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特開2024-107640出荷日取得装置、出荷日取得方法および出荷日取得プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107640
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】出荷日取得装置、出荷日取得方法および出荷日取得プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240802BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
G06Q10/087
B65G61/00 540
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011667
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安田 凌大
(72)【発明者】
【氏名】大野 智弘
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】受注時間も考慮した上で出荷日を算出して取得することができる出荷日取得装置、出荷日取得方法および出荷日取得プログラムの提供を課題とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)出荷元倉庫と出荷方面と配送業者と日付範囲と時間範囲とプラス日数とを有するレコードを含む受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫、出荷方面および配送業者を有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得し、(2)前記入力された受注日に、前記取得したレコード中のプラス日数を加算することにより、出荷日を算出して取得する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部および記憶部を備える出荷日取得装置であって、
前記記憶部には、
出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データと、出荷方面を識別するための出荷方面識別データと、配送業者を識別するための配送業者識別データと、日付範囲と、時間範囲と、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数と、を有するレコードを含む受注締切時間制御マスタが格納されており、
前記制御部は、
前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得手段と、
前記入力された受注日に、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得手段と、
を備えること、
を特徴とする出荷日取得装置。
【請求項2】
前記記憶部には、
営業日および非営業日が設定されたカレンダーマスタが更に格納されており、
前記出荷日取得手段は、
前記入力された受注日に、前記カレンダーマスタ中の前記非営業日を除外した上で、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の出荷日取得装置。
【請求項3】
前記受注締切時間制御マスタ中の前記レコードは、
前記レコードの種類を識別するための区分としての通常区分または特殊区分を更に有し、また、前記区分が前記特殊区分である場合には、前記加算日数に代えて出荷日を有し、
前記出荷日取得手段は、
前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記区分が前記特殊区分である場合には、当該取得したレコード中の前記出荷日を取得し、
前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記区分が前記通常区分である場合には、前記加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の出荷日取得装置。
【請求項4】
前記記憶部には、
前記出荷元倉庫識別データと、前記配送業者識別データと、納入先を識別するための納入先識別データと、前記出荷日から納品日までのリードタイムの日数であるリードタイム日数と、を含むリードタイムマスタが更に格納されており、
前記制御部は、
前記リードタイムマスタから、前記受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、配送業者識別データおよび納入先識別データと紐付くリードタイム日数を取得するリードタイム日数取得手段と、
前記出荷日取得手段で取得した出荷日に、前記リードタイム日数取得手段で取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得する納品日取得手段と、
を更に備えること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の出荷日取得装置。
【請求項5】
前記記憶部には、
営業日および非営業日が設定されたカレンダーマスタが更に格納されており、
前記納品日取得手段は、
前記出荷日取得手段で取得した出荷日に、前記カレンダーマスタ中の前記非営業日を除外した上で、前記リードタイム日数取得手段で取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得すること、
を特徴とする請求項4に記載の出荷日取得装置。
【請求項6】
制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される出荷日取得方法であって、
前記記憶部には、
