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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108322
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】表示装置および電子機器
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/302 20060101AFI20240805BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240805BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20240805BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20240805BHJP
   H10K 59/123 20230101ALI20240805BHJP
   H10K 59/124 20230101ALI20240805BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20240805BHJP
【FI】
G09F9/302 C
G09F9/30 365
G09F9/30 338
H10K50/10
H10K59/121
H10K59/123
H10K59/124
H10K59/35
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012631
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】太田 人嗣
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD90
3K107EE03
3K107EE06
3K107EE07
3K107FF15
3K107HH05
5C094AA02
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA20
5C094DA13
5C094DB01
5C094EA04
5C094FA01
5C094HA03
(57)【要約】
【課題】画質を向上できる表示装置を提供する。
【解決手段】複数の画素の各々において、第1サブ画素、第2サブ画素、および第3サブ画素は、互いに隣り合い、第1方向からみて、第1発光領域は、第2発光領域と重なり、前記第1方向と直交する第2方向からみて、第3発光領域は、前記第1発光領域および前記第2発光領域と重なり、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向からの平面視で、前記第1発光領域は、前記第2発光領域とは反対側に、第1切り欠きを有する形状であり、前記第2発光領域は、前記第1発光領域とは反対側に、第2切り欠きを有する形状であり、前記第1切り欠きの領域に、第1コンタクトホール、および前記複数の画素のうちの隣の画素の第3コンタクトホールの少なくとも一方が設けられ、前記第2切り欠きの領域に、第2コンタクトホールが設けられている、表示装置。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を有し、
前記複数の画素の各々は、
第1発光領域、第1画素電極、および前記第1発光領域における発光を制御する第1画素回路を有し、第1色光を出射する第1サブ画素と、
第2発光領域、第2画素電極、および前記第2発光領域における発光を制御する第2画素回路を有し、前記第1色光と異なる第2色光を出射する第2サブ画素と、
第3発光領域、第3画素電極、および前記第3発光領域における発光を制御する第3画素回路を有し、前記第1色光および前記第2色光と異なる第3色光を出射する第3サブ画素と、
を有し、
前記複数の画素の各々において、
前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、および前記第3サブ画素は、互いに隣り合い、
第1方向からみて、前記第1発光領域は、前記第2発光領域と重なり、
前記第1方向と直交する第2方向からみて、前記第3発光領域は、前記第1発光領域および前記第2発光領域と重なり、
前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向からの平面視で、前記第1発光領域は、前記第2発光領域とは反対側に、第1切り欠きを有する形状であり、
前記第2発光領域は、前記第1発光領域とは反対側に、第2切り欠きを有する形状であり、
前記第1画素電極と前記第1画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第1コンタクトホールを介して、前記第1画素電極および前記第1画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第2画素電極と前記第2画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第2コンタクトホールを介して、前記第2画素電極および前記第2画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第3画素電極と前記第3画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第3コンタクトホールを介して、前記第3画素電極および前記第3画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホール、および前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールの少なくとも一方が設けられ、
前記第2切り欠きの領域に、前記第2コンタクトホールが設けられている、表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホール、および前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールが設けられている、表示装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記複数の画素の各々において、前記平面視で、前記第3発光領域は、前記第2発光領域とは反対側に、第3切り欠きを有する形状であり、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホールが設けられ、
前記第3切り欠きの領域に、前記第3コンタクトホールが設けられている、表示装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記複数の画素の各々において、前記平面視で、前記第1発光領域は、前記第3発光領域とは反対側であって、かつ前記第2サブ画素側に、第4切り欠きを有する形状であり、
前記第1切り欠きの領域に、前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールが設けられ、
前記第4切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホールが設けられている、表示装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記第1発光領域、前記第2発光領域、および前記第3発光領域は、前記第1方向に長手方向を有する形状であり、
前記複数の画素において、前記第1発光領域、前記第2発光領域、および前記第3発光領域は、前記第1方向に並んでいる、表示装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1切り欠きは、前記第1方向に長手方向を有する形状である、表示装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記複数の画素の各々において、前記第1発光領域と前記第2発光領域との間の距離、前記第2発光領域と前記第3発光領域との間の距離、および前記第1発光領域と前記第3発光領域との間の距離は、互いに同じである、表示装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載された表示装置を有する、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
