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特開2024-107783在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107783
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240802BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20240802BHJP
【FI】
G06Q10/087
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011886
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 高徳
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049BB63
5L049CC03
5L050CC03
(57)【要約】
【課題】得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かる場合に、預かり在庫の預かり日毎の残数管理を容易に行うことが可能な在庫管理装置を提供すること。
【解決手段】本実施の形態の在庫管理装置は、売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力手段と、前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理手段と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、得意先が買い上げた商品を預かり在庫として管理するための在庫管理装置であって、
前記制御部は、
売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力手段と、
前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理手段と、
を備えたことを特徴とする在庫管理装置。
【請求項2】
前記制御部は、さらに、
指定される抽出条件に該当する、前記記憶エリアに登録されている預かり在庫データを抽出して、倉庫、得意先、商品、売上識別情報、当該売上識別情報で紐づく売上データの売上日とした預かり日、及び預かり在庫数を在庫照会データとして出力する照会手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の在庫管理装置。
【請求項3】
前記抽出条件は、基準日、倉庫、得意先、及び保管期間を含むことを特徴とする請求項2に記載の在庫管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、さらに、
前記在庫照会データに基づいた預かり証を発行する預かり証発行手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の在庫管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、さらに、
預かり在庫を出荷する際に、移動指示入力画面上でのオペレータの操作に応じて、移動指示識別情報、移動指示日、出荷日、倉庫、得意先、納入先、売上識別情報、商品、及び出荷指示数を含む移動指示データを作成して記憶エリアに登録する移動指示入力手段を備えたことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の在庫管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、さらに、
預かり在庫を出荷した際に、出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、出荷識別情報、出荷日、移動指示識別情報、倉庫、得意先、納入先、商品、及び出荷数を含む出荷データを作成して記憶エリアに登録する出荷入力手段を備え、
前記預かり在庫管理手段は、作成した出荷データに基づいて、前記預かり在庫データを更新することを特徴とする請求項5に記載の在庫管理装置。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行する在庫管理方法であって、
前記制御部において実行される、
売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力工程と、
前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理工程と、
を含むことを特徴とする在庫管理方法。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置で実行するための在庫管理プログラムであって、
前記制御部において、
前記制御部において実行される、
売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力工程と、
前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理工程と、
