(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010747
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】メンテナンス管理方法、メンテナンス管理システム、及びメンテナンス管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240118BHJP
E02F 9/20 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
E02F9/20 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112213
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】古市 光洋
【テーマコード(参考)】
2D003
5L049
【Fターム(参考)】
2D003AA06
2D003BA08
2D003DA04
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】ユーザによるメンテナンスの予約を支援する。
【解決手段】メンテナンス管理方法は、圃場で作業を行う作業装置100の累積稼働時間に基づき、作業装置100のメンテナンスを通知するか否かを判定することを含む。また、メンテナンス管理方法は、メンテナンスの通知を行うと判定したとき、累積稼働時間に基づき、メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することを含む。また、メンテナンス管理方法は、メンテナンス候補日にメンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することを含む。さらに、メンテナンス管理方法は、要求信号に対してメンテナンスの許可が得られたとき、メンテナンス候補日における作業装置100のメンテナンスを予約することを含む。
【選択図】
図7A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場で作業を行う作業装置の累積稼働時間に基づき、前記作業装置のメンテナンスを通知するか否かを判定することと、
前記メンテナンスの通知を行うと判定したとき、前記累積稼働時間に基づき、前記メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することと、
前記メンテナンス候補日に前記メンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することと、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られたとき、前記メンテナンス候補日における前記作業装置の前記メンテナンスを予約することと、
を含むメンテナンス管理方法。
【請求項2】
前記メンテナンス候補日を決定することは、
前記作業装置が過去に稼働した稼働履歴に基づき、1日当たりの稼働時間を決定することと、
前記1日当たりの稼働時間と、前記作業装置が次に前記メンテナンスを行うときの稼働時間を表すメンテナンス稼働時間と、前記累積稼働時間とに基づき、前記メンテナンス候補日を決定することと、
を含む請求項1に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項3】
前記メンテナンス候補日を決定することは、
前記1日当たりの稼働時間と、前記メンテナンス稼働時間と前記累積稼働時間との時間差とに基づき、前記累積稼働時間が前記メンテナンス稼働時間に達する日付を決定することと、
前記累積稼働時間が前記メンテナンス稼働時間に達する日付に基づき、前記メンテナンス候補日を決定することと、
を含む請求項2に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項4】
前記メンテナンスを予約することは、
前記メンテナンス候補日における前記メンテナンスを予約できないとき、前記メンテナンス候補日と、前記メンテナンスを予約できる期間を表すメンテナンス予約可能期間とに基づき、新たなメンテナンス候補日を決定すること
を含む請求項3に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項5】
前記新たなメンテナンス候補日は、前記メンテナンス予約可能期間のうち、前記メンテナンス候補日より前の日付を表す
請求項4に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項6】
前記新たなメンテナンス候補日を決定することは、
前記メンテナンス予約可能期間から前記作業装置が使用される期間を除外した期間のうち、前記メンテナンス候補日より前の日付を、前記新たなメンテナンス候補日として決定すること
を含む請求項4に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項7】
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られないとき、前記メンテナンスを予約できる期間を表すメンテナンス予約可能期間と、前記作業装置が使用される期間を表す作業計画データとに基づき、前記メンテナンスを行うことができる期間を表すメンテナンス可能期間を決定することと、
前記メンテナンス可能期間から前記メンテナンスを行うメンテナンス日の選択を要求する選択要求信号を生成することと、
前記選択要求信号に対して選択された前記メンテナンス日において、前記メンテナンスを予約する予約信号を生成することと、
を含む請求項1から6のいずれか1項に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項8】
前記メンテナンスを予約できたとき、前記メンテナンスを予約したメンテナンス日を、前記作業装置の使用を禁止する期間を表す稼働不可期間として、前記作業装置が使用される期間を表す作業計画データに登録すること
を含む請求項1に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項9】
前記稼働不可期間を前記作業計画データに登録することは、
前記メンテナンス日の直前に、前記メンテナンスの準備を行う期間を、前記稼働不可期間として前記作業計画データに登録すること
を含む請求項8に記載のメンテナンス管理方法。
【請求項10】
圃場で作業を行う作業装置の累積稼働時間に基づき、前記作業装置のメンテナンスを通知するか否かを判定する日程調整部と、
前記メンテナンスの通知を行うと判定したとき、前記累積稼働時間に基づき、前記メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定する候補日決定部と、
を備え、
前記日程調整部は、
前記メンテナンス候補日に前記メンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成し、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られたとき、前記メンテナンス候補日における前記作業装置の前記メンテナンスを予約する
メンテナンス管理システム。
【請求項11】
圃場で作業を行う作業装置の累積稼働時間に基づき、前記作業装置のメンテナンスを通知するか否かを判定することと、
前記メンテナンスの通知を行うと判定したとき、前記累積稼働時間に基づき、前記メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することと、
前記メンテナンス候補日に前記メンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することと、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られたとき、前記メンテナンス候補日における前記作業装置の前記メンテナンスを予約することと、
