(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010766
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
A63F7/02 304Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112243
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
(74)【代理人】
【識別番号】110001645
【氏名又は名称】弁理士法人谷藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今山 武成
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC56
2C088EA08
(57)【要約】
【課題】遊技機の価格高騰をより適切に抑制する。
【解決手段】外部接続基板に、外部機器を接続可能な第1コネクタCN104を設け、第1コネクタCN104は、信号端子Tdg1~Tdf3等と第1接地端子T424とを含む複数の端子を保持する絶縁体の端子保持部と、端子保持部の少なくとも一部を覆う金属製のカバー部とを備え、外部接続基板に、所定基板を介してアース線に接続される第2接地端子T301を有する第2コネクタCN103を設け、外部接続基板の基板本体に、第1接地端子T424と第2接地端子T301とカバー部173とを導通させる接地配線パターンPfgを設ける。また、複数のハーネスを遊技部品に一纏めに留める留め具を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定部位に設けられた遊技部品と、
外部接続基板と、を備え、
前記遊技部品は、複数の電気部品と、該各電気部品に接続された複数のハーネスとを有し、
前記外部接続基板に、外部機器を接続可能な第1コネクタを設けた
遊技機において、
複数の前記ハーネスを一纏めに留める留め具を備え、
前記第1コネクタは、信号端子と第1接地端子とを含む複数の端子を保持する絶縁体の端子保持部と、前記端子保持部の少なくとも一部を覆う金属製のカバー部とを備え、
前記外部接続基板に、所定基板を介してアース線に接続される第2接地端子を有する第2コネクタを設け、
前記外部接続基板の基板本体に、前記第1接地端子と前記第2接地端子と前記カバー部とを導通させる接地配線パターンを設けた
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機では、遊技盤の遊技領域の略中央に遊技情報表示手段が配置されると共に、その遊技情報表示手段の周辺部分に普通入賞手段、始動口手段、大入賞手段等の遊技部品が配置されている。遊技情報表示手段には液晶表示手段が使用され、また普通入賞手段、始動口手段、大入賞手段等には、入賞スイッチ、駆動ソレノイド、LEDが使用される等、多数の電気部品が使用されている。
これらの電気部品には各電気部品毎にコネクタを介してハーネスが接続され、その各ハーネスの他端側がコネクタを介して中継基板等に接続され、更にその電気部品が遊技制御系であるか演出制御系であるかに応じて、中継基板からコネクタを介して主制御基板、演出制御基板へと夫々接続されている。
またこの種の遊技機には、外部機器に接続するための外部接続コネクタ(第1コネクタ)を備えた外部接続基板を搭載したものがある。例えば、パチンコ機で主流となっているいわゆるCR機では、遊技機本体の左側に設置されるCRユニット(外部機器)が、外部接続コネクタを介して外部接続基板に接続されている(例えば特許文献1)。CR機では、CRユニットにプリペイドカード、現金等が挿入された状態で、遊技機本体の前側の球貸ボタンが操作されることに基づいて、払出制御基板の制御によって払出手段が作動して球貸が行われるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では部材供給量の低下に伴って部品価格が上昇し、その結果、遊技機の価格高騰に繋がっている。そのような背景から、遊技機の価格を抑える為の対策が求められている。遊技機の価格高騰に対する対策としては、新規部品の調達量を減らすために、遊技部品の小型化やリユース、他の機種への流用等を進めることが考えられる。
遊技部品のリユース等を促進するためには、リユースの可能性のある遊技部品についてノイズ対策等を十分に行う必要があり、またホール関係者による遊技部品の取り扱い作業を容易化するための工夫を行うことも重要である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技機の価格高騰をより適切なかたちで抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、所定部位に設けられた遊技部品と、外部接続基板と、を備え、前記遊技部品は、複数の電気部品と、該各電気部品に接続された複数のハーネスとを有し、前記外部接続基板に、外部機器を接続可能な第1コネクタを設けた遊技機において、複数の前記ハーネスを一纏めに留める留め具を備え、前記第1コネクタは、信号端子と第1接地端子とを含む複数の端子を保持する絶縁体の端子保持部と、前記端子保持部の少なくとも一部を覆う金属製のカバー部とを備え、前記外部接続基板に、所定基板を介してアース線に接続される第2接地端子を有する第2コネクタを設け、前記外部接続基板の基板本体に、前記第1接地端子と前記第2接地端子と前記カバー部とを導通させる接地配線パターンを設けたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、遊技機の価格高騰をより適切に抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の全体正面図である。
【
図6】同パチンコ機の全体回路構成を示すブロック図である。
【
図7】同パチンコ機の外部接続基板の背面図である。
【
図8】同パチンコ機の外部接続基板の要部分解斜視図である。
【
図9】同パチンコ機の外部接続基板の第1面側のプリントパターンを示す図である。
【
図10】同パチンコ機の外部接続基板の第2面側のプリントパターンを示す図である。
【
図11】同パチンコ機の全体回路図のうちCRユニットに関連する部分のみを抜き出した部分回路図である。
【
図12】同パチンコ機の度数表示基板の回路図である。
【
図13】同パチンコ機の外部接続基板の回路図である。
【
図14】本発明の第2の実施形態に係るパチンコ機の遊技盤の正面図である。
【
図17】同第1特別図柄始動手段の平面断面図である。
【
図19】同ハーネスの位置決め状態の側面図である。
【
図23】本発明の第3の実施形態に係るパチンコ機の複合入賞手段の平面図である。
【
図26】同中継基板、LED基板等の背面図である。
【
図27】同中継基板、LED基板等の側面断面図である。
【
図29】外部接続基板のプリントパターン(第2面側)の変形例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1~
図13は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。本実施形態のパチンコ機を構成する遊技機本体1は、いわゆるCR機と呼ばれるもので、
図1に示すように左側にCRユニット(外部機器)0を隣接させた状態でパチンコホールの島構造体に設置されている。
【0009】
図1~
図3において、遊技機本体1は、外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備えている。前枠3は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第1ヒンジ4を介して外枠2に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、左右方向における第1ヒンジ4と反対側、例えば右端側に設けられた施錠手段5によって外枠2に対して閉状態で施錠可能となっている。
【0010】
前枠3は、内枠6と、その内枠6の前側に配置された前扉7とを備えている。前扉7は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第2ヒンジ8を介して内枠6に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、施錠手段5によって内枠6に対して閉状態で施錠可能となっている。
【0011】
外枠2は、
図2に示すように左右一対の縦枠材2a,2bと上下一対の横枠材2c,2dとで矩形状に形成されている。外枠2の前側下部には、例えば合成樹脂製の前カバー部材9が、下横枠材2dの前縁に沿って左右の縦枠材2a,2bの前側下部を連結するように装着されている。前カバー部材9は、左右の縦枠材2a,2bよりも前側に突出しており、その上側に内枠6が配置されている。また外枠2には、第1ヒンジ4を構成する外枠上ヒンジ金具11が例えば左上部に、同じく外枠下ヒンジ金具12が左下部における前カバー部材9の上側に夫々配置されている。
【0012】
内枠6は合成樹脂製で、前カバー部材9の上側で外枠2の前縁側に略当接可能な矩形状の枠部13と、この枠部13内の上部側に設けられた遊技盤装着部14と、枠部13内の下部側に設けられた下部装着部15とを例えば一体に備えている。遊技盤装着部14には、遊技盤16が前側から着脱自在に装着され、下部装着部15には、その前側に発射手段17、下部スピーカ18等が配置されている。また内枠6には、第1ヒンジ4を構成する本体枠上ヒンジ金具19と第2ヒンジ8を構成する本体枠上ヒンジ金具20とが例えば左上部に、第1,第2ヒンジ4,8を構成する本体枠下ヒンジ金具21が例えば左下部に夫々配置されている。
【0013】
前扉7は、内枠6の前面側に対応する矩形状に形成された樹脂製の扉ベース22を備えている。この扉ベース22には、遊技盤16に形成された遊技領域23の前側に対応してガラス窓24の窓孔24aが形成されると共に、例えば窓孔24aの周囲に複数(ここでは4つ)の上部スピーカ25、枠第1可動演出手段26、枠第2可動演出手段27、送風手段28等の各種演出手段が配置されている。
【0014】
扉ベース22の下部前側には、内枠6の後側に配置された払出手段31から払い出された遊技球を貯留して発射手段17に供給する上皿32、その上皿32が満杯のときの余剰球等を貯留する下皿33、発射手段17を作動させるために操作する発射ハンドル34等が配置され、更に上皿32、下皿33等を前側から略覆う下装飾カバー35が装着されている。下装飾カバー35は前向きの膨出状に形成されており、その上部側には、
図3に示すように遊技者が押下操作可能な演出ボタン36、十字操作手段37、音量調整操作手段38、光量調整操作手段39の他、CR操作パネル30が配置されている。CR操作パネル30は、CRユニット0に関する操作を行うためのもので、残高表示部30a、球貸ボタン30b、返却ボタン30c、球貸可能表示ランプ30d等を備えている。
【0015】
残高表示部30aは、CRユニット0に挿入されたプリペイドカード等の残高を表示するもの(外部機器に関する表示手段)で、3桁の7セグメント式表示部SEG1~SEG3(
図12)で構成されており、残高の1/100の値が表示される。球貸ボタン30bは遊技者が球貸要求を行う際に操作するもの(外部機器に関する操作手段)で、スイッチSW1(
図12)を備えている。返却ボタン30cは遊技者がカード等の返却要求を行う際に操作するもの(外部機器に関する操作手段)で、スイッチSW2(
図12)を備えている。球貸可能表示ランプ30dは球貸可能であるか否かを示すもので、発光ダイオードLED1(
図12)で構成されている。
【0016】
扉ベース22の背面側には、窓孔24aを後側から略塞ぐようにガラスユニット40が着脱自在に装着されると共に、第1,第2ヒンジ4,8側の縁部に沿って配置される上下方向のヒンジ端側補強板金41aと、開閉端側の縁部に沿って配置される上下方向の開閉端側補強板金41bと、窓孔24aの下側に配置される左右方向の下部補強板金41cとがねじ止め等により着脱自在に固定されている。また扉ベース22には、第2ヒンジ8を構成する前扉上ヒンジ金具42aが例えば左上部に、同じく前扉下ヒンジ金具42bが例えば左下部に夫々配置されている。
【0017】
また、下部補強板金41cの背面側には、球送りユニット43a、下皿案内ユニット43b等が装着されている。球送りユニット43aは、上皿32内の遊技球を1個ずつ発射手段17に供給するためのもので、発射手段17の前側に対応して配置されている。下皿案内ユニット43bは、上皿32が満杯となったときの余剰球、及び発射手段17により発射されたにも拘わらず遊技領域23に達することなく戻ってきたファール球を下皿33に案内するためのもので、例えば球送りユニット43aに隣接してその第1,第2ヒンジ4,8側に配置されている。
【0018】
遊技盤16は、
図4に示すように、ベニヤ板等のベース板45の前側に、発射手段17から発射された遊技球を案内するガイドレール46が環状に配置されると共に、そのガイドレール46の内側の遊技領域23に、中央表示枠ユニット47、始動入賞ユニット48、大入賞ユニット49、普通入賞ユニット50等のユニット部品の他、多数の遊技釘(図示省略)が配置されている。
【0019】
遊技盤16の複数のユニット部品47~50上には、普通図柄始動手段61、第1特別図柄始動手段62、第2特別図柄始動手段63、大入賞手段64、複数の普通入賞手段65等が設けられている。またベース板45の後側には、液晶表示手段(画像表示手段)66の他、液晶表示手段66の前側を移動可能な盤可動体67aを備えた盤可動演出手段67等が配置されている。
【0020】
中央表示枠ユニット47は、液晶表示手段66の表示枠を構成するもので、ベース板45に形成された前後方向貫通状の装着孔(図示省略)に対して前側から着脱自在に装着されている。この中央表示枠ユニット47は、ベース板45の前面に沿って装着孔の外側に配置され且つその前側を遊技球が通過可能な前面装着板71と、液晶表示手段66の前側における左右両側から上部側にわたる正面視略門形状に配置され且つ前面装着板71の内周側で前向きに突設された装飾枠72と、その装飾枠72の左右の下端部間に配置されるステージ73とを備えている。発射手段17により発射され、遊技領域23の上部側に進入した遊技球は、装飾枠72の頂部で左右に振り分けられ、中央表示枠ユニット47の左側の左流下経路74aと右側の右流下経路74bとの何れかを流下する。
【0021】
中央表示枠ユニット47には、左流下経路74a側と右流下経路74b側との少なくとも一方側、例えば左流下経路74a側に、遊技球が流入可能なワープ入口75が設けられている。左流下経路74aを流下中にワープ入口75に流入した遊技球は、ステージ73上で左右方向に自由に転動した後、遊技領域23の左右方向中央に対応して設けられた中央落下部76とそれ以外の部分との何れかから前側に落下する。
【0022】
なお、中央表示枠ユニット47上には、普通図柄表示手段81、普通保留個数表示手段82、第1特別図柄表示手段83、第2特別図柄表示手段84等の各種表示手段が設けられている。もちろん、それら表示手段81~84は中央表示枠ユニット47上に限らず、遊技盤16の前側の任意の位置に前側から視認可能な状態で配置可能である。
【0023】
始動入賞ユニット48は、中央表示枠ユニット47の下側に配置され、ベース板45に対して前側から着脱自在に装着されている。大入賞ユニット49は、中央表示枠ユニット47の下側で始動入賞ユニット48の右側に配置され、ベース板45に対して前側から着脱自在に装着されている。普通入賞ユニット50は、中央表示枠ユニット47の下側で始動入賞ユニット48の左側に配置され、ベース板45に対して前側から着脱自在に装着されている。
【0024】
普通図柄始動手段61は、普通図柄表示手段81による普通図柄の変動表示を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲート等により構成され、遊技球の通過を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備えている。この普通図柄始動手段61は、例えば中央表示枠ユニット47の右部における前面装着板71の前側に設けられており、右流下経路74bを流下する遊技球が通過可能となっている。
【0025】
普通図柄表示手段81は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば2個のLEDで構成されており、普通図柄始動手段61が遊技球を検出することに基づいて、普通図柄を構成するそれら2個のLEDが普通変動中発光パターンで発光した後、普通図柄始動手段61による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合には当り態様で、それ以外の場合にははずれ態様で変動を停止する。
【0026】
また、普通図柄表示手段81の図柄変動中と普通利益状態中とを含む普通保留期間中に普通図柄始動手段61が遊技球を検出した場合には、それによって取得された普通乱数情報が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、普通保留期間が終了する毎に1個ずつ消化されて普通図柄の変動が行われる。普通乱数情報の記憶個数(普通保留個数)は、普通保留個数表示手段82等によって遊技者に報知される。
【0027】
第1特別図柄始動手段62は、第1特別図柄表示手段83による図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段を有しない非開閉式入賞手段により構成され、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備えている。この第1特別図柄始動手段62は、始動入賞ユニット48に設けられ、ステージ73の中央落下部76に対応してその下側に上向き開口状に配置されており、左流下経路74a側のワープ入口75からステージ73を経て入賞するルートが存在すること等により、右流下経路74bを流下してきた遊技球よりも左流下経路74aを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。なお、この第1特別図柄始動手段62に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
【0028】
第2特別図柄始動手段63は、第2特別図柄表示手段84による図柄変動を開始させるためのもので、開閉部78の作動によって遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに変化可能な開閉式入賞手段により構成され、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備えており、普通図柄表示手段81の変動後の停止図柄が当り態様となった場合に発生する普通利益状態において、開閉部78が所定時間閉状態から開状態に変化するようになっている。
【0029】
この第2特別図柄始動手段63は、例えば中央表示枠ユニット47の右部における前面装着板71上で且つ普通図柄始動手段61の下流側に配置されており、右流下経路74bを流下してきた遊技球が入賞可能となっている。この第2特別図柄始動手段63に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
【0030】
