(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107741
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240802BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011829
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100150430
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 元
(72)【発明者】
【氏名】續木 清貴
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 浩司
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA29
2C333CA60
2C333CA76
2C333CA77
2C333GA01
(57)【要約】
【課題】予告演出の趣向性を高めること。
【解決手段】演出図柄遊技の画像の表示中に大当り予告演出1が行われる。この大当り予告演出1は中シャッター202を上限位置から下限位置に下降操作する1回以上の単位演出1の組合せからなるものであり、演出図柄遊技の画像で大当りが報知される確率を単位演出1の実行回数に応じて遊技者に示唆するものである。このため、遊技者にとっては興趣に富んだ単位演出1の視認回数が増えることに応じて大当りに対する期待感が高まるので、大当り予告演出1の趣向性が向上する。しかも、単位演出1がノーマルリーチ演出中に行われる。このため、遊技者にとって中シャッター202に注目する期間が明確になるので、中シャッター202の動作を見逃し難くなる。
【選択図】
図56
【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
識別図柄を変動状態とした後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に図柄遊技の画像を表示するものであって、図柄遊技の画像で識別図柄を前記表示器の変動停止領域内に変動停止状態で表示する図柄遊技手段と、
識別図柄が当りの態様となることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ演出の画像を前記表示器に表示するリーチ演出手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、可動部材を前記変動停止領域の前から外れた退避位置から前記変動停止領域に前から重なる目標位置に移動操作する1回以上の単位演出の組合せからなる演出を前記予告演出として行うものであって、図柄遊技の画像で当りと報知される確率を当該単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆するものであり、
前記図柄遊技手段は、最終回の単位演出で前記可動部材が前記目標位置から除去された後に識別図柄を前記変動停止領域内に変動停止状態で表示し、
前記リーチ演出手段は、前記予告演出で最終回の単位演出が終了した後に前記リーチ演出の画像を表示開始するものであって、識別図柄が変動停止状態で表示される前に前記リーチ演出の画像の表示を終えることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この構成の場合には予告演出が行われる。この予告演出は図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するものであり、当りに対する遊技者の期待感を高めることに寄与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記遊技機は予告部材を非電飾状態から電飾状態とする予告演出を行うことに応じて遊技者に当りを示唆するだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は予告演出の趣向性の向上を図り得る遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機(実施例15~17)は、始動条件が成立した場合(遊技球が第1始動口18/第2始動口23に入球した場合)に当否を判定するものであって当りと判定した場合に所定の入球領域(大入賞口19)を開放状態とする特別遊技(大当り遊技)を行う特別遊技手段(主制御回路40)と、識別図柄(3列の演出図柄)を変動状態とした後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする図柄遊技(演出図柄遊技)の画像が表示される表示器(演出図柄表示器28)と、前記表示器に図柄遊技の画像を表示するものであって図柄遊技の画像で識別図柄を前記表示器の変動停止領域(変動停止領域ET)内に変動停止状態で表示する図柄遊技手段(サブ制御回路60)と、識別図柄が当りの態様となることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ演出の画像(バトル画像BL1~BL4)を前記表示器に表示するリーチ演出手段(サブ制御回路60)と、図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出(大当り予告演出1)を行う予告演出手段(サブ制御回路60)を備え、前記予告演出手段は可動部材(中シャッター202)を前記変動停止領域の前から外れた退避位置(上限位置)から前記変動停止領域に前から重なる目標位置(下限位置)に移動操作する1回以上の単位演出(単位演出1)の組合せからなる演出を前記予告演出として行うものであって図柄遊技の画像で当りと報知される確率を当該単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆するものであり、前記図柄遊技手段は最終回の単位演出で前記可動部材が前記目標位置から除去された後に識別図柄を前記変動停止領域内に変動停止状態で表示し、前記リーチ演出手段は前記予告演出で最終回の単位演出が終了した後に前記リーチ演出の画像を表示開始するものであって識別図柄が変動停止状態で表示される前に前記リーチ演出の画像の表示を終えるところに特徴を有する。
上記手段によれば、図柄遊技の画像で当りと報知される確率が単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆される。このため、遊技者にとっては興趣に富んだ単位演出の視認回数が増えることに応じて当りに対する期待感が高まるので、予告演出の趣向性が向上する。しかも、最終回の単位演出が終了した後にリーチ演出の画像が表示開始され、リーチ演出の画像が表示停止された後に識別図柄が変動停止状態で表示される。このため、当りの信頼度を遊技者に示唆する機能に加えてリーチ演出の表示を確定的に遊技者に示唆する機能が予告演出に付与されるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図)
【
図5】(a)は乱数カウンタの一覧を示す図、(b)は普図当り判定テーブルを示す図、(c)は普図変動表示時間テーブルを示す図、(d)は普図遊技パターンテーブルを示す図、(e)は大当り判定テーブルを示す図、(f)は転落判定テーブルを示す図、(g)は特
図1大当り種別テーブルを示す図、(h)は特
図2大当り種別テーブルを示す図、(i)は特
図1領域を示す図、(j)は特
図2領域を示す図
【
図6】(a)は特
図1変動パターンテーブルを示す図、(b)は特
図2変動パターンテーブル1を示す図、(c)は特
図2変動パターンテーブル2を示す図、(d)は特
図12変動パターンテーブルを示す図
【
図7】(a)は遊技パターンテーブルを示す図、(b)は主制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【
図8】主制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図9】(a)は主制御回路の特
図2処理を示すフローチャート、(b)は特
図1処理を示すフローチャート
【
図10】主制御回路の変動パターンテーブル処理を示すフローチャート
【
図11】主制御回路の時短回数更新処理を示すフローチャート
【
図12】主制御回路の転落判定処理を示すフローチャート
【
図13】(a)は遊技モードの移行を説明するための図、(b)(c)は演出モードの移行を説明するための図
【
図14】(a)~(d)は演出図柄遊技の背景画像を示す図、(e)は演出図柄遊技の演出内容の一覧を示す図
【
図15】ノーマル演出および全図同時停止演出を説明するための図
【
図18】(a)(b)は超時短演出を説明するための図、(c)は大当り遊技演出を説明するための図
【
図19】(a)はレア演出1を説明するための図、(b)はスペシャルレア演出1を説明するための図、(c)はサブ制御回路のレア画像表示処理を示すフローチャート
【
図20】(a)はサブ制御回路のメイン処理を示すフローチャート、(b)はタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図21】(a)はサブ制御回路の受信コマンド解析処理を示すフローチャート、(b)は図柄遊技演出開始処理を示すフローチャート
【
図24】実施例3を示す図(スペシャルレア演出2を説明するための図)
【
図25】実施例4を示す図(スペシャルレア演出を説明するための図)
【
図26】実施例5を示す図(スペシャルレア演出を説明するための図)
【
図27】実施例6を示す図(スペシャルレア演出を説明するための図)
【
図28】実施例7を示す図(リトライ演出を説明するための図)
【
図29】(a)は特
図12変動パターンテーブルを示す図、(b)(c)はリトライ演出を説明するためのタイムチャート
【
図30】サブ制御回路のインターバル期間処理を示すフローチャート
【
図31】スペシャルリーチ演出を説明するためのタイムチャート
【
図33】実施例9を示す図(サブ制御回路のデモ演出処理1を示すフローチャート)
【
図34】(a)~(c)はデモ演出1を説明するための図、(d)はリトライ演出を説明するための図
【
図35】リトライ演出を説明するためのタイムチャート
【
図36】デモ演出中の演出図柄遊技を説明するための図
【
図37】サブ制御回路のデモ演出処理2を示すフローチャート
【
図38】火の玉予告演出および火の玉演出を説明するための図
【
図39】実施例10を示す図(a)はサブ制御回路の電源投入時処理を示すフローチャート、(b)は設定操作待ちの画像を示す図、(c)は待機演出2の画像を示す図)
【
図41】サブ制御回路の待機表示処理1を示すフローチャート
【
図42】サブ制御回路の待機表示処理2を示すフローチャート
【
図46】(a)は演出図柄遊技を説明するためのタイムチャート、(b)はリーチ予告演出1の一覧を示す図、(c)はリーチ予告演出2の一覧を示す図、(d)はスペシャルリーチ予告演出の一覧を示す図
【
図47】(a)はサブ制御回路のリーチ予告演出処理を示すフローチャート、(b)は予告演出選択テーブル1を示す図、(c)は予告演出選択テーブル2を示す図
【
図50】(a)は完全外れ予告演出を説明するための図、(b)は完全外れ予告演出が行われる場合の演出図柄遊技の流れを示すタイムチャート
【
図51】スペシャルリーチ予告演出での予告表示器の画面を示す図
【
図53】実施例15を示す図(シャッター部材を示す図)
【
図55】(a)はサブ制御回路のリーチ予告演出処理を示すフローチャート、(b)は作動回数テーブル11を示す図、(c)は作動回数テーブル12を示す図
【
図58】(a)はサブ制御回路の大当り予告演出処理を示すフローチャート、(b)は作動回数テーブル21を示す図、(c)は作動回数テーブル22を示す図
【
図60】実施例17を示す図(大当り予告演出2を説明するための図)
【
図62】(a)はサブ制御回路の大当り予告演出処理を示すフローチャート、(b)は演出回数テーブル1を示す図、(c)は演出回数テーブル2を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施例1]
1.遊技機の機械的構成
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する縦長な矩形枠状をなすものであり、外枠1の左端部にはヒンジ金具2を介して内枠3が装着されている。この内枠3は前面に開口部を有する矩形容器状をなすものであり、外枠1内に収納された収納位置および外枠1内から前へ引出された引出し位置間でヒンジ金具2の垂直な軸を中心に外枠1に対して回動操作可能にされている。この内枠3には、
図2に示すように、垂直な平板状の遊技盤4が取付けられている。この遊技盤4は無色透明な合成樹脂を材料とするものであり、内枠3の前面の開口部を前から塞いでいる。
【0009】
ヒンジ金具2には、
図1に示すように、前枠5が装着されている。この前枠5は開口部6を有する矩形枠状をなすものであり、前枠5には開口部6を塞ぐ無色透明な窓板7が固定されている。この前枠5はヒンジ金具2の垂直な軸を中心に遊技盤4を前から覆う閉鎖状態および遊技盤4を開放する開放状態間で回動操作可能にされたものであり、窓板7は前枠5の閉鎖状態で遊技盤4に前から隙間を介して対向する。この前枠5には、
図3に示すように、上皿8および下皿9が上下2段に固定されている。上皿8は遊技球を貯留するものであり、下皿9は上皿8が貯留不能な遊技球を貯留するものであり、上皿8には遊技者が操作可能な操作ボタン10が装着されている。
【0010】
前枠5には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には上皿8内から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には、
図3に示すように、発射ハンドル11が連結されている。この発射ハンドル11は前枠5の右下隅部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル11の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
【0011】
遊技盤4の前面には、
図2に示すように、外レール12および内レール13が固定されている。これら外レール12および内レール13間には円弧状の発射通路14が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路14内を下から上へ上昇する。これら外レール12および内レール13は遊技盤4の前面に遊技領域15を区画形成するものである。この遊技領域15は発射通路14の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路14内を上昇する遊技球は発射通路14の出口から遊技領域15内に放出される。この遊技領域15内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域15内に放出された遊技球は複数の遊技釘に衝突しながら遊技領域15内を落下する。
【0012】
遊技領域15内には、
図2に示すように、左打ち領域16および右打ち領域17が設定されている。左打ち領域16は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて左側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16内に放出される。この遊技球が左打ち領域16内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域17は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて右側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16を通過して右打ち領域17内に放出される。この遊技球が右打ち領域17内に放出される打ち方を右打ちと称する。
【0013】
遊技領域15内には、
図2に示すように、始動領域に相当する第1始動口18が固定されている。この第1始動口18は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口18は左打ち領域16および右打ち領域17間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口18内に上面の入口から容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。
【0014】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、入球領域に相当する大入賞口19が固定されている。この大入賞口19は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、扉板20を備えている。この扉板20は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸(図示せず)を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口19の前面の入口を閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖する。この扉板20の開放状態で遊技球が右打ちされている場合には遊技球が扉板20上に落下し、扉板20に沿って前から後へ転動することに応じて大入賞口19の入口に進入する。即ち、大入賞口19は遊技球の右打ち状態で遊技球が入球可能にされたものである。この大入賞口19内にはV入賞口(図示せず)が設けられている。このV入賞口は大入賞口19内に入球した遊技球が落下可能な開口部からなるものであり、V扉板(図示せず)を有している。このV扉板はV入賞口を遊技球が落下不能に閉鎖する閉鎖位置および遊技球が落下可能に開放する開放位置間で移動可能にされたものであり、大入賞口19内に入球した遊技球はV扉板の開放位置でV入賞口内に落下可能となり、V扉板の閉鎖位置でV入賞口内に落下不能になる。
【0015】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、大入賞口19の下方に位置して誘導プレート21が固定されている。この誘導プレート21は右から左に向けて下降傾斜するものであり、遊技球の右打ち状態では遊技球が誘導プレート21上に落下した後に誘導プレート21に沿って右から左へ転動する。右打ち領域17内には大入賞口19の上に位置して普図始動口22が固定されている。この普図始動口22は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球が上面から下面を通して通過可能にされている。
【0016】
遊技領域15内には、
図2に示すように、第1始動口18の下方に位置して始動領域に相当する第2始動口23が固定されている。この第2始動口23は上面が開口するものであり、開閉部材24を備えている。この開閉部材24は遊技盤4の前面から前へ出没した出没状態および後へ没入した没入状態間で移動可能にされたものであり、第2始動口23の上面の入口は開閉部材24の出没状態で遊技球が入球不能に閉鎖される。この第2始動口23の入口は開閉部材24の没入状態で開放されるものであり、遊技球は第2始動口23の開放状態で右打ちされている場合に誘導プレート21に沿って右から左へ転動することに応じて第2始動口23の入口に進入する。
【0017】
遊技盤4には、
図2に示すように、LED表示器25が固定されている。このLED表示器25は遊技領域15の外部に配置されたものであり、LED表示器25には当否の判定結果が表示される。遊技盤4には装飾枠26が固定されている。この装飾枠26は有色不透明なものであり、開口部27を有している。この装飾枠26は前から見て演出図柄表示器28の表示領域Eを取り囲む枠状をなすものである。この演出図柄表示器28は、
図1に示すように、内枠3内に固定されたカラー液晶表示器からなるものであり、表示領域Eは横長な長方形状に設定されている。この演出図柄表示器28は表示器に相当するものであり、演出図柄表示器28の表示領域Eは遊技者から窓板7と装飾枠26の開口部27と遊技盤4を通して視認可能にされている。
【0018】
前枠5には、
図3に示すように、電飾器29が固定されている。この電飾器29は前枠5の上端部に配置されたものであり、半球状をなす複数のLEDカバー30を有している。これら各LEDカバー30は透光性を有する白色の色彩に設定されたものであり、各LEDカバー30内にはLED31が収納されている。これら各LED31は色彩および輝度が制御可能なフルカラーLEDからなるものであり、各LEDカバー30は内部のLED31が発光することに応じてLED31の発光色および輝度に応じた態様で電飾される。前枠5には2つのスピーカ32が固定されている。これら両スピーカ32は電飾器29を挟んで左右方向に対向するものであり、各スピーカ32からは前に向けて音が出力される。
【0019】
内枠3内には、
図2に示すように、予告演出器33が収納されている。この予告演出器33は有色透明な半球状の装飾部材34を有するものであり、上限位置(二点鎖線参照)および下限位置(実線参照)間で上下方向へ移動可能にされている。この予告演出器33の上限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに比べて上に設定されており、予告演出器33は上限位置で遊技者から視認不能になる。この予告演出器33の下限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに前から重なる位置に設定されており、予告演出器33は下限位置で遊技者から視認可能になる。この予告演出器33の装飾部材34内には色彩および輝度が制御可能なフルカラーLED35(
図4参照)が収納されている。このLED35は光源に相当するものであり、装飾部材34はLED35が点灯状態となることに応じてLED35の点灯色に応じた色彩で発光する。この装飾部材34は昇降機構(図示せず)を介してパルスモータ36(
図4参照)に連結されたものであり、パルスモータ36が正逆方向へ駆動制御されることに応じて上限位置および下限位置間で移動操作される。
【0020】
2.遊技機の電気的構成
図4の主制御回路40はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUとI/Oを有している。この主制御回路40は特
図1抽選と特
図2抽選と特図可変表示と大当り遊技と小当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図可変表示と普図遊技等の遊技内容に関する制御を行うものであり、遊技制御手段に相当する。この主制御回路40のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと普図当り判定テーブルと普図変動表示時間テーブルと普図遊技パターンテーブルと大当り判定テーブルと転落判定テーブルと特
図1大当り種別テーブルと特
図2大当り種別テーブルと特
図1変動パターンテーブルと特
図2変動パターンテーブル1と特
図2変動パターンテーブル2と特
図12変動パターンテーブルと遊技パターンテーブルが格納されており、主制御回路40のRAMには特
図1領域および特
図2領域が設定されている。
【0021】
主制御回路40には、
図4に示すように、第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44とV入賞口センサ48が接続されている。第1始動口センサ41は第1始動口18に入球した遊技球を検知し、第2始動口センサ42は第2始動口23に入球した遊技球を検知し、普図センサ43は普図始動口22を通過した遊技球を検知し、大入賞口センサ44は大入賞口19に入球した遊技球を検知し、V入賞口センサ48はV入賞口内に落下した遊技球を検知する。主制御回路40には始動口ソレノイド45と大入賞口ソレノイド46とV入賞口ソレノイド47が接続されている。始動口ソレノイド45は第2始動口23の開閉部材24を開閉操作するものであり、大入賞口ソレノイド46は大入賞口19の扉板20を開閉操作するものであり、V入賞口ソレノイド47はV入賞口のV扉板を開閉操作するものである。この主制御回路40にはLED表示器25が接続されており、主制御回路40はLED表示器25の表示内容を制御することに応じて特図可変表示を行う。
【0022】
図4の払出制御回路50はマイクロコンピュータを主体とするものである。この払出制御回路50はROMとRAMとCPUを有するものであり、主制御回路40は第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と大入賞口センサ44からの信号を検出した場合に払出制御回路50に払出コマンドを送信する。この払出制御回路50には賞球払出装置51が接続されており、払出制御回路40は主制御回路40からの払出コマンドを検出した場合に賞球払出装置51を駆動制御することに応じて上皿8内に単位個数の遊技球を賞球として払出す。
【0023】
図4のサブ制御回路60はマイクロコンピュータを主体とするものであり、主制御回路40はサブ制御回路60に遊技の進行状況に応じたコマンドを送信し、サブ制御回路60は主制御回路40からのコマンドに応じて演出図柄表示器28の表示内容と電飾器29の電飾内容とスピーカ32の鳴動内容と予告演出器33の動作内容を設定する。このサブ制御回路60はROMとRAMとCPUとI/OとRTCとドライブ回路とPWM回路とスピーカ回路とモータ回路を有するものであり、ROMにはメイン処理用と受信割り込み処理用とタイマ割り込み処理用のプログラムが格納されている。RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのメイン処理用~タイマ割り込み処理用のプログラムを主制御回路40からのコマンドに応じて実行する。このサブ制御回路60には操作ボタン10が接続されており、サブ制御回路60は操作ボタン10からの電気信号に応じて操作ボタン10の操作内容を検出する。
【0024】
図4のドライブ回路はマイクロコンピュータを主体とするものである。このドライブ回路は演出図柄表示器28をサブ制御回路60の表示内容の設定結果に応じて制御するものであり、ROMとRAMとCPUとCGROMとCGRAMとVDPを有している。ROMは画像データを指定するための画像制御用プログラムが格納されたものであり、RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのプログラムを実行するものである。CGROMは演出図柄表示器28に画像を表示するための画像データが格納されたものであり、VDPはCPUからの指令に応じてCGROMから画像データを読出す。このVDPは画像データの読出し結果をCGRAMに展開し、画像データの展開結果を合成してCGRAMのフレームバッファに描画し、画像の描画結果をRGB信号として演出図柄表示器28に出力するものであり、演出図柄表示器28にはVDPからのRGB信号に応じて画像がカラーで表示される。
【0025】
図4のPWM回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、電飾器29の複数のLED31の色彩および輝度をPWM制御することに応じて電飾器29の複数のLEDカバー30を電飾内容の設定結果で発光させ、予告演出器33のLED35の色彩および輝度をPWM制御することに応じて予告演出器33の装飾部材34を電飾内容の設定結果で発光させる。
図4のスピーカ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、両スピーカ32を制御することに応じて両スピーカ32から鳴動内容の設定結果に応じた音階と音量と音色で音を出力する。
図4のモータ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、パルスモータ36を正逆方向へ駆動制御することに応じて予告演出器33を上限位置および下限位置間で移動操作する。
【0026】
3.遊技機能
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口22を通過した場合には
図5(a)の普図乱数の値が取得され、
図5(b)の普図当り判定テーブルから普図乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。この普図当り判定テーブルには非電サポ状態および電サポ状態が設定されており、電サポ状態では非電サポ状態に比べて普図当りの判定結果が高確率で取得される。
【0027】
3-1-2.普図変動表示
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が開始される。この普図変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから取得される。この普図変動表示時間テーブルは「電サポ状態」および「非電サポ状態」のそれぞれに普図変動時間を割付けたものであり、「電サポ状態」では「非電サポ状態」に比べて短い普図変動表示時間が取得される。
【0028】
3-1-3.普図遊技
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンが選択され、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技が開始される。この普図遊技は第2始動口23を開放状態とするものであり、「電サポ状態」では第2始動口23の1回の長時間(6秒)の開放が普図遊技として実行され、「非電サポ状態」では第2始動口23の1回の短時間(1秒)の開放が普図遊技として実行される。
【0029】
3-2.特
図1遊技
3-2-1.特
図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口18に有効に入球した場合には
図5(a)の特図乱数の値と大当り種別乱数の値と転落乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特図乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図1遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1保留領域1~4が設定されており、特
図1遊技データは取得された順に「特
図1保留領域4」「特
図1保留領域3」「特
図1保留領域2」「特
図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データが最も古く、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データが最も新しい。これら特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「4」であると称し、特
図1保留領域2~4の3つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「3」であると称し、特
図1保留領域3~4の2つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「2」であると称し、特
図1保留領域4の1つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「1」であると称し、特
図1保留領域1~4のいずれにも特
図1遊技データが格納されていない状態を特
図1保留数が「0」であると称す。
【0030】
3-2―2.特
図1抽選
「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特
図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態は遊技可能状態に相当するものであり、特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技のいずれか一つが行われている状態は遊技不能状態に相当する。
【0031】
遊技停止状態で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」から特図乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この「通常確率状態」での大当りの判定確率は「高確率状態」での大当りの判定確率に比べて低く設定され、小当りの判定確率は通常確率状態および高確率状態間で同一に設定されている。この高確率状態での大当り確率は「40/1201」であり、通常確率状態での大当り確率は「3/1201」である。
【0032】
大当り判定テーブルから「大当り」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から大当り種別乱数の値の格納結果が検出され、
図5(g)の特
図1大当り種別テーブルから大当り種別乱数の値の検出結果に応じた大当り種別が取得される。この特
図1大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」「大当り図柄3」の3種類の大当り種別が設定されており、「大当り図柄1」が取得された場合および「大当り図柄3」が選択された場合のそれぞれには「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。
【0033】
「大当り」の判定結果が取得されることに応じて大当り種別が判定された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。「外れ」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。
【0034】
3-2―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図1保留領域4」から転落乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0035】
3-2―4.特
図1変動表示
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特
図1変動表示が開始される。この特
図1変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特
図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた「大当り」の態様で点滅停止され、小当りと判定されている場合には「小当り」の態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
【0036】
3-2―5.小当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが小当りの態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから小当り遊技パーンが選択され、小当り遊技が小当り遊技パターンの選択結果で開始される。この小当り遊技パターンはオープニング期間と1回のラウンドとエンディング期間から構成されたものである。ラウンドは大入賞口19を開放することに応じて遊技球が大入賞口19に入球することを許容するものであり、ラウンドの開放限度時間は短値「0.8秒」に設定されている。このラウンドはV入賞口の閉鎖状態で行われるものであり、小当り遊技では大入賞口19内に入球した遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、ラウンドが開始されることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、ラウンドの終了後に小当り遊技の終了を遊技者に認識させる期間である。このオープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを小当り遊技と称する。
【0037】
3-2―6.大当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果「大当り図柄1」または「大当り図柄2」に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り遊技パーン1が選択され、大当り遊技が大当り遊技パターン1で開始される。この大当り遊技は大入賞口19を開閉することに応じて遊技球が大入賞口19に入球することを許容するものであり、大当り遊技パターン1には初回のラウンドの開始前にオープニング期間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング期間が設定されている。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大入賞口19を遊技球が入球不能な状態から入球可能な状態とすることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大当り遊技の終了を遊技者に認識させる期間である。このオープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを大当り遊技と称する。
【0038】
大当り遊技パターン1には16回のラウンドが設定されている。これら各ラウンドは大入賞口19を限度時間が経過するまで継続的に開放した後に一定時間だけ閉鎖状態とするものであり、限度時間の経過前に限度個数の遊技球が入球した場合には限度時間の経過を待つことなく一定時間だけ閉鎖状態とされた後に終了する。即ち、大当り遊技パターン1は16回の単位遊技から構成されたものであり、1回目のラウンドはオープニング期間が終了することに応じて開始され、エンディング期間は最終回のラウンドの終了後に閉鎖時間が経過した後に開始される。この大当り遊技パターン1は多数個の賞球を遊技者に払出すことが可能なものであり、大当り種別として大当り図柄1が選択された場合の大当り遊技パターン1では特定の複数回のラウンド(例えば13回目~15回目)でV入賞口が開放状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが許容され、大当り種別として大当り図柄2が選択された場合の大当り遊技パターン1ではV入賞口が常に閉鎖状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。
【0039】
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果「大当り図柄3」に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り遊技パーン2が選択され、大当り遊技が大当り遊技パターン2で開始される。この大当り遊技パターン2は4回のラウンドが設定されている点を除いて大当り遊技パターン1と同一であり、特定の複数回のラウンド(例えば2回目~4回目)でV入賞口が開放状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが許容される。この大当り遊技パターン2は大当り遊技パターン1に比べて少数個の賞球を遊技者に払出すものである。
【0040】
3-2―7.遊技状態の更新
3-2-7-1.高確率状態および通常確率状態
「大当り図柄2」が選択された場合には、
図5(g)に示すように、大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は大当り遊技中に遊技球がV入賞口内に落下したことを条件に設定されるものであり、大当り遊技中に遊技球がV入賞口内に落下していない場合には「通常確率状態」が設定される。この「高確率状態」は「転落有」と抽選されるまで継続される。
【0041】
3-2-7-2.電サポ状態および非電サポ状態
「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」が設定される。この「電サポ状態1」には最低回数「100回」が設定されており、「電サポ状態1」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数に到達する前に「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落した場合には特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数「100回」に到達するまで継続し、特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数「100回」に到達している場合には「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」が設定される。この「電サポ状態2」には限度回数「100回」が設定されており、「電サポ状態2」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数に到達することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。
