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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107491
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/00 20200101AFI20240801BHJP
【FI】
D06F58/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024098724
(22)【出願日】2024-06-19
(62)【分割の表示】P 2020164494の分割
【原出願日】2019-01-08
(31)【優先権主張番号】10-2018-0002471
(32)【優先日】2018-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】キヒュク キム
(72)【発明者】
【氏名】ジェイル ぺ
(72)【発明者】
【氏名】ウクジュン チョン
(57)【要約】
【課題】ケースの内部を二つの空間に区画し、別途の空間で衣類のしわを除去することが
できる衣類処理装置を提供する。
【解決手段】本発明による衣類処理装置は、前面が開放し、外形をなすケースと、前記ケ
ースの内側にスチーム又は空気循環で衣類を処理する空間をなす第1衣類処理室と、前記
ケースの内側の前記第1衣類処理室の一側に配置され、衣類に圧力をかけて衣類のしわを
除去する空間をなす第2衣類処理室と、前記ケースの内側に配置され、前記第1衣類処理
室又は前記第2衣類処理室にスチームを噴射するか空気を循環させる機械室と、前記第2
衣類処理室を前記第1衣類処理室に対して区画して閉めるか、前記ケースの開放した前面
に移動して前記第2衣類処理室を開けるように配置が変更される区画板とを含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
衣類を処理する空間をなす第1衣類処理室と、
前記第1衣類処理室の一の面に空間をなす第2衣類処理室と、
前記第1衣類処理室又は前記第2衣類処理室にスチーム又は空気を供給するサイクルチャンバーと、
前記第2衣類処理室を閉鎖するように構成され、及び、前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記第2衣類処理室の方向に、前記衣類を押圧することにより衣類から皺(しわ)を除去する、区画板と、を備えてなり、
前記第2衣類処理室は、前記第1衣類処理室の前記一の面から凹んだ(recessed)チャンバー(室)として形成される、衣類処理装置。
【請求項2】
前記区画板が前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記区画板は、前記第1衣類処理室から前記第2衣類処理室を離隔するように構成される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記区画板が前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記区画板の外面が前記第1衣類処理室の前記一の面を形成する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記区画板は前記第1衣類処理室と前記第2衣類処理室を連通させる開口部を備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記第2衣類処理室の内側面に配置され、衣類を支持するベース板を更に備え、
前記区画板が前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記ベース板は前記区画板に対向するように構成される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記ベース板は、
前記第2衣類処理室に固定されたベース固定板と、及び
前記ベース固定板の両端から延設された、第1ベース弾性板及び第2ベース弾性板と、を備える、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
プレス板を更に備え、
前記プレス板は、
前記区画板に設置され、及び、
前記区画板が前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記ベース板の上で衣類を押圧する、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記プレス板は、前記第1ベース弾性板及び前記第2ベース弾性板の方向に前記衣類を押圧する、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
移動部材を更に備えてなり、
前記移動部材は、
前記区画板を回転させるように構成され、及び、
前記第1衣類処理室の外側に前記区画板を移動する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
移動部材ガイド部を更に備え、
前記移動部材ガイド部は、
前記第2衣類処理室に設置され、及び、
前記移動部材の回転又は直進移動をガイドする、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
衣類処理装置であって、
開放した前面を有し、外形をなすケースと、