第1特別図柄表示手段83は、第1特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄始動手段62が遊技球を検出することに基づいて第1特別図柄を所定時間変動表示して、第1特別図柄始動手段62による遊技球検出時に取得された第1特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には第1大当り態様で、それ以外の場合には第1はずれ態様で変動を停止するようになっている。第1特別図柄表示手段83の変動後の停止図柄が第1大当り態様となった場合には第1特別利益状態が発生する。
【0031】
第2特別図柄表示手段84は、第2特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第2特別図柄始動手段63が遊技球を検出することに基づいて第2特別図柄を所定時間変動表示して、第2特別図柄始動手段63による遊技球検出時に取得された第2特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には第2大当り態様で、それ以外の場合には第2はずれ態様で変動を停止するようになっている。第2特別図柄表示手段84の変動後の停止図柄が第2大当り態様となった場合には第2特別利益状態が発生する。
【0032】
また、第1特別図柄表示手段83の図柄変動中、第2特別図柄表示手段84の図柄変動中及び第1,第2特別利益状態中を含む特別保留期間中に第1,第2特別図柄始動手段62,63が遊技球を検出した場合には、それによって取得された第1,第2特別乱数情報が夫々予め定められた上限保留個数、例えば各4個を限度として保留記憶される。そして、特別保留期間が終了した時点で第2特別図柄側の保留記憶が1以上の場合にはその第2特別図柄の保留記憶を1個消化して第2特別図柄の変動を行い、第1特別図柄側の保留記憶のみが1以上の場合にはその第1特別図柄の保留記憶を1個消化して第1特別図柄の変動を行う。このように本実施形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とが共に変動中になることはなく、また第1特別図柄側と第2特別図柄側との両方に保留記憶がある場合には、第2特別図柄の変動を優先的に行うようになっている。なお、第1,第2特別乱数情報の記憶個数(第1,第2特別保留個数)は、液晶表示手段66等によって遊技者に報知される。
【0033】
大入賞手段64は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板79を備えた開閉式入賞手段で、大入賞ユニット49に設けられ、第2特別図柄始動手段63の下流側で且つ第1特別図柄始動手段62の上流側に配置されており、左流下経路74aを流下してきた遊技球よりも右流下経路74bを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。この大入賞手段64は、第1,第2特別図柄表示手段83,84の第1,第2特別図柄が変動後に第1,第2大当り態様(所定態様)で停止した場合に発生する第1,第2特別利益状態(利益状態)において、開閉板79が一又は複数種類の開放パターンの何れかに従って前側に開放して、その上に落下してきた遊技球を内部へと入賞させるようになっている。この大入賞手段64に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。なお以下の説明では、第1特別利益状態と第2特別利益状態とを合わせて「特別利益状態」(利益状態)という。
【0034】
また液晶表示手段66には、
図4に示すように、第1,第2特別図柄表示手段83,84による第1,第2特別図柄の変動表示と並行して演出図柄80を変動表示可能である他、第1,第2特別保留個数を示す第1,第2保留画像X1~X4,Y1~Y4,変動中保留画像Z等の各種画像を表示可能となっている。
【0035】
また
図5等に示すように、遊技盤16の裏側に配置された裏ケース90の背面側には、主制御基板91が格納された主制御基板ケース92、演出インターフェース基板93、液晶インターフェース基板94、液晶制御基板95、ROM基板96等が格納された演出基板ケース97が着脱自在に装着されている。
【0036】
また前枠3の裏側には、遊技盤16の裏側を開閉自在に覆う裏カバー101が着脱自在に装着されると共に、その上側に遊技球タンク102とタンクレール103とが、左右一側に払出手段31と払出通路104とが夫々装着されており、遊技球が大入賞手段64等の入賞口に入賞したとき、又はCRユニット0から球貸指令があったときに、遊技球タンク102内の遊技球をタンクレール103経由で払出手段31により払い出し、その遊技球を払出通路104経由で上皿32に案内するようになっている。なお、裏カバー101は、演出基板ケース97の略全体と主制御基板ケース92の上部側の一部分とを後側から覆うように配置されている。
【0037】
また、前枠3の裏側下部、即ち下部装着部15の裏側には基板装着台105が配置されており、この基板装着台105の背面側に、電源基板106が格納された電源基板ケース107、払出発射制御基板108が格納された払出発射基板ケース109、外部接続基板110が格納された外部接続基板ケース111が夫々着脱自在に装着されている。
【0038】
図6は本パチンコ機の全体回路構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本パチンコ機の全体回路構成は、遊技盤16側に搭載される盤側部材121と、前枠3側に搭載される枠側部材122とで構成されている。
【0039】
盤側部材121は、主制御基板91、演出インターフェース基板93、液晶インターフェース基板94、液晶制御基板95及びROM基板96の他、遊技盤中継基板123、LED接続基板124、主制御中継基板125、電源中継基板126、枠LED中継基板127等で構成されている。
【0040】
主制御基板91は、遊技制御を統括的に行うもので、普通図柄始動手段61や各入賞手段に設けられた遊技球検出スイッチ、第2特別図柄始動手段63や大入賞手段64に設けられたソレノイド、遊技盤16の各部に配置された磁気、電波、振動等の各種センサ等が、遊技盤中継基板123を介して接続されている。また主制御基板91には演出インターフェース基板93が接続されている。演出インターフェース基板93は、各種入出力バッファの他、液晶制御基板95からの指示に基づいて音声信号を再生する音声プロセッサ93a、再生される音声信号の元データである圧縮音声データ等を記憶する音声ROM93b、音声プロセッサ93aから出力される音声信号を受けるデジタルアンプ93c等を備えている。
【0041】
主制御中継基板125、電源中継基板126及び枠LED中継基板127は、盤側部材121を枠側部材122に接続するためのもので、主制御基板91は主制御中継基板125を介して払出発射制御基板108に接続され、演出インターフェース基板93は電源中継基板126を介して電源基板106に、枠LED中継基板127を介して枠下LED接続基板129に夫々接続されている。遊技盤16側の主制御中継基板125、電源中継基板126、枠LED中継基板127には、盤側第1~第3コネクタCN11a~CN13aが夫々遊技盤16の後側に対応して配置され、また内枠6側の遊技盤装着部14には、枠側第1~第3コネクタCN11b~CN13bが夫々盤側第1~第3コネクタCN11a~CN13aに対向するように配置されており、遊技盤16が内枠6の遊技盤装着部14に前側から装着されたとき、盤側第1~第3コネクタCN11a~CN13aが枠側第1~第3コネクタCN11b~CN13bに夫々結合されるようになっている。
【0042】
また演出インターフェース基板93には、液晶制御基板95、LED接続基板124等が接続されている。液晶制御基板95には、CGデータを記憶するCGROM96aを有するROM基板96が接続される他、液晶インターフェース基板94を介して液晶表示手段66が接続されている。またLED接続基板124には、遊技盤16側の各種LED基板の他、盤可動体67a等の可動体を駆動するモータ、ソレノイド等の可動体駆動手段、位置検出スイッチ等が接続されている。
【0043】
枠側部材122は、電源基板106、払出発射制御基板108を中心に構成されている。電源基板106は、AC24Vを受けて各種の直流電圧を出力するもので、払出発射制御基板108にDC5V,DC12V,DC35Vを、枠下LED接続基板129にDC12Vを夫々出力する他、電源中継基板126を介して演出インターフェース基板93にDC5V,DC12V,DC35Vを出力するようになっている。払出発射制御基板108にはバックアップ基板131が接続されており、払出発射制御基板108から主制御基板91に対しては、電源基板106から受けたDC5V,DC12V,DC35Vの他、バックアップ電源、電源異常信号等が、主制御中継基板125を介して出力される。
【0044】
また払出発射制御基板108には、発射手段17を構成する発射駆動手段17d、外部のホストコンピュータ等に各種情報を出力するための外部端子板132、外部のCRユニット0を接続するための外部接続基板110の他、枠中継基板134、受け皿中継基板135等が接続されている。
【0045】
枠中継基板134は、内枠6側に配置された払出手段31(払出モータ31a,払出計数スイッチ31b)、前扉・内枠開放スイッチ136等と払出発射制御基板108との接続を中継するものである。また受け皿中継基板135は、前扉7側の発射接続基板137、球詰まり検出基板138、度数表示基板139等と払出発射制御基板108との接続を中継するものである。発射接続基板137には、発射ハンドル34を構成する可変抵抗器34a、発射停止スイッチ34b、タッチセンサ34cの他、球送りユニット43aに設けられた球送りソレノイド43c等が接続されている。なお、度数表示基板139には、CR操作パネル30に配置される残高表示部30a、球貸ボタン30b、返却ボタン30c、球貸可能表示ランプ30d等が設けられている。
【0046】
また、枠下LED接続基板129には、内枠6側の下部スピーカ18の他、前扉7側の枠左下LED接続基板140が接続されている。枠左下LED接続基板140には、前扉7側の電飾を構成するLED基板141、発射ハンドル34に配置されたハンドルLED基板142、演出ボタン36やその内部のLED基板等が接続される演出ボタンLED接続基板143、上部スピーカ25等が接続されている。
【0047】
続いて、外部接続基板110の詳細、及びこの外部接続基板110を介したCRユニット0とその他の基板との接続関係について
図7~
図13を参照しつつ説明する。なお、
図7は外部接続基板110の背面図を、
図8は外部接続基板110の要部分解斜視図を、
図9,
図10は外部接続基板110の両面のプリント配線パターンを、
図11は全体回路図のうちCRユニット0に関連する部分のみを抜き出した部分回路図を、
図12は度数表示基板139の回路図を、
図13は外部接続基板110の回路図を夫々示している。
【0048】
外部接続基板110は、
図7,
図8に示すように、基板本体151と、その基板本体151の第1,第2面152,153のうちの第1面152側に装着された複数、例えば4つのコネクタCN101~CN104と、同じく基板本体151の第1面152側に保持金具FH1,FH2を介して装着されたヒューズFUとで構成されており、第1面152を後側に向けた状態で外部接続基板ケース111に格納され、遊技機本体1の背面下部に配置されている(
図5)。
【0049】
基板本体151は略矩形状で、第1面152側には、上辺151aに沿ってコネクタCN101,CN102が、向かって右側の側辺151cに沿ってコネクタCN103が、下辺151bに沿ってコネクタCN104が夫々配置されるとともに、コネクタCN104の上側の側辺151c側にヒューズFUが横向きに配置されている。
【0050】
コネクタCN101は、一列状に配置された複数(16個)の端子T101~T116を備え、基板本体151の上辺151aに沿って横長状に配置されており、
図11に示すように、度数表示中継ハーネス154を介して受け皿中継基板135のコネクタCN111に接続され、更に受け皿中継基板135のコネクタCN112から度数表示ハーネス155を介して度数表示基板139のコネクタCN121に接続されている。
【0051】
コネクタCN101及びこれに対応するコネクタCN121等の端子配列は
図11~
図13に示すとおりである。
図12に示すように、コネクタCN121(及びCN101)における第3端子は球貸可能表示ランプ30d(発光ダイオードLED1)の点灯信号TDLOに、第4端子は球貸ボタン30b(スイッチSW1)に対応する球貸スイッチ信号TDSに、第5端子は返却ボタン30c(スイッチSW2)に対応する返却スイッチ信号RESに、第7~9端子は残高表示部30aを構成する3つの7セグメント式表示部SEG3~SEG1の何れを表示対象とするかを指定するコモン信号DG3~DG1に、第10~16端子はコモン信号によって選択された7セグメント式表示部を構成する7つのセグメントの表示状態を夫々指定するためのセグメント信号SEG A~SEG Gに、夫々対応している。
【0052】
コネクタCN102は、一列状に配置された複数(6個)の端子T201~T206を備え、コネクタCN101の左側(第1面152に向かって右側)に隣接して横長状に配置されており、
図11に示すように、外部接続信号ハーネス156を介して払出発射制御基板108のコネクタCN132に接続されている。
【0053】
コネクタCN102の端子配列は
図11,
図13に示すとおりであり、第1,2,4,5端子は球貸制御信号PRDY,EXS,BRDY,BRQに夫々対応している。球貸制御信号PRDY,EXS,BRDY,BRQは、球貸制御に用いられるもの(遊技価値に関する信号)で、CRユニット0と払出発射制御基板108との間で送受信されるようになっている。
【0054】
球貸制御における信号の送受信について簡単に説明すると、払出発射制御基板108は、通常状態ではPRDY信号の出力状態をLOW(払出可能)に維持する(スタンバイ状態)ようになっている。その状態で、遊技者が球貸ボタン30bを押下操作し、それによってCRユニット0がONレベルの球貸スイッチ信号TDSを受信すると、CRユニット0はBRDY信号の出力状態をLOWとする(球貸可能信号)とともに、BRQ信号の出力状態をLOWとする(球貸要求信号)。
【0055】
それら球貸可能信号及び球貸要求信号を受信した払出発射制御基板108は、単位個数の払出が可能であることを条件に、EXS信号の出力状態をLOWとする(球貸準備信号)。この球貸準備信号を受信したCRユニット0が、BRQ信号の出力状態をHIGHに切り替えると(球貸指令信号)、払出発射制御基板108は、払出手段31を動作させて単位個数の遊技球の払出を行うとともに、その払出動作が完了することに基づいて、EXS信号の出力状態をHIGHとする(球貸完了信号)。
【0056】
コネクタ(第2コネクタ)CN103は、一列状に配置された複数(3個)の端子T301~T303を備え、基板本体151の側辺151cに沿って縦長状に配置されており、
図11に示すように、外部接続電源ハーネス157を介して払出発射制御基板(所定基板)108のコネクタCN131に接続され、更に払出発射制御基板108のコネクタCN133から払出発射制御電源ハーネス158を介して電源基板(所定基板)106のコネクタCN151に接続され、更に電源基板106のコネクタCN152から電源ハーネス159を介して電源プラグ160及びアース端子161に接続されている。アース端子161は機外のアース線に接続される。
【0057】
コネクタCN103及びこれに対応するコネクタCN131の端子配列は
図11,
図13に示すとおりであり、第1端子(第2接地端子)はフレームグラウンドFGに、第2,3端子はAC24Vに夫々対応している。なお、コネクタCN133,CN151,CN152の端子配列は、
図11に示すようにコネクタCN103,CN131とは若干異なっており、例えばコネクタCN152では、第1,第3端子がAC24Vに対応し電源プラグ160に接続されており、第2端子がフレームグラウンドFGに対応しアース端子161に接続されている。
【0058】
コネクタ(第1コネクタ)CN104は、二列状に配置された複数(25個)の端子T401~T425を備え、基板本体151の下辺151bに沿って横長状に配置されており、外部接続ハーネス171(
図6)を介してCRユニット(外部機器)0に接続されている。
【0059】
コネクタCN104は、
図7,
図8に示すように、先端側が筒状に形成された複数(25個)の端子T401~T425と、それら複数の端子T401~T425を保持する端子保持体172と、その端子保持体172の少なくとも一部を覆うカバー部173と、このカバー部173を端子保持体172と共に基板本体151に固定するためのコネクタ固定部174とを備えている。
【0060】
端子保持体(端子保持部)172は、絶縁性を有する樹脂製(絶縁体)で、横長状の略箱形に形成された本体部175と、その本体部175の前面175a側に突設されたソケット部176とを一体に備えている。ソケット部176は正面視略台形状で、端子保持孔176aが上底側に13個、下底側に12個の計25個形成されており、それら端子保持孔176aに夫々端子T401~T425の先端側が挿入・保持されている。また本体部175には、ソケット部176の左右両側に前後方向貫通状の挿通孔177が形成され、更に上面175b及び下面175cには、複数(ここでは各2個)の溝部178が前縁側から後向きに形成されている。
【0061】
カバー部173は、導電性を有する金属製で、ソケット部176の外周に沿う形状に形成されたソケットケース部181と、本体部175の前面175aに沿う形状に形成されたベース板182と、そのベース板182の上縁側及び下縁側から後向きに突設された突設部183とを一体に備えており、突設部183を溝部178に一致させた状態で端子保持体172に嵌め込まれている。ベース板182の左右両端側には、ハーネス側のコネクタ(プラグ側)を結合した状態でロックするためのΩ形状のロック部材184が縦軸廻りに揺動自在に支持されている。
【0062】
コネクタ固定部174は、カバー部173と同じく導電性を有する金属製で、カバー部173の左右両端側に夫々配置され、ベース板182の背面側から後向きに突設されている。このコネクタ固定部174が、端子保持体172側の挿通孔177を経て基板本体151に固定されることにより、カバー部173は端子保持体172と共に基板本体151に固定される。なお、基板本体151には、コネクタ固定部174の端部を挿通するための固定部挿通孔185と、端子T401~T425の端部を挿通するための端子挿通孔186とが形成されている。
【0063】
続いて、外部接続基板110の両面に形成されたプリントパターンに関し、
図9,
図10及び
図13を参照しつつ、コネクタCN104と他のコネクタCN101~CN103との接続関係について詳細に説明する。
【0064】
まず、フレームグラウンドFGに対応する配線パターン(接地配線パターン)Pfgは、コネクタCN104の第24端子(第1接地端子)T424と、コネクタCN103の第1端子(第2接地端子)T301とを接続しているが、更にカバー体導通部191においてコネクタCN104のカバー部173に接続している。
【0065】
即ち、配線パターンPfgは、その全体が基板本体151の片面側(ここでは第1面152側)に設けられており、
図9に示すように、コネクタCN104の第24端子T424とカバー体導通部191とを接続する第1配線部P1fgと、カバー体導通部191とコネクタCN103の第1端子T301とを接続する第2配線部P2fgとで構成されている。
【0066】
ここで、カバー体導通部191は、コネクタCN104の両端側に対応して設けられ、夫々コネクタ固定部174(
