IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サイトザイム・ラボラトリーズ・インコーポレイテッドの特許一覧

特開2024-107161農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減し、植物の収量を改善するための組成物及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107161
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減し、植物の収量を改善するための組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
   A01G 7/00 20060101AFI20240801BHJP
   A01P 21/00 20060101ALI20240801BHJP
   A01N 63/20 20200101ALI20240801BHJP
   A01C 1/06 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
A01G7/00 604Z
A01P21/00
A01N63/20
A01C1/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024092097
(22)【出願日】2024-06-06
(62)【分割の表示】P 2021532414の分割
【原出願日】2019-12-06
(31)【優先権主張番号】62/776,461
(32)【優先日】2018-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521246172
【氏名又は名称】サイトザイム・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100166420
【弁理士】
【氏名又は名称】福川 晋矢
(72)【発明者】
【氏名】ウォズニアック・エリザベス
(57)【要約】
【課題】農業管理生成物及び方法、特に植物、種子、及び土壌処理生成物及びそれらの製造及び使用方法を提供する。
【解決手段】植物処理生成物は、植物処理成分を含み、好ましくは微生物発酵生成物と混合される。微生物発酵生成物は、培養微生物の細胞物質と培養微生物の1つ以上の嫌気性代謝産物を含む。好ましくは、微生物発酵生成物は、液体発酵培地成分及び溶解された微生物を含む微生物発酵懸濁培養の全培養溶解物を含む。前記生成物の植物処理成分は、1つ以上の農薬又は植物成長調整剤が含まれる。植物処理生成物は、植物又は種子の上又はその周辺に適用され、植物の成長、健康、又は、生産性を高めることができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減する、及び/又は植物の収量を改善する方法であって、
前記方法は、
細菌発酵生成物を種子及び/又は苗木、及び/又は前記種子から成長した植物に適用するステップであって、前記細菌発酵生成物が、液体発酵培地又はブロスと、溶解された細菌又はその細胞成分と、嫌気性又は発酵代謝産物、又は嫌気的に生成された細胞代謝産物と、を含むステップ;
前記種子、前記苗木、及び/又は前記植物に化学農薬を適用するステップ;
前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬を適用した後、前記種子、前記苗木、及び/又は前記植物を栽培して、成長した植物を生産するステップであって、前記細菌発酵生成物が、化学農薬のみで処理された種子、苗木、及び/又は植物と比較して、化学農薬によって引き起こされた植物の損傷を低減し、バイオマス増加を改善し、及び/又は成長植物の収量を改善する、ステップ;及び
必要に応じて、前記成長した植物及び/又は前記成長した植物の一部を収穫するステップ;
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、農業管理に関し、特に、植物、種子、及び土壌処理生成物及び植物、種子、及び土壌処理生成物を製造及び使用する方法に関する。具体的には、本発明は、化学農薬によって引き起こされる損傷を低減するため、及び/又は植物、種子、及び土壌を処理する配合組成物及び方法を含む植物の収量を改善するための組成物及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
作物保護は、作物管理の重要な部分であり、病気の減少及び作物収量の増加につながり得る。農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤など)などの作物保護生成物は、作物に悪影響を与え得る生物を削減又は排除するのに役立つ可能性がある。しかし、従来の合成作物保護生成物の使用によって、多くの問題点が発生する。例えば、これらの化学物質は、作物に害を及ぼす可能性のある雑草、害虫、又は微生物などの、有害生物を標的にするように設計されているが、化学物質自体が作物に負の影響を与える可能性がある。具体的には、化学物質の適用によって非生物学的ストレスは、作物の成長、健康、及び収量を大幅に低下させる可能性がある。
【0003】
さらに、合成作物保護生成物は、しばしば非特異的であり、作物及び土壌の自然の健康なバイオームを破壊する可能性がある。特異的で単一の作用機序を有する化学物質を繰り返し使用すると、耐性細菌の生成及び/又は選択につながる可能性がある。さらに、これらの合成の性質のために、これらの生成物は、ヒトや動物に有毒であり得、作物又は環境に有毒な残留物を残す可能性がある。全世界の消費者は、食品及び地下水の残留化学物質に関連する潜在的な環境及び健康問題を認識し、食物連鎖作物の生成における合成化学物質の使用を減らすように生産者に圧力を加えている。
【0004】
従って、作物保護の分野には、扱われ得る多くの問題点が存在する。例えば、一態様では、単独で又は合成化学物質の削減率と共に、消費者の要求を満たし、有害生物の耐性のリスクを減らし、より健康な作物を生成する新しい作物保護の代替案が求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態は、植物、特に作物を処理するための生成物及び方法を用いて、当技術分野における1つ以上の上述した問題又は他の問題を解決する。特に本開示の実施形態は、植物処理生成物及びそれを製造及び/又は使用する方法(例えば、植物の健康を向上させる)を含む。具体的には、本開示の実施形態は、化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減、及び/又は植物の収量を改善するための組成物及び方法を含む。
【0006】
いくつかの実施形態は、化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減、及び/又は植物の収量を改善する方法を含む。例示的な方法は、細菌発酵生成物を(i)種子及び/又は(ii)苗木及び/又は種子から成長した植物に適用するステップを含む。細菌発酵生成物は、溶解された細菌又はその細胞成分及び嫌気性又は発酵代謝産物、又は嫌気的に(溶解前に細菌によって)生成された細胞代謝産物を含む。いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、液体発酵培地又はブロスを含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、この方法は、化学農薬を種子、苗木、及び/又は植物に適用することを含むことができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、この方法は、細菌発酵生成物及びそれに化学農薬を適用した後、種子、苗木、及び/又は植物を栽培して、果実を産出する植物を栽培することを含むことができる。
【0009】
いくつかの実施形態では、この方法は、果実を産出する植物から果実を収穫することを含むことができる。
【0010】
好ましい実施形態では、(適用された)細菌発酵生成物は、化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減、及び/又は果実を産出する植物からの果実の収量を改善する。
【0011】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、植え付け前、植え付け時、又は、植え付け後に種子に適用される。少なくとも1つの実施形態において、種子を植え付ける前に、種子を細菌発酵生成物で処理(又は少なくとも部分的にコーティング)し得る。少なくとも1つの実施形態では、種子は、細菌発酵生成物で処理(又は部分的にコーティング)され、出荷及び/又は保管のために包装され得る。いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、(i)植え付け時(又は植え付け直後、植え付け中、又は植え付けと同時)及び/又は植え付け後に種子に適用され得る。いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、植え付け中又は植え付け後に種子に適用することができ、その結果、細菌発酵生成物が(さらに又は代替的に)土壌に適用される。
【0012】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物及び化学農薬は、種子、苗木、及び/又は植物に共同散布される。いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、好ましくは植え付け時に種子に適用され、化学農薬は、苗木及び/又は種子から成長した植物に、好ましくは葉面散布によって適用される。いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、苗木及び/又は植物に、好ましくは葉面散布、より好ましくは化学農薬と共に葉面同時散布によって(さらに、さらに又は代替的に)適用される。
【0013】
いくつかの実施形態では、種子、苗木、及び/又は植物は、単子葉植物、好ましくはイネ、又は双子葉植物、好ましくは大豆である。他の実施形態では、種子、苗木、及び/又は植物は、小麦、トウモロコシ、大麦、ライ麦、ライコムギ、燕麦、及び/又はモロコシである。
【0014】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物及び化学農薬は、それぞれ液体形態で適用される。少なくとも1つの実施形態において、細菌発酵生成物及び化学農薬は、液体生成物に共製剤化される。特定の実施形態において、細菌発酵生成物及び化学農薬の一方又は両方は、乾燥又は固体の形態で適用され、好ましくはダスティングによって製剤化及び/又は適用される。例えば、いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、固体担体に結合して組合せ生成物を形成する。組合せ生成物は、低い含水率を有し、例示的に25重量%、20重量%、15重量%、10重量%、5重量%、2重量%の湿度を有する。少なくとも1つの実施形態において、細菌発酵生成物は、固体担体の表面に吸着、及び/又は固体担体の表面の下に吸収される。いくつかの実施形態では、固体担体は、(i)好ましくは、1:1粘土鉱物フィロシリケート(phyllosilicate)、2:1粘土鉱物フィロシリケート、アリエッタイト(aliettite)、アタパルジャイト(attapulgite)、ベントナイト(bentonite)、クロライト(chlorite)、ディッカイト(dickite)、ハロイサイト(halloysite)、ヘクトライト(hectorite)、イライト(illite)、カオリナイト(kaolinite)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ナクライト(nacrite)、ノントロナイト(nontronite)、パリゴルスカイト(palygorskite)、サポナイト(saponite)、ソーコナイト(sauconite)、セピオライト(sepiolite)、蛇紋石(serpentine)、タルク(talc)、バーミキュライト(vermiculite)、及びこれらの調合物からなる群から選択される1つ以上のフィロシリケート、;(ii)黒鉛;及び/又は(iii)好ましくは、大豆植物又は植物系材料又はその抽出物、海藻植物又は植物系材料又はその抽出物、及びエンドウマメ植物又は植物系材料又はその抽出物から選択された、植物又は植物系材料又はその抽出物を含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、溶解された細菌又はその細胞成分は、溶解された乳酸菌又はその細胞成分であるか、又はそれらを含む。少なくとも1つの実施形態において、細菌発酵培養物の細菌は、乳酸菌(LAB)であるか、又はそれを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、細菌発酵培養物の全培養溶解物(culture lysate)を含む。いくつかの実施形態では、微生物発酵生成物内のバイオマスの約20重量%、15重量%、10重量%、5重量%、2重量%、又は1重量%未満が生きた又は生存可能な微生物である。いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、生きた微生物を実質的に含まない。
【0017】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、好気的に生成された代謝産物又は好気的に生成された細胞代謝産物をさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物は、アミノ酸、ペプチド、加水分解タンパク質、有機酸、カルボン酸、炭水化物、植物抽出物、好ましくは海藻抽出物であって、海藻は、好ましくはアスコフィルムノドスム(Ascophyllum nodosum)を含む、海藻抽出物、リグノスルホン酸(lignosulfonate)、フミン酸(humic acid)、フルボ酸(fulvic acid)、多量栄養素(macro-nutrient)、二次栄養素、微量栄養素(micro-nutrient)、キレート化ミネラル、複合ミネラル(complex mineral)、ビタミン、湿潤剤(wetting agents)、分散剤(dipersants)、及び界面活性剤(surfactants)からなる群から選択された1つ以上の添加剤をさらに含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、細菌発酵生成物及び/又は化学農薬は、尿素、硝酸アンモニウム、又は窒素系肥料を実質的に含まない。
【0020】
いくつかの実施形態では、化学農薬は、除草剤、防カビ剤、殺虫剤、抗菌剤(antimicrobial)、及び殺線虫剤(nematicide)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、化学農薬は、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、クロジナホップ(clodinafop)、又はクロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl);プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ(protoporphyrinogen IX oxidase)阻害剤、ジフェニルエーテル、アシフルオルフェン(acifluorfen)、又はアシフルオルフェンナトリウム;アセト乳酸合成酵素(acetolactate synthase)阻害剤(ALS)、好ましくはスルホニル尿素、より好ましくはハロスルフロン(halosulfuron);脂質生合成の阻害剤、好ましくはチオ尿素(thiourea)、さらに好ましくはチオベンカルブ(ベンチオカルブ)(thiobencarb(benthiocarb));光合成阻害剤、好ましくはプロパニル(propanil);カロテノイド生合成の阻害剤、好ましくはイソオキサゾリジノン(isoxazolidinone)、さらに好ましくはクロマゾン(clomazone);シクロヘキサンジオン、好ましくはプロフォキシジム(profoxydim);アリールオキシフェノキシプロピオン酸、好ましくはシハログリホサート(N-(ホスホノメチル)グリシン)(glyphosate(N-(phosphonomethyl)glycine))、又はスルホサート;及びこれらの調合物からなる群から選択される。
【0021】
いくつかの実施形態では、化学農薬は、アセト乳酸合成酵素阻害剤(ALS)、好ましくはスルホニル尿素、より好ましくはハロスルフロン、又はハロスルフロンメチルを含む、第1除草剤成分;及び
プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、好ましくはジフェニルエーテル、より好ましくはアシフルオルフェン、より好ましくはアシフルオルフェンナトリウムを含む、第2除草剤成分を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、化学農薬は、ハロスルフロンを含む第1除草剤成分;及び光合成阻害剤、好ましくはプロパニルを含む、第2除草剤成分を含む。
【0023】
いくつかの実施形態は、(i)1つ以上の植物処理(又は作物保護)成分、及び(任意的に混合される)(ii)1つ以上の微生物発酵生成物又は成分を含む植物処理生成物を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の生成物又は構成要素が含まれてもよい。いくつかの実施形態は、生成物を製造する方法に関する。いくつかの実施形態は、生成物を使用する方法に関する。例えば、実施形態は、植物又は作物を処理する方法を含むことができる。例示的な(作物処理)方法は、生成物又はその成分を植物又は作物に共同散布(又は同時投与)するステップを含むことができる。
【0024】
様々な例示的な植物処理成分は、少なくとも1つの農薬(例えば、1つ以上の(合成)化学物質、分子、又は、化合物、又は2つ以上の(合成)化学物質、分子、又は化合物の混合物)を含むことができる。農薬は、(1)殺虫剤(例えば、鱗翅目(Lepidopterans)、半翅目(emipterans)、双翅目(Dipterans)、鞘翅目(Coleopteras)などに対する)、(2)非殺虫剤農薬(例えば、げっ歯類、両生類などに対する)、(3)抗菌剤(例えば、殺菌剤、防カビ剤、抗生剤、抗寄生虫剤、抗ウイルス剤など)、(4)除草剤(選択的な又は非選択的な)、及び(5)殺線虫剤のうちの1つ以上であり得るか、又はそれらを含み得る。
【0025】
植物処理生成物、又はその植物処理成分は、少なくとも1つの植物成長調整剤(PGR)(例えば、1つ以上のホルモン、例えば、オーキシン、ジベレリン(gibberellin)、サイトカイニン(cytokinin)、アブシジン酸(abscisic acid、ABA)、エチレン、及び/又はブラシノステロール(brassinosterol)、又は2つ以上のホルモンの混合物)をさらに又は代替的に含むことができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、植物処理生成物又はその植物処理成分は、肥料を含むことができる。好ましい実施形態において、植物処理生成物又は植物処理成分は、(実質的に又は完全に)1つ以上の肥料(例えば、尿素及び/又は窒素含有肥料)がなくてもよい。
【0027】
植物処理生成物又は植物処理成分は、実質的に乾燥又は液体の形態であり得る。
【0028】
例示的な微生物発酵生成物は、(1)1つ以上の微生物からの細胞物質、及び(2)1つ以上の微生物の1つ以上の嫌気性代謝生成物を含むことができる。例示的には、細胞物質は、1つ以上の生きていない(例えば、溶解された)微生物、好ましくは原核生物細菌の細胞(例えば、分子及び/又は構造)成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、代謝産物は、微生物の(又はそれらによって生成された)代謝産物である。いくつかの実施形態では、微生物は、細菌、好ましくは乳酸菌(LAB)の種又は菌株であってもよく、これらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、微生物は、1つ以上の(追加の)微生物(例えば、細菌)種及び/又は菌株(例えば、(第1の)乳酸菌種又は菌株以外)を含むことができる。代替的に又はさらに、細胞物質は、1つ以上の真菌(例えば、酵母)及び/又は藻類種又は菌株の細胞成分又は抽出物を含むことができる。いくつかの実施形態では、発酵生成物は(発酵)培地の1つ以上の成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、発酵生成物は、微生物(液体)発酵培養物であってもよく、これを含んでもよい。
【0029】
特定の実施形態は、1つ以上の種類のプロバイオティクス及び/又は生きた微生物が実質的に及び/又は完全になくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、微生物発酵生成物は、微生物発酵培養物の全培養溶解物を含むことができる。培養物(又はその微生物)は、プロバイオティクス及び/又は生きた微生物を実質的に又は完全になくすために溶解してもよい。培養物及び/又はその溶解物は、液体培地、溶解された微生物成分、及び溶解された微生物の嫌気性代謝産物を含むことができる。培養物及び/又はその溶解物は、1つ以上の添加剤又は培地成分を含むことができる。
【0030】
植物処理生成物又はその微生物発酵生成物は、(1)アミノ酸、(2)ペプチド、(3)加水分解タンパク質、(4)有機酸及び/又はカルボン酸、(5)炭水化物、(6)植物抽出物及び/又は海藻抽出物、(7)リグノスルホン酸、(8)フミン酸及び/又はフルボ酸、(9)多量栄養素、(10)キレート化ミネラル及び/又は複合ミネラル、(11)ビタミン、(12)湿潤剤、(13)分散剤、及び(14)界面活性剤から選択された1つ以上の添加剤(又は追加の成分)を含むことができる。いくつかの実施形態は、前述の2つ以上の混合物を含むことができる。いくつかの実施形態は、アミノ酸、鉱物、及び有機酸の混合物を含むことができる。いくつかの実施形態は、アミノ酸、鉱物、有機酸、リグノスルホン酸、海藻抽出物、及び湿潤剤/非イオン性界面活性剤の混合物を含むことができる。特定の実施形態は、ビタミンを含むことができる。特定の実施形態は、無機窒素源(例えば、硝酸アンモニウム又は尿素)を含むことができる。いくつかの実施形態は、硝酸アンモニウム及び/又は尿素がなくてもよい。いくつかの実施形態は、添加されたマンガンを含むことができる。いくつかの実施形態は、添加された銅を含むことができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、1つ以上の添加剤は、(活性又は生存)培養物(例えば、溶解前)に含まれてもよく、溶解物(溶解後)に添加されてもよい。他の実施形態では、1つ以上の添加剤は、植物処理生成物(例えば、微生物発酵生成物及び植物処理成分の混合物)に添加され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、微生物発酵生成物は、液体又は懸濁液の形態であり得る。いくつかの実施形態では、微生物発酵生成物は、乾燥、実質的に乾燥、又は、部分的に乾燥した形態であり得る。例えば、少なくとも1つの実施形態において、微生物発酵生成物は、担体又は賦形剤に適用、結合、又は混合し得る。例示的には、担体は、自然に存在する土壌成分、例えば、フィロシリケート又は粘土鉱物を含むことができる。いくつかの実施形態では、担体は、植物性成分、例えば、(乾燥した)植物物質又は抽出物を含むことができる。
【0033】
少なくとも1つの実施形態は、植物処理生成物を生成する方法を含み、方法は、植物処理成分を提供して植物処理成分を微生物発酵生成物と混合することを含む。植物処理生成物を生成する例示的な方法は、実質的に液体の微生物発酵生成物を、好ましくは約1:1から約1:100の間の比率で植物処理成分と混合し、又はその逆の比率で植物処理成分と混合して植物処理生成物を形成することを含む。植物処理生成物を生成する1つ以上の代替的又は追加の実施形態は、実質的に乾燥された発酵生成物(例えば、担体に結合された発酵生成物)を、好ましくは約1:1から約1:100の比率で植物処理成分と混合し、又はその逆の比率で混合して植物処理生成物を形成することを含む。
【0034】
いくつかの実施形態は、植物処理生成物を製造する方法を含む。この方法は、植物処理成分を微生物発酵生成物と混合して植物処理生成物(又は組合せ生成物)を形成することを含むことができる。いくつかの実施形態では、液体植物処理成分は、生成物の流通の前にタンク又はミキサ内で液体微生物発酵生成物と混合される。1つ以上の追加的又は代替的な実施形態では、液体植物処理成分及び液体微生物発酵生成物が共製剤化される。追加の成分は、植物処理成分、微生物発酵生成物、又はそれらの混合物と混合され得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、植物処理生成物は、植物処理成分及び微生物発酵生成物を含むキット又はシステムを含むことができる。キット又はシステムは、1つ以上の植物又は作物タイプに適用するために、植物処理成分と微生物発酵生成物とを混合するための説明(instruction)を含んでもよい。キット又はシステムは、植物処理成分及び微生物発酵生成物を1つ以上の植物又は作物タイプに共同散布する説明を含むことができる。
【0036】
追加の実施形態は、1つ以上の植物又は作物の健康を治療及び/又は向上させる方法、濃薬、特に化学農薬の植物毒性を低減する方法、及び/又は作物に適用される農薬、特に化学農薬(必須の又は適用される)の量を低減する方法を含む。この方法は、好ましくは、植物又は植物群の1つ以上の健康指標を改善するために、有効量の植物処理生成物(又はその成分)を植物に適用(即ち、投与)、又は共同散布することを含むことができる(例えば、対照群と比較して)。1つ以上の健康指標は、しおれ、色合い、収量、大きさ及び/又は重さ、寿命及び/又は枯死率、全体的な健康及び外観、病気及び/又は病気の影響(例えば、腐敗)などからなる群から選択され得る。
【0037】
また、この方法は、植物処理生成物(又はその成分)の有効量を種子(例えば、播種を目的とした種子群)に適用(又は共同散布)することを含むことができるが、これは、発芽中の種子及び/又は発芽後の植物又は植物群の1つ以上の健康指標を改善するためのものである(例えば、対照群と比較)。1つ以上の健康指標は、より強い発芽、しおれ、色合い、収量、大きさ及び/又は重さ、寿命及び/又は枯死率、全体的な健康及び外観、病気及び/又は病気の影響(例えば、腐敗)などからなる群から選択され得る。
【0038】
本明細書に記述されるように、適用(又は投与)のステップは、微生物発酵生成物及び/又は、植物処理成分(例えば、植物処理成分及び/又は微生物発酵生成物が別々に又は混合物として含まれる)を(直接)種子に(発芽前に)適用することにより、植物処理成分及び/又は微生物発酵生成物を植物上に又は植物に葉面散布し、及び/又は植物処理成分及び/又は微生物発酵生成物を植物の周辺、例えば、土壌上に土壌処理して、植物が土壌から植物処理生成物の有効量を吸収するように、種子、苗木、植物に散布及び/又は分散することを含む。植物処理成分及び微生物発酵生成物はまた、同時投与又は共同散布することができる(例えば、組合せ生成物として、共に又は別々に)。開示された植物処理生成物を使用した土壌処理は、植え付け前、発芽前、発芽後、及び植物の寿命の間のいつでも行うことができる。
【0039】
本開示の例示的な実施形態の追加の特徴及び利点は、以下の説明に記載され、部分的には、説明から部分的に明白であるか、又はこれらの例示的な実施形態の実施によって認識され得る。これらの実施形態の特徴及び利点は、添付の特許請求の範囲で特に指摘された手段(instruments)と組合せ(combination)で実現及び達成され得る。これら及び他の特徴は、以下の説明と添付の特許請求の範囲からより完全に明白になるか、又は本明細書に記載される例示的な実施形態の実施によって認識され得る。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示の様々な実施形態を詳細に説明する前に、本開示は、ある実施形態から次の実施形態へと変更し得る、特定の例示的なシステム、方法、及び/又は生成物の特定のパラメータ及び記載に限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される全ての用語は、本開示の特定の実施形態を説明することのみを目的とし、かならずしも特定の方式で開示の範囲を制限することを意図するものではないことを理解されたい。従って、本開示の特定の実施形態は、特定の構成、パラメータ、特徴(例えば、成分、構成要素、部材、要素、部品、及び/又は一部)などを参照して詳細に説明されるが、説明は例示的なものであって、本開示の範囲及び/又は特許請求の範囲に係る発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。また、本明細書で使用される用語は、実施形態を説明することを目的としており、必ずしも本開示の範囲及び/又は特許請求の範囲に係る発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0041】
この詳細な説明を含む本開示は、様々なセクションに区分されるが、各セクション内のセクションヘッダ及び内容は、自己完結型の説明及び実施形態を意図するものではない。むしろ、詳細な説明内の各セクションの内容は、あるセクションの要素が他のセクションに関係し、及び/又は通知できる集合的な全体として読まれ理解されることを意図する。従って、1つのセクションに具体的に開示される実施形態はまた、同じ及び/又は類似のシステム、装置、方法、及び/又は用語を有する別のセクションにおける追加の及び/又は代替の実施形態に関連し、及び/又は、それらとして機能し得る。
【0042】
別に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0043】
システム、方法、及び/又は生成物を含む本開示の様々な態様は、本質的に例示的な1つ以上の実施形態又は実施を参照して説明され得る。本明細書で使用される場合、「実施形態」及び「実施」という用語は、「例(example)、例示(instance)、又は図示(illustration)としての役割」を意味し、本明細書で開示される他の態様よりも望ましい、又は有利であると必ずしも解釈されるべきではない。さらに、本開示又は発明の「実施」に対する言及は、その1つ以上の実施形態への特定の言及を含み、及びその逆も同様であり、本発明の範囲を限定することなく例示的な例を提供することを意図し、本発明の範囲は、その説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。「例示」、「図示」などの用語は、互交的に、及び/又は1つ以上の実施形態を参照するために使用され得る。
【0044】
本開示の実施形態は、本明細書で記述された2つ以上の特徴の1つ以上の組合せを含むことができることに留意されたい。本明細書で使用される場合、「特徴」及び同様の用語は、例えば、1つ以上の組成物、成分、構成要素、要素、部材、部品、部分、システム、方法、ステップ、構成、パラメータ、性質、又は当面の主題の他の態様を含むことができる。実施形態は、本開示の他の態様又は実施形態を含み、本開示の他の部分で提示されている任意の特徴、オプション、及び/又は可能性のいずれかを含むことができる。本明細書に記述の前述、後述、及び/又は他の特徴のそれぞれは、本開示の別個の実施形態を示しているが、特徴はまた、任意の適切な組合せ及び/又は順序で別の1つの又は複数の他の特徴と結合及び/又は組合せることができ、固有の実施形態を形成するために、それとともに含まれるか、又はそれらの間で実行される1つまたは複数の追加の特徴の有無にかかわらず、そのそれぞれが本開示において企図されることに留意されたい。これらの特徴の任意の2つ以上の組合せは、本開示の別の実施形態を示す。従って、本開示は、本発明の詳細な説明に記述される例示的な実施形態の特定の組合せに限定されず、本開示の特定の実施形態に関する特定の特徴の開示は、上位の特徴の適用又は包含を特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきではない。
【0045】
さらに、特徴が特定の実施形態で要求されるという説明がない限り、様々な実施形態で説明された特徴は任意であることができ、本開示の他の実施形態に含まれ得ない。さらに、特徴がそれを組合せた別の特徴を必要とするものと説明されない限り、本明細書の任意の特徴は、本明細書に開示されるものと同じ又は異なる実施形態の他の任意の特徴と組合せ得る。同様に、本明細書に記載及び/又は特許請求の範囲に記載の方法で列挙される任意のステップは、任意の適切な順序で実行することができ、特に(明示的又は暗黙的に)明記されない限り、説明及び/又は引用の順序に必ずしも制限されない。しかし、これらのステップはまた、本開示の特定の実施形態において、特定の順序による実行を要求することもできる。
【0046】
本明細書で使用される場合、「生成物」には、組成物、製剤、混合物、キット、システムなどが含まれる。同様に、「方法」には、工程、手順、ステップなどが含まれる。
【0047】
特許請求の範囲を含む、本明細書で使用される用語「含む、含有する、から成る(comprising/comprise/comprises)」、及び同様の用語は、包括的及び/又は開放型であり、例示として、記載されていない追加の要素又は方法のステップを排除しない。さらに、特許請求の範囲を含む、本明細書で使用される用語「含む(including)」、「有する(having)」、「伴う(involving)」、「包含する(containing)」、「特徴とする(characterized by)」、これらの変形(例えば、「含む(includes)」、「有する(has)」、及び「伴う(involves)」、「包含する(contain)」など)、及び同様の用語は、包括的及び/又は開放型であり、用語「含む(comprising)」及びこれの変形(例えば、「含む(comprise)」、及び「含む(comprises)」)と同一の意味を有する同義語であり、例示的には、記載されていない追加の要素又は方法のステップを排除しない。
【0048】
同様に、文脈上で明確な別の指示がなされない限り、用語「形成する(form, forming)」などは開放型であり、構成要素を形成(結合、混合、又は共に含まれる)し、副構成要素(例えば、システム、アプリケーション、生成物、組成物、混合物、成分、要素、部分など)を形成は、必ずしも構成要素全体を構成するわけではない。従って、構成要素は、必ずしも完全に又は本質的に、上記の下位構成要素からなることなく、下位構成要素を含むことができ、システム又はキットは、必ずしも完全に又は本質的に上記の構成要素からなることなく、構成要素を含むことができる。
【0049】
本明細書で使用される場合、「から構成される(consisting of/consist of)」、及び同様の用語は、例示的に追加の引用されていない要素又は方法のステップを排除するために、閉鎖形式であるものとする。
【0050】
本明細書で使用される場合、「本質的に~からなる(consisting essentially of)」という移行句は、特許請求の範囲が請求項に記載された特定の物質又はステップ、及び請求項に係る発明の「基本的及び新規の特徴に実質的に影響を及ぼさないもの」を含むと解釈されることを意味する。In re Herz, 537 F.2d 549, 551-52, 190 U.S.P.Q.461, 463(CCPA 1976)(原本強調)を参照。また、MPEP § 2111.03を参照。従って、本開示の請求項で使用される場合、「本質的に~からなる」という用語は、「含む」と同等であると解釈されることを意図するものではない。
【0051】
本明細書で使用される場合、用語「約(about)」、「概略(approximately)」、及び値に関する同様の用語は、本明細書に記載される値又は量の±10%を意味する。例えば、本開示を通して、「約」という用語は、構成要素又は成分(例えば、組成物、製剤、又は、混合物、流体、又は液体混合物、水性混合物、溶液などで任意的に又は好ましくは、aw/w%、w/v%、v/v%などとして測定される)のパーセント濃度又は組成物に関連して用いられる。これらの場合、「約」及び/又は「±10%」という用語は、記載されたパーセントの±10パーセントポイントではなく、記載された数値の±10%を意味及び/又は含む。例として、構成要素又は成分の20%w/wが全混合物の100mL当たりの構成要素又は成分の20gを反映する一方で、「約」という用語及び/又は「±10%」という用語は、10%w/wから30%w/wの間の範囲でなく18gから22gの間(即ち、18%w/wから22%w/wの間)の記載された範囲を含む。いわゆる「約」値及び/又は±10%の代替には、明示された値の±1%、±2%、±3%、±4%、±5%、±6%、±7%、±8%、又は±9%を含み、それぞれは、「約」という用語又は本明細書で使用される±10%の適切な代替又は代用として考慮される。
【0052】
簡潔にするために、本開示は、数値のリスト又は範囲を列挙し得る。2つ以上の値、又は値の範囲(例えば、特定値よりも小さい、特定値より大きい、特定値以上、及び/又は特定値以下、及び/又は2つの列挙された値の間)が開示又は列挙されている場合も理解され、開示された値又は値の範囲内に属する任意の特定の値又は値の範囲は、同様に開示され、本明細書で企図される。従って、10単位未満、又は約10単位と同一、又は0から10単位の間の例示的な測定値(例えば、体積、濃度など)の開示は、例示的に、次の特定の開示を含む。(i)9単位、5単位、1単位、又は0単位、及び/又は10単位を含む0から10単位の間の任意の他の値;及び/又は(ii)9単位から1単位の間、8単位から2単位の間、6単位から4単位の間、及び/又は0単位から10単位の間の任意の他の値の範囲。
【0053】
本明細書で使用される場合、用語「実質的に欠く(substantially devoid)」、「実質的に含まない(substantially free)」、及び同様の用語は、(1)検出できない又は定量化できない量、(2)検出できる又は定量化できる量を反映するために、当業者によって一般に考慮され得る量の未満又は下、及び/又は(3)機能的な(好ましい又は予想される)結果を達成できると当業者によって一般に考慮され得る量の未満又は下を意味する。
【0054】
本出願の全体で使用されるように、「できる(can)」及び「してもよい(may)」という用語は、必須の意味(即ち、必ずを意味)するのではなく、許容の意味(即ち、可能性があるという意味)で使用される。
【0055】
本明細書で使用される場合、「又は(or)」という用語は、特定のリストの任意の1つの構成を意味し、このリストの構成の任意の組合せを含む。
【0056】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、文脈が明確に別のものを示さない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」はまた、複数の指示対象を企図する。従って、例えば、「微生物(microbe)」に対する言及は、1つ、2つ、又はそれ以上の微生物を含む。同様に、複数の指示対象への言及は、内容及び/又は文脈が明確に別のものを示さない限り、単一の指示対象、及び/又は複数の指示対象を含むと解釈されるべきである。従って、「微生物」への言及は、必ずしも複数のこれらの微生物を必要としない。代わりに、接合とは関係なく、本明細書では、1つ以上の微生物を企図することが理解される。
【0057】
本明細書で使用される場合、「天然(natural)」という用語は、有機生成物、植物由来の生成物、少なくとも局所適用に対して非毒性であることが一般に知られている最小限に加工された生成物などを示す。
【0058】
本明細書で使用される場合、「混合物(mixture)」、「液体混合物(liquid mixture)」などの用語は、任意の適切な組成物及び/又はそれらの特定の構成要素の組合せを含み得る。例えば、流体又は液体混合物は、溶液、懸濁液、コロイド、乳濁液、又は液体及び非液体構成要素のその他の混合物を含むことができる。
【0059】
「Quantum satis」(「q.s.」又は「qs」とも呼ばれる)は、十分な量を意味する。従って、構成要素又は成分「qs 100%(qs 100%)」、「qs 100%で提供される」、又は「100%のqs」は、構成要素又は成分が組成物を完成させる100%までの総量(引用の有無に関わらず、全ての構成要素)を有するのに十分な量として提供又は含まれることを示す。ただし、(最終)構成要素又は成分「qs 100%」、「qs 100%で提供される」、又は「100%のqs」は、「qs 100%」の構成要素の直前にリスト又は記載されている構成要素で構成されている、又は必須で構成されている、又はこれのみで構成されている構成要素を示すものではないことに留意されたい。即ち、「qs 100%」、及び同様の用語は、残りが何であれ関係なく残りの出所を示す開放型の表現であることを意味する。
【0060】
理解を容易にするために、可能な場合、同様の参照(即ち、構成要素及び/又は要素の命名など)は、書面による説明及び/又は図面に共通な同様の構成要素及び/又は要素を指定するために使用されている。例示的な実施形態を説明するために、本明細書では特定の言語も使用される。それでも、本開示の範囲の制限がこれらによって意図されないことが理解されよう。むしろ、例示的な実施形態を説明するために使用された言語は、単に例示にすぎず、本開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい(これらの言語が本明細書で必須として明示的に説明されない限り)。
【0061】
本明細書に提供されるパーセント濃度又は組成は、w/wパーセント、w/vパーセント、又はv/vパーセントとして測定された値を表す。
【0062】
当業者によって理解されるように、「ヘクタール(略して「ha」)は、主に土地の測定に使用されるメートル法の面積の単位であり、100エーカー(10,000m)又は1平方ヘクトメートル(hm)と同一である。1エーカー(acre)は約0.405ヘクタールであり、1ヘクタールには約2.47エーカーが含まれる。
【0063】
本明細書で使用される場合、「果実」という用語は、植物又は作物(例えば、大豆、イネ穀物、小麦穀物など)の意図された食用収穫部分を意味し、果実の一般的な定義だけに限定されず、開花後に子房から形成される顕花植物(被子植物)の種子を含む構造を示す。
【0064】
本明細書で使用される場合、「処理する(treat/treating)」などの用語は、植物又は作物、又はそれらの部分を改善するための任意の努力を示し、植物の成長(例えば、植物のバイオマス、葉の大きさ、根の強さなど)、収量(例えば、果実の数、果実の大きさなど)、生命力又は健康(例えば、色、強さ、完全性)の改善、支持、向上、増強、及び/又は増加、又は植物の損傷(例えば、葉、幹、根など)、枯れなどを削減、減衰、減少させることを含むが、これらに限定されることはない。
【0065】
本開示の様々な態様又は実施形態は、共に連結、結合、接合、接続された、及び/又は合わされた構成要素を記述することによって、説明することができる。本明細書で使用される場合、「連結(bound)」、「結合(coupled)」、「接合(attached)」、及び/又は「合わせる(joined)」という用語は、2つの構成要素の間の直接的な関連、又は必要に応じて介在する構成要素又は中間構成要素を介した相互の間接的な関連を示すために使用される。対照的に、構成要素が異なる構成要素に「直接連結(directly bound)」、「直接結合(directly coupled)」、「直接接合(directly attached)」、「直接接続(directly connected)」、及び/又は「直接合わせる(directly joined)」と言及される場合、介在する要素は存在しないか、又は企図されない。さらに、連結(binding)、結合(coupling)、接合(attaching)、接続(connecting)、及び/又は合わせる(joining)は、機械的、物理的、及び/又は化学的な組合せを含むことができる。
【0066】
また、本開示の様々な態様又は実施形態は、共に混合される構成要素を記述することによって、説明することができる。本明細書で使用される場合、「混合する」、「混合した」、及び同様の用語は、2つ以上の構成要素の物理的結合又は組合せを示す。いくつかの実施形態では、物理的結合又は組合せは(化学的及び/又は物理的)反応をもたらす。これらの化学反応は、混合前の(又は反応なしで混合した後に予想される)構成要素に関する化学的組成、pH、又はその他の指標の変化によって立証され得る。従って、混合する及び/又は混合した構成要素は、特定の実施形態において、反応する及び/又は反応した構成要素を含むことができる。従って、混合する又は混合した構成要素に対する言及は、反応する又は反応した構成要素を含む。
【0067】
「共同散布(co-application)」という用語及び同様の用語は、2つ以上の構成要素の同時、順次、及び/又は組合せた適用を示す。例えば、2つの構成要素は、別々の適用に各構成要素を同時に、一度に、又は順次に(例えば、一定期間で区別された別々の適用)適用することで、共同散布することができる。一定期間は、非常に短い(例えば、実質的に第1適用の直後)、又はより長い(例えば、1~60秒、1~60分、1~24時間、1~7日、1~4週、1~12月など、又はそれらの間の任意の値又は値の範囲)であり得る。並行又は同時の適用は、2つ以上の構成要素に対する重複する適用期間又は2つ以上の構成要素の混合物を含む組合せ生成物の適用を含むことができる。
【0068】
「複数」、「2つ以上」、及び「少なくとも2つ」という用語は、交換可能に使用される。
【0069】
例示的な実施形態を説明するために、本明細書では特定の言語が使用される。しかし、それらによって、本開示の範囲の制限が意図されないことが理解されよう。むしろ、例示的な実施形態を説明するために使用される言語は、単なる例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい(これらの言語が本明細書で必須として明示的に説明されない限り)。
【0070】
詳細な説明は、セクションに分けられるが、各セクション内の見出しと内容は、構成の目的にすぎず、それ自体の説明及び実施形態、又は説明や特許請求項の範囲を限定することを意図するものではない。むしろ、詳細な説明内の各セクションの内容は、1つのセクションの要素が他のセクションに関連し、及び/又は他のセクションに情報を提供することができる、集合的な全体として読まれ、理解されることを意図する。従って、1つのセクション内に具体的に開示される実施形態はまた、同じ及び/又は類似の生成物、方法、及び/又は用語を有する別のセクションにおける追加及び/又は代替の実施形態と関連し、及び/又はそれらの機能をし得る。
【0071】
例示的な実施形態の以下の説明は、本開示の1つ以上の態様又は実施形態に関する開示を含む。従って、本開示のいくつかの実施形態は、以下の実施形態に開示される要素又は特徴の組合せを含むことができる。しかし、本開示の様々な態様又は実施形態は、特定の実施形態で開示される、それぞれ全ての要素又は特徴を含む必要がない、含まなくてもよい、又は含まないことに留意されたい。実際に、特定の態様又は実施形態は、本開示の範囲を逸脱することなく、以下の例示的な実施形態に関連して開示される例示的な要素又は特徴の全てよりも少なくてもよい。また、いくつかの態様又は実施形態は、別個の態様又は実施形態で開示される1つ以上の要素又は特徴を含み得る。即ち、以下の実施形態の1つ以上に開示された要素又は特徴は、本明細書に開示される実施形態のいずれか1つ以上に含まれ、及び/又は組込まれ得る。
【0072】
本開示のいくつかの実施形態は、植物処理(例えば、作物保護)生成物(例えば、組成物、システム、キットなど)及びそれらを製造及び使用するための方法(例えば、工程、ステップなど)を含む。特に、本開示の実施形態は、微生物発酵生成物と混合された植物処理成分を含む植物処理生成物、及びそれを製造及び/又は使用する方法(例えば、作物の健康を向上させるため)に関する。いくつかの実施形態では、植物処理成分は、農薬又はPGRであり得るか、又はそれを含み得る。いくつかの実施形態では、微生物発酵生成物は、液体(例えば、懸濁液)又は実質的に乾燥した(例えば、担体に結合された)形態であり得る。いくつかの実施形態では、植物処理生成物は、1つ以上の追加の成分を含むことができる。
【0073】
いくつかの実施形態は、植物処理生成物を製造する方法を含む。この方法は、植物処理成分を微生物発酵生成物と混合することを含むことができる。追加の実施形態は、植物の健康を向上させる方法を含む。この方法は、植物又は植物群の1つ以上の健康指標を改善するために(例えば、対照群と比較)、有効量の植物処理生成物を植物に投与又は適用することを含むことができる。次に、特定の成分、特徴、及び/又はその特性を含む、前述及び他の実施形態のそれぞれについて、さらに詳細に説明する。
【0074】
[例示的な発酵生成物]
本明細書で使用される場合、「発酵生成物(fermentation product)」(例えば、微生物発酵生成物、細菌発酵生成物、酵母発酵生成物、真菌発酵生成物など)、又は同様の用語は、当業者によって理解されるように、少なくともある期間の嫌気性代謝又は細胞呼吸(例えば、1つ以上の微生物による)の結果を示す。「発酵(fermentation)」という用語は、単なる微生物培養の増殖、浮遊培養の増殖、容積又は他の増殖(例えば、増殖培地上又は増殖培地内のこれらの微生物の)ではない。いくつかの実施形態では、発酵生成物は(1つ以上の期間の間の)好気性代謝からも生じる可能性がある。発酵生成物は、濃縮及び/又は抽出された発酵生成物、油粕(presscake)、発酵可溶物(fermentation solubles)、発酵抽出物、乾燥発酵可溶物、液体発酵生成物、乾燥発酵バイオマス、又はこれらの調合物を含むことができる。
【0075】
本明細書で使用される場合、「液体発酵生成物」又は同様の用語は、液体形態の発酵生成物を示す。例えば、液体発酵生成物は、液体発酵培養物(例えば、全体の又は完全な微生物培養懸濁液培養物)の成分であるか、又はこれを含んでもよく、液体発酵培養物は(少なくとも部分的に使用された又は発酵後の)液体培地又はその成分、1つ以上の微生物、及び/又はその細胞物質(例えば、構造物質)、及び1つ以上(発酵、嫌気性、好気性、及び/又はその他)の代謝産物(微生物によって生成された)、及び当技術分野に周知のその他の成分を含む。
【0076】
微生物発酵生成物は、処理(例えば、精製、濾過、単離、分離など)、又は粗製(例えば、未処理)であってもよい。いくつかの実施形態では、発酵生成物は、微生物嫌気性(及び場合により好気性)代謝の実質的に精製されていない生成物を含むことができ、実質的に精製されていない生成物は、1つ以上の(発酵)代謝産物、(液体)発酵培地(例えば、発酵工程後に残留)、及び/又は微生物細胞及び/又は構造成分(例えば、全細胞溶解物)を含ことができる。
【0077】
少なくとも1つの実施形態では、発酵生成物は、1つ以上の微生物及び/又は細胞物質、例えば、細胞構造成分、細胞小器官、遺伝物質、高分子、又はそれらの他の成分を含む。本明細書で使用される場合、「微生物(microorganism/microbial organism/microbe)」などの用語は、当業者に理解されるように、単細胞又は多細胞生物であろうと、原核生物又は真核生物であろうと関係なく、細菌、古細菌、特定の原核生物、真菌(酵母、カビなど)、及び藻類の種又は菌株を示す。いくつかの実施形態では、発酵生成物は(全細胞)溶解された微生物を含む。1つ以上の微生物は、任意の数の微生物種又は菌株を含んでもよく、任意の数の微生物種又は菌株は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又は任意の他の数の個別(例えば、個別的に識別可能)の微生物菌株又は種を含み得るが、これらに限定されない。
【0078】
例示的な細菌は、アセチ(aceti)、キシリナム(xylinum)、スボキシダンス(suboxydans)などの種を含む酢酸菌(Acetobacter)の種又は菌株;エピオリエス(apiaries)、アゾトフィクサンス(azotofixans)、ブレビス(brevis)、セレウス(cereus)、サーキュランス(circulans)、コアギュランス(coagulans)、ラテロスポラス(laterosporus)、レンタス(lentus)、リケニフォルミス(licheniformis)、マセランス(macerans)、マリナス(marinus)、メガテリウム(megaterium)、パストゥリ(pasteurii)、ポリミキサ(polymyxa)、プルビファシエンス(pulvifaciens)、プミルス(pumilus)、シュレーゲル(schlegelii)、スフェリカス(sphaericus)、ステアサーモフィルス(stearothermophilus)、ズブチルス(subtilis)、チアミノリティカス(thiaminolyticus)、チューリンゲンシス(thuringiensis)、ツシアエ(tusciae)などを含むバシラス(Bacillus)の種又は菌株;アミロフィラス(amylophilus)、カピロサス(copillosus)、ルミノコラ(ruminocola)、スイス(suis)などの種を含むバクテロイデス(Bacteroides)の種又は菌株;アドレスセンティス(adolescentis)、アニマリス(animalis)、ビフィダム(bifidum)、インファンティス(infantis)、ロンガム(longum)、サーモフィラム(thermophilum)などの種を含むビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)の種又は菌株;アシドフィルス(acidophilus)、ブレビス(brevis)、ブクネリ(buchneri)、ブルガリカス(bulgaricus)、カゼイ(casei)、セロビオスス(cellobiosus)、カルバタス(curvatus)、デルブリッキー(delbruekii)、ファルシミニス(farciminis)、ファーメンタム(fermentum)、ヘルベティカス(helveticus)、ラクティス(lactis)、プランタラム(plantarum)、ロイテリ(reuteri)などの種を含むラクトバシラス(Lactobacillus)の種又は菌株;シトボラム(citovorum)、デキストラニカム(dextranicum)、メセントロイデス(mesenteroides)などの種を含むロイコノストック(Leuconostoc)の種又は菌株;エルスデニ(elsdenii)などの種を含むメガスフェラ(Megasphaera)の種又は菌株;アシディラクティシ(acidilactici)、セレビシエ(ダムノサス)(cerevisiae(damnosus))、ペントサス(pentosaceus)などの種を含むペディオコッカス(Pediococcus)の種又は菌株;フロイデンライシイ(freudenreichii)、シャーマニイ(shermanii)などの種を含むプロピオニバクテリウム(Propionibacterium)の種又は菌株;パルストリス(palustris)などの種を含むロドシュードモナス(Rhodopseudomonas)の種又は菌株;及び/又はクレモリス(cremoirs)、ジアセチラクティス(diacetilactis)、フェシウム(faecium)、インターメディウス(intermedius)、ラクティス(lactis)、サリバリウス(salivarius)、サーモフィルス(thermophilus)などの種を含むストレプトコッカス(Streptococcus)の種又は菌株を含むことができるが、これらに限定されない。他の実施形態は、例えば、以下を含む。ナタレンシス(natalensis)、チャタノォゲンシス(chattanoogensis)、グリセウス(griseus)などの種を含むストレプトマイセス(Streptomyces)の種又は菌株;カンペストリス(campestris)などの種を含むキサントモナス(Xanthomonas)の種又は菌株;ニベウス(niveus)などの種を含むリゾプス(Rhizopus)の種又は菌株;リゾディクティクス(lysodeikticus)などの種を含むミクロコッカス(Micrococcus)の種又は菌株;セレウス(cereus)などの種を含むバシラス(Bacillus)の種又は菌株;及び/又はシトボラム(citovorum)、デキストラニカム(dextranicum)などの種を含むロイコノストック(Leuconostoc)の種又は菌株。
【0079】