出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データと、出荷方面を識別するための出荷方面識別データと、配送業者を識別するための配送業者識別データと、日付範囲と、時間範囲と、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数と、を有するレコードを含む受注締切時間制御マスタが格納されており、
前記制御部で実行される、
前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得ステップと、
前記入力された受注日に、前記レコード取得ステップで取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得ステップと、
を含むこと、
を特徴とする出荷日取得方法。
【請求項7】
制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための出荷日取得プログラムであって、
前記記憶部には、
出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データと、出荷方面を識別するための出荷方面識別データと、配送業者を識別するための配送業者識別データと、日付範囲と、時間範囲と、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数と、を有するレコードを含む受注締切時間制御マスタが格納されており、
前記制御部に実行させるための、
前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得ステップと、
前記入力された受注日に、前記レコード取得ステップで取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得ステップと、
を含むこと、
を特徴とする出荷日取得プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出荷日取得装置、出荷日取得方法および出荷日取得プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の0035段落には「ステップS300では、繰越物量算出部131は、まず、ステップS100で抽出された当日出荷期限の出荷オーダ群を当日配送便に割り当てる。」と記載されており、また、特許文献1の0039段落には「ステップS500では、必要便数算出部132は、まず、ステップS400で抽出された未配送出荷オーダ群、未作業出荷オーダ群、および、見込み出荷オーダ群の中から、翌日出荷期限の出荷オーダ群を抽出する。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-090886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のように出荷のタイミングを考慮する業務を行う分野においては、当日受注当日出荷のような短納期での納品が求められることがあるが、この際、受注時間に応じて、当日の出荷にすべきか翌日以降の出荷にすべきかを正確に判断する必要がある。
【0005】
ここで、従来においては、この判断は人が行っていたため、判断ミスが生じてしまうことがあった。この結果、誤った出荷日を算出してしまい、これと連動して誤った納品日を顧客に伝えてしまうことがあった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、受注時間も考慮した上で出荷日を算出して取得することができる出荷日取得装置、出荷日取得方法および出荷日取得プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る出荷日取得装置は、制御部および記憶部を備える出荷日取得装置であって、前記記憶部には、出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データと、出荷方面を識別するための出荷方面識別データと、配送業者を識別するための配送業者識別データと、日付範囲と、時間範囲と、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数と、を有するレコードを含む受注締切時間制御マスタが格納されており、前記制御部が、前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得手段と、前記入力された受注日に、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る出荷日取得装置は、前記記憶部には、営業日および非営業日が設定されたカレンダーマスタが更に格納されており、前記出荷日取得手段が、前記入力された受注日に、前記カレンダーマスタ中の前記非営業日を除外した上で、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得すること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る出荷日取得装置は、前記受注締切時間制御マスタ中の前記レコードが、前記レコードの種類を識別するための区分としての通常区分または特殊区分を更に有し、また、前記区分が前記特殊区分である場合には、前記加算日数に代えて出荷日を有し、前記出荷日取得手段が、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記区分が前記特殊区分である場合には、当該取得したレコード中の前記出荷日を取得し、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記区分が前記通常区分である場合には、前記加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