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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010805
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】精算装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20240118BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
G07G1/12 321L
G07G1/12 321H
G07G1/01 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112315
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】沖山 智紀
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142EA04
3E142FA03
3E142FA08
3E142FA12
3E142FA42
3E142GA41
3E142JA01
(57)【要約】
【課題】顧客が効率よく精算を行うことを支援すること。
【解決手段】精算装置は、精算手段と、表示制御手段とを備える。精算手段は、登録した商品の精算を行う。表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させる。表示制御手段は、前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させる。一方で、表示制御手段は、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録した商品の精算を行う精算手段と、
決済に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、
前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる、
ことを特徴とする精算装置。
【請求項2】
会員情報を取得する会員情報取得手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記会員情報取得手段により会員情報が取得されている場合には前記問合せ画面を表示させ、前記会員情報取得手段により会員情報が取得されていない場合には前記問合せ画面を表示せず、前記選択画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の精算装置。
【請求項3】
2以上の決済種別で決済される場合において、先に支払われるべき決済種別を設定する設定手段をさらに備え、
前記問合せ画面で表示される前記一の決済種別は、前記設定手段で設定された決済種別である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の精算装置。
【請求項4】
前記表示部に表示される前記他の決済種別は、前記一の決済種別と組合せて利用不可能な決済種別を除いた決済種別である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の精算装置。
【請求項5】
コンピュータを精算装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
登録した商品の精算を行う精算手段、
決済に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、
前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗等での取引において、POS(Point Of Sales)レジスタが使用されている。特に近年では、顧客自身で精算(セルフ精算)を行うセルフレジが普及しつつある。また、店舗では、顧客へのサービスの一環として、購入実績に応じたポイントを顧客に付与し、当該ポイント分を割り引いて精算が行われることもある。セルフレジにおいても、ポイント分を割り引いて精算が行われることがある。
【0003】
関連する技術として、顧客に付与されているポイントのうち、閾値情報に設定されている閾値を超えた分の余剰ポイントを算出し、使用期限に応じて余剰ポイントの全部又は一部を支払いに充てるPOS端末が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-021178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、操作画面が複雑であると、顧客は精算に係る操作を行いにくいことがあり、効率よく精算を行うことができないことがある、という問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる技術を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である精算装置は、登録した商品の精算を行う精算手段と、決済に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる、ことを特徴とする精算装置である。
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、コンピュータを精算装置として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、登録した商品の精算を行う精算手段、決済に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段、として機能させ、前記表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる、ことを特徴とするプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る商品販売データ処理システムStのネットワーク構成を示す説明図である。
図2】POS端末装置20の客側から見た設置例および構成例を示す説明図である。
図3】POS端末装置20が表示する画面遷移の一例を示す説明図である。
図4】POS端末装置20が表示する画面遷移の一例を示す説明図である。
図5】POS端末装置20が表示する画面遷移の一例を示す説明図である。
図6】POS端末装置20の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図7A】POS端末装置20が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図7B】POS端末装置20が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図8】変形例1に係るPOS端末装置20が表示する画面遷移の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
(商品販売データ処理システムStのネットワーク構成)
図1は、実施形態に係る商品販売データ処理システムStのネットワーク構成を示す説明図である。商品販売データ処理システムStは、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。
【0011】
図1において、商品販売データ処理システムStは、ポイント管理サーバ1と、ストアコントローラ10と、取引状況管理装置11と、POS(Point Of Sales)端末装置20とを含む。各装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。各装置は、それぞれ、ネットワーク55を介して、通信可能に接続されている。
【0012】
ポイント管理サーバ1は、店舗における顧客へのサービスの一環として、店舗の利用実績等に応じて顧客に付与するポイントを管理する。ポイントは、当該店舗のみで利用可能なポイントでもよいし、グループに属する複数の店舗で利用可能なポイントでもよい。ここでいうグループは、複数の店舗間で、資本提携された店舗によって構成されていてもよいし、資本提携されていない店舗によって構成されていてもよい。
【0013】
ポイント管理サーバ1は、ポイントDB(データベース)2を備え、顧客に付与したポイントを含む会員情報を管理する。ポイントDB2は、ポイント情報を記憶する。ポイント情報は、例えば、顧客名、顧客識別番号、付与したポイント数、ポイント有効期限、ポイントを利用可能な店舗の情報などを含む。
【0014】