前記ケースに衣類を処理する空間をなす第1衣類処理室と、
前記第1衣類処理室の一の面に空間をなす第2衣類処理室と、
前記第1衣類処理室又は前記第2衣類処理室にスチーム又は空気を供給するサイクルチャンバーと、
前記第2衣類処理室を閉鎖するように構成され、及び、前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記第2衣類処理室の方向に、前記衣類を押圧することにより衣類から皺(しわ)を除去する、区画板と、を備えてなり、
前記第2衣類処理室は、前記第1衣類処理室の前記一の面から凹んだ(recessed)チャンバー(室)として形成される、衣類処理装置。
【請求項12】
前記区画板が前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記区画板は、前記第1衣類処理室から前記第2衣類処理室を離隔するように構成される、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記区画板が前記第2衣類処理室を閉鎖するとき、前記区画板の外面が前記第1衣類処理室の前記一の面を形成する、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記区画板は前記第1衣類処理室と前記第2衣類処理室を連通させる開口部を備える、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
移動部材を更に備えてなり、
前記移動部材は、
前記区画板を回転し、及び、
前記ケースの前記開放した前面を介して、前記第1衣類処理室の外側に前記区画板を移動する、請求項11に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関し、より詳しくはケースの内側に二つの衣類処理室が形成さ
れた衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類処理装置は家庭内又はランドリーなどで衣類の洗濯、乾燥、しわ除去などのように
衣類を管理するための全ての装置を意味する。
【0003】
例えば、衣類処理装置は、衣類の洗濯のための洗濯機、衣類の乾燥のための乾燥機、洗
濯機能及び乾燥機能を兼ねる乾燥機兼用洗濯機、衣類のリフレッシュのためのリフレッシ
ャー(Refresher)、衣類の不必要なしわを除去するスチーマー(Steame
r)などがある。
【0004】
リフレッシャーは衣類の状態を快適で新鮮にするための装置であり、衣類を乾燥させる
とか、衣類に香を供給するとか、衣類の静電気発生を防止するとか、衣類のしわを除去す
るとかなどの機能を果たす。
【0005】
大韓民国特許公開第10-2014-0184457号は、スチーマーとリフレッシャ
ーを備えた衣類処理装置を開示している。前記衣類処理装置は、空気循環又はスチームで
衣類を処理する処理チャンバーと、処理チャンバーの内側で衣類を押圧してしわを除去す
る別途のしわ除去モジュールとを備えている。しわ除去モジュールはドアの内側に配置さ
れ、しわを除去しようとする衣類とスチーム又は空気循環で処理しようとする衣類が単一
空間で処理される問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国特許公開第10-2014-0184457号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、ケースの内部を二つの空間に区画し、別途の空間で
衣類のしわを除去することができる衣類処理装置を提供することである。
【0008】
本発明の他の課題は、ケースの内部空間を区画板で二つの領域に区分する場合、内部の
区画板の配置が変更されるときにも、衣類の損傷を最小化する衣類処理装置を提供するこ
とである。
【0009】
本発明のさらに他の課題は、ケースの内部の空間を二つの領域に区画しても、衣類を押
圧する領域に衣類が容易に掛けられる衣類処理装置を提供することである。
【0010】
本発明の課題は以上で言及した課題に限られず、言及しなかった他の課題は下記の記載
から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、前面が開放し、外形をなす
ケースと、前記ケースの内側にスチーム又は空気循環で衣類を処理する空間をなす第1衣
類処理室と、前記ケースの内側の前記第1衣類処理室の一側に配置され、衣類に圧力をか
けて衣類のしわを除去する空間をなす第2衣類処理室と、前記ケースの内側に配置され、
前記第1衣類処理室又は前記第2衣類処理室にスチームを噴射するか空気を循環させる機
械室と、前記第2衣類処理室を前記第1衣類処理室に対して区画して閉めるか、前記ケー
スの開放した前面に移動して前記第2衣類処理室を開けるように配置が変更される区画板
とを含むことで、第1衣類処理室と第2衣類処理室を区画し、第2衣類処理室に掛けられ
る衣類を区画板を前方に移動させることによって支持することができる。
【0012】
前記区画板は、前記第2衣類処理室を前記第1衣類処理室に対して区画して閉めるとき
、前記第2衣類処理室に配置される衣類を押圧することで、区画板を用いて第1衣類処理
室と第2衣類処理室を区画するとともに第2衣類処理室に配置された衣類を押圧すること
ができる。
【0013】
前記第2衣類処理室の内側面には、前記第2衣類処理室の内部に配置された衣類を支持