【0042】
3-2-7-3.特
図1先読み
遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて特
図1遊技データの取得結果が特
図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合には「電サポ状態1」「高確率状態」が事前判定され、「大当り図柄2」である場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が事前判定される。
【0043】
当否の事前判定~遊技状態の事前判定が行われた場合には当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果が1組の特
図1先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1先読み領域1~4が設定されており、「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域4」に格納され、「特
図1保留領域3」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域3」に格納され、「特
図1保留領域2」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域2」に格納され、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域1」に格納される。
【0044】
3-3.特
図2遊技
3-3-1.特
図2遊技データの取得
遊技球が第2始動口23に有効に入球した場合には
図5(a)の特図乱数の値と大当り種別乱数の値と転落乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特図乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図2遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2保留領域1~4が設定されており、特
図2遊技データは取得された順に「特
図2保留領域4」「特
図2保留領域3」「特
図2保留領域2」「特
図2保留領域1」の順序で格納される。これら特
図2保留領域1~4の全てに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「4」であると称し、特
図2保留領域2~4の3つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「3」であると称し、特
図2保留領域3~4の2つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「2」であると称し、特
図2保留領域4の1つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「1」であると称し、特
図2保留領域1~4のいずれにも特
図2遊技データが格納されていない状態を特
図2保留数が「0」であると称す。
【0045】
3-3―2.特
図2抽選
遊技停止状態で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には「特
図2保留領域4」から特図乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この特
図2抽選は特
図1抽選に対して優先的に行われるものであり、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図2抽選が行われる。即ち、特
図1遊技データおよび特
図2遊技データの双方が存在する場合には特
図2遊技データに応じて特
図2抽選が開始され、特
図1抽選は特
図2遊技データの全てが抽選済となった後に開始される。
【0046】
特
図2の大当り種別の判定には
図5(h)の特
図2大当り種別テーブルが使用される。この特
図2大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」「大当り図柄3」が設定されており、特
図2大当り種別テーブルから「大当り図柄1」が取得された場合および「大当り図柄3」が取得された場合のそれぞれには「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、特
図2大当り種別テーブルから「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。この特
図2大当り種別テーブルでの「大当り図柄1」の振分け確率は特
図1大当り種別テーブルでの「大当り図柄1」の振分け確率に比べて高く設定されており、遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて大当りと判定された場合には第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合に比べて「電サポ状態1」「高確率状態」が高確率で設定される。
【0047】
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間の判定には
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1または
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2または
図6(d)の特
図12変動パターンテーブルが使用される。特
図2変動パターンテーブル1は現在の遊技状態が「電サポ状態2」または継続回数200回以下の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して時短用の特図変動パターン「PH07」および時短用の特図変動表示時間「1000msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルに対して相違する。特
図2変動パターンテーブル2は現在の遊技状態が継続回数201回以上の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して超時短用の特図変動パターン「PH08」および超時短用の特図変動表示時間「500msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルおよび特
図2変動パターンテーブル1のそれぞれに対して相違する。この特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンが取得される状態を「超電サポ状態」と称する。特
図12変動パターンテーブルは「高確率状態」「電サポ状態1」で所謂連荘が発生する特殊な場合に使用されるものである。
【0048】
3-3―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図2保留領域4」から転落乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0049】
3-3―4.特
図2変動表示
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特
図2変動表示が行われる。この特
図2変動表示はLED表示器25の特
図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特
図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特
図2外れ」の態様で点滅停止され、「小当り」と判定されている場合に「小当り」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
3-3―5.小当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが小当りの態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから小当り遊技パーンが選択され、小当り遊技が小当り遊技パターンの選択結果で開始される。
【0050】
3-3―6.大当り遊技
LED表示器25の特
図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
3-3-7.遊技状態の更新
「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」および「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」および「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は大当り遊技で遊技球がV入賞口内に落下したことを条件に設定されるものであり、大当り遊技で遊技球がV入賞口内に落下しなかった場合には「通常確率状態」が設定される。
【0051】
3-3-8.特
図2先読み
遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて特
図2遊技データの取得結果が特
図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特
図2先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2先読み領域1~4が設定されており、「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域4」に格納され、「特
図2保留領域3」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域3」に格納され、「特
図2保留領域2」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域2」に格納され、「特
図2保留領域1」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域1」に格納される。
【0052】
4.主制御回路40の処理機能
4-1.メイン処理
主制御回路40は電源が投入されることに応じてROMから
図7(b)のメイン処理用のプログラムを検出し、S1で割込み禁止を設定する。そして、S2で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S3で割込み許可を設定する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
【0053】
4-2.タイマ割込み処理
主制御回路40はS3で割込み許可を設定すると、S4のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は一定周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS3の乱数更新処理が繰返される。
【0054】
図8は主制御回路40のタイマ割込み処理であり、主制御回路40は前回のタイマ割込み処理でRAMの出力バッファにセットしたコマンド等を今回のタイマ割込み処理のS11の出力処理でサブ制御回路60に送信する。そして、S12の乱数更新処理で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S13のセンサ検出処理で第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44とV入賞口センサ48のそれぞれからの信号の有無を検出する。
【0055】
主制御回路40はS13のセンサ検出処理を終えると、S14で普図センサ44からの信号を検出したか否かを判断する。ここで普図センサ44からの信号を検出していないと判断した場合にはS16へ移行し、普図センサ44からの信号を検出したと判断した場合にはS15の普図遊技データ取得処理で普図乱数の値を取得し、S16へ移行する。
【0056】
主制御回路40はS16へ移行すると、第2始動口センサ42からの信号を検出したか否かを判断する。ここで第2始動口センサ42からの信号を検出していないと判断した場合にはS19へ移行し、第2始動口センサ42からの信号を検出したと判断した場合には特
図2保留数を「4」と比較する。ここで特
図2保留数が「4」であると判断した場合にはS19へ移行し、特
図2保留数が「4」未満であると判断した場合にはS17で特
図2遊技データを取得する。ここで特
図2遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図2保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図2保留コマンドをセットし、S18へ移行する。この特
図2保留コマンドは特
図2保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0057】
主制御回路40はS18へ移行すると、当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図2遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図2先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図2先読みデータとして格納する。次に特
図2先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S19へ移行する。
【0058】
主制御回路40はS19へ移行すると、第1始動口センサ41からの信号を検出したか否かを判断する。ここで第1始動口センサ41からの信号を検出していないと判断した場合にはS22の普図処理とS23の特
図2処理とS24の特
図1処理へ順に移行し、第1始動口センサ41からの信号を検出したと判断した場合には特
図1保留数を「4」と比較する。ここで特
図1保留数が「4」であると判断した場合にはS22~S24へ順に移行し、特
図1保留数が「4」未満であると判断した場合にはS20で特
図1遊技データを取得する。ここで特
図1遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図1保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図1保留コマンドをセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0059】
主制御回路40はS20で特
図1遊技データの取得結果を格納すると、S21で当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図1遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図1先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図1先読みデータとして格納する。次に特
図1先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S22~S24へ順に移行する。
4-3.普図処理
【0060】
主制御回路40はS22の普図処理で普図乱数の値の取得結果に応じて当否の判定を行い、
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから現在の遊技状態に応じた普図変動表示時間を選択する。そして、普図変動表示時間の選択結果で普図変動表示を実行することに応じて普図当否の判定結果を報知する。ここで「普図当り」の判定結果を報知した場合には現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンを
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから選択し、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技を行うことに応じて遊技球が第2始動口23に入球することを許容する。
【0061】
4-4.特
図2処理
図9(a)はS23の特
図2処理であり、主制御回路40は特
図2処理でS31の特
図2抽選処理とS32の時短回数更新処理とS33の転落判定処理とS34の特
図2変動停止処理とS35の小当り遊技処理とS36の大当り遊技処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定される。
【0062】
4-4-1.特
図2抽選処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特
図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS31の特
図2抽選処理で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図2抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図2遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド2をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0063】
図10は主制御回路40がS31で実行する変動パターンテーブル処理であり、主制御回路40は変動パターンテーブル処理で特
図2変動パターンテーブル1と特
図2変動パターンテーブル2と特
図12変動パターンテーブルのうちから1つを選択し、特図変動パターンテーブルの選択結果から特
図2保留領域4の変動パターン乱数の値に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択し、特図変動パターンの選択結果および特図変動表示時間の選択判定結果をRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40はS91で現在の遊技状態が「超電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「超電サポ状態」であると判断した場合にはS92で
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2を選択し、特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。この主制御回路40はS91で現在の遊技状態が「超電サポ状態」でないと判断すると、S93で現在の遊技状態が「高確率状態」「電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「通常確率状態」「電サポ状態」であると判断した場合および「通常確率状態」「非電サポ状態」であると判断した場合のそれぞれにはS98で
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1を選択し、特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。
【0064】
主制御回路40はS93で現在の遊技状態が「高確率状態」「電サポ状態」であると判断すると、S94で当否の判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで当否の判定結果が「小当り」または「外れ」であると判断した場合にはS98へ移行し、
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。この主制御回路40はS94で当否の判定結果が「大当り」であると判断した場合にはS95へ移行し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」であるか否かを判断する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」または「大当り図柄3」であると判断した場合にはS98へ移行し、
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。
【0065】
主制御回路40はS95で大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」であると判断すると、S96で確変回数カウンタの値を規定値「4」と比較する。この確変回数カウンタは「高確率状態」「電サポ状態」の継続回数を計測するものであり、「通常確率状態」「非電サポ状態」で「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択されたことに応じて「高確率状態」「電サポ状態」が設定された場合に初期値「0」にリセットされる。
【0066】
主制御回路40はS96で確変回数カウンタの値が規定値超であると判断すると、S98で
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。この主制御回路40はS96で確変回数カウンタの値が規定値以下であると判断すると、S97で
図6(d)の特
図12変動パターンテーブルを選択し、特
図12変動パターンテーブルから特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。この特
図12変動パターンテーブルには、
図6(d)に示すように、大当り用の1つの特図変動パターン「PO00」および特図変動表示時間「1000msec」のみが設定されており、主制御回路40は特
図12変動パターンテーブルから特図変動パターン「PO00」および特図変動表示時間「1000msec」を選択する。即ち、「通常確率状態」「非電サポ状態」で「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択されたことに応じて「高確率状態」「電サポ状態」が設定されたことを基準に「4回」以内の特
図2遊技で大当りと判定されたことに応じて「高確率状態」「電サポ状態」が再設定されることとなる「大当り図柄1」が選択された場合には特殊な特図変動パターン「PO00」が必ず選択される。
【0067】
主制御回路40は
図9(a)のS31で出力バッファに特
図2遊技データをセットした場合には特図変動表示を開始し、「特
図2保留領域1」~「特
図2保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを消去するものであり、「特
図2保留領域3」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域4」にシフトされ、「特
図2保留領域2」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域3」にシフトされ、「特
図2保留領域1」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域2」にシフトされる。この主制御回路40は「特
図2保留領域1~4」を整理した場合には同様の手順で「特
図2先読み領域1」~「特
図2先読み領域4」を整理し、第2ポインタP2の値に「2」を設定する。
【0068】
4-4-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にはS32の時短回数更新処理へ移行する。
図11は時短回数更新処理であり、主制御回路40はS41で現在の遊技状態が「電サポ状態1」「電サポ状態2」「超電サポ状態」「非電サポ状態」のいずれであるかを判断する。ここで現在の遊技状態が「非電サポ状態」であると判断した場合にはS48へ移行し、「電サポ状態1」または「電サポ状態2」または「超電サポ状態」であると判断した場合にはS42で時短回数カウンタの値に「1」を加算する。この時短回数カウンタの値は電サポ状態の継続回数を計測するものであり、主制御回路40は時短回数カウンタを加算した場合には時短回数コマンドを設定する。この時短回数コマンドは時短回数カウンタの値の加算結果をサブ制御回路60に電サポ状態の継続回数として通知するものであり、主制御回路40は時短回数コマンドを設定した場合にはS43でサブ制御回路60に時短回数コマンドの設定結果を送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S44へ移行する。
【0069】
主制御回路40は
図11のS44へ移行すると、現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS45へ移行し、時短回数カウンタの値の加算結果を「201」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「201」であると判断した場合にはS46で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「超電サポ状態」に変更し、S47でRAMの出力バッファに超電サポコマンドをセットする。この超電サポコマンドはサブ制御回路60に「超電サポ状態」の設定を通知するものであり、主制御回路40はS47で超電サポコマンドをセットした場合にはS48へ移行する。
【0070】
主制御回路40は
図11のS44で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断すると、S52で現在の遊技状態が「電サポ状態2」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態2」でないと判断した場合にはS48へ移行し、現在の遊技状態が「電サポ状態2」であると判断した場合にはS53で時短回数カウンタの値を上限値「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が上限値「100」でないと判断した場合にはS48へ移行する。
【0071】
主制御回路40は
図11のS53で時短回数カウンタの値が上限値「100」であると判断した場合にはS54で現在の遊技状態を「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に変更し、S55でRAMの出力バッファに電サポ解除コマンドをセットする。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、主制御回路40はS55で電サポ解除コマンドをセットした場合にはS48へ移行する。
【0072】
主制御回路40はS48へ移行すると、現在の遊技状態が「高確率状態」「電サポ状態」(「高確電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が高確電サポ状態でないと判断した場合にはS51で第2ポインタP2の値に「3」を設定し、現在の遊技状態が高確電サポ状態であると判断した場合にはS49へ移行する。ここで当否の判定結果が「大当り」で大当り種別の選択結果が「大当り図柄3」あるか否かを判断する。ここで「大当り」「大当り図柄3」を判断した場合にはS50で確変回数カウンタの値を「0」にリセットしてS51へ移行する。即ち、確変回数カウンタの値は高確電サポ状態で「大当り図柄3」が選択された場合にも「0」にリセットされるものであり、高確電サポ状態で「大当り図柄3」が選択されたことを基準に「4回」以内の特
図2遊技で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合にも特
図12変動パターンテーブルが使用されることに応じて特殊な特図変動パターン「PO00」が必ず選択される。
【0073】
主制御回路40は
図11のS49で「大当り図柄3」での大当りでないと判断した場合にはS56へ移行し、当否の判定結果が「外れ」であるか否かを判断する。ここで「外れ」を判断した場合にはS57で確変回数カウンタの値に「1」を加算してS51へ移行し、大当り図柄1での大当りまたは大当り図柄2での大当りまたは小当りを判断した場合にはS58で確変回数カウンタの値に無効値(10000)を設定することに応じて確変回数カウンタを無効化してS51へ移行する。この確変回数カウンタは「通常確率状態」「非電サポ状態」で大当りと判定されたことに応じて高確電サポ状態が設定された場合に「0」にリセットされ、高確電サポ状態で大当り図柄3での大当りが判定された場合にも「0」にリセットされるものであり、高確電サポ状態で外れと判定された場合に「1」が加算される。
【0074】
4-4-3.転落判定処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合には
図9(a)のS33の転落判定処理へ移行する。
図12はS33の転落判定処理であり、主制御回路40はS61で現在の遊技状態が「高確率状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「通常確率状態」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、現在の遊技状態が「高確率状態」であると判断した場合にはS62へ移行する。ここで「特
図2保留領域4」から転落乱数の値を検出し、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じた判定結果を検出する。
【0075】
主制御回路40はS62で転落の有無の判定結果を検出すると、S63で検出結果が「転落有」であるか否かを判断する。ここで検出結果が「転落無」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、検出結果が「転落有」であると判断した場合にはS64で「高確率状態」に換えて「通常確率状態」を設定し、S65でサブ制御回路60に転落コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この転落コマンドは「高確率状態」が「通常確率状態」に転落したとサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0076】
主制御回路40はS65で出力バッファに転落コマンドをセットすると、S66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS67で時短回数カウンタの値を「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「100」以下であると判断した場合にはS68で「電サポ状態1」を「電サポ状態2」に変更し、S69でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ変更コマンドは「電サポ状態1」が「電サポ状態2」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0077】
主制御回路40はS67で時短回数カウンタの値が「101」以上であると判断すると、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態1」が「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0078】
主制御回路40は現在の遊技状態が「超電サポ状態」である場合にはS66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断し、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71で電サポ変更コマンドをRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。即ち、時短回数カウンタの値が「100」以下の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には低確率状態が設定されるものの電サポ状態が継続され、時短回数カウンタの値が「101」以上の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には「低確率状態」「非電サポ状態」が設定される。
【0079】
4-4-4.特
図2変動停止処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「4」に設定されている場合には
図9(a)のS34の特
図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特
図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド2を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「小当り」である場合には第2ポインタP2の値を「5」に設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「6」に設定する。
【0080】
4-4-5.小当り遊技処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「5」に設定されている場合には
図9(a)のS35の小当り遊技処理へ移行し、小当り遊技パターンで小当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に小当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は小当り遊技を小当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には小当り遊技を終え、サブ制御回路60に小当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「1」を設定する。この小当り遊技はV入賞口の閉鎖状態で大入賞口19を開放状態とするものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。即ち、高確率状態で小当りと判定された場合には高確率状態が維持される。
【0081】
4-4-6.大当り遊技処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「6」に設定されている場合には
図9(a)のS36の大当り遊技処理へ移行する。ここで大当り遊技を開始し、サブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。このラウンド開始コマンドは今回のラウンドが何回目であるかを通知するものであり、主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0082】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には1回目~16回目のラウンドのそれぞれでV入賞口を閉鎖状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを禁止し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」である場合には13回目~15回目のそれぞれのラウンドでV入賞口を開放状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを許容し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」である場合には2回目~4回目のそれぞれのラウンドでV入賞口を開放状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを許容する。この主制御回路40は大当り遊技中にV入賞口センサからの出力信号に応じて遊技球がV入賞口内に落下したか否かを監視しており、遊技球がV入賞口内落下したと判断した場合にV入賞があったことを記録する。
【0083】
主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終えるときに大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄3」である場合にはV入賞があったか否かを判断する。ここでV入賞があったと判断した場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数カウンタの値および確変回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この時短回数コマンド0は電サポ状態の継続回数が「0回」であるとサブ制御回路60に通知するものであり、「高確率コマンド」は「高確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド1」は「100回」を超えて継続する可能性が有る電サポ状態1の設定を通知するものである。
【0084】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この「通常確率コマンド」は「通常確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド2」は「100回」を限度値とする電サポ状態2の設定を通知するものである。
【0085】
4-5.特
図1処理
図9(b)はS24の特
図1処理であり、主制御回路40は特
図1処理でS81の特
図1抽選処理とS82の時短回数更新処理とS83の転落判定処理とS84の特
図1変動停止処理とS85の小当り遊技処理とS86の大当り遊技処理をRAMの第1ポインタP1の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
【0086】
4-5-1.特
図1抽選処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS81の特
図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS81の特
図1抽選処理で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
【0087】
主制御回路40は「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合にはS81で「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。これら変動パターンの判定および変動表示時間の判定は
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルに応じて行われるものであり、主制御回路40は当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図1遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド1をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、特
図1保留コマンドをサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものである。
【0088】
主制御回路40は変動開始コマンド1等をセットすると、特図変動表示を開始した後に「特
図1保留領域1」~「特
図1保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域1~4」と同様の手順で行われるものであり、主制御回路40は「特
図1先読み領域1~4」も同様の手順で整理した後に第1ポインタP1の値に「2」を設定する。即ち、特
図1抽選処理は特図抽選2処理に比べて優先順位が後に設定されたものであり、特
図2保留数が「0」でない場合には特
図2抽選処理が特
図1抽選処理に対して優先的に行われ、特
図2保留数が「0」になった時点で特
図1抽選処理が開始される。
【0089】