得すること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る出荷日取得装置は、前記記憶部には、前記出荷元倉庫識別データと、前記配送業者識別データと、納入先を識別するための納入先識別データと、前記出荷日から納品日までのリードタイムの日数であるリードタイム日数と、を含むリードタイムマスタが更に格納されており、前記制御部が、前記リードタイムマスタから、前記受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、配送業者識別データおよび納入先識別データと紐付くリードタイム日数を取得するリードタイム日数取得手段と、前記出荷日取得手段で取得した出荷日に、前記リードタイム日数取得手段で取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得する納品日取得手段と、を更に備えること、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る出荷日取得装置は、前記記憶部には、営業日および非営業日が設定されたカレンダーマスタが更に格納されており、前記納品日取得手段が、前記出荷日取得手段で取得した出荷日に、前記カレンダーマスタ中の前記非営業日を除外した上で、前記リードタイム日数取得手段で取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得すること、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る出荷日取得方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される出荷日取得方法であって、前記記憶部には、出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データと、出荷方面を識別するための出荷方面識別データと、配送業者を識別するための配送業者識別データと、日付範囲と、時間範囲と、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数と、を有するレコードを含む受注締切時間制御マスタが格納されており、前記制御部で実行される、前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得ステップと、前記入力された受注日に、前記レコード取得ステップで取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る出荷日取得プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための出荷日取得プログラムであって、前記記憶部には、出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データと、出荷方面を識別するための出荷方面識別データと、配送業者を識別するための配送業者識別データと、日付範囲と、時間範囲と、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数と、を有するレコードを含む受注締切時間制御マスタが格納されており、前記制御部に実行させるための、前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得ステップと、前記入力された受注日に、前記レコード取得ステップで取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、受注時間も考慮した上で出荷日を算出して取得することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、出荷日取得装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、受注締切時間制御マスタの一例を示す図である。
図3図3は、受注入力画面の一例を示す図である。
図4図4は、カレンダーマスタ(1月)の一例を示す図である。
図5図5は、カレンダーマスタ(2月)の一例を示す図である。
図6図6は、カレンダーマスタ(3月)の一例を示す図である。
図7図7は、リードタイムマスタの一例を示す図である。
図8図8は、出荷日が算出された段階の受注データの一例を示す図である。
図9図9は、納品日が算出された段階の受注データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る出荷日取得装置、出荷日取得方法および出荷日取得プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
機械メーカー等においては、顧客に対して短納期で納品を行うために、ルート便による納品を行うことがある。このため、当日受注当日出荷のオペレーションが発生することがあるが、受注時間に応じて、当日出荷にすべきか翌日出荷にすべきかを正確に判断する必要がある。
【0018】
しかしながら、この判断は、出荷元倉庫、出荷方面、配送業者、受注日および受注時間等を考慮した上で行う複雑な判断となるため、誤った出荷日を算出してしまい、この結果、顧客に誤った納品日を伝えてしまうことがあった。特に、受注から出荷までの時間(リードタイム)が短い場合には、この判断に使える時間も短くなるため、このような誤りがより生じやすかった。
【0019】
そこで、本実施形態においては、受注から出荷までの時間が短い場合においても、受注の入力時間を考慮した上で、最短の出荷日を自動で提示できるようにした。具体的には、受注計上時に、出荷元倉庫、出荷方面、配送業者および受注日のみならず、受注時点の時間も考慮した上で、出荷日を算出できるようにした。なお、棚卸業務等が理由で倉庫業務を止める場合には、予め除外日を設定しておけば、出荷日を算出するのではなく、予め設定した出荷日を取得することができるため、通常と異なる出荷タイミングにも対応可能である。