するベース板が配置され、前記区画板の内側面には、前記ベース板に密着し、前記ベース
板との間に配置された衣類を押圧するプレス板が配置されることで、第2衣類処理室の内
部で衣類のしわを除去することができる。
【0014】
前記第2衣類処理室には、前記移動部材の回転又は直進移動をガイドする移動部材ガイ
ド部が形成されることで、区画板が第2衣類処理室の一側に回転して移動することができ
る。
【0015】
前記移動部材ガイド部は、前記区画板を前記ケースの内側で回転するように案内する第
1回転ガイドと、前記区画板を前記ケースの開口した前方面で回転するように案内する第
2回転ガイドと、前記第1回転ガイドと前記第2回転ガイドを直線状に連結する直進移動
ガイドとを含むことで、区画板が前方に移動して回転することができる。
【0016】
前記区画板の移動部材が前記直進移動ガイドに沿って移動するとき、前記区画板は前記
第2衣類処理室の内側面に対して一定の傾斜角を維持することで、区画板が移動しても区
画板に掛けられた衣類の損傷を最小化することができる。
【0017】
前記第1回転ガイドには、前記移動部材が前記直進移動ガイドに移動するように、前記
移動部材の回転範囲を制限する第1ストッパーが配置されることで、区画板は第1衣類処
理室の空間をある程度確保するとともに開閉することができる。
【0018】
前記第2回転ガイドには、前記区画板が前記第2衣類処理室の内側面に垂直に配置され
るように、前記移動部材の一方向回転を制限する第2ストッパーが配置されることで、区
画板の内側面が前方に向かうようになり、区画板の内側面に衣類が容易に掛けられる。
【0019】
前記第2回転ガイドには、前記移動部材が直進移動ガイドに移動するように、前記移動
部材の他方向回転を制限する第3ストッパーが配置されることで、区画板に掛けられた衣
類の損傷を最小化するとともに区画板が移動することができる。
【0020】
前記移動部材は、前記区画板の上側又は下側から突出し、前記移動部材ガイド部に沿っ
て移動するか回転する突出部と、前記区画板の内側面から突出して前記区画板と前記突出
部を連結する連結部とを含むことで、区画板が移動部材ガイドに移動及び回転することが
できる。
【0021】
前記突出部は移動ガイド部に沿って回転するか特定の配置で直進移動可能な形態を有す
ることで、区画板が移動部材ガイドに移動及び回転することができる。
【0022】
前記区画板には前記第1衣類処理室と前記第2衣類処理室を連通させる連通孔が形成さ
れることで、第1衣類処理室で流動する空気又はスチームが第2衣類処理室に移動するこ
とができる。
【0023】
その他に、実施例の具体的な事項は詳細な説明及び添付図面に含まれている。
【発明の効果】
【0024】
本発明の衣類処理装置によれば、次のような効果の一つ又はそれ以上がある。
【0025】
第一、空気又はスチーム循環による衣類処理室と押圧による衣類処理室が区画される利
点がある。
【0026】
第二、衣類を押圧する衣類処理室を開閉する区画板が移動しても、第1衣類処理室又は
第2衣類処理室内に配置される衣類の損傷が最小化する利点もある。
【0027】
第三、区画板が開放するとき、前方に移動して内側面が前面に向かうので、第2衣類処
理室に衣類が容易に掛けられる利点もある。
【0028】
本発明の効果は以上で言及した効果に限られず、言及しなかった他の効果は請求範囲の
記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施例による衣類処理装置のドアが開放した状態を示す図である。
図2】本発明の一実施例によるサイクルチャンバーの構成を示す分解図である。
図3図2のサイクルチャンバーが結合された状態を示す図である。
図4】本発明の一実施例による区画板の内部を示す図である。
図5】本発明の一実施例による第1衣類処理室と第2衣類処理室を説明するための図である。
図6】本発明の一実施例による衣類処理装置の内部の第1衣類処理室と第2衣類処理室の配置を説明するための図である。
図7a-7d】本実施例による区画板の回転及び移動を説明するための図である。
図8a-8d】図7a~図7dのように区画板が回転及び移動するとき、移動部材の回転及び移動を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述
する実施例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例
に限定されるものではなく、互いに違う多様な形態に具現されることができる。ただ、こ
の実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に
発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によって
定義されるだけである。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を指す。
【0031】
以下、本発明の実施例による衣類処理装置を説明するための図面を参照して本発明につ
いて説明する。
〔本発明の一の態様〕
〔1〕 衣類処理装置であって、
前面が開放し、外形をなすケースと、
前記ケースの内側にスチーム又は空気循環で衣類を処理する空間をなす第1衣類処理室
と、
前記ケースの内側の前記第1衣類処理室の一側に配置され、衣類に圧力をかけて衣類の
しわを除去する空間をなす第2衣類処理室と、
前記ケースの内側に配置され、前記第1衣類処理室又は前記第2衣類処理室にスチーム
