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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107985
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 6/026 20200101AFI20240802BHJP
   B62J 50/30 20200101ALI20240802BHJP
【FI】
B62J6/026
B62J50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012210
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三上 孝雄
(72)【発明者】
【氏名】トゥブナン,マキシム
(57)【要約】
【課題】車幅方向中央に位置するヘッドライトに導風構造を設ける。
【解決手段】鞍乗り型車両は、ヘッドパイプ(52)の前方にヘッドライト(80)を有する鞍乗り型車両において、前記ヘッドライト(80)は、車幅方向で中央に配設され、前記ヘッドライト(80)は、レンズ(100)およびケース(90)がループ状をなし、前記ヘッドライト(80)の中央に開口(81)が設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドパイプ(52、218)の前方にヘッドライト(80、280、380、480)を有する鞍乗り型車両において、
前記ヘッドライト(80、280、380、480)は、車幅方向で中央に配設され、
前記ヘッドライト(80、280、380、480)は、レンズ(100、200、300、400)およびケース(90、290、390、490)がループ状をなし、前記ヘッドライト(80、280、380、480)の中央に開口(81、281、381、481)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項2】
前記レンズ(100、200、300、400)および前記ケース(90、290、390、490)は、すり鉢状をなし、
前記レンズ(100、200、300、400)および前記ケース(90、290、390、490)は、前記開口(81、281、381、481)の入口端部(81a、281a、381a、481a)から出口端部(81b、281b、381b、481b)に向けてテーパー状をなすことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記レンズ(100、200、300、400)および前記ケース(90、290、390、490)でなす前記開口(81、281、381、481)の内側壁の傾斜は、左右では同じで、上下においては異ならせることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記ケース(90、290、390、490)内には灯体(110)の基板(111)が固定され、前記基板(111)には、前記開口(81、281、381、481)内に延出するヒートシンク(122、123、124、422、423、424)が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記開口(81、281、381)は、車幅方向に長く、
前記ヒートシンク(122、123、124)は車幅方向に延出して左右の前記基板(111)間に設けられることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記ヘッドライト(80、280、380)の下部は、前記ヘッドライト(80、280、380)の上部よりも車体前方に位置し、
前記ヒートシンク(122、123、124)を複数備え、
前記ヒートシンク(122、123、124)は上下に並べて配設され、
下方の前記ヒートシンク(123、124)の前端(123a、124a)は、上方の前記ヒートシンク(121、122)の前端(121a、122a)よりも車体前方に位置することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記開口(481)は、上下方向に長く、
前記ヒートシンク(422、423、424)は、上下方向に延出して上下の前記基板(111)間に設けられることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドライトの周辺に導風構造を有する鞍乗り型車両が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、左右一対のヘッドライトが設けられており、左右のヘッドライトの間に導風構造が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-148451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鞍乗り型車両のフロント構造として導風部を必要とする場合があるが、車幅方向中央にヘッドライトが配設される場合には、導風部を設けることが難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車幅方向中央に位置するヘッドライトに導風構造を設けることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鞍乗り型車両は、ヘッドパイプの前方にヘッドライトを有する鞍乗り型車両において、前記ヘッドライトは、車幅方向で中央に配設され、前記ヘッドライトは、レンズおよびケースがループ状をなし、前記ヘッドライトの中央に開口が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