ストアコントローラ10は、取引に必要な各種情報を記憶する。取引とは、商品の登録と精算とを含む。各種情報は、商品マスタを含む。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJAN(Japanese Article Number)コード)、商品名、および販売価格を含む商品情報を格納するファイルである。商品マスタは、計量が必要な商品(計量対象商品)の商品識別情報、商品名、計量対象商品の単価などを含む。また、ストアコントローラ10は、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。なお、ポイント管理サーバ1に代えて又は加えて、ストアコントローラ10が顧客に付与するポイントを管理してもよい。
【0015】
取引状況管理装置11は、店員がPOS端末装置20を監視するための装置である。具体的には、取引状況管理装置11は、POS端末装置20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末装置20を制御したりすることが可能である。取引状況管理装置11に配置される店員は、取引状況管理装置11に具備されるモニタを介して、POS端末装置20を操作する顧客を監視することが可能である。
【0016】
POS端末装置20は、精算装置の一例である。POS端末装置20は、商品の登録を受け付けて、精算を行うレジスタ装置である。POS端末装置20は、複数の動作モードのうちいずれかの動作モードで動作することが可能である。動作モードは、例えば、フルセルフモードと、会計専用モードとを含む。
【0017】
フルセルフモードは、自装置で顧客が商品を登録(セルフ登録)し、自装置で顧客が精算(セルフ精算)を行うモードである。
会計専用モードは、セルフ精算を行うモードである。会計専用モードでは、店員が商品を登録する登録装置や他の装置で生成された精算情報に基づいて顧客自身によって精算が行われるモードである。会計専用モードにおいて、POS端末装置20は、精算情報を登録装置や他の装置から受信すること、または精算情報が表示された媒体(例えば紙)から読取ることによって取得し、精算を行う。
本実施形態において、POS端末装置20は、フルセルフモードで動作するものとして説明する。
【0018】
なお、POS端末装置20は、セルフ精算のみを行う専用の装置であってもよく、すなわち、フルセルフモードへの切替えができないものでもよい。また、POS端末装置20は、セルフ登録およびセルフ精算を行う専用の装置であってもよく、すなわち、会計専用モードへの切替えができないものでもよい。
【0019】
また、POS端末装置20は、客側とは反対側に店員用の表示部を備えてもよい。この場合、POS端末装置20は、店員登録モードとして動作してもよい。店員登録モードは、店員が商品を登録し、顧客が店員に対面して精算(対面精算)を行うモードである。また、店員登録モードでは、精算情報を、会計専用モードのPOS端末装置20へ送信することも可能であるし、媒体に印刷することも可能である。
【0020】
なお、商品販売データ処理システムStは、店員が所持する店員端末を備えていてもよい。店員端末は、通信部を備え、POS端末装置20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末装置20を制御したりすることが可能である。また、店員端末は、POS端末装置20から店員を呼び出す旨を示す情報を受信することが可能である。店員端末は、当該情報を受信すると、顧客から呼出があった旨を報知する。
【0021】
(POS端末装置20の構成例)
次に、図2を用いて、POS端末装置20の構成について説明する。
図2は、POS端末装置20の客側から見た設置例および構成例を示す説明図である。POS端末装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、印刷部207と、カード決済部208と、釣銭機209と、音声出力部210と、通信部211と、カメラ212と、サインポール220とを備える。これらは、バス(不図示)を介して相互に通信可能である。
【0022】
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末装置20の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る精算プログラムを含む。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、各種プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
【0023】
RAM203は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ポイント管理サーバ1から取得したポイント情報)や、処理において生成した情報を記憶する。また、この情報は、登録した商品を示す登録情報や、精算において生成した精算情報を含む。
【0024】
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、カメラ216によって撮像された撮像結果(例えば、動画)を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行する各種プログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク204は、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
【0025】
客側表示部205は、顧客用のタッチディスプレイである。客側表示部205は、顧客に種々の情報を表示するとともに、顧客から種々の入力を受け付ける。客側表示部205は、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)を表示し、当該プリセットキーが押下されることによって、商品の登録を受け付けることも可能である。
【0026】
客側スキャナ部206は、顧客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、商品に付されている商品コード(バーコード)を光学的に読み取ることにより商品の登録を受け付ける。
【0027】
印刷部207は、各種媒体(レシート、領収書等)を印刷して出力する。
カード決済部208は、各種カードによる決済機構である。各種カードは、クレジットカード、電子マネー等のプリペイドカードのほか、会員カードなどを含む。なお、会員カードは、顧客にポイントが付与されるポイントカードである。
【0028】
釣銭機209は、現金による決済機構である。釣銭機209は、客側に向けられており、顧客から各種操作や現金の投入を受け付ける。具体的には、釣銭機209は、紙幣や硬貨の投入口と排出口とを有する。釣銭機209は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。
音声出力部210は、音を出力する。例えば、音声出力部210は、音声ガイダンスや警告音などを出力する。音声ガイダンスや警告音は、例えば、商品の登録や精算に係るものである。
通信部211は、他の装置(ポイント管理サーバ1、ストアコントローラ10など)と情報を送受信するインターフェースである。
【0029】
カメラ212は、客側表示部205の上方に取り付けられている。カメラ216は、動画、または静止画を連続的に撮像するカメラである。カメラ216には、CCD(charge coupled device)カメラや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを用いることが可能である。カメラ216は、顧客による商品の登録操作や精算操作のほか、登録される商品を撮像することも可能である。
【0030】
サインポール220は、例えば、ランプやLED(light emitting diode)であり、所定の点灯態様で点灯可能である。点灯態様は、色の態様と、点滅の態様とを含む。点灯態様は、POS端末装置20の使用中を示す点灯態様や、店員の呼び出しを示す点灯態様や、顧客による不正行為があった旨を示す点灯態様を含む。
【0031】
なお、POS端末装置20は、店員側表示部や、キー操作部や、店員側スキャナ部を備えてもよい。店員側表示部は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。キー操作部は、店員側に設けられ、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)を備え、店員から種々の入力を受け付ける。店員側スキャナ部は、店員用のスキャナ部であり、商品コード(バーコード)や店員の名札に付された店員コードなどを読み取る。