を噴射するか空気を循環させる機械室と、
前記第2衣類処理室を前記第1衣類処理室に対して区画して閉めるか、前記ケースの開
放した前面に移動して前記第2衣類処理室を開けるように配置が変更される区画板とを備
えてなる、衣類処理装置。
〔2〕 前記区画板は、前記第2衣類処理室を前記第1衣類処理室に対して区画して閉
めるとき、前記第2衣類処理室に配置された衣類を押圧する、〔1〕に記載の衣類処理装
置。
〔3〕 前記第2衣類処理室の内側面には、前記第2衣類処理室の内部に配置された衣
類を支持するベース板が配置され、
前記区画板の内側面には、前記ベース板に密着し、前記ベース板との間に配置された衣
類を押圧するプレス板が配置される、〔1〕に記載の衣類処理装置。
〔4〕 前記区画板を回転させるか直進移動させるように前記区画板の上側と下側に突
設された移動部材をさらに備えてなる、〔1〕に記載の衣類処理装置。
〔5〕 前記第2衣類処理室には、前記移動部材の回転又は直進移動をガイドする移動
部材ガイド部が形成される、〔4〕に記載の衣類処理装置。
〔6〕 前記移動部材ガイド部は、
前記区画板を前記ケースの内側で回転するように案内する第1回転ガイドと、
前記区画板を前記ケースの開放した前面で回転するように案内する第2回転ガイドと、
前記第1回転ガイドと前記第2回転ガイドを直線状に連結する直進移動ガイドとを備え
てなる、〔5〕に記載の衣類処理装置。
〔7〕 前記区画板の移動部材が前記直進移動ガイドに沿って移動するとき、前記区画
板は前記第2衣類処理室の内側面に対して一定の傾斜角を維持する、〔6〕に記載の衣類
処理装置。
〔8〕 前記第1回転ガイドには、前記移動部材が前記直進移動ガイドに移動するよう
に、前記移動部材の回転範囲を制限する第1ストッパーが配置される、〔6〕に記載の衣
類処理装置。
〔9〕 前記第2回転ガイドには、前記区画板が前記第2衣類処理室の内側面に垂直に
配置されるように、前記移動部材の一方向回転を制限する第2ストッパーが配置される、
〔6〕に記載の衣類処理装置。
〔10〕 前記第2回転ガイドには、前記移動部材が直進移動ガイドに移動するように
、前記移動部材の他方向回転を制限する第3ストッパーが配置される、〔9〕に記載の衣
類処理装置。
〔11〕 前記移動部材は、
前記区画板の上側又は下側から突出し、前記移動部材ガイド部に沿って移動するか回転
する突出部と、
前記区画板の内側面から突出して前記区画板と前記突出部を連結する連結部とを備えて
なる、〔5〕に記載の衣類処理装置。
〔12〕 前記突出部は移動部材ガイド部に沿って回転するか、特定の配置で直進移動
可能な形態を有する、〔11〕に記載の衣類処理装置。
〔13〕
前記区画板には、前記第1衣類処理室と前記第2衣類処理室を連通させる連通孔が形成
される、〔1〕に記載の衣類処理装置。
【0032】
<衣類処理装置の全体構成>
【0033】
図1は本発明の一実施例による衣類処理装置のドアが開放した状態を示す図である。図
2は本発明の一実施例によるサイクルチャンバーの構成を示す分解図である。図3図2
のサイクルチャンバーが結合された状態を示す図である。
【0034】
以下では、図1図3に基づき、本実施例による衣類処理装置の構成を説明する。
【0035】
本実施例による衣類処理装置は、内部が中空であり、前面が開放したケース10、及び
ケース10の開放した前面を開閉するドア64を含む。
【0036】
本実施例によるケース10は、内部に衣類を掛けてスチーム又は空気循環で衣類を処理
する第1衣類処理室20、衣類に圧力をかけて衣類のしわを除去する第2衣類処理室30
及び第1衣類処理室又は第2衣類処理室にスチームを噴射するか空気を循環させる装置が
設置される機械室49を含む。
【0037】
本実施例による機械室49は、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30に空気又は
スチームを送るサイクルチャンバー50と、サイクルチャンバー50に水を供給するかサ
イクルチャンバー50で生成した凝縮水を保存するタンクモジュール(図示せず)とを含
むことができる。
【0038】
サイクルチャンバー50には、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30内の空気を
循環させる送風ユニット52と、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30にスチーム
を提供するスチームユニット58と、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30の空気
を空気調和させるヒートポンプユニット60と、送風ユニット52、スチームユニット5
8及びヒートポンプユニット60のそれぞれを制御する制御ユニット62とが取り付けら
れる。
【0039】
送風ユニット52、スチームユニット58、ヒートポンプユニット60、制御ユニット
62などのように衣類処理装置の各行程を駆動させるための機械装置の組立体を本実施例
ではサイクルアセンブリーと定義する。
【0040】
送風ユニット52は、ファンの回転によって空気を流動させることで、第1衣類処理室
20又は第2衣類処理室30から空気を吸入してからヒートポンプユニット60に吐き出
す送風ファン54と、送風ファン54の吸入側に取り付けられ、第1衣類処理室20又は
第2衣類処理室30の内部空気を送風ファン54に案内するインレットダクト56とを含