有機EL(Electro Luminescence)素子などの発光素子を有する表示装置が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、発光部がL字型に形成され、発光部が形成されない領域に、画素電極と画素回路とを電気的に接続するためのコンタクトホールが形成された表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-45304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような表示装置では、画質を向上することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る表示装置の一態様は、
複数の画素を有し、
前記複数の画素の各々は、
第1発光領域、第1画素電極、および前記第1発光領域における発光を制御する第1画素回路を有し、第1色光を出射する第1サブ画素と、
第2発光領域、第2画素電極、および前記第2発光領域における発光を制御する第2画素回路を有し、前記第1色光と異なる第2色光を出射する第2サブ画素と、
第3発光領域、第3画素電極、および前記第3発光領域における発光を制御する第3画素回路を有し、前記第1色光および前記第2色光と異なる第3色光を出射する第3サブ画素と、
を有し、
前記複数の画素の各々において、
前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、および前記第3サブ画素は、互いに隣り合い、
第1方向からみて、前記第1発光領域は、前記第2発光領域と重なり、
前記第1方向と直交する第2方向からみて、前記第3発光領域は、前記第1発光領域および前記第2発光領域と重なり、
前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向からの平面視で、前記第1発光領域は、前記第2発光領域とは反対側に、第1切り欠きを有する形状であり、
前記第2発光領域は、前記第1発光領域とは反対側に、第2切り欠きを有する形状であり、
前記第1画素電極と前記第1画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第1コンタクトホールを介して、前記第1画素電極および前記第1画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第2画素電極と前記第2画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第2コンタクトホールを介して、前記第2画素電極および前記第2画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第3画素電極と前記第3画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第3コンタクトホールを介して、前記第3画素電極および前記第3画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホール、および前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールの少なくとも一方が設けられ、
前記第2切り欠きの領域に、前記第2コンタクトホールが設けられている。
【0007】
本発明に係る電子機器の一態様は、
前記表示装置の一態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図。
図2】本実施形態に係る表示装置の表示パネルを模式的に示す平面図。
図3】本実施形態に係る表示装置のサブ画素の画素回路を示す回路図。
図4】本実施形態に係る表示装置の画素を模式的に示す断面図。
図5】本実施形態に係る表示装置の画素を模式的に示す平面図。
図6】視野角による色変化を説明するための図。
図7】本実施形態の第1変形例に係る表示装置の画素を模式的に示す平面図。
図8】本実施形態の第2変形例に係る表示装置の画素を模式的に示す平面図。
図9】本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを模式的に示す斜視図。
図10】本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの像形成装置および導光装置を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0010】
1. 表示装置
1.1. 全体の構成
まず、本実施形態に係る表示装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る表示装置100を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る表示装置100の表示パネル110を模式的に示す平面図である。なお、図1および図2には、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を示している。
【0011】
表示装置100は、例えば、図1に示すように、表示パネル110と、FPC(Flexible Printed Circuits)120と、表示パネル110を固定する枠体130と、を有している。
【0012】
FPC120は、表示パネル110に電気的に接続されている。FPC120には、表示パネル110を駆動させるドライバーIC(Integrated Circuit)122が実装されている。FPC120は、複数の外部接続用端子124を有している。外部接続用端子124は、ドライバーIC122に外部回路から画像情報などの入力信号を入力するための端子である。枠体130には、表示パネル110の表示を視認可能な窓枠132が設けられている。
【0013】
表示パネル110は、図2に示すように、表示領域112を有している。図示の例では、表示領域112は、X軸に平行な長辺を有する長方形である。表示パネル110には、表示単位としての画素Pがマトリックス状に所定の配置ピッチで複数配置されている。図示の例では、複数の画素Pは、X軸方向およびY軸方向にマトリックス状に配列されている。画素Pは、図2ではしないが、例えば、赤色表示が可能な赤色サブ画素と、緑色表示が可能な緑色サブ画素と、青色表示が可能な青色サブ画素と、を有している。なお、図2では、画素Pを簡略して図示している。
【0014】
1.2. サブ画素の電気的な構成
図3は、画素Pのサブ画素SPの画素回路114を示す回路図である。赤色表示が可能な赤色サブ画素は、画素回路114として第1画素回路114Rを有している。緑色表示が可能な緑色サブ画素は、画素回路114として第2画素回路114Gを有している。青色表示が可能な青色サブ画素は、画素回路114として第3画素回路114Bを有している。
【0015】
サブ画素SPの画素回路114は、図3に示すように、例えば、4つのトランジスター2a,2b,2c,2dと、保持容量3と、有機EL素子40と、を有している。表示パネル110の表示領域112には、走査線4a、データ線4b、第1制御線5a、第2制御線5b、第1電源配線6a、および第2電源配線6bが、設けられている。
【0016】
画素回路114は、第1電源配線6aと第2電源配線6bとの間に設けられている。走査線4a、第1制御線5a、および第2制御線5bは、X軸方向に配列した複数の画素回路114に跨るようにX軸方向に延在している。データ線4bは、Y軸方向に配列した複数の画素回路114に跨るようにY軸方向に延在している。データ線4bの入力側には、容量素子7が直列に接続されている。
【0017】
