで、景品載置部AEの広さ(大きさ)を変更することが可能となっている。これによって、景品Pの大きさに応じて、景品載置部AEの広さを調節することが可能となり、景品載置部AEにおける景品Pの載置を容易とすることが可能となる。また、本実施形態では、フロアユニット30の構成を変更することで、開口部OEの広さ(大きさ)を変更することが可能となっている。これによって、景品Pの大きさに応じて、開口部OEの広さを調節することが可能となり、景品Pが開口部OEに詰まる事態を防止することが可能となる。
特に、本実施形態では、大型の景品Pを用いる場合において、運用を多様化することが可能となる。すなわち、大型の景品Pを景品載置部AEに載置する運用を行う場合には、フロアユニット30を第1状態とすることで、景品載置部AEを広く取ることができ、大型の景品Pであっても、景品載置部AEにおいて景品Pが移動するスペースを確保することが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。一方、大型の景品Pを開口部OEの上方に配置する運用を行う場合(例えば、一対のベースフレーム110に渡した2本のロッドにより景品Pを支持する場合)には、フロアユニット30を第3状態とすることで、開口部OEを広く取ることができ、大型の景品Pであっても、開口部OEの上方に配置することが可能となる。
また、本実施形態では、フロアユニット30が第1状態を構成している場合、景品載置部AEが景品取出口17の上方を覆っている状態となり、フロアユニット30が第3状態を構成している場合、景品載置部AEが景品取出口17の上方を覆っていない状態となる。これによって、景品取出口17の幅を適切化することが可能となり、景品取出口17の大型化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、フロアユニット30が、左右方向に沿ってスライドすることが可能なスライドフロア310と、スライドフロア310の側方において着脱することが可能な着脱フロア320と、を含んで構成されている。これによって、フロアユニット30の拡縮を容易に行うことが可能となる。
【0030】
なお、本実施形態では、フロアユニット30において、着脱フロア320の着脱により、景品載置部AE(開口部OE)の広さを変更する構成となっている。しかしながら、スライドフロア310を右側に向かってスライドさせることで、各着脱フロア320がスライドフロア310の下方に収容されることで、景品載置部AEが収縮(開口部OEが拡大)され、スライドフロア310を左側に向かってスライドさせることで、各着脱フロア320がスライドフロア310の下方から出没することで、景品載置部AEが伸長(開口部OEが縮小)される構成としても構わない。
【0031】
(間仕切りユニット40)
次に、間仕切りユニット40の構成を説明する。
図13は、ベースフレーム422が上限位置に配置されている状態の間仕切りユニット40を左側から見た状態を示す斜視図である。図14は、ベースフレーム422が中間位置に配置されている状態の間仕切りユニット40を左側から見た状態を示す斜視図である。図15は、ベースフレーム422が下限位置に配置されている状態の間仕切りユニット40を左側から見た状態を示す斜視図である。図16は、図15に示す間仕切りユニット40を右上側から見た状態を示す斜視図である。図17は、図15に示す間仕切りユニット40を右下側から見た状態を示す斜視図である。図18は、パネル部材450が取り付けられた間仕切りユニット40を示す斜視図である。
なお、図13から図17では、ロッド部材440が取り付けられた間仕切りユニット40を示している。また、図16及び図17では、間仕切りユニット40において、カバー部材410を取り外した状態を示している。
【0032】
図13から図17に示すように、間仕切りユニット40は、カバー部材410と、カバー部材410に対して昇降することが可能な昇降部420と、昇降部420を昇降させる昇降機構430と、を含んで構成されている。
カバー部材410は、右側面が開放された略長方形の箱状に形成されている。カバー部材410の内面には、一対の昇降レール411が設けられている。各昇降レール411は、上下方向に沿って延びるように設けられている。
昇降部420は、カバー部材410に対して昇降させることが可能となっている。昇降部420は、昇降ベース421と、ベースフレーム422と、を含んで構成されている。
昇降ベース421は、コ字形のチャンネル部材となっている。昇降ベース421は、前後方向に沿って延びるように配置されている。昇降ベース421の左側面には、一対のローラー(図示せず)が設けられている。昇降ベース421は、各ローラーが、各昇降レール411によりスライド可能に支持されることにより、カバー部材410に取り付けられている。これによって、昇降ベース421は、カバー部材410の内部において、上下方向に沿ってスライド(昇降)することが可能となっている。
ベースフレーム422は、略四角柱状に形成されている。ベースフレーム422は、前後方向に沿って延びるように配置されている。ベースフレーム422の上面には、T溝tgが設けられている。T溝tgは、ベースフレーム422の長手方向(ベースフレーム422が延びる方向)に沿って直線的に延びている。T溝tgは、ベースフレーム422の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。ベースフレーム422は、昇降ベース421に取り付けられている。ベースフレーム422は、昇降ベース421と平行に配置されている。また、ベースフレーム422は、カバー部材410の外側に配置されている。これによって、ベースフレーム422は、昇降ベース421が昇降することに伴い、当該昇降ベース421と共に昇降する。
昇降機構430は、一対の昇降ローラー431と、リンク機構432と、間仕切りモータm5と、を含んで構成されている。各昇降ローラー431は、昇降ベース421の下面を支持する。リンク機構432は、間仕切りモータm5の駆動に応じて、一対の昇降ローラー431を昇降させる。間仕切りモータm5の駆動は、制御基板80により制御される。
ここで、昇降ベース421は、各昇降ローラー421の外周面上に載置されており、各昇降ローラー421(昇降機構430)に対して連結されていない。これによって、一対の昇降ローラー421が下降する際に、昇降ベース421が引き下げられることがない。したがって、例えば、ベースフレーム422と景品載置部AEとの間において、景品Pやオペレータの手が挟まることで、ベースフレーム422(昇降部420)の下降が阻止された場合であっても、一対の昇降ローラー421が、昇降ベース421から離れて下降するため(昇降部420に対して独立して下降するため)、ベースフレーム422が引き下げられることがなく、景品Pやオペレータの手の損傷を防止することが可能となる。
【0033】
本実施形態では、間仕切りユニット40が、フロアユニット30に含まれている。図10から図12に示すように、間仕切りユニット40は、スライドフロア310に取り付けられている。これによって、間仕切りユニット40は、スライドフロア310が左右方向に沿ってスライドされることに伴い、当該スライドフロア310と共にスライドされる。
具体的に、カバー部材410は、スライドフロア310の下面に取り付けられている。そして、ベースフレーム422は、スライドフロア310の左側に配置されている。換言すると、ベースフレーム422は、景品載置部AEと開口部OEとの境界に配置されている。特に、ベースフレーム422のT溝tgには、各種の部材(後述するロッド部材440、パネル部材450、枠部材460等)を着脱することが可能となっている。そして、ベースフレーム422のT溝tgに取り付けられた部材(ロッド部材440、パネル部材450、枠部材460等)を、開口部OEと景品載置部AEとの間を仕切る仕切部材とすることが可能となっている。
例えば、図13から図15に示すように、ベースフレーム422のT溝tgには、仕切部材として、1本、又は、複数本のロッド部材440を取り付けることが可能となっている。各ロッド部材440は、棒状の部材となっている。各ロッド部材440は、ロッド部441と、ロッド部441の下端部に取り付けられたジョイント部442と、を含んで構成されている。ロッド部441は、円柱状に形成されている。ジョイント部442は、固定ナット部422aと、T溝ナット部(Tスロットナット部・図示せず)と、を含んで構成されている。
各ロッド部材440は、T溝ナット部をT溝tg内に挿入して、固定ナット442aを時計回りに回転させて、T溝ナット部の上面と固定ナット442aの下面との間にベースフレーム422の天面を挟み込むことにより、ベースフレーム422に取り付けることが可能となっている。この際、ベースフレーム422には、1本、又は、複数本のロッド部材440を取り付けることが可能となっている。
特に、ベースフレーム422における各ロッド部材440の取り付け位置について、前後方向に沿って(T溝tgに沿って)、無段階に調整(移動)することが可能となっている。これによって、ベースフレーム422に複数のロッド部材440を取り付けた場合において、互いに隣り合うロッド部材440の間隔を、爪部材241aの幅より広く設定することで、ロッド部材440に対して開口部OE側に入ったアーム241について、開口部OE側から景品載置部AE側に通過させることが可能となり、当該アーム241による景品Pの把持が妨害される事態を抑制することが可能となる。
【0034】
昇降ベース421には、ベースフレーム422(昇降ベース421)の位置(高さ)を検知するための昇降センサ421a(図35参照)が設けられている。昇降センサ421aは、ベースフレーム422(昇降ベース421)の昇降に伴い、検知信号を、制御基板80に対して出力する。そして、制御基板80は、昇降センサ421aから入力される検知信号に基づいて、ベースフレーム422(昇降ベース421)の位置(高さ)を検知することが可能となっている。
本実施形態では、景品獲得ゲームのプレイ回数に応じて、ベースフレーム422(ベースフレーム422に取り付けられている仕切部材)の位置(高さ)が変化する構成となっている。具体的には、連続プレイ回数に応じて、ベースフレーム422(ベースフレーム422に取り付けられている仕切部材)の位置(高さ)が変化する構成となっている。
「連続プレイ回数」とは、連続プレイが継続した回数となっている。「連続プレイ」とは、前回の景品獲得ゲームの終了後に、アトラクト状態に移行することなく、次回の景品獲得ゲームが実行される場合において、当該次回の景品獲得ゲームのプレイをいう。すなわち、各回の景品獲得ゲームの終了時には、所定時間(例えば、30[s])のコンティニュー期間が設定される。そして、コンティニュー期間中において景品獲得ゲームの開始条件が成立した場合(本実施形態では、硬貨投入口14への硬貨の投入が検知された場合)には、連続プレイが継続する。一方、景品獲得ゲームの開始条件が成立することなくコンティニュー期間が終了した場合には、連続プレイが途切れる。なお、景品Pの獲得が検知されたことにより、連続プレイが途切れる構成としても構わない。
本実施形態では、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム422(仕切部材)の位置(高さ)が低くなる構成となっている。制御基板80は、昇降センサ421aから入力される検知信号に基づいて、ベースフレーム422(仕切部材)の位置(高さ)を検知しつつ、ベースフレーム422(仕切部材)が所定の位置(所定の高さ)に配置されるように、間仕切りモータm5の駆動を制御する。
例えば、アトラクト状態中には、ベースフレーム422(仕切部材)を、上限位置(初期位置・図13参照)に配置する。そして、連続プレイの継続中において、連続プレイ回数が第1所定回数(例えば、10[回])に達したことに応じて、ベースフレーム422(仕切部材)を、中間位置(図14参照)に下降させる。また、連続プレイの継続中において、連続プレイ回数が第2所定回数(例えば、20[回])に達したことに応じて、ベースフレーム422(仕切部材)を、下限位置(図15参照)に下降させる。さらに、連続プレイが途切れたことに応じて、ベースフレーム422(仕切部材)を、上限位置(初期位置・図13参照)に復帰させる。これによって、連続プレイ回数が多くなるほど、ロッド部材440(仕切部材)の高さを低くすることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