図8参照)に接続されている。第1配線部P1fgは、コネクタCN104に対する基板本体151の外側、即ち下辺151b側に設けられており、一対のカバー体導通部191,191と、コネクタCN104の第24端子T424とを互いに接続している。また、第2配線部P2fgは、基板本体151の側辺151cに沿って配設されている。
【0067】
このように、外部接続基板110では、フレームグラウンドFGに対応する配線パターン(接地配線パターン)Pfgを、コネクタCN104のカバー部173に導通させることにより、CRユニット0と接続するコネクタCN104に対するノイズ対策を強化している。
【0068】
AC24VA,AC24VBに対応する配線パターンPac24va,Pac24vbは、コネクタCN104の第1,25端子T401,T425と、コネクタCN103の第2,3端子T302,T303とを接続している。配線パターンPac24vaは、その途中に配置されているヒューズFUを除き、
図10に示す第2面153側に配置されており、配線パターンPac24vbは、その全体が第2面153側に配置されている。
【0069】
また、球貸制御信号PRDY,EXS,BRDY,BRQに対応する配線パターンPprdy,Pexs,Pbrdy,Pbrqは、コネクタCN104の第13,12,11,23端子(第1信号端子)T413,T412,T411,T423と、コネクタCN102の第1,2,4,5端子T201,T202,T204,T205とを接続している。配線パターンPprdy,Pexs,Pbrdy,Pbrqは、コネクタCN104側の第1配線部P1prdy,P1exs,P1brdy,P1brqと、コネクタCN102側の第2配線部P2prdy,P2exs,P2brdy,P2brqと、それらを互いに接続するビアB1~B4とで構成されており、第1配線部P1prdy,P1exs,P1brdy,P1brqが
図10に示す第2面153に、第2配線部P2prdy,P2exs,P2brdy,P2brqが
図9に示す第1面152に夫々配置されている。
【0070】
また、残高表示部(表示手段)30aの表示に関するコモン信号DG1~DG3に対応する配線パターンPdg1~Pdg3は、コネクタCN104の第14~16端子(第2信号端子)T414~T416と、コネクタCN101の第9~7端子T109~T107とを接続している。配線パターンPdg1は、その全体が
図10に示す第2面153側に配置されている。配線パターンPdg2,Pdg3は、コネクタCN104側の第1配線部P1dg2,P1dg3と、コネクタCN102側の第2配線部P2dg2,P2dg3と、それらを互いに接続するビアB5,B6とで構成されており、第1配線部P1dg2,P1dg3が
図10に示す第2面153に、第2配線部P2dg2,P2dg3が
図9に示す第1面152に夫々配置されている。
【0071】
また、残高表示部(表示手段)30aの表示に関するセグメント信号SEG A~SEG Gに対応する配線パターンPsega~Pseggは、コネクタCN104の第3~7,19,20端子(第2信号端子)T403~T407,T419,T420と、コネクタCN101の第10~16端子T110~T116とを接続している。配線パターンPsega~Psegcは、その全体が
図10に示す第2面153側に配置されている。配線パターンPsegd~Pseggは、コネクタCN104側の第1配線部P1segd~P1seggと、コネクタCN101側の第2配線部P2segd~P2seggと、それらの間の第3配線部P3segd~P3seggと、第1配線部P1segd~P1seggと第3配線部P3segd~P3seggとを接続するビアB7~B10と、第3配線部P3segd~P3seggと第2配線部P2segd~P2seggとを接続するビアB11~B14とで構成されており、第1配線部P1segd~P1seggと第2配線部P2segd~P2seggが
図10に示す第2面153に、第3配線部P3segd~P3seggが
図9に示す第1面152に夫々配置されている。
【0072】
また、球貸ボタン(操作手段)30bの操作に関する球貸スイッチ信号TDSに対応する配線パターンPtdsは、コネクタCN104の第21端子(第3信号端子)T421と、コネクタCN101の第4端子T104とを接続している。配線パターンPtdsは、コネクタCN104側の第1配線部P1tdsと、コネクタCN101側の第2配線部P2tdsと、それらを互いに接続するビアB15とで構成されており、第1配線部P1tdsが
図10に示す第2面153に、第2配線部P2tdsが
図9に示す第1面152に夫々配置されている。
【0073】
また、返却ボタン(操作手段)30cの操作に関する返却スイッチ信号RESに対応する配線パターンPresは、コネクタCN104の第22端子(第3信号端子)T422と、コネクタCN101の第5端子T105とを接続している。配線パターンPresは、その全体が
図10に示す第2面153側に配置されている。
【0074】
また、球貸可能表示ランプ30dの表示に関する点灯信号TDLOに対応する配線パターンPtdloは、コネクタCN104の第10端子T410と、コネクタCN101の第3端子T103とを接続している。配線パターンPtdloは、その全体が
図10に示す第2面153側に配置されている。
【0075】
また、VLに対応する配線パターンPvlは、コネクタCN104の第17,18端子T417,T418と、コネクタCN102の第3端子T203と、コネクタCN101の第1,第2端子T101,T102とを接続しており、コネクタCN104側の第1,第2配線部P1vl,P2vlと、コネクタCN102側の第3配線部P3vlと、コネクタCN101側の第4配線部P4vlと、第1配線部P1vlと第3配線部P3vlとを接続するビアB16と、第3配線部P3vlと第4配線部P4vlとを接続するビアB17と、第1,第2配線部P1vl,P2vlを端子T417,T418以外の位置で接続するビアB18とで構成されている。第1配線部P1vlと第4配線部P4vlは
図10に示す第2面153に配置され、第2配線部P2vlと第3配線部P3vlは
図9に示す第1面152に配置されている。なお、第1配線部P1vlは、端子T417からコネクタCN104の内側に向けた引き出し部分の幅が、端子T404,T405との接触を避けて狭くなっているため、それを補うべく、第1面側に第2配線部P2vlを設け、コネクタCN104の内側においてビアB18で互いに接続している。
【0076】
また本実施形態では、コネクタCN104のPSI端子(第2端子T402)はラインフィルタグラウンドLGに対応する配線パターンPlgに接続されている。即ち、配線パターンPlgは、コネクタCN104の第2,8,9端子T402,T408,T409と、コネクタCN102の第6端子T206と、コネクタCN101の第6端子T106とを接続しており、コネクタCN104の第2,8,9端子T402,T408,T409を互いに接続する第1配線部P1lgと、コネクタCN104の第2端子T402とコネクタCN102の第6端子T206とを接続する第2配線部P2lgと、コネクタCN104の第8端子T408とコネクタCN101の第6端子T106とを接続する第3配線部P3lgとで構成されている。第1配線部P1lgは
図9に示す第1面152に配置され、第2配線部P2lg、第3配線部P3lgは
図10に示す第2面153に配置されている。
【0077】
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、外部接続基板110のコネクタ(第1コネクタ)CN104は、端子保持体(絶縁体)172により保持される複数の端子T401~T425と、それら複数の端子T401~T425を収容する金属製のカバー部173とを備え、コネクタ(第2コネクタ)CN103は、払出発射制御基板108及び電源基板106を介してアース端子161に接続される端子(第2接地端子)T301を有し、外部接続基板110の基板本体151に、コネクタ(第2コネクタ)CN103の端子(第2接地端子)T301とカバー部173とを導通させる接地配線パターンPfgを設けているため、コネクタ(第1コネクタ)CN104からのノイズによる悪影響を効果的に排除することが可能である。
【0078】
なお、コネクタ(第1コネクタ)CN104は、CRユニット(外部機器)0との間で遊技価値に関する信号PRDY,EXS,BRDY,BRQ等を伝送するための第1信号端子、同じく残高表示部30aの表示に関する信号DG1~DG3,SEG A~SEG Gを伝送するための第2信号端子、同じく球貸ボタン30b,返却ボタン30cの操作に関する信号を伝送するための第3信号端子を備えているため、それらの信号に対するノイズによる悪影響を排除して無用のトラブルの発生を防止できる。
【0079】
また、接地配線パターンPfgは、コネクタ(第2コネクタ)CN103の端子(第2接地端子)T301と、コネクタ(第1コネクタ)CN104の端子(第1接地端子)T424と、カバー部173とを導通させているため、カバー部173を効率的に接地することが可能である。
【0080】
また、カバー部173を基板本体151に固定するコネクタ固定部174を介して接地配線パターンPfgとカバー部173とを導通させているため、配線パターンを対応させるだけでカバー部173の接地が可能である。
【0081】
続いて、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図14~
図22は本発明をパチンコ機である遊技機に採用した第2の実施形態を例示している。遊技盤501は、
図14、
図15に示すように構成されており、機枠(前枠)の遊技盤装着部に着脱自在に装着されている。
【0082】
遊技盤501は概ね矩形状であり、この遊技盤501の前面側には、
図14に示すように、遊技領域502と、この遊技領域502を取り囲む外周部材503とが設けられている。遊技領域502の一側には、外周部材503とガイドレール504との間に遊技球の打ち込み通路505が形成されており、機枠側の発射手段により発射された遊技球を、打ち込み通路505を経て遊技領域502の上部へと打ち込むようになっている。
【0083】
遊技領域502の中央部には、画像表示手段506と、この画像表示手段506の前側に対応するセンターケース507とが装着されている。画像表示手段506は液晶式等であって、演出図柄表示手段510等を構成している。センターケース507は、遊技盤501の前面に当接して遊技盤501から前側に突出するように装着されており、内周側に画像表示手段506の表示画面に対応する表示窓508が設けられている。センターケース507の前面には、普通図柄表示手段509、第1特別図柄表示手段511、第2特別図柄表示手段512等が設けられている。
【0084】
遊技領域502には、センターケース507の左右両側に左打ち通路513と右打ち通路514とが設けられている。また遊技領域502には、普通図柄始動手段515、複合入賞手段516、第1特別図柄始動手段517、第2特別図柄始動手段518が配置されている。
【0085】
普通図柄始動手段515は普通図柄表示手段509による図柄始動を開始させるためのもので、通過ゲートにより構成されている。普通図柄表示手段509は普通図柄始動手段515の遊技球の検出を契機に普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の二種類の普通図柄に対応する2個のLED等の発光体により構成されている。即ち、普通図柄表示手段509は普通図柄始動手段515が遊技球を検出することを条件に2個の発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段515による遊技球の検出時に取得された当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合に、当り態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合に外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で夫々点滅を終了する。
【0086】
第1特別図柄始動手段517は、遊技球の検出を契機に第1特別図柄表示手段511による第1図柄変動を開始させるためのものであり、第2特別図柄始動手段518は、遊技球の検出を契機に第2特別図柄表示手段512による第2図柄変動を開始させるためのものである。なお、第1特別図柄始動手段517は非開閉式である。第2特別図柄始動手段518は遊技球が入球不可能(又は入球困難)な閉状態と入球可能(又は入球容易)な開状態とに切り換え可能な開閉式であり、普通図柄表示手段509の変動後の停止図柄が当り態様となって普通利益状態が発生したときに、閉状態から開状態へと所定時間開放するようになっている。
【0087】
第1特別図柄表示手段511、第2特別図柄表示手段512は1個又は複数個の表示手段、例えば特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の1個の表示手段により構成されている。そして、各特別図柄表示手段511,512は、対応する特別図柄始動手段517,518に遊技球が入賞することを条件に各特別図柄を所定時間変動表示して、各特別図柄始動手段517,518への入賞時に取得した大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合に、特別図柄が所定の大当り態様(特定態様)で、それ以外の場合に外れ態様で夫々停止する。
【0088】
演出図柄表示手段510は特別図柄表示手段511、512による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄510a~510cを変動表示するもので、1個又は複数個(例えば左右方向に3個)の演出図柄510a~510cを各種の演出画像と共に画像表示手段506の表示画面に変動表示可能に構成されている。
【0089】
演出図柄510a~510cは数字図柄により構成されており、第1特別図柄始動手段517、第2特別図柄始動手段518に遊技球が入賞した場合に、特別図柄の変動開始と同時に複数種類の変動パターンの何れかに従って変動を開始して、特別図柄の停止と同期して略同時に停止する。なお、演出図柄510a~510cは特別図柄が外れ態様で停止する場合には外れ演出態様で停止し、特別図柄が大当り態様で停止する場合には大当り演出態様で停止する。
【0090】
複合入賞手段516は大入賞手段521と普通入賞手段522とを左右に備えて複合化したものであり、この複合入賞手段516には前向きに発光表示可能な発光表示手段529~531が左右方向に複数設けられている。第1特別図柄始動手段517には前向きに発光表示可能な発光表示手段532,533が左右方向の両側に設けられている。なお、発光表示手段529~533はLED発光式のものが採用されているが、他の形式のものでもよい。
【0091】
大入賞手段521は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉式であって、第1特別図柄表示手段511、第2特別図柄表示手段512の変動後の特別図柄が大当り態様となって特別利益状態が発生したときに、所定の開放パターンに従って1回又は複数回開放してその上側から遊技球を入賞させるようになっている。
【0092】
遊技盤501の裏側には、
図15に示すように、遊技盤501に装着された裏カバー524と、この裏カバー524の裏側に上下に配置された主制御基板525及び演出制御基板526等が設けられている。裏カバー524は遊技盤501に装着された画像表示手段506、複合入賞手段516、第1特別図柄始動手段517等を裏側から覆うためのものである。主制御基板525は大入賞手段521等による遊技盤501側の遊技動作を制御するためのものであり、主制御基板ケース527に収容されて裏カバー524の裏側に着脱可能に装着されている。
【0093】
演出制御基板526は演出図柄表示手段510の演出図柄510a~510cの変動表示、発光表示手段529~533の発光表示等の各種演出動作を制御するためのものであり、演出制御基板ケース534に収容されて裏カバー524の裏側に着脱可能に装着されている。
【0094】
第1特別図柄始動手段517は、遊技領域502の最下部のアウト球口535の上側近傍に配置されている。この第1特別図柄始動手段517は左右方向に長い横長状であって、
図16~
図18に示すように、遊技盤501の前面に当接し且つ前面側から着脱可能に固定された当接板536と、この当接板536の裏側に設けられ且つ遊技盤501の装着孔537に挿入されるケース部538と、当接板536の左右略中央から前側に突出する第1始動口539と、第1始動口539に入賞した遊技球をケース部538内を経て遊技盤501の裏側へと案内する案内通路540と、第1始動口539に入賞した遊技球を検出する第1始動スイッチ541と、第1始動スイッチ541の近傍に配置された電波センサ542と、第1始動口539の左右両側で当接板536の裏側に設けられた左右一対の発光表示用のLED基板543,544とを有する。
【0095】
当接板536はねじ等の固定具で遊技盤501の前面に固定されており、この当接板536には左右両側に発光表示部545,546が設けられている。ケース部538は、当接板536の裏側に一体に形成された前部側538aと、この前側部538aに対して裏側から着脱可能に装着された後部側538bとを備え、遊技盤501の装着孔537に前側から挿入される挿入部547を構成している。
【0096】
第1始動スイッチ541は、第1始動口539に入賞する遊技球を検出して第1特別図柄表示手段511の第1特別図柄を変動させるためのものであり、遊技球の検出部にコイルを備えた電磁誘導型のものが使用され、第1始動口539の入口側で当接板536、ケース部538等に装着されている。
【0097】
電波センサ542は第1始動スイッチ541を誤動作させるために第1始動スイッチ541の周辺に送信される不正電波を検出するためのもので、第1始動スイッチ541の側方近傍に配置され、ケース部538内のセンサ収容部565内に設けられている。
【0098】
左右のLED基板543,544は、当接板536の左右両側に設けられた発光表示部545,546と共に発光表示手段532,533を構成するもので、各発光表示部545,546に対応してケース部538内の透過壁550に当接板536と略平行に装着されている。LED基板543,544の前面には、発光表示部545,546に光を照射するLED543a,544aが設けられ、またケース部538の左右方向の中央側の裏面に基板側コネクタ552,553が設けられている。
【0099】
なお、当接板536、透過壁550は光透過性を有し、LED543a,544aからの光により発光表示部545,546を発光させることができる。また当接板536及び/又は透過壁550には、当接板536の裏側部分を透視できないように、凹凸模様等の透視阻害部555が設けられている。
【0100】
図20に示すように、第1始動スイッチ541にはハーネス556が、電波センサ542にはハーネス557が、左右のLED基板543,544にはハーネス558,559が夫々接続されている。各ハーネス556~559はケース部538の後壁部560の裏側に引き出されて、留め具563により後壁部560の留め部562に一纏めに留められている。第1始動スイッチ541、電波センサ542側のハーネス556,557は、その先端のハーネス側コネクタ556a,557aを介して主制御基板525に直接的又は間接的に接続可能であり、また左右のLED基板543,544側のハーネス558,559は、その先端のハーネス側コネクタ558a,559aを介して演出制御基板526に直接的又は間接的に接続可能である。
