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特開2024-107765表示処理装置、表示処理システムおよび表示処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107765
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】表示処理装置、表示処理システムおよび表示処理方法
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20240101AFI20240802BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240802BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20240802BHJP
   B60K 35/23 20240101ALI20240802BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240802BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
B60K35/00 Z
G09G5/00 550H
G09G5/00 510V
G09G5/00 530D
B60R11/02 C
B60K35/00 A
G06F3/0481
G06F3/14 350A
G06F3/14 360A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011859
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123102
【弁理士】
【氏名又は名称】宗田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】中西 英夫
【テーマコード(参考)】
3D020
3D344
5B069
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BC03
3D020BE03
3D344AA19
3D344AB01
3D344AC25
3D344AD01
5B069AA12
5B069CA01
5B069CA04
5B069CA05
5B069DB00
5B069JA01
5B069JA08
5B069KA02
5C182AB08
5C182AB15
5C182AB25
5C182AB31
5C182AB33
5C182AC02
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA14
5C182BA35
5C182BA54
5C182BB01
5C182BB11
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB47
5C182CC21
5C182DA52
5C182DA68
5E555AA52
5E555BA04
5E555BA23
5E555BB04
5E555BB23
5E555BC08
5E555BC17
5E555BD05
5E555CA17
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB20
5E555CB37
5E555CB64
5E555CC03
5E555DA05
5E555DB41
5E555DC11
5E555DC13
5E555EA04
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】車両に設けられた複数の表示画面での通知情報の表示を連動させる状況下において運転者のプライバシーを好適に保護する技術を提供する。
【解決手段】表示処理装置32は、車両12の運転者の操作に基づいて、車両12に設けられた複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、上記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する。表示処理装置32は、複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、車両12に運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、他の通知情報が運転者に紐付く情報である場合、1つの表示画面における他の通知情報の表示を制限する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通知情報を取得する取得部と、
前記通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定する設定部と、
前記設定部で設定された表示画面における前記車両の運転者の操作に基づいて前記複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、前記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する変更部と、
を備え、
前記複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を前記運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、前記車両に前記運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報である場合、前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する、
表示処理装置。
【請求項2】
前記運転者に紐付く情報は、前記運転者のプライバシー情報である、
請求項1に記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する場合であって、かつ、前記他の通知情報の次に表示すべき次の通知情報が取得されている場合、前記1つの表示画面に表示させる通知情報として前記次の通知情報を設定する、
請求項1または2に記載の表示処理装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記車両における前記運転者以外の乗員が前記運転者に紐付く情報の閲覧を許可された人物である場合、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報であっても、前記1つの表示画面に表示させる通知情報として前記他の通知情報を設定する、
請求項1または2に記載の表示処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する場合であって、かつ、所定のモバイル端末との通信が確立している場合、前記他の通知情報を前記モバイル端末に表示させる通知情報として設定する、
請求項1または2に記載の表示処理装置。
【請求項6】
前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する場合、前記他の通知情報を、前記運転者により予め指定された表示画面に表示させる通知情報として設定する、
請求項1または2に記載の表示処理装置。
【請求項7】
通知情報を取得する取得部と、
前記通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定する設定部と、
前記設定部で設定された表示画面における前記車両の運転者の操作に基づいて前記複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、前記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する変更部と、
を備え、
前記複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を前記運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、前記車両に前記運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報である場合、前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する、