ここで、本実施形態では、タッチパネルディスプレイ15において、前回の連続プレイ回数が表示される構成となっている。これによって、誤作動により連続プレイが途切れて、ベースフレーム422が上限位置(初期位置)に復帰した場合に、オペレータにおいて、表示されている連続プレイ回数に基づいて、ベースフレーム422(仕切部材)の位置を、連続プレイが途切れる前の位置に復帰させることが可能となる。
【0035】
なお、図18に示すように、ベースフレーム422のT溝tgには、仕切部材として、パネル部材450を取り付けることも可能となっている。パネル部材450は、ガラス、アクリル等の透明な材料により構成された平板状の部材となっている。これによって、連続プレイ回数が多くなるほど、パネル部材450(仕切部材)の高さを低くすることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、ベースフレーム422のT溝tgには、仕切部材として、枠部材460(図20参照)を取り付けることも可能となっている。これによって、連続プレイ回数が多くなるほど、枠部材460(仕切部材)の高さを低くすることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
【0036】
本実施形態では、昇降させることが可能なベースフレーム422に対して、仕切部材を着脱することが可能となっている。これによって、ベースフレーム422に対して仕切部材を取り付けるか否かによって、又は、ベースフレーム422に対して取り付けられる仕切部材の種類を変更することで、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、本実施形態では、仕切部材の取り付け位置をベースフレーム422に沿って調整することが可能となっている。これによって、ベースフレーム422における仕切部材の取り付け位置に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
また、本実施形態では、ベースフレーム422において、複数の仕切部材を取り付けることが可能となっている。これによって、ベースフレーム422において取り付けられる仕切部材の数に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
また、本実施形態では、仕切部材として、棒状の部材であるロッド部材440を使用することが可能となっている。これによって、アーム241(爪部241a)が、仕切部材に干渉する事態が抑制され、ゲーム性が低下する事態を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、連続プレイ回数に応じて、ベースフレーム422が下降する。これによって、連続プレイ回数に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
さらに、本実施形態では、連続プレイの終了に応じて、ベースフレーム422が上限位置(初期位置)に復帰する。これによって、連続プレイの終了に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
【0037】
ここで、上記の説明では、ベースフレーム422のT溝tgに取り付けられた部材(ロッド部材440、パネル部材450、枠部材460等)を、開口部OEと景品載置部AEとの間を仕切る仕切部材として構成した一例を説明した。
しかしながら、本実施形態では、ベースフレーム422のT溝tgに取り付けられた部材(ロッド部材440、パネル部材450、枠部材460、フレーム部材480等)を、ゲームエリアGEにおいて景品Pを配置するための機構の一部(特に、景品Pを配置するための配置部材)として構成しても構わない。すなわち、ベースフレーム422について、配置機構を支持する支持部材(支持機構)として構成しても構わない。
図19は、ベースフレーム422に取り付けられたロッド部材440を配置部材とした運用の一例を示す図である。図20は、ベースフレーム422に取り付けられた枠部材460を配置部材とした運用の第1例を示す図である。図21は、ベースフレーム422に取り付けられた枠部材460を配置部材とした運用の第2例を示す図である。
【0038】
例えば、図19に示すように、本実施形態では、ベースフレーム422のT溝tgにおいて、配置部材として、1本、又は、複数本のロッド部材440を取り付けることが可能となっている。ここで、ロッド470は、棒状の部材となっている。そして、ベースフレーム422における各ロッド部材440の取り付け位置について、前後方向に沿って(T溝tgに沿って)、無段階に調整(移動)することが可能となっている。この例では、右側の昇降フレームユニット100のベースフレーム110において、一対のロッド470が、所定の間隔で取り付けられている。この際、ベースフレーム110のT溝tgに対して、各ロッド470の右端部が取り付けられている。また、ベースフレーム422において、1対のロッド部材440が、所定の間隔で取り付けられている。そして、各ロッド部材440の先端面により、各ロッド470の左端部が支持されている。これによって、一対のロッド470、及び、一対のロッド部材440により、景品Pを配置するための配置部材(配置機構)が構成され、ベースフレーム422により、配置部材が支持されている。そして、一対のロッド470により景品Pを支持することで、景品載置部AEの上方において、景品Pを配置することが可能となる。
そして、上記のように、連続プレイ回数に応じて、ベースフレーム422(ベースフレーム422に取り付けられている配置部材)の位置(高さ)が変化する構成とする。具体的に、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム422(配置部材)の位置(高さ)が低くなる構成とする。例えば、アトラクト状態中には、ベースフレーム422(配置部材)を、上限位置(初期位置)に配置する。そして、連続プレイの継続中において、連続プレイ回数が第1所定回数(例えば、10[回])に達したことに応じて、ベースフレーム422(配置部材)を、中間位置に下降させる。また、連続プレイの継続中において、連続プレイ回数が第2所定回数(例えば、20[回])に達したことに応じて、ベースフレーム422(配置部材)を、下限位置に下降させる。さらに、連続プレイが途切れたことに応じて、ベースフレーム422(配置部材)を、上限位置(初期位置)に復帰させる。
これによって、連続プレイ回数が多くなるほど、ロッド部材440(配置部材)の高さが低くなることに伴い、一対のロッド470を開口部OE側に向けて傾斜させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
なお、左側の昇降フレームユニット100のベースフレーム110において、一対のロッド470が、所定の間隔で取り付けられている構成としても構わない。すなわち、左側の昇降フレームユニット100のベースフレーム110のT溝tgに対して、各ロッド470の左端部が取り付けられ、各ロッド部材440の先端面により、各ロッド470の右端部が支持されている構成としても構わない。これによって、一対のロッド470により景品Pを支持することで、開口部OEの上方において、景品Pを配置することが可能となる。そして、連続プレイ回数が多くなるほど、ロッド部材440(配置部材)の高さが低くなることに伴い、一対のロッド470を景品載置部AE側に向けて傾斜させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
【0039】
または、図20に示すように、本実施形態では、ベースフレーム422のT溝tgにおいて、配置部材として、1つ、又は、複数の枠部材460を取り付けることが可能となっている。ここで、枠部材460は、略長方形の無端状(環状)の部材となっている。そして、ベースフレーム422における各枠部材460の取り付け位置について、前後方向に沿って(T溝tgに沿って)、無段階に調整(移動)することが可能となっている。この例では、右側の昇降フレームユニット100のベースフレーム110において、一対のロッド470が、所定の間隔で取り付けられている。この際、ベースフレーム110のT溝tgに対して、各ロッド470の右端部が取り付けられている。また、ベースフレーム422において、2つの枠部材460が、所定の間隔で取り付けられている。そして、各枠部材460の上面により、各ロッド470の左端部が支持されている。これによって、一対のロッド470、及び、2つの枠部材460により、景品Pを配置するための配置部材(配置機構)が構成され、ベースフレーム422により、配置部材が支持されている。そして、一対のロッド470により景品Pを支持することで、景品載置部AEの上方において、景品Pを配置することが可能となる。
そして、上記のように、連続プレイ回数に応じて、ベースフレーム422(ベースフレーム422に取り付けられている配置部材)の位置(高さ)が変化する構成とする。具体的に、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム422(配置部材)の位置(高さ)が低くなる構成とする。これによって、連続プレイ回数が多くなるほど、枠部材460(配置部材)の高さが低くなることに伴い、一対のロッド470を開口部OE側に向けて傾斜させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
なお、左側の昇降フレームユニット100のベースフレーム110において、一対のロッド470が、所定の間隔で取り付けられている構成としても構わない。すなわち、左側の昇降フレームユニット100のベースフレーム110のT溝tgに対して、各ロッド470の左端部が取り付けられ、各枠部材460の上面により、各ロッド470の右端部が支持されている構成としても構わない。これによって、一対のロッド470により景品Pを支持することで、開口部OEの上方において、景品Pを配置することが可能となる。そして、連続プレイ回数が多くなるほど、枠部材460(配置部材)の高さが低くなることに伴い、一対のロッド470を景品載置部AE側に向けて傾斜させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
【0040】
または、図21に示すように、本実施形態では、配置部材として、1本、又は、複数本のフレーム部材480を取り付けることが可能となっている。ここで、フレーム部材480は、略四角柱状に形成されている。フレーム部材480の側面には、T溝(図示せず)が設けられている。各T溝は、フレーム部材480の長手方向(フレーム部材480が延びる方向)に沿って直線的に延びている。各T溝は、フレーム部材480の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。そして、ベースフレーム422における各フレーム部材480の取り付け位置について、前後方向に沿って(T溝tgに沿って)、無段階に調整(移動)することが可能となっている。この例では、ベースフレーム422において、2本のフレーム部材480が、所定の間隔で取り付けられている。そして、2本のフレーム部材480の左側面において、枠部材460が取り付けられている。この際、枠部材460は、各フレーム部材480のT溝に取り付けられている。これによって、枠部材460、及び、2本のフレーム部材480により、景品Pを配置するための配置部材(配置機構)が構成され、ベースフレーム422により、配置部材が支持されている。そして、フレーム部材480の上面に景品Pを載置することで、開口部OEの上方において、景品Pを配置することが可能となる。
そして、上記のように、連続プレイ回数に応じて、ベースフレーム422(ベースフレーム422に取り付けられている配置部材)の位置(高さ)が変化する構成とする。具体的に、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム422(配置部材)の位置(高さ)が低くなる構成とする。これによって、連続プレイ回数が多くなるほど、フレーム部材480(配置部材)の高さが低くなることに伴い、枠部材460の高さを低くすることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