【0101】
第1特別図柄始動手段517の裏側には、
図18等に示すように、第1始動スイッチ541の後方側に対応してケース部538の後壁部560の左右方向の略中央に管理情報表示部564が設けられ、この管理情報表示部564に、第1特別図柄始動手段517の管理番号、その他の管理情報が表示されている。ケース部538の後壁部560には、管理情報表示部564の他に、この管理情報表示部564の一側から下側にかけて留め部562、センサ収容部565、引き出し部566が設けられ、またセンサ収容部565に対して引き出し部566と反対側に引き出し部567が設けられている。
【0102】
センサ収容部565は電波センサ542の後部側を収容するもので、
図16~
図18に示すように、後壁部560から後方に突出して設けられており、このセンサ収容部565の後端よりも前側に留め部562と、この留め部562に巻き付けられた留め具563とが配置されている。センサ収容部565と、これに収容された電波センサ542の後部は、ケース部538の後壁部560から後方に突出する突出部568を構成する。
【0103】
ケース部538の後壁部560には、
図17、
図18に示すように、センサ収容部565の左右両側に引き出し部566,567が開口状に設けられている。引き出し部566は、第1始動スイッチ541側のハーネス556と、一方のLED基板543側のハーネス558とをケース部538内から後壁部560の裏側へと引き出すためのものであって、第1始動スイッチ541及び電波センサ542の近傍で左右のLED基板543,544間の略中央に形成されている。引き出し部567は、他方のLED基板544側のハーネス559をケース部538内から後壁部560の裏側へと引き出すためのものであり、LED基板544側の基板側コネクタ553に対応して形成されている。
【0104】
第1始動スイッチ541側のハーネス556は、第1始動スイッチ541の後端側から引き出し部566を経て留め具563側へと後ろ又は後ろ下方に引き出されている。電波センサ542側のハーネス557は電波センサ542の後端側に接続されており、センサ収容部565の後端側の開口状の引き出し部569を経て留め具563側へと前方向に引き出されている。
【0105】
左右一対のLED基板543,544の内、その一方側のLED基板543側のハーネス558は、後壁部560の前側を経て引き出し部566から裏側へと引き出されている。また他方側のLED基板544は、センサ収容部565に対して留め具563と反対側にあり、このLED基板544側のハーネス559は、センサ収容部565の他方側の引き出し部567から裏側へと引き出され、センサ収容部565の他側に沿って後方へと配線された後、センサ収容部565の後端側を経由して留め具563側へと引き出されている。
【0106】
センサ収容部565の後端側には、
図17~
図19に示すように、引き出し部569の上下両側にセンサ収容部565の肉厚分の段部570があり、その一方の段部570と電波センサ542側のハーネス557又はコネクタ557bとの間にハーネス559が配線されている。
【0107】
LED基板544側のハーネス559は、一方の段部570と電波センサ542側のハーネス557又はコネクタ557bとの間に配置され、それらにより、ハーネス559が上下に移動しないように上下両側から位置決めされている。なお、段部570、電波センサ542側のハーネス557又はコネクタ557b等により、上下一対の位置決め部571が構成されている。LED基板544側のハーネス559は、電波センサ542の後端側から留め具563の間では、電波センサ542側のハーネス557と略並行して配線されている。
【0108】
留め部562は引き出し部566に対して電波センサ542と反対側に設けられている。この留め部562は、
図17、
図18、
図20に示すように、管理情報表示部564と後壁部560の下端との中間部分に後壁部560から後方に突出して上下方向に設けられている。留め部562と後壁部560との間には、左右方向に貫通する通孔572が形成されている。
【0109】
留め部562の上下両側には、留め部562に巻き付けた留め具563が外れないように規制するずれ止め部573が設けられている。なお、留め部562、ずれ止め部573は、側面視形状が略H状に構成されているが、ずれ止め部573の留め部562から後方に突出する部分は省略してもよい。また留め部562は、留め具563が外れないか、又は外れ難い程度のものであれば十分である。
【0110】
ハーネス556~559は、留め部562の近傍では留め部562に沿って上側から下側へと上下方向に配置され、留め部562の対応位置で留め具563により留め部562に一纏めに留められている。
【0111】
なお、各ハーネス556~559の留め具563から先端側は、主制御基板525側のハーネス556,557と、演出制御基板526側のハーネス558,559とに分けて下方に引き出されている。
【0112】
各ハーネス556~559は、第1始動スイッチ541、電波センサ542、LED基板543,544から留め具563までの間では、余分な遊びが生じないように配線されている。また各ハーネス556~559の留め具563から先端側は自在に屈曲可能であり、挿入部547を遊技盤501の装着孔537に挿入して組み立てる際には、留め具563を基準にして自由端側を屈曲させて、挿入部547の外周縁よりも内側又は装着孔537の内周縁よりも内側に退避させることが可能である。
【0113】
当接板536、ケース部538、第1始動口539は光透過性の材料により構成されており、その第1始動口539の後方に留め具563、留め部562が配置されている。一方、第1特別図柄始動手段517の前側には、第1始動口539の前面に貼着された装飾シール580、当接板536及び/又は透過壁550に形成された凹凸模様等の透視阻害部555があり、第1特別図柄始動手段517の前側からは、留め具563、留め部562等が透視できないようになっている。なお、透視阻害部555は他のものによって構成してもよい。
【0114】
留め具563は各ハーネス556~559を一纏めに結束する結束具574が使用されている。この結束具574は例えばポリアミド系等の可撓性を有する合成樹脂製であって、
図22(a),(b)に示すように、挿通部575を有するヘッド部576と、このヘッド部576に一体に接続され且つ他端側から挿通部575に挿通して結束するバンド部577とを備えている。
【0115】
挿通部575内には、一方向係合爪578が一体に設けられている。一方向係合爪578はそれ自体の弾性力により、挿通部575内に挿入されたバンド部577側に付勢されている。バンド部577には一方向係合爪578が係合する係合部579がバンド長手方向に多数形成されており、ヘッド部576の挿通部575に挿通してハーネス556~559を留め部562に締め付けたときに、一方向係合爪578が係合部579に係合して締め付け状態を保持するようになっている。なお、ハーネス556~559を結束した後、ヘッド部576から突出するバンド部577の余剰部分は切り取る。
【0116】
各ハーネス556~559は、必要に応じて任意に折り曲げ且つその折り曲げ状態を保ち得るように可撓性及び保形性(又は屈曲性及び保形性)を有するものであって、
図21に示すように、複数の導体からなる芯線581の外周を絶縁被覆582で絶縁した素線583を基本に構成されている。各ハーネス556~559は、複数の素線583と、各素線583の一端に設けられたハーネス側コネクタ556a~559aと、各素線583の他端に設けられたハーネス側コネクタ556b~559bとを有する。
【0117】
なお、複数の導体を纏めて芯線581を構成する場合には、導体を撚り合わせない無撚り状態でもよいし、撚り合わせ状態でもよいが、無撚り状態にすれば素線583の可撓性又は屈曲性が向上する。
【0118】
素線583には、芯線581の導体の本数の多少によって線径の異なる複数種類、例えば太素線583a、並素線583b、細素線583cの3種類のものがあり、またそれらを使用するハーネス556~559にも、太素線583aによる太ハーネス583Aと、並素線583bによる並ハーネス583Bと、細素線583cによる細ハーネス583Cの何れかが用いられている。
【0119】
各ハーネス556~559に使用するハーネス583A~583Cの種類を決定するに際しては、通電時の電気信号の大小、信号の組み合わせ数等の条件に応じて太ハーネス583A、並ハーネス583B、細ハーネス583Cの何れかを選択する。なお、
図16~
図18、
図20においては、便宜上、太ハーネス583Aは太線で、並ハーネス583Bは太一点鎖線で、細ハーネス583Cは太二点鎖線で夫々示す。
【0120】
因みに第1特別図柄始動手段517の場合には、第1始動スイッチ541側のハーネス556は2本の太素線583aを使用した太ハーネス583Aが、電波センサ542側のハーネス557には2本の並素線583bを用いた並ハーネス583Bが、LED基板543,544側のハーネス558,559には4本又はそれ以上の細素線583cを用いた細ハーネス583Cが夫々採用されている。
【0121】
なお、太素線583a、太ハーネス583A、並素線583b、並ハーネス583B、細素線583c、細ハーネス583Cは、太さの異なる三種類の素線、ハーネスを太い方から細い方へと順次識別可能に記載したものであって、第1、第2、第3・・・と記載した場合と同義であって、特定の線径値を意味するものではない。また太素線583a、並素線583b、細素線583cは、芯線581、絶縁被覆582を含む素線583の外径の大小で特定してもよい。
【0122】
第1特別図柄始動手段517には、第1始動スイッチ541、電波センサ542、左右のLED基板543,544等の複数の電気部品541~544があり、その夫々に複数の素線583で構成されたハーネス556~559がハーネス側コネクタ556b~559bを介して接続されて裏側へと引き出されている。しかし、複数の素線583で構成された複数のハーネス556~559があっても、その全ハーネス556~559を留め具563で一纏めに纏めて留めることにより、各ハーネス556~559が素線583毎にバラけた状態にある場合に比較して、その後の取り扱いを容易に行うことができる。
【0123】
第1特別図柄始動手段517の下側には、遊技盤501の遊技領域502からアウト球を内側へと排出するアウト球口535があるが、各ハーネス556~559を留め具563により一纏めに纏めることによって、各ハーネス556~559がアウト球口535側に垂れ下がる等の問題も発生しない。そのため各ハーネス556~559の主制御基板525、演出制御基板526に対する接続作業も容易に行うことができる。
【0124】
また複数のハーネス556~559を留め部562に対して留め具563により一纏めに留めているので、留め具563による留め位置が略一定して安定することとなり、留め位置のバラツキ等を防止することができる。従って、第1特別図柄始動手段517を遊技盤501に組み付ける場合にも、画一的に作業を行うことができる。
【0125】
しかも留め具563はケース部538の留め部562に巻き付けているので、自由端側からハーネス556~559を引っ張る等して留め具563側に外力が加わるようなことがあっても、その外力に対して留め具563、留め部562で抗することができる。そのためハーネス556~559が第1始動スイッチ541、電波センサ542、LED基板543,544から脱落したり、それらの各部品541~544側とハーネス556~559側とのコネクタ間で接触不良が生じる等の問題も解消することができる。
【0126】
また各ハーネス556~559には、2本の太素線583aによる太ハーネス583A、2本の並素線583bによる並ハーネス583B、4本又はそれ以上の細素線583cによる細ハーネス583Cを留め具563で一纏めに留めているので、それらの自由端側に大きな張力が加わった場合にも、太ハーネス583Aでそれよりも細い細ハーネス583Cに加わる張力を分担することが可能となり、細ハーネス583C等の細い側のハーネスの負荷を軽減することができる。
【0127】
各ハーネス556~559を主制御基板525、演出制御基板526に接続するに当たっては、留め具563側を基点として各ハーネス556~559を上向きに引き出して、ハーネス556,557を主制御基板525側に、ハーネス558,559を演出制御基板526側に夫々接続し、アウト球口535内を遊技盤501の裏側へと通過するアウト球と干渉しないようにする。
【0128】
留め具563、留め部562は、ケース部538の後壁部560から後方に突出してハーネス556~559を一纏めに留めている。しかし、留め具563、留め部562の近傍には、これらよりも後方に突出するセンサ収容部565があり、このセンサ収容部565による突出部568の後端よりも前側に留め具563、留め部562があるので、遊技盤501の組み立て工程、その他で第1特別図柄始動手段517を取り扱う際にも、留め具563、留め部562が邪魔になるようなこともない。
【0129】
またLED基板544のハーネス559は、後方に突出するセンサ収容部565(突出部568)の後端側を経由して留め具563側へと引き出しているので、突出部568の上側又は下側を経由して配線する場合に比較して、第1特別図柄始動手段517自体の上下方向の寸法を小さくすることが可能である。
【0130】
LED基板544のハーネス559は、突出部568を構成するセンサ収容部565の後端側を経由して配線されているにも拘わらず、その上下両側に位置決め部571があるため、センサ収容部565の後端側又は左右の両側面でハーネス559に接触した場合でも、それによってハーネス559がセンサ収容部565の上下何れかに移動したり、外れたりするようなことがない。
【0131】
なお、第1始動スイッチ541、電波センサ542のハーネス556,557は、主制御基板525側に接続可能であり、LED基板543,544のハーネス558,559は、演出制御基板526側に接続可能であるため、各ハーネス556~559の留め具563からハーネス側コネクタ556a~559aまでの長さが長くなっている。そこで、遊技盤501に装着する前の段階では、
図18に示すように、各ハーネス556~559を接続対象毎に短く折り曲げた後、その折り畳み状態のハーネス556~559を保護キャップ584,585に挿入して保護する。これによって、長いハーネス556~559の垂れ下りを防止することができる。
【0132】
図22に示す結束具574により各ハーネス556~559を結束する際には、バンド部577の自由端側を通孔572に通してハーネス556~559及び留め部562の外周にバンド部577を巻き掛けた後に、そのバンド部577をヘッド部576の挿通部575に挿通して引っ張る。そして、バンド部577を引っ張って締め付けて行くと、係合部579に一方向係合爪578が係合して締め付け状態を保持できるので、ハーネス556~559が留め部562に略密着する程度までバンド部577を引っ張って締め付けた後に、ヘッド部576の近傍でバンド部577の自由端側の余剰部分を切断する。これによって第1始動スイッチ541、電波センサ542、LED基板543,544のハーネス556~559を結束具574により容易に一纏めに纏めて留めることができる。
【0133】
なお、バンド部577によるハーネス556~559の締め付けは、各ハーネス556~559の先端側のハーネス側コネクタ556a~559aが留め具563から抜け出さない程度、例えば大きさの異なる複数のハーネス側コネクタ556a~559aがある場合には、その最小のハーネス側コネクタ556a~559aが留め具563から抜け出さない程度の緩い締め付けでもよい。
【0134】
図23~
図28は本発明の第3の実施形態における複合入賞手段516を例示する。複合入賞手段516は、
図23~
図28に示すように、遊技盤501の前面に固定された当接板600に大入賞手段521と普通入賞手段522とを左右に備えると共に、大入賞手段521が閉状態のときに右打ち通路514(
図14参照)からの遊技球を第1特別図柄始動手段517(
図14参照)側へと案内する案内通路601を備えている。
【0135】
当接板600は、遊技盤501の前面に着脱可能に固定されている。当接板600の前側には、大入賞手段521の大入賞口602と、この大入賞口602を開閉する開閉部材603と、この開閉部材603の下流側に配置された通路部604と、普通入賞手段522の普通入賞口605とが設けられ、また大入賞口602等の下側に、普通入賞口605の左右両側から下側に通過して遊技球をアウト球口535へと案内する案内板606が設けられている。当接板600の裏側には、大入賞手段521に対応して略中央に配置された内ケース部607と、この内ケース部607の左右両側から下側に跨がって配置された外ケース部608とが設けられている。
【0136】
複合入賞手段516は遊技盤501に装着する際に、内ケース部607、外ケース部608を遊技盤501の装着孔609に前側から挿入して、当接板600をねじ等の固定手段により遊技盤501に固定する。そのため内ケース部607、外ケース部608は、遊技盤501の装着孔609に挿入する挿入部610を構成する。なお、内ケース部607、外ケース部608は一体に構成してもよい。
【0137】
大入賞手段521の大入賞口602は当接板600の前側で上向きに開口しており、この大入賞口602の開口側に前後方向に出退自在に開閉部材603が設けられている。大入賞口602は、当接板600の裏側の内ケース部607内の入賞通路614から外ケース部608側の排出通路611へと接続されており、この大入賞口602に入賞した遊技球は入賞通路614、排出通路611を経て遊技盤501の裏側へと排出されて行く。内ケース部607内には、入賞通路614を通過する遊技球を検出する入賞スイッチ612が横長状に設けられている。
【0138】
開閉部材603は、連動機構(図示省略)を介して駆動ソレノイド613により開閉可能であり、大入賞口602を閉じた閉状態では、上方から流下する遊技球を受けて通路部604側へと案内するようになっている。案内通路601は、大入賞口602の下手側の通路部604を少なくとも一部とするものであって、大入賞口602が開状態の場合にはその通路部604により構成され、また大入賞口602が閉状態の場合には通路部604とその上手側で閉状態の開閉部材603とにより構成される。入賞スイッチ612はその長手方向を左右方向に向けた状態で入賞通路614の下側に略水平状に配置されており、この入賞スイッチ612を通過した遊技球は、排出通路611を経て遊技盤501の裏側へと案内されて行く。
【0139】
入賞スイッチ612、駆動ソレノイド613は、内ケース部607の裏側に着脱可能に固定された収容ケース615内に収容されている。駆動ソレノイド613は前後方向に出退する可動鉄心613aを備え、その可動鉄心613aの前後移動により、開閉部材603を前後方向に開閉可能である。収容ケース615は内ケース部607から後方に突出するように、その前端側の取り付け部616がねじ等の固定具617により内ケース部607に着脱可能に固定されている。
【0140】
入賞スイッチ612、駆動ソレノイド613等の内部機構を収容する収容ケース615は、内ケース部607から後方に突出する第1突出部618を構成する。外ケース部608には、外ケース部608から後方に突出する排出通路611が収容ケース615の下側に対応して設けられており、排出通路611からの遊技球は、その下端の排出口611aから下方へと排出されて行く。排出通路611は後側が閉塞されており、外ケース部608の後壁部619から後方に突出する第2突出部620を構成する。