【0032】
(ポイントを利用する精算について)
ここで、POS端末装置20は、顧客が獲得したポイント分を割り引いて精算を行うことが可能である。POS端末装置20において、操作画面が複雑であると、顧客は精算に係る操作を行いにくいことがあり、効率よく精算を行うことができないことがある。そこで、本実施形態では、決済種別の選択に係る画面を簡素化するようにし、顧客が効率よく精算を行うことを支援するようにしている。以下、図3~5を用いて、本実施形態に係るPOS端末装置20の画面遷移について説明する。
【0033】
(画面遷移について)
図3図5は、POS端末装置20が表示する画面遷移の一例を示す説明図である。以下では、一例として、決済種別として、主に、ポイントまたは電子マネーが選択される場合について説明する。なお、支払において、決済種別によっては、総支払額に対して支払額が不足する場合がある。本実施形態において、総支払額に対して支払額が不足することがある決済種別を、ポイントおよび電子マネーの決済種別として説明する。言い換えれば、現金、クレジットカード、バーコードの決済種別については、総支払額に対して支払額が不足することがないものとして説明する。
【0034】
図3(A)は、待機画面310を示す。待機画面310は、店員呼出ボタン311と、登録開始ボタン312とを含む。店員呼出ボタン311は、店員の呼出しを受け付けるボタンである。店員呼出ボタン311が押下されると、サインポール220が所定の点灯態様で点灯し、店員の呼出しが行われる。登録開始ボタン312は、商品の登録開始を受け付けるボタンである。登録開始ボタン312が押下されると、図3(B)に示す会員カード選択画面320に遷移する。
【0035】
図3(B)は、会員カード選択画面320を示す。会員カード選択画面320は、店員呼出ボタン311と、問合せ通知321と、肯定ボタン322aと、否定ボタン322bとを含む。問合せ通知321は、会員カードを所持しているか否かを問う通知を示す。肯定ボタン322aは、会員カードを所持している旨を受け付ける。
【0036】
肯定ボタン322aが押下されると、POS端末装置20は、顧客が提示した会員カードの読み取りを行って、読み取った内容を基に、ポイント管理サーバ1へポイント情報の問合せを行う。そして、POS端末装置20は、ポイント管理サーバ1からポイント情報を受信して、受信したポイント情報をRAM203等の所定のメモリに記憶する。そして、POS端末装置20は、図3(C)の登録画面330に遷移する。
【0037】
否定ボタン322bは、会員カードを所持していない旨を受け付ける。否定ボタン322bが押下されると、POS端末装置20は、会員カードの読み取りを行わずに、図3(C)の登録画面330に遷移する。
【0038】
図3(C)は、登録画面330を示す。登録画面330は、店員呼出ボタン311と、登録案内331と、会員カード読取完了通知332と、登録商品表示領域333と、プリセットキー334と、精算開始ボタン335とを含む。登録案内331は、商品のバーコードの読み取りを促す案内や、プリセットキー334の押下を促す案内を含む。会員カード読取完了通知332は、会員カードを既に読み取ったことを示す通知である。なお、図3(B)の会員カード選択画面320において、否定ボタン322bが押下された場合には、登録画面330において、会員カード読取完了通知332は、表示されない。
【0039】
登録商品表示領域333は、登録した商品の一覧を示す表示領域である。登録商品表示領域333は、買上点数、登録商品の商品名、単価などを含む。プリセットキー334は、登録する商品を受け付けるボタンである。プリセットキー334は、野菜や果物などの分類別に表示されており、分類の指定を受け付けると、さらに下位の階層のボタンを表示して商品の登録を受け付ける。精算開始ボタン335は、精算の開始を受け付けるボタンである。
【0040】
精算開始ボタン335が押下されると、会員カードの読み取りが既に行われている場合には、図3(D)に示すポイント利用問合せ画面340に遷移する。一方で、精算開始ボタン335が押下されたとしても、会員カードの読み取りが行われていない場合には、図5(A)に示す第1決済種別選択画面510に遷移する。
【0041】
図3(D)は、ポイント利用問合せ画面340を示す。ポイント利用問合せ画面340は、ポイントを利用するか否かの選択を受け付ける画面である。ポイントを利用するとは、会員カードに付与されたポイントを利用して支払いを行うことである。ポイント利用問合せ画面340において、「はい」ボタン341aが押下されると、第1の決済種別としてポイントの決済種別が決定されたこととなり、例えば、図4(A)に示すポイント数入力画面410に遷移する。ポイント利用問合せ画面340において、「いいえ」ボタン341bが押下されると、第1の決済種別としてポイントの決済種別を除いた決済種別が決定されたこととなり、図5(A)に示す第1決済種別選択画面510に遷移する。
【0042】
図4(A)は、ポイント数入力画面410を示す。ポイント数入力画面410は、ポイントの決済種別による支払額の入力を示す入力画面である。ポイント数入力画面410は、利用するポイント数の入力を受け付ける入力領域421を含む。入力領域421は、利用可能ポイント数表示421aと、利用ポイント数表示421bと、テンキー421cと、決定ボタン421dとを含む。利用可能ポイント数表示421aは、顧客が獲得している利用可能なポイント数(図示では「100ポイント」)を示す。利用可能なポイント数は、顧客が提示した会員カードを読み取ることによって得られたポイント情報に基づいて表示される。利用ポイント数表示421bは、テンキー421cが操作されることによって顧客から受け付けた利用ポイント数(図示では「100ポイント」)を示す。利用ポイント数は、1ポイント=1円として、割引に適用される。
【0043】
ポイント数入力画面410には、店員呼出ボタン311が表示されていない。仮に、店員の呼出が可能であるとすると、呼出を受けた店員が利用可能なポイント数を視認できてしまい、顧客の個人情報の保護の観点から好ましくない。そこで、本実施形態では、顧客の個人情報を保護するという観点から、店員呼出ボタン311を表示しないようにしている。
【0044】
図示において、利用ポイント数(100ポイント)は、商品の総支払額(¥1050)に対して不足している。図示の内容で決定ボタン421dが押下されると、図4(B)に示す第2決済種別選択画面420に遷移する。なお、利用ポイント数(100ポイント)が、商品の総支払額(¥1050)に対して不足していない場合、決定ボタン421dが押下されると、そのままレシートが発行されて、取引が終了する。
【0045】
なお、図4(A)のポイント数入力画面410において、戻るボタン422が押下された場合、図3(D)のポイント利用問合せ画面340に戻ってもよいし、ポイントを利用せずに支払が行われるものと判断して、図4(B)に示す第2決済種別選択画面420に遷移してもよい。また、ポイント数入力画面410において、ポイントを利用する支払いについて、キャンセルを受け付けるキャンセルボタンを表示するようにし、当該キャンセルボタンが押下されることによって、図4(B)に示す第2決済種別選択画面420に遷移してもよい。
【0046】
(ポイントの決済種別を非表示とすることについて)
図4(B)は、第2決済種別選択画面420を示す。第2決済種別選択画面420は、総支払額¥1050に対して、100ポイント分の¥100を除いたことにより、残りの支払額が¥950であることを示している。第2決済種別選択画面420は、店員呼出ボタン311と、会員カード読取完了通知332と、決済種別選択ボタン411とを含む。
【0047】
決済種別選択ボタン411は、複数の決済種別(現金、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済、ポイント)のうち、一の決済種別を受け付けるボタンである。決済種別について詳述する。現金の決済種別は、現金で支払を行うことを示す。クレジットカードの決済種別は、クレジットカードで支払を行うこと示す。電子マネーの決済種別は、チャージ金額を記憶するチャージ媒体を客側スキャナ部206に読み取らせることで支払を行うことを示す。チャージ媒体は、ICチップを内蔵したカード(交通系ICカード等)や電子機器(スマートフォン)である。バーコード決済は、チャージ金額を記憶するスマートフォンにバーコードを表示させて、当該バーコードを客側スキャナ部206に読み取らせることで支払を行うことを示す。
【0048】