4-5-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にはS82で
図11の時短回数更新処理を実行し、第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
4-5-3.転落判定処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS83で
図12の転落判定処理を実行し、第1ポインタP1の値を「4」に設定する。
4-5-4.特
図1変動停止処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「4」に設定されている場合には
図9(b)のS84の特
図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特
図1変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド1を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「小当り」である場合には第1ポインタP1の値を「5」に設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「6」に設定する。
【0090】
4-5-5.小当り遊技処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「5」に設定されている場合には
図9(b)のS85の小当り遊技処理へ移行し、小当り遊技パターンで小当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に小当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は小当り遊技を小当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には小当り遊技を終え、サブ制御回路60に小当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「1」を設定する。この小当り遊技はV入賞口の閉鎖状態で大入賞口19を開放状態とするものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。
【0091】
4-5-6.大当り遊技処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「6」に設定されている場合には
図9(b)のS86の大当り遊技処理へ移行し、大当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」である場合に大当り遊技を大当り遊技パターン1で実行し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」である場合に大当り遊技を大当り遊技パターン2で実行するものであり、ラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0092】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には1回目~16回目のラウンドのそれぞれでV入賞口を閉鎖状態とし、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合には特定の複数回のラウンドのそれぞれでV入賞口を開放状態とする。この主制御回路40は大当り遊技中にV入賞口センサからの出力信号に応じて遊技球がV入賞口内に落下したか否かを監視しており、大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終えるときに大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合にはV入賞があったか否かを判断する。ここでV入賞があったと判断した場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数カウンタの値および確変回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0093】
5.遊技モードの説明
図13(a)の遊技フローは遊技状態が移行する様子を示すものであり、
図13(b)(c)は遊技モードおよび演出モード間の関係を示すものである。ここで電源が投入された場合には通常遊技モードが設定される。この通常遊技モードは「通常確率状態」「非電サポ状態」であり、通常遊技モードでは遊技球を左打ちすることを遊技者に促す左打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この左打ち画像に従って遊技者が遊技球を左打ちした場合には遊技球が第1始動口18に入球し、遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合には低確時短モードまたは高確時短モードが設定される。
【0094】
低確時短モードは「通常確率状態」「電サポ状態2」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合に設定される。高確時短モードは「高確率状態」「電サポ状態1」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合に設定される。これら低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは遊技球を右打ちすることを遊技者に促す右打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この右打ち画像に従って遊技者が遊技球を右打ちした場合には遊技球が普図始動口22内を通過し、当りと高確率で判定されることに応じて第2始動口23の長時間の開放が頻繁に行われるので、
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から時短用の特図変動表示時間「1000msec」が頻繁に取得される。従って、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは通常遊技モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれは通常遊技モードに比べて遊技者に有利な状態である。
【0095】
低確時短モードでは遊技球が右打ちされており、低確時短モードで大当りと判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数(現実的には特
図2抽選のみ)の合計が限度回数「100回」に到達した場合には「電サポ状態2」に換えて「非電サポ状態」が設定されることに応じて通常遊技モードに移行する。この低確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」に到達する前に大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合には低確時短モードが繰返され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードに移行する。この高確時短モードでは遊技球が右打ちされており、大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合には低確時短モードが設定され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードが再び設定される。この高確時短モードは低確時短モードに比べて大当りと高確率で判定される状態であり、低確時短モードに比べて遊技者に有利な状態であり、遊技者有利な度合いは「高確率状態」が「電サポ状態」に比べて高い。
【0096】
高確時短モードでは特
図1抽選および特
図2抽選が行われる毎に転落の有無が判定されており、特
図1抽選および特
図2抽選の合計が限度回数「100回」を超えていない状態で「転落有」と判定された場合には「通常確率状態」および「電サポ状態2」が設定され、高確時短モードから低確時短モードに移行する。この高確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた状態で「転落有」と判定された場合には「通常確率状態」および「非電サポ状態」が設定され、高確時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0097】
高確時短モードで「転落有」と判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「201回」に到達した場合には「高確率状態」および「超電サポ状態」が設定される。この高確超時短モードでは
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2から最短の超時短用の特図変動表示時間「500msec」が頻繁に取得される。従って、高確超時短モードでは高確時短モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が更に短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の更に少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、高確超時短モードは高確時短モードに比べて遊技者に更に有利な状態であり、高確超時短モードで「転落有」と判定された場合には高確超時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0098】
6.演出モードの説明
演出モードは演出図柄遊技の画像を表示する場合の演出内容として特に背景画像を指定するものであり、演出モードにはノーマルモードとチャンスモードとスピードモードと超スピードモードが設定されている。ノーマルモードは通常遊技モードが設定されている場合の演出モードであり、ノーマルモードでは、
図14(a)に示すように、演出図柄表示器28の表示領域Eに街並みを模したノーマル背景画像が表示される。チャンスモードは低確時短モードおよび高確時短モードが設定されている場合の共通の演出モードであり、チャンスモードでは、
図14(b)に示すように、4人の女性を模したチャンス背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた場合にチャンスモードから移行するものであり、スピードモードでは、
図14(c)に示すように、太古の陸地を模したスピード背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。超スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「200回」を超えた場合にスピードモードから移行するものであり、超スピードモードでは、
図14(d)に示すように、スピード背景画像に「ラッシュ」のテロップ画像が重ねられた画像が超スピード背景画像として演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。
【0099】
6-1.演出モードの挙動
図13(b)は大当りと判定されたことに応じて大当り図柄2が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に低確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で大当りと判定されることなく合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合には通常遊技モードが設定され、通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定されることに応じて101回目の演出図柄遊技からノーマル背景画像が表示される。
【0100】
図13(c)は大当りと判定されることに応じて大当り図柄1または大当り図柄3が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に高確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われる前に転落有と判定された場合には遊技モードとして低確時短モードが設定されるものの、
図13(c)の上段に示すように、演出モードとしてはチャンスモードが継続されることに応じてチャンス背景画像が継続して表示される。そして、101回目の演出図柄遊技からノーマルモードが設定されることに応じてノーマル背景画像が表示される。
【0101】
図13(c)の下段は高確時短モードに応じてチャンスモードが設定された状態で転落有と判定されることなく合計100回以上の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合の演出モードの挙動である。この場合には101回目の演出図柄遊技からスピードモードが設定されることに応じてスピード背景画像が表示されるので、遊技者の目線では高確時短モードに昇格した印象となる。この転落無の判定が200回を超えて継続した場合には高確超時短モードの設定に応じて超スピードモードが設定され、次回の201回目から超スピード背景画像が表示される。これら超スピードモードおよびスピードモードの設定状態で転落有と判定された場合には通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定され、次回からノーマル背景画像が表示される。
【0102】
6-2.演出図柄遊技
演出図柄遊技の画像はサブ制御回路60が特
図1変動表示または特
図2変動表示の開始に時間的に同期して開始するものであり、特
図1変動表示または特
図2変動表示の終了に時間的に同期して終えるものである。この演出図柄遊技の画像は演出モードに応じた背景画像の前に重ねて表示されるものであり、ノーマルモードではノーマル背景画像の前に重ねて表示される。この演出図柄遊技の画像はチャンスモードではチャンス背景画像の前に重ねて表示され、スピードモードではスピード背景画像の前に重ねて表示され、超スピードモードでは超スピード背景画像の前に重ねて表示される。
【0103】
演出図柄遊技の画像は「1」~「9」の数字からなる演出図柄を左列と中列と右列の横3列にスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものであり、各列のスクロール表示は「1」→「2」・・・「9」の昇順で行われた後に「9」から「1」に戻して繰返される。これら各列のスクロール表示は「1」~「9」のうちのいずれか1つで停止されるものであり、各列の奇数「1,3,5,7,9」は赤色の色彩に設定され、各列の偶数「2,4,6,8」は青色の色彩に設定されている。これら左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれは図柄要素に相当し、3列の演出図柄は識別図柄に相当し、スクロール状態は変動状態に相当し、スクロール停止状態は変動停止状態に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当する。
【0104】
3列のスクロール表示の停止状態での組合せには「大当りの組合せ」「外れリーチの組合せ」「完全外れの組合せ」の3種類が設定されている。大当りの組合せは3列が相互に同一な組合せであり、主制御回路40が大当り用の特図変動パターン(PO00~PO05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。外れリーチの組合せは左列および右列が相互に同一で中列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH01~PH05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。完全外れの組合せは左列および右列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH06~PH08)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。この大当りの組合せは当りの態様に相当し、外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのそれぞれは外れの態様に相当する。
【0105】
図14(e)は演出図柄遊技の演出の一覧であり、演出図柄遊技の演出には「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「ノーマルリーチ演出」「スペシャルリーチ演出」「超時短演出」の5種類が設定されている。ノーマル演出は「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されている。このノーマル演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH06を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図15(a)(b)(c)(d)に示すように、ノーマル演出では3列のスクロール表示が「左列」「右列」「中列」の順序で停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。
【0106】
全図同時停止演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が3列同時に設定されている。この「全図同時停止演出」は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH07を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「全図同時停止演出」では、
図15(a)(d)に示すように、3列のスクロール表示が互いに同時に停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。この全図同時停止演出は低確時短モードおよび高確時短モード用の特図変動表示時間のうち最短の時間(1000msec)で終了するものであり、低確時短モードおよび高確時短モードでは「特図変動パターンPH07」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が短縮される。
【0107】
ノーマルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このノーマルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH05および大当り用の特図変動パターンPO05を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図16(a)(b)(c)に示すように、「ノーマルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点で「左列」および「右列」が相互に同一なリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0108】
「中列」のスクロール表示は外れ用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と異なる演出図柄で停止されるものであり、外れ用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(e)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止されることに応じて外れリーチの組合せが完成する。この「中列」のスクロール表示は大当り用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と同一の演出図柄で停止されるものであり、大当り用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(d)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて大当りの組合せが完成する。
【0109】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このスペシャルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH01~PH04および大当り用の特図変動パターンPO01 ~PO04を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「スペシャルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点でリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0110】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「中列」に対して「スクロール速度の低下」の後に「3列の消去」が設定されたものであり、スペシャルリーチ演出では3列の演出図柄がリーチ状態で消去される。このスペシャルリーチ演出はノーマルリーチ演出の後に「3列の消去」および「バトル演出」が設定されたものである。
図17はバトル演出として表示されるバトル画像BL1~BL4である。これらバトル演出BL1~BL4の画像のそれぞれは3列の演出図柄が消去された状態で表示開始されるものであり、空手着を身にまとった女性のシルエットが素手で敵の恐竜と格闘する内容に設定されたものである。
【0111】
バトル画像BL1は、
図17(a)に示すように、敵が「恐竜D1」に設定されたものである。このバトル画像BL1は恐竜D1が女性のシルエットWと格闘する内容に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO01」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH01」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL2は、
図17(b)に示すように、敵が「恐竜D2」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO02」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH02」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL3は、
図17(c)に示すように、敵が「恐竜D3」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO03」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH03」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL4は、
図17(d)に示すように、敵が「恐竜D4」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO04」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH04」を送信した場合のそれぞれに表示される。これらバトル画像BL1~BL4の大当りの信頼度は「バトル画像BL4」「バトル画像BL3」「バトル画像BL2」「バトル画像BL1」の順に高く設定されている(
図6参照)。
【0112】
バトル画像BL1~BL4のそれぞれには勝利の結末および敗北の結末の2種類が設定されている。勝利の結末は、
図17(e)に示すように、主人公の女性のシルエットWが勝利したことを示唆するものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01~PO04」の送信時に表示される。敗北の結末は、
図17(f)に示すように、主人公の女性のシルエットWが敗北したことを示唆するものであり、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」の送信時に表示される。この敗北の結末は外れの結末に相当し、勝利の結末は当りの結末に相当する。
【0113】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「バトル演出」の後に「3列の静止表示」が設定されたものであり、
図17(e)に示すように、大当り用のスペシャルリーチ演出ではバトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に勝利した後に勝利の結末画像を経て3列の演出図柄が大当りの組合せで表示され、外れ用のスペシャルリーチ演出では、
図17(f)に示すように、バトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に敗北した後に敗北の結末画像を経て3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示される。
【0114】
超時短演出は高確超時短モードでのみ表示される特殊な演出であり、主制御回路40が高確超時短モードで外れ用の特図変動パターンPH08を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。この超時短演出は全図同時停止演出に比べて更に短い最短の時間(500msec)で終了するものであり、高確超時短モードでは「特図変動パターンPH08」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が更に短縮される。この超時短演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、スクロール表示の停止順序が他の全ての演出とは異なる「左列」「中列」「右列」に設定されている。
【0115】
図18(a)(b)は超時短演出の画像であり、超時短演出は、
図18(a)に示すように、左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄が互いに同時に同一の速度で演出図柄表示器28の液晶画面の上端部の初期位置から真下に向けて移動する画像で開始される。これら3列の演出図柄は左列→中列→右列の順序で停止表示されるものであり、移動停止状態で右から左に向けて上昇傾斜した配列の完全外れの組合せとなる。この超時短演出は残りの全ての演出とは異なる斜めの配列で3列の演出図柄をスクロール停止状態で表示するものである。この超時短演出の画像は超スピード背景画像の前に重ねて表示されるものであり、「右打ち」のアナウンス画像A1および時短情報のアナウンス画像A2を有している。アナウンス画像A1は遊技者に右打ちを促すものであり、アナウンス画像A2は電サポ状態1の継続回数を遊技者に数値で報知するものである。
【0116】
6-3.保留演出
保留演出は特
図1保留数または特
図2保留数を表示する演出である。特
図1保留数はノーマルモードで表示されるものであり、特
図2保留数はチャンスモードとスピードモードと超スピードモードのそれぞれで表示されるものであり、特
図1保留数および特
図2保留数のそれぞれは、
図15に示すように、雲画像Cの数として遊技者に報知される。
【0117】
6-4.大当り遊技演出
大当り遊技演出は演出図柄表示器28の表示領域E内に大当り遊技演出用の背景画像を表示するものであり、大当り遊技が開始されることに応じて始まり、大当り遊技が終了することに応じて終わる。
図18(c)は大当り遊技演出用の背景画像である。この背景画像は2人の女性のシルエットが踊る画像からなるものであり、大当り遊技演出用の背景画像の前には遊技者に右打ちを促す「右打ち」のアナウンス画像A1が重ねて表示される。
【0118】
6-5.賞球獲得演出
大当り遊技演出中には賞球獲得演出が行われる。この賞球獲得演出は大当り遊技演出用の背景画像の前に重ねて賞球獲得情報を表示するものであり、賞球獲得情報は現在進行中の大当り遊技で遊技者が獲得可能な賞球数を初期値から終了値に向けてカウントアップ表示するものである。この賞球獲得情報の初期値は「0」に設定され、賞球獲得情報の終了値は「1280」に設定されている。この賞球獲得情報のカウントアップ表示はラウンドが進行することに応じて行われるものである。この賞球獲得情報の更新単位は「80/1ラウンド」に設定されており、賞球獲得情報は初期値「0」から終了値「1280」に向けて1ラウンド毎に「80」だけカウントアップ表示される。この大当り遊技中には演出図柄表示器28に表示領域E1が設定され、
図18(c)に示すように、賞球獲得情報が表示領域E1内にカウントアップ表示される。
【0119】
7.レア演出1
図19(a)はレア画像Rである。このレア画像Rは左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれのスクロール状態で一定時間だけカットイン表示されるものであり、カットインされたことを基準に一定時間が経過した場合に消去される。このレア画像Rはレア演出1としてのみ表示される特殊な画像であり、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなることを「100%」の確率で遊技者に確定的に予告するものである。このレア画像Rは大当りとなることに応じて「高確時短モード」が終了せずに継続することを「100%」の確率で遊技者に予告するものでもあり、3列の演出図柄がスクロール表示された状態で消去される。
【0120】
図19(c)のレア画像表示処理はサブ制御回路60が高確電サポ状態で主制御回路40からの特
図2遊技データを受信する毎に
図21のS124で実行するものであり、サブ制御回路60はレア画像表示処理を起動した場合には
図19(c)のS151で特
図2遊技データの受信結果に大当り種別として「大当り図柄1」または「大当り図柄3」の判定結果が存在するか否かを判断する。ここで「大当り図柄1」または「大当り図柄3」の判定結果が存在すると判断した場合にはS152へ移行し、現在の遊技モードが高確時短モードであるか否かを判断する。ここで現在の遊技モードが高確時短モードであると判断した場合にはS153へ移行し、時短回数コマンドの受信結果から高確時短モードの継続回数が「100回」以下であるか否かを判断する。ここで高確時短モードの継続回数が「100回」以下であると判断した場合にはS154へ移行し、今回の演出図柄遊技でレア画像Rを表示すると設定する。即ち、レア画像Rは下記[1][2]の場合に表示される。
【0121】
[1]「通常遊技モード」で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には大当り遊技パターン1での大当り遊技の終了時に「高確時短モード」が設定される。この「高確時短モード」が設定されたことを基準に特
図1遊技および特
図2遊技の合計回数(現実的には特
図2遊技の回数)が「100回」以内の状態で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合にはレア画像Rが表示される。
[2]「通常遊技モード」で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技パターン2での大当り遊技の終了時に「高確時短モード」が設定される。この「高確時短モード」が設定されたことを基準に特
図1遊技および特
図2遊技の合計回数が「100回」以内の状態で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合にはレア画像Rが表示される。即ち、レア画像Rは演出モードとしてチャレンジモードが設定された状態でチャンス背景画像の前に重ねて表示されるものであり、高確時短モードの継続を遊技者に示唆するものである。
【0122】
8.スペシャルレア演出1
図19(b)はスペシャルレア画像R1である。このスペシャルレア画像R1は左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれのスクロール状態で一定時間だけカットイン表示されるものであり、スペシャルレア演出1としてのみ表示される特殊な画像である。このスペシャルレア画像R1は「高確時短モード」が設定された状態でのみ表示されるものであり、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなることを「100%」の確率で遊技者に確定的に予告し、大当りとなることに応じて「高確時短モード」が終了せずに継続することを「100%」の確率で遊技者に予告する。このスペシャルレア画像R1には「確変継続確定!!」のアナウンス画像A3が添付される。
【0123】
スペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3はサブ制御回路60が主制御回路40からの特殊な特図変動パターンPO00を送信した場合に表示するものであり、サブ制御回路60は特殊な特図変動パターンPO00を送信した場合には3列の演出図柄を奇数の大当りの組合せに設定し、3列の演出図柄を全図同時停止演出で奇数の大当りの組合せとする。これら3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなった場合にはスペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3が消去されることに応じて3列の演出図柄の組合せが確定したと遊技者に報知される。
【0124】
主制御回路40は下記[1][2]の場合に「特図変動パターンPO00」をサブ制御回路60に送信するものであり、スペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3は下記[1][2]の場合に表示される。
[1]「通常遊技モード」で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技の終了時に「高確時短モード」が設定され、確変回数カウンタの値がリセットされる。この「高確時短モード」が設定されたことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて「大当り図柄1」での大当りが判定された場合には特
図12変動パターンテーブルが選択され(S97)、特
図12変動パターンテーブルから「特図変動パターンPO00」が選択されることに応じてスペシャルレア画像R1が表示される。即ち、スペシャルレア画像R1は通常遊技モードから高確時短モードに移行したことを基準に4回以内の演出図柄遊技でチャンス背景画像の前に重ねて表示されるものであり、高確時短モードの降格を伴うことなく連荘が16ラウンドの大当りとして発生することを確定的に予告する。
[2]「高確時短モード」で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄3」が選択された場合には確変回数カウンタの値がリセットされる。この「高確時短モード」での「大当り図柄3」での大当りを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて「大当り図柄1」での大当りが判定された場合には特
図12変動パターンテーブルが選択され(S97)、特
図12変動パターンテーブルから「特図変動パターンPO00」が選択されることに応じてスペシャルレア画像R1が表示される。即ち、スペシャルレア画像R1は「高確時短モード」で「大当り図柄3」での大当りが判定されたことを基準に4回以内の演出図柄遊技で表示されるものであり、高確時短モードの降格を伴うことなく連荘が16ラウンドの大当りとして発生することを確定的に予告する。
【0125】
8-1.メイン処理
サブ制御回路60は電源が投入されることに応じてROMから
図20(a)のメイン処理用のプログラムを検出し、S101でRAMへのアクセス許可を設定し、S102で割込み禁止を設定する。そして、S103の乱数更新処理でRAMの複数の乱数の値を更新し、S104で割込みを許可した後にS102~S104を繰返す。この割込み許可中にはS105の受信割り込み処理およびS106のタイマ割込み処理の起動を許容する。
8-2.受信割込み処理
サブ制御回路60は主制御回路40からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS105の受信割込み処理を起動する。この受信割込み処理はS106のタイマ割込み処理に優先して実行されるものであり、サブ制御回路60は主制御回路40が
図8のS11の出力処理で送信したコマンド等を受信割込み処理でRAMの受信バッファに格納する。
【0126】
8-3.タイマ割込み処理
サブ制御回路60は一定周期でタイマ割込み信号が入力される毎にS106のタイマ割込み処理を起動する。
図20(b)はS106のタイマ割込み処理であり、サブ制御回路60はタイマ割込み処理でS111の受信コマンド解析処理およびS112の賞球獲得演出処理を行う。このサブ制御回路60はS112の賞球獲得演出処理を行うことに応じて演出図柄表示器28に賞球獲得演出の画像を表示する。
【0127】
8-3―1.受信コマンド解析処理
図21(a)はS111の受信コマンド解析処理であり、サブ制御回路60はS121で主制御回路40からの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが格納されていると判断した場合にはS122へ移行し、受信バッファの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータをRAMの特図先読み領域にシフトする。このサブ制御回路60のRAMには主制御回路40と同様の特
図1先読み領域1~4および特
図2先読み領域1~4が設定されており、サブ制御回路60は特
図1先読みデータを主制御回路40と同一の手順で特
図1先読み領域1~4のいずれかにシフトし、特
図2先読みデータを主制御回路40と同一の手順で特
図2先読み領域1~4のいずれかにシフトする。即ち、サブ制御回路60のRAMには主制御回路40と同一の特
図1先読みデータおよび特
図2先読みデータが格納される。
【0128】
サブ制御回路60は
図21(a)のS123で主制御回路40からの特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが格納されていると判断した場合にはS124の図柄遊技演出開始処理を実行する。
図21(b)はS124の図柄遊技演出開始処理であり、サブ制御回路60はS141で特
図1遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果または特
図2遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果を受信バッファから検出する。
図19(c)のレア画像表示処理はS124で実行されるものである。
【0129】
サブ制御回路60は
図21(b)のS141を終えると、S142で3列の演出図柄の組合せを設定する。この3列の演出図柄は当否の検出結果が「大当り」で大当り種別の検出結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」ある場合に奇数の「大当りの組合せ」に設定されるものであり、当否の検出結果が「大当り」で大当り種別の検出結果が「大当り図柄2」ある場合には偶数の「大当りの組合せ」に設定される。この演出図柄は当否の検出結果が「外れ」である場合には変動パターンの検出結果が外れ用「PH01~PH05」である場合に「外れリーチの組合せ」に設定されるものであり、変動パターンの検出結果が完全外れ用の「PH06~PH08」である場合に「完全外れの組合せ」に設定される。このサブ制御回路60はS142を終えた場合にはS143で変動パターンの検出結果に応じたビデオデータをCGROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生開始することに応じて演出図柄表示器28に演出図柄遊技の画像を表示開始する。
【0130】
サブ制御回路60は
図21(a)のS125で主制御回路40からの変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が受信バッファに格納されているか否かを判断し、変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が格納されていると判断した場合にはS125の図柄遊技演出停止処理で3列の演出図柄をS124の組合せの設定結果で確定表示する。