を実行するための在庫管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、鉄鋼業界では得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かっておき、別途得意先からの出荷指示に基づいて個別に出荷する取引がある。従来、預かり在庫を管理するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-149262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、預かり在庫の預かり日毎の残数管理を容易に行うことに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かる場合に、預かり在庫の預かり日毎の残数管理を容易に行うことが可能な在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、得意先が買い上げた商品を預かり在庫として管理するための在庫管理装置であって、前記制御部は、売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力手段と、前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、指定される抽出条件に該当する、前記記憶エリアに登録されている預かり在庫データを抽出して、倉庫、得意先、商品、売上識別情報、当該売上識別情報で紐づく売上データの売上日とした預かり日、及び預かり在庫数を在庫照会データとして出力する照会手段を備えることにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記抽出条件は、基準日、倉庫、得意先、及び保管期間を含むことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、前記在庫照会データに基づいた預かり証を発行する預かり証発行手段を備えることにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、預かり在庫を出荷する際に、移動指示入力画面上でのオペレータの操作に応じて、移動指示識別情報、移動指示日、出荷日、倉庫、得意先、納入先、売上識別情報、商品、及び出荷指示数を含む移動指示データを作成して記憶エリアに登録する移動指示入力手段を備えることにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、預かり在庫を出荷した際に、出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、出荷識別情報、出荷日、移動指示識別情報、倉庫、得意先、納入先、商品、及び出荷数を含む出荷データを作成して記憶エリアに登録する出荷入力手段を備え、前記預かり在庫管理手段は、作成した出荷データに基づいて、前記預かり在庫データを更新することにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する在庫管理方法であって、前記制御部において実行される、売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力工程と、前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様によれば、制御部を備えた情報処理装置で実行するための在庫管理プログラムであって、前記制御部において実行される、売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力工程と、前記売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、前記記憶エリアに登録する預かり在庫管理工程と、を実行するための在庫管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かる場合に、預かり在庫の預かり日毎の残数管理を容易に行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施の形態に係る在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の全体の処理のフローの一例を示す図である。
図3図3は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図4図4は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図5図5は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図6図6は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図7図7は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図8図8は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図9図9は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図10図10は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図11図11は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
例えば、鉄鋼業界では得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かっておき、別途得意先からの出荷指示に基づいて個別に出荷する取引がある。
【0018】
しかしながら、従来、自社品とは別に得意先・商品別に預かり在庫数を管理するのみで、預かり在庫に対する年齢管理ができなかった。
