IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新明和工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-荷受台昇降装置 図1
  • 特開-荷受台昇降装置 図2
  • 特開-荷受台昇降装置 図3
  • 特開-荷受台昇降装置 図4
  • 特開-荷受台昇降装置 図5
  • 特開-荷受台昇降装置 図6
  • 特開-荷受台昇降装置 図7
  • 特開-荷受台昇降装置 図8
  • 特開-荷受台昇降装置 図9
  • 特開-荷受台昇降装置 図10
  • 特開-荷受台昇降装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108273
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】荷受台昇降装置
(51)【国際特許分類】
   H02G 11/00 20060101AFI20240805BHJP
   B60P 1/44 20060101ALI20240805BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20240805BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20240805BHJP
   B60Q 3/30 20170101ALI20240805BHJP
【FI】
H02G11/00
B60P1/44 Z
B60R16/02 620Z
H02G3/04 037
B60Q3/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012560
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】弁理士法人開知
(72)【発明者】
【氏名】大野 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】池田 滋
(72)【発明者】
【氏名】櫻田 能孝
(72)【発明者】
【氏名】石井 一成
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 正希
【テーマコード(参考)】
3K040
5G357
5G371
【Fターム(参考)】
3K040AA05
3K040CA05
5G357DB01
5G357DC12
5G357DD02
5G357DG04
5G371AA01
5G371BA02
5G371CA07
(57)【要約】
【課題】折り畳み式の荷受台を通して配線されるケーブルの緊張と弛緩を抑制しケーブルの損傷や断線の発生を抑制する。
【解決手段】車両の荷台の床面の高さと接地する高さとの間を昇降する荷受台を備えた荷受台昇降装置であって、前記荷受台は、基端側荷受台と、前記基端側荷受台に第1のピンで連結されたヒンジと、前記ヒンジに第2のピンで連結された先端側荷受台と、前記先端側荷受台に設置した電気機器と、前記基端側荷受台及び前記先端側荷受台に跨って配線されて前記電気機器に給電するケーブルと、前記ケーブルをガイドするケーブルガイドとを備え、前記ケーブルが、前記第1のピンの中心線上に位置を対応させた第1屈伸部と、前記第2のピンの中心線上に位置を対応させた第2屈伸部とで折れ曲がり、前記第1のピンを中心にして前記第2のピンが回動する動きに対応して、前記第1屈伸部を中心にして前記第2屈伸部が回動する荷受台昇降装置を提供する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の荷台の床面の高さと接地する高さとの間を昇降する荷受台を備えた荷受台昇降装置であって、
前記荷受台は、
基端側荷受台と、
前記基端側荷受台に第1のピンで連結されたヒンジと、
前記ヒンジに前記第1のピンとは異なる第2のピンで連結された先端側荷受台と、
前記先端側荷受台に設置した電気機器と、
前記基端側荷受台及び前記先端側荷受台の内部を通り前記基端側荷受台及び前記先端側荷受台に跨って配線され、前記電気機器に給電するケーブルと、
前記ケーブルをガイドするケーブルガイドとを備え、
前記ケーブルが、前記第1のピンの中心線上に位置を対応させた第1屈伸部と、前記第2のピンの中心線上に位置を対応させた第2屈伸部とで折れ曲がり、前記基端側荷受台に対して前記先端側荷受台が回動する際、前記第1のピンを中心にして前記第2のピンが回動する動きに対応して、前記第1屈伸部を中心にして前記第2屈伸部が回動するように、前記ケーブルガイドでガイドされている
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項2】
請求項1の荷受台昇降装置において、
前記荷受台は、折り畳んだ状態で後端面がバンパを構成し、
前記ケーブルは、前記荷受台を広げた状態で前記荷受台の荷受面から突出せず、前記荷受台を折り畳んだ状態で前記バンパのバンパ面から突出しないように、前記ケーブルガイドでガイドされている
