(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107692
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】カッタ装置
(51)【国際特許分類】
A01G 3/00 20060101AFI20240802BHJP
A01G 3/02 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
A01G3/00 A
A01G3/02 501F
A01G3/02 501A
A01G3/02 501B
A01G3/02 501C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011753
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】523033073
【氏名又は名称】菊池 利治
(74)【復代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093148
【弁理士】
【氏名又は名称】丸岡 裕作
(72)【発明者】
【氏名】菊池 利治
(57)【要約】
【課題】 容器が邪魔にならないようにして作業性の向上を図る。
【解決手段】 開口2を有しこの開口2の開口縁の全部若しくは一部を固定刃10として形成した容器1と、容器1にその内面若しくは外面に沿って摺動可能に支持されるとともに摺動時に固定刃10と共働して物の切断を行う可動刃30を有した可動体20とを備え、容器1を、片手で持つことが可能な大きさに形成し、可動体20を、容器1を持った手の親指で摺動操作可能に形成した。容器1及び可動体20からなる全体は、略球体状に形成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有し該開口の開口縁の全部若しくは一部を固定刃として形成した容器と、該容器にその内面若しくは外面に沿って摺動可能に支持されるとともに摺動時に上記固定刃と共働して物の切断を行う可動刃を有した可動体とを備え、上記容器を、片手で持つことが可能な大きさに形成し、上記可動体を、上記容器を持った手の親指で摺動操作可能に形成したことを特徴とするカッタ装置。
【請求項2】
上記容器の内面及び外面の内、何れか一方であって、該容器の開口に連続する部位に、弧面で形成され上記可動体が摺接可能な摺接部を形成し、上記可動体の内側面及び外側面の内、何れか一方を、上記容器の摺接部を摺接する弧面で形成された被摺接部として構成し、該可動体を、上記摺接部に被摺接部が摺接可能になるように、上記容器に支持したことを特徴とする請求項1記載のカッタ装置。
【請求項3】
上記容器の摺接部及び上記可動体の被摺接部を、内部に中心を有した球面で形成し、上記可動体を、上記中心を通る軸線を中心に回動可能に上記容器に支持したことを特徴とする請求項2記載のカッタ装置。
【請求項4】
上記開口を、上記軸線に直交する側面から見て、該軸線を通り、該軸線を中心とした互いのなす角度θが所定角度の一対の母線で切断して形成し、
上記可動体を、上記軸線に直交する側面から見て、該軸線を通り、該軸線を中心とした互いのなす角度αが所定角度の一対の母線からなる端縁を有した湾曲形状に形成し、
上記容器の上記軸線が交差する部位に上記可動体の支持部を設け、上記可動体の上記軸線が交差する部位に上記支持部に支持される被支持部を設け、上記支持部と被支持部とを回動軸で回動可能に連携させたことを特徴とする請求項3記載のカッタ装置。
【請求項5】
上記容器の開口の角度θを、120°≦θ≦160°に設定し、上記可動体の角度αを、30°≦α≦120°に設定したことを特徴とする請求項4記載のカッタ装置。
【請求項6】
上記可動体の移動方向一方側にある上記容器の開口の開口縁に、一方固定刃を形成し、上記可動体の移動方向他方側にある上記容器の開口の開口縁に、他方固定刃を形成し、上記可動体の移動方向一方側の端縁に、一方可動刃を形成し、上記可動体の移動方向他方側の端縁に、他方可動刃を形成したことを特徴とする請求項5記載のカッタ装置。
【請求項7】
上記容器に、上記可動体の回動範囲を規定するストッパを設けたことを特徴とする請求項6記載のカッタ装置。
【請求項8】
上記一方固定刃が形成される開口の開口縁に、所定の大きさの一方凹部を形成し、上記他方固定刃が形成される開口の開口縁に、上記一方凹部よりも大きさの大きい他方凹部を形成したことを特徴とする請求項6記載のカッタ装置。
【請求項9】
上記他方凹部の面をギザギザ状に形成したことを特徴とする請求項8記載のカッタ装置。
【請求項10】
上記容器内に、上記一方固定刃側の一方収容室と上記他方固定刃側の他方収容室とを形成する仕切壁を設けたことを特徴とする請求項8記載のカッタ装置。
【請求項11】
上記可動体の外面に、親指が当接し該親指の滑りを抑止する滑り止めを設けたことを特徴とする請求項7記載のカッタ装置。