少なくとも1つの実施形態において、発酵生成物は、乳酸菌(LAB)の第1の種及び/又は菌株及び/又はその細胞又は構造成分(例えば、溶解された乳酸菌)の第1の種及び/又は菌株を含むことができる。いくつかの実施形態では、発酵生成物は、1つ以上の追加の微生物(例えば、細菌、真菌、酵母、カビ、藻類)種又は菌株(例えば、本明細書に記載されるものの1つ以上など)及び/又はその細胞又は構造成分を含むことができる。例えば、発酵生成物は、乳酸菌の第1の種又は菌株以外の、1つ以上の追加の(溶解された)乳酸菌種又は菌株を含むことができる。発酵生成物は、さらに又は代替的に乳酸菌の第1の種又は菌株以外の、1つ以上の追加の(溶解された)非乳酸菌種又は菌株を含むことができる。いくつかの実施形態では、乳酸菌の第1の種又は菌株は、ラクトバシラス(例えば、アシドフィルス)であり得る。いくつかの実施形態では、発酵生成物は、ラクトバシラス(例えば、ラクトバシラスアシドフィルス)、又はその細胞又は構造成分を実質的に含まない、又は欠いてもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、1つ以上の微生物又は追加の微生物は、細菌又は細菌の種又は菌株を含まない。いくつかの実施形態では、植物処理生成物又はその微生物発酵生成物は、細菌、及び/又はその細胞又は構造成分を実質的に欠くことができる。例えば、いくつかの実施形態では、発酵生成物は、細菌、及び/又はその細胞又は構造成分を実質的に欠く真菌(例えば、酵母及び/又はカビ)発酵生成物であり得る。例示的な真菌は、サッカロミケス亜門(Saccharomycotina)、タフリナ菌亜門(Taphrinomycotina)(例えば、シゾサッカロミセス綱(Schizosaccharomycetes))などの子嚢菌門(Phyla Ascomycota)の酵母、及び/又はハラタケ亜門(Agaricomycotina)(例えば、シロキクラゲ綱(Tremellomycetes))及び/又はサビキン亜門(Pucciniomycotina)(例えば、ミクロボトリウム菌綱(Microbotryomycetes))などのバシジオミコタ門(phyla Basidiomycota)の酵母を含むことができるが、これらに限定されない。例示的な酵母は、ユティリス(utilis)、グラブラータ(glabrata)、ギリエルモンディ(guilliermondii)、リポリティカ(lipolytica)、プシュードトロピカリス(pseudotropicalis)などの種を含むカンジダ(Candida)(以前は、トルロプシス(Torulopsis)として知られていた)の種又は菌株;ラクティスなどの種を含むクリベロマイセス(Kluyveromyces)の種又は菌株;及び/又はセレビシエ(cerevisiae)、ブラウディ(boulardii)、フラギリス(fragilis)などの種を含むサッカロマイセス(Saccharomyces)の種又は菌株を含むことができる。例示的な真菌は、ニガー(niger)、オリゼ(orizae(又はoryzae))などの種を含むアスペルギルス(Aspergillus)の種又は菌株;ロックフォルティ(roquefortii)などの種を含むペニシリウム(Penicillium)の種又は菌株;ミエヘイ(miehei)、プシルス(pusillus)などの種を含むムコール(Mucor)の種又は菌株;ビナセア(vinaceae)などの種を含むモルティエレラ(Morteirella)の種又は菌株;パラシティカ(parasitica)などの種を含むエンドティア(Endothia)の種又は菌株;及び/又はミエヘイ(miehei)などの種を含むリゾムコール(Rhizomucor)種又は菌株をさらに含むことができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、植物処理生成物又はその微生物発酵生成物は、真菌、酵母、カビ、及び/又は前述のいずれか1つ以上の細胞又は構成要素を実質的に欠くことができる。例えば、いくつかの実施形態では、発酵生成物は、真菌、酵母、カビ、及び/又は前述のいずれか1つ以上の細胞又は構成要素を実質的に欠く細菌発酵生成物であり得る。いくつかの実施形態は、カビ及び/又はその細胞又は構造成分を実質的に欠くことができる。いくつかの実施形態では、発酵生成物は、カビ及び/又はその細胞又は構造成分を実質的に欠く細菌及び/又は酵母発酵生成物であり得る。いくつかの実施形態は、藻類及び/又はその細胞又は構成要素を実質的に欠くことができる。特定の実施形態は、少なくとも1つの細菌種又は菌株、少なくとも1つの真菌(又は酵母、又は、カビ)種又は菌株、及び/又は少なくとも1つの藻類種又は菌株を含むことができる。
【0082】
少なくとも1つの実施形態において、発酵生成物の1つ以上の微生物は、胞子型(spore form)、栄養型(vegetative form)、代謝型(metabolic form)、又はこれらの組合せであり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、発酵生成物の1つ以上の微生物は、非生存、生育不能、非代謝、及び/又は溶解され得る。従って、発酵生成物は、1つ以上の非生存、生育不能、非代謝、及び/又は溶解された微生物又はその細胞物質(例えば、細胞構造成分)を含むことができる。さらに、発酵生成物は、1つ以上の任意の生きた(例えば、代謝性、休眠性、胞子形成性など)微生物を実質的に欠くことができる。例えば、発酵生成物は約50%未満、約40%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、約1%未満、約0.5%未満、約0.25%未満、約0.1%未満、約0.05%未満、約0.01%未満、又はそれ以下の生きた又は生存可能な微生物を含む、又はそれらから構成され得る。従って、プロバイオティクス生成物又は直接供給微生物(DFM)含有生成物は、生きた培養物、生きた又は生存可能な天然に存在する供給源などを含み得るが、本開示のいくつかの実施形態は、生きた又は生存可能な微生物(1つ以上の種類の)を実質的に欠いた微生物発酵生成物を含むことができる。特に、微生物は、当技術分野で知られているように、意図的に死滅及び/又は不活性化(例えば、超音波処理、激しい混合又はブレンド、熱不活化、pH不活性化などによる溶解によって)することができる。
【0083】
上に示したように、発酵生成物はまた、液体(発酵)培地(例えば、発酵工程後に残留)を含むことができる。従って、発酵生成物は、嫌気的(及び場合により好気的)な条件で増殖した微生物液体懸濁液(発酵)培養物の結果を含むことができる。培地は、水又は栄養ブロス(例えば、Lysogeny Broth(LB)、M9、液状チオグリコール酸培地(FTM)、NZ、NZY、又はNZYMブロス、SOB、スーパーブロス、2X YT、MOPS、SOC、TBなど)などの液体ベース成分を含むことができる。培地はまた、当技術分野で知られているように、1つ以上の栄養、成長、及び/又は他の成分(例えば、発酵工程後に残留)を含むことができ、これらは、下記を含む。例えば、炭素源(グルコース、スクロース、フルクトース、ラクトース、ガラクトースなどの炭水化物)、(無機)窒素源、タンパク質又はアミノ酸源(例えば、合成タンパク質又はアミノ酸、天然、植物及び/又は動物由来タンパク質又はアミノ酸など)、ビタミン(例えば、チアミン、リボフラビン、葉酸、パントテン酸、ニアシン、ビタミンB12、ビタミンE、ピリドキシン、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンA、コリンなど)、鉱物、微量元素(例えば、銅、鉄、マンガン、亜鉛、モリブデン、クロム、セレニウムなど)、必須元素(例えば、マグネシウム、窒素、リン、硫黄)、塩(例えば、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウムなど)、酵母抽出物、酵素、及び/又は他の任意の適切な(発酵)培養成分。さらに、特定の発酵生成物は、上述した又は他の既知の培養成分(例えば、血清、成長因子、ホルモン、酵素、抗生剤、牛肉エキス、全血、熱処理血液など)の1つ以上を特異的に排除することができる。
【0084】
発酵生成物は、1つ以上の代謝産物を含むことができる。少なくとも1つの実施形態において、1つ以上の代謝産物は、微生物によって生成される(例えば、嫌気性代謝、及び任意的に好気性代謝の間)発酵又は他の代謝産物を含む。微生物発酵代謝産物は、当技術分野で知られているように、1つ以上の有機酸(例えば、乳酸、酢酸、蟻酸など)、アミノ酸、炭水化物、脂肪、脂肪酸、酵素、ビタミン、及び/又は他の任意の微生物代謝産物成分を含むことができるが、これらに限定されない。代謝産物は、1つ以上の植物又は作物、又はこれに関連する微生物にとって栄養学的に有益なこともある。いくつかの実施形態では、代謝産物は、1つ以上の微生物老廃物を含むことができる。少なくとも1つの実施形態において、発酵生成物は、抗菌剤(例えば、バクテリオシン(bacteriocins)、抗生剤、過酸化水素など)の特定酵素(例えば、プロテアーゼ(proteases)、アミラーゼ(amylases)、リパーゼ(lipases)、グリコシダーゼ(glycosidases)、DNA及び/又はRNA重合酵素)などを実質的に欠くことができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、代謝産物は、少なくとも部分的に精製(例えば、老廃物、発酵培地、微生物細胞及び/又は構造物質などの好ましくない物質を除去)され得る。また、代謝産物は、1つ以上の実施形態において、実質的に精製されないこともある。実質的に精製されなかった代謝産物は、微生物及び/又は(液体)発酵培地(例えば、微生物の外部)で処理されてもよい。いくつかの実施形態では、微生物を溶解し得る(例えば、実質的に全ての代謝産物が溶液中で除去される(即ち、微生物内に含まれない))。従って、いくつかの実施形態では、発酵生成物は、発酵後の液体培地、1つ以上の微生物発酵代謝産物(例えば、嫌気性及び/又は好気性)、及び微生物細胞及び/又は構造成分(例えば、全細胞溶解物)の混合物(例えば、溶液、コロイド、懸濁液、コロイド懸濁液、乳濁液など)を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、混合物は、実質的に粗製、未加工、及び/又は未精製であり得る。
【0086】
例示的な発酵方法、パラメータなどは、当業者に知られているものを含む。発酵生成物は、当技術分野で知られているように、固形増殖培地上での1つ以上の微生物(例えば、細菌)の種又は菌株又は細胞株の増殖を含む、1つ以上の発酵工程によって製造されてもよい。微生物培養物は、いくつかの実施形態では、自然及び/又は周囲の条件で増殖し得る。他の実施形態では、培養物は、人工的及び/又は最適化された条件で増殖してもよい。微生物培養物は、生物学的に適切な温度(例えば、摂氏約20~50度(℃)、又は約30~40℃)、酸性度(pH)(例えば、約3.0~8.0)などで増殖してもよい。さらに、増殖培地は、1つ以上の上記又は他の培地成分を含むことができ、その他の培地成分は、当技術分野で知られているように、(実質的に固体)塩基成分(例えば、寒天培養基又は他の適切な塩基成分)、栄養素、及び/又は他の成分(例えば、炭素及び/又は(無機)窒素源、ビタミン、鉱物、微量元素、必須元素、アミノ酸、アミノ酸源、塩、酵母抽出物、及び/又は他の任意の培養成分)を含むが、これらに限定されることはない。少なくとも1つの実施形態において、微生物培養物は、好気性及び/又は嫌気性の条件で増殖してもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、発酵工程はまた、当技術分野で知られているように、(例えば、スターター懸濁培養物を形成するために)液体増殖培地に1つ以上の生存可能な微生物又は微生物系統(又はそのコロニー)を接種することを含むことができる。液体(懸濁)培養物はまた、上記のように、自然及び/又は周辺又は人工的及び/又は最適化された条件で増殖することができる。液体増殖培地は、1つ以上の上記又は他の培地成分を含むことができる。
【0088】
少なくとも1つの実施形態において、生存可能なスターター培養物(又はその全体部分、抽出物、細胞ペレットなどを含むその適切な部分)は、(例えば、液体発酵培養物を形成するために)液体発酵培地に移すことができる。液体発酵培地及び/又は培養物は、バイオリアクター、フラスコ、又は他の適切な増殖容器に配置されてもよい。また、液体発酵培地及び/又は培養物は、1つ以上の上記又は他の培地成分を含むことができる。同様に、液体発酵培養物はまた、上記のように、自然及び/又は周辺又は人工的及び/又は最適化された条件で増殖することもできる。少なくとも1つの代替の実施形態では、1つ以上の生存可能な微生物又は微生物系統(又はそのコロニー)を、液体発酵培地に直接接種してもよい。
【0089】
発酵培養物は、当技術分野で知られ、本明細書に記載されるように、嫌気性及び/又は好気性の条件下で、第1の期間及び/又は第1の発酵条件で増殖させることができる。例えば、発酵培養物は、約0.5日から約5日間、約10~50℃の温度、及び/又は2~10pHで増殖させることができる。第1の期間の後に、発酵培養物は、当技術分野で知られ、本明細書に記載されるように、嫌気性及び/又は好気性の条件下で、第2の期間及び/又は第2の発酵条件下で増殖させることができる。例えば、第2の期間は、0.5日から約5日間の間であってもよい。第2の発酵条件は、約10~50℃の温度、約2から約10の間のpHなどを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の期間及び/又は第2の発酵条件は、第1の期間及び/又は第1の発酵条件とは異なり得る。例えば、発酵培養物(又はその適切な部分)は、第2の発酵条件及び/又は第2の発酵培地に移してもよい。第2の発酵培地は、バイオリアクター、フラスコ、又は他の適切な増殖容器に配置することができ、及び/又は1つ以上の上記又は他の培地成分を含んでもよい。
【0090】
発酵工程は、当技術分野で知られ、本明細書に記載されるように、追加の期間、発酵条件、発酵培地などを含み得ることが理解されるであろう。発酵工程完了時に、発酵培養物は、微生物発酵生成物であるか、又はこれを含んでもよく、及び/又は任意的及び/又は追加的に処理されて微生物発酵生成物を形成してもよい。例えば、特定の実施形態では、当技術分野で知られているように、発酵培養物の(嫌気性及び/又は好気性の代謝的)微生物は、意図的に死滅及び/又は不活性化(例えば、超音波処理、激しい混合、又はブレンド、熱不活化、pH不活性化又は死滅など)することができる。少なくともいくつかの実施形態では、発酵培養物の微生物細胞又は生物内に処理された発酵代謝産物は、それによって培地に放出され得る(例えば、代謝産物が溶液又は他の液体培地の種類で除去される)。非生存、生育不能、非代謝、及び/又は溶解された微生物、又はその細胞物質(細胞構造成分)は、液体発酵培地に含まれ得る、及び/又は少なくとも部分的に(例えば、実質的に及び/又は完全に)それから除去され得る(例えば、(超)遠心分離、濾過などによって)。特定の実施形態では、発酵生成物は、発酵培養物の全細胞及び/又は全培養溶解物(例えば、発酵培養物の1つ以上の(例えば、任意の)成分の実質的な除去、精製、単離などを伴わない)を含む。しかし、代替の実施形態では、発酵培養物の1つ以上の成分は、少なくとも部分的及び/又は実質的に除去、精製、単離などすることができる。
【0091】
従って、発酵生成物は、実質的に液体(懸濁液、溶液、コロイド、ゲル、スラリー)の形態であってもよく、及び/又は微生物発酵培養物の1つ以上の成分(例えば、本明細書に記載のように及び/又は当技術分野で知られるように製造)を含むことができる。少なくとも1つの例示的な実施形態において、発酵生成物は、微生物嫌気性及び任意的に好気性の代謝の実質的に精製されていない結果を含む液体懸濁液を含み得るが、微生物嫌気性及び任意的に好気性代謝の結果として得られた生成物は、(i)発酵培養によって生成された実質的に全ての(発酵)代謝産物、(ii)発酵培養物が増殖した液体発酵培地(例えば、発酵工程後に残留)、及び(iii)発酵培養物で増殖した微生物の微生物の細胞及び/又は構造成分の全てを含む、微生物又は培養物の全細胞溶解物を含む。また、発酵生成物は、発酵培養物の1つ以上の上述した成分を含む、実質的に固体形態(例えば、乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、熱乾燥、脱水、抽出など)であり得る。
【0092】
[例示的な担体]
本明細書で使用される場合、「担体」、「賦形剤」、及び同様の用語は、物質を輸送するのに適した成分を示す。例えば、担体成分は、液体又は液体組成物(例えば、溶液、懸濁液、コロイド、混合物など)を含むことができる。例示的な液体担体には、水又は他の水性液体、油、及び溶媒(溶液の)、連続相(コロイドの)、外相(懸濁液の)などの任意の適切な液体組成物又は担体が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、(液体)担体は、発酵生成物成分を含む発酵ブロスの懸濁培養培地などの培地であり得る、又はそれを含み得る。いくつかの実施形態では、担体は、液体農薬、植物成長調整剤、又は肥料組成物などの、液体作物処理生成物又は作物保護生成物であり得る。少なくとも1つの実施形態では、発酵生成物を担体と混合して、希釈又は混合可能な発酵生成物を形成し得る。
【0093】
1つ以上の実施形態では、発酵生成物及び/又はその1つ以上の成分が適切なpH又はpH範囲で、又は適切なpH又はpH範囲を有する環境で保持されるように、発酵生成物を担体と組合せてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、担体及び/又は発酵生成物に結合された担体は、約2~10、好ましくは約2~8、より好ましくは約2~6、より好ましくは約2~5、より好ましくは約2~4、より好ましくは約2~3、より好ましくは約3~10、より好ましくは約3~8、より好ましくは約3~6、より好ましくは約3~5、より好ましくは約3~4、より好ましくは約4~10、より好ましくは約4~8、より好ましくは約4~6、より好ましくは約4~5のpHを提供及び/又は有することができる。
【0094】
担体成分は、さらに又は代替的に固体、乾燥、及び/又は実質的に乾燥した担体を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、担体は、1つ以上の有機及び/又は土類成分又は物質を含む、有機及び/又は土の担体(earthen carrier)を含むことができる。土の担体、成分、及び/又は物質は、例えば、フィロシリケート(例えば、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、カルシウム(Ca)、及び/又はアルミニウム(Al))を含むことができる。フィロシリケートは、クロライト、粘土、雲母、又は蛇紋石の種類のうちの1つであり得る。少なくとも1つの実施形態では、担体は、1つ以上の1:1又は2:1の粘土鉱物フィロシリケートを含むことができる。
【0095】
例示的な担体は、アリエッタイト、アタパルジャイト、バイデライト(beidellite)、ベントナイト、黒雲母(biotite)、ケイ酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム(calcium stearate)、クロライト(例えば、クリノクロア(clinochlore)、シャモサイト(chamosite)、ニマイト(nimite)、ペナンタイト(pennantite)、及び/又は亜鉛、リチウム、及び/又はこれのカルシウム種)、クーカイト(cookeite)、珪藻土(diatomite)及び/又は他の珪藻土生成物、ディッカイト、グロコナイト(glauconite)、ハロイサイト、ヘクトライト、疎水性シリカ、イライト、カオリン(kaolin)、カオリナイト、モンモリロナイト、白雲母(muscovite)、ナクライト、ノントロナイト、パリゴルスカイト、千枚岩(phyllite)、サポナイト、ソーコナイト、セピオライト、絹雲母(sericite)、蛇紋石、スメクタイト(smectite)、タルク、トンステイン(tonstein)、バーミキュライト、及び黒鉛を含むことができるが、これらに限定されない。
【0096】
特定担体は、天然に存在する物質又は成分であるか、又はそれらを含み得る。他の担体は、人工及び/又は合成物質又は成分であるか、又はそれらを含み得る。
【0097】
担体はまた、乾燥された植物の物質及び/又は抽出物、小麦、小麦粉、タンパク質粉末、海藻などの、有機及び/又は植物又は植物系材料を含むことができる。
【0098】
いくつかの実施形態では、担体は、約25重量%未満、約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、約5重量%、約3重量%未満、約2重量%未満、又は約1重量%未満の含水率を有することができる。少なくとも1つの実施形態では、担体は、約0.25重量%から約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間;約0.5重量%から約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間;約1重量%から約2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間;約2重量%から3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間の含水率を有することができる。本明細書で使用される場合、「実質的に乾燥した担体」という用語は、上述した含水率の1つ以上を有する担体を示す。これらの実質的に乾燥した担体は、一般に、固体、乾燥した物質であると理解することができるが、関連する少なくとも一部の水分を有する。
【0099】
いくつかの実施形態では、担体は、粉末状、粒状、及び/又は粒子状であるか、又は約20~297ミクロン(例えば、625~50メッシュに対応する)大きさの平均粒子サイズを有することができる。1つ以上の好ましい実施形態において、担体は、約74ミクロン(又は約200メッシュ)±20%、15%、10%、8%、又は5%の平均粒子サイズを有することができる。特定の実施形態では、固体担体は、適切な平均粒子サイズに(例えば、製粉(milling)、破砕(crushing)、粉砕(grinding)などによって)サイズ決定することができる。従っていくつかの実施形態では、固体担体は、適切な平均粒子サイズを有する、採掘及び製粉された土類成分であってもよい。
【0100】
少なくとも1つの実施形態では、発酵生成物を担体に結合させて、発酵生成物に結合した担体を形成してもよい。例えば、発酵生成物は、物理的及び/又は化学的に担体に結合してもよい(例えば、化学反応又は手段によって)。いくつかの実施形態では、発酵生成物は、静電気又は(一般的又はマクロの)静電気以外の力によって担体に結合してもよい。特定の実施形態では、担体に対する発酵生成物の結合は、1つ以上の代謝産物の生物学的利用能を増加させることができる(例えば、溶液中で除去、又は溶液又は細胞から抽出、精製、及び/又は単離されることに比べて)。従って、発酵生成物は、担体に適用され、担体の外面に結合、及び/又は表面に隣接するか、又は表面の下の担体の一部分に結合されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、液体発酵生成物の少なくとも一部は、(i)担体の表面に吸着、及び/又は(ii)担体の表面の下に吸収され得る。液体発酵生成物はまた、担体に適用された後に、担体の上及び/又は担体の中で乾燥することによって、担体に結合することができる。従って、特定の実施形態では、液体発酵生成物は、担体に少なくとも部分的に乾式結合され得る。本明細書で使用される場合、「乾式結合」及び同様の用語は、乾燥工程中に確立された物理的及び/又は化学的力による2つ以上の物質の一貫した及び/又は持続的な結合を示す。
【0101】
少なくとも1つの実施形態において、発酵生成物は、実質的に又は少なくとも部分的に担体をコーティングすることができる。例えば、発酵生成物は、担体に適用され得る(例えば、発酵生成物の液体部分が担体を溶解しないように、及び/又は発酵生成物の適用された部分が実質的に又は少なくとも部分的に担体の周辺をコーティングするように)。いくつかの実施形態では、発酵生成物の少なくとも1部は、担体に化学的に結合され得る。例えば、発酵生成物を担体と反応させてもよい(例えば、物理的及び/又は化学的結合反応が起こるように)。反応は、吸熱又は発熱であってもよい。さらに、反応は、1つ以上の酵素又は他の反応成分又はパラメータ(例えば、熱、空気(流れ)、混合など)によって促進及び/又は加速され得る。酵素又は他の成分は、代謝反応生成物、発酵培養成分、及び/又は発酵生成物を担体に適用する前又は適用中に添加される別個の成分であり得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、発酵生成物に結合された担体は、固体形態であり得る。例えば、発酵生成物に結合された担体は、約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満の含水率を有することができる。少なくとも1つの実施形態において、発酵生成物に結合された担体は、約0.25重量%から約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間;約0.5重量%から約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間;約1重量%から約2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は、20重量%の間;又は約2重量%から約3重量%、4重量%、5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%の間の含水率を有することができる。従って、発酵生成物に結合された担体は、実質的に乾燥されたものであり得る。他の実施形態では、発酵生成物に結合された担体は、実質的に液体(懸濁液、溶液、コロイド、ゲル、スラリーなど)の形態であってもよい。
【0103】
[例示的な植物処理成分]
例示的な植物処理成分には、以下のうちの1つ以上が含まれる。(1)農薬として、好ましくは(i)殺虫剤(例えば、鱗翅目(Lepidopterans)、半翅目(emipterans)、双翅目(Dipterans)、鞘翅目(Coleopteras)などに対する)、(ii)非殺虫剤農薬(例えば、げっ歯類、両生類などに対する)、(iii)抗菌剤農薬(例えば、殺菌剤、防カビ剤、抗生剤、抗寄生虫剤、抗ウイルス剤など)、(iv)除草剤(例えば、選択的又は非選択的)、及び(v)殺線虫剤からなる群から選抜された農薬;及び(2)PGR.特定の実施形態では、植物処理成分は、肥料を含むことができる。好ましい実施形態において、植物処理生成物、又は、その植物処理成分は、(実質的に又は完全に)1つ以上の肥料(例えば、尿素及び/又は窒素含有肥料)を欠くことができる。植物処理生成物及び/又はその植物処理成分は、(実質的に)乾燥、固体、又は液体の状態であり得る。
【0104】
[例示的な除草剤]
いくつかの実施形態では、殺虫剤は(化学的)除草剤であるか、又はこれを含み得る。様々な(化学的)除草剤が市販されており、それぞれが本明細書で企図されている。例示的な(化学的)除草剤は、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、例えば、シクロヘキセノンオキシムエーテル、例えば、アロキシジム(alloxydim)、クレトジム(clethodim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、クレフォキシジム(clefoxydim)、又はテプラロキシジム(tepraloxydim);フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、例えば、クロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェノキサプロップ-P-エチル、フェンチアプロペチル(fenthiapropethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップエトキシエチル(haloxyfop-ethoxyethyl)、ハロキシホップメチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサピリホップ(isoxapyrifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、キザロホップ-P-エチル、又はキザロホップテフリル(quizalofop-tefuryl);又はアリールアミノプロピオン酸、例えば、フラムプロップメチル(flamprop-methyl)、又はフラムプロップイソプロピル;アセト乳酸合成酵素阻害剤(ALS)、例えば、イミダゾリノン(imidazolinone)、例えば、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマザメタベンズメチル(イマザメ)(imazamethabenz-methyl,(imazame))、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、又はイマゼタピル(imazethapyr);ピリミジルエーテル、例えば、ピリチオバック酸(pyrithiobac-acid)、ピリチオバックナトリウム、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、KIH-6127、又はピリベンゾキシム(pyribenzoxym);スルホンアミド、例えば、フロラスラム(florasulam)、フルメツラム(flumetsulam)、又はメトスラム(metosulam);又はスルホニル尿素、例えば、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エタメツルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、エトキシスルフロン、フラザスルフロン(flazasulfuron)、ハロスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン(nicosulfuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロンメチル(tribenuron-methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、スルホスルフロン、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、又はヨードスルフロン(iodosulfuron);アミド、例えば、アリドクロル(allidochlor、CDAA)、ベンゾイルプロップエチル(benzoylprop-ethyl)、ブロモブチド(bromobutide)、キオルチアミド(chiorthiamid)、ジフェナミド(diphenamid)、エトベンザニジベンズクロメト(etobenzanidibenzchlomet)、フルチアミド(fluthiamide)、ホサミン(fosamin)、又はモナリド(monalide);オーキシン(auxin)除草剤、例えば、ピリジンカルボン酸、例えば、クロピラリド(clopyralid)、又はピクロラム(picloram);又は2,4-D又はベナゾリン(benazolin);オーキシン輸送阻害剤、例えば、ナプタラメ(naptalame)、又はジフルフェンゾピル(diflufenzopyr);カロテノイド生合成の阻害剤、例えば、ベンゾフェナップ(benzofenap)、クロマゾン(ジメタゾン(dimethazone))、ジフルフェニカン(diflufenican)、フルオロクロリドン(fluorochloridone)、フルリドン(fluridone)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、メソトリオン(mesotrione)、スルコトリオン(クロルメスロン)(sulcotrione(chlormesulone))、ケトスピラドックス(ketospiradox)、フルルタモン(flurtamone)、ノルフルラゾン(norflurazon)、又はアミトロール(amitrol);エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸塩(enolpyruvylshikimate-3-phosphate)合成酵素阻害剤(EPSPS)、例えば、グリホサート又はスルホサート;グルタミン合成酵素阻害剤、例えば、ビラナホス(ビアラホス)(bilanafos(bialaphos))、又はグルホシネートアンモニウム(glufosinate-ammonium);脂質生合成の阻害剤、例えば、アニリド(anilide)、例えば、アニロホス(anilofos)、又はメフェナセット(mefenacet);クロロアセトアニリド(chloroacetanilide)、例えば、ジメテナミド(dimethenamid)、S-ジメテナミド、アセトクロール、アラクロール(alachlor)、ブタクロール、ブテナクロール(butenachlor)、ジエタチルエチル(diethatyl-ethyl)、ジメタクロール、メタザクロール(metazachlor)、メトラクロール(metolachlor)、S-メトラクロール、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、プリナクロール(prynachlor)、テルブクロール(terbuchlor)、テニルクロール(thenylchlor)、又はキシラクロール(xylachlor);チオ尿素、例えば、ブチレート、シクロエート(cycloate)、ジアレート(di-allate)、ジメピペレート(dimepiperate)、EPTC、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、ペブレート(pebulate)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、チオベンカルブ(ベンチオカルブ)、トリアレート、又はベモレート(vemolate);又はベンフレセート(benfuresate)、又はペルフルイドン(perfluidone);有糸分裂阻害剤、例えば、カルバメート、例えば、アシュラム(asulam)、カルベタミド(carbetamid)、クロルプロファム(chlorpropham)、オルベンカルブ(orbencarb)、プロナミド(プロピザミド)(pronamid(propyzamid))、プロファム、又はチオカルバジル(tiocarbazil);ジニトロアニリン、例えば、ベネフィン(benefin)、ブトラリン(butralin)、ジニトラミン(dinitramin)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、フルクロラリン(fluchloralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンジメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、又はトリフルラリン(trifluralin);ピリジン、例えば、ジチオピル(dithiopyr)、又はチアゾピル(thiazopyr);又はブタミホス(butamifos)、クロルタールジメチル(DCPA)(chlorthal-dimithyl)、又はマレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide);プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、例えば、ジフェニルエーテル、例えば、アシフルオルフェン、アシフルオルフェンナトリウム、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、クロミトロフェン(CNP)(chlomitrofen)、エトキシフェン(ethoxyfen)、フルオロジフェン(fluorodifen)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen-ethyl)、ホメサフェン(fomesafen)、フリルオキシフェン(furyloxyfen)、ラクトフェン(lactofen)、ニトロフェン(nitrofen)、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)、又はオキシフルオルフェン(oxyfluorfen);オキサジアゾール(oxadiazole)、例えば、オキサジアルギル(oxadiargyl)、又はオキサジアゾン(oxadiazon);環状イミド、例えば、アザフェニジン(azafenidin)、ブタフェナシル(butafenacil)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミプロピン(flumipropyn)、フルプロパシル(flupropacil)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、又はチジアジミン(thidiazimin);又はピラゾール、例えば、ET-751、JV485、又はニピラクロフェン(nipyraclofen);光合成阻害剤、例えば、プロパニル、ピリデート(pyridate)、又はピリダフォール(pyridafol);ベンゾチアジアジノン(benzothiadiazinone)、例えば、ベンタゾン(bentazone);ジニトロフェノール、例えば、ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ジノセブ(dinoseb)、酢酸ジノセブ、ジノテルブ(dinoterb)、又はDNOC;ジピリジレン、例えば、シペルクアットクロリド(cyperquat-chloride)、ジフェンゾクアットメチル硫酸塩(difenzoquat-methylsulfate)、ジクワット、又はパラコートジクロリド;要素、例えば、クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、ジメフロン(dimefuron)、ジウロン(diuron)、エチジムロン(ethidimuron)、フェヌロン(fenuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、リニュロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メタゾール(methazole)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトクスロン(metoxuron)、モノリニュロン(monolinuron)、ネブロン(neburon)、シデュロン(siduron)、又はテブチウロン(tebuthiuron);フェノール、例えば、ブロモキシニル(bromoxynil)、又はイオキシニル(ioxynil);クロリダゾン(chloridazon);トリアジン、例えば、アメトリン(ametryn)、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、デスメイン(desmein)、ジメタメトリン(dimethamethryn)、ヘキサジノン(hexazinone)、プロメトン(prometon)、プロメトリン(prometryn)、プロパジン(propazine)、シマジン(simazine)、シメトリン(simetryn)、テルブメトン(terbumeton)、テルブトリン(terbutryn)、テルブチラジン(terbutylazine)、又はトリエタジン(trietazine);トリアジノン(triazinone)、例えば、メタミトロン(metamitron)、又はメトリブジン(metribuzin);ウラシル(uracil)、例えば、ブロマシル(bromacil)、レナシル(lenacil)、又はテルバシル(terbacil);又はビスカルバメート(biscarbamate)、例えば、デスメディファム(desmedipham)、又はフェンメディファム(phenmedipham);相乗剤(synergist)、例えば、オキシラン(oxirane)、例えば、トリジファン(tridiphane);細胞壁合成阻害剤、例えば、イソキサベン(isoxaben)、又はジクロベニル(dichlobenil);様々な他の除草剤、例えば、ジクロロプロピオン酸、例えば、ダラポン(dalapon);ジヒドロベンゾフラン(dihydrobenzofuran)、例えば、エトフメセート(ethofumesate);フェニル酢酸、例えば、クロルフェナック(フェナック)(chlorfenac(fenac));又はアジプロトリン(aziprotryn)、バーバン(barban)、ベンスリド(bensulide)、ベンズチアズロン(benzthiazuron)、ベンゾフルオル(benzofluor)、ブミナフォス(buminafos)、ブチダゾール(buthidazole)、ブツロン(buturon)、カフェンストロール(cafenstrole)、クロルブファム(chlorbufam)、クロルフェンプロプメチル(chlorfenprop-methyl)、クロロクスロン(chloroxuron)、シンメチリン(cinmethylin)、クミルロン(cumyluron)、シクルロン(cycluron)、シプラジン(cyprazine)、シプラゾール(cyprazole)、ジベンジルウロン(benzyluron)、ジプロペトリン(dipropetryn)、ダイムロン(dymron)、エグリナジンエチル(eglinazin-ethyl)、エンドタール(endothall)、エチオジン(ethiozin)、フルカバゾン(flucabazone)、フルオルベントラ
ニル(fluorbentranil)、フルポキサム(flupoxam)、イソカルバミド、イソプロパリン(isopropalin)、カルブチラート(karbutilate)、メフルイジド(mefluidide)、モヌロン(monuron)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロパニリド(napropanilide)、ニトラリン(nitralin)、オキサシクロメフォン(oxaciclomefone)、フェニソファム(phenisopham)、ピペロホス(piperophos)、プロシアジン(procyazine)、プロフルラリン(profluralin)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、セクブメトン(secbumeton)、スルファレート(CDEC)(sulfallate)、テルブカルブ(terbucarb)、トリアジフラム(triaziflam)、トリアゾフェナミド(triazofenamid)、又はトリメツロン(trimeturon);及びこれらの環境親和的な塩;及びこれらの調合物を含むが、これらに限定されない。
【0105】
好ましい実施形態において、除草剤は、(i)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル(phenoxyphenoxypropionic ester)、クロジナホップ(clodinafop)、又はクロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl);(ii)プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ(protoporphyrinogen IX oxidase)阻害剤、ジフェニルエーテル、アシフルオルフェン(acifluorfen)、又はアシフルオルフェンナトリウム;(iii)アセト乳酸合成酵素(acetolactate synthase)阻害剤(ALS)、好ましくはスルホニル尿素、より好ましくはハロスルフロン(halosulfuron);(iv)脂質生合成の阻害剤、好ましくはチオ尿素(thiourea)、さらに好ましくはチオベンカルブ(ベンチオカルブ)(thiobencarb(benthiocarb));(v)光合成阻害剤、好ましくはプロパニル(propanil);(vi)カロテノイド生合成の阻害剤、好ましくはイソオキサゾリジノン(isoxazolidinone)、さらに好ましくはクロマゾン(clomazone);(vii)シクロヘキサンジオン、好ましくはプロフォキシジム(profoxydim);(viii)アリールオキシフェノキシプロピオン酸、好ましくはシハロホップ(cyhalofop);(ix)エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸塩(enolpyruvylshikimate-3-phosphate)合成酵素阻害剤(EPSPS)、好ましくはグリホサート(N-(ホスホノメチル)グリシン)(glyphosate(N-(phosphonomethyl)glycine))、又はスルホサート;及び(x)これらの調合物であるか、又はこれらを含み得る。
【0106】
[例示的な殺虫剤]
いくつかの実施形態では、農薬は(化学的)殺虫剤であるか、これを含み得る。様々な(化学的)殺虫剤が市販されて当業者に知られており、それぞれが本明細書で企図されている。例示的な(化学的)殺虫剤は、ナトリウムチャネルモジュレータ及び電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤を含む。少なくとも1つの実施形態において、ナトリウムチャネルモジュレータ及び/又は電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤は、ピレスロイド(pyrethroids)、DDT、メトキシクロル(Methoxychlor)、インドキサカルブ(lndoxacarb)、メタフルミゾン(Metaflumizone)、及びこれらの調合物からなる群から選択される。一実施形態では、ナトリウムチャネルモジュレータ及び/又は電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤は、アクリナトリン(Acrinathrin)、アレトリン(Allethrin)、d-シス-トランスアレトリン、d-トランスアレトリン、ビフェントリン(Bifenthrin)、ビオアレトリン(Bioallethrin)、ビオアレトリンS-シクロペンテニル異性体、ビオレズメトリン(Bioresmethrin)、シクロプロトリン(Cycloprothrin)、シフルトリン(Cyfluthrin)、ベータシフルトリン、シハロトリン(Cyhalothrin)、ラムダシハロトリン、ガンマシハロトリン、シペルメトリン(Cypermethrin)、アルファシペルメトリン、ベータシペルメトリン、シータシペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン(Cyphenothrin)[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン(Deltamethrin)、エンペントリン(Empenthrin)[(EZ)-(1R)異性体)、エスフェンバレレート(Esfenvalerate)、エトフェンプロックス(Etofenprox)、フェンプロパトリン(Fenpropathrin)、フェンバレレート(Fenvalerate)、フルシトリネート(Flucythrinate)、フルメトリン(Flumethrin)、タウフルバリネート(tau-fluvalinate)、ハルフェンプロックス(Halfenprox)、イミプロトリン(lmiprothrin)、カデトリン(Kadethrin)、ペルメトリン(Permethrin)、フェノトリン(Phenothrin)[(1R)-トランス異性体)、プラレスリン(Prallethrin)、ピレトリン(ピレトラム)(Pyrethrine(pyrethrum))、レスメトリン(Resmethrin)、シラフルオフェン(Silafluofen)、テフルトリン(Tefluthrin)、テトラメトリン(Tetramethrin)、テトラメトリン[(1R)異性体)]、トラロメトリン(Tralomethrin)、トランスフルトリン(Transfluthrin)、DDT、メトキシクロル、インドキサカルブ、メタフルミゾン、及びこれらの調合物からなる群から選択される。
【0107】
本開示の1つ以上の実施形態によれば、1つ以上の殺虫剤は、アクリナトリン、アルファシペルメトリン、ベータシフルトリン、ビフェントリン、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ガンマシハロトリン、ラムダシハロトリン、テフルトリン、インドキサカルブ、及びメタフルミゾンからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、1つ以上の殺虫剤は、ベータシフルトリン、デルタメトリン、テフルトリン、及びこれらの調合物からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、1つ以上の殺虫剤は、以下からなる群から選択される。(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)(Acetylcholinesterase)阻害剤、例えば、カルバメート(例えば、アラニカルブ(Alanycarb)、アルジカルブ(Aldicarb)、ペンディオカブ(Bendiocarb)、ベンフラカルブ(Benfuracarb)、ブトカルボキシム(Butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(Butoxycarboxim)、カルバリル(Carbaryl)、カルボフラン(Carbofuran)、カルボスルファン(Carbosulfan)、エチオフェンカルブ(Ethiofencarb)、フェノブカルブ(Fenobucarb)、ホルメタナート(Formetanate)、フラチオカルブ(Furathiocarb)、イソプロカルブ(lsoprocarb)、メチオカルブ(Methiocarb)、メソミル(Methomyl)、メトルカルブ(Metolcarb)、オキサミル(Oxamyl)、ピリミカルブ(Pirimicarb)、プロポキスル(Propoxur)、チオジカルブ(Thiodicarb)、チオファノックス(Thiofanox)、トリアザメート(Triazamate)、トリメタカルブ(Trimethacarb)、XMC、及びキシリルカルブ(Xylylcarb)(I26));又は有機リン酸塩(例えば、アセフェート(Acephate)(I27)、アザメチホス(Azamethiphos)(I28)、アジンホスエチル(Azinphos-ethyl)(I29)、アジンホスメチル(I30)、カズサホス(Cadusafos)(I31)、クロルエトキシホス(Chlorethoxyfos)(I32)、クロルフェンビンホス(Chlorfenvinphos)(I33)、クロルメホス(Chlormephos)(I34)、クロルピリホス(Chlorpyrifos)(I35)、クロルピリホスメチル(I36)、クマホス(Coumaphos)(I37)、シアノホス(Cyanophos)(I38)、デメトン-S-メチル(Demeton-S-methyl)(I39)、ダイアジノン(Diazinon)(I40)、ジクロルボス/DDVP(Dichlorvos/DDVP)(I41)、ジクロトホス(Dicrotophos)(I42)、ジメトエート(Dimethoate)(I43)、ジメチルビンホス(Dimethylvinphos)(I44)、ジスルホトン(Disulfoton)(I45)、EPN(I46)、エチオン(Ethion)(I47)、エトプロホス(Ethoprophos)(I48)、ファンファー(Famphur)(I49)、フェナミホス(Fenamiphos)(I50)、フェニトロチオン(Fenitrothion)(I51)、フェンシオン(Fenthion)(I52)、ホスチアゼート(Fosthiazate)(53)、ヘプテノホス(Heptenophos)(I54)、イミシアホス(Imicyafos)(I55)、イソフェンホス(lsofenphos)(I56)、イソプロピルO-(メトキシアミノチオ-ホスホリル)サリチル酸塩(Isopropyl O-(methoxyaminothio-phosphoryl)salicylate)(I57)、イソキサチオン(Isoxathion)(I58)、マラチオン(Malathion)(I59)、メカルバム(Mecarbam)(I60)、メタミドホス(Methamidophos)(I61)、メチダチオン(Methidathion)(I62)、メビンホス(Mevinphos)(I63)、モノクロトホス(Monocrotophos)(I64)、ナレッド(Naled)(I65)、オメトエート(Omethoate)(I66)、オキシデメトンメチル(Oxydemeton-methyl)(I67)、パラチオン(Parathion)(I68)、パラチオンメチル(I69)、フェントエート(I70)、ホレート(Phorate)(I71)、ホサロン(Phosalone)(I72)、ホスメット(Phosmet)(I73)、ホスファミドン(Phosphamidon)(I74)、ホキシム(Phoxim)(I75)、ピリミホスメチル(Pirimiphos-methyl)(I76)、プロフェノホス(Profenofos)(I77)、プロペタムポス(Propetamphos)(I78)、プロチオポス(Prothiofos)(I79)、ピラクロホス(Pyraclofos)(I80)、ピリダフェンシオン(Pyridaphenthion)(I81)、キナルホス(Quinalphos)(I82)、スルフォテップ(Sulfotep)(I83)、テブピリムホス(Tebupirimfos)(I84)、テメホス(Temephos)(I85)、テルブホス(Terbufos)(I86)、テトラクロルビンホス(Tetrachlorvinphos)(I87)、チオメトン(Thiometon)(I88)、トリアゾホス(Triazophos)(I89)、トリクロルフォン(Trichlorfon)(I90)、及びバミドチオン(Vamidothion)(I91));(2)GABA依存性クロライドチャネル拮抗薬(GABA-gated chloride channel antagonists)、例えば、シクロジエン有機塩素(cyclodiene organochlorines)(例えば、クロルデン(Chlordane)(I92)及びエンドスルファン(Endosulfan)(I93));又はフェニルピラゾール(フィプロール)(phenylpyrazoles(fiproles))(例えば、エチプロール(Ethiprole)(I94)及びフィプロニル(Fipronil)(I95));(3)ナトリウムチャネルモジュレータ/電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤、例えば、ピレスロイド(例えば、アクリナトリン(I96)、アレトリン(I97)、d-シス-トランスアレトリン(I98)、d-トランスアレトリン(I99)、ビフェントリン(I100)、ビオアレトリン(I101)、ビオアレトリンS-シクロペンテニル異性体(I102)、ビオレズメトリン(I103)、シクロプロトリン(I104)、シフルトリン(I105)、ベータシフルトリン(I106)、シハロトリン(I107)、ラムダシハロトリン(I108)、ガンマシハロトリン(I109)、シペルメトリン(I110)、アルファシペルメトリン(I111)、ベータシペルメトリン(I112)、シータシペルメトリン(I113)、ゼータ-シペルメトリン(I114)、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体](I115)、デルタメトリン(I116)、エンペントリン[(EZ)-(1R)異性体)(I117)、エスフェンバレレート(I118)、エトフェンプロックス(I119)、フェンプロパトリン(I120)、フェンバレレート(I121)、フルシトリネート(I122)、フルメトリン(I123)、タウフルバリネート(I124)、ハルフェンプロックス(I125)、イミプロトリン(I126)、カデトリン(I127)、ペルメトリン(I128)、フェノトリン[(1R)-トランス異性体)(I129)、プラレスリン(I130)、ピレトリン(ピレトラム)(I131)、レスメトゥリン(I132)、シラフルオフェン(I133)、テフルトリン(I134)、テトラメトリン(I135)、テトラメトリン[(1R)異性体)](I136)、トラロメトリン(I137)、及びトランスフルトリン(I138));又はDDT(I139);又はメトキシクロル(I140);(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)作用剤(agonists)、例えば、ネオニコチノイド(neonicotinoids)(例えば、アセタミプリド(Acetamiprid)(I141)、クロチアニジン(Clothianidin)(I142)、ジノテフラン(Dinotefuran)(I143)、イミダクロプリド(Imidacloprid)(I144)、ニテンピラム(Nitenpyram)(I145)、チアクロプリド(Thiacloprid)(I146)、及びチアメトキサム(Thiamethoxam)(I147));又はニコチン(I148);又はスルホキサフロル(Sulfoxaflor)(I149);(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック活性化剤(allosteric activators)、例えば、スピノシン(spinosyns)(例えば、スピネトラム(Spinetoram)(I150)及びスピノサド(Spinosad)(I151));(6)クロライドチャネル活性化剤、例えば、アベルメクチン/ミルベマイシン(avermectins/milbemycins)(例えば、アバメクチン(Abamectin)(I152)、エマメクチン安息香酸塩(Emamectin benzoate)(I153)、レピメクチン(Lepimectin)(I154)、及びミルベメクチン(Milbemectin)(I155));(7)幼虫ホルモン模倣物(Juvenile hormone mimics)、例えば、幼若ホルモン類似体(analogues)(例えば、ハイドロプレン(Hydroprene)(I156)、キノプレン(Kinoprene)(I157)、及びメトプレン(Methoprene)(I158));又はフェノキシカルブ(Fenoxycarb)(I159);又はピリプロキシフェン(Pyriproxyfen)(I160);(8)種々の非特異的(多部位)(Miscellaneous non-specific(multi-site))阻害剤、例えば、ハロゲン化アルキル(例えば、臭化メチル(I161)及びその他ハロゲン化アルキル);又はクロルピクリン(Chloropicrin)(I162);又はフッ化スルフリル(Sulfuryl fluoride)(I163);又はホウ砂(Borax)(I164);又は吐酒石(Tartar emetic)(I165);(9)選択性摂食遮断剤(Selective homopteran feeding blockers)(例えば、ピメトロジン(Pymetrozine)(I166));又はフロニカミド(Flonicamid)(I167);(10)ダニ成長抑制剤(例えば、クロフェンテジン(Clofentezine)(I168)、ヘキシチアゾックス(Hexythiazox)(I169)、及びジフロビダジン(Diflovidazin)(I170));又はエトキサゾール(Etoxazole)(I171);(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤(Microbial disruptors of insect midgut membranes)(例えば、バチルスチューリンゲンシス亜種イスラレンシス(israelensis)(I172)、バチルスチューリンゲンシス亜種アイザワイ(aizawai)(I173)、バチルスチューリンゲンシス亜種クルスターキ(kurstaki)(I174)、バチルスチューリンゲンシス亜種テネブリオニス(tenebrionis)(I175)、及びB.t.作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34 Ab1/35Ab1(I176));又はバチルススパリカス(I177);(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤(例えば、ジアフェンチウロン(Diafenthiuron))(I178);又は有機スズ殺ダニ剤(organotin miticides)(例えば、アゾシクロチン(Azocyclotin)(I179))、シヘキサチン(Cyhexatin)(I180)]、及び酸化フェンブタスズ(Fenbutatin oxide)(I181);又はプロパルギット(Propargite)(I182));又はテトラジホン(Tetradifon)(I183));(13)プロトン勾配を撹乱する酸化的リン酸化脱共役剤(Uncouplers of oxidative phosphorylation via disruption of the proton gradient)(例えば、クロルフェナピル(Chlorfenapyr)(I184)、DNOC(I185)、及びスルフルラミド(Sulfluramid)(I186));(I4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネル遮断剤(例えば、ベンスルタップ(Bensultap)(I187)、カルタップ塩酸塩(Cartap hydrochloride)(I188)、チオシクラム(Thiocyclam)(I189)、及びチオスルタップナトリウム(Thiosultap-sodium)(I190));(15)キチン生合成の阻害剤タイプ0、例えば、ビストリフルロン(Bistrifluron)(I191)、クロルフルアズロン(Chlorfluazuron)(I192)、ジフルベンズロン(Diflubenzuron)(I193)、フルシクロクスロン(Flucycloxuron)(I194)、フルフェノクスロン(Flufenoxuron)(I195)、ヘキサフルムロン(Hexaflumuron)(I196)、ルフェヌロン(Lufenuron)(I197)、ノバルロン(Novaluron)(I198)、ノビフルムロン(Noviflumuron)(I199)、テフルベンズロン(Teflubenzuron)(I200)、及びトリフルムロン(Triflumuron)(I201);(16)キチン生合成の阻害剤タイプ1、例えば、ブプロフェジン(Buprofezin)(I202);(17)脱皮阻害剤(Moulting disruptors)