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項3】
請求項1の荷受台昇降装置において、
前記ケーブルガイドは、
前記基端側荷受台の側部に設けられ、前記ケーブルを通す第1ケーブル通路を形成する第1ガイドと、
前記先端側荷受台の側部に設けられ、前記ケーブルを通す第2ケーブル通路を形成する第2ガイドとを備えており、
前記基端側荷受台は、前記ケーブルを通す第1開口を有しており、
前記先端側荷受台は、前記ケーブルを通す第2開口を有しており、
前記ケーブルは、前記基端側荷受台、前記第1開口、前記第1ケーブル通路、前記第2ケーブル通路、前記第2開口、前記先端側荷受台を通り、前記電気機器に接続している
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項4】
請求項3の荷受台昇降装置において、
前記第1ケーブル通路及び前記第2ケーブル通路は、前記荷受台の荷受面の端部に起立するサイドガードを挟んで前記荷受台の荷受板の反対側に設けられている
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項5】
請求項1の荷受台昇降装置において、
前記ケーブルガイドは、
前記基端側荷受台に設けられた第1ブラケットと、
前記第1ブラケットに支持され前記第1のピンの中心線上に配置された第1パイプと、
前記先端側荷受台に設けられた第2ブラケットと、
前記第2ブラケットに支持され前記第2のピンの中心線上に配置された第2パイプとを備えており、
前記ケーブルは、前記基端側荷受台、前記第1パイプ、前記第2パイプ、前記先端側荷受台を通り、前記電気機器に接続している
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項6】
請求項5の荷受台昇降装置において、
前記ケーブルガイドは、前記第1パイプを介して前記第1ブラケットに一方が回動可能に連結され、前記第2パイプを介して前記第2ブラケットに他方が回動可能に連結された箱状のヒンジ部材を備えており、
前記ケーブルは、前記第1パイプから前記第2パイプに至るまで前記ヒンジ部材の内部を経由して配線されている
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷受台昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
荷受台昇降装置の分野では、近年、作業者や周囲に荷受台昇降装置の作動を報知して注意喚起するためのライトが荷受台に設置される場合がある(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6192607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
荷受台にライトを設置した荷受台昇降装置において、ライトに給電するケーブルが荷受面に露出することは許容されないため、荷受台の内部を通してケーブルを配線する必要がある。特に、基端側荷受台と先端側荷受台とを含む折り畳み式の荷受台を有する荷受台昇降装置において、先端側荷受台に設置されたライトに給電するケーブルは、基端側荷受台と先端側荷受台の間を跨いで配線される。先端側荷受台は、展開及び格納の際に基端側荷受台に対して180°反転する可動部品であり、格納の際に荷受台が折り畳まれるとケーブルが引っ張られる。これを避けるためにケーブルの長さに余裕を持たせると、荷受台を展開した際にケーブルの余剰部分が荷受台から垂れ下がってしまう。
【0005】
それに対し、特許文献1においては、基端側荷受台と先端側荷受台との接続部分において、ケーブルにコイルバネ状に複数回巻かれた巻線構造の中継部を形成し、この中継部で荷受台の格納及び展開の際のケーブルの緊張及び弛緩を抑制している。しかし、ケーブルの緊張と弛緩をより抑制すべく荷受台におけるケーブルの配線にはまだ改善の余地がある。
【0006】
本発明の目的は、折り畳み式の荷受台を通して配線されるケーブルの緊張と弛緩を抑制しケーブルの損傷や断線の発生を抑制できる荷受台昇降装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、車両の荷台の床面の高さと接地する高さとの間を昇降する荷受台を備えた荷受台昇降装置であって、前記荷受台は、基端側荷受台と、前記基端側荷受台に第1のピンで連結されたヒンジと、前記ヒンジに前記第1のピンとは異なる第2のピンで連結された先端側荷受台と、前記先端側荷受台に設置した電気機器と、前記基端側荷受台及び前記先端側荷受台の内部を通り前記基端側荷受台及び前記先端側荷受台に跨って配線され、前記電気機器に給電するケーブルと、前記ケーブルをガイドするケーブルガイドとを備え、前記ケーブルが、前記第1のピンの中心線上に位置を対応させた第1屈伸部と、前記第2のピンの中心線上に位置を対応させた第2屈伸部とで折れ曲がり、前記基端側荷受台に対して前記先端側荷受台が回動する際、前記第1のピンを中心にして前記第2のピンが回動する動きに対応して、前記第1屈伸部を中心にして前記第2屈伸部が回動するように、前記ケーブルガイドでガイドされている荷受台昇降装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、折り畳み式の荷受台を通して配線されるケーブルの緊張と弛緩を抑制しケーブルの損傷や断線の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る荷受台昇降装置を架装した車両の一例を模式的に表す斜視図
