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  • 特開-送風機およびボイラ 図1
  • 特開-送風機およびボイラ 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108236
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】送風機およびボイラ
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/44 20060101AFI20240805BHJP
   F23L 5/04 20060101ALI20240805BHJP
   F23L 17/00 20060101ALI20240805BHJP
   F23L 1/00 20060101ALI20240805BHJP
   F04D 17/16 20060101ALI20240805BHJP
   F04D 29/58 20060101ALI20240805BHJP
   F04D 29/70 20060101ALI20240805BHJP
【FI】
F04D29/44 P
F23L5/04
F23L17/00 601Z
F23L1/00 B
F04D17/16
F04D29/58 P
F04D29/70 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012497
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】山口 幸洋
(72)【発明者】
【氏名】酒井 裕和
(72)【発明者】
【氏名】岩渕 貴之
【テーマコード(参考)】
3H130
3K023
【Fターム(参考)】
3H130AA12
3H130AA22
3H130AA29
3H130AB26
3H130AB60
3H130AC01
3H130BA46J
3H130DD01Z
3H130DG02X
3H130DG05X
3H130ED04J
3K023BA09
3K023HA19
(57)【要約】
【課題】排ガス中の水分がモータ内へ流入することを抑制することができる送風機およびボイラを提供することである。
【解決手段】吸気ケーシング41を吸込口44に備え、前記吸気ケーシング41を介してガスを吸い込む送風機3であって、前記ガスは、湿度が所定値以上の高温ガスを含み、前記吸気ケーシング41は、凝縮水を溜める溜まり部45を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気ケーシングを吸込口に備え、前記吸気ケーシングを介してガスを吸い込む送風機であって、
前記ガスは、湿度が所定値以上の高温ガスを含み、
前記吸気ケーシングは、凝縮水を溜める溜まり部を含む、送風機。
【請求項2】
前記溜まり部の底部には、排水管が接続されている、請求項1に記載の送風機。
【請求項3】
前記送風機の羽根を収容する羽根ケーシングと、
前記羽根ケーシングにおいて生じた凝縮水を、前記溜まり部へ誘導する水誘導部とを備える、請求項1に記載の送風機。
【請求項4】
前記送風機の羽根を収容する羽根ケーシングと、
前記羽根と前記送風機のモータとの間であって当該モータの回転軸近傍のガスを前記吸気ケーシングに誘導するガス誘導部とを備える、請求項1に記載の送風機。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに記載の送風機を備えるボイラであって、
前記送風機により送風されるガスをボイラ本体に誘導する送風路と、
前記ボイラ本体から排出された排ガスを前記吸気ケーシングへ循環させる排ガス再循環路とを備え、
前記高温ガスは、前記排ガス再循環路を介して循環された排ガスを含む、ボイラ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風機およびボイラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、排ガスの一部を吸気側に循環させて燃料ガス及び燃焼用空気と混合させて燃焼させることにより、排ガスを導出する排気通路から排出されるNOx濃度の低減を図るボイラがある。このようなボイラの送風機において、羽根ケーシングとモータとが隣接するように直接接続されていることがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-064985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような羽根ケーシングとモータとが直接接続されている送風機では、羽根ケーシングから吹出口へ気体が圧出されることにより、モータ側へも大きく圧力が加わる。このため、再循環された排ガスの中に含まれる水分(凝縮水)が、羽根ケーシングとモータとの接続部の隙間からモータ内に流れ込むことで、モータのコイルが腐食あるいは漏電する虞があった。
【0005】
また、羽根ケーシングとモータとが隣接しないように、離して設けることにより、モータ側へ排ガス中の水分が流れ込むことを防止するものがあった。
