知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107908
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】ハブユニット軸受
(51)【国際特許分類】
B60B 35/02 20060101AFI20240802BHJP
F16C 19/18 20060101ALI20240802BHJP
F16C 33/64 20060101ALI20240802BHJP
【ＦＩ】
B60B35/02 L
F16C19/18
F16C33/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023012093
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】萩生田 八大
【テーマコード（参考）】
3J701
【Ｆターム（参考）】
3J701AA03
3J701AA32
3J701AA43
3J701AA52
3J701AA62
3J701AA72
3J701BA53
3J701BA57
3J701DA09
3J701DA20
3J701FA15
3J701FA51
3J701GA03
(57)【要約】
【課題】ハブユニット軸受の軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えて、操安性の向上や、ホイールやブレーキロータの取り付け部の応力低減効果が得られるハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】内輪部材３０は、ハブ軸３１、内輪３２及び補強部材４０を有する。ハブ軸３１は、環状部分３４、及び環状部分３４から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられる複数の外向きフランジ部３３を有し、補強部材４０は、環状部分３４の内側に設けられる軸部４１と、軸部４１から径方向外側に延びる補強フランジ部４２を有する。外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに形成された凸部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａに形成された凹部とが係合することによって、互いに接続される。凸部の先端部の少なくとも一部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとは、周方向から見てオーバーラップしている。
【選択図】図１
【解決手段】内輪部材３０は、ハブ軸３１、内輪３２及び補強部材４０を有する。ハブ軸３１は、環状部分３４、及び環状部分３４から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられる複数の外向きフランジ部３３を有し、補強部材４０は、環状部分３４の内側に設けられる軸部４１と、軸部４１から径方向外側に延びる補強フランジ部４２を有する。外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに形成された凸部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａに形成された凹部とが係合することによって、互いに接続される。凸部の先端部の少なくとも一部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとは、周方向から見てオーバーラップしている。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周面に複列の外輪軌道を有する外輪部材と、
外周面に複列の内輪軌道を有し、軸方向一方側にホイール及びブレーキロータが取り付けられるハブフランジを有する内輪部材と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記内輪部材は、
環状部分、及び前記環状部分から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられると共に、径方向外側に向かうにつれて円周方向幅が狭くなる先細り形状の複数の外向きフランジ部を有するハブ軸と、
前記環状部分及び前記複数の外向きフランジ部の内側に設けられる軸部、及び前記軸部から径方向外側に延び、周方向に隣り合う前記外向きフランジ部の周方向側面を覆うように前記外向きフランジ部と同じ軸方向位置に配置され、前記複数の外向きフランジ部とともに円盤状の前記ハブフランジを構成する補強フランジ部を有し、前記ハブ軸より軽量の材料からなる補強部材と、
を有し、
前記外向きフランジ部の周方向側面に形成された凸部と前記補強フランジ部の周方向側面に形成された凹部とが係合することによって、前記外向きフランジ部と前記補強フランジ部とが互いに接続される、
ハブユニット軸受。
外周面に複列の内輪軌道を有し、軸方向一方側にホイール及びブレーキロータが取り付けられるハブフランジを有する内輪部材と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記内輪部材は、