図2】荷受台昇降装置(格納時)を拡大して表す側面図
図3】荷受台昇降装置(展開時)を拡大して表す側面図
図4】先端側荷受台の先端部の断面図
図5】本発明の第1実施形態に係る荷受台昇降装置に備えられたケーブルガイドの側面図
図6図5中の矢印VI方向から見たケーブルガイドの底面図
図7図5中の矢印VII方向から見たケーブルガイドの後面図
図8】荷受台が折り畳まれた状態の図5のケーブルガイドの側面図
図9】本発明の第2実施形態に係る荷受台昇降装置に備えられたケーブルガイドの側面図
図10】本発明の第2実施形態に係る荷受台昇降装置に備えられたケーブルガイドの底面図
図11】荷受台が折り畳まれた状態の図9のケーブルガイドの側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(第1実施形態)
-車両-
図1は本発明の第1実施形態に係る荷受台昇降装置を架装した車両の一例を模式的に表す斜視図である。本願明細書で記載する前後とは、荷受台昇降装置の前後をいい、本実施形態では車両の前後に一致する。例えば車両の左側に荷受台が引き出されるように荷受台昇降装置を架装する場合には、車両の右左方向が荷受台昇降装置の前後方向に該当する。
【0012】
図1に示した車両は、運転室Cの後部に荷台(荷箱)Lを備えた貨物車両である。本実施の形態における荷受台昇降装置1は、荷台Lを搭載した車両の車枠Fの後端の下部に取り付けられ、走行時等には折り畳んで車枠Fの下部に引き込んで格納される。そして、荷台Lへの荷物の積み下ろし作業時には、車枠Fの後方側に引き出した荷受台20を荷台Lの床面の高さと接地する高さとの間で昇降させ、荷物や作業者の荷台Lへの上げ下ろしを支援する。
【0013】
-荷受台昇降装置-
図2及び図3は、図1の荷受台昇降装置を拡大して表す側面図である。図2は荷受台20を格納した状態、図3は荷受台20を展開した状態を表している。但し、これら図2及び図3においては、後述するケーブルガイド60を図示省略してある。
【0014】
図2及び図3に示したように、荷受台昇降装置1は、荷受台20、スライダユニット30(図3)、リフタユニット40、及びパワーユニット(不図示)を含んで構成されている。スライダユニット30は、荷受台20等を前後方向に移動させるアクチュエータを含むユニットである。リフタユニット40は、荷受台20を昇降させるアクチュエータを含むユニットである。パワーユニットは、スライダユニット及びリフタユニット40等を駆動する油圧システムやこれを駆動する制御装置(コンピュータ)を含むユニットである。スライダユニット30、リフタユニット40、及び荷受台20について順次説明する。
【0015】
-スライダユニット-
スライダユニットは、左右のガイドレール31、スライダ32(図3)、及びスライドシリンダ33(図3)を備えている。左右のガイドレール31は、車枠Fの後部下側に取り付けられており、互いに平行に前後に延びている。スライダ32は、左右のガイドレール31にスライド可能に支持され、ガイドレール31に沿って前後に移動可能である。スライドシリンダ33は、複動式の油圧シリンダであり、ガイドレール31及びスライダ32に適宜支持部材を介して両端が固定されている。スライドシリンダ33の伸縮動作によりガイドレール31に沿ってスライダが前後に移動し、リフタユニット40を介してスライダに支持された荷受台20が前後に移動する。スライダ32には、荷受台20の格納動作時に、格納動作の準備作業として荷受台20を凭せ掛けるための格納用支持ローラ34(図3)が設けられている。格納用支持ローラ34は、荷受台昇降装置1の左右方向の中央に位置している。
【0016】
-リフタユニット-