【請求項12】
上記容器及び可動体からなる全体を、略球体状に形成したことを特徴とする請求項3乃至11何れかに記載のカッタ装置。
【請求項13】
上記容器の開口に対向する側の壁部の外面を、設置面に設置可能な平面状の底面部に形成したことを特徴とする請求項12記載のカッタ装置。
【請求項14】
上記容器に、該容器内に収容された物を排出する排出口を設け、開放口を有した袋を、該袋の開放口が上記排出口に連通するように取外し可能に保持する袋保持手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至11何れかに記載のカッタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に青果物や花等の植物用の比較的小型のカッタ装置に係り、特に、イチゴやミニトマト等の比較的小さい果実の蔕先(果柄)や蔕、あるいは、菊等の比較的小さい花の蔕先(花柄)や蔕等を切断するとともに切断した果実や不要部位を収容できる容器を備えたカッタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のカッタ装置として、例えば、実公平3-53号公報(特許文献1)に記載された技術が知られている。このカッタ装置は、収穫した果実としてのビワの蔕先を切断するもので、箱型の底壁に開口を開設した容器を備え、この容器の開口を設けた底壁の外側に、開口に対向する部位に挟みきりを行う一対の切刃を有するとともに容器よりも突出した一対の把持部を有したハサミを設けている。そして、ビワの蔕先を切断するときは、容器を上にした状態でハサミの把持部を片手で把持し、ハサミの切刃でビワの蔕先を挟み、把持部を手で操作して切刃により蔕先を切断する。これにより、切断された蔕先は上に飛んで容器の開口から容器内に入り込み、容器内に収容され、周囲に飛び散らないようにしている。容器内に溜まった蔕先は、容器の蓋を開けて取り出すようにしている。尚、このカッタ装置は、果実の収穫用ではないが、開口から容器内に入れることができる小さな果実であれば、果実の収穫用としても利用することができる。
【0003】
また、従来のカッタ装置としては、例えば、実用新案登録第3059037号公報(特許文献2)に記載された技術も知られている。このカッタ装置は、葱苗の葉先を切断するものとして提示されているが、果実の蔕先や蔕を切断するのにも用いることができるので紹介すると、上開放の箱型の容器に切刃と把持部を有したハサミを取付けたもので、容器の一側壁を切除し、この一側壁を切除した底壁の端縁にハサミの一方の切刃が沿うようにハサミを底壁に固定している。ハサミの把持部は容器よりも突出させている。そして、例えば、果実を収穫する際に蔕先を切断するときは、容器の開放口を上にした状態でハサミの把持部を片手で把持し、果実を容器の開放口のある側に位置させてハサミの切刃で果実の蔕先を挟み、把持部を手で操作して切刃により蔕先を切断する。これにより、切断された果実は容器内に入り込み、容器内に収容される。容器内に果実が溜まったならば、容器を逆さにする等して取り出すようにする。また、例えば、果実の収穫後に蔕先や蔕を切断するときは、上記と同様に、蔕先や蔕を容器の開放口のある側に位置させてハサミの切刃で蔕先や蔕の根元部分を挟んで切断し、容器内に蔕先や蔕を溜めるようにすればよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平3-53号公報
【特許文献2】実用新案登録第3059037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来の前者のカッタ装置にあっては、ハサミの把持部を片手で持って切断を行うが、容器が手よりも外側に位置するので、容器が手からはみ出す分、邪魔になり、また、ハサミは比較的重いこともあって、作業性を損ねるという問題があった。また、容器を上にするので、切刃で切断する切断部が容器に隠されて見えなくなることから、この点でも作業性を損ねているという問題があった。
【0006】
一方、上記従来の後者のカッタ装置においては、切断時に切刃で切断する切断部が容器に隠されて見えなくなることはないが、前者のカッタ装置と同様、ハサミの把持部を片手で持って切断を行う際には、容器が手よりも外側に位置するので、容器が手からはみ出す分、邪魔になり、また、ハサミは比較的重いこともあって、作業性を損ねるという問題があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みて為されたもので、容器が邪魔にならないようにして作業性の向上を図ったカッタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するための本発明のカッタ装置は、開口を有し該開口の開口縁の全部若しくは一部を固定刃として形成した容器と、該容器にその内面若しくは外面に沿って摺動可能に支持されるとともに摺動時に上記固定刃と共働して物の切断を行う可動刃を有した可動体とを備え、上記容器を、片手で持つことが可能な大きさに形成し、上記可動体を、上記容器を持った手の親指で摺動操作可能に形成した構成としている。