【0020】
これにより、本実施形態においては、出荷日を迅速かつ正確に把握することが可能となり、この結果、顧客に対して誤った納品を伝えるリスクがなくなった。また、本実施形態においては、棚卸業務等が理由で倉庫業務を止める場合等のイレギュラーなケースにも対応可能である。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0021】
[2.構成]
本実施形態に係る出荷日取得装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、出荷日取得装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
出荷日取得装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、出荷日取得装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0023】
出荷日取得装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。出荷日取得装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、出荷日取得装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、出荷日取得装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、例えば、受注締切時間制御マスタ106aと、カレンダーマスタ106bと、リードタイムマスタ106cと、受注データ106dと、を備えている。
【0028】
受注締切時間制御マスタ106aは、図2に示すように、例えば、出荷元倉庫を識別するための出荷元倉庫識別データ(出荷元倉庫)と、出荷方面を識別するための出荷方面識別データ(出荷方面)と、配送業者を識別するための配送業者識別データ(配送業者)と、日付の範囲(適用開始日および適用終了日)と、特殊設定区分と、時間の範囲(締時間開始および締時間終了)と、等を有するレコードを含む。
【0029】
前記特殊設定区分は、前記レコードの種類を識別するための区分である。前記特殊設定区分は、出荷日が算出されて取得されるという通常の方法を示す区分である通常区分、または、出荷日が算出されるのではなく直接取得されるという特殊な方法を示す区分である特殊区分である。
【0030】
前記特殊設定区分として前記通常区分を有するレコードは、図2に示すように、出荷日を算出するために受注日に加算する日数である加算日数(プラス日数)を更に有する。なお、前記特殊設定区分として前記通常区分を有するレコードは、前記適用終了日を有していなくてもよく、この場合、前記適用開始日以降のすべての期間が前記日付の範囲となる。
【0031】
前記特殊設定区分として前記特殊区分を有するレコードは、図2に示すように、前記加算日数(プラス日数)に代えて出荷日を有する。なお、前記特殊設定区分として前記特殊区分を有するレコードにおける、前記適用開始日から前記適用終了日までの期間は、例えば、棚卸業務等の理由で倉庫業務を止める期間である。
【0032】
カレンダーマスタ106bには、営業日および非営業日が設定されている。図4図6に示すカレンダーマスタ106bにおいて、休日フラグとして「0」が設定された日が平日であり、休日フラグとして「1」が設定された日が休日である。
【0033】
リードタイムマスタ106cは、図7に示すように、例えば、前記出荷元倉庫識別データ(出荷元倉庫)と、前記配送業者識別データ(配送業者)と、納入先を識別するための納入先識別データ(納入先)と、前記出荷日から納品日までのリードタイムの日数であるリードタイム日数と、等を含む。
【0034】
受注データ106dは、図8および図9に示すように、例えば、受注番号と、前記出荷元倉庫識別データ(出荷元倉庫)と、前記出荷方面識別データ(出荷方面)と、前記配送業者識別データ(配送業者)と、受注日と、受注時間と、前記納入先識別データ(納入先)と、前記出荷日と、前記納品日と、等を含む。
【0035】
受注データ106dにおいて、前記出荷元倉庫識別データ(出荷元倉庫)、前記出荷方面識別データ(出荷方面)、前記配送業者識別データ(配送業者)、前記受注日および前記受注時間は、受注入力画面に入力された情報である。これに対して、前記出荷日は、後述する出荷日取得部102bにより算出されて取得された情報であり、また、前記納品日は、後述する納品日取得部102dにより算出されて取得された情報である。
【0036】
制御部102は、出荷日取得装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0037】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記受注締切時間制御マスタから、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、前記受注入力画面に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得するレコード取得手段としてのレコード取得部102aと、(2)前記入力された受注日に、前記レコード取得手段で取得したレコード中の前記加算日数を加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得する出荷日取得手段としての出荷日取得部102bと、(3)前記リードタイムマスタから、前記受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、配送業者識別データおよび納入先識別データと紐付くリードタイム日数を取得するリードタイム日数取得手段としてのリードタイム日数取得部102cと、(4)前記出荷日取得手段で取得した出荷日に、前記リードタイム日数取得手段で取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得する納品日取得手段としての納品日取得部102dと、を備えている。