を演算装置に実行させるメンテナンス管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メンテナンス管理方法、メンテナンス管理システム、及びメンテナンス管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理を用いて、作業装置のメンテナンスを行う時期を決定することが研究されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、車両整備を受付可能な時刻をユーザに提示することで、ユーザが車両整備を予約するシステムが開示されている。このシステムにおいて、ユーザは、整備工場の空き状況と、車両の整備時期とを考慮して、予約する日付を決定する必要がある。
【0004】
例えば、特許文献2には、圃場で作業を行う作業装置の負荷状況に応じた仮想稼働時間を決定し、仮想稼働時間に応じて、メンテナンスを行う時期を決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-163311号公報
【特許文献2】特開2022-015260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載の技術のように、稼働時間からメンテナンスを行う時期が決定される場合、ユーザは、作業装置の累積稼働時間からメンテナンスを行う時期を決定する必要がある。特許文献1に記載の技術を利用しても、ユーザは、予約するメンテナンスの日付を入力する必要があるため、メンテナンスを行う時期を決定する必要がある。
【0007】
上記の状況に鑑み、本開示は、メンテナンスの候補日を決定することで、ユーザによるメンテナンスの予約を支援することを目的の1つとする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0009】
上記目的を達成するための一実施の形態によるメンテナンス管理方法は、圃場で作業を行う作業装置(100)の累積稼働時間に基づき、作業装置(100)のメンテナンスを通知するか否かを判定することを含む。また、メンテナンス管理方法は、メンテナンスの通知を行うと判定したとき、累積稼働時間に基づき、メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することを含む。また、メンテナンス管理方法は、メンテナンス候補日にメンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することを含む。さらに、メンテナンス管理方法は、要求信号に対してメンテナンスの許可が得られたとき、メンテナンス候補日における作業装置(100)のメンテナンスを予約することを含む。
【0010】
上記目的を達成するための一実施の形態によるメンテナンス管理システム(1000)は、日程調整部(280)と、候補日決定部(270)とを備える。日程調整部(280)は、圃場で作業を行う作業装置(100)の累積稼働時間に基づき、作業装置(100)のメンテナンスを通知するか否かを判定する。候補日決定部(270)は、メンテナンスの通知を行うと判定したとき、累積稼働時間に基づき、メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定する。また、日程調整部(280)は、メンテナンス候補日にメンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成する。さらに、日程調整部(280)は、要求信号に対してメンテナンスの許可が得られたとき、メンテナンス候補日における作業装置(100)のメンテナンスを予約することを含む。
【0011】
上記目的を達成するための一実施の形態によるメンテナンス管理プログラム(450)は、圃場で作業を行う作業装置(100)の累積稼働時間に基づき、作業装置(100)のメンテナンスを通知するか否かを判定することを演算装置(120、220、320)に実行させる。また、メンテナンス管理プログラム(450)は、メンテナンスの通知を行うと判定したとき、累積稼働時間に基づき、メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することを演算装置(120、220、320)に実行させる。また、メンテナンス管理プログラム(450)は、メンテナンス候補日にメンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することを演算装置(120、220、320)に実行させる。さらに、メンテナンス管理プログラム(450)は、要求信号に対してメンテナンスの許可が得られたとき、メンテナンス候補日における作業装置(100)のメンテナンスを予約することを演算装置(120、220、320)に実行させる。
【発明の効果】
【0012】
上記の形態によれば、ユーザはメンテナンスを容易に予約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施の形態におけるメンテナンス管理システムの概略図である。
【
図2】一実施の形態におけるメンテナンスデータの構成を表す図である。
【
図3】一実施の形態における作業装置の構成を表す図である。
【
図4】一実施の形態におけるメンテナンス管理システムが実行する機能ブロックを表す図である。
【
図5】一実施の形態におけるメンテナンス管理装置の構成を表す図である。
【
図6】一実施の形態における端末の構成を表す図である。
【
図7A】一実施の形態におけるメンテナンス管理システムによる処理を表すフローチャートである。
【
図7B】一実施の形態におけるメンテナンス管理システムによる処理を表すフローチャートである。
【
図7C】一実施の形態におけるメンテナンス管理システムによる処理を表すフローチャートである。
【
図8】一実施の形態における端末がメンテナンス候補日を表示する画像を表す図である。
【
図9】一実施の形態における端末がメンテナンス予約可能期間を表示する画像を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態1)
本発明の本実施の形態によるメンテナンス管理システム1000を、図面を参照して説明する。本実施の形態において、
図1に示すように、メンテナンス管理システム1000は、作業装置100と、メンテナンス管理装置200と、端末300とを備える。作業装置100は、圃場内を移動しつつ、作業を行う。メンテナンス管理装置200は、ネットワーク20、例えばインターネットを介して、作業装置100と、端末300とに通信可能に接続されている。
【0015】
作業装置100の機能を維持するために、作業装置100の各部位、例えば走行部などについてメンテナンスが行われる。各部位のメンテナンス時期は、作業装置100が稼働された時間の累積を表す累積稼働時間に基づき設定される。例えば、
図2に示すように、「部位A」のメンテナンスは、作業装置100の累積稼働時間が100時間に達したときに行われる。「部位A」のメンテナンスが次に行われるのは、作業装置100の累積稼働時間が200時間に達したときである。また、累積稼働時間が300時間に達したとき、「部位A」のメンテナンスが行われる。また、「部位B」のメンテナンスは、作業装置100の累積稼働時間が200時間、600時間、1000時間のそれぞれに達したときに行われる。
【0016】
このように、作業装置100のメンテナンス時期は、作業装置100の累積稼働時間に基づいて決定される。ここで、メンテナンス管理装置200は、累積稼働時間に基づき、作業装置100のメンテナンスに関する通知を行うかを判定する。通知を行うことが判定されると、メンテナンス管理装置200は、累積稼働時間に基づき、メンテナンスを行う候補日を決定し、決定された候補日をユーザ、例えば作業装置100の所有者、作業者などに確認する。ユーザが候補日におけるメンテナンスを許可すると、メンテナンス管理装置200は、候補日におけるメンテナンスを予約する。これにより、ユーザは、メンテナンスを容易に予約することができる。