車幅方向中央に位置するヘッドライトに導風構造を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
図2】本発明の第1の実施の形態に係るヘッドライトの周辺部を示す鞍乗り型車両の正面図である。
図3】本発明の第1の実施の形態に係るヘッドライトの周辺部を示す斜視図である。
図4図2のIV-IV線断面に対応する模式図である。
図5図2のV-V線断面に対応する模式図である。
図6】本発明の第2の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
図7】本発明の第2の実施の形態に係るヘッドライトの周辺部を示す鞍乗り型車両の正面図である。
図8】本発明の第3の実施の形態に係るヘッドライトの周辺部を示す鞍乗り型車両の正面図である。
図9】本発明の第4の実施の形態に係るヘッドライトの周辺部を示す鞍乗り型車両の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、電動式の自動二輪車である。鞍乗り型車両10は、鞍乗り型車両10の骨格としての車体フレーム11と、駆動源としての駆動モータ12と、前輪13を懸架するフロントサスペンション機構14と、後輪15を懸架するリヤサスペンション機構16と、操舵部17と、シート18と、有する。
【0010】
車体フレーム11は、前後方向に延びるバッテリケース21と、バッテリケース21の前端部に設けられたケース立上がり部22と、バッテリケース21の後端部に設けられたピボットプレート23と、ピボットプレート23の上方において後上がりに延びるシートフレーム24と、を含んで構成される。
車体フレーム11の各部材は、アルミニウム、チタン、鉄、マグネシウム等の比較的軽量でありかつ剛性の高い金属またはCFRP等で形成される。
【0011】
バッテリケース21は、メインフレームとして機能する。バッテリケース21は、前端が後端よりも上に位置するように傾けられて配置される。バッテリケース21の上面側に位置する上部は、バッテリケース21の下面側に位置する下部よりも車幅方向に広い。
バッテリケース21の内部には、バッテリ31と電力制御部32が収容される。本実施の形態では、バッテリケース21の上部にバッテリ31が収容され、バッテリケース21の下部に電力制御部32が収容される。
【0012】
バッテリ31は、例えばリチウムイオン電池である。電力制御部32は、DC/DCコンバータ等の回路とECU等のコントローラとがユニット化されており、PCU(Power Control Unit)とも称される。電力制御部32の回路は、バッテリ31および駆動モータ12と配線で接続される。電力制御部32のコントローラは、バッテリ31と駆動モータ12の一方から他方に供給される電力を制御する。つまり、電力制御部32は、力行時にバッテリ31から駆動モータ12に供給される電力を制御し、回生時に駆動モータ12からバッテリ31に供給される電力を制御する。
【0013】
バッテリケース21の下面には、車幅方向に広がるステップ板33が取り付けられる。ステップ板33は、運転者が乗車中に足を載せる部品である。ステップ板33は、電力制御部32よりも下の位置に配置され、底面視において電力制御部32を覆う。ステップ板33は、バッテリケース21を保護する部品としても機能する。
【0014】
バッテリケース21の前端の左右には、前方向に突出する下アーム連結部21aが形成される。下アーム連結部21aは、フロントサスペンション機構(転舵機構)14の下アーム部56を揺動可能に支持する。
【0015】
バッテリケース21の前端上部には、その前端から斜め上方向に向かって立ち上がるケース立上がり部22が設けられる。ケース立上がり部22は、バッテリケース21と一体に形成される。ケース立上がり部22の前端上部の左右には、前方向に突出する上アーム連結部22aが形成される。上アーム連結部22aは、フロントサスペンション機構14の上アーム部55を揺動可能に支持する。
【0016】
バッテリケース21の後端部には、左右一対のピボットプレート23が支持される。ピボットプレート23は、上下方向に延びる板状の部材である。ピボットプレート23は、上下で、バッテリケース21の後端の上部にボルト等で固定される。左右のピボットプレート23は、スイングアーム41を揺動可能に支持する。ピボットプレート23には、車幅方向外側に突出するステップ34が設けられる。ステップ34は、ステップ板33と同様に、運転者が乗車中に足を載せる部品である。
【0017】
ピボットプレート23の上方には、後上がりに延びるシートフレーム24が設けられる。シートフレーム24は、バッテリケース21の上面に固定される。シートフレーム24には、スライド機構を介してシート18が支持される。
【0018】
シート18は、ケース立上がり部22、バッテリケース21およびシートフレーム24を上から覆うようにして配置される。シート18は、シート底板と、強度部材と、表皮部材と、が積層される多層構造である。
【0019】