リフタユニット40は、チルトアーム41(図3)、リフトアーム42、コンプレッションアーム43及びリフトシリンダ44を左右一組ずつ備えている。図3においては、コンプレッションアーム43及びリフトシリンダ44が図示省略されている。チルトアーム41は、スライダ32に対して上部がピンを介して連結され、下部が前後に回動する。リフトアーム42は、前端部がチルトアーム41に、後端部が荷受台20に、左右に延びる軸を介してそれぞれ回動可能に連結されていて、スライダ32に対して上下に回動する。コンプレッションアーム43は、前端部がスライダ32に、後端部が荷受台20に、左右に延びる軸を介してそれぞれ回動可能に連結されている。リフトシリンダ44は、単動式油圧シリンダ(複動式でも良い)であり、本実施形態ではロッド側がチルトアーム41の下部に、ボトム側がリフトアーム42に、それぞれ回動可能に連結されている。リフトアーム42及びコンプレッションアーム43は、スライダ32に対して荷受台20を昇降可能に連結する平行リンクを形成する。この平行リンクがリフトシリンダ44の伸縮駆動に伴って上下に回動駆動することで、荷受台20が荷役姿勢(例えば荷台Lの床面と平行な姿勢)を保って昇降する(図1)。
【0017】
-荷受台-
荷受台20は、荷物等を受けて昇降する台であり、先端部を含む一部又は全部が回転軸を支点にして回動(傾動)可能な構成である。本実施形態の荷受台20は、リフトアーム42及びコンプレッションアーム43の先端に連結された基端側荷受台21と、基端側荷受台21の後部にヒンジ23(図6)を介して回動可能に連結された先端側荷受台22を含んで構成されている。先端側荷受台22は、ヒンジ23を支点に回動し、展開姿勢(図3)から左側から見て反時計回りに反転(180度回動)して基端側荷受台21の上側に折り重ねられる(図2)。
【0018】
荷受台20の左右の幅は、例えば荷台Lの幅と同程度であり、左右の車枠Fの外法寸法よりも広い。本実施形態の先端側荷受台22は非折り畳み式である。つまり、荷受台20は先端側荷受台22を1枚のみ含んだ2枚折れ構造である。また、荷受台20には、荷受板21P,22Pの下部(裏面)に、左右一対のスチフナ24が備わっている。荷受板21P,22Pは、荷受台20の本体をなすプレート上の部材であり、荷受板21P,22Pの表面(展開時に上を向く面)が荷受面Sである。スチフナ24は、荷受板21P,22Pの裏面にそれぞれ設けられており、荷受台20が展開すると荷受板21Pの裏面に設けたものと荷受板22Pの裏面に設けたものとが連なり、左右から見ると基端から先端(後方)に向かって薄くなる三角形状になる(図3)。
【0019】
なお、折り畳んだ状態の荷受台20の後端面はバンパ25を構成する(図2)。このバンパ25は、カバー26,27を含んで構成される。
【0020】
カバー26は、基端側荷受台21における先端側荷受台22との対向端部に設けた左右に延びる中空の部材であり、基端側荷受台21の荷受板21Pに対して荷受面Sと反対側に突出し、バンパ25の下半側の部分を構成する。カバー26の内部の空間の上下寸法は、荷受板21Pの厚みと同程度かそれよりも大きい。
【0021】
カバー27は、先端側荷受台22における基端側荷受台21との対向端部に設けた左右に延びる中空の部材であり、先端側荷受台22の荷受板22Pに対して荷受面Sと反対側に突出し、バンパ25の上半側の部分を構成する。カバー27の内部の空間の上下寸法は、カバー26の内部空間の上下寸法と同程度であり、荷受板22Pの厚みと同程度かそれよりも大きい。
【0022】
-キャスタストッパ-
図4は荷受台20の先端部(先端側荷受台22の先端部)を前後に延びる鉛直平面で切断した断面図である。荷受台20には、台車等の乗降に配慮して、車止めの役割を果たすキャスタストッパ29が設けられている。キャスタストッパ29は、荷受台20の後部に位置し左右方向に延在して設けられており、荷受台20に積載された台車の後側で起立させて使用される。
【0023】
キャスタストッパ29は、後部がピン29Pを介して荷受台20に連結され、前部が上下に回動して起立姿勢及び倒伏姿勢に姿勢変化可能に構成されている。具体的には、本実施形態では荷受台20に備わったキャスタストッパ29の収容部20a(荷受台20に存在する複数の空洞部のうち最も後の空洞部)が左右の全長に亘って荷受面Sに開口している。キャスタストッパ29は、左右のサイドモール28(図3)の間において収容部20aの上部開口を開閉する。キャスタストッパ29は、倒伏姿勢(図4の二点鎖線)のとき荷受台20における収容部20aの上部開口を閉じて荷受台20の荷受面Sの一部を構成し、起立姿勢(図4の実線)のとき荷受台20の荷受面Sから上方に突出して後部の車止めとして機能する。
【0024】
荷受台20には、電気機器が設置される場合がある。本実施形態では、電気機器の一例として、ライト29q(図4)が備わっている。ライト29qは、例えばキャスタストッパ29が起立姿勢であることを報知するために用いられ、図4では先端側荷受台22の上記収容部20aにライト29qを配置した構成を例示している。このライト29qには、代表的にはLEDを用いることができる。ライト29qは、例えば左右方向に間隔を空けて複数設置されている。
【0025】
-ケーブルガイド-
図5はケーブルガイドの側面図、図6図5中の矢印VI方向から見たケーブルガイドの底面図、図7図5中の矢印VII方向から見たケーブルガイドの後面図、図8は荷受台が折り畳まれた状態のケーブルガイドの側面図である。
【0026】