【0009】
ここで、容器及び可動体の材質は、樹脂や金属等どのようなものでも良いが、固定刃と可動刃が露出するので、手の当たりが柔らかな樹脂で形成することが望ましい。また、可動体を容器に摺動可能に支持する手段は、例えば、容器に可動体のガイドレールを設け、あるいは、可動体を容器に回動可能に支持したり揺動可能に支持する等の適宜の手段を用いてよい。
【0010】
これにより、例えば、果実としてのイチゴの場合で説明すると、先ず、イチゴを収穫する際には、容器をその開口を上にして片手の手のひら上に載せて把持するとともに、可動体に親指を当てる。この状態で、親指により可動体を操作して移動させて開口を大きく開け、イチゴを開口から容器内に入れ、イチゴの蔕先を固定刃と可動刃との間に臨ませ、この状態で、親指により可動体を操作して固定刃側に移動させ、固定刃と可動刃で蔕先を切断する。これにより、切断された果実は容器内に入り込み、容器内に収容される。容器内に果実が溜まったならば、容器を逆さにする等して取り出すようにする。
【0011】
一方、収穫したイチゴから蔕を取るときも、上記と同様に、容器をその開口を上にして片手の手のひら上に載せて把持するとともに、可動体に親指を当てる。この状態で、もう片方の手でイチゴの蔕先を持つとともに、親指により可動体を操作して移動させて開口を大きく開け、イチゴの果実を開口から容器内に入れ、イチゴの蔕の根元部分を固定刃と可動刃との間に臨ませ、この状態で、親指により可動体を操作して固定刃側に移動させ、固定刃と可動刃で蔕の根元部分を切断する。これにより、切断された果実は容器内に入り込み、容器内に収容される。容器内に果実が溜まったならば、容器を逆さにする等して取り出すようにする。
【0012】
この収穫したイチゴから蔕を取るやり方としては、別のやり方もある。それは、容器を片手で把持した状態で、もう片方の手でイチゴの果実を持ち、イチゴの蔕先側を開口から容器内に入れ、イチゴの蔕の根元部分を固定刃と可動刃との間に臨ませ、この状態で、親指により可動体を操作して固定刃側に移動させ、固定刃と可動刃で蔕の根元部分を切断する。これにより、切断された蔕が容器内に入り込み、容器内に収容される。容器内に蔕が溜まったならば、容器を逆さにする等して取り出すようにする。
【0013】
蔕を取り除いた果実は、器に入れるなどして食する。あるいは、例えば、農園が一般客に提供している所謂イチゴ狩りでは、収穫してすぐに食することも行うが、その場合には、蔕を取った果実を手に取ってそのまま食すこともできる。果実を上記の容器に入れて蔕を取る場合には、例えば、コンデンスミルクを容器内に入れておけば、コンデンスミルク付きのイチゴをその場で食することもできるようになる。
【0014】
このように、本発明のカッタ装置は、容器は片手で持つことができるので、従来に比較してコンパクトで小型にすることができる。また、切断作業の際には、従来のように、容器が手よりも外側に位置することがないことから、邪魔になることがなく、また、容器の開口と可動体で切断を行うので、従来のようなハサミを持たなくても良いことから、極めて軽量になって持ち易くなり、更に、切断は親指で可動体を操作するだけの簡単な操作で良いことから操作性も向上させることができ、それだけ、作業性を向上させることができる。
【0015】
そして、必要に応じ、上記容器の内面及び外面の内、何れか一方であって、該容器の開口に連続する部位に、弧面で形成され上記可動体が摺接可能な摺接部を形成し、上記可動体の内側面及び外側面の内、何れか一方を、上記容器の摺接部を摺接する弧面で形成された被摺接部として構成し、該可動体を、上記摺接部に被摺接部が摺接可能になるように、上記容器に支持した構成としている。これにより、摺接部及び被摺接部を弧面に形成したので、平面に比較して、容器を持っての親指での可動体の操作が容易になり、より一層操作性を向上させることができる。
【0016】
また、必要に応じ、上記容器の摺接部及び上記可動体の被摺接部を、内部に中心を有した球面で形成し、上記可動体を、上記中心を通る軸線を中心に回動可能に上記容器に支持した構成としている。これにより、固定刃及び可動刃が湾曲して外側に膨出するようになるので、人の歯のようになり、平刃に比較して、固定刃や可動刃が果実の蔕先や蔕の根元部分に引っ掛かり易くなり、それだけ、切断性を向上させることができる。
【0017】
この場合、必要に応じ、上記開口を、上記軸線に直交する側面から見て、該軸線を通り、該軸線を中心とした互いのなす角度θが所定角度の一対の母線で切断して形成し、
上記可動体を、上記軸線に直交する側面から見て、該軸線を通り、該軸線を中心とした互いのなす角度αが所定角度の一対の母線からなる端縁を有した湾曲形状に形成し、