【0041】
なお、上記実施形態では、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム422の位置(高さ)が低くなる構成となっている。しかしながら、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム422の位置(高さ)が高くなる構成としても構わない。
また、上記実施形態では、ゲームエリアに景品を配置するための配置部材を取り付けることが可能であって、制御基板80により昇降が制御されるベースフレームを、複数備える構成としても構わない。すなわち、各昇降フレームユニット100(ベースフレーム110)についても、間仕切りユニット40(ベースフレーム422)と同様に、制御基板80により、ベースフレーム110(ベースフレーム110に取り付けられている配置部材)の位置(高さ)を制御することが可能な構成としても構わない。例えば、各昇降フレームユニット100(ベースフレーム110)についても、間仕切りユニット40(ベースフレーム422)と同様に、景品獲得ゲームのプレイ回数に応じて、ベースフレーム110(ベースフレーム110に取り付けられている配置部材)の位置(高さ)が変化する構成としても構わない。具体的に、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム110の位置(高さ)が低くなる構成としても構わない。または、連続プレイ回数が多くなるほど、ベースフレーム110の位置(高さ)が高くなる構成としても構わない。
本実施形態では、ゲームエリアGEに景品Pを配置するための配置部材を取り付けることが可能なベースフレーム422について、自動的に昇降させることが可能となっている。これによって、景品Pが配置される態様を変化させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、本実施形態では、連続プレイの回数に応じて、ベースフレーム422が昇降する。これによって、連続プレイの回数に応じて、景品Pが配置される態様を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
また、本実施形態では、昇降制御することが可能な複数のベースフレーム422,110を備えている。これによって、景品Pが配置される態様を多様に変化させることが可能となる。
また、本実施形態では、配置部材により景品載置部AEの上方において景品Pを載置することが可能となっている。これによって、景品Pの配置を多様化することが可能となる。
また、本実施形態では、配置部材により開口部OEの上方において景品Pを載置することが可能となっている。これによって、景品Pの配置を多様化することが可能となる。
さらに、本実施形態では、配置部材の取り付け位置をベースフレーム422に沿って調整することが可能となっている。これによって、ベースフレーム422における配置部材の取り付け位置に応じて、景品Pの配置を多様化することが可能となる。
【0042】
(景品補充ユニット50)
次に、景品補充ユニット50の構成を説明する。
図22は、景品補充ユニット50を示す斜視図である。図23は、図22に示す景品補充ユニット500において、側面カバーを取り外した状態を示す図である。図24は、初期状態の景品補充ユニット50を示す斜視図である。図25は、第1状態の景品補充ユニット50を示す斜視図である。図26は、第2状態の景品補充ユニット50を示す斜視図である。
図1図22及び図23に示すように、景品補充ユニット50は、ガイドユニット500と、景品載置部510と、景品支持部520と、を含んで構成されいてる。
ガイドユニット500は、第1レール501と、第1スライドベース502と、第1景品補充モータm6と、第2レール503と、第2スライドベース504と、第2景品補充モータm7と、を含んで構成されている。
第1レール501は、前後方向に沿って、直線的に延びている。第1スライドベース502は、第1レール501に取り付けられており、第1レール501に沿ってスライド可能となっている。第1スライドベース502は、第1景品補充モータm6の駆動に応じて、第1レール501に沿ってスライドされる。第1景品補充モータm6の駆動は、制御基板80により制御される。
第2レール503は、前後方向に沿って、直線的に延びている。第2スライドベース504は、第2レール503に取り付けられており、第2レール503に沿ってスライド可能となっている。第2スライドベース504は、第2景品補充モータm7の駆動に応じて、第2レール503に沿ってスライドされる。第2景品補充モータm7の駆動は、制御基板80により制御される。
【0043】
景品載置部510は、景品Pを載置することが可能な載置板511と、載置板511に取り付け有れた連結アーム512と、を含んで構成されている。載置板511は、平面視で、略方形の平板状に形成されている。景品載置部510は、ガイドユニット500に取り付けられている。具体的に、載置板511は、連結アーム512を介して、第2スライドベース504に取り付けられている。これによって、景品載置部510は、第2景品補充モータm7の駆動により、第2レール503に沿ってスライド可能となっている。この際、載置板511は、景品載置部AEに対して所定の間隔(例えば、1[cm])を空けてスライドされる。
景品支持部520は、載置板511に載置されている景品Pの背面を支持することが可能な支持板521と、支持板521に取り付け有れた連結アーム522と、を含んで構成されている。支持板521は、正面視で、略方形の平板状に形成されている。景品支持部520は、ガイドユニット500に取り付けられている。具体的に、支持板521は、連結アーム522を介して、第1スライドベース502に取り付けられている。これによって、景品支持部520は、第1景品補充モータm6の駆動により、第1レール501に沿ってスライド可能となっている。
ここで、景品載置部510及び景品支持部520は、互いに独立して(個別に)スライド可能となっている。
景品載置部510は、初期位置(図24参照)と、景品配置位置(図25参照)と、の間において、スライド(変位・移動)させることが可能となっている。初期位置は、ディスプレイエリアDEにおいて設定される。一方、景品配置位置は、ゲームエリアGE(景品載置部AE)において設定される。ここで、ガイドユニット500には、景品載置部510が初期位置に配置されたことを検知する第1初期位置検知センサ513(図35参照)と、景品載置部510が景品配置位置に配置されたことを検知する第1景品配置位置検知センサ514(図35参照)と、が設けられている。
第1初期位置検知センサ513は、景品載置部510が初期位置に配置されたことに応じて、検知信号を、制御基板80に対して出力する。これによって、制御基板80は、第1初期位置検知センサ513から検知信号が入力されているか否かに応じて、景品載置部510が初期位置に配置されているか否かを判定することが可能となっている。
第1景品配置位置検知センサ514は、景品載置部510が景品配置位置に配置されたことに応じて、検知信号を、制御基板80に対して出力する。これによって、制御基板80は、第1景品配置位置検知センサ514から検知信号が入力されているか否かに応じて、景品載置部510が景品配置位置に配置されているか否かを判定することが可能となっている。
【0044】
景品支持部520は、初期位置(図24参照)と、景品配置位置(図25参照)と、の間において、スライド(変位・移動)させることが可能となっている。初期位置は、ディスプレイエリアDEにおいて設定される。一方、景品配置位置は、ゲームエリアGE(景品載置部AE)において設定される。ここで、ガイドユニット500には、景品支持部520が初期位置に配置されたことを検知する第2初期位置検知センサ523(図35参照)と、景支持部520が景品配置位置に配置されたことを検知する第2景品配置位置検知センサ524(図35参照)と、が設けられている。
第2初期位置検知センサ523は、景品支持部520が初期位置に配置されたことに応じて、検知信号を、制御基板80に対して出力する。これによって、制御基板80は、第2初期位置検知センサ523から検知信号が入力されているか否かに応じて、景品支持部520が初期位置に配置されているか否かを判定することが可能となっている。
第2景品配置位置検知センサ524は、景品支持部520が景品配置位置に配置されたことに応じて、検知信号を、制御基板80に対して出力する。これによって、制御基板80は、第2景品配置位置検知センサ524から検知信号が入力されているか否かに応じて、景品支持部520が景品配置位置に配置されているか否かを判定することが可能となっている。
【0045】
図23に示すように、本実施形態では、第1景品配置位置検知センサ514及び第2景品配置位置検知センサ524が、一体にユニット化され、センサユニット530を構成している。そして、ガイドユニット500におけるセンサユニット530の位置(配置)を、ガイドユニット500(第1レール501・第2レール502)に沿って変更(移動)することが可能となっている。これによって、センサユニット530の位置を変更することで、景品載置部510の景品配置位置、及び、景品支持部520の景品配置位置を、前後方向に沿って、変更することが可能となっている。この際、センサユニット530は、ユリアネジ540により、ガイドユニット500に対して固定されている。これによって、工具を必要とすることなく、センサユニット530の位置を変更することが可能となっている。
【0046】
次に、景品補充ユニット50による景品Pの補充方法を説明する。
景品自動補充動作を実行するためには、事前に、初期状態の景品補充ユニット50において、補充用の景品Pを配置する必要がある。図24に示すように、初期状態の景品補充ユニット50では、景品載置部510が初期位置に配置されるとともに、景品支持部520が初期位置に配置される。ここで、初期状態の景品補充ユニット50では、景品載置部510(載置板511)、及び、景品支持部520(支持板521)が、共に、ディスプレイエリアDEにおいて配置される。これによって、初期状態の景品補充ユニット50において設置されている補充用の景品Pについても、ディスプレイエリアDEにおいて配置される。
初期状態の景品補充ユニット50において補充用の景品Pを配置するには、載置板511の上面において、景品Pを載置する。この際、初期状態の景品補充ユニット50では、支持板521が、載置板511の背面側に配置される。これによって、支持板521により、載置板511の上面に載置された景品Pの背面側を支持することが可能となり、景品Pの転倒等を防止することが可能となる。
そして、制御基板80は、プレイヤのプレイによって景品Pの獲得が検知されたことに応じて、景品自動補充動作を実行する。この際、上記のように、本実施形態では、スライドフロア310が左位置に配置されている場合に、景品自動補充動作の実行が許可され、スライドフロア310が左位置に配置されていない場合に、景品自動補充動作の実行が禁止される。
景品自動補充動作が開始されると、まず、景品補充ユニット50が、初期状態から第1状態に変位する。すなわち、図25に示すように、景品載置部510が、初期位置から景品配置位置まで移動されるとともに、景品支持部520が、初期位置から景品配置位置まで移動される。この際、景品載置部510(載置板511)、及び、景品支持部520(支持板521)は、初期状態における位置関係を維持した状態で、初期位置から景品配置位置まで移動される。第1状態の景品補充ユニット50では、景品載置部510が景品配置位置に配置されるとともに、景品支持部520が景品配置位置に配置される。ここで、第1状態の景品補充ユニット50では、景品載置部510(載置板511)、及び、景品支持部520(支持板521)が、共に、ゲームエリアGE(景品載置部AEの上方)において配置される。これによって、第1状態の景品補充ユニット50において設置されている補充用の景品Pについても、ゲームエリアGE(景品載置部AEの上方)において配置される。
次に、景品補充ユニット50が、第1状態から第2状態に変位する。すなわち、図26に示すように、景品支持部520が、景品配置位置に配置されている状態で、景品載置部510が、景品配置位置から初期位置まで移動される。これによって、支持板521により景品Pの背面が支持されている状態で、景品Pの下方から載置板511が抜き取られ、載置板511の上面に載置されていた景品Pが、景品載置部AE(景品載置位置)に落下して、景品載置部AEに載置される。この際、支持板521が、景品Pの背面側を支持することで、景品Pの転倒等を防止することが可能となる。第2状態の景品補充ユニット50では、景品載置部510が初期位置に配置されるとともに、景品支持部520が景品配置位置に配置される。