これらの図に示したように、本実施形態の荷受台20は、先端側荷受台22に設置した電気機器であるライト29qに給電するケーブル29cと、ケーブル29cをガイドするケーブルガイド60とを備えている。本実施形態において、ケーブルガイド60は、ケーブル29cを通す第1ケーブル通路A1を形成する第1ガイド61と、ケーブル29cを通す第2ケーブル通路A2を形成する第2ガイド62とを備えている。第1ガイド61及び第2ガイド62は、それぞれ基端側荷受台21及び先端側荷受台22の左右の少なくとも一方側(本実施形態では両方)の側部に設けられている。
【0027】
第1ガイド61及び第2ガイド62は、それぞれサイドガード63とカバー64とを含んで構成されている。サイドモール28(図3)を第1ガイド61及び第2ガイド62と一体に構成し、サイドモール28(図3)を第1ガイド61及び第2ガイド62の構成要素に含めても良い。サイドガード63及びカバー64は、いずれも前後から見てL字状のプレートである(図7)。第1ガイド61と第2ガイド62のサイドガード63は、それぞれ荷受台20の荷受板21P,22Pに連結されている。第1ガイド61と第2ガイド62のカバー64は、それぞれ対応するサイドガード63の外側(前後から見てサイドガード63を挟んで荷受板21P,22Pと反対側)に位置するように、連結部材65を介してサイドガード63に連結されている。
【0028】
第1ガイド61と第2ガイド62の各サイドガード63の前後の長さは、それぞれ荷受台20の荷受板21P,22Pの前後長と同程度かそれよりも若干短く設定されている。各サイドガード63の水平部分は、荷受板21P,22Pの底面(荷受面Sと反対側の面)に例えばボルトで固定されている。各サイドガード63の鉛直部分は、図7等に示すように水平部分から荷受面Sを越えて所定距離だけ立ち上がり、例えば荷受面Sから荷物や台車等が逸脱しないようにガードする役割を果たす。
【0029】
第1ガイド61と第2ガイド62のカバー64の前後の長さは、対応するサイドガード63の前後長よりも短く、本実施形態ではサイドガード63の前後長の半分程度に設定されている(図5)。第1ガイド61と第2ガイド62のカバー64の互いの対向端部は、第1ガイド61と第2ガイド62のサイドガード63の互いの対向端部に前後位置が合わせてある。第1ガイド61と第2ガイド62のサイドガード63及びカバー64は、荷受台20が展開した状態でできるだけ前後の隙間が小さくなるように構成されている。各カバー64の水平部分は、対応するサイドガード63の水平部分の下側に位置し、サイドガード63の水平部分に上記連結部材65を介して連結されている。各カバー64の鉛直部分は、対応するサイドガード63の鉛直部分よりも左右方向の外側で水平部分から立ち上がっている。但し、カバー64の鉛直部分の上端(荷受台20が展開した状態のときの上端)は、サイドガード63の上端を超えることはなく、荷受面Sの高さ程度に設定されている。また、サイドガード63及びカバー64は、左右から見てスチフナ24の下端を越えて下側に突出しないようにしてある。
【0030】
上記第1ケーブル通路A1は、第1ガイド61におけるサイドガード63及びカバー64の各鉛直部分で囲われた空間である。上記第2ケーブル通路A2は、第2ガイド62におけるサイドガード63及びカバー64の各鉛直部分で囲われた空間である。これら第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2は、荷受台20の荷受面Sの端部に起立するサイドガード63を挟んで荷受台20の反対側(つまり左右方向の外側)に位置している。
【0031】
-ケーブル-
前述したように、荷受台20は折り畳み式であり、基端側荷受台21と、先端側荷受台22と、これら基端側荷受台21及び先端側荷受台22を連結するヒンジ23とを備えている。ヒンジ23は、荷受台20の左右方向に複数(典型的には2箇所)配置されている。各ヒンジ23の一方側は第1のピンP1で基端側荷受台21に回動可能に連結され、各ヒンジ23の他方側は、第1のピンP1とは異なる第2のピンP2で先端側荷受台22に回動可能に連結されている。第1のピンP1及び第2のピンP2は、互いに平行に荷受台20の左右方向に延びる。つまり、基端側荷受台21に対する先端側荷受台22の回動機構が、第1のピンP1及び第2のピンP2による2軸の折り畳み構造(二重関節構造)になっている。これにより、展開した荷受台(図5)の荷受面Sからヒンジ23が突出することがなく、なおかつ荷受台20が展開した状態から先端側荷受台22を上方に回動し180度反転させて基端側荷受台21の上側に折り重ねられようになっている(図8)。
【0032】
ケーブル29cは、こうした折り畳み式の荷受台20において、ケーブルガイド60にガイドされて、基端側荷受台21及び先端側荷受台22(具体的には荷受板21P,22P)の内部を通り基端側荷受台21及び先端側荷受台22に跨って配線される。より具体的には、ケーブル29cは、基端側荷受台21に対して先端側荷受台22が回動する際に、第1屈伸部B1と第2屈伸部B2とで折れ曲がる配線形状となるように、ケーブルガイド60によりガイドされている。第1屈伸部B1は、第1のピンP1の中心線C1上に位置が対応しており、第1のピンP1の中心線C1の延長線上に位置することが好ましい。第2屈伸部B2は、第2のピンP2の中心線C2上に位置が対応しており、第2のピンP2の中心線C2の延長線上に位置することが好ましい。