シート18の下方には、リヤサスペンション機構16が設けられる。リヤサスペンション機構16は、スイングアーム41と、リヤサスペンション42と、を含んで構成される。
スイングアーム41は、ピボットプレート23に前端が揺動可能に支持される。スイングアーム41は、後輪15の車軸15aを左側から支持する片持ち式である。スイングアーム41は、前側で左右に分かれており、左右のピボットプレート23の間に配置される。スイングアーム41の間には、駆動モータ12が配置される。スイングアーム41の内側には、駆動モータ12と後輪15とを連結するベルトやギヤ等の動力伝達機構が収容される。スイングアーム41には、後輪15の一部を覆うリアフェンダー73が取り付けられる。リヤサスペンション42は、シートフレーム24の下方で、前傾する姿勢で配置される。
【0020】
バッテリケース21の下アーム連結部21aと、ケース立上がり部22の上アーム連結部22aとには、フロントサスペンション機構14が連結される。
フロントサスペンション機構14は、フロントフォーク51と、ヘッドパイプ52と、揺動アーム53と、フロントサスペンション54と、を含んで構成される。
【0021】
揺動アーム53は、前後方向に延びて、互いに離隔する上アーム部55と下アーム部56とを有する。上アーム部55は、後端が、ケース立上がり部22の左右の上アーム連結部22aによって上下方向に揺動可能に支持される。下アーム部56の後端は、バッテリケース21の左右の下アーム連結部21aによって上下方向に揺動可能に支持される。
上アーム部55および下アーム部56の前端には、ヘッドパイプ52が上下方向に揺動可能に支持される。
【0022】
ヘッドパイプ52は、筒状の部材である。ヘッドパイプ52の上部には、前方向に突出する上アーム連結部57が形成される。上アーム連結部57には、上アーム部55が揺動可能に連結される。ヘッドパイプ52の下部には、後方向に突出する下アーム連結部58が形成される。下アーム連結部58には、下アーム部56が揺動可能に連結される。ヘッドパイプ52には、前輪13の一部を覆うフロントフェンダー72が取り付けられる。
【0023】
ヘッドパイプ52には、フロントフォーク51が回動可能に支持される。
フロントフォーク51は、ヘッドパイプ52に回動可能に支持される軸部51aと、軸部51aの下端に支持された脚部51bと、を有する。軸部51aは、直線形状であり、ヘッドパイプ52に下から挿通される。フロントフォーク51の軸部51aは、ヘッドパイプ52によって、軸部51aの軸線を中心にして回動可能に支持される。脚部51bは、軸部の下部で二股に分かれて、それぞれ下方向に延びる。2つの脚部51bの下端は、前輪13の車軸13aを支持する。
【0024】
フロントサスペンション54は、ケース立上がり部22と下アーム部56との間に、後傾する姿勢で配置される。フロントサスペンション54の上端は、ケース立上がり部22の上部の支持部(不図示)によって揺動可能に支持される。フロントサスペンション54の下端は、下アーム部56のサスペンション支持部56aによって揺動可能に支持される。
【0025】
フロントサスペンション機構14の上方には、操舵部17が設けられる。操舵部17は、ハンドル支持部61と、回動部62と、ハンドル63と、リンク部64と、を含んで構成される。
【0026】
ハンドル支持部61は、ケース立上がり部22の上端に固定される。ハンドル支持部61の上端には孔(不図示)が形成され、その孔に回動部62が挿通される。回動部62は、ハンドル支持部61によって回動可能に支持される。ハンドル支持部61よりも上側に位置する回動部62には、ハンドル63が固定される。ハンドル支持部61よりも下側に位置する回動部62には、リンク部64が揺動可能に支持される。リンク部64は、回動部62から前下がりに延びる上リンク65と、上リンク65の前端に揺動可能に連結され後下がりに延びる下リンク66とからなる。下リンク66は、フロントフォークの軸部51aに揺動可能に連結される。回動部62の回転軸とフロントフォーク51の軸部51aの回転軸は、略同一直線上に配置される。ハンドル63が操作されて回動部62が回動するとリンク部64を介してフロントフォーク51が回動される。
【0027】
ハンドル63の右部と左部のそれぞれには、グリップ67と、グリップ67の前方に配置されたナックルガード68と、が設けられる。回動部62には、シールド用ステー69が取り付けられる。シールド用ステー69は、ウインドシールド70を支持する。
【0028】
図1に示されるように、シート18の上部前端には、前方向に延びるカウル71が取り付けられる。カウル71は、ヘッドライト80の下方から前方に延びるアッパーフェンダー部71aを有する。カウル71は、フロントフェンダー72と離間してフロントフェンダー72よりも上方に設けられる。カウル71の一部は、バッテリケース21の上部を覆う。こうした構造により、走行風がカウル71とフロントフェンダー72との間を通り、バッテリケース21まで導入される。バッテリケース21は走行風によって冷却される。
【0029】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るヘッドライト80の周辺部を示す鞍乗り型車両10の正面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るヘッドライト80の周辺部を示す斜視図である。