画素回路114は、例えば、書込制御トランジスター2aと、駆動トランジスター2bと、補償トランジスター2cと、発光制御トランジスター2dと、を有している。トランジスター2a,2b,2c,2dは、Pチャネル型であってもよいし、Nチャネル型であってもよい。
【0018】
有機EL素子40は、陽極としての画素電極41と、陰極としての共通電極43と、画素電極41と共通電極43との間に設けられた発光機能層42と、を有している。画素電極41は、複数のサブ画素SPごとに設けられた電極である。共通電極43は、複数のサブ画素SPにわたって共通に設けられた電極である。
【0019】
有機EL素子40の発光機能層42は、有機発光材料を含む発光層を有している。発光機能層42は、例えば、白色光を発光する。
【0020】
有機EL素子40は、駆動トランジスター2bおよび発光制御トランジスター2dを介して、第1電源配線6aと第2電源配線6bとの間に接続されている。第1電源配線6aには、高位の電源電位Velが供給される。第2電源配線6bには、低位の電源電位Vctが供給される。電源電位Vctは、例えば、接地電位である。
【0021】
駆動トランジスター2bのソースは、例えば、第1電源配線6aに接続されている。駆動トランジスター2bのドレインは、例えば、発光制御トランジスター2dのソースに接続されている。発光制御トランジスター2dのドレインは、有機EL素子40の画素電極41に接続されている。有機EL素子40の共通電極43は、第2電源配線6bに接続されている。
【0022】
書込制御トランジスター2aのゲートは、走査線4aに接続されている。書込制御トランジスター2aのソースは、例えば、データ線4bに接続されている。書込制御トランジスター2aのドレインは、例えば、駆動トランジスター2bのゲートに接続されている。保持容量3の一方の容量電極3aは、第1電源配線6aに接続されている。保持容量3の他方の容量電極3bは、書込制御トランジスター2aのドレインに接続されている。
【0023】
補償トランジスター2cのゲートは、第1制御線5aに接続されている。補償トランジスター2cのソースは、例えば、データ線4bに接続されている。補償トランジスター2cのドレインは、例えば、発光制御トランジスター2dのソースに接続されている。発光制御トランジスター2dのゲートには、第2制御線5bが接続されている。
【0024】
なお、上記のトランジスター2a,2b,2c,2dのソース・ドレインの接続は、ソース・ドレインを逆にしてもよい。例えば、書込制御トランジスター2aのドレインが、データ線4bに接続され、書込制御トランジスター2aのソースが、駆動トランジスター2bのゲートに接続されていてもよい。
【0025】
走査線4aは、走査信号を供給する走査線駆動回路に接続されている。データ線4bは、容量素子7の一端に接続されている。容量素子7の他端は、画像信号に基づいたデータ信号を供給するデータ線駆動回路に接続されている。データ信号は、容量素子7に供給され、データ信号に応じた電位がデータ線4bに供給される。
【0026】
表示装置100では、水平走査期間内に、補償期間と、書込期間と、を有している。走査線駆動回路は、走査線4aに走査信号を供給することで複数の走査線4aの各々を水平走査期間ごとに順次に選択する。走査線駆動回路が選択した走査線4aに対応する画素回路114の書込制御トランジスター2aは、オン状態に遷移する。さらに、画素回路114の駆動トランジスター2bもオン状態に遷移する。
【0027】
走査線駆動回路は、第1制御線5aに制御信号を供給することで、複数の第1制御線5aの各々を補償期間ごとに順次に選択する。走査線駆動回路が選択した第1制御線5aに対応する画素回路114の補償トランジスター2cは、オン状態に遷移する。そして、保持容量3は、補償トランジスター2cがオフ状態とされる補償期間の終了に至るまでに駆動トランジスター2bの閾値電圧|Vth|を保持する。
【0028】
走査線駆動回路が第1制御線5aに制御信号を供給することで画素回路114の補償トランジスター2cをオフ状態に制御すると、データ線4bから駆動トランジスター2bのゲート電極に至るまでの経路は、フローティング状態になる。一方で、駆動トランジスター2bのゲート電位は、保持容量3によって(Vel-|Vth|)の電位に維持される。
【0029】
次に、データ線駆動回路は、外部回路から供給される画像信号が画素回路114ごとに指定する階調に応じた階調電位(データ信号)を、書込期間ごとに容量素子7に対して並列に供給する。そして、階調電位は、容量素子7を用いてレベルがシフトされ、その電位がデータ線4bと書込制御トランジスター2aとを経由して画素回路114の駆動トランジスター2bのゲートに供給される。保持容量3には、駆動トランジスター2bの閾値電圧|Vth|を補償しつつ階調電位に応じた電圧が保持される。
【0030】
他方、書込期間での走査線4aの選択が終了すると、走査線駆動回路は、第2制御線5bに制御信号を供給することで第2制御線5bに対応する画素回路114の発光制御トランジスター2dをオン状態に制御する。これにより、直前の書込期間で保持容量3に保持された電圧に応じた駆動電流は、駆動トランジスター2bから発光制御トランジスター2dを経由して有機EL素子40に供給される。そして、有機EL素子40は、駆動電流の電流量に応じた輝度で発光する。
【0031】
上記のようにして、有機EL素子40が階調電位に応じた輝度で発光することで、画像信号が指定する任意の画像は、表示される。駆動トランジスター2bから有機EL素子40に供給される駆動電流は、閾値電圧の影響が相殺されている。そのため、駆動トランジスター2bの閾値電圧が画素回路114ごとにばらついても、そのばらつきが補償される。また、階調レベルに応じた駆動電流が有機EL素子40に供給されるので、表示画面の一様性を損なうような表示ムラの発生を抑えられる。その結果、高品位の表示が可能になる。
【0032】
なお、画素回路114は、4つのトランジスター2a,2b,2c,2dを有する構成に限定されない。画素回路114は、例えば、駆動トランジスター2bの閾値電圧の画素回路114ごとのばらつきが小さければ、補償トランジスター2cを有さない構成であってもよい。
【0033】
また、信号配線の構成は、特に限定されない。例えば、上記では、走査線4aは、第1制御線5aと異なる配線としたが、走査線4aと第1制御線5aとを1本の配線としてもよい。
【0034】
1.4. 画素の断面構造
図4は、表示装置100の画素Pを模式的に示す断面図である。
【0035】
画素Pは、図4に示すように、例えば、基板10と、層間絶縁層14,15,16,17と、配線層18と、反射層20と、絶縁層30と、有機EL素子40と、コンタクト50と、絶縁層60と、封止層70と、着色層80と、対向基板90と、を有している。
【0036】
基板10は、例えば、シリコン基板である。基板10には、不純物がイオン注入された不純物領域11が設けられている。不純物領域11は、上述したトランジスター2a,2b,2c,2dのソースまたはドレインとして機能する。基板10上には、ゲート絶縁層12が設けられている。ゲート絶縁層12の材質は、例えば、酸化シリコンである。ゲート絶縁層12上には、ゲート電極13が設けられている。ゲート電極13の材質は、例えば、金属、ポリシリコンなどである。基板10、不純物領域11、ゲート絶縁層12、およびゲート電極13は、上述したトランジスター2a,2b,2c,2dを構成している。基板10、不純物領域11、ゲート絶縁層12、およびゲート電極13は、上述した画素回路114を構成している。
【0037】
層間絶縁層14は、ゲート絶縁層12およびゲート電極13を覆っている。層間絶縁層14,15,16,17は、基板10側から、この順序で積層されている。層間絶縁層14,15,16,17は、例えば、酸化シリコン層である。
【0038】
配線層18は、層間絶縁層14上、層間絶縁層15上、および層間絶縁層16上に設けられている。配線層18の材質は、例えば、アルミニウム、銅などの金属である。配線層18は、上述した走査線4a、データ線4b、制御線5a,5b、および電源配線6a,6bを構成している。
【0039】