【0017】
なお、端末300は、作業装置100の所有者により使用される第1端末300-1と、メンテナンスを行う作業者により使用される第2端末300-2とを含んでもよい。第1端末300-1は、作業装置100の所有者にメンテナンスの許可を確認するときに使用される。第2端末300-2は、メンテナンスを行う作業者がメンテナンスの予定を確認するときに使用される。
【0018】
(メンテナンス管理システムの構成)
図1に示すメンテナンス管理システム1000に含まれる作業装置100の構成を説明する。作業装置100は、圃場において移動しながら、作業を行う。作業装置100は、作業機械と一体に形成された装置、例えば田植機、コンバインなど、作業機械を牽引して作業を行う装置、例えばトラクターを含む。また、作業装置100は、飛行して作業を行う装置、例えば農薬散布を行うドローンを含んでもよい。作業装置100は、例えば、
図3に示すように、入出力装置110と、測位装置115と、演算装置120と、通信装置130と、記憶装置140とを備える。
【0019】
入出力装置110には、演算装置120が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置110は、演算装置120が処理を実行した結果を出力する。入出力装置110は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、速度などを表示するインストルメントパネル、ディスプレイ、タッチパネル、スピーカー、マイクなどを含む。
【0020】
測位装置115は、各時刻における自機の位置を測定することで、自機が搭載された作業装置100の位置を測定する。例えば、測位装置115は、所定の時間間隔、例えば10秒間隔で作業装置100の位置を測定する。測位装置115は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)の受信機である。
【0021】
通信装置130は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置130は、メンテナンス管理装置200から取得する信号を演算装置120に転送する。また、通信装置130は、演算装置120が生成した信号をメンテナンス管理装置200に転送する。通信装置130は、例えば、無線LAN(Local Area Network)やセルラーネットワークなどの無線通信に用いられる送受信機、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
【0022】
記憶装置140は、作業装置100の稼働情報を送信するための様々なデータ、例えば情報送信プログラム400を格納する。記憶装置140は、情報送信プログラム400を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。情報送信プログラム400は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体1に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
【0023】
演算装置120は、情報送信プログラム400を記憶装置140から読み出し実行して、稼働情報を送信するための様々なデータ処理を行う。例えば、演算装置120は、エレクトロニックコントロールユニット(ECU;Electronic Control Unit)などを含む。
【0024】
演算装置120は、情報送信プログラム400を読み出し実行することで、
図4に示すように、情報送信部150を実現する。例えば情報送信部150は、作業装置100の稼働情報を出力する。
【0025】
稼働情報は、作業装置100の各時刻における状態を表し、例えば作業装置100の速度、操舵角、エンジン回転数、各種クラッチのON/OFF状態などを表す。稼働情報は、実際に作業装置100が稼働した実稼働時間、例えばエンジンが起動してから停止するまでの時間を表す情報を含んでもよい。稼働情報は、測位装置115により測定された位置を表す位置情報を含んでもよい。
【0026】
次に、メンテナンス管理装置200の構成を説明する。メンテナンス管理装置200は、
図5に示すように、入出力装置210と、演算装置220と、通信装置230と、記憶装置240とを備える。メンテナンス管理装置200は、例えば、コンピュータである。入出力装置210には、演算装置220が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置210は、演算装置220が処理を実行した結果を出力する。入出力装置210は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。入出力装置210は省略されてもよい。
【0027】
通信装置230は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置230は、作業装置100から取得する稼働情報を演算装置220に転送する。また、演算装置220が生成した信号を端末300に転送する。通信装置230は、例えば、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
【0028】
記憶装置240は、メンテナンスを予約するための様々なデータ、例えばメンテナンスデータ410と、稼働履歴データ420と、作業計画データ430と、予約データ440と、メンテナンス管理プログラム450とを格納する。記憶装置240は、メンテナンス管理プログラム450を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。メンテナンス管理プログラム450は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体2に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
【0029】
メンテナンスデータ410は、
図2に示すように、作業装置100の部位をメンテナンスする稼働時間を表す。稼働時間は、例えば部位をメンテナンスするときの累積仮想稼働時間を表す。累積仮想稼働時間は仮想稼働時間の累積を表し、仮想稼働時間は、作業装置100の各部位に加えられる負荷に応じて算出され、相対的に高い負荷で稼働しているときに実際の稼働時間より長くなるように算出される。
図2において、「部位A」に表された稼働時間は、「部位A」に対応する累積仮想稼働時間が100時間、200時間、300時間に達したときに「部位A」をメンテナンスすることを表す。「部位B」に表された稼働時間は、「部位B」に対応する累積仮想稼働時間が200時間、600時間、1000時間に達したときに「部位B」をメンテナンスすることを表す。「部位C」に表された稼働時間は、「部位C」に対応する累積仮想稼働時間が300時間、400時間、500時間に達したときに、「部位C」をメンテナンスすることを表す。
【0030】
図5に示す稼働履歴データ420は、各作業装置100の稼働履歴、例えば累積実稼働時間と、累積仮想稼働時間と、メンテナンス情報とを表す。累積実稼働時間は、作業装置100が過去に実際に稼働した時間の合計である総時間を表し、例えば作業装置100が道路上を移動した時間を含んでもよい。累積仮想稼働時間は、実稼働時間から算出され、負荷に応じた作業装置100の各部位における稼働時間の総時間を表す。メンテナンス情報は、各部位のメンテナンスの状況を表し、例えばメンテナンスが行われた回数を表す。また、稼働履歴データ420は、各時刻における作業装置100の稼働情報を含んでもよい。
【0031】