カウル71の前面には、ヘッドライト80が配置される。ヘッドライト80は、ヘッドパイプ52の前方に設けられる。本実施の形態では、ヘッドライト80は、ヘッドパイプ52の前方上側に設けられており、リンク部64の前方に設けられる(図1参照)。ヘッドライト80は、カウル71の内面に支持され、カウル71の前面に形成された開口71bから前方に露出する。
【0030】
図4は、図2のIV-IV線断面に対応する模式図である。図5は、図2のV-V線断面に対応する模式図である。
ヘッドライト80は、車両中心線Cに対して左右対称に形成される。ヘッドライト80は、ヘッドパイプ52の前方に配置されるケース90と、ケース90の前方を覆うアウターレンズ(レンズ)100と、灯体110と、ヒートシンク120と、を備える。
【0031】
ケース90は、正面視でループ状をなす。換言すれば、ケース90には、中央部に前後方向に貫通する開口90aが形成されている。ケース90は前後方向に厚みを有する後面部91を有する。後面部91は円環板状である。後面部91の外周部には、前方に延びる外周壁部92が形成される。外周壁部92の前端には、凹溝状の嵌合溝92aを備える。嵌合溝92aには、アウターレンズ100の外周壁部102の後端がシール部材(不図示)を介して挿入される。
【0032】
後面部91の内周部には前方に延びる内周壁部93が形成される。内周壁部93の前端には、前方に進むに連れて外周側に傾斜するテーパー面部94が形成される。テーパー面部94の前端には、レンズ係合部94aが形成される。レンズ係合部94aは、外周側に凹んだ段差である。レンズ係合部94aには、アウターレンズ100のテーパー面部103の後端がシール部材(不図示)を介して係合される。
なお、ケース90は、各部分ごとに形成してもよい。例えば、後面部91および外周壁部92を一体で形成すると共に、内周壁部93およびテーパー面部94を一体で形成し、内周壁部93およびテーパー面部94を、後面部91および外周壁部92に組み付けるように構成して、一体形状に形成してもよい。
【0033】
ケース90には、アウターレンズ100が支持される。アウターレンズ100は、透明材で構成されている。アウターレンズ100は、灯体110の光を透過する。アウターレンズ100は、正面視でループ状をなす。換言すれば、アウターレンズ100には、中央部に前後方向に貫通する開口100aが形成されている。アウターレンズ100は、前面部101を有する。前面部101は、ループ状をなす。前面部101の外周部には、後方に延びる外周壁部102が形成される。外周壁部102の後端は、ケース90の嵌合溝92aに嵌合する。
【0034】
アウターレンズ100の内周部には、テーパー面部103が形成される。テーパー面部103は、後方に進むに連れて内周側に傾斜する。テーパー面部103の後端はレンズ係合部94aに係合する。
【0035】
これにより、アウターレンズ100の開口100aと、ケース90の開口90aとによって、ヘッドライト80の開口81が構成される。また、アウターレンズ100のテーパー面部103と、ケース90のテーパー面部94とにより、すり鉢状の開口テーパー面部82が構成される。本実施の形態では、テーパー面部103の後端とテーパー面部94の前端とは面一状になるように構成されている。
ヘッドライト80では、テーパー面部103の前端により、開口81の入口端部81aが形成される。また、ヘッドライト80では、ケース90の後端により、開口81の出口端部81bが形成される。
【0036】
ケース90とアウターレンズ100で囲まれた空間により、環状の灯体収容スペースSが構成される。
灯体収容スペースSにおいて、ケース90の後面部91には、円環板状のベースヒートシンク(第1のヒートシンク)121が支持される。ベースヒートシンク121の前面には、灯体110が支持される。灯体110は、基板111と、基板111に設けられた光源部112と、を有する。光源部112は、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成された光源である。灯体110の基板111には、図示しない電気ケーブルを介して電力が供給される。本実施の形態では、灯体110が複数設けられており、灯体110は周方向に所定の間隔を空けて配置される。周方向に複数配置された灯体が点灯することにより、ヘッドライト80はループ状に点灯する。
【0037】
ベースヒートシンク121には、柱状に延びる延出ヒートシンク(第2から第4のヒートシンク)122、123、124が支持される。延出ヒートシンク122~124は、複数設けられる。延出ヒートシンク122~124は、ヘッドライト80の開口81に配置される。延出ヒートシンク122~124は、ケース90の内周壁部93に形成された開口93aを通じて、開口81の両側でベースヒートシンク121に固定される。開口93aには、図示しないシール部材が配置されており、開口93aと延出ヒートシンク122~124との間の隙間が密閉されている。延出ヒートシンク122~124は、上下方向に間隔を空けて配置される。本実施の形態の延出ヒートシンク122~124は、同一形状である。延出ヒートシンク122~124は、上方ほど後方に配置される。よって、上方の延出ヒートシンク122、123の前端122a、123aは、下方の延出ヒートシンク123、124の前端123a、124aよりも後方に配置される。
ベースヒートシンク121、延出ヒートシンク122~124により、本実施の形態のヒートシンク120が構成される。
【0038】