む。
【0041】
スチームユニット58は、印加された電源によって発熱する給水タンク(図示せず)か
ら水を受けて蒸気に変換させる。スチームは第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30
に吐き出され、本実施例ではヒートポンプユニット60を介して第1衣類処理室20又は
第2衣類処理室30に流動するように流路が構成される。
【0042】
ヒートポンプユニット60は圧縮機、凝縮器、蒸発器及び膨脹バルブを含む冷凍サイク
ルで構成され、作動モードによって第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30の内部に
冷却空気又は加熱空気を吐き出すことができる。
【0043】
ヒートポンプユニット60は送風ユニット52から供給された空気と熱交換した空気中
の水分を除湿することができる。
【0044】
サイクルチャンバー50の前方には水を保存するタンクモジュール(図示せず)が取り
付けられることができる。本実施例による機械室49には、インレットダクト56の前方
側にタンクモジュールが取り付けられるタンクモジュールプレ(図示せず)が取り付けら
れることができる。
【0045】
タンクモジュールは、スチームユニット58に水を供給する給水タンク(図示せず)と
、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30で生成した凝縮水を集めて保存するドレイ
ンタンク(図示せず)とを含むことができる。給水タンクはスチームユニット58に連結
され、スチームユニット58に水を供給することができる。
【0046】
ドレインヒートポンプユニット60に連結され、ヒートポンプユニット60で生成した
凝縮水を保存することができる。また、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30の内
側面に沿って移動した水もドレインテングクに案内されて保存されることができる。
【0047】
ドア64は、ケース10の前面を開閉するドアパネル66と、ドアパネル66及びケー
ス10をヒンジで連結するヒンジ部68と、ドアパネル66に配置され、ケース10の縁
部と密着してドア64及びケース10の間を密閉させるドアガスケット69と、ドアパネ
ル66の内側面に配置され、第1衣類処理室20又は第2衣類処理室30で生成した凝縮
水を分離板24に案内するドアライナーとを含むことができる。
【0048】
ドアパネル66を取り囲むようにドアガスケット69が取り付けられ、ドアガスケット
69によって前記ドア64及びケース10間の密閉がなされる。
【0049】
<ケースの内部構造>
【0050】
図4は本発明の一実施例による区画板の内部を示す図である。図5は本発明の一実施例
による第1衣類処理室及び第2衣類処理室を説明するための図である。図6は本発明の一
実施例による衣類処理装置の内部の第1衣類処理室及び第2衣類処理室の配置を説明する
ための図である。
【0051】
以下では、図4図6に基づき、本実施例による衣類処理装置の内部の第1衣類処理室
及び第2衣類処理室の構造及び配置を説明する。
【0052】
ケース10の内部は分離板24を基準に第1衣類処理室20と機械室49に区分される
ことができる。本実施例による衣類処理装置は、分離板24の上側には衣類処理室20、
30が配置され、分離板24の下側には機械室49が配置される。
【0053】
本実施例による衣類処理室の内部は区画板32を基準に第1衣類処理室20と第2衣類
処理室30に区画される。
【0054】
本実施例による第1衣類処理室20は衣類が掛けられ、スチーム又は空気循環などで衣
類のしわを除去するか、匂いを脱臭する。
【0055】
第2衣類処理室30は第1衣類処理室20の一側に配置される。第2衣類処理室30は
ケース10の内部一側面14に形成される。よって、ケース10の内部は両側面の一面1
4に第2衣類処理室30が配置される空間が形成される。第2衣類処理室30が形成され
るケース10の内部一側面14はドア64とケース10を連結するヒンジ部68が配置さ
れた面と対向する面であり得る。第2衣類処理室30は前方と第1衣類処理室20の方向
に開放した形態を有し、区画板32によって外部から遮断されることができる。区画板3
2は第2衣類処理室30の内部空間を開閉するドアの機能をする。
【0056】
第2衣類処理室30はその内部に配置される衣類に圧力をかけて衣類のしわを除去する
。第2衣類処理室30の内側面31と区画板32の内側面33の間に衣類が配置される。
【0057】
第2衣類処理室30には、衣類を固定して下側に垂らす衣類固定部34、内部に配置さ
れた衣類を支持するベース板16、及び前記ベース板16に密着し、その間に配置された
衣類を押圧するプレス板36が配置される。
【0058】
ベース板16は第2衣類処理室30の内側面31に取り付けられる。本実施例によるベ
ース板16は第2衣類処理室30の内側面31の方向に弾性力を有する板で形成されるこ
とができる。
【0059】
本実施例において、ベース板16は上下方向に長く延設され、上側及び下側がそれぞれ
締結部材によって第2衣類処理室30の内側面に結合された状態を維持することができる
【0060】
ベース板16は、第2衣類処理室30に固定されるベース固定板18と、ベース固定板
18から延設され、ベース固定板18に比べて第2衣類処理室30の内側面31からもっ