作業計画データ430は、作業装置100により行われる予定の作業に関する情報を表す。作業計画データ430は、例えば、作業に作業装置100が使用される期間(例えば日付)を表す。例えば、ユーザは、作業装置100による作業を計画するとき、作業計画データ430に表される情報に基づき、作業装置100を使用できる期間を確認する。ユーザは、作業装置100の使用状況に基づき、作業装置100による作業を行う作業期間を決定し、決定された作業期間を作業計画データ430に登録する。
【0032】
予約データ440は、予約されたメンテナンスに関する情報を表す。例えば、予約データ440は、メンテナンスが予約された期間と、その期間にメンテナンスを行う作業装置100とを関連付けて表す。また、予約データ440は、メンテナンスの予約可能な期間を表す。メンテナンスが予約された期間は、メンテナンスを開始する時刻と終了予定の時刻とを表してもよく、メンテナンスを行う日付を表してもよい。また、メンテナンスの予約可能な期間も、メンテナンスを開始可能な時刻を表してもよく、メンテナンスの可能な日付を表してもよい。予約データ440は、例えば、メンテナンスを行う工場のスケジュールを表してもよい。
【0033】
演算装置220は、メンテナンス管理プログラム450を記憶装置240から読み出し実行して、メンテナンスを予約するための様々なデータ処理を行う。例えば、演算装置220は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などを含む。
【0034】
演算装置220は、メンテナンス管理プログラム450を読み出し実行することで、
図4に示すように、データ記憶部250と、仮想時間決定部260と、候補日決定部270と、日程調整部280と、予約管理部290とを実現する。データ記憶部250は、メンテナンスデータ410と、稼働履歴データ420と、作業計画データ430と、予約データ440とを記憶する。また、データ記憶部250は、作業装置100の稼働情報に基づき、実稼働時間を決定する。仮想時間決定部260は、作業装置100の実稼働時間に基づき、仮想稼働時間を決定する。候補日決定部270は、稼働履歴データ420に基づき、作業装置100のメンテナンスを行う候補日を表すメンテナンス候補日を決定する。日程調整部280は、メンテナンス候補日に基づき、メンテナンスを行う期間を調整する。予約管理部290は、予約データ440に基づき、メンテナンスを行う期間を管理する。
【0035】
次に、端末300の構成を説明する。端末300は、
図6に示すように、入出力装置310と、演算装置320と、通信装置330と、記憶装置340とを備える。端末300は、例えば、コンピュータ、タブレット、携帯電話などを含む。入出力装置310には、演算装置320が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置310は、演算装置320が処理を実行した結果を出力する。入出力装置310は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
【0036】
通信装置330は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置330は、メンテナンス管理装置200から取得する信号を演算装置320に転送する。また、通信装置330は、演算装置320が生成した信号をメンテナンス管理装置200に転送する。通信装置330は、例えば、無線LAN(Local Area Network)やセルラーネットワークなどの無線通信に用いられる送受信機、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
【0037】
記憶装置340は、作業装置100のメンテナンスの許可を受け付けるための様々なデータ、例えば表示プログラム460を格納する。記憶装置340は、表示プログラム460を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。表示プログラム460は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体3に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
【0038】
演算装置320は、表示プログラム460を読み出し実行することで、
図4に示すように、入出力装置310と協働して、表示部350を実現する。表示部350は、メンテナンス管理装置200から作業装置100のメンテナンス候補日を表す情報を取得して、ユーザにメンテナンスを許可するか否かを確認する。また、表示部350は、決定したメンテナンス日を表す情報をユーザに報知する。
【0039】
(メンテナンス管理システムの動作)
作業者は、圃場で作業を行うために、作業装置100のエンジンを起動して、圃場における作業を行う。作業装置100のエンジンが起動されると、作業装置100の測位装置115は、作業装置100の各時刻における位置を測定する。また、作業装置100は、作業装置100の状態、例えばエンジンの回転数、操舵角などを測定する。測定された各情報を含む稼働情報は、作業装置100の通信装置130からメンテナンス管理装置200に出力される。例えば、作業装置100のエンジンが停止されたときに、稼働情報はメンテナンス管理装置200に出力される。
【0040】
メンテナンス管理装置200の演算装置220は、作業装置100の通信装置130から稼働情報を受信すると、メンテナンス管理プログラム450を実行して、メンテナンス管理方法の一部である
図7Aから
図7Cに示す処理を実行する。演算装置220により実現されるデータ記憶部250は、ステップS110において、作業装置100の稼働情報に基づき、作業装置100が実際に稼働した実稼働時間を決定する。例えば、データ記憶部250は、作業装置100のエンジンが起動されてから停止するまでの期間を実稼働時間として決定する。データ記憶部250は、決定された実稼働時間を稼働履歴データ420に送信元の作業装置100と関連付けて記憶する。例えば、データ記憶部250は、決定された実稼働時間を、稼働履歴データ420に記憶された累積実稼働時間に加算して、稼働履歴データ420に記憶された累積実稼働時間を更新する。
【0041】
ステップS120において、仮想時間決定部260は、実稼働時間に基づき、仮想稼働時間を決定する。例えば、仮想時間決定部260は、稼働情報、例えば作業装置100の各種クラッチのON/OFF状態、エンジンの回転数などに基づき、部位ごとに、負荷に応じた係数を決定する。仮想時間決定部260は、決定された係数と、実稼働時間とに基づき、仮想稼働時間を決定する。例えば、仮想時間決定部260は、実稼働時間と係数とを引数とする関数を用いて、仮想稼働時間を決定する。仮想時間決定部260は、決定された仮想稼働時間を稼働履歴データ420に送信元の作業装置100と関連付けて記憶する。例えば、仮想時間決定部260は、決定された仮想稼働時間を、稼働履歴データ420に記憶された累積仮想稼働時間に加算して、稼働履歴データ420に記憶された累積仮想稼働時間を更新する。
【0042】
仮想稼働時間を決定するために用いられる係数は、作業装置100が稼働した環境、例えば操作状況、天気、湿度などに基づき決定されてもよい。例えば、係数は、対象の作業装置100と同じ種類(例えば同じ型式)の作業装置100が稼働している環境と、対象の作業装置100が稼働している環境との違いに基づき、決定される。係数は、対象の作業装置100の稼働情報と、同じ種類の作業装置100の稼働情報とを比較して決定されてもよい。例えば、仮想時間決定部260は、作業装置100と同じ種類の作業装置100の稼働情報の分布、例えば平均値、分散などを決定する。仮想時間決定部260は、稼働情報の分布が正規分布であると仮定したときに作業装置100の稼働情報が含まれるランクに基づき、係数を決定する。例えば、係数は、作業装置100の稼働情報が下位5%未満のとき最も小さくなるように決定され、上位5%以上のとき最も大きくなるように決定される。
【0043】