反射層20は、層間絶縁層17上に設けられている。反射層20は、層間絶縁層17と、絶縁層30と、の間に設けられている。反射層20は、複数のサブ画素SPごとに設けられている。図2では、2つのサブ画素SPを図示している。反射層20の材質は、例えば、アルミニウムなどの金属である。反射層20は、有機EL素子40で生じた光であって、基板10側に向かう光を、着色層80側に反射させる。
【0040】
絶縁層30は、反射層20上に設けられている。絶縁層30は、反射層20と、有機EL素子40と、の間に設けられている。絶縁層30は、画素回路114と、画素電極41と、の間に設けられている。絶縁層30は、赤色光を出射するサブ画素SPと、緑色光を出射する緑色サブ画素SPと、青色光を出射する青色サブ画素SPと、において、厚さが異なる。絶縁層30は、例えば、複数の層が積層された積層構造を有している。絶縁層30は、赤色光を出射するサブ画素SPと、緑色光を出射する緑色サブ画素SPと、青色光を出射する青色サブ画素SPと、において、積層された層の数が異なる。絶縁層30は、例えば、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層などである。
【0041】
有機EL素子40は、絶縁層30上に設けられている。有機EL素子40は、絶縁層30と封止層70との間に設けられている。有機EL素子40は、例えば、OLED(Organic Light Emitting Diode)である。有機EL素子40は、画素電極41と、発光機能層42と、共通電極43と、を有している。
【0042】
画素電極41は、絶縁層30上に設けられている。画素電極41は、絶縁層30と発光機能層42との間に設けられている。画素電極41は、複数のサブ画素SPごとに設けられている。画素電極41は、発光機能層42で生じた光を透過させる。画素電極41は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などからなる透明電極である。画素電極41は、発光機能層42に電流を注入するための一方の電極である。
【0043】
発光機能層42は、画素電極41上に設けられている。発光機能層42は、画素電極41と共通電極43との間に設けられている。発光機能層42は、複数のサブ画素SPにおいて、連続して設けられている。発光機能層42は、例えば、複数の発光層が積層されて構成されている。発光機能層42は、例えば、白色光を発光する。
【0044】
共通電極43は、発光機能層42上に設けられている。共通電極43は、発光機能層42と封止層70との間に設けられている。共通電極43は、複数のサブ画素SPにおいて、連続して設けられた共通の電極である。共通電極43の材質は、例えば、マグネシウムと銀との合金である。共通電極43は、発光機能層42に電流を注入するための他方の電極である。
【0045】
共通電極43、絶縁層30、および反射層20は、光共振構造を形成している。絶縁層30の厚さは、反射層20と共通電極43との間で、所定の波長の定常波を形成するように調整されている。これにより、複数のサブ画素SPごとに、所定の波長の光を有機EL素子40から出射できる。
【0046】
コンタクト50は、画素電極41と接続されている。コンタクト50は、絶縁層30に形成されたコンタクトホール52に設けられている。コンタクト50は、反射層20と画素電極41との間に設けられている。コンタクト50は、複数の画素電極41に対応して、複数設けられている。コンタクト50は、例えば、画素電極41と一体に設けられている。コンタクト50は、配線層18と電気的に接続されている。配線層18を流れる電流は、コンタクト50を介して、画素電極41に供給される。本実施形態において、コンタクト50は、画素電極41と一体に設けられているが、これに限らず、コンタクト50と画素電極41とが、それぞれ異なる材料で構成されていてもよい。
【0047】
絶縁層60は、コンタクト50を覆っている。絶縁層60は、Z軸方向からみて(以下、「平面視で」ともいう)、コンタクト50と重なっている。絶縁層60は、画素電極41上に設けられている。絶縁層60は、画素電極41と発光機能層42との間に設けられている。絶縁層60は、平面視で、画素電極41の外縁と重なっている。絶縁層60は、例えば、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層である。
【0048】
絶縁層60には、開口部62が形成されている。開口部62は、絶縁層60を貫通している。絶縁層60は、有機EL素子40の発光領域44を規定している。発光領域44は、平面視で、有機EL素子40の開口部62と重なっている領域である。換言すれば、発光領域44は、平面視で、画素電極41と発光機能層42とが接している領域である。発光領域44は、平面視で、絶縁層60と重なっていない。絶縁層60が設けられた領域では、画素電極41から発光機能層42への正孔の供給が抑制され、発光機能層42の発光が抑制される。有機EL素子40では、コンタクト50と重なる領域を発光領域44として用いていないため、コンタクト50によって光が遮られることを抑制できる。画素回路114は、発光領域44における発光機能層42の発光を制御する。
【0049】
封止層70は、共通電極43上に設けられている。封止層70は、共通電極43と着色層80との間に設けられている。封止層70は、複数のサブ画素SPにおいて、連続している。封止層70は、例えば、無機層および有機層が積層されて構成されている。封止層70は、有機層を一対の無機層で挟持した構造であってもよい。無機層は、例えば、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層である。無機層は、発光機能層42を水分や酸素などから保護する。有機層は、例えば、アクリル系などの樹脂層である。有機層は、封止層70の上面の平坦性を向上させる。
【0050】
着色層80は、封止層70上に設けられている。着色層80は、封止層70と対向基板90との間に設けられている。着色層80は、赤色光を出射するサブ画素SP、緑色光を出射する緑色サブ画素SP、および青色光を出射する青色サブ画素SPの各々において、所定の波長を透過させるように構成されたカラーフィルターである。着色層80の材質は、例えば、カラーレジストである。
【0051】
対向基板90は、着色層80上に設けられている。図示の例では、対向基板90は、接着層92によって、着色層80に接着されている。対向基板90および接着層92は、着色層80から出射された光を透過させる。対向基板90は、有機EL素子40および着色層80を保護する保護基板として機能する。
【0052】
なお、表示装置100の画素Pは、例えば、公知の半導体製造プロセスを用いて製造される。
【0053】
1.5. 画素の平面構造
図5は、表示装置100の画素Pを模式的に示す平面図である。上述した図4は、図5のVI-VI断面図である。なお、便宜上、図5では、反射層20、画素電極41、発光領域44、コンタクト50、および着色層80以外の部材の図示を省略している。また、着色層80を破線で示している。
【0054】
画素Pは、図5に示すように、複数設けられている。画素Pの数は、複数であれば、特に限定されない。複数の画素Pは、X軸方向およびY軸方向にマトリックス状に配列されている。
【0055】
X軸方向において隣り合う画素Pの形状は、Y軸方向において、相補の関係を有している。すなわち、X軸方向において隣り合う画素Pのうち、一方の画素PをY軸方向において反転させた形状が、他方の画素Pの形状となる。これにより、色変化がY軸方向において対称になるため、視野角による色変化の違和感を低減できる。一方、Y軸方向において隣り合う画素Pは、互いに同じ形状で配置されている。
【0056】
画素Pは、3つのサブ画素SPで構成されている。具体的には、画素Pは、3つのサブ画素SPとして、赤色光を出射する赤色サブ画素SPR、緑色光を出射する緑色サブ画素SPG、および青色光を出射する青色サブ画素SPBで構成されている。1つの画素Pを構成するサブ画素SPR,SPG,SPBは、互いに隣り合っている。複数の画素Pにおいて、複数のサブ画素SPR,SPG,SPBは、デルタ配列されている。1つの画素Pを構成するサブ画素SPR,SPG,SPBの各々の中心を結ぶ図形Fは、例えば、直角三角形、正三角形、二等辺三角形等である。平面視で、着色層80の外縁は、サブ画素SPR,SPG,SPBの形状を規定している。