表示処理システム。
【請求項8】
通知情報を取得し、
前記通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定し、
設定された表示画面における前記車両の運転者の操作に基づいて前記複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、前記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更し、
前記複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を前記運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、前記車両に前記運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報である場合、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する、
ことをコンピュータが実行する表示処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はデータ処理技術に関し、特に表示処理装置、表示処理システムおよび表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の特許文献1には、ユーザの操作に基づいて車両内の複数のディスプレイのうち1つのディスプレイに表示させる通知情報を変更し、当該1つのディスプレイに表示させる通知情報の変更に基づいて車両内の他のディスプレイに表示させる通知情報を変更する表示処理装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-139518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転者は、同乗者がいる場合、車両のディスプレイに通知情報を表示させたくないこともある。この観点から、特許文献1の技術には改善の余地があると本発明者は考えた。
【0005】
本開示は、本発明者の上記課題認識に基づきなされたものであり、1つの目的は、車両に設けられた複数の表示画面での通知情報の表示を連動させる状況下において運転者のプライバシーを好適に保護する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の表示処理装置は、通知情報を取得する取得部と、通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定する設定部と、設定部で設定された表示画面における車両の運転者の操作に基づいて複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する変更部とを備える。複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、車両に運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、他の通知情報が運転者に紐付く情報である場合、設定部は、1つの表示画面における他の通知情報の表示を制限する。
【0007】
本発明の別の態様は、表示処理システムである。この表示処理システムは、通知情報を取得する取得部と、通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定する設定部と、設定部で設定された表示画面における車両の運転者の操作に基づいて複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する変更部とを備える。複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、車両に運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、他の通知情報が運転者に紐付く情報である場合、設定部は、1つの表示画面における他の通知情報の表示を制限する。
【0008】
本発明のさらに別の態様は、表示処理方法である。この方法は、通知情報を取得し、通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定し、設定された表示画面における車両の運転者の操作に基づいて複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更し、複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、車両に運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、他の通知情報が運転者に紐付く情報である場合、1つの表示画面における他の通知情報の表示を制限することをコンピュータが実行する。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本開示の技術によれば、車両に設けられた複数の表示画面での通知情報の表示を連動させる状況下において運転者のプライバシーを好適に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態の通信システムの構成を示す図である。
図2図1の車両の車室を模式的に示す図である。
図3図1の車両の機能ブロックを示すブロック図である。
図4】第1実施形態の表示処理装置の動作を示すフローチャートである。
図5図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)、図5(e)は、通知情報の表示例を示す図である。
図6】第1実施形態の変形例の表示処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)、図7(e)は、通知情報の表示例を示す図である。
図8】第2実施形態の表示処理装置の動作を示すフローチャートである。
図9】第3実施形態の表示処理装置の動作を示すフローチャートである。
図10図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)、図10(e)は、通知情報の表示例を示す図である。
図11】第3実施形態の変形例の表示処理装置の動作を示すフローチャートである。
図12図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)、図12(e)は、通知情報の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示における装置または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(Integrated Circuit)(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。ここではICあるいはLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)もしくはUSLI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array)(FPGA)、またはLSI内部の接合関係の再構成またはLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM(Read Only Memory)、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録されてもよいし、コンピュータが読み取り可能なRAM(Random Access Memory)などの一時的記憶媒体に記録されてもよい。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体もしくは記憶媒体に供給されてもよい。