次に、景品補充ユニット50が、第2状態から初期状態に復帰する。すなわち、景品載置部510が、初期位置に配置されている状態で、景品支持部520が、景品配置位置から初期位置まで移動される。これによって、景品補充ユニット50が初期状態に復帰して、景品自動補充動作が終了する。
本実施形態では、景品Pを載置することが可能な景品載置部510、及び、景品載置部510に載置されている景品の背面側を支持することが可能な景品支持部520について、前後方向に沿って、個別に移動させることが可能となっている。これによって、景品Pを意図した位置(すなわち、景品載置位置)に補充することが可能となる。
また、本実施形態では、景品載置部510及び景品支持部520を景品載置位置まで移動した後に、景品支持部520を移動することなく、景品載置部510を後側に向かって移動することにより、景品載置部510に載置されている景品Pを景品載置位置に載置することが可能となっている。これによって、景品載置部510に載置されている景品Pについて、転倒させることなく、景品載置位置に載置することが可能となる。
また、本実施形態では、景品載置部510が、景品載置部AEに対して所定の間隔を開けて移動される。これによって、景品載置部AEの段差に影響されることなく、景品載置部51を移動させることが可能となる。また、景品載置部AEにおいてプラボール(樹脂製のボール)が敷き詰められている場合であっても、当該プラボールに影響されることなく、景品載置部51を移動させることが可能となる。
さらに、本実施形態では、景品載置部510が景品載置位置に到達したことを検知することが可能な第1景品配置位置検知センサ514を備えている。そして、第1景品配置位置検知センサ514の位置を変更することにより、景品載置位置を変更することが可能となっている。これによって、景品載置位置を容易に変更することが可能となる。
【0047】
(開閉扉ユニット60)
次に、開閉扉ユニット60の構成を説明する。
図27は、扉閉鎖状態の開閉扉ユニット60を示す斜視図である。図28は、扉開放状態の開閉扉ユニット60を示す斜視図である。
なお、図27及び図28では、下部筐体12の左側の側面の表示を省略している。
図27及び図28に示すように、開閉扉ユニット60は、開閉扉610と、シャッター板620と、リンク機構630と、を含んで構成されている。
【0048】
開閉扉610は、アクリル等の透明の材料により、略長方形の平板状に形成されている。開閉扉610は、景品取出口17と略同一の大きさに構成されている。そして、開閉扉610は、景品取出口17を開閉することが可能となっている。具体的に、開閉扉610には、開閉軸(図示せず)が設けられている。開閉軸は、開閉扉610の上辺に沿って取り付けられている。開閉軸の各端部は、下部筐体12により回転可能に支持されている。これによって、開閉扉610は、開閉軸を中心として、回転することが可能となっている。この際、開閉扉610は、その下端側を、景品取出口17の奥側(背面側)に向かって回転させることが可能となっている。
開閉扉610は、閉鎖位置(図27参照)と、開放限度位置(図28参照)と、の間において、回転(開閉)させることが可能となっている。開閉扉610が閉鎖位置に配置されているときには、開閉扉610が略垂直に配置され、正面視において、景品取出口17の略全体が、開閉扉610により閉鎖された状態となる。一方、開閉扉610が開放限度位置に配置されているときには、開閉扉610が略水平に配置され、正面視において、景品取出口17の略全体が、開放された状態となる。
【0049】
シャッター板620は、アクリル等の材料により、略長方形の平板状に形成されている。シャッター板620は、開閉扉610と略同一の幅に構成されている。下部筐体12には、一対のレール621が設けられている。各レール621は、前後方向に沿って、直線的に延びている。そして、シャッター板620は、略水平に配置された状態で、一対のレール621に沿ってスライド可能となっている。
シャッター板620は、没入位置(図27参照)と、突出限度位置(図28参照)と、の間において、スライド(出没)可能となっている。シャッター板620が没入位置に配置されているときには、平面視において、シャッター板620の略全体が、ディスプレイエリアDEの下方に没入し、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)が開放された状態となる。一方、シャッター板620が突出限度位置に配置されているときには、平面視において、シャッター板620の略全体が、開口部OE側に突出(出現)し、シャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の一部が閉鎖された状態となる。
【0050】
リンク機構630は、開閉扉610の回転(開閉)に応じて、シャッター板620をスライド(出没)させる。具体的に、シャッター板620は、リンク機構630を介して、開閉扉610に接続されている。
これによって、開閉扉ユニット60では、開閉扉610が閉鎖位置に配置されているときに、シャッター板620が没入位置に配置される(以下、「扉閉鎖状態」とする)。図27に示すように、開閉扉ユニット60が扉閉鎖状態とされているときには、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の全体が開放された状態となる。
開閉扉ユニット60では、開閉扉610が徐々に開放されることに伴い(開閉扉610が閉鎖位置から開放限度位置側に向かって徐々に回転されることに伴い)、シャッター板620が徐々に突出する(シャッター板620が没入位置から突出限度位置側に向かって徐々にスライドされる)。
そして、開閉扉ユニット60では、開閉扉610が開放限度位置に配置されているときに、シャッター板620が突出限度位置に配置される(以下、「扉開放状態」とする)。図28に示すように、開閉扉ユニット60が扉開放状態とされているときには、開閉扉610及びシャッター板620について、共に水平に配置され、前後方向に並んだ状態で配置される。これによって、開閉扉ユニット60が扉開放状態とされているときには、開閉扉610及びシャッター板620によって、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の略全体が閉鎖された状態となる。
【0051】
以上により、開閉扉610が閉鎖位置に配置されているとき(開閉扉ユニット60が扉閉鎖状態とされているとき)には、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の略全体が開放され、開口部OEに落下した景品Pは、景品収容部CS内に収容(誘導)される。その後、プレイヤは、開閉扉610を開放することで、景品収容部CS内に収容されている景品Pを取り出すことが可能となる。
ここで、大型の景品Pを用いる場合には、開口部OEを大型化するとともに、景品取出口17を大型化する必要がある。しかしながら、開口部OE及び景品取出口17を大型化すると、景品取出口17から手を入れて、ゲームエリアGEに配置されている景品Pを取得する不正行為が行われる恐れがある。そこで、本実施形態では、開閉扉610の開放に伴い、当該開閉扉610により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の少なくとも一部が閉鎖されるとともに、シャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の少なくとも一部が閉鎖される構成としている。これによって、上記の不正行為を防止している。
すなわち、本実施形態では、開閉扉610が開放されていくことに伴い、シャッター板620が、ディスプレイエリアDEの下方から開口部OE側に向かって押し出されていく。そして、開閉扉610が開放限度位置に配置されているとき(開閉扉開閉扉ユニット60が扉開放状態とされているとき)には、開閉扉610及びシャッター板620により、開口部OEの略全体が閉鎖され、景品収容部CSからゲームエリアGEへの進入が困難となる(手や景品Pについて、開口部OEの通過が困難となる)。これによって、上記の不正行為を防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、開閉扉610の開放に伴い、当該開閉扉610により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の少なくとも一部が閉鎖されるとともに、シャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の少なくとも一部が閉鎖される構成としている。しかしながら、開閉扉610の開放に伴い、シャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の略全体が閉鎖される構成としても構わない。
本実施形態では、開閉扉610の開閉に伴い、シャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の少なくとも一部が開閉される。これによって、景品取出口17から手を入れて、ゲームエリアGEに配置されている景品Pを取得する不正行為を防止することが可能となる。
特に、本実施形態では、開閉扉610が開放されることに伴い、シャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の少なくとも一部が閉鎖される。これによって、上記の不正行為を防止することが可能となる。
また、本実施形態では、開閉扉610が閉鎖されているときに、シャッター板620が、景品Pによる景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)の通過を妨げない位置に配置される。これによって、シャッター板620が景品Pの獲得を阻害する事態を防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、開閉扉610が開放されることに伴い、開閉扉610及びシャッター板620により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)が閉鎖される。これによって、簡易な構成により、景品収容部CSからゲームエリアGEに通じる開口(本実施形態では、開口部OE)を閉鎖することが可能となる。
【0052】
(ディスプレイユニット70)
次に、ディスプレイユニット70の構成を説明する。
図29は、ディスプレイユニット70を示す斜視図である。図30は、背面板ユニット700の正面側を示す斜視図である。図31は、背面板ユニット700の背面側を示す斜視図である。図32は、固定ユニット710を示す斜視図である。図33は、支持ブレード711の断面図である。図34は、ロッド部材730を示す斜視図である。
なお、図29では、背面板ユニット700が正面側に向かって引き出されている状態を示している。
図29に示すように、ディスプレイユニット70は、背面板ユニット700と、背面板ユニット700に着脱することが可能な一又は複数の固定ユニット710と、を含んで構成されている。
図30及び図31に示すように、背面板ユニット700は、背面板701と、一対の吊下金具702と、ロック機構703と、を含んで構成されている。
背面板701は、略方形の平板状に形成されている。背面板701の左右方向の各端部には、上下方向に沿って、複数の被係合部701aが、所定の間隔で設けられている。
一方の吊下金具702は、背面板701の左上の角部に取り付けられている。他方の吊下金具702は、背面板701の右上の角部に取り付けられている。各吊下金具702には、背面板701から正面側に向かって突出するように設けられている。各吊下金具702の外側の側面には、ローラー702aが設けられている。