第2決済種別選択画面420において、決済種別選択ボタン411は、ポイントの決済種別を受け付けるボタンを含まない。これは、ポイント数入力画面410(図4(A))において、ポイント数が入力されていることから、決済種別としてポイントの決済種別が再度選択される可能性が低いためである。
【0049】
図示において、決済種別選択ボタン411は、現金、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済、のうち、いずれかの決済種別を受け付ける。決済種別選択ボタン411のうち、例えば、現金を示す決済種別が選択されると、図4(C)に示す精算画面430に遷移する。なお、第2決済種別選択画面420において、店員呼出ボタン311が押下され、さらに、呼び出しを受けた店員から所定の操作を受け付けることによって、再度、顧客による利用ポイント数の変更を受け付けるようにしてもよい。
【0050】
図4(C)は、精算画面430を示す。精算画面430は、現金の投入額が表示される画面である。図示に示す支払額以上の金額が投入されると、終了ボタンが表示される。終了ボタンが押下されると、レシートが発行され、また、お釣りがある場合には、レシートに加えてお釣りの払い出しが行われ、取引が終了する。なお、図4(B)の決済種別選択ボタン411のうち、現金以外の決済種別が選択された場合も同様に、受け付けた決済種別に応じた精算が行われて、取引が終了する。ただし、電子マネーが選択された場合において、残額が不足している場合については、さらに決済種別の選択が行われることになる。これについては後述する。
【0051】
図5(A)は、第1決済種別選択画面510を示す。第1決済種別選択画面510は、店員呼出ボタン311と、会員カード読取完了通知332と、決済種別選択ボタン511とを含む。決済種別選択ボタン511は、ポイントを除く複数の決済種別(現金、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済)のうち、一の決済種別(第1の決済種別)を受け付けるボタンである。決済種別選択ボタン511は、ポイントの決済種別を受け付けるボタンを含まない。これは、図3(D)に示すポイント利用問合せ画面340において、「いいえ」ボタン341bが押下されていることから、決済種別としてポイントの決済種別が選択される可能性が低いためである。
【0052】
第1決済種別選択画面510において、決済種別選択ボタン511のうち、第1の決済種別として電子マネーの決済種別を受け付けるボタンが押下されると、図5(B)に示す支払選択画面520に遷移する。なお、電子マネーの残額は支払額に対して不足しているものとする。電子マネーの残額が総支払額に対して不足していない場合には、そのまま電子マネーの残額で精算が行われて、取引が終了する。
【0053】
図5(B)は、支払選択画面520を示す。支払選択画面520は、総支払額¥1050に対して、電子マネーの残額が¥850であり、電子マネーによる支払いでは¥200不足することを示している。支払選択画面520は、支払方法変更ボタン521aと、全額利用ボタン521bとを含む。支払方法変更ボタン521aが押下されると、図5(A)の第1決済種別選択画面510に戻る。なお、この場合、第1の決済種別として電子マネーが再度選択される可能性が低いため、第1決済種別選択画面510において、電子マネーの決済種別を受け付けるボタンを非表示としてもよい。支払選択画面520において、全額利用ボタン521bが押下されると、図5(C)の支払確認画面530に遷移する。
【0054】
なお、図示を省略しているが、第1決済種別選択画面510において、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済のうち、一の決済種別を受け付けると、さらに下階層のブランド選択画面が表示される。一例を挙げると、電子マネーの決済種別を受け付けると、ブランド選択画面として、交通系電子マネーや、流通系電子マネーの選択を受け付ける画面が表示される。すなわち、図5(B)に示す支払選択画面520は、図5(A)の第1決済種別選択画面510において電子マネーの決済種別選択ボタン511が押下された後、さらに、ブランド選択画面において、ブランドが選択された後の画面を示す。このため、支払選択画面520において、支払方法変更ボタン521aが押下されると、ブランド選択画面に戻るようにしてもよいし、図5(A)の第1決済種別選択画面510に戻るようにしてもよい。
【0055】
図5(C)は、支払確認画面530を示す。支払確認画面530は、電子マネーの残額である¥850を全額利用することを示す確認画面である。なお、支払選択画面520(図5(B))および支払確認画面530には、店員呼出ボタン311が表示されていない。仮に、店員の呼出が可能であるとすると、呼出を受けた店員が電子マネーの残額を視認できてしま、顧客の個人情報の保護の観点から好ましくない。そこで、本実施形態では、顧客の個人情報を保護するという観点から、支払選択画面520および支払確認画面530において、店員呼出ボタン311を表示しないようにしている。支払確認画面530において、決定ボタン531が押下されると、図5(D)に示す第2決済種別選択画面540に遷移する。
【0056】
(電子マネーの決済種別を非表示とすることについて)
図5(D)は、第2決済種別選択画面540を示す。第2決済種別選択画面540は、総支払額¥1050に対して、電子マネーの残額¥850を除いたことにより、残りの支払額が¥200であることを示している。第2決済種別選択画面540は、店員呼出ボタン311と、会員カード読取完了通知332と、決済種別選択ボタン511とを含む。決済種別選択ボタン511は、図5(A)と比較して、電子マネーの決済種別を受け付けるボタンを含まない。これは、電子マネーの残額が全て利用されたことから、第2決済種別として電子マネーを示す決済種別が再度選択される可能性が低いためである。
【0057】
第2決済種別選択画面540において、決済種別選択ボタン511は、現金、クレジットカード、バーコード決済、のうち、いずれかの決済種別を受け付ける。決済種別選択ボタン511のうち、例えば、いずれかの決済種別が選択されると、受け付けた決済種別に応じた精算が行われ、取引が終了する。
【0058】
第2決済種別選択画面420(図4(B))や、第2決済種別選択画面540(図5(D))に示したように、本実施形態では、第2の決済種別として選択される可能性の低いボタンを非表示とする。このように、再度の決済種別の選択に係る画面を簡素化するようにしている。
【0059】
(POS端末装置20の機能的構成について)
図6は、POS端末装置20の機能的構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、POS端末装置20は、受付部601と、精算部602と、表示制御部603と、会員情報取得部604とを備える。各部は、CPU201によって実現される。すなわち、CPU201が本実施形態に係る精算プログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
【0060】
受付部601は、客側表示部205(表示部の一例)に表示される各種ボタンの押下を受け付ける。精算部602は、登録した商品の精算を行う。表示制御部603は、客側表示部205の画面を制御する。例えば、表示制御部603は、決済に関する情報を客側表示部205に表示させる。
【0061】
(第1の決済種別としてポイントの決済種別を受け付けることについて)
表示制御部603は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面(例えば、図3(D)のポイント利用問合せ画面340)を表示させる。複数の決済種別は、例えば、現金、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済、ポイントである。本実施形態では、一の決済種別を、ポイントの決済種別とする。ただし、一の決済種別は、ポイントに限らず、ポイント以外の決済種別としてもよい。
【0062】
ここで、設定部605は、2以上の決済種別で決済される場合において、先に支払われるべき決済種別を設定する。本実施形態において、先に支払われるべき決済種別は、ポイントの決済種別としている。問合せ画面で表示される一の決済種別は、設定部605で設定された決済種別である。このため、本実施形態において、問合せ画面は、ポイント利用問合せ画面340としている。なお、設定部605に設定される「先に支払われるべき決済種別」は、ポイント以外の決済種別とすることも可能である。
【0063】
