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特開2024-107561情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107561
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240802BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011548
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】520337558
【氏名又は名称】株式会社FANATIC
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【弁理士】
【氏名又は名称】畑添 隆人
(74)【代理人】
【識別番号】100103137
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100216367
【弁理士】
【氏名又は名称】水谷 梨絵
(72)【発明者】
【氏名】野田 大介
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザが望む対象に係る情報の通知を、簡便な手続きで受け取り可能とすることを課題とする。
【解決手段】情報処理システム5に、顧客のユーザ端末から外部SNSに保持されている顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、ユーザ端末を外部SNSによって提供される認可処理のためのAPIにアクセスさせるアクセス指示部61と、認可が得られた場合に、外部SNSから顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得部63と、顧客が関連情報の通知を希望するフォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定部64と、顧客のSNSユーザIDを対象IDに紐付ける紐付け部65と、を備えた。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示手段と、
前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得手段と、
前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定手段と、
前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付け手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、前記対象に関連する情報を、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存する関連情報保存手段を更に備え、
前記対象ID特定手段は、前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された情報に基づいて、前記開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記関連情報保存手段は、前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、該開始指示を該ユーザ端末に送信させるための第一のプログラムを含むWebページのアドレス情報を、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存し、
前記対象ID特定手段は、
前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された、前記ユーザ端末に係る前記Webページのアドレス情報を特定し、
前記ユーザ端末に対して、前記SNSユーザIDを特定可能な情報を通知し、
通知された前記SNSユーザIDを特定可能な情報及び前記対象IDの組み合わせを該ユーザ端末から受信し、前記開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記対象ID特定手段は、通知された前記SNSユーザIDを特定可能な情報を、前記Webページに含まれる前記対象IDと組み合わせて該情報処理システムに対して送信させるための、該Webページに含まれる第二のプログラムを前記ユーザ端末に実行させることで、前記SNSユーザIDを特定可能な情報及び前記対象IDの組み合わせを該ユーザ端末から受信し、前記開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記関連情報保存手段は、前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、該開始指示を該ユーザ端末に送信させるためのプログラムに含まれる前記対象IDを、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存し、
前記対象ID特定手段は、前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された前記ユーザ端末に係る前記対象IDを特定することで、前記開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記開始指示は、前記ユーザ端末において前記対象が紐付けられた操作要素が顧客によって操作されたことに応じて該ユーザ端末から送信された開始指示である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記フォロー対象は、オンライン店舗のスタッフである、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記フォロー対象に係る組織のWebサイトにおいて新たに公開された前記関連情報に係る、前記対象IDを含む更新情報を取得する更新情報取得手段と、
前記更新情報に含まれる対象IDに紐付けられている前記顧客のSNSユーザIDを索出し、索出されたSNSユーザIDを配信先に決定する配信先決定手段と、
前記外部SNSに対して、前記配信先決定手段によって決定された前記顧客のSNSユーザIDが配信先に指定されたメッセージであって、該顧客に対して前記対象IDに係るフォロー対象の関連情報が新たに公開されたことを通知するメッセージの配信リクエストを送信する配信リクエスト手段と、
を更に備える、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記認可処理のためのAPIは、前記認可処理に加えて、前記組織からの前記顧客に対する前記外部SNSにおけるメッセージ配信を許可する配信許可処理を併せて実行するAPIであり、
前記配信リクエスト手段は、前記外部SNSに対して、前記組織のSNSユーザIDが配信元に指定された前記メッセージの配信リクエストを送信する、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記更新情報取得手段は、該更新情報取得手段による前回の前記更新情報の取得の後に新たに公開された、前記関連情報に係る更新情報を取得する、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータが、
顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示ステップと、
前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得ステップと、
前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定ステップと、
前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付けステップと、
を実行する方法。
【請求項12】
コンピュータを、
顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示手段と、
前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得手段と、
前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定手段と、
前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付け手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザが所望する情報の通知を受けられるようにするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザをログインさせたいサイト(例えば、オンライン店舗やソーシャルネットワーキングサービス等)に、外部のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のユーザアカウントを用いたログイン(以下、「外部SNSログイン」と称する。)を可能とする技術が用いられている。ここで、外部SNSログインは、当該サイトが外部SNSから対象ユーザの情報を取得することについての当該対象ユーザからの認可を得て、対象ユーザの情報を取得して当該サイトのユーザ情報(当該サイトで保持しているユーザのアカウントID。メールアドレス等。)と紐付けることで当該サイトへのユーザのログインを実現するものであり、例えば、Open Authorization 2.0(OAuth2.0)を用いて実現することが可能である(非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Lodderstedt,McGloin,Hunt著「RFC6819 - OAuth 2.0 Threat Model and Security Considerations」Internet Engineering Task Force、2013年1月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、ユーザが何らかの対象(例えば、オンライン店舗のスタッフ等)について関連情報の通知を得たい場合に、対象に関連する組織(例えば、オンライン店舗)のSNSアカウントをフォローすることが行われている。しかし、単にオンライン店舗のSNSアカウントをフォローした場合、ユーザが望む対象以外に係る情報も通知されることとなる。また、対象についての関連情報の通知希望を個別に登録することも行われているが、これにはメールアドレスの登録等煩雑な手続きが求められていた。
【0005】