ロック機構703は、一対の操作部704と、一対のロック棒705と、リンク機構706と、を含んで構成されている。各操作部704は、前後方向に沿って延びる操作軸704aと、操作軸704aの前端部に取り付けられたレバー部704bと、を含んで構成されている。そして、各操作部704は、操作軸704bを中心として、レバー部704bを回転させることにより、ロック状態と、解除状態と、に変位させることが可能となっている。各ロック棒705は、上下方向に沿って延びるように配置された棒状の部材となっている。各ロック棒705は、その上端部が背面板701の上端から上方に向かって突出するロック位置と、その上端部が背面板701の上端から上方に向かって突出しない解除位置と、に変位させることが可能となっている。リンク機構706は、背面板701の背面側に取り付けられている。そして、一対の操作部704、及び、一対のロック棒705は、リンク機構706により、互いに連結されている。これによって、一対の操作部704、及び、一対のロック棒705は、リンク機構706により、互いに連動する。具体的に、一方の操作部704がロック状態に配置されているときには、他方の操作部704もロック状態に配置されるとともに、各ロック棒705がロック位置に配置される。一方、一方の操作部704が解除状態に配置されているときには、他方の操作部704も解除状態に配置されるとともに、各ロック棒705が解除位置に配置される。
【0053】
下部筐体12の内壁面には、一対の吊下レール707が設けられている。なお、図29では、一方の吊下レール707のみ図示している。一方の吊下レール707は、下部筐体12の右側の側面において、前後方向に沿って延びるように設けられている。また、他方の吊下レール707は、下部筐体12の左側の側面において、前後方向に沿って延びるように設けられている。そして、背面板ユニット700は、一方側(右側)の吊下金具702のローラー702aが、一方側(右側)の吊下レール707によりスライド可能に支持されるとともに、他方側(左側)の吊下金具702のローラー702aが、他方側(左側)の吊下レール707によりスライド可能に支持されることにより、下部筐体12に取り付けられている。これによって、図29に示すように、背面板ユニット700は、下部筐体12の内部において、前後方向に沿ってスライドすることが可能となっている。背面板ユニット700は、初期位置(図1参照)と、前側限度位置(図示せず)と、の間において、スライド(移動)することが可能となっている。
各吊下レール707には、前後方向に沿って、複数のロック孔(図示せず)が、所定の間隔で設けられている。ロック機構703は、ロック位置に配置されたロック棒705の上端部が、ロック孔に嵌合することにより、下部筐体12に対する背面板ユニット700の前後方向の移動をロック(阻止)することが可能となっている。本実施形態では、各吊下レール707において、複数のロック孔が、5[cm]間隔で設けられている。これによって、下部筐体12(一対の吊下レール707)において、前後方向に沿って、5[cm]ごとに、背面板ユニット700の位置をロックすることが可能となっている。
初期位置に配置された背面板ユニット700は、各ロック棒705の上端部が、各吊下レール707に設けられている複数のロック孔のうち、最も背面側に設けられているロック孔に嵌合することにより、初期位置に配置された状態を維持することが可能となる。そして、初期位置に配置された背面板ユニット700において、レバー部704bをロック状態から解除状態に変位させることにより、ロック機構703による背面板ユニット700のロックが解除され、背面板ユニット700を正面側に向かってスライドすることが可能となる。そして、背面板ユニット700を任意の位置までスライドさせた後に、レバー部704bを解除状態からロック状態に変位させて、各ロック棒705の上端部を、各吊下レール707に設けられている複数のロック孔のうち、任意のロック孔に嵌合させることにより、背面板ユニット700の位置をロックすることが可能となる。
【0054】
下部筐体12には、背面板ユニット700が初期位置に配置されていることを検知することが可能なディスプレイセンサ708(図35参照)が設けられている。ディスプレイセンサ708は、背面板ユニット700が初期位置に配置されているときに、検知信号を、制御基板80に対して出力する。そして、制御基板80は、ディスプレイセンサ708から検知信号が入力されているか否かに応じて、背面板ユニット700が初期位置に配置されているか否かを判定する。この際、本実施形態では、背面板ユニット700が初期位置に配置されている場合に限って、景品獲得ゲームの実行が許可される。
【0055】
図32に示すように、各固定ユニット710は、一対の支持ブレード720と、一対の支持ブレード720により支持されるロッド部材730と、を含んで構成されている。
図33に示すように、各支持ブレード720は、上支持部材740と、下支持部材750と、係合金具760と、を含んで構成されている。
上支持部材740は、前後方向に沿って、直線状に延びる棒状の部材となっている。上支持部材740の下面には、スライド溝741が設けられている。スライド溝741は、上支持部材740の長手方向(前後方向)に沿って、直線的に延びている。スライド溝741は、上支持部材740の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。スライド溝741の天面には、セレーション部742が設けられている。セレーション部742は、長手方向(前後方向)に沿って、係止山743と、溝部(被係合部)744と、が交互に配置されて、下方に向く鋸歯状に形成されている。換言すると、セレーション部742では、長手方向(前後方向)に沿って、複数の係止山743が所定の間隔で配置されているとともに、複数の溝部744が所定の間隔で配置されている。各係止山743は、長手方向に直交する方向(左右方向)に沿って延びている。各係止山743を構成する2つの面のうち、正面側の面は、正面側が高くなり背面側が低くなるように傾斜する傾斜面となっており、背面側の面は、鉛直面となっている。
下支持部材750は、前後方向に沿って、直線状に延びる棒状の部材となっている。下支持部材750の上面には、スライド溝751が設けられている。スライド溝751は、下支持部材750の長手方向(前後方向)に沿って、直線的に延びている。スライド溝751は、下支持部材750の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。スライド溝751の底面には、セレーション部752が設けられている。セレーション部752は、長手方向(前後方向)に沿って、係止山753と、溝部(被係合部)754と、が交互に配置されて、上方に向く鋸歯状に形成されている。換言すると、セレーション部752では、長手方向(前後方向)に沿って、複数の係止山753が所定の間隔で配置されているとともに、複数の溝部754が所定の間隔で配置されている。各係止山753は、長手方向に直交する方向(左右方向)に沿って延びている。各係止山753を構成する2つの面のうち、正面側の面は、正面側が低くなり背面側が高くなるように傾斜する傾斜面となっており、背面側の面は、鉛直面となっている。
【0056】
各支持ブレード720では、上支持部材740及び下支持部材750が、セレーション部742,752を向き合わせた状態で、平行に配置されている。この際、上支持部材740及び下支持部材750は、一対のスプリング770により、互いに引き寄せられる方向に付勢された状態で、所定の間隔を保って配置されている。一方のスプリング770は、上支持部材740の後端部と、下支持部材750の後端部とを、互いに連結している。他方のスプリング770は、上支持部材740の前端部と、下支持部材750の前端部とを、互いに連結している。そして、各支持ブレード720では、一対のスプリング770の付勢力に反して、上支持部材740及び下支持部材750の間隔を押し広げることが可能となっている。
係合金具760は、上支持部材740及び下支持部材750の後端部に取り付けられている。各支持ブレード720は、係合金具760を介して、背面板701に対して着脱することが可能となっている。具体的に、各支持ブレード720は、係合金具760を、被係合部701aに係合させることにより、背面板701に取り付けることが可能となっている。ここで、上記のように、背面板701には、上下方向に沿って、複数の被係合部701aが設けられている。これによって、オペレータは、各支持ブレード720(係合金具760)について、上下方向に沿って並ぶ複数の被係合部701aのうち、任意の高さの被係合部701aに取り付けることで、背面板701において取り付けられる支持ブレード720の位置(高さ)を、任意に変更することが可能となっている。
【0057】
図34に示すように、ロッド部材730は、ロッド部731と、ロッド部731の長手方向の各端部に取り付けられたジョイント部732と、を含んで構成されている。
ロッド部731は、アルミ等の金属により、直線的に延びる棒状に形成されている。ロッド部731の長手方向に直交する断面の形状は、厚み方向の寸法よりも幅方向の寸法が大きい扁平形状となっている。
各ジョイント部732は、樹脂等により、略円柱状に形成されている。各ジョイント部732の中心軸は、ロッド部731の中心軸に対して、同軸上に配置されている。各ジョイント部732の外周面には、一対の係止爪(係合部)732aが設けられている。一対の係止爪732aは、ジョイント部732の中心軸を中心として、点対称となる位置に設けられている。すなわち、各ジョイント部732の外周面において、一方の係止爪732aが設けられている位置に対して、180°反対側の位置において、他方の係止爪732aが設けられている。各係止爪732aは、ジョイント部732の外周面から外側に向かって突出するように設けられている。特に、ロッド部材730では、各係止爪732aが突出する方向が、断面が扁平形状のロッド部731の厚み方向と一致している。
【0058】
ロッド部材730は、一対の支持ブレード720により、前後方向に沿って、スライド可能に支持される。具体的に、ロッド部材730の左側のジョイント部732が、左側の支持ブレード720により支持され、ロッド部材730の右側のジョイント部732が、右側の支持ブレード720により支持される。この際、各ジョイント部732は、各支持ブレード720において、上支持部材740のセレーション部742と、下支持部材750のセレーション部752と、の間に挟み込まれた状態で、セレーション部742,752に沿って(前後方向に沿って)スライド可能に支持される。
各固定ユニット710では、ロッド部材730について、その中心軸を中心として回転させることにより、ロック状態(図33参照)と、解除状態(図示せず)と、に変位させることが可能となっている。
【0059】
ロッド部材730がロック状態とされているときには、各ジョイント部732において、一対の係止片732aが、上下に向かって突出するように配置される。これによって、各ジョイント部732において、一方側の係止片732aがセレーション部742の何れかの溝部744に係合するとともに、他方側の係止片732aがセレーション部752の何れかの溝部754に係合する。
これによって、ロッド部材730がロック状態とされているときには、一対の支持ブレード720におけるロッド部材730の正面側に向けたスライドがロック(阻止)される。すなわち、各セレーション部742,752では、各係止山753の背面側の面が、鉛直面となっている。これによって、一方側の係止片732aの正面側に向けた移動が、当該係止片732aが係合している溝部744の正面側に設けられている係止山743の背面側の面(鉛直面)により阻止されるとともに、他方側の係止片732aの正面側に向けた移動が、当該係止片732aが係合している溝部754の正面側に設けられている係止山753の背面側の面(鉛直面)により阻止される。したがって、ロッド部材730について、正面側に向けたスライドがロック(阻止)される。
一方、ロッド部材730がロック状態とされているときであっても、一対の支持ブレード720において、ロッド部材730を背面側に押し込むことが可能となっている。すなわち、各セレーション部742,752では、各係止山753の正面側の面が、傾斜面となっている。これによって、ロッド部材730を背面側に向かって押し込むと、各係止片732aについて、各係止山743,753の正面側の面(傾斜面)に沿って押し込まれることで、一対のスプリング740の付勢力に反して、上支持部材740及び下支持部材750の間隔が押し広げられる。したがって、ロッド部材730を背面側に向かって押し込むことで、各係止片732aについて、各係止山743,753を乗り越えることが可能となる。よって、ロッド部材730について、背面側に向かって押し込むことが可能となる。