環状部分、及び前記環状部分から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられると共に、径方向外側に向かうにつれて円周方向幅が狭くなる先細り形状の複数の外向きフランジ部を有するハブ軸と、
前記環状部分及び前記複数の外向きフランジ部の内側に設けられる軸部、及び前記軸部から径方向外側に延び、周方向に隣り合う前記外向きフランジ部の周方向側面を覆うように前記外向きフランジ部と同じ軸方向位置に配置され、前記複数の外向きフランジ部とともに円盤状の前記ハブフランジを構成する補強フランジ部を有し、前記ハブ軸より軽量の材料からなる補強部材と、
を有し、
前記外向きフランジ部の周方向側面に形成された凸部と前記補強フランジ部の周方向側面に形成された凹部とが係合することによって、前記外向きフランジ部と前記補強フランジ部とが互いに接続される、
ハブユニット軸受。
【請求項2】
前記凸部の先端部の少なくとも一部と前記補強フランジ部の周方向側面とは、周方向から見てオーバーラップしている、請求項１に記載のハブユニット軸受。
【請求項3】
前記ハブ軸は、前記環状部分の内周面の軸方向両側に、径方向外側に凹んだ段部をそれぞれ備え、
前記補強部材の軸部は、軸方向両側に前記段部にそれぞれ係止される係止部を有する、請求項１に記載のハブユニット軸受。
前記補強部材の軸部は、軸方向両側に前記段部にそれぞれ係止される係止部を有する、請求項１に記載のハブユニット軸受。
【請求項4】
前記補強部材は、前記外向きフランジ部の外周面をさらに覆う、請求項１に記載のハブユニット軸受。
【請求項5】
前記補強部材は、前記補強フランジ部に対して前記軸部と反対側に延在するパイロット部を備え、
前記パイロット部は、周方向に間隔を空けて切り欠かれた複数の切欠き部を有する、請求項１に記載のハブユニット軸受。
前記パイロット部は、周方向に間隔を空けて切り欠かれた複数の切欠き部を有する、請求項１に記載のハブユニット軸受。
【請求項6】
前記凹部は、断面逆ハの字状のあり溝或いはＴ字溝であり、
前記凸部は、前記あり溝或いは前記Ｔ字溝に係合する断面ハの字状またはＴ字状の突条部である、請求項１に記載のハブユニット軸受。
前記凸部は、前記あり溝或いは前記Ｔ字溝に係合する断面ハの字状またはＴ字状の突条部である、請求項１に記載のハブユニット軸受。
【請求項7】
前記凸部は、前記内輪部材の成形時に前記外向きフランジ部の周方向側面に形成され、軸方向に傾斜するように曲げ加工されたフラッシュである、請求項１に記載のハブユニット軸受。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハブユニット軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
ハブユニット軸受はバネ下荷重であるため、ハブユニット軸受の軽量化は、省エネ及び省資源に寄与するだけでなく、乗り心地の向上にも大きく影響する。ハブユニット軸受の軽量化のためには、径が大きく、結果的に質量が大きくなるハブフランジの軽量化の効果が大きく、これにより、イナーシャ減少による省燃費効果も得られる。
【0003】
特許文献１には、冷間側方押し出しにより、ハブフランジを間欠的に設けて、即ち、複数の外向きフランジ部を周方向に間隔を空けて設けて、ハブフランジの軽量化を図ったハブユニット軸受が開示されている。この様な構造にあっては、冷間鍛造による加工硬化の効果によりハブフランジを細くできる効果も加わり、ハブフランジの軽量化が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２０１１－２０１４２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献１に記載のハブユニット軸受によると、ハブフランジとブレーキロータの接触面積が減少するため、取り付け部の応力が上昇してハブフランジより強度が低い鋳物製のブレーキロータにクラックが発生する虞がある。また、間欠的（十字形や星形）に形成されたハブフランジは、連続的に形成された、所謂丸フランジに比べて周方向や軸方向の剛性が低くなるため、操安性に悪影響を及ぼすと共に、ブレーキロータやホイールの取り付け部の応力を高める虞がある。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えて、操安性の向上や、ホイールやブレーキロータの取り付け部の応力低減効果が得られるハブユニット軸受を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
［１］ 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪部材と、
外周面に複列の内輪軌道を有し、軸方向一方側にホイール及びブレーキロータが取り付けられるハブフランジを有する内輪部材と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記内輪部材は、
環状部分、及び前記環状部分から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられると共に、径方向外側に向かうにつれて円周方向幅が狭くなる先細り形状の複数の外向きフランジ部を有するハブ軸と、