(例えば、シロマジン(Cyromazine)(I203));(18)脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト剤(Ecdysone receptor agonists)、例えば、クロマフェノジド(Chromafenozide)(I204)、ハロフェノジド(Halofenozide)(I205)、メトキシフェノジド(Methoxyfenozide)(I206)、及びテブフェノジド(Tebufenozide)(I207);(19)オクトパミン(Octopamine)受容体アゴニスト、例えば、アミトラズ(Amitraz)(I208);(20)ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤、例えば、ヒドラメチルノン(Hydramethylnon)(I209);又はアセキノシル(Acequinocyl)(I210);又はフルアクリピリム(Fluacrypyrim)(I211);(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、例えば、METI殺ダニ剤(acaricides)(例えば、フェナザキン(Fenazaquin)(I212)、フェンピロキシメート(Fenpyroximate)(I213)、ピリミジフェン(Pyrimidifen)(I214)、ピリダベン(Pyridaben)(I215)、テブフェンピラド(Tebufenpyrad)(I216)、及びトルフェンピラド(Tolfenpyrad)(I217));又はロテノン(デリス)(Rotenone(Derris))(I218);(22)電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤(例えば、インドキサカルブ(I219));又はメタフルミゾン(I220);(23)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(Inhibitors of acetyl CoA carboxylase)、例えば、テトロン酸(tetronic acid)及びテトラミン酸(tetramic acid)誘導体(例えば、スピロジクロフェン(Spirodiclofen)(I221)、スピロメシフェン(Spiromesifen)(I222)、及びスピロテトラマット(Spirotetramat)(I223);(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害剤、例えば、ホスフィン(phosphines)(例えば、リン化アルミニウム(Aluminium phosphide)(I224)、リン化カルシウム(I225)、ホスフィン(I226)、及びリン化亜鉛(I227));又はシアン化物(Cyanide)(I228);(25)ミトコンドリア複合体11電子伝達阻害剤、例えば、β-ケトニトリル(beta-ketonitrile)誘導体(例えば、シエノピラフェン(Cyenopyrafen)(I229)及びシフルメトフェン(Cyflumetofen)(I230));及び(28)リアノジン受容体モジュレーター剤(Ryanodine receptor modulators)、例えば、ジアミド(例えば、クロラントラニリプロール(Chlorantraniliprole)(I231)、シアントラニリプロール(Cyantraniliprole)(I232)、及びフルベンジアミド(Flubendiamide)(I233))、及び/又はアミドフルメット(Amidoflumet)(I234)、アザジラクチン(Azadirachtin)(I235)、ベンクロチアズ(Benclothiaz)(I236)、ベンゾキシメート(Benzoximate)(I237)、ビフェナゼート(Bifenazate)(I238)、ブロモプロピレート(Bromopropylate)(I239)、チノメチオナト(Chinomethionat)(I240)、氷晶石(Cryolite)(I241)、ジコホル(Dicofol)(I242)、ジフロビダジン(Diflovidazin)(I243)、フルエンスルホン(Fluensulfone)(I244)、フルフェネリム(Flufenerim)(I245)、フルフィプロール(Flufiprole)(I246)、フルオピラム(Fluopyram)(I247)、フフェノジド(Fufenozide)(I248)、イミダクロチス(lmidaclothiz)(I249)、イプロジオン(Iprodione)(I250)、メパーフルトリン(Meperfluthrin)(I251)、ピリダリル(Pyridalyl)(I252)、ピリフルキナゾン(Pyrifluquinazon)(I253)、テトラメチルフルトリン(Tetramethylfluthrin)(I254)、及びヨードメタン(I255)からなる群から選択された物質;さらにバチルスフィルムス(Bacillus firmus)に基づく生成物(例えば、VOTiVOTM、BioNemなどのCNCM I-I582株を含むが、これに限定されない)、又は1つ以上の周知の以下の活性化合物:3-ブロモ-N-{2-ブロモ-4-クロロ-6-[(1-シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(3-bromo-N-{2-bromo-4-chloro-6-[(1-cyclopropylethyl)carbamoyl]phenyl}-1-(3-chloropyridin-2-yl)-1H-pyrazole-5-carboxamide)(I257)、4-{[(6-ブロモピリジン-3-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(4-{[(6-bromopyridin-3-yl)methyl](2-fluoroethyl)amino}furan-2(5H)-one)(I258)、4-{[(6-フルオロピリジン-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I259)、4-{[(2-クロロ-1,3-チアゾール-5-イル)メチル](2-フルオロエチル)}フラン-2(5H)-オン(I260)、4-{[(6-クロルピリジン-3-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I261)、フルピラジフロン(Flupyradifurone)(I262)、4-{[(6-クロル-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル](メチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I263)、4-{[(5,6-ジクロロピリジン-3-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I264)、4-{[(6-クロロ-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I265)、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I266)、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](メチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン(I267)、{[1-(6-クロロピリジン-3-イル)エチル](メチル)オキシド-A4-スルファニリデン}シアナミド(I268)、及びこれらのジアステレオマー{[(1R)-1-(6-クロルピリジン-3-イル)エチルリメチル)オキシド-A4-スルファニリデン}シアナミド(A)(I269)、及び{[(1S)-1-(6-クロルピリジン-3-イル)エチルリメチル)オキシド-A4スルファニリデン}シアナミド(B)(I270)及びジアステレオマー[(R)-メチル(オキシド){(1R)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-A4-スルファニリデン]シアナミド(A1))(I271)、及び[(S)-メチル(オキシド){(1S)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-A4-スルファニリデン]シアナミド(A2)(I272)(ジアステレオマーA群として示す)、[(R)-メチル(オキシド){(1S)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-A4-スルファニリデン]シアナミド(B1)(I273)、及び[(S)-メチル(オキシド){(1R)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-A4スルファニリデン]シアナミド(B2)(I274)(ジアステレオマーB群として示す)、及び11-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-12-ヒドロキシ-1,4-ジオキサ-9-アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ-11-エン-10-オン(I275)、3-(4’-フルオロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-オキサ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(I276)、1-{2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-アミン(I277)、アフィドピロペン[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)-3-[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]-6](Afidopyropen [(3S,4aR,12R,12aS,12bS)-3-[(cyclopropylcarbonyl)oxy]-6])、12-ジヒドロキシ-4,12b-ジメチル-11-オキソ-9-(ピリジン-3-イル)-1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b-デカヒドロ-2H、11H-ベンゾ[f]ピラノ[4,3-b]クロメン-4-イル]メチルシクロプロパンカルボキシレート(11H-benzo[f]pyrano[4,3-b]chromen-4-yl]methyl cyclopropanecarboxylate)(I278)、2-シアノ-3-(ジフルオロメトキシ)-N、N-ジメチルベンゼンスルホンアミド(I279)、2-シアノ-3-(ジフルオロメトキシ)-N-メチルベンゼンスルホンアミド(I280)、2-シアノ-3-(ジフルオロメトキシ)-Nエチルベンゼンスルホンアミド(I281)、4-(ジフルオロメトキシ)-N-エチル-N-メチル-1,2-ベンゾチアゾール-3-アミン1,1-ジオキシド(I282)、N-[1-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(3,5-ジメチルフェニル)エチル]-4,5-ジヒドロ-1,3-チアゾール-2-アミン(I283)、{1’-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]-5-フルオロスピロ[インドール-3,4’-ピペリジン]-1(2H)-イル}(2-クロロピリジン-4-イル)メタノン(I284)、3-(2,5-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(I285)、3-(2,5-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル炭酸エチル(I286)、4-(ブト-2-イン-1-イルオキシ)-6-(3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)-5-フルオロピリミジン(I287)、(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)マロノニトリル(I288)、(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)マロノニトリル(I289)、8-[2-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6(トリフルオロメチル)ピリダジン-3-イル]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(I290)、フロメトキン(Flometoquin)(I291)、PF1364(CAS-登録番号1204776-60-2)(I292)、5-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル(I293)、5-[5-(2-クロロピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル(I294)、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチル-N-{2-オキソ-2-[(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]エチル}ベンズアミド(I295)、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン(I296)、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン(I297)、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](エチル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン(I298)、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](メチル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン(I299)、ピフルブミドN-[4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-メトキシプロパン-2-イル)-3-イソブチルフェニル]-N-イソブチリル-1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(Pyflubumide N-[4-(1,1,1,3,3,3-hexafluoro-2-methoxypropan-2-yl)-3-isobutylphenyl]-N-isobutyryl-1,3,5-trimethyl-1H-pyrazole-4-carboxamide)(I300)、メチル2-[2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H
-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)-5-クロロ-3-メチルベンゾイル]-2-メチルヒドラジンカルボキシラート(I301)、メチル2-[2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)-5-シアノ-3-メチルベンゾイル]-2-エチルヒドラジンカルボキシレート(I302)、メチル2-[2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)-5-シアノ-3-メチルベンゾイル]-2-メチルヒドラジンカルボキシラート(I303)、メチル2-[3,5-ジブロモ-2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]-1,2-ジエチルヒドラジンカルボキシレート(I304)、メチル2-[3,5-ジブロモ2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]-2-エチルヒドラジンカルボキシレート(I305)、(5RS、7RS;5RS、7SR)-1-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロ-7-メチル-8-ニトロ-5-プロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(I306)、2-{6-[2-(54フルオロピリジン(fluoropyridin)-3-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]ピリジン-2-イル}ピリミジン(I307)、2-{6-[2-(ピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]ピリジン-2-イル}ピリミジン(I308)、1-(3-クロロピリジン-2-イル)-N-[4-シアノ-2-メチル-6-(メチルカルバモイル)フェニル]-3-{[5-(トリフルオロメチル)-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(I309)、1-(3-クロロピリジン-2-イル)-N-[4-シアノ-2-メチル-6-(メチルカルバモイル)フェニル]-3-{[5-(トリフルオロメチル)-2H-テトラゾール-2-イル]メチル}-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(I310)、N-[2-(tert-ブチルカルバモイル)-4-シアノ-6-メチルフェニル]-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-{[5-(トリフルオロメチル)-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(I311)、N-[2-(tert-ブチルカルバモイル)-4-シアノ-6-メチルフェニル]-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-3-{[5-(トリフルオロメチル)-2H-テトラゾール-2-イル]メチル}-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(I312)、(1E)-N-[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル]-N’-シアノ-N-(2,2-ジフルオロエチル)エタニミダミド(I313)、N-[2-(5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-4-クロロ-6-メチルフェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(I314)、メチル2-[3,5-ジブロモ-2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]-2-エチル-1-メチルヒドラジンカルボキシラート(I315)、及びアグリガタ(agrigata)、アンブリセイウス(amblyseius)、アフェリヌス(aphelinus)、アフィディウス(aphidius)、アフィドレテス(aphidoletes)、アルテミシニン(artimisinin)、ベータシフルトリン、ビスルタップ(bisultap)、ブロフルトリネート(brofluthrinate)、ブロモホス-e(bromophos-e)、カプサイシン(capsaicin)、クロルベンズロン、クニジアジン(cnidiadin)、ダクヌサ(dacnusa)、2,6-ジクロロフェノールインドフェノール(DCIP)(Dichlorophenolindophenol)、ジクロロプロペン、ジメタカルブ(dimethacarb)、ジチオエーテル(dithioether)、酢酸ドデシル(dodecyl-acetate)、エンカルシア(encarsia)、エレトモセルス(eretmocerus)、エチレンジブロミド、ユーカリプトール(eucalyptol)、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルフェンジン(flufenzine)、ホルモチオン(formothion)、ハルモニア(harmonia)、インドール-3-イル酪酸、イソカルボホス(isocarbofos)、イソフェンホス、イソフェンホス-m、イソプロカルブ、イソチオエート(isothioate)、リンデン(lindane)、リウヤンマイシン(liuyangmycin)、マトリン(matrine)、メホスホラン(mephosfolan)、メタアルデヒド(metaldehyde)、メタリジウム-アニソプリエ(metarhizium-anisopliae)、マイレックス(mirex)、m-イソチオシアネート、モノスルタップ、オレイン酸(oleic-acid)、オリウス(orius)、オキシマトリン(oxymatrine)、ペシロマイセス(paecilomyces)、パスツリア(pasteuria)、フェロモン(pheromones)、リン酸(phosphorus-acid)、フォトラブダス(photorhabdus)、フィトセイウルス(phytoseiulus)、ピリミホス-e、オレイン酸カリウム(potassium-oleate)、プロスレル(prosuler)、ピレトリン(pyrethrins)、ピリプロキシフェン(pyriproxifen)、キノメチオネート(quinomethionate)、サポニン(saponin)、サポノジット(saponozit)、フッ化ケイ酸ナトリウム(sodium-fluosilicate)、シュタイナーネマ(steinernema)、トリコデルマ(trichoderma)、トリコグラムマ(trichogramma)、バーティシリウム(verticillium)、ベルトリン(vertrine)、異性体殺虫剤(例えば、カッパビフェントリン、カッパテフルトリン)、ジコロメゾチアズ(dichoromezotiaz)、ブロフラニリド(broflanilide)、ピラジフルミド(pyraziflumid);カルバメート部類として、アルジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル及びチオジカルブを含む、カルバメート部類;有機リン酸塩部類として、アセフェート、アジンホスエチル、アジンホスエチル、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンシオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミダホス(methamidaphos)、メチダチオン(methidathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、オキシメトエート(oxymethoate)、オキシデメトンメチル、パラチオン、パラチオンメチル、フェントエート、ホレート、ホサロン(phosalone)、ホスメット、ホスファミドン、キナルホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、トリアゾホス、及びトリクロルフォンを含む、有機リン酸塩部類;エンドスルファンなどのシクロジエン有機塩素化合物部類;フィプロール部類として、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール(pyrafluprole)及びピリプロール(pyriprole)を含む、フィプロール部類;ネオニコチノイド部類として、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド及びチアメトキサムを含む、ネオニコチノイド部類;スピノサド及びスピネトラムなどのスピノシン部類;メクチン部類からのクロライドチャネル活性化剤として、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン(ivermectin)、レピメクチン及びミルベメクチンを含む、メクチン部類からのクロライドチャネル活性化剤;ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、及びピリプロキシフェンなどの幼虫ホルモン模倣物;ピメトロジン、フロニカミド、及びピリフルキナゾンなどの選択的な同翅目の摂食遮断剤(selective homopteran feeding blockers);クロフェンテジン、ヘキシチアゾックス、及びエトキサゾールなどのダニ成長阻害剤;ジアフェンチウロン、酸化フェンブタスズ、及びプロパルギットなどのミトコンドリアATP合成酵素阻害剤;クロルフェナピルなどの酸化的リン酸化のアンカップラ;ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、チオシクラム、チオスルタップナトリウムなどのニコチン性アセチルコリン受容体チャネル遮断剤;ベンゾイル尿素部類からのキチン生合成の阻害剤タイプ0として、ビストリフルロン、ジフルベンズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン及びテフルベンズロンを含む、ベンゾイル尿素部類からのキチン生合成の阻害剤タイプ0;ブプロフェジン、などのキチン生合成の阻害剤タイプ1;シロマジンなどの脱皮阻害剤;メトキシフェノジド、テブフェノジド、ハロフェノジド、及びクロマフェノジドと同じエクダイソン受容体アゴニスト;アミトラズなどのオクトパミン受容体アゴニスト;ミトコンドリア複合体電子伝達阻害剤ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム、シエノピラフェン、シフルメトフェン、ヒドラメチルノン、アセキノシル、又はフルアクリピリム;インドキサカルブ、及びメタフルミゾンなどの電位依存性ナトリウムチャネル遮断剤;スピロジクロフェン、スピロメシフェン、及びスピロテトラマットなどの脂質生合成の阻害剤;ジアミド部類からのリアノジン受容体調節剤として、フルベンジアミド、フタルアミド(phthalamide)化合物()-3-クロル-Nl-{2-メチル-4-[l、2,2,2-テトラフルオロ-l-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N2-(l-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド及び(S)-3-クロル-Nl-{2-メチル-4-[l、2,2,2-テトラフルオロ-l-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N2-(l-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド、クロラントラニリプロール(chloranthraniliprole)及びシアントラニリプロール(cyanthraniliprole)を含む、ジアミド部類からのリアノジン受容体調節剤;アザジラクチン、アミドフルメット、ビフェナゼート、フルエンスルホン、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)、ピリダリル、スルホキサフロルなど未知又は不確実な作用機序の化合物;又はピレスロイド部類からのナトリウムチャネルモジュレータとして、アクリナトリン、アレトリン、ビフェントリン、シフルトリン、ラムダシハロトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ベータシペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウフルバリネート、ペルメトリン、シラフルオフェン及びトラロメトリン、及びこれらの調合物を含む、ピレスロイド部類からのナトリウムチャネルモジュレータ。
【0108】
いくつかの実施形態では、植物処理生成物は、2つ以上(例えば、複数)の殺虫剤を含む。例えば、植物処理生成物は、好ましくは上記の群から選択される第1の殺虫剤、及び好ましくは上記の群から選択される第1の殺虫剤とは異なる第2の殺虫剤を含むことができる。いくつかの実施形態は、例えば、好ましくは上記の群から選択され、第1の殺虫剤及び第2の殺虫剤と異なる第3の殺虫剤を含むことができる。
【0109】
[例示的な抗菌剤農薬]
いくつかの実施形態では、農薬は(化学的)抗菌剤(例えば、抗生剤、抗寄生虫剤、抗ウイルス剤、殺菌剤など)であるか、又はこれらを含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の抗菌剤は、有用な植物の異なる作物の植物又は植物の一部(実、花、葉、幹、塊幹、又は根)に発生する微生物を抑制又は破壊するのに使用され、保護(例えば、土壌又は植物病原性昆虫で発生する真菌感染、植物病原性真菌に対する)を提供することができる。いかなる理論にも拘束されることなく、病原体の種類及び植物の種類は、通常、植物処理生成物を製造するために使用される有効成分の種類を決定する。標的となる病原体には、植物病原性真菌、例えば、子嚢菌類(Ascomycetes)(例えば、ベンチュリア(Venturia)、ポドスファエラ(Podosphaera)、エリシフェ(Erysiphe)、モニリニア(Monilinia)、ミコスフェレラ(Mycosphaerella)、ウンシヌラ(Uncinula));担子菌類(Basidiomycetes)(例えば、ヘミリア(Hemiieia)、リゾクトニア(Rhizoctonia)、プッチニア(Puccinia));不完全菌類(Fungi imperfecti)(例えば、ボトリチス(Botrytis)、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)、リンコスポリウム(Rhynchosporium)、フサリウム(Fusarium)、セプトリア(Septoria)、セルコスポラ(Cercospora)、アルテルナリア(Alternaria)、ピリキュラリア(pyricularia)及びコムギ眼紋病菌(Pseudocercosporella herpotrichoides));卵菌類(Oomycetes)(例えば、フィトフトラ(Phytophthora)、ペロノスポラ(Peronospora)、ブレミア(Bremia)、フィチウム(Pythium)、プラズモパラ(Plasmopara))、コムギ立枯病菌(立枯れ病)(Gaeumannomyces graminis(take-all))、コムギうどんこ病菌(うどん粉病)(Erysiphe graminis)(mildew)が含まれるが、これらに限定されない。植物の種類には、大豆、小麦、イネ、トウモロコシ(又はメイズ(maize))、麦、燕麦、エンドウ豆、乾草(又はアルファルファ(alfalfa))、トマト、ジャガイモ、アボカド、及びその他の作物(及び非作物)が含まれるが、これらに限定されない。
【0110】
いくつかの実施形態では、農薬は、1つ以上の(合成)化学物質、分子、又は、化合物、又は2つ以上の(合成)化学物質、分子又は化合物であってもよくこれを含んでもよい。多種多様な(化学的)抗菌剤農薬が市販されており、それぞれが本明細書で企図されている。
【0111】
[例示的な殺菌剤]
いくつかの実施形態では、農薬は(化学的)殺菌剤であるか、これを含み得る。多種多様な(化学的)殺菌剤が市販されており、それぞれが本明細書で企図されている。例示的な(化学的)殺菌剤には、アゾール(azoles)、例えば、フルキンコナゾール(Fluquinconazole)(Agrevo)、シプロコナゾール(cyproconazole)(Novartis)、トリチコナゾール(triticonazole)(Rhone-Poulenc)、フェニルピロール(phenylpyrroles)(例えば、フェンピクロニル(fenpiclonil)、又はフルジオキソニル(fludioxonii)(両方ともノバルティス(Novartis)及びカプロパミド(capropamide)、フルチアミド(fluthiamide)、スピロキサミン(spiroxamin)(全てバイエル(Bayer AG))などの他の構造タイプ、及びストロビルリン(strobilurines)(バスフ(BASF AG))、例えば、アゾキシストロビン(azoxystrobin)が含まれるが、これらに限定されない。
【0112】
(化学的)殺菌剤又はその有効成分(a.i.)は、その商品名が異なり、例えば、スピロキサミンは、小麦に対してImpulse(登録商標)、又はカプロパミドは、イネに対してWin(登録商標)である。Vitavax(登録商標)は、小麦、大麦、及び燕麦種子を処理するためのカルボキシン(carboxin)及びチラム(thiram)を含有し、Baytan R30(登録商標)は、セプトリア、うどん粉病、又は立枯れ病から保護する。テブコナゾール(Tebuconazole)は、小麦、大麦、及び燕麦を保護するためのRaxil(登録商標)の有効成分である。さらなる例は、生成物提供業者、例えば、Gustavson Inc.(http://www.gustafson.com/)のカタログを介して提供される。
【0113】
本開示の一実施形態によれば、好ましい殺菌剤は、以下からなる群から選択される。1つ以上の(1)エルゴステロール(ergosterol)生合成の阻害剤、例えば、(F1)アルジモルフ(aldimorph)(1704-28-5)、(F2)アザコナゾール(azaconazole)(60207-31-0)、(F3)ビテルタノール(bitertanol)(55179-31-2)、(F4)ブロムコナゾール(bromuconazole)(116255-48-2)、(F5)シプロコナゾール(cyproconazole)(113096-99-4)、(F6)ジクロブトラゾール(diclobutrazole)(75736-33-3)、(F7)ジフェノコナゾール(difenoconazole)(II9446-68-3)、(F8)ジニコナゾール(diniconazole)(83657-24-3)、(F9)ジニコナゾール-M(83657-18-5)、(F10)ドデモルフ(dodemorph)(1593-77-7)、(F11)ドデモルフ酢酸塩(31717-87-0)、(F12)エポキシコナゾール(epoxiconazole)(106325-08-0)、(F13)エタコナゾール(etaconazole)(60207-93-4)、(F14)フェナリモール(fenarimol)(60168-88-9)、(F15)フェンブコナゾール(fenbuconazole)(I14369-43-6)、(F16)フェンヘキサミッド(fenhexamid)(I26833-17-8)、(F17)フェンプロピジン(fenpropidin)(67306-00-7)、(F18)フェンプロピモルフ(fenpropimorph)(67306-03-0)、(F19)フルキンコナゾール(fluquinconazole)(I36426-54-5)、(F20)フルルプリミドール(flurprimidol)(56425-91-3)、(F21)フルシラゾール(flusilazole)(85509-19-9)、(F22)フルトリアフォール(flutriafol)(76674-21-0)、(F23)フルコナゾール(furconazole)(112839-33-5)、(F24)フルコナゾール-シス(112839-32-4)、(F25)ヘキサコナゾール(hexaconazole)(79983-71-4)、(F26)イマザリル(imazalil)(60534-80-7)、(F27)イマザリル硫酸塩(58594-72-2)、(F28)イミベンコナゾール(imibenconazole)(86598-92-7)、(F29)イプコナゾール(ipconazole)(I25225-28-7)、(F30)メトコナゾール(metconazole)(I25116-23-6)、(F31)ミクロブタニル(myclobutanil)(88671-89-0)、(F32)ナフチフィン(naftifine)(65472-88-0)、(F33)ヌアリモール(nuarimol)(63284-71-9)、(F34)オキスポコナゾール(oxpoconazole)(174212-12-5)、(F35)パクロブトラゾール(paclobutrazol)(76738-62-0)、(F36)ペフラゾエート(pefurazoate)(101903-30-4)、(F37)ペンコナゾール(penconazole)(66246-88-6)、(F38)ピペラリン(piperalin)(3478-94-2)、(F39)プロクロラズ(prochloraz)(67747-09-5)、(F40)プロピコナゾール(propiconazole)(60207-90-1)、(F41)プロチオコナゾール(prothioconazole)(178928-70-6)、(F42)ピリブチカルブ(88678-67-5)、(F43)ピリフェノックス(pyrifenox)(88283-41-4)、(F44)キンコナゾール(quinconazole)(103970-75-8)、(F45)シメコナゾール(simeconazole)(I49508-90-7)、(F46)スピロキサミン(I18134-30-8)、(F47)テブコナゾール(107534-96-3)、(F48)テルビナフィン(terbinafine)(91161-71-6)、(F49)テトラコナゾール(tetraconazole)(I12281-77-3)、(F50)トリアジメフォン(triadimefon)(43121-43-3)、(F51)トリアジメノール(triadimenol)(89482-17-7)、(F52)トリデモルフ(tridemorph)(81412-43-3)、(F53)トリフルミゾール(triflumizole)(68694-11-1)、(F54)トリホリン(triforine)(26644-46-2)、(F55)トリチコナゾール(I31983-72-7)、(F56)ウニコナゾール(uniconazole)(83657-22-1)、(F57)ウニコナゾール-p(83657-17-4)、(F58)ビニコナゾール(viniconazole)(77174-66-4)、(F59)ボリコナゾール(voriconazole)(137234-62-9)、(F60)1-(4-クロロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)シクロヘプタノール(129586-32-9)、(F61)メチル1-(2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)-1H-イミダゾール-5-カルボキシレート(110323-95-0)、(F62)N’-{5-(ジフルオロメチル)-2-メチル-4-[3-(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド(N’-{5-(difluoromethyl)-2-methyl-4-[3-(trimethylsilyl)propoxy]phenyl}-N-ethyl-N-methylimidoformamide)、(F63)N-エチル-N-メチル-N’-{2-メチル-5-(トリフルオロメチル)-4-[3-(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、(F64)0-[1-(4-メトキシフェノキシ)-3,3-ジメチルブタン-2-イル]1H-イミダゾール-1-カルボチオエート(I11226-71-2);(2)呼吸鎖の複合体I又はIIの阻害剤、例えば、(F65)ビキサフェン(bixafen)(581809-46-3)、(F66)ボスカリド(boscalid)(188425-85-6)、(F67)カルボキシン(5234-68-4)、(F68)ジフルメトリム(diflumetorim)(130339-07-0)、(F69)フェンフラム(fenfuram)(24691-80-3)、(F70)フルオピラム(fluopyram)(658066-35-4)、(F71)フルトラニル(flutolanil)(66332-96-5)、(F72)フルキサピロキサド(fluxapyroxad)(907204-31-3)、(F73)フラメトピル(furametpyr)(123572-88-3)、(F74)フルメシクロックス(furmecyclox)(60568-05-0)、(F75)イソピラザム(isopyrazam)(シンエピマーラセミ体1RS、4SR、9RS及び抗エピマーラセミ体1RS、4SR、9SRの混合物)(881685-58-1)、(F76)イソピラザム(抗エピマーラセミ体1RS、4SR、9SR)、(F77)イソピラザム(抗エピマー鏡像異性体1R、4S、9S)、(F78)イソピラザム(抗エピマー鏡像異性体1S、4R、9R)、(F79)イソピラザム(シンエピマーラセミ体1RS、4SR、9RS)、(F80)イソピラザム(シンエピマー鏡像異性体1R、4S、9R)、(F81)イソピラザム(シンエピマー鏡像異性体1S、4R、9S)、(F82)メプロニル(mepronil)(55814-41-0)、(F83)オキシカルボキシン(oxycarboxin)(5259-88-1)、(F84)ペンフルフェン(penflufen)(494793-67-8)、(F85)ペンチオピラド(penthiopyrad)(183675-82-3)、(F86)セダキサン(sedaxane)(874967-67-6)、(F87)チフルザミド(thifluzamide)(130000-40-7)、(F88)1-メチル-N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F89)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F90)3-(ジフルオロメチル)-N-[4-フルオロ-2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F91)N-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メトキシプロパン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(1092400-95-7)、(F92)5,8-ジフルオロ-N-[2-(2-フルオロ-4-{[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ}フェニル)エチル]キナゾリン-4-アミン(1210070-84-0)、(F93)ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、(F94)N-[(1S,4R)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F95)N-[(1R,4S)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F96)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F97)1,3,5-トリメチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F98)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-(1,3,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F99)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-[(1S)-1,3,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F100)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-[(1R)-1,3,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F101)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F102)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F103)1,3,5-トリメチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F104)1,3,5-トリメチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;(3)呼吸鎖の複合体Illの阻害剤、例えば、(F105)アメトクトラジン(ametoctradin)(865318-97-4)、(F106)アミスルブロム(amisulbrom)(348635-87-0)、(F107)アゾキシストロビン(131860-33-8)、(F108)シアゾファミド(cyazofamid)(120116-88-3)、(F109)クメトキシストロビン(coumethoxystrobin)(850881-30-0)、(F110)クモキシストロビン(coumoxystrobin)(850881-70-8)、(F111)ジモキシストロビン(dimoxystrobin)(141600-52-4)、(F112)エネストロブリン(enestroburin)(238410-11-2)、(F113)ファモキサドン(famoxadone)(131807-57-3)、(F114)フェナミドン(fenamidone)(161326-34-7)、(F115)フェノキシストロビン(fenoxystrobin)(918162-02-4)、(F116)フルオキサストロビン(fluoxastrobin)(361377-29-9)、(F117)クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)(143390-89-0)、(F118)メトミノストロビン(metominostrobin)(133408-50
-1)、(F119)オリサストロビン(orysastrobin)(189892-69-1)、(F120)ピコキシストロビン(picoxystrobin)(117428-22-5)、(F121)ピラクロストロビン(pyraclostrobin)(175013-18-0)、(F122)ピラメトストロビン(pyrametostrobin)(915410-70-7)、(F123)ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)(862588-11-2)、(F124)ピリベンカルブ(pyribencarb)(799247-52-2)、(F125)トリクロピリカルブ(triclopyricarb)(902760-40-1)、(F126)トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)(141517-21-7)、(F127)(2E)-2-(2-{[6-(3-クロロ-2-メチルフェノキシ)-5-フルオロピリミジン-4-イル]オキシ}フェニル)-2-(メトキシイミノ)-N-メチルエタンアミド、(F128)(2E)-2-(メトキシイミノ)-N-メチル-2-(2-{[({(1E)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド、(F129)(2E)-2-(メトキシイミノ)-N-メチル-2-{2-[(E)-({1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド(158169-73-4)、(F130)(2E)-2-{2-[({[(1E)-1-(3-{[(E)-1-フルオロ-2-フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}-2-(メトキシイミノ)-N-メチルエタンアミド(326896-28-0)、(F131)(2E)-2-{2-[({[(2E,3E)-4-(2,6-ジクロロフェニル)ブト-3-エン-2-イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}-2-(メトキシイミノ)-N-メチルエタンアミド、(F132)2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド(119899-14-8)、(F133)5-メトキシ-2-メチル-4-(2-{[({(1E)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-オン、(F134)メチル(2E)-2-{2-[({シクロプロピル[(4-メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}-3-メトキシプロプ-2-エノエート(149601-03-6)、(F135)N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-(ホルミルアミノ)-2-ヒドロキシベンズアミド(226551-21-9)、(F136)2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド(173662-97-0)、(F137)(2R)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド(394657-24-0);(4)有糸分裂及び細胞分裂の阻害剤、例えば、(F138)ベノミル(benomyl)(17804-35-2)、(F139)カルベンダジム(carbendazim)(10605-21-7)、(F140)クロルフェナゾール(chlorfenazole)(3574-96-7)、(F141)ジエトフェンカルブ(diethofencarb)(87130-20-9)、(F142)エタボキサム(ethaboxam)(162650-77-3)、(F143)フルオピコリド(fluopicolide)(239110-15-7)、(F144)フベリダゾール(fuberidazole)(3878-19-1)、(F145)ペンシクロン(pencycuron)(66063-05-6)、(F146)チアベンダゾール(thiabendazole)(148-79-8)、(F147)チオファネートメチル(thiophanate-methyl)(23564-05-8)、(F148)チオファネート(23564-06-9)、(F149)ゾキサミド(zoxamide)(156052-68-5)、(F150)5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン(214706-53-3)、(F151)3-クロロ-5-(6-クロロピリジン-3-イル)-6-メチル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン(1002756-87-7);(5)多部位作用が可能な化合物、例えば、(F152)ボルドー混合物(8011-63-0)、(F153)カプタホール(captafol)(2425-06-1)、(F154)カプタン(captan)(133-06-2)、(F155)クロロタロニル(chlorothalonil)(1897-45-6)、(F156)水酸化銅(20427-59-2)、(F157)ナフテン酸銅(naphthenate)(1338-02-9)、(F158)酸化銅(1317-39-1)、(F159)塩基性塩化銅(1332-40-7)、(F160)硫酸銅(II)(7758-98-7)、(F161)ジクロフルアニド(dichlofluanid)(1085-98-9)、(F162)ジチアノン(dithianon)(3347-22-6)、(F163)ドジン(dodine)(2439-10-3)、(F164)ドジンフリーベース、(F165)フェルバム(ferbam)(14484-64-1)、(F166)フルオロフォルペット(fluorofolpet)(719-96-0)、(F167)フォルペット(folpet)(133-07-3)、(F168)グアザチン(guazatine)(108173-90-6)、(F169)グアザチン酢酸塩(F170)イミノオクタジン(iminoctadine)(13516-27-3)、(F171)イミノオクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine albesilate)(169202-06-6)、(F172)イミノクタジン三酢酸塩(57520-17-9)、(F173)マンカッパー(mancopper)(53988-93-5)、(F174)マンコゼブ(mancozeb)(8018-01-7)、(F175)マネブ(maneb)(12427-38-2)、(F176)メチラム(metiram)(9006-42-2)、(F177)メチラム亜鉛(9006-42-2)、(F178)オキシン銅(oxine-copper)(10380-28-6)、(F179)プロパミジン(propamidine)(104-32-5)、(F180)プロピネブ(propineb)(12071-83-9)、(F181)硫黄及び多硫化カルシウムを含む硫黄製剤(sulphur preparations)(7704-34-9)、(F182)チラム(137-26-8)、(F183)トリルフルアニド(tolylfluanid)(731-27-1)、(F184)ジネブ(zineb)(12122-67-7)、(F185)ジラム(ziram)(137-30-4);(6)宿主防御を誘導できる化合物、例えば、(F186)アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)(135158-54-2)、(F187)イソチアニル(isotianil)(224049-04-1)、(F188)プロベナゾール(probenazole)(27605-76-1)、(F189)チアジニル(tiadinil)(223580-51-6);(7)アミノ酸及び/又はタンパク質生合成の阻害剤、例えば、(F190)アンドプリム(andoprim)(23951-85-1)、(F191)ブラストサイジン-S(blasticidin-S)(2079-00-7)、(F192)シプロジニル(cyprodinil)(121552-61-2)、(F193)カスガマイシン(kasugamycin)(6980-18-3)、(F194)カスガマイシン塩酸塩水和物(19408-46-9)、(F195)メパニピリム(mepanipyrim)(110235-47-7)、(F196)ピリメタニル(pyrimethanil)(53112-28-0)、(Fl97)3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン(861647-32-7);(8)ATP生成の阻害剤、例えば、(F198)フェンチン酢酸塩(fentin acetate)(900-95-8)、(F199)フェンチンクロライド(639-58-7)、(F200)フェンチン水酸化物(76-87-9)、(F201)シルチオファム(silthiofam)(175217-20-6);(9)細胞壁合成の阻害剤、例えば、(F202)ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)(177406-68-7)、(F203)ジメトモルフ(dimethomorph)(110488-70-5)、(F204)フルモルフ(flumorph)(211867-47-9)、(F205)イプロバリカルブ(iprovalicarb)(140923-17-7)、(F206)マンジプロパミド(mandipropamid)(374726-62-2)、(F207)ポリオキシン(polyoxins)(11113-80-7)、(F208)ポリオキソリム(polyoxorim)(22976-86-9)、(F209)バリダマイシンA(validamycin A)(37248-47-8)、(F210)バリフェナレート(valifenalate)(283159-94-4;283159-90-0);(10)脂質及び膜合成の阻害剤、例えば、(F211)ビフェニル(92-52-4)、(F212)クロロネブ(chloroneb)(2675-77-6)、(F213)ジクロラン(dicloran)(99-30-9)、(F214)エジフェンホス(edifenphos)(17109-49-8)、(F215)エトリジアゾール(etridiazole)(2593-15-9)、(F216)ヨードカルブ(iodocarb)(55406-53-6)、(F217)イプロベンフォス(iprobenfos)(26087-47-8)、(F218)イソプロチオラン(isoprothiolane)(50512-35-1)、(F219)プロパモカルブ(propamocarb)(25606-41-1)、(F220)プロパモカルブ塩酸塩(25606-41-1)、(F221)プロチオカルブ(prothiocarb)(19622-08-3)、(F222)ピラゾホス(pyrazophos)(13457-18-6)、(F223)キントゼン(quintozene)(82-68-8)、(F224)テクナゼン(tecnazene)(117-18-0)、(F225)トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)(57018-04-9);(11)メラニン生合成の阻害剤、例えば、(F226)カプロパミド(carpropamid)(104030-54-8)、(F227)ジクロシメット(diclocymet)(139920-32-4)、(F228)フェノキサニル(fenoxanil)(115852-48-7)、(F229)フタリド(phthalide)(27355-22-2)、(F230)ピロキロン(pyroquilon)(57369-32-1)、(F231)トリシクラゾール(tricyclazole)(41814-78-2)、(F232)2,2,2-トリフルオロエチル{3-メチル-1-[(4-メチルベンゾイル)アミノ]ブタン-2-イル}カルバメート(851524-22-6);(12)核酸合成の阻害剤、例えば、(F233)ベナラキシル(benalaxyl)(71626-11-4)、(F234)ベナラキシル-M(キララキシル(kiralaxyl))(98243-83-5)、(F235)ブピリメート(bupirimate)(41483-43-6)、(F236)クロジラコン(clozylacon)(67932-85-8)、(F237)ジメチリモール(dimethirimol)(5221-53-4)、(F238)エチリモール(ethirimol)(23947-60-6)、(F239)フララキシル(furalaxyl)(57646-30-7)、(F240)ヒメキサゾール(hymexazol)(10004-44-1)、(F241)メタラキシル(metalaxyl)(57837-19-1)、(F242)メタラキシル-M(メフェノキサム(mefenoxam))(70630-17-0)、(F243)オフラセ(ofurace)(58810-48-3)、(F244)オキサジキシル(oxadixyl)(77732-09-3)、(F245)オキソリン酸(oxolinic acid)(14698-29-4);(13)シグナル伝達の阻害剤、例えば、(F