【0033】
本実施形態において、基端側荷受台21はケーブル29cを通す第1開口21Hを有しており、先端側荷受台22もケーブル29cを通す第2開口22Hを有している。これら第1開口21H及び第2開口22Hにケーブル29cを通し、基端側荷受台21及び先端側荷受台22の荷受板21P,22Pの内側から外側にケーブル29cを取り出すことができる。第1開口21Hは、基端側荷受台21に対して第1ガイド61のカバー64に接近して配置されている。第2開口22Hは、先端側荷受台22に対して第2ガイド62のカバー64に接近して配置されている。ケーブル29cは、荷受台昇降装置1のパワーユニット(制御装置又はバッテリ)から適宜基端側荷受台21の荷受板21Pの内部に導かれ、第1開口21Hを介して基端側荷受台21(荷受板21P)の内部から第1ケーブル通路A1に這い回される。ケーブル29cは、第1ケーブル通路A1を通りさらに第2ケーブル通路A2に延び、第2ケーブル通路A2を通り第2開口22Hを介して先端側荷受台22(荷受板22P)の内部に導かれ、先端側荷受台22の内部を通ってライト29qに接続する。
【0034】
このとき、第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2には、ケーブル29cを保持する保持部材R(例えばピン)が、前述した、第1のピンP1及び第2のピンP2の中心線C1,C2と交差する位置を避けて、所定間隔で複数設けられている。これにより、第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2を通るケーブル29cが、荷受台20の折り畳みに伴って前述した屈伸部B1,B2でケーブル29cが折れ曲がるようになっている。言い換えれば、第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2において、第1のピンP1及び第2のピンP2の中心線C1,C2と交差する位置を避けて、保持部材Rによりケーブル29cを保持することで、第1のピンP1及び第2のピンP2の中心線C1,C2に位置が対応する屈伸部B1,B2が確保される。
【0035】
本実施形態においては、このようなケーブルガイド60によるケーブル29cのガイド構造により、基端側荷受台21に対して先端側荷受台22が回動する際、第1のピンP1を中心にして第2のピンP2が回動する動きM(図8の円弧矢印参照)に対応して、第1屈伸部B1を中心にしてケーブル29cの第2屈伸部B2が回動する。つまり、ケーブル29cの屈伸動作は、非可撓性の荷受台20(基端側荷受台21、ヒンジ23、先端側荷受台22)の可動を模擬したものとなる。そのため、荷受台20の折り畳み及び展開に追従してケーブル29cが屈伸する際、ケーブル29cの配線経路の長さが実質的に変化しない。
【0036】
なお、本実施形態において、第1開口21H及び第2開口22Hは、荷受板21P,22Pの底面に設けられているが、荷受板21P,22Pの側面に設けても良い。この場合、第1開口21H及び第2開口22Hに位置を合わせて第1ガイド61及び第2ガイド62のサイドガード63にも貫通孔を設け、ケーブル29cをサイドガード63に通して第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2に導くことができるようにする必要がある。
【0037】
また、前述した通り、荷受台20は折り畳んだ状態で後端面がバンパ25を構成するため、ケーブル29cがバンパ面(バンパ25の後面)に突出することは望ましくない。それに対し、本実施形態では、第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2を荷受台20の側部に配置し、荷受台20の折れ曲がり部分において荷受台20の側部に沿ってケーブル29cが配線される。これにより、図8のように荷受台20を折り畳んだ状態でもケーブル29cがバンパ面から突出することはない。また、台車や荷物が乗り込む荷受面Sからケーブル29cが突出することも好ましくない。本実施形態の場合、荷受板21P,22Pの側部に位置する第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2や荷受板21P,22Pの内部にケーブル29cが配線されるため、荷受台20を広げた状態で荷受面Sからケーブル29cが突出することもない。
【0038】
-効果-