ステップS130において、日程調整部280は、累積仮想稼働時間と、メンテナンスデータ410とに基づき、メンテナンスに関する通知を行うか否かを判定する。メンテナンスに関する通知を行うことが判定されると、処理はステップS140に移行する。メンテナンスに関する通知を行わないことが判定されると、処理は終了して、次に作業装置100から稼働情報を受信するまで待つ。
【0044】
例えば、日程調整部280は、最初に、
図2に示すメンテナンスデータ410と、稼働履歴データ420のメンテナンス情報とに基づき、作業装置100の各部位について、次にメンテナンスを行う累積仮想稼働時間を表すメンテナンス稼働時間を決定する。
【0045】
例えば、稼働履歴データ420のメンテナンス情報が作業装置100の「部位A」についてメンテナンスが2回行われていることを表すとき、日程調整部280は、メンテナンス稼働時間を300時間に決定する。稼働履歴データ420のメンテナンス情報が作業装置100の「部位B」についてメンテナンスが行われていないことを表すとき、日程調整部280は、メンテナンス稼働時間を200時間に決定する。
【0046】
次に、日程調整部280は、累積仮想稼働時間とメンテナンス稼働時間との差に基づき、メンテナンスに関する通知を行うか否かを判定する。累積仮想稼働時間とメンテナンス稼働時間との差を表す時間差が閾値、例えば50時間より小さいとき、日程調整部280は、メンテナンスに関する通知を行うと判定する。累積仮想稼働時間とメンテナンス稼働時間との時間差が閾値以上のとき、日程調整部280は、メンテナンスに関する通知を行わないと判定する。このため、累積仮想稼働時間とメンテナンス稼働時間との時間差が閾値より小さいとき、処理はステップS140に移行し、時間差が閾値以上のとき、処理は終了する。ここで、累積仮想稼働時間とメンテナンス稼働時間との時間差が閾値より小さい部位をメンテナンス部位と呼ぶ。
【0047】
ステップS140において、候補日決定部270は、稼働履歴データ420に基づき、作業装置100のメンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定する。例えば、最初に、候補日決定部270は、稼働履歴データ420に基づき、時間差が閾値未満であるメンテナンス部位において、1日当たりの仮想稼働時間を決定する。例えば、候補日決定部270は、予め決められた期間におけるメンテナンス部位における仮想稼働時間を、予め決められた期間において作業装置100が稼働した日数で除算することで、1日当たりの仮想稼働時間を決定する。例えば、候補日決定部270は、累積仮想稼働時間を、これまでに作業装置100が稼働した日数で除算することで、1日当たりの仮想稼働時間を決定する。また、候補日決定部270は、直近の一か月間で増加した仮想稼働時間を、直近の一か月間で作業装置100が稼働した日数で除算することで、1日当たりの仮想稼働時間を決定してもよい。例えば、直近の一か月間で増加した仮想稼働時間が140時間であり、その期間に作業装置100が稼働した日数が20日であるとき、候補日決定部270は、1日当たりの仮想稼働時間を7時間として決定してもよい。
【0048】
次に、候補日決定部270は、決定された1日当たりの仮想稼働時間と、累積仮想稼働時間からメンテナンス稼働時間までの時間差とに基づき、メンテナンス候補日を決定する。候補日決定部270は、1日に1日当たりの仮想稼働時間が増加するとき、仮想稼働時間が時間差に達するまでの日数を決定する。例えば、候補日決定部270は、時間差を1日当たりの仮想稼働時間で除算することで、仮想稼働時間が時間差に達するまでの日数を決定する。候補日決定部270は、現在の日付に決定された日数を加えて、累積稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付を決定する。候補日決定部270は、累積稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付の前日をメンテナンス候補日として決定する。
【0049】
例えば、現在の日付が6月15日であり、時間差が50時間であり、1日当たりの仮想稼働時間が7時間であるとき、候補日決定部270は、累積仮想稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付を、6月15日の8日後である6月23日として決定する。候補日決定部270は、決定された累積仮想稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付の前日、この場合、6月22日をメンテナンス候補日として決定する。
【0050】
ステップS150において、日程調整部280は、メンテナンス候補日におけるメンテナンスの許可をユーザに要求する。例えば、日程調整部280は、メンテナンス候補日にメンテナンスの許可を要求することを表す要求信号を生成し、生成された要求信号を端末300、例えば作業装置100の所有者が使用する第1端末300-1に送信する。
【0051】
ステップS160において、第1端末300-1の表示部350は、要求信号に基づき、ユーザ、例えば作業装置100の所有者にメンテナンスの許可を要求する。例えば、表示部350は、
図8に示すように、ユーザにメンテナンスの許可を確認するための許可要求画像500を入出力装置310に表示する。許可要求画像500は、メンテナンスを行うべきメンテナンス対象の作業装置100を表す情報、例えば作業装置100の名称、シリアル番号などを表す領域と、メンテナンスを行う日付を表すメンテナンス候補日を表す領域を含む。また、許可要求画像500は、メンテナンス候補日でのメンテナンスを許可するときに選択される許可ボタン510と、メンテナンス候補日でのメンテナンスを却下するときに選択される却下ボタン520とを含む。許可要求画像500は、メンテナンスを行うメンテナンス部位を表す領域を含んでもよい。また、許可要求画像500は、作業装置100が行う予定の作業を表す領域を含んでもよい。作業装置100が行う作業は、例えばカレンダー形式で表される。この場合、メンテナンス管理装置200の日程調整部280は、作業装置100が行う予定の作業を表す情報を作業計画データ430から取得し、取得された情報を表す信号を要求信号に含めてもよい。
【0052】
ユーザは、メンテナンスを行うべき対象の作業装置100と、メンテナンス候補日とを確認し、メンテナンス候補日におけるメンテナンスの許可または却下を判断する。例えば、ユーザは、メンテナンスを許可するときに許可ボタン510を選択し、メンテナンスを却下するときに却下ボタン520を選択する。
【0053】
表示部350は、許可ボタン510または却下ボタン520が選択されると、メンテナンスの許可または却下を表す応答信号を生成し、生成された応答信号をメンテナンス管理装置200に送信する。
【0054】
図7Bに示すステップS170において、日程調整部280は、応答信号に基づき、メンテナンスが許可されたか否かを判定する。応答信号がメンテナンスの却下を表すとき、日程調整部280は、メンテナンスが許可されないと判定し、
図7Cに示すステップS210の処理を実行する。応答信号がメンテナンスの許可を表すとき、日程調整部280は、メンテナンスが許可されたと判定する。メンテナンスが許可されたと判定されると、処理はステップS180に移行する。
【0055】
ステップS180において、予約管理部290は、予約データ440に基づき、メンテナンス候補日によるメンテナンスの予約が可能かを判定する。例えば、予約管理部290は、予約データ440からメンテナンス候補日を検索し、メンテナンス候補日がメンテナンスの予約可能な期間に含まれるかを判定する。メンテナンス候補日がメンテナンスの予約可能な期間に含まれるとき、予約管理部290は、メンテナンス候補日によるメンテナンスを予約できると判定し、
図7Cに示すステップS240の処理を実行する。
【0056】