【0013】
<第1実施形態>
第1実施形態の概要を説明する。上記の特許文献1では、車両の乗員の状態(乗員の構成メンバ)を考慮した複数画面への通知は考慮されていない。例えば、運転者は、自身のプライバシー情報を同乗者に見せたくないと考えることがあるが、上記の特許文献1の表示処理装置では、運転者のプライバシー情報が同乗者に見られてしまう。そこで、第1実施形態では、運転者に紐付く情報を車両内のディスプレイに表示させないことで、運転者のプライバシーを好適に保護する表示処理装置を提案する。
【0014】
第1実施形態では、運転者に紐付く情報は、運転者のプライバシー情報とする。プライバシー情報は、運転者の個人情報を含む。また、プライバシー情報は、運転者が他者(同乗者を含む)に対して秘匿したいと考える各種情報を含む。例えば、プライバシー情報は、運転者に関連するメールの情報やSNS(Social Networking Service)の情報を含んでもよい。SNSの情報は、運転者のアカウントに関連する記事や、マイクロブログにおけるツイートおよびメッセージを含んでもよい。
【0015】
図1は、第1実施形態の通信システム10の構成を示す。通信システム10は、情報処理システムとも言え、車両12、モバイル端末14、情報配信サーバ16が通信網18を介して通信する。通信網18は、LAN、WAN、インターネット等を含む。
【0016】
情報配信サーバ16は、各種の通知情報(例えばニュース、天気予報、渋滞情報等)を車両12に配信する情報処理装置である。モバイル端末14は、車両12の運転者が所持するスマートフォンやタブレット端末である。モバイル端末14は、例えばBluetooth(登録商標)や、無銭LAN等により車両12の車載器と接続される。モバイル端末14は、様々な情報を表示可能なディスプレイを備える。
【0017】
図2は、図1の車両12の車室を模式的に示す。運転者は、フロントグラス22の向こう側、すなわち車両12の前方を見ながら、また、ルームミラー23にて車両12の後方を見ながら、ステアリングホイール21を操作して車両12を運転する。車両12には複数の表示画面が設けられる。複数の表示画面は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、ヘッドアップディスプレイ(HUD)26を含む。
【0018】
センターディスプレイ24は、ダッシュボード20の中央付近に設けられた表示画面であり、例えば、カーナビゲーションに関する情報の表示画面であってもよい。メータディスプレイ25は、自動車の計器盤の近傍に設けられた表示画面である。HUD26は、運転者の視野に直接情報を映し出す表示画面であり、例えば、フロントグラス22上に設けられた表示画面である。
【0019】
図3は、図1の車両12の機能ブロックを示すブロック図である。本開示のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU・メモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0020】
車両12は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、車載器30、表示処理装置32を備える。これらの装置は、車両12の車載ネットワークを介して接続される。
【0021】
車載器30は、通知情報を表示処理装置32に入力する。図3には1つの車載器30を描いているが、車両12は、複数の車載器30を備えてもよい。複数の車載器30は、例えば、カーナビゲーション装置やオーディオ装置、運転支援装置、交通情報受信装置、通信機器を含んでもよい。例えば、第1の車載器30は、情報配信サーバ16から配信された通知情報を表示処理装置32に入力してもよい。第2の車載器30は、連携するモバイル端末14(運転者のスマートフォン等)から送信された通知情報を表示処理装置32に入力してもよい。
【0022】
実施形態における通知情報の種類、(例)、優先度を示す。なお、優先度は、値が小さい方が優先度が高いため、上から順に優先度が高い。
(1)緊急車両接近情報、「救急車後方から接近中」等、優先度10
(2)ヒヤリハット情報、「100m先飛び出し注意」等、優先度20
(3)道路情報、「制限速度50km」「100m先工事中」等、優先度30
(4)渋滞情報、「5km先渋滞」等、優先度50
(5)電話着信情報、優先度60
(6)プライバシー情報、メールやSNSメッセージ等、優先度80
(7)明日の天気、優先度90
(8)再生対象の音楽の曲名、優先度100
【0023】
表示処理装置32は、車両12に設けられた複数のディスプレイ(実施形態ではセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14)における通知情報の表示を制御する情報処理装置である。表示処理装置32は、ECU(Electronic Control Unit)により実現されてもよい。表示処理装置32は、入力部33、出力部34、記憶部35、制御部36を備える。
【0024】
入力部33には、車載器30から通知情報が入力される。また、入力部33には、運転者の操作に関する信号が入力される。運転者の操作は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26に表示させる通知情報を切り替える表示切替操作である。例えば、運転者の操作は、現在表示されている通知情報を変更する操作や、現在表示されている通知情報を消去する操作、他のディスプレイに表示させる操作を含む。運転者の操作は、音声やボタン操作により行われてもよい。
【0025】
出力部34は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26およびモバイル端末14に表示させる通知情報に関する信号をセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26およびモバイル端末14のそれぞれに出力する。センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26およびモバイル端末14は、通知情報に関する信号に基づいて通知情報を表示する。
【0026】
記憶部35は、各種プログラムの情報や、各種設定情報、規定値等を記憶する。記憶部35は、表示処理装置32のメモリやストレージにより実現される。例えば、記憶部35は、通知情報の種類ごとの優先度を記憶する。
【0027】
制御部36は、表示処理装置32の動作を制御する。制御部36は、例えば、表示処理装置32のプロセッサ(CPU等)により実現される。制御部36は、取得部40、判定部41、設定部42、変更部43を含む。
【0028】
制御部36における複数の機能ブロックの機能は、コンピュータプログラム(以下「表示処理プログラム」とも呼ぶ。)に実装されてもよい。表示処理プログラムは、記録媒体またはネットワークを介して、表示処理装置32の記憶部35にインストールされてもよい。表示処理装置32のプロセッサは、表示処理プログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、上記複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
【0029】
取得部40は、車載器30から入力された通知情報を、入力部33を介して取得する。また、取得部40は、入力部33を介して運転者の操作を取得する。
【0030】
判定部41は、通知情報が取得された場合に、その通知情報の優先度を判定する。判定部41は、複数の通知情報がある場合に、各通知情報の優先度を比較し、いずれの優先度が高いかを判定する。判定部41は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14毎に、優先度に基づいた判定を行う。
【0031】
判定部41は、新たに通知情報が取得された場合、現在表示されている通知情報の優先度と、新たに取得された通知情報の優先度とを比較し、いずれの優先度が高いかを判定する。また、判定部41は、複数の車載器30から通知情報が同時に取得された場合には、各通知情報の優先度を比較し、いずれの優先度が高いかを判定する。