【0131】
サブ制御回路60は
図21(a)のS127で主制御回路40からの大当り遊技開始コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技開始コマンドが格納されていると判断した場合にはS128の大当り遊技演出開始処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始することに応じて演出図柄表示器28に大当り遊技演出用の背景画像を表示開始する。このサブ制御回路60はS129で主制御回路40からの大当り遊技停止コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技停止コマンドが格納されていると判断した場合にはS130の大当り遊技演出停止処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止することに応じて大当り遊技演出用の背景画像を消去する。
【0132】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
遊技者に大当りを事前に予告する予告画像としてスペシャルレア画像R1を表示した。このスペシャルレア画像R1は通常確率状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が設定されたことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が4回に到達するまで表示可能にされたものであり、高確率状態で遊技球の払出し個数が少ない大当りと判定されたことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が4回に到達するまでも表示可能にされている。このため、遊技者の目線では大当り遊技での遊技球の払出し個数が少なかったにも拘わらず高確率状態の継続を期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
高確率状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が継続する場合にスペシャルレア画像R1を表示した。このため、遊技者にとってはスペシャルレア画像R1を視認することに応じて高確率状態の継続を認識することができるので、大量の出玉を期待して遊技を継続することができる。
通常確率状態から高確率状態に移行したことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で遊技球の払出し個数が多い大当り遊技パターン1での大当りと判定されたことに応じて高確率状態が継続する場合にスペシャルレア画像R1を表示したので、遊技者の目線でスペシャルレア画像R1が表示頻度の少ない稀な画像となる。しかも、高確率状態で遊技球の払出し個数が少ない大当り遊技パターン2での大当りと判定されことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で大当り遊技パターン1での大当りと判定されたことに応じて高確率状態が継続する場合にもスペシャルレア画像R1を表示した。このため、遊技者の目線での稀な画像の表示頻度が増えるので、遊技の趣向性が向上する。
【0133】
スペシャルレア画像R1の表示を判断する閾値を保留回数と同一値「4」に設定した。このため、高確率状態が通常確率状態に降格することなく所謂連荘が発生する場合にスペシャルレア画像R1が表示されるので、遊技者の目線でのスペシャルレア画像R1の貴重性を高めることができる。
「高確電サポモード」が設定された場合にチャンス背景画像を演出図柄遊技の画像の表示回数が「100回」に到達するまで表示したので、遊技者にとってスペシャルレア画像R1が表示可能な期間をチャンス背景画像から容易に認識することが可能となる。しかも、「低確電サポモード」が設定された場合にもチャンス背景画像を演出図柄遊技の画像の表示回数が「100回」に到達するまで表示したので、「低確電サポモード」であってもスペシャルレア画像R1が表示されることに対する期待感を遊技者に持たせることが可能となる。
【0134】
[実施例2]
図22の時短回数更新処理は主制御回路40が
図11の時短回数更新処理に換えて実行するものであり、主制御回路40はS201で現在の遊技状態が「確変超電サポモード」であるか否かを判断する。ここで「確変超電サポモード」であると判断した場合にはS49で当否の判定結果が「大当り図柄3」での「大当り」であるか否かを判断し、「大当り図柄3」での「大当り」を判断した場合にはS50で確変回数カウンタの値を「0」にリセットする。この確変回数カウンタの値は遊技状態が「高確電サポモード」から「高確超電サポモード」に昇格した場合にも「0」にリセットされるものであり、「高確超電サポモード」で「外れ」と判定された場合にはS57で「1」が加算される。
【0135】
図23の変動パターンテーブル処理は主制御回路40が
図10の変動パターンテーブル処理に換えて実行するものであり、主制御回路40は現在の遊技モードが「高確電サポモード」である場合にはS91からS93を経てS92へ移行し、特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンを選択する。この主制御回路40は現在の遊技状態が「低確電サポモード」である場合にはS91からS93を経てS98へ移行し、特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンを選択する。この主制御回路40は現在の遊技モードが「高確超電サポモード」である場合にはS91からS94へ移行し、当否の判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで当否の判定結果が大当りであると判定した場合にはS95で大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」であるか否かを判定する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」「大当り図柄3」であると判断した場合にはS92へ移行し、特
図2変動パターンテーブル2から変動パターンを選択する。
【0136】
主制御回路40はS95で大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」であると判断した場合にはS96へ移行し、確変回数カウンタの値が「4」以下であるか否かを判断する。ここで確変回数カウンタの値が「4」超であると判断した場合にはS92で特
図2変動パターンテーブル2から変動パターンを選択し、確変回数カウンタの値が「4」以下であると判断した場合にはS97で特
図12変動パターンテーブルから特殊な変動パターン「PO00」を選択する。この場合には主制御回路40からサブ制御回路60に特殊な変動パターン「PO00」が送信され、サブ制御回路60が特殊な変動パターン「PO00」を受信することに応じて今回の演出図柄遊技でスペシャルレア画像R1を表示する。即ち、スペシャルレア画像R1は下記[1][2]の場合に表示される。
【0137】
[1]「高確時短モード」から「高確超時短モード」に昇格した場合には確変回数カウンタの値がリセットされる。この「高確超時短モード」が設定されたことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には特
図12変動パターンテーブルから「特図変動パターンPO00」が選択されることに応じてスペシャルレア画像R1が表示される。
[2]「高確超時短モード」で「大当り図柄3」での大当りと判定された場合には確変回数カウンタの値がリセットされる。この「大当り図柄3」での大当りの判定を基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には特
図12変動パターンテーブルから「特図変動パターンPO00」が選択されることに応じてスペシャルレア画像R1が表示される。即ち、スペシャルレア画像R1は高確超電サポモードが継続する大当り遊技パターン1での大当りを遊技者に確定的に予告するものである。
【0138】
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
高確電サポ状態から高確超電サポ状態に移行したことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以下の状態で大当り遊技パターン1での大当りと判定されたことに応じて高確超電サポ状態が継続する場合にスペシャルレア画像R1を表示したので、遊技者の目線でスペシャルレア画像R1が表示頻度の少ない稀な画像となる。しかも、高確超電サポ状態で大当り遊技パターン2での大当りと判定されことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以下の状態で大当り遊技パターン1での大当りと判定されたことに応じて高確超電サポ状態が継続する場合にもスペシャルレア画像R1を表示した。このため、遊技者の目線での稀な画像の表示頻度が増えるので、遊技の趣向性が向上する。
【0139】
[実施例3]
9.スペシャルレア演出2
図24はスペシャルレア画像R2である。このスペシャルレア画像R2は左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれのスクロール状態でカットイン表示されるものである(b参照)。このスペシャルレア画像R2はスペシャルレア演出2としてのみ表示される特殊な画像であり、演出図柄表示器28にはスペシャルレア画像R2と共に「残念 確変転落・・」のアナウンス画像A4が表示される。このアナウンス画像A4は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなることを「100%」の確率で遊技者に予告するものであり、大当りとなることに応じて「高確時短モード」が降格することを「100%」の確率で遊技者に予告するものでもある。
【0140】
スペシャルレア画像R2およびアナウンス画像A4の表示開始から一定時間が経過した場合には3列の演出図柄のスクロール表示が互いに同時に停止されることに応じて3列の演出図柄が偶数の大当りの組合せとなる(c参照)。これら3列の演出図柄が偶数の大当りの組合せとなった場合にはスペシャルレア画像R2およびアナウンス画像A4が消去されることに応じて3列の演出図柄の組合せが確定したと遊技者に報知される。このスペシャルレア画像R2はサブ制御回路60が下記[1][2]の場合に表示するものである。
【0141】
[1]「通常遊技モード」で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技の終了時に「高確時短モード」が設定され、確変回数カウンタの値がリセットされる。この「高確時短モード」が設定されたことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には主制御回路40からサブ制御回路60に特殊な特図変動パターンPO00が送信されることに応じてスペシャルレア画像R1が表示され、「大当り図柄2」が選択された場合には主制御回路40からサブ制御回路60に特殊な別の特図変動パターンPO00‘が送信されることに応じてスペシャルレア画像R2が表示される。
[2]「高確時短モード」で遊技球の払出し個数が少ない大当り遊技パターン2での大当りと判定された場合には確変回数カウンタの値がリセットされる。この大当りの判定を基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内の状態で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には主制御回路40からサブ制御回路60に特殊な特図変動パターンPO00が送信されることに応じてスペシャルレア画像R1が表示され、「大当り図柄2」が選択された場合には主制御回路40からサブ制御回路60に特殊な別の特図変動パターンPO00‘が送信されることに応じてスペシャルレア画像R2が表示される。
【0142】
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
通常確率状態から高確率状態に移行したことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以下の状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が転落する場合にスペシャルレア画像R2を表示したので、遊技者の目線でスペシャルレア画像R2が表示頻度の少ない稀な画像となる。しかも、高確率状態で大当り遊技パターン2での大当りと判定されことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以下の状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が転落する場合にもスペシャルレア画像R2を表示した。このため、遊技者の目線での稀な画像の表示頻度が増えるので、遊技の趣向性が向上する。
上記実施例3においては、通常確率状態から高確率状態に移行したことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以下の状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が転落する場合にスペシャルレア画像R2を表示し、高確率状態で大当り遊技パターン2での大当りと判定されことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以下の状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が転落する場合にはスペシャルレア画像R2とは別のスペシャルレア画像を表示しても良い。この別のスペシャルレア画像は遊技者にスペシャルレア画像R2を想起させるものであり、例えばスペシャルレア画像R2とは色彩が異なるものである。
【0143】
[実施例4]
サブ制御回路60は通常遊技モードで「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択され、大当り遊技の終了時に高確電サポモードが設定された場合には
図21のS122でRAMの特
図2先読み領域1~4のいずれかに特
図2先読みデータとして「大当り図柄1」の先読み結果が格納されているか否かを判断する。ここで特
図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り図柄1」の先読み結果が格納されていると判断した場合には「大当り図柄1」の先読み結果に対応する雲画像Cの色彩を現在の通常色から金色の予告色に変更する。
図25(a)は4回目の演出図柄遊技に対応する特
図2先読み領域1に「大当り図柄1」の先読み結果が格納されている場合を例示するものである。この場合には左から4番目の雲画像Cの色彩が通常色から予告色に変更される。
【0144】
サブ制御回路60は高確電サポモードで大当り遊技パターン2での大当り遊技が終了した場合には
図21のS122でRAMの特
図2先読み領域1~4のいずれかに特
図2先読みデータとして「大当り図柄1」の先読み結果が格納されているか否かを判断する。ここで特
図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り図柄1」の先読み結果が格納されていると判断した場合には「大当り図柄1」の先読み結果に対応する雲画像Cの色彩を通常色から予告色に変更する。
図25(b)は2回目の演出図柄遊技に対応する特
図2先読み領域3に「大当り図柄1」の先読み結果が格納されている場合を例示するものである。この場合には左から2番目の雲画像Cの色彩が通常色から予告色に変更される。
【0145】
サブ制御回路60は雲画像Cの色彩を予告色に変更した場合には予告色の雲画像Cに対応する大当りの演出図柄遊技でスペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3を表示し、高確電サポモードが転落することなく3列の演出図柄が大当りの組合せとなること遊技者に予告する。
図25(a)で右端の雲画像Cが予告色で表示された場合には4回目の演出図柄遊技でスペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3が表示され(c参照)、3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなる(d参照)。
図25(b)で左から2番目の雲画像Cが予告色で表示された場合には2回目の演出図柄遊技でスペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3が表示され(c参照)、3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなる(d参照)。
【0146】
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
通常確率状態から高確率状態に移行したことを基準とする4回以内の特
図2遊技で大当りと判定されることに応じて高確率状態が継続すると先読みされた場合および高確率状態で大当り遊技パターン2での大当りと判定されことを基準とする4回以内の特
図2遊技で大当りと判定されることに応じて高確率状態が継続すると先読みされた場合のそれぞれには雲画像Cの色彩を予告色に変更することに応じて大当りの発生および高確率状態の継続を予告した。このため、演出図柄遊技でスペシャルレア画像R1が表示されることが遊技者に事前に予告されるので、スペシャルレア画像R1が表示されることに対する遊技者の期待感を事前に高めることが可能となる。
【0147】
[実施例5]
図26は先読み予告画像R3を示すものである。この先読み予告画像R3は通常遊技モードから高確電サポモードに移行した時点で特
図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り図柄1」の先読み結果が格納されている場合および高確電サポモードで大当り遊技パターン2での大当り遊技が終了した時点で特
図2先読み領域1~4のいずれかに「大当り図柄1」の先読み結果が格納されている場合のそれぞれにサブ制御回路60が表示するものであり、4回以内の演出図柄遊技のいずれかでスペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3が表示され、3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなることに応じて高確電サポモードが継続すると予告するものである。
【0148】
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
通常確率状態から高確率状態に移行したことを基準とする4回以内の特
図2遊技で大当りと判定されることに応じて高確率状態が継続すると先読みされた場合および高確率状態で遊技球の払出し個数が少ない大当りと判定されことを基準とする4回以内の特
図2遊技で大当りと判定されることに応じて高確率状態が継続すると先読みされた場合のそれぞれには先読み予告画像R3を表示することに応じて保留状態の演出図柄遊技のいずれかでの大当りの発生および高確率状態の継続を予告した。このため、演出図柄遊技でスペシャルレア画像R1が表示されることが遊技者に事前に予告されるので、スペシャルレア画像R1が表示されることに対する遊技者の期待感を事前に高めることが可能となる。
上記実施例4および5においては、スペシャルレア画像R1およびアナウンス画像A3を表示しない構成としても良い。
【0149】
[実施例6]
図27はスペシャルレア画像R4を示すものである。このスペシャルレア画像R4はサブ制御回路60がスペシャルレア画像R1に換えて表示するものであり、下記[1]~[4]の点で遊技者にスペシャルレア画像R1を想起させるスペシャルレア画像R1に類似する画像である。このスペシャルレア画像R4は第2の予告画像に相当する。
[1]「確変継続確定!!」のアナウンス画像A3と共に表示される点。
[2]スペシャルレア画像R1と共通の表示領域E4内に表示される点。
[3] スペシャルレア画像R1と共通の3列の演出図柄のスクロール状態で表示される点。
[4] スペシャルレア画像R1と共通のVサインのポーズで表示される点。
【0150】
上記実施例1~6においては、大当りを0%超で且つ100%未満の確率で非確定的に予告する大当り予告演出としてレア画像Rの表示とスペシャルレア画像R1の表示とスペシャルレア画像R2の表示と雲画像Cの予告色での表示と先読み予告画像R3の表示とスペシャルレア画像R4の表示を行っても良い。
上記実施例1~6においては、通常遊技モードから高確時短モードへの昇格に加えて低確時短モードから高確時短モードへの昇格を基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が「4回」以内であることを条件にスペシャルレア画像R1等を表示しても良く、要は大当りの判定確率が通常値から高値に切換えられたことを基準に演出図柄遊技の画像の表示回数が所定値以内であることを条件にスペシャルレア画像R1等を表示すれば良い。
【0151】
上記実施例1~6においては、スペシャルレア画像R1等を表示することに換えてLED等の光源を点滅またはスピーカから効果音を出力しても良い。
上記実施例1~6においては、大当り図柄3が選択された場合に大入賞口19を遊技球が入球不能な態様で開閉しても良く、要は大当り図柄3が選択された場合には大入賞口19を遊技球の払出し個数が少となる態様で開閉すれば良い。この遊技球の払出し個数が少となる態様は遊技球の払出し個数が零の態様も含む。
上記実施例1~6においては、「高確電サポモード」で小当りが判定された場合に確変回数カウンタの値をリセットしても良い。この構成の場合には「高確電サポモード」で小当りと判定されたことを基準に「4回」以内の演出図柄遊技の画像が表示される間に大当り図柄1での大当りと判定された場合にスペシャルレア画像R1等が表示され、「高確電サポモード」が降格することなく大当りが発生することが遊技者に確定的に予告される。この場合には「小当り遊技」が少態様の特別遊技に相当し、小当りが当りに相当する。
上記実施例1~6においては、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて電サポ状態が設定されたことを基準に設定回数の演出図柄遊技が行われるまでスペシャルレア演出R1等の画像を表示可能としても良い。この構成の場合には電サポ状態が有利状態に相当し、非電サポ状態が不利状態に相当する。
上記実施例1~6においては、遊技球が第2始動口23に入球した場合の小当り確率を第1始動口18に入球した場合の小当り確率に比べて高く設定し、小当りと判定された場合には遊技球が大入賞口19に入球することを許容する態様で小当り遊技を行い、小当り遊技中には大入賞口19のV入賞口を開放することに応じて遊技球がV入賞口に入球することを許容しても良い。この構成の場合には遊技球が小当り遊技中にV入賞口に入球することに応じて大当りと判定し、大当りと判定することに応じて当該小当り遊技を大当り遊技パターン1または2等の大当り遊技に発展させると良い。要するにパチンコ遊技機として確変機に換えて1種2種混合機を用いても良い。この構成の場合には電サポ状態が有利状態に相当し、非電サポ状態が不利状態に相当する。
【0152】
上記実施例1ないし6には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明1-1~1-10]が記載されている。遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することで当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この図柄遊技の画像は識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示するものであり、遊技者には当否の判定結果が識別図柄の変動停止状態での態様によって報知される(特開2016-073869公報参照)。この遊技機には図柄遊技の画像で識別図柄の態様が確定する前に予告演出を行う構成のものがある。この予告演出は図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する信頼度を遊技者に示唆するだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0153】
[参考発明1-1]
始動条件が成立した場合に当否を判定する当否判定手段と、
遊技球を遊技者に払出すための特別遊技を当りと判定された場合に行うものであって、当該特別遊技を遊技球の払出し個数が相対的に少となる少態様または相対的に多となる多態様で行う特別遊技手段と、
当りと判定されたことに応じて遊技状態を設定するものであって、当該遊技状態として遊技者に有利な有利状態および当該有利状態に比べて遊技者に不利な不利状態を設定することが可能な遊技状態設定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に確定的または非確定的に予告する予告演出を行うものであって、遊技状態が不利状態から有利状態に切換えられた場合には所定条件が成立するまで当該予告演出として特殊演出を行うことが可能な予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、当りと判定されたことに応じて特別遊技が少態様で行われた場合にも前記所定条件が成立するまで前記予告演出として前記特殊演出を行うことが可能なものであることを特徴とする遊技機。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、大当り遊技パターン2での大当り遊技は少態様の特別遊技に相当し、大当り遊技パターン1での大当り遊技は多態様の特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段および遊技状態設定手段に相当し、高確率状態は有利状態に相当し、通常確率状態は不利状態に相当し、スペシャルリーチ演出は予告演出に相当し、スペシャルレア画像R1とスペシャルレア画像R2と先読み予告画像R3と予告色の雲画像Cとスペシャルレア画像R4のそれぞれの表示は特殊演出に相当し、「4回」の演出図柄遊技の開始は所定条件の成立に相当する。
上記手段によれば、当りと判定されたことに応じて遊技状態が不利状態から有利状態に切換えられた場合には所定条件が成立するまで特殊演出が実行可能とされる。この特殊演出は遊技者に当りを確定的または非確定的に予告するものであり、特別遊技が少態様で行われた場合にも所定条件が成立するまでは特殊演出が実行可能とされる。このため、遊技者の目線では特別遊技での遊技球の払出し個数が少なかったにも拘わらず有利状態であると期待することができるので、予告演出の趣向性が向上する。
【0154】
[参考発明1-2]
演出モードを設定する演出モード設定手段を備え、
前記図柄遊技手段は、図柄遊技の画像を演出モードの設定結果に応じた態様で表示するものであり、
前記演出モード設定手段は、前記特殊演出が実行可能な期間内には所定の演出モードを設定することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
実施例のノーマルモードとチャンスモードとスピードモードと超スピードモードのそれぞれは演出モードに相当し、チャンスモードは所定の演出モードに相当する。
上記手段によれば、遊技者の目線で図柄遊技の画像が所定の演出モードに応じた態様で表示されている状態では特殊演出が実行可能とされるので、特殊演出が発生可能な期間を容易に認識することが可能となる。
【0155】
[参考発明1-3]
前記遊技状態設定手段は、当りと判定されたことに応じて特別遊技が少態様で行われた場合および多態様で行われた場合のそれぞれで当りの判定確率を高値に設定することが可能なものであり、
前記予告演出手段は、多態様の特別遊技が行われたことに応じて当りの判定確率が通常値から高値に切換えられた場合および少態様の特別遊技が行われたことに応じて当りの判定確率が通常値から高値に切換えられた場合のそれぞれで前記所定条件が成立するまで前記特殊演出を行うことが可能なものであることを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者にとって特別遊技の態様に拘わらず特殊演出の発生を認識することに応じて現在の当りの判定確率が高値であると認識することが可能となる。
【0156】
[参考発明1-4]
前記遊技状態設定手段は、当りと判定された場合に有利状態として当りの判定確率が高い高確率状態を設定するものであって、不利状態として当りの判定確率が通常の通常確率状態を設定するものであり、
前記予告演出手段は、高確率状態で当りと判定されたことに応じて当該状態が継続することを条件に前記特殊演出を行うことを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者の目線では高確率状態で特殊演出が発生した場合に高確率状態の継続を認識することができるので、大量の出玉を期待しながら遊技を安心して継続することができる。
【0157】
[参考発明1-5]
前記遊技状態設定手段は、当りと判定された場合に当りの判定確率を高値または通常値に設定するものであり、
前記予告演出手段は、当りの判定確率が通常値から高値に切換えられたことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で当りと判定されたことに応じて当りの判定確率が高値である高確率状態が継続する場合に前記特殊演出を行うものであって、当該高確率状態で当りと判定されたことに応じて少態様の特別遊技が実行されたことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が当該閾値以下の状態で当りと判定されたことに応じて当該高確率状態が継続する場合にも前記特殊演出を行うことを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
実施例の最大保留回数「4」は閾値に相当する。
上記手段によれば、通常確率状態から高確率状態に移行したことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で当りと判定されたことに応じて高確率状態が継続する場合に特殊演出が行われるので、遊技者の目線で特殊演出が発生頻度の少ない稀な演出となる。しかも、高確率状態で少態様の当りと判定されことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で当りと判定されたことに応じて高確率状態が継続する場合にも特殊演出が行われる。このため、遊技者の目線での稀な演出の発生頻度が増えるので、遊技の趣向性が向上する。
【0158】
[参考発明1-6]
前記当否判定手段は、前記閾値と同一の上限値を限度に当否の判定処理の実行を保留することが可能なものであり、
前記図柄遊技手段は、前記当否判定手段が保留している当否の判定処理回数を表示することを特徴とする[参考発明1-5]に記載の遊技機。
実施例の保留回数「4」は上限値に相当する。
上記手段によれば、高確率状態が通常確率状態に降格することなく所謂連荘が発生する場合に特殊演出が実行されるので、遊技者の目線での予告画像の貴重性を高めることができる。
【0159】
[参考発明1-7]
始動条件が成立した場合に大当りと小当りと外れのいずれであるかを判定する当否判定手段と、
遊技球を遊技者に払出すための特別遊技を行うものであって、大当りと判定された場合には当該特別遊技を大当りの態様で行い、小当りと判定された場合には当該特別遊技を小当りの態様で行う特別遊技手段と、
大当りと判定されたことを条件に前記当否判定手段の大当りの判定確率を高値または通常値に設定するものであって、小当りと判定された場合には当該判定確率を現在値に維持する確率設定手段と、
前記当否判定手段の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で大当りが報知されることを遊技者に事前に予告する予告画像を表示する予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、大当りの判定確率が通常値に設定された通常確率状態で大当りと判定されたことに応じて大当りの判定確率が高値に設定されたことを条件に前記予告画像として第1の予告画像を表示するものであって、大当りの判定確率が高値に設定された高確率状態で小当りと判定されたことを条件に当該第1の予告画像または当該第1の予告画像を遊技者に想起させる第2の予告画像を前記予告画像として表示することを特徴とする遊技機。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、大当り遊技パターン1の大当り遊技は大当りの態様の特別遊技に相当し、小当り遊技は小当りの態様の特別遊技に相当し、スペシャルレア画像R1は第1の予告画像に相当し、スペシャルレア画像R4は第2の予告画像に相当する。
上記手段によれば、通常確率状態で大当りと判定されたことに応じて大当りの判定確率が高値に設定されたことを条件として第1の予告画像が表示される。この第1の予告画像は遊技者に大当りを事前に予告するものであり、高確率状態で小当りと判定されたことを条件としては第1の予告画像または第2の予告画像が表示される。この第2の予告画像は第1の予告画像を遊技者に想起させるものであり、遊技者の目線では特別遊技での遊技球の払出し個数が少ないにも拘わらず高確率状態の継続を期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0160】
[参考発明1-8]
始動条件が成立した場合に大当りと小当りと外れのいずれであるかを判定する当否判定手段と、
大当りまたは小当りと判定された場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
大当りと判定されたことを条件に遊技者に有利な遊技モードを設定するものであって、当該有利な遊技モードで所定の昇格条件が成立した場合に当該有利な遊技モードを遊技者に更に有利な遊技モードに昇格させる遊技モード設定手段と、
前記当否判定手段の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で大当りが報知されることを遊技者に事前に予告する予告画像を表示する予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、遊技者に有利な遊技モードから更に有利な遊技モードに昇格したことを基準とする図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で大当りと判定されたことに応じて更に有利な遊技モードが維持される場合には前記予告画像として第1の予告画像を表示するものであって、更に有利な遊技モードで小当りと判定されたことを基準とする図柄遊技の画像の表示回数が前記閾値以下の状態で大当りと判定されたことに応じて更に有利な遊技モードが維持される場合には前記予告画像として第1の予告画像または第1の予告画像を遊技者に想起させる第2の予告画像を表示することを特徴とする遊技機。
実施例の高確時短モードは遊技者に有利な遊技モードに相当し、高確超時短モードは遊技者に更に有利な遊技モードに相当する。
【0161】
[参考発明1-9]
始動条件が成立した場合に大当りと小当りと外れのいずれであるかを判定する当否判定手段と、
遊技球を遊技者に払出すための特別遊技を行うものであって、大当りと判定された場合には当該特別遊技を大当りの態様で行い、小当りと判定された場合には当該特別遊技を大当りの態様に比べて少数個の遊技球を遊技者に払出す小当りの態様で行う特別遊技手段と、
大当りと判定されたことを条件に前記当否判定手段の大当りの判定確率を高値または通常値に設定するものであって、小当りと判定された場合には当該判定確率を現在値に維持する確率設定手段と、
前記当否判定手段の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で大当りが報知されることを遊技者に事前に予告する予告画像を表示する予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、大当りの判定確率が通常値である通常確率状態から高値である高確率状態に切換えられたことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が転落する場合に前記予告画像として第1の予告画像を表示するものであって、高確率状態で小当りと判定されたことを基準に図柄遊技の画像の表示回数が前記閾値以下の状態で大当りと判定されたことに応じて高確率状態が転落する場合に当該第1の予告画像または当該第1の予告画像を遊技者に想起させる第2の予告画像を前記予告画像として表示することを特徴とする遊技機。
実施例のスペシャルレア画像R2は第1の予告画像に相当する。
【0162】
[参考発明1-10]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当りと判定されたことに応じて遊技状態を設定するものであって、当該遊技状態として遊技者に有利な有利状態および当該有利状態に比べて遊技者に不利な不利状態を設定することが可能な遊技状態設定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されることを遊技者に事前に予告する複数の予告画像のいずれかを図柄遊技の画像の表示中に表示する予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、最後に当りと判定されたこと基準とする図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で当りと判定されたことに応じて有利状態が設定されることを条件に前記複数の予告画像のいずれとも異なる特別画像を前記予告画像として表示することを特徴とする遊技機。
実施例の高確率状態は有利状態に相当し、通常確率状態は不利状態に相当し、主制御回路40は遊技状態設定手段に相当し、バトル画像BL1~BL4は予告画像に相当し、スペシャルレア画像R1とレア画像Rとスペシャルレア画像R4は特別画像に相当する。
上記手段によれば、最後に当りと判定されたこと基準とする図柄遊技の画像の表示回数が閾値以下の状態で当りと判定されたことに応じて有利状態が設定されることを条件として特別画像が表示される。この特別画像は遊技者に大当りを事前に予告するものであり、遊技者の目線では特別画像を視認することに応じて有利状態を期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0163】
[実施例7]
図28(d)はリトライ演出RT1の画像を説明するものである。このリトライ演出RT1の画像は弓道着を身にまとった女性のシルエットWが弓で敵の恐竜D1と格闘する内容に設定されたものであり、リトライ演出RT1の画像には勝利の結末の1種類のみが設定されている。この勝利の結末画像は女性のシルエットWが勝利したことを示唆するものであり、バトル画像BL1~BL4の勝利の結末画像と同一の画像である(f参照)。このリトライ演出RT1の画像は3列の演出図柄が100%の確率で奇数の大当りの組合せになると予告するものであり、「高確電サポモード」が設定されると遊技者に確定的に示唆するものである。
【0164】
図28(e)はリトライ演出RT2の画像を説明するものである。このリトライ演出RT2の画像はボクシングのグローブを手に嵌めた女性のシルエットWが敵の恐竜D1と格闘する内容に設定されたものである。このリトライ演出RT2の画像には勝利の結末の1種類のみが設定されている。この勝利の結末画像は女性のシルエットWが勝利したことを示唆するものであり、バトル画像BL1~BL4の勝利の結末画像と同一の画像である(f参照)。このリトライ演出RT2の画像は3列の演出図柄が100%の確率で奇数の大当りの組合せになると予告するものであり、「高確電サポモード」が設定されると遊技者に確定的に示唆するものである。このリトライ演出RT2の画像はリトライ演出RT1の画像とは異なる演出内容に設定されたものであり、リトライ演出RT1の画像に比べて長い表示時間に設定されたものである。
【0165】
リトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のそれぞれはサブ制御回路60が主制御回路40からの「特図変動パターンPO000」を受信した場合に演出図柄表示器28に表示するものであり、やり直し演出に相当する。この「特図変動パターンPO000」は、
図29(a)に示すように、「特図変動パターンPO00」に換えて特
図12変動パターンテーブルに記録されたものであり、「特図変動パターンPO000」には全ての特図変動パターンのうちで最長の変動表示時間が割付けられている。これらリトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のそれぞれは実施例1~6のスペシャルレア演出1の画像に換えて表示されるものであり、リトライ演出RT1の画像は下記[1]の場合に表示され、リトライ演出RT2の画像は下記[2]の場合に表示される。
【0166】
[1]「通常遊技モード」から「高確時短モード」に移行したことを基準に「小当り」および「大当り」といずれも判定されることなく5回の「外れ」が判定される前に大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には特
図12変動パターンテーブルから「特図変動パターンPO000」が選択されることに応じてリトライ演出RT1の画像が表示される。即ち、リトライ演出RT1の画像は所謂連荘の発生を遊技者に予告するものである。
[2]「高確時短モード」で「大当り図柄3」での大当りと判定されたことを基準に「小当り」および「大当り」といずれも判定されることなく5回の「外れ」が判定される前に大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合には特
図12変動パターンテーブルから「特図変動パターンPO000」が選択されることに応じてリトライ演出RT2の画像が表示される。即ち、リトライ演出RT2の画像は所謂連荘の発生を遊技者に予告するものである。
【0167】
図29(b)(c)は「特図変動パターンPO000」が選択された場合の演出図柄遊技の流れである。この場合には3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後に左列の演出図柄のスクロール表示および右列の演出図柄のスクロール表示が順に停止されることに応じて3列の演出図柄がリーチ状態になる(
図28(a)参照)。このリーチ状態は「高確電サポモード」を遊技者に示唆する奇数で発生するものであり、3列の演出図柄がリーチ状態となった場合には中列の演出図柄のスクロール速度が低下し、中列の演出図柄の低速スクロール状態で3列の演出図柄が消去される。これら3列の演出図柄が消去された場合にはバトル画像BL1が表示開始される(
図28(b)参照)。このバトル画像BL1は100%の確率で敗北の結末となるものであり、バトル画像BL1が敗北の結末画像で終了した後には3列の演出図柄が奇数の外れリーチの組合せで敗北の結末画像の前に重ねて静止表示される(
図28(c)参照)。
【0168】
3列の演出図柄の外れリーチの組合せでの静止表示が開始された場合には、
図29(b)(c)に示すように、インターバル期間D1が開始され、インターバル期間D1内には敗北の結末画像および外れリーチの組合せの3列の演出図柄が継続的に静止表示される。このインターバル期間D1が終了した場合にはリトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のいずれかが表示開始される。これらリトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のそれぞれは必ず勝利の結末画像で終了するものであり、リトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のそれぞれが勝利の結末画像で終了した後には3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せで勝利の結末画像の前に重ねて継続的に静止表示される。これら3列の演出図柄の大当りの組合せでの静止表示が開始された場合には、
図29(b)(c)に示すように、インターバル期間D2が開始され、インターバル期間D2内には勝利の結末画像および大当りの組合せの3列の演出図柄が継続的に表示される。
【0169】
図30のインターバル期間処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特図変動パターン「PO000」を受信した場合に起動するものであり、サブ制御回路60はS301で今回の「大当り図柄1」での大当りの判定が「高確電サポモード」での最後の「大当り図柄3」での大当りの判定から4回以内にされたものであるか否か(上記[2]に該当するか否か)を判断する。ここで今回の連荘が「高確電サポモード」での最後の「大当り図柄3」での大当りを基準とするものである場合にはS302でインターバル期間D1に標準値L1を設定し、S303でインターバル期間D2に標準値L2を設定する。このサブ制御回路60は今回の「大当り図柄1」での大当りの判定が通常遊技モードから高確時短モードへの移行を基準に4回以内にされたものである(上記[1]に該当する)場合にはS301からS304へ移行し、インターバル期間D1に短値(L1-α)を設定し、S305でインターバル期間D2に標準値L2を設定する。これらインターバル期間D1の相違はリトライ演出RT1の画像の表示時間およびリトライ演出RT2の画像の表示時間(<リトライ演出RT1の画像の表示時間)間の差異を相殺するものであり、特図変動パターン「PO000」の受信時にはリトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のいずれが表示される場合にも演出図柄遊技が共通の変動表示時間で終了する。
【0170】
即ち、今回の「高確電サポモード」での連荘が「大当り図柄3」での大当りを基準とするものである場合にはインターバル期間D1およびインターバル期間D2のそれぞれに標準値が設定され、演出図柄遊技で3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示開始されたことを基準に標準値のインターバル期間D1が経過した時点でリトライ演出RT1の画像が表示開始され、3列の演出図柄が大当りの組合せで表示開始されたことを基準に標準値のインターバル期間D2が経過した時点で演出図柄遊技が終了する。この演出パターンをリトライ演出パターン1と称する。今回の「高確電サポモード」での連荘が「通常遊技モード」から「高確電サポモード」への移行を基準とするものである場合にはインターバル期間D1に短値が設定され、インターバル期間D2に標準値が設定される。そして、演出図柄遊技で3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示開始されたことを基準に短値のインターバル期間D1が経過した時点でリトライ演出RT1とは異なる長い演出内容のリトライ演出RT2の画像が表示開始され、3列の演出図柄が大当りの組合せで表示開始されたことを基準に標準値のインターバル期間D2が経過した時点で演出図柄遊技が終了する。この演出パターンをリトライ演出パターン2と称する。
【0171】
図31はサブ制御回路60が外れ用の「特図変動パターンPH01」を受信した場合に表示する敗北の結末のバトル画像BL1の流れを説明するものであり、敗北の結末のバトル画像BL1にはインターバル期間D0が設定されている。このインターバル期間D0は特図変動パターンPH01の受信時にバトル画像BL1が敗北の結末画像で終了した後に3列の演出図柄が敗北の結末画像の前に重ねて外れリーチの組合せで表示開始されたことを始期とする時間であり、演出図柄遊技はインターバル期間D0が経過した場合に終了する。このインターバル期間D0は一定値に設定されたものであり、リトライ演出パターン1およびリトライ演出パターン2のそれぞれでのインターバル期間D1はインターバル期間D0に比べて長く設定されたものであり、インターバル期間D1は非標準時間に相当し、インターバル期間D0は標準時間および所定時間に相当する。
【0172】
上記実施例7によれば次の効果を奏する。
演出図柄遊技の画像で3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなってから可変的なインターバル期間D1が経過した場合にリトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像を表示開始した。このため、リトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像の表示開始タイミングが遊技者の目線で分り難くなるので、リトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像が開始開始された場合に遊技者が感じる意外感が高まる。しかも、リトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像が表示開始された場合には3列の演出図柄が確定的に大当りの組合せとなるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
バトル画像BL1を敗北の結末画像で終えた後に3列の演出図柄を外れリーチの組合せとし、3列の演出図柄を外れリーチの組合せとしてから可変的なインターバル期間D1が経過した場合にリトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像を表示開始した。このため、遊技者の目線では3列の演出図柄の組合せが外れリーチで確定したとの印象が強まった状態でリトライ演出RT1またはリトライ演出RT2の画像が不意に表示開始された後に3列の演出図柄が大当りの組合せとなるので、遊技の趣向性が向上する。
【0173】
3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなってからバトル画像BL1でのインターバル期間D0に比べて長い可変的なインターバル期間D1が経過した場合にリトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像を表示開始した。このため、遊技者の目線では3列の演出図柄の組合せが外れリーチで確定したとの印象が一層強まった状態でリトライ演出RT1またはリトライ演出RT2の画像が不意に表示開始された後に3列の演出図柄が大当りの組合せとなるので、遊技の趣向性が向上する。
3列の演出図柄を外れリーチの組合せとしてから可変的なインターバル期間D1の経過後にリトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像を表示開始し、リトライ演出RT1の画像の表示およびリトライ演出RT2の画像の表示のそれぞれを演出内容に応じた相互に異なる所要時間の経過後に終えたので、遊技の趣向性が向上する。
「高確電サポモード」での連荘が「大当り図柄3」での大当りを基準とするものである場合にはインターバル期間D1に標準値を設定し、「通常遊技モード」から「高確電サポモード」への移行を基準とするものである場合にはインターバル期間D1に短値を設定したので、遊技者がインターバル期間D1の長短から今回の連荘の発生原因を知ることができる。
【0174】
上記実施例7においては、3列の演出図柄を外れリーチの組合せで表示開始してから可変的なインターバル期間D1が経過した時点でリトライ演出RT1の画像のみを表示開始しても良い。即ち、リトライ演出RT2の画像を廃止しても良い。
上記実施例7においては、リトライ演出RT1のインターバル期間D1およびリトライ演出RT2のインターバル期間D1のそれぞれを外れのバトル画像BL1でのインターバル期間D0に比べて短く設定し、3列の演出図柄の組合せが外れリーチで確定したと遊技者が確信を強める前にリトライ演出RT1の画像またはリトライ演出RT2の画像を表示開始することに応じて3列の演出図柄を大当りの組合せとしても良い。
上記実施例7においては、リトライ演出RT1のインターバル期間D1およびリトライ演出RT2のインターバル期間D1の一方を外れのバトル画像BL1でのインターバル期間D0に比べて短く設定し、他方を長く設定しても良い。
上記実施例7においては、リトライ演出RT1の画像の信頼度およびリトライ演出RT2の画像の信頼度間を相違させても良い。
上記実施例7においては、大当りを非確定的に予告する画像としてリトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のそれぞれを表示しても良い。この構成の場合にはリトライ演出RT1の画像およびリトライ演出RT2の画像のそれぞれの信頼度をバトル画像BL1の信頼度に比べて高く設定することが好ましい。
【0175】
[実施例8]
図32(a)の特
図2変動パターンテーブル1は
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1に換えて主制御回路40に格納されたものである。この
図32(a)の特
図2変動パターンテーブル1には大当り用としてリトライ演出RT1用の「特図変動パターンPO000」が設定されており、主制御回路40は「高確電サポモード」で大当りと判定した場合には「特図変動パターンPO000」を設定確率で選択する。この主制御回路40は「特図変動パターンPO000」を選択した場合にはサブ制御回路60には「特図変動パターンPO000」を送信し、サブ制御回路60は「特図変動パターンPO000」を受信した場合には演出図柄遊技で外れの結末のバトル画像BL1を表示した後にリトライ演出RT1の画像を表示する。即ち、リトライ演出RT2の画像は廃止されている。
【0176】
図32(b)のインターバル期間処理はサブ制御回路60が「特図変動パターンPO000」を受信することに応じて起動するものであり、サブ制御回路60はS311で電サポ状態の継続回数を閾値「50」と比較する。この電サポ状態の継続回数はサブ制御回路60が主制御回路40からの時短回数コマンドから判断するものであり、サブ制御回路60は電サポ状態の継続回数が「50回以下」であると判断した場合にはS302でインターバル期間D1に標準値を設定し、S303でインターバル期間D2に標準値を設定する。このサブ制御回路60は電サポ状態の継続回数が「50回」超であると判断した場合にはS304でインターバル期間D1に短値を設定し、S305でインターバル期間D2に長値を設定する。即ち、「高確電サポモード」で前回に大当りと判定されたことを基準に閾値以下の回数の特
図2遊技で大当りと判定された場合に標準値のインターバル期間D1が設定され、閾値超の回数の特
図2遊技で大当りと判定された場合には短値のインターバル期間D1が設定される。このため、遊技者の目線で前回の大当りから今回の大当りまでの遊技回数の多さをインターバル期間D1の長短から判別することができる。
上記実施例8においては、リトライ演出RT1の画像に対して相互に異なるN(2以上の整数)種の信頼度を設定しても良い。この構成の場合にはリトライ演出RT1の信頼度が高くなる程に長いインターバル期間D1を設定し、遊技者にインターバル期間D1の長さに応じてリトライ演出RT1の信頼度を示唆することが好ましい。
【0177】
上記実施例7~8には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明2-1~2-6]が記載されている。遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することで当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この図柄遊技の画像は識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示するものであり、遊技者には当否の判定結果が識別図柄の変動停止状態での態様によって報知される(特開2016-073869公報参照)。この遊技機には図柄遊技の画像で識別図柄の態様が確定する前にリーチ演出の画像を表示する構成のものがある。このリーチ演出の画像は識別図柄が当りの態様になることに対する遊技者の期待感を高めるだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0178】
[参考発明2-1]
始動条件が成立した場合に当否を判定する当否判定手段と、
識別図柄を当否の判定結果に応じた態様とする図柄遊技の画像を表示するものであって、当りと判定された場合に識別図柄を外れの仮の態様とした後に当りの態様とするやり直しパターンで図柄遊技の画像を表示することが可能な図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像が前記やり直しパターンで表示される場合に外れの仮の態様の識別図柄が当りの態様になると遊技者に示唆するやり直し演出を行うものであって、識別図柄が外れの仮の態様とされた後から当りの態様とされる前までの間に当該やり直し演出を開始するやり直し演出手段を備え、
前記やり直し演出手段は、前記やり直し演出を識別図柄が外れの仮の態様とされてから可変的な待機期間の経過後に開始することが可能なものであることを特徴とする遊技機。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、3列の演出図柄は識別図柄に相当し、「特図変動パターンPO000」が設定された場合の外れリーチの組合せは識別図柄の外れの仮の態様に相当し、大当りの組合せは識別図柄の当りの態様に相当し、リトライ演出RT1およびリトライ演出RT2はやり直し演出に相当し、インターバル期間D1は待機期間に相当する。
上記手段によれば、図柄遊技の画像で識別図柄が外れの仮の態様となってから可変的な待機期間が経過した場合にやり直し演出が開始される。このため、やり直し演出の開始タイミングが遊技者の目線で分り難くなるので、やり直し演出が開始された場合に遊技者が感じる意外感が高まる。しかも、やり直し演出が開始された場合には識別図柄が確定的に当りの態様となるので、総じて遊技の趣向性が向上する。
【0179】
[参考発明2-2]
識別図柄が当りの態様になると遊技者に示唆する成功の結末画像および外れの態様になると遊技者に示唆する失敗の結末画像を有するリーチ演出の画像を表示するリーチ演出手段を備え、
前記リーチ演出手段は、図柄遊技の画像が前記やり直しパターンで表示される場合に前記リーチ演出の画像を表示するものであって、識別図柄が外れの仮の態様になる前に前記リーチ演出の失敗の結末画像を表示することを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
実施例のバトル画像BL1はリーチ演出の画像に相当し、勝利の結末画像は成功の結末画像に相当し、敗北の結末画像は失敗の結末画像に相当し、サブ制御回路60はリーチ演出手段に相当する。
上記手段によれば、リーチ演出の画像が失敗の結末画像で終了した後に識別図柄が外れの仮の態様となり、識別図柄が外れの仮の態様となってから可変的な待機期間が経過した場合にやり直し演出が開始され、やり直し演出が終了した場合に識別図柄が当りの態様となる。このため、遊技者の目線では識別図柄の態様が外れで確定したとの印象が強まった状態でやり直し演出が不意に開始された後に識別図柄が当りの態様となるので、遊技の趣向性が向上する。
【0180】
[参考発明2-3]
前記図柄遊技手段は、図柄遊技で前記リーチ演出の画像が表示される場合に識別図柄を外れの態様としてから所定時間が経過した場合に当該図柄遊技を終えるものであり、
前記やり直し演出手段は、前記やり直し演出を識別図柄が前記やり直しパターンで外れの仮の態様とされてから前記所定時間に比べて長い可変的な待機期間の経過後に開始することを特徴とする[参考発明2-2]に記載の遊技機。
実施例のインターバル期間D0は所定時間に相当する。
上記手段によれば、リーチ演出の画像が失敗の結末画像で終了した後に識別図柄が外れの仮の態様となり、識別図柄が外れの仮の態様となってから長い待機期間が経過した場合にやり直し演出が開始される。このため、遊技者の目線では識別図柄の態様が外れで確定したとの印象が一層強まった状態でやり直し演出が不意に開始された後に識別図柄が当りの態様となるので、遊技の趣向性が向上する。
【0181】
[参考発明2-4]
前記やり直し演出手段は、前記やり直し演出を識別図柄が外れの仮の態様とされてから可変的な待機期間の経過後に所要時間が相違する複数種の態様のいずれかで開始することを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
実施例のリトライ演出RT1およびリトライ演出RT2は所要時間が相違するやり直し演出の複数種の態様に相当する。
上記手段によれば、識別図柄が外れの仮の態様とされてから可変的な待機期間の経過後にやり直し演出が複数種の態様のいずれかで開始され、やり直し演出がやり直し演出の態様に応じた所要時間の経過後に終了するので、遊技の趣向性が向上する。
【0182】
[参考発明2-5]
前記やり直し演出手段は、前記待機期間の長短に応じて当りが報知される確率とは異なる遊技情報を遊技者に示唆することを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
実施例のインターバル期間D1の長短は今回の連荘が何に起因するものであるかの遊技情報または前回の大当りから今回の大当りに至るまでの図柄遊技回数の長短を遊技者に遊技情報として示唆する。
上記手段によれば、識別図柄が外れの仮の態様とされてからやり直し演出が開始されるまでの待機期間の長短から遊技者が当りの信頼度とは異なる遊技情報を取得することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0183】
[参考発明2-6]
始動条件が成立した場合に当否を判定する当否判定手段と、
識別図柄を当否の判定結果に応じた態様とする図柄遊技の画像を表示するものであって、当りと判定された場合に識別図柄を外れの仮の態様とした後に当りの態様とするやり直しパターンで図柄遊技の画像を表示することが可能な図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像が前記やり直しパターンで表示される場合に外れの仮の態様の識別図柄が当りの態様になると遊技者に示唆するやり直し演出を行うものであって、識別図柄が外れの仮の態様とされた後から当りの態様とされる前までの間に当該やり直し演出を開始するやり直し演出手段を備え、
前記やり直し演出手段は、前記やり直し演出を演出時間が相違する複数の態様で実行することが可能なものであることを特徴とする遊技機。
実施例のリトライ演出RT1およびリトライ演出RT2は演出時間が相違する複数のやり直し演出の態様に相当する。
上記手段によれば、図柄遊技の画像で識別図柄が外れの仮の態様となった後にやり直し演出が複数種の態様のいずれかで開始されるので、遊技の趣向性が向上する。
【0184】
[実施例9]
予告演出器33はリトライ演出RT1(実施例7参照)の画像が表示開始される前に上限位置から下限位置に下降操作されることに応じてリトライ演出RT1の画像が表示されると遊技者に示唆するものである。このリトライ予告演出はリトライ演出RT1の画像が表示される場合に100%未満の設定確率(10%)で行われるものであり、遊技者の目線では予告演出器33が上限位置から下限位置に下降した場合にはリトライ演出RT1の画像が表示された後に3列の演出図柄が100%の確率で奇数の大当りの組合せとなる。
【0185】
予告演出器33は、
図35に示すように、演出図柄遊技で3列の演出図柄のスクロール表示が開始されたことを基準に設定時間T1が経過した場合に上限位置から下限位置に下降操作され、設定時間T2(>T1)が経過した場合に下限位置から上限位置に上昇操作される。設定時間T1はバトル画像BL1の敗北の結末画像の表示中に設定されたものであり、予告演出器33は下限位置でバトル画像BL1の敗北の結末画像の前に重ねられる。設定時間T2はリトライ演出RT1の成功の結末画像の表示中に設定されたものであり、予告演出器33はバトル画像BL1の敗北の結末画像からリトライ演出RT1の成功の結末画像に至るまで下限位置に静止する。この予告演出器33は下限位置に静止している場合にリトライパターンで点滅制御される。このリトライパターンは遊技者に大当り確定を示唆する点滅パターンである。
【0186】
内枠3の閉鎖状態での後面には電源基板(図示せず)が装着されている。この電源基板は島電源に電気的に接続されたものであり、電源基板の後面には電源スイッチ(図示せず)が搭載されている。この電源スイッチはパチンコホール側が操作可能で遊技者が操作不能に配置されたロッカースイッチからなるものであり、オン状態およびオフ状態のそれぞれに機械的に保持される。この電源スイッチのオン状態では電源基板に島電源が供給される。この電源基板は発射モータを除く全ての電気部品の電源を島電源から生成するものであり、演出図柄表示器28とLED35とパルスモータ36と主制御回路40と第1始動口センサ41と第2始動口センサ42とサブ制御回路60等には電源スイッチのオン状態で電源基板から電源が供給される。
【0187】
主制御回路40およびサブ制御回路60のそれぞれは電源スイッチがオフ状態からオン状態に操作された場合に起動して遊技の開始を待つ待機状態となる。この待機状態は演出図柄遊技と普図遊技と大当り遊技と小当り遊技がいずれも停止した状態であり、遊技停止状態に相当する。このサブ制御回路60は待機状態となった場合には
図33のデモ演出処理1を実行する。このデモ演出処理1は
図20(b)のタイマ割込み処理で実行されるものであり、サブ制御回路60はデモ演出処理1でS401の原点検出処理~S406の原点復帰処理2をRAMのポインタPD1の値の設定結果に応じて択一的に実行する。このポインタPD1の値は電源投入時に「1」に初期設定される。
【0188】
サブ制御回路60はポインタPD1の設定結果が「1」である場合にはS401の原点検出処理で原点センサ(図示せず)がオンされているか否かを判断する。この原点センサは内枠3に設けられた光電スイッチからなるものであり、予告演出器33が上限位置に静止した状態でオン状態となり、予告演出器33が上限位置にない状態でオフ状態となる。このサブ制御回路60はS401で原点センサがオンされていると判断した場合にはポインタPD1の値に「3」を設定し、原点センサがオフされていると判断した場合にはポインタPD1の値に「2」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD1の設定結果が「2」である場合にはS402の原点復帰処理1へ移行する。ここで原点センサのオンを検出するまでパルスモータ36の正転操作または逆転操作を行うことに応じて予告演出器33を上限位置に向けて移動操作し、原点センサのオンを検出した場合にポインタPD1の値に「3」を設定する。
【0189】
サブ制御回路60はポインタPD1の設定結果が「3」である場合にはS403の動作確認処理へ移行し、予告演出器33の動作確認運転を行う。この動作確認運転は予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作した後に下限位置から上限位置に上昇操作するものであり(
図34(a)(b)参照)、サブ制御回路60は動作確認運転を終えた場合にはポインタPD1の値に「4」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD1の設定結果が「4」である場合には
図33のS404のデモ演出開始処理へ移行する。このデモ演出開始処理は予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作し(
図34(c)参照)、LED35を予告演出器33の下限位置で点滅開始することに応じて予告演出器33の電飾を開始するものである。この予告演出器33の電飾はリトライパターンで行われるものであり、リトライ演出RT1および大当り確定を遊技者に示唆するものである。このサブ制御回路60はS404のデモ演出開始処理で予告演出器33を電飾開始した場合にはポインタPD1の値に「5」を設定する。この予告演出器33の上限位置から下限位置への下降操作および下限位置から上限位置への上昇操作は合わせて演出部材の1回の進退操作に相当する。
【0190】
サブ制御回路60はポインタPD1の値の設定結果が「5」である場合には
図33のS405のデモ演出停止処理へ移行する。このデモ演出停止処理は予告演出器33の下限位置での電飾中に大当りおよび小当りがいずれも判定されることなく規定回数(例えば10回)の特
図1遊技(演出図柄遊技)が開始されたか否かを判断するものであり、特
図1遊技の開始回数が規定回数に到達する前に大当りまたは小当りと判定された場合および大当りおよび小当りがいずれも判定されることなく規定回数の特
図1遊技が開始された場合のそれぞれにはデモ演出停止条件が成立したと判断される。このサブ制御回路60はS405でデモ演出停止条件が成立したと判断すると、ポインタPD1の値に「6」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD1の設定結果が「6」である場合にはS406の原点復帰処理2へ移行し、LED35を点滅状態から消灯状態に切換え、予告演出器33を下限位置から上限位置にLED35の消灯状態で上昇操作した後にポインタPD1の値を「1」に設定する。即ち、予告演出器33は主電源が投入された場合に2回の進退操作が行われるものであり、2回目の進退操作の途中で規定回数の演出図柄遊技が開始されるまで下限位置に止められる。この規定回数の演出図柄遊技の開始は運転再開条件に相当する。
【0191】
図36はデモ演出1中の演出図柄遊技の画像である。このデモ演出1は予告演出器33が1回目に上限位置から下限位置に向けて下降開始されたことを始期とし、予告演出器33が2回目に下限位置から上限位置に上昇操作されたことを終期とするものであり、デモ演出1中には演出図柄表示器28の表示領域E内にスペシャル領域Esが設定される(b参照)。このスペシャル領域Esは予告演出器33の下限位置で予告演出器33の後方から外れた領域内に設定されたものであり、デモ演出1中には演出図柄遊技で3列の演出図柄のスクロール表示およびスクロール停止表示がスペシャル領域Es内で行われる。このスペシャル領域Esはノーマル領域Enに比べてサイズが小さなものである。このノーマル領域Enはデモ演出1の停止状態で3列の演出図柄のスクロール停止表示が行われる通常領域であり、予告演出器33の下限位置では予告演出器33がノーマル領域Enの一部に前から重なる。
【0192】
サブ制御回路60は主電源が投入された直後を除いて遊技停止状態となった場合には
図37のデモ演出処理2を実行する。このデモ演出処理2は
図20(b)のタイマ割込み処理で実行されるものであり、サブ制御回路60はデモ演出処理2でS411のデモ演出待ち処理~S416の原点復帰処理2をRAMのポインタPD2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。このポインタPD2の値は電源投入時に「1」に初期設定される。
【0193】
サブ制御回路60はポインタPD2の設定結果が「1」である場合にはS411のデモ演出待ち処理で現在が遊技停止状態であるか否かを判断する。このサブ制御回路60はS411で遊技停止状態を判断した場合には遊技停止状態の継続時間を計測し、継続時間の計測結果を閾値(5分)と比較する。このサブ制御回路60は継続時間の計測結果が閾値に到達したと判断した場合には継続時間の計測結果を「0」にリセットし、ポインタPD2の値に「2」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD2の設定結果が「2」である場合にはS412の原点検出処理で原点センサがオンされているか否かを判断する。ここで原点センサがオンされていると判断した場合にはポインタPD2の値に「4」を設定し、原点センサがオフされていると判断した場合にはポインタPD2の値に「3」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD2の設定結果が「3」である場合にはS413の原点復帰処理1へ移行する。ここで原点センサのオンを検出するまでパルスモータ36の正転操作または逆転操作を行うことに応じて予告演出器33を上限位置に向けて移動操作し、原点センサのオンを検出した場合にポインタPD2の値に「4」を設定する。
【0194】
サブ制御回路60はポインタPD2の設定結果が「4」である場合にはS414のデモ演出開始処理へ移行する。ここで予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作し、LED35を予告演出器33の下限位置で電飾開始する。この予告演出器33の電飾はリトライパターンで行われるものであり、サブ制御回路60は予告演出器33のリトライパターンでの電飾を開始した場合にはポインタPD2の値に「5」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD2の値の設定結果が「5」である場合にはS415のデモ演出停止処理へ移行する。このデモ演出停止処理は特
図1遊技(演出図柄遊技)または特
図2遊技(演出図柄遊技)が開始されたか否かを判断するものであり、特
図1遊技または特
図2遊技が開始された場合にはデモ演出停止条件が成立したと判断される。このサブ制御回路60はS415でデモ演出停止条件が成立したと判断すると、ポインタPD2の値に「6」を設定する。このサブ制御回路60はポインタPD2の設定結果が「6」である場合にはS416の原点復帰処理2へ移行し、LED35を点滅状態から消灯状態に切換え、予告演出器33を下限位置から上限位置にLED35の消灯状態で上昇操作した後にポインタPD2の値を「1」に設定する。このデモ演出処理2で予告演出器33が下限位置に向けて移動開始されてから上限位置に戻されるまでをデモ演出2と称し、デモ演出2では予告演出器33の1回の進退操作が行われる。
【0195】
図38(d)(e)はリトライ演出RT1の画像であり、リトライ演出RT1では弓道着を身にまとった女性のシルエットWが弓を引くことに応じて火の玉の画像FRが恐竜D1に向けて放たれる火の玉演出の画像が表示される。この火の玉演出の画像は勝利の結末画像の表示前に表示されるものであり、勝利の結末画像は火の玉演出の画像の後に表示される(f参照)。この火の玉演出の画像は3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなることを遊技者に確定的に予告する大当り予告用の特殊演出として表示されるものであり、サブ制御回路60が主制御回路40からのリトライ演出RT1用の「特図変動パターンPO000」を受信した場合に演出図柄表示器28に表示する。この火の玉の画像FRは円形状をなすものであり、リトライパターンで点滅しながら恐竜D1の画像に向けて進行する。この火の玉の画像FRは大当り確定のリトライパターンで点滅する予告演出器33の輪郭形状および電飾態様を遊技者に想起させるものであり、象徴画像に相当する。即ち、予告演出器33は火の玉の画像FRを模した輪郭形状を有するものであり、火の玉の画像FRを模した態様で点滅する。
【0196】
サブ制御回路60は、
図38に示すように、火の玉予告演出を行う。この火の玉予告演出はサブ制御回路60が主制御回路40からのリトライ演出RT1用の「特図変動パターンPO000」を受信した場合にリトライ予告演出を行わないと判定したことを条件に20%の設定確率で実行すると判定するものであり、サブ制御回路60は火の玉予告演出を実行すると判定した場合にはバトル画像BL1の開始前のノーマルリーチ演出中に予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作し(b参照)、予告演出器33の下限位置で予告演出器33をリトライパターンで電飾開始する。このサブ制御回路60はバトル画像BL1を表示開始する直前に予告演出器33を電飾状態から消灯状態として下限位置から上限位置に戻すものであり(c参照)、予告演出器33は中列の演出図柄が低速スクロール表示されたノーマルリーチ演出の画像の前に重ねて電飾状態で下限位置に一定時間だけ静止配置される。即ち、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出中に予告演出器33の下限位置で予告演出器33がリトライパターンで電飾状態とされることに応じて火の玉演出が発生することに対する期待感が高まり、予告演出器33が下限位置から上限位置に上昇することに応じて視認不能となった後に予告通りの火の玉演出が発生して3列の演出図柄が奇数の大当りの組合せとなる。
【0197】
上記実施例9によれば次の効果を奏する。
演出図柄遊技と大当り遊技と小当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態でデモ演出1を行った。このデモ演出1は予告演出器33の2回の進退操作からなるものであり、デモ演出1中には規定回数の演出図柄遊技が開始されるまで予告演出器33が遊技者から視認可能な下限位置に止められる。このため、予告演出器33が下限位置に移動操作される頻度が増えるので、どのような外観の演出部材がどのような挙動を呈するかを遊技者が容易に知ることができる。
パチンコホールの開店前に主電源が投入されることに応じてデモ演出1を自動的に開始した。このため、デモ演出1が特殊な操作を要することなく実行されるので、遊技者にデモ演出1を手軽に見せることが可能となり、予告演出器33が支障なく動作するか否かをパチンコホール側が手軽に確認することも可能となる。
【0198】
デモ演出1で予告演出器33を最後の2回目に上限位置から下限位置に下降操作するときに規定回数の演出図柄遊技が開始されるまで下限位置に止めたので、予告演出器33を演出図柄遊技中に上限位置から下限位置に下降操作する大当り確定のリトライ予告演出(実施例7参照)をデモ演出1の終了後に速やかに実行することが可能となる。
デモ演出1での予告演出器33の各回の進退操作を予告演出器33が遊技者から視認可能となる態様で行ったので、遊技者に予告演出器33を見る多数の機会与えることができる。
演出図柄遊技と大当り遊技と小当り遊技のいずれかが実行されている遊技状態から移行した待機状態で待機状態の継続時間が閾値(5分)に到達することに応じてデモ演出2を開始した。このため、遊技状態から待機状態に移行する毎にデモ演出2が開始される機会が生成されるので、遊技者に予告演出器33を見る一層多くの機会を与えることが可能となる。しかも、遊技状態から移行した待機状態でデモ演出2を開始した場合には演出図柄遊技が開始されることに応じてデモ演出停止条件が成立したと判断し、予告演出器33を下限位置から上限位置に消灯状態で戻した。このため、予告演出器33がデモ演出2で不用意に長く下限位置に電飾状態で止められることがなくなるので、奇数の組合せでの保留連荘が判定された(リトライ演出RT1が発生する)と遊技者に誤解を与えることを防止できる。
【0199】
デモ演出1およびデモ演出2の実行中に予告演出器33の下限位置で予告演出器33を電飾したので、遊技者の目線を予告演出器33に強く引付けることが可能となる。しかも、予告演出器33を大当り確定のリトライパターンで電飾したので、遊技者の興味を予告演出器33に一層強く引付けることが可能となる。
主電源が投入された直後のデモ演出1中に大当りと規定回数の特
図1遊技が開始される前に判定された場合および小当りと規定回数の特
図1遊技が開始される前に判定された場合にはデモ演出1を強制的に終了させた。このため、予告演出器33がデモ演出1中に下限位置から上限位置に移動することに応じて遊技者に大当りまたは小当りが示唆されるので、遊技の趣向性が向上する。
デモ演出1中には3列の演出図柄をスペシャル領域Es内にスクロール表示したので、デモ演出1中であっても遊技者に演出図柄遊技の画像を下限位置の予告演出器33に邪魔されることなく見せることができる。
演出図柄遊技で火の玉演出の画像を表示開始する前に予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作することで火の玉予告演出を行った。この予告演出器33は火の玉演出での火の玉の画像FRを模したものであり、遊技者の目線では予告演出器33が上限位置から下限位置に移動した場合に火の玉演出が行われることが明確になる。しかも、予告演出器33の下限位置での電飾を火の玉の画像FRと同じリトライパターンで行ったので、予告演出器33の下限位置での視覚的な態様を火の玉の画像FRに更に近付けることができる。
【0200】
上記実施例9においては、デモ演出1中に大当りまたは小当りと判定された場合には予告演出器33を点滅状態で下限位置から上限位置に移動操作する等、デモ演出1が規定回数の演出図柄遊技の実行によって終了する場合とは異なる態様で下限位置から上限位置に移動操作しても良い。この場合には遊技者に大当りまたは小当りを明確に予告することが可能となる。