本開示は、上記した問題に鑑み、ユーザが望む対象に係る情報の通知を、簡便な手続きで受け取り可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一例は、顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示手段と、前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得手段と、前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定手段と、前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付け手段と、を備える情報処理システムである。
【0007】
本開示は、情報処理装置、システム、コンピュータによって実行される方法又はコンピュータに実行させるプログラムとして把握することが可能である。また、本開示は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものとしても把握できる。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザが望む対象に係る情報の通知を、簡便な手続きで受け取り可能とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。
図2】実施形態に係るシステムの機能構成の概略を示す図である。
図3】実施形態に係る投稿処理の流れの概要を示すフローチャートである。
図4】実施形態に係る投稿データ設定処理の流れの概要を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係る表示データ生成処理の流れの概要を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係るスタッフページの構成を示す図である。
図7】実施形態に係るフォロー処理の流れの概要を示すシーケンス図(1)である。
図8】実施形態に係るフォロー処理の流れの概要を示すシーケンス図(2)である。
図9】実施形態に係るフォロー処理の流れの概要を示すシーケンス図(3)である。
図10】実施形態に係るフォロー処理の流れの概要を示すシーケンス図(4)である。
図11】実施形態における、スタッフのフォローが完了したことを通知するポップアップの例を示す図である。
図12】実施形態に係るメッセージ配信処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る情報処理システム、方法及びプログラムの実施の形態を、図面に基づいて説明する。但し、以下に説明する実施の形態は、実施形態を例示するものであって、本開示に係る情報処理システム、方法及びプログラムを以下に説明する具体的構成に限定するものではない。実施にあたっては、実施の態様に応じた具体的構成が適宜採用され、また、種々の改良や変形が行われてよい。
【0011】
本実施形態では、本開示に係る情報処理システム、方法及びプログラムを、オンライン店舗支援システムにおいて実施した場合の実施の形態について説明する。但し、本開示に係る情報処理システム、方法及びプログラムは、ユーザが所望する情報の通知を受けられるようにするための技術について広く用いることが可能であり、本開示の適用対象は、実施形態において示した例に限定されない。
【0012】
<システムの構成>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。本実施形態に係るシステムは、ネットワークに接続されることで互いに通信可能な投稿管理サーバ1、配信管理サーバ5、及び店舗側ユーザ端末9aを備え、更に、ネットワークを介して外部のソーシャルネットワーキングサービス(以下、「外部SNS」と称する)8、オンライン店舗及び顧客側ユーザ端末9bに接続される。
【0013】
投稿管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置14、NIC(Network Interface Card)等の通信ユニット15、等を備える情報処理装置である。但し、投稿管理サーバ1の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、投稿管理サーバ1は、単一の筐体からなる装置に限定されない。投稿管理サーバ1は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
【0014】
配信管理サーバ5は、CPU51、ROM52、RAM53、EEPROMやHDD等の記憶装置54、NIC等の通信ユニット55、等を備える情報処理装置である。但し、配信管理サーバ5の具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、配信管理サーバ5は、単一の筐体からなる装置に限定されない。配信管理サーバ5は、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
【0015】
外部SNS8は、CPU、ROM、RAM、記憶装置及び通信ユニット等(図示は省略する)を備える外部の情報処理システムであり、ユーザ間のオンライン交流を可能とするソーシャルネットワーキングサービスを提供する。本実施形態において、外部SNS8は、投稿管理サーバ1及び配信管理サーバ5を管理又は運営するサービス提供主体とは異なるサービス提供主体によって提供される外部のシステムであり、ユーザの認可を得ることなく当該ユーザに関するリソースを取得することが制限されている。
【0016】
店舗側ユーザ端末9aは、オンライン店舗のスタッフ(オンライン店舗を提供する事業者のスタッフであり、実店舗のスタッフを含む)によって使用されるコンピュータであり、顧客側ユーザ端末9bは、オンライン店舗の顧客によって使用されるコンピュータである。ユーザ端末9a、9bは、何れも、CPU、ROM、RAM、記憶装置、通信ユニット、入力装置、出力装置等(図示は省略する)を備えるコンピュータであり、例えば、所謂スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータ等であってよい。但し、ユーザ端末9a、9bの具体的なハードウェア構成に関しては、実施の態様に応じて適宜省略や置換、追加が可能である。また、ユーザ端末9a、9bは、単一の筐体からなる装置に限定されない。ユーザ端末9a、9bは、所謂クラウドや分散コンピューティングの技術等を用いた、複数の装置によって実現されてよい。
【0017】
ユーザは、これらのユーザ端末9a、9bを介して投稿管理サーバ1を利用する。但し、ユーザは、1のユーザ端末から、店舗側ユーザとして本開示に係る情報処理システムを利用し、同時に、顧客側ユーザとして本開示に係る情報処理システムを利用することも可能である。
【0018】
図2は、本実施形態に係るシステムの機能構成の概略を示す図である。投稿管理サーバ1は、記憶装置14に記録されているプログラムが、RAM13に読み出され、CPU11によって実行されて、投稿管理サーバ1に備えられた各ハードウェアが制御されることで、商品データベース21、スタッフデータベース22、データ取得部24、投稿データ設定部25、画像データ特定部26、表示データ生成部29及び表示データ送信部30を備える情報処理装置として機能する。なお、本実施形態及び後述する他の実施形態では、投稿管理サーバ1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部又は全部は、1又は複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
【0019】
商品データベース21は、オンライン店舗によって取り扱われている商品の商品データが蓄積されるデータベースである。本実施形態において、商品データは、投稿管理サーバ1が、オンライン店舗のサーバに対してデータクローリングを行い、得られたデータを商品毎にまとめることにより生成される。データクローリングによって商品データを取得することで、商品フィードの受け渡しを行うための仕組みを既存のオンライン店舗のサーバに組み込む等の開発負担をかけることなく、本実施形態に係るシステムを導入することが可能となる。但し、商品データの生成方法は、本実施形態に例示されたクローリングを行う手法に限定されない。商品データは、オンライン店舗のデータベースを参照する方法や、オンライン店舗のサーバから商品フィードを取得する方法によって得られてもよい。
【0020】
スタッフデータベース22は、オンライン店舗のスタッフに係るデータ(以下、「スタッフデータ」)が蓄積されるデータベースである。本実施形態において、スタッフデータベース22には、スタッフ毎に、スタッフID、プロフィール画像、スタッフ名称、店舗ID、その他スタッフに関する情報(評価等)が蓄積される。
【0021】
データ取得部24は、動画又は静止画の画像データを取得する。
【0022】
投稿データ設定部25は、画像データの動画又は静止画に写り込んでいる商品の商品データと当該画像データとを紐付けるための投稿データを設定する。
【0023】
画像データ特定部26は、投稿データに基づいて、対象商品に係る画像データを特定する。
【0024】
表示データ生成部29は、画像データ特定部26によって特定された画像データに係る動画又は静止画(リンク付きサムネイルも含む)を表示させるための表示データ(本実施形態では、HTMLで記述された表示データ)を生成する。
【0025】
表示データ送信部30は、オンライン店舗のサーバから受信された要求に応じて、表示データ生成部29によって生成された表示データを送信する。
【0026】
店舗側ユーザ端末9aは、記憶装置に記録されているプログラム(スタッフ用アプリケーション)が、RAMに読み出され、CPUによって実行されて、店舗側ユーザ端末9aに備えられた各ハードウェアが制御されることで、商品情報取得部31、投稿データ生成部32及びデータ送信部33を備える情報処理端末として機能する。なお、本実施形態及び後述する他の実施形態では、店舗側ユーザ端末9aの備える各機能は、汎用プロセッサであるCPUによって実行されるが、これらの機能の一部又は全部は、1又は複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
【0027】
商品情報取得部31は、商品データを蓄積する商品データベース21から商品情報を取得する。
【0028】
投稿データ生成部32は、画像データの動画又は静止画に写り込んでいる商品と当該画像データとを紐付ける投稿データを生成する。
【0029】
データ送信部33は、画像データ及び投稿データを投稿管理サーバ1に送信する。
【0030】