【0032】
判定部41は、ドライバーの操作に基づいてセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26に表示されている通知情報の変更がユーザにより行われたか否かを判定する。すなわち、判定部41は、ドライバーの操作に基づいて通知情報の表示変更がされたか否かを判定する。判定部41は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14の中から、ドライバーの操作により通知情報を変更するディスプレイを判定する。例えば、判定部41は、オーディオ装置でドライバーが曲名を変更した場合には、ドライバーの操作によってセンターディスプレイ24に表示する通知情報を変更すると判定してもよい。
【0033】
設定部42は、通知情報の優先度に基づいて、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報を設定する。設定部42は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14毎に表示させる通知情報を設定する。
【0034】
設定部42は、新たな通知情報が取得され、新たな通知情報の優先度が、現在表示されている通知情報の優先度よりも高い場合には、新たな通知情報を、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報として設定する。
【0035】
設定部42は、新たな通知情報が取得され、新たな通知情報の優先度が、現在表示されている通知情報の優先度よりも低い場合には、現在表示されている通知情報を、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報として設定する。
【0036】
設定部42は、新たな通知情報が取得され、新たな通知情報の優先度が、現在表示されている通知情報の優先度よりも低い場合には、新たな通知情報を、現在表示されている通知情報の次に表示する通知情報として設定する。なお、設定部42は、新たな通知情報が取得され、新たな通知情報の優先度が、現在表示されている通知情報の優先度よりも低い場合には、新たな通知情報の表示をキャンセルしてもよく、すなわち、新たな通知情報を非表示としてもよい。
【0037】
このように、設定部42は、新たな通知情報が取得された場合に、各通知情報の優先度に基づいていずれの通知情報を優先して表示させるかを決定し、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報を設定する。すなわち、設定部42は、通知情報が取得された場合に、通知情報の優先度に基づいてセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報の調停を行い、優先度が最も高い通知情報を、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報として設定する。
【0038】
また、設定部42は、運転者の操作に基づいてセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示する通知情報を設定する。設定部42は、運転者による操作が行われた場合、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14のうちの1つのディスプレイに表示する通知情報を、運転者の操作に基づいて設定する。さらに、設定部42は、1つのディスプレイに表示する通知情報に基づいて、他のディスプレイに表示する通知情報を設定する。設定部42は、運転者の操作に基づいてセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14に表示させる通知情報を設定する場合にも、優先度に基づいて通知情報を設定(調停)する。
【0039】
変更部43は、表示制御部とも言え、設定部42により設定された通知情報に基づいてセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14の通知情報を変更する。すなわち、変更部43は、設定部42による調停結果、および運転者の操作に基づいてセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26、モバイル端末14における通知情報の表示を変更する。変更部43は、運転者の操作に基づいて1つのディスプレイに表示させる通知情報を変更する場合に、1つのディスプレイにおける通知情報の変更に基づいて他のディスプレイに表示させる通知情報を変更する。
【0040】
例えば、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、およびHUD26に、ヒヤリハットに関する通知情報として「100m先飛び出し注意」が表示されていることとする。この状況下で、運転者が、センターディスプレイ24に対して、ヒヤリハットの通知情報を消す操作を入力した場合、変更部43は、優先度に基づいてセンターディスプレイ24に表示する通知情報を設定する。これにより、センターディスプレイ24には、優先度に基づいて次の通知情報が表示される。例えば、センターディスプレイ24における次の通知情報は、渋滞情報の通知情報「5km先渋滞」である。
【0041】
この場合、変更部43は、運転者の操作に基づいてセンターディスプレイ24に表示する通知情報を、「100m先飛び出し注意」から「5km先渋滞」に変更する。また、変更部43は、センターディスプレイ24に表示する通知情報の変更に合わせて、他のディスプレイであるメータディスプレイ25およびHUD26の通知情報を優先度に基づいて設定する。例えば、変更部43は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26のいずれにおいても、「100m先飛び出し注意」の表示から、「5km先渋滞」に変更してもよい。
【0042】
センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26およびモバイル端末14には、各ディスプレイに表示するべき1つ以上の通知情報の優先度に基づいて、ディスプレイ毎に異なる通知情報が表示されてもよい。また、ユーザの操作は、センターディスプレイ24だけでなく、メータディスプレイ25、HUD26に対して入力されてもよい。なお、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26間で通知情報の変更を連動させる構成は、上記の特許文献1(特開2019-139518号公報)に記載の構成を適宜適用可能である。
【0043】
第1実施形態では、設定部42は、複数のディスプレイ(例えばセンターディスプレイ24、メータディスプレイ25、HUD26)のうち1つのディスプレイに表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、車両12に運転者以外の乗員(すなわち同乗者)が存在する場合であって、かつ、他の通知情報が運転者に紐付く情報(実施形態では運転者のプライバシー情報)である場合、上記1つのディスプレイにおける他の通知情報の表示を制限する。ここでの「他の通知情報」は、本来、それまで表示されていた通知情報に代えて表示されるべき新たな通知情報とも言える。
【0044】
他の通知情報の表示を制限することは、上記1つのディスプレイにおける他の通知情報の表示を禁止することでもよく、他の通知情報を非表示とすることでもよい。また、同乗者から視認できないまたは視認困難な態様で他の通知情報を表示することを含む。変更部43は、上記1つのディスプレイにおける他の通知情報の表示が制限された場合、上記1つのディスプレイに加えて他のディスプレイにおいても他の通知情報の表示を抑制する。なお、本明細書において設定部42が実行する処理の少なくとも一部は、判定部41が実行する構成であってもよい。
【0045】
以上の構成による表示処理装置32の動作を説明する。