246)クロゾリネート(chlozolinate)(84332-86-5)、(F247)フェンピクロニル(74738-17-3)、(F248)フルジオキソニル(fludioxonil)(131341-86-1)、(F249)イプロジオン(36734-19-7)、(F250)プロシミドン(procymidone)(32809-16-8)、(F251)キノキシフェン(quinoxyfen)(124495-18-7)、(F252)ビンクロゾリン(vinclozolin)(50471-44-8);(14)アンカップラとして作用できる化合物、例えば、(F253)ビナパクリル(binapacryl)(485-31-4)、(F254)ジノカップ(dinocap)(131-72-6)、(F255)フェリムゾン(ferimzone)(89269-64-7)、(F256)フルアジナム(fluazinam)(79622-59-6)、(F257)メプチルジノキャップ(meptyldinocap)(131-72-6);(15)追加の化合物、例えば、(F258)ベンチアゾール(benthiazole)(21564-17-0)、(F259)ベトキサジン(bethoxazin)(163269-30-5)、(F260)カプシマイシン(capsimycin)(70694-08-5)、(F261)カルボン(carvone)(99-49-0)、(F262)チノメチオナト(2439-01-2)、(F263)ピリオフェノン(クラザフェノン)(pyriofenone(chlazafenone))(688046-61-9)、(F264)クフラネブ(cufraneb)(11096-18-7)、(F265)シフルフェナミド(cyflufenamid)(180409-60-3)、(F266)シモキサニル(cymoxanil)(57966-95-7)、(F267)シプロスルファミド(cyprosulfamide)(221667-31-8)、(F268)ダゾメット(dazomet)(533-74-4)、(F269)デバカルブ(debacarb)(62732-91-6)、(F270)ジクロロフェン(dichlorophen)(97-23-4)、(F271)ジクロメジン(diclomezine)(62865-36-5)、(F272)ジフェンゾクアット(49866-87-7)、(F273)ジフェンゾクアットメチル硫酸塩(43222-48-6)、(F724)ジフェニルアミン(122-39-4)、(F275)エコメート(ecomate)、(F276)フェンピラザミン(fenpyrazamine)(473798-59-3)、(F277)フルメトベル(flumetover)(154025-04-4)、(F278)フルオロイミド(41205-21-4)、(F279)フルスルファミド(flusulfamide)(106917-52-6)、(F280)フルチアニル(flutianil)(304900-25-2)、(F281)ホセチルアルミニウム(fosetyl-aluminium)(39148-24-8)、(F282)ホセチルカルシウム、(F283)ホセチルナトリウム(39148-16-8)、(F284)ヘキサクロロベンゼン(118-74-1)、(F285)イルママイシン(irumamycin)(81604-73-1)、(F286)メタスルホカルブ(methasulfocarb)(66952-49-6)、(F287)イソチオシアン酸メチル(556-61-6)、(F288)メトラフェノン(metrafenone)(220899-03-6)、(F289)ミルジオマイシン(mildiomycin)(67527-71-3)、(F290)ナタマイシン(natamycin)(7681-93-8)、(F291)ニッケルジメチルジチオカルバメート(15521-65-0)、(F292)ニトロタールイソプロピル(nitrothal-isopropyl)(10552-74-6)、(F293)オクチリノン(octhilinone)(26530-20-1)、(F294)オキサモカルブ(oxamocarb)(917242-12-7)、(F295)オキシフェンチイン(oxyfenthiin)(34407-87-9)、(F296)ペンタクロロフェノール及び塩(87-86-5)、(F297)フェノトリン、(F298)亜リン酸及びその塩(13598-36-2)、(F299)プロパモカルブ-フォセチレート(propamocarb-fosetylate)、(F300)プロパノシン-ナトリウム(propanosine-sodium)(88498-02-6)、(F301)プロキナジド(proquinazid)(189278-12-4)、(F302)ピリモルフ(pyrimorph)(868390-90-3)、(F303)(2E)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン((2E)-3-(4-tert-butylphenyl)-3-(2-chloropyridin-4-yl)-1-(morpholin-4-yl)prop-2-en-1-one))(1231776-28-5)、(F304)(2Z)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2-エン-l-オン(1231776-29-6)、(F305)ピロルニトリン(pyrrolnitrine)(1018-71-9)、(F306)テブフロキン(tebufloquin)(376645-78-2)、(F307)テクロフタラム(tecloftalam)(76280-91-6)、(F308)トルニファニド(tolnifanide)(304911-98-6)、(F309)トリアゾキシド(triazoxide)(72459-58-6)、(F310)トリクラミド(trichlamide)(70193-21-4)、(F311)ザリラミド(zarilamid)(84527-51-5)、(F312)(3S,6S,7R,8R)-8-ベンジル-3-[({3-[(イソブチリルオキシ)メトキシ]-4-メトキシピリジン-2-イル}カルボニル)アミノ]-6-メチル-4,9-ジオキソ-1,5-ジオキソナン-7-イル2-メチルプロパノエート(517875-34-2)、(F313)1-(4-{4-[(5R)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン(1003319-79-6)、(F314)1-(4-{4-[(5S)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン(1003319-80-9)、(F315)1-(4-{4-[5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン(1003318-67-9)、(F316)1-(4-メトキシフェノキシ)-3,3-ジメチルブタン-2-イル1H-イミダゾール-1-カルボキシレート(111227-17-9)、(F317)2,3,5,6-テトラクロロ-4-(メチルスルホニル)ピリジン(13108-52-6)、(F318)2,3-ジブチル-6-クロロチエノ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(2,3-dibutyl-6-chlorothieno[2,3-d]pyrimidin-4(3H)-one)(221451-58-7)、(F319)2,6-ジメチル-1H、5H-[1,4]ジチエノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン(2,6-dimethyl-1H,5H-[1,4]dithiino[2,3-c:5,6-c’]dipyrrole-1,3,5,7(2H,6H)-tetrone)、(F320)2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-(4-{4-[(5R)-5-フェニル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)エタノン(1003316-53-7)、(F321)2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-(4-{4-[(5S)-5-フェニル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)エタノン(1003316-54-8)、(F322)2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-{4-[4-(5-フェニル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イル]ピペリジン-1-イル}エタノン(1003316-51-5)、(F323)2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピル-4H-クロメン-4-オン(2-butoxy-6-iodo-3-propyl-4H-chromen-4-one)、(F324)2-クロロ-5-[2-クロロ-1-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-4-メチル-1H-イミダゾール-5-イル]ピリジン、(F325)2-フェニルフェノール及び塩(90-43-7)、(F326)3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン(861647-85-0)、(F327)3,4,5-トリクロロピリジン-2,6-ジカルボニトリル(17824-85-0)、(F328)3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-メチル-1,2-オキサゾリジン-3-イル]ピリジン(3-[5-(4-chlorophenyl)-2,3-dimethyl-1,2-oxazolidin-3-yl]pyridine)、(F329)3-クロロ-5-(4-クロロフェニル)-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチルピリダジン、(F330)4-(4-クロロフェニル)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-3,6-ジメチルピリダジン、(F331)5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール、(F332)5-クロロ-N’-フェニル-N’-(プロプ-2-イン-1-イル)チオフェン-2-スルホノヒドラジド(5-chloro-N’-phenyl-N’-(prop-2-yn-1-yl)thiophene-2-sulfonohydrazide)(134-31-6)、(F333)5-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン(1174376-11-4)、(F334)5-フルオロ-2-[(4-メチルベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン(1174376-25-0)、(F335)5-メチル-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン、(F336)エチル(2Z)-3-アミノ-2-シアノ-3-フェニルプロプ-2-エノエート、(F337)N’-(4-{[3-(4-クロロベンジル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル]オキシ}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(F338)N-(4-クロロベンジル)-3-[3-メトキシ-4-(プロプ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(F339)N-[(4-クロロフェニル)(シアノ)メチル]-3-[3-メトキシ-4-(プロプ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(F340)N-[(5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)メチル]-2,4-ジクロロピリジン-3-カルボキサミド、(F341)N-[1-(5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)エチル]-2,4-ジクロロピリジン-3-カルボキサミド、(F342)N-[1-(5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)エチル]-2-フルオロ-4-ヨードピリジン-3-カルボキサミド、(F343)N-{(E)-[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル}-2-フェニルアセトアミド(221201-92-9)、(F344)N-{(Z)-[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル}-2-フェニルアセトアミド(221201-92-9)、(F345)N’-{4-[(3-tert-ブチル-4-シアノ-1,2-チアゾール-5-イル)オキシ]-2-クロロ-5-メチルフェニル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(F346)N-メチル-2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメ
チル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-N-(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,3-チアゾール-4-カルボキサミド(922514-49-6)、(F347)N-メチル-2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-1,3-チアゾール-4-カルボキサミド(922514-07-6)、(F348)N-メチル-2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-N-[(1S)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-1,3-チアゾール-4-カルボキサミド(922514-48-5)、(F349)ペンチル{6-[({[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート、(F350)フェナジン-1-カルボン酸(phenazine-1-carboxylic acid)、(F351)キノリン-8-オール(134-31-6)、(F352)キノリン-8-オールスルファート(2:1)(134-31-6)、(F353)tert-ブチル{6-[({[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート;(16)追加の化合物、例えば、(F354)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-[2’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F355)N-(4’-クロロビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F356)N-(2’、4’-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F357)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[4’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F358)N-(2’、5’-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F359)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[4’-(プロプ-1-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F360)5-フルオロ-1,3-ジメチル-N-[4’-(プロプ-1-イル-l-イル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F361)2-クロロ-N-[4’-(プロプ-1-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、(F362)3-(ジフルオロメチル)-N-[4’-(3,3-ジメチルブト-l-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F363)N-[4’-(3,3-ジメチルブト-1-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F364)3-(ジフルオロメチル)-N-(4’-エチニルビフェニル-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F365)N-(4’-エチニルビフェニル-2-イル)-5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F366)2-クロロ-N-(4’-エチニルビフェニル-2-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、(F367)2-クロロ-N-[4’-(3,3-ジメチルブト-1-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、(F368)4-(ジフルオロメチル)-2-メチル-N-[4’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル]-1,3-チアゾール-5-カルボキサミド、(F369)5-フルオロ-N-[4’-(3-ヒドロキシ-3-メチルブト-l-イル-l-イル)ビフェニル-2-イル]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F370)2-クロロ-N-[4’-(3-ヒドロキシ-3-メチルブト-1-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、(F371)3-(ジフルオロメチル)-N-[4’-(3-メトキシ-3-メチルブト-1-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F372)5-フルオロ-N-[4’-(3-メトキシ-3-メチルブト-l-イン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(F373)2-クロロ-N-[4’-(3-メトキシ-3-メチルブト-l-イル-l-イル)ビフェニル-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、(F374)(5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)(2,3,4-トリメトキシ-6-メチルフェニル)メタノン、(F375)N-[2-(4-{[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イン-1-イル]オキシ}-3-メトキシフェニル)エチル]-N2-(メチルスルホニル)バリンアミド(220706-93-4)、(F376)4-オキソ-4-[(2-フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、(F377)ブト-3-イン-1-イル{6-[({[(Z)-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート、(F378)4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2-オール(メソメリー形態(mesomere Form):6-アミノ-5-フルオロピリミジン-2(1H)-オン)、(F379)プロピル3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸及び(F380)オリサストロビン(Oryzastrobin)。
【0114】
その他の殺菌剤は、ベンゾビンジフルピル(ソラテノール(solatenol))デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)ピラゾール-カルバミド部類の殺菌剤を含む。例示は、フェニルベンズアミド(henyl-benzamides)、フェニル-オキソ-エチルチオフェンアミド、ピリジニル-エチル-ベンズアミド、フラン-カルボキサミド、オキサチイン-カルボキサミド(oxathiin-carboxamides)、チアゾール-カルボキサミド、ピラゾール-カルボキサミド、ピリジン-カルボキサミド、及びこれらの調合物を含む。
【0115】
[例示的な植物成長調整剤(PGRs)]
いくつかの実施形態では、植物処理成分は、1つ以上のPGRであるか、又はこれを含み得る。多種多様なPGRが市販されており、それぞれが本明細書で企図されている。例示的なPGRは、抗オーキシン(Antiauxins)、例えば、クロフィブリン酸(clofibric acid)、2,3,5-トリヨード安息香酸;オーキシン、例えば、4-CPA、2,4-D、2,4-DB、2,4-DEP、ジクロルプロップ(dichlorprop)、フェノプロップ(fenoprop)、IAA、ΙΒΑ、ナフタレンアセトアミド、a-ナフタレン酢酸、1-ナフトール(1-naphthol)、ナフトキシ酢酸(naphthoxyacetic acids)、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸ナトリウム、2,4,5-T;サイトカイニン、例えば、2iP、ベンジルアデニン(benzyladenine)、4-ヒドロキシフェネチルアルコール(hydroxyphenethyl alcohol)、カイネチン(kinetin)、ゼアチン(zeatin);枯れ葉剤(defoliants)、例えば、カルシウムシアナミド、ジメチピン(dimethipin)、エンドタール、エテホン(ethephon)、メルホス(merphos)、メトクスロン、ペンタクロロフェノール、チジアズロン(thidiazuron)、トリブホス(tribufos);エチレン阻害剤、例えば、アビグリシン(aviglycine)、1-メチルシクロプロペン;エチレン放出剤(releasers)、例えば、ACC、エタセラシル(etacelasil)、エテホン、グリオキシム(glyoxime);殺精剤(gametocides)、例えば、フェンリダゾン(fenridazon)、マレイン酸ヒドラジド;ジベレリン、例えば、ジベレリン、ジベレリン酸;成長阻害剤、例えば、アブシジン酸、アンシミドール(ancymidol)、ブトラリン、カルバリル、クロルホニウム(chlorphonium)、クロルプロファム、ジケグラク(dikegulac)、フルメトラリン(flumetralin)、フルオリダミド(fluoridamid)、ホサミン(fosamine)、グリホシン(glyphosine)、イソピリモール(isopyrimol)、ジャスモン酸(jasmonic acid)、マレイン酸ヒドラジド、メピコート(mepiquat)、ピプロクタニル(piproctanyl)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、プロファム(propham)、チアオジエアン(tiaojiean)、2,3,5-トリヨード安息香酸;モルファクチン(morphactins)、例えば、クロルフルレン(chlorfluren)、クロルフルレノール(chlorflurenol)、ジクロルフルレノール(dichlorflurenol)、フルレノール(flurenol);成長阻害剤(growth retardants)、例えば、クロルメコート(chlormequat)、ダミノジド(daminozide)、フルルプリミドール、メフルイジド、パクロブトラゾール、テトシクラシス(tetcyclacis)、ウニコナゾール;成長促進剤(stimulants)、例えば、ブラシノライド(brassinolide)、ブラシノライドエチル、DCPTA、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、ヒメキサゾール、プロスレル、トリアコンタノール(triacontanol);分類されなかった植物成長調整剤、例えば、バクメデシュ(bachmedesh)、ベンゾフルオル、ブミナフォス、カルボン、塩化コリン、シオブチド(ciobutide)、クロフェンセット(clofencet)、シアナミド、シクラニリド(cyclanilide)、シクロヘキシミド、シプロスルファミド、エポコレオン(epocholeone)、エチクロゼート(ethychlozate)、エチレン、フフェンチオ尿素(fuphenthiourea)、フララン(furalane)、ヘプトパルギル(heptopargil)、ホロスルフ(holosulf)、イナベンフィド(inabenfide)、カレタザン(karetazan)、ヒ酸鉛(lead arsenate)、メタスルホカルブ、プロヘキサジオン(prohexadione)、ピダノン(pydanon)、シントフェン(sintofen)、トリアペンテノール(triapenthenol)、トリネキサパック(trinexapac)、及びこれらの調合物を含むが、これらに限定されない。
【0116】
[その他例示的な構成要素]
本開示のいくつかの実施形態は、1つ以上の追加の構成要素及び/又は成分を含むことができる。追加の構成要素及び/又は成分は(生存、活性、代謝性)懸濁培養物、全培養溶解物、植物処理成分、及び/又は植物処理組成物に添加することができる。例えば、いくつかの実施形態は、(1)アミノ酸、(2)ペプチド、(3)加水分解タンパク質、(4)有機酸及び/又はカルボン酸、(5)炭水化物、(6)植物抽出物、(7)リグノスルホン酸、(8)フミン酸及び/又はフルボ酸、(9)マクロ、二次、及び/又は微量栄養素、(10)キレート化ミネラル及び/又は複合ミネラル、(11)ビタミン、(12)湿潤剤、(13)分散剤、及び(14)界面活性剤のうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態は、上述の2つ以上の混合物を含むことができる。
【0117】
いくつかの実施形態は、アミノ酸、鉱物、及び有機酸の混合物を含むことができる。いくつかの実施形態は、アミノ酸、鉱物、有機酸、リグノスルホン酸、海藻抽出物、及び湿潤剤/非イオン性界面活性剤の混合物を含むことができる。特定の実施形態は、ビタミンを含むことができる。特定の実施形態は、無機窒素源(例えば、硝酸アンモニウム又は尿素)を含むことができる。いくつかの実施形態は、硝酸アンモニウム及び/又は尿素を欠くことができる。いくつかの実施形態は、追加されたマンガンを含むことができる。いくつかの実施形態は、追加された銅を含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の添加剤は(活性又は生存)培養物(例えば、溶解前)に含まれ得るか、又は溶解物に添加され得る(溶解以後)。他の実施形態では、1つ以上の添加剤は、植物処理生成物に(又は微生物発酵生成物及び植物処理成分の混合物に)添加され得る。
【0118】
いくつかの実施形態は、1つ以上の希釈剤、又は希釈液を含むことができる。1つ以上の希釈剤又は希釈液は、1つ以上の生成物成分を希釈することができる。1つ以上の希釈剤又は希釈液は、さらに又は代替的に植物処理の均一な分布を高めることができる。
【0119】
本開示のいくつかの実施形態は、1つ以上の追加の(補充)構成要素及び/又は成分を含むことができる。例えば、実施形態は、1つ以上のビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンB群(例えば、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、コリン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、など)、鉱物又は微量鉱物(又は成分)(例えば、マグネシウム、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、ホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレニウム、亜鉛、ニッケル、バナジウム、ケイ素、スズなど)、アミノ酸(例えば、必須及び/又は非必須)、健康補助食品(例えば、グルコサミン、コンドロイチンなど)、医薬品(例えば、化学添加物など)、栄養補助食品、植物又は植物の一部(例えば、実、葉、茎、根、芽、苗木、子葉など)、植物生成物又は抽出物(昆布、藻類、又は他の抽出物)、ハーブ、植物栄養素、カロテノイド、酵素(例えば、アミラーゼ(amylase)、キシラナーゼ(xylanase)、プロテアーゼ(proteases)、フィターゼ(phytase)、グルカナーゼ(glucanase))、プロバイオティクスス(probiotics)、有機酸など。特定の実施形態は、1つ以上の種類のプロバイオティクスス及び/又は生きた微生物を実質的に及び/又は完全に欠くこともある。
【0120】
特定の実施形態は、1つ以上の界面活性剤、例えば、結着剤(binding agent)及び/又は乳化剤(emulsifying agent)(例えば、モノ及びジグルセリド(diglucerides)のジアセチル酒石酸エステル(diacetyl tartaric acid esters)、食用油脂及び油、食用油脂構成脂肪酸、エトキシル化モノ及びジグルセリド、メチルグルコシドココナッツ油エステル、鉱油、食用油脂及び油及び食用油脂形成酸のモノ及びジグルセリド、食用油脂及び油又は食用油脂構成脂肪酸のモノ及びジグルセリドの一ナトリウムリン酸塩誘導体、ポリオキシエチレングリコール400(モノ及びジオレート)、ポリシロキサン(polysiloxane)、ポリソルベート80(polysorbate 80)、ポリソルベート60(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(sorbitan monostearate)、プロピレングリコール、ステアロイル乳酸ナトリウム(sodium stearoyl lactylate)、ソルビタンモノステアレート含む及び含まないポリソルベート60など、又はこれらの調合物)を含むことができる。
【0121】
いくつかの実施形態は、1つ以上の安定剤、固結防止剤(anti-caking agents)、及び/又は処理剤(processing agents)(例えば、カラギーナン(carrageenan)、ゼラチンガム(gelatin gum)、グアーガム(guar gum)、レシチン(lecithin)、ローカストビーンガム(locust bean gum)、ステアリン酸(stearic acid)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、珪アルミン酸ナトリウム、タラガム(tara gum)、キサンタンガム(xanthan gum)など)、防塵剤(dust control agents)(例えば、鉱油、パラフィン(paraffin)など、又は前述の2つ以上の調合物)、保存剤、及び/又は他の有益な成分、又はこれらの調合物を含むことができる。
【0122】
いくつかの実施形態は、1つ以上の希釈剤又は希釈液を含むことができる。1つ以上の希釈剤又は希釈液は、1つ以上の生成物を混合物に希釈することができる。1つ以上の希釈剤又は希釈液は、さらに又は代替的に混合物への生成物又は補充成分の均一な分布を高めることができる。例示的な希釈剤又は希釈液には、水又は他の水性溶液、ビタミン及び/又はミネラル混合物、植物処理成分の初期の部分、土の担体(earthen carrier)、又は、任意の他の適切な生成物又は補充成分(希釈又は分散成分)を含むことができるが、これらに限定されない。
【0123】
[例示的な組合せ生成物]
本明細書で使用される場合、「組合せ生成物(combination product)」及び同様の用語は、少なくとも植物処理成分及び微生物発酵生成物を含む組成物、混合物、又は他の配合(例えば、反応生成物)を示す。例えば、組合せ生成物は、植物処理成分、微生物発酵生成物、任意の担体(例えば、微生物発酵生成物(及び、任意に植物処理成分が適用される))、及び1つ以上の追加の成分(例えば、ビタミン、鉱物又は微量鉱物、アミノ酸、健康補助食品、医薬品、栄養補助食品、植物又は植物の部分、植物生成物又は抽出物、ハーブ、植物栄養素、カロテノイド、酵素、プロバイオティクスス、有機酸、及び/又は上述の任意の他の適切な添加剤又は他の構成要素)であるか、又はこれからなる、又はこれらを含むことができる。特定の実施形態は、1つ以上の種類のプロバイオティクス及び/又は生きた微生物を実質的に及び/又は完全に欠くこともある。
【0124】
少なくとも1つの実施形態では、配合植物処理生成物は、微生物発酵生成物、及び好ましくはこれを混合又は組合せた実質的に液体の植物処理成分を含み、好ましくは約1:1から約1:100の間の発酵生成物と植物処理成分、又はその逆の比率で混合又は組合せる。いくつかの実施形態では、発酵生成物と植物処理成分の比、又はその逆の比率は、1:1、1:2、1:2.5、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、又はそれ以上の比率以下、上記の比率の間、及び/又は略上記の比率であり得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、植物処理生成物は、組合せ生成物として事前に混合することができる。いくつかの実施形態では、組合せ生成物は、濃縮物を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、組合せ生成物は、(例えば、水で)希釈して、直ぐに使用できる生成物を形成してもよい。特定の実施形態では、生成物は、適用時又はその前後に(例えば、現場で)混合又は事前混合(例えば、タンク混合)してもよい。いくつかの実施形態では、混合物は、懸濁液、乳濁液、溶液などであるか、又はこれらを含み得る。
【0126】
少なくとも1つの実施形態では、混合物又は組合せ生成物は、好ましくは(1)混合物のpHを約5~7に調整し、(2)1つ以上の(化学、合成、天然、有機など)安定剤を添加し、(3)水及び/又は有機鉱油ベースの添加又は共配合し、(4)混合物のカプセル化などにより安定化される。いくつかの実施形態では、必要に応じて、混合物のpHは、約pH5、5.5、6、6.5、又は7に調整し得る。
【0127】
1つ以上の代替的又は追加の実施形態の組合せ生成物は、実質的に乾燥された発酵生成物(例えば、(固体又は乾燥)担体に結合される)及び実質的に乾燥された植物処理成分を、好ましくは約1:1から約1:100の間の発酵生成物に結合された担体と植物処理成分、又はその逆の比率を含む。いくつかの実施形態では、発酵生成物と植物処理成分、又はその逆の比率は、1:1、1:2、1:2.5、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、又はそれ以上の比率以下、上記の比率の間、及び/又は略上記の比率であり得る。
【0128】
いくつかの実施形態は、発酵生成物(例えば、(固体又は乾燥)担体に結合)及び植物処理成分の乾燥形態の混合を含むことができる。特定の実施形態は、発酵生成物に結合された担体及び植物処理成分を同一又は類似の粒子サイズに製粉することを含むことができる。いくつかの実施形態では、(乾燥形態)組合せ生成物は、水溶性、水混和性、及び/又は(化学的に及び/又は構造的に)安定した懸濁液を生成するように構成され得る(例えば、水などの水性液体と混合される場合)。
【0129】
[例示的な方法]
少なくとも1つの実施形態は、植物処理生成物を生成する方法を含み、この方法は、植物処理成分を提供し、植物処理成分を微生物発酵生成物と混合することを含む。植物処理生成物を生成する例示的な方法は、植物処理生成物を生成するために、実質的に液体の微生物発酵生成物を植物処理成分と、好ましくは約1:1から約1:100の間の比率の発酵生成物と植物処理成分、又はその逆の比率で混合することを含む。植物処理生成物を生成する1つ以上の代替的又は追加の実施形態は、植物処理生成物を生成するために、実質的に乾燥された発酵生成物(担体に結合又は非結合)を植物処理成分と、好ましくは約1:1から約1:100の間の比率の発酵生成物と植物処理成分、又はその逆の比率で混合することを含む。
【0130】
微生物発酵生成物を生成する方法は、1つ以上の生きた及び/又は生存可能な微生物(又はその微生物種又は菌株又はその系統)を嫌気性(及び任意的に好気性)の条件下で(例えば、当技術分野で周知の及び/又は本明細書に記載の培地など)で培養することを含むことができ、及び/又はその結果として微生物が1つ以上の発酵代謝産物を生成するようにする。いくつかの実施形態はまた、(意図的な)死滅及び/又は不活性化(例えば、超音波処理、激しい混合、又はブレンド、熱不活化、pH不活性化、又は死滅など)を含むことができ、その結果、発酵生成物は、生きた及び/又は生存可能な微生物を実質的に欠く(例えば、1つ以上の任意の生きた微生物が実質的に欠ける)。しかし、発酵生成物は、1つ以上の(例えば、実質的に全て)の微生物の細胞及び/又は構造成分を含むことができる。また、発酵生成物は、1つ以上の発酵代謝産物及び/又は発酵培養培地(又はこれらの構成要素)を含むことができる。
【0131】
いくつかの実施形態は、1つ以上のビタミン及び/又は鉱物を発酵生成物と混合(又は反応)することを含む。特に、1つ以上のビタミン及び/又は鉱物は、1つ以上の発酵生成物の代謝産物と結合又はキレート化することができる(例えば、その結果、1つ以上の代謝産物の生物学的利用能が増加する)。
【0132】
1つ以上の実施形態はまた、発酵生成物に結合された担体を生成する方法を含む。発酵生成物(実質的に液体形態)は、散布、注入、滴下などによって、及び/又は発酵生成物が担体に結合するように、担体に流動的に適用し得る。担体は、本明細書に記載されるように、任意的に1つ以上のフィロシリケートを含む土の担体などの固体及び/又は実質的に乾燥した担体であるか、又はこれを含み得る。担体は、さらに又は代替的に本明細書に記載されるように、水又は水源、又は供給源などの液体担体であるか、又はこれらを含むことができる。発酵生成物は、発酵生成物が担体内又は担体全体に分散するように、担体に適用するか、又は担体と組合せ又は混合し得る。
【0133】
発酵生成物は、担体に重量基準で約1:1、約1:1.5、約1:2、約1:2.5、約1:3、約1:3.5、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、又は約1:10の比率以下、上記の比率以上、及び/又は略上記の比率の間の発酵と担体、又はその逆の比率で適用され得る。発酵生成物の少なくとも一部は、物理的及び/又は化学的に担体と反応、及び/又は混合及び/又は結合することができる。例えば、発酵生成物の少なくとも一部は、担体の表面に吸着され、及び/又は担体の表面の下に吸収され得る。
【0134】
少なくとも1つの実施形態は、担体及び/又は発酵生成物に結合された担体を混合することを含むことができる(例えば、発酵生成物を担体に適用する前、後、及び/又はその間に)。担体及び/又は発酵生成物に結合された担体は、任意の適切な容器内又は任意の適切な表面上で混合し得る。例えば、担体は、回転(例えば、ドラム又はバレル内)、振とう(shaking)(例えば、トレイ又はレセプタクル上又は内)、撹拌(例えば、トレイ又はレセプタクル上又は内)などで混合し得る。さらに、担体は任意の適切な速度で混合し得る。混合の特定の種類、容器、表面などに関係なく、混合は1分当たりの回転速度、回転数、及び/又は往復数(rpm)で測定され得る。例えば、担体は、約1~500rpm、約5~300rpm、約10~200rpm、約15~100rpm、約20~60rpm、約30~50rpm、又はその間の任意の範囲の速度で混合し得る。いくつかの実施形態では、適切な混合速度は、担体、発酵生成物に結合した担体、及び/又は他の組合せ生成物が適切に及び/又は最も適した形で処理されることを確実にできる。例えば、特定の閾値を越える混合速度は、生成物粒子サイズ及び/又は均一性を適切及び/又は最適レベル未満に低下させる可能性がある。同様に、特定の閾値未満の混合速度は、担体の周辺又はその近辺の発酵生成物の十分な又は成功した適用又はコーティングを阻害し、及び/又は生成物の凝集を引き起こし、生成物粒子サイズ及び/又は均一性を不適切及び/又は最適でないようにする。とにかく、不適切な混合の影響として、生成物の安定性及び/又は活性の低下を伴う可能性がある。
【0135】
特定の実施形態は、空気又は空気の流れを適用することを含むことができる。空気又は空気の流れは(i)担体及び/又は発酵生成物に結合された担体を混合する間(例えば、発酵生成物を担体に適用する前、後、及び/又はその間)、(ii)特定の予め決定又は規定された期間の間(例えば、約6~120時間、約12~96時間、約12~120時間、約48~60時間など)、及び/又は(iii)発酵生成物に結合された担体が本明細書に記述されるような適切な含水率を達成するときまで適用し得る。また、特定の実施形態では、空気の流れは約25m/分以上、約200m/分以下、約25m/分から約200m/分の間、約40m/分から約150m/分の間、約50m/分から約100m/分の間、約60m/分から約75m/分の間の速度で適用されてもよい。好ましくは、空気又は空気の流れは、約68m/分の速度で適用されてもよい。いくつかの実施形態では、適切な温度は、混合物が適切な時間内に適切な含水率まで乾燥されるように保障し、それにより、生成物の固結又は凝集、微生物汚染及び/又は増殖などを低減、抑制、及び/又は実質的に防止及び/又は回避することができる。
【0136】
少なくとも1つの実施形態では、この方法は、反応及び/又は結合過程の間に適切な反応温度(例えば、約60℃未満、約58℃未満、約56℃未満、約55℃未満、約52℃未満、約50℃未満、約48℃未満、約45℃未満、約42℃未満、約40℃未満、約39℃未満、約38℃未満、約37℃未満、約35℃未満、約32℃未満、約30℃未満、約25℃未満、約20℃未満など、及び/又は約5℃超、約10℃超、約15℃超、又は、約20℃超)で、担体、混合した発酵生成物、及び担体、及び/又は発酵生成物に結合された担体を保持することを含む。いくつかの実施形態では、適切な反応温度は、反応が最適な速度/比率で発生し、反応生成物が(適切な速度で)適切な含水率まで乾燥されることを保障することができる。さらに、この反応は、反応及び/又は結合過程が完結した後又は略完結した時に適切な保持及び/又は保管温度(例えば、約42℃未満、約40℃未満、約39℃未満、約38℃未満、約37℃未満、約35℃未満、約32℃未満、約30℃未満、約28℃未満、約25℃未満、約20℃未満、約15℃未満、又は、約10℃未満、約5℃未満、約2℃未満など、及び/又は約0℃超、約5℃超、約10℃超、又は約15℃超など)で反応生成物及び/又は発酵生成物に結合された担体を保持することを含むことができる。いくつかの実施形態では、適切な保持温度は、反応生成物及び/又は発酵生成物に結合された担体の安定性、寿命、及び/又は組成を改善、向上、及び/又は保持することができる(即ち、分解を防止、減少、及び/又は抑制する)。
【0137】
さらに、1つ以上の実施形態では、上述したパラメータ(例えば、混合、適用、空気、温度など)は、発酵生成物の担体への結合を引き起こす、及び/又は向上させることができる。例えば、パラメータは、担体の表面への発酵生成物の吸着、担体の表面下での発酵生成物の吸収、及び/又は担体上又は担体内での発酵生成物の乾燥を引き起こす、及び/又は向上させることができる。従って、いくつかの実施形態では、発酵生成物は、担体に乾式結合され得る。
【0138】
少なくとも1つの実施形態では、この方法はまた、反応及び/又は結合過程の間の適切な反応pH(例えば、約2~10、好ましくは約2~8、より好ましくは約2~6、より好ましくは約2~5、より好ましくは約2~4、より好ましくは約2~3、より好ましくは約3~10、より好ましくは約3~8、より好ましくは約3~6、より好ましくは約3~5、より好ましくは約3~4、より好ましくは約4~10、より好ましくは約4~8、より好ましくは約4~6、より好ましくは約4~5など)で発酵生成物に結合された担体を保持することを含み得る。いくつかの実施形態では、適切なpHは、化学反応を保障及び/又は向上させることができる。この方法はまた、反応、及び/又は結合過程が完結した後又は略完結した時に適切な保持pH(例えば、約2~10、好ましくは約2~8、より好ましくは約2~6、より好ましくは約2~5、より好ましくは約2~4、より好ましくは約2~3、より好ましくは約3~10、より好ましくは約3~8、より好ましくは約3~6、より好ましくは3~5、より好ましくは約3~4、より好ましくは約4~10、より好ましくは約4~8、より好ましくは約4~6、より好ましくは約4~5など)で発酵生成物に結合された担体を保持することを含み得る。いくつかの実施形態では、適切な保持pHは、反応生成物及び/又は発酵生成物に結合された担体の安定性、寿命、及び/又は組成を改善、向上、及び/又は保持することができる(即ち、分解を回避、低減、及び/又は抑制)。さらに、適切な保持pHは(例えば、特に低いpHで)生成物上又は生成物内での微生物感染及び/又は増殖を抑制することができる。少なくとも1つの実施形態において、反応は、pH減少効果を有することができる(例えば、担体及び/又は担体及び発酵生成物の混合物に対して)。
【0139】
いくつかの実施形態は、1つ以上のビタミン及び/又は鉱物を発酵生成物に結合した担体(又は発酵生成物に適用された担体)と混合(例えば、上述されたように混合又は別に混合する)することを含む。上に示したように、1つ以上のビタミン及び/又は鉱物は、少なくとも1つの発酵生成物の代謝産物に結合又はキレート化することができる(例えば、1つ以上の代謝産物の少なくとも1つの生物学的利用能が、それにより増加する)。ビタミン及び/又は鉱物もまた、生成物の栄養価を高めることができる。実施形態はまた、本明細書に記載されるように、発酵生成物に結合された担体を1つ以上の追加の成分(例えば、植物抽出物など)と混合(例えば、上記のように、混合又は別に混合する)ことを含み得る。
【0140】
いくつかの実施形態は、植物処理生成物を製造する方法を含む。この方法は、植物処理成分を微生物発酵生成物と混合して配合植物処理生成物を形成することを含むことができる。いくつかの実施形態では、植物処理成分は、生成物の流通の前にタンクミックス(tank mix)で液体微生物発酵生成物と混合される。1つ以上の追加的又は代替的な実施形態では、植物処理成分及び液体微生物発酵生成物は、共に製剤化される。追加の成分は、植物処理成分及び微生物発酵生成物と混合され得る。追加の成分には、安定剤、乳化剤、及び/又は水又は有機鉱油ベースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、植物処理成分は、乾燥又は実質的に乾燥された微生物発酵生成物(又は発酵生成物に結合された担体)と混合される。植物処理成分及び微生物発酵生成物は、同じ又は実質的に同じ粒子サイズに粉砕され得る。植物処理成分と微生物発酵生成物とを混合して生成した植物処理生成物は、水溶性であってもよく、水中で安全な懸濁液を形成する。実施形態はまた、植物処理生成物を包装することを含むことができる。
【0141】
本開示の特定の実施形態は、作物の健康を向上させる方法を含み得ることが理解されよう。この方法は、植物又は植物群の1つ以上の健康指標を改善するために(例えば、対照と比較して)作物保護生成物の有効量を植物に適用することを含むことができる。1つ以上の健康指標は、しおれ、色合い、収量、大きさ及び/又は重さ、寿命及び/又は枯死率、全体的な健康及び外観などからなる群から選択され得る。適用するステップは、植物処理成分及び微生物発酵生成物の混合物を植物上に又はその近くに散布及び/又は分散するのを含めることができ、その結果、植物は植物処理生成物の有効量を吸収する。植物処理成分及び微生物発酵生成物はまた、別々に適用することができる。
【0142】
適用ステップは、植物処理生成物(例えば、植物処理成分及び微生物発酵生成物の混合物からなる)を植物上又はその近く、例えば、土壌上に散布及び/又は分散することを含むことができ、その結果、植物は土壌からの植物処理生成物の有効量を吸収する。植物処理成分及び微生物発酵生成物は、別々に適用することができる。開示された植物処理生成物を使用した土壌処理は、植え付け前、発芽前、発芽後、植物の寿命内のいつでも行うことができる。
【0143】
いくつかの実施形態では、方法は、作物保護生成物(又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)の有効量を種子(例えば、播種を目的とした種子群)に適用することを含む。種子への適用は、例えば、種子に液体組成物(例えば、作物組成生成物又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)を散布、コーティング、湿潤、浸漬などの液体適用を含むことができる。代替的に又はさらに、種子への適用は、例えば、実質的に乾燥又は個体の作物保護生成物(又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)と種子を(例えば、ホッパー、ミキサ内で)混合するなどの乾燥適用を含むことができる。いくつかの実施形態では、種子適用は、作物保護生成物(又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)を種子が植えられている、植えられる予定の、又は植えられた土壌に葉面散布することによって達成し得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、方法は、作物保護生成物(又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)の有効量を植物(又は苗木)に適用することを含む。植物への適用には、例えば、植物に液体組成物(例えば、作物保護生成物又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)を散布、コーティング、湿潤、浸漬などの葉面散布を含むことができる。代替的に又はさらに、植物への適用には、例えば、実質的に乾燥又は個体の作物保護生成物(又は微生物発酵生成物及び/又はその植物処理成分)を植物に散布又は散水などの乾燥(葉面)適用を含むことができる。代替的に又はさらに、植物への適用には、液体であっても又は実質的に乾燥であっても、土壌処理を含み得る。
【0145】
本明細書に記述されるように、適用(又は投与)のステップは、微生物発酵生成物及び/又は、植物処理成分(例えば、植物処理成分及び/又は微生物発酵生成物が別々に又は混合物として含まれる)を(直接)種子に(発芽前に)適用することにより、植物処理成分及び/又は微生物発酵生成物を植物上に又は植物に葉面散布し、及び/又は植物処理成分及び/又は微生物発酵生成物を植物の周辺、例えば、土壌上に土壌処理して、植物が土壌から植物処理生成物の有効量を吸収するように、種子、苗木、植物に散布及び/又は分散することを含む。植物処理成分及び微生物発酵生成物はまた、同時投与又は共同散布することができる(例えば、組合せ生成物として、共に又は別々に)。開示された植物処理生成物を使用した土壌処理は、植え付け前、発芽前、発芽後、及び植物の寿命の間のいつでも行うことができる。
【0146】
作物保護生成物、又は、その微生物発酵生成物及び/又は植物処理成分の様々な組合せの種子、苗木、植物及び/又は土壌処理は、本明細書で企図されることが理解されよう。例えば、例示は、種子適用及び1つ以上の葉面散布を含むことができる。いくつかの実施形態は、種子適用及び/又は土壌処理、及び1つ以上の葉面散布を含むことができる。同様に、1つ以上の種子、苗木、植物、及び/又は土壌に対する様々な適用が本明細書で企図される。
【0147】
好ましくは、微生物発酵生成物の適用は、発芽中の種子及び/又は後に発芽した植物又は植物群の1つ以上の健康指標を改善する(例えば、対照群と比較)。1つ以上の健康指標は、より強い発芽、しおれ、色合い、収量、大きさ及び/又は重さ、寿命及び/又は枯死率、全体的な健康及び外観などからなる群で選択され得る。
【0148】
本開示の例示的な実施形態の追加の特徴及び利点は、以下の説明に記載され、部分的には、説明から部分的に明白であるか、又はこれらの例示的な実施形態の実施によって認識され得る。これらの実施形態の特徴及び利点は、添付の特許請求の範囲で特に指摘された手段と組合せで実現及び達成してもよい。これら及び他の特徴は、以下の説明と添付の特許請求の範囲からより完全に明白になるか、又は本明細書に記載される例示的な実施形態の実施によって認識され得る。
【0149】
[例示的な試験結果]
(i)選別された植物処理成分(例えば、農薬、殺菌剤、除草剤)及び(ii)1つ以上の微生物発酵生成物製剤(組成物A、B、C、D、E、及びF、及びこれらの調合物)を含む1つ以上の様々な植物処理生成物は、(1)紋枯病の紋枯病菌に感染したイネ(rice(Oryza sativa) infected by Sheath Blight Rhizoctonia solani)、(2)ダイズさび病に感染した大豆(soybean(Glycine max) infected by Soybean Rust(Phakopsora pachyrhizi))、(3)黄さび病に感染した小麦(wheat(Triticum aestivum) infected by Stripe Rust(Puccinia striiformis))、(4)灰斑病に感染したトウモロコシ(corn(Zea mays) infected by Gray Leaf Spot(Cercospora zeae-maydis))、(5)ダラースポット病に感染したクリーピングベントグラス(creeping bentgrass(Agrostis stolonifera) infected by dollar spot(Sclerotina homoeocarpa))、及び(6)グリホサート耐性のパルマーアマランス雑草(glyphosate-tolerant Palmer Amaranth(Amaranthus palmeri) weed)に処理し、植物処理成分を単独で含む対照群と比較した。
【0150】
組成物A、B、C、D、E、及びFと指定された微生物発酵生成物製剤は、本開示に記載された微生物発酵生成物に従う。組成物A、B、C、D、E、及びFのそれぞれは、発酵培養された微生物の細胞物質及び培養された微生物によって生成した嫌気性代謝産物を含む。特に、組成物A、B、C、D、E、及びFのそれぞれは、細菌発酵培養物の全発酵溶解物であり、(i)発酵培養培地(又はブロス)の構成要素、(ii)溶解された細菌の細胞物質、及び(iii)細菌によって生成された嫌気性(又は発酵)代謝産物を含む。
【0151】
組成物A、B、C、D、E、Fの間の違いは、一般に、発酵生成物に添加された様々なアミノ酸、鉱物、及び/又は有機酸の濃度で見られる。発酵生成物製剤(又は組成物)のそれぞれは、(実質的に又は完全に)発酵培養からの生きた微生物を欠いている。植物処理生成物は、液体形態で適用され、粒状尿素又はペレット又は他の尿素窒素系肥料(例えば、固体、粒体、又はペレット形)に結合又はコーティングされていない。実際に、植物処理生成物のそれぞれは、固体、粒体、又はペレット形の(粒状又はペレット)の尿素及び他の尿素窒素系肥料を実質的に欠いていた。また、各組成物は、溶解物に添加されたアミノ酸、鉱物、有機酸、リグノスルホン酸、海藻抽出物、及び湿潤剤/非イオン性界面活性剤を含む。
【0152】
イネの紋枯病菌(Rhizoctonia solani)によって引き起こされる紋枯病(Sheath Blight)に対する本発明の植物処理生成物の効果を試験するために、それぞれの植物処理生成物(殺菌剤+組成物A、組成物B、又は、組成物A+B)、又は殺菌剤(単独)を現場条件で、500ml/haの比率でイネに3度適用した。1)4~5葉期/分蘖の開始時、2)紋枯病菌接種の10~14日前、3)穂ばらみ期の開始時。試験された殺菌剤には、0.7l/ha(100%)及び0.35l/ha(50%)の比率で活性化学物質アゾキシストロビンが含まれていた。植物に0から9までの病気スコア(disease score)が与えられ、0は植物が病気にかかっていないことを意味し、9は植物が病気の重度の症状(即ち、枯れ葉)を示したことを意味する。表1~3を参照。驚くべきことに、100%の殺菌剤率及び50%の殺菌剤率で、殺菌剤単独に対する病害防除の統計的に有意な改善が、各植物処理生成物で得られた。従って、本発明の植物処理生成物は、殺菌剤活性又は殺菌剤処理の効果を改善することができる。