配信管理サーバ5は、記憶装置54に記録されているプログラムが、RAM53に読み出され、CPU51によって実行されて、配信管理サーバ5に備えられた各ハードウェアが制御されることで、アクセス指示部61、関連情報保存部62、SNSユーザID取得部63、対象ID特定部64、紐付け部65、更新情報取得部66、配信先決定部67、及び配信リクエスト部68を備える情報処理装置として機能する。なお、本実施形態及び後述する他の実施形態では、配信管理サーバ5の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU51によって実行されるが、これらの機能の一部又は全部は、1又は複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
【0031】
アクセス指示部61は、顧客のユーザ端末(顧客側ユーザ端末9b)から、外部SNS8に保持されている当該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、当該顧客側ユーザ端末9bを、外部SNS8によって提供される認可処理のためのAPIにアクセスさせる(リダイレクトレスポンス)。本実施形態において、リソースへのアクセスを認可するために用いられるプロトコルにはOAuthが採用されており、ここで受信される開始指示はOAuthの開始指示である。但し、リソースへのアクセスを認可するために用いられるプロトコルは、OAuthに限定されない。また、本実施形態において、認可処理のためのAPIは、認可処理に加えて、組織(本実施形態では、スタッフが所属するオンライン店舗、又は配信管理サーバ5の管理主体)からの顧客に対する外部SNS8におけるメッセージ配信を許可する(例えば、所謂「友だち/フレンド」として登録する)配信許可処理(友だち/フレンド追加)を併せて実行するAPIである。
【0032】
本実施形態において、開始指示及びこれに伴うAPIアクセスは、顧客側ユーザ端末9bにおいて対象が紐付けられた操作要素(例えば、後述するスタッフページに設置されたフォローボタン)が顧客によって操作されたことに応じて当該顧客側ユーザ端末9bから送信された開始指示及びアクセスである。
【0033】
関連情報保存部62は、開始指示と併せて顧客側ユーザ端末9bから送信された、対象に関連する情報を、顧客側ユーザ端末9bを識別可能な情報(例えば、セッション情報及び/又はCookie)と紐付けて保存する。関連情報保存部62は、対象に関連する情報として、開始指示を当該顧客側ユーザ端末9bに送信させるためのフォロー開始スクリプトが呼び出されるフォローボタン表示用タグ(第一のプログラム)を含むWebページ(本実施形態では、スタッフページ)のアドレス情報を、顧客側ユーザ端末9bを識別可能な情報と紐付けて保存する。
【0034】
SNSユーザID取得部63は、認可が得られた場合に、外部SNS8から、外部SNS8における顧客のSNSユーザIDを取得する。
【0035】
対象ID特定部64は、SNSユーザID取得部63によって顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、関連情報保存部62によって保存された(開始指示と併せて受信された)情報に基づいて、開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象ID(本実施形態では、スタッフID)を特定する。ここで特定される対象IDは、顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象(本実施形態では、オンライン店舗のスタッフ)の対象IDである。
【0036】
バリエーションの説明において後述するように、対象IDの具体的な特定方法は本実施形態における例示に限定されないが、本実施形態では、対象ID特定部64は、以下に説明する一連の処理を実行することによって、顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象の対象IDを特定する。はじめに、対象ID特定部64は、SNSユーザID取得部63によって顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、関連情報保存部62によって保存された、顧客側ユーザ端末9bに係るWebページのアドレス情報を特定する。そして、対象ID特定部64は、顧客側ユーザ端末9bに対して、SNSユーザIDを特定可能な情報(本実施形態では、ハッシュ値。)を通知し、通知されたSNSユーザIDを特定可能な情報及び対象IDの組み合わせを当該顧客側ユーザ端末9bから受信し、開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する。なお、本実施形態では、セキュリティ保持のため、SNSユーザIDを特定可能な情報としてハッシュ値を用いる例について説明するが、SNSユーザIDを特定可能な情報は本開示における例示に限定されない。SNSユーザIDを特定可能な情報には、例えば、SNSユーザIDに対して一意に紐付けられた任意の値が用いられてもよいし、SNSユーザID自体が用いられてもよい。
【0037】
ここで、対象ID特定部64は、通知されたSNSユーザIDを特定可能な情報を、Webページに含まれる対象IDと組み合わせて当該情報処理システムに対して送信させるための、当該Webページに含まれるフォロー情報送信スクリプトが呼び出されるタグ(第二のプログラム)を顧客側ユーザ端末9bに実行させることで、SNSユーザIDを特定可能な情報及び対象IDの組み合わせを当該顧客側ユーザ端末9bから受信し、開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する。
【0038】
紐付け部65は、SNSユーザID取得部63によって取得された、外部SNS8における顧客のSNSユーザIDを、対象ID特定部64によって特定された、当該顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象(例えば、オンライン店舗のスタッフ)の対象IDに紐付ける。
【0039】
更新情報取得部66は、フォロー対象に係る組織のWebサイト(本実施形態では、スタッフが所属するオンライン店舗)において、当該更新情報取得部66による前回の更新情報の取得の後に新たに公開された関連情報(例えば、投稿データ)に係る、対象ID(本実施形態では、スタッフID)を含む更新情報を取得する。
【0040】
配信先決定部67は、更新情報に含まれる対象IDに紐付けられている顧客のSNSユーザIDを索出し、索出されたSNSユーザIDを配信先に決定する。
【0041】
配信リクエスト部68は、外部SNS8に対して、組織のSNSユーザIDが配信元に、配信先決定部67によって決定された顧客のSNSユーザIDが配信先に指定されたメッセージであって、当該顧客に対して対象IDに係るフォロー対象の関連情報が新たに公開されたことを通知するメッセージの配信リクエストを送信する。
【0042】
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係るシステムにおいて実行される処理の流れを説明する。なお、以下に説明する処理の具体的な内容及び処理順序は、本開示を実施するための一例である。具体的な処理内容及び処理順序は、本開示の実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
【0043】
図3は、本実施形態に係る投稿処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、店舗側ユーザ端末9aにおいてスタッフ用アプリケーションが起動されたことを契機として実行される。
【0044】
ここで、スタッフが用いるスマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータ等の店舗側ユーザ端末9aには、予めスタッフ用アプリケーションがインストールされており、当該アプリケーションは、予め当該店舗側ユーザ端末9aを用いるスタッフがスタッフIDやパスワード等のログイン情報(ログインの方法は、本実施形態における例示に限定されない)を入力して投稿管理サーバ1によるログイン認証を受けることで、当該スタッフが勤務する店舗及び当該スタッフのスタッフIDに関連づけられている。
【0045】
ステップS101では、商品情報が取得される。スタッフ用アプリケーションを実行する店舗側ユーザ端末9aの商品情報取得部31は、対象店舗(店舗側ユーザ端末9aを操作するスタッフに紐付けられたオンライン店舗)で取り扱われている商品情報を、投稿管理サーバ1からダウンロードする。商品情報は、投稿管理サーバ1において、商品データベース21から必要な情報が抽出されることで生成される。例えば、投稿管理サーバ1は、商品データベース21中の、店舗毎に用意された商品データテーブルから、商品名、商品ID(品番や商品コード等)、商品画像データ等を抽出し、これらを商品情報として、アプリケーションが実行される店舗側ユーザ端末9aに送信する。なお、商品情報が店舗側ユーザ端末9aにダウンロードされるタイミングは限定されない。商品情報は、アプリケーションが起動したタイミングでダウンロードされてもよいし、バックグラウンドでダウンロードされてもよいし、後述する商品選択のタイミングでダウンロードされてもよい。その後、処理はステップS102へ進む。
【0046】
ステップS102及びステップS103では、スタッフ画像データが特定される。ここで、スタッフ画像データとは、商品が映りこむようにスタッフが撮像を行うこと等によって生成された(換言すれば、スタッフによって作成された)画像(以下、「スタッフ画像」と称する)のデータであり、撮像には、店舗側ユーザ端末9aに内蔵されたカメラが用いられてもよいし、店舗側ユーザ端末9a以外の撮像装置が用いられてもよい。なお、スタッフ画像は、スタッフ自身が商品を身につけて撮像された画像であってもよいが、スタッフ自身が被写体として撮像された画像に限定されない。本フローチャートに示された処理の実行に際して、スタッフは、予めスタッフ画像データを作成し、店舗側ユーザ端末9aに保存しておく。但し、スタッフ画像データの作成タイミングは、ステップS103のタイミングであってもよい。
【0047】
スタッフ用アプリケーションを実行する店舗側ユーザ端末9aは、ユーザに対してアップロードするスタッフ画像データが動画であるか静止画であるかを選択させるためのインターフェースを表示し、ユーザによる選択を受け付けることで、アップロードされるスタッフ画像データが動画であるか静止画であるかを特定する(ステップS102)。そして、店舗側ユーザ端末9aは、当該店舗側ユーザ端末9aの画像データフォルダ等にアクセスし、ステップS102で選択された種類の画像データの一覧を表示し、ユーザによる選択結果を受け付ける等の方法で、ユーザが所望するスタッフ画像データを特定する(ステップS103)。但し、画像データの選択手順は本実施形態における例示に限定されない。例えば、ステップS102における動画/静止画の選択処理はスキップされてもよい。その後、処理はステップS104へ進む。
【0048】