受付部601は、ポイントの決済種別での精算を行うこと(例えば、図3(D)「はい」ボタン341a)、または、ポイントの決済種別での精算を行わないこと(例えば、図3(D)「いいえ」ボタン341b)の押下を受け付ける。ポイントの決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合、ポイントの決済種別が第1の決済種別として決定される。
【0064】
表示制御部603は、ポイントの決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には、ポイントの決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示する。入力画面は、例えば、図4(A)に示したポイント数入力画面410である。
【0065】
(会員情報の取得について)
会員情報取得部604は、会員情報を取得する。会員情報は、顧客(会員顧客)が獲得しているポイント数を示すポイント情報を含む。会員情報取得部604は、客側スキャナ部206によって会員カードが読み取られることにより、会員情報を取得する。具体的には、会員情報取得部604は、会員カードに記憶される会員IDに基づく問合せをポイント管理サーバ1へ問合せることによって、会員情報を取得する。ただし、会員カードに会員情報が記憶されている場合、会員情報取得部604は、会員カードから読み取られた会員情報を取得することが可能である。
【0066】
表示制御部603は、会員情報取得部604により会員情報が取得された場合、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))を表示させる。一方で、表示制御部603は、会員情報取得部604により会員情報が取得されない場合にはポイント利用問合せ画面340を表示せず、第1決済種別選択画面510(図5(A))を表示させる。
【0067】
(第1の決済種別としてポイント以外の決済種別を受け付けることについて)
表示制御部603は、ポイントの決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には、ポイントの決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる。他の決済種別の選択画面は、例えば、図5(A)に示した第1決済種別選択画面510である。
【0068】
受付部601は、第1決済種別選択画面510に表示される複数の決済種別のうち、第1の決済種別を受け付ける。複数の決済種別は、例えば、現金、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済、ポイントである。受付部601は、具体的には、第1決済種別選択画面510(図5(A)参照)の決済種別選択ボタン511によって、複数の決済種別のうち第1の決済種別を受け付ける。
【0069】
精算部602は、受付部601によって受け付けられた第1の決済種別による支払額が不足するか否かを判別する。商品の総額に対して第1の決済種別による支払額が不足しない場合、精算部602は、第1の決済種別によってそのまま精算を行う。
【0070】
表示制御部603は、商品の総額と、第1の決済種別による支払額とに基づいて、第2決済種別選択画面420、540を表示する。具体的には、表示制御部603は、商品の総額に対して第1の決済種別による支払額が不足する場合、第2決済種別選択画面420、540を表示する。第2決済種別選択画面420、540は、第1の決済種別を除いた他の決済種別が表示される画面である。
【0071】
具体的には、第1の決済種別がポイントである場合において、商品の総額に対して、ポイント数分の額が不足する場合、表示制御部603は、ポイントの決済種別を除いた決済種別選択ボタン411(図4(B))を表示する。また、第1の決済種別が電子マネーである場合において、商品の総額に対して電子マネーの残額が不足する場合、表示制御部603は、電子マネーの決済種別を除いた決済種別選択ボタン511(図5(D))を表示する。
【0072】
なお、第1の決済種別が現金の場合において、商品の総額に対して現金の額が不足する場合、表示制御部603は、現金の決済種別を除いた第2決済種別選択画面を表示してもよい。また、例えば、第1の決済種別がバーコード決済の場合において、商品の総額に対してバーコード決済の額が不足する場合、表示制御部603は、バーコード決済の決済種別を除いた第2決済種別選択画面を表示してもよい。
【0073】
(第2の決済種別を受け付けることについて)
受付部601は、決済種別選択画面(第2決済種別選択画面420、540)に表示される他の決済種別のうち、第2の決済種別を受け付ける。具体的には、受付部601は、第2決済種別選択画面420(図4(B))では、ポイントの決済種別を除いた第2の決済種別を受け付ける。また、受付部601は、第2決済種別選択画面540(図5(D))では、電子マネーの決済種別を除いた第2の決済種別を受け付ける。
【0074】
精算部602は、登録した商品の精算を行う。精算部602は、第1の決済種別と第2の決済種別とに基づく精算を行う。具体的には、例えば、精算部602は、ポイントの決済種別と、ポイント以外の決済種別とに基づく精算を行う。また、例えば、精算部602は、電子マネーの決済種別と、電子マネー以外の決済種別とに基づく精算を行う。
【0075】
(第1の決済種別と組合せが不可能な第2の決済種別について)
本実施形態において、第2の決済種別には、第1の決済種別との支払い順序によっては組合せが不可能なものがある。例えば、第1の決済種別がポイント以外の決済種別(現金、電子マネー等)である場合、第2の決済種別としてポイントを組合せることができないようになっている。具体的に説明すると、本実施形態では、第1の決済種別の選択前に、予めポイント利用問合せ画面340(図3(D))においてポイントの利用の有無を顧客に問うようにして、先にポイント支払いを促すようにしている。また、例えば、支払い順序に関係なく、他の決済種別(例えばポイント)と組み合わせて使用することができない決済種別(例えばクレジットカード)が選択された場合には、第2決済種別選択画面420、540には、組み合わせて使用することができない他の決済種別(例えばポイントカード)を表示しないようにしてもよい。そうすることで、第2決済種別選択画面540を簡素化することができるため、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができる。このため、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0076】
なお、第1の決済種別と、第1の決済種別と組合せが不可能な第2の決済種別とは、上記に限らない。例えば、第1の決済種別をポイントとした場合に、第1の決済種別と組合せが不可能な第2の決済種別をクレジットカードとすることも可能である。
【0077】
(第2決済種別選択画面では第1の決済種別による支払額を表示しないことについて)
本実施形態において、顧客に残りの支払額を明確にするという観点から、表示制御部603は、第2決済種別選択画面420、540において、第1の決済種別による支払額を表示しない。一方で、表示制御部603は、第2決済種別選択画面420、540において、商品の総額と第1の決済種別による支払額との差額(残りの支払額)については表示する。
【0078】
具体的には、第2決済種別選択画面420(図4(B))では、残りの支払額(¥950)については表示されるも一方で、ポイント分の支払額(¥100)については表示されない。また、第2決済種別選択画面540(図5(D))では、残りの支払額(¥200)については表示される一方で、電子マネーでの支払額(¥850)については表示されない。これにより、顧客に残りの支払額(第2の決済種別での支払額)を明確にすることができる。
【0079】
(店員呼出ボタンの非表示について)
本実施形態では、顧客の個人情報(ポイント数や電子マネーの残額)を店員が視認できてしまうことを抑えるようにし、顧客の個人情報を保護するようにしている。これについて、具体的に説明する。表示制御部603は、第1の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示する。入力画面は、例えば、ポイント数入力画面410(図4(A))や、支払選択画面520(図5(B))や、支払確認画面530(図5(C))である。
【0080】
表示制御部603は、入力画面では、店員の呼出しを無効にする。店員の呼出しを無効にするとは、具体的には、店員呼出ボタン311を非表示にすることである。なお、店員の呼出しを無効にするとは、店員呼出ボタン311をグレーアウトで表示させて、押下を受け付けないこととしてもよい。