【0019】
このように、得意先からの預かり在庫の残数照会時、得意先・商品別の預かり在庫数把握のみの管理であったため、長期預かり品が確認できず、保管場所確保にかかるコストなどをコントロールするために必要な長期預かり品のデータ出力ができなかった。
【0020】
そこで、本実施の形態では、預かり在庫の預かり日毎の残数管理(預かり在庫の在庫月齢管理)を容易に行うために、預かり在庫と、預かり品として売り上げた売上識別情報(伝票番号)を紐づけることにした。従来は、倉庫・得意先・商品別に預かり在庫を管理していたが、本実施の形態では、倉庫・得意先・売上識別情報・商品別での預かり在庫数を管理できるようにした。
【0021】
本実施の形態によれば、預かり日毎の残数管理を行うことで、長期の預かり在庫となっている商品について、得意先への注意を促すことができるようになったことにより、取引先の判断に依存していた保管コストをコントロールできるようになった。また、預かり在庫を売上識別情報別に管理可能とし、それをもとに預かり証を発行可能とすることで、得意先との在庫確認を詳細に行えるようになった。
【0022】
本実施の形態の在庫管理装置は、得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かる場合に広く適用でき、例えば、得意先側で倉庫を持たないような業態(例えば、商社等)において好適に適用できる。以下の例では、商品として鉄鋼を扱う場合を説明するが、本発明は、これに限られるものではなく、食品等の他の商品にも適用可能である。
【0023】
[2.構成]
本実施の形態に係る在庫管理装置の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
在庫管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、在庫管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0025】
在庫管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。在庫管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0026】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、在庫管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0027】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0028】
記憶部(記憶エリア)106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0029】
また、記憶部106は、売上データ、預かり在庫データ、移動指示データ、出荷データ等を格納する。
【0030】
売上データは、売上識別情報(売上番号-行)、売上区分(例えば、40:預かり売上、41:通常売上)、売上日、得意先(識別情報)(得意先コード及び/又は得意先名)、倉庫(識別情報)(倉庫コード及び/又は倉庫名)、商品識別情報(商品コード及び/又は商品名)、売上数、単価、金額を含んでいてもよい。
【0031】
預かり在庫データは、倉庫(識別情報)(倉庫コード及び/又は倉庫名)、得意先(識別情報)(得意先コード及び倉庫名)、売上識別情報(売上番号-行)、商品識別情報(商品コード及び/又は商品名)、預かり在庫数を含んでいてもよい。売上データと預かり在庫データは、売上識別情報(売上番号-行)で紐付けされている。預かり在庫数は売上数と同じである。
【0032】
在庫照会データは、倉庫(識別情報)(倉庫コード及び/又は倉庫名)、得意先(識別情報)(得意先コード及び/又は得意先名)、商品(識別情報)(商品コード及び/又は商品名)、売上識別情報(売上番号-行)、預かり日、預かり在庫数を含んでいてもよい。預かり日は、売上データの売上日と同じとし、具体的には、売上識別情報(売上番号-行)をキーとして、売上データから売上日を取得して、預かり日に設定する。
【0033】
移動指示データは、移動指示識別情報(移動指示番号-行)、移動指示日、出荷日、移動区分(例えば、50:預かり品出荷指示、51:通常出荷指示)、倉庫(識別情報)(倉庫コード及び/又は倉庫名)、得意先(識別情報)(得意先コード及び/又は得意先名)、納入先(識別情報)(納入先コード及び/又は納入先名)、売上識別情報(売上番号-行)、商品(識別情報)(商品コード及び/又は商品名)、出荷指示数を含んでいてもよい。移動指示データは、売上識別情報(売上番号-行)で預かり在庫データと紐付けされている。
【0034】
出荷データは、出荷識別番号(出荷番号-行)、出荷区分(例えば、17:預かり品出荷、18:通常出荷)、出荷日、移動指示識別情報(移動指示番号-行)、倉庫(識別情報)(倉庫コード及び/又は倉庫名)、得意先(識別情報)(得意先コード及び/又は得意先名)、納入先(識別情報)(納入先コード及び/又は納入先名)、商品(識別情報)(商品コード及び/又は商品名)、出荷数を含んでいてもよい。出荷データは、移動指示識別情報(移動指示番号-行)で移動指示データと紐付けされている。
【0035】
また、記憶部106は、得意先コードと得意先名、納入先コードと納入先名、倉庫コードと倉庫名、商品コードと商品名等を関連づけて登録し、制御部102が入力画面等でコードに対応する名称を表示するために使用するコード-名称変換用の不図示のテーブルを備えている。
【0036】