(1)本実施形態においては、上記の通り、荷受台20の折り畳みや展開等の際に、ヒンジ23の第1のピンP1及び第2のピンP2に位置が対応する第1屈伸部B1及び第2屈伸部B2で折れ曲がるように、ケーブルガイド60でケーブル29cがガイドされている。そのため、曲げ伸ばし時のケーブル29cの動きをヒンジ23の動きに対応させることができ、荷受台20の折り畳みや展開に伴うケーブル29cの配線経路の長さの伸縮をなくす、又は抑えることができる。これにより、荷受台20の折り畳みや展開の際、この荷受台20を通して配線されるケーブル29cが引っ張られたり過度に緩んだりすることを抑制し、ケーブル29cの損傷や断線の発生を抑制することができる。また、ケーブル29cをコイルバネのような巻線形状にする場合に比べ、ケーブル29cの長さが抑えられるメリットもある。
【0039】
(2)ケーブルガイド60は、荷受台20の折れ曲がり部分において第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2を荷受板21P,22Pの側部に形成する構成であるため、荷受台20を広げた状態で荷受台20の荷受面Sからケーブル29cが突出しない。そのため、荷受面S上でケーブル29cが荷役作業の邪魔になることがなく、また荷物や台車等との干渉によるケーブル29cの損傷を抑制することもできる。また、荷受台20を折り畳んだ際、荷受台20が構成するバンパ25のバンパ面からケーブル29cが突出することもない。よって、後続車両の追突によるケーブル29cの断線を抑制することもできる。
【0040】
(3)第1ケーブル通路A1及び第2ケーブル通路A2は、サイドガード63を挟んで荷受板21P,22Pの反対側に設けられており、サイドガード63で荷受面Sと隔てられている。従って、ケーブル29cが荷受面S上に逸脱することをサイドガード63によって効果的に抑制することができる。
【0041】
(4)ケーブルガイド60がサイドガード63を備えているので、ケーブルガイド60とサイドガード63の製作、構成要素のレイアウト、荷受台20の部品点数や組み立て等を効率化することができる。
【0042】
(第2実施形態)
図9は本発明の第2実施形態に係る荷受台昇降装置に備わったケーブルガイドの側面図、図10はケーブルガイドの底面図、図11は荷受台が折り畳まれた状態のケーブルガイドの側面図である。図9図10図11は、第1実施形態の図5図6図8に対応している。図9図11において、第1実施形態と同様の要素には図5図6図8と同符号を付して適宜説明を省略する。
【0043】
本実施形態が第1実施形態と相違する点は、第1実施形態のケーブルガイド60に代えて、ヒンジ23を模擬したヒンジ状のケーブルガイド70を用いる点である。
【0044】
本実施形態のケーブルガイド70は、第1ブラケットBR1、第1パイプPP1、第2ブラケットBR2、第2パイプPP2を備えている。第1ブラケットBR1及び第1パイプPP1は、バンパ25を構成するカバー26の内部に配置されており、第2ブラケットBR2及び第2パイプPP2は、バンパ25を構成するカバー27の内部に配置されている。
【0045】
第1ブラケットBR1は、カバー26の内部において基端側荷受台21の荷受板21Pの内部空間の天井面にボルト等で固定されている。第1パイプPP1は、カバー26の内部において中心線を左右に延ばした姿勢で第1ブラケットBR1に支持されている。第1パイプPP1は、ヒンジ23の第1のピンP1の中心線C1上に配置されており、第1パイプPP1と第1のピンP1の中心線が一致していることが好ましい。
【0046】
第2ブラケットBR2は、カバー27の内部において先端側荷受台22の荷受板22Pの内部空間の天井面にボルト等で固定されている。第2パイプPP2は、カバー27の内部において中心線を左右に延ばした姿勢で第2ブラケットBR2に支持されている。第2パイプPP2は、ヒンジ23の第2のピンP2の中心線C2上に配置されており、第2パイプPP2と第2のピンP2の中心線が一致していることが好ましい。
【0047】
本実施形態において、ケーブル29cは、基端側荷受台21の荷受板21Pの内部を通り、第1パイプPP1及び第2パイプPP2に通され、そのまま荷受台20の荷受板21P,22Pの側部から取り出されることなく先端側荷受台22の荷受板22Pの内部に進入し、荷受板22Pを通ってライト29qに接続される。従って、荷受台20が折り畳まれたり展開したりする際、ケーブル29cは第1パイプPP1及び第2パイプPP2に通された箇所でそれぞれ90度程度捻じれて屈伸する。つまり、第1パイプPP1及び第2パイプPP2に通された箇所がそれぞれケーブル29cの第1屈伸部B1及び第2屈伸部B2を構成し、第1実施形態と同じく、ヒンジ23の第1のピンP1及び第2のピンP2に第1屈伸部B1及び第2屈伸部B2が対応して動作する。
【0048】