図4は、第1実施形態の表示処理装置32の動作を示すフローチャートである。ここでは、第1ディスプレイとしてのセンターディスプレイ24に対して、センターディスプレイ24にて表示する通知情報の変更を指示する運転者の操作が入力されたこととする。判定部41は、その運転者の操作を検出する。以下、運転者の操作入力時にセンターディスプレイ24に表示されていた通知情報を「表示済通知情報」と呼び、本来、表示済通知情報の次に表示すべき通知情報を「新たな通知情報」と呼ぶ。
【0046】
センターディスプレイ24に対して通知情報の変更を指示する運転者の操作が入力されたことを検出すると(S10のY)、判定部41は、車両12に運転者以外の乗員が存在するか否かを判定する。例えば、判定部41は、車室内を撮影するカメラ(不図示)による撮影画像を公知の手法で解析することにより車室内に運転者以外の乗員が存在するか否かを判定してもよい。
【0047】
車両12に運転者以外の乗員が存在しない場合(S11のN)、設定部42は、センターディスプレイ24に新たに表示させる通知情報として新たな通知情報を設定する。変更部43は、センターディスプレイ24に表示させる通知情報を表示済通知情報から新たな通知情報に変更する(S12)。
【0048】
ここでは、第2ディスプレイをメータディスプレイ25とする。設定部42は、センターディスプレイ24に表示された新たな通知情報の優先度と、第2ディスプレイとしてのメータディスプレイ25に表示中の通知情報の優先度とに基づいて、メータディスプレイ25に表示させる通知情報の変更条件を満たすか否かを判定する。メータディスプレイ25に表示させる通知情報の変更条件を満たす場合(S13のY)、変更部43は、メータディスプレイ25に表示させる通知情報を変更する(S14)。
【0049】
S14の処理は、上記特許文献1(特開2019-139518号公報)に記載の処理を適用可能である。例えば、新たな通知情報の優先度が相対的に高い場合、変更部43は、メータディスプレイ25に表示させる通知情報を、それまで表示された通知情報から新たな通知情報に変更してもよい。メータディスプレイ25に表示させる通知情報の変更条件を満たさない場合(S13のN)、S14の処理をスキップする。
【0050】
車両12に運転者以外の乗員が存在する場合(S11のY)、設定部42は、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報に該当するか否かを判定する。設定部42は、新たな通知情報に関する属性情報(例えばヘッダ情報やメタデータ、タイトル等)に基づいて、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報に該当するか否かを判定してもよい。設定部42は、新たな通知情報が運転者に関するメール情報またはSNS情報であることを確認した場合、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であると判定する。
【0051】
以下、プライバシー情報ではない道路情報や渋滞情報等を「一般情報」と呼ぶ。新たな通知情報が一般情報であれば(S15のN)、S12に進み、変更部43は、センターディスプレイ24に表示させる通知情報を表示済通知情報から新たな通知情報に変更する。新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であれば(S15のY)、以降の処理をスキップして本図の処理を終了する。すなわち、新たな通知情報は、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25のいずれにも表示されない。センターディスプレイ24に通知情報の変更を指示する運転者の操作が入力されたことを未検出であれば(S10のN)、以降の処理をスキップして本図の処理を終了する。
【0052】
図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)、図5(e)は、通知情報の表示例を示す。図5(a)は、変更前の表示例を示しており、具体的には、運転者による通知情報の変更操作がセンターディスプレイ24に入力された際に、センターディスプレイ24およびメータディスプレイ25に表示されていた通知情報(一般情報としての道路情報)を示している。図5(b)、図5(c)、図5(d)、図5(e)は、運転者による通知情報の変更操作入力後の表示例を示している。なお、この例では、表示処理装置32の変更部43は、センターディスプレイ24に表示させる通知情報の変更にあわせて、メータディスプレイ25に表示させる通知情報も変更することとする。
【0053】
図5(b)に示すように、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者無しの場合、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(一般情報としての渋滞情報)が新たに表示される。図5(c)に示すように、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者無しの場合、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(プライバシー情報としてのメール情報)が新たに表示される。図5(d)に示すように、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者有りの場合、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(一般情報としての渋滞情報)が新たに表示される。
【0054】
図5(e)に示すように、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者有りの場合、設定部42は、新たな通知情報の表示を制限するよう設定する。変更部43は、設定部42による設定にしたがって、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25において、新たな通知情報を表示させず、元の通知情報(道路情報)の表示を維持する。変形例として、変更部43は、新たな通知情報の表示が制限された場合、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25において通知情報を非表示としてもよく、言い換えれば、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25から通知情報を消去してもよい。
【0055】
第1実施形態の表示処理装置32によると、車両12に搭載された複数のディスプレイを活用し、各通知情報の優先度に応じて各通知情報を運転者に好適に提示できる。また、運転者のプライバシー情報が同乗者に見られてしまうことを防止でき、運転者のプライバシーを保護することができる。
【0056】
第1実施形態の変形例を説明する。表示処理装置32の設定部42は、1つのディスプレイに表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、上記1つのディスプレイにおける他の通知情報の表示を制限する場合であって、かつ、他の通知情報の次に表示すべき通知情報(以下「次の通知情報」と呼ぶ。)が取得されている場合、上記1つのディスプレイに表示させる通知情報として次の通知情報を設定する。
【0057】
図6は、第1実施形態の変形例の表示処理装置32の動作を示すフローチャートである。図6のS20~S25の処理は、図4のS10~S15の処理と同じであり、重複する説明は省略する。車両12に運転者以外の乗員が存在する場合であって(S21のY)、かつ、表示済通知情報の次に表示すべき新たな通知情報が運転者のプライバシー情報である場合(S25のY)、設定部42は、新たな通知情報の次に表示すべき次の通知情報が取得されているか否かを判定する。
【0058】
次の通知情報が取得されていれば(S26のY)、S25に戻り、設定部42は、次の通知情報が運転者のプライバシー情報に該当するか否かを判定する。次の通知情報が未取得であれば(S26のN)、以降の処理をスキップして本図の処理を終了する。すなわち、新たな通知情報はセンターディスプレイ24とメータディスプレイ25のいずれにも表示されず、また、次の通知情報もセンターディスプレイ24とメータディスプレイ25のいずれにも表示されない。