前記環状部分及び前記複数の外向きフランジ部の内側に設けられる軸部、及び前記軸部から径方向外側に延び、周方向に隣り合う前記外向きフランジ部の周方向側面を覆うように前記外向きフランジ部と同じ軸方向位置に配置され、前記複数の外向きフランジ部とともに円盤状の前記ハブフランジを構成する補強フランジ部を有し、前記ハブ軸より軽量の材料からなる補強部材と、
を有し、
前記外向きフランジ部の周方向側面に形成された凸部と前記補強フランジ部の周方向側面に形成された凹部とが係合することによって、前記外向きフランジ部と前記補強フランジ部とが互いに接続される、
ハブユニット軸受。
［１］ 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪部材と、
外周面に複列の内輪軌道を有し、軸方向一方側にホイール及びブレーキロータが取り付けられるハブフランジを有する内輪部材と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記内輪部材は、
環状部分、及び前記環状部分から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられると共に、径方向外側に向かうにつれて円周方向幅が狭くなる先細り形状の複数の外向きフランジ部を有するハブ軸と、
前記環状部分及び前記複数の外向きフランジ部の内側に設けられる軸部、及び前記軸部から径方向外側に延び、周方向に隣り合う前記外向きフランジ部の周方向側面を覆うように前記外向きフランジ部と同じ軸方向位置に配置され、前記複数の外向きフランジ部とともに円盤状の前記ハブフランジを構成する補強フランジ部を有し、前記ハブ軸より軽量の材料からなる補強部材と、
を有し、
前記外向きフランジ部の周方向側面に形成された凸部と前記補強フランジ部の周方向側面に形成された凹部とが係合することによって、前記外向きフランジ部と前記補強フランジ部とが互いに接続される、
ハブユニット軸受。
【発明の効果】
【0008】
本発明のハブユニット軸受によれば、軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えて、操安性の向上や、ホイールやブレーキロータの取り付け部の応力低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
（第１実施形態）
本発明の第１実施形態に係るハブユニット軸受について、図１～図３に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書において、「インボード側」とは、車体に取り付けた際のハブユニット軸受１０の車体側を表し、図１中の右側である。「アウトボード側」とは、車体に取り付けた際のハブユニット軸受１０の車輪側を表し、図１中の左側である。
本発明の第１実施形態に係るハブユニット軸受について、図１～図３に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書において、「インボード側」とは、車体に取り付けた際のハブユニット軸受１０の車体側を表し、図１中の右側である。「アウトボード側」とは、車体に取り付けた際のハブユニット軸受１０の車輪側を表し、図１中の左側である。
【0011】
本実施形態のハブユニット軸受１０は、従動輪用であり、外輪部材２０と、内輪部材３０と、複数の転動体１１と、密封部材１２と、保持器１３と、を主に備える。
【0012】
外輪部材２０は、略円筒状に形成された本体２１の外周面に外径側に延出して設けられた取付フランジ２２と、内周面に設けられた複列（２列）の外輪軌道２３ａ、２３ｂを有している。外輪部材２０は、使用時に、取付フランジ２２に設けられた孔２２ａに取付ボルトを挿通し、該取付ボルトによって、懸架装置の不図示のナックルに結合固定されており、懸架装置に支持された状態で回転しない。
【0013】
内輪部材３０は、ハブ軸３１、内輪３２及び補強部材４０を備えており、外輪部材２０の内径側に外輪部材２０と同軸（同芯）に配置されている。また、本実施形態の内輪部材３０は、ハブ軸３１の外周面と内輪３２の外周面に、複列の内輪軌道３６ａ，３６ｂを有する。
【0014】
具体的に、ハブ軸３１の外周面には、外輪部材２０の外輪軌道２３ａと対向する部分に、内輪軌道３６ａが設けられており、外輪部材２０の外輪軌道２３ｂと対向する部分に、小径段部３５が設けられている。
【0015】
内輪３２は、アウトボード側の端面３２ａを小径段部３５の段差面３５ａに突き当てた状態で、小径段部３５の外周面に圧入により外嵌されて、小径段部３５のインボード側の端部に設けられたかしめ部３７によりインボード側の端面３２ｂが押え付けられて、ハブ軸３１に固定されている。内輪３２の外周面には、外輪部材２０の外輪軌道２３ｂと対向する部分に内輪軌道３６ｂが設けられている。
【0016】
ハブ軸３１は、例えば、鋼材を熱間鍛造することで形成され、環状部分３４と、外輪部材２０のアウトボード側の開口からアウトボード側に突出する環状部分３４の軸方向アウトボード側から径方向外側に延び、周方向に間隔を空けて設けられる複数の外向きフランジ部３３と、を備える。外向きフランジ部３３は、環状部分３４から径方向外側に向かうにつれて円周方向幅Ｗが次第に狭くなる先細り形状になっている（図２参照）。なお、外向きフランジ部３３の数は任意であり、例えば、４つの外向きフランジ部３３が９０°間隔に設けられてもよく、５つの外向きフランジ部３３が７２°間隔で設けられてもよい。