上記容器の上記軸線が交差する部位に上記可動体の支持部を設け、上記可動体の上記軸線が交差する部位に上記支持部に支持される被支持部を設け、上記支持部と被支持部とを回動軸で回動可能に連携させた構成としている。容器の開口を大きく確保でき、可動体の回動を確実にすることができるので、より一層切断性を向上させることができるとともに、作業性を向上させることができる。
【0018】
この場合、上記容器の開口の角度θを、120°≦θ≦160°に設定し、上記可動体の角度αを、30°≦α≦120°に設定したことが有効である。この角度範囲で、容器の容量を確保し、可動体を親指で操作し易くすることができるとともに、可動体の操作により開口を大きく開け易くなり、作業性をより一層向上させることができる。
【0019】
また、必要に応じ、上記可動体の移動方向一方側にある上記容器の開口の開口縁に、一方固定刃を形成し、上記可動体の移動方向他方側にある上記容器の開口の開口縁に、他方固定刃を形成し、上記可動体の移動方向一方側の端縁に、一方可動刃を形成し、上記可動体の移動方向他方側の端縁に、他方可動刃を形成した構成としている。これにより、一方固定刃と一方可動刃の組で切断できるとともに、他方固定刃と他方可動刃の組でも切断できるので、切断刃の組を選択できることから、より一層作業性を向上させることができる。
【0020】
この構成において、上記容器に、上記可動体の回動範囲を規定するストッパを設けたことが有効である。可動体の回動終端を規定できるので、可動体が回動しすぎることがなく、この点でも操作性を向上させ、作業性を向上させることができる。尚、ストッパを設けることなく、可動体を容器に対して摩擦力により保持できるようにして、適宜位置で停止させるようにしても良い。
【0021】
そしてまた、一方固定刃と一方可動刃の組で切断できるとともに、他方固定刃と他方可動刃の組でも切断できる構成において、必要に応じ、上記一方固定刃が形成される開口の開口縁に、所定の大きさの一方凹部を形成し、上記他方固定刃が形成される開口の開口縁に、上記一方凹部よりも大きさの大きい他方凹部を形成した構成としている。例えば、一方凹部を、蔕先の太さに合わせた大きさにし、他方凹部を蔕や蔕の根元部分の大きさに合わせた大きさにする。これにより、蔕先を切断するときは、一方凹部に蔕先を係合するようにすれば、蔕先の保持が確実になって蔕先の切断を確実に行うことができ、一方、蔕を切断するときは、他方凹部に蔕や蔕の根元部分(蔕側の果実)を係合するようにすれば、保持が確実になって蔕の根元部分の切断を確実に行うことができるようになり、より一層切断性を向上させて作業性を向上させることができる。
【0022】
この場合、上記他方凹部の面をギザギザ状に形成したことが有効である。例えば、蔕を切断する場合、蔕側の果実にギザギザの凹凸が食い込むことで保持をより一層確実にすることができ、切断を確実に行うことができる。
【0023】
また、必要に応じ、上記容器内に、上記一方固定刃側の一方収容室と上記他方固定刃側の他方収容室とを形成する仕切壁を設けた構成としている。これによれば、例えば、農園が一般客に提供している所謂イチゴ狩りにおいて、収穫してすぐに食することを行う場合に、有効に活用できる。即ち、他方収容室に予めコンデンスミルクを入れておき、収穫するときは、一方固定刃と一方可動刃の組で蔕先を切断して一方収容室に果実を入れ、次に、ここから果実を取出して、他方固定刃と他方可動刃の組側において、イチゴの果実を開口から容器内の他方収容室に入れ、イチゴの蔕の根元部分を他方固定刃と他方可動刃の組で挟んで切断する。これにより、蔕が取れた果実は、コンデンスミルクの入った他方収容室に入るので、例えばフォークによりそれを他方収容室から取出せば、コンデンスミルク付きのイチゴをその場で食することもできるようになり、極めて便利になる。
【0024】
また、必要に応じ、上記可動体の外面に、親指が当接し該親指の滑りを抑止する滑り止めを設けた構成としている。可動体を確実に移動させることができ、作業性をより一層向上させることができる。
【0025】
更に、必要に応じ、上記容器及び可動体からなる全体を、略球体状に形成した構成としている。略球体状なので、より一層持ち易くすることができる。
この場合、上記容器の開口に対向する側の壁部の外面を、設置面に設置可能な平面状の底面部に形成したことが有効である。このカッタ装置を机などに載置しておくときに安定して好ましい。特に、容器内に、コンデンスミルクなどの液体を入れておくときには有効になる。
【0026】