【0057】
赤色サブ画素SPRは、画素電極41としての第1画素電極41Rと、画素回路114としての第1画素回路114Rと、発光領域44としての第1発光領域44Rと、コンタクト50としての第1画素コンタクト50Rと、を有している。緑色サブ画素SPGは、画素電極41としての第2画素電極41Gと、画素回路114としての第2画素回路114Gと、発光領域44としての第2発光領域44Gと、コンタクト50としての第2画素コンタクト50Gと、を有している。青色サブ画素SPBは、画素電極41としての第3画素電極41Bと、画素回路114としての第3画素回路114Bと、発光領域44としての第3発光領域44Bと、コンタクト50としての第3画素コンタクト50Bと、を有している。第1画素電極41Rは、コンタクトホール52としての第1コンタクトホール52Rを介して第1画素回路114Rと電気的に接続されている。第2画素電極41Gは、コンタクトホール52としての第2コンタクトホール52Gを介して第2画素回路114Gと電気的に接続されている。第3画素電極41Bは、コンタクトホール52としての第3コンタクトホール52Bを介して第3画素回路114Bと電気的に接続されている。
【0058】
第1発光領域44R、第2発光領域44G、および第3発光領域44Bは、X軸方向に長手方向を有する形状である。発光領域44R,44G,44Bにおいて、X軸方向の大きさは、Y軸方向の大きさよりも大きい。複数の画素Pにおいて、第1発光領域44R、第2発光領域44G、および第3発光領域44Bは、この順で、X軸方向に並んで繰り返し設けられている。
【0059】
第1発光領域44R、第2発光領域44G、および第3発光領域44Bは、平面視で、画素電極41の外縁の内側に設けられている。画素電極41は、平面視で、反射層20の外縁の内側に設けられている。反射層20は、平面視で、着色層80の内側に設けられている。図示の例では、X軸方向において隣り合う画素Pにおいて、赤色サブ画素SPRの反射層20と、青色サブ画素SPBの反射層20とは、離隔している。平面視で、画素電極41および着色層80の形状は、例えば、長方形である。なお、X軸方向において隣り合う画素Pにおいて、各々の反射層20は、連続していてもよい。
【0060】
1つの画素Pにおいて、第1発光領域44Rは、X軸方向からみて、第2発光領域44Gと重なっている。換言すると、第1発光領域44RをX軸方向に移動させると、第2発光領域44Gと重なる。1つの画素Pにおいて、第3発光領域44Bは、Y軸方向からみて、第1発光領域44Rおよび第2発光領域44Gと重なっている。換言すると、第3発光領域44BをY軸方向に移動させると、第1発光領域44Rおよび第2発光領域44Gと重なる。
【0061】
1つの画素Pにおいて、第1発光領域44Rは、平面視で、第2発光領域44Gとは反対側に、第1切り欠き45Rを有する形状である。第1切り欠き45Rは、第3発光領域44Bとは反対側に設けられている。第1切り欠き45Rは、第1発光領域44Rの-X軸方向に設けられている。第1発光領域44Rは、第1切り欠き45Rによって、略L字状の形状を有している。Y軸方向からみて、第1切り欠き45Rは、例えば、第3発光領域44Bと重ならない。
【0062】
第1切り欠き45Rの領域には、第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)が設けられている。さらに、第1切り欠き45Rの領域には、第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)が設けられている。第1切り欠き45Rの領域に設けられた第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)は、第1切り欠き45Rを有する画素PとX軸方向において隣の画素Pの青色サブ画素SPBの第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)である。図示の例では、第1切り欠き45Rの領域において、第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)は、第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)の-X軸方向に設けられている。
【0063】
第1切り欠き45Rの領域は、X軸方向に長手方向を有する形状である。第1切り欠き45Rの領域において、X軸方向の大きさは、Y軸方向の大きさよりも大きい。図示の例では、第1切り欠き45Rの形状は、長方形である。
【0064】
1つの画素Pにおいて、第2発光領域44Gは、平面視で、第1発光領域44Rとは反対側に、第2切り欠き45Gを有する形状である。第2切り欠き45Gは、第3発光領域44Bとは反対側に設けられている。第2切り欠き45Gは、第2発光領域44Gの+X軸方向に設けられている。第2発光領域44Gは、第2切り欠き45Gによって、略L字状の形状を有している。Y軸方向からみて、第2切り欠き45Gは、例えば、第3発光領域44Bと重ならない。X軸方向からみて、第2切り欠き45Gは、第1切り欠き45Rと重なる。
【0065】
第2切り欠き45Gの領域には、第2画素コンタクト50G(第2コンタクトホール52G)が設けられている。図示の例では、第2切り欠き45Gの形状は、正方形である。
【0066】
第3発光領域44Bの形状は、例えば、長方形である。第3発光領域44Bは、切り欠きを有さない形状である。第3発光領域44Bを発光させるための第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)は、第3発光領域44Bを有する画素Pと隣の画素Pの第1切り欠き45Rの領域に、設けられている。平面視で、第3発光領域44Bの面積は、例えば、第2発光領域44Gの面積よりも大きい。
【0067】
1つの画素Pにおいて、第1発光領域44Rと第2発光領域44Gとの間の距離D1、第2発光領域44Gと第3発光領域44Bとの間の距離D2、第1発光領域44Rと第3発光領域44Bとの間の距離D3は、例えば、互いに同じである。距離D1は、第1発光領域44Rと第2発光領域44Gとの間の最短距離である。距離D2は、第2発光領域44Gと第3発光領域44Bとの間の最短距離である。距離D3は、第1発光領域44Rと第3発光領域44Bとの間の最短距離である。
【0068】
第1発光領域44RのX軸方向の最大の大きさ、第2発光領域44GのX軸方向の最大の大きさ、および第3発光領域44BのX軸方向の最大の大きさは、例えば、互いに同じである。第1発光領域44RのY軸方向の最大の大きさ、第2発光領域44GのY軸方向の最大の大きさ、および第3発光領域44BのY軸方向の最大の大きさは、例えば、互いに同じである。
【0069】
1つの画素Pにおいて、第1発光領域44Rの第2発光領域44Gと対向する辺の長さと、第2発光領域44Gの第1発光領域44Rと対向する辺の長さとは、互いに同じである。図示の例では、第1発光領域44RのY軸と平行な辺であって+X軸方向の辺の長さと、第2発光領域44GのY軸と平行な辺であって-X軸方向の辺の長さとは、互いに同じである。
【0070】
1.6. 作用効果