ステップS104では、スタッフ画像データが編集される。スタッフ用アプリケーションを実行する店舗側ユーザ端末9aは、スタッフ画像データをユーザが編集可能とするための動画/静止画編集機能を提供し、ユーザの操作に応じてスタッフ画像データを編集する。ここで提供される編集機能は、例えば、スタッフ画像データに係る動画又は静止画に任意の文字やステッカー、線、図形等を追加可能なものである。但し、提供される編集機能の内容は限定されない。例えば、動画の尺や画像のサイズ、色調、フィルタ等を変更可能な編集機能が提供されてもよい。スタッフ画像データの編集が完了すると、処理はステップS105へ進む。
【0049】
ステップS105では、スタッフ画像に含まれる商品が特定され、商品情報の表示形式の指定が受け付けられる。店舗側ユーザ端末9aは、ステップS101で受信された商品情報に含まれる商品からユーザによる商品の選択を受け付けることで、スタッフ画像データに写り込んでいる商品を特定する。本実施形態では、店舗側ユーザ端末9aは、ユーザに対して検索キーワードの入力欄を提供し、ユーザによって入力された検索ワード(例えば、品番、商品コード、商品名、等)をキーに商品情報を検索し、索出された商品情報をユーザに提示してユーザに選択させ、ユーザによる選択結果を受け付けることで、商品を特定する。なお、本実施形態では、予め商品情報を店舗側ユーザ端末9aにダウンロードしておいて、店舗側ユーザ端末9aにおいて商品情報を検索する態様を採用しているが、検索キーワードを投稿管理サーバ1に送信して商品データベース21を検索させ、投稿管理サーバ1から検索結果として商品情報を得て商品を特定することとしてもよい。
【0050】
更に、本実施形態において、店舗側ユーザ端末9aは、スタッフ画像内で画像に重畳して表示される商品情報の表示形式の指定も受け付ける。具体的には、店舗側ユーザ端末9aは、特定された商品の情報を画像内に表示する形式(フォーマット)を、予め用意された複数種類の形式からユーザに選択させることで、商品情報の表示形式の指定を受け付ける。本実施形態では、特定された商品の情報を画像内に表示する形式(フォーマット)として、予めデザインされた、互いに異なるデザインの商品パネルが複数種類提示され、ユーザが提示された商品パネルの中から所望のデザインを選択することで、画像に含まれる商品が特定され、商品情報の表示形式の指定が受け付けられる。その後、処理はステップS106へ進む。
【0051】
ステップS106では、画像内への商品情報(商品パネル)の表示位置/フレームが決定される。ステップS105において商品が特定され、商品情報の表示形式(商品パネルのデザイン)の指定が受け付けられると、店舗側ユーザ端末9aは、スタッフ画像(動画/静止画)及び当該スタッフ画像に重畳された商品パネルを表示し、当該商品パネルを表示させるスタッフ画像内の位置、及び当該商品パネルを表示させるスタッフ画像内のフレームを指定するユーザ操作を受け付けることで、商品パネルの表示位置/フレームを決定する。このようなインターフェースが提供されることで、スタッフは、商品パネルをスタッフ画像(動画/静止画)中の任意の位置に設置することが出来る。その後、処理はステップS109へ進む。
【0052】
ステップS109では、投稿データが生成される。店舗側ユーザ端末9aの投稿データ生成部32は、ステップS105からステップS106において特定された各種情報に基づいて、ステップS103で選択され、ステップS104で編集されたスタッフ画像データに対して商品を紐付けるための投稿データを生成する。
【0053】
本実施形態において、投稿データは、画像毎に生成され、画像ID、検索用タグ(1又は複数設定可能。)、スタッフID、商品ID、商品パネルの表示形式、商品パネルの表示フレーム(フレーム番号等を用いて指定される。)、及び商品パネルの表示位置(座標等を用いて指定される。)を含む。ここで、画像IDは、システム内でユニークであればよく、店舗側ユーザ端末9aによって付されてもよいし、投稿管理サーバ1によって発行されてもよい。また、商品IDは、ステップS105で特定された商品の商品IDであり、投稿管理サーバ1から取得された商品情報から取得される。また、スタッフIDは、スタッフデータベース22によって管理される、当該店舗側ユーザ端末9aを操作しているスタッフのIDであり、本実施形態では、予めスタッフ用アプリケーションにログインしているスタッフのスタッフIDが設定される。但し、スタッフIDは、処理の途中でスタッフIDを入力させる方法等によって特定されてもよい。また、検索用タグは、画像データに付されて当該画像データを発見し易くするための、Webページに表示されることでオンライン店舗を閲覧する顧客ユーザから可視な検索用タグであり、ユーザが検索用タグをクリック/タップすることで同じ検索用タグが付されている画像データを一覧できるWebページを開くことが可能なリンクが付されてWebページに表示される。投稿データが生成されると、処理はステップS110へ進む。
【0054】
ステップS110では、スタッフ画像データ及び投稿データが送信される。店舗側ユーザ端末9aのデータ送信部33は、ステップS103で選択され、ステップS104で編集されたスタッフ画像データと、ステップS105からステップS109までの処理で生成された投稿データとの組み合わせを、ネットワークを介して投稿管理サーバ1に送信(アップロード)する。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0055】
なお、本実施形態では、店舗側ユーザ端末9aにおいて投稿データを生成して投稿管理サーバ1に送信する態様について説明しているが、投稿データの生成は、店舗側ユーザ端末9a及び投稿管理サーバ1のどちらで行われてもよいし、分担して行われてもよい。例えば、投稿管理サーバ1が、店舗側ユーザ端末9aから投稿データを生成するための情報を受信し、受信された内容に基づいて投稿管理サーバ1が投稿データを生成することとしてもよい。
【0056】
図4は、本実施形態に係る投稿データ設定処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、上述した投稿処理のステップS110で店舗側ユーザ端末9aから送信されたデータが受信されたことを契機として実行される。
【0057】
ステップS201では、スタッフ画像データ及び投稿データが受信される。データ取得部24は、店舗側ユーザ端末9aから送信されたスタッフ画像データ及び投稿データを受信する。なお、本実施形態では、店舗側ユーザ端末9aにおいて投稿データが生成された後にスタッフ画像データ及び投稿データが送信される例について説明しているが、スタッフ画像データ及び投稿データの送信タイミングは、本実施形態において説明した例に限定されない。例えば、スタッフ画像データは編集前又は編集完了の時点で投稿管理サーバ1に送信され(編集もサーバサイドで行われてもよい)、その後投稿データが生成されて投稿管理サーバ1に送信されてもよい。また、上述のように、投稿データはサーバサイドで生成されてもよい。この場合、店舗側ユーザ端末9aからは投稿データを生成するための情報(具体的には、ステップS105からステップS106で取得された情報、スタッフID及びその他の必要な情報)が送信されるのみで、投稿データの送信は省略される。その後、処理はステップS202へ進む。
【0058】
ステップS202では、スタッフ画像データ及び投稿データが保存される。投稿データ設定部25は、ステップS201で受信されたスタッフ画像データ及び投稿データを保存することで、スタッフ画像データと商品とを紐付ける。本実施形態では、投稿管理サーバ1は、投稿データの画像ID及び商品IDを参照することで、スタッフ画像データが紐付けられた商品を特定可能である。但し、投稿データの具体的な態様は本実施形態における例示に限定されず、スタッフ画像データと商品とを紐付ける手法は、本実施形態における例示に限定されない。例えば、商品データに画像IDその他の情報を記録する方法や、スタッフ画像データの管理用データに商品IDその他の情報を記録する方法等、様々な手法でスタッフ画像データと商品とを紐付けることが可能である。その後、処理はステップS203へ進む。
【0059】
ステップS203では、スタッフ画像データ及び投稿データが承認される。投稿管理サーバ1は、システムの管理者に新たなスタッフ画像データ及び投稿データが受信されたことを通知し、これらのスタッフ画像データ及び投稿データの承認操作を求める。この通知及び承認操作の要求は、既存のメールシステムやウェブシステムを用いて行うことが可能である。例えば、通知メールを受信した管理者は、管理者の端末において通知メールに指定されたWebページを開き、Webページ内の承認ボタンをクリック/タップすることで、受信されたスタッフ画像データ及び投稿データの承認操作を行う。このため、当該Webページには、管理者がスタッフ画像データ及び投稿データの承認を行なってよいか否かを判断するための各種情報が表示される。具体的には、投稿データに含まれている情報(画像ID、検索用タグ、スタッフID、商品ID、商品パネルの表示形式、商品パネルの表示フレーム、及び商品パネルの表示位置)に加えて、画像の内容、店舗名、スタッフ名、商品名、及び現在のステータス(承認/未承認)等が表示される。また、管理者は、承認に際して、公開タイミング(今すぐ公開/日時を指定して公開)や任意のコメントを設定可能であってよい。なお、承認操作が行われなかった場合、受信されたスタッフ画像データ及び投稿データの公開は保留され、本フローチャートに示された処理は終了する。一方、承認操作が行われた場合、スタッフ画像データは公開状態となり、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0060】
図5は、本実施形態に係る表示データ生成処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、オンライン店舗のサーバから送信された、オンライン店舗のWebページに含ませるための表示データのリクエストが受け付けられたことを契機として実行される。
【0061】
オンライン店舗のサーバは、インターネットブラウザや電子商取引アプリケーション等の、オンライン店舗を閲覧可能なアプリケーションを実行する顧客側ユーザ端末9bから送信されたオンライン店舗のWebページのリクエストを受け付けると、リクエストされたWebページを顧客側ユーザ端末9bに送信する。この際、顧客側ユーザ端末9bに送信されるWebページのコンテンツのうち、商品名、商品画像(動画/静止画)、商品価格、カラーバリエーション(あれば)、商品詳細(商品の説明)、ショッピングカートへの追加ボタン、等、従来オンライン店舗によって提供されていたコンテンツについては、オンライン店舗のサーバによって生成/管理されているデータが用いられる。一方、Webページ中に所定の埋め込みタグが記載されている場合、オンライン店舗のサーバは、当該埋め込みタグの記載箇所のための表示データを、投稿管理サーバ1にリクエストする。ここで、埋め込みタグとは、Webページにおいてスタッフ画像を埋め込みたい箇所に記載される指示コードであり、上述の検索用タグとは異なる。