また、必要に応じ、上記容器に、該容器内に収容された物を排出する排出口を設け、該容器に、開放口を有した袋を、該袋の開放口が上記排出口に連通するように取外し可能に保持する袋保持手段を備えた構成としている。これにより、容器に入った物は、排出口から袋内に入ることができるので、袋の分、容量が大きくなり、例えば、果実を収穫するときなどには、有効になる。袋に物がたまったならば、袋を取り外して中を空にして再び取付けて保持し、あるいは、別の新たな袋を取付けて保持すればよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、容器は片手で持つことができるので、従来に比較してコンパクトで小型にすることができる。また、切断作業の際には、従来のように、容器が手よりも外側に位置することがないことから、邪魔になることがなく、また、容器の開口と可動体で切断を行うので、従来のようなハサミを持たなくても良いことから、極めて軽量になって持ち易くなり、更に、切断は親指で可動体を操作するだけの簡単な操作で良いことから操作性も向上させることができ、それだけ、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の実施の形態に係るカッタ装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るカッタ装置を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るカッタ装置を固定刃及び可動刃の拡大図とともに示す側面図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係るカッタ装置を示し、(a)は
図3中A視図、(b)は
図3中B視図、(c)は平面図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係るカッタ装置の作用を示す側面断面図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係るカッタ装置の別の作用を示す側面断面図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係るカッタ装置のまた別の作用を示す側面断面図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係るカッタ装置の変形例を示す斜視図である。
【
図9】本発明の別の実施の形態に係るカッタ装置を示す斜視図である。
【
図10】本発明のまた別の実施の形態に係るカッタ装置を示す斜視図である。
【
図11】本発明の他の実施の形態に係るカッタ装置を示す斜視図である。
【
図12】本発明のまた他の実施の形態に係るカッタ装置を示す分解斜視図である。
【
図13】本発明のまた他の実施の形態に係るカッタ装置において、袋を取付けた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るカッタ装置を詳細に説明する。
図1乃至
図7に示すように、本発明の実施の形態に係るカッタ装置Sは、樹脂で形成されており、その基本的構成は、開口2を有しこの開口2の開口縁の全部若しくは一部を固定刃10として形成した容器1と、容器1にその内面若しくは外面に沿って摺動可能に支持されるとともに摺動時に固定刃10と共働して物の切断を行う可動刃30を有した可動体20とからなる。そして、容器1は、片手で持つことが可能な大きさに形成され、可動体20は、この容器1を持った手の親指で摺動操作可能に形成されている。実施の形態では、容器1及び可動体20からなる全体は、略球体状に形成されている。
【0030】
詳しくは、容器1の内面及び外面の内、何れか一方(実施の形態では内面)であって、容器1の開口2に連続する部位に、弧面で形成され可動体20が摺接可能な摺接部3が形成されている。また、可動体20の内側面及び外側面の内、何れか一方(実施の形態では外側面)が、容器1の摺接部3を摺接する弧面で形成された被摺接部21として構成されている。この可動体20は、摺接部3に被摺接部21が摺接可能になるように、容器1に支持されている。容器1の摺接部3及び可動体20の被摺接部21は、内部に中心Oを有した球面で形成されており、可動体20は、中心Oを通る軸線Pを中心に回動可能に容器1に支持されている。
【0031】
より詳しくは、容器1は、略球形に形成された中空体を加工したもので、
図3に示すように、開口2は、中心を通る軸線Pに直交する側面から見て、軸線Pを通り、軸線Pを中心とした互いのなす角度θが所定角度の一対の母線で切断して形成されている。即ち、開口2は、球体の舟型多円錐図法による展開図で示される複数の舟型の内、略1つの舟型の形状に形成されている。実施の形態では、容器1の開口2の角度θは、120°≦θ≦160°に設定されている。実施の形態では、θ=135°に設定されている。角度θは、これに限定されない。
【0032】
可動体20は、
図3に示すように、軸線Pに直交する側面から見て、軸線Pを通り、軸線Pを中心とした互いのなす角度αが所定角度の一対の母線からなる端縁を有した湾曲形状に形成されている。即ち、可動体20も、開口2よりも小さいが、球体の舟型多円錐図法による展開図で示される複数の舟型の内、略1つの舟型の形状に形成されている。可動体20の角度αは、30°≦α≦120°に設定されている。実施の形態では、α=40°に設定されている。角度αは、これに限定されない。