【0081】
(第3の決済種別の選択について)
上述したように、POS端末装置20は、第1の決済種別による支払額が不足する場合、決済種別選択画面(第2決済種別選択画面420、540)を表示して第2の決済種別を受け付けて精算を行う。さらに、第2の決済種別による支払額が不足することも生じ得る。このため、本実施形態では、第2の決済種別による支払額が不足する場合、さらに第3決済種別選択画面を表示して、第3の決済種別を受け付けて精算を行うことも可能である。
【0082】
具体的には、例えば、第1の決済種別をポイントとし、第2の決済種別を電子マネーとし、ポイント数分の支払額と電子マネーの支払額とを合算しても、総支払額に対して不足する場合もある。このような場合、表示制御部603は、第3決済種別選択画面を表示して、第3の決済種別を受け付ける。なお、第3の決済種別による支払額を合算しても、なおも総支払額に対して不足する場合、さらに、表示制御部603は、第4決済種別選択画面を表示して、第4の決済種別を受け付けるようにしてもよい。すなわち、表示制御部603は、決済種別がn個あり、さらに、これまでに選択されていない選択可能な決済種別がある場合には、第n決済種別選択画面を表示して、第nの決済種別を受け付けることが可能である。
【0083】
(POS端末装置20が行う処理)
図7Aおよび図7Bは、POS端末装置20が行う処理の一例を示すフローチャートである。図7Aにおいて、POS端末装置20は、待機画面310(図3(A))において、登録開始であるか否かを判断する(ステップS701)。ステップS701の判断は、具体的には、待機画面310において、登録開始ボタン312が押下されたか否かの判断である。POS端末装置20は、登録開始となるまで待機する(ステップS701:NO)。登録開始になると(ステップS701:YES)、POS端末装置20は、会員カード選択画面320(図3(B))において顧客の操作を受け付けることによって、会員カードを所持しているか否かを判断する(ステップS702)。
【0084】
会員カードを所持していない場合(ステップS702:NO)、POS端末装置20は、ステップS704の処理に進む。一方、会員カードを所持している場合(ステップS702:YES)、POS端末装置20は、顧客から提示される会員カードを読み取り、ポイント管理サーバ1への問い合わせることによって会員情報(ポイント情報)を取得して、会員カード読取完了通知332を登録画面330に表示する(ステップS703)。
【0085】
そして、POS端末装置20は、登録画面330において、商品をスキャン等(プリセットキー334の押下を含む)したか否かを判断する(ステップS704)。商品をスキャン等しない場合(ステップS704:NO)、POS端末装置20は、ステップS706の処理に進む。一方、商品をスキャン等した場合(ステップS704:YES)、POS端末装置20は、商品を登録して表示する(ステップS705)。
【0086】
そして、POS端末装置20は、登録画面330において、精算開始ボタン335が押下されることにより精算開始となったか否かを判断する(ステップS706)。精算開始ではない場合(ステップS706:NO)、POS端末装置20は、ステップS704の処理に戻る。一方、精算開始となった場合(ステップS706:YES)、POS端末装置20は、会員情報を取得済みであるか否かを判断する(ステップS707)。
【0087】
会員情報を取得済みではない場合(ステップS707:NO)、POS端末装置20は、ステップS718の処理に進む。一方、会員情報を取得済みである場合(ステップS707:YES)、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))を表示して、ポイントの利用の有無を受け付ける(ステップS708)。そして、POS端末装置20は、ポイント利用問合せ画面340において、「はい」ボタン341aおよび「いいえ」ボタン341bのいずれか一方が押下されることによって、ポイントを利用するか否かを判断する(ステップS709)。
【0088】
ポイントを利用しない場合(ステップS709:NO)、POS端末装置20は、ステップS718の処理に進む。一方、ポイントを利用する場合(ステップS709:YES)、POS端末装置20は、第1の決済種別にポイントの決済種別を設定する(ステップS710)。そして、POS端末装置20は、ポイント数入力画面410(図4(A))において、利用するポイント数を受け付ける(ステップS711)。
【0089】
次に、POS端末装置20は、受け付けたポイント数分の額が支払額(商品の総額)に対して不足するか否かを判断する(ステップS712)。受け付けたポイント数分の額が支払額に対して不足しない場合(ステップS712:NO)、POS端末装置20は、ステップS717の処理に進み、ポイント数分の額で精算を行う。一方、受け付けたポイント数分の額が支払額に対して不足する場合(ステップS712:YES)、POS端末装置20は、第2決済種別選択画面420(図4(B))を表示して、第2の決済種別を受け付ける(ステップS713)。
【0090】
そして、POS端末装置20は、第2決済種別選択画面420において、電子マネーが選択されたか否かを判断する(ステップS714)。電子マネーが選択されない場合(ステップS714:NO)、POS端末装置20は、ステップS717に進み、受け付けた決済種別(現金、クレジットカード、およびバーコード決済のうちいずれか)で精算を行う。
【0091】
一方、電子マネーが選択された場合(ステップS714:YES)、POS端末装置20は、電子マネーの残額が支払額に対して不足するか否かを判断する(ステップS715)。電子マネーの残額が支払額に対して不足しない場合(ステップS715:NO)、POS端末装置20は、ステップS717に進み、電子マネーの残額で精算を行う。一方、電子マネーの残額が支払額に対して不足する場合(ステップS715:YES)、POS端末装置20は、第3決済種別選択画面(不図示)を表示して、第3の決済種別を受け付ける(ステップS716)。そして、POS端末装置20は、受け付けた決済種別(現金、クレジットカード、およびバーコード決済のうちいずれか)で精算を行い(ステップS717)、一連の処理を終了する。
【0092】
次に、ステップS718以降の処理について説明する。ステップS718において、POS端末装置20は、第1決済種別選択画面510(図5(A))を表示して、第1の決済種別を受け付ける(ステップS718)。そして、POS端末装置20は、電子マネーが選択されたか否かを判断する(ステップS719)。電子マネーが選択されない場合(ステップS719:NO)、POS端末装置20は、ステップS717に進み、受け付けた決済種別(現金、クレジットカード、およびバーコード決済のうちいずれか)で精算を行う。
【0093】
一方、電子マネーが選択された場合(ステップS719:YES)、POS端末装置20は、電子マネーの残額が支払額に対して不足するか否かを判断する(ステップS720)。電子マネーの残額が支払額に対して不足しない場合(ステップS720:NO)、POS端末装置20は、ステップS717に進み、電子マネーの残額で精算を行う。
【0094】
一方、電子マネーの残額が支払額に対して不足する場合(ステップS720:YES)、POS端末装置20は、第2決済種別選択画面540(図5(D))を表示して、第2の決済種別を受け付ける(ステップS721)。そして、POS端末装置20は、ステップS717に進み、受け付けた決済種別(現金、クレジットカード、およびバーコード決済のうちいずれか)で精算を行う。
【0095】
以上説明したように、本実施形態に係るPOS端末装置20は、ポイントの決済種別での精算を受け付けるか否かのポイント利用問合せ画面340(図3(D))を表示させ、「はい」ボタン341aが押下れた場合にはポイント数入力画面410を表示させ、「いいえ」ボタン341bが押下された場合には第1決済種別選択画面510(図5A)を表示させる。これにより、第1決済種別選択画面510では、ポイント利用問合せ画面340においてポイントを利用しないことが受け付けられていることから、ポイントの決済種別を表示させないようにすることができる。このため、第1決済種別選択画面510を簡素化することができる。したがって、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができるため、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0096】