【0038】
レコード取得部102aは、受注締切時間制御マスタ106a(図2参照)から、受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、出荷方面識別データおよび配送業者識別データを有し、受注入力画面(図3参照)に入力された受注日が前記日付範囲の中にあり、前記受注入力画面に入力された受注時間が前記時間範囲の中にあるレコードを取得する。
【0039】
出荷日取得部102bは、前記入力された受注日に、レコード取得部102aで取得したレコード中の前記加算日数(プラス日数)を加算する処理を行うことにより、出荷日を算出して取得する。
【0040】
出荷日取得部102bは、前記入力された受注日に、カレンダーマスタ106b(図4図6参照)中の前記非営業日を除外した上で、レコード取得部102aで取得したレコード中の前記加算日数(プラス日数)を加算する処理を行ってもよい。
【0041】
出荷日取得部102bは、レコード取得部102aで取得したレコード中の前記区分(特殊設定区分)が前記特殊区分である場合には、当該取得したレコード中の前記出荷日を取得し、これに対して、レコード取得部102aで取得したレコード中の前記区分(特殊設定区分)が前記通常区分である場合には、前記加算する処理を行うことにより、前記出荷日を算出して取得してもよい。
【0042】
リードタイム日数取得部102cは、リードタイムマスタ106c(図7参照)から、前記受注入力画面に入力された出荷元倉庫識別データ、配送業者識別データおよび納入先識別データと紐付くリードタイム日数を取得する。
【0043】
納品日取得部102dは、出荷日取得部102bで取得した出荷日に、リードタイム日数取得部102cで取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得する。
【0044】
納品日取得部102dは、出荷日取得部102b取得した出荷日に、カレンダーマスタ106b(図4図6参照)中の前記非営業日を除外した上で、リードタイム日数取得部102cで取得したリードタイム日数を加算することにより、前記納品日を算出して取得してもよい。
【0045】
[3.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。本項目では、[3-1]において出荷日の取得の具体例について説明し、[3-2]において納品日の取得の具体例について説明するが、その前に、出荷日の算出ロジックおよび納品日の算出ロジックを簡単に説明する。
【0046】
(出荷日の算出ロジック)
(1)まず、レコード取得部102aは、受注入力で入力された出荷元倉庫、出荷方面、配送業者および受注日をキーとして、受注締切時間制御マスタ106aを参照して、該当するレコードを取得する。
【0047】
具体的には、レコード取得部102aは、
・入力された出荷元倉庫、出荷方面および配送業者が、受注締切時間制御マスタ106a中の情報と完全一致し、
・入力された受注日が、受注締切時間制御マスタ106a中の適用終了日以前であり、かつ、受注締切時間制御マスタ106a中の直近の適用開始日以降であり、
・入力された受注時間が、受注締切時間制御マスタ106a中の締時間開始から締時間終了までの範囲にある、
レコードを取得する。なお、レコード取得部102aは、受注締切時間制御マスタ106aにおいて適用終了日が設定されていないレコードについては、適用終了日を参照しない。
【0048】
(2)次に、出荷日取得部102bは、取得したレコード中の特殊設定区分を参照し、以下の(2-1)または(2-2)の処理を行う。
(2-1)特殊設定区分が「特殊」である場合、出荷日取得部102bは、取得したレコード中の出荷日を取得する。
(2-2)特殊設定区分が「通常」である場合、出荷日取得部102bは、カレンダーマスタ106bを参照して非営業日を特定し、当該特定した非営業日を除外した上で、入力された受注日に、(1)で取得したレコード中のプラス日数を加算することで出荷日を算出して取得する。
【0049】
(納品日の算出ロジック)
(3)次に、リードタイム日数取得部102cは、受注入力で入力された出荷元倉庫、配送業者および納入先をキーとして、リードタイムマスタ106cを参照して、該当するレコードを取得する。
(4)最後に、納品日取得部102dは、カレンダーマスタ106bを参照して非営業日を特定し、当該特定した非営業日を除外した上で、(2)で算出した出荷日に、(3)で取得したレコード中のリードタイム日数を加算することで納品日を算出して取得する。
【0050】
[3-1.出荷日の取得]
本項目では、出荷日の取得に至るまでの処理について詳細に説明する。なお、本項目[3-1]においては、受注締切時間制御マスタ106aは図2に示す内容で、カレンダーマスタ106bは図4図6に示す内容で予め設定されているものとする。また、本項目[3-1]においては、図2の受注締切時間制御マスタ106aにおいて、各レコードの左に付した番号を用いて各レコードを特定することとし、例えば、「1」の番号を付したレコードについては「レコード1」という。
【0051】
図3に示す受注入力画面から、出荷元倉庫、出荷方面、配送業者、受注日、受注時間および納入先が入力されると、図8の受注データ106dのうち矢印の左側の部分が生成される。そして、図8の受注データ106d中の各受注明細について、出荷日が算出されて取得される。
【0052】