なお、本実施形態において、ケーブルガイド70は、箱状のヒンジ部材HGを備えている。ヒンジ部材HGは、第1パイプPP1を介して第1ブラケットBR1に一方が回動可能に連結され、第2パイプPP2を介して第2ブラケットBR2に他方が回動可能に連結されている。従って、荷受台20の折り畳みや展開の際、ヒンジ部材HGは、ヒンジ23と同様に動作する。この場合、図10に示したように、ケーブル29cは、ヒンジ部材HGを前後に通して配線することもでき、第1パイプPP1から第2パイプPP2に至るまでヒンジ部材HGの内部を経由する配線経路を採用することができる。
【0049】
なお、荷受板21,22Pは、第1実施形態と同じ形状のままだと、荷受台20を折り畳む際にヒンジ部材HGに干渉する。そのため、本実施形態では、ヒンジ部材HGとの干渉を避けるための切り欠き21N,22Nが、荷受板21P,22Pに設けられている。これら切り欠き21N,22Nの左右方向の幅は、上記のようにケーブル29cをヒンジ部材HGに通すことで抑えることができる。
【0050】
但し、図10に二点鎖線で示したように、ケーブル29cは第1パイプPP1から第2パイプPP2に至るまでヒンジ部材HGの外側に通すこともできる。この場合には、ヒンジ部材HGの外側を通したケーブル29cが荷受台20の折り畳み時にバンパ面から突出しないようにする上で、ヒンジ部材HGに加えてヒンジ部材HGの外側を通したケーブル29cが受け入れられるように、切り欠き21N,22Nを拡幅する必要がある。また、ヒンジ部材HGを省略すれば、切り欠き21N,22Nの幅は、荷受板21P,22Pとケーブル29cの干渉を避ける程度で足りるが、この場合、屈伸部B1,B2の間で可撓性のケーブル29cがフリーな状態となるため、屈伸を繰り返すうちに不測にケーブル29cが荷受板21P,22Pに引っ掛かる可能性もある。従って、動作の安定性や切り欠き21N,22Nの必要寸法を抑制する観点で、ケーブル29cをヒンジ部材HGに通す構成が合理的である。
【0051】
その他の構成については、本実施形態は第1実施形態と同様である。
【0052】
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】
また、ヒンジ部材HGを設けた場合には、ヒンジ部材HGにケーブル29cを通すことができ、ケーブル29cの露出をより効果的に抑えることができる。上記の通り、動作の安定性や切り欠き21N,22Nの幅を抑制する観点で、ケーブル29cをヒンジ部材HGに通す構成が合理的である。
【0054】
また、上記の通り、荷受台20は格納された状態で後端面がバンパ25を構成する。バンパ25は、基端側荷受台21及び先端側荷受台22の対向部のカバー26,27で形成され、カバー26,27の存在により基端側荷受台21及び先端側荷受台22の双方に比較的広い内部空間を確保することができる。基端側荷受台21及び先端側荷受台22の内部空間は、荷受台20の荷受板21P,22Pの厚みよりも上下寸法が大きく余裕がある。この構成を活かし、カバー26の内側に第1ブラケットBR1及び第1パイプPP1、カバー27の内側に第2ブラケットBR2、第2パイプPP2を無理なく設置することができる。
【0055】
(変形例)
以上においては、先端側荷受台22が1枚の(1箇所で荷受台20が折れる)構造を例示したが、車枠の下側に荷受台を引き込んで格納する種の荷受台昇降装置には、先端側荷受台が前後複数枚に分割され、荷受台が2カ所以上で折れる構造のものも存在する。このような荷受台においても、先端側荷受台における折れ曲がり部分において、ケーブルガイド60,70を上記の各実施形態と同様の要領で適用することができる。
【0056】
また、ケーブルガイド60,70の適用対象は、荷受台を車枠の下側に引き込む床下格納式の荷受台昇降装置に必ずしも限定されない。荷受台の昇降機構や格納機構の違いによらず、折り畳み構造の荷受台を用いる荷受台昇降装置であれば、ケーブルガイド60,70を上記の各実施形態と同様の要領で適用でき、第1実施形態又は第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0057】
また、先端側荷受台22に設置する電気機器の例としてライト29qを例示したが、電気機器はライト29qに限定されない。ケーブルを介して電力を供給する電気機器を先端側荷受台22に設置する場合、その電気機器に給電するケーブルをケーブルガイド60,70で同様にガイドすることができる。
【符号の説明】
【0058】
1…荷受台昇降装置、20…荷受台、21…基端側荷受台、21H…第1開口、22…先端側荷受台、22H…第2開口、23…ヒンジ、25…バンパ、29c…ケーブル、29q…ライト(電気機器)、60…ケーブルガイド、61…第1ガイド、62…第2ガイド、63…サイドガード、70…ケーブルガイド、A1…第1ケーブル通路、A2…第2ケーブル通路、B1…第1屈伸部、B2…第2屈伸部、BR1…第1ブラケット、BR2…第2ブラケット、C1…第1のピンの中心線、C2…第2のピンの中心線、HG…ヒンジ部材、L…荷台、P1…第1のピン、P2…第2のピン、PP1…第1パイプ、PP2…第2パイプ、S…荷受面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11