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、会員情報が取得されている場合にはポイント利用問合せ画面340を表示させ、会員情報が取得されていない場合にはポイント利用問合せ画面340を表示せずに第1決済種別選択画面510を表示させる。これにより、会員情報が取得されていない場合には、ポイントが利用されることがないことから、第1決済種別選択画面510において、ポイントの決済種別を表示させないようにすることができる。このため、第1決済種別選択画面510を簡素化することができる。
【0097】
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、2以上の決済種別で決済される場合において、先に支払われるべき決済種別を設定し、問合せ画面(ポイント利用問合せ画面340)で表示される一の決済種別を、設定部605で設定された決済種別(ポイント)とした。これにより、顧客に、ポイントの利用の有無を先に確認させて、その後に、他の決済種別を選択させることができる。このため、例えば、顧客がポイントを利用したいにもかかわらず、電子マネー等の他の決済種別を先に選択して精算が完了してしまうことを抑えることができる。したがって、ポイントの利用を優先して決済種別を選択させることができるため、顧客の要望に沿った精算を行うことができる。
【0098】
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、第2決済種別選択画面540において、商品の総額と第1の決済種別による支払額との差額を表示し且つ第1の決済種別による支払額を表示しない。これにより、第2の決済種別による残りの支払額のみを表示することができるため、第2の決済種別による残りの支払額を顧客に明確することができる。
【0099】
また、本実施形態に係るPOS端末装置20は、第1の決済種別による支払額の入力を示す入力画面(ポイント数入力画面410、支払選択画面520等)を表示し、入力画面では、店員の呼出しを無効にする。これにより、利用可能なポイント数や電子マネーの残額を店員が視認できてしまうことを抑え、顧客の個人情報を保護することができる。
【0100】
(実施形態の変形例)
次に、実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、以下の変形例、および上述した実施形態をそれぞれ組み合わせることも可能である。
【0101】
(変形例1)
上述した実施形態では、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))を表示する例について説明した。変形例1では、このような例に代えて又は加えて、ポイント利用問合せ画面340を表示させない例について説明する。以下では、図3(B)以降の変形例1に係る画面遷移について説明する。
【0102】
図8は、変形例1に係るPOS端末装置20が表示する画面遷移の一例を示す説明図である。図8(A)は、図3(B)に示した会員カード選択画面320である。図8(B)は、図3(C)に示した登録画面330である。登録画面330において、精算開始ボタン335が押下されると、会員カード選択画面320における会員情報の取得の有無に応じて、遷移する画面が異なる(図8(C)、(D))。なお、画面遷移を異ならせるようにするのは、会員情報の取得の有無に応じて行われることに限らず、会員カード選択画面320における肯定ボタン322aまたは否定ボタン322bの押下に応じて行われてもよい。
【0103】
図8(C)は、会員情報が取得されている際に表示される第1決済種別選択画面830を示す。第1決済種別選択画面830は、店員呼出ボタン311と、会員カード読取完了通知332と、決済種別選択ボタン411とを含む。決済種別選択ボタン411は、複数の決済種別(現金、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済、ポイント)のうち、一の決済種別を受け付けるボタンである。第1決済種別選択画面830では、ポイントの決済種別を受け付けるボタンを含む。
【0104】
第1決済種別選択画面830において、決済種別選択ボタン411のうち、顧客から受け付けたボタンが示す決済種別が第1の決済種別となる。第1決済種別選択画面830において、ポイントの決済種別を受け付けると、第1の決済種別はポイントの決済種別となり、図4(A)に示したポイント数入力画面410に遷移する。
【0105】
図8(D)は、会員情報が取得されていない場合に表示される画面を示す。図8(D)は、図5(A)に示した第1決済種別選択画面510と同様の画面である。第1決済種別選択画面510では、会員情報(ポイント情報)が取得されていないことから、決済種別選択ボタン511に、ポイントの決済種別を受け付けるボタンが含まれない。第1決済種別選択画面510において、例えば、電子マネーの決済種別を受け付けると、第1の決済種別は電子マネーの決済種別となり、図5(B)に示した支払選択画面520に遷移する。
【0106】
変形例1によれば、会員情報が取得されていない場合に、図8(D)の第1決済種別選択画面510に遷移させ、決済種別選択ボタン511において、ポイントの決済種別を表示させないようにすることができる。このようにしても、第1決済種別選択画面510を簡素化することができるため、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができる。
【0107】
(変形例2)
上述した実施形態では、利用可能なポイント数を、ポイント数入力画面410(図4(A))に表示する例について説明した。変形例2では、このような例に代えて又は加えて、利用可能なポイント数を、ポイント数入力画面410とは異なる画面で表示するようにしてもよい。
【0108】
例えば、利用可能なポイント数は、会員カードを読み取った以降の画面(図3(C)の登録画面330以降)に表示されるようにしてもよい。ただし、精算時以外で、顧客以外の人にポイント数が視認できないようにするという観点から、利用可能なポイント数は、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))において表示されるようにしてもよい。これにより、顧客は、現在のポイント数を確認して、ポイントを利用するか否かを決めることができる。また、同様の観点から、利用可能なポイント数は、第1決済種別選択画面830(図8(C))に表示されるようにしてもよい。なお、この場合、ポイント数の表示領域は、会員カード読取完了通知332と同じ表示領域としてもよいし、別の表示領域としてもよい。
【0109】
変形例2によれば、顧客は、ポイント利用問合せ画面340や第1決済種別選択画面830において、利用可能なポイント数を確認しながら、ポイントを利用するか否かを決めることができる。したがって、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0110】
(変形例3)
上述した実施形態では、利用可能なポイント数にかかわらず、ポイントの決済種別の選択を受付可能にする例について説明した。変形例3では、このような例に代えて又は加えて、利用可能なポイント数に応じて、ポイントの決済種別の選択を受付可能にする例について説明する。
【0111】
変形例3において、表示制御部603は、例えば、顧客が獲得しているポイント数が「0」である場合、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))を表示せないようにする。また、表示制御部603は、顧客が獲得しているポイント数が「0」である場合、第1決済種別選択画面830(図8(C))の決済種別選択ボタン411において、ポイントの決済種別の押下を受け付けないようにする(非表示または無効にする)。これにより、ポイントの決済種別の選択を受け付けないようにする。
【0112】
一方で、顧客が獲得しているポイント数が「1」以上である場合、表示制御部603は、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))や、第1決済種別選択画面830(図8(C))の決済種別選択ボタン411におけるポイントの決済種別を表示する。これより、ポイントの決済種別の選択を受付可能にする。
【0113】
変形例3によれば、利用可能なポイント数に応じた画面遷移とすることができる。例えば、ポイント数が「0」である場合、ポイント利用問合せ画面340(図3(D))を表示せないようにするため、画面遷移の簡素化を図ることができる。また、第1決済種別選択画面830の決済種別選択ボタン411において、ポイントの決済種別の押下を受け付けないようにするため、不要な操作を受け付けないようにすることができる。したがって、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができるため、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0114】