【0060】
一方、ロッド部材730が解除状態とされているときには、各ジョイント部732において、一対の係止片732aが、前後に向かって突出するように配置される。これによって、各ジョイント部732において、各係止片732aによる溝部744に対する係合が解除された状態となる。したがって、ロッド部材730について、正面側及び背面側の両方に向けて、スライドすることが可能となる。
【0061】
ディスプレイユニット70には、補充用の景品Pを陳列(ディスプレイ)することが可能となっている。
補充用の景品Pを陳列するには、まず、オペレータにおいて、上部筐体11の正面に設けられている引戸を開放して、レバー部704bをロック状態から解除状態に変位させて、初期位置に配置されている背面板ユニット700について、正面側に向かってスライドさせて、手の届く任意の位置に配置した後に、レバー部704bを解除状態からロック状態に変位させる。これによって、背面板ユニット700について、手の届く任意の位置において、前後方向の移動をロックすることが可能となる。この際、本実施形態では、リンク機構706により、一方の操作部704をロック状態から解除状態に変位させることで、他方の操作部704もロック状態から解除状態に変位され、一対のロック棒705について、共に、ロック位置から解除位置に変位させることが可能となっている。これによって、上部筐体11の正面に設けられている引戸について、右側及び左側のうち一方のみを開けた状態で、ロック機構703によるロックを解除することが可能となる。
次に、背面板ユニット700において、固定ユニット710を、任意の高さに取り付ける。この際、補充用の景品Pの大きさ・形状に応じて、背面板ユニット700において、一又は複数の固定ユニット710を取り付ける。
次に、各固定ユニット710において、ロッド部材730について、ロック状態から解除状態に変位させて、正面側に向かってスライドさせて、任意の位置に配置した後に、解除状態からロック状態に変位させる。この際、本実施形態では、ロッド部731の長手方向に直交する断面の形状が、厚み方向の寸法よりも幅方向の寸法が大きい扁平形状となっている。これによって、ロッド部731を回転させることが容易となり、ロッド部材730について、ロック状態から解除状態の変位、及び、解除状態からロック状態の変位が容易となる。また、ロッド部731の幅方向が、上下方向と一致しているか、前後方向と一致しているかによって、ロッド部材730の状態(ロック状態・解除状態)を確認することが可能となる。
次に、背面板701と、各固定ユニット710のロッド部材730(ロッド部731)と、の間に、補充用の景品Pを挿入した後に、各固定ユニット710のロッド部材730について、背面側に向かって押し込む。これによって、背面板701と、各固定ユニット710のロッド部材730と、の間において、補充用の景品Pが挟持される。
次に、レバー部704bをロック状態から解除状態に変位させて、任意の位置に配置されている背面板ユニット700について、背面側に向かってスライドさせて、初期位置に配置した後に、レバー部704bを解除状態からロック状態に変位させる。その後、上部筐体11の正面に設けられている引戸を閉鎖する。
以上により、ディスプレイユニット70における補充用の景品Pの陳列が完了する。これによって、ディスプレイエリアDEにおいて、補充用の景品Pを陳列することが可能となる。
本実施形態では、各支持ブレード720において、ロッド部材730に設けられている係止爪732aを係合することが可能な溝部744,754が、前後方向に沿って複数設けられている。これによって、景品Pの大きさ・形状に応じて、一対の支持ブレード720におけるロッド部材730の位置を、前後方向に沿って移動させることが可能となる。したがって、ロッド部材730からの景品Pの脱落を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、ロッド部材730を回転させることにより、溝部744,754に対して係止爪732aを係合し、又は、溝部744,754に対する係止爪732aの係合を解除することが可能となっている。これによって、溝部744,754に対する係止爪732aの係合・解除を容易とすることが可能となる。
また、本実施形態では、溝部744,754に対して係止爪732aが係合している状態において、ロッド部材730の前側に向かう移動が阻止され、ロッド部材730を後側に向かって押し込むことが可能となっている。これによって、ロッド部材730の位置の調整を容易とすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、ロッド部材730と背面板701との間において、景品Pを挟み込むことが可能となっている。これによって、景品Pのディスプレイを容易とすることが可能となる。
【0062】
(制御基板80)
次に、制御基板80の構成を説明する。
図35は、制御基板80の構成を示すブロック図である。
図35に示すように、制御基板80は、処理部81、記憶部82等を含んで構成されている。
処理部81は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。処理部81は、コントロールパネル13から入力される各種の検知信号、記憶部82に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、景品獲得ゲームの進行に必要となる処理を実行する。
記憶部82は、不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部82には、景品獲得ゲームの進行に必要となるプログラム・データが記憶されている。
ここで、景品獲得ゲーム装置1には、景品移動部210のX方向(左右方向)の位置を検出するX位置検出手段83、景品移動部210のY方向(前後方向)の位置を検出するY位置検出手段84、景品移動部210のZ方向(上下方向)の位置を検出するZ位置検出手段85等が配置されている。
そして、処理部81には、ジョイスティック16aの傾倒操作に応じえ出力される検知信号、操作ボタン16bの押下操作に応じて出力される検知信号、各位置検出手段83,84,85により出力される検出信号等が入力される。
【0063】
(ゲーム処理)
次に、処理部81が実行するゲーム処理を説明する。
景品獲得ゲーム装置1に電源が投入されると、処理部81は、ゲーム処理を開始する。
ゲーム処理では、まず、初期設定処理が実行される。初期設定処理では、各種の初期設定が実行される。
初期設定処理が終了すると、次に、イニシャル動作処理が実行される。イニシャル動作処理では、クレーンユニット20について、イニシャル動作が実行される。「イニシャル動作」は、クレーンユニット20が正常に動作するか否かを確認するとともに、クレーンユニット20をホームポジションに配置するための動作となっている。本実施形態では、ホームポジションに配置されているクレーンユニット20では、景品移動部210が開口部OEの上方に配置され、景品移動部210が上昇位置に配置されるとともに、各アームユニット240において、各アーム241が開放位置に配置される。これによって、景品移動部210において、3本のアーム241が開放されている状態となり、周囲のユーザの注意を引き付けることが可能となる。
イニシャル動作処理が終了すると、次に、アトラクト開始処理が実行される。アトラクト開始処理では、景品獲得ゲーム装置1について、アトラクト状態(客待ち状態)が開始される。「アトラクト状態」は、景品獲得ゲームの実行中でなく、かつ、景品獲得ゲームの開始が可能な状態となっている。
アトラクト状態中には、景品獲得ゲームの開始条件の成立が監視される。本実施形態では、硬貨投入口14への硬貨の投入が検知された場合に、景品獲得ゲームの開始条件が成立する。
景品獲得ゲームの開始条件が成立すると、アトラクト状態が終了され、景品獲得ゲーム(ゲーム状態)が開始される。ここで、景品獲得ゲームの開始時には、クレーンユニット20がホームポジションに配置されている。景品獲得ゲーム中には、ジョイスティック16aの傾倒操作に応じて、景品移動部210が水平方向に移動される。そして、操作ボタン16bの押下操作に応じて、景品移動部210の水平方向に沿った移動が停止され、クレーンユニット20が、景品獲得動作を開始する。
各回の景品獲得動作では、まず、景品移動部210が上昇位置から予め設定されている下降位置まで下降する(以下、「下降動作」とする)。また、下降動作の終了に応じて、各アームユニット240において、アームロック機構246によるアーム241の回転のロックが解除されて、アーム241が開放位置から閉鎖位置まで回転される(以下、「アーム閉鎖動作」とする)。また、アーム閉鎖動作の終了に応じて、景品移動部210が下降位置から上昇位置まで上昇する(以下、「上昇動作」とする)。また、上昇動作の終了に応じて、景品移動部210が開口部OEの上方まで移動される(以下、「開口部移動動作」とする)。また、開口移動動作の終了に応じて、各アームユニット240において、アーム241が閉鎖位置から開放位置まで回転される(以下、「アーム開放動作」とする)。さらに、アーム開放動作の終了により、今回の景品獲得動作が終了して、クレーンユニット20がホームポジションに復帰する。
そして、クレーンユニット20がホームポジションに復帰したことに応じて、今回の景品獲得ゲームが終了される。この際、連続プレイが実行される場合には、次回の景品獲得ゲーム(ゲーム状態)が開始され、連続プレイが実行されない場合には、アトラクト状態が開始される。
【0064】
(各種の設定項目の設定)
次に、各種の設定項目の設定を説明する。
図36は、設定画面im1の一例を示す図である。図37は、エリア指定画面im2の一例を示す図である。
景品獲得ゲーム装置1では、オペレータによる所定の操作に応じて、表示部15bにおいて、図36に示す設定画面im1が表示される。設定画面im1では、タッチパネル15aの操作により、景品移動部210の動作を設定することが可能となっている。本実施形態では、景品移動部210の動作として、掴み時アームパワー、変更後アームパワー、アームパワー変更タイミング、景品落下報告等を設定することが可能となっている。
以下の説明では、景品移動部210に含まれる3本のアーム241のうち、正面視において、左側のアーム241を「左アーム」とし、中央のアーム241を「中アーム」とし、右側のアーム241を「右アーム」とする。
【0065】
「掴み時アームパワー」は、上記のアーム閉鎖動作における各アーム241の把持力(閉じる力)を指定する値となっている。本実施形態では、3本のアーム241について、個別に、掴み時アームパワーを設定することが可能となっている。すなわち、アーム閉鎖動作では、各アーム241について、当該アーム241について設定された掴み時アームパワーに対応する把持力となるように、当該アーム241の把持力が制御される。その後、各アーム241について、アームパワー変更タイミングの到来まで、掴み時アームパワーに対応する把持力が維持される。
「変更後アームパワー」は、アームパワー変更タイミングの到来に応じて設定(変更)される各アーム241の把持力(閉じる力)を指定する値となっている。本実施形態では、3本のアーム241について、個別に、変更後アームパワーを設定することが可能となっている。すなわち、アームパワー変更タイミングの到来に応じて、各アーム241の把持力が、掴み時アームパワーに対応する把持力から、設定された変更後アームパワーに対応する把持力に変化するように、各アーム241の把持力が制御される。その後、各アーム241について、上記のアーム開放動作の開始まで、変更後アームパワーに対応する把持力が維持される。
【0066】
「アームパワー変更タイミング」は、各アーム241の把持力が、掴み時アームパワーから変更後アームパワーに変更されるタイミングとなっている。本実施形態では、上記の上昇動作の実行中の所定タイミング、又は、上記の開口部移動動作の実行中の所定タイミングにおいて、各アーム241の把持力を、掴み時アームパワーから変更後アームパワーに変更することが可能となっている。この際、予め設定されたアームパワー変更タイミングの到来に応じて、各アーム241の把持力が、掴み時アームパワーから変更後アームパワーに変更される。