表1.現場条件でのイネの病気スコア(紋枯病菌感染)

表2.現場条件でのイネの病気スコア(紋枯病菌感染)

表3.現場条件でのイネの病気スコア(紋枯病菌感染)
【0153】
本発明の植物処理生成物が、大豆のダイズさび病菌(Phakopsora pachyrhizi)によって引き起こされる(アジアの)ダイズさび病(Soybean Rust)に対する効果及び対応する大豆収量を試験するために、植物処理生成物(組成物A+殺菌剤)、又は殺菌剤成分(単独)を大豆植物に現場条件で適用した。組成物Aを0.5l/haの比率でV4期に適用し、植物処理成分と共に再び適用された。殺菌剤は、R1、R2、R3、及びR3/R4で0.3kg/haの比率の活性化学物質アゾキシストロビン及びソラテノールを有する。試験結果を未処理の対照群と比較した。表4~5を参照。驚くべきことに、殺菌剤に適用された組成物Aは、殺菌剤単独と比較して、大豆の病害の重症度(%)を減少させ、収量(kg/ha)を増加させた。従って、本発明の植物処理生成物は、殺菌剤活性又は殺菌剤処理の効果を改善し、殺菌剤処理に係る収量を改善することができる。活性化学物質プロチオコナゾール及びトリフロキシストロビンを有する殺菌剤で同様の試験結果が観察された(データは表示せず)。