メンテナンス候補日がメンテナンス予約可能な期間に含まれないとき、予約管理部290は、メンテナンス候補日によるメンテナンスを予約できないと判定する。メンテナンス候補日によるメンテナンスを予約できないと判定すると、予約管理部290は、メンテナンス候補日より前の所定の期間、例えば10日間にメンテナンスを予約できる期間、例えば日付を検索する。予約管理部290は検索したメンテナンスの予約可能な期間を日程調整部280に出力する。メンテナンスの予約可能な期間が出力されると、処理はステップS190に移行する。
【0057】
ステップS190において、日程調整部280は、メンテナンス候補日より前の日付のうち、メンテナンスの予約可能な日付を、新たなメンテナンス候補日として決定する。例えば、日程調整部280は、予約管理部290から出力されたメンテナンスの予約可能な期間のうち、最もメンテナンス候補日に近い日付を、新たなメンテナンス候補日として決定する。
【0058】
また、日程調整部280は、メンテナンスの予約可能な期間と、作業計画データ430とに基づき、新たなメンテナンス候補日を決定してもよい。例えば、日程調整部280は、作業計画データ430から作業装置100が使用される期間、例えば日付を取得する。日程調整部280は、メンテナンスの予約可能な期間から作業装置100が使用される期間を除外した期間のうち、メンテナンス候補日に最も近い日付を、新たなメンテナンス候補日として決定する。
【0059】
新たなメンテナンス候補日が決定されると、日程調整部280は、ステップS150の処理に戻り、決定された新たなメンテナンス候補日について、同様の処理を行う。
【0060】
図7Cに示すステップS210の処理は、
図7Bに示すステップS170において、メンテナンス候補日によるメンテナンスが許可されないときに実行される。ステップS210において、予約管理部290は、メンテナンス候補日の前後において、メンテナンスの予約が可能な期間を検索する。例えば、予約管理部290は、メンテナンス候補日より前後の所定の期間、例えば10日間にメンテナンスを予約できる期間、例えば日付を検索する。予約管理部290は検索したメンテナンスの予約可能な期間を日程調整部280に出力する。
【0061】
ステップS220において、日程調整部280は、メンテナンスの予約可能な期間と、作業計画データ430とに基づき、メンテナンスを行うことができる期間、例えば日付を表すメンテナンス可能期間を決定する。例えば、日程調整部280は、作業計画データ430から作業装置100が使用される期間、例えば日付を取得する。日程調整部280は、メンテナンスの予約可能な期間から作業装置100が使用される期間を除外した期間を、メンテナンス可能期間、例えば日付として決定する。日程調整部280は、メンテナンス可能期間を表す選択要求信号を生成し、生成された選択要求信号を端末300、例えば作業装置100の所有者が使用する第1端末300-1に送信する。選択要求信号は、さらにメンテナンス候補日を表してもよい。また、選択要求信号は、さらに作業装置100が使用される期間と、使用される作業とを表してもよい。
【0062】
ステップS230において、第1端末300-1の表示部350は、選択要求信号に基づき、メンテナンスを行うメンテナンス日を表す情報を受け付ける。例えば、表示部350は、
図9に示すように、メンテナンス可能期間を表すメンテナンス日選択画像600を入出力装置310に表示してもよい。例えば、メンテナンス日選択画像600は、メンテナンス可能期間を含む期間のカレンダーを表す。メンテナンス可能期間に含まれるカレンダーの日付に、メンテナンス可能日610を表す情報、例えば円形状の図形が表される。また、メンテナンス日選択画像600は、さらに、メンテナンス候補日620と、作業装置100が使用される日付とを表してもよい。例えば、メンテナンス候補日620に対応するカレンダーの日付にメンテナンス候補日620を表す情報、例えば星形状の図形が表され、作業装置100が使用される日付に作業装置100の作業内容630が表されてもよい。
【0063】
ユーザ、例えば作業装置100の所有者は、メンテナンス日選択画像600において、メンテナンス可能日610からメンテナンスを行うメンテナンス日を選択する。例えば、ユーザは、メンテナンス日に対応する日付において、メンテナンス可能日610を表す図形を選択する。例えば、ユーザが6月17日を選択するとき、6月17日における円形状の図形が選択される。表示部350は、選択された図形に対応する日付をメンテナンス日として決定する。表示部350は、メンテナンス日を表す選択信号を生成し、生成された選択信号をメンテナンス管理装置200に送信する。
【0064】
図7Cに示すステップS240において、メンテナンス管理装置200の予約管理部290は、選択信号に基づき、メンテナンス日におけるメンテナンスの予約を設定する。例えば、予約管理部290は、予約データ440に、メンテナンス日に、対象となる作業装置100のメンテナンス部位をメンテナンスすることを登録する。これにより、予約データ440において、メンテナンス日がメンテナンスの予約可能な期間から除外される。なお、
図7Bに示すステップS180の処理からステップS240の処理に移行した場合、予約管理部290は、メンテナンス候補日をメンテナンス日として決定し、ステップS240の処理を実行する。
【0065】
図7Cに示すステップS250において、日程調整部280は、メンテナンス日に作業装置100を使用できないことを表す稼働不可期間を設定する。例えば、日程調整部280は、作業計画データ430に、メンテナンスの対象となる作業装置100を使用できないことを表す稼働不可期間として、メンテナンス日を登録する。稼働不可期間は、メンテナンスの準備期間、例えば作業装置100の輸送期間を含んでもよい。作業計画データ430に稼働不可期間が登録されることで、予約されたメンテナンスの期間に作業装置100の使用が登録されることを抑制する。
【0066】
また、日程調整部280は、予約されたメンテナンスの情報を表すメンテナンス信号を端末300、例えば作業装置100の所有者が使用する第1端末300-1および/またはメンテナンスの作業者が使用する第2端末300-2に出力する。例えば、メンテナンス信号は、メンテナンスを行う作業装置100と、メンテナンスを行う部位と、メンテナンスを行う日付とを表す。
【0067】
ステップS260において、端末300の表示部350は、メンテナンス信号に基づき、メンテナンスの予約をユーザに報知する。例えば、表示部350は、予約されたメンテナンスの日付と、メンテナンスを行う作業装置100と、メンテナンスを行う部位とを入出力装置310に表示する。例えば、作業装置100の所有者は、表示されたメンテナンスの情報を閲覧することで、作業装置100のメンテナンスを確認することができる。また、メンテナンスを行う作業者は、表示されたメンテナンスの情報を閲覧することで、予定されているメンテナンスの作業を確認することができる。
【0068】
(変形例)
実施の形態において説明した構成は一例であり、機能を阻害しない範囲で構成を変更することができる。例えば、作業装置100のメンテナンスは、累積実稼働時間に基づき、行われてもよい。例えば、
図2に示すメンテナンスデータ410は、作業装置100の部位をメンテナンスする累積実稼働時間を表してもよい。
【0069】
例えば、
図7Aに示すステップS130において、メンテナンス管理装置200の日程調整部280は、累積実稼働時間と、メンテナンスデータ410とに基づき、メンテナンスに関する通知を行うか否かを判定してもよい。この場合、日程調整部280は、メンテナンスデータ410に基づき次にメンテナンスを行うメンテナンス稼働時間を決定し、決定されたメンテナンス稼働時間と累積実稼働時間との差を表す時間差に基づきメンテナンスに関する通知を行うかを決定してもよい。
【0070】
例えば、
図7Aに示すステップS140において、メンテナンス管理装置200の候補日決定部270は、1日当たりの実稼働時間と、メンテナンス稼働時間と累積実稼働時間との時間差とに基づき、メンテナンス候補日を決定してもよい。例えば、最初に、候補日決定部270は、稼働履歴データ420に基づき、1日当たりの実稼働時間を決定する。例えば、候補日決定部270は、予め決められた期間における実稼働時間を、予め決められた期間において作業装置100が稼働した日数で除算することで、1日当たりの実稼働時間を決定する。次に、候補日決定部270は、決定された1日当たりの実稼働時間と、累積実稼働時間からメンテナンス稼働時間までの時間差とに基づき、メンテナンス候補日を決定する。