【0062】
即ち、本実施形態に係るシステムによれば、オンライン店舗の管理者は、オンライン店舗のWebページにおけるスタッフ画像を埋め込みたい箇所に、所定の埋め込みタグを記載することで、アップロードされて承認されたスタッフ画像を自動的に反映させることが出来る。
【0063】
ステップS301及びステップS302では、表示データのリクエストが受け付けられ、対象商品の商品データが取得される。投稿管理サーバ1は、オンライン店舗のサーバから送信された、商品詳細ページやショッピングカートページ、スタッフページ等のWebページに含ませるための表示データのリクエストを受け付ける(ステップS301)。
【0064】
オンライン店舗のサーバから送信される表示データのリクエストには、必要に応じて、当該Webページに表示される商品を特定可能な情報が含まれる。例えば、顧客側ユーザ端末9bからリクエストされたWebページが商品詳細ページである場合、オンライン店舗のサーバは、商品を特定可能な情報を、リクエストのURLから抽出された商品ID等に基づいて取得し、リクエストに含めることが出来る。また、例えば、顧客側ユーザ端末9bからリクエストされたWebページがショッピングカートページである場合、オンライン店舗のサーバは、商品を特定可能な情報を、対象顧客のショッピングカートデータから抽出された商品ID等に基づいて取得し、リクエストに含めることが出来る。また、例えば、顧客側ユーザ端末9bからリクエストされたWebページがスタッフページである場合、オンライン店舗のサーバは、商品を特定可能な情報を、対象顧客のリクエストのURLから抽出されたスタッフID等に基づいて取得し、リクエストに含めることが出来る。
【0065】
リクエストが受け付けられると、表示データ生成部29は、リクエストに含まれる商品を特定可能な情報に基づいて商品データベース21を検索することで、リクエストに応じて送信する表示データに含まれるべき1又は複数の対象商品の商品IDを特定し、商品IDに対応する商品データを取得する(ステップS302)。その後、処理はステップS303へ進む。
【0066】
ステップS303では、投稿データに基づいてスタッフ画像データが取得される。画像データ特定部26は、ステップS302で取得された商品IDに係る投稿データを抽出し、抽出された投稿データに記録されている画像IDを取得することで、リクエストに係る対象商品のスタッフ画像データを全て特定する。その後、処理はステップS306へ進む。
【0067】
ステップS306及びステップS307では、リクエストに係る表示データが生成され、送信される。表示データ生成部29は、ステップS302からステップS303で取得された各種データ等に基づいて、リクエストに係る表示データを生成する(ステップS306)。ここで、表示データ生成部29は、オンライン店舗サーバが生成するWebページに埋め込まれるスタッフ画像に、投稿データにおいて設定された商品パネルが、設定された表示位置/フレームにおいて表示されるように、表示データを生成する。以下、ここで生成された表示データが埋め込まれたスタッフページの具体例を説明する。
【0068】
図6は、本実施形態に係るスタッフページの構成を示す図である。図中の括弧書きは、当該括弧書き部分に、括弧内に記載された属性の情報が表示されることを示す。顧客側ユーザ端末9bは、顧客の操作に従って、オンライン店舗サイトのサーバーにアクセスし、当該サイトに用意されたスタッフページを表示する。スタッフページは、オンライン店舗又は当該オンライン店舗に対応する実店舗において顧客に小売のためのサービスを提供するスタッフ毎に用意されたWebページであり、スタッフデータベース22から取得された当該スタッフの情報(プロフィール画像、スタッフ名称、店舗名、支店名等)に加えて、当該スタッフが使用しているSNSアカウントへのリンク、プロフィール文、当該スタッフを検索するための検索用タグ、当該スタッフをフォローするためのフォローボタン、当該スタッフによって投稿された投稿データの内容、当該スタッフがおすすめする商品やサービスのブランド名、商品名、商品画像(動画/静止画)、商品価格、当該スタッフによるコメント、カラーバリエーション(あれば)、商品詳細(商品の説明)、スタッフ画像(動画/静止画)、ショッピングカートへの追加ボタン、等が掲載されている。ユーザは、当該スタッフページを参照して、商品等をカートに追加し、購入することができる。
【0069】
ここで、商品名、商品画像データ、商品価格等は、オンライン店舗のサーバによって生成される。そして、図中の破線の枠で囲まれた部分が、埋め込みタグに従って投稿管理サーバ1によって生成されてオンライン店舗に提供される表示データである。スタッフ画像を表示するためのスタッフ画像データは、当該スタッフのスタッフIDに紐付けられている投稿データに基づいて取得される。
【0070】
なお、商品画像が表示される領域には、商品画像データに基づく商品画像のみならず、スタッフ画像データに基づくスタッフ画像が表示されてもよい。例えば、当該商品画像領域には、対象商品に係る商品画像及びスタッフ画像が自動的に切り替わりながら連続で表示されてもよい。オンライン店舗の管理者は、商品画像が表示される領域に、所定の埋め込みタグを記載することで、対象商品に係る商品画像及びスタッフ画像を自動的に切り替えながら連続で表示させることが出来る。
【0071】
表示データが生成されると、表示データ送信部30は、生成された表示データを、リクエストの送信元であるオンライン店舗のサーバに対して送信する(ステップS307)。その後、本フローチャートに示された処理は終了する。
【0072】
投稿管理サーバ1の表示データ送信部30によって送信された表示データを受信したオンライン店舗のサーバは、Webページ中の埋め込みタグが記載されている箇所に当該表示データを埋め込む(ページ内の埋め込みタグを、当該埋め込みタグについて定義されたルールに従って当該表示データで置換する)ことで、Webページを完成させ、完成したWebページのデータを顧客側ユーザ端末9bに送信する。
【0073】
このようにして、スタッフ画像はオンライン店舗に埋め込まれ、顧客はオンライン店舗に埋め込まれたスタッフ画像を閲覧する。なお、スタッフ画像は、上記説明したスタッフページに加えて、オンライン店舗のトップページ、商品詳細ページ、ショッピングカートページ、動画一覧ページ、スタッフランキングページ、スタッフページ、及びメールマガジン等に表示されてよい。
【0074】
また、埋め込みタグは、ページ等を閲覧した顧客による再生開始操作が行われた場合に、スタッフ画像(及び商品画像)を連続で再生するためのコードが実行されるタグであってもよい。このようにすることで、(1)様々な商品が紐付いた様々なスタッフによる画像(動画/静止画)が連続再生されるトップページ、(2)様々な商品が紐付いた様々なスタッフによる画像(動画/静止画)が連続再生される画像一覧ページ、(3)様々な商品が紐付いた当該スタッフによる画像(動画/静止画)が連続再生されるスタッフページ、(4)当該商品が紐付いた様々なスタッフによる画像(動画/静止画)が連続再生される商品詳細ページ、といったページを、顧客側ユーザ端末9bに表示させることが可能となる。
【0075】
例えば、オンライン店舗のトップページ(図示は省略する)は、オンライン店舗毎に生成され、顧客側ユーザ端末9bからの要求に応じてオンライン店舗のサーバから送信されて顧客側ユーザ端末9bに表示されるWebページであり、少なくともオンライン店舗名、商品画像及びスタッフ画像等を含む。ここで、商品画像を表示するための商品画像データは、顧客側ユーザ端末9bからの要求に応じてオンライン店舗のサーバによって生成される。また、スタッフ画像を表示するためのスタッフ画像データは、当該オンライン店舗が取り扱う商品に係る投稿データに基づいて取得される。そして、トップページには、当該オンライン店舗が取り扱う商品に係る商品画像及びスタッフ画像が自動的に切り替わりながら連続で表示される。
【0076】
そして、上記説明した商品詳細ページ、ショッピングカートページ、オンライン店舗のトップページ、動画一覧ページ、スタッフランキングページ、スタッフページ、及びメールマガジン等に含まれるスタッフ画像が顧客側ユーザ端末9bで再生されると、再生されるスタッフ画像には、投稿データで設定された商品パネルが重畳表示される。そして、この商品パネルには当該商品パネルの商品に係る商品詳細ページへのリンクが設定されており、ユーザは、この商品パネルをクリック/タップすることで、商品詳細ページを投稿管理サーバ1に要求することが出来る。
【0077】
図7から図10は、本実施形態に係るフォロー処理の流れの概要を示すシーケンス図である。本シーケンス図に示された処理は、顧客側ユーザ端末9bにおいて顧客がスタッフページ内に表示されたフォローボタンを操作したことを契機として実行され、図7から図10に向けて順に処理される。
【0078】
上記説明したスタッフページには、顧客が当該スタッフページに係るスタッフからの情報発信を継続的に受け取りたい場合に当該スタッフをフォローするためのフォローボタンが配置されており、当該フォローボタンが操作されることで、顧客側ユーザ端末9bは、当該フォローボタンに関連付けられたフォロー開始スクリプト(第一のプログラム)を実行する。但し、ここで「フォロー」とは、所謂SNSにおける、「SNSアカウントのフォロー」とは異なる。本実施形態において、顧客は、フォローボタンを操作することで、スタッフのSNSアカウントをフォローするのではなく、店舗のSNSアカウントから発信される情報のうち、フォローしたスタッフに係る情報(例えば、スタッフページの更新情報等)の通知対象として設定される。
【0079】
そして、スタッフページには、スタッフIDが設定されており、更に、当該スタッフIDと外部SNS8における顧客のSNSユーザIDに係るハッシュ値とを同梱して「フォロー情報送信」するためのフォロー情報送信スクリプト(第二のプログラム)が含まれている。但し、顧客側ユーザ端末9bによって最初に取得されて表示された時点においては、外部SNS8における顧客のSNSユーザIDが未取得であるため、当該フォロー情報送信スクリプトは実行されない。
【0080】
ステップS401及びステップS402では、OAuth開始の通信が受信され、オンライン店舗のSNSユーザIDが取得される。配信管理サーバ5は、顧客側ユーザ端末9bにおいて顧客がスタッフページ内に表示されたフォローボタンを操作したことによってフォロー開始スクリプト(第一のプログラム)を実行した顧客側ユーザ端末9bから送信された、OAuth開始の通信を受信する(ステップS401)。なお、この際、顧客側ユーザ端末9bは、配信管理サーバ5に対して、操作されたフォローボタンが配置されているスタッフページを特定可能な情報を通知する。本実施形態に係るシステムでは、スタッフページを特定可能な情報として、スタッフページのURLが通知される。但し、スタッフページを特定可能な情報は、スタッフID等、その他の情報であってもよい。