ここで、ヘッドライト80のケース90およびアウターレンズ100は、左右方向では、図5に示すように左右対称(あるいは、略左右対称)に形成される。これに対して、ヘッドライト80のケース90およびアウターレンズ100は、上下方向では、非対称形状に形成される。
【0039】
具体的には、図4に示すように、アウターレンズ100は、前面部101は、上部よりも下部が前方となるように構成される。また、アウターレンズ100の前面部101の上下幅W1a,W1bは、上部の上下幅W1aよりも下部の上下幅W1bの方が大きい。また、アウターレンズ100のテーパー面部103の上下幅W2a、W2bは、上部の上下幅W2aよりも下部の上下幅W2bの方が大きい。さらに、ケース90のテーパー面部94の上下幅W3a、W3bは、上部の上下幅W3aよりも下部の上下幅W3bの方が大きい。
このとき、延出ヒートシンク122~124は、アウターレンズ100の前面部101の傾斜形状に沿って上方ほど後方に配置される。よって、アウターレンズ100の前面部101に対して延出ヒートシンク122~124が奥まった状態に維持され易く、延出ヒートシンク122~124が目立ち難くなっている。
【0040】
ここで、本実施の形態では、鞍乗り型車両10の走行時に灯体110が点灯すると、ヘッドライト80が正面視でループ状に点灯する。ヘッドライト80の中央には、開口81が設けられており、開口81には走行風が進入する。よって、車幅方向中央に配置されたヘッドライト80に導風構造が設けられている。
【0041】
一般に、ヘッドライト80の灯体110は点灯時には発熱し易い。本実施の形態では、灯体110はヒートシンク120で放熱可能に構成されており、ヒートシンク120の延出ヒートシンク122~124が、走行風の流れる開口81の内部に延出している。よって、開口81内を通過する走行風で延出ヒートシンク122~124が冷却され易く、灯体110が冷却され易くなっている。特に、開口81内は後方ほど先細る形状であるため、後方ほど走行風の流速を上げ易くなっており、ケース90側の延出ヒートシンク122~124は、流速の大きい走行風で冷却され易くなっている。また、アッパーフェンダー部71aによって開口81に走行風を導風し易くなっている。
【0042】
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、ヘッドパイプ52の前方にヘッドライト80を有する鞍乗り型車両10において、ヘッドライト80は、車幅方向で中央に配設され、ヘッドライト80は、アウターレンズ100およびケース90がループ状をなし、ヘッドライト80の中央に開口81が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、車幅方向中央に位置するヘッドライト80に導風構造を設けることができる。
【0043】
本実施の形態では、アウターレンズ100およびケース90は、すり鉢状をなし、アウターレンズ100およびケース90は、開口81の入口端部81aから出口端部81bに向けてテーパー状をなす。
この構成によれば、開口81により流速を上げて導風することができる。
【0044】
また、本実施の形態では、アウターレンズ100およびケース90でなす開口81の内側壁の傾斜、すなわち、開口テーパー面部82の傾斜は、左右では同じで、上下においては異ならせる。
この構成によれば、ヘッドライト80にデザイン性を持たせながら、ヘッドライト80のすり鉢形状を実現して流速を上げることができる。
【0045】
また、本実施の形態では、ケース90内には灯体110の基板111が固定され、基板111には、開口81内に延出する延出ヒートシンク122、123、124が設けられる。
この構成によれば、開口81に冷却部材としてのヒートシンク122、123、124を配置することで効率的に基板111を冷却することができる。
【0046】
また、本実施の形態では、開口81は、車幅方向に長く、延出ヒートシンク122、123、124は車幅方向に延出して左右の基板111間に設けられる。
この構成によれば、延出ヒートシンク122、123、124を長くして延出ヒートシンク122、123、124に走行風を当て易くすることができる。
【0047】
また、本実施の形態では、ヘッドライト80の下部は、ヘッドライト80の上部よりも車体前方に位置し、延出ヒートシンク122、123、124を複数備え、延出ヒートシンク122、123、124は上下に並べて配設され、下方の延出ヒートシンク124の前端123a、124aは、上方の延出ヒートシンク122、123の前端122a、123aよりも車体前方に位置する。
この構成によれば、ヘッドライト80の形状に沿って階段状にヒートシンク122、123、124が配置されるため、ヒートシンク122、123、124を目立ち難くできる。
【0048】
[第2の実施の形態]
本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
【0049】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る鞍乗り型車両210の側面図である。
第2の実施の形態では、ヘッドライト280がカウルに覆われない点で第1の実施の形態とは異なる。以下、第2の実施の形態について詳述する。
【0050】
第2の実施の形態の鞍乗り型車両210は、車体フレーム211と、車体フレーム211に支持されるパワーユニット212と、前輪213を操舵自在に支持するフロントフォーク214と、後輪215を支持するスイングアーム216と、乗員用のシート217とを備える車両である。