【0071】
また、
図7Aに示すステップS140において、候補日決定部270は、任意の方法で、1日当たりの仮想稼働時間を決定してもよい。例えば、候補日決定部270は、作業装置100が稼働した日のうち、直近の所定の日数、例えば20日において、1日当たりに増加した仮想稼働時間の平均を1日当たりの仮想稼働時間として決定してもよい。例えば、所定の日数が5日であり、現在の日付が6月15日であり、作業装置100が6月6日から6月10日と、6月14日に稼働したとする。この場合、候補日決定部270は、6月7日から6月10日と、6月14日における1日当たりの仮想稼働時間の平均を、1日当たりの仮想稼働時間として決定してもよい。
【0072】
また、
図7Aに示すステップS140において、候補日決定部270は、メンテナンス候補日を、1日当たりの仮想稼働時間と、累積仮想稼働時間からメンテナンス稼働時間までの時間差と、作業計画データ430とに基づき決定してもよい。例えば、最初に、候補日決定部270は、1日当たりの仮想稼働時間が1日に増加するとき、仮想稼働時間が時間差に達するまでの日数を決定する。次に、候補日決定部270は、作業計画データ430に基づき、現在の日付以降において作業装置100が作業を行う作業日付を取得する。候補日決定部270は、取得された作業日付において、仮想稼働時間が時間差に達するまでの日数だけ経過した日付を、累積稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付として決定する。メンテナンス候補日は、累積稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付の前日に決定される。
【0073】
例えば、時間差が50時間であり、1日当たりの仮想稼働時間が7時間であるとき、候補日決定部270は、仮想稼働時間が時間差に達するまでの日数を8日と決定する。次に、作業計画データ430に表された作業装置100が作業を行う作業日付が、6月16日、6月20日~23日、6月27日~28日、7月1日であったとする。この場合、候補日決定部270は、作業日付において、現在の日付である6月15日から8日経過した7月1日を、累積稼働時間がメンテナンス稼働時間に達する日付として決定する。このため、メンテナンス候補日は、6月30日に決定される。
【0074】
図7Aに示すステップS150において、メンテナンス管理装置200の日程調整部280は、予約データ440からメンテナンス可能な期間を取得して、メンテナンス候補日を、メンテナンス可能な期間に含まれる日付に更新してもよい。例えば、日程調整部280は、メンテナンス可能な期間を検索する検索信号を予約管理部290に出力する。予約管理部290は、検索信号に基づき、予約データ440からメンテナンス可能な期間を検索し、検索されたメンテナンス可能な期間を日程調整部280に伝達する。日程調整部280は、メンテナンス候補日より前であり、かつ、取得したメンテナンス可能な期間に含まれる日付を新たなメンテナンス候補日として決定する。日程調整部280は、新たな候補日におけるメンテナンスの許可をユーザに要求する。この場合、ステップS180の処理と、ステップS190の処理とを省略し、ステップS170においてメンテナンスが許可されたときにステップS240の処理が実行されてもよい。また、日程調整部280は、メンテナンス可能な期間、例えばメンテナンスの開始時刻と終了予定時刻とを決定し、メンテナンス可能な期間が含まれる日付をメンテナンス候補日として決定してもよい。
【0075】
図7Cに示すステップS220において、メンテナンス管理装置200の日程調整部280は、メンテナンスの予約可能な期間と、作業計画データ430と、メンテナンスの準備期間とに基づき、メンテナンス可能期間を決定してもよい。例えば、日程調整部280は、メンテナンスの予約可能な期間から作業装置100が使用される期間を除外した第1期間を決定する。日程調整部280は、作業装置100が使用される期間の終了時間からメンテナンス準備期間が経過するまでの期間を第1期間から除外したメンテナンス可能期間を決定する。
【0076】
図1に示すメンテナンス管理装置200が複数の装置、例えばコンピュータを含み、メンテナンス管理装置200の各機能は異なる装置で実現されてもよい。例えば、
図4に示す予約管理部290が、メンテナンス管理装置200のその他の各部と異なる装置で実現されてもよい。この場合、
図7Bに示すステップS170において、日程調整部280は、メンテナンスが許可されたと判定すると、メンテナンス候補日におけるメンテナンスの予約を表す予約信号を予約管理部290に出力する。ステップS180において、予約管理部290は、メンテナンス候補日にメンテナンスを行うことができないとき、メンテナンスの予約可能な期間を表す信号を日程調整部280に出力する。
【0077】
また、日程調整部280と、予約管理部290とが異なる装置で実現されるとき、
図7Bに示すステップS170において、日程調整部280は、メンテナンスが許可されないと判定すると、検索信号を生成してもよい。この場合、検索信号は、メンテナンスの予約が可能な期間の検索を要求することを表し、予約管理部290に出力される。予約管理部290は、検索信号に基づき、
図7CのステップS210の処理を実行する。
【0078】
また、日程調整部280と、予約管理部290とが異なる装置で実現されるとき、
図7Cに示すステップS230において、日程調整部280は、端末300の表示部350により出力される選択信号に基づき、予約信号を生成してもよい。予約信号は、選択信号に表されたメンテナンス日におけるメンテナンスの予約を表し、予約管理部290に出力される。予約管理部290は、予約信号に基づき、
図7CのステップS240の処理を実行する。
【0079】
このように、メンテナンス管理装置200は、複数の装置を含んでもよい。また、日程調整部280と予約管理部290とが同じ装置で実現されるとき、日程調整部280は、予約管理部290による処理を開始するために予約信号と、検索信号とを生成してもよい。
【0080】
以上において説明した実施の形態および変形例は一例であり、各実施の形態および変形例で説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。さらに、必要となる機能を実現できれば、実施の形態および変形例で説明した一部の機能を省略してもよい。例えば、メンテナンス管理装置200の処理は、すべてまたは一部が端末300または作業装置100で実行されてもよい。また、端末300の処理は、すべてまたは一部が作業装置100で実行されてもよい。メンテナンス管理プログラム450は、情報送信プログラム400および/または表示プログラム460を含んでもよい。
【0081】
また、
図1に示すメンテナンス管理システム1000は、端末300を含まず、外部の端末に要求信号を出力してもよい。この場合、ユーザは、外部の端末を用いてメンテナンスの許可または却下を表す情報を入力してもよい。
【0082】
また、メンテナンス管理システム1000は、作業装置100を含まず、外部の作業装置100から稼働情報を取得してもよい。
【0083】
また、メンテナンス管理システム1000は、メンテナンス管理装置200を含まず、作業装置100がメンテナンス管理装置200の処理を実行してもよい。この場合、
図7Aに示すステップS120において、作業装置100で実現される仮想時間決定部260は、仮想稼働時間を決定するために用いられる係数を外部の装置から取得してもよい。
【0084】