容器1の開口2の角度θ及び可動体20の角度αの設定により、容器1の容量を確保し、可動体20を親指で操作し易くすることができるとともに、可動体20の操作により開口2を大きく開け易くなり、作業性を向上させることができる。
【0033】
また、容器1の軸線Pが交差する部位には、一部が開口2側に突出した円形の可動体20の支持部4が設けられている。一方、可動体20の軸線Pが交差する部位には、支持部4に接面して支持され支持部4と同じ大きさの円形の被支持部22が設けられている。そして、支持部4と被支持部22とは、回動軸23で回動可能に連携させられ、可動体20は容器1に対して回動可能に支持されている。
【0034】
更に、容器1の内面であって、支持部4の近傍の両側には、可動体20の被支持部22の近傍が当接し、その回動範囲を規定するストッパ5が突設されている。可動体20の回動終端を規定できるので、可動体20が回動しすぎることがなく、作業性を向上させることができる。尚、ストッパ5を設けることなく、可動体20を容器1に対して摩擦力により保持できるようにして、適宜位置で停止させるようにしても良く、適宜変更して差支えない。
【0035】
そしてまた、容器1においては、可動体20の移動方向一方側の開口2の開口縁に、一方固定刃10(A)が形成され、可動体20の移動方向他方側の開口2の開口縁に、他方固定刃10(B)が形成されている。一方固定刃10(A)及び他方固定刃10(B)は、夫々、支持部4間に形成されている。可動体20においては、可動体20の移動方向一方側の端縁に、一方可動刃30(A)が形成され、可動体20の移動方向他方側の端縁に、他方可動刃30(B)が形成されている。一方可動刃30(A)及び他方可動刃30(B)は、夫々、被支持部22間に形成されている。これにより、一方固定刃10(A)と一方可動刃30(A)の組で切断できるとともに、他方固定刃10(B)と他方可動刃30(B)の組でも切断できるようにしている。
【0036】
更に、一方固定刃10(A)が形成される開口2の開口縁には、所定の大きさの一方凹部6が形成され、他方固定刃10(B)が形成される開口2の開口縁には、一方凹部6よりも大きさの大きい他方凹部7が形成されている。実施の形態では、一方凹部6は、イチゴの蔕先の太さに合わせた大きさに形成され、他方凹部7は、イチゴの蔕の大きさに合わせた大きさに形成されている。また、他方凹部7の面は、凹凸が連続するギザギザ状に形成されている。一方凹部6及び他方凹部7にも刃は形成されており、ギザギザ状に形成された他方凹部7においても他方固定刃10(B)は機能する。
【0037】
更にまた、容器1の開口2に対向する側の壁部の外面は、設置面に設置可能な平面状の底面部8に形成されている。このカッタ装置Sを机などに載置しておくときに安定して好ましい。特に、容器1内に、後述するコンデンスミルクなどの液体Lを入れておくときには有効になる。
【0038】
更にまた、容器1内の中央には、一方固定刃10(A)側の一方収容室11と他方固定刃10(B)側の他方収容室12とを形成する仕切壁9が設けられている。また、可動体20の外面である被摺接部21には、摺動部3との摺接機能を損なわないように、親指が当接し親指の滑りを抑止する滑り止め24が設けられている。滑り止め24は、例えば、可動体20の表面に、摺接部3に対しては摺接するが親指に対しては抵抗となる細かい凹凸のローレットを形成して構成され、あるいは、摺接部3に対しては摺接するが親指に対しては摩擦抵抗の大きいシートを貼付する等して構成されている。
【0039】
従って、実施の形態に係るカッタ装置Sを用いるときは、例えば、農園が一般客に提供している所謂イチゴ狩りで用いる場合で説明すると、以下のようになる。この例では、予め、例えば、液体Lとしてのコンデンスミルクを容器1の他方収容室12に入れておく。
【0040】
先ず、イチゴを収穫する際には、
図5に示すように、容器1をその開口2を上にして片手の手のひら上に載せて把持するとともに、可動体20に親指を当てる。この状態で、親指により可動体20を操作して移動させ、一方収容室11側の開口2を大きく開け、イチゴを開口2から容器1内に入れ、イチゴの蔕先を一方固定刃10(A)と一方可動刃30(A)との間に臨ませる。この際には、イチゴの蔕先が一方凹部6に入り込むようにする。そして、親指により可動体20を操作して一方固定刃10(A)側に移動させ、一方固定刃10(A)と一方可動刃30(A)とで共働して蔕先を切断する。この場合、一方凹部6に蔕先が係合しているので、蔕先の保持が確実になって蔕先の切断を確実に行うことができる。蔕先を切断された果実は一方収容室11に落ちて収容される。果実は、1個でも良いが、数個を同様に切断して容器1内に溜めるようにしても良い。
【0041】
次に、例えば、蔕を取った果実を手に取ってそのまま食す。この際には、一方収容室11から手で果実を取出し、そのまま食しても良いが、コンデンスミルクを付して食することができる。この場合、