制御部102は、在庫管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0037】
制御部102は、記憶部106に格納されている、売上データ、預かり在庫データ、移動指示データ、出荷データ、不図示のテーブルにアクセス可能に構成されている。なお、売上データ、預かり在庫データ、移動指示データ、出荷データ、不図示のテーブルは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0038】
制御部102は、機能概念的に、売上入力部102aと、預かり在庫管理部102bと、在庫照会部102cと、預かり証発行部102dと、移動指示入力部102eと、出荷入力部102fと、画面表示制御部102gと、を備えている。
【0039】
売上入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶部106に登録する。
【0040】
預かり在庫管理部102bは、売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、記憶部106に登録する。また、預かり在庫管理部102bは、作成した出荷データに基づいて、預かり在庫データを更新する。
【0041】
在庫照会部102cは、例えば、モニタ114に表示される在庫照会画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される抽出条件に該当する、記憶部106に登録されている預かり在庫データを抽出して、倉庫、得意先、商品、売上識別情報、当該売上識別情報で紐づく売上データの売上日とした預かり日、及び預かり在庫数を含む在庫照会データを表示出力する。
【0042】
この場合、抽出条件は、基準日、倉庫、得意先、及び保管期間を含むことにしてもよい。
【0043】
預かり証発行部102dは、オペレータの指示に応じて、在庫照会データに基づいた預かり証を発行する。
【0044】
移動指示入力部102eは、預かり在庫を出荷する際に、例えば、モニタ114に表示される移動指示入力画面上でのオペレータの操作に応じて、移動指示識別情報、移動指示日、出荷日、倉庫、得意先、納入先、売上識別情報、商品、及び出荷指示数を含む移動指示データを作成して記憶部106に登録する。
【0045】
出荷入力部102fは、預かり在庫を出荷した際に、例えば、出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、出荷識別情報、出荷日、移動指示識別情報、倉庫、得意先、納入先、商品、及び出荷数を含む出荷データを作成して記憶部106に登録する。
【0046】
画面表示制御部102gは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、売上入力画面、在庫照会画面、移動指示入力画面、出荷入力画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0047】
[3.具体例]
図1図11を参照して、本実施の形態における在庫管理装置100の処理の具体例を説明する。
【0048】
(3-1.全体の処理)
図2を参照して、本実施の形態における在庫管理装置100の制御部の全体の処理の一例を説明する。図2は、本実施の形態における在庫管理装置100の制御部の全体の処理の一例を説明するための図である。
【0049】
売上入力部102aは、売上入力処理を実行する(ステップS1)。具体的には、売上入力処理では、売上入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶部106に登録する。また、預かり在庫管理部102bは、売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、記憶部106に登録する。
【0050】
在庫照会部102cは、在庫照会処理を実行する(ステップS2)。在庫照会処理は、どのタイミングで実行してもよい。具体的には、在庫照会処理では、在庫照会部102cは、例えば、モニタ114に表示される在庫照会画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される抽出条件に該当する、記憶部106に登録されている預かり在庫データを抽出して、倉庫、得意先、商品、売上識別情報、当該売上識別情報で紐づく売上データの売上日とした預かり日、及び預かり在庫数を含む在庫照会データを表示出力する。預かり証発行部102dは、オペレータの指示に従って、在庫照会データに基づいた預かり証を発行する。
【0051】
移動指示入力部102eは、移動指示入力処理を実行する(ステップS3)。具体的には、移動指示入力処理では、移動指示入力部102eは、預かり在庫を出荷する際に、例えば、モニタ114に表示される移動指示入力画面上でのオペレータの操作に応じて、移動指示識別情報、移動指示日、出荷日、倉庫、得意先、納入先、売上識別情報、商品、及び出荷指示数を含む移動指示データを作成して記憶部106に登録する。
【0052】
出荷入力部102fは、出荷入力処理を実行する(ステップS4)。具体的には、出荷入力処理では、出荷入力部102fは、預かり在庫を出荷した際に、例えば、出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、出荷識別情報、出荷日、移動指示識別情報、倉庫、得意先、納入先、商品、及び出荷数を含む出荷データを作成して記憶部106に登録する。また、預かり在庫管理部102bは、作成した出荷データに基づいて、記憶部106に格納されている預かり在庫データを更新する。