ここで、図8の受注データ106d中の各受注明細は、出荷日の取得方法に応じて以下の3パターンに分類することができる。すなわち、1パターン目は、休日を考慮せずに出荷日を算出するパターン(J0001、J0002、J0004、J0008およびJ0011の受注明細)であり、2パターン目は、休日を考慮して出荷日を算出するパターン(J0005~J0007の受注明細)であり、3パターン目は、出荷日を算出するのではなく直接取得するパターン(J0009およびJ0010の受注明細)である。以下、各パターンについて説明する。
【0053】
(1)1パターン目:休日を考慮せずに出荷日を算出するパターン
本項目では、J0001、J0002、J0004、J0008およびJ0011の受注明細のうち、J0002の受注明細を例にとって、休日を考慮せずに出荷日を算出するパターンについて説明をする。
【0054】
図3に示す受注入力画面において、出荷元倉庫「関西センター」、出荷方面「X方面」、配送業者「配送業者A」、受注日「2022/1/6」、受注時間「15:00」および納入先「納入先B」が入力されると、レコード取得部102aは、図2の受注締切時間制御マスタ106aから、これら入力された情報に合致するレコードとして、レコード2を取得する。
【0055】
続けて、出荷日取得部102bは、前記入力された受注日「2022/1/6」に、レコード取得部102aで取得したレコード2中のプラス日数1を加算することにより、「2022/1/7」を出荷日として取得する。
【0056】
残りの受注明細についても、同様の方法でレコードの取得および出荷日の取得が可能であるため、詳細な説明は割愛する。
【0057】
(2)2パターン目:休日を考慮して出荷日を算出するパターン
本項目では、J0005~J0007の受注明細のうち、J0005の受注明細を例にとって、休日を考慮して出荷日を算出するパターンについて説明をする。
【0058】
図3に示す受注入力画面において、出荷元倉庫「関東センター」、出荷方面「Y方面」、配送業者「配送業者B」、受注日「2022/1/6」、受注時間「12:00」および納入先「納入先B」が入力されると、レコード取得部102aは、図2の受注締切時間制御マスタ106aから、これら入力された情報に合致するレコードとして、レコード4を取得する。
【0059】
ここで、図4のカレンダーマスタ106bを参照すると、2022/1/8~2022/1/10の3日間は休日フラグが「1」であり休日である。この場合、出荷日取得部102bは、前記入力された受注日「2022/1/6」に、2022/1/8~2022/1/10の3日間を除外した上で、レコード取得部102aで取得したレコード4中のプラス日数2を加算することにより、「2022/1/11」を出荷日として取得する。
【0060】
残りの受注明細についても、同様の方法でレコードの取得および出荷日の取得が可能であるため、詳細な説明は割愛する。
【0061】
(3)3パターン目:出荷日を算出するのではなく直接取得するパターン
本項目では、J0009およびJ0010の受注明細のうち、J0009の受注明細を例にとって、出荷日を算出するのではなく直接取得するパターンについて説明をする。
【0062】
図3に示す受注入力画面において、出荷元倉庫「東北センター」、出荷方面「Y方面」、配送業者「配送業者A」、受注日「2022/2/1」、受注時間「12:00」および納入先「納入先C」が入力されると、レコード取得部102aは、図2の受注締切時間制御マスタ106aから、これら入力された情報に合致するレコードとして、レコード8を取得する。
【0063】
ここで、当該取得したレコード8中の特殊設定区分は「特殊」である。この場合、出荷日取得部102bは、出荷日を算出するのではなく、当該取得したレコード8中の出荷日「2022/2/7」をそのまま取得する。
【0064】
残りの受注明細についても、同様の方法でレコードの取得および出荷日の取得が可能であるため、詳細な説明は割愛する。
【0065】
以上、本項目(3)で説明したように、倉庫業務が止まる期間として、図2のレコード8に「適用開始日2022/2/1~適用終了日2022/2/3」を設定しておくことで、当該期間内に受注した場合に、出荷日を算出するという通常通りの対応ではく、当該期間終了後の所定の出荷日を取得するという特殊な対応をすることが可能である。
【0066】
以上、本項目[3-1]で説明した処理により、出荷日も含む図8に示す受注データ106dが生成される。
【0067】
[3-2.納品日の取得]
本項目では、出荷日を取得してから納品日の取得に至るまでの処理について詳細に説明する。本項目[3-2]においては、リードタイムマスタ106cは図7に示す内容で予め設定されているものとする。
【0068】
ここで、図8の受注データ106d中の各受注明細は、納品日の取得方法に応じて以下の2パターンに分類することができる。すなわち、1パターン目は、休日を考慮せずに納品日を算出するパターン(J0001およびJ0004~J0011の受注明細)であり、2パターン目は、休日を考慮して納品日を算出するパターン(J0002の受注明細)である。以下、各パターンについて説明する。
【0069】
(1)1パターン目:休日を考慮せずに納品日を算出するパターン
本項目では、J0001およびJ0004~J0011の受注明細のうち、J0005の受注明細を例にとって、休日を考慮せずに納品日を算出するパターンについて説明をする。
【0070】
[3-1]の(2)で説明したように、J0005の受注明細について、図3に示す受注入力画面において、出荷元倉庫「関東センター」、配送業者「配送業者B」および納入先「納入先B」が入力されると、リードタイム日数取得部102cは、図7のリードタイムマスタ106cから、これら入力された情報に合致するレコードとして、J0005を付してハッチングも付したレコードを取得する。そして、リードタイム日数取得部102cは、当該取得したレコード中のリードタイム日数「1日」を取得する。
【0071】