【0017】
各外向きフランジ部３３に軸方向に貫通して設けられた貫通孔３３ａには、締結部材であるハブボルト１５がセレーション嵌合して、いずれも不図示のホイール及びブレーキロータが不図示のナット部材により共締めされて外向きフランジ部３３に結合固定される。
【0018】
内輪３２には、インボード側端部にエンコーダ５１を有する芯金５２が外嵌固定される。また、外輪部材２０には、インボード側端部にキャップ５０が内嵌固定され、キャップ５０にセンサユニット５３が組み付けられている。そして、センサユニット５３の検出部を、エンコーダ５１の被検出面に近接対向させることで、内輪部材３０の回転速度等を測定可能としている。センサユニットの構造については、本発明の要旨と関係しない為、詳しい説明は省略する。
【0019】
補強部材４０は、アルミニウム合金などの軽合金や繊維強化樹脂（ＣＦＲＰ）などの軽量素材をハブ軸３１にダイキャスト成形やモールド成形することで形成される。補強部材４０は、環状部分３４及び複数の外向きフランジ部３３の内側に設けられる軸部４１と、軸部４１から径方向外側に延び、周方向に隣り合う外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂを覆うように外向きフランジ部３３と同じ軸方向位置に配置される補強フランジ部４２とを有する。したがって、内輪部材３０は、補強部材４０の軸部４１によって、ハブ軸３１の環状部分３４と共に中実状に構成される。また、補強フランジ部４２は、ハブ軸３１の複数の外向きフランジ部３３とともに円盤状のハブフランジ３８を構成する。なお、補強フランジ部４２は、内周側で環状に連結されて径方向外側に延び、円周方向に等間隔で配置される複数の補強フランジ片４２ｐによって構成されている。
【0020】
転動体（玉）１１は、外輪軌道２３ａ、２３ｂと内輪軌道３６ａ、３６ｂとの間に、それぞれ複数ずつ、互いに所定の接触角をなして背面組み合わせで配置され、保持器１３により保持された状態で転動自在に設けられている。これにより、内輪部材３０が外輪部材２０に対して回転可能となる。
【0021】
密封部材１２は、外輪部材２０のアウトボード側端部とハブ軸３１の軸方向中間部との間に配置され、インボード側端部に設けられたキャップ５０と共に、複数の転動体１１が設けられた内部空間１４の軸方向両側を塞いでいる。
【0022】
以下、図３も参照して、本発明の主要部分であるハブフランジ３８を構成するハブ軸１３１と補強部材４０について詳細に説明する。
【0023】
上述したように、ハブ軸３１は、環状部分３４と、それぞれ先細り形状の複数の外向きフランジ部３３と、を備え、また、補強部材４０は、軸部４１と、補強フランジ部４２とを備え、ハブ軸３１より軽量の材料からなる。
【0024】
補強部材４０の軸部４１のアウトボード側には、その中心部にアウトボード側に開口する略円錐形状のキャビティ４３が設けられて軸部４１の軽量化が図られている。
このため、ハブ軸３１の環状部分３４のインボード側は内周面が円筒面３９ａによって構成される一方、アウトボード側では、円筒面３９ａから徐々に拡径する面３９ｂによって構成されている。
このため、ハブ軸３１の環状部分３４のインボード側は内周面が円筒面３９ａによって構成される一方、アウトボード側では、円筒面３９ａから徐々に拡径する面３９ｂによって構成されている。
【0025】
なお、本実施形態では、環状部分３４は、密封部材１２のリップ部が摺接するように全周に亘って外径側に起立する摺接面を有する環状基部３９ｃを備え、複数の外向きフランジ部３３は、この環状基部３９ｃからアウトボード側に延在しつつ径方向外側に延びている。したがって、補強部材４０の補強フランジ部４２は、環状部分３４の環状基部３９ｃのアウトボード側側面を覆うようにして、軸部４１から径方向外側に延びている。
【0026】
また、ハブ軸３１は、環状部分３４のインボード側に、円筒面３９ａよりも径方向外側に凹んだ段部３４ｂを有し、外向きフランジ部３３のアウトボード側且つ内側に、径方向外側に凹んだ段部３４ａを有する。また、段部３４ｂよりもインボード側には、段部３４ｂよりもさらに径方向外側に凹んだ段部３４ｃが設けられ、段部３４ｂと段部３４ｃは、二段の段部を形成する。
【0027】
そして、インボード側の段部３４ｂには、補強部材４０を環状部分３４の内側にダイキャスト成形やモールド成形することで形成した係止部４１ｂが係合される。
また、アウトボード側の段部３４ａには、同じく、補強部材４０を環状部分３４の内側にダイキャスト成形やモールド成形することで形成した係止部４１ａが係合される。したがって、軸部４１よりも径方向外側の係止部４１ａと補強フランジ部４２とによって、環状部分３４のアウトボード側を全周に亘って覆っている。
また、アウトボード側の段部３４ａには、同じく、補強部材４０を環状部分３４の内側にダイキャスト成形やモールド成形することで形成した係止部４１ａが係合される。したがって、軸部４１よりも径方向外側の係止部４１ａと補強フランジ部４２とによって、環状部分３４のアウトボード側を全周に亘って覆っている。
【0028】
これにより、補強部材４０の軸方向成形収縮力を利用して、係止部４１ａ、４１ｂや補強フランジ部４２で段部３４ａ、３４ｂ間の環状部分３４を挟持し、ハブ軸３１と補強部材４０間での隙間の発生や、水などの侵入を防止している。