表示装置100では、複数の画素Pの各々において、第1サブ画素としての赤色サブ画素SPR、第2サブ画素としての緑色サブ画素SPG、および第3サブ画素としての青色サブ画素SPBは、互いに隣り合う。第1方向としてのX軸方向からみて、第1発光領域44Rは、第2発光領域44Gと重なり、第1方向と直交する第2方向としてのY軸方向からみて、第3発光領域44Bは、第1発光領域44Rおよび第2発光領域44Gと重なる。複数の画素Pの各々において、第1方向および第2方向と直交する第3方向としてのZ軸方向からの平面視で、第1発光領域44Rは、第2発光領域44Gとは反対側に、第1切り欠き45Rを有する形状であり、第2発光領域44Gは、第1発光領域44Rとは反対側に、第2切り欠き45Gを有する形状である。第1画素電極41Rと第1画素回路114Rとの間に設けられた絶縁層30に形成された第1コンタクトホール52Rを介して、第1画素電極41Rおよび第1画素回路114Rは、互いに電気的に接続されている。第2画素電極41Gと第2画素回路114Gとの間に設けられた絶縁層30に形成された第2コンタクトホール52Gを介して、第2画素電極41Gおよび第2画素回路114Gは、互いに電気的に接続されている。第3画素電極41Bと第3画素回路114Bとの間に設けられた絶縁層30に形成された第3コンタクトホール52Bを介して、第3画素電極41Bおよび第3画素回路114Bは、互いに電気的に接続されている。第1切り欠き45Rの領域に、第1コンタクトホール52R、および複数の画素Pのうちの隣の画素Pの第3コンタクトホール52Bの少なくとも一方が設けられ、第2切り欠き45Gの領域に、第2コンタクトホール52Gが設けられている。
【0071】
そのため、表示装置100では、第1発光領域が第2発光領域側に切り欠きを有する形状であり、第2発光領域が第1発光領域側に切り欠きを有する形状である場合に比べて、赤色サブ画素SPR、緑色サブ画素SPG、および青色サブ画素SPBから出射される色光を混ぜ合わせ易い。これにより、画質を向上できる。表示装置100では、平面視で、第1発光領域44Rの重心、第2発光領域44Gの重心、および第3発光領域44Bの重心を、画素Pの中心に近づけることができる。
【0072】
例えば、赤色サブ画素、緑色サブ画素、および青色サブ画素から出射される色光を混ぜ合わせて画素から白色光を出射させる場合、第1発光領域が第2発光領域側に切り欠きを有する形状や、第2発光領域が第1発光領域側に切り欠きを有する形状であると、赤色サブ画素、緑色サブ画素、および青色サブ画素から出射される色光が混じり合い難く、白色光の色純度が低下する。
【0073】
さらに、表示装置100では、第1切り欠き45Rの領域に、第1コンタクトホール52R、および複数の画素Pのうちの隣の画素Pの第3コンタクトホール52Bの少なくとも一方が設けられ、第2切り欠き45Gの領域に、第2コンタクトホール52Gが設けられているため、画素Pの面積を小さくすることができる。
【0074】
表示装置100では、第1切り欠き45Rの領域に、第1コンタクトホール52R、および複数の画素Pのうちの隣の画素Pの第3コンタクトホール52Bが設けられている。そのため、表示装置100では、第3コンタクトホール52Bを設けるために、第3発光領域44Bを、切り欠きを有する形状にする必要がない。これにより、第3発光領域44Bの面積を大きくすることができる。第3発光領域44Bを有する青色サブ画素SPBは、赤色光および緑色光よりも短波長の青色光を出射するため、赤色サブ画素SPRおよび緑色サブ画素SPGに比べて、劣化速度が速い場合があり、輝度が低下し易い。そのため、第3発光領域44Bの面積を大きくすることにより、青色サブ画素SPBの輝度の低下を抑えることができる。これにより、青色サブ画素SPBの輝度を、サブ画素SPR,SPGの輝度に近づけることができる。
【0075】
表示装置100では、第1発光領域44R、第2発光領域44G、および第3発光領域44Bは、X軸方向に長手方向を有する形状であり、複数の画素Pにおいて、第1発光領域44R、第2発光領域44G、および第3発光領域44Bは、X軸方向に並んでいる。そのため、表示装置100では、視野角による色変化を小さくすることができる。
【0076】
ここで、図6は、視野角による色変化を説明するための図である。図6において、複数の発光領域Lは、X軸方向に並んでいる。赤色フィルターCR、緑色フィルターCG、および青色フィルターCBは、X軸方向に並んでいる。
【0077】
図6に示すαの場合では、最も-X軸方向に位置する発光領域Lの中心Oから、+X軸方向にΔx離れた位置にある眼Eには、赤色フィルターCRを通過した光が入射する。そのため、中心Oの位置から見た場合と、中心Oから+X軸方向にΔx離れた位置から見た場合と、で色変化が小さい。
【0078】
図6に示すβの場合では、αの場合に比べて、発光領域LのX軸方向の大きさが小さい。それにともない、βの場合では、αの場合に比べて、フィルターCR,CG,CBのX軸方向の大きさが小さい。図6に示すβの場合では、中心Oから+X軸方向にΔx離れた位置にある眼Eには、赤色フィルターCRだけでなく緑色フィルターCGを通過した光が入射する。そのため、中心Oの位置から見た場合と、中心Oから+X軸方向にΔx離れた位置から見た場合と、で色変化が大きくなる。
【0079】
以上のように、発光領域LのX軸方向の大きさが大きい方が、視野角による色変化を小さくすることができる。表示装置100では、上記のように、発光領域44R,44G,44Bは、X軸方向に長手方向を有する形状であり、複数の画素Pにおいて、発光領域44R,44G,44Bは、X軸方向に並んでいるため、視野角による色変化を小さくすることができる。
【0080】
さらに、表示装置100では、発光領域44R,44G,44BのX軸方向の大きさを変更することにより、発光領域44R,44G,44Bの面積比を調整できる。
【0081】
表示装置100では、第1切り欠き45Rの領域は、X軸方向に長手方向を有する形状である。そのため、例えば第1切り欠きの領域がY軸方向に長手方向を有する形状である場合に比べて、第1発光領域44Rの狭窄領域47の幅Wを大きくすることができる。図示の例では、狭窄領域47は、第1切り欠き45RのY軸方向に位置している。幅Wは、狭窄領域47のY軸方向の大きさである。
【0082】
表示装置100では、複数の画素Pの各々において、第1発光領域44Rと第2発光領域44Gとの間の距離D1、第2発光領域44Gと第3発光領域44Bとの間の距離D2、および第1発光領域44Rと第3発光領域44Bとの間の距離D3は、互いに同じである。そのため、表示装置100では、発光領域44R,44G,44Bから出射される色光を、均一性よく混ぜ合わせることができる。
【0083】
2. 表示装置の変形例
2.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る表示装置200について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第1変形例に係る表示装置200の画素Pを模式的に示す平面図である。
【0084】
以下、本実施形態の第1変形例に係る表示装置200において、上述した本実施形態に係る表示装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、後述する本実施形態の第2変形例に係る表示装置おいて、同様である。
【0085】
上述した表示装置100では、図5に示すように、第3発光領域44Bの形状は、長方形であった。
【0086】
これに対し、表示装置200では、図7に示すように、1つの画素Pにおいて、第3発光領域44Bの形状は、平面視で、第2発光領域44Gとは反対側に、第3切り欠き45Bを有する形状である。
【0087】
第3発光領域44Bは、第3切り欠き45Bによって、略L字状の形状を有している。図示の例では、切り欠き45R,45G,45Bの形状は、正方形である。発光領域44R,44G,44Bの面積は、例えば、互いに同じである。
【0088】
第3切り欠き45Bの領域には、青色サブ画素SPBの第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)が設けられている。第1切り欠き45Rの領域には、第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)は、設けられていない。第1切り欠き45Rの領域には、第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)が設けられている。
【0089】