図6に示すように、容器1の持つ方向を変えるなどして、容器1をその開口2を上にして片手の手のひら上に載せて把持するとともに、可動体20に親指を当てる。この状態で、もう片方の手でイチゴの蔕先を持つとともに、親指により可動体20を操作して移動させ、他方収容室12側の開口2を大きく開け、イチゴを開口2から容器1内に入れ、イチゴの蔕または蔕の根本部分を他方固定刃10(B)と他方可動刃30(B)との間に臨ませる。この際には、イチゴの蔕または蔕の根本部分が他方凹部7に入り込むようにする。そして、親指により可動体20を操作して他方固定刃10(B)側に移動させ、他方固定刃10(B)と他方可動刃30(B)とで共働して蔕の根本部分を切断する。この場合、他方凹部7に蔕または蔕の根本部分が係合し、ギザギザの凹凸に食い込むことで、保持が確実になって蔕の切断を確実に行うことができる。
【0042】
蔕が切断された果実は、他方収容室12に落ちて入り、コンデンスミルクに浸される。そして、例えばフォークによりそれを他方収容室12から取出せば、コンデンスミルク付きのイチゴをその場で食することもできるようになる。
【0043】
このようにして、イチゴ狩りで用いることができる。この場合、容器1は片手で持つことができるように従来に比較してコンパクトで小型になっており、しかも、容器1及び可動体20からなる全体が、略球体状に形成されているので、持ち易く、それだけ、作業性を向上させることができる。即ち、従来のように、容器1が手よりも外側に位置することがないことから、邪魔になることがなく、また、容器1の開口2と可動体20で切断を行うので、従来のようなハサミを持たなくても良いことから、極めて軽量になって持ち易くなり、それだけ、作業性を向上させることができる。更に、切断は親指で可動体20を操作するだけの簡単な操作で良いことから操作性も向上させることができ、これによっても作業性を向上させることができる。
【0044】
また、摺接部3及び被摺接部21が円弧面に形成されているので、平面に比較して、容器1を持っての親指での可動体20の操作が容易になり、この点でも操作性を向上させることができる。更に、可動体20の外面に滑り止め24があるので、可動体20を確実に移動させることができ、操作性をより一層向上させることができる。更にまた、固定刃10及び可動刃30が湾曲して外側に膨出するようになるので、人の歯のようになり、平刃に比較して、固定刃10や可動刃30が果実の蔕先や蔕の根元部分に引っ掛かり易くなり、それだけ、切断性を向上させることができる。
【0045】
上記の使用例は、容器1にコンデンスミルクを入れて、蔕を取った果実を食する場合を説明したが、容器1に、コンデンスミルクなどの液体Lを入れない場合には、収穫したイチゴから蔕を取るやり方としては、別のやり方もある。それは、
図7に示すように、容器1を片手で把持した状態で、もう片方の手でイチゴの果実を持ち、イチゴの蔕先側を開口2から容器1内に入れ、イチゴの蔕の根本部分を他方固定刃10(B)と他方可動刃30(B)との間に臨ませ、この状態で、親指により可動体20を操作して他方固定刃10(B)側に移動させ、他方固定刃10(B)と他方可動刃30(B)で共同して蔕を切断する。これにより、切断された蔕が容器1内に入り込み、容器1内に収容される。容器1内に蔕が溜まったならば、容器1を逆さにする等して取り出すようにする。蔕を取り除いた果実は、器に入れるなどして食する。
【0046】
図8には、本発明の実施の形態に係るカッタ装置Sの変形例を示している。このカッタ装置Sは、上記と同様に構成されるが、上記と異なって、仕切壁9が設けられていないタイプのものである。このタイプのものでも、上記と略同様の作用,効果を奏する。
【0047】
図9には、別の実施の形態に係るカッタ装置Sを示している。このカッタ装置Sは、上記と同様に構成されるが、上記と異なって、容器1の下側を板状の底面部8を有した円筒状に形成したものである。底面部8による設置面に対する支持が安定する。このタイプのものでも、容器1の容量は異なるものの、摺接部3及び被摺接部21は円弧面に形成されているので、上記と同様の作用,効果を奏する。
【0048】
図10には、また別の実施の形態に係るカッタ装置Sを示している。このカッタ装置Sは、上記と異なって、容器1として、中空円柱状体を加工したものを用いている。容器1の開口2は、中空円柱状体の側壁を所定間隔離間した一対の母線で切断して形成されており、容器1の左右端面が可動体20の支持部4として構成されている。また、容器1の開口2の対向する側は、設置面に設置可能な平面状の底面部8に形成されている。可動体20は、容器1の外面を摺接するとともに両端縁が中空円柱状体の母線と平行な湾曲した略矩形状の板で形成されており、軸線P方向左右に軸心を中心に回動可能な一対の被支持部22が設けられ、支持部4と被支持部22とを回動軸23で回動可能に連携させて容器1に支持されている。容器1の外面が摺接部3として構成され、可動体20の内面が被摺接部21として構成される。