【0059】
図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)、図7(e)は、通知情報の表示例を示す。図7(a)は、図5(a)に対応し、変更前の表示例を示す。図7(b)、図7(c)、図7(d)、図7(e)は、運転者の変更操作入力後の表示例を示す。
【0060】
図7(b)は、図5(b)に対応し、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者無しの場合の表示例を示す。図7(c)は、図5(c)に対応し、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者無しの場合の表示例を示す。図7(d)は、図5(d)に対応し、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者有りの場合の表示例を示す。図7(e)は、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者が存在し、かつ、次の通知情報が存在する場合の表示例を示す。
【0061】
図7(e)に示すように、設定部42は、新たな通知情報の表示を制限する場合であり、かつ、次の通知情報が存在する場合であり、かつ、次の通知情報がプライバシー情報でない場合、センターディスプレイ24に表示させる通知情報として次の通知情報(例えば一般情報としての天気予報)を設定する。変更部43は、センターディスプレイ24に次の通知情報を表示させ、あわせて、メータディスプレイ25に次の通知情報を表示させる。次の通知情報がプライバシー情報であれば、図5(e)に示したようにセンターディスプレイ24およびメータディスプレイ25の表示は更新されず、または、センターディスプレイ24およびメータディスプレイ25における通知情報の表示が消去される。
【0062】
この変形例によると、運転者のプライバシーを保護しつつ、運転者のプライバシー保護上、問題のない通知情報は乗員に提示することができる。
【0063】
第1実施形態の別の変形例を説明する。第1実施形態では、車両12のディスプレイへの表示を制限する運転者に紐付く情報として、運転者のプライバシー情報を例示した。車両12のディスプレイへの表示を制限する運転者に紐付く情報は、運転者のプライバシー情報に制限されない。車両12のディスプレイへの表示を制限する運転者に紐付く情報は、運転者により予め指定された種類の情報であってもよい。例えば、車両12のディスプレイへの表示を制限する運転者に紐付く情報として、モバイル端末14への電話着信情報や、再生対象の音楽の曲名等が指定されてもよい。
【0064】
運転者は、プライバシー情報以外の同乗者に見られて困る情報を、プライバシー情報と同様に扱う情報であって、車両12のディスプレイへの表示を制限する情報として指定してもよい。例えば、プライバシー情報以外の同乗者に見られて困る情報として、外部装置からモバイル端末14宛に配信される広告情報や迷惑メールが指定されてもよい。この変形例によると、プライバシー情報以外の同乗者に見られて困る情報を車両12のディスプレイにおいて非表示とでき、表示処理装置32の利便性を高めることができる。
【0065】
<第2実施形態>
本開示の第2実施形態について、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。第2実施形態の特徴は、第1実施形態の特徴および変形例の特徴と任意の組合せが可能であることはもちろんである。
【0066】
本発明者は、同乗者が誰であるかによって運転者のプライバシー情報を開示してよいか否かが変わりうると考えた。例えば、運転者は、自身の家族にはプライバシー情報を開示してよいと考える一方、仕事の同僚にはプライバシー情報を開示したくないと考えることがある。そこで、第2実施形態の表示処理装置32は、同乗者が、運転者によりプライバシー情報の閲覧が許可された人物であれば、運転者のプライバシー情報をディスプレイに表示させる。その一方、第2実施形態の表示処理装置32は、同乗者が、運転者によりプライバシー情報の閲覧が許可された人物でなければ、運転者のプライバシー情報の表示を制限する。
【0067】
表示処理装置32の記憶部35は、運転者により予め定められた、運転者のプライバシー情報の閲覧を許可された人物に関する情報(例えば顔の特徴情報等)を記憶する。表示処理装置32の設定部42は、車室内を撮影するカメラ(不図示)による撮影画像を公知の手法で解析することにより車室内に存在する人物を同定する。設定部42は、この同定処理により、車室内に存在する人物が運転者のプライバシー情報の閲覧を許可された人物であればそのことを検出する。
【0068】
設定部42は、車両12に設けられた1つのディスプレイに表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、車両12における運転者以外の乗員が運転者のプライバシー情報の閲覧を許可された人物である場合、他の通知情報が運転者のプライバシー情報であっても、上記1つのディスプレイに表示させる通知情報として他の通知情報を設定する。
【0069】
図8は、第2実施形態の表示処理装置32の動作を示すフローチャートである。図8のS30~S34の処理は、第1実施形態の図4のS10~S14の処理と同じであり、重複する説明は省略する。車両12に運転者以外の乗員(同乗者)が存在する場合(S31のY)、設定部42は、同乗者が運転者のプライバシー情報の閲覧を許可された人物か否かを判定する。同乗者が運転者のプライバシー情報の閲覧を許可された人物であれば(S35のY)、新たな通知情報がプライバシー情報かどうかにかかわらずS32に進み、変更部43は、センターディスプレイ24に表示させる通知情報を表示済通知情報から新たな通知情報に変更する。
【0070】
同乗者が運転者のプライバシー情報の閲覧を許可された人物でなければ(S35のN)、設定部42は、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報に該当するか否かを判定する。新たな通知情報が一般情報であれば(S36のN)、S32に進み、変更部43は、センターディスプレイ24に表示させる通知情報を表示済通知情報から新たな通知情報に変更する。新たな通知情報がプライバシー情報であれば(S36のY)、以降の処理をスキップして本図の処理を終了する。すなわち、新たな通知情報は、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25のいずれにも表示されない。
【0071】
第2実施形態での通知情報の表示例を説明する。新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者無しの場合、図5(b)に示すように、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(例えば一般情報としての渋滞情報)が新たに表示される。新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者無しの場合、図5(c)に示すように、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(例えばプライバシー情報としてのメール情報)が新たに表示される。
【0072】
新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者の中にプライバシー情報の閲覧が許可されていない人物が存在する場合、図5(d)に示すように、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(例えば一般情報としての渋滞情報)が新たに表示される。新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者の中にプライバシー情報の閲覧が許可されていない人物が存在する場合、図5(e)に示すように、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25において、新たな通知情報を表示させず、元の道路情報の表示を維持する。変形例として、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25に表示された通知情報を消去してもよい。