上記実施例9においては、デモ演出1中に下記[1]~[4]のうちの1以上の条件が成立した場合にデモ演出1を終えても良い。
[1]遊技球が遊技盤4内に発射されたことをセンサが検出したこと。
[2]パチンコホール側によってサブ制御回路60に入力された設定時刻に現在時刻が到達したこと。
[3]デモ演出1の継続時間が設定値に到達したこと。
[4]デモ演出1中に操作ボタン10が操作されたこと。
【0201】
上記実施例9においては、デモ演出1およびデモ演出2で予告演出器33をリトライパターンとは異なる態様で電飾状態としても良い。
上記実施例9においては、演出図柄遊技中に予告演出器33を上限位置から下限位置に移動操作し、予告演出器33の下限位置で予告演出器33を複数の電飾パターンのいずれかで電飾し、予告演出器33の電飾パターンに応じて大当りの信頼度を遊技者に報知する構成としても良い。この場合にはデモ演出1およびデモ演出2で予告演出器33を複数の電飾パターンのいずれとも異なる専用のデモパターンで電飾すると良い。
【0202】
上記実施例9においては、デモ演出1での予告演出器33の1回目の進退操作を「上限位置→途中位置(上限位置および下限位置間の途中の位置)→上限位置」の態様で行い、2回目の進退操作を「上限位置→下限位置→上限位置」の態様で行い、予告演出器33の2回目の進退操作で予告演出器33を下限位置に静止させても良い。この場合には予告演出器33の途中位置を遊技者が予告演出器33を視認できる位置に設定することが好ましい。要するにデモ演出1で予告演出器33の複数回の進退操作を互いに異なる2以上の態様で行っても良い。
上記実施例9においては、デモ演出1で予告演出器33の3回以上の進退操作を共通の1つの態様または互いに異なる2以上の態様で行っても良い。
上記実施例9においては、デモ演出2で予告演出器33の2回の進退操作を行い、予告演出器33を2回目の進退操作で下限位置にリトライパターンでの電飾状態で静止させても良い。この場合には予告演出器33が下限位置に静止した状態で演出図柄遊技が開始されることに応じて予告演出器33を消灯状態で上限位置に戻し、デモ演出2を終えても良い。要するにデモ演出2をデモ演出1と同じ態様で行っても良い。この場合にはパチンコホール側が主電源の投入時に予告演出器33の動作を見逃した場合であっても予告演出器33の動作を確認することが可能となる。
【0203】
上記実施例9には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明3-1~3-11]が記載されている。遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することで当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この図柄遊技の画像は識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示するものであり、遊技者には当否の判定結果が識別図柄の変動停止状態での態様によって報知される(特開2016-073869公報参照)。この遊技機には演出部材を備えたものがある。この演出部材は遊技者から視認困難な待機位置および視認容易な演出位置間で進退可能なものであり、当り等の予告条件が成立した場合に待機位置から演出位置に往動操作されることに応じて識別図柄が当りの態様になると遊技者に事前に示唆する。この演出部材は遊技中の大半の時間は待機位置に静止している。このため、遊技者にとって演出部材を見る機会が極めて少なく、どのような演出部材が搭載されているかを知ることができない問題があった。
【0204】
[参考発明3-1]
始動条件が成立した場合に当否を判定する当否判定手段と、
当りと判定された場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像を演出するものであって、進退可能に設けられた演出部材と、
前記演出部材を進退操作するものであって、図柄遊技および特別遊技がいずれも停止した遊技停止状態で前記演出部材のデモ運転を行うデモ運転手段を備え、
前記デモ運転手段は、前記演出部材の複数回の進退操作を前記デモ運転として行うものであって、前記演出部材を前記デモ運転中に運転再開条件が成立するまで遊技者から視認可能な状態に止めることを特徴とする遊技機。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、主制御回路40は当否判定手段および特別遊技手段に相当し、大入賞口19は入球領域に相当し、大当り遊技および小当り遊技は特別遊技に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段およびデモ運転手段に相当し、予告演出器33は演出部材に相当し、予告演出器33の上限位置から下限位置を経て上限位置への移動操作は進退操作に相当し、待機状態は遊技停止状態に相当し、デモ演出1はデモ運転に相当する。
上記手段によれば、図柄遊技および特別遊技がいずれも停止した遊技停止状態でデモ運転が行われる。このデモ運転は演出部材の複数回の進退操作からなるものであり、デモ運転中には演出部材が遊技者から視認可能な状態に運転再開条件が成立するまで止められる。このため、遊技者にとって演出部材を見る機会が増えるので、どのような外観の演出部材がどのような挙動を呈するかを遊技者が容易に知ることができる。
【0205】
[参考発明3-2]
前記デモ運転手段は、主電源が投入されることに応じて前記デモ運転を開始することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、パチンコホールの開店前に主電源が投入されることに応じてデモ運転が自動的に開始される。このため、デモ運転が特殊な操作を要することなく実行されるので、演出部材が支障なく動作するか否かをパチンコホール側が手軽に確認することが可能となる。
【0206】
[参考発明3-3]
前記デモ運転手段は、前記デモ運転での前記演出部材の各回の進退操作を前記演出部材が遊技者から視認可能となる態様で行うことを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、デモ運転中に演出部材が進退操作される毎に演出部材が遊技者から視認可能となるので、遊技者に演出部材を見る複数の機会を1回のデモ運転で与えることができる。
【0207】
[参考発明3-4]
前記演出部材を移動操作することに応じて当りを遊技者に示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、前記演出部材を待機位置から当該待機位置に比べて視認容易な演出位置に往動操作することに応じて前記予告演出を開始するものであって、前記演出部材を演出位置から待機位置に復動操作することに応じて前記予告演出を終えるものであり、
前記デモ運転手段は、前記演出部材を前記デモ運転で最後に進退操作するときに待機位置から演出位置に往動操作するものであって、前記運転再開条件が成立するまで演出位置に止めた後に演出位置から待機位置に復動操作することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
実施例の予告演出器33の上限位置は待機位置に相当し、予告演出器33の下限位置は演出位置に相当し、火の玉予告演出は予告演出に相当する。
上記手段によれば、演出部材がデモ運転で最後に進退操作されるときに運転再開条件が成立するまで演出位置に止められた後に演出位置から待機位置に復動操作されるので、演出部材を図柄遊技中に待機位置から演出位置に移動操作する予告演出をデモ運転の終了後に速やかに実行することが可能となる。
【0208】
[参考発明3-5]
前記デモ運転手段は、図柄遊技または特別遊技が実行されている遊技状態から移行した遊技停止状態で運転開始条件が成立することに応じて前記デモ運転を開始することを特徴とする[参考発明3-1] に記載の遊技機。
実施例の待機時間の継続時間が閾値(5分)に到達することは運転開始条件の成立に相当する。
上記手段によれば、遊技状態から遊技停止状態に移行する毎にデモ運転が開始される機会が生成されるので、遊技者に演出部材を見る一層多くの機会を与えることが可能となる。
【0209】
[参考発明3-6]
前記デモ運転手段は、主電源が投入されることに応じて前記デモ運転を条件無しに開始し、前記遊技状態から移行した遊技停止状態では所定の運転開始条件が成立することに応じて前記デモ運転を開始するものであって、遊技状態から移行した遊技停止状態で前記デモ運転を開始した場合には前記演出部材を前記運転再開条件とは異なる運転再開条件が成立するまで遊技者から視認可能な状態に止めることを特徴とする[参考発明3-5] に記載の遊技機。
実施例の特
図1遊技または特
図2遊技の開始は運転再開条件とは異なる運転再開条件の成立に相当する。
上記手段によれば、遊技状態から移行した遊技停止状態でデモ運転が開始された場合には主電源が投入された直後の遊技停止状態でデモ運転が開始された場合とは異なる運転再開条件が成立するまで演出部材が遊技者から視認可能な状態に止められる。このため、演出部材が不用意に長く遊技者から視認可能な状態に止められることがなくなるので、当りを示唆する予告演出が行われていると遊技者に誤解を与えることを防止できる。
【0210】
[参考発明3-7]
前記デモ運転手段は、前記デモ運転で前記運転再開条件が成立していない状態で当りと判定された場合には前記演出部材を退避させることに応じて前記デモ運転を終えることを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、デモ運転中に演出部材が遊技者から視認可能な状態から退避することに応じて遊技者に当りが示唆されるので、遊技の趣向性が向上する。
【0211】
[参考発明3-8]
前記演出部材を電飾する光源を備え、
前記デモ運転手段は、前記演出部材を前記デモ運転中に遊技者から視認可能な状態に止めている状態で前記光源を駆動することに応じて前記電飾部材を電飾することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
実施例のLED35は光源に相当する。
上記手段によれば、デモ運転中に演出部材が遊技者から視認可能な状態に止められている状態で電飾されるので、遊技者の目線を演出部材に強く引付けることが可能となる。
【0212】
[参考発明3-9]
始動条件が成立した場合に当否を判定する当否判定手段と、
当りと判定された場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
待機位置および当該待機位置に比べて遊技者から視認容易な演出位置に移動可能な演出部材と、
前記演出部材を電飾する光源と、
前記演出部材を図柄遊技で待機位置から演出位置に移動操作することに応じて当りを遊技者に示唆する予告演出を行うものであって、当該予告演出で前記光源を制御することに応じて前記演出部材を予告パターンで電飾する予告演出手段と、
前記演出部材を遊技停止状態で待機位置から演出位置に移動操作するデモ演出を行うものであって、当該デモ演出で前記光源を制御することに応じて前記演出部材を電飾するデモ演出手段を備え、
前記デモ演出手段は、前記デモ演出で前記光源を制御することに応じて前記演出部材を前記予告パターンで電飾することを特徴とする遊技機。
実施例のリトライパターンは予告パターンに相当し、デモ演出1およびデモ演出2のそれぞれはデモ演出に相当する。
上記手段によれば、遊技停止状態でデモ演出が開始されることに応じて演出部材が待機位置から演出位置に移動操作され、演出部材が演出位置に移動操作されることに応じて遊技者から視認容易な状態となるので、演出部材が演出位置に移動操作される頻度が増える。このため、遊技者にとって演出部材を見る機会が増えるので、どのような外観の演出部材がどのような挙動を呈するかを遊技者が容易に知ることができる。しかも、デモ演出中に演出部材が予告演出用の予告パターンで電飾されるので、遊技者の目線を演出部材に強く引付けることが可能となる。
【0213】
[参考発明3-10]
始動条件が成立した場合に当否を判定する当否判定手段と、
当りと判定された場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出として特定演出を含む複数の演出を行うことが可能な予告演出手段と、
前記表示器とは異なるものであって、前記特定演出の演出内容を遊技者に示唆する態様に模られた演出部材を備え、
前記予告演出手段は、前記特定演出を開始する前に前記演出部材を作動させることに応じて前記特定演出が行われると遊技者に示唆することを特徴とする遊技機。
実施例のバトル画像BL1~BL4の表示は複数の予告演出に相当し、火の玉予告演出は複数の予告演出のうちの特定演出に相当し、予告演出器33は火の玉予告演出での火の玉の画像FRを遊技者に示唆する態様に模られた演出部材に相当する。
上記手段によれば、演出部材が作動した場合には複数の予告演出のうちの特定演出が行われる。この演出部材は特定演出の演出内容を遊技者に示唆する態様に模られたものであり、遊技者の目線で演出部材が作動した場合に複数の予告演出のうちの特定演出が行われることが明確になる。
【0214】
[参考発明3-11]
前記予告演出手段は、前記特定演出の一場面で前記図柄表示器に象徴画像を表示するものであり、
前記演出部材は、前記象徴画像を遊技者に示唆する態様に模られていることを特徴とする[参考発明3-10]に記載の遊技機。
実施例の火の玉の画像FRは象徴画像に相当する。
上記手段によれば、演出部材が特定演出の一場面で表示される象徴画像に模られているので、遊技者の目線で演出部材が作動した場合に特定演出が行われることが一層明確になる。
【0215】
[実施例10]
電源基板の後面にはリセットスイッチ(図示せず)が搭載されている。このリセットスイッチはプッシュスイッチからなるものであり、操作力が作用することに応じて電気的なオン状態となり、操作力が除去されることに応じて電気的なオフ状態となる。このリセットスイッチはパチンコホール側が手動で電源スイッチと同時にオン操作可能に電源スイッチに隣接して配置されたものであり、電源スイッチがリセットスイッチと同時にオフ状態からオン状態に操作された場合には電源基板に島電源が供給されると共に主制御回路40のRAMおよびサブ制御回路60のRAMに格納された特
図1遊技データと特
図2遊技データと特
図1先読みデータと特
図2先読みデータと遊技モードの設定結果等がクリアされ、電源スイッチが単独でオフ状態からオン状態に操作された場合には電源基板に島電源が供給されるものの主制御回路40のRAMおよびサブ制御回路60のRAMに格納された特
図1遊技データと特
図2遊技データと特
図1先読みデータと特
図2先読みデータと遊技モードの設定結果等がクリアされない。
【0216】
図39(a)の電源投入時処理はサブ制御回路60が
図20(a)のメイン処理のS101でRAMアクセスの許可を設定した後に開始するものであり、サブ制御回路60はS151で主制御回路40からのリセットコマンドを受信したか否かを判断する。このリセットコマンドは主制御回路40が電源スイッチおよびリセットスイッチの同時操作を検出した場合に送信し、電源スイッチの単独操作を検出した場合に送信しないものであり、サブ制御回路60はS151でリセットコマンドが有ることを判断した場合にはS157で演出図柄表示器28に設定操作待ちの画像を表示開始する。
【0217】
サブ制御回路60はS151でリセットコマンドが無いことを判断すると、S152で演出図柄表示器28に待機演出1の画像を表示開始する。次にS153で予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作し、S154で予告演出器33のリトライパターンでの電飾を開始する。このサブ制御回路60はS154またはS157を終えた場合にはS155でタイマTDによる計時動作を開始する。このタイマTDは待機演出1の画像または設定操作待ちの画像の表示時間を計測するものであり、サブ制御回路60が
図20(b)のタイマ割込み処理を起動する毎に現在値に一定値を加算する。このサブ制御回路60はS155で計時動作を開始した場合にはS156でフラグF1の値に「1」を設定する。このフラグF1は主電源が遮断されるときにサブ制御回路60が「0」にリセットするものである。
【0218】
図40はサブ制御回路60がS152で演出図柄表示器28に表示開始する待機演出1の画像である。この待機演出1の画像は5人の若者のシルエットからなるものであり、待機演出1の画像の表示状態では演出図柄表示器28の表示領域E内の上端部にデモ表示領域Ed1が設定される。このデモ表示領域Ed1は横長な長方形状に設定されたものであり、デモ表示領域Ed1の中央部は予告演出器33の下限位置で予告演出器33によって前から視認不能に覆われる。このデモ表示領域Ed1内には「ようこそ、パチンコに」のメッセージ画像Rm1が表示される(a参照)。このメッセージ画像Rm1はデモ表示領域Ed1内で右から左へスクロール表示されるものであり、メッセージ画像Rm1のスクロール表示は「ようこそ、」の前半画像が予告演出器33の右側に視認可能に位置する状態(b参照)および「パチンコに」の後半画像が予告演出器33の左側に視認可能に位置する状態(c参照)を形成する。
【0219】
図39(b)はサブ制御回路60がS157で演出図柄表示器28に表示開始する設定操作待ちの画像である。この設定操作待ちの画像は操作ボタン10を操作することに応じてスピーカ32の音量やLED35の輝度やRTC演出モードの開始時刻等の各種の設定操作を行うことをパチンコホール側に促すものであり、操作ボタン10は設定操作待ちの画像が表示開始されることに応じて有効状態となり、設定操作待ちの画像が消去されることに応じて無効状態となり、操作ボタン10が有効状態で操作された場合には操作ボタン10の操作内容に応じてスピーカ32の音量やLED35の輝度やRTC演出モードの開始時刻等が設定される。この設定操作待ちの画像には残り時間Trが表示される。この残り時間Trは操作ボタン10が有効状態から無効状態に切換えられるまでの時間であり、残り時間Trの表示は単位時間(1秒)が経過する毎に単位値(1)だけ減算表示される。尚、RTC演出モードはノーマルモードとチャンスモードとスピードモードと超スピードモードのいずれとも異なる演出モードであり、ノーマルモード~超スピードモードのいずれでも表示されない特殊な画像を表示する演出モードである。
【0220】
図41の待機表示処理1はサブ制御回路60が
図20(b)のタイマ割込み処理を起動する毎に実行するものであり、サブ制御回路60はS161でフラグF1がオンされているか否かを判断する。このサブ制御回路60は待機演出1の画像または設定操作待ちの画像の表示状態ではフラグF1のオンを判断し、S162でタイマTDの計時結果を表示切換え時間Ta(300秒)と比較する。この表示切換え時間Taは操作ボタン10の有効期間と同一に設定されたものであり、サブ制御回路60はタイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達していないと判断した場合にはS163へ移行し、主制御回路40からの特
図1遊技データまたは特
図2遊技データを受信したか否かを判断する。
【0221】
サブ制御回路60はS163で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データを受信したと判断した場合にはS164へ移行し、待機演出1の画像の表示状態では待機演出1の画像を消去し、設定操作待ちの画像の表示状態では設定操作待ちの画像を消去する。そして、待機演出1の画像を表示していた場合にはS165で予告演出器33を電飾状態から消灯状態に切換え、下限位置から上限位置に上昇操作した後にS166でフラグF1の値に「0」を設定する。即ち、タイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達する前の待機演出1の画像の表示状態で遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合には待機演出1の画像が消去され、予告演出器33が消灯状態で上限位置に復帰した後に演出図柄遊技の画像が表示開始される。また、タイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達する前の設定操作待ちの画像の表示状態で遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合には設定操作待ちの画像が消去され、操作ボタン10が有効状態から無効状態に切換えられた後に演出図柄遊技の画像が表示開始される。
【0222】
サブ制御回路60はS162でタイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達したと判断すると、S171で演出図柄表示器28に待機演出2の画像を表示開始する。このサブ制御回路60は待機演出1の画像を表示していた場合にはS172で予告演出器33を消灯状態とした後に下限位置から上限位置に復帰させ、S173でフラグF1の値に「0」を設定し、S174でフラグF2の値に「1」を設定する。即ち、待機演出1の画像の表示状態で遊技球が第1始動口18および第2始動口23のいずれにも入球することなくタイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達した場合には予告演出器33が消灯状態で下限位置から上限位置に戻され、待機演出1の画像に換えて待機演出2の画像が表示開始される。また、設定操作待ちの画像の表示状態で遊技球が第1始動口18および第2始動口23のいずれにも入球することなくタイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達した場合には設定操作待ちの画像に換えて待機演出2の画像が表示開始され、操作ボタン10が有効状態から無効状態に切換えられる。
【0223】
図39(c)はサブ制御回路60がS171で演出図柄表示器28に表示開始する待機演出2の画像である。この待機演出2の画像は左列の演出図柄「3」と中列の演出図柄「5」と右列の演出図柄「7」を継続的に静止状態で表示するものである。これら3列の演出図柄は二等辺三角形の頂点に位置するように配列されたものであり、左列の演出図柄および右列の演出図柄は水平な共通の直線上に配置され、中列の演出図柄は左列の演出図柄および右列の演出図柄に比べて低所に配置される。即ち、待機演出2の画像では3列の演出図柄が全ての演出モード(ノーマルモードとチャンスモードとスピードモード超スピードモードとRTC演出モード)のいずれとも異なる配列で静止表示される。
【0224】
サブ制御回路60は待機演出2の画像の表示状態では
図41のS161でフラグF1がオフされていると判断し、S167でフラグF2が「1」に設定されていると判断する。このフラグF2は主電源が遮断されるときにサブ制御回路60が「0」にリセットするものであり、サブ制御回路60はフラグF2がオンされていると判断した場合にはS168で主制御回路40からの特
図1遊技データまたは特
図2遊技データを受信したか否かを判断する。ここで特
図1遊技データまたは特
図2遊技データを受信したと判断した場合にはS169へ移行し、待機演出2の画像を消去する。そして、演出図柄遊技の画像を表示開始し、S170でフラグF2の値に「0」を設定する。即ち、タイマTDの計時結果が表示切換え時間Taに到達した後の待機演出2の画像の表示状態では遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球するまで待機演出2の画像が継続して表示される。この待機演出2の画像は遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合に消去されるものであり、待機演出2の画像が消去された場合には演出図柄遊技の画像が表示開始される。
【0225】
図42の待機表示処理2はサブ制御回路60が
図20(b)のタイマ割込み処理を起動する毎に実行するものであり、サブ制御回路60はS181でフラグF1およびフラグF2がいずれも「0」に設定されているか否かを判断する。このサブ制御回路60は待機演出1の画像または待機演出2の画像または設定操作待ちの画像を演出図柄遊技の画像に切換えた後にはフラグF1およびフラグF2がいずれもオフされていると判断し、S182で現在が遊技停止状態であるか否かを判断する。ここで特
図1遊技(演出図柄遊技)と特
図2遊技(演出図柄遊技)と大当り遊技と小当り遊技が全て停止している場合には遊技停止状態であると判断し、S183でタイマTRの値の計測結果を閾値(3分)と比較する。このタイマTRの値は遊技停止状態の継続時間を計測するものであり、サブ制御回路60が遊技停止状態で
図20(b)のタイマ割込み処理を起動する毎に現在値に一定値を加算するものである。
【0226】
サブ制御回路60はS183でタイマTRの計測結果が閾値であると判断すると、S184でフラグF3の値が「0」に設定されているか否かを判断する。ここでフラグF3がオフされていると判断した場合にはS185で演出図柄表示器33に待機演出3の画像を表示開始する。そして、S186で予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作し、S187で予告演出器33の下限位置で予告演出器33をリトライパターンで電飾開始し、S188でフラグF3の値に「1」を設定する。即ち、待機演出1の画像と待機演出2の画像と設定操作待ちの画像のそれぞれは主電源が投入された直後のみに表示可能にされたものであり、演出図柄遊技が行われた場合には次回に主電源が再投入されるまで表示されない。
【0227】
図43は待機演出3の画像である。この待機演出3の画像は遊技状態から移行した遊技停止状態が継続した場合に限って表示される専用の画像であり、待機演出1の画像と待機演出2の画像と設定操作待ちの画像のいずれとも異なるものである。この待機演出3の画像が表示開始された場合には演出図柄表示器28の表示領域E内の左端部に縦長な長方形状のデモ表示領域Ed2が設定され、デモ表示領域Ed2内に「休憩中」のメッセージ画像Rm2が下から上へスクロール表示される。この待機演出3の画像には再表示の制限が設定されておらず、サブ制御回路60は待機演出3の画像を消去した後にも待機表示処理2で待機演出3の画像の表示開始条件が成立したと判断する毎に待機演出3の画像およびメッセージ画像Rm2を表示する。
【0228】
サブ制御回路60は待機演出3の画像の表示状態で特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技のいずれかが開始された場合には
図42のS181でフラグF1およびフラグF2のオフを判断し、S182で遊技停止状態でないと判断し、S189でフラグF3がオンされていると判断する。そして、S190で待機演出3の画像を消去し、S191で予告演出器33を電飾状態から消灯状態に切換えた後に下限位置から上限位置に上昇操作し、S192でフラグF3をオフする。即ち、待機演出3の画像は待機演出3の画像の表示状態で演出図柄遊技の画像が表示開始される場合に消去されるものである。
【0229】
上記実施例10によれば次の効果を奏する。
主電源が投入された後の遊技停止状態で待機演出1の画像または設定操作待ちの画像を表示したので、遊技者が遊技機の前に着座していた場合に当該遊技者の退屈感を紛らわすことができる。しかも、主電源が投入されてから初回に演出図柄遊技の画像が表示された以後は主電源が再び投入されるまで待機演出1の画像および設定操作待ちの画像のそれぞれが表示されることを禁止した。このため、待機演出1の画像または設定操作待ちの画像の表示状態で遊技者が遊技を開始したことに応じて演出図柄遊技が行われた以後は遊技停止状態であっても待機演出1の画像および設定操作待ちの画像がいずれも表示されないので、遊技機が未遊技の状態であると別の遊技者が誤解することを防止することが可能となる。
主電源が投入されてから遊技球が第1始動口18および第2始動口23のいずれにも入球することなく表示切換え時間Taが経過した場合には待機演出1の画像および設定操作待ちの画像のそれぞれを待機演出2の画像に変更したので、主電源が投入されてから表示切換え時間Taが経過した後に遊技者が遊技機の前に着座していた場合に当該遊技者の退屈感を紛らわすことができる。。
待機演出1の画像または設定操作待ちの画像が待機演出2の画像に切換えられた以後は遊技停止状態であっても待機演出2の画像の表示を禁止したので、遊技機が未遊技の状態であると遊技者が誤解することを防止することが可能となる。
【0230】
設定操作待ちの画像の表示状態で遊技者が遊技を開始したことに応じて演出図柄遊技が行われた以後は遊技停止状態で設定操作待ちの画像が表示されることを禁止したので、演出図柄遊技の演出内容が設定可能であると誤解を与えることを防止することが可能となる。
待機演出1の画像または待機演出2の画像または設定操作待ちの画像の表示状態で初回の演出図柄遊技が行われた以後は遊技停止状態が継続することに応じて表示開始条件が成立する毎に待機演出3の画像を表示したので、遊技停止状態から移行した待機状態で遊技者が感じる退屈感を紛らわすことが可能となる。
主電源が投入された直後の遊技停止状態で待機演出1の画像を表示したので、遊技者が遊技機の前に着座していた場合に当該遊技者の退屈感を紛らわすことができる。しかも、待機演出1の画像が表示された後には遊技停止状態で待機演出1の画像とは異なる待機演出3の画像を表示したので、遊技機が未遊技の状態であると別の遊技者が誤解することを防止することが可能となる。
【0231】
[実施例11]
サブ制御回路60は待機演出1の画像の表示状態で遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合には、
図44に示すように、LED35を消灯した後に予告演出器33を消灯状態で下限位置から上限位置に上昇操作し、待機演出1の画像の前に重ねてウィンドウ領域Ewの画像を表示開始する。このウィンドウ領域Ewの画像は横長な長方形状をなすものであり、サブ制御回路60はウィンドウ領域Ewの画像を表示開始した場合にはウィンドウ領域Ew内に3列の演出図柄をスクロール状態で表示開始する(b参照)。このサブ制御回路60は3列の演出図柄のスクロール表示を当否の判定結果に応じた組合せで停止するものであり(c参照)、3列の演出図柄のスクロール表示を停止した場合にはフラグF1およびフラグF2をオフし、待機演出1の画像に換えて現在の演出モードの設定結果に応じた背景画像を表示開始する。
【0232】
上記実施例11によれば次の効果を奏する。
待機演出1の画像の表示状態で演出図柄遊技の画像を待機演出1の画像の前に重ねて表示開始し、演出図柄遊技の画像が終了した場合に待機演出1の画像を消去したので、遊技者にとって今回の演出図柄遊技が主電源の投入後の初回の遊技であると容易に認識することが可能となる。
上記実施例11においては、設定操作待ちの画像の表示状態で遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合に演出図柄遊技の画像を設定操作待ちの画像の前に重ねて表示し、待機演出2の画像の表示状態で遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合に演出図柄遊技の画像を待機演出2の画像の前に重ねて表示しても良い。
【0233】
上記実施例10~11においては、主電源が投入された場合に待機演出1の画像に換えて待機演出2の画像を表示し、待機演出2の画像の表示状態で遊技者が遊技を開始したことに応じて演出図柄遊技が行われた以後は主電源が再投入されるまで遊技停止状態で待機演出2の画像が表示されないように構成しても良い。この待機演出2の画像は遊技者に高確電サポモードの設定を想起させる奇数の演出図柄を有するものであり、高確時短モードが設定されていないにも拘わらず設定されていると遊技者に誤解を与えることを防止することが可能となる。
上記実施例10~11においては、設定操作待ちの画像の表示状態では遊技球の第1始動口18および第2始動口23への入球のそれぞれを無効化しても良い。即ち、設定操作待ちの画像の表示状態では当否の判定処理および演出図柄遊技の画像の表示を禁止しても良い。この構成の場合には設定操作待ちの画像が表示開始されてから表示切換え時間Taが経過した場合に設定操作待ちの画像を待機演出2の画像に切換え、待機演出2の画像の表示状態では当否の判定処理および演出図柄遊技の画像の表示を許容することが好ましい。
【0234】
上記実施例10~11には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明4-1~4-6]が記載されている。遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う構成のものがある。この構成の場合には特別遊技の開始前に図柄遊技の画像が表示され、図柄遊技の画像で当否の判定結果が遊技者に報知される(特開2016-073869公報参照)。この遊技機の場合には主電源が投入された直後に遊技停止状態が必ず発生する。この最初の遊技停止状態では遊技者が遊技機の前に着座していない確度が高いことから、最初の遊技停止状態での興趣の向上を図ることが見過ごされていた。
【0235】
[参考発明4-1]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
特別遊技および図柄遊技がいずれも停止した主電源の投入後の遊技停止状態で初期画像を表示する初期画像表示手段を備え、
前記初期画像表示手段は、主電源が投入されてから初回に図柄遊技の画像が表示された以後は主電源が再び投入されるまで表示することがない画像を前記初期画像として表示することを特徴とする遊技機。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、大入賞口19は入球領域に相当し、大当り遊技および小当り遊技は特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段および初期画像表示手段に相当し、待機演出1の画像と設定操作待ちの画像は初期画像に相当する。
上記手段によれば、主電源が投入された後の遊技停止状態で初期画像が表示されるので、遊技者が遊技機の前に着座していた場合に当該遊技者の退屈感を紛らわすことができる。しかも、初期画像の表示状態で遊技者が遊技を開始したことに応じて図柄遊技が行われた以後は遊技停止状態であっても初期画像が表示されないので、遊技機が未遊技の状態であると別の遊技者が誤解することを防止することが可能となる。
【0236】
[参考発明4-2]
前記初期画像表示手段は、主電源が投入されてから所定時間が経過する前に始動条件が成立した場合には前記初期画像に換えて図柄遊技の画像を表示するものであって、主電源が投入されてから始動条件が成立することなく所定時間が経過した場合には前記初期画像を別の態様に変更することを特徴とする[参考発明4-1]に記載の遊技機。
実施例の表示切換え時間Taは所定時間に相当し、待機演出2の画像は別の態様の初期画像に相当する。
上記手段によれば、主電源が投入されてから始動条件が成立することなく所定時間が経過した場合には初期画像が別の態様に変更されるので、主電源が投入されてから所定時間が経過した後に遊技者が遊技機の前に着座していた場合に当該遊技者の退屈感を紛らわすことができる。
【0237】
[参考発明4-3]
前記初期画像表示手段は、前記別の態様の初期画像として主電源が再び投入されるまで表示することがない画像を表示することを特徴とする[参考発明4-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、初期画像が別の態様に切換えられた以後は遊技停止状態であっても当該別の態様の初期画像が表示されないので、遊技機が未遊技の状態であると遊技者が誤解することを防止することが可能となる。
【0238】
[参考発明4-4]
当りと判定されたことに応じて遊技者に有利な遊技モードを設定する遊技モード設定手段を備え、
前記図柄遊技手段は、図柄遊技の画像で識別図柄を所定の当りの態様とすることに応じて遊技者に有利な遊技モードが設定されると示唆するものであり、
前記初期画像表示手段は、前記所定の当りの態様の識別図柄を示唆する画像を前記初期画像として表示することを特徴とする[参考発明4-1]に記載の遊技機。
実施例の主制御回路40は遊技モード設定手段に相当し、高確時短モードは遊技者に有利な遊技モードに相当し、3列の演出図柄の相互に同一な奇数の組合せは所定の当りの態様に相当し、「3 5 7」の待機演出2の画像は所定の当りの態様の識別図柄を示唆する初期画像に相当する。
上記手段によれば、初期画像の表示状態で遊技者が遊技を開始したことに応じて図柄遊技が行われた以後は遊技停止状態で当該初期画像が表示されないので、遊技者に有利な遊技モードが設定されていると遊技者に誤解を与えることを防止することが可能となる。
【0239】
[参考発明4-5]
前記初期画像表示手段は、遊技内容を設定するための画像を前記初期画像として表示することを特徴とする[参考発明4-1]に記載の遊技機。
実施例の設定操作待ちの画像は遊技内容を設定するための初期画像に相当する。
上記手段によれば、遊技内容を設定するための初期画像の表示状態で遊技者が遊技を開始したことに応じて図柄遊技が行われた以後は遊技停止状態で当該初期画像が表示されないので、遊技内容が設定可能であると遊技者に誤解を与えることを防止することが可能となる。
【0240】
[参考発明4-6]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
特別遊技および図柄遊技がいずれも停止した遊技停止状態で待機画像を表示する画像表示手段を備え、
前記画像表示手段は、主電源が投入された後の遊技停止状態では主電源が再び投入されるまで表示することがない画像を前記待機画像として表示するものであって、当該画像を表示した後の遊技停止状態では当該画像とは異なる待機画像を表示することを特徴とする遊技機。
実施例のサブ制御回路60は画像表示手段に相当し、待機演出1の画像および設定操作待ちの画像は待機画像に相当し、待機演出3の画像は当該待機画像とは異なる待機画像に相当する。
上記手段によれば、主電源が投入された後の遊技停止状態で待機画像が表示されるので、遊技者が遊技機の前に着座していた場合に当該遊技者の退屈感を紛らわすことができる。しかも、待機画像が表示された後には遊技停止状態で当該待機画像と異なる待機画像が表示されるので、遊技機が未遊技の状態であると別の遊技者が誤解することを防止することが可能となる。
【0241】
[実施例12]
内枠3内には、
図45に示すように、予告表示器101が収納されている。この予告表示器101はカラー液晶表示器からなるものであり、昇降機構を介してパルスモータ(いずれも図示)に連結されている。このパルスモータはサブ制御回路60に接続されたものであり、サブ制御回路60はパルスモータを駆動制御することに応じて予告表示器101を上限位置(実線参照)および下限位置(二点鎖線参照)間で移動操作する。この下限位置は遊技盤3の後方の位置であり、予告表示器101は下限位置で遊技者から視認不能になる。上限位置は演出図柄表示器28の下端部に前方から重なる位置であり、予告表示器101は上限位置で遊技者から視認可能になる。この予告表示器101は第2の可動部材および第2の演出部材に相当する。
【0242】
演出図柄遊技中にはリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2が実行される。これらリーチ予告演出1およびリーチ予告演出2のそれぞれは、
図46に示すように、3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後に開始されるものであり、右列の演出図柄のスクロール表示が停止される前に終了する。
図46の符号Dr1はリーチ予告演出1が実行される予告演出期間であり、符号Dr2はリーチ予告演出2が実行される予告演出期間である。これら両予告演出期間のそれぞれは演出図柄遊技の画像が表示開始された後からリーチ状態が発生する前の同一の期間に設定されたものであり、予告期間に相当する。
【0243】
リーチ予告演出1は予告演出器33を上限位置から下限位置に下降操作し、予告演出器33を下限位置で電飾した後に上限位置に上昇操作するものであり、第1の事前演出に相当する。リーチ予告演出2は予告表示器101を下限位置から上限位置に上昇操作し、予告表示器101に上限位置で画像を表示した後に下限位置に下降操作するものであり、第2の事前演出に相当する。これらリーチ予告演出1および2のそれぞれは演出図柄遊技でノーマルリーチ演出の画像が表示されると遊技者に確定的に示唆するものである。このノーマルリーチ演出の画像は左列および右列が相互に同一の演出図柄でスクロール停止したリーチ状態で中列の演出図柄が低速度でスクロール表示された画像であり、