表示装置200では、複数の画素Pの各々において、平面視で、第3発光領域44Bは、第2発光領域44Gとは反対側に、第3切り欠き45Bを有する形状であり、第1切り欠き45Rの領域に、赤色サブ画素SPRの第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)が設けられ、第3切り欠き45Bの領域に、青色サブ画素SPBの第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)が設けられている。そのため、表示装置200では、第1発光領域44Rの面積、第2発光領域44Gの面積、および第3発光領域44Bの面積の差を小さくすることができる。これにより、サブ画素SPR,SPG,SPBの劣化速度の差が小さい場合に、サブ画素SPR,SPG,SPBの輝度の差を小さくすることができる。
【0090】
2.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る表示装置300について、図面を参照しながら説明する。図8は、本実施形態の第2変形例に係る表示装置300の画素Pを模式的に示す平面図である。
【0091】
上述した表示装置100では、図5に示すように、第1発光領域44Rの形状は、略L字状であった。
【0092】
これに対し、表示装置300では、図8に示すように、第1発光領域44Rの形状は、略T字状である。第1発光領域44Rの形状は、凸型である。
【0093】
1つの画素Pにおいて、平面視で、第1発光領域44Rは、第2発光領域44Gとは反対側に第1切り欠き45Rを有し、第2発光領域44G側に第4切り欠き46Rを有する形状である。第4切り欠き46Rは、第3発光領域44Bとは反対側に設けられている。第4切り欠き46Rは、第1発光領域44Rの+X軸方向に設けられている。図示の例では、切り欠き45R,45G,46Rの形状は、正方形である。
【0094】
第4切り欠き46Rの領域には、第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)が設けられている。第1切り欠き45Rの領域には、第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)は、設けられていない。第1切り欠き45Rの領域には、第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)が設けられている。
【0095】
表示装置300では、複数の画素Pの各々において、平面視で、第1発光領域44Rは、第3発光領域44Bとは反対側であって、かつ緑色サブ画素SPG側に、第4切り欠き46Rを有する形状であり、第1切り欠き45Rの領域に、複数の画素Pのうちの隣の画素Pの青色サブ画素SPBの第3画素コンタクト50B(第3コンタクトホール52B)が設けられ、第4切り欠き46Rの領域に、赤色サブ画素SPRの第1画素コンタクト50R(第1コンタクトホール52R)が設けられている。そのため、表示装置300では、第1切り欠き45Rの領域の面積を小さくすることができる。
【0096】
3. 電子機器
3.1. 全体の構成
次に、本実施形態に係る電子機器としてのヘッドマウントディスプレイについて、図面を参照しながら説明する。図9は、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ900を模式的に示す斜視図である。
【0097】
ヘッドマウントディスプレイ900は、図9に示すように、眼鏡のような外見を有する頭部装着型のディスプレイである。ヘッドマウントディスプレイ900は、観察者の頭部に装着される。観察者とは、ヘッドマウントディスプレイ900を使用する使用者のことである。ヘッドマウントディスプレイ900は、観察者に対して虚像による映像光を視認させることができるとともに、外界像をシースルーで視認させることができる。
【0098】
ヘッドマウントディスプレイ900は、例えば、第1表示部910aと、第2表示部910bと、フレーム920と、第1テンプル930aと、第2テンプル930bと、を有している。
【0099】
第1表示部910aおよび第2表示部910bは、画像を表示する。具体的には、第1表示部910aは、観察者の右眼用の虚像を表示する。第2表示部910bは、観察者の左眼用の虚像を表示する。表示部910a,910b、例えば、像形成装置911と、導光装置915と、を有している。
【0100】
像形成装置911は、画像光を形成する。像形成装置911は、例えば、光源や投射装置などの光学系と、外部部材912と、を有している。外部部材912は、光源および投射装置を収容している。
【0101】
導光装置915は、観察者の眼前を覆う。導光装置915は、像形成装置911で形成された映像光を導光させるとともに、外界光と映像光とを重複して観察者に視認させる。なお、像形成装置911および導光装置915の詳細については、後述する。
【0102】
フレーム920は、第1表示部910aおよび第2表示部910bを支持している。フレーム920は、例えば、表示部910a,910bを囲んでいる。図示の例では、第1表示部910aの像形成装置911は、フレーム920の一方の端部に取り付けられている。第2表示部910bの像形成装置911は、フレーム920の他方の端部に取り付けられている。
【0103】
第1テンプル930aおよび第2テンプル930bは、フレーム920から延在している。図示の例では、第1テンプル930aは、フレーム920の一方の端部から延在している。第2テンプル930bは、フレーム920の他方の端部から延在している。
【0104】
第1テンプル930aおよび第2テンプル930bは、ヘッドマウントディスプレイ900が観察者に装着された場合に、観察者の耳に懸架される。テンプル930a,930b間に、観察者の頭部が位置する。
【0105】
3.2. 像形成装置および導光装置
図10は、ヘッドマウントディスプレイ900の第1表示部910aの像形成装置911および導光装置915を模式的に示す図である。なお、第1表示部910aと第2表示部910bとは、基本的に同じ構成を有している。したがって、以下の第1表示部910aの説明は、第2表示部910bに適用できる。
【0106】
像形成装置911は、図10に示すように、例えば、光源としての表示装置100と、結像用の投射装置914と、を有している。
【0107】
投射装置914は、表示装置100から出射された映像光を、導光装置915に向けて投射する。投射装置914は、例えば、投射レンズである。投射装置914を構成するレンズとして、軸対称面をレンズ面とするものを用いてもよい。
【0108】
導光装置915は、例えば、投射装置914の鏡筒にねじ止めされることにより、投射装置914に対して精度よく位置決めされている。導光装置915は、例えば、映像光を導光する映像光導光部材916と、透視用の透視部材918と、を有している。
【0109】
映像光導光部材916には、投射装置914から出射された映像光が入射する。映像光導光部材916は、映像光を、観察者の眼に向けて導光するプリズムである。映像光導光部材916に入射した映像光は、映像光導光部材916の内面において反射を繰り返した後、反射層917で反射されて映像光導光部材916から出射される。映像光導光部材916から出射された映像光は、観察者の眼に至る。反射層917は、例えば、金属や、誘電体多層膜で構成されている。反射層917は、ハーフミラーであってもよい。
【0110】
透視部材918は、映像光導光部材916に隣接している。透視部材918は、映像光導光部材916に固定されている。透視部材918の外表面は、例えば、映像光導光部材916の外表面と連続している。透視部材918は、観察者に、外界光を透視させる。映像光導光部材916についても、映像光を導光する機能の他に、観察者に外界光を透視させる機能を有している。なお、ヘッドマウントディスプレイ900は、観察者に、外界光を透視させない構成であってもよい。
【0111】
本実施形態に係る電子機器は、本実施形態に係る表示装置を有すれば、ヘッドマウントディスプレイに限定されない。本実施形態に係る電子機器は、EVF(Electronic View Finder)、プロジェクター、携帯情報端末、腕時計、車載用のヘッドアップディスプレイであってもよい。
【0112】