【0053】
(3-2.サンプルデータ)
図3図11は、本実施の形態に係る在庫管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図3図11を参照して、本実施の形態に係る在庫管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。以下の説明では、金額の単位は全て「円」としてその表記を説明する。
【0054】
(S1:売上入力処理)
図3及び図4を参照して、売上入力処理の具体例を説明する。売上入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報(売上番号-行)、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶部106に登録する。また、預かり在庫管理部102bは、売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、記憶部106に登録する。
【0055】
図3は、売上入力画面400の表示例を示す図である。(1)預かり品の場合は、売上入力画面400で売上入力時の売上区分を「預かり売上」として、売上データを作成する。(2)売上区分が「預かり売上」の場合に、売上データの売上番号-行、商品コード・数量・倉庫コードをもとに、預かり在庫データを作成する。
【0056】
売上入力画面400は、売上区分(例えば、40:預かり売上、10:通常売上)、売上日、得意先コード、倉庫コードを指定するためのヘッダエリア401と、行毎に、商品コード、数量、単価、金額を指定するための明細エリア402と、不図示の登録ボタンと、を備えている。
【0057】
オペレータは、売上入力画面400でデータを入力し、不図示の登録ボタンを押すと、売上入力画面400の入力内容に応じた売上データが作成されて記憶部106に登録される。また、売上データの売上区分が「40:預かり売上」の場合に、売上データに応じた預かり在庫データが作成されて、記憶部106に登録される。
【0058】
図3に示す例では、ヘッダエリア401では、売上区分「40 預かり売上」、売上日「2022/11/28」、得意先コード「A1445:株式会社○○○○電材」、倉庫コード「123456:本社倉庫」が入力されている。明細エリア402では、行1について、商品コード「VVM4476:VVMケーブル」、数量「3,200」m、単価「210」、金額「672,000」、行2について、商品コード「AA14234:同軸ケーブル」、数量「2,600」、m、単価「120」、金額「312,000」が入力されている。
【0059】
不図示の登録ボタンを押すと、図4(A)に示すような売上データが作成されて記憶部106に登録される。売上データは、売上番号-行、売上日、得意先コード、倉庫コード、商品コード、売上数、単価、金額の項目を備えている。売上番号は、登録ボタン押下時に自動採番される。
【0060】
売上データに基づいて、図4(B)に示すような預かり在庫データが作成されて記憶部106に登録される。預かり在庫データは、倉庫コード、得意先コード、売上番号-行、商品コード、預かり在庫数の項目を備えている。「預かり在庫数」は、売上データの売上数を設定する。売上番号-行で、売上データと預かり在庫データは紐付けされている。
【0061】
(S2:在庫照会処理)
図5及び図6を参照して、在庫照会処理の具体例を説明する。在庫照会部102cは、例えば、モニタ114に表示される在庫照会画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される抽出条件に該当する、記憶部106に登録されている預かり在庫データを抽出して、倉庫、得意先、商品、売上識別情報、当該売上識別情報で紐づく売上データの売上日とした預かり日、及び預かり在庫数を含む在庫照会データを表示出力する。預かり証発行部102dは、オペレータの指示に従って、在庫照会データに基づいた預かり証を発行する。
【0062】
(3)在庫照会で預かり品在庫を確認可能とする。その際に紐づく売上番号-行・預かり日別に預かり品在庫の確認ができる(売上日を預かり日として扱う)。
【0063】
不図示の在庫照会画面は、抽出条件設定エリアと、不図示の実行ボタンと、不図示の預かり証発行ボタンと、を備えている。抽出条件設定エリアでは、基準日、倉庫コード、得意先コード、保管期間等の項目の抽出条件を指定する。指定の無い項目は全指定とする。
不図示の実行ボタンが押下されると、指定される抽出条件に該当するデータを預かり在庫データから抽出して、在庫照会データを表示出力する。さらに、不図示の預かり証発行ボタンが押下されると、在庫照会データに基づいた預かり証が発行される。
【0064】
図5(A)は、指定される抽出条件の例を示す図である。同図に示す例では、基準日「2022/12/16」、倉庫コード「123456:本社倉庫」、得意先コード「A1445:株式会社○○○○電材」、保管期間「指定無し」となっている。不図示の実行ボタンが押下されると、抽出条件に該当する記憶部106に格納されている預かり在庫データが抽出されて、例えば、図5(B)に示すような在庫照会データが表示出力される。
【0065】
在庫照会データは、倉庫コード、得意先コード、商品コード、売上番号-行、預かり日、預かり在庫数の項目を備えている。「預かり日」は、売上番号-行をキーとして記憶部106に格納されている売上データから抽出した売上日が設定される。同図において、1行目と2行目は、過去の預かり売上により作成された預かり在庫データに対応している(図4(B)の前に作成された預かり在庫データであり図示を省略している)。3行目と4行目は、図4(B)の預かり在庫データに対応している。