と離隔して形成され、衣類に弾性力を提供するベース弾性板19a、19bとを含む。
【0061】
本実施例において、ベース固定板18は上下方向に長く延設され、上側及び下側がそれ
ぞれ締結部材によって第2衣類処理室30の内側面に結合された状態を維持することがで
きる。
【0062】
ベース弾性板19a、19bは、ベース固定板18から前方と後方にそれぞれ延設され
た第1ベース弾性板19aと第2ベース弾性板19bに区分されることができる。
【0063】
第1ベース弾性板19aと第2ベース弾性板19bは素材の弾性によって第2衣類処理
室30の内側面31の方向に弾性的に変形することができる。
【0064】
したがって、ベース板16がプレス板36によって押圧されるとき、ベース板16のベ
ース弾性板19a、19bは第2衣類処理室30の内側面31の方向に離隔してプレス板
36と均一に密着することができる。
【0065】
衣類固定部34とプレス板36は区画板32の内側面33に取り付けられる。衣類固定
部34はプレス板36の上側に配置される。本実施例による衣類固定部34は区画板32
の上側に配置され、やっとこの方式で衣類を固定することができる。衣類固定部34は、
本実施例とは違い、区画板32の上側に、衣類を固定した掛け部材(図示せず)が掛けら
れるように形成された衣類掛けが形成されることもできる。
【0066】
プレス板36は区画板32の内側面33に配置される。プレス板36は、区画板32が
第2衣類処理室30を閉鎖するように配置されるとき、ベース板16と対向する位置に取
り付けられる。区画板32が第2衣類処理室30を閉鎖するように配置されるとき、ベー
ス板16とプレス板36が密着して、ベース板16とプレス板36の間に配置された衣類
を押圧する。
【0067】
プレス板36にはスチームを衣類に供給するために開放した開口部40が形成される。
本実施例による開口部40はプレス板の中央に形成される。本実施例とは違い、開口部4
0がプレス板36の中央以外の領域に形成されても構わない。
【0068】
本実施例によるプレス板36は区画板32の内側面から離隔して形成されることができ
る。よって、プレス板36と区画板32の間にも空気が流動することができる。
【0069】
本実施例による区画板32は第2衣類処理室30を開閉することができる。本実施例に
よる区画板32は第2衣類処理室30を第1衣類処理室20に対して区画する。本実施例
による区画板32には、第2衣類処理室30に配置される衣類を固定する衣類固定部34
が配置される。また、区画板32には、衣類固定部34の下側に衣類のしわを伸ばすよう
に衣類を押圧するプレス板36が配置される。
【0070】
本実施例による区画板32は、区画板32を第2衣類処理室30の内側面31から離隔
し、第2衣類処理室30の前面を開閉する離隔部38をさらに含むことができる。
【0071】
本実施例による区画板32は、区画板32を第1衣類処理室20と第2衣類処理室30
に区画するように配置するとか、区画板32をケース前方に移動させるとか、区画板32
を回転させるとかする移動部材42を含むことができる。
【0072】
本実施例による移動部材42は区画板32の上側と下側にそれぞれ突出した一対が配置
される。本実施例による移動部材42は区画板32の内側面31の後部の上端と下端に配
置される。
【0073】
本実施例による移動部材42は区画板32の上側又は下側から突出し、移動部材ガイド
部70に沿って移動するか回転する突出部44と、突出部44と区画板32を連結する連
結部46とに区分されることができる。連結部46は区画板32の内側面31の後部の上
端と下端に配置される。連結部46は突出部44を区画板32に連結するためのものであ
り、本実施例では区画板32の内側面33に突出した半円柱状を持っているが、同じ機能
をする限り、他の形状を有することもできる。
【0074】
突出部44は第2衣類処理室30の上面と下面に形成された移動部材ガイド部70に沿
って回転又は移動することができる形状を有する。突出部44は移動部材ガイド部70に
沿って回転するか、特定の配置で直進移動が可能な形態を有する。本実施例による突出部
44は底面が長方形である四角柱状を有する。突出部44は連結部46及び/又は区画板
32の上側又は下側に突設される。
【0075】
本実施例による突出部44は、上側から見るとき、区画板32に対して傾斜角θをなす
ように配置される。区画板32と突出部44がなす傾斜角θは区画板32がケース10の
内部一側面14から最大に開けられる角度だけ形成される。区画板32と突出部44がな
す傾斜角θはおよそ10°~50°であり得る。
【0076】
区画板32には、第1衣類処理室20と第2衣類処理室30を連通させる連通孔48が
形成されることができる。連通孔48は第1衣類処理室20で流動する空気又はスチーム
が第2衣類処理室30に流動することができるように複数のオリフィスが形成されること
ができる。第1衣類処理室20で流動するスチーム又は空気は連通孔48を通して第2衣
類処理室30に流動することができる。
【0077】
第2衣類処理室30の上面と下面には、区画板32の移動部材42が回転するか移動す
るように、移動部材ガイド部70が形成される。移動部材ガイド部70は、区画板32が
ケース10の内側で回転するように案内する第1回転ガイド72、区画板32をケース1
0の開口した前方面で回転するように案内する第2回転ガイド76及び第1回転ガイド7
2と第2回転ガイド76を直線状に連結する直進移動ガイド82を含む。