【0073】
新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者が皆、プライバシー情報の閲覧が許可された人物である場合、同乗者無しの場合と同様の表示態様となる。すなわち、図5(b)に示すように、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(例えば一般情報としての渋滞情報)が新たに表示される。新たな通知情報がプライバシー情報であり、かつ、同乗者が皆、プライバシー情報の閲覧が許可された人物である場合も、同乗者無しの場合と同様の表示態様となる。すなわち、図5(c)に示すように、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25には、新たな通知情報(例えばプライバシー情報としてのメール情報)が新たに表示される。
【0074】
第2実施形態の表示処理装置32によると、同乗者が運転者により運転者のプライバシー情報の閲覧が許可された人物であれば、運転者のプライバシー情報を含む通知情報を車両12の運転者および同乗者に提示できる。
【0075】
<第3実施形態>
本開示の第3実施形態について、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。第3実施形態の特徴は、上記の各実施形態の特徴および変形例の特徴と任意の組合せが可能であることはもちろんである。
【0076】
運転者が車両12に持ち込んだモバイル端末14は、車載器30と通信し、連携することが可能である。今後、モバイル端末14への通知情報は、車両12のディスプレイに表示できるようになると考えられる。その場合、モバイル端末14に通知された、他者に開示したくない運転者のプライバシー情報が、ディスプレイに表示されてしまう可能性がある。そこで、第3実施形態の表示処理装置32は、車載器30とモバイル端末14とが連携する場合に、通知情報としての運転者のプライバシー情報を含む通知情報をモバイル端末14のディスプレイに表示させる。
【0077】
表示処理装置32の設定部42は、車両12に設けられた1つのディスプレイに表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、上記1つのディスプレイにおける他の通知情報の表示を制限する場合であって、かつ、モバイル端末14との通信が確立している場合、他の通知情報をモバイル端末14に表示させる通知情報として設定する。
【0078】
図9は、第3実施形態の表示処理装置32の動作を示すフローチャートである。図9のS40~S45の処理は、図4のS10~S15の処理と同じであり、重複する説明は省略する。車両12に運転者以外の乗員が存在する場合であって(S41のY)、かつ、表示済通知情報の次に表示すべき新たな通知情報が運転者のプライバシー情報である場合(S45のY)、設定部42は、モバイル端末14と車載器30とが連携中か否かを判定する。
【0079】
モバイル端末14と車載器30とが連携中であれば(S46のY)、設定部42は、新たな通知情報をモバイル端末14に表示させる通知情報として設定する。この場合、表示処理装置32の出力部34は、新たな通知情報のデータをモバイル端末14のみに送信し、新たな通知情報をモバイル端末14のディスプレイのみに表示させる(S47)。モバイル端末14と車載器30とが連携中でなければ(S46のN)、以降の処理をスキップして本図の処理を終了する。すなわち、新たな通知情報は、センターディスプレイ24、メータディスプレイ25、モバイル端末14のディスプレイのいずれにも表示されない。
【0080】
図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)、図10(e)は、通知情報の表示例を示す。図10(a)は、図5(a)に対応し、変更前の表示例を示す。図10(b)、図10(c)、図10(d)、図10(e)は、運転者の変更操作入力後の表示例を示す。
【0081】
図10(b)は、図5(b)に対応し、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者無しの場合の表示例を示す。図10(c)は、図5(c)に対応し、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者無しの場合の表示例を示す。図10(d)は、図5(d)に対応し、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者有りの場合の表示例を示す。図10(e)は、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者が存在し、かつ、モバイル端末14と連携中の場合の表示例を示す。
【0082】
図10(e)に示すように、設定部42は、新たな通知情報の表示を制限する場合であり、かつ、モバイル端末14と連携中の場合、新たな通知情報をモバイル端末14のディスプレイに表示させる。この場合、変更部43は、センターディスプレイ24とメータディスプレイ25における通知情報の表示を消去してもよく、変更前の通知情報「1km先工事中」の表示を維持してもよい。
【0083】
第3実施形態の表示処理装置32によると、運転者のプライバシーを保護しつつ、運転者のプライバシー情報を運転者自身には通知できる。
【0084】
第3実施形態の変形例を説明する。上記の第3実施形態では、表示処理装置32の設定部42は、車両12に設けられたディスプレイでの通知情報の表示を制限する場合に、その通知情報を車載器30と連携中のモバイル端末14のディスプレイに表示させた。変形例として、設定部42は、車両12に設けられた1つのディスプレイに表示されている通知情報を運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、上記1つのディスプレイにおける他の通知情報の表示を制限する場合、他の通知情報を、運転者により予め指定されたディスプレイに表示させる通知情報として設定してもよい。
【0085】
図11は、第3実施形態の変形例の表示処理装置32の動作を示すフローチャートである。図11のS50~S56の処理は、図9のS40~S46の処理と同じであり、重複する説明は省略する。車両12に運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、表示済通知情報の次に表示すべき新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であって、かつ、モバイル端末14と車載器30とが連携中であれば(S56のY)、設定部42は、運転者により予め指定されたディスプレイのみに通知情報を表示させる(S57)。
【0086】
図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)、図12(e)は、通知情報の表示例を示す。図12(a)は、図5(a)に対応し、変更前の表示例を示す。図12(b)、図12(c)、図12(d)、図12(e)は、運転者の変更操作入力後の表示例を示す。
【0087】
図12(b)は、図5(b)に対応し、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者無しの場合の表示例を示す。図12(c)は、図5(c)に対応し、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者無しの場合の表示例を示す。図12(d)は、図5(d)に対応し、新たな通知情報が一般情報であり、かつ、同乗者有りの場合の表示例を示す。図12(e)は、新たな通知情報が運転者のプライバシー情報であり、かつ、同乗者が存在し、かつ、モバイル端末14と連携中の場合の表示例を示す。
【0088】