【0006】
しかしながら、羽根ケーシングとモータとが隣離しないように、例えばベルトを設けた場合、ベルトのメンテナンスが必要となる上、構造も複雑になる。また、ボイラのサイズも大きくなり、部材が増えた分コストが上がっていた。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、排ガス中の水分がモータ内へ流入することを抑制することができる送風機およびボイラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の送風機は、吸気ケーシングを吸込口に備え、前記吸気ケーシングを介してガスを吸い込む送風機であって、前記ガスは、湿度が所定値以上の高温ガスを含み、前記吸気ケーシングは、凝縮水を溜める溜まり部を含む。
【0009】
上記の構成によれば、高温ガスによって生じた凝縮水が、吸気ケーシングの溜まり部に溜まるため、モータ内への凝縮水の流入を抑制することができる。
【0010】
好ましくは、前記溜まり部の底部には、排水管が接続されている。
【0011】
上記の構成によれば、溜まり部に溜まった凝縮水を、排水管から排水することができる。
【0012】
好ましくは、前記送風機の羽根を収容する羽根ケーシングと、前記羽根ケーシングにおいて生じた凝縮水を、前記溜まり部へ誘導する水誘導部とを備える。
【0013】
上記の構成によれば、羽根ケーシングにおいて生じた凝縮水が、モータ内へ流入する前に、水誘導部によって溜まり部へ誘導されるため、モータ内への凝縮水の流入を抑制することができる。
【0014】
好ましくは、前記送風機の羽根を収容する羽根ケーシングと、前記羽根と前記送風機のモータとの間であって当該モータの回転軸近傍のガスを前記吸気ケーシングに誘導するガス誘導部とを備える。
【0015】
上記の構成によれば、モータの回転軸近傍のガスがガス誘導部を介して吸気ケーシングへ誘導されることにより、羽根ケーシングからモータ側へ加わる圧力が低減されるため、モータ内へガスが流入してモータ内で結露させてしまうことを抑制することができる。
【0016】
好ましくは、前記本発明の送風機を備えるボイラであって、前記送風機により送風されるガスをボイラ本体に誘導する送風路と、前記ボイラ本体から排出された排ガスを前記吸気ケーシングへ循環させる排ガス再循環路とを備え、前記高温ガスは、前記排ガス再循環路を介して循環された排ガスを含む。
【0017】
上記の構成によれば、再循環された高温の排ガスによって生じた凝縮水が、送風機のモータ内へ流入することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】ボイラの概略構成を説明するための図である。
図2】送風機の概略側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るボイラ1の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るボイラ1の構成を模式的に示す図である。
【0020】
ボイラ1は、燃料を燃焼させて蒸気を生成するボイラ本体2と、送風路30を介してボイラ本体2内に空気を送り込む送風機3と、ボイラ本体2からの排ガスなどを導出する排気通路4と、排気通路4と接続され、ボイラ本体2内のバーナ10に排ガスを循環させる排ガス再循環路5と、燃料を供給する燃料供給ライン20とを備えている。さらに、ボイラ1は、流量調整部7を備えている。ボイラ1は、制御部8を備える。制御部8は、内部にメモリ、タイマ、および演算処理部を含むコンピュータにより実現され、ボイラ1の動作(例えば、燃焼量や、再循環させる排ガス流量等)を制御する。
【0021】
ボイラ1における排ガス再循環路5は、排気通路4と送風機3に接続されている。排ガス再循環路5は、後述する送風機3の吸込口44(吸気ケーシング41)と接続されることにより、排気通路4を通って排出される排ガスの一部をバーナ10に送り込み、ボイラ本体内に再循環させるものである。また、排ガス再循環路5には、空気通路5aが接続されているため、空気通路5aにより供給された空気(外気)と、排気通路4を通って排出される排ガスの一部が混合され、送風機3に送り込まれる。なお、空気通路5aが送風機3に直接接続されることにより、送風機3(吸気ケーシング41)内で、排ガス再循環路5から送り込まれる排ガスと、空気通路5aにより供給される空気とが混合されるようにしてもよい。
【0022】
流量調整部7は、排ガス再循環路5に供給する排ガス量、および、排ガス再循環路5に供給される排ガス量と混合される空気流量を、燃焼量に応じた流量となるように調整する。
【0023】
本実施の形態では、制御部8、ダンパ9および空気用ダンパ5bが流量調整部7を構成している。ダンパ9は、排ガス再循環路5に設けられており、空気用ダンパ5bは、空気通路5aに設けられている。流量調整部7は、ダンパ9および空気用ダンパ5bの開度を制御部8によって調整することにより、排ガス再循環路5に供給する排ガス量および空気用ダンパ5bの調整を行う。
【0024】