【0049】
そして、容器1において、可動体20の移動方向一方側にある開口2の開口縁に、一方固定刃10(A)が形成され、可動体20の移動方向他方側にある容器1の開口2の開口縁に、他方固定刃10(B)が形成されている。また、可動体20において、可動体20の移動方向一方側の端縁に、一方可動刃30(A)が形成され、可動体20の移動方向他方側の端縁に、他方可動刃30(B)が形成されている。また、可動体20のストッパ5、一方固定刃10(A)の一方凹部6、他方固定刃10(B)の他方凹部7も設けられている。可動体20の滑り止めは図示していないが、適宜設ける。また、仕切壁9は、必要に応じ設ける。
従って、この実施の形態に係るカッタ装置Sにおいても、上記と同様に使用することができ、上記と同様の作用,効果を奏する。
【0050】
図11には、他の実施の形態に係るカッタ装置Sを示している。このカッタ装置Sは、上記と異なって、容器1として、中空直方体を加工したものを用いている。容器1の開口2は、中空直方体の4つの辺を有した上面板において、互いに対向する一方の一対の辺間であって、他方の一対の辺間の中央に矩形状に形成されている。可動体20は、矩形板状に形成され、容器1の上面板の外面に支持されているとともに、一方の一対の辺に沿って設けたガイドレール40にガイドされて、他方の一対の辺間を摺接可能に支持されている。
【0051】
そして、容器1において、可動体20の移動方向一方側にある開口2の開口縁に、一方固定刃10(A)が形成され、可動体20の移動方向他方側にある容器1の開口2の開口縁に、他方固定刃10(B)が形成されている。また、可動体20において、可動体20の移動方向一方側の端縁に、一方可動刃30(A)が形成され、可動体20の移動方向他方側の端縁に、他方可動刃30(B)が形成されている。また、一方固定刃10(A)の一方凹部6、他方固定刃10(B)の他方凹部7も設けられている。可動体20の滑り止めは図示していないが、適宜設ける。また、仕切壁9は、必要に応じ設ける。
従って、この実施の形態に係るカッタ装置Sにおいても、上記と同様に使用することができ、上記と同様の作用,効果を奏する。
【0052】
図12及び
図13には、また他の実施の形態に係るカッタ装置Sを示している。このカッタ装置Sは、
図9に示す別の実施の形態に係るカッタ装置Sの底面部8及び仕切壁9を取り除き、開放口Faを有した袋Fを着脱可能に保持できるようにしたものである。詳しくは、容器1の開口2に対向する底面部8に対応する部位を、容器1内に収容された物を排出する排出口50として構成し、この容器1に、袋Fの開放口Faが排出口50に連通するように取外し可能に保持する袋保持手段51を備えて構成している。袋保持手段51は、排出口50を形成する内縁52と、外周54が排出口50の内縁52に嵌合するリング状部材53とから構成されている。袋Fを取付けるときは、袋Fをリング状部材53に引き通し、袋Fの開放口Fa側を外側に折り返し、この状態で、リング状部材53を排出口50に嵌合し、袋Fの折り返し部を排出口50の内縁52とリング状部材53の外周54とで挾持するようにしている。これにより、容器1に入った物は、排出口50から袋F内に入ることができるので、袋Fの分、容量が大きくなり、例えば、果実を容器1に入れて収穫するときなどには、有効になる。袋Fに物が溜まったならば、リング状部材53及び袋Fを取り外して袋内を空にして再び容器1の排出口50に取付けて保持し、あるいは、別の新たな袋Fを取付けて保持すればよい。
【0053】
尚、上記実施の形態において、容器1及び可動体20の形状は、上述したものに限定されるものではなく、容器1が片手で持てる大きさで、可動体20を親指操作できるように形成すれば、どのように形成しても良く、適宜変更して差支えない。また、容器1及び可動体20の材質も樹脂に限定されない。更に、上記実施の形態においては、切断対象物をイチゴの場合で説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ミニトマト等の別の比較的小さい果実の蔕先(果柄)や蔕、あるいは、菊等の比較的小さい花の蔕先(花柄)や蔕等を切断することに使用する等、種々の青果物や花等の植物に用いる等、種々の物に適用して良いことは勿論である。本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
S カッタ装置
1 容器
2 開口
3 摺接部
O 中心
P 軸線
4 支持部
5 ストッパ
6 一方凹部
7 他方凹部
8 底面部
9 仕切壁
10 固定刃
10(A) 一方固定刃
10(B) 他方固定刃
11 一方収容室
12 他方収容室
20 可動体
21 被摺接部
22 被支持部
23 回動軸
24 滑り止め
30 可動刃
30(A) 一方可動刃
30(B) 他方可動刃
L 液体
40 ガイドレール
F 袋
Fa 開放口
50 排出口
51 袋保持手段
52 内縁
53 リング状部材
54 外周