図14(e)に示すように、主制御回路40が外れのノーマルリーチ演出用の特図変動パターン「PH05」と外れのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PH01~PH04」と大当りのノーマルリーチ演出用の特図変動パターン「PO05」と大当りのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PO01」~「PO04」のそれぞれを送信した場合に表示される。
【0244】
サブ制御回路60は主制御回路40が外れのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PH01~PH04」と大当りのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PO01」~「PO04」のいずれかを送信した場合に女性が恐竜と格闘するバトル画像BL1~BL4をスペシャルリーチ演出の画像としてノーマルリーチ演出の画像の後に表示する。このスペシャルリーチ演出の画像はノーマルリーチ演出の画像に比べて大当りの信頼度が高く設定されたものであり(
図6参照)、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出の画像がスペシャルリーチ演出の画像に進展した場合に大当りの期待度が高まる。
【0245】
リーチ予告演出1では予告演出器33が下限位置で電飾される。このリーチ予告演出1はノーマルリーチ演出の画像が表示されると遊技者に確定的に予告するものであり、ノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に進展すると下限位置での発光色に応じた信頼度で遊技者に予告する。この予告演出器33の下限位置での発光色には、
図46(b)に示すように、「白色」および「赤色」の2種類が設定されており、予告演出器33が下限位置で「白色」に電飾された場合にはノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に「中」の確率(>0)で進展し、「赤色」に電飾された場合には「高」の確率(>中)で進展する。
【0246】
リーチ予告演出2では予告表示器101に上限位置で画像が表示される。このリーチ予告演出2はノーマルリーチ演出の画像が表示されると遊技者に確定的に予告するものであり、ノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に進展すると上限位置での画像に応じた信頼度で遊技者に予告する。この予告表示器101の上限位置での画像には、
図46(c)に示すように、「頑張って」および「チャンス」の2種類が設定されており、予告表示器101に上限位置で「頑張って」の画像が表示された場合にはノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に「極低」の確率(<中<高)で進展し、「チャンス」の画像が表示された場合には「低」の確率(極低<低<中<高)の確率で進展する。即ち、リーチ予告演出2はリーチ予告演出1に比べてスペシャルリーチ演出に対する信頼度が低く設定されたものであり、3列の演出図柄が大当りの組合せとなる大当りの信頼度もリーチ予告演出1に比べて低く設定されたものである。
【0247】
演出図柄遊技中には、
図46に示すように、スペシャルリーチ予告演出が実行される。このスペシャルリーチ予告演出は予告演出器33に比べて低信頼度の予告表示器101を下限位置から上限位置に上昇操作した後に上限位置から下限位置に下降操作するものであり、予告表示器101をリーチ予告演出2と同一の挙動で動作させるものである。このスペシャルリーチ予告演出は予告表示器101の上限位置で予告表示器101にリーチ予告演出2とは異なる「高?」の画像を表示するものであり(d参照)、リーチ予告演出1が実行された後のノーマルリーチ演出中またはリーチ予告演出2が実行された後のノーマルリーチ演出中に開始され、スペシャルリーチ演出の画像が表示開始される前に終了する(a参照)。このスペシャルリーチ予告演出はノーマルリーチ演出の画像がスペシャルリーチ演出の画像に進展すると遊技者に確定的に予告するものである。
図46の符号Dsはスペシャルリーチ予告演出が実行される予告演出期間であり、別の予告期間に相当する。この予告演出期間Dsはノーマルリーチ演出の画像が表示開始された後からスペシャルリーチ演出の画像が表示開始される前のノーマルリーチ演出中に設定されている。このスペシャルリーチ予告演出の画像はリーチ予告演出1およびリーチ予告演出2がいずれも実行されない場合に表示されることがある。この場合にはノーマルリーチ演出の画像がスペシャルリーチ演出の画像に確定的に進展することに加えて3列の演出図柄が大当りの組合せになることが遊技者に確定的に予告される。
【0248】
図47(a)のリーチ予告演出処理はサブ制御回路60が
図21のS124の図柄遊技演出開始処理で実行するものであり、サブ制御回路60はリーチ予告演出処理でリーチ予告演出1とリーチ予告演出2とスペシャルリーチ予告演出のいずれを実行するかを判定し、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出1~スペシャルリーチ予告演出のうち判定結果に応じたものを実行する。このサブ制御回路60はS501で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から特図変動パターンを検出し、S502で特図変動パターンの検出結果をノーマルリーチ演出用の「PH05」「PO05」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用の「PH05」「PO05」のいずれかであると判断した場合にはS503でリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2を実行するか否かを判断する。この処理は
図47(b)の予告演出選択テーブル1に応じた確率で行われるものであり、今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出が発生するもののスペシャルリーチ演出が発生しない場合には「赤色」のリーチ予告演出1と「白色」のリーチ予告演出1と「チャンス」のリーチ予告演出2と「頑張って」のリーチ予告演出2が互いに同じ確率で発生する。即ち、「赤色」のリーチ予告演出1と「白色」のリーチ予告演出1と「チャンス」のリーチ予告演出2と「頑張って」のリーチ予告演出2はいずれも今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出が発生することを確定的に予告するものであり、スペシャルリーチ演出が発生することを非確定的に予告するものである。
【0249】
サブ制御回路60はS502で特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用の「PH05」「PO05」のいずれでもないと判断すると、S504で特図変動パターンの検出結果をスペシャルリーチ演出用の「PH01~PH04」「PO01~PO04」のそれぞれと比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がスペシャルリーチ演出用の「PH01~PH04」「PO01~PO04」のいずれかであると判断した場合にはS505でリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2を実行するか否かを判断する。この処理は
図47(c)の予告演出選択テーブル2に応じた確率で行われるものであり、今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出およびスペシャルリーチ演出が順に発生する場合には「頑張って」のリーチ予告演出2→「チャンス」のリーチ予告演出2→「白色」のリーチ予告演出1→「赤色」のリーチ予告演出1の順に予告演出が高確率で発生する。即ち、今回の演出図柄遊技でスペシャルリーチ演出が発生することに対する信頼度は「頑張って」のリーチ予告演出2→「チャンス」のリーチ予告演出2→「白色」のリーチ予告演出1→「赤色」のリーチ予告演出1の順に高く設定されており、リーチ予告演出2はリーチ予告演出1に比べてスペシャルリーチ演出に対する信頼度が低く設定されている。
【0250】
サブ制御回路60はS505を終えると、リーチ予告演出1またはリーチ予告演出2の実行が判定されているか否かをS506で判断する。ここでリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2の実行が判定されていると判断した場合にはS507へ移行し、スペシャルリーチ予告演出を今回の演出図柄遊技で実行すると「20%」の確率で判定する。即ち、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2が実行された後のノーマルリーチ演出中にスペシャルリーチ予告演出が発生した場合にはスペシャルリーチ演出が確定的に発生する。
【0251】
サブ制御回路60はS506でリーチ予告演出1およびリーチ予告演出2がいずれも判定されていないと判断すると、S508で特図変動パターンの検出結果を大当り用の「PO01~PO04」のそれぞれと比較する。ここで特図変動パターンの検出結果が大当り用の「PO01~PO04」のいずれかであると判断した場合にはS509へ移行し、スペシャルリーチ予告演出を今回の演出図柄遊技で実行すると「5%」の確率で判定する。即ち、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出1およびリーチ予告演出2がいずれも実行されることなくノーマルリーチ演出中にスペシャルリーチ予告演出が発生した場合にはノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に必ず進展し、スペシャルリーチ演出で勝利の結末画像が必ず表示された後に3列の演出図柄が大当りの組合せで必ず表示される。
【0252】
上記実施例12によれば次の効果を奏する。
予告演出器33を用いたリーチ予告演出1を今回の演出図柄遊技中の予告演出期間Dr1内に実行することに応じてスペシャルリーチ演出を遊技者に中確率で示唆し、予告表示器101を用いたリーチ予告演出2を今回の演出図柄遊技中の予告演出期間Dr2内に実行することに応じてスペシャルリーチ演出の実行を遊技者に低確率で示唆し、予告表示器101を用いたスペシャルリーチ予告演出を今回の演出図柄遊技中の別の予告演出期間Ds内に実行することに応じてスペシャルリーチ演出の実行を遊技者に高確率で示唆したので、スペシャルリーチ演出に対する信頼度の高さを遊技者が容易に推測することが可能になる。
今回の演出図柄遊技中の予告演出期間Dr2内に「チャンス」または「頑張って」を予告表示器101に表示し、別の予告演出期間Ds内に「高?」を予告表示器101に表示することに応じてスペシャルリーチ演出を遊技者に示唆したので、リーチ予告演出2およびスペシャルリーチ予告演出間で共通の予告表示器101を用いて予告を行っているにも拘わらずスペシャルリーチ演出に対する信頼度の相違を遊技者が容易に識別することが可能となる。
予告表示器101をリーチ予告演出2およびスペシャルリーチ予告演出間で互いに同一の挙動で動かしたので、遊技者にとって予告表示器101の挙動がいずれもスペシャルリーチ予告演出の実行に対する信頼度の高さを示唆していると認識し易くなる。
【0253】
予告演出器33を用いたリーチ予告演出1および予告表示器101を用いたリーチ予告演出2のそれぞれをノーマルリーチ演出の確定を示唆する演出として行ったので、遊技の趣向性が向上する。
スペシャルリーチ予告演出をノーマルリーチ演出中に実行した。このため、遊技者にとってスペシャルリーチ予告演出の実行タイミングが明確になるので、遊技者がスペシャルリーチ予告演出を見逃すことを防止することが可能となる。
予告表示器101を用いたリーチ予告演出2を今回の演出図柄遊技のノーマルリーチ演出の開始前に実行した後にスペシャルリーチ予告演出をノーマルリーチ演出中に実行することに応じてスペシャルリーチ演出を確定的に予告したので、遊技者にとって予告表示器101が1回目に動作した後に2回目に動作することを期待する楽しみができる。
予告表示器101を用いたスペシャルリーチ予告演出をノーマルリーチ演出の開始前およびノーマルリーチ演出中に実行することに応じてスペシャルリーチ演出を確定的に予告し、ノーマルリーチ演出中のみに実行することに応じてスペシャルリーチ演出および大当りを確定的に予告したので、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出の開始前に予告表示器101が作動しなかった場合には作動した場合に比べて大きな楽しみを持つことができる。
【0254】
[実施例13]
図48のリーチ予告演出処理はサブ制御回路60が
図47(a)のリーチ予告演出処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60はS511でリーチ予告演出2を行うと判定したか否かを判断する。ここでリーチ予告演出2の実行が判定されていると判断した場合にはS507へ移行し、スペシャルリーチ予告演出の実行を設定確率で判定する。即ち、スペシャルリーチ演出に対する信頼度が高いリーチ予告演出1が実行された場合にはスペシャルリーチ予告演出が実行されず、スペシャルリーチ演出に対する信頼度が低いリーチ予告演出2が実行された場合にはスペシャルリーチ予告演出がスペシャルリーチ演出の実行を確定的に示唆するものとして実行される。
【0255】
サブ制御回路60はS511でリーチ予告演出2を行うと判定されていないと判断すると、S512でリーチ予告演出1を行うと判定したか否かを判断する。ここでリーチ予告演出1の実行が判定されていないと判断した場合にはS509へ移行し、スペシャルリーチ予告演出の実行を設定確率で判定する。即ち、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出1およびリーチ予告演出2がいずれも実行されなかった場合にはスペシャルリーチ予告演出が勝利の結末のスペシャルリーチ演出の実行を確定的に示唆するものとして実行される。
【0256】
上記実施例13によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出が開始される前にリーチ予告演出2が実行された場合にスペシャルリーチ予告演出をノーマルリーチ演出中に実行し、ノーマルリーチ演出が開始される前にリーチ予告演出1が実行された場合にはノーマルリーチ演出中のスペシャルリーチ予告演出を実行不能とした。このため、予告演出器33を用いた予告演出と予告表示器101を用いた予告演出が1回の演出図柄遊技で行われることがなくなるので、遊技者がスペシャルリーチ演出に対する信頼度を把握し易くなる。
上記実施例13においては、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出2が実行された場合にはスペシャルリーチ予告演出を実行せず、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出1が実行された場合にはスペシャルリーチ予告演出をスペシャルリーチ演出の実行を確定的に示唆するものとして実行しても良い。
上記実施例12~13においては、リーチ予告演出1およびリーチ予告演出2の一方として演出図柄表示器28に予告画像を表示する演出を行い、他方として電飾部材を所定の態様で電飾する演出またはスピーカからの所定の効果音を出力する演出を行っても良い。
【0257】
[実施例14]
図49(a)のリーチ予告演出処理はサブ制御回路60が
図48のリーチ予告演出処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60はS521で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から特図変動パターンを検出し、S522で特図変動パターンの検出結果をノーマルリーチ演出用の「PH05」「PO05」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用であると判断した場合にはS523でリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2を実行するか否かを判断する。この処理は
図49(b)の予告演出選択テーブル1に応じた確率で行われるものであり、今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出が発生するもののスペシャルリーチ演出が発生しない場合には「チャンス」のリーチ予告演出2と「頑張って」のリーチ予告演出2と「白色」のリーチ予告演出1と「赤色」のリーチ予告演出1が互いに同じ確率で発生する。即ち、「赤色」のリーチ予告演出1と「白色」のリーチ予告演出1と「チャンス」のリーチ予告演出2と「頑張って」のリーチ予告演出2はいずれも今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出が発生することを確定的に予告するものである。
【0258】
サブ制御回路60はS522で特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用でないと判断すると、S524で特図変動パターンの検出結果をスペシャルリーチ演出用の「PH01~PH04」「PO01~PO04」のそれぞれと比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がスペシャルリーチ演出用であると判断した場合にはS5 25でリーチ予告演出1またはリーチ予告演出2を実行するか否かを判断する。この処理は
図49(c)の予告演出選択テーブル2に応じた確率で行われるものであり、今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出およびスペシャルリーチ演出が順に発生する場合には「赤色」のリーチ予告演出1→「白色」のリーチ予告演出1→「頑張って」のリーチ予告演出2→「チャンス」のリーチ予告演出2の順に予告演出が高確率で発生する。即ち、今回の演出図柄遊技でスペシャルリーチ演出が発生することに対する信頼度は「赤色」のリーチ予告演出1→「白色」のリーチ予告演出1→「頑張って」のリーチ予告演出2→「チャンス」のリーチ予告演出2の順に高く設定されており、リーチ予告演出2はリーチ予告演出1に比べてスペシャルリーチ演出に対する信頼度(<100%)が高く設定されている。
【0259】
サブ制御回路60はS525を終えると、リーチ予告演出2の実行が判定されているか否かをS526で判断する。ここでリーチ予告演出2の実行が判定されていると判断した場合にはS527へ移行し、スペシャルリーチ予告演出を今回の演出図柄遊技で実行すると「20%」の確率で判定する。即ち、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出2が実行された後のノーマルリーチ演出中にスペシャルリーチ予告演出が発生した場合にはスペシャルリーチ演出が確定的に発生する。
【0260】
サブ制御回路60はS524で特図変動パターンの検出結果がスペシャルリーチ演出用ではないと判断すると、S528の完全外れ予告演出処理で完全外れ予告演出を実行すると「1%」の確率で判定する。この完全外れ予告演出は、
図50(a)に示すように、3列の演出図柄のスクロール状態で「完全外れ」の予告画像Yhを演出図柄表示器28に表示するものである。この予告画像Yhは今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄がリーチ状態を経ることなく完全外れの組合せとなることを遊技者に確定的に予告するものであり、
図50(b)に示すように、3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後から右列の演出図柄のスクロール表示が停止される前までの完全外れ予告演出期間Dr0内に表示される。
【0261】
図51はサブ制御回路60がノーマルリーチ演出中に予告表示器101を下限位置から上限位置に上昇操作することでスペシャルリーチ予告演出を行う場合に予告表示器101に表示する画像の一覧を示すものである。
図51(a)の恐竜D1の画像はバトル画像BL1の表示内容を遊技者に示唆するものであり、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技でバトル画像BL1を表示する場合には予告表示器101の上限位置で予告表示器101に恐竜D1の画像を表示することに応じてバトル画像BL1が表示されると遊技者に予告する。
図51(b)の恐竜D2の画像はバトル画像BL2の表示内容を遊技者に示唆するものであり、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技でバトル画像BL2を表示する場合には予告表示器101の上限位置で予告表示器101に恐竜D2の画像を表示することに応じてバトル画像BL2が表示されると遊技者に予告する。
図51(c)の恐竜D3の画像はバトル画像BL3の表示内容を遊技者に示唆するものであり、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技でバトル画像BL3を表示する場合には予告表示器101の上限位置で予告表示器101に恐竜D3の画像を表示することに応じてバトル画像BL3が表示されると遊技者に予告する。
図51(d)の恐竜D4の画像はバトル画像BL4の表示内容を遊技者に示唆するものであり、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技でバトル画像BL4を表示する場合には予告表示器101の上限位置で予告表示器101に恐竜D4の画像を表示することに応じてバトル画像BL4が表示されると遊技者に予告する。
【0262】
図52(a)はサブ制御回路60が主制御回路40からの「特図変動パターンPO01」および「特図変動パターンPH01」のそれぞれを受信した場合に演出図柄表示器28に表示するバトル画像BL1であり、バトル画像BL1ではテレビ画像Tv1が最初から最後まで継続的に表示される。このテレビ画像Tv1は恐竜D1の画像が表示された予告表示器101を模したものであり、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出中にバトル画像BL1の表示内容を示唆する形状に模られた予告表示器101が下限位置から上限位置に移動することに応じて視認可能となり、バトル画像BL1の表示内容を示唆する恐竜D1の画像が予告表示器101に表示されることに応じてノーマルリーチ演出がバトル画像BL1に発展すると予告される。
【0263】
図52(b)はサブ制御回路60が主制御回路40からの「特図変動パターンPO02」および「特図変動パターンPH02」のそれぞれを受信した場合に演出図柄表示器28に表示するバトル画像BL2であり、バトル画像BL2ではテレビ画像Tv2が最初から最後まで継続的に表示される。このテレビ画像Tv2は恐竜D2の画像が表示された予告表示器101を模したものであり、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出中にバトル画像BL2の表示内容を示唆する形状に模られた予告表示器101が下限位置から上限位置に移動することに応じて視認可能となり、バトル画像BL2の表示内容を示唆する恐竜D2の画像が予告表示器101に表示されることに応じてノーマルリーチ演出がバトル画像BL2に発展すると予告される。
【0264】
図52(c)はサブ制御回路60が主制御回路40からの「特図変動パターンPO03」および「特図変動パターンPH03」のそれぞれを受信した場合に演出図柄表示器28に表示するバトル画像BL3であり、バトル画像BL3ではテレビ画像Tv3が最初から最後まで継続的に表示される。このテレビ画像Tv3は恐竜D3の画像が表示された予告表示器101を模したものであり、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出中にバトル画像BL3の表示内容を示唆する形状に模られた予告表示器101が下限位置から上限位置に移動することに応じて視認可能となり、バトル画像BL3の表示内容を示唆する恐竜D3の画像が予告表示器101に表示されることに応じてノーマルリーチ演出がバトル画像BL3に発展すると予告される。
【0265】
図52(d)はサブ制御回路60が主制御回路40からの「特図変動パターンPO04」および「特図変動パターンPH04」のそれぞれを受信した場合に演出図柄表示器28に表示するバトル画像BL4であり、バトル画像BL4ではテレビ画像Tv4が最初から最後まで継続的に表示される。このテレビ画像Tv4は恐竜D4の画像が表示された予告表示器101を模したものであり、遊技者の目線ではノーマルリーチ演出中にバトル画像BL4の表示内容を示唆する形状に模られた予告表示器101が下限位置から上限位置に移動することに応じて視認可能となり、バトル画像BL4の表示内容を示唆する恐竜D4の画像が予告表示器101に表示されることに応じてノーマルリーチ演出がバトル画像BL4に発展すると予告される。
【0266】
上記実施例14によれば次の効果を奏する。
予告演出器33を用いたリーチ予告演出1を予告演出期間Dr1内に実行することに応じてスペシャルリーチ演出を低確率で遊技者に示唆し、予告表示器101を用いたリーチ予告演出2を予告演出期間Dr1と同一の予告演出期間Dr2内に実行することに応じてスペシャルリーチ演出を中確率で遊技者に示唆し、予告表示器101を用いたスペシャルリーチ予告演出を予告演出期間Dr2より後の予告演出期間Ds内に実行することに応じてスペシャルリーチ演出を高確率で遊技者に示唆したので、今回の演出図柄遊技でのスペシャルリーチ演出の信頼度の高さを遊技者が容易に推測することが可能となる。しかも、演出図柄表示器28を用いた完全外れ予告演出を実行することに応じてスペシャルリーチ演出が実行されないと遊技者に示唆したので、今回の演出図柄遊技でのスペシャルリーチ演出の信頼度の高さを遊技者が一層容易に推測することが可能となる。
ノーマルリーチ演出中に予告表示器101を用いてスペシャルリーチ予告演出を行うことに応じてノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に発展すると確定的に予告した。この予告表示器101はスペシャルリーチ演出のテレビ画像Tv1~Tv4のそれぞれを遊技者に示唆する形状に模られたものであり、スペシャルリーチ演出の演出内容を遊技者に示唆するものである。このため、遊技者の目線でスペシャルリーチ予告演出が行われた場合にスペシャルリーチ演出が行われることが明確になる。
【0267】
上記実施例14においては、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出1およびリーチ予告演出2をいずれも行うことなくノーマルリーチ演出中にスペシャルリーチ予告演出を行うことに応じてスペシャルリーチ演出を確定的に示唆しても良い。
上記実施例14においては、今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出中に予告表示器101に換えて予告表示器33を上限位置から下限位置に移動操作することに応じてノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に発展すると確定的に予告しても良い。この構成の場合にはスペシャルリーチ演出としてのバトル画像BL1~BL4のそれぞれで火の玉の画像FR(
図38(d)参照)を表示することが好ましい。即ち、スペシャルリーチ演出の表示内容を遊技者に示唆する形状に模られた予告表示器33をノーマルリーチ演出中に遊技者から視認状態な状態とすることに応じてノーマルリーチ演出がスペシャルリーチ演出に発展すると確定的に予告しても良い。
上記実施例12~14においては、リーチ予告演出2では予告表示器101を下限位置から中間位置(下限位置および上限位置間の遊技者から視認可能な位置)に上昇操作し、スペシャルリーチ予告演出では予告表示器101を下限位置から上限位置に上昇操作する等、ノーマルリーチ演出を予告するリーチ予告演出およびスペシャルリーチ演出を予告するスペシャルリーチ予告演出間で予告表示器101等の可動部材の挙動を相違させても良い。
【0268】
上記実施例12~14には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明5-1~5-12]が記載されている。遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この構成の場合には予告演出が行われる。この予告演出は図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するものであり、当りに対する遊技者の期待感を高めることに寄与する(特開2016-073869公報参照)。この遊技機には事前演出を行うことに応じて予告演出が行われると高確率で遊技者に示唆する構成のものがある。この事前演出は可動部材等の演出部材を用いて行われるものであり、遊技者にとって予告演出の実行に対する信頼度の高さを容易に推測できない問題があった。
【0269】
[参考発明5-1]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると第1の演出部材を用いて遊技者に事前に示唆する第1の事前演出を行う第1の事前演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると前記第1の演出部材とは異なる第2の演出部材を用いて遊技者に事前に示唆する第2の事前演出を行う第2の事前演出手段を備え、
前記第2の事前演出手段は、前記第2の事前演出を今回の図柄遊技中の予告期間内に実行することに応じて前記予告演出が実行されると前記第1の事前演出に比べて低確率で遊技者に示唆するものであって、
前記第2の事前演出を当該予告期間より後の予告期間内に実行することに応じて前記予告演出が実行されると前記第1の事前演出に比べて高確率で示唆することを特徴とする遊技機。
実施例のスペシャルリーチ演出は予告演出に相当し、予告演出器33は第1の演出部材に相当し、リーチ予告演出1は第1の事前演出に相当し、予告表示器101は第2の演出部材に相当し、リーチ予告演出2およびスペシャルリーチ予告演出は第2の事前演出に相当し、予告演出期間Dr2は予告期間に相当し、予告演出期間Dsは後の予告期間に相当する。
上記手段によれば、第1の演出部材を用いた第1の事前演出が今回の図柄遊技中に実行された場合には予告演出の実行が遊技者に中確率で示唆され、第2の演出部材を用いた第2の事前演出が今回の図柄遊技中の予告期間内に実行された場合には予告演出の実行が遊技者に低確率で示唆され、第2の演出部材を用いた第2の事前演出が今回の図柄遊技中の後の予告期間内に実行された場合には予告演出の実行が遊技者に高確率で示唆されるので、予告演出の実行に対する信頼度の高さを遊技者が容易に推測することが可能となる。
【0270】
[参考発明5-2]
前記第2の事前演出手段は、前記第2の事前演出を前記予告期間内に行う場合および前記後の予告期間内に行う場合間で前記第2の演出部材を互いに同一の挙動で動かすことを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、第2の演出部材が予告期間内および後の予告期間内で互いに同一の挙動で動くので、遊技者にとって第2の演出部材の挙動がいずれも予告演出の実行に対する信頼度の高さを示唆していると認識し易くなる。
【0271】
[参考発明5-3]
前記第2の事前演出手段は、前記第2の事前演出を前記予告期間内に行う場合および前記後の予告期間内に行う場合間で前記第2の演出部材を互いに異なる態様とすることを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
実施例の「チャンス」または「頑張って」の表示は予告期間内に行われる第2の演出部材の態様に相当し、「高?」の表示は後の予告期間内に行われる第2の演出部材の別の態様に相当する。
上記手段によれば、第2の演出部材が予告期間内に所定の態様とされることに応じて予告演出の実行が遊技者に低確率で示唆され、後の予告期間内に別の態様とされることに応じて予告演出の実行が遊技者に高確率で示唆されるので、特に予告演出に対する信頼度が「高」である場合および「低」である場合間を遊技者が容易に識別することが可能となる。
【0272】
[参考発明5-4]
前記予告演出手段は、今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に前記予告演出に比べて低確率で示唆する予告前演出を前記予告演出の開始前に行うものであり、
前記第1の事前演出手段は、今回の図柄遊技で前記予告前演出が実行されると確定的に示唆する演出として前記第1の事前演出を行い、
前記第2の事前演出手段は、今回の図柄遊技で前記予告前演出が実行されると確定的に示唆する演出として前記第2の事前演出を前記予告期間内に行うことを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
実施例のノーマルリーチ演出は予告前演出に相当する。
上記手段によれば、第1の事前演出が行われた場合には予告前演出が必ず行われ、第2の事前演出が予告期間内に行われた場合にも予告前演出が必ず行われるので、遊技の趣向性が向上する。
【0273】
[参考発明5-5]
前記第1の事前演出手段は、前記第1の事前演出を前記予告期間内に行うことを特徴とする[参考発明5-4]に記載の遊技機。
実施例の予告演出期間Dr1は予告期間に相当する。
上記手段によれば、予告前演出の発生を確定的に示唆する第1の事前演出および第2の事前演出のそれぞれが互いに共通の予告期間内に行われるので、予告期間内での第1の事前演出および第2の事前演出のそれぞれが予告前演出の発生を確定的に示唆するものであると遊技者が認識し易くなる。
【0274】
[参考発明5-6]
前記第2の事前演出手段は、今回の図柄遊技で前記予告前演出が実行される期間であって前記後の予告期間としての前記予告前演出の実行中に前記第2の事前演出を実行することを特徴とする[参考発明5-4]に記載の遊技機。
上記手段によれば、高信頼度の第2の事前演出が予告前演出中に実行される。このため、遊技者にとって高信頼度の第2の事前演出の実行タイミングが明確になるので、遊技者が高信頼度の第2の事前演出を見逃すことを防止することが可能となる。
【0275】
[参考発明5-7]
前記第2の事前演出手段は、今回の図柄遊技で前記第2の事前演出を前記予告期間内で実行することなく前記後の予告期間内で実行する第1の予告パターンおよび前記予告期間内および前記後の予告期間内のそれぞれで実行する第2の予告パターンを有するものであって、前記第2の事前演出を当該第1の予告パターンおよび当該第2の予告パターンの一方で行うことに応じて前記予告演出の実行を高確率で示唆し、他方で行うことに応じて前記予告演出の実行および当りのそれぞれを高確率で示唆することを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の事前演出が1回行われた場合および2回行われた場合間で予告内容が変化するので、遊技者にとって1回目の第2の事前演出が終了した後に2回目の第2の事前演出の実行を期待する楽しみができる。
【0276】
[参考発明5-8]
前記予告演出手段は、前記予告演出として画像の表示を行うものであり、
前記第2の演出部材は、前記予告演出の画像の表示内容を遊技者に示唆する形状に模られていることを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
実施例のバトル画像BL1~BL4のそれぞれは予告演出の画像に相当する。
上記手段によれば、第2の演出部材を用いて第2の事前演出が行われた場合に予告演出が行われる。この第2の演出部材は予告演出の表示内容を遊技者に示唆する形状に模られたものであり、遊技者の目線で第2の事前演出が行われた場合に予告演出が行われることが明確になる。
【0277】
[参考発明5-9]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を識別図柄の態様に応じて遊技者に報知する図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
識別図柄のリーチ状態で前記表示器にリーチ演出の画像を表示するものであって、当該リーチ演出の画像を初期の態様で表示することに応じて識別図柄が当りの態様になると遊技者に低確率で示唆し、当該リーチ演出の画像を当該初期の態様から発展の態様に変化させることに応じて識別図柄が当りの態様になると遊技者に高確率で示唆するリーチ演出手段と、
前記表示器とは異なる演出部材を第1の態様または第2の態様とする事前演出を行う事前演出手段を備え、
前記事前演出手段は、今回の図柄遊技で前記リーチ演出の画像が前記初期の態様で表示開始される前の第1の予告期間内に前記事前演出を前記第1の態様で行うことに応じて前記リーチ演出の画像が前記初期の態様から前記発展の態様に変化すると遊技者に低確率で示唆するものであって、当該第1の予告期間より後の第2の予告期間内に前記事前演出を前記第2の態様で行うことに応じて前記リーチ演出の画像が前記初期の態様から前記発展の態様に変化すると遊技者に高確率で示唆することを特徴とする遊技機。
実施例の演出図柄表示器28は表示器に相当し、ノーマルリーチ演出用の背景画像はリーチ演出の初期の態様に相当し、スペシャルリーチ演出用の背景画像(バトル画像BL1~BL4)はリーチ演出の発展の態様に相当し、予告表示器101は演出部材に相当し、予告表示器101に「チャンス」または「頑張って」が表示された態様は演出部材の第1の態様に相当し、予告表示器101に「高?」が表示された態様は演出部材の第2の態様に相当し、予告演出期間Rr2は第1の予告期間に相当し、予告演出期間Dsは第2の予告期間に相当する。
上記手段によれば、今回の図柄遊技でリーチ演出の画像が初期の態様で表示開始される前の第1の予告期間内に事前演出が第1の態様で行われた場合にはリーチ演出の画像が初期の態様から発展の態様に低確率で変化し、第1の予告期間より後の第2の予告期間内に事前演出が第2の態様で行われた場合にはリーチ演出の画像が初期の態様から発展の態様に高確率で変化するので、リーチ演出が初期の態様から発展の態様に変化する信頼度の高さを遊技者が容易に推測することが可能となる。
【0278】
[参考発明5-10]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると遊技者に示唆する第1の事前演出を第1の演出部材を用いて行う第1の事前演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると前記第1の演出部材とは異なる第2の演出部材を用いて遊技者に示唆する第2の事前演出を行う第2の事前演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されないと前記第1の演出部材および前記第2の演出部材のいずれとも異なる第3の演出部材を用いて遊技者に事前に示唆する第3の事前演出を行う第3の事前演出手段を備え、
前記第2の事前演出手段は、前記第2の事前演出を予告期間内に実行することに応じて前記予告演出が実行されると前記第1の事前演出とは異なる確率で示唆するものであって、前記第2の事前演出を当該予告期間より後の予告期間内に実行することに応じて前記予告演出が実行されると前記第1の事前演出および前記予告期間内の第2の事前演出のいずれとも異なる確率で示唆することを特徴とする遊技機。
実施例のスペシャルリーチ演出は予告演出に相当し、予告演出器33は第1の演出部材に相当し、リーチ予告演出1は第1の事前演出に相当し、予告表示器101は第2の演出部材に相当し、リーチ予告演出2およびスペシャルリーチ予告演出は第2の事前演出に相当し、予告演出期間Dr2は予告期間に相当し、予告演出期間Dsは後の予告期間に相当し、演出図柄表示器28は第3の演出部材に相当し、完全外れ予告演出は第3の事前演出に相当する。