【0066】
不図示の預かり証発行ボタンが押下されると、在庫照会データに基づいて、例えば、図5(C)に示すような預かり証が出力される。預かり証は、得意先が記載されるヘッダと、預かり日、売上番号-行である預かり番号、商品、預かり在庫数である在庫数を含む明細と、記載される。預かり証は、得意先に電子メール、Fax、郵送等で送付される。
【0067】
在庫照会画面では、長期預かり品の情報把握を行うことができる。図6(A)は、指定される抽出条件の例を示す図である。同図に示す例では、基準日「2022/12/16」、倉庫コード「123456:本社倉庫」、得意先コード「A1445:株式会社○○○○電材」、保管期間「12」ヶ月以上となっている。不図示の実行ボタンが押下されると、抽出条件に該当する記憶部106に格納されている預かり在庫データが抽出されて、保管期間が12ヶ月以上の図6(B)に示すような在庫照会データが表示出力される。
【0068】
(S3:移動指示入力処理)
図7図9を参照して、移動指示入力処理の具体例を説明する。移動指示入力部102eは、預かり在庫を出荷する際に、例えば、モニタ114に表示される移動指示入力画面上でのオペレータの操作に応じて、移動指示識別情報(移動指示番号-行)、移動指示日、出荷日、倉庫、得意先、納入先、売上識別情報、商品、及び出荷指示数を含む移動指示データを作成して記憶部106に登録する。
【0069】
図7は、移動指示入力画面500の表示例を示す図である。(4)預かり品を出荷する際は移動指示入力画面500で移動指示区分を「預かり品出荷指示」を指定する。
【0070】
移動指示入力画面500は、移動指示区分、移動指示日、出荷日、倉庫コード、得意先コード、納入先コード等を指定するためのヘッダエリア501と、行毎に、(預かり)売上番号-行、商品コード、数量を指定するための明細エリア502と、不図示の登録ボタンと、不図示の検索画面表示ボタンと、を備えている。不図示の登録ボタンが押下されると、移動指示入力画面500の入力内容に応じた移動指示データが作成されて、記憶部106に登録される。
【0071】
不図示の検索画面表示ボタンを押下すると、例えば、図8に示すような預かり売上番号の検索画面600が表示される。この検索画面は、移動指示入力画面500の明細エリア502で移動指示する対象(売上番号-行)、及びその数量の入力を補助するためのものである。オペレータは、検索画面の結果を見て、明細エリア502で移動指示する対象(売上番号-行)、及びその数量を入力することで、移動指示対象及び数量の指定が容易となる。
【0072】
預かり売上番号の検索画面600は、倉庫コード、商品コード、得意先コードの抽出条件を指定する抽出条件指定エリアと、抽出条件に該当する預かり在庫データ抽出されて表示される抽出結果表示エリアと、表示ボタンと、を備えている。抽出条件が指定されて表示ボタンが押下されると、抽出条件に該当する預かり在庫データが抽出されて抽出結果表示エリアに表示される。
【0073】
抽出条件指定エリアにおいて、抽出条件の「倉庫コード」及び「得意先コード」は、検索画面呼び出し元の移動指示入力画面500の情報が自動セットされる。オペレータは、商品コードを指定する。抽出結果表示エリアでは、抽出条件に該当する預かり在庫データが預かり日の古い順に表示される。
【0074】
図7に戻り、移動指示入力画面500では、(預かり)売上番号指定時、商品コードは自動表示される。また、預かり売上の得意先と、移動指示入力画面の得意先コードが不一致の場合、エラーとする(入力ミス防止機能)。預かり品在庫数以上の数量は入力できないように制御する。
【0075】
図7に示す例では、ヘッダエリア501では、移動指示区分「50 預かり品出荷指示」、移動指示日「2022/12/05」、出荷日「2022/12/06」、倉庫コード「123456 本社倉庫」、得意先コード「A1445 株式会社○○○○電材」、納入先コード「A1445-05 株式会社○○○○電材 △△支店」が指定されている。明細エリア502では、1行目に、(預かり)売上番号-行「UR0001000051-01」、商品コード「VVM4476 VVMケーブル(自動表示)」数量「250」m、2行目に、(預かり)売上番号-行「UR0001002536-02」、商品コード「VVM4476:VVMケーブル」、数量「400」mが指定されている。
【0076】
不図示の登録ボタンが押下されると、例えば、図9に示すような移動指示データが作成されて、記憶部106に登録される。移動指示データは、移動指示番号-行、移動指示日、出荷日、移動区分、倉庫コード、得意先コード、納入先コード、(預かり)売上番号-行、商品コード、出荷指示数の項目を備えている。「移動指示番号」は、登録ボタン押下時に自動採番される。
【0077】
(S4:出荷入力処理)
図10及び図11を参照して、出荷入力処理の具体例を説明する。出荷入力部102fは、預かり在庫を出荷した際に、例えば、出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、出荷識別情報(出荷番号-行)、出荷日、移動指示識別情報、倉庫、得意先、納入先、商品、及び出荷数を含む出荷データを作成して記憶部106に登録する。また、預かり在庫管理部102bは、作成した出荷データに基づいて、記憶部106に格納されている預かり在庫データを更新する。
【0078】