【0141】
普通入賞手段522の普通入賞口605は、当接板600の裏側で外ケース部608内の入賞通路622に連通している。入賞通路622は外ケース部608に前後方向に設けられており、その後部側は外ケース部608の後壁部619から後方に突出すると共に、その下側に配置された入賞スイッチ623を経て下方の排出口622aへと連通されている。
【0142】
入賞スイッチ623は、その長手方向を左右方向に向けた状態で略水平状に配置されている。入賞通路622には排出口622aの上側にスイッチ収容部625が設けられ、そのスイッチ収容部625に入賞スイッチ623が収容されている。排出口622aの下側には左右両側に案内壁626が設けられ、この案内壁626間が遊技球を下方に排出する排出通路624となっている。左右の案内壁626の後端間は開放状になっている。
【0143】
入賞通路622、スイッチ収容部625、案内壁626は、外ケース部608の後壁部619から後方への突出量が略同じであって、その入賞通路622が第3突出部628を構成し、スイッチ収容部625が第4突出部629を構成し、案内壁626が第5突出部630を構成している。第3突出部628と第5突出部630は上下方向に一列状であり、第4突出部629は第1突出部618側が第3突出部628及び第5突出部630と略一列状になり、反対側が第3突出部628及び第5突出部630から左右方向の反対側へと張り出している。
【0144】
複合入賞手段516には、大入賞口602に対応して左右方向の略中央部に発光表示手段531が設けられ、また大入賞手段521の左右両側に発光表示手段529,530と磁気センサ632,633とが設けられている。発光表示手段529~531は、当接板600等に設けられた発光表示部717~719と、この発光表示部717~719に対応して内ケース部607、外ケース部608内に設けられたLED基板634~636とを備えている。LED基板634~636には発光表示部717~719に光を照射するLED634a~636aが前面に設けられている。LED基板634の裏面には上下両側に基板側コネクタ643~645が設けられ、またLED基板635,636の裏面には基板側コネクタ646,647が設けられている。磁気センサ632,633は遊技盤501の前方に配置されたガラス扉等に磁石を接近させて遊技球の流れに変化を与える等の不正行為を働いた場合に、その磁気を検出するためのものである。
【0145】
なお、当接板600等には、発光表示部717~719の発光時の光の拡散性を確保する一方、駆動ソレノイド613、入賞スイッチ612,623、LED基板634~636等の裏側の構成部材の透視性を阻害する透視阻害部が凹凸模様、その他の手段により設けられている。そのため当接板600の前側から見た場合にも、その裏側の構成部材を透視できないか、又は透視が困難になっている。
【0146】
複合入賞手段516の裏側における普通入賞手段522と反対側には、
図23~
図28に示すように、演出制御系の中継基板を兼用するLED基板634と、主制御系の中継基板641とが前後に設けられている。また複合入賞手段516の裏側には、第1配線経路650と第2配線経路651と第3配線経路652とが設けられている。
【0147】
第1配線経路650は、左右一端側の中継基板641と左右他端側との間に配置されており、第1突出部618の下側、第1突出部618と第3~第5突出部628~630との間を経てジグザグ状に設けられている。この第1配線経路650には、入賞スイッチ623側のハーネス655と、磁気センサ633側のハーネス656と、LED基板635側のハーネス657とが纏めて並行に配線されている。
【0148】
第2配線経路651は、中継基板641側から第1突出部618の後下部側を経由して設けられている。この第2配線経路651には、入賞スイッチ612側のハーネス658と、駆動ソレノイド613側のハーネス659とが纏めて並行に配線されている。
【0149】
第3配線経路652は、中継基板641からその上側を経由して外ケース部608内へと入るように設けられている。この第3配線経路652には、磁気センサ632側のハーネス660と、LED基板636側のハーネス661との一部が纏めて並行に配線されている。
【0150】
各ハーネス655~661には、電流容量、その他の条件に応じて、
図21の場合と同様に太ハーネス583A、並ハーネス583B、細ハーネス583Cの何れかが採用されている。即ち、第1配線経路650の入賞スイッチ623側のハーネス655には、2本の太素線583aによる太ハーネス583Aが採用され、磁気センサ633側のハーネス656には、3本の並素線583bによる並ハーネス583Bが採用され、LED基板635側のハーネス657には、4本の細素線583cによる細ハーネス583Cが採用されている。
【0151】
中継基板641から入賞スイッチ623までの距離と、中継基板641から磁気センサ633までの距離は、略同程度である。そのため入賞スイッチ623側のハーネス655と、磁気センサ633側のハーネス656には、その距離に対応して同程度の長さの長いハーネスが使用されている。
【0152】
入賞スイッチ623、磁気センサ633は、中継基板641から遠く離れた位置にあり、後述のように3本のハーネス655~657が並行して配線された第1並行配線区間690から遠い側に配置されている。一方、LED基板635は、入賞スイッチ623、磁気センサ633よりも中継基板641に近い位置にあり、第1並行配線区間690に近い側に配置されている。入賞スイッチ623側のハーネス655、磁気センサ633側のハーネス656には、略同じ長さを有する長いハーネスが使用されており、またLED基板635側のハーネス657には、ハーネス655,656よりも短いハーネスが使用されている。
【0153】
第2配線経路651の入賞スイッチ612側のハーネス658には、2本の太素線583aによる太ハーネス583Aが採用され、駆動ソレノイド613側のハーネス659には、3本の並素線583bによる並ハーネス583Bが採用されている。なお、入賞スイッチ612側のハーネス658と、駆動ソレノイド613側のハーネス659との長さは同程度か、又は入賞スイッチ612側のハーネス658が若干長い程度である。
【0154】
第3配線経路652の磁気センサ632側のハーネス660には、3本の並素線583bによる並ハーネス583Bが採用され、LED基板636側のハーネス661には、2本の細素線583cによる細ハーネス583Cが採用されている。
【0155】
LED基板634、中継基板641は、
図24、
図27、
図28に示すように、基板取り付け台663の前後両側に装着されている。即ち、LED基板634は上下方向に長い縦長状であり、中継基板641は左右方向に長い横長状であって、これらは基板取り付け台663の前後両側に略平行に取り付けられている。基板取り付け台663は、外ケース部608にねじ等の固定具664を介して取り付けられている。LED基板634は発光表示手段529の一部を構成するもので、基板取り付け台663の前側に設けられており、このLED基板634に対応して基板取り付け台663の裏側に主制御系の中継基板641が設けられている。
【0156】
LED基板634は基板取り付け台663の前側に配置され、中継基板641はLED基板634の上下中間部分に対応して基板取り付け台663の裏側に配置されている。LED基板634の上下両側には、中継基板641から張り出す上張り出し部634Aと下張り出し部634Bとが設けられている。
【0157】
上張り出し部634Aには中継用の基板側コネクタ643が設けられ、下張り出し部634Bには中継用の基板側コネクタ644と、外部接続用の基板側コネクタ645とが設けられている。基板側コネクタ643はハーネス661を介してLED基板636に接続され、基板側コネクタ644はハーネス657を介してLED基板635に接続されている。基板側コネクタ645は外部接続用であって、外部接続ハーネス666を介して演出制御基板526に接続されている。従って、LED基板634は、基板側コネクタ643~645に接続されたハーネス657,661,666を介して他の電気部品、例えばLED基板635,636、演出制御基板526に接続されている。
【0158】
なお、上張り出し部634A、下張り出し部634Bの後方側は、基板取り付け台663の開口部663a,663bにより開放された状態にあり、各張り出し部634A,634Bの基板側コネクタ643~645には、その開口部663a,663b側からハーネス657,661,666が接続されている。
【0159】
このようにLED基板634と中継基板641とを前後に重ねて設けることにより、LED基板634と中継基板641とを面方向に並べて配置する場合に比較して、少ない配置面積にLED基板634と中継基板641とを効率的に配置することができ、複合入賞手段516を小型化することができる。
【0160】
またLED基板634と中継基板641とを前後に重ねても、LED基板634を前側に配置することによって、LED基板634の本来の機能が阻害されるようなことがなく、LED基板634からの光によって、その前方の発光表示部717を発光させることができる。更にLED基板634に裏側の中継基板641から面方向に張り出す張り出し部634A,634Bを設けて、その張り出し部634A,634B側の基板側コネクタ643~645を介してLED基板634を他の電気部品に接続することにより、LED基板634に対する他の電気部品の接続も容易に行うことができる。
【0161】
中継基板641の後方側は開放状であって、この中継基板641の裏面には左右方向に配列された中継用の基板側コネクタ667~671と外部接続用の基板側コネクタ672とが上下二列に設けられ、その上部側には中継基板641の管理情報を表示する管理情報表示部675が設けられている。
【0162】
管理情報表示部675は、製造メーカ名を表示するメーカ表示部675aと基板管理番号を表示する基板管理番号表示部675bとから構成されている。なお、管理情報表示部675は管理上必要な情報を表示すればよく、製造メーカ名、基板管理番号以外の情報を表示するようにしてもよい。ハーネス655~660のたるみ部655a~660aは、管理情報表示部675の裏側に重ならない位置に配置されており、管理情報表示部675の裏側には、ハーネス655~660のたるみ部655a~660a、その他の障害物は配置されておらず、裏側から目視により製造メーカ名、基板管理番号等の管理情報を容易に透視することができる。管理情報表示部675は遊技部品の裏側にあればよい。
【0163】
中継基板641の上側には、2個の入賞スイッチ612,623に接続される2個の基板側コネクタ667,670と、外部接続用の1個の基板側コネクタ672とが左右方向に一列状に配置され、また下側には駆動ソレノイド613に接続される基板側コネクタ669と、左右の磁気センサ632,633に接続される2個の基板側コネクタ668,671とが左右方向に一列状に配置されている。
【0164】
中継基板641及び上下二列の基板側コネクタ667~672は、外ケース部608の後壁部619から後方に突出しており、これら中継基板641及び基板側コネクタ667~672により第6突出部676が構成されている。
【0165】
中継基板641の上側の基板側コネクタ667,670には、各入賞スイッチ612,623側のハーネス655,658が着脱可能に接続されている。入賞スイッチ623側のハーネス655は第1配線経路650に沿って配線され、また入賞スイッチ612側のハーネス658は第2配線経路651に沿って配線されている。
【0166】
中継基板641の下側の基板側コネクタ668には磁気センサ633側のハーネス656が、中継基板641の下側の基板側コネクタ669には駆動ソレノイド613側のハーネス659が、中継基板641の下側の基板側コネクタ671には磁気センサ632側のハーネス660が夫々着脱可能に接続されている。駆動ソレノイド613側のハーネス659は第2配線経路651に沿って配線されている。磁気センサ633側のハーネス656は第1配線経路650に沿って配線され、また磁気センサ632のハーネス660は第3配線経路652に沿って配線されている。
【0167】
外部接続用の基板側コネクタ672は中継基板641上で回路パターンを介して各基板側コネクタ667~671に接続されており、それらに対応する端子数を有する。そのため基板側コネクタ672に接続された外部接続ハーネス674もそれに対応する本数の素線583を備えたものとなっている。因みに外部接続ハーネス674には8本~10本、又はそれ以上の並素線583bによる並ハーネス583B、又は細素線583cによる細ハーネス583Cが採用され、先端側のハーネス側コネクタを介して主制御基板525に直接的又は間接的に接続されている。
【0168】
LED基板635側のハーネス657は第1配線経路650に沿って配線され、LED基板634の下張り出し部634Bの基板側コネクタ644に接続されている。またLED基板636側のハーネス661は第3配線経路652に沿って配線され、LED基板634の上張り出し部634Aの基板側コネクタ643に接続されている。
【0169】
外部接続用の基板側コネクタ645はLED基板634上の回路パターンを介して基板側コネクタ643,644に接続されている。また基板側コネクタ645は、LED基板634による発光制御に必要な端子数を有し、この基板側コネクタ645に接続された外部接続ハーネス666もその端子数に対応する素線583を備えたものとなっている。因みに外部接続ハーネス666には8本~10本、又はそれ以上の並素線583bによる並ハーネス583B、又は細素線583cによる細ハーネス583Cが採用され、先端側のハーネス側コネクタを介して演出制御基板526に直接的又は間接的に接続されている。
【0170】
中継基板641の上一列の基板側コネクタ667,670,672と下一列の基板側コネクタ668,669,671との間には上下方向に所定の間隔があり、中継基板641の裏側で且つ上下二列の基板側コネクタ667~672間がたるみ配置部680となっている。
【0171】
入賞スイッチ612,623側のハーネス655,658、駆動ソレノイド613側のハーネス659、磁気センサ632側のハーネス660には、基板側コネクタ667,669~671に接続可能なハーネス側コネクタ(図示省略)の近傍にたるみ部655a,658a~660aが設けられている。たるみ部658a~660aは、中継基板641の裏面に沿って上下、左右の略面方向に屈曲又は湾曲する屈曲状又は湾曲状に設けられている。
【0172】
各ハーネス655,658~660のたるみ部655a,658a~660aは、各ハーネス655,658~660を中継基板641の基板側コネクタ667,669~671に着脱する際に、ハーネス655,658~660を基板側コネクタ667,669~671に対して挿脱するに必要なたるみ(余裕)をハーネス655,658~660に持たせるためのものである。
【0173】
各ハーネス655,658~660のたるみ部655a,658a~660aは、たるみ配置部680内で上下、左右の位置を変えた状態で前後方向に重ねて配置されている。たるみ部655a,658a~660a全体の配置高さは、基板側コネクタ667~672の高さと略同程度か、基板側コネクタ667~672の高さ未満である。
【0174】
このように上下二列の基板側コネクタ667~672間をたるみ配置部680として、このたるみ配置部680内にハーネス655,658~660のたるみ部655a,658a~660aを配置することにより、基板側コネクタ667~672によって上下両側からたるみ部655a,658a~660aを保護することできる。
【0175】
従って、組立て時、又は組立て後の保守、点検等に際して、ハーネス655,658~660のたるみ部655a,658a~660aに対して接触することによって生じるたるみ部655a,658a~660a自体の変形や錯綜、更にはハーネス655,658~660の浮き上がり等を防止することができる。
【0176】
各ハーネス655~660の遊び量(弛み量)は、入賞スイッチ612,623、駆動ソレノイド613、磁気センサ632,633側が殆どたるみのない状態で各配線経路650~652に沿って配線されているのに対して、LED基板634側及び中継基板641側はそのハーネス655~660のハーネス側コネクタを基板側コネクタ644,667,669~671に対して着脱するに必要な大きなたるみ量となっている。
【0177】
例えば、入賞スイッチ623側のハーネス655では、基板側コネクタ667に最も近い留め具694から基板側コネクタ667までのたるみ部655aを含むたるみ量が、入賞スイッチ623に最も近い留め具708から入賞スイッチ623までのたるみ量よりも大であり、留め具708から入賞スイッチ623までは殆どたるみのない状態で配線されている。
【0178】
また磁気センサ633側のハーネス656では、基板側コネクタ668に最も近い留め具696から基板側コネクタ668までのたるみ部656aを含むたるみ量が、磁気センサ633に最も近い留め具708から磁気センサ633までのたるみ量よりも大であり、留め具708から磁気センサ633までは殆どたるみのない状態で配線されている。
【0179】
更にLED基板635側のハーネス657では、基板側コネクタ644に最も近い留め具696から基板側コネクタ644までのたるみ部657aを含むたるみ量が、LED基板635に最も近い留め具694からLED基板635までのたるみ量よりも大であり、留め具694からLED基板635までは殆どたるみのない状態で配線されている。
【0180】
そのため各ハーネス655~657を第1配線経路650に沿って効率的に配線できると共に、各ハーネス655~657のハーネス側コネクタを基板側コネクタ644,667,668に対して容易に着脱できる。他のハーネス658~660についても同様である。なお、この実施形態では、ハーネス655~657を留める留め具は、ハーネス655に対して2個、ハーネス656に対して3個、ハーネス657に対して2個が対応しているが、ハーネス655~657に対して1個としてもよい。
【0181】
磁気センサ633と中継基板641の基板側コネクタ668とを接続するハーネス656には、基板側コネクタ668側にたるみ部656aが設けられており、またLED基板635とLED基板634の基板側コネクタ644とを接続するハーネス657には、基板側コネクタ644側にたるみ部657aが設けられている。このハーネス656,657においても、磁気センサ633、LED基板635側は殆どたるみがなく、基板側コネクタ644,668に近い側は、ハーネス655,658~660と同様に、磁気センサ633、LED基板635側よりも長い所定のたるみ量となっている。
【0182】
従って、第1配線経路650側では、入賞スイッチ623、磁気センサ633、LED基板635の各ハーネス655~657を、第2配線経路651側では入賞スイッチ612、駆動ソレノイド613の各ハーネス658,659を夫々の配線経路650,651に沿って無駄なく整然と配線しながらも、各ハーネス655~659のコネクタを、その接続対象となる各基板側コネクタ644,667~670に対して容易に着脱することができる。
【0183】