上記手段によれば、第1の演出部材を用いた第1の事前演出と第2の演出部材を用いた予告期間内の第2の事前演出と第2の演出部材を用いた後の予告期間内の第2の事前演出と第3の演出部材を用いた第3の事前演出間で予告演出に対する信頼度が相違しているので、今回の図柄遊技で予告演出が実行されることに対する信頼度の高さを遊技者が容易に推測することが可能となる。
【0279】
[参考発明5-11]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると第1の演出部材を用いて遊技者に事前に示唆する第1の事前演出を行う第1の事前演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると前記第1の演出部材とは異なる第2の演出部材を用いて遊技者に事前に示唆する第2の事前演出を行う第2の事前演出手段を備え、
前記第2の事前演出手段は、前記第2の事前演出を今回の図柄遊技で前予告期間内に実行することに応じて前記予告演出が実行されると前記第1の事前演出に比べて高い中確率で遊技者に示唆するものであって、前記第2の事前演出を今回の図柄遊技で当該前予告期間が経過した後の後予告期間内に実行することに応じて前記予告演出が実行されると当該中確率に比べて高い高確率で示唆することを特徴とする遊技機。
実施例のスペシャルリーチ演出は予告演出に相当し、予告演出器33は第1の演出部材に相当し、リーチ予告演出1は第1の事前演出に相当し、予告表示器101は第2の演出部材に相当し、リーチ予告演出2およびスペシャルリーチ予告演出は第2の事前演出に相当し、予告演出期間Dr2は前予告期間に相当し、予告演出期間Dsは後予告期間に相当する。
上記手段によれば、第1の演出部材を用いた第1の事前演出が実行された場合には予告演出の実行が遊技者に低確率で示唆され、第2の演出部材を用いた第2の事前演出が前予告期間内に実行された場合には予告演出の実行が遊技者に中確率で示唆され、第2の演出部材を用いた第2の事前演出が前予告期間より後の後予告期間内に実行された場合には予告演出の実行が遊技者に高確率で示唆されるので、予告演出の実行に対する信頼度の高さを遊技者が容易に推測することが可能となる。
【0280】
[参考発明5-12]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると演出部材を用いて遊技者に非確定的に示唆する非確定演出を予告期間内に行う非確定演出手段と、
今回の図柄遊技で前記予告演出が実行されると前記演出部材を用いて遊技者に確定的に示唆する確定演出を行うものであって、当該確定演出を前記非確定演出と同じ態様で前記予告期間とは別の予告期間内に実行する確定演出手段を備えたことを特徴とする遊技機。
実施例の予告表示器101は演出部材に相当し、
リーチ予告演出2は非確定演出に相当し、スペシャルリーチ予告演出は確定演出に相当し、サブ制御回路60は非確定演出手段および確定演出手段に相当し、予告演出期間Dr2は予告期間に相当し、予告演出期間Dsは別の予告期間に相当する。
上記手段によれば、演出部材が予告期間内に所定の態様となることに応じて予告演出の実行が遊技者に非確定的に示唆されるので、遊技者の目線では演出部材が所定の態様となることに応じて当りに対する期待感が高まる。しかも、確定演出が行われることに応じて予告演出の実行が遊技者に確定的に示唆される。この確定演出は非確定演出と同一の演出部材を非確定演出とは別の予告期間内に非確定演出と同一の態様とするものであり、遊技者にとっては予告期間内に非確定演出が行われなかった場合であっても別の予告期間内に確定演出が行われることを期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0281】
[実施例15]
内枠3内には、
図53に示すように、左シャッター201と中シャッター202と右シャッター203が収納されている。これら左シャッター201~右シャッター203のそれぞれは有色不透明な板状をなすものであり、遮蔽部材に相当する。左シャッター201は左昇降機構を介して左パルスモータ(いずれも図示せず)に連結されたものであり、サブ制御回路60は左パルスモータを駆動制御することに応じて左シャッター201を上限位置(a参照)および下限位置(b参照)間で移動操作する。この左シャッター201は上限位置で演出図柄表示器28の上方に位置するものであり、上限位置で遊技者から視認不能になる。この左シャッター201は下限位置で演出図柄表示器28の左表示領域に前から重なるものである。この左表示領域は左列の演出図柄がスクロール停止状態で表示される領域であり、左シャッター201は下限位置で左列の演出図柄を遊技者から視認不能に覆う。
【0282】
中シャッター202は中昇降機構を介して中パルスモータ(いずれも図示せず)に連結されたものであり、サブ制御回路60は中パルスモータを駆動制御することに応じて中シャッター202を上限位置(a参照)および下限位置(c参照)間で移動操作する。この中シャッター202は上限位置で演出図柄表示器28の上方に位置するものであり、上限位置で遊技者から視認不能になる。この中シャッター202は下限位置で演出図柄表示器28の中表示領域に前から重なるものである。この中表示領域は中列の演出図柄がスクロール停止状態で表示される領域であり、中シャッター202は下限位置で中列の演出図柄を遊技者から視認不能に覆う。
【0283】
右シャッター203は右昇降機構を介して右パルスモータ(いずれも図示せず)に連結されたものであり、サブ制御回路60は右パルスモータを駆動制御することに応じて右シャッター203を上限位置(a参照)および下限位置(d参照)間で移動操作する。この右シャッター203は上限位置で演出図柄表示器28の上方に位置するものであり、上限位置で遊技者から視認不能になる。この右シャッター203は下限位置で演出図柄表示器28の右表示領域に前から重なるものである。この右表示領域は右列の演出図柄がスクロール停止状態で表示される領域であり、右シャッター203は下限位置で右列の演出図柄を遊技者から視認不能に覆う。
【0284】
図53のシャッター部材200は左シャッター201~右シャッター203から構成されたものであり、半閉鎖状態と全閉鎖状態と全開状態間で変位可能にされている。このシャッター部材200の半閉鎖状態は左シャッター201~右シャッター203のうちの1または2つが下限位置にあり、残りが上限位置にある状態であり、シャッター部材200の半閉鎖状態ではシャッター部材200が変動停止領域ETの一部に前から重なる。この変動停止領域ETは左表示領域と中表示領域と右表示領域からなる領域である。この変動停止領域ETは3列の演出図柄がスクロール停止状態で表示される領域であり、シャッター部材200の半閉鎖状態では3列の演出図柄のうちの1つまたは2つが遊技者から視認不能に隠される。このシャッター部材200の全閉鎖状態は左シャッター201~右シャッター203の全てが下限位置にある状態であり、シャッター部材200は全閉鎖状態で変動停止領域ETの全域に前から重なることに応じて3列の演出図柄の3つを遊技者から視認不能に隠す。このシャッター部材200の全開状態は左シャッター201~右シャッター203の全てが上限位置にある状態であり、シャッター部材200は全開状態で変動停止領域ETの前から完全に外れることに応じて3列の演出図柄の3つを遊技者から視認可能に開放する。
【0285】
図54はリーチ予告演出を説明するものである。このリーチ予告演出は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄がリーチ状態になるとシャッター部材200を用いて遊技者に示唆するものであり、3列の演出図柄がリーチ状態になることに対する信頼度はシャッター部材200の作動回数の多さに応じて高く設定されている。このリーチ予告演出は左シャッター201~右シャッター203のそれぞれが上限位置に静止したシャッター部材200の全開状態で開始されるものであり、リーチ予告演出には予告パターン(左)および予告パターン(左右)の2種類が設定されている。予告パターン(左)は3列の演出図柄がスクロール表示された状態で左シャッター201を上限位置から下限位置に下降操作した(b参照)後に下限位置から上限位置に上昇操作する(c参照)ものであり、左列の演出図柄のスクロール表示は左シャッター201の下限位置で停止され、左シャッター201は左列の演出図柄のスクロール表示が停止された状態で下限位置から上限位置に上昇操作される。即ち、遊技者の目線では左シャッター201が下限位置から上限位置に上昇することに応じて左列の演出図柄がスクロール停止状態で視認可能になる。
【0286】
予告パターン(左右)は左シャッター201を予告パターン(左)で動作させた後の中列および右列の演出図柄のスクロール表示状態で右シャッター203を上限位置から下限位置に下降操作した(d参照)後に下限位置から上限位置に上昇操作する(e参照)ものであり、右列の演出図柄のスクロール表示は右シャッター203の下限位置で停止され、右シャッター203は右列の演出図柄のスクロール表示が停止された状態で下限位置から上限位置に上昇操作される。即ち、遊技者の目線では右シャッター203が下限位置から上限位置に上昇することに応じて右列の演出図柄がスクロール停止状態で視認可能となり、3列の演出図柄がリーチ状態にあるか否かが視認可能となる((e)(f)参照)。
【0287】
図55(a)のリーチ予告演出処理はサブ制御回路60が
図21のS124の図柄遊技演出開始処理で実行するものであり、サブ制御回路60はリーチ予告演出処理でシャッター部材200の作動回数を「0回」「1回」「2回」のうちから選択し、シャッター部材200の作動回数として「0回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出を実行せず、シャッター部材200の作動回数として「1回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出を予告パターン(左)で実行し、作動回数として「2回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出を予告パターン(左右)で実行する。
【0288】
サブ制御回路60は
図55(a)のS601で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から特図変動パターンを検出し、S602で特図変動パターンの検出結果をリーチ用の「PH01~05」「PO01~05」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がリーチ用の「PH01~05」「PO01~05」のいずれかであると判断した場合にはS603でROMから
図55(b)の作動回数テーブル11を検出し、S604で作動回数テーブル11からシャッター部材200の作動回数を「0回」→「1回」→「2回」の順に高確率で選択する。このサブ制御回路60は特図変動パターンの検出結果が完全外れ用の「PH06」である場合にはS602からS606へ移行する。ここでROMから
図55(c)の作動回数テーブル12を検出し、S604で作動回数テーブル12からシャッター部材200の作動回数を「2回」→「1回」→「0回」の順に高確率で選択する。即ち、遊技者の目線ではリーチ予告演出が発生しなかった(作動回数「0回」)場合には3列の演出図柄が低確率でリーチ状態となり、リーチ予告演出が予告パターン(左)で発生した場合には3列の演出図柄が中確率でリーチ状態となり、リーチ予告演出が予告パターン(左右)で発生した場合には3列の演出図柄が高確率でリーチ状態となる。
【0289】
図56および
図57は大当り予告演出1を説明するものである。この大当り予告演出1は3列の演出図柄が大当りの組合せとなることを遊技者に中シャッター202を用いてノーマルリーチ演出中に示唆するものであり、今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出が発生した後のノーマルリーチ演出中に発生する場合および今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出が発生しなかった場合のノーマルリーチ演出中に発生する場合を有している。この大当り予告演出1での中シャッター202の作動回数には「1回」「2回」が設定されており、大当りの信頼度はノーマルリーチ演出中の中シャッター202の作動回数が「1回」→「2回」と増えることに応じて高くなる。
【0290】
大当り予告演出1は、
図56(a)に示すように、3列の演出図柄のリーチ状態で中列の演出図柄が低速スクロール表示されたノーマルリーチ演出中に実行されるものであり、左シャッター201~右シャッター203のそれぞれが上限位置に静止したシャッター部材200の全開状態で開始される。この大当り予告演出1はノーマルリーチ演出中に中シャッター202を上限位置から下限位置に下降操作(b参照)する単位演出1を行った後に下限位置から上限位置に上昇操作(c参照)するものであり、中列の演出図柄は中シャッター202の下限位置で遊技者から視認不能となり、中シャッター202が下限位置から上限位置に上昇操作されることに応じて視認可能となる。このシャッター部材200の作動回数として「2回」が設定されている場合には中シャッター202が1回目に下限位置から上限位置に上昇操作された後に上限位置から下限位置に再び下降操作され(
図57(a)参照)、下限位置から上限位置に再び上昇操作される(
図57(b)参照)。中列の演出図柄は中シャッター202が2回目に上限位置に上昇操作されることに応じて再び視認可能となる。即ち、シャッター部材200の作動回数として「2回」が設定されている場合には2回の単位演出1が実行され、シャッター部材200の作動回数として「1回」が設定されている場合には1回の単位演出1が実行される。
【0291】
大当り予告演出1で中シャッター202が「1回」または「2回」作動した後には、
図56(d)および
図57(c)に示すように、シャッター部材200が全開状態から全閉状態に下降操作される。このシャッター部材200の下降操作は遊技者に大当り予告演出1の終了を示唆する終了演出に相当するものであり、シャッター部材200の全閉状態では3列の演出図柄が遊技者から視認不能となる。中列の演出図柄はシャッター部材200の全閉状態で低速スクロール状態からスクロール停止状態とされるものであり、
図56(e)(f)および
図57(d)(e)に示すように、シャッター部材200は中列の演出図柄がスクロール停止状態とされた後に全開状態に上昇操作される。即ち、3列の演出図柄はシャッター部材200が全開状態に上昇操作されることに応じて大当りの組合せまたは外れリーチの組合せで変動停止領域ET内に視認可能となる。
【0292】
図58(a)の大当り予告演出処理はサブ制御回路60が
図21のS124の図柄遊技演出開始処理でリーチ予告演出処理の後で実行するものであり、サブ制御回路60は大当り予告演出処理でシャッター部材200の作動回数を「0回」「1回」「2回」のうちから選択し、シャッター部材200の作動回数として「0回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行しない。このサブ制御回路60はシャッター部材200の作動回数として「1回」「2回」を選択した場合に今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行するものであり、シャッター部材200の作動回数として「1回」を選択した場合には大当り予告演出1で中シャッター202を「1回」だけ作動させ、シャッター部材200の作動回数として「2回」を選択した場合には大当り予告演出1で中シャッター202を「2回」だけ作動させる。
【0293】
サブ制御回路60は
図58(a)のS611で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から特図変動パターンを検出し、特図変動パターンの検出結果をノーマルリーチ演出用の「PH05」「PO05」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用の「PH05」「PO05」のいずれかであると判断した場合にはS612へ移行し、特図変動パターンの検出結果を大当り用の「PO05」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果が大当り用の「PO05」であると判断した場合にはS613でROMから
図58(b)の作動回数テーブル21を検出し、S614で作動回数テーブル21から作動回数を「0回」→「1回」→「2回」の順に高確率で選択する。このサブ制御回路60はS612で特図変動パターンの検出結果が外れ用の「PH05」であると判断した場合にはS615でROMから
図58(c)の作動回数テーブル22を検出し、S614で作動回数テーブル22から作動回数を「0回」→「1回」→「2回」の順に低確率で選択する。
【0294】
上記実施例15によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技中に大当り予告演出1を行った。この大当り予告演出1は中シャッター202を上限位置から下限位置に下降操作する1回以上の単位演出1の組合せからなるものであり、今回の演出図柄遊技の画像で大当りが報知される確率を単位演出1の実行回数に応じて遊技者に示唆するものである。このため、遊技者にとっては興趣に富んだ単位演出1の視認回数が増えることに応じて大当りに対する期待感が高まるので、大当り予告演出1の趣向性が向上する。
各回の単位演出1で中シャッター202を演出図柄表示器28の変動停止領域ETに前から重なる下限位置に移動操作したので、中シャッター202の挙動が3列の演出図柄のスクロール停止状態での組合せを示唆するものであると遊技者が認識し易くなる。
【0295】
単位演出1をノーマルリーチ演出中に行った。このため、遊技者にとって中シャッター202に注目する期間が明確になるので、中シャッター202の動作を見逃し難くなる。
中シャッター202を視認不能な上限位置から視認可能な下限位置に移動操作することで単位演出1を行った。このため、遊技者にとって中シャッター202が視界に飛込む回数を数えることで単位演出1の実行回数を計測することが可能となるので、単位演出1の実行回数を把握し易くなる。
中シャッター202を単位演出1で上限位置から下限位置に移動操作することに応じて中列の演出図柄を遊技者から視覚的に認識不能とし、中シャッター202を下限位置から上限位置に移動操作することに応じて中列の演出図柄を遊技者から視覚的に認識可能とした。このため、遊技者にとって単位演出1の発生毎に3列の演出図柄が大当りの組合せになることを期待することができるので、大当り予告演出1の趣向性が一層向上する。
【0296】
シャッター部材200を中列の演出図柄のスクロール停止後に全閉状態から全開状態に移動することに応じて3列の演出図柄を確定的な大当りの組合せまたは確定的な外れリーチの組合せで変動停止領域ET内に遊技者から視認可能とした。このため、シャッター部材200が全閉状態から全開状態に移動することに応じて3列の演出図柄が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せで遊技者の目に突然に飛込むので、大当り予告演出1の趣向性が一層向上する。
大当り予告演出1で設定回数の単位演出1が終了した場合にはシャッター部材200を全開状態から全閉状態に下降操作した。このため、大当り予告演出1で中シャッター202のみに目線を集中していた遊技者にとって、大当り予告演出1で設定回数の単位演出1が実行済とされたことを視覚的に認識し易くなる。
上記実施例16においては、スペシャルリーチ演出中に大当り予告演出1を行っても良い。
【0297】
[実施例16]
大当り予告演出1が開始される場合には、
図59(b)に示すように、ノーマルリーチ演出中にカーテンの画像Cが演出図柄表示器28の変動停止領域ET内に表示される。このカーテンの画像Cは3列の演出図柄の前に重ねて表示されるものであり、3列の演出図柄を遊技者が視認不能な覆われた態様とするものである。この大当り予告演出1は、
図59(c)に示すように、3列の演出図柄の覆われた態様で中シャッター202の「1回」または「2回」の下降操作を行い、
図59(d)に示すように、3列の演出図柄の覆われた態様でシャッター部材200の全開状態から全閉状態への下降操作を行うものであり、
図59(e)(f)に示すように、カーテンの画像Cはシャッター部材200が全閉状態から全開状態に上昇操作された後に消去され、カーテンの画像Cが消去された場合には3列の演出図柄が変動停止領域ET内に大当りの組合せまたは外れリーチの組合せで静止表示される。
【0298】
上記実施例16によれば次の効果を奏する。
3列の演出図柄をカーテンの画像Cによって覆われた態様とした状態で最終回の単位演出1を開始し、最終回の単位演出1が終了した後にカーテンの画像Cを消去することに応じて3列の演出図柄を遊技者から視認容易な状態とした。このため、遊技者の目線では3列の演出図柄が大当り予告演出1の終了後に大当りの組合せまたは外れリーチの組合せで不意に現れるので、遊技の趣向性が向上する。
3列の演出図柄の覆われた態様で各回の単位演出1を実行したので、遊技者が中シャッター202の挙動を目で捉え易くなる。
【0299】
上記実施例16においては、最終回の単位演出1が開始される直前に3列の演出図柄をカーテンの画像Cによって覆われた態様としても良い。
上記実施例15および16においては、大当り予告演出1で「2回」の単位演出1を行う場合に1回目の単位演出1および2回目の単位演出1間で中シャッター202を上限位置から互いに異なる目標位置に下降操作しても良い。これら両目標位置のそれぞれは遊技者が中シャッター202を視認できる位置であることが好ましい。
上記実施例15および16においては、スペシャルリーチ演出が開始される直前のノーマルリーチ演出中に大当り予告演出1を行っても良い。即ち、最終回の単位演出1の終了後にノーマルリーチ演出の画像をスペシャルリーチ演出の画像に発展させ、スペシャルリーチ演出の結末画像で3列の演出図柄を大当りの組合せまたは外れリーチの組合せで確定的に表示しても良い。この構成の場合には最終回の単位演出1が終了した後にバトル画像BL1~BL4のいずれかが表示開始され、バトル画像BL1~BL4のいずれかが表示停止された後に3列の演出図柄が変動停止状態で表示される。このため、大当りの信頼度を遊技者に示唆する機能に加えてバトル画像BL1~BL4の表示を確定的に遊技者に示唆する機能が大当り予告演出1に付与されるので、遊技の趣向性が向上する。
【0300】
[実施例17]
図60および
図61は大当り予告演出2を説明するものである。この大当り予告演出2は
図58(a)のS614またはS615で中シャッター202の作動回数として「0回」が選択された大当り予告演出1の非実行時に100%未満の設定確率でノーマルリーチ演出中に実行されるものであり、実施例17では3列の演出図柄がリーチ状態となった場合に大当り予告演出1または大当り予告演出2が実行される。
【0301】
大当り予告演出2は3列の演出図柄が大当りの組合せとなることに対する信頼度の高さを遊技者に単位演出2の演出回数で示唆するものである。この単位演出2は、
図60(d)および
図61(d)に示すように、左シャッター201および右シャッター203を相互に同時に上限位置から下限位置に下降操作するものであり、中シャッター202は単位演出2で上限位置に静止する。この単位演出2は今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出(左)またはリーチ予告演出(左右)が発生した後のノーマルリーチ演出中および今回の演出図柄遊技でリーチ予告演出(左)およびリーチ予告演出(左右)がいずれも発生しなかった場合のノーマルリーチ演出中のいずれにも行われるものである。この単位演出2の演出回数には「1回」「2回」が設定されており、大当りの信頼度は単位演出2の演出回数が「1回」→「2回」と増えることに応じて高くなる。
【0302】
大当り予告演出2は、
図60(a)に示すように、3列の演出図柄のリーチ状態で中列の演出図柄が低速スクロール表示されたノーマルリーチ演出中に開始されるものであり、シャッター部材200の全開状態で開始される。この大当り予告演出2が開始される前には、
図60(b)に示すように、中列の演出図柄が左列の演出図柄および右列の演出図柄と異なる仮図柄でスクロール停止されることに応じて3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなる。この3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなった場合には、
図60(c)に示すように、左列の演出図柄および右列の演出図柄のそれぞれの前にカーテンの画像Cが重ねて表示されることに応じて左列の演出図柄および右列の演出図柄のそれぞれが遊技者から視認不能な覆われた態様とされる。
【0303】
大当り予告演出2で左列の演出図柄および右列の演出図柄が覆われた態様とされた場合には、
図60(d)に示すように、左シャッター201および右シャッター203が上限位置から下限位置に下降操作されることに応じて1回目の単位演出2が実行される。これら左シャッター201および右シャッター203のそれぞれは下限位置でカーテンの画像Cに前から重なるものであり、中列の演出図柄は左シャッター201および右シャッター203のそれぞれの下限位置で左シャッター201および右シャッター203間に挟まれた視認可能状態とされる。この中列の演出図柄が左シャッター201および右シャッター203間で挟まれた場合には中列の演出図柄のスクロール表示が再開され、左シャッター201および右シャッター203のそれぞれは中列の演出図柄のスクロール表示が再開された場合に下限位置から上限位置に上昇操作される。これら左シャッター201および右シャッター203のそれぞれは単位演出2の演出回数が「2回」に設定されている場合に上限位置から下限位置に再び下降操作されるものであり、下限位置に再び下降操作された場合に上限位置に再び上昇操作される。
【0304】
大当り予告演出2の単位演出2の演出回数が「1回」に設定されている場合には、
図61(b)(c)に示すように、左シャッター201および右シャッター203が1回目に上限位置に上昇操作されることに応じて中列の演出図柄の再度のスクロール表示が停止され、大当り予告演出2の単位演出2の演出回数が「2回」に設定されている場合には左シャッター201および右シャッター203が2回目に上限位置に上昇操作されることに応じて中列の演出図柄の再度のスクロール表示が停止される。この中列の演出図柄の再度のスクロール表示が停止された場合には、
図61(d)(e)に示すように、2つのカーテンの画像Cが消去され、左列の演出図柄および右列の演出図柄が再び視認可能な状態となることに応じて3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せで視認可能に確定的に表示される。
【0305】
図62(a)の大当り予告演出処理はサブ制御回路60が
図21のS124の図柄遊技演出開始処理で
図58(a)の大当り予告演出処理の後に実行するものであり、サブ制御回路60は
図62(a)の大当り予告演出処理で単位演出2の演出回数を「0回」「1回」「2回」のうちから選択し、単位演出2の演出回数として「0回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技で大当り予告演出2を実行しない。このサブ制御回路60は単位演出2の演出回数として「1回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技で1回の単位演出2を実行し、単位演出2の演出回数として「2回」を選択した場合には今回の演出図柄遊技で2回の単位演出2を実行する。
【0306】
サブ制御回路60は
図62(a)のS621で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から特図変動パターンを検出し、特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用であるか否かを判断する。ここで特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用であると判断した場合にはS622へ移行し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行すると判定されているか否かを判断する。ここで大当り予告演出1を実行すると判定されてないと判断した場合にはS623へ移行し、特図変動パターンの検出結果が大当り用であるか否かを判断する。ここで特図変動パターンの検出結果が大当り用であると判断した場合にはS624でROMから
図62(b)の演出回数テーブル1を検出し、S625で演出回数テーブル1から演出回数を「0回」→「1回」→「2回」の順に高確率で選択する。このサブ制御回路60はS623で特図変動パターンの検出結果が外れ用であると判断した場合にはS626でROMから
図62(c)の演出回数テーブル2を検出し、S625で演出回数テーブル2から演出回数を「0回」→「1回」→「2回」の順に低確率で選択する。
【0307】
上記実施例15ないし17には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明6-1~6-8]が記載されている。遊技機には遊技球が始動領域に入球した場合に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この構成の場合には予告演出が行われる。この予告演出は図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆するものであり、当りに対する遊技者の期待感を高めることに寄与する(特開2016-073869公報参照)。この遊技機は予告部材を非電飾状態から電飾状態とする予告演出を行うことに応じて遊技者に当りを示唆するだけのものであり、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0308】
[参考発明6-1]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、可動部材を遊技者から視認可能な態様で移動操作する1回以上の単位演出の組合せからなる演出を前記予告演出として行うものであって、図柄遊技の画像で当りと報知される確率を当該単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆するところに特徴を有する。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、大入賞口19は入球領域に相当し、大当り遊技は特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段および予告演出手段に相当し、大当り予告演出1および大当り予告演出2は予告演出に相当し、中シャッター202は可動部材に相当し、単位演出1は単位演出に相当する。
上記手段によれば、図柄遊技の画像で当りと報知される確率が単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆される。このため、遊技者にとっては興趣に富んだ単位演出の視認回数が増えることに応じて当りに対する期待感が高まるので、予告演出の趣向性が向上する。
【0309】
[参考発明6-2]
前記図柄遊技手段は、前記表示器に識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示する画像を図柄遊技の画像として表示するものであって、識別図柄を当りの態様または外れの態様で前記表示器の変動停止領域内に変動停止状態で表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知するものであり、
前記予告演出手段は、前記可動部材を各回の単位演出で前記変動停止領域に前から重なる目標位置に移動操作することを特徴とする[参考発明6-1]に記載の遊技機。
実施例の3列の演出図柄は識別図柄に相当し、大当りの組合せは当りの態様に相当し、外れリーチの組合せは外れの態様に相当し、変動停止領域ETは変動停止領域に相当する。
上記手段によれば、各回の単位演出で可動部材が変動停止領域に前から重なる目標位置に移動操作されるので、可動部材の挙動が識別図柄の変動停止状態での態様を示唆するものであると遊技者が認識し易くなる。
【0310】
[参考発明6-3]
前記図柄遊技手段は、識別図柄を変動状態とした後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする画像を図柄遊技の画像として表示するものであって、最終回の単位演出が開始されるより前に識別図柄を遊技者から視認困難な覆われた態様とし、最終回の単位演出が終了した後に当該覆われた態様を解除することに応じて識別図柄を遊技者から視認容易な態様とすることを特徴とする[参考発明6-1]に記載の遊技機。
実施例のカーテンの画像Cは識別図柄を覆われた態様とするものである。
上記手段によれば、最終回の単位演出が識別図柄の覆われた態様で開始され、最終回の単位演出が終了した後に覆われた態様が解除されることに応じて識別図柄が遊技者から視認容易な態様となる。このため、遊技者の目線では識別図柄が不意に現れることに応じて予告演出が終了し、識別図柄の態様が視認可能となるので、遊技の趣向性が向上する。
【0311】
[参考発明6-4]
前記図柄遊技手段は、識別図柄を変動状態とした後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする画像を図柄遊技の画像として表示するものであって、前記予告演出が開始される前に識別図柄の前に覆いの画像を重ねることに応じて識別図柄を遊技者から視認困難な覆われた態様とするものであり、
前記予告演出手段は、各回の単位演出で前記可動部材を前記覆いの画像の前に重ねて移動操作することを特徴とする[参考発明6-1]に記載の遊技機。
実施例のカーテンの画像Cは覆いの画像に相当する。
上記手段によれば、各回の単位演出で可動部材が覆いの画像の前に重ねて移動操作されるので、遊技者が可動部材の挙動を目で捉え易くなる。
【0312】
[参考発明6-5]
前記予告演出手段は、各回の単位演出で前記可動部材を遊技者にとって視認不能な位置から視認可能な位置に移動操作することを特徴とする[参考発明6-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者にとって可動部材が視認可能となることに応じて単位演出が実行されたと認識することができる。このため、遊技者が単位演出の実行回数を計測し易くなるので、当りの確率を単位演出の回数から把握し易くなる。
【0313】
[参考発明6-6]
前記図柄遊技手段は、識別図柄を変動状態とした後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする画像を図柄遊技の画像として表示するものであり、
前記予告演出手段は、識別図柄が変動停止状態とされる前の最終回の単位演出で識別図柄を遊技者から視認困難な状態とする目標位置に前記可動部材を移動操作するものであって、識別図柄が変動停止状態とされた後に識別図柄を遊技者から視認容易な状態とする退避位置に前記可動部材を移動操作することを特徴とする[参考発明6-1]に記載の遊技機。
実施例の中シャッター202の下限位置は目標位置に相当し、上限位置は退避位置に相当する。
上記手段によれば、最終回の単位演出の後に可動部材が目標位置から退避位置に移動することに応じて識別図柄が当りの態様または外れの態様で視認可能となるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0314】
[参考発明6-7]
前記予告演出手段は、最終回の単位演出の終了後に前記可動部材を各回の単位演出のいずれとも異なる態様とする終了演出を行うことを特徴とする[参考発明6-1]に記載の遊技機。
尚、実施例のシャッター部材200を最終回の単位演出1の終了後に全開状態から全閉状態とする演出は終了演出に相当する。
上記手段によれば、最終回の単位演出の終了後に可動部材を用いて終了演出が行われるので、遊技者にとって予告演出が終了したことを認識し易くなる。
【0315】
[参考発明6-8]
始動条件が成立した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
識別図柄を変動状態とした後に当否の判定結果に応じた態様で変動停止状態とする図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に図柄遊技の画像を表示するものであって、図柄遊技の画像で識別図柄を前記表示器の変動停止領域内に変動停止状態で表示する図柄遊技手段と、
識別図柄が当りの態様となることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ演出の画像を前記表示器に表示するリーチ演出手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、可動部材を前記変動停止領域の前から外れた退避位置から前記変動停止領域に前から重なる目標位置に移動操作する1回以上の単位演出の組合せからなる演出を前記予告演出として行うものであって、図柄遊技の画像で当りと報知される確率を当該単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆するものであり、
前記図柄遊技手段は、最終回の単位演出で前記可動部材が前記目標位置から除去された後に識別図柄を前記変動停止領域内に変動停止状態で表示し、
前記リーチ演出手段は、前記予告演出で最終回の単位演出が終了した後に前記リーチ演出の画像を表示開始するものであって、識別図柄が変動停止状態で表示される前に前記リーチ演出の画像の表示を終えることを特徴とする遊技機。
実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球した場合は始動条件が成立した場合に相当し、大入賞口19は入球領域に相当し、大当り遊技は特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、変動停止領域ETは変動停止領域に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段とリーチ演出手段と予告演出手段に相当し、大当り予告演出1は予告演出に相当し、中シャッター202は可動部材に相当し、中シャッター202の下限位置は目標位置に相当し、中シャッター202の上限位置は退避位置に相当し、単位演出1は単位演出に相当し、実施例のバトル画像BL1~BL4はリーチ演出の画像に相当する。
上記手段によれば、図柄遊技の画像で当りと報知される確率が単位演出の実行回数に応じて遊技者に示唆される。このため、遊技者にとっては興趣に富んだ単位演出の視認回数が増えることに応じて当りに対する期待感が高まるので、予告演出の趣向性が向上する。しかも、最終回の単位演出が終了した後にリーチ演出の画像が表示開始され、リーチ演出の画像が表示停止された後に識別図柄が変動停止状態で表示される。このため、当りの信頼度を遊技者に示唆する機能に加えてリーチ演出の表示を確定的に遊技者に示唆する機能が予告演出に付与されるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【符号の説明】
【0316】
18は第1の始動口(始動領域)、19は大入賞口(入球領域)、23は第2の始動口(始動領域)、28は演出図柄表示器(表示器、第3の演出部材)、33は予告演出器(演出部材、第1の演出部材)、35はLED(光源)、40は主制御回路(当否判定手段、特別遊技手段、遊技モード設定手段、遊技状態設定手段)、60はサブ制御回路(リーチ演出手段、図柄遊技手段、デモ運転手段、画像表示手段)101は予告表示器(第2の演出部材、演出部材)、200はシャッター部材(可動部材)、202は中シャッター(可動部材)、BL1はバトル画像(リーチ演出、予告演出、発展の態様)、BL2~BL4はバトル画像(予告演出、リーチ演出、発展の態様)、Cは雲画像(特殊演出)、Cはカーテンの画像(覆いの画像)、D0はインターバル期間(所定時間)、D1はインターバル期間(待機期間)、Dr1およびDr2は予告演出期間(予告期間)、Dsは予告演出期間(別の予告期間)、ETは変動停止領域、FRは火の玉の画像(象徴画像)、R1はスペシャルレア画像(特殊演出、第1の予告画像、特別画像)、R2はスペシャルレア画像(特殊演出)、R3は先読み予告画像(特殊演出)、R4はスペシャルレア画像(特殊演出、第2の予告画像、演出画像)、RT1 およびRT2はリトライ演出(やり直し演出)、Taは表示切換え時間(所定時間)である。