燃料は、燃料供給ライン20からボイラ本体2内のバーナ10に供給される。なお、燃料は、ガスである例について説明するが、ガスなどの気体に限らず、油などの液体であってもよい。
【0025】
図1においては、排気通路4には、排ガスによって給水を予加熱するエコノマイザ(給水予熱器)40が設けられている。なお、排気通路4には、ボイラの仕様等に応じて、エコノマイザ40が設けられていないものであってもよい。
【0026】
次に本実施の形態に係るボイラ1の動作について説明する。本実施の形態に係るボイラ1は、排ガスの一部を吸気側に再循環させるボイラである。空気通路5aから取り込まれた燃焼用空気(外気)は、排ガス再循環路5によって再循環させられた排ガスと混合され混合気(ガス)となり、後述する送風機3の吹出口32から送風路30を介してバーナ10から燃料とともにボイラ本体2内の缶体内へ向けて噴出される。また、バーナ10から噴出される混合気および燃料は、着火手段により着火され、燃焼する。ボイラ1は、燃焼に伴い生ずる燃焼ガスで、缶水を加熱し、蒸気を生成する。燃焼ガスは、排ガスとなり、排気通路4から大気中へ排出される。排ガスの一部は、排ガス再循環路5を経て吸気側に循環される。これにより、酸素濃度の低下した排ガスを吸気側に循環させることにより、バーナ10における燃焼温度が低下する。その結果、排ガスに含まれるNOx濃度を低下させることが可能となる。
【0027】
本実施の形態では、制御部8、ダンパ9および空気ダンパ5bが流量調整部7を構成している。流量調整部7は、ボイラ1の燃焼量に応じてダンパ9および空気ダンパ5bの開度を制御部8により制御する。制御部8は、メモリに予め記憶された開度調整情報に基づいて、ダンパ9および空気ダンパ5bに対して開度を特定するための開度特定信号を送信する。開度特定信号が送信されることより、ダンパ9の開度が制御されて、ボイラ本体2に供給する再循環ガス流量を調整することができる。なお、開度調整情報とは、例えば、燃焼量に応じたダンパ9の開度を特定可能なテーブルや、燃焼量に応じた空気ダンパ5bの開度を特定可能なテーブルである。
【0028】
次に、本実施の形態に係る送風機3について説明する。図2に示すように、送風機3は、吸気ケーシング41と、羽根ケーシング31と、回転軸12を回転駆動するモータ11と、回転軸12近傍の混合気(ガス)を羽根ケーシング31から吸気ケーシング41へ誘導するガス誘導管34と、羽根ケーシング31において生じた凝縮水を吸気ケーシング41へ誘導する水誘導管43とを備える。ガス誘導管34、および、水誘導管43は、羽根ケーシング31および吸気ケーシング41の外周(外側)に設けられている。また、混合気には、空気通路5aから流入した空気と、排ガス再循環路5によって再循環された高温ガスとが含まれる。高温ガスには、水分(湿気)が含まれ(湿りガス、例えば湿度が40%以上、40%~90%など)、温度が高いことから冷えた時(例えば、外気と混合した後)に結露によって凝縮水が生じやすい。
【0029】
送風機3は、吸込口として吸気ケーシング41を備えている。吸気ケーシング41には、吸込口44となる開口が設けられている。排ガス再循環路5からの混合気(再循環された排ガスと空気)は、羽根ケーシング31内において回転する羽根車33により、吸込口44などから吸引される。吸気ケーシング41の下部には、送風機3内の凝縮水を溜める溜まり部45と、排水管42とが形成されている。溜まり部45に溜まった凝縮水は、排気管42を介し外部に排水される。
【0030】
羽根ケーシング31は、吸気ケーシング41の下流に設けられ、内部に羽根車33を収容する羽根収容部31aと、羽根収容部31aのモータ11寄りに形成された囲い部31bとを備える。羽根車33は、回転軸12の先端に取り付けられることでモータ11と接続されている。モータ11により回転軸12が駆動回転することに伴い羽根車33が回転することで、吸込口44から吸引された混合気が、羽根ケーシング31の下流に設けられた吹出口32から送風路30へ圧出される。
【0031】
羽根収容部31aと、囲い部31bとは、回転軸12の近傍まで延びる壁部材31cにより区画されているが、回転軸12の近傍において流通している。このため、混合気の一部は、モータ11側へ加わる圧力によって回転軸12近傍にも流れ込む。羽根ケーシング31に形成された囲い部31bとモータ11との隙間には、シール部材13が設けられている。一方で、囲い部31bと流通するガス誘導管34は、吸気ケーシング41に接続されている。吸気ケーシング41は、羽根ケーシング31内において回転する羽根車33により、吸込口44のみならず、ガス誘導管34からも混合気を吸引する。このため、回転軸12近傍に流れ込む混合気を、ガス誘導管34を介して吸気ケーシング41に誘導させることができる。また、壁部材31cが設けられているために、回転軸12近傍に流れ込む混合気のみを効率的に吸気ケーシング41へ誘導させることができる。
【0032】