第1配線経路650に配線される磁気センサ633側のハーネス656は、中継基板641の下側から中継基板641の裏側へと配線された後、その中継基板641の基板側コネクタ668に対して裏側から接続されている。ハーネス656,657を留める留め具696と基板側コネクタ668との間には第6突出部676の段差(前後方向の高低差)があり、その段差に沿ってハーネス656を湾曲状に配線することによって、ハーネス656を基板側コネクタ668に着脱するに必要なたるみ部656aが形成されている。第3配線経路652に配線される磁気センサ632側のハーネス660は、中継基板641の上側から中継基板641の裏側へと配線され、その中継基板641の基板側コネクタ667と基板側コネクタ670との間を経てたるみ配置部680内のたるみ部660aへと続いている。
【0184】
なお、留め具686,694,696,708,714の構成は、第2の実施形態の留め具563と略同様である。留め部688,697,709,715は第2の実施形態の留め部562と略同様でもよいし、後壁部619から後方に突出してコ字状に構成することも可能である。
【0185】
たるみ配置部680には、各ハーネス655,658~660のたるみ部655a,658a~660a又はその近傍のハーネス655,658~660が前後方向に重なる状態で配置されている。そのため一部のハーネス658,659には、他のハーネス655,660を中継基板641側に押える押え部681,682ができている。
【0186】
例えば、第2配線経路651に配線される入賞スイッチ612側のハーネス658と、駆動ソレノイド613側のハーネス659には、両ハーネス658,659を撚り合わせた撚り合わせ部683があり、この撚り合わせ部683の中継基板641に対応する部分が押え部681となって、その押え部681により、第1配線経路650の入賞スイッチ623側のハーネス655のたるみ部655aの近傍を中継基板641側に押え付けている。
【0187】
また第2配線経路651の入賞スイッチ612側のハーネス658は、駆動ソレノイド613側のハーネス659との撚り合わせ部683から二つに分岐する分岐部分に押え部682があり、この押え部682により、磁気センサ632側のハーネス660のたるみ部660aの近傍を中継基板641側に押え付けている。
【0188】
そのため各ハーネス655,658~660のたるみ部655a,656a,658a~660aに充分なたるみ量を持たせながらも、そのたるみ部655a,658a~660aをたるみ配置部680に纏めて集中的に配置することができる。またハーネス655,658~660相互において、その押え部681,682によって他のハーネス655,660を中継基板641側に押えているので、各ハーネス655,660のたるみ部655a,660aの浮き上がり等を防止することができる。
【0189】
特に第2配線経路651のハーネス658,659は、入賞スイッチ612側のハーネス658が太ハーネス583Aであり、駆動ソレノイド613側のハーネス659が並ハーネス583Bであって、その両者の撚り合わせ部683に押さえ部681があるので、第1配線経路650の入賞スイッチ623側のハーネス655が太ハーネス583Aであるにも拘わらず、その押え部681により入賞スイッチ623側のハーネス655を確実に押えることができる。
【0190】
また第2配線経路651の入賞スイッチ612側のハーネス658が太ハーネス583Aであり、この太ハーネス583Aの押え部682で、磁気センサ632側のハーネス660である細ハーネス583Bを押えるため、その押え部682により磁気センサ632側のハーネス660を確実に押えることができる。
【0191】
しかも、各ハーネス658,659の押え部681,682が上下二列の基板側コネクタ667~672間のたるみ配置部680内にあるため、ハーネス655,658~660のたるみ部655a,658a~660aと同様に、上下二列の基板側コネクタ667~672によってハーネス658,659の押え部681,682を保護することができる。
【0192】
入賞スイッチ612側のハーネス658と駆動ソレノイド613側のハーネス659は、第2配線経路651上に配線されている。この第2配線経路651には、ハーネス658,659が並行して一纏めに配線される並行配線区間684が中継基板641と収容ケース615の後部側との間に設けられ、この並行配線区間684内の2箇所に留め具685,686が設けられている。
【0193】
入賞スイッチ612、駆動ソレノイド613に近い留め具686は結束式であって、この留め具686により、各ハーネス658,659が収容ケース615の後部側の留め部688に一纏めに留められている。中継基板641、基盤側コネクタ669,670に近い側の留め具685は、収容ケース615から後方に突出する突起689により構成されている。この突起689は、
図24、
図25に示すように、留め具686と中継基板641上の押え部681側とを結ぶ線分よりも上側に偏位して配置され、留め具686と押え部681との間で突起689によりハーネス658,659が上側に蛇行するように、ハーネス658,659が突起689に対して上側から引っ掛けられている。
【0194】
入賞スイッチ612側のハーネス658は、収容ケース615の下側の左右略中央部から裏側に引き出された後、収容ケース615の底壁の下側から後壁の裏側の留め具686を経由して中継基板641側へと達する。また駆動ソレノイド613にはその後端側にハーネス659が接続されている。この駆動ソレノイド613側のハーネス659は、留め具686側へと横方向に伸びて、留め具685,686により入賞スイッチ612側のハーネス658と一纏めに留められる。
【0195】
なお、入賞スイッチ612側のハーネス658と駆動ソレノイド613側のハーネス659は、留め具686に対して並行配線区間684と反対側では分岐して配線され、また中継基板641上でも並行配線区間684から基板側コネクタ669,670へと分岐して配線されている。
【0196】
第2配線経路651のハーネス658,659を突起689を経由して配線することにより、収容ケース615の後端の留め具686と中継基板641の押え部681側との間に前後方向の高低差があるにも拘わらず、留め具686と中継基板641との間でたるみが発生することなくハーネス658,659を第2配線経路651に沿って容易且つ整然と配線することができる。
【0197】
収容ケース615は内ケース部607に対して後方側から着脱可能であるが、第2配線経路651は収容ケース615の後方側を経由しており、入賞スイッチ612側のハーネス658、駆動ソレノイド613側のハーネス659は留め具686により第2配線経路651上に留められている。そのためハーネス658,659が収容ケース615の下側に垂れ下がる等の問題がなく、ハーネス658,659に影響されることなく収容ケース615を着脱することができる。なお、入賞スイッチ612、駆動ソレノイド613は収容ケース615内に設けられている。
【0198】
また収容ケース615は内ケース部607に対して後方側からねじ等の固定具617により着脱可能であるが、入賞スイッチ612側のハーネス658と駆動ソレノイド613側のハーネス659とを、一方向式の留め具686により収容ケース615側の留め部688に留めているので、その留め具686を切断せずに固定具617を取り外しただけでは収容ケース615を取り外すことはできない。そのため収容ケース615を不正に取り外す等の不正行為を防止することができる。
【0199】
入賞スイッチ623側のハーネス655と、磁気センサ633側のハーネス656と、LED基板635側のハーネス657は、第1配線経路650に沿って略並行に配線されている。この第1配線経路650は、第1湾曲経路部650aを含む第1並行配線区間690と、第1並行配線区間690のLED基板634及び中継基板641と反対側に設けられ且つ第2湾曲経路部650bを含む第2並行配線区間691と、第1並行配線区間690のLED基板634及び中継基板641側に設けられた基板側並行配線区間692とにより構成されている。
【0200】
第1並行配線区間690には全てのハーネス655~657が並行に配線されているので、ハーネス数が最も多くなっており、その最も多いハーネス655~657が留め具694により一纏めに留められている。第2並行配線区間691では、第1並行配線区間690のハーネス655~657の内、LED基板635側のハーネス657が分岐位置720でLED基板635側へと分岐して、入賞スイッチ623側のハーネス655と磁気センサ633側のハーネス656とが並行に配線され、留め具708により一纏めに留められている。
【0201】
この実施形態では、第1並行配線区間690と第2並行配線区間691とについて説明しているが、並行配線されるハーネス数が多く、数箇所でハーネスが順次分岐する場合には、第2並行配線区間から第3並行配線区間、第4並行配線区間へと順次ハーネス数が減少するように設けてもよい。
【0202】
なお、中継基板641等を基準にすれば、分岐位置720を挟んで第1並行配線区間690から第2並行配線区間691へとハーネス数が減少するが、入賞スイッチ623、磁気センサ633等を基準にすれば、LED基板635側のハーネス657が第2並行配線区間691のハーネス655,656に集合(合流)する集合位置を挟んで、第2並行配線区間691から第1並行配線区間690へとハーネス数が増加する。
【0203】
基板側並行配線区間692では、第1並行配線区間690のハーネス655~657の内、入賞スイッチ623側のハーネス655が中継基板641側へと分岐して、磁気センサ633側のハーネス656とLED基板635側のハーネス657とが並行に配線され、留め具696により一纏めに留められている。
【0204】
第1並行配線区間690は、外ケース部608の内ケース部607側の端縁に沿って背面視略L字状に屈曲又は湾曲して設けられている。この第1並行配線区間690には、入賞スイッチ623側のハーネス655と、磁気センサ633側のハーネス656と、LED基板635側のハーネス657との全てが並行して配線されている。
【0205】
留め具694は、内ケース部607の下側で第1並行配線区間690の中間位置に配置され、各ハーネス656~657を留め部695に対して一纏めに留めている。従って、各ハーネス655~657を個々に配線する場合に比較して、各ハーネス655~657の素線583のバラツキ等を防止でき、各ハーネス655~657を纏まりよく配線することができる。
【0206】
また第1並行配線区間690の内側には、外ケース部608から後方に突出する補強壁678があり、この補強壁678の屈曲部分には、第1湾曲経路部650aの内側に突起状の配線案内部678aが設けられている。そのため第1並行配線区間690のハーネス655~657は、第1湾曲経路部650aの配線案内部678aに巻き掛けて略L字状に配線され、また配線案内部678aと第2突出部620との間で留め具694により留め部695に一纏めに留められている。
【0207】
従って、各ハーネス655~657を第1並行配線区間690に沿ってたるみなく配線できると共に、各ハーネス655~657を配線案内部678aと留め具694との二箇所で纏めることが可能であり、各ハーネス655~657を効率的に纏めることができる。また第1湾曲経路部650aでは、各ハーネス655~657を配線案内部678aに引っ掛ければよいので、二箇所に留め具694を配置する場合に比較して配線作業を容易に行うことができる。
【0208】
中継基板641側の基板側並行配線区間692は、入賞スイッチ623側のハーネス655を構成する太いハーネス583Aが分岐して、磁気センサ633側のハーネス656とLED基板635側のハーネス657とを構成する細ハーネス583Cが並行して配線され、その途中の留め具696により外ケース部608側の留め部697に一纏めに留められている。
【0209】
留め具696は中継基板641の下側近傍で第2突出部620の側方近傍に配置されている。基板側並行配線区間692のハーネス656,657から分岐した入賞スイッチ623側のハーネス655は、たるみ部655aを介して中継基板641上の基板側コネクタ667に接続されている。
【0210】
このように基板側並行配線区間692では、磁気センサ633側のハーネス656とLED基板635側のハーネス657とに使用される細いハーネス583Cを並行して配線し、その各ハーネス656,657を留め具696により一纏めに留めることによって、各ハーネス656,657を纏まりよく配線できると共に、夫々のハーネス656,657の素線等の切断、その他の損傷を防止できる。
【0211】
磁気センサ633側のハーネス656には、留め具696と中継基板641の基板側コネクタ668との間に、基板側コネクタ668の段差に沿って前後方向に緩やかに湾曲するたるみ部656aがあり、またLED基板635側のハーネス657には、留め具696とLED基板634の基板側コネクタ644との間に、後壁部619に沿って湾曲するたるみ部657aがある。そのため各ハーネ656,657を各基板側コネクタ644,668に接続する際には、各ハーネス656,657側のたるみ部656a,657aによって各ハーネス656,657を各基板側コネクタ644,668に対して容易に接続することができる。
【0212】
第1並行配線区間690にはその基板側並行配線区間692側に排出通路611による第2突出部620があり、各ハーネス655~657はこの第2突出部620の後端側を経由する後端側経由部700を介して並行に配線されている。そのため第2突出部620の上側又は下側を経由して各ハーネス655~657を配線する場合に比較して、第2突出部620を横切る状態で各ハーネス655~657を効率的に配線することができる。
【0213】
排出通路611の後端側下部には突起状のずれ止め部701が設けられ、後端側経由部700を経由するハーネス655~657は、このずれ止め部701により、その下側の排出口611a側へと移動しないように排出口611aを回避して規制されている。このずれ止め部701を設けることによって、各ハーネス655~657の排出口611a側への垂れ下がりを防止でき、排出口611a側を回避して各ハーネス655~657を配線することができる。なお、この場合には、排出口611aがハーネス655~657の垂れ下がり等を回避すべきハーネス回避部となっている。
【0214】
第2突出部620の配線経路方向の両側には、第1並行配線区間690の留め具694と基板側並行配線区間692の留め具696とがある。ずれ止め部701は両留め具694,696間を結ぶ線分に対して背面視で上側に配置され、第2突出部620の後端側を経由するハーネス655~657は、両留め具694,696間でずれ止め部701の上側に引っ掛けられている。そのため第2突出部620の後端側を経由する後端側経由部700での各ハーネス655~657のたるみ等を防止することができる。
【0215】
各ハーネス655~657は、平面視において、第2突出部620の両側で排出通路611の後端と留め具694,696との間に斜め方向に配線されており、排出通路611の両側でハーネス655~657と外ケース部608との間に略三角形状の空間がある。そのためずれ止め部701が両側の留め具694,696間を結ぶ線分に対して上側に位置することと相俟って、この後端側経由部700での各ハーネス655~657のたるみ等をより確実に防止することができる。なお、各ハーネス655~657は外ケース部608の後壁部619から排出通路611の両側面に沿って配置してもよい。
【0216】
LED基板635の基板側コネクタ646は、第1突出部618と第3~5突出部628~630との間の上下方向の中間で第1配線経路650に対応して配置されている。そのためLED基板635側のハーネス657は、この基板側コネクタ646に対応する位置で他の入賞スイッチ623側のハーネス655と磁気センサ633側のハーネス656から分岐して、LED基板635の基板側コネクタ646に接続されている。
【0217】
入賞スイッチ623はスイッチ収容部625に対して第1突出部618の反対側から挿入されている。入賞スイッチ623側のハーネス655は、入賞スイッチ623の第1突出部618と反対側の端部に接続されており、入賞スイッチ623の端部からスイッチ収容部625の上面側に沿って入賞通路622の外側の合流位置(集合位置)705へと引き出されている。磁気センサ633は入賞通路622の外側近傍且つスイッチ収容部625の上側近傍で外ケース部608内に配置されている。磁気センサ633側のハーネス656は、スイッチ収容部625の上面から入賞通路622の外側近傍に沿って後方の合流位置705へと引き出され、その合流位置705でハーネス655と合流している。
【0218】
このように入賞スイッチ623側のハーネス655、磁気センサ633側のハーネス656をスイッチ収容部625の上面に沿って第3突出部628側の合流位置705へと引き出すことにより、第3突出部628側の合流位置705で合流するハーネス655,656を安定させることができる。
【0219】
入賞スイッチ623側のハーネス655と磁気センサ633側のハーネス656は、入賞通路622の後端外側近傍の合流位置705で合流している。第2並行配線区間691は合流位置705からLED基板635のハーネス657が分岐する分岐位置720までの間であり、この第2並行配線区間691にハーネス656,657が並行して配線されている。
【0220】
第2並行配線区間691には入賞通路622による第3突出部628があり、各ハーネス655,656はこの第3突出部628の後端側を経由する後端側経由部710を介して並行に配線されている。入賞通路622の後端側下部には、ハーネス655,656の垂れ下がりを規制する突起状のずれ止め部711がスイッチ収容部625の上側に設けられている。
【0221】
入賞スイッチ623側及び磁気センサ633側から引き出したハーネス655,656は、第2並行配線区間691の端部側である第3突出部628の一側の合流位置(分岐位置)705で合流する一方、第3突出部628の他側の第2湾曲経路部650bに配置された留め具708により、外ケース部608の留め部709に一纏めに留められている。各ハーネス655,656は、入賞通路622により構成される第3突出部628の一側の合流位置(分岐位置)705から、第3突出部628の後端側の後端側経由部710を経て反対側の留め具708へと、第3突出部628に沿って左右方向に配線されている。そのため第3突出部628を経由せずにその上側又は下側を経て各ハーネス655,656を配線する場合に比較して、第3突出部628を横切って各ハーネス655,656を効率的に配線することができる。
【0222】
入賞通路622の後端側下部には突起状のずれ止め部711が設けられている。そして、後端側経由部710を経由するハーネス655,656は、このずれ止め部711により、入賞スイッチ623の後方側へと移動しないように入賞スイッチ623の上側に規制されている。そのため後端側経由部710で各ハーネス655,656を効率的に配線することができると共に、ハーネス655,656のノイズ等による入賞スイッチ623の誤検出を防止することができる。この場合には、入賞スイッチ623がハーネス655の接近を回避すべきハーネス回避部となっている。なお、ずれ止め部711は、ハーネス655,656の排出口622a側への垂れ下がりを防止するものでもよい。
【0223】
LED基板635のハーネス657がハーネス655,656から分岐する分岐位置720は、第1並行配線区間690の留め具694と第2並行配線区間691の留め具708との中間にあり、分岐位置720から留め具694までの距離は、分岐位置720から留め具708までの距離よりも大である。また留め具694よりも分岐位置720に近い側に配線案内部678aがあり、これに巻き掛けてハーネス655~657を留めているので、LED基板635の基板側コネクタ646からハーネス側コネクタを抜いてハーネス657を取り外す場合にも、留め具694と基板側コネクタ646との間のハーネス657に十分な余裕を確保でき、容易に取り外すことができる。