鞍乗り型車両210は、乗員がシート217に跨るようにして着座する車両である。シート217は、車体フレーム211の後部の上方に設けられる。
【0051】
車体フレーム211は、車体フレーム211の前端部に設けられるヘッドパイプ218と、ヘッドパイプ218の後方に位置するフロントフレーム219と、フロントフレーム219の後方に位置するリアフレーム220とを備える。フロントフレーム219の前端部は、ヘッドパイプ218に接続される。
シート217は、リアフレーム220に支持される。
【0052】
フロントフォーク214は、ヘッドパイプ218によって左右に操舵自在に支持される。前輪213は、フロントフォーク214の下端部に設けられる車軸213aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル221は、フロントフォーク214の上端部に取り付けられる。
【0053】
スイングアーム216は、車体フレーム211に支持されるピボット軸222に支持される。ピボット軸222は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム216の前端部には、ピボット軸222が挿通される。スイングアーム216は、ピボット軸222を中心に上下に揺動する。
後輪215は、スイングアーム216の後端部に設けられる車軸215aに支持される。
【0054】
パワーユニット212は、前輪213と後輪215との間に配置され、車体フレーム211に支持される。
パワーユニット212は、内燃機関である。パワーユニット212は、クランクケース223と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部224とを備える。シリンダー部224の排気ポートには、排気装置225が接続される。
パワーユニット212の出力は、パワーユニット212と後輪215とを接続する駆動力伝達部材によって後輪215に伝達される。
【0055】
また、鞍乗り型車両210は、前輪213を上方から覆うフロントフェンダー226と、後輪215を上方から覆うリアフェンダー227と、乗員が足を載せるステップ228と、パワーユニット212が使用する燃料を蓄える燃料タンク229とを備える。
フロントフェンダー226は、フロントフォーク214に取り付けられる。リアフェンダー227及びステップ228は、シート217よりも下方に設けられる。燃料タンク229は、車体フレーム211に支持される。
【0056】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るヘッドライト280の周辺部を示す鞍乗り型車両210の正面図である。
フロントフォーク214は、ヘッドパイプ218に回動自在に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、ステアリングシャフトの上端に固定されるトップブリッジ232と、ステアリングシャフトの下端に固定されるボトムブリッジ233と、トップブリッジ232及びボトムブリッジ233に支持される左右一対のフォークチューブ234とを備える。フォークチューブ234はテレスコピック式のサスペンションである。
【0057】
トップブリッジ232は、ヘッドパイプ218の上方でステアリングシャフトから車幅方向に延び、左右のフォークチューブ234の上端部を連結する。
ボトムブリッジ233は、ヘッドパイプ218の下方でステアリングシャフトから車幅方向に延び、左右のフォークチューブ234を連結する。
フォークチューブ234は、車両側面視で後傾して配置される。前輪213は、左右のフォークチューブ234の下端部間に渡される車軸213aに軸支される。
乗員がフロントフォーク214を左右に操舵するためのハンドル221は、ハンドルポスト235を介し、トップブリッジ232に取り付けられる。
【0058】
各フォークチューブ234の上端部においてトップブリッジ232の下方には、ウインカー240を支持するウインカー支持部材241がそれぞれ設けられる。
ウインカー支持部材241は、フォークチューブ234に対し車幅方向外側に延びる。ウインカー支持部材241の先端には、ウインカー240が取り付けられる。
【0059】
左右のフォークチューブ234の間、且つ、トップブリッジ232とボトムブリッジ233との間には、第2の実施の形態のヘッドライト280が配置される。ヘッドライト280は、車幅方向の中央に配置され、ヘッドパイプ218に前方から重なる。
ヘッドライト280は、第1の実施の形態のケース90に対応するケース290と、第1の実施の形態のアウターレンズ100に対応するアウターレンズ200とを備える。ケース290は、外観は、車両正面視で略円形であり、ケース290の外周面は、ケース290の前面側から後方に向かうに従って縮径する略円筒状である。
【0060】
ヘッドライト280は、ボトムブリッジ233の上面233aに取り付けられるヘッドライトステー251に支持される。
ヘッドライトステー251は、車幅方向の中央に設けられる中央固定部251aと、中央固定部251aの左右の外側方に一対で設けられる側部固定部251bとを一体に備える。
中央固定部251aは、ケース290の下端部に連結される。側部固定部251bは、ヘッドパイプ218と左右のフォークチューブ234との間にそれぞれ配置され、中央固定部251aよりも上方に延出する。一対の側部固定部251bは、ケース290の下部の左右の側部にそれぞれ連結される。