【0078】
第1回転ガイド72は内部で移動部材42が回転することができる円形孔である。区画
板32が第2衣類処理室30を閉めた状態で、移動部材42の突出部44は第1回転ガイ
ド72に配置される。突出部44は第1回転ガイド72の内部で回転して区画板32を回
転させることができる。突出部44は第1回転ガイド72の内部で回転して、第2衣類処
理室30の内部に配置された衣類を押圧するか押圧を解除することができる。
【0079】
第1回転ガイド72には移動部材42の回転範囲を制限する第1ストッパー74が形成
される。第1ストッパー74は、突出部44が第2衣類処理室30の内側面31に平行に
配置される範囲まで回転することができるようにする。第1ストッパー74は、区画板3
2が第2衣類処理室30の内側面31に対して成す傾斜角が突出部44に対して成す傾斜
角と同じになる範囲まで回転するようにする。第1ストッパー74は、突出部44が直進
移動ガイド82に沿って移動することができるように配置される範囲まで回転することが
できるようにする。第1ストッパー74は直進移動ガイド82の端部に配置される。第1
ストッパー74は直進移動ガイド82に対して平行に形成される。
【0080】
直進移動ガイド82は第1回転ガイド72と第2回転ガイド76を連結する。直進移動
ガイド82が形成するガイドの幅D1は、突出部44が移動するように、突出部44の厚
さD2と同じに又はそれより大きく形成される。直進移動ガイド82はケース10に開口
した前面方向に長く形成される。
【0081】
第2回転ガイド76は内部で移動部材42が回転することができる円形孔である。区画
板32が前方に突出した状態で、移動部材42の突出部44は第2回転ガイド76に配置
される。突出部44は第2回転ガイド76の内部で回転して区画板32を回転させること
ができる。突出部44は第2回転ガイド76の内部で回転して、区画板32の内側面31
がケース10の開口した前方に向かうように配置されることができる。
【0082】
本実施例による第2回転ガイド76には、移動部材42の一方向回転を制限する第2ス
トッパー78と移動部材42の他方向回転を制限する第3ストッパー80が配置される。
【0083】
第2ストッパー78は、区画板32の内側面31がケース10の開口した前方に向かう
ように配置されるように移動部材42の回転を制限する。第2ストッパー78は、区画板
32が第2衣類処理室30の内側面31に対して垂直に配置されるように移動部材42の
回転を制限する。
【0084】
第3ストッパー80は、区画板32が第2衣類処理室30の内側面31に対して成す傾
斜角が突出部44に対して成す傾斜角と同じになる範囲まで移動部材42が回転するよう
にする。第3ストッパー80は、突出部44が直進移動ガイド82に移動することができ
るように配置される範囲まで回転することができるようにする。第3ストッパー80は直
進移動ガイド82に平行に形成される。
【0085】
突出部44は第2回転ガイド76の内部で回転して、区画板32の内側面33がケース
10の開口した前方に向かうようにするか、区画板32が直進移動ガイド82に沿って移
動することができるようにする。
【0086】
第1ストッパー74と第3ストッパー80は直進移動ガイド82の中心を基準に対称状
に形成されることができる。
【0087】
<区画板の移動>
【0088】
図7a~図7dは本実施例による区画板の回転及び移動を説明するための図である。図
8a~図8dは図7a~図7dのように区画板が回転及び移動するとき、移動部材の回転
及び移動を説明するための図である。
【0089】
図7a~図7dを参照すると、区画板32は移動部材ガイド部70に沿って回転するか
移動することができる。以下では、説明の便宜上、図7aの区画板の配置を第1位置、図
7bの区画板の配置を第2位置、図7cの区画板の配置を第3位置、図7dの区画板の配
置を第4位置と仮定して説明する。
【0090】
図7aのように区画板32が第1位置に配置されるとき、第2衣類処理室30は閉まっ
た状態を維持することができる。区画板32が第1位置に配置されるとき、区画板32の
内側面33は第2衣類処理室30の内側面31と対向するように配置される。図7aのよ
うに区画板32が第1位置に配置されるとき、第2衣類処理室30に配置された衣類がベ
ース板16とプレス板36によって押圧される。
【0091】
図8aを参照すると、区画板32が第1位置に配置されるとき、移動部材42の突出部
44は移動部材ガイド部70の第1回転ガイド72に配置される。図8aを参照すると、
区画板32が第1位置に配置されるとき、移動部材42の突出部44は反時計方向に回転
することができる。図8aを参照すると、区画板32が第1位置に配置されるとき、区画
板32の離隔部38が第2衣類処理室30の内側面31に接触しているから、時計方向に
回転することができない。図8aを参照すると、区画板32が第1位置に配置されるとき
、移動部材42の突出部44は直進移動ガイド82に平行に配置されないから、直進移動
ガイド82に移動することができない。
【0092】
区画板の第1位置で、移動部材42が反時計方向に回転すれば、第1ストッパー74の
位置まで回転することができる。区画板の第1位置で、移動部材42が反時計方向に回転
して第1ストッパー74の位置まで回転すれば、区画板32は図7bのような第2位置に
配置されることができる。
【0093】
図7bのように区画板32が第2位置に配置されるとき、第2衣類処理室30は前方が