なお、インボード側の段部３４ｃは、補強部材４０を鋳込む際に鋳込み型を当接して密封するために用いられる。
なお、インボード側の段部３４ｃは、補強部材４０を鋳込む際に鋳込み型を当接して密封するために用いられる。
【0029】
軸部４１と一体に形成される複数の補強フランジ部４２は、軸部４１から径方向外側に延び、周方向に隣り合う外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂを覆うように形成される。なお、ハブフランジ３８に不図示のホイール及びブレーキロータを適正に固定するためには、補強フランジ部４２及び外向きフランジ部３３のアウトボード側の側面は、面一であることが望ましい。また、補強フランジ部４２の外径は、外向きフランジ部３３の外径と略同一径を有する。
【0030】
軽合金及び繊維強化樹脂などからなる補強部材４０は、鋼製の外向きフランジ部３３と液相の温度に共通領域が無く、鋼製の外向きフランジ部３３が固相のまま、補強部材４０がダイキャスト成形またはモールド成形される。ここで、例えば、ショットブラスト、レーザー加工、メッキ処理などによる粗面化処理が外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに粗面化処理が行われていたとしても、補強部材４０（補強フランジ部４２）の成形収縮により、補強フランジ部４２が外向きフランジ部３３から外れやすい。
【0031】
一方、本実施形態のハブフランジ３８は、図３に示すように、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに断面ハの字状の凸部である突条部４４を形成し、該突条部４４に補強部材４０をダイキャスト成形またはモールド成形して、補強フランジ部４２の周方向側面４２ａに断面逆ハの字状の凹部である、あり溝４５を形成している。
【0032】
これにより、外向きフランジ部３３と補強部材４０とは、突条部４４とあり溝４５とによって、互いに接続される。特に、突条部４４とあり溝４５とすることで、突条部４４の先端部４４ａの少なくとも一部と、補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとは、周方向から見てオーバーラップしているので、外向きフランジ部３３と補強部材４０とが強固に係合する。即ち、軸方向幅が基部よりも大きい先端部４４ａを有する突条部４４によって、突条部４４の先端部４４ａと外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂとの間に形成される凹みに、あり溝４５を構成する補強フランジ部４２の一部が入り込んでおり、その結果、突条部４４の先端部４４ａの少なくとも一部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとは、周方向から見てオーバーラップしている。したがって、突条部４４とあり溝４５とにより、外向きフランジ部３３と補強フランジ部４２とが強固に結合する。
【0033】
また、外向きフランジ部３３は、大径側になるほど円周方向幅Ｗが減る先細り形状であるため、補強部材４０（補強フランジ部４２）の成形収縮により補強フランジ部４２が周方向に引っ張られると共に、ハブ軸３１の中心側へ向かう力が作用するので、補強部材４０が外向きフランジ部３３から外れることがなく、ハブフランジ３８に丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができる。
【0034】
さらに、環状部分３４の内径側には、補強フランジ部４２に連続する軸部４１（係止部４１ａ）が設けられているので、軸部４１の成形収縮によっても、補強フランジ部４２がハブ軸３１の中心側へ向かう力が向上する。
【0035】
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受１０によれば、隣接する外向きフランジ部３３間に、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに設けられた凸部に係合する凹部を有する補強フランジ部４２が配置されるので、ハブフランジ３８に丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができる。これにより、操安性の向上やブレーキロータやホイールの取り付け部の応力低減の効果が得られる。また、ハブ軸３１の中心部に軽量材の軸部４１を配置することでハブ軸３１がさらに軽量化される。
【0036】
なお、補強部材４０が軽金属の場合は、鋼との接合面にガルバニックコロージョンが発生し易いので、鋼製のハブ軸３１と軽金属製の補強部材４０との合わせ面には防水処理を施すことが望ましい。特に、鋼製の外向きフランジ部３３と軽金属製の補強フランジ部４２との合わせ面が露出し、製造工程や車両組立時に疵が付き易い部分であるハブフランジ３８の外周面には、防水処理を施すことが望ましい。
【0037】
（変形例）
図４（ａ）～図４（ｃ）は、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂと補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとの凹部と凸部の係合の変形例である。