ヘッドライト280は、ヘッドライトステー251を介しボトムブリッジ25のみによって支持されており、フロントフォーク214の他の部分に固定されていない。
【0061】
本実施の形態のヘッドライト280では、外観形状が正面視で円形状である点以外は第1の実施の形態と同様に構成される。
【0062】
すなわち、本実施の形態のヘッドライト280でも、アウターレンズ200およびケース290がループ状をなし、ヘッドライト280の中央に開口281が設けられる。
また、アウターレンズ200およびケース290は、すり鉢状をなし、アウターレンズ200およびケース290は、開口281の入口端部281aから出口端部281bに向けてテーパー状をなす。
【0063】
さらに、アウターレンズ200およびケース290でなす開口281の内側壁、すなわち、開口テーパー面部282の傾斜は、左右では同じで、上下においては異ならせる。
また、ケース290内には灯体110の基板111が固定され、基板111には、開口281内に延出する延出ヒートシンク122~124が設けられる。
【0064】
さらに、開口281は、車幅方向に長く、延出ヒートシンク122~124は車幅方向に延出して左右の基板111間に設けられる。
また、ヘッドライト280の下部は、ヘッドライト280の上部よりも車体前方に位置し、延出ヒートシンク122~124を複数備え、延出ヒートシンク122~124は上下に並べて配設され、下方の延出ヒートシンク123、124の前端123a、124aは、上方の延出ヒートシンク122、123の前端122a、123aよりも車体前方に位置する。
よって、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、車幅方向中央に位置するヘッドライト280に導風構造を設けることができるなどの作用効果を奏する。
【0065】
[第3の実施の形態]
本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記第2の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
【0066】
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るヘッドライト380の周辺部を示す鞍乗り型車両310の正面図である。
第3の実施の形態では、ヘッドライト380の外観形状が正面視で左右方向に長い楕円形状である点以外は、第2の実施の形態の鞍乗り型車両210のヘッドライト280と同様である。
【0067】
すなわち、本実施の形態のヘッドライト380でも、アウターレンズ300およびケース390がループ状をなし、ヘッドライト380の中央に開口381が設けられ、開口381の入口端部381aから出口端部381bに向けてテーパー状をなす開口テーパー面部382等の構成を有している。
よって、第3の実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、車幅方向中央に位置するヘッドライト380に導風構造を設けることができるなどの作用効果を奏する。
【0068】
[第4の実施の形態]
本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態において、上記第2の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
【0069】
図9は、本発明の第4の実施の形態に係るヘッドライト480の周辺部を示す鞍乗り型車両410の正面図である。
第4の実施の形態では、ヘッドライト480の外観形状が正面視で上下方向に長い楕円形状である点で第2の実施の形態の鞍乗り型車両210のヘッドライト280とは異なる。
【0070】
本実施の形態では、開口481が上下方向に延びる。これに応じて、本実施の形態では、車幅方向に延びる延出ヒートシンク122、123、124にかえて、上下方向に延びる延出ヒートシンク(ヒートシンク)422、423、424を備える。延出ヒートシンクは、上下でベースヒートシンク121に接続される。
【0071】
本実施の形態のヘッドライト480でも、アウターレンズ400およびケース490がループ状をなし、ヘッドライト480の中央に開口481が設けられ、開口481の入口端部481aから出口端部481bに向けてテーパー状をなす開口テーパー面部482等の構成を有している。
よって、第4の実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、車幅方向中央に位置するヘッドライト480に導風構造を設けることができるなどの作用効果を奏する。
【0072】
また、本実施の形態では、開口481は、上下方向に長く、延出ヒートシンク422、423、424は、上下方向に延出して上下の基板111間にベースヒートシンク121を介して設けられる。
この構成によれば、延出ヒートシンク422、423、424を長くして延出ヒートシンク422、423、424に走行風を当てることができる。
【0073】
[他の実施の形態]
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
【0074】