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【0113】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成できる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0114】
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
【0115】
表示装置の一態様は、
複数の画素を有し、
前記複数の画素の各々は、
第1発光領域、第1画素電極、および前記第1発光領域における発光を制御する第1画素回路を有し、第1色光を出射する第1サブ画素と、
第2発光領域、第2画素電極、および前記第2発光領域における発光を制御する第2画素回路を有し、前記第1色光と異なる第2色光を出射する第2サブ画素と、
第3発光領域、第3画素電極、および前記第3発光領域における発光を制御する第3画素回路を有し、前記第1色光および前記第2色光と異なる第3色光を出射する第3サブ画素と、
を有し、
前記複数の画素の各々において、
前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、および前記第3サブ画素は、互いに隣り合い、
第1方向からみて、前記第1発光領域は、前記第2発光領域と重なり、
前記第1方向と直交する第2方向からみて、前記第3発光領域は、前記第1発光領域および前記第2発光領域と重なり、
前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向からの平面視で、前記第1発光領域は、前記第2発光領域とは反対側に、第1切り欠きを有する形状であり、
前記第2発光領域は、前記第1発光領域とは反対側に、第2切り欠きを有する形状であり、
前記第1画素電極と前記第1画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第1コンタクトホールを介して、前記第1画素電極および前記第1画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第2画素電極と前記第2画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第2コンタクトホールを介して、前記第2画素電極および前記第2画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第3画素電極と前記第3画素回路との間に設けられた絶縁層に形成された第3コンタクトホールを介して、前記第3画素電極および前記第3画素回路は、互いに電気的に接続され、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホール、および前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールの少なくとも一方が設けられ、
前記第2切り欠きの領域に、前記第2コンタクトホールが設けられている。
【0116】
この表示装置によれば、第1サブ画素、第2サブ画素、および第3サブ画素から出射される色光を混ぜ合わせ易い。これにより、画質を向上できる。
【0117】
表示装置の一態様において、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホール、および前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールが設けられていてもよい。
【0118】
この表示装置によれば、第3コンタクトホールを設けるために、第3発光領域を、切り欠きを有する形状にする必要がない。これにより、第3発光領域の面積を大きくすることができる。
【0119】
表示装置の一態様において、
前記複数の画素の各々において、前記平面視で、前記第3発光領域は、前記第2発光領域とは反対側に、第3切り欠きを有する形状であり、
前記第1切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホールが設けられ、
前記第3切り欠きの領域に、前記第3コンタクトホールが設けられていてもよい。
【0120】
この表示装置によれば、第1発光領域の面積、第2発光領域の面積、および第3発光領域の面積の差を小さくすることができる。
【0121】
表示装置の一態様において、
前記複数の画素の各々において、前記平面視で、前記第1発光領域は、前記第3発光領域とは反対側であって、かつ前記第2サブ画素側に、第4切り欠きを有する形状であり、
前記第1切り欠きの領域に、前記複数の画素のうちの隣の画素の前記第3コンタクトホールが設けられ、
前記第4切り欠きの領域に、前記第1コンタクトホールが設けられていてもよい。
【0122】
この表示装置によれば、第1切り欠きの領域の面積を小さくすることができる。
【0123】
表示装置の一態様において、
前記第1発光領域、前記第2発光領域、および前記第3発光領域は、前記第1方向に長手方向を有する形状であり、
前記複数の画素において、前記第1発光領域、前記第2発光領域、および前記第3発光領域は、前記第1方向に並んでいてもよい。
【0124】
この表示装置によれば、視野角による色変化を小さくすることができる。
【0125】
表示装置の一態様において、
前記第1切り欠きの領域は、前記第1方向に長手方向を有する形状であってもよい。
【0126】
この表示装置によれば、第1発光領域の狭窄領域の幅を大きくすることができる。
【0127】
表示装置の一態様において、
前記複数の画素の各々において、前記第1発光領域と前記第2発光領域との間の距離、前記第2発光領域と前記第3発光領域との間の距離、および前記第1発光領域と前記第3発光領域との間の距離は、互いに同じであってもよい。
【0128】
この表示装置によれば、第1発光領域、第2発光領域、および第3発光領域から出射される色光を、均一性よく混ぜ合わせることができる。
【0129】
電子機器の一態様は、
前記表示装置の一態様を有する。
【符号の説明】
【0130】
2a…書込制御トランジスターと、2b…駆動トランジスター、2c…補償トランジスター、2d…発光制御トランジスター、3…保持容量、3a,3b…容量電極、4a…走査線、4b…データ線、5a…第1制御線、5b…第2制御線、6a…第1電源配線、6b…第2電源配線、7…容量素子、10…基板、11…不純物領域、12…ゲート絶縁層、13…ゲート電極、14,15,16,17…層間絶縁層、18…配線層、20…反射層、30…絶縁層、40…有機EL素子、41…画素電極、41R…第1画素電極、41G…第2画素電極、41B…第3画素電極、42…発光機能層、43…共通電極、44…発光領域、44R…第1発光領域、44G…第2発光領域、44B…第3発光領域、45R…第1切り欠き、45G…第2切り欠き、45B…第3切り欠き、46R…第4切り欠き、47…狭窄領域、50…コンタクト、50R…第1画素コンタクト、50G…第2画素コンタクト、50B…第3画素コンタクト、52…コンタクトホール、52R…第1コンタクトホール、52G…第2コンタクトホール、52B…第3コンタクトホール、60…絶縁層、62…開口部、70…封止層、80…着色層、90…対向基板、92…接着層、100…表示装置、110…表示パネル、112…表示領域、114…画素回路、114R…第1画素回路、114G…第2画素回路、114B…第3画素回路、120…FPC、122…ドライバーIC、124…外部接続用端子、130…枠体、132…窓枠、200,300…表示装置、900…ヘッドマウントディスプレイ、910a…第1表示部、910b…第2表示部、911…像形成装置、912…外部部材、914…投射装置、915…導光装置、916…映像光導光部材、917…反射層、918…透視部材、920…フレーム、930a…第1テンプル、930b…第2テンプル
図1
図2
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図4
図5
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図8
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