表4.現場条件での大豆の病害の重症度(%)(ダイズさび病菌感染)

表5.現場条件での大豆収量(kg/ha)(ダイズさび病菌感染)
【0154】
コムギ黄さび病菌(Puccinia striiformis)によって引き起こされる黄さび病(stripe Rust)に対する本発明の植物処理生成物の効果及び対応する小麦収量を試験するために、植物処理生成物(組成物A+殺菌剤)、又は殺菌剤成分(単独)を小麦植物に現場条件で適用した。組成物Aは、0.5l/haの比率で4~5葉期、第2ノード期に適用し、植物処理成分と混合した。殺菌剤は、初期の穂ばらみ期で1l/haの活性化学物質アゾキシストロビン及びプロピコナゾールを有する。試験結果を未処理の対照群と比較した。表6~7を参照。驚くべきことに、殺菌剤に適用した組成物Aは、殺菌剤単独適用と比較して、小麦の感染重症度(%)を減少させ、小麦の収量(kg/ha)を増加させた。従って、本発明の植物処理生成物は、殺菌剤活性又は殺菌剤処理の効果を改善し、殺菌剤処理に係る収量を改善することができる。

表6.現場条件での小麦の病害の重症度(%)(コムギ黄さび病菌感染)

表7.現場条件での小麦収量(kg/ha)(コムギ黄さび病菌感染)
【0155】
トウモロコシで、トウモロコシ斑点病菌(Cercospora zeae-maydis)によって引き起こされた灰斑病(Gray Leaf Spot)に対する本発明の植物処理生成物の効果及び対応するトウモロコシ収量を試験するために、植物処理生成物(組成物A+組成物B+殺菌剤)、又は殺菌剤成分(単独)をトウモロコシに現場条件で適用した。組成物Aの7液量オンス/エーカー、組成物B7液量オンス/エーカー、及び植物処理成分5.5液量オンス/エーカーの比率で植物処理生成物が適用され、殺菌剤は、活性化学物質アゾキシストロビン及びプロピコナゾールを有し、5.5液量オンス/エーカーの比率で適用した植物処理成分(活性化学物質アゾキシストロビン及びプロピコナゾールを有する殺菌剤)の単独適用と比較した。試験結果を未処理の対照群と比較した。表8を参照。驚くべきことに、殺菌剤と組成物A及び組成物Bの配合は、殺菌剤単独と比較して、トウモロコシの感染重症度(%)を減少させた。従って、本発明の植物処理生成物は、殺菌剤活性又は殺菌剤処理の効果を改善することができる。

表8.現場条件でのトウモロコシの病害の重症度(%)(トウモロコシ斑点病菌感染)
【0156】
除草剤耐性のパルマーアマランス(Palmer Amaranth(Amaranthus palmeri))植物における雑草の生存に対する本発明の植物処理生成物の効果を試験するために、植物処理生成物(組成物C+除草剤)、又は、除草剤成分(単独)を温室条件で雑草に適用した。1リットル/haの比率で組成物C、及び1.27kg/haの活性除草剤成分、グリホサート(水で希釈され、微細ミストスプレーとして260リットル/haの伝達率で約15cmまでの高さのグリホサート耐性パルマーアマランス(Palmer Amaranth)植物に適用する)に植物処理生成物が適用され、除草剤単独の適用と比較した。乾芽量及び乾根量の測定は、散布の2週間後に行った。試験結果を未処理の対照群及び除草剤単独と比較した。表9~10を参照。驚くべきことに、除草剤を含む組成物Cは、除草剤耐性植物において、除草剤単独の適用と比較して、芽及び根の重量を減少させた。従って、本発明の植物処理生成物は、除草剤耐性植物における除草剤感受性を高めることができる。

表9.温室条件での植物当たりのパルマーアマランスの芽の新鮮重量(fresh weight)/乾燥重量(dry weight)

表10.温室条件での植物当たりのパルマーアマランスの根の新鮮重量/乾燥重量
【0157】
クリーピングベントグラスのダラースポット病菌(dollar spot(Sclerotina homoeocarpa))感染に対する本発明の植物処理生成物の効果を試験するために、植物処理生成物(組成物D+殺菌剤)、又は殺菌剤成分(単独)をクリーピングベントグラスに温室条件で適用した。活性化学物質クロロタロニルを有する、減少した比率2.6オンス/1000平方フィートの広範囲の殺菌剤と配合した組成物Dを500ml/haの比率でクリーピングベントグラスに適用し、完全な比率3.25オンス/1000平方フィートの殺菌剤の単独適用と比較した。試験結果を未処理の対照群と比較した。表11を参照。驚くべきことに、殺菌剤の量を減らして適用された組成物Dは、感染の重症度(%)を減少させ、殺菌剤単独の適用の全率に匹敵した。従って、本発明の植物処理生成物は、化学的殺菌剤の適用又は使用を低減して、完全な殺菌剤の効果を達成することができる。

表11.温室条件でクリーピングベントグラスの感染重症度(%)(ダラースポット病菌(Sclerotina homoeocarpa)感染)
【0158】
試験結果の統計的有意味なことは、各データ番号に続く文字(又は文字の組合せ)指標によって示される。1つ以上の文字指標を共有しない行内の数値には、統計的に有意な差を有する。言い換えると、同じ行の任意の2つの数値の差は、統計的に有意である。2つの数字に共通の1つ以上の文字指標がない場合、(P<0.05)-フィッシャの保護LSD検定(又は最小有意差)を使用して算出する。
【0159】
作物保護生成物(付録を参照)と共に本開示の微生物発酵生成物の有益な、生体刺激、保護、代償、及び/又は相乗的な効果を例示するために、追加の配合処理を実行した。本開示における本発明の組成物は、驚くべき予想外の結果及び組合せ植物処理組成物の性能を含む有益な結果をもたらした。特に、本発明の組成物が収量を増加させ、農薬によって引き起こされる植物の被害又は損傷を付録にて観察される程度まで軽減したことは驚くべきことであり、予想できないことであった。これらのデータに照らしてみるとき、本発明の組成物は(i)組合せ添加によって予想され得るよりも向上した性能及び/又は効果を示し、及び/又は(ii)(実質的又は有意に)効率の損失なく、さらに良い効率で農薬の使用を減らすことを可能にした。
【0160】
本開示の特定の実施形態の成果をさらに評価するために、本開示の細菌発酵生成物を一般的な適用プログラムに適用して、イネの除草剤損傷耐性、雑草防除、穀物収量、及び製粉品質を試験した。試験は、Crowley細砂質ローム土壌(Crowley fine sandy loam soil)(59%の砂、2%のシルト、12%の粘土、0.7%の有機材料、及びpH5.3)の現場で行われた。現場は、数年の間、3年ごとに稲作栽培され、自然に多くの雑草が生えていた。プロットは、行間7.5インチ間隔の6つの18フィートの列で構成された。試験は、4つの複製を含むランダム化された完成したブロック設計で実施された。試験は、6つの処理で構成された(下記の表12を参照)。

表12.イネの除草剤抵抗試験の処理内容。符号:X=なし。E=組成物E種子処理、A=組成物A葉面散布、B=組成物B葉面散布。PRE=発芽前、POST=発芽後、PD=幼穂分化期(Panicle Differentiation)、Boot=穂ばらみ期、PF=永久灌漑(permanent flood)
【0161】
プレシディオ(Presidio)品種のイネは、4月5日に70lb/エーカーの比率でドリル播き(drill seeding)された。2、4、5、及び6の種子は、植え付ける前に、2.3オンスの生成物/CWTの組成物Eで処理した。5月1日(発芽後)、6月2日(幼穂分化期、PD)、及び6月19日(穂ばらみ期)に組成物A及びBを7オンスの生成物/エーカーで適用し、3マイルで移動して、40psiで29ガロン/エーカーに伝達される、19インチ間隔で離れた3つのTeeJetの8002VSノズルのブームが装着された、CO2加圧、携帯用噴霧器を使用して適用した。4月6日の(発芽前)に除草剤クロマゾン(13オンス生成物/エーカー)、5月1日に(発芽後)プロパニル(96オンス生成物/エーカー)、チオベンカルブ(48オンス生成物/エーカー)、及びハロスルフロン(1オンス生成物/エーカー)をプロットに適用した。任意の細菌発酵生成物を一切使用していないプロットを対照として使用した。全てのプロットは、4月4日に80lb N/エーカーの50-50-50(N-P-K)及び5月10日と6月2日に80lb N/エーカーの尿素(46-O-0)が適用された。灌漑(irrigation)及びその他の管理慣行は、地域の推奨事項に従った。5月8日、作物損傷の重症度を0から100のスケールで視覚的に評価した。ここで、0=損傷なし、及び100=完全な植物死滅である。5月8日、広葉シグナルグラス(broadleaf signalgrass)、ショクヨウガヤツリ(yellow nutsedges)、クルマバザクロソウの防除の有効性もまた、対照群処理と関連して視覚的に評価された。収穫前に、各プロットでランダムに選択された3つの植物の高さを測定した。8月1日に、プロットコンバインを使用して各プロットの中央の4列の植物からイネを収穫した。穀物収量及び水分を測定し、イネの収量を12.0%の含水率に調整した。全体及び全イネの製粉品質も決定された。
【0162】
全ての病気及び収量のデータをSAS(登録商標)9.4(ノースカロライナ州ケアリーのSAS Institute社)を使用して分散分析に適用した。処理平均間の差をP=0.05でフィッシャの保護最小有意差(LSD)検定を使用して推定した。
【0163】
除草剤クロマゾンの発芽前の適用による組成物E種子処理(処理(trt)2)は、クロマゾンを単独適用した対照群(処理(trt)1)と比較して作物損傷の比率が減少しなかった(下記の表13)。しかし、除草剤クロマゾンの発芽前の適用とそれに続く組成物E種子の処理後の除草剤プロパニル、チオベンカルブ、及びハロスルフロンと配合した組成物A又はBの発芽後の適用(処理(trt)4及び5)は、発芽前及び発芽後の除草剤適用の単独処理(処理(trt)3)と比較して作物損傷の比率が非常に減少した。「クロマゾン+組成物E PRE fb組成物B+組成物A+プロパニル+チオベンカルブ+ハロスルフロン」の配合処理(処理(trt)6)はまた、発芽前及び発芽後の除草剤適用の単独処理(処理(trt)3)と比較して作物損傷を低減するのに効果的であった。