図４（ａ）は、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに断面Ｔ字状の凸部である突条部４７が形成され、補強フランジ部４２の周方向側面４２ａに凹部であるＴ字溝４６が形成された例である。これにより、突条部４７の先端部４７ａの少なくとも一部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとは、周方向から見てオーバーラップしているので、突条部４７とＴ字溝４６とが強固に係合する。
図４（ａ）～図４（ｃ）は、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂと補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとの凹部と凸部の係合の変形例である。
図４（ａ）は、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂに断面Ｔ字状の凸部である突条部４７が形成され、補強フランジ部４２の周方向側面４２ａに凹部であるＴ字溝４６が形成された例である。これにより、突条部４７の先端部４７ａの少なくとも一部と補強フランジ部４２の周方向側面４２ａとは、周方向から見てオーバーラップしているので、突条部４７とＴ字溝４６とが強固に係合する。
【0038】
図４（ｂ）は、ハブ軸３１を熱間鍛造（半密閉鍛造）で成形する際に、外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂにアウトボード側に発生するフラッシュ３３ｃを、ある程度残してトリミングし、残留フラッシュ３３ｃを、型押し（例えば、特開２０１２－２１５２６９号参照）やローラがけによって、軸方向に傾斜、具体的には、インボード側に倒す曲げ加工を施し、該残留フラッシュ３３ｃを凸部として利用し、補強フランジ部４２をダイキャスト成形またはモールド成形して係合させたものである。したがって、補強フランジ部４２の周方向側面４２ａには、残留フラッシュ３３ｃと係合するように凹部が形成されている。
【0039】
図４（ｃ）は、フラッシュ３３ｃが外向きフランジ部３３の周方向側面３３ｂの軸方向中間部に形成された例である。この場合も、トリミング後の残留フラッシュ３３ｃを、型押しやローラがけで軸方向に傾斜する曲げ加工し、残留フラッシュ３３ｃに補強部材４０をダイキャスト成形またはモールド成形して係合させている。
【0040】
図４（ｂ）や図４（ｃ）の変形例も、フラッシュ３３ｃの先端部の少なくとも一部が、補強フランジ部４２の周方向側面４２ａと周方向から見てオーバーラップしているので、補強フランジ部４２の成形収縮により、補強フランジ部４２が周方向に引っ張られると共に、ハブ軸３１の中心側へ向かう力が作用する。これにより、ハブフランジ３８に丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができ、操安性の向上や、ホイールやブレーキロータの取り付け部の応力低減の効果が得られる。
【0041】
（第２実施形態）
本実施形態のハブユニット軸受１０は、図５及び図６に示すように、補強部材４０の補強フランジ部４２が、外向きフランジ部３３の外周面３３ｄをさらに覆って形成されている。即ち、補強フランジ部４２は、内周側で環状に連結されて径方向外側に延びる、円周方向に等間隔で配置される複数の補強フランジ片４２ｐが外周縁部で連結円弧部４２ｑによって環状に連結されている。これにより、補強部材４０の成形収縮により中心に向かう力が強化され、ハブフランジ３８に丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができ、操安性の向上やブレーキロータやホイールの取り付け部の応力低減の効果がさらに得られる。
本実施形態のハブユニット軸受１０は、図５及び図６に示すように、補強部材４０の補強フランジ部４２が、外向きフランジ部３３の外周面３３ｄをさらに覆って形成されている。即ち、補強フランジ部４２は、内周側で環状に連結されて径方向外側に延びる、円周方向に等間隔で配置される複数の補強フランジ片４２ｐが外周縁部で連結円弧部４２ｑによって環状に連結されている。これにより、補強部材４０の成形収縮により中心に向かう力が強化され、ハブフランジ３８に丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができ、操安性の向上やブレーキロータやホイールの取り付け部の応力低減の効果がさらに得られる。
【0042】
また、補強部材４０が軽金属の場合は、製造工程や車両組立時に疵が付き易いハブフランジ３８の外周面には、鋼製の外向きフランジ部３３と軽金属の補強フランジ部４２との合わせ面がないので、ガルバニックコロージョンが発生し難くなる効果が得られる。
その他の構成及び効果については、第１実施形態のハブユニット軸受１０と同様である。
その他の構成及び効果については、第１実施形態のハブユニット軸受１０と同様である。
【0043】
（第３実施形態）
本実施形態のハブユニット軸受１０は、図７及び図８に示すように、キャビティ４３が開口する軸部４１のアウトボード側端部がブレーキロータやホイールを取り付ける際のパイロット部４８として機能するが、パイロット部４８は、周方向に間隔を空けて切り欠かれた複数の切欠き部４９を有する。このように、パイロット部４８に切欠き部４９が形成されることで、ハブユニット軸受１０のさらなる軽量化が可能となる。