続けて、納品日取得部102dは、出荷日取得部102bでJ0005の受注明細について取得した出荷日「2022/1/11」に、リードタイム日数取得部102で取得したリードタイム日数「1日」を加算することにより、「2022/1/12」を納品日として取得する。
【0072】
残りの受注明細についても、同様の方法でリードタイム日数の取得および納品日の取得が可能であるため、詳細な説明は割愛する。
【0073】
(2)2パターン目:休日を考慮して納品日を算出するパターン
本項目では、J0002の受注明細を例にとって、休日を考慮して納品日を算出するパターンについて説明をする。
【0074】
[3-1]の(1)で説明したように、J0002の受注明細について、図3に示す受注入力画面において、出荷元倉庫「関西センター」、配送業者「配送業者A」および納入先「納入先B」が入力されると、リードタイム日数取得部102cは、図7のリードタイムマスタ106cから、これら入力された情報に合致するレコードとして、J0002を付してハッチングも付したレコードを取得する。そして、リードタイム日数取得部102cは、当該取得したレコード中のリードタイム日数「1日」を取得する。
【0075】
ここで、図4のカレンダーマスタ106bを参照すると、2022/1/8~2022/1/10の3日間は休日フラグが「1」であり休日である。この場合、納品日取得部102dは、出荷日取得部102bでJ0002の受注明細について取得した出荷日「2022/1/7」に、2022/1/8~2022/1/10の3日間を除外した上で、リードタイム日数取得部102cで取得したリードタイム日数「1日」を加算することにより、「2022/1/11」を納品日として取得する。
【0076】
以上、本項目[3-2]で説明した処理により、出荷日に加えて納品日も含む図9に示す受注データ106dが生成される。
【0077】
[4.本実施形態のまとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係る出荷日取得装置100によれば、[3-1]の(1)および(2)で説明したように、受注時間も考慮した上で出荷日を算出して取得することができる。これにより、例えば、受注から出荷までの時間が短い場合においても、ミスをせずに、正確な出荷日を取得することができる。
【0078】
また、本実施形態に係る出荷日取得装置100によれば、[3-1]の(3)で説明したように、倉庫業務が止まっている期間内に受注を受けた場合には、出荷日を算出するのではなく、当該期間の終了後の予め設定した出荷日を取得することができる。これにより、例えば、棚卸業務等が理由で倉庫業務が止まっているという特殊な状況であっても、適切な出荷日を取得することができる。
【0079】
そして、本実施形態に係る出荷日取得装置100によれば、[3-2]で説明したように、取得した出荷日を用いて、顧客に伝える納品日を算出して取得することができる。これにより、例えば、顧客に誤った納品日を伝えることがなくなる。
【0080】
[5.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0081】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0082】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0083】
[6.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0084】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0085】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0086】
また、出荷日取得装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0087】
例えば、出荷日取得装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて出荷日取得装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0088】
また、このコンピュータプログラムは、出荷日取得装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0089】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0090】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0091】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0092】
また、出荷日取得装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、出荷日取得装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0093】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、例えば、受注から出荷までのリードタイムが短く、当日受注当日出荷の可能性がある業界において有用であり、特に、メーカー卸業、製造業および流通小売業においては極めて有用である。
【符号の説明】
【0095】
100 出荷日取得装置
102 制御部
102a レコード取得部
102b 出荷日取得部
102c リードタイム日数取得部
102d 納品日取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 受注締切時間制御マスタ
106b カレンダーマスタ
106c リードタイムマスタ
106d 受注データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9