本実施形態では、選択・設定することが可能なアームパワー変更タイミングとして、上昇開始タイミングと、第1上昇途中タイミングと、第2上昇途中タイミングと、第3上昇途中タイミングと、上昇終了タイミングと、開口部移動タイミングと、が設けられている。
「上昇開始タイミング」は、上昇動作の開始時となっている。すなわち、上昇開始タイミングは、景品移動部210が下降位置から上昇を開始するときに到来する。
「第1上昇途中タイミング」は、上昇動作の実行中において、景品移動部210が第1途中位置まで上昇されたとき(景品移動部210が第1途中位置に到達時)となっている。「第1上昇位置」は、下降位置から上昇位置までの高さのうち、1/4の高さ(位置)となっている。
「第2上昇途中タイミング」は、上昇動作の実行中において、景品移動部210が第2途中位置まで上昇されたとき(景品移動部210が第2途中位置に到達時)となっている。「第2上昇位置」は、下降位置から上昇位置までの高さのうち、1/2の高さ(位置)となっている。
「第3上昇途中タイミング」は、上昇動作の実行中において、景品移動部210が第3途中位置まで上昇されたとき(景品移動部210が第3途中位置に到達時)となっている。「第3上昇位置」は、下降位置から上昇位置までの高さのうち、3/4の高さ(位置)となっている。
「上昇終了タイミング」は、上昇動作の終了時となっている。すなわち、上昇終了タイミングは、景品移動部210が上昇位置まで上昇されたとき(景品移動部210が上昇位置に到達時)となっている。
「開口部移動タイミング」は、開口部移動動作の実行中における所定のタイミングとなっている。本実施形態では、開口部移動タイミングは、開口部移動動作の開始から所定時間(例えば、0.5[s])の経過時となっている。
【0067】
本実施形態では、アームパワー変更タイミングの到来に応じて、各アーム241の把持力を、掴み時アームパワーに対応する把持力から、変更後アームパワーに対応する把持力に変化させることが可能となっている。これによって、変更後アームパワーとして、掴み時アームパワーと比較して、弱い把持力を設定することで、景品獲得動作の実行中において、3本のアーム241により景品Pを把持した後に、把持している景品Pを落下させる動作(以下、「景品落下動作」とする)が可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
特に、本実施形態では、3本のアーム241について、個別に、変更後アームパワーを設定することが可能となっている。これによって、景品落下動作における景品Pが落下する方向を任意に設定(制御)することが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。例えば、左アームの変更後アームパワーについて、右アームの変更後アームパワーと比較して、弱い把持力を設定することで、景品落下動作における景品Pが落下する方向を、左方向とすることが可能となる。一方、右アームの変更後アームパワーについて、左アームの変更後アームパワーと比較して、弱い把持力を設定することで、景品落下動作における景品Pが落下する方向を、右方向とすることが可能となる。一方、左アームの変更後アームパワー、及び、右アームの変更後アームパワーとして、互いに同一の把持力を設定することで、景品落下動作における景品Pが落下する方向を、真下方向とすることが可能となる。
【0068】
「景品落下方向」は、景品落下動作における景品Pが落下する方向となっている。
本実施形態では、選択・設定することが可能な景品落下方向として、左落下と、右落下と、真下落下と、が設けられている。そして、景品落下方向として、左落下、右落下、及び、真下落下のうち、何れかが選択・設定された場合には、各アーム241の変更後アームパワーとして、予め設定されている値が自動的に選択・設定される。
このとき、「左落下」が選択・設定された場合には、景品落下動作における景品Pが落下する方向が左方向となるように、各アーム241の変更後アームパワーが、自動的に選択・設定される。
一方、「右落下」が選択・設定された場合には、景品落下動作における景品Pが落下する方向が右方向となるように、各アーム241の変更後アームパワーが、自動的に選択・設定される。
一方、「真下落下」が選択・設定された場合には、景品落下動作における景品Pが落下する方向が真下方向となるように、各アーム241の変更後アームパワーが、自動的に選択・設定される。
【0069】
ここで、設定されたアームパワー(掴み時アームパワー・変更後アームパワー)に基づく各アーム241の把持力の制御方法を説明する。
本実施形態では、処理部81のROMにおいて、アームパワーと指令値との対応が登録された指令値テーブルが格納されている。そして、処理部81は、各アーム241について、指令値テーブルに基づいて、設定されたアームパワー(掴み時アームパワー・変更後アームパワー)に対応する指令値を取得し、取得した指令値に基づいて、所定の計算式により、開閉モータm4の電流値を算出し、算出した電流値にしたがって、開閉モータm4の駆動を制御する。この際、開閉モータm4の電流をA/D変換した値を監視して、算出した電流値となる様に、開閉モータm4の出力Dutyを変化させることにより、開閉モータm4の駆動を制御する。
【0070】
図36に示すように、設定画面im1には、左アーム掴み時アームパワー選択部A1と、中アーム掴み時アームパワー選択部A2と、右アーム掴み時アームパワー選択部A3と、左アーム変更後アームパワー選択部B1と、中アーム変更後アームパワー選択部B2と、右アーム変更後アームパワー選択部B3と、アームパワー変更タイミング選択部Cと、落下方向選択部Dと、が構成されている。
左アーム掴み時アームパワー選択部A1には、左アームについて設定されている掴み時アームパワーを示す値が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、左アームの掴み時アームパワーを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、左アーム掴み時アームパワー選択部A1をタップすることにより、左アームの掴み時アームパワーについて、「1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、「1」刻みの任意の値(段階)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
中アーム掴み時アームパワー選択部A2には、中アームについて設定されている掴み時アームパワーを示す値が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、中アームの掴み時アームパワーを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、中アーム掴み時アームパワー選択部A2をタップすることにより、中アームの掴み時アームパワーについて、「1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、「1」刻みの任意の値(段階)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
右アーム掴み時アームパワー選択部A3には、右アームについて設定されている掴み時アームパワーを示す値が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、右アームの掴み時アームパワーを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、右アーム掴み時アームパワー選択部A3をタップすることにより、右アームの掴み時アームパワーについて、「1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、「1」刻みの任意の値(段階)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
【0071】
左アーム変更後アームパワー選択部B1には、左アームについて設定されている変更後アームパワーを示す値が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、左アームの変更後アームパワーを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、左アーム変更後アームパワー選択部B1をタップすることにより、左アームの変更後アームパワーについて、「1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、「1」刻みの任意の値(段階)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
中アーム変更後アームパワー選択部B2には、中アームについて設定されている変更後アームパワーを示す値が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、中アームの変更後アームパワーを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、中アーム変更後アームパワー選択部B2をタップすることにより、中アームの変更後アームパワーについて、「1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、「1」刻みの任意の値(段階)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
右アーム変更後アームパワー選択部B3には、右アームについて設定されている変更後アームパワーを示す値が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、右アームの変更後アームパワーを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、右アーム変更後アームパワー選択部B3をタップすることにより、右アームの変更後アームパワーについて、「1」(弱い)~「150」(強い)の範囲内において、「1」刻みの任意の値(段階)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
【0072】
アームパワー変更タイミング選択部Cには、設定されているアームパワー変更タイミングを示す情報が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、アームパワー変更タイミングを選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、アームパワー変更タイミング選択部Cには、上昇開始タイミングに対応するアイコンと、第1上昇途中タイミングに対応するアイコンと、第2上昇途中タイミングに対応するアイコンと、第3上昇途中タイミングに対応するアイコンと、上昇終了タイミングに対応するアイコンと、開口部移動タイミングに対応するアイコンと、が表示されている。そして、各アイコンをタップすることにより、当該アイコンに対応するアームパワー変更タイミングを選択(設定)し、又は、当該アイコンに対応するアームパワー変更タイミングの選択(設定)を解除することが可能となっている。
本実施形態では、アームパワー変更タイミングとして、6つのタイミング(上昇開始タイミング、第1上昇途中タイミング、第2上昇途中タイミング、第3上昇途中タイミング、上昇終了タイミング、及び、開口部移動タイミング)のうち、一又は複数のタイミングを選択(設定)することが可能となっている。
そして、一のアームパワー変更タイミングが選択(設定)された場合には、各回の景品獲得動作において、選択(設定)されたアームパワー変更タイミングの到来に応じて、各アーム241の把持力が、掴み時アームパワーから変更後アームパワーに変更される。
一方、複数のアームパワー変更タイミングが選択(設定)された場合には、各回の景品獲得動作において、選択(設定)された複数のアームパワー変更タイミングのうち、何れかのアームパワー変更タイミングがランダムに選択され、当該選択されたアームパワー変更タイミングの到来に応じて、各アーム241の把持力が、掴み時アームパワーから変更後アームパワーに変更される。