表13.イネの作物損傷及び除草(広葉シグナルグラス、ショクヨウガヤツリ及びクルマバザクロソウ)防除に対する発酵生成物配合処理の影響。符号:z-処理内容のより多くの細部事項は、表12を参照。y-フィッシャの保護LSD検定(Fisher’s protected LSD test)によれば、同じ文字の列内の平均は、有意差がない(p=0.05)。xP値≦0.05は、処理間に有意差が存在することを示す。
【0164】
発酵生成物の処理はいずれも、広葉シグナルグラス、ショクヨウガヤツリ、クルマバザクロソウ防除の有効性を低下させなかった(表13)。いずれの処理を適用したイネにも植物毒性は観察されなかった。従って、一般的な除草剤の適用プログラムに本開示の発酵生成物を含めることは、化学的除草剤の適用後にイネ作物の損傷を低減することに効果的であることが示された。
【0165】
除草剤、殺線虫剤、及び殺虫剤を含む追加の農薬を、本開示の様々な組成物(発酵培養溶解物組成物)と組合せて試験した(データは表示せず)。追加の例示的な農薬は、活性化学物質シハロホップ、プロフォキシジム、アシフルオルフェン、クロジナホップ、及びこれらの調合物(例えば、アシフルオルフェン及びクロジナホップ)、及びバチルスリケニフォルミス(Bacillus licheniforms)及びバチルススブチリスリンハゲム(Bacillus subtilis linhagem)(QST713)を含む殺線虫剤を含む。
【0166】
[実施例1]
化学的除草剤アシフルオルフェン(acifluorfen)及びクロジナホップ(clodinafop)の葉面散布によって刺激された大豆植物(大豆品種:「JS9560」)に対して、本発明発酵培養溶解物組成物(生物刺激剤)の葉面散布の効果を試験するために、時間の経過とともに、様々なフィールド試験を実行した。図1A~5Bを参照。アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤を対照群フィールド(control field)(図1A、2A、3A、4A、5A)に処理した。アシフルオルフェン及びクロジナホップ(1000ml/ha)で構成された除草剤製剤及び発酵培養溶解物組成物B(625ml/haで葉面散布)の組合せでテストフィールド(test field)(図1B、2B、3B、4B、5B)に適用した。表示されたところに、組成物Bの第2適用(625ml/haで葉面散布)が適用された。
【0167】
図1A及び図1Bに示すように、アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物B(図1B)の葉面散布は、アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤(図1A)と比較して、適用後8日で同等の(良くはないにしても)除草活性/雑草防除を提供した。従って、発酵培養溶解物組成物Bの葉面散布は、アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤の除草活性を抑制しない。
【0168】
図2A及び図2Bに示すように、アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物B(図2B)の葉面散布は、アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤(図2A)と比較して、適用後8日で改善された作物成長(植物及び葉の大きさ)を示した。図2A及び図2Bは、さらにアシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物B(図2B)の葉面散布は、アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤(図2A)に匹敵するフィールド全体の雑草防除活性を提供したことを示している。
【0169】
図3A及び図3B図4A及び図4B、及び図5A及び5Bに示すように、アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物B(図3B及び4B)の葉面散布で処理された大豆植物は、アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤で処理された大豆植物(図3A、4A、及び5A)と比較して、減少した葉の損傷(上葉への適用後6日に黄変の減少(図3B)、上葉に適用後8日に燃焼の減少(図4B)を示した。アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤で処理した大豆植物は、18日後に図4Aの黄変、燃焼した下葉に示されるように、化学農薬によって引き起こされる植物(葉)の損傷から完全には回復しなかったことに留意されたい。
【0170】
図3A及び図3B及び図4A及び図4Bは、アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と配合した発酵培養溶解物組成物Bで処理された大豆植物がアシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤で処理された大豆植物(図3A及び4A)と比較して、植物及び葉の大きさが増加(図3B及び4B)したことをさらに示す。
【0171】
上記に加えて、処理された大豆植物及び対照群の大豆植物の様々な特性は、処理又は対照群組成物の適用後の様々な時点で生成された。これらの観察は、下の表15及び16に示すように、最大6つのプロットが平均メートル法(metric)で定量化された。

表15.アシフルオルフェン及びクロジナホップを含有する除草剤の適用によって刺激された大豆植物に対する発酵培養溶解物組成物の効果。で示された対照群又は処理組成物の単一適用が0日目に適用された。**で示された対照群又は処理組成物の第1適用が0日目に適用され、18日以後に処理組成物の第2適用が後に従った(処理プロット)。

表16.アシフルオルフェン及びクロジナホップを含有する除草剤の適用によって刺激された大豆植物に対する発酵培養溶解物組成物の第1及び第2適用の効果。
【0172】
従って、フィールド条件下で、本開示により、アシフルオルフェン及びクロジナホップと発酵培養溶解物組成物の葉面同時散布は、アシフルオルフェン及びクロジナホップ除草剤の単独処理よって減少した作物損傷(葉の損傷)、改善された植物のバイオマス(平均で20~40%)、増加した莢(pod)の生産(平均で19~64%)、及び増加した収量(平均で25~73%)をもたらした。
【0173】
[実施例2]
化学的除草剤ハロスルフロンの発芽後の適用によって刺激されたイネ苗に対して、本発明発酵培養溶解物組成物の種子適用の効果を試験するために、様々なフィールド試験を実行した。図6A~7Bを参照。ハロスルフロンで構成された除草剤製剤を対照群フィールド(図6A、7A)に処理した。テストフィールド(図6B、7B)は、植え付け中の発酵培養溶解物組成物Eを処理した種子(150ml/100kgの種子での種子処理)からのハロスルフロンを構成する除草剤製剤で処理された苗木(1800ml/haでの発芽後)を含んだ。
【0174】
図6A及び6Bに示すように、フィールド条件下で、植え付け中のイネ種子に対する発酵培養溶解物組成物Eの適用(図6B)は、ハロスルフロン単独の発芽後の適用(図6A)と比較して、種子活力が改善された。図7A及び7Bに示すように、ハロスルフロンの発芽後の適用は、フィールド条件下で(未処理)イネ苗の脱色(bleaching)を引き起こした(図7A)。植え付け中の種子に対する発酵培養溶解物組成物Eの適用は、発芽後のハロスルフロンの適用による脱色を減少させ、さらに健康なイネ苗を生成した(図7B)。
【0175】
従って、本開示に係る細菌発酵組成物の適用は、ハロスルフロン除草剤適用の否定的効果を減少させ、雑草防除を保ちながら種子活力及び健康を改善した。
【0176】
[実施例3]
化学的除草剤プロパニルの葉面散布によって刺激されたイネに対して、本発明発酵培養溶解物組成物の葉面散布の効果を試験するために、フィールド試験を実行した。図8図9Bを参照。プロパニルで構成された除草剤製剤を対照群フィールド(図8のA、図9A)に処理した(4000ml/haで葉面散布)。プロパニルで構成された除草剤製剤及び発酵培養溶解物組成物Bを組合せてテストフィールド(図8のB、図9B)に処理した(500ml/haで葉面散布)。
【0177】
図9Aに示すように、プロパニルが散布されたイネは、適用後3で植物毒性の症状を示した。プロパニルと発酵培養溶解物組成物Bの葉面同時散布(図9B)は、プロパニルの単独処理(図8のA)と比較して植物毒性を23%減少させた(図8のB)。
【0178】
従って、本開示に係る細菌発酵組成物の適用は、プロパニル除草剤適用の負の作用を減少させ、雑草防除を保ちながら植物活力及び健康を改善した。
【0179】
[実施例4]
ハロスルフロン及びプロパニルの葉面散布で刺激されたイネ(イネ品種:「プレシディオ(Presidio)」)に対して、本発明発酵培養溶解物組成物を種子適用して、及びせずに本発明発酵培養溶解物組成物の葉面散布又は共同散布の効果を試験するために、フィールド試験を実行した。図10を参照。フィールド試験の設計として、6つの5.5mの列、19.1cmの間隔、ランダム化された完成したブロック設計、4つの複製、78kg/haで播種した。化学的除草剤ハロスルフロン(75ml/haで葉面散布)及びプロパニル(7L/haで葉面散布)を対照群フィールド(図10のA)に処理した。テストフィールド(図10のB、C、D)に次のものを処理した。(B)(i)化学的除草剤ハロスルフロン(75ml/haで葉面散布)とプロパニル(7L/haでの葉面散布;(950ml/haで乾燥肥料に適用))、及び(ii)発酵培養溶解物組成物A(それぞれ500ml/haで2度の葉面散布);の組合せ生成物、(C)(iii)植え付け中の発酵培養溶解物組成物Eで処理された種子(150ml/100kg種子での種子処理)から、(i)化学的除草剤ハロスルフロン(75ml/haで葉面散布)及びプロパニル(7L/haで葉面散布、(950ml/haで乾燥肥料に適用))、及び(ii)発酵培養溶解物組成物B(各々500ml/haで2回の葉面散布)の組合せ生成物、(D)(iv)植え付け中の発酵培養溶解物組成物Eで処理された種子(150ml/100kg種子での種子処理)から、(i)化学的除草剤ハロスルフロン(75ml/haで葉面散布)及びプロパニル(7L/haで葉面散布、(950ml/haで乾燥肥料に適用))、(ii)発酵培養溶解物組成物B(各々500ml/haで2回の葉面散布)、及び(iii)発酵培養溶解物組成物A(各々500ml/haで2回の葉面散布)の組合せ生成物。
【0180】
図10に示すように、(A)イネに対するハロスルフロン及びプロパニルの適用は、26.3%の作物損傷を引き起こし、(B)ハロスルフロン及びプロパニルと発酵培養溶解物組成物Aの葉面同時散布(2X)は、作物損傷を14%減少させ、(C)植え付け中の種子に対する発酵培養溶解物組成物Eの適用後、ハロスルフロン及びプロパニルと発酵培養溶解物組成物Bの葉面同時散布は、イネの損傷を24%減少させ、(D)3つの全ての発酵培養溶解物組成物が適用され(発酵培養溶解物組成物Eは、植え付け中の種子に適用後、続いてハロスルフロン及びプロパニルと発酵培養溶解物組成物B及びAの葉面同時散布された)、ハロスルフロン及びプロパニルの損傷は25%減少した。図10では、0=損傷なし、及び100=完全な植物死。
【0181】
従って、本開示による細菌発酵組成物の適用は、ハロスルフロン及びプロパニル除草剤適用の負の作用を減少させ、雑草防除を保ちながら植物活力及び健康を改善した。
【0182】
[実施例5]
化学的除草剤シハロホップの葉面散布によって刺激されたイネに対して、本発明発酵培養溶解物組成物の葉面散布の効果を試験するために、フィールド試験を実行した。図11図12Bを参照。シハロホップで構成された除草剤製剤を対照群フィールド(図11のA、図12A)で処理した(1500ml/haで葉面散布)。シハロホップで構成された除草剤製剤(1500ml/haで葉面散布)及び発酵培養溶解物組成物B(500ml/ha葉面散布)の組合せ生成物をテストフィールド(図11のB、図12B)に適用した。
【0183】
図12Aに示すように、シハロホップで散布されたイネは、適用後3日に植物毒性の症状を示した。シハロホップと発酵培養溶解物組成物Bの葉面同時散布は、シハロホップの単独処理(図11のA)と比較して植物毒性を10%減少させた(図11のB)。
【0184】
従って、本開示に係る細菌発酵組成物の適用は、シハロホップ除草剤適用の負の作用を減少させ、雑草防除を保ちながら植物活力と健康を改善した。
【0185】
[実施例6]
化学的除草剤プロフォキシジムの葉面散布によって刺激されたイネに対して、本発明発酵培養溶解物組成物の葉面散布の効果を試験するために、フィールド試験を実行した。図13図14Cを参照。プロフォキシジムで構成された除草剤製剤を対照群フィールド(図13のA、図14A)に処理した。(i)プロフォキシジムで構成された除草剤製剤(750ml/haで葉面散布)(ii)発酵培養溶解物組成物B(500ml/haで葉面散布)の組合せ生成物、又は(i)プロフォキシジムで構成された除草剤製剤(750ml/haで葉面散布)、(ii)発酵培養溶解物組成物B(500ml/haで葉面散布)、及び(iii)発酵培養溶解物組成物F(500ml/haで葉面散布)の組合せ生成物をテストフィールドに処理した(図13のB、図14B)。
【0186】
図14Aに示すように、プロフォキシジムが散布されたイネは、適用後3日に植物毒性の症状を示した。プロフォキシジムと発酵培養溶解物組成物Bの葉面同時散布(図14B)は、プロパニルの単独処理(図13のA)と比較して植物毒性を26%減少させた。プロフォキシジムと発酵培養溶解物組成物B及び発酵培養溶解物組成物Fの葉面同時散布(図14C)は、プロパニルの単独処理(図13のA)と比較して植物毒性を37%減少させた(図13のC)。
【0187】
従って、本開示に係る細菌発酵組成物の適用は、プロフォキシジム除草剤適用の負の作用を減少させ、雑草防除を保ちながら植物活力及び健康を改善した。
(1)様々な本発明発酵培養溶解物組成物の抗酸化活性及び(2)酸化還元工程に関連する遺伝子の発現に対する様々な本発明発酵培養溶解物組成物の効果を試験するために、試験を実行した。除草剤を含む一部農業用化学物質は、2次効果として植物に活性酸素種(ROS)を発生させる。ROS分子は、細胞膜を損傷させて物質代謝を妨害する可能性があるため、作物の生産性が低下する。
【0188】
表17に示すように、試験した4つの本発明の発酵培養溶解物組成物のそれぞれは、抗酸化活性を示し、酸化還元工程に関連する遺伝子の上方制御を示した。従って、本発明発酵培養溶解物組成物の1つ以上の作用機序は、(1)直接に抗酸化活性を供給し、(2)ROS調節に関連する遺伝子の発現を増強し、これにより、作物に酸化ストレスを引き起こす農業用化学物質の植物毒性効果を低減する。従って、本発明発酵培養溶解物組成物は、農業用化学物質(化学的除草剤)の葉面散布による化学的ストレスを低減することができる。