一部開放した状態を維持することができる。図7bのように区画板32が第2位置に配置
されるとき、区画板32はケース10の内側面31に対して斜めに配置される。
【0094】
図8bを参照すると、区画板32が第2位置に配置されるとき、移動部材42の突出部
44は移動部材ガイド部70の第1回転ガイド72に配置される。図8bを参照すると、
区画板32が第2位置に配置されるとき、移動部材42の突出部44は時計方向に回転す
ることができる。図8bを参照すると、区画板32が第2位置に配置されるとき、移動部
材42の突出部44が第1ストッパー74と接触しているから、反時計方向に回転するこ
とができない。図8bを参照すると、区画板32が第2位置に配置されるとき、移動部材
42の突出部44は直進移動ガイド82に平行に配置されるから、直進移動ガイド82に
移動することができる。
【0095】
区画板の第2位置で、移動部材42が直進移動ガイド82に沿って前方に移動すれば、
第2回転ガイド76まで移動することができる。区画板の第2位置で、移動部材42が直
進移動ガイド82に沿って移動すれば、区画板32は図7cのような第3位置に配置され
ることができる。区画板32が直進移動ガイド82に沿って移動するとき、区画板32は
第2衣類処理室30の内側面31に対して一定の傾斜角で離隔したままで移動する。区画
板32は第2位置から第3位置に移動するとき、区画板32が第2衣類処理室30の内側
面31に対して一定の傾斜角で離隔したままで移動する。よって、区画板32が第2位置
から第3位置に移動しても、ベース板16とプレス板36の間に配置された衣類が損傷し
ない。
【0096】
図7cのように区画板32が第3位置に配置されるとき、第2衣類処理室30は第1衣
類処理室20の方向に開放した状態を維持することができる。図7cのように区画板32
が第3位置に配置されるとき、区画板32はケース10の内側面31に対して斜めに配置
される。図7cのように区画板32が第3位置に配置されるとき、区画板32はケース1
0の前方に突出するように配置される。
【0097】
図8cを参照すると、区画板32が第3位置に配置されるとき、移動部材42の突出部
44は移動部材ガイド部70の第2回転ガイド76に配置される。図8cを参照すると、
区画板32が第3位置に配置されるとき、移動部材42の突出部44は反時計方向に回転
することができる。図8cを参照すると、区画板32が第3位置に配置されるとき、移動
部材42の突出部44が第3ストッパー80と接触しているから、時計方向に回転するこ
とができない。図8cを参照すると、区画板32が第3位置に配置されるとき、移動部材
42の突出部44は直進移動ガイド82に平行に配置されるから、直進移動ガイド82に
移動することができる。
【0098】
区画板の第3位置で、移動部材42が第2回転ガイド76内で反時計方向に回転すれば
、第2ストッパー78と接触するまで回転することができる。区画板の第3位置で、移動
部材42が第2回転ガイド76内で反時計方向に回転すれば、区画板32は図7dのよう
な第4位置に配置されることができる。
【0099】
図7dのように区画板32が第4位置に配置されるとき、第2衣類処理室30は第1衣
類処理室20の方向に開放した状態を維持することができる。図7dのように区画板32
が第4位置に配置されるとき、区画板32はケース10の内側面31に垂直に配置される
図7dのように区画板32が第4位置に配置されるとき、区画板32の内側面31はケ
ース10の前方に向かうように配置される。
【0100】
図8dを参照すると、区画板32が第4位置に配置されるとき、移動部材42の突出部
44は移動部材ガイド部70の第2回転ガイド76に配置される。図8dを参照すると、
区画板32が第4位置に配置されるとき、移動部材42の突出部44は時計方向に回転す
ることができる。図8dを参照すると、区画板32が第4位置に配置されるとき、移動部
材42の突出部44が第2ストッパー78と接触しているから、反時計方向に回転するこ
とができない。図8dを参照すると、区画板32が第4位置に配置されるとき、移動部材
42の突出部44は直進移動ガイド82に平行に配置されるから、直進移動ガイド82に
移動することができない。
【0101】
以上では本発明の好適な実施例について図示して説明したが、本発明は上述した特定の
実施例に限定されず、特許請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに本発明
が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることは言
うまでもなく、このような変形実施は本発明の技術的思想又は見込みから外れたものと理
解されてはいけないであろう。
【符号の説明】
【0102】
10 ケース
16 ベース板
20 第1衣類処理室
22 衣類掛け
24 上下分離板
30 第2衣類処理室
32 区画板
34 衣類固定部
36 プレス板
38 離隔部
42 移動部材
44 突出部
48 連通孔
49 機械室
50 サイクルチャンバー
64 ドア
70 移動部材ガイド部
72 第1回転ガイド
74 第1ストッパー
76 第2回転ガイド
78 第2ストッパー
80 第3ストッパー
82 直進移動ガイド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図7d
図8a
図8b
図8c
図8d