上記実施の形態では、アウターレンズ100、200、300、400およびケース90、290、390、490は、基本的には、それぞれ、一体でループ状をなす構成を例示したが、これに限定されず、分割された構成でもよい。例えば、アウターレンズ100~400やケース90~490を左右別体で形成して、左右別体のこれらの部品を組み付けることにより、ループ状に形成してもよい。また、灯体収容スペースSは連通した環状の構成でもよいし、灯体収容スペースSが周方向に仕切られた構成でもよい。灯体110の点灯時にヘッドライト80、280、380、480がループ状に点灯すれば、アウターレンズ100~400や、ケース90~490、灯体収容スペースSなどは分割された構成でもよい。
【0075】
上記実施の形態では、開口81、281、381、481の内周面は、縦断面において直線状に傾斜する内周面形状の開口テーパー面部82、282、382、482の構成を説明したが、これに限定されない。例えば、開口81~481の内周面は、縦断面において後方に進むに連れて湾曲しながら縮径する面形状であってもよい。
【0076】
上記実施の形態では、開口81~481の内周面は、アウターレンズ100~400とケース90~490とが接続されてアウターレンズ100~400とケース90~490との両方によって開口テーパー面部82~482が構成されたが、これに限定されない。例えば、アウターレンズ100~400のみによって、開口テーパー面部82~482を構成してもよい。
【0077】
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10、210として前輪13、213と後輪15、215とを有する自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
【0078】
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
【0079】
(構成1)ヘッドパイプの前方にヘッドライトを有する鞍乗り型車両において、前記ヘッドライトは、車幅方向で中央に配設され、前記ヘッドライトは、レンズおよびケースがループ状をなし、前記ヘッドライトの中央に開口が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、車幅方向中央に位置するヘッドライトに導風構造を設けることができる。
【0080】
(構成2)前記レンズおよび前記ケースは、すり鉢状をなし、前記レンズおよび前記ケースは、前記開口の入口端部から出口端部に向けてテーパー状をなすことを特徴とする構成1に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、開口により流速を上げて導風することができる。
【0081】
(構成3)前記レンズおよび前記ケースでなす前記開口の内側壁の傾斜は、左右では同じで、上下においては異ならせることを特徴とする構成1または2に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ヘッドライトにデザイン性を持たせながら、ヘッドライトのすり鉢形状を実現して流速を上げることができる。
【0082】
(構成4)前記ケース内には灯体の基板が固定され、前記基板には、前記開口内に延出するヒートシンクが設けられることを特徴とする構成1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、開口に冷却部材としてのヒートシンクを配置することで効率的に基板を冷却することができる。
【0083】
(構成5)前記開口は、車幅方向に長く、前記ヒートシンクは車幅方向に延出して左右の前記基板間に設けられることを特徴とする構成4に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ヒートシンクを長くしてヒートシンクに走行風を当て易くすることができる。
【0084】
(構成6)前記ヘッドライトの下部は、前記ヘッドライトの上部よりも車体前方に位置し、前記ヒートシンクを複数備え、前記ヒートシンクは上下に並べて配設され、下方の前記ヒートシンクの前端は、上方の前記ヒートシンクの前端よりも車体前方に位置することを特徴とする構成4または5に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ヘッドライトの形状に沿って階段状にヒートシンクが配置されるため、ヒートシンクを目立ち難くできる。
【0085】
(構成7)前記開口は、上下方向に長く、前記ヒートシンクは、上下方向に延出して上下の前記基板間に設けられることを特徴とする構成4に記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ヒートシンクを長くしてヒートシンクに走行風を当てることができる。
【符号の説明】
【0086】
10、210、310、410 鞍乗り型車両
52、218 ヘッドパイプ
80、280、380、480 ヘッドライト
81、281、381、481 開口
81a、281a、381a、481a 入口端部
81b、281b、381b、481b 出口端部
90、290、390、490 ケース
100、200、300、400 アウターレンズ(レンズ)
110 灯体
111 基板
122、123、124、422、423、424 延出ヒートシンク(ヒートシンク)
122a、123a、124a 前端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9