【0081】
OAuth開始の通信、及びスタッフページのURLを受信した配信管理サーバ5の関連情報保存部62は、スタッフページのURLを、顧客側ユーザ端末9bを特定可能な情報(例えば、セッション情報及び/又はCookie)に紐付けて保存する。更に、配信管理サーバ5は、スタッフページのURLに基づいて、当該スタッフページに対応するオンライン店舗の外部SNS8におけるSNSユーザIDを取得する(ステップS402)。ここで、配信管理サーバ5は、予め、オンライン店舗のドメイン情報と当該オンライン店舗のSNSユーザIDとを紐付けた店舗データを有しており、配信管理サーバ5は、この店舗データを参照することで、スタッフページURLに基づいて対応するオンライン店舗のSNSユーザIDを取得する。その後、処理はステップS403へ進む。
【0082】
ステップS403では、顧客側ユーザ端末9bからの通信が外部SNS8の認可サーバにリダイレクトされる。配信管理サーバ5のアクセス指示部61は、顧客側ユーザ端末9bに対して、顧客側ユーザ端末9bのブラウザを外部SNS8の認可サーバによって提供される外部SNSログインAPIにリダイレクトするためのリダイレクトレスポンスを送信する(ステップS403)。ここで、外部SNSログインAPIとは、外部SNS8のユーザアカウントを用いて外部SNS8以外のサイトへのログインを行わせる機能(外部SNSログイン)を提供するAPIである。また、送信されるリダイレクトレスポンスには、ステップS402で取得されたオンライン店舗のSNSユーザIDが含まれる。リダイレクトレスポンスを受信した顧客側ユーザ端末9bは、オンライン店舗のSNSユーザIDを含む認可リクエストを外部SNS8の認可サーバに送信する。
【0083】
認可リクエストを受信した外部SNS8の認可サーバは、顧客側ユーザ端末9bが外部SNS8にログインしていない状態である場合、顧客側ユーザ端末9bに対して当該SNS8へのログイン認証用URLを送信することで、顧客側ユーザ端末9bに当該SNS8へのログイン認証画面を表示させ、顧客に対して認証情報を入力させ、ログインボタンを操作させる。認証情報の入力及びログインボタンの操作を受け付けた顧客側ユーザ端末9bは、認証情報を外部SNS8に送信し、外部SNS8にログインする。ここで、認証情報は、例えば、メールアドレス等のユーザID及びパスワードであってよい。但し、認証情報はID及びパスワードに限定されず、例えば生体認証やワンタイムパスワード、電子証明書等のその他の認証情報が用いられてもよいし、複数の認証手段が組み合わせられてもよい。なお、2回目以降の外部SNSログイン処理である等の理由で、認証情報が顧客側ユーザ端末9bに既に記憶されている場合には、ユーザによる認証情報の入力は省略され、ログインボタンの操作のみで、顧客側ユーザ端末9bが認証情報を外部SNS8に送信し、外部SNS8にログインする。
【0084】
認可リクエストを受信した外部SNS8の認可サーバは、顧客側ユーザ端末9bが外部SNS8にログインした状態となった場合、権限委譲の確認用URLを送信することで、顧客側ユーザ端末9bに権限委譲の確認画面を表示させ、顧客に対して、当該SNS8が保有する顧客に関する情報(本実施形態では、当該顧客のSNSユーザID等。)を配信管理サーバ5に提供してよいか否かを確認する。顧客が顧客側ユーザ端末9bにおいて権限委譲に同意することを示す操作(例えば、同意ボタンの押下)を行うと、顧客側ユーザ端末9bは、顧客が権限委譲に同意したことを外部SNS8の認可サーバに通知し、通知を受けた認可サーバは、顧客側ユーザ端末9bに対して認可レスポンスを送信する。
【0085】
ここで、外部SNS8の認可サーバが権限委譲への同意の通知を受けた時点において対象のオンライン店舗から対象の顧客への当該SNS8におけるメッセージ送信が許可されている状態(例えば、所謂「友だち/フレンド」として登録されている状態。以下、「友だち」として説明する。)となっていない場合、外部SNS8は、認可レスポンスの送信前に、顧客側ユーザ端末9bに対して、オンライン店舗を友だち登録するためのURLを送信することで、顧客側ユーザ端末9bに友だち追加画面を表示させ、顧客に対して、対象のオンライン店舗を友だちとして登録してよいか否かを確認する。この際、外部SNS8は、認可リクエストにおいて受信されたオンライン店舗のSNSユーザIDと、SNSログインにおいて特定された顧客のSNSユーザIDとに基づいて、対象のオンライン店舗と顧客とが既に友だち登録されているか否かを判定する。顧客が顧客側ユーザ端末9bにおいて友だち追加に同意することを示す操作(例えば、同意ボタンの押下)を行うと、顧客側ユーザ端末9bは、顧客が友だち追加に同意したことを外部SNS8に通知し、通知を受けた外部SNS8は、対象のオンライン店舗から対象の顧客への当該SNS8におけるメッセージ送信を許可されている状態に設定する(本実施形態では、「友だち」として登録する)。
【0086】
外部SNS8から顧客側ユーザ端末9bに対して送信される認可レスポンスには、顧客側ユーザ端末9bのブラウザを、配信管理サーバ5による外部SNS8からのリソース取得処理をトリガーするためのURLにアクセスさせるためのリダイレクトURLが含まれる。ここで送信されるリダイレクトURLは、配信管理サーバ5についてのOAuth認可のために予め外部SNS8に登録されている配信管理サーバ5のURL(CallbackURL)であり、外部SNS8は、認可リクエストに係る配信管理サーバ5又はオンライン店舗を特定可能な情報(例えば、オンライン店舗のSNSユーザID、又はドメイン情報等)に基づいて、予め登録されているリダイレクトURLを特定する。なお、本実施形態では、リダイレクトURLが配信管理サーバ5又はオンライン店舗毎に認可リクエストの受信前に予め登録されている例を挙げて説明しているが、リダイレクトURLは、認可リクエストの際に認可リクエストと併せて認可サーバに登録されてもよい。
【0087】
また、認可レスポンスに含まれるリダイレクトURLには、権限委譲の同意が得られたことを示す認可コードがパラメータとして付されている。この認可コードは、後述するトークンリクエストの際に、認可サーバによって、ユーザから権限委譲の同意が得られたサービス(ここでは、配信管理サーバ5)であることを確認するために用いられる。
【0088】
ステップS404からステップS408では、認可レスポンスに基づいて、顧客のSNSユーザIDが取得される。認可レスポンスを受信した顧客側ユーザ端末9bは、指定されたリダイレクトURLにアクセスすることで、配信管理サーバ5による外部SNS8からのリソース取得処理をトリガーする。配信管理サーバ5のSNSユーザID取得部63は、顧客側ユーザ端末9bからの指定リダイレクトURLへのアクセスを受信すると(ステップS404)、外部SNS8の認可サーバに対して、顧客のSNSユーザIDについてのトークンリクエストを送信する(ステップS405)。トークンリクエストを受信した認可サーバは、トークンリクエストに付された認可コードを検証することで、トークンリクエストの送信元が、当該顧客(当該SNS8にアカウントを有するSNSユーザ)が権限委譲に同意した送信元であることを確認し、対象のSNSユーザについて当該SNS8が保有するリソースにアクセスすることを許可するアクセストークンを発行し、発行されたアクセストークンを含むトークンレスポンスを配信管理サーバ5に対して送信する。
【0089】
配信管理サーバ5のSNSユーザID取得部63は、顧客についてのリソースにアクセスすることを許可するアクセストークンを含むトークンレスポンスを受信すると(ステップS406)、外部SNS8のリソースサーバに対してアクセストークンを含むリソースアクセスを送信することで、対象の顧客のSNSユーザIDを要求する(ステップS407)。リソースサーバは、受信したアクセストークンを参照することでリソースアクセスの送信元(配信管理サーバ5)がユーザから権限委譲を受けていることを確認し、リソースアクセスの送信元に対して、リソース(ここでは、対象の顧客のSNSユーザID)を提供する。配信管理サーバ5のSNSユーザID取得部63は、外部SNS8のリソースサーバから対象の顧客のSNSユーザIDを受信する(ステップS408)その後、処理はステップS409へ進む。
【0090】
ステップS409からステップS412では、フォロー対象の対象IDが特定される。配信管理サーバ5の対象ID特定部64は、外部SNS8のリソースサーバから対象の顧客のSNSユーザIDを受信すると、受信した顧客のSNSユーザIDを特定可能な情報(ここでは、顧客のSNSユーザIDに基づいて算出されたハッシュ値)を取得し(ステップS409)、顧客側ユーザ端末9bに対して、スタッフページのURLへのリダイレクトを指示するレスポンスを送信する(ステップS410)。ここで、対象ID特定部64は、上記ステップS402において保持されたセッション情報及び/又はCookieに基づいて、顧客側ユーザ端末9bにおいてOAuthの開始時点で表示されていたスタッフページのURL、即ち、レスポンスに含めるべきスタッフページのURLを特定する。より具体的には、対象ID特定部64は、ステップS404におけるアクセス元の顧客側ユーザ端末9bに係るセッション情報及び/又はCookieを用いて、ステップS402で関連情報保存部62によって保存された紐付けデータを検索することによって、レスポンスに含めるべきスタッフページのURLを特定する。また、ここで顧客側ユーザ端末9bに対して送信される当該URLには、顧客のSNSユーザIDに基づいて算出されたハッシュ値が、パラメータとして付与される。
【0091】
レスポンスを受信した顧客側ユーザ端末9bは、当該レスポンスに含まれるリダイレクト指示に従って、スタッフページのURLにアクセスし、オンライン店舗サイトのサーバーからスタッフページを取得、表示する。上述の通り、このスタッフページには、スタッフIDと顧客のSNSユーザIDに係るハッシュ値とを同梱して「フォロー情報送信」するためのフォロー情報送信スクリプト(第二のプログラム)が含まれている。顧客側ユーザ端末9bは、スタッフページに設置されたスタッフIDと、当該スタッフページのURLにパラメータとして付与された顧客のSNSユーザIDに係るハッシュ値と、を参照して、当該フォロー情報送信スクリプトを実行し、配信管理サーバ5に対してフォロー情報を送信する。配信管理サーバ5の対象ID特定部64は、顧客側ユーザ端末9bからフォロー情報を受信すると(ステップS411)、受信されたSNSユーザIDに係るハッシュ値に対応するSNSユーザIDを特定する(ステップS412)。その後、処理はステップS413へ進む。
【0092】