【0224】
ずれ止め部711は入賞通路622の一側の合流位置705と、入賞通路622の反対側の留め具708間を結ぶ線分に対して背面視で上側に配置されている。第3突出部628の後端側を経由するハーネス655,656は、両側の合流位置705と留め具708との間でずれ止め部711に上側から引っ掛けられて、入賞通路622の左右の両側面に沿って配線されている。このような位置にずれ止め部711を配置することによって、各ハーネス655,656のたるみ等を防止することができる。
【0225】
磁気センサ632のハーネス660は、第3配線経路652上に配線されている。即ち、磁気センサ632のハーネス660は、外ケース部608の外側からLED基板634の上張り出し部634Aの上側を経て上張り出し部634Aの後側へと引き出された後、この上張り出し部634Aから中継基板641の上縁側を経て中継基板641の後側へと配線され、中継基板641の後側のたるみ配置部680に配置されるたるみ部660aへと続いている。
【0226】
上張り出し部634Aには第3配線経路652の近傍に基板側コネクタ643があり、この基板側コネクタ643にハーネス661が接続されている。磁気センサ632側のハーネス660とLED基板636側のハーネス661は、基板側コネクタ643の近傍に配置された留め具714により基板取り付け台663の留め部715に一纏めに留められている。ハーネス661は留め具714を経由した後、磁気センサ632側のハーネス660と分岐して、内ケース部607内のLED基板636の基板側コネクタ647に接続されている。
【0227】
従って、LED基板634は、ハーネス661を介してLED基板636に接続されると共に、ハーネス657を介してLED基板635に接続されており、二つのLED基板635,636に対して中継基板的な機能を有する。
【0228】
第1配線経路650の磁気センサ633側のハーネス656には、留め具696と中継基板641の基板側コネクタ668との間に、第6突出部676の下側に沿って前後方向に緩やかに湾曲するたるみ部656aがある。またLED基板635側のハーネス657には、留め具696とLED基板634の基板側コネクタ644との間に、基板側コネクタ644の下側から留め具696側へと後壁部619に沿って湾曲するたるみ部657aがある。そのため各ハーネス656,657は、そのたるみ部656a,657aの余裕によって基板側コネクタ644,668に容易に接続することができる。
【0229】
中継基板641の外部接続用の基板側コネクタ672、LED基板634の下張り出し部634Bの外部接続用の基板側コネクタ645は、挿入部610の外周側近傍に配置されている。中継基板641の基板側コネクタ672と、LED基板634の下張り出し部634Bの基板側コネクタ645との間には、前後に重ねて配置された中継基板641とLED基板634とに応じた高低差があり、中継基板641の基板側コネクタ672が下張り出し部634Bの基板側コネクタ645よりも上側で後方に突出している。中継基板641の外部接続ハーネス674とLED基板634の外部接続ハーネス666は、中継基板641の基板側コネクタ672の近傍に配置された留め具716により一纏めに纏めて結束されている。
【0230】
中継基板641の基板側コネクタ672は、左右方向に長い挿入部610の一端側で中継基板641の端部に配置されている。基板側コネクタ672に接続された外部接続ハーネス674は、基板側コネクタ672の近傍で素線の配列方向に沿って中継基板641の外側へと屈曲しており、その屈曲部674aの近傍に留め具716が配置されている。
【0231】
下張り出し部634Bの基板側コネクタ645に接続された外部接続ハーネス666は、中継基板641の下側から中継基板641の裏側へと導かれた後、留め具716により外部接続ハーネス674と一緒に一纏めに結束されて、外部接続ハーネス674と共に中継基板641の外側へと引き出されている。留め具716は中継基板641の端部近傍又は端部よりも内側に配置されている。
【0232】
このように中継基板641の外部接続ハーネス674と、LED基板634の外部接続ハーネス666とを設けるに当たって、留め具716により外部接続ハーネス666,674を一纏めに纏めることにより、各外部接続ハーネス666,674が素線毎にバラけた状態にある場合に比較して、その後の取り扱いを容易に行うことができる。
【0233】
また中継基板641の基板側コネクタ672の近傍に留め具716を配置して、この留め具716により両外部接続ハーネス666,674を一纏めに留めているので、留め具716による外部接続ハーネス666,674の留め位置が安定し易くなり、留め位置のバラツキを容易に防止することができる。そのため留め具716を留め部に固定する必要がなく、中継基板641の裏側等のように留め部を配置し難い箇所でも両外部接続ハーネス666,674を結束式の留め具716により一纏めに留めることができる。
【0234】
更に裏側にある中継基板641の基板側コネクタ672の近傍に、前側にあるLED基板634の基板側コネクタ645に接続された外部接続ハーネス666を導いて、その中継基板641の基板側コネクタ672の近傍で両外部接続ハーネス666,674を留め具716により一纏めに留めているので、中継基板641とLED基板634とが前後に重なっているにも拘わらず、両外部接続ハーネス666,674を無理なく引き出して配線することができる。
【0235】
複合入賞手段516を遊技盤501に装着する際には、その内ケース部607、外ケース部608等の挿入部610を遊技盤501の装着孔609に挿入する。この場合、外部接続ハーネス666,674は留め具716の近傍で挿入部610の外周又は装着孔609の内周から内側へと屈曲させる。これによって外部接続ハーネス666,674が邪魔になることがなくなり、複合入賞手段516を遊技盤501に容易に装着することができる。
【0236】
第2の実施形態、第3の実施形態には、次の第1~第14の技術の何れかが包含されている。
【0237】
第1の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516,517を備え、前記遊技部品516,517は、複数の電気部品541~544、645,672と、該各電気部品541~544、645,672に接続された複数のハーネス556~559、666,674とを備えた遊技機において、複数の前記ハーネス556~559、666,674を前記遊技部品516,517に一纏めに留める留め具563,716を備えたものである。
【0238】
また前記遊技部品516,517は前記所定部位501の装着孔537,609に挿入される挿入部547,610を備え、前記留め具563,716は、前記ハーネス556~559、666,674を前記遊技部品516,517の内側へと屈曲させたときに、前記ハーネス556~559、666,674を前記挿入部547,610の外周又は前記装着孔537,609の内周よりも内側へ収容可能な位置に配置されているものでもよい。前記留め具563,716は前記電気部品541~544、645,672の何れかの近傍に配置されていることもある。
【0239】
前記ハーネス556~559には、線径の太いハーネス583Aとこれよりも線径の細いハーネス583B,583Cとがあり、前記留め具563は前記太いハーネス583Aと前記細いハーネス583B,583Cとを一纏めに結束することもある。中継基板641に接続された第1ハーネス674と、前記中継基板641とは別の電気部品634に接続された第2ハーネス666とを備え、前記留め具716は前記第1ハーネス674と前記第2ハーネス666とを一纏めに結束することもある。
【0240】
第2の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品612,613,623,632,633,635,636と、該各電気部品612,613,623,632,633,635,636に接続され且つ配線経路650~652に沿って配線された複数のハーネス655~661とを備えた遊技機において、前記配線経路650~652の経路方向の複数箇所で前記複数のハーネス655~661を前記遊技部品516側に一纏めに留める複数の留め具685,686,694,696,708,714を備えたものである。
【0241】
前記遊技部品516は、基板側コネクタ643~645,667~671を有する中継基板634,641を備え、前記ハーネス655~661は、一端側が前記電気部品612,613,623,632,633,635,636に、他端側が前記基板側コネクタ643~645,667~671に夫々接続され、前記中継基板634,641に近い側の前記留め具685,694,696,714から前記基板側コネクタ643~645,667~671までの前記ハーネス655~661のたるみ量は、前記電気部品612,613,623,632,633,635,636に近い側の前記留め具686,708,714から前記電気部品612,613,623,632,633,635,636までの前記ハーネス655~661のたるみ量よりも大であってもよい。
【0242】
前記各ハーネス655,658~660は前記中継基板641に近い側の前記留め具686,694,714と前記基板側コネクタ667,669~671との間に、前記ハーネス655,658~660の接続に必要なたるみ量を有するたるみ部655a,658a~660aを備え、前記各たるみ部655a,658a~660aは前記基板側コネクタ667,669~671の間又は前記基板側コネクタ667,669~671の後側に設けられたたるみ配置部680に配置されていることもある。前記遊技部品516は前後方向に複数の前記中継基板634,641を備え、前側の前記中継基板634は後側の前記中継基板641よりも面方向の外側に張り出す張り出し部634A,634Bを備え、前記張り出し部634A,634Bに前記基板側コネクタ643,644を備えたものでもよい。
【0243】
第3の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、第1電気部品641と、前記第1電気部品641を該遊技部品516以外に設けられた第1外部電気部品525に接続するための第1ハーネス674と、第2電気部品634と、前記第2電気部品634を該遊技部品516以外に設けられた第2外部電気部品526に接続するための第2ハーネス666とを備えた遊技機において、少なくとも前記第1電気部品641,672と前記第2電気部品634との何れかの近傍で前記第1ハーネス674と前記第2ハーネス666とを一纏めに留める留め具716を備えたものである。
【0244】
前記遊技部品516は、前記所定部位501の装着孔609に挿入される挿入部610を備え、前記第1電気部品641,672と前記第2電気部品634,645との少なくとも一方は、前記挿入部610の近傍に配置されることもある。前記第1電気部品は、前記第1ハーネス674が接続された第1中継基板641であり、前記第2電気部品は、前記第2ハーネス666が接続された第2中継基板634であり、前記留め具716は、前記中継基板634,641の近傍で前記第1ハーネス666と前記第2ハーネス674とを一纏めに結束することもある。
【0245】
第4の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品623,633,635と、該各電気部品623,633,635に接続された複数のハーネス655~657と、該ハーネス655~657が複数の基板側コネクタ644,667,668を介して接続された中継基板634,641とを備えた遊技機において、前記電気部品623,633,635と前記中継基板634,641との間の配線経路650上で前記複数のハーネス655~657を一纏めに留める留め具694,696,708を備えたものである。
【0246】
前記配線経路650には、前記複数のハーネス655~657が並行に配線された第1並行配線区間690と、前記第1並行配線区間690の一部の前記ハーネス657が前記電気部品635へと分岐して他の複数のハーネス655,656が並行に配線された第2並行配線区間691とがあり、前記第1並行配線区間690の前記ハーネス655~657を留める前記留め具694と、前記第2並行配線区間691の前記ハーネス655,656を留める前記留め具708とを備えたものでもよい。
【0247】
前記電気部品635へと分岐する前記ハーネス657の分岐位置720から前記第2並行配線区間691の前記留め具708までの距離は、前記分岐位置720から前記第1並行配線区間690の前記留め具694までの距離よりも大でもよい。前記電気部品635へと分岐する前記ハーネス657の分岐位置720と、前記第1並行配線区間690の前記留め具694との間に、前記複数のハーネス655~657を前記配線経路650に沿って湾曲状に案内する配線案内部678aを備えたものでもよい。
【0248】
第5の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品623,633,635と、該各電気部品623,633,635に接続された複数のハーネス655~657と、後側へと突出する突出部618,620,628,676とを備えた遊技機において、前記複数のハーネス655~657を一纏めに留める留め具694,696,708を備え、前記留め具694,696,708は前記突出部618,620,628、676の後端より前に配置されるものである。
【0249】
前記留め具694,696,708の周辺近傍に1又は複数の前記突出部618,620,628、676があってもよい。前記突出部618,620,628、676は、遊技球の通路622、内部部材を収容する収容部615、又は前記遊技部品516の裏側に装着された構成部材であってもよい。
【0250】
第6の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品623,633,635と、該各電気部品623,633,635に接続され且つ配線経路650に沿って並行に配線された複数のハーネス655~657とを備えた遊技機において、前記配線経路650は、前記各電気部品623,633,635の前記ハーネス655~657が集合する集合位置又は前記ハーネス655~657が分岐する分岐位置を挟んで、その両側で並行に配線されるハーネス655~657の数が変化する複数の並行配線区間690,691を備え、前記各並行配線区間690,691毎に前記ハーネス655~657を一纏めに留める留め具694,708を備えたものである。
【0251】
前記電気部品623,633,635は、並行に配線されるハーネス数が最も多い前記並行配線区間690から遠い側の第1電気部品623及び第2電気部品633と、前記最も多い並行配線区間690に近い側の第3電気部品635とを少なくとも含み、前記並行配線区間690,691は、少なくとも前記第1ハーネス655と前記第2ハーネス656と前記第3ハーネス657とが並行して配線された第1並行配線区間690と、前記第1並行配線区間690から前記第3ハーネス657が分岐して少なくとも前記第1ハーネス655と前記第2ハーネス656とが並行して配線された第2並行配線区間691とを含み、前記第1並行配線区間690の前記ハーネス655~657を一纏めに留める前記留め具694と、前記第2並行配線区間691の前記ハーネス655,656を一纏めに留める前記留め具708とを備えてもよい。
【0252】
前記第3ハーネス657は線径の細いハーネス583Cとし、前記第1ハーネス655と前記第2ハーネス656との少なくとも一方は、前記第3ハーネス583Cよりも線径の太いハーネス583A,583Bとしてもよい。前記第1並行配線区間690の前記留め具694と、前記第2並行配線区間691の前記留め具708は、複数本の前記ハーネス655~657を一纏めに結束可能な同種構造又は共通の結束具であってもよい。
【0253】
第7の技術は、所定部位501設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品623,633,635と、複数の基板側コネクタ644,667,668を有する中継基板634,641と、前記複数の電気部品623,633,635及び前記複数の基板側コネクタ644,667,668を接続する複数のハーネス655~657とを備えた遊技機において、前記中継基板634,641と前記電気部品623,633,635との間に、前記ハーネス655~657を配線経路650に沿って留める経路方向に少なくとも1つの留め具694,696,708を備え、前記中継基板634,641に最も近い側の前記留め具694,696と前記基板側コネクタ644,667,668との間の前記ハーネス655~657のたるみ量は、前記電気部品623,633,635に最も近い側の前記留め具694,708と前記電気部品623,633,635との間の前記各ハーネス655~657のたるみ量よりも大としたものである。
【0254】
前記中継基板634,641の前記基板側コネクタ667,668と前記中継基板634,641から遠い側の前記電気部品623,633とを接続するハーネス655,656は線径の太いハーネス583A,583Bとし、前記中継基板634,641の前記基板側コネクタ644と前記中継基板634,641に近い側の前記電気部品635とを接続するハーネス657は、前記太いハーネス583A,583Bよりも線径の細いハーネス583Cとし、前記太いハーネス583A,583Bの前記基板側コネクタ667,668と前記留め具694,696との間のハーネス長さは、前記細ハーネス583Cの前記基板側コネクタ644と前記留め具696との間のハーネス長さよりも大であってもよい。
【0255】
第8の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の第1電気部品623,633,635と、前記各第1電気部品623,633,635に対応する複数の部品側コネクタ644,667,668を有する第2電気部品634,641と、前記各第1電気部品623,633,635及び前記各部品側コネクタ644,667,668を接続する複数のハーネス655~657とを備えた遊技機において、前記ハーネス655~657を配線経路650上に留める結束具694,696,708を経路方向に複数備え、前記第2電気部品634に最も近い側の前記結束具696と前記部品側コネクタ644,667,668との間の前記ハーネス655~657のたるみ量は、経路方向に隣り合う前記結束具694,708間のハーネス655~657のたるみ量よりも大にしたものである。
【0256】
前記結束具694,696,708は、挿通部575を有するヘッド部576と、一端側が前記ヘッド部576に連結され且つ他端側から前記挿通部575に挿通可能なバンド部577とを備え、前記バンド部577は、前記ハーネス655~657に巻き付けて前記挿通部575に挿通したときに前記挿通部575から反挿通方向に抜け出し不能であってもよい。
【0257】
第9の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品612,613,623,632,633,635と、前記各電気部品612,613,623,632,633,635に接続された複数のハーネス655~660と、前記各ハーネス655~660が接続可能な複数の基板側コネクタ644,667~671を有する中継基板634,641とを備えた遊技機において、前記ハーネス655~660は、該ハーネス655~660を前記基板側コネクタ644,667~671に接続するに必要なたるみ量を有するたるみ部655a~660aを前記基板側コネクタ644,667~671に近い側に備え、前記たるみ部655a~660aは、前記基板側コネクタ644,667~671間又は前記基板側コネクタ644,667~671の後近傍に設けられたたるみ配置部680に配置されるものである。