図10は、出荷入力画面700の表示例を示す図である。(5)登録された移動指示データに対して出荷が行われた際、移動指示データに登録された売上番号-行に紐づく預かり在庫データの預かり品の在庫を引き落とす。出荷入力画面700は、移動指示番号、出荷日、倉庫コード、本社倉庫、出荷区分、得意先コード、納入先コードを指定するヘッダエリア701と、行毎に、(預かり)売上番号-行、商品コード、指示数量、出荷数量を指定する明細エリア702と、不図示の登録ボタンを備えている。不図示の登録ボタンを押下すると、出荷入力画面700の入力内容に応じた、出荷データが作成されて、記憶部106に登録される。
【0079】
オペレータにより「移動指示番号」及び「出荷日」が指定されると、指定される移動指示番号及び出荷日をキーとして、記憶部106に格納されている移動指示データが読み出されて、「倉庫コード」、「本社倉庫」、「出荷区分」、「得意先コード」、「納入先コード」、「(預かり)売上番号-行」、「商品コード」、「指示数量」が自動表示(指定)される。オペレータは、「出荷数」を指定する。
【0080】
図10に示す例では、ヘッダエリア701では、移動指示番号「IS0000123456」、出荷日「2022/12/06」、倉庫コード「123456:本社倉庫」、出荷区分「17:預かり品出荷」、得意先コード「A1445:株式会社○○○○電材」、納入先コード「A1445-05:株式会社○○○○電材 △△支店」が指定されている。明細エリア702では、1行目に、(預かり)売上番号-行「UR0001000051-01」、商品コード「VVM4476:VVMケーブル」、指示数量「250」m、出荷数量「250」m、2行目に、(預かり)売上番号-行「UR0001002536-02」、商品コード「VVM4476:VVMケーブル」、指示数量「400」m、出荷数量「400」mが指定されている。
【0081】
不図示の登録ボタンが押下されると、例えば、図11(A)に示すような移動指示データが作成されて記憶部106に登録される。移動指示データは、出荷番号-行、出荷区分、出荷日、移動指示番号-行、倉庫コード、得意先コード、納入先コード、商品コード、出荷数の項目を備えている。「出荷番号」は、登録ボタン押下時に自動採番される。
【0082】
出荷データが作成されると、出荷データに基づいて、図11(C)に示すように、預かり在庫データが更新される。具体的には、出荷データの移動指示番号-行で紐づく売上番号-行を有する在庫照会データの預かり在庫数を、出荷数分減じる。同図に示す例では、1行目の売上番号-行「UR0001000051-01」の預かり在庫数が「250」から「0(=250-250)」に更新される。また、2行目の売上番号-行「UR0001002536-02」の預かり在庫数が「1200」から「800(=1200-400)」に更新される。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態によれば、売上入力画面上でのオペレータの操作に応じて、売上識別情報、売上日、得意先、倉庫、商品、売上数、単価、及び金額を含む売上データを作成して、記憶エリアに登録する売上入力部102aと、売上データに基づいて、倉庫、得意先、売上識別情報、商品、及び売上数と同数とする預かり在庫数を含む預かり在庫データを作成して、記憶部106に登録する預かり在庫管理部102bと、を備えているので、得意先が買い上げた商品を預かり在庫として預かる場合に、預かり在庫の預かり日毎の残数管理を容易に行うことが可能となる。
【0084】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0085】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0086】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0087】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0088】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0089】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0090】
また、在庫管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0091】
例えば、在庫管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0092】
また、このコンピュータプログラムは、在庫管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0093】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0094】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0095】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0096】
また、在庫管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0097】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0098】
100 在庫管理装置
102 制御部
102a 売上入力部
102b 預かり在庫管理部
102c 在庫照会部
102d 預かり証発行部
102e 移動指示入力部
102f 出荷入力部
102g 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11