以下、実施形態総括を記載する。
[発明の名称]精算装置、およびプログラム
[技術分野]
本発明は、精算装置、およびプログラムに関する。
[背景技術]
従来、店舗等での取引において、POS(Point Of Sales)レジスタが使用されている。特に近年では、顧客自身で精算(セルフ精算)を行うセルフレジが普及しつつある。また、店舗では、顧客へのサービスの一環として、購入実績に応じたポイントを顧客に付与し、当該ポイント分を割り引いて精算が行われることもある。セルフレジにおいても、ポイント分を割り引いて精算が行われることがある。
【0115】
関連する技術として、顧客に付与されているポイントのうち、閾値情報に設定されている閾値を超えた分の余剰ポイントを算出し、使用期限に応じて余剰ポイントの全部又は一部を支払いに充てるPOS端末が開示されている(例えば、特許文献1参照)。[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-021178号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、操作画面が複雑であると、顧客は精算に係る操作を行いにくいことがあり、効率よく精算を行うことができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる技術を提供するにある。
【0116】
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である精算装置は、登録した商品の精算を行う精算手段と、決済に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる、ことを特徴とする精算装置である。
上記構成によれば、第1決済種別選択画面510では、ポイント利用問合せ画面340においてポイントを利用しないことが受け付けられていることから、ポイントの決済種別を表示させないようにすることができる。このため、第1決済種別選択画面510を簡素化することができる。したがって、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができるため、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0117】
(2)上記(1)の構成において、会員情報を取得する会員情報取得手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記会員情報取得手段により会員情報が取得されている場合には前記問合せ画面を表示させ、前記会員情報取得手段により会員情報が取得されていない場合には前記問合せ画面を表示せず、前記選択画面を表示させるようにしてもよい。
上記構成によれば、会員情報が取得されていない場合には、ポイントが利用されることがないことから、第1決済種別選択画面510において、ポイントの決済種別を表示させないようにすることができる。このため、第1決済種別選択画面510を簡素化することができる。
【0118】
(3)上記(1)または(2)の構成において、2以上の決済種別で決済される場合において、先に支払われるべき決済種別を設定する設定手段をさらに備え、前記問合せ画面で表示される前記一の決済種別は、前記設定手段で設定された決済種別であることしてもよい。
上記構成によれば、顧客に、ポイントの利用の有無を問合せた後に、他の決済種別を選択させることができる。このため、例えば、顧客がポイントを利用したいにもかかわらず、電子マネー等の他の決済種別を先に選択して精算が完了してしまうことを抑えることができる。したがって、ポイントの利用を優先して決済種別を選択させることができるため、顧客の要望に沿った精算を行うことができる。
【0119】
(4)上記(1)~(3)のいずれかの構成において、前記表示部に表示される前記他の決済種別は、前記一の決済種別と組合せて利用不可能な決済種別を除いた決済種別であることとしてもよい。
上記構成によれば、第2決済種別選択画面540において、先に選択された決済種別(電子マネー)に加えて、第1の決済種別と組合せが不可能な第2の決済種別(ポイント)についても表示させないようにすることができるため、第2決済種別選択画面540を簡素化することができる。したがって、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができるため、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0120】
(5)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、
コンピュータを精算装置として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、登録した商品の精算を行う精算手段、決済に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段、として機能させ、前記表示制御手段は、複数の決済種別のうち、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付ける操作が行われた場合には前記一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、前記一の決済種別での精算を受け付けない操作が行われた場合には前記一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させる、ことを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、ポイント利用問合せ画面340においてポイントを利用しないことが受け付けられていることから、第1決済種別選択画面510では、ポイントの決済種別を表示させないようにすることができる。このため、第1決済種別選択画面510を簡素化することができる。したがって、顧客の精算に係る操作性の向上を図ることができるため、顧客が効率よく精算を行うことを支援することができる。
【0121】
なお、上記において説明したPOS端末装置20における各機能(入出力、記憶、処理(判断を含む))の全部または一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。
【0122】
具体的には、POS端末装置20が実施形態に係る各機能部(図6参照)の全部または一部が、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、各機能部のうち全部または一部が、ポイント管理サーバ1に具備されていてもよいし、ストアコントローラ10に具備されていてもよい。また、各機能部は、一のコンピュータ装置に具備されてもよいし、複数台のコンピュータ装置に具備されてもよい。
【0123】
具体的には、例えば、POS端末装置20に代えて、ポイント管理サーバ1が、一の決済種別での精算を受け付けるか否かの問合せ画面を表示させ、当該精算を受け付ける操作が行われた場合には一の決済種別による支払額の入力を示す入力画面を表示させ、当該精算を受け付けない操作が行われた場合には一の決済種別を除いた他の決済種別の選択画面を表示させるための各種指示を行うようにしてもよい。
【0124】
上記に関連し、POS端末装置20は、各種表示等に関しては、入出力のインターフェース部分に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。つまり、POS端末装置20は、各種の入力(操作者の操作やデバイスの検出)を受け付け、入力情報(操作情報や検出情報等)を外部の装置に送信し、当該入力情報に基づく外部の装置の処理結果(更新画面情報、デバイスの制御情報等)を受信し、各種の出力(表示部への表示、デバイスの制御)を行ってもよい。
【0125】
なお、以上に説明したPOS端末装置20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0126】
St…商品販売データ処理システム、1…ポイント管理サーバ、10…ストアコントローラ、20…POS端末装置、201…CPU、205…客側表示部、206…客側スキャナ部、601…受付部、602…精算部、603…表示制御部、604…会員情報取得部、605…設定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8