その他の構成及び効果については、第１実施形態のハブユニット軸受１０と同様である。
本実施形態のハブユニット軸受１０は、図７及び図８に示すように、キャビティ４３が開口する軸部４１のアウトボード側端部がブレーキロータやホイールを取り付ける際のパイロット部４８として機能するが、パイロット部４８は、周方向に間隔を空けて切り欠かれた複数の切欠き部４９を有する。このように、パイロット部４８に切欠き部４９が形成されることで、ハブユニット軸受１０のさらなる軽量化が可能となる。
その他の構成及び効果については、第１実施形態のハブユニット軸受１０と同様である。
【0044】
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、図示した実施形態では、あり溝やＴ字溝を１箇所に形成しているが、複数個所に設けてもよい。
例えば、図示した実施形態では、あり溝やＴ字溝を１箇所に形成しているが、複数個所に設けてもよい。
【0045】
また、ハブフランジ３８のインボード側の側面は、外向きフランジ部３３と補強フランジ部４２が面一としているが、補強フランジ部４２を外向きフランジ部３３より薄肉とし、補強フランジ部４２のインボード側の面が外向きフランジ部３３のインボード側の面より凹んだ、所謂スキャロップフランジとしてもよい。また、ハブフランジ３８のアウトボード側の側面も、ブレーキロータの取り付け部との接触部が十分取れるのであれば、補強フランジ部４２を外向きフランジ部３３より薄肉とし、補強フランジ部４２の側面が外向きフランジ部３３の側面より凹んだ形状とすることもできる。
【0046】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
（１） 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪部材と、
外周面に複列の内輪軌道を有し、軸方向一方側にホイール及びブレーキロータが取り付けられるハブフランジを有する内輪部材と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記内輪部材は、
環状部分、及び前記環状部分から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられると共に、径方向外側に向かうにつれて円周方向幅が狭くなる先細り形状の複数の外向きフランジ部を有するハブ軸と、
前記環状部分及び前記複数の外向きフランジ部の内側に設けられる軸部、及び前記軸部から径方向外側に延び、周方向に隣り合う前記外向きフランジ部の周方向側面を覆うように前記外向きフランジ部と同じ軸方向位置に配置され、前記複数の外向きフランジ部とともに円盤状の前記ハブフランジを構成する補強フランジ部を有し、前記ハブ軸より軽量の材料からなる補強部材と、
を有し、
前記外向きフランジ部の周方向側面に形成された凸部と前記補強フランジ部の周方向側面に形成された凹部とが係合することによって、前記外向きフランジ部と前記補強フランジ部とが互いに接続される、
ハブユニット軸受。
この構成によれば、軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができ、操安性の向上やブレーキロータやホイールの取り付け部の応力が低減する。
（１） 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪部材と、
外周面に複列の内輪軌道を有し、軸方向一方側にホイール及びブレーキロータが取り付けられるハブフランジを有する内輪部材と、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記内輪部材は、
環状部分、及び前記環状部分から径方向外側へ延び、周方向に間隔を空けて設けられると共に、径方向外側に向かうにつれて円周方向幅が狭くなる先細り形状の複数の外向きフランジ部を有するハブ軸と、
前記環状部分及び前記複数の外向きフランジ部の内側に設けられる軸部、及び前記軸部から径方向外側に延び、周方向に隣り合う前記外向きフランジ部の周方向側面を覆うように前記外向きフランジ部と同じ軸方向位置に配置され、前記複数の外向きフランジ部とともに円盤状の前記ハブフランジを構成する補強フランジ部を有し、前記ハブ軸より軽量の材料からなる補強部材と、
を有し、
前記外向きフランジ部の周方向側面に形成された凸部と前記補強フランジ部の周方向側面に形成された凹部とが係合することによって、前記外向きフランジ部と前記補強フランジ部とが互いに接続される、
ハブユニット軸受。
この構成によれば、軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができ、操安性の向上やブレーキロータやホイールの取り付け部の応力が低減する。
【0047】
（２） 前記凸部の先端部の少なくとも一部と前記補強フランジ部の周方向側面とは、周方向から見てオーバーラップしている、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、外向きフランジ部と補強部材とを強固に係合することができる。