ここで、回転軸12近傍に流れ込んだ混合気は高温ガスと混合されたガスであるため、モータ11へ流れ込んだ場合、モータ11内部において結露を生じさせて腐食あるいは漏電するなどの虞がある。しかし、本実施の形態における送風機3においては、前述したとおり、回転軸12近傍に流れ込む混合気を、ガス誘導管34を介して吸気ケーシング41側に吸引させるように構成されている。そのため、回転軸12近傍の混合気は、吸気ケーシング41側に吸引されることによって、囲い部31bからガス誘導管34へ誘導することができる。これにより、モータ11内への混合気の流入を抑制でき、その結果、モータ11内部において腐食あるいは漏電することなどを防止することができる。
【0033】
また、送風機3の下部に設けられた水誘導管43は、導入口が羽根ケーシング31の囲い部31bに接続され、導出口が吸気ケーシング41の溜まり部45に接続されている。ここで、上述したように、ガス誘導管34によって、モータ11内への混合気の流入を抑制することができるものの、羽根ケーシング31内において凝縮水が発生し得る。しかし、囲い部31bの下方において溜まり部45へ通じる水誘導管43が接続されているため、囲い部31b内に凝縮水が生じたとしても、凝縮水は水誘導管43を介し溜まり部45へ誘導され、排水管42から外部に排水される。
【0034】
以上のように、本実施の形態における送風機3は、排ガスを再循環させるボイラ1に設けられているため、水分を含んだ高温ガス(湿りガス)が含まれたガス(混合気)を、吸気ケーシング41へ吸い込む。送風機3へ吸い込んだ高温ガスによって生じた凝縮水は、吸気ケーシング41の下部に設けられた溜まり部45に溜まり、排水管42から排水される。これにより、高温ガスによって生じた凝縮水を溜まり部45に溜め、モータ11内への凝縮水の流入を抑制することができる。
【0035】
また、送風機3の羽根ケーシング31において圧出された高温ガスの一部が、モータ11側へも圧出されたとしても、高温ガスが結露することにより生じた凝縮水は、羽根ケーシング31の下方から、水誘導管43によって吸気ケーシング41の溜まり部45へ誘導される。これにより、羽根ケーシング31において生じた凝縮水が、モータ11内へ流入する前に、水誘導管43によって溜まり部45へ誘導されるため、モータ11内への凝縮水の流入を抑制することができる。
【0036】
さらに、羽根ケーシング31内の羽根車33と、モータ11との間には、モータ11側へ流れ込む虞があるモータ11の回転軸12近傍のガスを、吸気ケーシング41に誘導するガス誘導管34を備える。これにより、モータ11の回転軸12の近傍のガスが、ガス誘導管34を介して吸気ケーシング41に誘導(吸引)されることにより、羽根ケーシング31からモータ11側へ加わる圧力が低減されるため、モータ11内へガスが流入してモータ内で結露させてしまうことを抑制することができる。
【0037】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例などについて説明する。
【0038】
上記実施の形態における送風機3では、ガス誘導管34が、吸気ケーシング41における回転軸12がある側(羽根車33の中心軸寄り)ではない側(図2における左側寄り)に、接続されている例について図示した。しかし、吸気ケーシング41へのガス誘導管34の接続部はこれに限られず、モータ11の回転軸12近傍のガスを吸気ケーシング41に誘導させることができるものであれば、例えば、吸気ケーシング41内の回転軸12がある側(図2における吸気ケーシング41の右側)に接続されていてもよい。また、ガス誘導管34は、ガスの主要な誘導路(図2におけるガス誘導管34の水平部)が吸気ケーシング41と羽根ケーシング31との上側外周を回るように(例えば、吸気ケーシング41と羽根ケーシング31との上面より上、あるいは、上面よりも下側であっても上側寄り)形成されていれば、接続部については、ガス誘導管34の吸気ケーシング41と羽根ケーシング31各々のケーシング外周上面から接続されるものに限らず、ケーシング外周側面から接続されるようにしてもよい。
【0039】
上記実施の形態における送風機3では、水誘導管43が、囲い部31bの下方に接続されている例について図示した。しかし、水誘導管43は、囲い部31bの下方のみならず、羽根収容部31aの下方にも接続され、羽根収容部31aに溜まった凝縮水を排出できるようにしてもよい。
【0040】
上記実施の形態における送風機3は、排ガスを再循環させるボイラ1に設けられている例について説明した。しかし、排ガス再循環機構に設けられる送風機であれば、ボイラのバーナにガスを供給するもの以外にも種々の送風機に適用することができる。
【0041】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0042】
1 ボイラ
2 ボイラ本体
3 送風機
4 排気通路
5 排ガス再循環路
5a 空気通路
5b 空気用ダンパ
7 流量調整部
8 制御部
9 排ガス用ダンパ
10 バーナ
20 燃料供給ライン
30 送風路
40 エコノマイザ
11 モータ
12 回転軸
13 シール部材
31 羽根ケーシング
31a 羽根収容部
31b 囲い部
31c 壁部材
32 吹出口
33 羽根車
34 ガス誘導管
41 吸気ケーシング
42 排水管
43 水誘導部
44 吸込口
45 溜まり部

図1
図2