なお、複数のアームパワー変更タイミングが選択(設定)された場合に、各アームパワー変更タイミングが到来するごとに、各アーム241の把持力が、掴み時アームパワーから変更後アームパワーに向けて徐々に変更される構成としても構わない。かかる構成とした場合には、アームパワー変更タイミングが到来するごとに、所定の減少幅(単位時間あたりに減少される各アーム241の把持力の大きさ)で、各アーム241の把持力の減少が開始される。この際、アームパワー変更タイミングごとに、把持力の減少幅(単位時間あたりに減少される各アーム241の把持力の大きさ)について、任意に設定することが可能な構成としても構わない。
【0073】
落下方向選択部Dには、設定されている景品落下方向が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、景品落下方向を選択(設定・変更)することが可能となっている。この際、落下方向選択部Dには、左落下に対応するアイコンと、右落下に対応するアイコンと、真下落下に対応するアイコンと、が表示されている。そして、各アイコンをタップすることにより、当該アイコンに対応する景品落下方向を選択(設定)することが可能となっている。
本実施形態では、3つの景品落下方向(左落下、右落下、及び、真下落下)のうち、何れかの景品落下方向を選択(設定)することが可能となっている。そして、何れかの景品落下方向が選択(設定)された場合には、各回の景品獲得動作において、アームパワー変更タイミングの到来に応じて、各アーム241の把持力について、選択(設定)された景品落下方向に対応する把持力に変更される。
【0074】
オペレータは、設定画面im1において、左アームの掴み時アームパワー、中アームの掴み時アームパワー、右アームの掴み時アームパワー、左アームの変更後アームパワー、中アームの変更後アームパワー、右アームの変更後アームパワー、アームパワー変更タイミング、及び、景品落下方向のそれぞれについて、設定されている値(情報)を任意に変更することが可能となっている。
特に、本実施形態では、設定画面im1において、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けし、指定エリアごとに、景品移動部210の動作を設定することが可能となっている。この際、本実施形態では、景品移動部210の動作として、左アームの掴み時アームパワー、中アームの掴み時アームパワー、右アームの掴み時アームパワー、左アームの変更後アームパワー、中アームの変更後アームパワー、右アームの変更後アームパワー、アームパワー変更タイミング、及び、景品落下方向を設定することが可能となっている。
これによって、各指定エリアにおいて景品取得動作が開始される場合に、当該指定エリアについて選択(設定)されている情報(左アームの掴み時アームパワー、中アームの掴み時アームパワー、右アームの掴み時アームパワー、左アームの変更後アームパワー、中アームの変更後アームパワー、右アームの変更後アームパワー、アームパワー変更タイミング、及び、景品落下方向)にしたがって、当該景品取得動作が実行される構成となっている。
【0075】
具体的に、設定画面im1には、エリア指定アイコンic1が表示される。そして、タッチパネル15aの操作により、エリア指定アイコンic1が選択されると、表示部15bにおいて、エリア指定画面im2が表示される。
図37に示すように、エリア指定画面im2では、ゲームエリアGEにおいて、一又は複数の指定エリアを指定することが可能となっている。具体的に、エリア指定画面im2では、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けすることが可能となっている。そして、エリア指定画面im2において、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けした上で、設定画面im1において、区分けされた各指定エリアについて、景品移動部210の動作を設定することが可能となっている。
すなわち、エリア指定画面im2には、ゲームエリアGEに対応する設定領域geと、設定領域ge(ゲームエリアGE)を複数の指定領域に区分けする3本のエリア区分線L1~L3と、が表示される。そして、タッチパネルの操作により、各エリア区分線L1~L3を移動させることにより、設定領域ge(ゲームエリアGE)において、最大で6つの指定エリアを指定(設定)することが可能となっている。この際、1つの指定エリアが指定(設定)された場合には、設定領域ge(ゲームエリアGE)の全体が、当該1つの指定エリアとなる。一方、2以上の指定エリアが指定(設定)された場合には、設定領域ge(ゲームエリアGE)が、2以上の指定エリアに区分けされる。
設定画面im1には、エリア指定画面im2において指定(設定)された、設定領域ge(ゲームエリアGE)における指定エリアの設定状況を示す画像(以下、「指定エリア設定状況画像d」とする)が表示される。本実施形態では、エリア指定アイコンic1において、指定エリア設定状況画像dが含まれる。また、設定画面im1には、エリア指定画面im2において指定(設定)された、各指定エリアに対応する指定エリアアイコンic3が表示される。ここで、指定エリア設定状況画像dでは、区分けされた複数の指定エリアについて、互いに異なる色が付されており、各指定エリアアイコンic3には、当該指定エリアアイコンic3に対応する指定エリアに付されている色と同一の色が付されている。
そして、設定画面im1では、タッチパネル15aの操作により、各指定エリアアイコンic3が選択されると、アームパワー選択部A1,A2,A3,B1,B2,B3、及び、アームパワー変更タイミング選択部Cにおいて、当該指定エリアアイコンic3に対応する指定エリアについて設定されている情報(左アームの掴み時アームパワー、中アームの掴み時アームパワー、右アームの掴み時アームパワー、左アームの変更後アームパワー、中アームの変更後アームパワー、右アームの変更後アームパワー、アームパワー変更タイミング、及び、景品落下方向)が表示され、設定されている情報(値)を任意に変更することが可能となっている。
【0076】
本実施形態では、複数のアーム241について個別に、変更後アームパワーを設定することが可能となっている。これによって、アームパワー変更タイミングの到来に応じて、複数のアーム241により把持されている景品Pを落下させることが可能となり、特に、景品Pが落下する方向を任意に設定することが可能となる。したがって、プレイごとに、景品Pを所定方向に向かって徐々に移動させることが可能となり、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、本実施形態では、アームパワー変更タイミングとして、予め定められている複数のタイミング(上昇開始タイミング、第1上昇途中タイミング、第2上昇途中タイミング、第3上昇途中タイミング、上昇終了タイミング、及び、開口部移動タイミング)のうち何れかのタイミングを設定することが可能となっている。これによって、複数のアーム241により把持されている景品Pを落下させるタイミングを任意に設定することが可能となる。
また、本実施形態では、設定領域ge(ゲームエリアGE)を複数の指定エリアに区分けし、複数の指定エリアについて個別に、変更後アームパワーを設定することが可能となっている。これによって、指定エリアごとに、アームパワー変更タイミングの到来に応じて景品Pが落下する方向を設定することが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
さらに、本実施形態では、設定領域ge(ゲームエリアGE)について、2以上の指定エリアに区分けした場合であっても、一の画面(具体的には、設定画面im1)において、各指定エリアについて、景品移動部210の動作(左アームの掴み時アームパワー、中アームの掴み時アームパワー、右アームの掴み時アームパワー、左アームの変更後アームパワー、中アームの変更後アームパワー、右アームの変更後アームパワー、アームパワー変更タイミング、及び、景品落下方向)を設定することが可能となっている。これによって、各指定エリアについて、景品移動部210の動作を設定するにあたって、指定エリアごとに、異なる画面に遷移する必要がなくなり、利便性を向上することが可能となる。特に、複数の指定エリアについて、各指定エリアについて設定されている景品移動部210の動作の対比が容易となり、利便性を向上することが可能となる。
【0077】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、エリア指定画面im2において、ゲームエリアGEにおいて、一又は複数の指定エリアを指定することが可能となっている。すなわち、エリア指定画面im2において、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けすることが可能となっている。
しかしながら、設定画面im1において、ゲームエリアGEにおいて、一又は複数の指定エリアを指定することが可能な構成としても構わない。すなわち、設定画面im1において、ゲームエリアGEを複数の指定エリアに区分けすることが可能な構成としても構わない。
【0078】
(景品獲得ゲーム装置1の作用)
景品獲得ゲーム装置1は、開口部OEに落下した景品Pを獲得することが可能となる景品獲得ゲーム装置であって、景品Pを載置することが可能な景品載置部AEと、開口部OEと景品載置部AEとの間を仕切ることが可能な仕切部材(ロッド部材440、パネル部材450、枠部材460等)と、仕切部材を着脱することが可能なベースフレーム422と、ベースフレーム422を昇降させることが可能な昇降機構430と、を備えている。
すなわち、景品獲得ゲーム装置1では、昇降させることが可能なベースフレーム422に対して、仕切部材を着脱することが可能となっている。これによって、ベースフレーム422に対して仕切部材を取り付けるか否かによって、又は、ベースフレーム422に対して取り付けられる仕切部材の種類を変更することで、ゲーム性を変化させることが可能となる。その結果、ゲーム性を向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、仕切部材の取り付け位置をベースフレーム422に沿って調整することが可能となっている。これによって、ベースフレーム422における仕切部材の取り付け位置に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、ベースフレーム422において、複数の仕切部材を取り付けることが可能となっている。これによって、ベースフレーム422において取り付けられる仕切部材の数に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、仕切部材(ロッド部材440)が、棒状の部材となっている。これによって、クレーンユニット20のアーム241(爪部241a)が、仕切部材に干渉する事態が抑制され、ゲーム性が低下する事態を抑制することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、連続プレイの回数に応じて、ベースフレーム422が下降する。これによって、連続プレイの回数に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、連続プレイの終了に応じて、ベースフレーム422が初期位置に復帰する。これによって、連続プレイの終了に応じて、ゲーム性を変化させることが可能となり、ゲーム性を更に向上することが可能となる。
【符号の説明】
【0079】
1 景品獲得ゲーム装置
10 筐体
20 クレーンユニット
210 景品移動部
240 アームユニット
241 アーム
246 アームロック機構
30 フロアユニット
310 スライドフロア
320 着脱フロア
40 間仕切りユニット
420 昇降部
421 昇降ベース
422 ベースフレーム
440 ロッド部材
50 景品補充ユニット
500 ガイドユニット
510 景品載置部
520 景品支持部
60 開閉扉ユニット
610 開閉扉
620 シャッター板
630 リンク機構
70 ディスプレイユニット
700 背面板ユニット
710 固定ユニット
720 支持ブレード
730 ロッド部材
80 制御基板
AE 景品載置部
OE 開口部
GE ゲームアリア
DE ディスプレイエリア
im1 設定画面
im2 エリア指定画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図37