この構成によれば、外向きフランジ部と補強部材とを強固に係合することができる。
【0048】
（３） 前記ハブ軸は、前記環状部分の内周面の軸方向両側に、径方向外側に凹んだ段部をそれぞれ備え、
前記補強部材の軸部は、軸方向両側に前記段部にそれぞれ係止される係止部を有する、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、補強部材の成形収縮により補強部材がハブ軸に強固に固定される。
前記補強部材の軸部は、軸方向両側に前記段部にそれぞれ係止される係止部を有する、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、補強部材の成形収縮により補強部材がハブ軸に強固に固定される。
【0049】
（４） 前記補強部材は、前記外向きフランジ部の外周面をさらに覆う、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、補強部材が軽合金で形成される場合、ハブフランジの外周面に、鋼製の外向きフランジ部と軽合金の補強フランジ部との合わせ面がないので、製造工程や車両組立時に疵が付き易いハブフランジの外周面におけるガルバニックコロージョンを防止できる。
この構成によれば、補強部材が軽合金で形成される場合、ハブフランジの外周面に、鋼製の外向きフランジ部と軽合金の補強フランジ部との合わせ面がないので、製造工程や車両組立時に疵が付き易いハブフランジの外周面におけるガルバニックコロージョンを防止できる。
【0050】
（５） 前記補強部材は、前記補強フランジ部に対して前記軸部と反対側に延在するパイロット部を備え、
前記パイロット部は、周方向に間隔を空けて切り欠かれた複数の切欠き部を有する、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、内輪部材にブレーキロータやホイールを取り付ける際、切欠き部をパイロット部として利用することができ、組付け性が向上する。
前記パイロット部は、周方向に間隔を空けて切り欠かれた複数の切欠き部を有する、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、内輪部材にブレーキロータやホイールを取り付ける際、切欠き部をパイロット部として利用することができ、組付け性が向上する。
【0051】
（６） 前記凹部は、断面逆ハの字状のあり溝或いはＴ字溝であり、
前記凸部は、前記あり溝或いは前記Ｔ字溝に係合する断面ハの字状またはＴ字状の突条部である、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、外向きフランジ部の軸方向側面と補強フランジ部の軸方向側面とを、あり溝とハの字状の突条部、或いはＴ字溝とＴ字状の突条部で強固に係合させることができ、軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができる。
前記凸部は、前記あり溝或いは前記Ｔ字溝に係合する断面ハの字状またはＴ字状の突条部である、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、外向きフランジ部の軸方向側面と補強フランジ部の軸方向側面とを、あり溝とハの字状の突条部、或いはＴ字溝とＴ字状の突条部で強固に係合させることができ、軽量化を図りつつ、ハブフランジに丸フランジに近い周方向や軸方向の剛性を与えることができる。
【0052】
（７） 前記凸部は、前記内輪部材の成形時に前記外向きフランジ部の周方向側面に形成され、軸方向に傾斜するように曲げ加工されたフラッシュである、（１）に記載のハブユニット軸受。
この構成によれば、内輪部材の成形時に外向きフランジ部の周方向側面に形成されるフラッシュを、補強部材と係合する凸部として利用することで、製造コストを低減できる。
この構成によれば、内輪部材の成形時に外向きフランジ部の周方向側面に形成されるフラッシュを、補強部材と係合する凸部として利用することで、製造コストを低減できる。
【符号の説明】
【0053】
１０ ハブユニット軸受
１１ 転動体
２０ 外輪部材
２３ａ、２３ｂ 外輪軌道
３０ 内輪部材
３１ ハブ軸
３３ 外向きフランジ部
３３ｂ 周方向側面
３３ｃ フラッシュ
３３ｄ 外周面
３４ 環状部分
３４ａ、３４ｂ 段部
３６ａ、３６ｂ 内輪軌道
３８ ハブフランジ
４０ 補強部材
４１ 軸部
４１ａ、４１ｂ 係止部
４２ 補強フランジ部
４２ａ 周方向側面
４４ 突条部（凸部）
４５ あり溝（凹部）
４６ Ｔ字溝（凹部）
４７ 突条部（凸部）
４８ パイロット部
４９ 切欠き部
Ｗ 円周方向幅
１１ 転動体
２０ 外輪部材
２３ａ、２３ｂ 外輪軌道
３０ 内輪部材
３１ ハブ軸
３３ 外向きフランジ部
３３ｂ 周方向側面
３３ｃ フラッシュ
３３ｄ 外周面
３４ 環状部分
３４ａ、３４ｂ 段部
３６ａ、３６ｂ 内輪軌道
３８ ハブフランジ
４０ 補強部材
４１ 軸部
４１ａ、４１ｂ 係止部
４２ 補強フランジ部
４２ａ 周方向側面
４４ 突条部（凸部）
４５ あり溝（凹部）
４６ Ｔ字溝（凹部）
４７ 突条部（凸部）
４８ パイロット部
４９ 切欠き部
Ｗ 円周方向幅
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】