図12(e)に示すように、設定部42は、新たな通知情報の表示を制限する場合であり、かつ、モバイル端末14と連携中の場合、新たな通知情報を運転者により予め指定されたディスプレイであるメータディスプレイ25のみに表示させる。図12(e)では、メールが受信された旨の情報のみをメータディスプレイ25に表示させているが、図12(c)と同様に、差出人やタイトルを含む情報をメータディスプレイ25に表示させてもよい。
【0089】
この変形例の表示処理装置32によると、運転者のプライバシー情報を運転者により指定されたディスプレイに表示させることで、情報を提示しつつも運転者のプライバシーを保護しやすくなる。運転者により指定されるディスプレイは、車両12に固定的に設置されたディスプレイ(例えばメータディスプレイ25やHUD26等)でもよく、モバイル端末14等の持ち運び可能なディスプレイであってもよい。車両12に固定的に設置されたディスプレイが指定される場合、情報確認のための運転者の視線移動が少なくなり、安全を向上できる。
【0090】
以上、本開示を第1実施形態~第3実施形態をもとに説明した。これらの実施形態は例示であり、実施形態の各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0091】
上述した各実施形態に係る表示処理装置32の機能は、複数の装置に亘って実装されてもよい。すなわち、各実施形態に係る表示処理装置32の処理は、複数の装置が、互いに通信して連携するシステムにより実現されてもよい。
【0092】
上述した各実施形態および変形例の任意の組み合わせもまた本開示の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施形態および変形例で示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、特に言及がない限り、いかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
【0093】
<付記>
以上の実施形態および変形例の記載により、下記の技術が開示される。
[技術1]
通知情報を取得する取得部と、
前記通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定する設定部と、
前記設定部で設定された表示画面における前記車両の運転者の操作に基づいて前記複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、前記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する変更部と、
を備え、
前記複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を前記運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、前記車両に前記運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報である場合、前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する、
表示処理装置。
この表示処理装置によると、運転者に紐付く情報を同乗者に見られてしまうことを防止でき、運転者のプライバシーを保護することができる。
[技術2]
前記運転者に紐付く情報は、前記運転者のプライバシー情報である、
技術1に記載の表示処理装置。
この表示装置によると、運転者のプライバシー情報を同乗者に見られてしまうことを防止でき、運転者のプライバシーを保護することができる。
[技術3]
前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する場合であって、かつ、前記他の通知情報の次に表示すべき次の通知情報が取得されている場合、前記1つの表示画面に表示させる通知情報として前記次の通知情報を設定する、
技術1または2に記載の表示処理装置。
この表示処理装置によると、運転者のプライバシーを保護しつつ、運転者のプライバシー保護上、問題のない通知情報は乗員に提示することができる。
[技術4]
前記設定部は、前記車両における前記運転者以外の乗員が前記運転者に紐付く情報の閲覧を許可された人物である場合、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報であっても、前記1つの表示画面に表示させる通知情報として前記他の通知情報を設定する、
技術1または2に記載の表示処理装置。
この表示処理装置によると、同乗者が運転者に紐付く情報の閲覧を許可された人物であれば、通知情報を乗員全体に提示することができる。
[技術5]
前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する場合であって、かつ、所定のモバイル端末との通信が確立している場合、前記他の通知情報を前記モバイル端末に表示させる通知情報として設定する、
技術1または2に記載の表示処理装置。
この表示処理装置によると、運転者のプライバシーを保護しつつ、運転者のプライバシー情報を運転者自身には通知することができる。
[技術6]
前記設定部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する場合、前記他の通知情報を、前記運転者により予め指定された表示画面に表示させる通知情報として設定する、
技術1または2に記載の表示処理装置。
この表示処理装置によると、運転者に紐付く情報を運転者により指定された表示画面に表示させることで、情報を提示しつつも運転者のプライバシーを保護しやすくなる。
[技術7]
通知情報を取得する取得部と、
前記通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定する設定部と、
前記設定部で設定された表示画面における前記車両の運転者の操作に基づいて前記複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、前記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更する変更部と、
を備え、
前記複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を前記運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、前記車両に前記運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報である場合、前記変更部は、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する、
表示処理システム。
この表示処理システムによると、運転者に紐付く情報を同乗者に見られてしまうことを防止でき、運転者のプライバシーを保護することができる。
[技術8]
通知情報を取得し、
前記通知情報に関する優先度に基づいて、車両に設けられた複数の表示画面に表示させる通知情報を表示画面毎に設定し、
設定された表示画面における前記車両の運転者の操作に基づいて前記複数の表示画面のうち1つの表示画面の通知情報を変更する場合に、前記1つの表示画面の通知情報の変更に基づいて他の表示画面に表示させる通知情報を変更し、
前記複数の表示画面のうち1つの表示画面に表示されている通知情報を前記運転者の操作に基づいて他の通知情報に変更する場合であって、かつ、前記車両に前記運転者以外の乗員が存在する場合であって、かつ、前記他の通知情報が前記運転者に紐付く情報である場合、前記1つの表示画面における前記他の通知情報の表示を制限する、
ことをコンピュータが実行する表示処理方法。
この表示処理方法によると、運転者に紐付く情報を同乗者に見られてしまうことを防止でき、運転者のプライバシーを保護することができる。
【符号の説明】
【0094】
10 通信システム、 12 車両、 14 モバイル端末、 16 情報配信サーバ、 24 センターディスプレイ、 25 メータディスプレイ、 26 HUD、 32 表示処理装置、 40 取得部、 42 設定部、 43 変更部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12