表17.試験された4つの本発明発酵培養溶解物組成物のそれぞれは、酸化還元工程に関連する抗酸化活性及び上方制御された遺伝子を示した。
【0189】
[討論]
特定の理論に縛られることなく、農業用化学物質の製造業者は、何年もの間、植物に対する化学物質の悪影響は一切なく、植物の最終収量に影響を及ぼさないと主張してきた。しかし、本開示は、上述の主張が事実であったとしても、本発明の微生物発酵(培養溶解物)組成物は、農業用化学物質によって引き起こされる植物の損傷を低減し、植物の成長及び収量を改善することを実証する。本開示以前には、特定の農業用化学物質が植物の損傷を引き起こす、及び/又は植物の収量の可能性を低下させるか、及び本発明の微生物発酵(培養溶解物)組成物が農業用化学物質によって引き起こされる植物の損傷を低減し、植物の成長及び収量を改善するか否かは、不明及び/又は立証されていなかった。特に、植物は、個々に、及び作物は、全体的に予測できない生物である。制御された生体外試験の研究は、仮設を立てるのには役立つものの、植物生物学の複雑な性質を常に予測又は反映するとは限らない。さらに、単一の農業用化学物質によって引き起こされる植物の損傷を軽減する効果は、例えば、様々な農業用化学物質によって引き起こされる植物の損傷を軽減する生物刺激剤の一般的な能力を常に反映しているわけではない。本開示の実施形態は、農業用化学物質の適用後の植物に対する損傷を大幅に低減し、植物の健康指標及び収穫時の収量を大幅に改善することが示されている。
【0190】
いかなる理論にも拘束されることなく、本開示の植物処理生成物の有益な効果は、病気/感染減少、収量改善、及び/又は除草剤の感受性の向上を含むが、これらに限定されることなく、少なくとも部分的に植物処理成分で処理された植物に対する微生物発酵生成物の分子及び/又は生化学的効果があり得る。
【0191】
本明細書に記載されているように、様々な植物処理成分は、それらが適用される植物に有益な効果をもたらし得る。例えば、化学的殺菌剤は、真菌感染(fungal infection)によって引き起こされる病気を低減することができ、これにより、植物のバイオマス及び生産の損失を減少させ、収量を改善することができる。しかし、化学的殺菌剤は、植物に重大な(非生物学的)ストレスを植物に与える可能性もある。例えば、化学的殺菌剤の適用は、植物の遺伝子発現及びその他の分子及び/又は生化学反応の変化を引き起こすか、又は誘導し得る。本開示の実施形態は、植物に対する植物処理成分の特定の負の又は有害な効果を弱めることによって、有益な効果を提供し得る。例えば、本開示の実施形態は、発症及び酸化ストレス(例えば、スーパーオキシドジスムターゼ)に関連する遺伝子の遺伝子発現(プロファイル)を有益に変化させることが示されている。従って、本発明の植物処理生成物が適用される植物は、酸化ストレスなどの負の又は有害な(副作用)効果を低減すると共に、化学的植物処理成分の利点を享受することができる。また、本開示の発酵生成物は、有益な殺虫及び植物成長特性を提供する際に、植物処理成分と相乗的に作用し得る。
【0192】
以下は、本開示の例示的な実施形態及び/又は実施の目録である。
1.化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減する、及び/又は植物の収量を改善する方法であって、前記方法は、
細菌発酵生成物を種子及び/又は苗木及び/又は前記種子から成長した植物に適用するステップであって、前記細菌発酵生成物が、液体発酵培地又はブロスと、溶解された細菌又はその細胞成分と、嫌気性又は発酵代謝産物、又は嫌気的に生成された細胞代謝産物と、を含む、ステップ;
前記種子、前記苗木、及び/又は前記植物に化学農薬を適用するステップ;
前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬を適用した後に前記種子、前記苗木、及び/又は前記植物を栽培し、成長した植物を生産するステップであって、前記細菌発酵生成物が、化学農薬単独で処理された種子、苗木、及び/又は植物と比較して化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減し、バイオマス増加を改善し、及び/又は、成長植物の収量を改善する、ステップ;及び
必要に応じて、前記成長した植物及び/又は前記成長した植物の一部を収穫するステップ;
を含む、方法。
2.前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、前記種子、前記苗木、前記植物、及び/又は前記種子、前記苗木、又は前記植物に隣接する土壌に適用される、1項に記載の方法。
3.前記細菌発酵生成物は、好ましくは植え付け時に前記種子に適用され、前記化学農薬が、前記種子、前記苗木、前記植物、及び/又は前記種子、前記苗木、又は、前記植物に隣接する土壌に、好ましくは葉面散布(foliar application)、又は畝間散布(furrow application)によって、より好ましくは前記化学農薬との葉面同時散布(foliar co-application)、又は畝間同時散布(furrow co-application)によって、適用される、1項又は2項に記載の方法。
4.前記細菌発酵生成物は、前記苗木、前記植物、及び/又は前記苗木、又は前記植物に隣接する土壌に、好ましくは葉面散布又は畝間散布によって、より好ましくは前記化学農薬との葉面同時散布又は畝間同時散布により、さらに適用される、3項に記載の方法。
5.前記種子、前記苗木、及び前記植物は、単子葉植物(monocotyledon)、好ましくはイネ(rice)、双子葉植物(dicotyledon)、好ましくは大豆(soybean)である、1項に記載の方法。
6.前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、それぞれ液体形態で適用される、1項に記載の方法。
7.前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、液体生成物に共製剤化(co-formulated)される、1項に記載の方法。
8.前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬の一方又は両方は、乾燥又は固体の形態で、好ましくは種子コーティング(seed coating)及び/又はダスティングによって適用される、1項に記載の方法。
9.前記細菌発酵生成物は、固体担体(solid carrier)に結合して、組合せ生成物(combination product)を形成し、前記組合せ生成物は、約25重量%未満、好ましくは約20重量%未満、より好ましくは約15重量%未満、より好ましくは約10重量%未満、より好ましくは約5重量%未満、より好ましくは約2重量%未満の含水率を有する、8項に記載の方法。
10.前記細菌発酵生成物は、前記固体担体の表面に吸着される、及び/又は前記固体担体の前記表面の下に吸収される、8項に記載の方法。
11.前記固体担体は、
好ましくは1:1粘土鉱物フィロシリケート、2:1粘土鉱物フィロシリケート、アリエッタイト(aliettite)、アタパルジャイト(attapulgite)、ベントナイト(bentonite)、クロライト(chlorite)、ディッカイト(dickite)、ハロイサイト(halloysite)、ヘクトライト(hectorite)、イライト(illite)、カオリナイト(kaolinite)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ナクライト(nacrite)、ノントロナイト(nontronite)、パリゴルスカイト(palygorskite)、サポナイト(saponite)、ソーコナイト(sauconite)、セピオライト(sepiolite)、蛇紋石(serpentine)、タルク(talc)、バーミキュライト(vermiculite)、及びこれらの調合物からなる群から選択される1つ以上のフィロシリケート(phyllosilicate);
黒鉛(graphite);又は
好ましくは大豆植物又は植物系材料又はその抽出物、海藻植物又は植物系材料又はその抽出物、及びエンドウマメ植物又は植物系材料又はその抽出物からなる群から選択された、植物又は植物系材料又はその抽出物;
を含む、9項又は10項に記載の方法。
12.前記溶解された細菌又はその細胞成分は、溶解された乳酸菌(lactic acid bacteria)又はその細胞成分である、1項に記載の方法。
13.微生物発酵生成物内のバイオマスの約20重量%未満、好ましくは約15重量%未満、より好ましくは約10重量%未満、より好ましくは約5重量%未満、より好ましくは約2重量%未満、より好ましくは約1重量%未満が、生きている又は生存可能(viable)な微生物であり、最も好ましくは、前記細菌発酵生成物が生きた微生物を実質的に含まない、1項に記載の方法。
14.前記細菌発酵生成物は、細菌発酵培養物の全培養溶解物を含む、1項に記載の方法。
15.前記細菌発酵生成物は、好気的(aerobically)に生成された代謝産物又は好気的に生成された細胞代謝産物をさらに含む、1項に記載の方法。
16.前記細菌発酵生成物は、アミノ酸、ペプチド、加水分解タンパク質、有機酸、カルボン酸、炭水化物、植物抽出物、好ましくは海藻抽出物であって、前記海藻が、好ましくはアスコフィルムノドスム(Ascophyllum nodosum)を含む、海藻抽出物、リグノスルホン酸(lignosulfonate)、フミン酸(humic acid)、フルボ酸(fulvic acid)、多量栄養素(macro-nutrient)、二次栄養素、微量栄養素(micro-nutrient)、キレート化ミネラル、複合ミネラル(complex mineral)、ビタミン、湿潤剤(wetting agents)、分散剤(dipersants)、及び界面活性剤(surfactants)を含む海藻抽出物からなる群から選択された1つ以上の添加剤をさらに含む、1項に記載の方法。
17.前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、尿素(urea)又は窒素系肥料を実質的に含まない、1項に記載の方法。
18.前記化学農薬は、除草剤、防カビ剤、殺虫剤、抗菌剤(antimicrobial)、及び殺線虫剤(nematicide)からなる群から選択される、1項に記載の方法。
19.前記化学農薬は、
アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル(phenoxyphenoxypropionic ester)、クロジナホップ(clodinafop)、又はクロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl);
プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ(protoporphyrinogen IX oxidase)阻害剤、ジフェニルエーテル、アシフルオルフェン(acifluorfen)、又はアシフルオルフェンナトリウム;
アセト乳酸合成酵素(acetolactate synthase)阻害剤(ALS)、好ましくはスルホニル尿素、より好ましくはハロスルフロン(halosulfuron);
脂質生合成の阻害剤、好ましくはチオ尿素(thiourea)、さらに好ましくはチオベンカルブ(ベンチオカルブ)(thiobencarb(benthiocarb));
光合成阻害剤、好ましくはプロパニル(propanil);
カロテノイド生合成の阻害剤、好ましくはイソオキサゾリジノン(isoxazolidinone)、さらに好ましくはクロマゾン(clomazone);
シクロヘキサンジオン、好ましくはプロフォキシジム(profoxydim);
アリールオキシフェノキシプロピオン酸、好ましくはシハロホップ(cyhalofop);
エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸塩(enolpyruvylshikimate-3-phosphate)合成酵素阻害剤(EPSPS)、好ましくはグリホサート(N-(ホスホノメチル)グリシン)(glyphosate(N-(phosphonomethyl)glycine))、又はスルホサート;及び
これらの調合物;
からなる群から選択される、1項に記載の方法。
20.前記化学農薬は、
アセト乳酸合成酵素阻害剤(ALS)、好ましくはスルホニル尿素、より好ましくはハロスルフロン又はハロスルフロンメチルを含む、第1除草剤成分;及び
プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、好ましくはジフェニルエーテル、より好ましくはアシフルオルフェン、より好ましくはアシフルオルフェンナトリウムを含む、第2除草剤成分;
を含む、1項に記載の方法。
21.前記化学農薬は、
ハロスルフロンを含む第1除草剤成分と;
光合成阻害剤、好ましくはプロパニルを含む、第2除草剤成分と;
を含む、1項に記載の方法。
22.前記化学農薬は、
アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、例えば、
シクロヘキセノンオキシムエーテル、例えばアロキシジム(alloxydim)、クレトジム(clethodim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、クレフォキシジム(clefoxydim)、又はテプラロキシジム(tepraloxydim);
フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、例えばクロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェノキサプロップ-P-エチル、フェンチアプロペチル(fenthiapropethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップエトキシエチル(haloxyfop-ethoxyethyl)、ハロキシホップメチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサピリホップ(isoxapyrifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、キザロホップ-P-エチル又はキザロホップテフリル(quizalofop-tefuryl);又は、
アリールアミノプロピオン酸、例えばフラムプロップメチル(flamprop-methyl)、又はフラムプロップイソプロピル;
アセト乳酸合成酵素阻害剤(ALS)、例えば、
イミダゾリノン(imidazolinone)、例えばイマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマザメタベンズメチル(イマザメ)(imazamethabenz-methyl,(imazame))、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、又はイマゼタピル(imazethapyr);
ピリミジルエーテル、例えばピリチオバック酸(pyrithiobac-acid)、ピリチオバックナトリウム、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、KIH-6127又はピリベンゾキシム(pyribenzoxym);
スルホンアミド、例えばフロラスラム(florasulam)、フルメツラム(flumetsulam)、又はメトスラム(metosulam);又は、
スルホニル尿素、例えばアミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エタメツルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、エトキシスルフロン、フラザスルフロン(flazasulfuron)、ハロスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン(nicosulfuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロンメチル(tribenuron-methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、スルホスルフロン、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、又はヨードスルフロン(iodosulfuron);
アミド、例えば、
アリドクロル(CDAA)(allidochlor)、ベンゾイルプロップエチル(benzoylprop-ethyl)、ブロモブチド(bromobutide)、キオルチアミド(chiorthiamid)、ジフェナミド(diphenamid)、エトベンザニジベンズクロメト(etobenzanidibenzchlomet)、フルチアミド(fluthiamide)、ホサミン(fosamin)、又はモナリド(monalide);
オーキシン(auxin)除草剤、例えば
ピリジンカルボン酸、例えばクロピラリド(clopyralid)、又はピクロラム(picloram);又は、
2,4-D又はベナゾリン(benazolin);
オーキシン輸送阻害剤、例えば、
ナプタラメ(naptalame)、又はジフルフェンゾピル(diflufenzopyr);
カロテノイド生合成の阻害剤、例えば、
ベンゾフェナップ(benzofenap)、クロマゾン(ジメタゾン(dimethazone))、ジフルフェニカン(diflufenican)、フルオロクロリドン(fluorochloridone)、フルリドン(fluridone)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、メソトリオン(mesotrione)、スルコトリオン(クロルメスロン)(sulcotrione(chlormesulone))、ケトスピラドックス(ketospiradox)、フルルタモン(flurtamone)、ノルフルラゾン(norflurazon)、又はアミトロール(amitrol);
エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸塩(enolpyruvylshikimate-3-phosphate)合成酵素阻害剤(EPSPS)、例えば、
グリホサート又はスルホサート;
グルタミン合成酵素阻害剤、例えば、
ビラナホス(ビアラホス)(bilanafos(bialaphos))、又はグルホシネートアンモニウム(glufosinate-ammonium);
脂質生合成の阻害剤、例えば、
アニリド(anilide)、例えばアニロホス(anilofos)、又はメフェナセット(mefenacet);
クロロアセトアニリド(chloroacetanilide)、例えばジメテナミド(dimethenamid)、S-ジメテナミド、アセトクロール、アラクロール(alachlor)、ブタクロール、ブテナクロール(butenachlor)、ジエタチルエチル(diethatyl-ethyl)、ジメタクロール、メタザクロール(metazachlor)、メトラクロール(metolachlor)、S-メトラクロール、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、プリナクロール(prynachlor)、テルブクロール(terbuchlor)、テニルクロール(thenylchlor)、又はキシラクロール(xylachlor);
チオ尿素、例えばブチレート、シクロエート(cycloate)、ジアレート(di-allate)、ジメピペレート(dimepiperate)、EPTC、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、ペブレート(pebulate)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、チオベンカルブ(ベンチオカルブ)、トリアレート又はベモレート(vemolate);又は、
ベンフレセート(benfuresate)、又はペルフルイドン(perfluidone);
有糸分裂阻害剤、例えば、
カルバメート、例えばアシュラム(asulam)、カルベタミド(carbetamid)、クロルプロファム(chlorpropham)、オルベンカルブ(orbencarb)、プロナミドゥ(プロピザミド)(pronamid(propyzamid))、プロファム又はチオカルバジル(tiocarbazil);
ジニトロアニリン、例えばベネフィン(benefin)、ブトラリン(butralin、ジニトラミン(dinitramin)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、フルクロラリン(fluchloralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンジメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、又はトリフルラリン(trifluralin);
ピリジン、例えばジチオピル(dithiopyr)、又はチアゾピル(thiazopyr);又は、
ブタミホス(butamifos)、クロルタールジメチル(DCPA)(chlorthal-dimithyl)、又はマレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide);
プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、例えば
ジフェニルエーテル、例えばアシフルオルフェン、アシフルオルフェンナトリウム、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、クロミトロフェン(CNP)(chlomitrofen)、エトキシフェン(ethoxyfen)、フルオロジフェン(fluorodifen)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen-ethyl)、ホメサフェン(fomesafen)、フリルオキシフェン(furyloxyfen)、ラクトフェン(lactofen)、ニトロフェン(nitrofen)、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)、又はオキシフルオルフェン(oxyfluorfen);
オキサジアゾール(oxadiazole)、例えばオキサジアルギル(oxadiargyl)、又はオキサジアゾン(oxadiazon);
環状イミド、例えばアザフェニジン(azafenidin)、ブタフェナシル(butafenacil)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミプロピン(flumipropyn)、フルプロパシル(flupropacil)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、又はチジアジミン(thidiazimin);又は、
ピラゾール、例えばET-751、JV485又はニピラクロフェン(nipyraclofen);
光合成阻害剤、例えばプロパニル、ピリデート(pyridate)、又はピリダフォール(pyridafol);
ベンゾチアジアジノン(benzothiadiazinone)、例えばベンタゾンは(bentazone);
ジニトロフェノール、例えば、
ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ジノセブ(dinoseb)、酢酸ジノセブ、ジノテルブ(dinoterb)、又はDNOC;
ジピリジレン、例えばシペルクアットクロリド(cyperquat-chloride)、ジフェンゾクアットメチル硫酸塩(difenzoquat-methylsulfate)、ジクワット又はパラコートジクロリド;
尿素、例えばクロルブロムロン(chlorbromuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、ジメフロン(dimefuron)、ジウロン(diuron)、エチジムロン(ethidimuron)、フェヌロン(fenuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、リニュロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メタゾール(methazole)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトクスロン(metoxuron)、モノリニュロン(monolinuron)、ネブロン(neburon)、シデュロン(siduron)、又はテブチウロン(tebuthiuron);
フェノール、例えばブロモキシニル(bromoxynil)、又はイオキシニル(ioxynil);
クロリダゾン(chloridazon);
トリアジン、例えばアメトリン(ametryn)、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、デスメイン(desmein)、ジメタメトリン(dimethamethryn)、ヘキサジノン(hexazinone)、プロメトン(prometon)、プロメトリン(prometryn)、プロパジン(propazine)、シマジン(simazine)、シメトリン(simetryn)、テルブメトン(terbumeton)、テルブトリン(terbutryn)、テルブチラジン(terbutylazine)、又はトリエタジン(trietazine);
トリアジノン(triazinone)、例えばメタミトロン(metamitron)、又はメトリブジン(metribuzin);
ウラシル(uracil)、例えばブロマシル(bromacil)、レナシル(lenacil)、又はテルバシル(terbacil);又は、
ビスカルバメート(biscarbamate)、例えばデスメディファム(desmedipham)、又はフェンメディファム(phenmedipham);
相乗剤(synergist)、例えば、
オキシラン(oxirane)、例えばトリジファン(tridiphane);
細胞壁合成阻害剤、例えばイソキサベン(isoxaben)、又はジクロベニル(dichlobenil);
様々なその他の除草剤、例えば、
ジクロロプロピオン酸、例えばダラポン(dalapon);
ジヒドロベンゾフラン(dihydrobenzofuran)、例えばエトフメセート(ethofumesate);
フェニル酢酸、例えばクロルフェナック(フェナック)(chlorfenac(fenac));又は、
アジプロトリン(aziprotryn)、バーバン(barban)、ベンスリド(bensulide)、ベンズチアズロン(benzthiazuron)、ベンゾフルオル(benzofluor)、ブミナフォス(buminafos)、ブチダゾール(buthidazole)、ブツロン(buturon)、カフェンストロール(cafenstrole)、クロルブファム(chlorbufam)、クロルフェンプロプメチル(chlorfenprop-methyl)、クロロクスロン(chloroxuron)、シンメチリン(cinmethylin)、クミルロン(cumyluron)、シクルロン(cycluron)、シプラジン(cyprazine)、シプラゾール(cyprazole)、ジベンジルウロン(benzyluron)、ジプロペトリン(dipropetryn)、ダイムロン(dymron)、エグリナジンエチル(eglinazin-ethyl)、エンドタール(endothall)、エチオジン(ethiozin)、フルカバゾン(flucabazone)、フルオルベントラニル(fluorbentranil)、フルポキサム(flupoxam)、イソカルバミド、イソプロパリン(isopropalin)、カルブチラート(karbutilate)、メフルイジド(mefluidide)、モヌロン(monuron)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロパニリド(napropanilide)、ニトゥラルリン(nitralin)、オキサシクロメフォン(oxaciclomefone)、フェニソファム(phenisopham)、ピペロホス(piperophos)、プロシアジン(procyazine)、プロフルラリン(profluralin)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、セクブメトン(secbumeton)、スルファレート(sulfallate、CDEC)、テルブカルブ(terbucarb)、トリアジフラム(triaziflam)、トリアゾフェナミド(triazofenamid)、又はトリメツロン(trimeturon);及び、
これらの環境親和的な塩;及び、
これらの調合物;
からなる群から選択される、1項に記載の方法。
23.前記細菌発酵生成物及び/又は前記化学農薬は、好ましくはホルモン、好ましくはオーキシン、ジベレリン(gibberellin)、サイトカイニン(cytokinin)、アブシジン酸(ABA)(abscisic acid)、エチレン、ブラシノステロール(brassinosterol)、及びこれらの調合物からなる群より選択される、植物成長調整剤(PGR)(plant growth regulator)をさらに含み、及び/又は、
好ましくはホルモン、好ましくはオーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸(ABA)、エチレン、ブラシノステロール、及びこれらの調合物からなる群より選択される、植物成長調整剤(PGR)を前記種子、前記苗木、及び/又は前記植物に適用することをさらに含む、1項に記載の方法。
24.化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減する、及び/又は植物の収量を改善するために使用するための組成物であって、前記組成物は、細菌発酵生成物を含み、前記細菌発酵生成物は、
液体発酵培地又はブロス;
溶解された細菌又はその細胞成分;及び
嫌気性又は発酵代謝産物、又は嫌気的に生成された細胞代謝産物;
を含む、組成物。
25.化学農薬をさらに含む、24項に記載の組成物。
26.前記化学農薬は、前記細菌発酵生成物と共製剤化されて液体作物保護生成物を形成する、25項に記載の組成物。
27.前記化学農薬は、乾燥又は固体の形態であり、前記細菌発酵生成物が固体担体に結合して組合せ生成物を形成し、前記組合せ生成物は約25%未満の含水率を有し、前記化学農薬及び前記組合せ生成物は、共に混合して固形又は乾燥作物保護生成物を形成する、25項に記載の組成物。
28.植物処理生成物であって、前記生成物は、
好ましくは殺菌剤、殺虫剤、非殺虫剤農薬、抗菌剤、及び除草剤からなる群から選択された、農薬;及び
細菌発酵生成物であって、好ましくは前記農薬と混合又は混和(admixed)され、前記細菌発酵生成物が細菌発酵生成物の全培養溶解物を含む、細菌発酵生成物;
を含み、
前記全体培養発酵溶解物は、
発酵培養培地;
溶解された細菌の細胞物質;及び
前記細菌の1つ以上の嫌気性代謝生成物;
を含み、
前記細菌発酵生成物は、好ましくは生きた微生物を実質的に欠いて、
前記植物処理生成物は、好ましくは1つ以上の窒素系肥料、好ましくは要素が実質的に含まない、生成物。
29.前記農薬及び前記細菌発酵生成物は、液体形態で共に混合される、28項に記載の生成物。
30.アミノ酸、ペプチド、加水分解タンパク質、有機酸、カルボン酸、炭水化物、植物抽出物、リグノスルホン酸、フミン酸及び/又はフルボ酸、多量栄養素、二次栄養素、微量栄養素、キレート化ミネラル、複合ミネラル、ビタミン、湿潤剤、分散剤、及び界面活性剤からなる群から選択された1つ以上の添加剤をさらに含む、28項又は29項に記載の生成物。
31.植物処理生成物であって、
植物処理成分として、
農薬、及び/又は
植物成長調整剤(PGR)、を含む、植物処理成分;
微生物発酵成分として、
好ましくは1つ以上の単細胞微生物、より好ましくは1つ以上の細菌である、1つ以上の微生物の細胞物質、
1つ以上の微生物の1つ以上の嫌気性代謝生成物、及び
任意的に、アミノ酸、ペプチド、加水分解タンパク質、有機酸、カルボン酸、炭水化物、植物抽出物、リグノスルホン酸、フミン酸及び/又はフルボ酸、多量栄養素、二次栄養素、微量栄養素、キレート化ミネラル、複合ミネラル、ビタミン、湿潤剤、分散剤、及び界面活性剤からなる群から選択された1つ以上の添加剤、を含む、微生物発酵成分;
を含む、生成物。
32.植物処理生成物であって、前記生成物は、
農薬及び植物成長調整剤(PGR)からなる群から選択された、植物処理成分;及び
微生物発酵生成物として、
前記微生物発酵生成物が、好ましくは1つ以上の単細胞微生物、より好ましくは1つ以上の細菌である、1つ以上の微生物の細胞物質と、
1つ以上の微生物の1つ以上の嫌気性代謝生成物と、
を含む、微生物発酵生成物;
を含む、生成物。
33.
1つ以上の前記農薬は、殺虫剤、非殺虫剤農薬、抗菌剤、除草剤、及び殺線虫剤からなる群から選択された1つ以上の成分を含み、
1つ以上の前記植物成長調整剤(PGR)は、好ましくはオーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸(ABA)、エチレン、及びブラシノステロールからなる群から選択されたホルモンを含む、32項に記載の生成物。
34.
1つ以上の前記抗菌剤は、1つ以上の殺菌剤、防カビ剤、抗生剤、抗寄生虫剤、又は、抗ウイルス剤であり、
1つ以上の前記除草剤は、1つ以上の選択的な除草剤及び非選択的な除草剤である、33項に記載の生成物。
35.前記微生物発酵生成物は、1つ以上の生きた微生物を実質的に含まない、32項に記載の生成物。
36.前記生成物は、好ましくは窒素系肥料、より好ましくは要素及び/又は硝酸アンモニウム、より好ましくは粒状尿素(granular urea)及び/又は硝酸アンモニウムである、1つ以上の肥料を実質的に含まない、32項に記載の生成物。
37.前記微生物発酵生成物は、
乳酸菌の1つ以上の種及び/又は菌株、及び任意的に1つ以上の追加の微生物の種及び/又は菌株の細胞物質;及び
前記乳酸菌、及び任意的に、1つ以上の追加の微生物種及び/又は菌株の1つ以上の嫌気性代謝生成物;
を含む、32項に記載の生成物。
38.前記微生物発酵生成物が、微生物懸濁液培養物の全培養溶解物を含み、前記溶解物は、微生物懸濁培養培地、細胞物質、及び1つ以上の代謝生成物を含む、32項に記載の生成物。
39.アミノ酸、ペプチド、加水分解タンパク質、有機酸、カルボン酸、炭水化物、植物抽出物、好ましくは海藻抽出物であって、前記海藻が、好ましくはアスコフィルムノドスム(Ascophyllum nodosum)を含む、海藻抽出物、リグノスルホン酸、フミン酸、フルボ酸、多量栄養素、二次栄養素、微量栄養素、キレート化ミネラル、複合ミネラル、ビタミン、湿潤剤、分散剤、及び界面活性剤からなる群から選択された1つ以上の添加剤をさらに含む、32項に記載の生成物。
40.アミノ酸、鉱物、及び有機酸の混合物をさらに含む、32項に記載の生成物。
41.植物処理生成物を製造する方法であって、前記方法は、微生物発酵生成物を植物処理成分と混合することを含み、前記植物処理成分は、農薬及び植物成長調整剤(PGR)からなる群から選択され、前記微生物発酵生成物が、
好ましくは1つ以上の単細胞微生物を含む、1つ以上の微生物の細胞物質;及び
1つ以上の微生物の1つ以上の嫌気性代謝生成物;
を含む、方法。
42.前記微生物発酵生成物は、細菌発酵培養物の全培養溶解物、及び任意的に乳酸菌及び任意的に1つ以上の追加の微生物種及び/又は菌株の全発酵溶解物を含み、前記溶解物が、
細菌、任意的に乳酸菌の1つ以上の種及び/又は菌株の細胞物質;及び
細菌の1つ以上の種及び/又は菌株の1つ以上の嫌気性代謝生成物;
を含む、41項に記載の方法。
43.植物に処理する方法であって、前記方法は、
前記植物に
農薬及び植物成長調整剤(PGR)からなる群から選択された植物処理成分;及び
微生物発酵生成物として、前記微生物発酵生成物は、
好ましくは1つ以上の単細胞微生物を含む1つ以上の微生物の細胞物質;及び
を適用することを含む、方法。
44.植物、大豆及び/又は土壌に処理する方法であって、前記方法は、
前記植物、前記種子又は前記土壌のうちの少なくとも1つに、
植物処理成分;及び
微生物発酵生成物として、前記微生物発酵生成物は、
好ましくは1つ以上の単細胞微生物、さらに好ましくは1つ以上の細菌である、1つ以上の微生物の細胞物質;及び
1つ以上の微生物の1つ以上の嫌気性代謝生成物を含む、微生物発酵生成物;を適用する、方法。
45.
前記細胞物質は、乳酸菌(LAB)の種又は菌株の細胞物質、任意的に、1つ以上の追加の微生物種及び/又は菌株の細胞物質であり;
1つ以上の嫌気性代謝生成物は、乳酸菌(LAB)の種又は菌株の嫌気性代謝生成物、任意的に、1つ以上の追加の微生物種及び/又は菌株の嫌気性代謝生成物である、44項に記載の方法。
46.前記植物処理成分及び前記微生物発酵生成物は、前記植物、前記種子又は前記土壌のうちの少なくとも1つに共同散布される、44項に記載の方法。
47.植物処理生成物であって、前記植物処理生成物は、
第1除草剤成分として、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、好ましくはフェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、より好ましくはクロジナホップ、より好ましくはクロジナホッププロパルギルを含む、第1除草剤成分;
第2除草剤成分として、プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、好ましくはジフェニルエーテル、より好ましくはアシフルオルフェン、より好ましくはアシフルオルフェンナトリウムを含む、第2除草剤成分;及び
細菌発酵生成物として、細菌発酵培養物の全発酵溶解物;を含み、
前記全培養溶解物は:
発酵培養培地;
溶解された細菌の細胞物質;及び
前記細菌の1つ以上の嫌気性代謝生成物を含む、細菌発酵生成物;を含む、
植物処理生成物。
48.前記細菌発酵生成物は、生きた微生物を実質的に含まない、47項に記載の植物処理生成物。
49.前記植物処理生成物は、好ましくは要素及び/又は硝酸アンモニウム、より好ましくは粒状尿素及び/又は硝酸アンモニウムである、1つ以上の窒素系肥料を実質的に含まない、47項又は48項に記載の、植物処理生成物。
50.植物処理生成物であって、前記植物処理生成物は、
好ましくは以下からなる群から選択される1つ以上の除草剤成分であり、
アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、クロジナホップ、又はクロジナホッププロパルギル;
プロトポルフィリノーゲンIX酸化酵素阻害剤、ジフェニルエーテル、アシフルオルフェン、又はアシフルオルフェンナトリウム;
スルホニル尿素又はハロスルフロン;
チオカルバメート又はチオベンカルブ;
アミド又はプロパニル;
イソオキサゾリジノン又はクロマゾン;
シクロヘキサンジオン又はプロフォキシジム;
アリールオキシフェノキシプロピオン酸又はシハロホップ;及び
細菌発酵生成物として、細菌発酵培養物の全培養溶解物;を含み、
前記全培養溶解物は、
発酵培養培地;
溶解された細菌の細胞物質;
前記細菌の1つ以上の嫌気性代謝生成物を含む、細菌発酵生成物;及び
アミノ酸、鉱物、有機酸、リグノスルホン酸、海藻抽出物、湿潤剤、及び非イオン性界面活性剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤;
を含む、植物処理生成物。
51.前記植物処理生成物は、液体形態である、50項に記載の植物処理生成物。
52.前記細菌発酵生成物は、生きた微生物を実質的に含まない、50項に記載の植物処理生成物。
53.前記植物処理生成物は、好ましくは要素及び/又は硝酸アンモニウム、より好ましくは粒状尿素及び/又は硝酸アンモニウムである、1つ以上の窒素系肥料を実質的に含まない、50項に記載の植物処理生成物。
【0193】
[結論]
開示された及び/又は記載された実施形態は、限定的ではなく、全て点で例示としてのみ考慮されるべきである。様々な態様、特徴、及び実施形態が本明細書で開示されているが、他の態様、特徴、及び実施形態が企図されながらも開示されていないこともある。例えば、特定の周知の態様、特徴、及び実施形態は、記載された実施形態の態様を曖昧にすることを避けるために、本明細書では特に詳細に記載されていない。しかし、これらの態様、特徴、及び実施形態は、本明細書で企図されている。従って、本明細書で記載されたものと類似又は同等の多くの方法及び構成要素を使用して、本開示の実施形態を実施することができるが、特定の構成要素及び方法のみが本明細書に記載されている。
【0194】
本開示はまた、本開示の精神又は本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化され得る。特定の実施形態及び詳細は、本開示の実施形態を説明する目的で本明細書及び添付の開示に含まれているが、添付の特許請求の範囲で定義される本発明又は本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される方法、生成物、装置、及び機構の様々な変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、本明細書で例示された特徴の様々な変更及び/又は修正及び追加の適用、ならびに本明細書に示される原理の追加の適用は、関連技術の当業者が見出し得ることであり、請求項によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく例示された実施形態は、本開示の範囲内であると見なされるべきである。
【0195】
特定の実施形態(例えば、組成物、製剤、方法など)は、本明細書に開示及び/又は記述される他の実施形態に記載された特徴(例えば、性質、構成要素、成分、要素、部品、部分、ステップなど)を含む、組込む、又は他の方法で含むことができることが理解されよう。従って、特定の実施形態の様々な特徴は、本開示の他の実施形態と互換、結合、含有、及び/又は統合され得る。従って、本開示の一実施形態に関連する特定の特徴の開示は、その特徴の適用又は包含を特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきではない。むしろ、他の実施形態もまた、必ずしも本開示の範囲から逸脱することなく、その特徴を含み得ることが理解されよう。さらに、特徴がそれと組合せて別の特徴を必要とするものとして説明されない限り、本明細書の任意の特徴は、本明細書に開示される同じ又は異なる実施形態の他の任意の特徴と組合せることができる。
【0196】
従って、本発明の範囲は、上述した説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味及び同等な範囲内にある全ての変更は、それらの範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0197】
図1A】アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤の葉面散布に関する図である。
図1B】アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物Bの葉面散布に関する図である。
図2A】アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤の葉面散布に関する図である。
図2B】アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物Bの葉面散布に関する図である。
図3A】アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤の葉面散布で処理された大豆植物に関する図である。
図3B】アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物Bの葉面散布で処理された大豆植物に関する図である。
図4A】アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤の葉面散布で処理された大豆植物に関する図である。
図4B】アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物Bの葉面散布で処理された大豆植物に関する図である。
図5A】アシフルオルフェン及びクロジナホップの単独で構成された除草剤製剤の葉面散布で処理された大豆植物に関する図である。
図5B】アシフルオルフェン及びクロジナホップで構成された除草剤製剤と組合せた発酵培養溶解物組成物Bの葉面散布で処理された大豆植物に関する図である。
図6A】化学的除草剤ハロスルフロンの発芽後の適用によって刺激されたイネ苗に関する図である。
図6B】植え付け中の発酵培養溶解物組成物Eを処理した種子(150ml/100kgの種子での種子処理)からのハロスルフロンを構成する除草剤製剤で処理された苗木(1800ml/haでの発芽後)に関する図である。
図7A】化学的除草剤ハロスルフロンの発芽後の適用によって刺激されたイネ苗に関する図である。
図7B】植え付け中の発酵培養溶解物組成物Eを処理した種子(150ml/100kgの種子での種子処理)からのハロスルフロンを構成する除草剤製剤で処理された苗木(1800ml/haでの発芽後)に関する図である。
図8】化学的除草剤プロパニルの葉面散布によって刺激されたイネに対して、プロパニルで構成された除草剤製剤及び発酵培養溶解物組成物Bを組合せて処理したイネに関する図である。
図9A】化学的除草剤プロパニルの葉面散布によって刺激されたイネに関する図である。
図9B】プロパニルで構成された除草剤製剤及び発酵培養溶解物組成物Bを組合せて処理したイネに関する図である。
図10】ハロスルフロン及びプロパニルの葉面散布で刺激されたイネ(イネ品種:「プレシディオ(Presidio)」)に対して、本発明発酵培養溶解物組成物を種子適用して、及びせずに本発明発酵培養溶解物組成物の葉面散布又は共同散布に関する図である。
図11】化学的除草剤シハロホップの葉面散布によって刺激されたイネに対して、本発明発酵培養溶解物組成物を葉面散布に関する図である。
図12A】化学的除草剤シハロホップの葉面散布によって刺激されたイネに関する図である。
図12B】化学的除草剤シハロホップの葉面散布によって刺激されたイネに対して、本発明発酵培養溶解物組成物を葉面散布に関する図である。
図13】プロフォキシジムで構成された除草剤製剤(750ml/haで葉面散布)によって刺激されたイネに対して、発酵培養溶解物組成物F(500ml/haで葉面散布)の組合せ生成物をテストフィールドに処理に関する図である。
図14A】プロフォキシジムで構成された除草剤製剤(750ml/haで葉面散布)によって刺激されたイネに関する図である。
図14B】プロフォキシジムで構成された除草剤製剤(750ml/haで葉面散布)によって刺激されたイネに対して、プロフォキシジムと発酵培養溶解物組成物Bの葉面同時散布に関する図である。
図14C】プロフォキシジムで構成された除草剤製剤(750ml/haで葉面散布)によって刺激されたイネに対して、発酵培養溶解物組成物B及び発酵培養溶解物組成物Fの葉面同時散布に関する図である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図14C
【手続補正書】
【提出日】2024-06-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減する方法であって、
前記方法は、
細菌発酵生成物を種子苗木、又は、前記種子又は前記苗木から成長した植物に適用するステップであって、前記細菌発酵生成物が細菌発酵培養物の全培養溶解物を含み前記全培養溶解物が、
液体発酵培地又はブロスと、
溶解された乳酸菌と、
嫌気性又は発酵代謝産物、又は嫌気的に生成された細胞代謝産物と、を含み、前記細菌発酵生成物中のバイオマスの5重量%未満は、生きている又は生存可能な微生物である、ステップ;
前記種子、前記苗木、又は前記植物に化学農薬を適用するステップ;
前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬を適用した後、前記種子、前記苗木、及び/又は前記植物を栽培して、成長した植物を生産するステップであって、前記細菌発酵生成物が、前記化学農薬のみで処理された種子、苗木、及び/又は植物と比較して、化学農薬によって引き起こされた植物の損傷を低減する、ステップを含み
(i)前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、それぞれ液体形態で適用されるか、又は、
(ii)前記細菌発酵生成物は乾燥又は固体の形態で適用され、前記細菌発酵生成物は、固体担体に結合して、組合せ生成物を形成し、前記組合せ生成物は25重量%未満の含水率を有し、前記化学農薬は、液体形態で、又は、乾燥又は固体の形態で適用される、方法。
【請求項2】
微生物発酵生成物内のバイオマスの2重量%未満、又は、1重量%未満が、生きている又は生存可能な微生物である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記細菌発酵生成物が、プロバイオティクスス又は生きた微生物を欠いている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、尿素、又は窒素系肥料を実質的に含まない、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記化学農薬はプロフォキシジムを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記化学農薬はクロマゾンを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記化学農薬は、プロフォキシジム又はクロマゾンを含むか、又は、プロフォキシジム及びクロマンゾンからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記化学農薬は、グリホサート又はスルホサートを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記化学農薬は、
ハロスルフロン又はハロスルフロンメチルを含む、第1除草剤成分;及び
アシフルオルフェン又はアシフルオルフェンナトリウムを含む第2除草剤成分;
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記化学農薬は、
ハロスルフロンを含む第1除草剤成分;及び
光合成阻害剤又はプロパニルを含む、第2除草剤成分;
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記化学農薬は、
クロジナホップ、又はクロジナホッププロパルギル;
アシフルオルフェン、又はアシフルオルフェンナトリウム;
ハロスルフロン;
チオベンカルブ(ベンチオカルブ);
プロパニル;
クロマゾン;
シハロホップ;
グリホサート(N-(ホスホノメチル)グリシン)、又はスルホサート;及び
これらの混合物;
からなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記化学農薬は、
アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、シクロヘキセノンオキシムエーテル、アロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、セトキシジム、トラルコキシジム、ブトロキシジム、クレフォキシジム、又はテプラロキシジム;
フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、クロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル、フェノキサプロップエチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェンチアプロペチル、フルアジホップブチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップエトキシエチル、ハロキシホップメチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサピリホップ、プロパキザホップ、キザロホップエチル、キザロホップ-P-エチル又はキザロホップテフリル;
アリールアミノプロピオン酸、フラムプロップメチル、又はフラムプロップイソプロピル;
アセト乳酸合成酵素阻害剤(ALS)、イミダゾリノン、イマザピル、イマザキン、イマザメタベンズメチル(イマザメ)、イマザモックス、イマザピック、又はイマゼタピル;
ピリミジルエーテル、ピリチオバック酸、ピリチオバックナトリウム、ビスピリバックナトリウム、KIH-6127又はピリベンゾキシム;
スルホンアミド、フロラスラム、フルメツラム、又はメトスラム;又は、
スルホニル尿素、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメツルフロンメチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、ハロスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、プリミスルフロンメチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、リムスルフロン、スルホメツロンメチル、チフェンスルフロンメチル、トリアスルフロン、トリベヌロンメチル、トリフルスルフロンメチル、トリトスルフロン、スルホスルフロン、ホラムスルフロン、又はヨードスルフロン;
アミド、アリドクロル(CDAA)、ベンゾイルプロップエチル、ブロモブチド、キオルチアミド、ジフェナミド、エトベンザニジベンズクロメト、フルチアミド、ホサミン、又はモナリド;
オーキシン除草剤、ピリジンカルボン酸、クロピラリド、又はピクロラム;
2,4-D又はベナゾリン;
オーキシン輸送阻害剤、ナプタラメ、又はジフルフェンゾピル;
カロテノイド生合成の阻害剤、ベンゾフェナップ、クロマゾン(ジメタゾン)、ジフルフェニカン、フルオロクロリドン、フルリドン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、イソキサフルトール、イソキサクロルトール、メソトリオン、スルコトリオン(クロルメスロン)、ケトスピラドックス、フルルタモン、ノルフルラゾン、又はアミトロール;
エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸塩合成酵素阻害剤(EPSPS)、グリホサート又はスルホサート;
グルタミン合成酵素阻害剤、ビラナホス(ビアラホス)、又はグルホシネートアンモニウム;
脂質生合成の阻害剤、アニリド、アニロホス、又はメフェナセット;
クロロアセトアニリド、ジメテナミド、S-ジメテナミド、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、ジエタチルエチル、ジメタクロール、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、プレチラクロール、プロパクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロール、又はキシラクロール;
チオ尿素、ブチレート、シクロエート、ジアレート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、ペブレート、プロスルホカルブ、チオベンカルブ(ベンチオカルブ)、トリアレート又はベモレート;又は、
ベンフレセート、又はペルフルイドン;
有糸分裂阻害剤、カルバメート、アシュラム、カルベタミド、クロルプロファム、オルベンカルブ、プロナミド(プロピザミド)、プロファム又はチオカルバジル;
ジニトロアニリン、ベネフィン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、又はトリフルラリン;
ピリジン、ジチオピル、又はチアゾピル;又は、
ブタミホス、クロルタールジメチル(DCPA)、又はマレイン酸ヒドラジド;
プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ抑制剤、ジフェニルエーテル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェンナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロミトロフェン(CNP)、エトキシフェン、フルオロジフェン、フルオログリコフェンエチル、ホメサフェン、フリルオキシフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、又はオキシフルオルフェン;
オキサジアゾール、オキサジアルギル、又はオキサジアゾン;
環状イミド、アザフェニジン、ブタフェナシル、カルフェントラゾンエチル、シニドンエチル、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルプロパシル、フルチアセットメチル、スルフェントラゾン、又はチジアジミン;又は、
ピラゾール、ET-751、JV485、又はニピラクロフェン;
光合成阻害剤、プロパニル、ピリデート、又はピリダフォール;
ベンゾチアジアジノン、ベンタゾン;
ジニトロフェノール、ブロモフェノキシム、ジノセブ、酢酸ジノセブ、ジノテルブ、又はDNOC;
ジピリジレン、シペルクアットクロリド、ジフェンゾクアットメチル硫酸塩、ジクワット、又はパラコートジクロリド;
尿素、クロルブロムロン、クロロトルロン、ジフェノクスロン、ジメフロン、ジウロン、エチジムロン、フェヌロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、メタゾール、メトベンズロン、メトクスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、又はテブチウロン;
フェノール、ブロモキシニル、又はイオキシニル;
クロリダゾン;
トリアジン、アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメイン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブトリン、テルブチラジン、又はトリエタジン;
トリアジノン、メタミトロン、又はメトリブジン;
ウラシル、ブロマシル、レナシル、又はテルバシル;又は、
ビスカルバメート、デスメディファム、又はフェンメディファム;
相乗剤、オキシラン、トリジファン;
細胞壁合成阻害剤、イソキサベン、又はジクロベニル;
ジクロロプロピオン酸、ダラポン;
ジヒドロベンゾフラン、エトフメセート;
フェニル酢酸、クロルフェナック(フェナック);又は、
アジプロトリン、バーバン、ベンスリド、ベンズチアズロン、ベンゾフルオル、ブミナフォス、ブチダゾール、ブツロン、カフェンストロール、クロルブファム、クロルフェンプロプメチル、クロロクスロン、シンメチリン、クミルロン、シクルロン、シプラジン、シプラゾール、ジベンジルウロン、ジプロペトリン、ダイムロン、エグリナジンエチル、エンドタール、エチオジン、フルカバゾン、フルオルベントラニル、フルポキサム、イソカルバミド、イソプロパリン、カルブチラート、メフルイジド、モヌロン、ナプロパミド、ナプロパニリド、ニトラリン、オキサシクロメフォン、フェニソファム、ピペロホス、プロシアジン、プロフルラリン、ピリブチカルブ、セクブメトン、スルファレート(CDEC)、テルブカルブ、トリアジフラム、トリアゾフェナミド、又はトリメツロン;及び、
これらの環境親和的な塩;及び、
これらの組み合わせ;
からなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記細菌発酵生成物及び/又は前記化学農薬は、植物成長調整剤(PGR)をさらに含むか、又は、
前記方法は、植物成長調整剤(PGR)を前記種子、前記苗木、又は前記植物に適用することをさらに含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記細菌発酵生成物は、好気的に生成された代謝産物又は好気的に生成された細胞代謝産物をさらに含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記細菌発酵生成物は、アミノ酸、ペプチド、加水分解タンパク質、有機酸、カルボン酸、炭水化物、植物抽出物、海藻抽出物、アスコフィルムノドスム抽出物、リグノスルホン酸、フミン酸、フルボ酸、多量栄養素、二次栄養素、微量栄養素、キレート化ミネラル、複合ミネラル、ビタミン、湿潤剤、分散剤、及び界面活性剤からなる群から選択された1種以上の添加剤をさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記細菌発酵生成物及び/又は前記化学農薬は、前記種子、前記苗木、又は前記植物に隣接する土壌にさらに適用される、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記細菌発酵生成物は前記種子に適用され、前記化学農薬は、前記種子、前記苗木、又は前記植物に適用される、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記細菌発酵生成物が、前記種子又は前記植物にさらに適用される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、液体生成物に共に製剤化される、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
化学農薬によって引き起こされる植物の損傷を低減するために使用するための組成物であって、前記組成物は、
細菌発酵培養物の全培養溶解物を含む細菌発酵生成物であって、前記全培養溶解物は、
液体発酵培地又はブロス;
溶解された細菌;及び
嫌気性又は発酵代謝産物、又は嫌気的に生成された細胞代謝産物;を含み、
前記細菌発酵生成物中のバイオマスの5重量%未満は、生きている又は生存可能な微生物である、細菌発酵生成物と、
化学農薬と、を含み、
前記細菌発酵生成物は、前記化学農薬が単独で適用された種子、苗木、又は植物と比較して、前記細菌発酵生成物が前記種子、前記苗木、又は前記植物に適用されたとき、前記種子又は前記苗木から成長した種子、苗木、又は植物に前記化学農薬を適用することによって誘発される植物の損傷を低減するように適合されており、
(i)前記細菌発酵生成物及び前記化学農薬は、それぞれ液体形態で適用されるか、又は、
(ii)前記細菌発酵生成物は乾燥又は固体の形態であり、前記細菌発酵生成物は、固体担体に結合して、組合せ生成物を形成し、前記組合せ生成物は25重量%未満の含水率を有し、前記化学農薬は、液体形態であるか、又は、乾燥又は固体である、方法。
【外国語明細書】