【0258】
前記複数のハーネス655~660の前記たるみ部655a~660aは、前記たるみ配置部680に重ねて配置されることがある。前記たるみ部655a~660aは、前記中継基板634,641の管理情報表示部675と重ならない位置に配置されることが望ましい。
【0259】
第10の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品645,672と、前記複数の電気部品645,672を該遊技部品516以外に設けられた外部電気部品525,526に接続するための複数のハーネス666,674とを備えた遊技機において、前記電気部品645,672から離れた側へと引き出された前記複数のハーネス666,674を前記遊技部品516の裏側で一纏めに留める留め具716を備えたものである。
【0260】
前記遊技部品516は、前記所定部位501の装着孔609に挿入される挿入部610を有し、前記留め具716は前記挿入部610の裏側に備えたものでもよい。前記留め具716に対してハーネス長手方向に前記電気部品645,672と反対側の前記ハーネス666,674は、前記挿入部610の外周又は前記装着孔609の内周よりも内側に屈曲可能であってもよい。
【0261】
第11の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、裏側へと突出する突出部620,628と、複数の電気部品623,633,635と、該各電気部品623,633,635に接続された複数のハーネス655~657とを備えた遊技機において、前記ハーネス655~657は前記突出部620,628の裏側を経由して配置されており、前記突出部620,628は前記ハーネス655~657の位置ずれを止めるずれ止め部701,711を備えたものである。
【0262】
前記ハーネス655~657を配線する配線経路650は、前記突出部620,628の後側を経由する後側経由部700,710を備え、前記後側経由部700,710の前記突出部620,628の少なくとも一側に、前記ハーネス655~657を一纏めに留める留め具696,708を備え、前記突出部620,628の後側に、前記後側経由部700,710上の前記ハーネス655~657の位置ずれを止める前記ずれ止め部701,711を備えたものでもよい。
【0263】
前記突出部628は、遊技球を前記所定部位501の裏側へと案内する通路622であってもよい。前記突出部620,628は、該突出部620,628の一側の前記留め具696,708と前記突出部620,628の他側のハーネス位置とを結ぶ線分の近傍にハーネス回避部を備え、前記突出部620,628の前記ハーネス回避部の上側に前記ずれ止め部701,711を備え、前記後側経由部700の前記ハーネス655~657は、前記一側の留め具694と前記他側の留め具696との間に配線されることもある。
【0264】
第12の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品623,633,635と、前記各電気部品623,633,635に接続された複数のハーネス655~657とを備え、前記複数のハーネス655~657は、少なくとも線径の太いハーネス583Aと、前記太いハーネス583Aよりも線径の細いハーネス583B,583Cとを含む遊技機において、前記太いハーネス583Aと前記細いハーネス583B,583Cとを一纏めに纏めて配線したものである。
【0265】
前記太いハーネス583Aと前記細いハーネス583B,583Cとを前記遊技部品516の配線経路650上に並行して配線し、前記太いハーネス583Aと前記細いハーネス583B,583Cとを前記配線経路650に纏めて留める留め具694、696,708を経路長手方向に1又は複数設けたものでもよい。
【0266】
第13の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516を備え、前記遊技部品516は、複数の電気部品623,633,635と、前記各電気部品623,633,635に接続され且つ配線経路650に沿って配線された複数のハーネス655~657とを備えた遊技機において、前記複数のハーネス655~657には長いハーネス655,656と短いハーネス657とがあり、前記配線経路650の内、前記長いハーネス655,656と前記短いハーネス657とが並行して配線された並行配線区間690に、前記長いハーネス655,656と前記短いハーネス657とを一纏めに留める留め具694を備えたものである。
【0267】
少なくとも複数の前記長いハーネス655,656と前記短いハーネス657とが並行に配線される第1並行配線区間690と、前記第1並行配線区間690から分岐する前記短いハーネス657を除いた複数の前記長いハーネス655,656が並行に配線される第2並行配線区間691とを備え、前記第1並行配線区間690の前記ハーネス655~657を一纏めに留める前記留め具694と、前記第2並行配線区間691の前記ハーネス655,656を一纏めに留める留め具708とを備えたものでもよい。前記第1並行配線区間690の前記留め具694と、前記第2並行配線区間691の前記留め具708との間に湾曲経路部650aを備え、前記湾曲経路部650aの内周部分に前記ハーネス655~657を案内する配線案内部678aを備えたものでもよい。
【0268】
第14の技術は、所定部位501に設けられた遊技部品516,517を備え、前記遊技部品516,517は、複数の電気部品541~544、634,641と、前記各電気部品541~544、634,641に接続されて該遊技部品516,517の外部に引き出される複数のハーネス556~559、666,674とを備えた遊技機において、全ての前記ハーネスハーネス556~559、666,674を一纏めに留める留め具563,716を備えたものである。
【0269】
所定部位501に設けられた遊技部品516,517を備え、遊技部品516,517は、遊技に関係する複数の第1電気部品612,613,632,623,633と、前記複数の第1電気部品612,613,632,623,633が接続された第1中継基板641と、第1中継基板641に接続され且つ主制御基板525に直接的又は間接的に接続される第1ハーネス674と、演出に関係する複数の第2電気部品635,636と、前記複数の第2電気部品635,636が接続された第2中継基板634と、第2中継基板634に接続され且つ演出制御基板526に直接的又は間接的に接続される第2ハーネス666とを備え、前記留め具716は前記第1ハーネス674と前記第2ハーネス666とを一纏めに留めることもある。
【0270】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1の実施形態と、第2,第3の実施形態とは、全く別の遊技機として具現化されているが、前者と後者とを適切に結合することによって同一の遊技機として具現化できることは言うまでもない。例えば、第2,第3の実施形態に係る遊技機に、第1の実施形態に係る遊技機と同様の基盤構成を採用することができ、また第1の実施形態に係る遊技機上で、第2,第3の実施形態に係る遊技機におけるハーネス等の配置構成を用いることも可能である。
【0271】
第1の実施形態では、外部接続基板110における接地配線パターンPfgを、コネクタCN104の左右のカバー体導通部191を介してカバー部173に導通させた例を示したが、
図29に示すように、二つのカバー体導通部191のうちの一方のみを介して接地配線パターンPfgをカバー部173に導通させてもよい。
【0272】
第1の実施形態では、接地配線パターンPfgをコネクタCN101~CN104と同じ面(第1面152)に配置した例を示したが、接地配線パターンPfgをコネクタCN101~CN104とは別の面(第2面153)に配置してもよい。
【0273】
第1の実施形態では、CRユニット0とアース端子161とを接続する配線パターンとカバー部173とを導通させたが、それ以外の配線パターンによりカバー部173をアース端子161と導通させてもよい。
【0274】
第1の実施形態では、度数表示基板139を受け皿中継基板135を介して外部接続基板110(及びCRユニット0)に接続した例を示したが、これに限られるものではなく、度数表示基板139を受け皿中継基板135等を介することなく外部接続基板110(及びCRユニット0)と接続してもよいし、度数表示基板139を払出発射制御基板108を介して外部接続基板110(及びCRユニット0)と接続してもよい。
【0275】
外部接続基板110に接続する外部機器はCRユニット0に限られるものではなく、遊技機に併設される機器であって、遊技価値に関する情報を取り扱うものであればよい。
【0276】
第2,第3の実施形態では、所定部位として遊技盤501を例示し、その遊技盤501に設けられる遊技部品として、複合入賞手段516、第1特別図柄始動手段517を例示しているが、遊技盤501以外の所定部位に設けられる各種の遊技部品についても同様に実施可能である。
【0277】
例えばパチンコ機では、遊技盤501に設けられたセンターケース507又は取り付け枠を所定部位とし、その所定部位に直接的又は間接的に演出用、その他の可動体ユニット等の遊技部品を装着する場合にも採用できる。その他、遊技盤501が着脱自在に装着される機枠、遊技盤501の前側に対応して機枠に開閉自在に装着される前扉等を所定部位とし、その所定部位の前側に、発光操作ボタン等の操作演出手段、遊技球の発射用の発射ハンドル等の遊技部品を設ける場合にも採用可能である。更に雀球機、スロットマシン等の遊技機においても採用可能である。
【0278】
第2,第3の実施形態では電気部品として、主制御基板525、演出制御基板526、LED基板543,544、634~636、第1始動スイッチ541、電波センサ542、入賞スイッチ612,623、駆動ソレノイド613、磁気センサ632,633、基板側コネクタ643,672等を例示しているが、これら以外のものでもよいし、またLED基板543,544を含む発光表示手段529,530等がハーネスの接続対象となる場合には、その発光表示手段529,530等自体が一つの電気部品を構成することもある。
【0279】
遊技盤501の遊技領域内に配置される入賞手段等の遊技部品の場合、遊技部品自体が裏側に挿入部547,610を有し、その挿入部547,610を遊技盤501の装着孔537,609に前側から挿入して固定手段により固定されているが、挿入部547,610等を備えておらず、遊技盤501、機枠等の装着対象に対して前側から当接した状態でネジ等の固定手段で固定するような遊技部品でもよい。
【0280】
留め具563,716等の各留め具は、実施形態に例示する構成の結束式でもよいし、その他の構成の結束式でもよい。また留め具は必要箇所で複数のハーネスを遊技部品516,517側に留め得るものであれば十分であり、特定の留め形式に限定されるものではない。
【0281】
組立て時の作業能率を考慮すれば、ハーネスを容易に留め得るものが望ましいことは云うまでもない。また留め具により複数のハーネスを一纏めに留めるに当たってのハーネスの締め付け度合いは、その周辺の状況等に応じて適宜決定すればよく、必ずしも各ハーネスが動かないように締め付ける必要はない。例えば、多くのハーネスがあり、それらのハーネスを集合箇所で一纏めに束ねて留める場合には、ある程度の余裕がある状態で各ハーネスを留める程度でもよい。
【0282】
ハーネスには、使用する素線583の線径が太いハーネス583A(又は583A,583B)と、これよりも線径が細いハーネス583B,583C(又は583C)とがあり、線径が太いほど素線583単位での引張強度が大になる。従って、ハーネスの引っ掛け等が問題となるような配線経路に沿って複数のハーネスを配線するに際しては、線径の太いハーネス583A(又は583A,583B)と、線径の細いハーネス583B,583C(又は583C)とを組み合わせて配線することにより、線径の太いハーネス583A(又は583A,583B)が線径の細いハーネス583B,583C(又は583C)を補強することができる。
【0283】
ハーネス655~661の一端側を電気部品612,613,623,632,633,635,636に接続し、ハーネス655~661の他端側を中継基板634,641の基板側コネクタ643~645,667~670にハーネス側コネクタを介して着脱自在に接続する場合には、中継基板634,641に近い側の留め具685,694,696,714から基板側コネクタ643~645,667~670又はハーネス側コネクタまでのハーネス655~661のたるみ量(前者たるみ量)を、電気部品612,613,623,632,633,635,636に近い側の留め具686,708,714から電気部品612,613,623,632,633,635,636までのハーネス655~661のたるみ量(後者たるみ量)よりも大にすることが望ましい。
【0284】
しかし、ハーネス655~661の一端側をハーネス側コネクタを介して電気部品612,613,623,632,633,635,636側のコネクタに着脱自在に接続する場合には、そのコネクタ同士を着脱できるように後者たるみ量を確保する必要がある。従って、前者たるみ量と後者たるみ量とが略同じである場合もある。
【0285】
前後又は上下に複数の中継基板634,641を配置する遊技部品516において、一方の中継基板641側から他方の中継基板634のハーネス側コネクタにハーネス側コネクタを接続する場合、他方の中継基板634は一方の中継基板641よりも面方向の外側に張り出すように配置して、その張り出し部634A,634Bに基板側コネクタを設ければよい。
【0286】
第3の実施形態では、配線経路650を中継基板634,641側の基板側並行配線区間692と、中継基板634,641とは反対の電気部品並行配線区間690,691とに分けて、この配線経路に650に3本のハーネ655~657を配線するに当たって、電気部品並行配線区間690,691には、3本のハーネス655~657を並行に配線した第1配線区間690と、この第1配線区間690の電気部品623,633側に2本のハーネス655,656を並行に配線した第2並行配線区間691とを設け、また基板側並行配線区間692には、2本のハーネス656,656を並行に配線している。
【0287】
しかし、電気部品並行配線区間690,691の2箇所以上でハーネスが分岐する場合には、第1並行配線区間690からハーネスが分岐する毎に第2並行配線区間691、第3並行配線区間を順次設ければよい。この場合にも、電気部品並行配線区間690,691の最終の部分まで配線されるハーネスには、線径の太いハーネス583A及び/又は583Bを設けることが望ましい。
【0288】
なお、電気部品の種類との関係で電気部品並行配線区間690,691の末端まで線径の太いハーネス583A及び/又は583Bを設けることができず、線径の細いハーネス583Cを設けざるをえない場合には、素線の本数の多いハーネスとすることが望ましい。
【0289】
電気部品623,633,635と中継基板634,641との間の配線経路650に沿って複数のハーネス655~657を配線する場合、配線経路650上に配置する留め具694,696,708は、経路方向に一つでもよいし、複数でもよい。また複数の留め具を設ける場合には、留め位置の周辺の条件、状況等に応じて留め具の種類を変えてもよい。
【0290】
配線経路650に、複数のハーネス655~657が並行に配線された第1並行配線区間690と、第1並行配線区間690の一部のハーネス657が電気部品635へと分岐して他の複数のハーネス655,656が並行に配線された第2並行配線区間691とを設ける場合、第1並行配線区間690のハーネス655~657を留める留め具694、第2並行配線区間691のハーネス655,656を留める留め具708は、一つ、二つ又はそれ以上でもよい。
【0291】
裏側へと突出する突出部620,628と、複数の電気部品623,633,635と、この各電気部品623,633,635に接続された複数のハーネス655~657とを備えた遊技部品516において、ハーネス655~657を突出部620,628の裏側を経由して配置する場合に、突出部620,628にハーネス655~657の位置ずれを止めるずれ止め部701,711を設けることが望ましい。この場合のずれ止め部701,711は、ハーネス回避部側へとハーネス655~657が移動しないように、ハーネス回避部側に設けるだけでもよいし、ハーネス655~657の上下両側に設けてもよい。
【0292】
また突出部620,628の後側を経由する後側経由部700,710を経由してハーネス655~657を配線する場合、突出部620,628の両側にハーネス655~657の留め具を設けることが望ましいが、突出部620,628の片側に留め具694,708を配置して、反対側はハーネス655~657の合流部又は分岐部とすることもできる。その場合、反対側の合流部側又は分岐部側でハーネス655~657を緩やかに縒り合わせる等して、ハーネス655~657が分離しないように連携部を設けることも可能である。
【0293】
第1~第3の実施形態のうちの2以上を適宜組み合わせてもよい。また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。
【符号の説明】
【0294】
0 CRユニット(外部機器)
106 電源基板(所定基板)
108 払出発射制御基板(所定基板)
110 外部接続基板
151 基板本体
172 端子保持体(端子保持部)
173 カバー部
174 コネクタ固定部
T301 コネクタCN103の第1端子(第2接地端子)
T424 コネクタCN104の第24端子(第1接地端子)
CN104 コネクタ(第1コネクタ)
CN103 コネクタ(第2コネクタ)
Pfg 接地配線パターン
501 遊技盤
502 遊技領域
516 複合入賞手段(遊技部品)
517 第1特別図柄始動手段(遊技部品)
525 主制御基板(第1外部電気部品)
526 演出制御基板(第2外部電気部品)
541 第1始動スイッチ(電気部品)
542 電波センサ(電気部品)
543,544 LED基板(電気部品)
547,610 挿入部
537,609 装着孔
552,553 基板側コネクタ(電気部品)
556,557 ハーネス
563 留め具
568 突出部
574 結束具
575 挿通部
576 ヘッド部
577 バンド部
583 素線
583A 太ハーネス
583B 並ハーネス
583C 細ハーネス
612 入賞スイッチ(電気部品)
613 駆動ソレノイド(電気部品)
618 第1突出部
620 第2突出部
623 入賞スイッチ(電気部品)
628 第3突出部
629 第4突出部
630 第5突出部
632,633 磁気センサ(電気部品)
634~636 LED基板(電気部品)
637~639 基板側コネクタ
641 中継基板(電気部品)
644~647 基板側コネクタ
650 第1配線経路
650a 第1湾曲経路部
651 第2配線経路
652 第3配線経路
655a~660a たるみ部
655~661 ハーネス
680 たるみ配置部
685,686,694,696,708 留め具
690 第1並行配線区間
691 第2並行配線区間
700,710 後端側経由部
720 分岐位置