ステップS413及びステップS414では、顧客のSNSユーザIDがスタッフIDに紐付けられ、フォロー済みレスポンスが送信される。配信管理サーバ5の紐付け部65は、特定されたSNSユーザIDと、受信されたスタッフIDとを紐付け、フォロー管理テーブルに記録する(ステップS413)。なお、この際、当該フォロー関係を識別するためのフォローIDが発行され、SNSユーザID及びスタッフIDと併せてフォロー管理テーブルに記録されてもよい。なお、本実施形態ではフォロー管理にテーブルを用いる例を説明するが、フォロー管理のためにSNSユーザIDとスタッフIDとを紐付けるデータの管理形式は、テーブルに限定されない。顧客によるスタッフのフォロー(顧客のSNSユーザIDとスタッフIDとの紐付け)が完了すると、配信管理サーバ5は、顧客側ユーザ端末9bに対して、フォロー済みレスポンスを送信する(ステップS414)。本実施形態において、フォロー済みレスポンスは、スタッフページURL及びポップアップ情報を送信することによって実行される。フォロー済みレスポンスを受信した顧客側ユーザ端末9bは、フォロー済みレスポンスに含まれるスタッフページURL及びポップアップ情報に従って、ポップアップ付きスタッフページを表示し、顧客に対して、スタッフのフォローが完了したことを通知する。その後、本シーケンス図に示された処理は終了する。
【0093】
図11は、本実施形態における、スタッフのフォローが完了したことを通知するポップアップの例を示す図である。図中の括弧書きは、当該括弧書き部分に、括弧内に記載された属性の情報が表示されることを示す。ポップアップには、「フォローしました」とのメッセージと共に、顧客にフォローされたスタッフのプロフィール画像、スタッフ名称、店舗名、支店名等が表示される。これらのデータは、Webサイトに埋め込まれたスクリプトが実行されることで送信されたリクエストを受けた配信管理サーバ5によってスタッフデータベースから取得され、ポップアップに配置されたものである。また、ポップアップには、「フォロー解除」のボタンが表示されてもよい。
【0094】
顧客が「フォロー解除」の操作を行った場合、顧客側ユーザ端末9bは、フォロー解除のためのフォロー解除スクリプトを実行することで、スタッフページに設置されたスタッフIDと、当該スタッフページのURLにパラメータとして付与された顧客のSNSユーザIDに係るハッシュ値と、を参照して、当該フォロー解除スクリプトを実行し、配信管理サーバ5に対してフォロー解除の指示を送信する。配信管理サーバ5は、顧客側ユーザ端末9bからフォロー解除の指示を受信すると、受信されたSNSユーザIDに係るハッシュ値に対応するSNSユーザIDを特定し、フォロー管理テーブルに記録されている、特定されたSNSユーザIDと受信されたスタッフIDとの紐付けを削除する。
【0095】
図12は、本実施形態に係るメッセージ配信処理の流れの概要を示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、予め設定された頻度で、定期的に(例えば、1日に1回、予め設定された時刻に)実行される。但し、本フローチャートに示された処理の実行タイミングは本開示における例示に限定されない。本フローチャートに示された処理は、例えば、管理者によるメッセージ配信の指示が受信されたことを契機として実行されてもよい。
【0096】
オンライン店舗のスタッフが、店舗側ユーザ端末9a及びスタッフ用アプリケーションを用いてスタッフIDを含む投稿データを作成し、当該投稿データを投稿管理サーバ1へ送信すると、投稿管理サーバ1は、受信した投稿データを保存する(例えば、図4のステップS202を参照)。保存された投稿データは、オンライン店舗サイトから参照可能に配信される。ここで、投稿データは、対象のスタッフに関連する投稿として、スタッフIDに関連づけられて投稿管理サーバ1へアップロードされたデータであればよく、上記に例示したスタッフ画像データに係る投稿データに限定されない。
【0097】
ステップS501では、投稿データの問い合わせが行われる。配信管理サーバ5の更新情報取得部66は、投稿管理サーバ1に対して、新たに公開された(公開状態となった)投稿データの有無を問い合わせるリクエストを送信する(ステップS501)。ここで、当該リクエストには、問い合わせ対象のスタッフIDが含まれていてもよい。リクエストを受け付けた投稿管理サーバ1は、前回受信したリクエストの後に新たに公開された投稿データを、投稿データの投稿時刻、公開時刻、又は配信管理サーバ5への応答履歴に基づいて特定し、特定された投稿データに係る更新情報(投稿情報)を通知するレスポンスを、配信管理サーバ5に対して送信する。なお、ここでリクエストに問い合わせ対象のスタッフIDが含まれている場合には、投稿管理サーバ1は、対象のスタッフIDに係る投稿データのみを特定し、特定された投稿データに係る投稿情報を通知するレスポンスを、配信管理サーバ5に対して送信する。また、投稿情報には、投稿データに係るスタッフID、投稿概要及び対象の投稿データを閲覧可能なページ(例えば、スタッフページや商品詳細ページ)のURLが含まれる。その後、処理はステップS502へ進む。
【0098】
ステップS502及びステップS503では、投稿情報が取得され、配信先が決定される。配信管理サーバ5更新情報取得部66は、投稿管理サーバ1によって送信されたレスポンスを受信し、レスポンスに含まれる投稿情報を保存する(ステップS502)。レスポンスを受信した配信管理サーバ5の配信先決定部67は、対象の投稿情報に含まれるスタッフIDをキーとしてフォロー管理テーブルを検索し、当該スタッフIDと紐付けられている顧客のSNSユーザID(即ち、投稿を行ったスタッフをフォローしている顧客のSNSユーザID)を索出し、索出されたSNSユーザIDを配信先に決定する(ステップS503)。その後、処理はステップS504へ進む。
【0099】
ステップS504では、メッセージの配信がリクエストされる。配信管理サーバ5の配信リクエスト部68は、投稿情報に基づく新着投稿の配信リクエストを、外部SNS8に対して送信する(ステップS504)。ここで、外部SNS8に対する配信リクエストは、外部SNS8が提供するメッセージ一斉配信用APIを通じて行われ、当該配信リクエストには、配信元、配信先、及び配信内容が含まれる。配信元にはオンライン店舗のSNSユーザIDが指定され、配信先にはステップS503で決定された顧客のSNSユーザIDが指定され、配信内容には、顧客に配信したい当該スタッフに係る情報(例えば、「お客様がフォローしているスタッフ〇〇が商品〇〇についての記事を投稿しました!」等のメッセージ、及び投稿データを閲覧可能なページのURL)が指定される。なお、メッセージは、定型文にスタッフ名称や商品名等を当てはめる方法、又はAIに生成させる方法等で配信管理サーバ5において作成されてよい。即ち、配信リクエスト部68は、外部SNS8に対して、当該SNS8でオンライン店舗の友だちとして登録されている顧客(SNSにおけるメッセージ送信が許可されているユーザ)のうち、対象の投稿情報に係るスタッフをフォローしている顧客のみを指定した配信リクエストを行う。
【0100】
配信リクエストを受信した外部SNS8は、配信リクエストに従ったメッセージ配信を行う。具体的には、外部SNS8は、オンライン店舗のSNSユーザIDを送信者とし、配信リクエストで指定された配信内容をコンテンツとして含むメッセージを、配信リクエストで指定された顧客のSNSユーザIDを宛先として送信する。このようにすることで、オンライン店舗は、当該店舗のSNSアカウントから、スタッフをフォローしている顧客のみに対して当該スタッフに係る情報を自動配信しつつ、当該スタッフをフォローしていないその他の顧客への望まれない情報配信を抑制することが出来る。
【0101】
上記説明した処理が実行されることで、本実施形態に開示した情報処理システムによれば、ユーザが関連情報の通知を希望する対象を簡便にフォローすることが可能となり、また、フォローした対象に関連する情報の通知を受けられるようになる。
【0102】
<バリエーション>
上記説明した実施形態では、外部SNS8のリソースサーバから対象の顧客のSNSユーザIDが受信された後、リダイレクト指示を含むレスポンス(ステップS410)を受信した顧客側ユーザ端末9bがスタッフID及び顧客のSNSユーザIDを特定可能な情報(例えば、ハッシュ値)を配信管理サーバ5に送信し、配信管理サーバ5がスタッフIDと顧客のSNSユーザIDを紐付けてフォロー状態とする態様を説明した。しかし、本開示に係る技術を実装するに際して、処理の順序は上記実施形態における例示に限定されず、その他の処理順序が採用されてもよい。以下、処理順序のバリエーションを例示する。
【0103】
当該バリエーションにおいても、上記説明した実施形態と同様、関連情報保存部62は、開始指示と併せて顧客側ユーザ端末9bから送信された、対象に関連する情報を、顧客側ユーザ端末9bを識別可能な情報(例えば、セッション情報及び/又はCookie)と紐付けて保存する。本バリエーションにおいて、関連情報保存部62は、対象に関連する情報として、開始指示と併せてユーザ端末から送信された、当該開始指示を当該ユーザ端末に送信させるためのプログラムに含まれる対象ID(例えば、スタッフID)を、顧客側ユーザ端末9bを識別可能な情報と紐付けて保存する。
【0104】
そして、本バリエーションにおいて、対象ID特定部64は、SNSユーザID取得部63によって顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、関連情報保存部62によって保存された顧客側ユーザ端末9bに係る対象IDを、顧客側ユーザ端末9bを識別可能な情報(例えば、セッション情報及び/又はCookie)に基づいて特定することで、開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する。
【0105】
即ち、本バリエーションにおける処理順序について、図7から図10のシーケンス図を参照して説明すると、本バリエーションでは、OAuth開始の通信(ステップS401)において、配信管理サーバ5に対するスタッフページのURL(リクエストURL)のパラメータに、スタッフIDが含まれており、スタッフページのURLを受信した配信管理サーバ5の関連情報保存部62は、パラメータとしてスタッフIDを含むスタッフページのURLを、顧客側ユーザ端末9bを特定可能な情報(例えば、セッション情報及び/又はCookie)に紐付けて保存する。
【0106】
そして、リソースの提供(ステップS408)で顧客のSNSユーザIDが取得された際、対象ID特定部64は、顧客側ユーザ端末9bを介することなく、配信管理サーバ5内でOAuth開始指示に係るスタッフIDを特定し、紐付け部65は、特定されたスタッフIDと顧客のSNSユーザIDとを紐付けてフォロー状態とする。このため、本バリエーションにおいて、ステップS409におけるハッシュ値の算出処理、ステップS410で送信されるレスポンスに当該ハッシュ値を含める処理、ステップS411におけるフォロー情報の受信処理、及びステップS412におけるハッシュ値に対応するSNSユーザIDの特定処理、は省略されてよい。なお、この処理が採用される場合も、配信管理サーバ5は、顧客のSNSユーザIDをURLパラメータに付与して元のページ(上記説明した例では、スタッフページ)に戻るように顧客側ユーザ端末9bにレスポンスを返却してよい。