また、予約管理部290の一部またはすべての処理は、メンテナンス管理システム1000の外部の装置により実行されてもよい。この場合、予約管理部290のすべての処理がメンテナンス管理システム1000の外部の装置により実行されるとき、予約管理部290は省略されてもよい。また、仮想稼働時間を用いない場合、仮想時間決定部260は省略されてもよい。
【0085】
図7Bに示すステップS190の処理を省略し、ステップS180において、メンテナンス候補日によるメンテナンスを予約できないとき、処理はステップS210の処理に移行してもよい。
【0086】
また、メンテナンスデータ410に表される部位は、複数の部品により構成される部分、例えば走行部などを表してもよく、1つの部品を表してもよい。
【0087】
(付記)
各実施の形態で記載したメンテナンス管理方法と、メンテナンス管理システムと、メンテナンス管理プログラムとは以下のように言うことができる。
【0088】
第1の態様に係るメンテナンス管理方法は、
圃場で作業を行う作業装置の累積稼働時間に基づき、前記作業装置のメンテナンスを通知するか否かを判定することと、
前記メンテナンスの通知を行うと判定したとき、前記累積稼働時間に基づき、前記メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することと、
前記メンテナンス候補日に前記メンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することと、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られたとき、前記メンテナンス候補日における前記作業装置の前記メンテナンスを予約することと、
を含む。
【0089】
第2の態様に係るメンテナンス管理方法は、第1の態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記メンテナンス候補日を決定することは、
前記作業装置が過去に稼働した稼働履歴に基づき、1日当たりの稼働時間を決定することと、
前記1日当たりの稼働時間と、前記作業装置が次に前記メンテナンスを行うときの稼働時間を表すメンテナンス稼働時間と、前記累積稼働時間とに基づき、前記メンテナンス候補日を決定することと、
を含む。
【0090】
第3の態様に係るメンテナンス管理方法は、第2の態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記1日当たりの稼働時間と、前記メンテナンス稼働時間と前記累積稼働時間との時間差とに基づき、前記累積稼働時間が前記メンテナンス稼働時間に達する日付を決定することと、
前記累積稼働時間が前記メンテナンス稼働時間に達する日付に基づき、前記メンテナンス候補日を決定することと、
を含む。
【0091】
第4の態様に係るメンテナンス管理方法は、第3の態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記メンテナンスを予約することは、
前記メンテナンス候補日における前記メンテナンスを予約できないとき、前記メンテナンス候補日と、前記メンテナンスを予約できる期間を表すメンテナンス予約可能期間とに基づき、新たなメンテナンス候補日を決定すること
を含む。
【0092】
第5の態様に係るメンテナンス管理方法は、第4の態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記新たなメンテナンス候補日は、前記メンテナンス予約可能期間のうち、前記メンテナンス候補日より前の日付を表す。
【0093】
第6の態様に係るメンテナンス管理方法は、第4の態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記新たなメンテナンス候補日を決定することは、
前記メンテナンス予約可能期間から前記作業装置が使用される期間を除外した期間のうち、前記メンテナンス候補日より前の日付を、前記新たなメンテナンス候補日として決定すること
を含む。
【0094】
第7の態様に係るメンテナンス管理方法は、第1から6のいずれか1つの態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られないとき、前記メンテナンスを予約できる期間を表すメンテナンス予約可能期間と、前記作業装置が使用される期間を表す作業計画データとに基づき、前記メンテナンスを行うことができる期間を表すメンテナンス可能期間を決定することと、
前記メンテナンス可能期間から前記メンテナンスを行うメンテナンス日の選択を要求する選択要求信号を生成することと、
前記選択要求信号に対して選択された前記メンテナンス日において、前記メンテナンスを予約する予約信号を生成することと、
を含む。
【0095】
第8の態様に係るメンテナンス管理方法は、第1から7のいずれか1つの態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記メンテナンスを予約できたとき、前記メンテナンスを予約したメンテナンス日を、前記作業装置の使用を禁止する期間を表す稼働不可期間として、前記作業装置が使用される期間を表す作業計画データに登録すること
を含む。
【0096】
第9の態様に係るメンテナンス管理方法は、第8の態様に係るメンテナンス管理方法であって、
前記稼働不可期間を前記作業計画データに登録することは、
前記メンテナンス日の直前に、前記メンテナンスの準備を行う期間を、前記稼働不可期間として作業計画データに登録すること
を含む。
【0097】
第10の態様に係るメンテナンス管理システムは、
圃場で作業を行う作業装置の累積稼働時間に基づき、前記作業装置のメンテナンスを通知するか否かを判定する日程調整部と、
前記メンテナンスの通知を行うと判定したとき、前記累積稼働時間に基づき、前記メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定する候補日決定部と、
を備え、
前記日程調整部は、
前記メンテナンス候補日に前記メンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成し、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られたとき、前記メンテナンス候補日における前記作業装置の前記メンテナンスを予約する。
【0098】
第11の態様に係るメンテナンス管理プログラムは、
圃場で作業を行う作業装置の累積稼働時間に基づき、前記作業装置のメンテナンスを通知するか否かを判定することと、
前記メンテナンスの通知を行うと判定したとき、前記累積稼働時間に基づき、前記メンテナンスを行うメンテナンス候補日を決定することと、
前記メンテナンス候補日に前記メンテナンスを行う許可を要求する要求信号を生成することと、
前記要求信号に対して前記メンテナンスの許可が得られたとき、前記メンテナンス候補日における前記作業装置の前記メンテナンスを予約することと、
を演算装置に実行させる。
【符号の説明】
【0099】
1、2、3:記憶媒体
20 :ネットワーク
100 :作業装置
110 :入出力装置
115 :測位装置
120 :演算装置
130 :通信装置
140 :記憶装置
150 :情報送信部
200 :メンテナンス管理装置
210 :入出力装置
220 :演算装置
230 :通信装置
240 :記憶装置
250 :データ記憶部
260 :仮想時間決定部
270 :候補日決定部
280 :日程調整部
290 :予約管理部
300 :端末
310 :入出力装置
320 :演算装置
330 :通信装置
340 :記憶装置
350 :表示部
400 :情報送信プログラム
410 :メンテナンスデータ
420 :稼働履歴データ
430 :作業計画データ
440 :予約データ
450 :メンテナンス管理プログラム
460 :表示プログラム
500 :許可要求画像
510 :許可ボタン
520 :却下ボタン
600 :メンテナンス日選択画像
610 :メンテナンス可能日
620 :メンテナンス候補日
630 :作業内容
1000 :メンテナンス管理システム