【0107】
<その他のバリエーション>
上記説明した実施形態では、アクセストークンを得てユーザのリソースを取得する処理(ステップS405からステップS408)が、配信管理サーバ5によって処理される例を説明したが、アクセストークンを得てユーザのリソースを取得する処理は、その他の装置によって実行されてもよい。例えば、アクセストークンを得てユーザのリソースを取得する処理は、これらの処理を実行するためのスクリプト(プログラム)を顧客側ユーザ端末9bに実行させることによって処理されてもよい。
【0108】
上記説明した実施形態では、オンライン店舗のWebページと当該Webページのためのスタッフ画像等を含む表示データとが異なるシステムにおいて生成される例について説明したが、オンライン店舗のWebページと当該Webページのためのスタッフ画像等を含む表示データとは、同一のシステムにおいて生成されてもよい。即ち、オンライン店舗を提供するシステムと、本開示に係るオンライン店舗支援システムとは、統合されていてもよい。
【0109】
更に、上記説明した実施形態では、本開示に係る技術を、商品が販売されるオンライン店舗に適用する例について説明したが、オンライン店舗において販売される対象は、有体物の商品に限定されない。本開示に係る技術は、サービス(役務)や不動産等、様々な販売対象を取り扱うオンライン店舗に対して適用可能である。
【0110】
上記説明した実施形態では、フォロー対象に係る組織がオンライン店舗又は配信管理サーバ5の管理主体であり、フォロー対象が当該オンライン店舗のスタッフである例について説明したが、フォロー対象及び当該フォロー対象に係る組織は、上記例示に限定されない。例えば、組織やオンライン店舗の業種は、アパレル、不動産販売、中古車販売、家電、食品、家具、教育、求人、メディア、士業、占い、楽器等であってよい。また、フォロー対象は、業種がアパレルである場合には、商品カテゴリ、ブランド、メーカー、店舗、人、スタッフ、価格、色、素材、性別、身長、値引き率、サイズ、ランキング、新品、中古等であってよいし、業種が不動産販売である場合には、地域、間取り、賃料レンジ、住宅種別(マンションor戸建て、新築or中古)、電車路線、駅、都道府県等であってよいし、業種が中古車販売である場合には、年式、排気量、走行距離、車種、車検有無、駆動方式(4WDor2WD)、車両タイプ(クーペ、SUV等)等であってよいし、業種が家電である場合には、部屋の広さ、容量(冷蔵庫など)等であってよいし、業種が食品である場合には商品ブランド等であってよいし、業種が家具である場合には部屋タイプ(リビング・寝室等)等であってよいし、業種が教育である場合には、コース、学年、志望校、資格等であってよいし、業種が求人である場合には、年収、雇用形態、会社名等であってよいし、業種がメディアである場合には、イベント、記事ジャンル等であってよいし、業種が士業である場合には得意分野等であってよいし、業種が占いである場合には、星座、誕生月、九星、干支、27宿等であってよいし、業種が楽器である場合には、奏法、音楽ジャンル等であってよい。
【符号の説明】
【0111】
1 サーバ(情報処理装置)
9a 店舗側ユーザ端末
9b 顧客側ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示は、上記した問題に鑑み、ユーザが関連情報の通知を希望する対象を簡便にフォロー可能とすることを課題とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示手段と、
前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象を特定可能な情報を、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存する関連情報保存手段と、
前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得手段と、
前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された情報に基づいて、前記開始指示に紐付けられた前記フォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定手段と、
前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付け手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記関連情報保存手段は、前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、該開始指示を該ユーザ端末に送信させるための第一のプログラムを含むWebページのアドレス情報を、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存し、
前記対象ID特定手段は、
前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された、前記ユーザ端末に係る前記Webページのアドレス情報を特定し、
前記ユーザ端末に対して、前記SNSユーザIDを特定可能な情報を通知し、
通知された前記SNSユーザIDを特定可能な情報を、前記Webページに含まれる前記対象IDと組み合わせて該情報処理システムに対して送信させるための、該Webページに含まれる第二のプログラムを、特定された前記アドレス情報を前記ユーザ端末に通知することで前記ユーザ端末に実行させることで、前記SNSユーザIDを特定可能な情報及び前記対象IDの組み合わせを該ユーザ端末から受信し、前記開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記関連情報保存手段は、前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、該開始指示を該ユーザ端末に送信させるためのプログラムに含まれる前記対象IDを、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存し、
前記対象ID特定手段は、前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された前記ユーザ端末に係る前記対象IDを特定することで、前記開始指示に紐付けられたフォロー対象の対象IDを特定する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記開始指示は、前記ユーザ端末において前記対象が紐付けられた操作要素が顧客によって操作されたことに応じて該ユーザ端末から送信された開始指示である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記フォロー対象は、オンライン店舗のスタッフである、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記フォロー対象に係る組織のWebサイトにおいて新たに公開された前記関連情報に係る、前記対象IDを含む更新情報を取得する更新情報取得手段と、
前記更新情報に含まれる対象IDに紐付けられている前記顧客のSNSユーザIDを索出し、索出されたSNSユーザIDを配信先に決定する配信先決定手段と、
前記外部SNSに対して、前記配信先決定手段によって決定された前記顧客のSNSユーザIDが配信先に指定されたメッセージであって、該顧客に対して前記対象IDに係るフォロー対象の関連情報が新たに公開されたことを通知するメッセージの配信リクエストを送信する配信リクエスト手段と、
を更に備える、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記認可処理のためのAPIは、前記認可処理に加えて、前記組織からの前記顧客に対する前記外部SNSにおけるメッセージ配信を許可する配信許可処理を併せて実行するAPIであり、
前記配信リクエスト手段は、前記外部SNSに対して、前記組織のSNSユーザIDが配信元に指定された前記メッセージの配信リクエストを送信する、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記更新情報取得手段は、該更新情報取得手段による前回の前記更新情報の取得の後に新たに公開された、前記関連情報に係る更新情報を取得する、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示ステップと、
前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象を特定可能な情報を、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存する関連情報保存ステップと、
前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得ステップと、
前記SNSユーザID取得ステップで前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存ステップで保存された情報に基づいて、前記開始指示に紐付けられた前記フォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定ステップと、
前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付けステップと、
を実行する方法。
【請求項10】
コンピュータを、
顧客のユーザ端末から、外部SNSに保持されている該顧客に係るリソースへのアクセスを認可するための認可処理の開始指示を受信した場合に、該ユーザ端末を、該外部SNSによって提供される前記認可処理のためのAPIにアクセスさせる、アクセス指示手段と、
前記開始指示と併せて前記ユーザ端末から送信された、前記顧客が関連情報の通知を希望する対象であるフォロー対象を特定可能な情報を、前記ユーザ端末を識別可能な情報と紐付けて保存する関連情報保存手段と、
前記認可が得られた場合に、前記外部SNSから、該外部SNSにおける前記顧客のSNSユーザIDを取得するSNSユーザID取得手段と、
前記SNSユーザID取得手段によって前記顧客のSNSユーザIDが取得されたことを契機として、前記関連情報保存手段によって保存された情報に基づいて、前記開始指示に紐付けられた前記フォロー対象の対象IDを特定する対象ID特定手段と、
前記顧客のSNSユーザIDを、前記対象IDに紐付ける紐付け手段と、
として機能させるためのプログラム。